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2024年4月28日

小雨降る墓参と嵐山福田美術館 2024年3月23日 京都旅行(3/22-3/24) ⑤

2日目、天気予報は的中し、昨日の晴天は何処へやら、朝から小雨模様の天気になった。  午前中は、娘婿の両親の菩提寺へ行く。興正寺別院へ、お墓参りである。
 京都市内に12店舗がある大正2年(1913年)に創業したベーカリーショップ「新々堂」で朝食をとった。二人は何回も京都にきており、食べることに関してもよく知っていた。
 興正寺は「花まつり」が行われていて、お墓参りに来た人たちに抹茶が振舞われていた。ただ、咲いていたのはサクラではなく、ウメだった。私たちも、雨をしのぐテントの下に敷かれた緋毛氈の台で抹茶をいただいた。桜の香りがする八つ橋が美味しかった。
 昼食は一昨年も利用した四条大橋のたもとの東華菜館という中華料理店だった。外は雨が降っている。午後はどこかへ花見に行こうと計画していたが、桜は咲いていないし、雨も降っている。婿殿の提案で、嵐山の「福田美術館」へ行くことにした。「福田美術館」は知らなかった。外の観光客の賑わい、混雑から逃れ、ゆっくりと日本画を観賞できた。良いところを案内してくれた。

000_240323205 X700 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg
嵐山「福田美術館 進撃の巨匠 竹内栖鳳」と弟子たち
2024年4月23日 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町

