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2024年4月24日

近衛の枝垂れ桜 京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ④

京都御所の参観を終え、入ったところと同じ清所門から退出した。
 その北側の奥が近衛邸跡である。ここの「近衛の枝垂れ桜」を見ておきたかった。しかし残念ながらまだ咲き始めのようだ。
 近衛家というのは五摂家の一つで公家では最高の家柄であった。wkipediaによれば、近衛家は、藤原北家嫡流であり、公家の五摂家筆頭で、華族の公爵家のひとつ。人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる。家紋は近衛牡丹。近衛家で最も著名な人物は、昭和前期に3度にわたって内閣総理大臣を務めた近衛文麿である。別称を陽明家という。
 その五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡には、枝垂れ桜の大木が約60本植えられている。御苑で一番早く咲き始めると言われる桜で、例年は3月中旬にはほころび始めるという。白、紅などの品種によって花の時期が違うので、全体としては1ヶ月くらい楽しむことができるそうだ。
 京都御苑は、明治2年の東京遷都で御所周辺の公家の邸宅が荒廃したので、明治16年(1883年)に公園として生まれ変わった。現在は国民公園として一般公開されているが、樹木が多く残されており、京都市内にあって貴重な緑の空間となっている。  最後に出水の枝垂れ桜をもう一度見て、ホテルに戻った。一休みして、ホテルのロビーで娘たち夫婦と合流、夕食に出かけた。

000_240322498 X700 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg
近衛の枝垂れ桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

065_240322469 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 65.近衛の枝垂れ桜 -1
この枝垂れ桜は「糸桜」と呼ばれており、近衛邸が現在の同志社大学の場所にあった頃から有名な桜だったという。三分から五分咲きというところだろうか。写真は近衛邸跡入口付近の糸桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 20mm ISO110 )
066_240322471 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 66.近衛の枝垂れ桜 -2
これは白っぽい、一重の花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
067_240322477 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 67.近衛の枝垂れ桜 -3
もう1枚。小ぶりの清楚な花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
068_240322480 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 68.近衛池
庭園のみ残された姿が現在の近衛池だそうだ。2019年~2021年時点では池の周囲~背後の樹木が鬱蒼としていたし、水のない池底も長年の落葉で土が堆積してる様子が見て取れたけど、2022年の修復工事でだいぶ綺麗な感じに整ったという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 87mm ISO200 )
069_240322487 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 69.近衛邸跡の桜 -1
この桜はピンク色である。同じイトザクラという品種なのだろうか。イトザクラはエドヒガン系のシダレザクラだそうだ。イトザクラはシダレザクラの別名として用いられる場合がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO125 )
070_240322489 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 70.近衛邸跡の桜 -2
まだまだ三分咲きのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 36mm ISO160 )
071_240322509 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 71.近衛邸跡の桜 -3
桜の下で写真を撮る外国人観光客。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 23mm ISO110 )
072_240322513 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 朔平門 Z50 Z18-140.jpg 72.朔平門と糸桜
そんなこととは知らず撮ったが、このアングルはSNSなどで人気があるのだそうだ。ここは日当たりが良いのだろうか、他所の桜より、咲き進んでいるように見える。後ろに見えるのは、朔平門は御所の築地塀の北側にある門。wikipediaによれば、朔平門はかつての平安宮内裏外郭の北正面にあり、内郭の玄輝門と相対する。その西に式乾門があり、門外の東西に仗舎が設けられていた。この門のすぐ北に縫殿寮の建物があるため「縫殿陣」ともいい、「北面僻仗中門」ともいった。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.5 1/500秒 105mm ISO560 )
073_240322516 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 73.桃林 -1
御苑の北の端から、入ってきた南の端にある間之町口の出口へ、南北1300mを歩き始める。奥さまにも随分歩かせてしまった。スマホの万歩計は1万2千歩を超えている。時刻は午後3時半。人の影が長くなってきた。今日は1日良く晴れてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 )
074_240322518 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 74.桃林 -2
桃ノ木はまだ蕾を持っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO160 )
075_240322522 X900 京都御苑 白雲神社 Z50 Z18-140.jpg 75.白雲神社
西園寺邸跡の傍に白雲神社があった。往きには横目で眺めただけで参拝をしていない。wikipediaによれば、「白雲神社は旧西園寺家の鎮守社であり、1224年(元仁元年)に西園寺公経が北山殿造営に際し建立した妙音堂に由来するとされる。後に、赤八幡京極寺にも鎮座され、1769年(明和6年)西園寺邸とともに御苑内に移った。明治以降、西園寺家が東京に移り「白雲神社」と称されるようになった。」とあった。「妙音弁財天と称する市杵島姫命で、西園寺家が琵琶の宗家であることから音楽の神として祀られてきた。」また、「1869年(明治2年)、西園寺公望はこの地に私塾「立命館」を開いたことでも知られる。」とも記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO560 )
076_240322526 X900 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 76.出水の枝垂れ桜
最後にもう一度出水の枝垂れ桜を眺めて、京都御苑を後にした。タクシーに乗りたかったが、奥さんにも我慢してもらって地下鉄に乗った。今日はもう一か所平安神宮の神苑へ行こうかと考えていたが、また、次の機会にする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 )
077_4240322009 X900 四条通 G7X.jpg 77.宵の四条通り
ホテルから宵の四条通りを歩いて食事に出かける。四条通りは東京でいえば銀座通りのようなメインストリートである。八坂神社、祇園から四条大橋で鴨川を渡り、河原町、烏丸を通り、四条大宮方面に至る。高島屋、大丸という百貨店も並び、歩道には屋根が設けられて、雨の日も歩きやすそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 11mm ISO125 )
078_240322011 X900 焼肉小路 G7X.jpg 78.今宵は焼肉
朝食は別にして、これから24日の昼食まで、4回の食事を娘の主人がそれぞれの好みを考えながら、予約をしてくれていた。有難い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )

2024年4月16日

広大な京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ②

ここは見ようと思っていた約200年ほど前の江戸時代後期にたてられたという、九條家の別邸として使用された拾翠亭を見終え、その池泉回遊式庭園や、九條家の鎮守社だった厳島神社を見て回り御苑内に戻った。
 そこは九條邸跡、鷹司邸跡、宗像神社に囲まれた広場になっていて、銘木・黒木の梅のある所だった。まだ御苑の南側の一部に過ぎない。
 ここから、京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通りの一本西側の道にそって北へと歩くことにした。梅の花にはもう遅かったが、桃の花が綺麗に咲いていた。西側に下立売御門が見えるところまで来ると、拾翠亭の係の人が教えてくれた出水の枝垂れ桜が咲いていた。
 そこからさらに一本西側の道を北へ歩く。賀陽宮邸跡、白雲神社、西園寺邸跡、その左側にある梅園、桃園を見ながら、京都御所の南西の角に着いた。
 ちょっと、小腹が空いたので、「檜垣茶寮」という食事処に入る。海老旬菜天ぷらうどん を食べたが、美味しかったし、思ったほど混んでは無くて、ゆっくりすることが出来た。
 一休みしたあと、御所の築地塀に設けられた6っの門のうち、宜秋門、清所門、皇后門の3っがその西側にある。清所門のところまで来ると「一般参観入口」となっていた。わが奥さんは少々、足が辛くなってきていたようだったが、またとないチャンスと思い入ってみることにした。

000_240322320 X700 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg
京都御所の建礼門が正面に見える建礼門前大通り 後ろの山並みは比叡山系
 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

027_240322318 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 27.京都御苑は広い
京都の高島屋や大丸といったデパートがある、東京でいえば、銀座通りのような繁華街からごく近いところにありながら、京都御苑は広大である。ここはまだ南西部から入ったところである。wikipediaによれば、京都御苑は、京都市の中心部に位置し、東西南北を寺町通・烏丸通・丸太町通・今出川通に区切られた区域。東西約700m、南北約1300mの範囲で、総面積は92ha。その内、環境省が管理する国民公園である京都御苑は65haである。江戸時代から残っている九ヶ所の外周御門と六ヶ所の切り通しを持つ。この先にある京都御所および仙洞御所・大宮御所は宮内庁が管理し、京都迎賓館は内閣府が管理している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 38mm ISO110 )
028_240322324 X900 京都 黒木の梅 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 28.黒木の梅 -1
黒木の梅というのが品種名かどうなのかは解らなかったが、八重咲きの梅が残っていた。この梅は、五摂家の一つである九條家の敷地の中にあった紅梅を、大正天皇即位の大礼に際して現在地に移された「黒木の梅」という銘木とされている。原株は孝明天皇の后である英照皇太后が幼少時に過ごされていたご生家で愛でられていたものと伝っているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 20mm ISO110 )
029_240322322 X900 京都 黒木の梅 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 29.黒木の梅 -2
枝先に咲く梅を入れて、京都御所建礼門へ続くまっすぐな大通りを入れて撮りたかったが、前に工事の軽トラが停まって叶わなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 41mm ISO110 )
030_ 240322337 X900 京都 十月桜 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 30.十月桜
小さな白い花が遠慮がちについていた。これは十月桜と思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 59mm ISO150 )
031_240322339 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 31.袴姿のお嬢さん -1
中学の卒業式だったのだろうか、お母さんが、お嬢さんを梅の花の傍に立たせて写真を写真を撮っていた。撮り終わったのを見計らって「すみません。1枚撮らせていただけますか?」とお母さんにお願いしてみた。お母さんはお嬢さんの顔を見て「いい?」と聞いてくれた。お嬢さんからOKが出た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 135mm ISO110 )
032_240322342 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 32.袴姿のお嬢さ -2
「もう一枚お願いします」と。ちょっとピントが甘くなってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 36mm ISO110 )
033_240322349 X900 京都 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 33.出水の枝垂れ桜 -1
下立売御門を左にみて、出水の小川の傍の道すじに枝垂れ桜が咲いていた。拾翠亭の係の方が今咲いている桜ですと教えてくれた桜だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 21mm ISO110 )
034_240322359 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 34.賀陽宮(かやのみや)邸跡に咲く十月桜 -1
この北側が賀陽宮邸跡であり、南側に下立売御門(しもたちうりごもん)が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 41mm ISO100 )
035_240322361 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 35.賀陽宮邸跡に咲く十月桜 -2
この桜は十月桜と推定する。ジュウガツザクラ(十月桜)はエドヒガンとマメザクラの雑種と推定される小彼岸系の品種で、春は染井吉野と同じように開花期間は短期間だが、秋は9月頃から咲き始め、長期間咲き続ける。東京の中央通り日本橋の袂にも植えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 41mm ISO100 )
036_240322372 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 36.梅林と桃林
賀陽宮邸跡西側の道(建礼門前大通りの一本左側の道)を北へ進むと、右手に白雲神社、西園寺邸跡があり、左側には梅林、桃林があった。流石の梅は花が少なかったが、桃はまだ咲いていた。外国人観光客が多い。今回の京都では、中国や台湾、韓国といったアジアからの方々より、欧米の方々が多いように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 29mm ISO100 )
037_240322375 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 37.桃林 -1
桃林の濃い紅色の桃の花。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 35mm ISO110 )
038_240322376 X900 京都 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 38.桃林 -2
桃林の白い桃の花。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 35mm ISO110 )
039_240322377 X900 京都御所 建礼門 Z50 Z18-140.jpg 39.京都御所の築地塀
京都御所の南西に着いた。右手に東に延びる築地塀があり、その中央に建礼門が見える見える。その中が京都御所である。今日一日の素晴らしい晴天だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 19mm ISO110 )
040_240322379 X900 京都御苑 清水谷家の椋 Z50 Z18-140.jpg 40.清水谷家の椋(ムク)
御所の南西の角は、清水谷家という公家の屋敷があったことからこの木は「清水谷家の椋」といわれるそうだ。樹齢300年と苑内でも数少ないムクの大木であるという説明札が立っていた。清水谷家は西園寺家の一門で、鎌倉時代に西園寺公経の二男、実有を祖とする公家である。雅楽を家業として天皇に仕えた。この椋の木の下で、元治元年(1864年)に起こった禁門の変(蛤御門の変)の時、来島又兵衛が討死したと伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 )
041_240322383 X900 京都御所 宜秋門 Z50 Z18-140.jpg 41.宜秋門(ぎしゅうもん)
西側の築地塀に沿って北へ進む。そこに宜秋門が見えた。檜皮葺切妻屋根の四脚門の宜秋門は、天皇より、牛車の宣旨・手車宣旨を賜った者だけが車のまま、その奥の御車寄に向かうことが出来たという。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 )
042_240322384 X900 京都御所 宜秋門 Z50 Z18-140.jpg 42.宜秋門上部
宜秋門の切妻屋根の部分。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO220 )
043_240322388 X900 京都御苑 中立売御門 Z50 Z18-140.jpg 43.中立売御門(なかたちうりごもん)
宜秋門を過ぎて左側(西側)には御苑の中立売御門が見えた。その向こうの通りは烏丸通りである。苑内の外周部にある九つの門はいずれも日本の伝統的な建築様式の一つである本瓦葺四脚門(高麗門)である。葵祭、時代祭の行列が市中に出立する堺町御門や、幕末・禁門ノ変における激戦地として知られる蛤御門などが有名である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO125 )

