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2024年3月 8日

多摩動物公園 ⑤ 昆虫生態園とアフリカ園のネコ科の動物 2024年1月29日 東京都日野市

夢中になって撮影を続けた。12時半を過ぎそろそろ引き上げることにした。
 せっかく来たのだから動物たちも少し見ておきたい。見るとすればやはりネコ科の動物たちなので、昆虫園を出て、右(北)にあるアフリカ園へ向かった。その途中にサバンナキッチンというレストランがあった。もちろん、セルフサービスのところで、子供さんたちと一緒の家族連れが多く、賑やかである。ノンアルコール・ビールとパスタを注文して、受け取ったが、座る席が見つからない。やっと空いた席があって着席、落ち着いた。
 食事を終え、ライオンバスの乗り場がある、ライオンの放し飼いされているフィールドを見た。残念ながら、台の上に♀ライオンが1頭休んでいるだけで、閑散としていた。そこへ子供たちを沢山乗せたライオンバスがやってきた。ライオンが横たわっている台に向かってくる。ライオンは立ち上がり、バスを迎える。バスからライオンに餌が与えられるのかと持ってみていたが、ライオンバスの車内からの餌やりは行っていないそうだ。そして、主にサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息する、大きさ60cm~90cm程度のサーバルというネコと、チーターを見てきた。チータはこの2月にアメリカから3頭受け入れ、9頭になるそうだ。このほかネコ科では、ユキヒョウ、アムールトラが飼育されている。
 午後2時、帰路に着いた。帰り、ナビは中央高速道に上がり高井戸から環八経由で帰る道を指示したが、時間的には早かった。

000=240129192 X700 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg
サーバル 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

082_240129141mt X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 82.アオタテハモドキ♂ -1
温室の中で撮影を続ける。アオタテハモドキは、地下1階のフィールドに多くいた。あまり高いところへは行かず、地面に生えている草に沿って飛んでは、静止し、吸蜜する。ランタナの花に来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 )
083_240129422t X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 83.オオゴマダラ
オオゴマダラは相変わらず比較的大きな木に周囲に集まって飛んでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
084_240129148 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 84.ツマベニチョウ♂ -1
傷のない綺麗なツマベニチョウの♂を見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
085_240129425 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 85.タイワンキチョウ
このタイワンキチョウはホナガソウではなく他の小さな花(メキシコハナヤナギ?)で吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO180 )
086_240129429tm X900 ◎多摩動物公園 ベニバナサンダンカ Z50 Z105mc.jpg 86.ツマベニチョウ♂ -2
これもきれいなツマベニチョウの♂と思ったが、後翅の先が擦れていた。ツマベニチョウは敏速に飛翔するので、擦れることが多いのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
087_240129153t X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 87.アオタテハモドキ ♂か♀か?
同じ個体に再会したのかもしれない。ちょっと♀のようにも見えるのだが、やはり♂かな。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 )
088_240129434 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 88.アオタテハモドキ♂ -3
メキシコハナヤナギ(墨西哥花柳)の小さな花で吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO110 )
089_240129438 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 89.アオタテハモドキ♀
アオタテハモドキの♀の花紋は変異が多い。この個体も♂のように後翅に「青」がある。後ろのランタナではオオゴマダラが吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
090_240129450tm X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 90.ツマベニチョウ♂ -3
ベニバナサンタンカ(紅花山丹花)で吸蜜するきれいな♂だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
091_240129173 X900 ◎多摩動物公園 ツマムラサキ飛翔 RX10M4.jpg 91.ツマムラサキマダラ♀ 飛翔
少し被写体ブレしたのが飛んでいる感じが出てよかったのではないかと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO125 )
092_240129464 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 92.ツマベニチョウ♂ -4
ようやくきれいな個体のマベニチョウが姿を現すようになった。だが、この個体もよく見ると右前翅の先端が切れているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO110 )
093_240129471 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 93.イシガケチョウ
最後にイシガケチョウがランタナの花に来たところを撮った。翅を逆に閉じるようにして止まっていた。これで蝶園を退出する。ベニモンアゲハのきれいな個体が撮れなかったのは残念だったが、十分撮影を楽しむことが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
094_240129174 X900 多摩動物公園 全景 RX10M4.jpg 94.昆虫園
昆虫園を後にして、アフリカ園へ向かう。振り返ると、写真の右側に見えるのが昆虫生態園、左側が昆虫園本館である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 9mm ISO100 )
095_240129176 X900 多摩動物公園 ライオン RX10M4.jpg 95.ライオン
その前に腹ごしらえをしてアフリカ園へ行く。サッカー場ほどあるフィールド(放牧場)には、木で作られた1mほどの台の上で雌ライオンが腹ばいになっていた。他にライオンの姿は見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
096_240129178 X900 多摩動物公園 ライオンバス  RX10M4.jpg 96.ライオン・バス
右手の奥にライオン・バスの乗り場があり、そこから子供たちを大勢乗せたバスが出てきた。バスは雌ライオンが横たわっていた台に近づく。と、ライオンは立ち上がってバスを迎える。係の人が餌を与えるのかと思ったが、それはなかったようだ。バスからの餌やりは行っていないという。多摩動物公園では現在14頭のライオンを飼育されている(2022年4月現在)。 普段ライオンバスから見られるライオンの群れのメンバーは9頭おり、そのなかから日替わりで6頭前後が放飼場で展示されるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO160 )
097_240129186 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 97.サーバル -1
サーバルの舎へ行く。もちろん金網で囲われている。大きさはそれほど大きくなかったが、このサーバルは体調70cmくらいだった。品の良い猫のような可愛い顔をしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 140mm ISO100 )
098_240129188 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 98.サーバル -2
突然大きな口を開けて欠伸をした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 140mm ISO100 )
099_240129191 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 99.サーバル -3
向きを変えてくれた。金網越しに撮っているので画像にその影響が出る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 140mm ISO320 )
100_240129198 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 100.サーバル -4
凛々しい良いルックスだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 208mm ISO100 )
101_240129201 X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 101.チーター -1
その隣にチーターの放牧場があった。約3秒で時速0kmから96kmまで加速できるとされ、世界最速の哺乳類といわれているチーターにとっては決して広い放牧場っではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 210mm ISO800 )
102_240129205 X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 102.チーター -2
多摩動物公園で飼育されているチーターは6頭であったが、この2024年2月1日にアメリカのリーG.シモンズワイルドサファリパーク(ネブラスカ州)から雄2頭、ザ・ワイルズ(オハイオ州)から♀1頭がが来園し、計9頭になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 213mm ISO100 )
103_240129219mt X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 103.チーター -3
wikipediaによると、チーターは体長110 - 150cmで、肩高67 - 94cm。体重35 - 72キログラムkg。体型は細い。頭部は小型。耳介は小型で、やや扁平。犬歯および歯根は小型だが、これにより鼻腔が広くなり呼吸量を増加させると共に獲物に噛みつきながら呼吸がしやすくなっている。この放牧場の隣に飼育舎がある。これからどうしようかと思案したが、この日はこれで園を退出することにして、帰路に着いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 250mm ISO100 )

2024年3月 5日

多摩動物公園 ④ 昆虫生態園_4 2024年1月29日 東京都日野市

時刻は11時半を過ぎた。汗をかいた身体を少し冷やそうといったん外に出る。
 自然の環境を施した温室で、生きた蝶を見ることが1970年代からイングランドで盛んになったという。世界初の蝶園の一つに、1988年アメリカ合衆国のフロリダ州・ココナッツクリークに建てられた「バタフライワールド」がある。ネットで検索してみると「Butterfly World 最後の六日間」がヒットした。あれ、もうなくなったのかと思いきや、これは岡崎琢磨さん (著)の推理小説だった。さらに検索を続けると、「フォートローダーデールのバタフライワールドへの訪問は、リラックスした1日であり、目の保養になります。エキゾチックな植物や花でいっぱいのアトリウムで、何千もの蝶があなたの周りを舞うのを体験してください。バタフライワールドを訪れると、最大50種の蝶を見ることができます。いつでも少なくとも10,000匹の蝶が展示されています。もう1つの大きな魅力は、ハチドリの鳥小屋です。ここでは、座って小鳥が飛んでいるのを観察できます。カメラと追加のフィルムを忘れずに持ってきて、美しい蝶と一緒にポーズをとることができます。」という記述が見つかった。wikipediaで「蝶園」を検索してみると、アメリカ合衆国には30か所ほどの蝶園があり、その中の一つにその「Tradewinds Park Butterfly World, Coconut Creek, Florida」というのがあった。行ってみたいなという気持ちが募る。
 アメリカ以外では、カナダ 4、ブラジル 1、コスタリカ 1、ヨーロッパ 10、オーストラリア 1、アジア 6、そして、日本には、ここを含めて8っの蝶園があるとされている。wikipediaのリストに含まれていないところも多くありそうだ。
 私が海外旅行をしたときに寄ったことのある蝶園には、カナダのNiagara Falls Butterfly Conservatory、バリ島のタバナン・バタフライ・パーク、シンガポールのチャンギ空港 バタフライ・ガーデン、シンガポールのセントーサ島バタフライ・パーク、台北市立動物園の蝶園があるが、カナダのナイアガラ蝶園を覗いては、wikipediaのそのリストに含まれていない。
 自然昆虫園の外に一旦出て、涼しい風にあたって一休みして、自然昆虫園の向かい側にある昆虫標本館に寄ってみた。