079_240323027  X900 京都 興正寺 鐘楼と親鸞像 G7X.jpg 79.興正寺別院(霊山本廟)の鐘楼と親鸞聖人像
京都に興正寺は二つある。一つはここ、霊山本廟:興正寺別院(京都市東山区清閑寺霊山町)であり、宗祖親鸞聖人の廟所で、全国の興正派門信徒の遺骨を納めるところでもある。もう一つは本山興正寺(京都市下京区花園町)である。そのHPによれば、興正寺は、親鸞聖人(1173年~1262年)を開祖とする真宗興正派の本山である。興正寺の創建は鎌倉時代にさかのぼる。承元の法難(建永の法難)により越後国(新潟県)へと配流された親鸞聖人が、建暦元年(1211年)に勅免をうけた後、翌建暦2年(1212年)に京都へと一時帰洛して、山科の地に一宇を草創したことに始まる。興正寺という寺号は、順徳天皇(1197年~1242年)によって名づけられたと伝えられ、日本に仏教をひろめた聖徳太子の事績にちなみ「正しき法を興し、さかえさす」(正法を興隆する)との願いが込められているという。江戸時代を通じて興正寺は西本願寺の末寺であったが、本山として独立しようとする気運が根強く、第27世本寂(1808年~1877年)の時代であった明治9年(1876年)に一派本山として独立を果たした。明治35年(1902年)、興正寺は火災によって、いわゆる「ひとつ御堂」と称せられた本堂をはじめほとんどの堂舎を失う。残されたのは鐘楼(1774年建立)や経蔵(1848年建立)などわずかな建造物だけであった。翌年に再建の議が決し、明治45年(1912年)に御影堂が、大正4年(1915年)に阿弥陀堂が完成した。興正寺は明治9年、本願寺からの別派独立に伴い、この地(京都市東山区清閑寺霊山町)に宗祖のご遺骨を納め、本廟(興正寺別院)とし、歴代の門主の墓所、門末の納骨所として境内を整備されてきた。昭和60年には個別納骨壇を備えた浄華堂が開設された。今回は浄華堂へのお参りである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 )
080_240323032  X900 京都 東華菜館 G7X.jpg 80.東華菜館のエレベーター -1
我が家の奥さまが一昨年の法事の際にここで昼食をとり、すっかり気に入ってしまった。エレベーターで4階に上がる。そのエレベーターは東華菜館のHPで日本最古のエレベーターと紹介され、「1924年米国で製造、輸入されたOTIS製。格子形の蛇腹式内扉や時計針式のフロアインジケーターなど非常に珍しい器具が備わっている、現存する日本最古のエレベーター。昇降は運転手による手動式であり、その操作盤・L字方向での二面開き扉等洗練された設計になっている。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
081_240323034  X900 京都 東華菜館 エレベータ G7X.jpg 81.東華菜館のエレベーター -2
OTISの文字があった。四条大橋の西詰に建つこの東華菜館は、1945年(昭和20)年から営業を続けている中国料理店である。この建物は、1926年(大正15年)、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によって竣工したという。前述した通り、このエレベーターは1924年アメリカOTIS社製のものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 )
082_240323039m  X900 京都 東華菜館→南座と東山 G7X.jpg 82.南座とその背景の東山
4階の席からは鴨川の対岸に南座が見え、その向こうには東山が眺められた。外は雨模様だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO200 )
083_240323044  X900 京都 東華菜館と鴨川 G7X.jpg 83.鴨川の流れ
雨に中、小走りに四条大橋まで行って眺めた鴨川の流れ。右側の建物が東華菜館だ。wikipediaによれば、現在の四条大橋は1935年(昭和10年)に発生した京都大水害による被害を受けて1942年(昭和17年)に完成した橋長65m、幅員25.0mの鋼桁橋(鋼連続桁橋)である。川の中に2つの橋脚を持つ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
084_240323053  X900 京都 阪急で嵐山へ 桂で乗り換え G7X.jpg 84.(阪急)桂で嵐山線に乗り換え
さて、まだ雨は降っている。花見は諦め、婿殿の提案で嵐山の「福田美術館」へ行くことになった。東華菜館から四条通を河原町まで歩き、そこから阪急電車で嵐山へ行く。嵐山へはJRや嵐山電車で行ったことはあるが、阪急で行くのは初めてだ。河原町から梅田方面への電車に乗り、桂で乗り換え嵐山線で20分ほどで、一人240円で行けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO500 )
085_240323060  X900 京都 阪急で桂から嵐山へ G7X.jpg 85.阪急嵐山線のラッピング車両
阪急の車両は屋根の部分が白く塗装されている。屋根の色はグレーが一般的だが、一味違っている。上質な感じがする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 )
086_240323064 X900 京都 阪急嵐山駅 G7X.jpg 86.阪急嵐山駅
阪急嵐山駅は阪急嵐山線で桂駅から駅3っ目の終点である。所要時間7分を行ったり来たりしている。時刻は午後2時。この日は土曜日の午後なのだが、雨が降っていたためか観光客はそれほど多くなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO400 )
087_240323066 X900 京都 嵐山 風風の湯 G7X.jpg 87.嵐山温泉
桂川の方へ歩いていくと「風風の湯(ふうふうの湯)」という日帰り温泉があった。この時はお客さん出入りはなかった。JRの嵯峨嵐山駅や京福電車の嵐山駅は桂川の北側にあるが、阪急嵐山駅は、南側にある。歩いていくと桂川の河畔に出て、渡月橋をやや西の方に見ることになる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
088_240323075 X900 京都 嵐山 桂川右岸 G7X.jpg 88.桂川(大堰川)に架かる中の島橋を渡る
この川は渡月橋のあたりから桂川(大堰川)が別れ、再び合流していく分流である。この中の島橋を渡ると、中州に出てそこは嵐山公園(中之島公園)となっていた。桂川の南側から多くの観光客が行き来する渡月橋を見るのは初めてである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO200 )
089_240323081 京都 嵐山 渡月橋 G7X.jpg 89.桂川右岸から見る渡月橋
嵐山公園(中之島公園)から北西の方向に見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 )
090_240323088 X900 京都 嵐山 渡月橋より G7X.jpg 90.渡月橋を渡る
渡月橋を渡って、桂川の左岸に出た。「福田美術館」のある上流へと歩く。桂川は、嵐山上流の亀岡流域の保津地区から保津峡の区間に限って嵐山までを保津川という呼び方をされる。また、嵐山に入ると渡月橋の下流までを大堰川と呼ぶようだ。ややこしい。保津川下りは、丹波亀岡から京都の名勝嵐山まで約 16 ㎞の渓流を約 22時間で下る舟下りでだ。京都の代表的な観光地である嵐山・嵯峨野に近いことから、1885年に観光客を対象とした遊覧船による川下りが行われるようになった。昨年3月には転覆事故があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO125 )
091_240323092 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 91.和服姿の外国人観光客
天気は悪いがそれでも桂川沿いの道は観光客が多い。着物を召された方たちは、マレーシアあたりから来られているのだろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO200 )
092_240323093 X900 京都 嵐山 桂川左岸 ジンチョウゲ G7X.jpg 92.ジンチョウゲ
道筋には植えられたジンチョウゲの花が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
093_240323098 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 93.「福田美術館」入口
  横道を少し右へ入ったところに「福田美術館」の入り口があった。こんなところに美術館があるのかと思うようなところだった。「福田美術館」は、2019年10月1日にオープンした私設美術館。福田吉孝の収集品を収蔵展示、運営は一般財団法人福田美術振興財団だそうだ。wikipediaによれば、開館にあたってのコンセプトは「100年続く美術館」であり、「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を覚えるような」作品を中心に集められた。コレクションは京都の実業家、アイフルの創業者、福田吉孝が美術館を設立する目的で約20年にわたって収集した、日本絵画を中心とした作品約2,000点であり、江戸時代の琳派や円山・四条派や近代の京都画壇の作品を多く所蔵している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
094_240323100 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 94.「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」
私たちが訪れたときは、「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」という企画展示が行われていた。欧米人の入場者が目立った。竹内栖鳳(たけうち せいほう 元治元年11月22日〈1864年12月20日〉- 昭和17年〈1942年8月23日〉)は、戦前の日本画家。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。一部の作品を除き展示された絵画を含め、館内の写真撮影が許されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
095_240323109 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 95.<雨景・雪景図屏風> 竹内栖鳳
解説には竹内栖鳳の130年ほど前、円山応挙は<雨竹風竹図屏風>という作品を生み出していたが、この作品はその変奏で右奏を雨、左奏を雪の景として異なる風情を描きとっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
096_240323115 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 96.<雪月花> 1932年
左から、河合玉堂、横山大観、竹内栖鳳の掛け軸である。東西三巨匠の豪華競演と書かれていた。その右の絵も竹内栖鳳の作品である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