2023年12月30日

神宮外苑銀杏並木ライトアップ 2023年12月1日 港区北青山

12月1日は4年ぶりに銀座で学生時代に所属していた運動部のOB会の納会があった。
 11月25日から12月3日の間、明治神宮外苑のシンボルともいえる銀杏並木のライトアップが行われていることを知った。青山通りから神宮外苑銀杏並木ライトアップに向かって4列に銀杏の木々が連なるその景観は東京を代表する風景のひとつと言われている。納会は6時半からだった。ライトアップは夕方4時半から始まるというので、少し早めに家を出て、写真を撮ることにした。
 会場に着いたのは4時50分だったが、すでに多くの人々が来られていた。秩父宮ラグビー場から先は、歩行者天国になっていて道路の中を歩いて外苑の環状道路まで進むことが出来た。
 その先で開催されていたクリスマス・マーケットも見てみようと思ったが、あまり長居はできないと、地下鉄の外苑前駅へ向かった。
今年最後のアップとなった。11月以降に撮影した写真がまだあるのだが、それは、年明けにアップしていきたいと思う。

000_231201022 X700 〇外苑 G7X.jpg
ライトアップされた明治神宮外苑銀杏並木 2023年12月1日 港区北青山

001_231201018 X900 外苑 G7X.jpg 1.銀杏並木にライトアップ
地下鉄銀座線の外苑前駅を青山通りに出て、青山1丁目に向かって歩く。伊藤忠の先、青山2丁目を左に都道414号線に入ると銀杏並木である。今いるところは、左手に秩父宮ラグビー場の入り口がある所で、ここから、都道414号線が環状道路になる交差点までが直線の歩行者天国になっている。時刻は午後4時50分。この時間が一番きれいにライトアップが撮れる。すでに大勢の人が来ている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 18mm ISO3200 )
002_231201014m X900 外苑 G7X.jpg 2.銀杏と銀杏の間から
カメラを横に振って、銀杏並木の道と直角にカメラを向けて撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 36mm ISO3200 )
003_231201020 X900 〇外苑 G7X.jpg 3.銀杏
銀杏並木の銀杏の木は4列に並んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/160秒 18mm ISO3200 )
004_231201023 X900 外苑 G7X.jpg 4.道路中央から
道路の真ん中に出て、人混みの上から腕を伸ばして撮った。クリスマス・マーケットの会場になっている軟式野球場の向こうに見える聖徳記念絵画館もライトアップされていた。聖徳記念絵画館は、明治天皇を中心に成し遂げられた、維新の大改革の輝かしい時代の勇姿と、歴史的光景を史実に基づいた厳密な考証の上で描かれた80枚の大きな絵が展示されている。一流画家による優れた芸術作品であり、政治、文化、風俗の貴重な歴史資料でもあると紹介されている。小学生の時、見学したことを思い出した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 37mm ISO3200 )
005_231201024 X900 〇外苑 G7X.jpg 5.道路の左側の銀杏
銀杏並木は青山通りを背にすると北北西の方向に延びている。この位置から見る陽の光をいっぱいに受けて育つ銀杏は立派に見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 33mm ISO3200 )
006_231201028 X900 外苑 G7X.jpg 6.天を衝く銀杏の木
銀杏の木はまっすぐ上に延びている。よく手入れされているのだと思う。この神宮外苑の銀杏並木は、進められている神宮外苑再開発で消えてしまうのではないかと取りざたされているが、どうやらそれは誤解のようだ。再開発の事業主体の明治神宮や三井不動産は、「銀杏並木は、これからも守るべき重要なもの。歴史ある景観を残す」としている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 19mm ISO3200 )
007_231201038m2 X900 〇外苑 G7X.jpg 7.見上げる銀杏
凄い人出だ。皆さん顔を上に向けて、スマホをを掲げて写真を撮っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 28mm ISO3200 )
008_231201038m2 X1400〇外苑 G7X.jpg 8.お洒落なCAFE
秩父宮ラグビー場へ曲がる角にはシャレたカフェがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 23mm ISO3200 )
009_231201053m2 〇外苑 G7X.jpg 9.道も紅葉
道には銀杏の葉が沢山落ちて、敷き詰められていた。そのイチョウの葉を手に取って写真を撮っている人も多い。いま、外国人観光客に日本各地のイルミネーションが好評のようだ。渋谷のNHKホールに近い「青の洞窟」やよみうりランドの「ジェルミネーション」が人気があるらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 23mm ISO3200 )
010_231201072 X900 銀座 G7X.jpg 10.銀座4丁目
そろそろ、納会の会場である銀座ライオンへ行こうと、外縁前から地下鉄に乗り、銀座へ出た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 9mm ISO3200 )
011_231201088 X900 銀座 ディオール G7X.jpg 11.Christmas の Display
納会の会場へ向かう道みち、クリスマスの飾り付けがされた銀座を見ていった。有名なブランドショップのショウーウインドウに、大きな金色のチョウが舞っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 )

2023年4月 8日

旅行 高松→丸亀→鞆の浦→尾道 ④鞆の浦の街並み

坂出の静かな住宅地の中のひっそりとした場所に佇み、江戸末期に造られ、代々受け継がれてきた風格のある屋敷のフレンチ・レストランで食事を楽しんだあと、坂出駅まで送っていただいた風月堂の社長とそのお嬢さんに感謝と別れを述べ、改札口を入った。
 坂出から岡山まで「マリンライナー」に乗る。岡山からは新幹線で福山へ、福山駅からはタクシーで鞆の浦の今夜の宿へ向かった。温泉に浸かり、露天風呂に入った。日が暮れて吹く風が冷たい。
 翌日は古い町並みが残る鞆の浦を散策した。鞆の浦は坂本龍馬にゆかりのある土地である。港にはシンボルである常夜燈があり、保命酒という「みりん」を原酒とし、甘口の酒の中に桂皮などのハーブ16種を漬け込んで造る特産の薬味酒の老舗がある。町は「ひなまつり」で、ひな壇の飾り付けが見られた。そう広い町ではないが、全部を見て回ることはできなかった。
 旅行の最後は、尾道へ行こうと婿殿が計画してくれていた。鞆の浦からは、距離的は福山駅へいくのと、そう変わらないようなのでタクシーで行こうとしたが、この町にタクシーは少ない。結局バスで福山駅へ出て、在来線の山陽線で尾道まで行くことにした。