000_240129222 X700 摩動物公園 昆虫園 RX10M4.jpg
多摩動物公園入口付近から昆虫生態園ドームを見上げる 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

061_240129088 X900 多摩動物公園 園外 RX10M4.jpg 61.ミカンの樹 アゲハ蝶の食草と説明されていたミカンの樹には大きな実が沢山なっていた。また、主にチョウの卵を採るために用意してい鉢植えのミカンを栽培している。鉢のままチョウのいる生態園におき、アゲハ類がある程度卵を産みつけたら引き上げるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 39mm ISO160 )
062_240129089 X900 多摩動物公園 昆虫標本館 RX10M4.jpg 62.標本展示室入口
昆虫園本館に入り、標本展示室の入口にはチョウを形どって並べられた レテノール モルフォの標本があった。館内に展示されたチョウの標本は、モルフォとトリバネアゲハが中心だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1250 )
063_240129095 X900 多摩動物公園 昆虫園入口 RX10M4.jpg 63.生態昆虫園入口のモザイクアート
床(石畳)にはオオムラサキの、壁にはチョウやトンボの素晴らしいモザイクアートがあった。先にも記したが、これは梵寿綱さんの仕事もしている上哲男さんという人の作品だそうだ。右側が昆虫生態園入口である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 )
064_240129386 X900 ◎多摩動物公園 ランタナ Z50 Z105mc.jpg 64.リュウキュウアサギマダラ♂
ランタナで吸蜜していたのは、素晴らしくきれいな完品だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO280 )
065_240129371 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 65.ランタナに来たツマムラサキマダラ♂
和名からすると、♀が紫色のように思うが、漢字では褄紫斑と書き、褄(ツマ)、翅の先端の方が紫色というところに由来する。♀にも♂に比べると弱いながら、褄に紫色の光沢がある。この個体は比較的傷が少なかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO110 )
066_240129374 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 66.ツマムラサキマダラ♂ 裏面 -1
前の写真の個体の裏面である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO160 )
067_240129388 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 67.スジグロシロチョウ求愛 -1
これは飼育されているチョウではなく、何かで紛れ込んだものだと思う。ホナガソウに止まっている♀に♂がアプローチしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
068_240129393 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 68.スジグロシロチョウ求愛 -2
どうやら♀の方は尾端を上げて交尾を拒否していたようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO110 )
069_240129397t X900 △多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 69.タイワンキチョウ♂
ホナガソウに止まろうとするタイワンキチョウ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO100 )
070_240129396t X900 △多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 70.タイワンキチョウ -1
この個体は♀のように見えたが、雌雄を判別は難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO110 )
071_240129402t X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 71.タイワンキチョウの吸水
タイワンキチョウが周回路のわきにできた湿った土で吸水をしていた。吸水するチョウはそのほとんどが♂と言われている。なぜ吸水行動をするかについては、2つの説がある。一つは体温調整のため、もう一つは吸水している蝶たちの殆どが♂で、しかもその多くが羽化したばかりばかりであり、♀が吸水していることはまれなことから、吸水行動はチョウの♂が羽化した後に、♂の体に必要な成分を補給するために行う行動とも考えられているという。羽化後の摂食(吸水)行動が彼らの繁殖(配偶行動)を成功させるために重要であることを示しているとも。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
072_240129122m X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 72.ツマベニチョウ♂
完品のツマベニチョウかと思ったが、翅の縁がだいぶ擦れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 220mm ISO100 )
073_240129130 X900 多摩動物公園 タテハモドキ  RX10M4.jpg 73.ランタナに来たタテハモドキ
ランタナには多くのチョウが吸蜜に来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 42mm ISO100 )
074_240129405 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 74.アオタテハモドキ♀
この♀は後翅に♂のような「青」の部分がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
075_240129407 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 75.ツマムラサキマダラ♂ 裏面 -2
雌雄の裏面の模様は異なる。♀の裏面はリュウキュウアサギマダラに似ている。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
076_240129411 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 76.ツマグロヒョウモン♂
これも何処からか迷い込んだ個体だと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO100 )
077_240129413 X900 △多摩動物公園 ベニモン♀ Z50 Z105mc.jpg 77.ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハがランタナの花に来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
078_240129135m X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 78.タイワンキチョウ -2
タイワンキチョウはホナガソウ一辺倒である。他の花には見向きもしない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
079_240129415 〇多摩動物公園 ツマベニ♀ Z50 Z105mc.jpg 79.ツマベニチョウ♀ -1
ツマベニチョウの♀は♂に比べ全体が灰色を帯び、前翅の先端部のオレンジ色も渋い。後翅の外縁部に添って黒斑がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
080_240129416t X900 ◎多摩動物公園 ツマベニ♀ Z50 Z105mc.jpg 80.ツマベニチョウ♀ -2
前の写真と同じ個体である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
081_240129419tm X900 ◎多摩動物公園 ツマベニ♀  Z50 Z105mc.jpg 81.ツマベニチョウ♀ -3
クササンタンカで吸蜜していた♀が、飛び立った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )

2024年3月 2日

多摩動物公園 ③ 昆虫生態園_3 2024年1月29日 東京都日野市

入園してから約1時間経過した。撮影を続ける。汗をかくほどに暑い園内の気温には慣れた。昆虫生態園は上から見るとチョウが羽を拡げたような形になっていて、その中心部が温室になっている。1階から入って温室内に造られた緩いスロープを下りていくと地下1階のフィールドになっている。ここに、アオタテハモドキや、タテハモドキが多かった。そんな昆虫自然園の中を行ったり来たりしていたのだが、だんだん、余裕が出てきて少しでも姿の良い、つまり、翅が破れてなくて、鱗粉も落ちていない個体を探しては撮っていった。

000_240129111t X900 ◎多摩動物公園 昆虫園 RX10M4.jpg
集まって吸水するタイワンキチョウたち 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

043_240129060 X900 ◎多摩動物公園 リュウキュウアサギマダラ RX10M4.jpg 43.リュウキュウアサギマダラ
温室の中は、天気の良い日は燦燦と陽が差し込む。このリュウキュウアサギマダラはきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 )
044_240129320 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 44.タイワンキチョウ
身近なところで多く見られるキタキチョウとは、裏面のイラストのような黒い模様はタイワンモンキチョウと似ているが同じではない。また、後翅外縁部は弧になっていて、キタキチョウは角ばっているところがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO100 )
045_240129066t X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 45.タテハモドキ裏面 -1
タテハモドキやアオタテハモドキには、かってジャノメチョウ科と呼ばれていたタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のチョウと同じような眼状紋がある。タテハモドキは、そのころもジャノメチョウ科ではなく、タテハチョウ科のタテハモドキ亜科に分類される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 )
046_240129331t X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 46.シロオビアゲハ♂ -1
このピンクのクササンタンカの花に来ていたシロオビアゲハは、残念ながら尾状突起が少し破れていたので、トリミングしてカットしてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
047_240129334 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 47.アオタテハモドキ♀
♂の後翅の青い紋は鮮やかであるが、♀のいでたちは地味である。渋い。♀の翅表の模様は個体差があり、眼状紋は大きい。残念ながら前翅の角が破けてしまっている。温室のチョウは金網にぶつかってかどが擦れることが多いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
048_240129338 X900 〇多摩動物公園 ♀ Z50 Z105mc.jpg 48.カバタテハ
カバタテハは飛んでいる個体数が少なく、傷ついた個体が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
049_240129340 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 49.オオゴマダラ
白いクササンタンカで吸蜜するオオゴマダラ