097_240323123 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 97.熱心に鑑賞する西欧人
幕末の京都を代表する絵師の一人で、幕末の平安四名家の一人と言われた塩川文麟や、同じく江戸時代後期に活躍した絵師である松村景文といった巨匠の絵画を熱心に外国人観光客と思われる人が鑑賞していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 10mm ISO3200 )
098_240323126m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 98.<雪中南天鴨図>(部分) 円山応挙
1893年の作品。水鳥の一瞬の動きを描きだせているのは、同時代の狩野派の絵師たちのように、単に手本を写して完成させるのを良しとせず、写生に打ち込んで独自の作風を完成させた応挙ならではの技であり、その祖師の考え方を受け継いで自分だけの表現を追い求めたのが竹内栖鳳でもあったと解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 37mm ISO3200 )
099_240323129 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 99.<金獅図> 1906年 竹内栖鳳
この展覧会のポスターにもなっているこの<金獅図>は、咆哮しながら勢いよく身を乗り出すライオン。右脚の鋭い爪や左脚の筋肉の描写などは百獣の王に相応しい姿で的確にとらえられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
(部分) rel="lightbox[]">100_240323131m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 100.<金獅図>(部分)
昨年の秋には、京都市美術館開館90周年記念展として、竹内栖鳳「破壊と創生のエネルギー」という展覧会が開催された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
101_240323136 X101 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 101.会場風景 -1
比較的入場者は少なく、落ち着いて名画を観賞できる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 )
102_240323141 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 102.<花見>(部分) 1909年 西山翠嶂(にしやま すいしょう)
誰しも心躍る桜の花。「伝統的な京都画壇はあまり積極的に同時代の人々の様子を描くことはありませんでしたが、師匠であり、妻の父でもある竹内栖鳳同様に常に進撃を続けた西山翠嶂はこの作品で果敢なチャレンジを見せています」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/250秒 14mm ISO3200 )
103_240323144 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 103.<砂丘> 1935年 西村五雲(にしむら ごうん)
漁師の居ぬ間に。「魚籠に一匹のとびが羽を休めています。砂浜の貝や道具箱からすると漁師が傍にいそうな気もしますが、とびは何も気に掛けることなく悠々と後方を振り向いています。動物の一瞬の挙動を写す筆力は師の栖鳳から受け継いだもので、五雲はそれをより発展させました。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 14mm ISO3200 )
104_240323145 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 104.<砂丘>(部分)
凄い描写力だと思う。写実的ではあるが、写真とは違う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
105_240323162 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 105.<平牀> 1933年 土田麦僊(つちだ ばくせん)
麦僊の進撃も止まらない。「平牀(寝台)に立つ女性と座る女性は歌舞を生業とする朝鮮半島の妓生です。麦僊は二度朝鮮半島へ渡り、最初の渡航後に本作を描きました。麦僊の初期の作品は絢爛な画面が多いのですが、晩年には本作のような淡彩による精神性の高い作品を多く制作しました。自ら打ち立てた様式を破る驀進は師・栖鳳から受け継いだものでしょう。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
106_240323164 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 106.<平牀> 部分
左側に立っている方の女性の部分である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 )
107_240323180 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 107.会場風景 -2
中央に西山翠嶂の<花見>、その右側に見える大きな絵は、同じく西山翠嶂の<陽光桜花>である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 )
108_240323192 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 108.<虞美人草> 1911年 竹内栖鳳
虹が際立たせる静寂。「栖鳳が描いているのは令和の時代には初夏の路傍に群れ咲いているナガミヒナゲシ。ただし外来種であるこの花が日本に入ってきたのは栖鳳没後の1961年のこと。彼が地中海原産のこの花を目にしたのは1900年に訪れた欧州だったと考えられます。日本ではかって画題になったことがない花であっても、積極的に取り込み、洗練された先品に仕上げてしまう革新性も栖鳳の進撃を支えた底力でした。」と解説されていた。ナガミヒナゲシは私がよく写真を撮りに行く、横浜市の舞岡公園などでも多く見られる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
109_240323193 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 109.最晩年の竹内栖鳳に、福田平八郎が送った礼状
wikipediaによれば福田平八郎は、「鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる。生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされ、「漣」は池面に映る水面の模様を描写した作品である。」とあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 17mm ISO3200 )
110_240323198 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 110.福田美術館のカフェ
小1時間の絵画鑑賞を終え、2階のギャラリー2から1階に下り、ミュージアムショップを見て、庭に突き出ているカフェに寄った。ちょっと一休みしたかった。大きなガラス窓からは桂川の岸を歩く観光客の姿が見える。ここのカフェは空いていた。眺めも良かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
111_240323200 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 111.福田美術館のカフェから渡月橋を眺める
小雨が降るのに、着物を着て写真を撮っている外国からの観光客の姿があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
112_240323207 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 112.桂川河畔のカフェ
若い人たちでにぎわっている小さなカフェがあった。ここは「アラビカ京都」というインスタ映えするコーヒー専門店だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
113_240323209 X900 京都 嵐山 桂川左岸より カルガモ G7X.jpg 113.桂川のカルガモ
桂川の流れに頭をだした石に何か水鳥が停まっていた。ファインダーで覗いて見るとカルガモだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1000 )
114_240323216 X900 京都 嵐山 桂右岸 桜にウメノキゴケ G7X.jpg 114.ウメノキゴケ
来た時の阪急電車に乗って、京都河原町へ戻ることにする。来た時に渡ってきた中の島橋のそばに、まだ咲かぬ桜の木があったが、その枝にウメノキゴケが付いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 )
115_240323219 X900 京都 四条 高瀬川沿い 「喜人来人」  G7X.jpg 115.高瀬川沿いの居酒屋
一旦ホテルに戻って夕食に出かける。今夜は居酒屋で日本酒という趣向である。店は富山の"きときと"な肴と酒の店だった。白エビの刺身が旨かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )
116_240323222 X900 京都 四条河原町 高島屋  G7X.jpg 116.京都 高島屋
四条通りに面して、高島屋と大丸があるということは記したが、これは四条河原町にある高島屋だ。写真の中央に、ちょっと異質な建物があるが、その角地に建つビルの地権者が高島屋への売却に応じないらしい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 )
117_240323227 X900 京都 四条 G7X.jpg 117.新京極商店街入口
河原町から賑やかな四条通りを歩くと、新京極商店街アーケードの入口がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 31mm ISO2500 )
118_240323230 X900 京都 四条通 G7X.jpg 118.寺町京極商店街入口
そのちょっと烏丸寄りに寺町京極商店街アーケード入口があった。錦市場を歩いて錦天満宮に突き当たる手前を右に折れるとこの商店街に入る。その商店街を通っていくとこの写真のところに出てくる。明日は錦市場へ行くことになりそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 19mm ISO1000 )
119_240323234 X900 京都 四条通 大丸ファサード G7X.jpg 119.京都 大丸
河原町からホテルのある四条烏丸の方へ歩いていくと、右手に新京極商店街、寺町京極商店街の入り口があり、もう少し歩くと大丸京都店がある。八坂神社を背にして、祇園、河原町、烏丸と四条通はメインストリートだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )

2023年8月15日

黒部峡谷鉄道を初体験 ① 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

8月8日、台風の影響が心配だった。沖縄・九州にお住まいの方や、お盆休みで旅行中の人たちにはお気の毒であるが、進路を北に換え、どうやら大きな影響なく出かけることができそうだ。
 朝8時半に東京駅に集合である。家内の脚が不自由なので、余裕をもって家を出る。集合時間の1時間ほど前には東京駅に着いた。朝の、人が少ない東京駅丸の内駅舎や、行幸通りの写真を撮っていた。念のためにと、メールで連絡は届いていた案内書の集合場所を確認したところ、丸の内北口ではなく八重洲北口集合であった。時間に余裕があったので事なきを得た。自由通路を抜けて八重洲北口へ移動し、一目でそれと分かる添乗員さんを見つけ、挨拶をした。
 上野、大宮から乗車する人を含めて、総勢36名の参加者だった。8:30に参加者全員が揃い、9:04発あさま605号に乗車した。上田着に10:28着、旧社名を松本電気鉄道といっていたアルピコ交通のバスが迎えてくれていた。バスは、須坂・小布施・妙高高原、上越高田を経て、名立谷浜SAで休憩した後、日本海側を西へ走り、黒部市で北陸自動車道を降りて宇奈月へと向かう。
 トロッコ電車が出る黒部峡谷鉄道の駅に近い宇奈月の「宇奈月麦酒」というドライブインで昼食のバイキングが用意されていた。これがうまかった。
 ここから黒部峡谷鉄道宇奈月温泉駅へ向かう。15時頃の欅平行トロッコに乗り、約1時間、終点欅平の一つ手前の鐘釣で下車した。滞在予定時間は1時間ほど取られていたが、鐘釣で河原温泉へ向かう途中で雷鳴が聞こえ、雨が降りだしてしまった。