000_230313635 X700 ◎鞆の浦 常夜燈 Z50 Z18-140.jpg
鞆の浦の港とシンボルである常夜燈 2023年3月12日 広島県福山市鞆町

066_230312169 X900 瀬戸大橋線 G7X.jpg 66.瀬戸大橋線(本四備讃線)車窓より
坂出からは瀬戸大橋線に再び乗車する。だが、この日は晴れているのに、空はすっきりしない。黄砂のためだと思う。瀬戸大橋は、下津井瀬戸大橋から始まり、6つの橋と4つの高架橋で本州と四国を結んでいるが、wikipediにれば、「瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称である。瀬戸内海をまたぐ本州四国連絡橋の児島・坂出ルートにあたり、橋の大部分は香川県に属する。1988年(昭和63年)に全線開通。それにより初めて四国と本州が陸路で結ばれた。」とされている。坂出から児島に向けて進行方向右側を見ている。この島の名前はわからなかったが、帰宅して地図で調べたところ、室木島のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
067_230312173m X900 〇瀬戸大橋線 G7X.jpg 67.瀬戸内海のうねり
室木島(もろきしま)は塩飽諸島に属する坂出市の無人島である。漁船が1艘見える。海が潮の流れでうねっているように見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
068_230312174m X900 〇瀬戸大橋線 G7X.jpg 68.大槌島(おおづちじま)
やや遠くに三角形の島が見えた。この島は大槌島だと思う。大槌島は瀬戸内海に浮かぶ無人島。島の中心に県境が通っており、北側は岡山県、南側は香川県である。wikipediaによれば、島の周辺が好漁場であったため古くから領有権争いが絶えず島内に県境があるのもその名残であるとれている。岡山藩と高松藩の間でこの島の領有権を巡る紛争が発生したが、享保17年9月21日(西暦1732年11月8日)に幕府の勘定奉行が下した判決により決着したという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
069_230312175m X900 〇瀬戸大橋線 G7X.jpg 69.釜島(かましま)
マリンライナーは児島に近くなった。櫃石島(ひついしじま)に差し掛かった辺りを通過中である。右手に見えるこの島は釜島だと思う。間違っていたらご容赦を。手前に見える左側の児島は大裸島、右側の小島が小裸島であろう。手前に櫃石島の港が見える。岡山県倉敷市下津井に属する無人島である。水島諸島(児島諸島)に属する。かつては有人島であったが、無人島化しているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし
070_230312177 X900 〇瀬戸大橋線 G7X.jpg 70.松島(まつしま)
右側に見える島は、鷲羽山麓の大浜の方約600m沖にある有人島の松島。周囲は約1.2km。wikipediaによれば、松が多いことが島名の由来とされる。島に平坦地は少なく、集落は海岸沿いにある。中世には松島庄太夫という豪族が島内を開発し、その宅地跡の遺跡が現存する。また、水軍の根拠地の一つとなり、島全体が要塞化されていたこともあり、島内には、藤原純友に由来する純友神社が存在する。『吉備温故秘録』には田畑1反2畝、家数2軒、男女9人と記載されている。近代には移住者が増え、大正年間には20戸以上になるなど、人口が増えていった。また、島の周囲は、岡山県下でも有数の優良な漁場とされる。まもなく右手に鷲羽山を見て児島に到着する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
071_230313604 X900 鞆の浦 鳩風亭 Z50 Z18-140.jpg 71.鞆の浦 朝の海
前日に本州に渡り、広島県福山市の鞆の浦に着いた。原漁港の傍の「鷗風亭」という立派なホテルだった。夕食前に温泉、露天風呂に入った。夕食も旨かった。夜に雨が降ったようだ。この写真は朝9時頃に撮ったがどんよりした空だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
072_230313607 X900 鞆の浦 鳩風亭 Z50 Z18-140.jpg 72.原漁港 -1
宿の通用口のドア越しに撮った原漁港。ここは絶好の釣りポイントだそうだ。四季を通してさまざまな魚が釣れる人気の釣り場で、メバルやスズキの魚影が濃い釣り場という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 23mm ISO110 ) 露出補正 なし
073_230313611 X900 〇鞆の浦 鳩風亭 Z50 Z18-140.jpg 73.ひなまつり
2023年2月16日(木)〜3月26日(日)に「第21回 鞆・町並みひな祭」が開催されていた。宿のロビーにも立派なお雛様が飾られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/200秒 31mm ISO6400 ) 露出補正 なし
074_230313610 X900 鞆の浦 鳩風亭 Z50 Z18-140.jpg 74.原漁港 -2
3日目は、まず鞆の浦の古い町並みの散策から始まる。比較的軽い Nikon Z50 を首から下げて、歩き始めた。先ほど宿の上から見た原漁港だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.2 1/500秒 83mm ISO125 ) 露出補正 なし
075_230313619 X900 鞆の浦 Z50 Z18-140.jpg 75.弁天島 -1
宿を出て、海沿いのバス道を南へ歩く。左手(東側)弁天島という島が見える。福山市のホームページに次のようなことが書いてあった。「仙酔島への渡船に乗ると右側に朱塗りのお堂が見えます。鎌倉時代、近江の侍が弁天島近くの海に家宝の太刀を落としてしまいました。侍は、「銭百貫をほうびに出すから太刀を探してくれ」と漁師たちに頼みました。しかし、フカ(サメ)がいると恐れて誰も海に入ろうとしません。「この地に勇気あるものはいないのか」と侍がののしると、若者が海に飛び込みました。太刀は見つかりましたが、若者はフカに足を食い取られて命を落としてしまいます。侍は渡すはずだった銭百貫で若者を弔い、弁天島に11層の石塔婆を建てました。この石塔婆は年代が判明する石塔の中では県内最古のもので、県の重要文化財になっています。夜にはお堂がライトアップされ、日中とはまた違った幻想的な港町の雰囲気を楽しめます。瀬戸内海国立公園である鞆の浦の中でも,欠かせない景色の1つといえます。」と。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
076_230313628 X900 鞆の浦 Z50 Z18-140.jpg 76.龍馬観音
この石垣の上に見える福禅寺対潮楼のすぐ下にある浄泉寺に「龍馬観音」がある。幕末の慶応3年、龍馬ら海援隊が乗る蒸気船いろは丸と紀州藩の明光丸が衝突したのがこの鞆沖で、事件(いろは丸事件)の際に鞆に上陸して談判した場所なのだそうだ。真言宗の寺院の客殿・対潮楼は眺めがよいことで知られている。参拝は失礼した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
077_230313634 X900 鞆の浦 Z50 Z18-140.jpg 77.鞆港
更に南へ歩いていくと波止(はと)と呼ばれるところがあった。鞆の浦には江戸時代に造られた石積みの波止が現存している。1791年(寛政3年)に完成している。波止は台風などの強風や高波から船を守るための防波堤のことだが、この波止の西側・鞆港から撮った。 ここは鞆湾の東側にある大可島下の波止であるが、鞆湾の西側の淀姫神社下の波止、その南方の玉津島下の波止の3基が、鞆の浦を護っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
078_230313640 X900 〇鞆の浦 常夜燈n Z50 Z18-140.jpg 78.常夜燈
模擬側に見えるのが鞆港のシンボルである常夜燈だ。1859年に建てられた船の出入りを誘導してきた灯台で、高さは5.5m、海中の基礎の上から宝珠まで11mあり、現存する江戸時代の常夜燈としては最大級の大きさだそうだ。地元では「とうろどう」と呼ばれている。鞆港は江戸時代に大きく整備され、この時代の港湾施設である「常夜燈」、「雁木」、「波止場」、「焚場」、「船番所」の全てが全国で唯一残されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
079_230313692 X900 鞆の浦 太田家 Z50 Z18-140.jpg 79.重要文化財 太田家住宅 入口
江戸時代にこの建物は「保命酒中村屋」として栄え、敷地内には保命酒を中心に様々な酒類の醸造が行われたという。また、藩の主要人物の宿所のほか、ビジネスの商談の場として利用された数寄屋造りの建物には市松模様を配した土間や板と竹を編み込んだ網代造りの天井など、モダンなインテイリアが施されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO560) 露出補正 なし
080_230312192 X900 鞆の浦 太田家住宅 G7X.jpg 80.「鞆・街並ひな祭」 太田家住宅の雛飾り -1
鞆町内、約100か所の町屋、商家、寺院などにお雛様が飾られる毎年恒例のイベントが行われていて、期間中、太田家住宅でも江戸時代から現代までの大小さまざまな雛飾りが展示されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
081_230312201 X900 〇鞆の浦 太田家住宅 G7X.jpg 81.「鞆・街並ひな祭」 太田家住宅の雛飾り -2
「源氏粋 明治~大正」という説明書きがあった。源氏物語をテーマにしたひな人形なのだろうか。調べてみると、「いき」とは、江戸時代に生じ、時代に従って変転した美意識で、遊興の場での心意気、身なりや振る舞いが洗練されていること、女性の色っぽさなどを表す語。 「いき」は、単純美への志向であり、「庶民の生活」から生まれてきた美意識であるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 なし
082_230312194 X900 〇鞆の浦 太田家住宅 G7X.jpg 82.「鞆・街並ひな祭」 太田家住宅の雛飾り -3
いずれも豪華なひな人形である。このひな壇は「大木平蔵 御殿飾り(明治末期)」とあった。説明には、「この御殿飾りは縁あって神戸市の旧家から譲り受けたものです。御殿は組み立て式で2つの大きな箱に収まります。釘などを1っ本も使わずに木と木をうまくはめ込ませることで、きちっと完成させることができます。御殿に飾ってある3人官女に注目してください。真ん中の官女はなんと「おかめ(お多福)」で大変珍しいものです。両端の官女は未婚(袖が長い)、中の官女は既婚(袖が短く、眉を剃っている)。真ん中の官女がリーダー格です。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
083_230312209 X900 鞆の浦 太田家住宅 G7X.jpg 83.太田家土蔵
母屋を取り囲むように何棟かの土蔵が建っていた。瓦と漆喰でできた海鼠壁にはサイコロの目のような模様が施されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
084_230313697 X900 鞆の浦 Z50 Z18-140.jpg 84.太田家の東側路地
昔の家並みが続く路地である。この路地を挟んで向かい側が朝宗亭である。朝宗亭は太田家住宅の別邸で、藩主の来訪の際に使用されていた。敷地の西側道路に面して門屋と離屋が並び,門屋の奥に主屋が建てられている。主屋、門屋とも江戸時代、享和元年(1801年)頃の建設と考えられる。国指定重要文化財で、鞆の町並みの主要部を構成する町家として価値が高いといわれる。この時は気が付かずに通り過ぎてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 38mm ISO110 ) 露出補正 なし
085_230313661 X900 鞆の浦 太田家 Z50 Z18-140.jpg 85.古い家屋
これは多分保命酒の醸造所の建物だったと思う。ここは西町と言われるところで、倉庫や町屋が数多く残り、鞆の浦らしい町並みが残されているという。前に突き出す出格子窓が見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 36mm ISO110 ) 露出補正 なし
086_230313670 X900 〇鞆の浦 保命酒 岡本家 Z50 Z18-140.jpg 86.保命酒岡本家 -1
江戸時代、保命酒の独占した製造販売の許可を得ていたのは、最初に保命酒を造った中村家だけだった。万治2年(1659年)、大阪の漢方医「中村家」の子息である中村吉兵衛氏によって、当時備後鞆の津で醸されていた「吉備の旨酒(現在の味醂酒に準ずる)」に、大陸産の薬味を漬け込んで造られたのが、保命酒の始まりという。一方、岡本家は安政2年(1855年)に、当時の藩が発行する酒造株を得て、清酒業で生業を起こした。明治の後期になると、元祖である中村家が保命酒業の暖簾を下ろすことになり、かねてより懇意にしていた岡本家が、中村家伝統の看板と道具一式を譲り受けて今に至るいという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 31mm ISO5000 ) 露出補正 なし
087_230313671 X900 〇鞆の浦 保命酒 岡本家 Z50 Z18-140.jpg 87.保命酒岡本家 -2
保命酒は桂皮などの薬味十六種を味醂酒に漬け込み、じっくりと成分を浸出させて造る薬味酒(和製リキュール)である。健康や美容にも良いと言われるアミノ酸を多く含んだ濃厚な本味醂に、薬味をじっくり漬け込み、本味醂本来の米の甘味と薬味の香りのバランスに優れた、まろやかな味わいの薬味種という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO2200 ) 露出補正 なし
088_230313678 X900 鞆の浦 阿弥陀寺 Z50 Z18-140.jpg 88.阿弥陀寺 鞆の大仏
どこをどう歩いたかわからないが、町の西側でお寺の多い通りに出た。江戸時代初期、鞆城を築いた福島正則が、城下町整備の一環で「寺町通り」を造営し、各宗派のお寺がほぼ一直線に並べられた。ここ阿弥陀寺は、永禄年間(1558年~1570年)の創建。本堂には「鞆の大仏」と称される阿弥陀如来坐像が鎮座していた。江戸時代から残るという梵鐘もあった。山門の右の方には、「鞆の津塔」と呼ばれる江戸時代前期の石塔が12基並んでいて、これは鞆独特のお墓で、大名でないとお墓が建てられなかった時代の庶民のお墓だそうだ。暗いのでISOは6400に上がっていたが、きれいに撮れている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/160秒 34mm ISO6400 ) 露出補正 なし
089_230312244 X900 鞆の浦 保命酒 G7X.jpg 89.保命酒通り
そろそろ尾道への移動を考え、寺町通を南へ下り、東のバス通りを目指す。古い建物の保命酒の店が並ぶ通りに出た。wikipediaによれば、現在の保命酒製造元は何れも明治時代に開業し台頭した店である。最盛期は昭和初期ごろで海外への輸出も行われ、鞆町内では各店による値引合戦やサービス競争により商工省に調停依頼が出されるほどであった。しかし、太平洋戦争中の物資不足による質の低下があったり、戦後は過当競争や鞆町の衰退により保命酒の生産量は減少していき、平成までに醸造元は4軒(入江醸造元など)を残すのみとなった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
090_230312247 X900 鞆の浦 保命酒通り G7X.jpg 90.古い保命酒店の看板のある店
保命酒通りで撮ったこの写真は屋号が分からなかった。「真正十六味(肥)地黄保命酒 」という古い看板も見える。その下に「醸造元森田商会本店」と書かれている。いろいろネットで検索してみたが、ヒットしない。やっとこの店の画像を見つけ出し、さらに検索していった。「鞆物語」というサイトなどによると、おそらくは、江戸時代から問屋を商い、肥後の国からやってきたといわれ、屋号はそのまま「肥後屋」。明治期に入ってからは保命酒屋として財を成した森田商店で10年位前から空き家になっていたという。かつてこのあたりは鞆銀座と呼ばれ、メインストリートとして栄えた場所だった。その中でも肥後屋は、とりわけ大きく立派な家だったという。鯛味噌や鯛の佃煮を扱い始めたのは、昭和に入ってからで、今より10年ほど前に店を畳んでからしばらく空き家のままだったが、満を持して鯛味噌屋として甦った。江戸時代に栄華を極めた商家が屋号をそのままに、今ふたたび現代に息を吹き返した。その鯛味噌の製造元は森田商店になっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
091_230313704 X900 鞆の浦 Z50 Z18-140.jpg 91.海岸通り
保命酒通りを抜けて、鞆公民館のわきからバス通りに出た。観光案内所へ行って、タクシーの情報を聴くが、ここにはタクシーはないという。幸いなことに観光案内所の前にバス停があり、ちょうど福山行のバスが来た。約30分で料金は1人520円だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
092_230313705 X900 鞆の浦 弁財天寿福堂 Z50 Z18-140.jpg 92.弁天島 -2
12時20分、これで鞆の町ともお別れだ。もう少しゆっくり滞在し見てみたいところもあった。阿弥陀寺からそう遠くないところにある鞆城跡にも行ってみたかった。鞆港の西側を歩いて、そこから常夜燈方面の眺めと、淀媛神社もどんなところか見たかった。これから尾道へ行く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO6100 ) 露出補正 なし

2023年2月27日

日比谷公園と旧法務省赤レンガ① 2023年2月13日 日比谷公園と桜田門

学生時代の先輩・後輩・同期の20名ほどの川柳の会に3年位前から入れていただいている。わたくしは川柳など詠めるセンスは、全くないと思っているのだが、学生時代同じ釜の飯を食った仲間と楽しく過ごせる時間が持てるのがうれしい。座長さんは昨年90歳を迎えられた大先輩でいくつかの俳句の会で活躍されていて、指導してくださる。川柳の会といっても、五七五なら何でもよいという緩い会なのがよい。毎月各人が6句発句し、座長に提出する。何より楽しみなのが集まったその月の句を選句する句会である。食事をし、お酒が入って口が滑らかになったところで、各人思ったことを言っていく。最近はレベルが上がってきて、句を解釈していく過程がとても勉強になる。そのほかにわたくしが毎月1葉の写真を提供し、その写真をもとに五七五を作る「フォト575」というコーナーもある。「フォト575」にも毎月30句近く集まるが、写真がどう詠まれるか、私にはとても興味がある。
 前置きが長くなったが、毎月の句会が行われる場所が、日比谷公園のすぐ近くにある。先日、前夜の気温が氷点下だった日に、日比谷公園の鶴の噴水につららができたと報じられた。翌日に予定されていた句会の日に、いつもより1時間半ほど早く家を出て行ってみたが、その日は朝から暖かく晴れていて気温が上がりダメだった。
 もう一つ写真を撮りたいところがあった。それは旧法務省のレンガ造りの建物である。ただ、午前中は光が逆になり、難しかった。句会は11時半から2時半くらいまで行われる。終わったあと、光の具合はどうかと再挑戦してみた。日が落ちるのは早く太陽が傾くのも早い。
 日比谷公園と法務省の赤レンガの建物に分けて載せる。