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
050_240129077 X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 50.イシガケチョウ
葉っぱに止まってこちらを見ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 155mm ISO400 )
051_240129348 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 51.2頭のカバタテハ
ピントが合っている左側が♀で右側が♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
052_240129079 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 52.タテハモドキ -1
やっときれいなタテハモドキを見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 175mm ISO100 )
053_240129082t X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 53.タテハモドキ -2
下の階へ下りていく道にも、タテハモドキが止まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 13mm ISO100 )
054_240129086 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 54.タテハモドキ裏面 -2
タテハモドキは2015年1月にバリ島のウブドで撮影した。現地ではごく普通にどこにでもいる蝶だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 104mm ISO125 )
055_240129357tm X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 55.タイワンキチョウの顔
ホナガソウに吸蜜に来ているタイワンキチョウをアップにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
056_240129361 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 56.ツマベニチョウ♂
やっと傷のない完品のツマベニチョウが見つかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
057_240129363 X900 〇多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 57.ベニモンアゲハ♂ -1
シロオビアゲハとベニモンアゲハはなかなかきれいな個体を見つけられなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
058_240129367 X900 ◎多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 58.ベニモンアゲハ♂ -2
前の写真とは異なる個体である。比較的傷のない個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
059_240129369 X900 ◎多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 59.ベニモンアゲハ♂ -3
57.の個体と同じ。ランタナの花が好きなようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
060_240129370t X900 〇多摩動物公園 ベニモン♂ ペンタス Z50 Z105mc.jpg 60.シロオビアゲハ♂ -2
このシロオビアゲハも尾状突起がちぎれてしまっていた。石垣島や竹富島では多く見られるチョウだ。九州南部では迷蝶としてみられることもあるそうだが、分布の北上傾向はないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )

2024年2月27日

多摩動物公園 ② 昆虫生態園_2 2024年1月29日 東京都日野市

撮影し始めて30分もたたないうちに汗をかいてしまった。10時半くらいから子供たちを伴った家族連れの入園が多く、子供たちの嬌声が絶えない。撮影対象が多いので、撮りまくっているとアッという間に30分が過ぎてしまった。
 撮影を続ける。緩やかなスロープを下りていくと、アオタテハモドキが姿を現した。個体数も多い。きれいな個体を選んで撮影する。今回の目的はアオタテハモドキの♂の「青」をきれいに撮ることだった。

000_240129052t X700 ◎多摩動物公園 アオタテハ RX10M4.jpg
クササンタンカの花で吸蜜するツマベニチョウ♂ 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

020_240129271 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 20.オオゴマダラ -1
日本の温室の蝶園ではオオゴマダラが主役と言っても過言ではない。オオムラサキに特化した山梨県北杜市のオムラサキセンターのビバリウムという例外もあるが、温室でのチョウは温度管理や環境管理からどうしても沖縄や八重山諸島に生息する暖地系の種が中心となる。その中でも、日本に産する最大のチョウであり、白くて大きく、ふわふわと飛ぶ美しいオオゴマダラはその象徴だと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO110 )
020_240129271 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 21.オオゴマダラ -2
このオオゴマダラは、平成12年に開催された沖縄サミットの記念切手にもなっている。また、令和2年発行の天然記念物シリーズ第5週でも、その一種として取り上げられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
022_240129276t X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 22.オオゴマダラ -3
園内には多くのオオゴマダラが飛んでいるので撮り放題である。緩やかに飛ぶのでその様子も撮りやすい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
023_240129024 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 23.オオゴマダラ -4
この画に7頭のオオゴマダラを撮りこんだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 )
024_240129278 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 24.リュウキュウアサギマダラ 裏面
裏面はツマムラサキマダラの♀とよく似ている。リュウキュウアサギマダラの幼虫はガガイモ科の植物を食べる。ガガイモ科の植物はアルカロイド系の毒を持つが、ツマムラサキマダラの♀は、その有毒なリュウキュウアサギマダラに擬態しているのだと考えた。ChatGPTで「ツマムラサキマダラの♀は、リュウキュウアサギマダラの♀に擬態しているのですか?」と聞いてみたところ、「ツマムラサキマダラ(Papilio memnon)の♀は、リュウキュウアサギマダラ(Papilio protothorides)の♀に擬態しているとされています。この擬態は、捕食者から身を守るための進化的な戦略と考えられています。」実に明快な答えが返ってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
025_240129282 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 25.ベニモンアゲハ -1
ベニモンアゲハはジャコウアゲハの仲間で、幼虫は同様にウマノスズクサを食べる。なかなかきれいな個体を見つけられない。前翅の幅が比較的細いのでこれは♂だろうと推測する。ランタナの花に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO400 )
026_240129286m X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 26.ベニモンアゲハ -2
前の写真と同じ個体である。私は2005年5月に那覇の末吉公園でベニモンアゲハを撮影している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO450 )
027_240129292 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 27.タイワンキチョウ -1
園内には熱帯アメリカ原産で、今のところ日本では、沖縄と小笠原諸島に帰化しているホナガソウ(穂長草)が多く植えられているが、そのホナガソウにはタイワンキチョウが集まって来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO640 )
028_240129294 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 28.イシガケチョウ
眼にピントを合わせることが出来た。他に類を見ない特異な模様をしている。地色は白く見えるが青く透き通るようにも見える。雌雄の判別は難しい。このチョウも、温暖化により北上している蝶のひとつであり、国内では年々分布域を広げている。確実に土着しているのは紀伊半島以南・四国・九州・南西諸島だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
029_240129030 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 29.2頭のタテハモドキ -1
本種は、静止する時はほとんどの場合、翅を開く。季節型があり、この個体は夏型だと思う。夏型はキタテハのような前翅外縁部の突出部分がほとんど見られない。夏型はこの個体のように眼状紋が色濃くなる。やはり分布の北上傾向はみられ、九州では大分県を除き定着しているとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 143mm ISO125 )
030_240129297 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 30.オオゴマダラ -5
上にいるのが♀で、下でホバリングしているのが♂である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
031_240129036m X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 31.2頭のタテハモドキ -2 
しばしば2頭ならんで静止している姿をよく見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
032_240129037 X900 〇多摩動物公園 タイワンキチョウ RX10M4.jpg 32.タイワンキチョウ -2
ホナガソウには必ずと言ってよいほどタイワンキチョウが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 38mm ISO160 )
033_240129038 X900 〇多摩動物公園 タイワンキチョウ リュウキュウアサギ RX10M4.jpg 33.横断中のタイワンキチョウ
温室内の通路を横切る個体を偶然に捉えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 21mm ISO100 )
034_240129047m X900 多摩動物公園 RX10M4.jpg 34.ツマベニチョウ♂ -1
ツマベニチョウはそれほど多くはなく、しかも傷んでいる個体が多かった。赤いクササンタンカ(草山丹花)の花で吸蜜をしていた。クササンタンカはペンタスともいう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 48mm ISO125 )
035_240129057 X900 〇多摩動物公園 ツマベニを見る男児 RX10M4.jpg 35.ツマベニチョウ♂ -2
前の写真のツマベニチョウを男の子が観察している。その姿をお父さんが見守っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 12mm ISO100 )
036_240129299 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 36.タテハモドキ
全く傷のない、擦れていない個体を探すのはなかなか難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
037_240129055 X900 〇多摩動物公園 アオタテハ RX10M4.jpg 37.アオタテハモドキ♂ -1
この日、ここに来た目的の一つはアオタテハモドキのきれいな個体を撮りたいからだった。2005年5月に石垣島に行ったときには、何頭かの本種を撮影することが出来た。ところが最近は毎年のように東京、横浜で発生のニュースがある。ネットで多くの写真を見させていただいている。昨年の9月にも発生していたようだ。神奈川県東部あるいは町田市と伝えられている。また、横浜市のこども自然園にもいたという情報もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO200 )
038_240129304 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 38.アオタテハモドキ♂ -2
綺麗な個体だった。後翅の「青」が輝く。カメラをしっかり構えて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
039_240129306 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 39.アオタテハモドキ♂ -3
本種の分布は、北上傾向にあるが、沖縄本島より南部で確実に土着し、それ以北では定着と消滅を繰り返しているという。都内や、神奈川での発生はどういうことなのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO100 )
040_240129308 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 40.アオタテハモドキ♂ -4
右後翅にほんの僅かに切れているところがあるが、ほぼ完品だった。ホナガソウで吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
041_240129317 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 41.アオタテハモドキ♂ -5
同じ個体。どの角度から見ても「青」が美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
042_240129323 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 42.アオタテハモドキ♂ -6
これも同じ個体を撮った。ピントもまあまあだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