000_30808074 X700 〇黒部峡谷鉄道 G7X.jpg
トロッコ電車を見送る親子 2023年8月8日 富山県黒部市 黒部峡谷鉄道 黒薙駅と後曳橋

001_230808003 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 1.朝、7時45分の東京駅丸の内駅舎
横浜からの東海道線は通勤の人たちで結構混んでいた。脚が悪いのでグリーン車を奮発したところ、やっと座ることができた。東京駅の丸の内北口に出て、駅舎を眺めた。駅前広場や行幸通りはきれいに整備されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_230808006 X800 〇東京駅朝の丸の内 行幸通り G7X.jpg 2.行幸通り
昨秋、紅葉の季節の「皇居乾門通り抜け」で、皇居乾通り一般公開がされたとき、この行幸通りをまっすぐ歩いて、日比谷通りに出て、二重橋の前を通って、坂下門から乾通りに入った。さすがに朝8時前は歩く人が少ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
003_230808013 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 3.東京中央郵便局
1931年に建てられた地上5階、地下1階の東京中央郵便局は、JPタワーが新築される際、日本郵政側ははじめ、この建物を取り壊し、建て替え工事を行うとの計画だったが、当時の鳩山邦夫総務相が日本のモダニズム建築の重要例であり、重要文化財級の歴史的価値であることから待ったをかけ、現在、当初の建物は、高さ200mのJPタワーに胴巻きのように廻らされて外観部分が残された。保存割合は3割程度だそうだ。JPタワーの鏡面のような面に青空と白い雲が映る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_230808020 X800 東京駅八重洲北口 G7X.jpg 4.八重洲口北口 AKB48
集合場所を丸の内北口だとばかり思っていたが、念のためと確認したところ、なんと八重洲北口であった。時間に余裕があったので、自由通路を通って八重洲口側に出た。7月27日からこの日まで、大丸百貨店の11階催物会場で「AKB48 衣装展」が開催されていたようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
005_230808029 X800 〇北陸新幹線車窓 湯ノ丸方面 G7X.jpg 5.北陸新幹線車窓
浅間山を右手に見て、佐久平をしばらく走ると、何回かチョウの写真を撮りに来たことがある湯の丸方面の山々が見えてきた。少し雲がかかっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230808032 X800 〇北陸新幹線上田駅通過列車 G7X.jpg 6.上田駅通過列車
上田駅に到着し、ホームを改札口への降り口に向かって歩く途中、上田には停車しない列車が通過していった。連写で撮ったのだが、ほとんどブレていない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_230808036 X800 〇上田ー宇奈月 バス車窓 妙高 G7X.jpg 7.妙高山
バスは上信越道を北上する。しばらくの間、左側に妙高山(2,454m)が見えていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_230808053 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 8.トロッコ電車 宇奈月駅
小さいと言えども電気機関車に客車(トロッコ)が数両牽引されて走行するので、呼びかたは「トロッコ列車」の方が良いように思うのだが、駅舎には「黒部峡谷トロッコ電車」と表記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_230808057 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅前 ディスプレイ G7X.jpg 9.トロッコ電車 宇奈月駅のモニュメント
モニュメントといってよいのかどうかわからないが、駅前にトロッコ電車の模型が造られていた。写真に撮ると本物のようだ。記念写真の背景には良さそうに思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋 G7X.jpg 10.新山彦橋
駅前の展望台から撮った写真に見える左側の橋が新山彦橋だ。旧山彦橋は宇奈月ダムの建設によって黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)は1.7kmの付け替えが行なわれ、今は整備され遊歩道となっている。右側の橋がトロッコ電車が通る新山彦橋である。トロッコ電車は宇奈月駅を発車すると、高さ40m、長さ166mの新山彦橋を渡る。列車の渡る音が山彦になって温泉街に聞こえることから、山彦橋と呼ばれるようになったそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋(奥) G7X.jpg 11.遊歩道になっている旧山彦橋
駅舎近くまで戻って、遊歩道になっている旧山彦橋を下に見る。宇奈月駅横が入口で、やまびこ展望台と宇奈月ダム展望台を結ぶ全長1.1kmの遊歩道になっている。右奥に小さく見えているのが、現在トロッコ電車が走る新山彦橋だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230808069 X800 〇 黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 12.機関車とトロッコ客車の連結
トロッコ客車にEDR形電気機関車が連結された。EDR形は黒部峡谷を走る主力の電気機関車で、通常は2両を連結し、重連で運行している。類似形のEHR形と合わせて 14両が活躍している。EHR形は、昭和50年度のローレル賞を受賞しているそうだ。EHR形は片運転台の車体を2両背中合わせで連結した構成だが、各車体は単機での運転も可能となっている。そのため、EH形と称するものの各車体にそれぞれ別の番号が付番されている。種々の事情により製造はEH101, EH102のみとなり、その後は自由に重連運転のできる両運転台のED形ED23 - ED28の製造に切り替えられた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_230808285 X800 黒部峡谷鉄道 手前が新山彦橋 Rx10M4.jpg 13.山彦橋(旧山彦橋)
トロッコ電車はうなづき駅を発車して、まもなく手前の新山彦橋を渡り、振り返ると山彦橋の上で手を振っている観光客がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 46mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_230808291 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 14.宇奈月ダムと湖面橋
黒部川にある宇奈月ダムは、1974年に建設着手され、2001年に竣工している。洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムである。資材運搬用道路として架けられた長さ約186m、赤い半円形の湖面橋がダム湖(うなづき湖)のエメラルド色の湖面に架かる。このダム工事に伴い、1981年(昭和56年)12月から1988年(昭和63年)にかけて黒部峡谷鉄道本線の付け替え工事が実施された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO160 ) 露出補正 なし
015_230808294 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 15.新柳河原発電所
1927年(昭和2年)に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、1993年(平成5年)、下流70mの地点で「新柳河原発電所」として生まれ変わった。ヨーロッパの古城を想わせるメルヘンチックな外観が特徴的だ。レマン湖のシヨン城を想起させる。穏やかなダム湖に建つ発電所を眺めながら、トロッコ電車はうなづき湖のほとりを走る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_230808303 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 16.とちの湯
うなづき湖の対岸に「とちの湯」という日帰り温泉施設が見えた。木造施設の建設促進と木材需要拡大を目指して建てられたという。湖に面した露天風呂からは、木々の緑を映した静かな湖面や黒部峡谷の山々、そしてトロッコ電車が峡谷を走るすがたを眺められる。泉質は宇奈月温泉と同じ弱アルカリ性の単純温泉。うなづき温泉から車で10分で来られるそうだ。余裕があれば、ひと風呂浴びて帰るのも悪くない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_230808313 X800 〇黒部峡谷鉄道 仏石 Rx10M4.jpg 17.仏石
富山県出身の女優、室井滋のナレーションで、沿線の名所案内をする車内アナウンスがあって、ほんの一瞬、右側に、仏の姿に似ている赤い頭巾が目印の仏石が見えた。かつては入山者が道中の安全を祈願したとの言い伝えがあるそうだ。トロッコ電車の車窓から見えるほんの一瞬をとらえた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_230808320 X800 〇黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 18.対岸の岩壁の滝
黒部峡谷には幾筋もの細い滝が流れ落ちている。特に名はついていないのか車内アナウンスで紹介がなかった。時刻は15:30。宇奈月から30分ほど乗ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 102mm ISO1000 ) 露出補正 なし