000_230217010 X700 日比谷公園 Z50 18-140.jpg
鶴の噴水 2023年2月17日 東京都千代田区 日比谷公園

001_230217001 X900 市政会館 Z50 18-140.jpg 1.市政会館
都営三田線の内幸町駅で下車し日比谷通りと国会通りの交差点に上がる。国会通りを官庁街の方へ歩く。右手に見えるのが市政会館だ。市政会館は後藤・安田記念東京都市研究所が本拠としており、かつて同盟通信社や、その後身の時事通信社が本社を置いたことで知られる。1920年12月に東京市長に就任した後藤新平は、地方自治についての調査・研究を行う独立公正の機関の新設を構想した。建築家8人による指名設計競技の結果、佐藤功一の案が採用され、これをもとに清水組(現・清水建設)が施工し、1929年10月19日に落成した。東京都選定歴史的建造物、千代田区景観まちづくり条例に基づき「景観まちづくり重要物件」に指定されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
002_230217006 X900 日比谷公園 Z50 18-140.jpg 2.鷗 かもめ
まっすぐ祝田通りとの交差点まで行き、国会通りを右へ渡って西幸門から日比谷公園に入る。そこに噴水があり、噴水の中央に彫刻があった。「鷗 かもめ 1986年 作者 淀井敏夫」と書かれたプレートがあった。日比谷公園は、1901年(明治34年)、辰野金吾により本多静六が推挙され、石黒忠悳、福羽逸人、小沢圭次郎等とともに日比谷公園造園委員会が設置され、1902年(明治35年)4月に着工。翌年6月1日に仮開園を迎えたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_230217014 X900 〇日比谷公園 Z50 18-140.jpg 3.雲形池と鶴の噴水
これが鶴の噴水だ。wikipediaによれば、公園のほぼ全域、および公園以東、有楽町駅周辺にかけての一帯は、安土桃山時代以前には日比谷入江と呼ばれる海域だった場所であり、徳川幕府による江戸の都市開発にあたり、神田山の開削で得られた土砂などを使って埋め立てられたものである。現在でも日比谷公園の標高は銀座や霞ヶ関より1mほど低い。鶴の噴水は津田信夫と岡崎雪聲の共作により、開園間もない1905年に完成している。午前中の光は穏やかだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 63mm ISO560 ) 露出補正 なし
004_230217017m X900 〇日比谷公園 ハクセキレイ Z50 18-140.jpg 4.ハクセキレイ
雲形池の周囲には野鳥が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_230217022m X900 〇日比谷公園 シジュウカラ Z50 18-140.jpg 5.シジュウカラ
数羽のシジュウカラもいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_230217026 X900 日比谷公園 ヒヨドリ Z50 18-140.jpg 6.ヒヨドリ
ヒヨドリは都会でよく見る個体数の多い野鳥だ。全長は約27.5 cm。飛ぶ姿は大きく見える。wikipediaによれば、日本では周年見られるが、春および秋には渡りが各地で確認される。秋には国内暖地へ移動する個体も多く、10-11月には渡りが日本各地で観察され、房総半島南端、伊良湖岬のほか、関門海峡では1,000羽を越えて渡る群れも観察されるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/650秒 82mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_230217103m X900 〇スズメ 日比谷公園 Z50 18-140.jpg 7.スズメ
スズメは群れになっているところを見る機会が多いが、この個体はそうではなかった。最近スズメの数が減ってきているように思うが。wikipediaに、「鳥類の行動や生態を研究している三上修らの推定によると、2007年のスズメの個体数は1990年ごろに比べて少なくとも半減、減少率を高く見積もると5分の1になったと考えられている。50年前の10分の1とも推定されている。しかし減少原因についてはよくわかっていないが、気密性の高い住宅の普及によって営巣場所が減少したこと、農村部でコンバインの普及によって落ち籾(もみ)が減少しそれによる冬季の餌が不足したことなどが可能性として挙げられている。また農村部と比べて都市部において巣立っているヒナの数が少ない傾向が見られており、都市化に伴う餌不足も、減少原因の候補として挙げられている。このように減少はしているが絶対的な個体数はまだ多く、現在の減少スピードであれば数十年後に絶滅してしまうことはないと言われている。」という記述があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 130mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_230217111 X900 日比谷公園 松本楼 Z50 18-140.jpg 8.松本楼
日比谷公園を霞門からいったん出て、旧法務省の赤レンガの建物を見に行ってきた。資料展示室も大雑把に見学し、そろそろ句会の時間になるので再び公園に戻ってきた。一、二度利用したことがある松本楼があった。松本楼は1903年に東京市が現在の日比谷公園を開園するにあたり、銀座で食堂を経営していた小坂梅吉が落札し、日比谷松本楼として6月1日にオープンしたそうだ。終戦後、1951年11月にようやく接収が解かれ、松本楼は再スタートを切る。1971年11月19日、沖縄返還協定反対デモが日比谷公園内で激化し(日比谷暴動事件)、その中で中核派の投げた火炎瓶の直撃を受け、2代目建物も焼失の憂き目にあう。3代目松本楼のオープンは1973年9月26日と再建に約2年を要した。これを機に10円カレーが始まったとされる。わたくしも食べたことのある松本楼のカレーライスは後々まで有名になった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
009_230217112 X900 日比谷公園 松本楼 Z50 18-140.jpg 9.京橋の欄干柱
松本楼から、西幸門へ戻る途中に京橋の欄干があった。説明板には、「この石柱は、明治8年(1875年)築造された京橋の欄干柱(らんかんばしら)で、大正11年(1922年)架け替えの際にここに移されたものです。当時は、橋名を刻んだ親柱もありましたが、昭和9年(1934年)京橋の橋台地が整備されたときそちらへ移されました。」と説明されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f9 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_230217114 X900 〇国会通り 西幸門前 Z50 18-140.jpg 10.西幸門交差点から国会議事堂を見る
11時15分、国会通りの西幸門交差点に戻ってきた。句会の場所はこのすぐそばの建物にある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230217140 X900 〇桜田門 午後 Z50 18-140.jpg 11.桜田門
句会が終わり、午前中は逆光だった旧法務省の赤レンガの建物をもう一度撮りたいと思い、日比谷公園の霞門を抜けて桜田通りに出て、桜田門へ向け速足で歩いて行った。日が傾くのが早く、旧法務省の建物は思ったような写真は撮れなかった。桜田門の交差点から、濠を渡ったところに桜田門の高麗門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f9 1/500秒 30mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_230217141 X900 桜田門 午後 Z50 18-140.jpg 12.桜田門 高麗門
wikipediaによれば、桜田門は、江戸城の内堀に造られた門の一つで桜田堀と凱旋堀の間にある。昭和36年(1961年)に「旧江戸城外桜田門」として国の重要文化財(建造物)に指定された。特別史跡「江戸城跡」の一画を占める。なお江戸城には内桜田門と外桜田門の2つが存在するが、前者は桔梗門とも呼ばれ、単に「桜田門」という場合には後者を指すことが多い。この門は1663年(寛文3年)頃建築 (寛政重修諸家譜による)、高麗門で、桜田門は本瓦葺髙麗門と櫓門からなる桝形を形づくっている。中に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4,5 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_230217142 X900 桜田門 午後 Z50 18-140.jpg 13.桜田門 櫓門 -1
高麗門をくぐると右手に櫓門が見えた。櫓門は1663年(寛文3年)頃建築、脇戸付櫓門(寛政重修諸家譜による)、入母屋造、本瓦葺である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 31mm ISO140 ) 露出補正 なし
014_230217149 X900 桜田門 午後 Z50 18-140.jpg 14.桜田門 櫓門の門扉
現在の扉の釣金具には「寛文3年(1663年)」の銘が入っている。歴史を感じる重厚な門扉である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 36mm ISO5000 ) 露出補正 なし
015_230217150 X900 〇桜田門 午後 Z50 18-140.jpg 15.桜田門 櫓門 -2
櫓門の枡形の内側(西側)から撮った。装って写真を撮っている女性がいた。門の向こう側は祝田橋の方向だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_230217159m2 X900 〇日比谷公園 Z50 18-140.jpg 16.アークライト灯の名残り
そろそろ帰ることにしよう。やはり、通いなれた内幸町から都営地下鉄三田線ー浅草線ー京浜急行で横浜に出ることを選択する。祝田門から再び日比谷公園に入る。そこにアークライト灯の跡があった。説明版には「この元アークライト灯は、開園当時の公園灯で園内には10基設置され、1200カンテラの明るさがあったといわれます。これ以外はガス灯70基が設置されていました。三笠山の裾にある水飲みと同じ鋳鉄製で統一されたデザインとなっており、両方とも明治の記念物として1基づつ園内に残っています。」と書かれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 26mm ISO160 ) 露出補正 なし
017_230217163 X900 日比谷公園 午後 Z50 18-140.jpg 17.自由の鐘
この鐘は終戦直後、連合国軍総司令官だったマッカーサーの提案を受けた米国の市民有志が自由の恩恵を受ける社団法人日本新聞協会に寄付。協会は日比谷公園内に塔を造り、鐘とともに東京都に寄付して、1952年10月24日に安井誠一郎(当時)都知事により除幕式が行われたという経緯がある。しかし、中心部の振り子が失われたこともあり、鐘の音色を響かせることが久しく絶え、青銅製で高さ約1m、直径約1.2m、重さ約1トンある鐘を吊るす高さ約7.6mの塔全体も老朽化で傷んでいたが2011年10月1日に「自由の鐘修復募金委員会」により自由の鐘が60年ぶりに日比谷公園に復活した。英語で記された銘板があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO1250 ) 露出補正 なし
018_230217164 X900 〇日比谷公園 午後 Z50 18-140.jpg 18.午後の鶴の噴水
午後3時半を回っていた。雲形池の鶴の噴水に戻ってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 65mm ISO180 ) 露出補正 なし
019_230217171 X900 ◎日比谷公園 ヒヨドリ 午後 Z50 18-140.jpg 19.鶴の噴水とヒヨドリ -1
高い木の梢に止まっているムクドリが噴水に舞い降りてくる。勢いよく水を吹く鶴の像の右足元(写真では左側)に羽を広げたムクドリが見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1100 ) 露出補正 なし
020_230217194 X900 ◎日比谷公園 ヒヨドリ 午後 Z50 18-140.jpg 20.鶴の噴水とヒヨドリ -2
また、一羽、今度は左足先に来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
021_230217202 X900 市政会館 午後 Z50 18-140.jpg 21.市政会館 入り口
日比谷公園の中を通って市政会館まで戻ってきた。ここは国会通り側の入り口である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 35mm ISO4000 ) 露出補正 なし
022_230217203 X900 市政会館 午後 Z50 18-140.jpg 22.市政会館 日比谷公園側から
1923年の関東大震災後の2029年に竣工したこの建物は、1961年6月から1965年8月に近代化に向け主要附帯設備増・改築工事が実施された。こちらの門は閉ざされている。市政会館の建物は日比谷公会堂(写真の右側部分)が併設され、「市政会館」「日比谷公会堂」は両者が一体となっている珍しい建築物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし

2022年4月24日

横浜橋通商店街 4月2日

私が住む集合住宅に住まわれている、ある奥様がフラメンコ教室に入られていて、4月2日に横浜の阪東橋の近くの横浜市南区役所総合庁舎内ホールで発表会が行われ、ご主人、お嬢さんと一緒に観に行ってきた。その奥様は既に教室の指導員の一人になられていて、ソロでフラメンコを踊り、なかなか見ごたえがあった。
 その折、以前にも一度行ったことがあるのだが、阪東橋の近くに横浜橋通商店街というアーケードがある。1時間ほど歩いてみたが、雑然としているものの、なかなか面白い店もある。
 横浜橋通商店街は、北は関内駅から続く大通り公園と、南は大桟橋浦舟線の間を結んだ南北350mほどの商店街である。
 以下、wikipediaによれば、横浜橋は、かつて吉田新田に掘削された新吉田川に1896年(明治29年)に架けられた橋で、関東大震災復興事業として1927年(昭和2年)に架け替えられた。新吉田川は1970年(昭和45年)から1972年(昭和47年)にかけて埋め立てられ、地表部の大通り公園とその地下に横浜市営地下鉄が建設された。現在は大通り公園を横断する道路の一つとなっており、横浜橋の名は商店街や国道16号のバス停留所に残る。
 横浜橋近辺には、明治から大正にかけて商店街組合が形成されていたが、第二次世界大戦前は真金町遊郭の入口にあたる永楽町の大門通りや、現在の医大(横浜市大)通りにあたる日本橋通り商店街の方が栄えていた。戦況の悪化により商店街組合は解散。真金町側の建物は取り壊され、やがて空襲により焼け野原になった。戦後は伊勢佐木町や長者町が接収され、繁華街はその周囲に移っていった。横浜橋通り真金町側に10間の店舗が100軒分でき、1948年(昭和23年)には映画館「横浜銀座」開館。1951年(昭和26年)には横浜橋通商店街協同組合が設立された。1953年(昭和28年)には横浜市内初の歩行者天国を実施、1968年(昭和43年)にはアーケードが完成した。