2024年2月24日

多摩動物公園 ① 昆虫生態園_1 2024年1月29日 東京都日野市

久しぶりに多摩動物公園にある昆虫園の昆虫生態園(蝶園)へ行った。電車で行こうか、車で行こうかと考えたが、カメラ2台を持って行きたいので車にした。国道16号を鵜野森で右に曲がって、そこからしばらくの間、町田を抜けるのに時間がかかってしまった。公共交通機関を利用すると、横浜→武蔵小杉→分倍河原→高畑不動→多摩動物公園前というコースになり、4回の乗り換えを要する。マイカーでも1時30分かかり10時丁度に多摩動物公園に到着した。まっすぐ、昆虫園へ行く。既に入園者がいた。
 蝶園に入ると眼鏡が曇る。生態園の中は20℃以上に保たれているので、少し歩くと汗ばむ。今日は晴天で、大きな天井からは日が燦燦と注ぐ。
 タイワンキチョウがたくさん飛んでいる。この園内で羽化したのだろうか。それとも飼育室で羽化した個体が運び込まれ放たれているのだろうか。

000_240129042m X700 ◎多摩動物公園 アオタテハ RX10M4.jpg
多摩動物公園北側の丘の上に建つ昆虫生態園 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

001_240129224 X900 多摩動物公園 昆虫園 Z50 Z105mc.jpg 1.バッタのモニュメント
昆虫園の丘に上がると体長約3mのトノサマバッタのモニュメントが迎えてくれた。「巨大ステンレスアート彫刻」で昆虫園前の広場に設けられた彫刻家の中嶋大道さんによる作品である。多摩動物公園は1958年に開園した。そして、昭和41年(1966年)に昆虫園のバッタとチョウの温室が公開され、一年中ばったやチョウの姿が見られるようになったのだそうだ。現在の昆虫生態園の大温室は、開園30周年記念でオープンしたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO110 )
002_240129225 X900 多摩動物公園 昆虫園 モザイク Z50 Z105mc.jpg 2.昆虫生態園入口回廊のモザイクアート
昆虫生態園(蝶園・大温室)に向かって歩いていくと。石畳に施されたオオムラサキのレリーフ彫刻が現れる。旨く言い表せないが、中央に立られたステンレスの柱に写るとその形を変える。そして、壁にはチョウやトンボの素晴らしいいモザイクアートがあった。梵寿綱さんの仕事もしている上哲男さんという人の作品だそうだ。   

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f2.8 1/500秒 105mm ISO250 )
003_240129008 X900 多摩動物公園 RX10M4.jpg 3.右 ツマムラサキマダラ♂ 左 リュウキュウアサギマダラ♂
ツマムラサキマダラ♂の鮮やかなブルーが目に飛び込んできた。隣で翅を拡げているリュウキュウアサギマダラの♂とツーショット。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 114mm ISO640 )
004_240129011 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 4.ツマムラサキマダラ♂
この色が撮りたかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 146mm ISO500 )
005_240129227 X900 ◎多摩動物公園 昆虫園 Z50 Z105mc.jpg 5.タテハモドキ
NIKKOR 105mm のマクロレンズはシャープだ。九州南部以南には定着している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 105mm ISO100 )
006_240129230 X900 〇多摩動物公園 昆虫園 Z50 Z105mc.jpg 6.ツマベニチョウ♂
ツマベニチョウも子供の頃に図鑑を見て憧れたチョウの一つだった。フィールドでは、那覇の末吉公園で見た。海外ではバリ島のウルワツ寺院でみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
007_240129235 X900 多摩動物公園 トウロウソウ Z50 Z105mc.jpg 7.トウロウソウ(灯籠草)
大温室の中で澪たことのない花を見た。wikipediaによれば、セイロンベンケイというベンケイソウ科の植物であり、別名をトウロウソウといい、こちらを標準和名とする説がある。原産は南アフリカだが、現在では熱帯地方各地に帰化している。日本では沖縄や小笠原諸島に帰化している。チョウは来ていなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f3.0 1/500秒 105mm ISO280 )
008_240129237 X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 8.イシガケチョウ -1
特異な翅の紋を持つチョウだ。四国の高知へ行ったときに町のカレー屋さんの看板に止まっている本種を見た。北に分布を拡大していて島根県や岡山県、兵庫県南部までは定着しているという。珍しいチョウではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f3.0 1/500秒 105mm ISO110 )
009_240129239 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 9.イシガケチョウ -2
和名通りの石崖・石垣模様を持ち、ひらひらと紙切れが舞うように飛ぶ。地面に降りて吸水したり、花に来ることもある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 105mm ISO160 )
010_240129240 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 10.2頭のイシガケチョウ
2頭ともほぼ無傷の個体だった。2頭のチョウを撮る場合、両方にピントをぴったり合わせて撮るのはなかなか難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
011_240129245 X900 ◎多摩動物公園 リュウキュウアサギマダラ Z50 Z105mc.jpg 11.リュウキュウアサギマダラ♂
本種は奄美大島以南に生息する。石垣島や竹富島では多く見られる。♂は翅脈の間の白く見えるところが青みを帯びる。この個体は傷がなくきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
012_240129014 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 12.イシガケチョウ -3
カメラをSONYのRX10M4に持ち換えて、その広角側で撮った。この昆虫生態園は2,486㎡あり、テニスコート約10面分ある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 9mm ISO100 )
013_240129250 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 13.シロオビアゲハ♂ -1
アゲハチョウ科のチョウはシロオビアゲハとベニモンアゲハしか飛んでいなかった。傷のない、きれいな個体を狙っていたが、なかなか現れない。吸蜜している花は、wikipediaによれば、同じ科に属するサンタンカの花と姿が似ている為、和名をクササンタンカ(草山丹花)と言う。原産地は熱帯、東アフリカからイエメンで、暑さに強いが耐寒性は低いそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
014_240129252m X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 14.シロオビアゲハ♂ 2頭
もう1頭飛来したが、この個体も尾状突起がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO100 )
015_240129256 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 15.シロオビアゲハ♂ -2
なんとか切れたところが目立たないように撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
016_240129259 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 16.ツマムラサキマダラ♂と♀ -1
ニチニチソウ(日日草)の赤い花に止まって吸蜜している♀のところへ肩越しに♂がアプローチしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 105mm ISO110 )
017_240129263 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 17.ツマムラサキマダラ♂と♀ -2
盛んにアプローチするが、♀は相変わらず吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 105mm ISO110 )
018_240129268 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 18.ツマムラサキマダラ♂と♀ -3
♀は知らん顔のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 105mm ISO110 )
019_240129269 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 19.ツマムラサキマダラ♂と♀ -4
この間1分もたたないわずかな時間であったが、やがて♂は鮮やかなブルーを見せて飛び去ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 105mm ISO125 )

2020年2月16日

多摩動物公園 昆虫生態園(4・終)リュウキュウムラサキ 2月3日

園内をもうひと回りする。まだ、撮ってないチョウもいるはずだ。オレンジ色の鮮やかなチョウが現れた。メスアカムラサキの♀かなと思ったが、スジグロカバマダラだった。リュウキュウムラサキも飛び始めた。
 この日は、17種を撮影した。撮らなかったが、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、スジグロシロチョウも見かけている。
 昆虫生態園では、おおよそ1時間半、チョウの写真を撮って楽しむことが出来た。 昆虫生態園を出たときは汗ばんでいたが、外の空気が心地よかった。そのあと前にある昆虫館本館を見学した。
 昆虫館本館の見学を終え、せっかく来たのだから、動物公園の園内を少し歩いてみよう思った。ところがアフリカ園は工事中でライオンなどは見ることが出来ない。牙の折れたアフリカゾウとチータ、サーバルなどをみて引き返すことにした。
200203_049.jpg 49.ジャコウアゲハ♀ -4
立派なジャコウアゲハの♀だ。舞岡公園ではオカトラノオでこのように開翅して吸蜜する姿を時々見ることがある。広角端で被写体に寄って撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_050.jpg 50.スジグロカバマダラ♀
再び園路を巡っていると、メリハリのある生まれたばかりのようなスジグロカバマダラがランタナの花に来ていた。このチョウには沖縄本島や石垣島、竹富島で会っている。グァム島でも目撃した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO200 ) 露出補正 なし
200203_051.jpg 51.カバタテハ -4
カバタテハは翅が傷ついている個体が多かった。これは良いかと思ったがやはり少々擦れている。これは♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_052.jpg 52.ツマムラサキマダラ♀ -1
ツマムラサキマダラの♀は、♂に比べ地味だが、前翅の先が紫色に輝く。しかし、光の加減ではこのように渋い。日本では以前は迷蝶であったようだが、1992年頃から沖縄本島で定着し現在では奄美大島から八重山諸島で継続的に発生しているという。私は沖縄県ではまだ会ったことがない。台北で街中で飛んでいるのを目撃した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO1600 ) 露出補正 なし
200203_053.jpg 53.ツマムラサキマダラ♀ -2 裏面