2014年3月26日

箱根日帰り温泉 3月12日


  娘夫婦に誘われて箱根の温泉に行くことになった。娘の主人が新しく買ったミニ・クーパーに乗せてもらう。東名、小田原厚木を走るが、しっかりしたサスペンションが心地よい。安定感もある。
  出発が遅かったので、まずは昼食と、小田原の少し先にある早川漁港に寄った。娘が探してくれた「小田原早川漁村」というところで、漁師の浜焼「あぶりや」、海鮮丼屋「海舟」、しらす専門店「漁港のしらす市場」という4軒の食べ物屋が入り、焼いたカキや、ハマグリ、ツブガイの串焼きを売っている屋台もあった。私たちは海鮮丼屋「海舟」に入り、地魚の海鮮丼を食べ、屋台から、焼きガキやツブガイの串焼きを買ってきて食べた。
  食後、箱根湯本の少し先を右手に上がって、「箱根湯寮」という日帰り温泉に行った。平日だったが、駐車場はほぼ満車、お客さんは、春休みの学生さんなのだろうか、若い人が多かった。のんびり1時間ほど入浴した。
 「箱根湯寮」の近くに弥八恵比寿大黒天があった。
 帰路、鈴廣本店によって、かみさんと娘は蒲鉾を買ったりしていたが、その間、私は、通りの向こう側に咲いていたカンザクラを撮っていた。