000_220402022 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg
午後4時半ごろの横浜橋通商店街 2022年4月2日 横浜市南区

001_220402001 X800 横濱橋商店街 三吉橋側入り口 G7X.jpg 1.横浜橋通商店街 南側入り口
フラメンコの会場である南区役所総合庁舎内ホールで、席の予約を済ませ、商店街の入り口へ向かった。300mほどの歩いて5分もかからないところだった。大桟橋浦舟線の道路の向こう側がその入り口である。反対側(手前右側)は50mほどの三吉橋商店街があり、上を首都高速神奈川3号線が走っている中村川の三吉橋に至る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし
002_220402003 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 2.横浜橋通商店街アーケード
アーケードの天井は高く、明るい。「いきな下町 横浜橋」の旗が掛けられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_220402009 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 3.賑わう商店街
丁度夕食の支度前の時間なのか、買い物客は多い。金毘羅神社・大鷲神社という旗が見えるが、その神社は横浜橋通商店街の中ほどのすぐ東側にある神社だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_220402008 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 4.韓国食品の店
横浜橋通商店街の組合加盟店舗数は135店あるというが、中でも韓国食品の店が多く、7軒あるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
005_220402013 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 5.鮮魚店 -1
店に並んでいる魚、海産物はちょっと少なかったが鮮魚店もあった。かみさんはこの店でナメタガレイをお買い上げ。煮付けてくれて食べたがとても美味かった。煮凝りが出来るのも楽しみである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_220402015 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 6.鮮魚店 -2
私の好物のツブガイ(北海道産マルツブ)もあったが、お買い上げは却下された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
007_220402016 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 7.行列のできる店 デリカキング
デリカキングという店に行列が出来ていた。横浜橋通商店街中程の鶏肉総菜店で、焼き鳥、唐揚げ、チキンカツ、照り焼きなどが並んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
008_220402018 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 8.大通り公園(北側)入り口
ゆっくりと歩いて15分くらいで、横浜橋交差点側の入り口に出た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_220402026 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 9.Egg's 文化堂
見たところ酒屋さんのようだ。とくに日本酒が店の奥までならんでいる。新潟の酒が多い。ところが店の前には、4月というのにカレンダーが並んでいて、価格が表示されている。売り物なのだ。また、左の方を見ると、「ユニチャーム尿取りパット予約開始!」などと書かれたポスターも見られる。楽しいお店のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/000秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
010_220402030 X800 横濱橋商店街 G7X.jpg 10.南側入り口へ戻る
途中で蕎麦屋に入り、ざる蕎麦を食べた。その蕎麦屋には蕎麦つゆの碗が棚にいっぱい飾ってあった。店主のご趣味なのだろうか。ちょっと余談になるが、wikipediaに次のような記述があった。桂歌丸はこの近くの真金町の出身で晩年まで同町に居住していた。歌丸は生前頻繁に横浜橋通商店街を利用したり、三吉演芸場(三吉橋手前)で独演会や一門の落語会などを開いていた。その縁から同商店街の名誉顧問に亡くなる20年前から就任していた。2011年(平成23年)には商店街にある公園に植樹された桜が「歌丸桜」と命名されている。歌丸が2018年(平成30年)7月2日に死去したことを悼み、商店街では歌丸への感謝を伝える横断幕が張られ、献花台が設けられた。また、一部で歌丸の同商店街への長年の功績を称え、「歌丸通商店街」に改称する動きがみられているとか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2。5 1/000秒 17mm ISO400 ) 露出補正 なし


2021年10月22日

北海道 3泊4日 10月7日~10日 その3 美瑛・「白ひげの滝」「十勝岳望岳台」から富良野へ

10月8日、美瑛「青い池」のあと、「白ひげの滝」「十勝岳望岳台」を見て、2日目の宿である富良野駅前の「ラビスタ富良野ヒルズ」に入った。
 このホテルは、ドーミーインという名称で、ビジネスホテルチェーンを全国展開する株式会社共立メンテナンスが運営する共立リゾートが、ブランド「ラビスタ」の名を冠する施設として2019年12月に開業した。外観はごく一般的な感じだったが、とても良いホテルだった。部屋の窓からは十勝岳や富良野岳が眺められ、JR富良野線の線路が道路を挟んだ向こう側に見える。夕食のイタリアンも美味かったし、ハウスワインもよい。そのレストランは「Ginza Bistro Ginsai Furano」と云い、東京銀座の野菜を売りにしたイタリアン・レストランが入っているそうだ。 サービスも良かった。天然温泉大浴場も良かった。
 「白ひげの滝」、「十勝岳望岳台」は美瑛で「青い池」とセットで見て回れた。雲がかかっていて、「十勝岳望岳台」から十勝岳(2,077 mの活火山)の山頂は見ることが出来なかったが、色づき始めた紅葉は美しかった。
 翌10月9日の朝は良く晴れて、富良野のホテルから前の日に見られなかった十勝岳の山頂を眺めることができた。出発前、富良野駅まで散歩する。

000_211008087 X700 美瑛 十勝岳望岳台 北海道旅行 D7X.jpg
十勝岳山麓の紅葉 2021年10月8日
北海道の中央部 上川管内の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる

44.「白ひげの滝」 -1
「青い池」から「白ひげの滝」までは3~4kmで、バスでは5分もかからない。白金温泉に着き、ホテルパークヒルズというホテルの駐車場にバスが停まった。100mほど戻るように進んだところにある白金橋の上から「白ひげの滝」は見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
044_211008080 X800 美瑛 白髭の滝 北海道旅行 D7X.jpg
45.「白ひげの滝」 -2
落差30m、幅40mの潜流瀑で断崖の途中5か所ほどからわき出す流れが、美瑛川に流れ落ちる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO500 ) 露出補正 なし
045_211008450 X800 〇美瑛川 白髭の滝 RX10M4.jpg
46.「白ひげの滝」 -3
川の水の色が「青い池」と同じように青くてきれいだ。この辺りの湧水には水酸化アルミニウムなどの白色系の微粒子が含まれているからだという。その湧水と美瑛川の本流とが混ざることによって青くみえる。さらに滝の横から流れ出る温泉水に含まれる硫黄、石灰などの成分が川底の石や岩を白くし、光がより散乱しやすくためだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO500 ) 露出補正 なし
046_211008083 X800 美瑛 白髭の滝 北海道旅行 D7X.jpg
47.「白ひげの滝」 -4
これから見に行く十勝岳の伏流水が渓谷の岩の隙間から細く数多く浸みだし、流れ落ちるさまが白いひげに見えることから「白ひげの滝」と名付けられた。この時は流れる水が多かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 70mm ISO1000 ) 露出補正 なし
047_211008452 X800 〇美瑛川 白髭の滝 RX10M4.jpg
48.十勝岳の紅葉 -1
「白ひげの滝」から「十勝岳望岳台」は5kmほどで、バスは登っていく。10分足らずで駐車場に着いた。そこから石がゴロゴロとした足場の悪い道を「十勝岳望岳台」へと歩く。「十勝岳望岳台」は標高930mで紅葉がはじまっていた。 肝心の十勝岳2,077mの山頂は雲が遮って見られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO1000 ) 露出補正 なし
048_211008467 X800 ◎十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
49.十勝岳連峰
十勝岳は大雪山国立公園内の十勝岳連峰(十勝火山群)の主峰である。写真は十勝岳から左へ北東の方向を見たところ。晴れていれば、美瑛岳2,052m、さらの北の方には旭岳2,291mが見られるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO640 ) 露出補正 なし
049_211008468 X800 ◎十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
50.十勝岳の紅葉 -2
山頂の西北西の前十勝にある62-Ⅱ火口というところからは、盛んに噴煙が上がり、山頂付近は火山灰に覆われている。最近の噴火としては、wikipediaによれば、「1988年 群発地震を繰り返し、12月、62-2火口から小噴火。1989年 小噴火、群発地震の発生を繰り返す。火砕流、火砕サージ(火砕流の先端部で発生する高温ガス流、熱雲)の発生を確認。周辺140kmにわたり降灰。美瑛町、上富良野町の住民約300名が一時避難。3月以降、群発地震を伴いつつも噴火降活動は沈静化した。この噴火により1990年(平成2年)まで入山禁止となった。」と記されている。「青い池」が出現した 堰堤建設工事は1989年に行われた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800) 露出補正 なし
050_211008472 X800 ◎十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
51.十勝岳望岳台
ここから先は登山道になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO400) 露出補正 なし
051_211008478 X800 〇十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
52.富良野方面の眺め -1
後ろを向いて、十勝岳を背に富良野方面の景色を見る。午後3時、日が当たってきれいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 36mm ISO320) 露出補正 なし
052_211008481 X800 〇十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
53.富良野方面の眺め -2
カメラを少し北に振る。美瑛、旭川の方角になるのだろうか?手前の紅葉する木々に日が当たって、コントラストがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO100) 露出補正 なし
053_211008485 X800 ◎十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
54.山麓の紅葉 -1
もう一度、カメラを右に振り、十勝岳連峰山麓の紅葉を収めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO160) 露出補正 -0.7段
054_211008491 X800 ◎十勝岳望岳台 RX10M4.jpg
55.山麓の紅葉 -2
日が差すとコントラストが出て、紅葉が生える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 31mm ISO120) 露出補正 なし
055_211008088 X800 美瑛 十勝岳望岳台 北海道旅行 D7X.jpg
56.10月9日 富良野の朝
2日目の行程を終え、道道291号を走り、上富良野、中富良野を通って、JR富良野駅の傍にある「ラビスタ富良野ヒルズ」に着いたのは夕方5時少し前だった。このホテルには「天然温泉 紫雲の湯」という大浴場があり、もちろん露天風呂もある。露天風呂に浸かっていると、年配の外国人が入ってきた。「こんばんは」と挨拶して「どちらからですか?」と尋ねたところ、わからなかったようだったので、拙い英語で話してみた。アメリカ人で、いま、北海道日高に住んでいるという方だった。写真は翌9日の朝、5時45分、ホテルの窓から撮影した富良野岳1912mの朝焼けである。十勝岳はこの左側にある。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 35mm ISO100) 露出補正 -0.1段
056_211009497 X800 富良野 RX10M4.jpg
57.朝もやの富良野
朝、5時57分、大分明るくなってきた。富良野の街の上に朝もやがかかる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/81000秒 37mm ISO250) 露出補正 なし
057_211009096 X800 富良野 北海道旅行 D7X.jpg
58.JR富良野線
富良野と旭川の間、54.8kmを結ぶ富良野線が走る。旭川や美瑛、富良野という有名観光地を沿線に持つ、北海道を代表する観光路線である一方、近年は周辺地域が旭川のベッドタウンとして発展しており、旭川方面への通勤・通学路線としての一面も持ち合わせている。開業は1899年9月1日、全通は1900年8月1日で昨年全線開通120周年を迎えた。富良野駅はすぐそこだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 30mm ISO100) 露出補正 なし
058_211009507 X800 富良野 RX10M4.jpg
59.富良野線 旭川方面
北海道は電化されている鉄道が少ない。富良野線も気動車が走る。ホテルの前の跨線橋から撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 30mm ISO100) 露出補正 なし
059_211009509 X800 富良野 RX10M4.jpg
60.十勝岳
昨日は頂上が見えなかった十勝岳だが、今朝はきれいに見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 114mm ISO100) 露出補正 なし
060_211009510 X800 富良野 十勝岳 RX10M4.jpg
61.富良野駅プラットホーム
富良野駅まで歩いて行った。プラットホームには「北海道経緯度中央標点」という看板があった。「富良野市は北海道のヘソにあたる東経142度30分、北緯43度20分に位置する北海道の中心部である」と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO250) 露出補正 なし
061_211009515 X800 富良野 駅前 RX10M4.jpg
62.富良野線列車
8時12分発旭川行各駅停車、2両編成のキハ150形気動車が入ってきた。富良野は旭川へ行く富良野線と新得・滝川間を走る根室本線の分岐駅になっている。3日目の今朝は8時30分の出発である。ホテルへ戻る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 129mm ISO2100) 露出補正 なし
062_211009519 X800 〇富良野 駅前 RX10M4.jpg