裏面は♂と紋様が異なる。 SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
200203_054.jpg 54.ツマムラサキマダラ♀ -3 裏面
園路を背景にして広角端で撮った。チョウの好む環境が判る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_055.jpg 55.ツマムラサキマダラ♀ -4 開翅
開翅を待っていたら紫色の輝く姿を見せてくれた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO1000 ) 露出補正 なし
200203_056.jpg 56.ツマムラサキマダラ♀ -5 開翅
翅を開いたり閉じたりするので開いたタイミングでシャッターを切る。ムラサキというより気品のあるブルーだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO1600 ) 露出補正 なし
200203_057.jpg 57.ツマムラサキマダラ♀ -6 開翅
今度は反対側を向いて止まり、羽を開いた。この角度が気品のあるブルーの輝きはない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO1250 ) 露出補正 なし
200203_058.jpg 58.イシガケチョウ -7
逆さになってランタナで吸蜜する。擦れのないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO640 ) 露出補正 なし
200203_059.jpg 59.リュウキュウアサギマダラ♂ -2
リュウキュウアサギマダラがランタナの花で開翅して吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO250 ) 露出補正 なし
200203_060.jpg 60.リュウキュウムラサキ♂ -1 裏面
ランタナに来ていたリュウキュウムラサキの♂を見つけた。やや大型のチョウだ。この個体は擦れがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_061.jpg 61.リュウキュウムラサキ♂ -2 半開翅


表は紫色に囲まれた白班がある。過去に訪れた石垣島、竹富島では見ることが出来なかった。 SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_062.jpg 62.リュウキュウムラサキ♂ -3 裏面
同じ個体だが、背景がボケて撮れた。翅を閉じて止まることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_063.jpg 63.リュウキュウムラサキ♂ -4 半開翅
粘ってみたが、なかなか開始したところを見せてくれなかった。生息する地域によって♀はフィリッピン型、大陸型、パラオ型などの変異があるが、ここにいるのは大陸型のみと思う。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
200203_064.jpg 64.ツマムラサキマダラ 交尾
♂と♀の裏面の班紋の相違が判る。上が♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_065.jpg 65.タイワンキチョウ
あまりきれいな個体ではなかったが、タイワンキチョウをちゃんと撮っておきたかった。これは♂だと思う。キタキチョウやミナミキチョウに比べて、後翅の外縁が弧状に丸くなる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_066.jpg 66.大温室の全容
wikipediaによると、自然物のある温室で生きた蝶を見ることが1970年代からイングランドで盛んになった。 世界初の蝶園の一つに、1988年アメリカ合衆国のフロリダ州・ココナッツクリークに建てられた「バタフライワールド」がある。と記されていた。世界初の蝶園のひとつとして、アメリカフロリダ州の「バタフライワールド」が紹介されているが、多摩動物公園の昆虫生態園が開園したのが1988年であるので、開園はほぼ同時期になる。日本最大級の蝶園であることは間違いない。写真は出口の近くから撮ったが、全体は捉えられなかった。入り口、出口はいわば1階にあり、園路を下りて、チョウの好む花が咲く、広くなったところは、地階にあたる。天井は高く、明るい。12時半すぎたところで退出した。参考:日本の蝶園 世界の蝶園

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし


2020年2月15日

多摩動物公園 昆虫生態園(3)メスアカムラサキ 2月3日  

いままで2度ほど石垣島へ出かけているが、そこでは見ることが出来なったメスアカムラサキが飛んでいた。1月30日に放映されたテレビ朝日の「東京サイト」で紹介されたチョウだ。園内での個体数はそれほど多くなく2頭ほど目撃しただけだった。
 これだけ対象が多いといろいろ撮り方も工夫してみたくなる。広角端で周りの環境を映し込ん撮ったりしたが、チョウも人間に慣れているのか、10cmくらいまで寄れることもあった。

200203_031.jpg 31.タテハモドキ -3 裏面
タテハモドキ夏型の裏面はジャノメチョウ亜科のように眼状紋がある。この個体は後翅の白い帯が鮮明なので♀と思う。温室では季節的な変異がどうなるのかわからないが、秋型の裏面は黒褐色になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_032.jpg 32.メスアカムラサキ♂
メスアカムラサキがスーッと飛んできて、葉っぱの上に止まった。比較的擦れていない個体だった。2013年にバリ島へ行ったときに、♂および♀を撮ってきた。♀は♂と紋様が全く異なり、カバマダラに擬態している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO800 ) 露出補正 なし
200203_033.jpg 33.アオタテハモドキ♀
♂の後翅は鮮やかな青に輝くが♀は地味だ。このチョウはよく地面に止まる。ローアングルでモニターを見て撮った。アオタテハモドキ♂の後翅は鮮やかな青に輝くが♀は地味だ。このチョウはよく地面に止まる。ローアングルでモニターを見て撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_034.jpg 34.タテハモドキ -4 2頭
止まっている方は明らかに♀のようだが、裏面を見せて飛んでいる方の雌雄は判らない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_035.jpg 35.ジャコウアゲハ♀ -1
ジャコウアゲハは横浜市の舞岡公園や高尾山周辺などでも見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし
200203_036.jpg 36.ジャコウアゲハ♀ -2 開翅
とてもきれいな個体だった。ベニモンアゲハほどではないが胴が赤い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_037.jpg 37.ジャコウアゲハ♀ -3
少し引いて撮った。左側にタイワンキチョウが見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_038.jpg 38.タイワンキチョウ♂ 飛翔
キタキチョウもそうだが、タイワンキチョウも止まるときは翅を閉じて止まるので、翅表を撮るにはこういう飛んだ時のチャンスを狙うしかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 110mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_039.jpg 39.リュウキュウアサギマダラ♂
ここでは少なかったが、奄美大島以南に生息し、南西諸島では最も普通種といわれる。2015年3月に竹富島へ行ったときも、寒い時で他のチョウは少なかったが、この種だけは多く見ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_040.jpg 40.イシガケチョウ -6
どこも傷んでいないきれいな個体がいた。ランタナの花で吸蜜している。♂♀の区別は私には難しいが、この個体は翅の白さが鮮やかで、胴体もスリムなので、♂と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_041.jpg 41.シロオビアゲハ♂
2頭のシロオビアゲハの♂がランタナの花に来ていた。シロオビアゲハの♂はきれいな個体が少なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_042.jpg 42.タイワンキチョウ ♂と♀
チリメンナガボソウで吸蜜しようとしている♀に♂が近づいて生きた。♀の翅表が見えるが前翅端の黒い紋の形でミナミキチョウと区別ができる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_043.jpg 43.カバタテハ -3
止まるときは翅を開いて止まることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_044.jpg 44.ヤマトシジミ
園内に小さな灰色のシジミチョウが数匹飛んでいた。何というチョウか見極めたかったが、なかなか止まってくれない。ようやく遠くに咲く花に止まった。モニターで見てみると、どうやらヤマトシジミだったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO160 ) 露出補正 なし
200203_045.jpg 45.アオタテハモドキ ♂
園路のわきの葉っぱの上に止まった。静止する場合には、ほとんど開翅してくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_046.jpg 46.シロオビアゲハ♀ -1 ベニモン型
シロオビアゲハの♀にはシロオビ型とベニモン型がある。一般的には♂と同じような紋様のシロオビ型が多いが、ここではベニモン型が多く飛んでいた。ベニモン型はベニモンアゲハに擬態している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_047.jpg 47.シロオビアゲハ♀ -2 ベニモン型
やっとほとんど無傷の個体を見つけた。シロオビアゲハのベニモン型はベニモンアゲハに比べて、赤の紋がやや淡い。また、最も違いが顕著なのはその胴体でシロオビアゲハのベニモン型は、黒いのに比べ、ベニモンアゲハは鮮やかな赤い色をしている。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 97mm ISO250 ) 露出補正 なし
200203_048.jpg 48.シロオビアゲハ♀ -3 ベニモン型
前の写真と同じ個体。ランタナで吸蜜する。♂とは似つかわない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO250 ) 露出補正 なし


 

2020年2月11日

多摩動物公園 昆虫生態園(2)アオタテハモドキ 2月3日

緩やかなスロープを下りながら、ランタナ、センダングサ、ハイビスカスなどチョウの好きな花が咲く温室の中央へ行く。ドームの天井は高く、陽の光が降り注ぐ。
 アオタテハモドキがいた。いろいろ蝶園へは出かけているが、アオタテハモドキは見たことがなかったので、ちょっとびっくりした。個体数も多かった。