1.早川漁港
JRの早川駅から徒歩5分くらいのところの海に早川漁港はあり、近くに小田原魚市場があった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/640秒 18.6mm ISO125 ) 露出補正 なし
早川漁港;クリックすると大きな写真になります。
2.「小田原早川漁村」の建物
鉄骨造りの建物を改装したという。古材のような外装が印象的だ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/160秒 17.5mm ISO125 ) 露出補正 なし
「小田原早川漁村」の建物;クリックすると大きな写真になります。
3.「小田原早川漁村」の正面
この中に地元産の魚介類を扱う4つの飲食店が入っている。ちょっと台湾の九份を思わせる佇まいである。昼飯の時間だったためか、とても混んでいた。海の傍に大きな駐車場があったが、ほとんど満車、しかし、ラッキーにも待たずに空きを見つけ、停めることが出来た。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/500秒 9.7mm ISO125 ) 露出補正 なし
「小田原早川漁村」の正面;クリックすると大きな写真になります。
4.「箱根湯寮」入口
小田急リゾートが経営する日帰り温泉施設だ。古民家風の里山をイメージしているという。大浴場、露天風呂、壺風呂、貸切個室露天風呂やサウナがある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/500秒 7.6mm ISO125 ) 露出補正 なし
「箱根湯寮」入口;クリックすると大きな写真になります。
5.「箱根湯寮」玄関
入浴料は大人1人 1,300円。右手の扉を開けると受付がある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/200秒 7.6mm ISO125 ) 露出補正 なし
「箱根湯寮」玄関;クリックすると大きな写真になります。
6.「箱根湯寮」中庭の枝垂れ梅
枝垂れ梅は紅い花が多いように思ったが、この枝垂れ梅は白で、しかも八重だ。調べてみると、定かではないが、白滝枝垂という品種のように見える。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/400秒 18.6mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
「箱根湯寮」中庭の枝垂れ梅;クリックすると大きな写真になります。
7.「弥八恵比寿大黒天」
1時間ほど入浴して、そとの空気に触れたくなり、みんなより一足先に表に出た。駐車場の上に、ここの第二源泉があり、その向こうを塔ノ沢の方へ下りる道がある。「弥八恵比寿大黒天」という案内板があったので急な階段だったが、降りてみた。行っては見なかったが、さらに左側へ坂を下りると国道1号線の塔ノ沢温泉に出そうだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/160秒 6.8mm ISO125 ) 露出補正 なし
「弥八恵比寿大黒天」;クリックすると大きな写真になります。
8.「弥八恵比寿大黒天」の境内
「弥八恵比寿大黒天」の境内に花見茶屋があった。しかし、人の気配がない。営業されていないようだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/200秒 6.8mm ISO125 ) 露出補正 なし
「弥八恵比寿大黒天」の境内;クリックすると大きな写真になります。
9.「弥八恵比寿大黒天」
振り返ると、小さなな庵があった。表側に回って撮った。箱根湯本から塔ノ沢の方へ歩いてくると、弥八恵比寿大黒天境内入口がある。そこから急な坂を上がってくるとここに出る。弥八というのは、長い間箱根の地で、順風満帆の商いを続けてきた商人で、見守り続けてくれた恵比寿と大黒天のご利益に感謝して祀ったお社が「弥八恵比寿大黒天」だそうだ。恵比須は商売の神様、大黒は豊作を司る神様といわれる。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 4.9mm ISO125 ) 露出補正 なし
「弥八恵比寿大黒天」;クリックすると大きな写真になります。
10.鈴廣本店
小田原蒲鉾といえば、鈴廣と籠清の名が通っている。国道1号線を湯本から走ってきて、箱根登山鉄道の風祭駅近くに鈴廣の本店がある。ここには、一昨年の1月12日にも来ている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/320秒 9.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
鈴廣本店;クリックすると大きな写真になります。
11.彼岸桜 -1
鈴廣を背にして国道1号線の反対側を見ると、桜の花が咲いている。河津桜かと思ったが、河津桜はもう少し紅色と思う。確かではないが、カンザクラだろう。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/400秒 8.6mm ISO125 ) 露出補正 なし
彼岸桜 -1;クリックすると大きな写真になります。
12.彼岸桜 -2
七分咲きというところだろうか、きれいな蕾もたくさん付けていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/640秒 4.9mm ISO125 ) 露出補正 なし
彼岸桜 -2;クリックすると大きな写真になります。


2013年11月29日

秋の箱根 -2 箱根美術館 11月19日


 成川美術館のある元箱根から、戻るような道どりになったが、強羅へ向かう。箱根美術館の広大な駐車場に着いたのは12時少し前だった。ここ箱根美術館は、世界救世教の岡田茂吉により設立された。この広い駐車場の敷地も世界救世教の土地だそうだ。
  入口は入場券を求める人たちで列ができていた。シニア@700円で入場する。
 箱根神仙郷にある箱根美術館の庭園で約1時間、紅葉の撮影を楽しんだ後、立ち寄り湯によって一風呂浴び、国道一号の箱根路を小田原へ出て、小田原厚木道路、東名で横浜に戻った。強羅からはやはりこのルートの方が近いようだ。
  富士山も見えたし、紅葉も最盛期だったし、立ち寄り湯も良かった。満足した一日だった。