2020年10月 5日

軽井沢を散策 一泊旅行(1) 9月17日~18日 追分宿・白糸の滝・旧軽井沢

今回の軽井沢一泊旅行を想起したのは、「軽井沢蝶の楽園」でアサギマダラを見るのが目的でもあったが、観光もしてみたかったからだ。
 最近は、ゴルフでは毎年軽井沢へ行く機会があったものの、夕方に着いて、友人の家で夕食をして、翌日はゴルフ、そして、その夜も友人の家に泊めていただき、翌朝解散というパターンだった。私は翌日はみんなと別れて、湯の丸高原へ蝶の写真を撮りに行ったりはしていたものの、軽井沢 の街や名勝を歩くことはしていなかった。そこでGo To トラベルを利用して、一泊で観光をしてみようと思い、JTBで予約をしたのだ。 1日目の天気がどうなるか気を揉んだが、関越→上信越道を走るうちに晴れ間が見られるようになり、まず、信濃追分の近くにある「軽井沢蝶の楽園」へ行くことした。そこそこ写真を撮って、正午ごろ「軽井沢蝶の楽園」を後にして、かっての信越本線であったしなの鉄道の線路を反対側に渡って、信濃追分宿を歩いた。人は多くない。信州そばで昼食にして、白糸の滝へ移動したが、ここは若い人たちでにぎわっていた。
 今宵の宿はJTBが手配してくれた旧軽井沢の「ホテル音羽の森」というところ。チェックインして夕食までの時間、旧軽井沢を散策した。

21.天皇陛下の句碑 御製の碑
追分宿の入り口にある駐車場に、平成天皇陛下は皇太子時代にしばしば訪れられた石尊山に平成22年8月、秋篠宮ご家族とともに登られ、「長き年の 後に来たりし 山の上に はくさんふうろ 再び見たり」と詠われたと彫られた句碑があった。石尊山(1,677m)は浅間山の寄生火山で、ここ追分宿が登山口になっている。追分宿は北国街道(北陸道)との分岐点でもあり「追分」の名はこれに由来する。元禄時代には旅籠屋71軒、茶屋18軒、商店28軒を数え、飯盛女も最盛期には200~270人もいたとされるほど栄えた。また、民謡に多く見られる追分節の発祥の地である。後で行く旧脇本陣の油屋は、堀辰雄や立原道造、室生犀星らに愛され、堀辰雄の小説「菜穂子」、「ふるさとびと」に登場する牡丹屋という旅館はその油屋がモデルだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
021_200917123 X800 信濃追分宿 RX10M4.jpg
22.信州そば
国道18号の少し北側の旧中山道を小諸に向かって追分宿の街道がある。しばらく行ったところに「ささくら」という蕎麦屋があった。その時は通り過ぎたが、駐車場へ戻る道で小腹が空いたので入って、信州二八蕎麦を頼んだ。しっかりした蕎麦で美味かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO800 ) 露出補正 なし
022_200917133 X800 信濃追分宿 RX10M4.jpg
23.旧本陣跡
追分宿の旧本陣跡に高札場があった。昭和58年に寛永10年(1633年)の古文書等から復元されたそうだ。写真の高札は複製品で、現物は追分宿郷土館に保管展示されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
023_200917138 X800 信濃追分宿 RX10M4.jpg
24.曹洞宗 泉洞寺 山門
さらに進むと右側に路地があって、門があり、寺院が見えた。曹洞宗 泉洞寺という。山門前の石柱には「 不許山門入葷酒」と彫られていて、臭気の強い野菜は他人を苦しめるとともに自分の修行を妨げ、酒は心を乱すので、これを口にしたものは清浄な寺内にはいることを許さないという意味だそうだ。禅寺で「不許葷酒入山門」と彫られているところが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO800 ) 露出補正 なし
024_200917156 X800 信濃追分宿 泉洞寺 RX10M4.jpg
25.泉洞寺 境内
今から約410年前の、慶長3年(1598年)3月、上州(現在の群馬県長野原町)常林寺第5世・心庵宗祥禅師によって開創された。小説家「堀辰雄」が生前好んで散歩したところとしても有名だそうだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_200917152 信濃追分宿 泉洞寺 RX10M4.jpg
26.泉洞寺 本堂
泉洞寺は、寺名「仙洞寺」であったが江戸時代、火災に遭遇したことから、火災等の災難を除けるようにと祈願して「仙洞寺」から、水を持って寺を守る様にと「泉洞寺」と改名して寺の安全を願ったと伝えられる。本尊は聖観世音菩薩。この寺の大本山は福井県の永平寺、横浜鶴見の總持寺になる。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_200917145 X800 信濃追分宿 泉洞寺 RX10M4.jpg
27.泉洞寺 卓球慈光地蔵尊
本堂に向かって右側に、まだ真新しい一風変わったお地蔵さんがあった。近くへ行って見ると「卓球慈光地蔵尊」との札がある。その左側にはほうきのようなものを持ち、眼鏡をかけた氷環慈石地蔵尊(通称カーリング地蔵)なる像が立っていた。その他、勉強をしている地蔵、お酒を持っている地蔵などユニークな地蔵もあったが、いかがなものか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO160 ) 露出補正 なし
027_200917146 X800 信濃追分宿 泉洞寺 RX10M4.jpg
28.泉洞寺 鐘楼
大みそかには夜11時半から、450貫の除夜の鐘を撞くことができるそうだ。約400個の手作り灯明が参拝者を迎え、お守りや、松本ダルマなどの縁起物が用意されるという。泉洞寺から、駐車場へと戻る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし 
028_200917143 X800 信濃追分宿 泉洞寺 RX10M4.jpg
29.油屋旅館
中仙道軽井沢追分宿で脇本陣であった旧油屋は、昭和13年に現在の位置に移転してから80年、堀辰雄・立原道造・加藤周一に代表される文士・知識人たちが好んで執筆に利用した宿として、多くの作品の舞台となった旅籠だった。現在、NPO「油やプロジェクト」が活動の拠点とする「文化磁場油や」となっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
029_200917164 X800 信濃追分宿 油屋旅館 RX10M4.jpg
30.油屋旅館 追分古盤堂
薦められて油やの玄関を上がると、左回りの回廊になっていて、1階の廊下や部屋にはいろいろな展示があった。その一つに、私も聴いたことがある古いレコードジャケットが展示されていた。60年代ロックとジャズを中心に店主のコレクションから名盤珍品を展示販売するそうだ。他にも、器の店、磁器や彫刻の個展、草木染め、木工、また、絵画、版画などのファインアートなどの展示、販売がなされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
030_200917168 X800 信濃追分宿 油屋旅館 RX10M4.jpg
31.油屋旅館素泊まりの宿
油や旅館は平成24年に「油やプロジェクト」を開始し、その由緒ある本館2F・和室5部屋を素泊まりの宿として再び泊まれるように修復・改装されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
031_200917175 X800 信濃追分宿 油屋旅館 RX10M4.jpg
32.堀辰雄 文学記念館
軽井沢に別荘を構えて晩年を過ごした堀辰雄の旧居跡に、1992年に仮開館し、1993年に開館した[。事業主体は軽井沢町である。wikipediaによれば、 記念館には旧居、堀の亡くなる直前に完成した書庫の他、堀の生涯と文学の背景を紹介した常設展示棟(堀多恵子未亡人が長く住んでいた別棟)、直筆原稿や研究資料などが保存され資料の閲覧や企画展・講演会などの催しが行われる閲覧室などがあり、2001年には広大な庭に堀の直筆の文学碑が建立された。収蔵資料は約3500冊に及ぶ蔵書、直筆原稿、初版本、初版雑誌、写真、書簡、硯箱などから構成され、企画展などで展示されているという。私たちは入館しなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO1000 ) 露出補正 なし
032_200917183 X800 信濃追分宿 堀辰雄文学記念館 RX10M4.jpg
33.軽井沢 白糸の滝 -1
追分から軽井沢に向かい、中軽井沢から左に入る。国道146号線を鬼の押出し方面への道との分岐路の手前を右に、白糸ハイランドウェイという有料道路に入る。追分宿から30分ほどで白糸の滝の駐車場に着いた。車の数が多く、若い人たちがたくさん来ていた。駐車場から人が行きかう道を少し歩いて滝に着いた。富士山の白糸の滝より、スケールは小さいが、整った形をしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
033_200917211 X800 白糸の滝 RX10M4.jpg
34.軽井沢 白糸の滝 -2
富士山の白糸の滝とは少し趣が違うが、そう長居をするところではない。白糸の滝と称される滝は全国各地にある。軽井沢の白糸の滝は、千曲川の支流のひとつである湯川の源流で、上流に川が存在せず、浅間山の伏流水が岩盤の間から湧き出して滝となっているため、雨の後でも水が濁らないそうだ。幅70m、高さ3mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
034_200917209 X800 白糸の滝 RX10M4.jpg
35.旧軽井沢を歩く 軽井沢教会/軽井沢幼稚園
白糸の滝から30~40分走っただろうか、この日の宿、「軽井沢本通り」から「万平通り」をちょっと入ったところにある「ホテル音羽の森」に着いた。午後3時過ぎだったが、ホテルにチェックインをして、旧軽井沢を散策する。「旧軽井沢銀座」の通りを歩いていくと、右手に「日本キリスト教団 軽井沢教会」、「軽井沢幼稚園」という看板が掛かった建物があった。創立115年を迎える歴史ある教会だそうだ。設立当初(1905年)は「軽井沢合同基督教会」として発足、現在は、日本基督教団に所属するプロテスタント教会として地域の宣教・伝道活動を行っている。毎週日曜日には礼拝を行っており、誰でも自由に参加できる。現在の会堂(写真)は1929年(昭和4年)に献堂、設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏で、軽井沢に幾つか残っているヴォーリズ建築のひとつという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO640 ) 露出補正 なし  
035_200917003 X800 旧軽井沢 G7X.jpg
36.聖パウロカトリック教会
左手に「チャーチストリート」という新しい商業施設があり、そこを通り抜けると「水車の道」という通りの向こうに教会が見えた。この教会は1935年(昭和10年)に英国人のワード神父により設立され、米国建築学会賞を受賞したアントニン・レーモンドが設計を担当した軽井沢の歴史的建造物の一つであり、聖パウロカトリック教会とも呼ばれる。堀辰雄や川端康成の小説にも登場する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし  
036_200917006 X800 旧軽井沢 聖パウロカトリック教会 G7X.jpg
37.聖パウロカトリック教会のキリスト像
この教会で結婚式を挙げる人たちも多いようだが、挙式をしたカップルを祝福するようにイエス・キリスト像が立つ。教会の設計者アントニン・レイモンドのノミエ夫人が造ったといわれている彫像だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO200 ) 露出補正 なし  
037_200917007 X800 旧軽井沢 聖パウロカトリック教会 G7X.jpg
38.聖パウロカトリック教会の聖母子像
建物正面の三角屋根にはめ込まれたマリア像と、その頂に輝く十字架が有名なようだが、教会の門の右側には写真のような聖母子像があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
  
038_200917013 X800 旧軽井沢 聖パウロカトリック教会 G7X.jpg
39.土屋写真店
「土屋写真店」というのがあった。軽井沢の歴史を知ることが出来る写真が展示されている。 もとは小林一茶も泊まった軽井沢宿の旅籠だったが、明治39年(1906年)に写真館として創業したそうだ。 軽井沢の昔の写真が手に入る店として有名である。 モノクロ写真が展示され、多くの人が写真を見ていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO200 ) 露出補正 なし
039_200917022 X800 旧軽井沢銀座通り G7X.jpg
40.軽井沢写真館
しばらく行くと、また写真館があった。「軽井沢写真館」という。この建物も木造のレトロな雰囲気で、歴史を感じる。建物だけでなく、店内に揃えられているレトロな衣装を着て、写真撮影ができるのだ。「軽井沢写真館」は35年前から豪華なドレス姿で撮影をしてくれる写真館だそうだ。店内を覗いてみるとたくさんレトロなドレスが揃っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
040_200917029 X800 旧軽井沢銀座通り G7X.jpg
41.つるや旅館
   「旧軽井沢銀座通り」もかなり奥まったところに、「つるや旅館」があった。ホームページによれば、つるや旅館は江戸時代初期に、中山道の宿場町軽井沢宿の休泊茶屋、旅籠鶴屋として開業した。明治に入り、宣教師たちの軽井沢への往来が始まると、つるやは旅館業に転じ、日本風の建物のまま、西洋風な雰囲気を取り入れた。その後、大正には、多くの文人たちが泊った。芥川龍之介、室生犀星、堀辰雄らが、暖かな雰囲気の中で執筆したという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO2000 ) 露出補正 なし
041_200917031 X800 旧軽井沢銀座通り G7X.jpg
42.神宮寺
「つるや旅館」のところから引き返すことにした。しばらく行くと右手に神社があったのでお参りしていく。wikipediaによれば真言宗智山派の寺院で 山号は表白山、院号は釈迦院。本尊は大日如来。碓氷峠にある熊野神社の別当寺であった。元々は、旧碓氷峠の熊野神社付近にあったが、寛文2年(1662年)に現在の地に移されたという。春には推定400年の枝垂桜が咲くお花見スポットとしても有名なのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
042_200917035 X800 旧軽井沢銀座通り 神宮寺 G7X.jpg
43.ピレネー犬
郵便局のところまで来ると、真っ白い ピレネー犬を2頭を連れてこられていたご夫婦に会った。実はこのご夫婦と愛犬たちには、今日追分宿でお目に掛かりご挨拶している。写真に写っているそのうちの1頭は左の後ろ足がない。骨頭壊死で失くしたと話してくださった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし 
043_200917037 X800 旧軽井沢銀座通り G7X.jpg
44.公衆電話ボックス
「軽井沢本通り」と「離れ山通り」が交差するロータリーに写真のような公衆電話ボックスがあった。軽井沢を感じさせる。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
044_200917041 X800 旧軽井沢銀座通り G7X.jpg
45.公衆トイレ
これは「軽井沢本通り」で見かけた公衆トイレである。「軽井沢銀座」から「軽井沢本通り」に戻ってきて、軽井沢駅方面に進んだところにある。軽井沢観光振興センターの建物の左側にある。9年ほど前の時点ではこの場所に公衆トイレがなく、一番近い公衆トイレもここから歩くとそこそこ距離がある「旧軽井沢公衆トイレ」とトイレ環境はよくなかったようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO500 ) 露出補正 なし
045_200917045 X800 軽井沢本通り G7X.jpg