200203_016.jpg 16.イシガケチョウ -4 裏面
イシガケチョウの数は多かった。これはきれいな個体であり、裏面を撮っておきたかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
200203_017.jpg 17.タイワンキチョウ -2 飛翔
タイワンキチョウの個体数は多い。しかし、花から花へと移動し、フォーカスを合わせる間もなくファインダーから消えてしまうことが多い。たまたまチリメンナガボソウにアプローチしているところが撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO800 ) 露出補正 なし
200203_018.jpg 18.オオゴマダラ -2 求愛
一般的にチョウの温室ではオオゴマダラばかりが目立つところが多いが、ここはオオゴマダラはむしろ控えめに放たれていると感じた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO500 ) 露出補正 なし
200203_019.jpg 19.ツマベニチョウ 求愛 -1
段になった園路にツマベニチョウの♀が止まっていた。石段に止まったツマベニチョウだけなら撮ろうと思わなかっただろうが、そこへ♂が飛んできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_020.jpg 20.ツマベニチョウ 求愛 -2
♂は開翅したその♀の周りを飛んでいたが、やがて求愛をする。だが、♀は尾端を上げて拒否し続けていた。♂はきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_021.jpg 21.アオタテハモドキ ♂ -1
大温室の中央の日当たりの良い開けたところに数頭のアオタテハモドキが飛んでいた。2005年に石垣島の林道で撮影したことがあるが、なかなか魅力的なチョウと思う。沖縄本島以南で定着している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_022.jpg 22.アオタテハモドキとタテハモドキ
残念ながらタテハモドキのほうは擦れてしまっていた。フィールドではこのように並んだ場面で撮影できることは少ないが、ここは何せチョウの密度が濃い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_023.jpg 23.アオタテハモドキ ♂ -2
後翅の鮮やかな青が輝いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
200203_024.jpg 24.アオタテハモドキ ♂ -3
アオタテハモドキの♂はタテハモドキに比べ眼状紋が小さい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_025.jpg 25.アオタテハモドキ ♂ -4
地面や草の上、木の葉の比較的低いところに止まり、開翅することが多い。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_026.jpg 26.イシガケチョウ -5
園内には新鮮なイシガケチョウが多くなってきた。園内で羽化しているのだろうか?センダングサで吸蜜する。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_027.jpg 27.ツマベニチョウ♂ -1 ハイビスカス
敏捷に飛び回っていたツマベニチョウ♂が、ハイビスカスの花にアプローチしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_028.jpg 28.ツマベニチョウ♂ -2 ハイビスカ
スハイビスカスの真っ赤な花とツマベニチョウは良く似合う。2005年に那覇の末吉公園へ行ったときに、高いところに咲くハイビスカスの花に鮮やかなツマベニチョウが来ていたのが印象に残っている。余談だが、昨日、自宅ベランダの鉢植えのハイビスカスが一輪の花を咲かせた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_029.jpg 29.アオタテハモドキと2頭のタテハモドキ
日当たりの良いところに集まってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_030.jpg 30.アオタテハモドキとタテハモドキとカバタテハ
蝶園でなければこんなシーンは見られないであろう。楽しませてくれる。この3頭にピントが合うように体を移動した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO100 ) 露出補正 なし


2020年2月 7日

多摩動物公園 昆虫生態園(1)イシガケチョウ 2月3日

しばらく蝶の写真を撮っていない。先日(1月30日)、たまたまテレビ朝日の「東京サイト」という番組を見ていたら、多摩動物公園の昆虫生態園が紹介されていた。メスアカムラサキが広い園内を舞い、木の葉に止まって開翅するシーンもあった。
 多摩動物公園の昆虫生態園には何回か行っているが、私の印象ではチョウの種類と個体数はそれほど多くなく、飛んでいるチョウも破損しているものが多かった記憶がある。むしろ足立区生物園の温室のほうが魅力があった。
 ところが、この日は違っていた。飛んでいるチョウの数が多い。昆虫生態園に入るとまず、イシガケチョウ、タテハモドキの多さに驚いた。蝶園では初めて見たアオタテハモドキも数多くいた。蝶園の定番であるオオゴマダラはむしろ控えめである。多摩動物公園の昆虫生態園に放たれているチョウは約20種で、2,000頭とも4,000頭ともいわれる。昨年の11月には園内に放たれたチョウの数は4,458匹という記録があった。

多摩動物公園パンフレットより X600 .jpg
多摩動物公園パンフレットより

多摩動物公園には、1966年に昆虫生態園の元祖と言える「バッタとチョウの温室」が完成しているが、この昆虫生態園は1987年に竣工し、翌年開園された。延べ面積は2,486㎡あるそうだ。建物はチョウをイメージしており、1989年、日本建築学会賞を受賞している。
 生態園はチョウの翅の形をしている。玄関の床はオオムラサキが羽を開いたようにタイルで描かれている。チョウが舞う生態園温室の入り口は、その左ウイングを飼育室などの展示を見ながら、回っていく。チョウの形の後翅および胴にあたるスペースが大温室になっている。扉を開けて一歩温室の中に入ると、暖かい空気の中を多数のチョウが舞っていた。
 とにかく被写体の数が多いので、あっという間に500カット以上を撮ってしまった。撮った順に、何回かに分けて掲載する。

001.jpg 1.オオムラサキが迎える玄関に進む
タイル張りのオオムラサキが迎えてくれる。これは昆虫生態園の玄関を背に昆虫館本館を見て撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002.jpg 2.コノハチョウの飼育
左ウイングの通路を飼育に関する展示を見ながら歩いた。コノハチョウの飼育ケージがあり、羽化したコノハチョウがいた。この日温室内にはコノハチョウの姿はなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO500 ) 露出補正 なし
003.jpg 3.イシガケチョウ -1
扉を開けて温室の中に入ると、さっそくイシガケチョウが目についた。数も多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
004.jpg 4.イシガケチョウ -2
イシガケチョウはしばしばこのようにさかさまになったり、葉の裏に張り付くように止まる。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO500 ) 露出補正 なし
005.jpg 5.ツマベニチョウ♀ -1
シロチョウ科のチョウとしては世界最大級の種だ。日本では鹿児島県の山川駅付近が北限とされていたが、今は宮崎県でも見られるようだ。 「幸せを呼ぶ蝶」と言われる。この生態園では数多くの個体が飛んでいた。食樹はギョボク。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
006.jpg 6.タテハモドキ -1
タテハモドキも多く飛んでいた。残念ながら、翅が傷んでいる個体が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO160 ) 露出補正 なし
007.jpg 7.タテハモドキ -2 裏面
タテハモドキは九州南部以南に生息する。2015年にバリ島に行ったときに、ウブドのホテルの周囲で撮ったのを思い出す。バリ島でもごく普通種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
008.jpg 8.ベニモンアゲハ♂
ベニモンアゲハはもっと状態の良い個体も飛んでいたが、撮影できなかった。シロオビアゲハのベニモン型といわれる♀とよく似ているが、ベニモンアゲハは♂♀ともに胴が鮮やかな赤だ。日本では八重山諸島に生息する。分布は北上傾向にあり、2001年には奄美大島に侵入し、定着しているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO320 ) 露出補正 なし
009.jpg 9.カバタテハ -1
日本では以前は迷蝶だった。1967年に石垣島、西表島で見られ、1980年代から竹富島や波照間島で八重山諸島のほぼ全域で継続的に確認されていたが、石垣島からの情報でも最近は少ないようだ。私は2005年に竹富島で撮っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 130mm ISO160 ) 露出補正 なし
010.jpg 10.カバタテハ -2
カバタテハもきれいな個体が少なかったが、この個体は比較的状態が良かった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
011.jpg 11.ツマベニチョウ♀ -2
♀の比較的きれいな個体だった。ツマベニチョウは2005年に沖縄本島で、2013年にはバリ島で目撃している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO160 ) 露出補正 なし
012.jpg 12.アオスジアゲハ
もちろん日本の都会でも普通に見られるチョウだが、これはとてもきれいな個体だった。右側に止まっているのはツマムラサキマダラの♂だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO500 ) 露出補正 なし
013.jpg 13.タイワンキチョウ -1
ミナミキチョウとよく似るが、ここにいるのはタイワンキチョウのようだ。花には来るのだが、すぐに離れてしまうので、なかなか撮りづらい。多くのミナミキチョウが飛んでいた。この花は日本では沖縄県南西諸島に生育する帰化植物でチリメンナガボソウ(縮緬長穂草)という。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO800 ) 露出補正 なし
014.jpg 14.オオゴマダラ -1
狭い場所でも生活環 が成立するため飼育しやすいチョウの一つで蝶園の定番である。ランタナやチリメンナガボソウにも良く訪花する。喜界島と沖縄本島以南の南西諸島に分布する。フィールドでは、首里城公園や、竹富島、台湾(台中)で撮影している。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO640 ) 露出補正 なし
015.jpg 15.イシガケチョウ -3
南西諸島ではごく普通に見られるが、近年、北方に分布が拡大していて、島根県、岡山県、兵庫県南部では定着しているそうだ。もう10年以上前のことだが、四国を旅行した時に、高知の街でカレーハウスの看板に止まったイシガケチョウを見て、こんなところにもいるのだと思ったことを思い出した。温室に入ってからこのショットを撮るまで15分足らずだった。ターゲットは多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO200 ) 露出補正 なし


2018年8月 7日

2泊3日 青森県の旅(4) 立佞武多 鶴の舞橋 弘前昇天教会 7月6日

五所川原でレンタカーを借りて、鶴の舞橋へ行く前に 「立佞武多の館」 へ行く。見る前はそれほど期待していたわけではなかったが、ここに展示されている五所川原立佞武多は感動を与えてくれた。立佞武多(たちねぷた)の館はJR五所川原駅をまっすぐ進んだところにある。徒歩5分の距離だ。五所川原の町は高い建物がないが、この「立佞武多の館」は高さ38m、地上6階の偉容である。
 五所川原のねぷたは明治時代にその高さの隆盛を極めていたが、電線の普及とともに、背の低いねぷたとならざるを得なかった。 戦後に起きた2度の大火で街が全焼したことにより、設計図や写真が消失し、巨大ねぷたは姿を消した。しかし、1993年、市内のある家庭で先祖の遺品の整理をしていたところ、明治・大正期の立佞武多の設計図の一部が発見されたのをきっかけに、1996年市民有志が高さ22mの巨大なねぷたを復元したそうだ。そして「立佞武多」と命名し1998年より、8月4日から8日に開催される祭りの名を「五所川原立佞武多」として80年ぶりに復活させた。高さ約23m、重さ約19トンの巨大な山車3台が「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声のもと、総勢50名以上の曳き手で五所川原市街地を練り歩き、その圧倒的迫力で沿道の観客を魅了し短い夏の五所川原を盛り上げてるのだ。
 この祭のために運行経路上の配線は地下に埋めてある。そうでなければできない祭だろう。立佞武多製作には4人ほどがかかわっており、毎年1台ずつ製作している。費用は1200万円くらいかかるようだ。昔の資料が少なく、写真などを頼りに、製作しているらしい。祭りでは、巨大な山車3台と町内・学校・愛好会などでつくられる中型、小型のねぷたと合わせ、15台前後が出陣するそうだ。
 この「立佞武多」の館には、年に一つ制作されるねぷたが3年分3体保管されている。それは見事に管理されていて、質の高い、見事な照明で展示されているねぷたに感動した。
 「立佞武多の館」に入り、エレベーターで4階に上がった。そして、スロープを1階まで下りながら、見学していく。展示室は、何せ高さ23mに及ぶ立佞武多を展示する高さが必要である。そしてスロープの壁側には、立佞武多の資料が展示されていたが、それも優れた展示になっていた。最後に、昨年、平成29年作のねぷた「纏」の前で4人で写真を撮って退出した。
 「立佞武多の館」を堪能したあと、タクシーで今日、明日と借りるレンタカーの営業所までいく。そのタクシーの運転手さんが、五所川原佞武多祭りの巡行コースなどを説明してくれた。立佞武多が通る道は確かに電線がない。
  トヨタレンタカーでVitsのハイブリット車を借り、鶴の舞橋へ向かう。鶴の舞橋は北津軽郡鶴田町の津軽富士見湖にある。30分少々で到着した。
 そして今宵の宿の「青森ワイナリーホテル」へ行く途中、Kさんが運転する車で、ちょっと寄り道をしてもらって、大正9年に建てられた弘前の 弘前昇天教会 に寄った。午後4時を過ぎていて、残念ながら中に入ることはかなわなかった。
 そして、大鰐温泉の南に位置する あじゃら山(阿闍羅山 709m)の山頂に建つ青森ワイナリーホテルへ向かう頃、大鰐温泉からの山道は霧が出てきていた。