2020年1月29日

渋谷東横百貨店 3月31日閉店 1月16日

私は渋谷区立神宮前小学校を昭和23年(1948年)に入学した。最寄り駅は原宿だったが、百貨店や映画館がある賑やかな街は渋谷だった。渋谷までは歩いて行けたので、小学生の頃は母親に連れられて良く買い物にも行った。そんな時、渋谷駅にあった東横百貨店で、食堂で何か食べさせてもらったり、屋上へ上がるのが楽しみだった。
 そんな東横百貨店が、「旧渋谷駅街区プロジェクト」の第2期工事着工のため3月31日をもって、閉店し、解体されることになった。
 東急東横店(当時は東横百貨店)は1934年、渋谷駅と直結するターミナルデパートとして開業。当初は東館のみで、1954(昭和29)年に西館、1970(昭和45)年に南館をそれぞれ増築し3館体制で営業していた。
 その85年間にわたる最後の3か月、「東横デパートと渋谷の街の85年間」として、貴重な写真や、懐かしいグッズ、ジオラマなどの展示が行われていることを知り、とても懐かしいので、是非見に行こうと思っていた。
 会場は第一会場と第二会場に分かれていた。第一会場は主に懐かしい写真がパネルで展示されているのだが、その場所をなかなか探し出せない。百貨店のインフォーメーション係の人や、東横のれん街の店員さんなどに聞きながら、東横のれん街をいったん出て、「しぶちか」と呼ばれる渋谷のスクランブル交差点の下にある地下商店街の壁面の一部にパネルが並べられているのを見つけた。
 第二会場は西館7階のエスカレータわきのそれほど広くないスペースに、幻の空中ケーブルカー「ひばり号」のフォトスポットがあり、東横デパートに関する懐かしいグッズ、顧客からのメッセージ、1963年(昭和39年)の渋谷駅をリアルに再現したジオラマなどが展示されていた。

1.東横百貨店西館とスクランブルスクエア
1934年(昭和9年)渋谷駅の上に関東初の私鉄直営ターミナルデパートとして誕生した東横百貨店は、この3月31日で閉店する。跡地には写真の左側に見えるスクランブルスクエアの中央棟、西棟が建設される。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.東横デパートの思い出展
その85年の歴史の思い出展は、第一会場「渋谷の街とともに 東横デパート写真展」(東急フードショーしぶちか特設パネル)と第二会場「いつもみなさまと一緒に 東横デパートアラカルト」(西館7階エスカレータ裏特設会場)で開催されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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3.明治・大正・昭和初期の渋谷
まず、第一会場からと思い、東急東横店の西館に入ったが、どこにも会場の案内がない。1階のインフォメーション・デスクで聞いて、地下1階へ下りた。それでもわかり難く、地下1階の東横のれん街を行ったり来たりしてしまった。ベテランの店員さんに聞いて、やっと第一会場にたどり着いた。東横のれん街を外に出て、しぶちか商店街の壁面にパネルが展示されていた。これは、 「明治・大正・昭和初期の渋谷」と題された写真パネル。  1911年玉電開業当時の写真や、荷馬車が通る1914年(大正3年)頃の道玄坂の写真があった。写真提供:東急(株)  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
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4.空中ケーブルカー「ひばり号」
空中ケーブルカー「ひばり号」は、私が原宿に住んでいた頃の1951年(昭和26年)8月25日にできた。東横百貨店(現、東急東横店東館)屋上と、その隣にあった玉電ビル(現在の西館)屋上とを結び、渋谷の空の遊覧 を楽しむことが出来た。1953年(昭和28年)、玉電ビルの大増築工事に伴い、「ひばり号」は惜しまれつつ廃止された。写真提供:共同通信社

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO800 ) 露出補正 なし
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5.都電
JRの渋谷駅前、東急東横店の西館前には都電が乗り入れていた。渋谷駅前から青山や天現寺方面に向かう都電は昭和43~44年(1968年~1969年)に廃止されている。1957年2月 写真提供:東急(株)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO800 ) 露出補正 なし
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6.東横線渋谷駅
私が中学生になった頃、航空機の技術であるモノコック構造を応用した超軽量構造と、アメリカからの技術導入による最新鋭の電装機器を兼ね備え、それ以前の日本の電車とは隔絶した高性能と軽快な車体スタイルを実現した5000系の電車が登場した。1954年から59年にかけて105両が製造された。その5000系が渋谷駅を出発する。急行電車に充当されていた。写真提供:関田克孝氏

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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7.第二会場
懐かしい写真をいろいろとみて、第二会場へ移動した。ここは西館7階のエスカレータわきで、それほど広いスペースではなかったが、顧客からのメッセージや、記念品の数々、そして1963年(昭和39年)の渋谷駅をリアルに再現した素晴らしいジオラマが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし 
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8.「ひばり号」フォトスポット
窓から顔を出した写真が撮れる「ひばり号」の模型が置かれていた。東横百貨店の屋上から山手線を挟んで旧玉電ビルの仮屋上まで、ロープの延長75m、定員12名のロープウェイは昭和26年に開通した。円型のゴンドラは当時のお金で600万円かけて造られたという。東急百貨店新館の建設のため昭和28年に姿を消している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
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9.顧客からのメッセージ
お客さんからの85年間思い出のメッセージが寄せられていた。それぞれの世代の人たちの思い出や、感謝の気持ちが綴られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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10.懐かしいグッズ
例えば、関田克孝さんが提供されている、戦後復興開店記念大売り出しのはがき(昭和25年)や、東横デパートのオリジナル商品であった東横浴用石鹸箱、右から書かれたスキー・スケート用品売り出しの広告が入った東横映画劇場冊子(昭和15年)などや、写真にある開店5周年記念の各種特売会冊子(昭和14年)などが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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11.平成5年頃の渋谷駅ターンテーブル
渋谷駅から代官山エリアへの循環路線(代官山循環線) などを運航している東急トランセという会社の淡島営業所の運転手さんたちが制作した、かって東急東横店の2階にあった東急本店とのシャトルバス乗り場とバスが方向転換するためのターンテーブルを中心に1993年頃の渋谷駅南口を再現したジオラマである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
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12.ジオラマ「思い出の街、渋谷」 -1
このジオラマを見ただけで今日ここへ来た意義があった。昭和39年ごろの渋谷駅東口付近の1/150の風景だ。この作品は富沢瑞夫さん、照子さんとおっしゃるご夫妻が1985年頃より構想を練り、資料・調査を進め、1997〜2002年にかけて制作に取り組んだ29年の思いが詰まった作品である。初期制作は1997年~2002年であるが、以後の展示イベントの都度改修が重ねられている。眺めているとさまざまな思いでが蘇ってくる。私にとってその頃は、買い物、食事、映画鑑賞など何をするにも渋谷が拠点であった。手前は地下鉄銀座線のガードで左手に現在ヒカリエになっている東急文化会館、右側に東横線の旧ホームがあり、都電の線路は左に青山方面と、まっすぐ天現寺方面へ伸びていく。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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13.ジオラマ「思い出の街、渋谷」 -2
これはジオラマをプラネタリウムがあった東急文化会館側から眺めたところ。都電の車両、タクシー、人の流れは極めてリアルである。昭和39年には首都高速、東急渋谷駅ターミナルなどこの場所の基本要素が揃い、以降渋谷の東口が約50年にわたって大きく形をかえず、多くの人々の思い出を作ってきた。昭和39年は私が大学を卒業し、社会人となった年だ。東京オリンピックも開催された。 富沢さんのHP「60年代 懐かしの宝箱」特集ページ に詳しく紹介されている。   

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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14.ジオラマ「思い出の街、渋谷」 -3
これは地下鉄ガードの手前から眺めたジオラマだ。ジオラマは内容が詰め込まれている。地下鉄の車両も当時の1800形、1900形、2000形といったところが再現されている。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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15.ジオラマ「思い出の街、渋谷」 -4
JR渋谷駅のホームの断面が作りこまれている。手前が原宿側で、右側が東急東横店西館(スクランブル交差点・道玄坂方向)の建物で左側が東館(宮益坂方向)になる。東急東横店西館に顔見世大歌舞伎の垂れ幕が下がっているが、wikipediaによれば、西館の9・10階部分には、1954年(昭和29年)から1985年(昭和60年)まで大劇場「東横ホール」(のちに「東横劇場」と改称)があり、若手俳優による歌舞伎公演、新派劇や落語などの舞台上演の場として日本橋の三越劇場と並んで人気を集めていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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16.新しくなった地下鉄銀座線渋谷駅
ハチ公広場の上にあった地下鉄銀座線のホームは、表参道寄りの明治通りの上に新設された駅舎に移設されて、この1月3日より利用開始された。 写真は旧ホーム側から改札口へ歩いていく途中に撮影した。まだ工事中である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし
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2019年7月29日

チョウを求めて北海道をドライブ <7月22日~25日>(1) 帯広とナイタイ高原牧場 7月22日

7月22日(月)9時30分にとかち帯広空港に着いた。十勝はいま、NHKの連続TVドラマ「なつぞら」でブームになっている。はじめは旭川をベースにして動こうと考えていたが、旭川便が希望通りにとれなかったので帯広に変更した。
 今回の目的は、久しぶりに北海道のチョウの撮影だったが、帯広をベースにしたので、十勝の庭園や牧場巡りもしてみようと思う。帯広空港でレンタカーを4日間借りて、北へ向かう。

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「10th 北海道ガーデン街道」https://www.hokkaido-garden.jp/ より

ガーデン街道は、上の地図で緑色に囲まれた国道38号線を北西へ向かうが、私たちは真鍋庭園から北へ国道241号線を糠平へ向かい、糠平湖の手前から国道273号線を行く 

予定としては
第1日(7月22日)
とかち帯広空港→幸福駅→愛国駅→真鍋庭園→帯広市野草園→(昼食 ランチョ・エルパソ)→ナイタイ高原牧場→帯広(泊)
第2日(7月23日)
帯広→糠平→旧国鉄士幌線タウシュベツ橋梁展望台→三国峠→大雪高原温泉→層雲峡(泊)
第3日(7月24日)
層雲峡→大雪森のガーデン→銀泉台→十勝牧場→帯広(泊)
最終日(7月25日)
帯広→十勝千年の森→十勝ヌップクガーデン→六花の森→帯広空港
4日間で600kmくらいの走行になりそうだ。