59.「忠孝太鼓」
「立佞武多の館」に中に入った。右手に天井まで吹き抜けになっているスペースがあり、大きな山車が展示されている。はじめはこれが立佞武多だと思っていた。ところが違っていた。 調べてみると、これは8月4日から8日に開催される夏まつり「五所川原立佞武多」の先陣を飾る、「忠孝太鼓」という。 高さは大型立佞武多よりも少し小さめの17メートル、重さは18トン、太鼓の直径は2.4mある。2010年に五所川原市民の三上忠孝氏の寄付により誕生したという。テーマは三日月祈願 山中鹿之助で、戦国時代から安土桃山時代にかけての山陰地方の武将だそうだが、「忠孝太鼓」との関連はわからない。「忠孝太鼓」の台座部分は、これから見ていく大型立佞武多とほぼ同じしくみでできている。太鼓の部分は非常に珍しい縦に2台乗っている形である。 台車には照明用の発電機が積まれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
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60.立佞武多「纏」 -1
入館料@570円を支払い、「立佞武多の館」展示場に入る。エレベーターで4階に上がる。 「立佞武多の館」は2004年に竣工され、高さ38m、地上6階あり、五所川原では大きなビルで、大型立佞武多が3台格納できるスペースがある。 「立佞武多の館」はその中央が吹き抜けの大型の立佞武多の展示場になっていて、4階からスロープを下りながら鑑賞していく。上の階から順に佞武多の写真を見ていただくのが良いのだが、自分でもどれがどの佞武多だったか判らなくなってしまったので、あとで整理して、3っある大型佞武多別に並べた。これは昨年、平成29年に制作された「纏」である。今年、平成30年の立佞武多のテーマは「稽古照今・神武天皇、金の鵄を得る」だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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61.立佞武多「纏」-2
これが「纏」のほぼ正面である。昭和19年と21年に五所川原は2度の大火に見舞われた。その2度の大火から復興していく五所川原の不撓不屈の精神を火事場で「纏」を振る火消しの勇壮な姿で再現したと説明されていた。台座には照明用、運行用の発電機が搭載されている。ねぷた祭りは七夕の日の「眠り流し(灯篭流し)」が起源という説があり、台座に書かれている「雲漢」とは天の川という言う意味だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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62. 立佞武多「纏」 見送り絵
見送り絵とは立佞武多の後ろ側の絵のことで、美人画や水墨画が描かれる。見送り絵の両側にそれぞれ袖絵がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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63.立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」 -1
平成28年製作で、「纏」と同じく高さ23m、重さ約19トンある。「出雲阿国」は安土桃山時代の女性芸能者である。はじめは諸国の寺社境内で勧進のための踊りを奉納していたが、自分の踊りを喜んでくれる里や町の人々の為に踊ることの大切さを悟っていく。それが様々な変遷を経て、現在の世界無形文化遺産歌舞伎が出来上がったという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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64.立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」 -2
アップで撮った。アップで撮っても、その佞武多は全くほころびのない、質の高い仕事だと感心する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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65.立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」 -3
スロープを下のほうに下りてきて、出雲阿国を見上げる。手前にある「纏」と重なってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO2000 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
66.立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」 番傘
これは、スロープの一番上から撮った写真だ。最初に、その大きさと美しさ、照明の見事なことに魅せられてしまった。この背中側の番傘は、見送りに表現する歌舞伎大人気演目の「助六」がさしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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67.立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」 見送り絵
「歌舞伎創生 出雲阿国」の見送り絵の袖絵は、連獅子の振り乱した髪(毛振り)が、「絵」から飛び出ていて、3Dのような立体感がある。立佞武多の新たな試みのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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68.立佞武多「津軽十三浦伝説 白髪水と夫婦梵鐘」 -1
「立佞武多の館」には大型立佞武多が3台格納できるスペースをがある。祭り当年とその前年2年分の大型立佞武多が常設格納展示されている。そしてこの佞武多は平成27年製作、つまり、前々年に制作された。3台ともそれぞれ作者は違う。そして、この「津軽十三浦伝説 白髭水(しらひげみず)と夫婦梵鐘(めおとぼんしょう)」は役目を終え、私たちが訪れた11日後の7月17日にここで解体された。「立佞武多の館」で翌18日から、平成30年新作の「稽古(けいこ)照今(しょうこん) 神武天皇、金の鵄(とび)を得る」の組み立てが始まったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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69.立佞武多「津軽十三浦伝説 白髪水と夫婦梵鐘」 -2
この佞武多も前2作と大きさは同じく、高さ約23m、重さ約13トンである。五所川原にある十三湖がかって十三浦と呼ばれていた頃、たびたび襲われる洪水、津波を白髪水と呼んでいたそうだ。白髪の老人がその波に乗ってやってくるからだという。この十三浦にまつわるはかない恋伝説がある。五所川原市の長円寺で梵鐘を造ることになり、兄寺である津軽の長勝寺との一対の梵鐘を京都に依頼した。京都で誕生したこの梵鐘が海路日本海を経て、十三浦に入ったときに大荒れの時化に襲われ、夫婦梵鐘は海底深く沈んでしまったという。長円寺の梵鐘は引き上げられたが長勝寺の梵鐘は見つからなかった。後に長円寺に納められた鐘を衝くと「十三恋しや ゴーン」と悲しみにあふれた音がするという。佞武多は夫婦梵鐘が白髪水により引き裂かれた場面を表現したものだそうだ。長くなってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 12mm ISO2000 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
70.立佞武多「津軽十三浦伝説 白髪水と夫婦梵鐘」 見送り絵 -1
見送り絵は三味線を持った美人画である。「恋の津軽十三湖」を歌った長山洋子さんをイメージしたのだという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
71.立佞武多「津軽十三浦伝説 白髪水と夫婦梵鐘」 見送り絵 -2
さらにその上に観音様の像があった。観音様の左右の紋章は長円寺、長勝寺の紋章だろうか?調べたけれどわからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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72.平成16年以降の立佞武多の姿と解説
一つ一つ詳しくみては来れなかったが、スロープの壁側には、立佞武多に関する興味ある展示がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/100秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
73.平成25年以降の立佞武多の姿と解説
私たちが訪れた時、「立佞武多の館」には平成27年以降の立佞武多3体が保管、展示されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/60秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
74.平成28年、29年の立佞武多の姿と解説
この2体は今年から来年にかけて「立佞武多の館」で実物を見ることができる。この解説は貴重だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/60秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
75.昭和25年~30年ころの見送り絵
これは戦時中、中断していた祭りが戦後まもなく復活したころの貴重なねぶた画だそうだ。立佞武多が復活したのは、前に記したように、平成8年(1996年)だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/40秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
76.立佞武多の制作過程
スロープには、立佞武多の制作過程が説明されていた。下絵→骨組み→紙貼り→書き割り→蝋入れ→色付け、そして組み立てとなる。人形部分は15から18個のパーツに分かれていて、木、針金、糸、和紙など一般的なねぷたと同様の材料からなっている。ただし分量はやはり桁違いで、表面に張られている和紙は畳おおよそ600畳分、針金700キログラム、骨組みに使う材木は、2トン、内部の仕込まれる照明は電球600~800個、蛍光灯40~60本、および点灯には一般家庭の約10軒分の電力を要するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
77.「掌」たなごころ
「掌」 では、「すべてをつかみ取るような巨大な手、その手に夏の風を、祭りの熱気をまとわりつかせながら、立佞武多は夜気を掻く。」とあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/160秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
78.鶴の舞橋 -1
「凄いな」という思いで「立佞武多の館」を退出した。タクシーで少し離れたところにあるトヨタレンタカーの営業所へ行き、Vitsのハイブリット車を借りる。Kさんに運転をお願いして、県道154号を走り、 40分足らずで 津軽富士見湖 に着いた。鶴の舞橋を眺めながら駐車場に入る。津軽富士見湖は廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)とも呼ばれる。古記によると、このため池は 岩木山を水源とする白狐沢からの自然流水による貯水池であったものを万治3年(1660年)に四代藩主津軽信正が樋口権右衛門を廻堰大堤奉行に命じ、柏村地方の用水補給のための堤防を築き用水池にしたものと記録されているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
79.鶴の舞橋 -2
鶴の舞橋は平成6年7月8日、日本一長い三連太鼓橋として津軽富士見湖に架けられた。全長300メートルもの三連太鼓橋は優しいアーチ型をしている。前の写真とほぼ同じ所から、その三連アーチを眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
80.鶴の舞橋 渡り口
橋は青森県産の桧葉(ヒバ)一等材で造られている。小雨降る中、ここから対岸へ300mの橋を渡る。一昨年あたりから、JR東日本「大人の休日倶楽部」のCMで女優の吉永小百合さんが「鶴の舞橋」に登場するコマーシャルが放送されているが、撮影場所は岩木山の雄大な山影を津軽富士見湖の湖面に美しく映す橋の向こう側からのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 29mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
81.横から見た鶴の舞橋
橋は最も高いところで湖面より8mある。こちら側から100mのところに中間休憩所として小ステージがあり、さらに100mのところに大ステージがある。総工費は2億6千万円。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
82.鶴の舞橋 対岸から
晴れていればこのあたりから橋の上に岩木山が眺められるのだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 24mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
83.丹頂鶴自然公園
対岸を少し歩くと丹頂鶴の自然公園でタンチョウが飼育されていた。釧路市丹頂鶴自然公園のほうが有名だが、ここ鶴田町には江戸時代の頃数多くの鶴が飛来したという。平成4年に「生きた丹頂鶴誘致」の声が高まり、平成5年に中国黒龍江省より2羽を譲り受け、平成9年にはロシア連邦アムール州よりつがいを譲り受け飼育、現在では当町で出生したものや多摩動物公園から借受している丹頂鶴が飼育されているそうだ。タンチョウはいくつかのケージに何頭か飼育されている。近くの人だろうか、ケージの傍にきて「鶴太郎」と声をかけた。するとその中の1頭のタンチョウが傍に寄ってきて長い首をたたむように曲げる。「鶴太郎」は固有名詞なのだ。慣れているのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO400 ) 露出補正 なし
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84.富士見湖パーク
再び鶴の舞橋を渡って戻ってくる。花が植えられていたので行ってみる。赤いベコニアが後ろの緑に映えてきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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85.鶴の舞橋 全景
帰路、再度鶴の舞橋の全景を眺める。その後、堤体や取水施設等の整備がなされた現在のため池は、貯水量1,100万トンをかかえ、満水面積281ヘクタールと県内で最も大きな人造湖であり、当地域の重要な農業用施設となっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
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86.弘前昇天教会
今回の旅行の前に、ネットで知った弘前昇天教会の建物を見たいと思い、大鰐温泉の近くにある今宵の宿、青森ワイナリーホテルへ行く途中で、寄り道をしてもらった。wikipediaによれば、1920年(大正9年)に建設された当教会堂は、イングランド地方で発達した堅牢な積み方であるイギリス積みの赤レンガが特徴的な建物で、正面右寄りには鐘塔が配置され、外壁に控え壁を設けたゴシック建築である。帰ってきた後で、Kさんからこの教会の設計者は、2011年11月に、Kさんご夫妻と那須、日光を旅行した際、日光の町でみた日光真光教会の設計者であるジェームズ・ガーディナー であると教えていただいた。ジェームズ・ガーディナー は立教大学の校長を務めたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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87.弘前昇天教会 の門
正しくは日本聖公会弘前昇天教会教会堂というこの建物は、1920年(大正9年)に日本聖公会弘前昇天教会の教会堂として建設され、1993年(平成5年)県重宝に指定されている。教会の中には牧師がおられる礼拝や祈祷会の時のみ入れるそうだが、その中はチューダーアーチを描く梁とトラスの意匠や、白壁と柱・垂木・トラス・方杖の濃茶との色彩のコントラストが印象的だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
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88.弘前昇天教会の鐘
歴史の重さと清涼な音色を響かせる正面右寄り上部の三葉飾りアーチの鐘塔にある鐘は、平日6:30と17:30、日曜日は9:30と10:30に司祭と信徒が鳴らしているという。これは礼拝が始まる合図で、夏と冬では響き方が違うとか。弘前市の地域情報を発信するコミュニティFM放送であるFMアップルウェーブの時報としても使われているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO200 ) 露出補正 なし
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89.青森ワイナリーホテル
到着した今宵の宿である青森ワイナリーホテルは、大鰐温泉の南に位置する あじゃら山(阿闍羅山 709m)の山頂に建つ。宿に着いて、部屋の窓から五所川原方面を眺める。午後6時45分、霧が出ていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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