 さて、9時30分にとかち帯広空港に到着したが、どんよりとした空模様だ。日産レンタカーの人はここ1週間ほど青空は見ていないという。  新型の「ノート」を借りた。e-POWERではない。まず、すぐ近くにある旧国鉄広尾線の幸福駅へ行った。ひと昔のブームは去っているのだろう、観光客は少ない。次に2つ帯広寄りの愛国駅へも行ったが、ここも寂しかった。
 10分ほど車を走らせて、帯広市の南側、札内川と国道236号線に挟まれた市街地に位置する真鍋庭園へいく。北海道のガイドブックでは北海道ガーデン街道として紹介されている中のひとつだ。樹木の「輸入・生産・販売」をしている農業「真鍋庭園苗畑」が運営している。小一時間「真鍋庭園」を見て歩いた後、そこから10分ほど走らせてて帯広市野草園を見に行ったが、ここも私たち以外に観光客はいなかった。
 昼食は、何日か前にTVで紹介された「ランチョ・エルパソ」という店に行こうと決めていた。ここは十勝のエルパソ豚牧場で育てられた「どろぶた」を食べさせる。思ったよりあっさりとした味だった。ビールも飲みたいが、運転があるのでノン・アルコール・ビールにしたが、それはそれで旨い。
 ゆっくりと食事をして、外に出ると小雨が降っている。現地が少しマシな空模様になっていることを期待して車を走らせた。だが、1時間かけて到着した「ナイタイ牧場」は霧が立ち込めていた。2005年7月に来た時は「ナイタイ高原牧場」は霧だったので、今回は期待していたのだが残念。新しくできていたカフェ「ナイタイ テラス」でコーヒーを飲む。ここは標高800mあり寒い。広々とした牧場を歩いてみたかったし、チョウも撮りたかったのに。
 来た道を戻り、今夜泊まる「ホテル日航ノースランド帯広」に着いたのは夕方5時を過ぎていた。
 ホテルとJR帯広駅は隣接していて、駅の構内を抜けると駅前広場の前は飲食店街の入り口になっていた。寿司が食べたいと思い、まだ宵の口の街を歩き始める。どこに入ろうか思案していると「十勝乃長屋」という横丁があり、横丁を入ると"ぶらり寿司"「武太郎」という小粋な店があった。お店の男性がたまたま外にいて「どうぞ」と声をかけてくれたので、そこに決めた。9貫盛りの特上寿司を頼んだが、値段もリーズナブルで、ネタも良くうまかった。36歳の愛媛出身というご主人ともいろいろ話をしたが、今月初めにお好み焼き屋だったこの店を求め、今まで勤めていたところから独立したそうだ。開店早々である。応援してあげたい気持ちになる。

1.幸福駅
とかち帯広空港でレンタカーを借り動き始めた。ほんの5~6分のところに幸福駅がある。幸福駅は旧国鉄広尾線の駅で、1956年、当初、幸福仮乗降場として開業し、その後、駅に昇格し幸福駅となる。広尾線の廃線に伴い1987年(昭和62年)2月2日に廃駅となった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.幸福駅 駅舎
1973年3月、NHKの紀行番組「新日本紀行」において「幸福への旅~帯広~」が放送され、「幸福駅」の駅名が全国に知れ渡った。もともと一部の旅行者の間で、旧国鉄・広尾線の沿線上に、縁起の良い駅名が並んでいることは有名だったようだが、「幸福駅」と二つ帯広寄りの「愛国駅」に着目し、この縁起の良い駅名を全国にPRし、赤字続きの広尾線の乗降客数アップをはかれないかと、「愛国から幸福行き」という駅区間切符の一般発売が起案された。この仕掛けは大成功で、前年1972年には7枚しか売れなかった「愛国-幸福」間切符が、この年は300万枚。以降4年間で1000万枚を超える幸福駅ブームを巻き起こしたという。しかし、広尾線の赤字経営は解消されず、1987年廃線となり、幸福駅は廃駅となった。残された駅舎には、「幸福ゆき」切符のシールがいっぱい貼られていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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3.幸福駅 当時の車両
キハ22という形式で、酷寒地向けに1963年に製造された車両である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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4.幸福駅 当時の車両内装
座席定員71名、床は板敷で、窓は一段上昇・小型二重窓 である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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5.愛国駅
愛国駅は旧広尾線の二駅帯広寄りにあった。幸福駅同様1987年2月2日に廃駅となっている。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であったそうだが、使われなくなった駅舎と反対側の1線は、廃駅となった後もプラットホームは撤去されたが、側線として残っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 +0.3段
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6.愛国駅 駅舎
幸福駅と同様に駅舎の中には「幸福ゆき」切符のシールが貼られていた。「愛国ゆき」というのはない。広尾線の略年表や愛国駅構内図などもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 +0.3段
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7.愛国駅 9600形蒸気機関車
大正7年3月28日に製造された9600形蒸気機関車が停められていた。この19671号は全国各地で使用され、最高運転速度は65km/hと遅いが、使用停止された昭和50年5月4日までの間、2,216.098km(おおよそ地球の55.周半)走行している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO500 ) 露出補正 +0.3段
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8.真鍋庭園 入園受付
愛国駅から真鍋庭園までは10分とかからなかった。真鍋庭園苗畑の創業は昭和6年(1931年)だそうだが、庭園が一般公開された1966年から時代と共に、真鍋庭園は刻々と変化・拡張を続けてきたという。日本初の針葉樹を中心としたコニファーガーデンとしても知られる庭は25,000坪に及び、日本庭園・西洋風庭園・風景式庭園で構成されている。入園料は一人800円だったが、JAF会員の私の分は200円割引となった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
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9.真鍋庭園 入り口
真鍋庭園の見学散策コースは、30分コース、45分コース、1時間コースがあった。45分コースを行くことにする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
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10.クロバナロウバイ
60年以上かけて世界中から収集し続けている数千品種の植物コレクションが、どのように育つのかを確認できるショールームのような植物園でもあると紹介されているが、この花も見たことがなかった。ロウバイというと2月ごろに黄色い花を咲かせる「ロウバイ」を思い起こすが、このクロハナロウバイは北アメリカ東部を原産とする落葉低木で、大正時代に日本へ渡来したそうだ。黄色い花が咲くロウバイとは「属」が異なる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 +0.3段
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11.真鍋庭園 日本庭園
古くから育てられてきた庭木を活かして構成された伝統的な庭園といわれる。池には錦鯉が泳ぐ。地下約350mから自噴する水温14度の地下水によって鯉の池が維持されているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
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12.真鍋庭園 御在所「真正閣」
wikipediaによれば、1911年(明治44年)、当時の皇太子(大正天皇)の休憩所「御便殿」(3室)として建築された建物という。太平洋戦争後は進駐軍の宿舎として使用されたり、公民館として使用された時期もあり、「十勝公会堂」と呼ばれたこともあったそうだ。昭和37年に解体されたときに真鍋家の2代目が買い取り、1969年(昭和43年)に真鍋庭園内に移築されたとのこと。「真正閣」の名前は2代目の真鍋正明の名前に由来している。内部には皇室ゆかりの品など骨董品類が保存され、年一回公開されている。樹齢1500年の杉材の障子など、武家屋敷風の内部は当時のままを保って保存されている。「真正閣」は日本庭園にある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2000 ) 露出補正 ー0.3段
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13.真鍋庭園 赤い屋根の家
1977年に、真鍋家3代目の住居として建設された木造2階建ての建物という。使用されている木材のほとんどは真鍋家が所有する山林から切り出されたそうだ。内部は非公開だった。ヨーロッパ庭園のランドマークになっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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14.真鍋庭園 芝生広場の大きな木
芝生広場に来ると特徴のある大きな樹があった。右側がヤナギ科のセイヨウシロヤナギ、左側がマメ科のニセアカシアという。セイヨウシロヤナギは地表へ伸びた枝がおさげ髪のように切られ、ニセアカシアは黄緑色が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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15.真鍋庭園 ニジマス
風景式庭園には清流が流れていて、大きなニジマスが泳いでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
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16.真鍋庭園 針葉樹
幹に輪がある樹があった。これが北米東部が原産のストロープマツというのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
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17.帯広市野草園
真鍋庭園を出て10分くらい走ると帯広市野草園があった。昭和33年に開園した。野草園というので、開けた草原かと思っていたが、実際は樹木の多いところだった。この日は日が差さないので暗い。近くに帯広動物園や帯広美術館がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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18.帯広市野草園 散策路
この野草園の面積は約43,530㎡あり、.園内には幾本もの散策路が設けられている。植物の名札も行き届いていた。雨も降ってきたので、ほんの一部を歩いて退出してしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
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19.ランチョ・エルパソ
この店は以前からいろいろなTV番組で紹介されている。私は7月7日のTBSの番組をたまたま見て、ぜひ行こうと思っていた。ホームページなどを見ていると、いろいろなライブも行われているようだ。場所は帯広駅から車で8分、2.3kmのところにある。ここで昼食にしようと、今日の行程を設定した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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20. ランチョ・エルパソ 店内
店内はライブハウスにもなっていてステージがある。スクリーンでは「トムとジェリー」が映されていた。天井は高く、椅子、テーブルとの調和も良い。私たちは、どろぶたステーキ、どろぶたポークカツ、それとソーセージを注文した。 どろぶたの味は、すっきりとしていた。HPによると、「エルパソ豚牧場の どろぶた は、十勝の広大な大地でのびのびと育てられたオリジナルの放牧豚です。放牧により、ストレスを減らし、木の実や自然の土に含まれるミネラルなどの栄養分をたくさん摂取しながら、通常の放牧豚より2ケ月も長い8ケ月飼育することでより大きく成長します。どろぶた達はその名の由来どおり、どろんこ遊びが大好き。ビタミンとミネラルを含んだ土は大切な栄養源となります。そんな彼らは天然の土を食べることで豚特有の臭みを大幅に抑え「肉質」と「味」を変えます。」と紹介されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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21.ナイタイ高原牧場
ナイタイ高原牧場へは2005年7月に行っている。その時も霧でほとんど何も見られなかった。今回はそのリベンジをしたかったのだが、駄目だった。ナイタイ高原牧場は帯広から国道241号を北上し、上士幌から西へ、然別湖の方向にある。帯広からは約60kmあり、標高800mあるというので、もしかしたら、晴れることはないにしても霧がとれるのではないかと期待して走ったが・・・。この写真に写っている「ナイタイ高原牧場」の標識と置かれているトラクターは変わっていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
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22.ナイタイ高原牧場 「NAITAI TERRACE」
今回行って、前と変わっていたところは、「NAITAI TERRACE」という新しいカフェができていたことだ。まるで六本木の高級店のようなドアーである。 「ナイタイ高原牧場」は、約1700ヘクタール(17㎢)の広さを有する日本一広い公共牧場である。"ナイタイ"とはアイヌ語で奥深い沢を意味し、牧場内には約2000頭の牛が放牧されているという。牧歌的で雄大な光景を一望できる施設「ナイタイテラス」は、今年(2019年)6月3日(月)にオープンしたそうだ。 寒かったのでホット・コーヒーを飲んできた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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23.帯広の繁華街 「馬車BAR」
午後4時に近くなった。ヘッド・ライトを点けて霧の中を国道241号へ下り、国道241号を帯広に戻る。ホテルにチェックインし、釧路の繁華街へ出た。こんな馬車がいた。JR帯広駅のHOTEL & CAFE NUPKA前を発着地点として、約2kmのコースを50分ほどで巡る乗合馬車ツアー「馬車BAR」だそうだ。サイトを見ると、「輓馬ムサシコマが牽く馬車BARの中では、地元素材のクラフトビールやおつまみを楽しめます。北の屋台、十勝乃長屋など賑わい溢れる夜の中心市街地を馬車の中から眺める異日常体験。ツアーの後は同市街地エリア内の飲食店で十勝素材のローカルフードと一緒に最高に楽しい十勝時間をお楽しみください。2019年4月から運行開始予定。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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24.帯広の繁華街
駅前広場から通りを1本渡ると、飲食店街になっていた。まだ宵の口である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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25.帯広の繁華街 「北の屋台」
飲食店街のど真ん中、西一条通りから銀座通りへ抜ける小路の両側に20店舗がひしめく、"いきぬき通り「北の屋台」"がある。街の賑わいを創出するため2001年7月にオープンしたそうだ。どこかに入って見ようと思ったが、年寄夫婦にはどうも落ち着かない気がする。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/250秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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26.帯広の繁華街 「十勝乃長屋」
「北の屋台」と西一条通を挟んで向かい側に「十勝乃長屋」という横丁があった。西一条通から名門通りに抜ける小路にはここも両側に20店舗が並ぶ。ここは9年前の2010年にオープンされた。「北の屋台」を抜けて、この「十勝乃長屋」の小径に入った。寿司を食べたいと思い、どこか入りやすい店はないかと探してところ、そこに"ぶらり寿司"「武太郎」という店があった。店の中を覗くと、ご主人は黙々と仕込みをしている。たまたま、外へ出てきていたその店の板さんが「どうぞ」と声をかけてきた。愛想が良かったのでかみさんと「ここにしようか」と店内に入った。冒頭に書いたようにご主人ともいろいろ話をした。まだまだ宵の口だが、これから明日の午前3時まで営業するという。頑張って欲しい。お店に来られたお客さんとも話を楽しんだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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