17.箱根美術館駐車場から入口へ
駐車場は十分なスペースがあった。100台以上収容できるであろう。駐車場の入り口の前には世界救世教の光明殿があり、その前にあるモミジも深紅に染まっていた。箱根ケーブルカーの公園上駅の下を通って、箱根美術館の入り口に出る。入場券売り場には列ができていた。通りから見上げると、色づいたモミジの葉が陽の光に透けて美しい。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11.0 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
箱根美術館駐車場から入口へ;クリックすると大きな写真になります。
18.神仙郷
神仙郷というのは、世界救世教の創始者である岡田茂吉が箱根強羅地区の自然環境の特質を巧みに生かしつつ理想郷として作庭した約1万2000㎡庭園で,昭和28年に完成したとある。その中に箱根美術館をはじめ、数寄屋造りの茶室などを擁する。この8月1日付けで国の登録記念物(名勝地)に登録されたとのこと。ここは、入口を入ってすぐのところで苔庭という。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10.0 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
神仙郷;クリックすると大きな写真になります。
19.苔庭の紅葉
順路に従って歩く。苔の緑と鮮やかな紅葉のコントラストはきれいだ。約130種の苔と200本のモミジが植えられているという。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
苔庭の紅葉;クリックすると大きな写真になります。
20.真和亭
真和亭という茶室に出た。この茶室から苔庭の紅葉を眺めると美しいと評判で、小田急ロマンスカーのポスターにもなっている。紅葉を楽しみながら抹茶が飲めるというので賑わっている。ポスターの写真と同じようにこの茶室から庭の紅葉を見たいと思っていたが、あまりにも混んでいそうだったので、断念して中には入らなかった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.8 1/320秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
真和亭;クリックすると大きな写真になります。
21.真和亭とモミジ -1
真和亭を背景に陽の光を受けたモミジが輝く。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8.0 1/250秒 50mm ISO400 ) 露出補正 なし
真和亭とモミジ -1;クリックすると大きな写真になります。
22.真和亭とモミジ -2
紅葉にもいろいろな色がある。モミジの種類も違うのだろうか。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/250秒 75mm ISO450 ) 露出補正 なし
真和亭とモミジ -2;クリックすると大きな写真になります。
23.真和亭とモミジ -3
箱根の山を背景にオレンジ色に輝く。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8.0 1/1000秒 112mm ISO400 ) 露出補正 なし
日光殿;クリックすると大きな写真になります。
24.日光殿
真和亭を左に回り込むと、日光殿という大きな建物が見えた。その屋根をバックに深紅のモミジが映える。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8.0 1/1000秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
日光殿;クリックすると大きな写真になります。
25.富士見亭
真和亭の左隣にある富士見亭でもモミジの彩が見事だった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 56mm ISO400 ) 露出補正 なし
富士見亭;クリックすると大きな写真になります。
26.深紅のモミジ
茶室の脇から眺めた深紅のモミジも印象に残った。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 56mm ISO400 ) 露出補正 なし
.深紅のモミジ;クリックすると大きな写真になります。
27.大涌谷を望む
紅葉の向こうに大涌谷の噴煙が見えた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/640秒 150mm ISO400 ) 露出補正 なし
大涌谷を望む;クリックすると大きな写真になります。
28.龍頭の瀧
日光殿の前庭は、通常非公開であるが、11月3日~12月1日の間、特別公開されている。70トン以上あるという石を配置した池があり、そこに龍頭の瀧という小さな滝があった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F4.8 1/250秒 52mm ISO1250 ) 露出補正 なし
龍頭の瀧;クリックすると大きな写真になります。
29.真っ赤なモミジ -1
陽の光を透過する赤いモミジにしばし見とれてしまう。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11.0 1/500秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
真っ赤なモミジ -1;クリックすると大きな写真になります。
30.真っ赤なモミジ -2
何という建物か、後で思い起こしてみるが定かでない。多分、真和亭の裏側に回ってきたのだろうと思う。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9.0 1/320秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
真っ赤なモミジ -2;クリックすると大きな写真になります。
31.箱根美術館本館
龍頭の瀧があった石楽園の脇を通って、箱根美術館の本館出た。岡田茂吉の設計に基づいて建設された、中国風の青瓦を用いた建物。主に縄文時代から」江戸時代にかけての陶磁器が展示されている。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10.0 1/400秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
箱根美術館本館;クリックすると大きな写真になります。
32.相模湾を望む
箱根美術館本館の手前から、モミジと箱根の山々を展望するということから名づけられた観山亭という数寄屋建築の屋根越しに、相模湾が眺められた。南東の方向を見ていることになる。強羅駅の標高は553m、早雲山駅の標高は767mなので、ここはおそらく海抜600m位と思う。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 131mm ISO400 ) 露出補正 なし
131129_032.jpg
33.小田急ロマンスカーのポスター
箱根美術館の館内に入る。2階に上がる階段の途中に、真和亭(茶室)の中から苔庭の紅葉を撮った写真の小田急ロマンスカーのポスターが貼ってあった。今日も茶室に入ると多分このような写真が撮れたのかなと思う。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
小田急ロマンスカーのポスター;クリックすると大きな写真になります。
34.箱根美術館本館2階ロビーから
2階ロビーからは、32の写真より、左位置からになるが、相模湾が眺められた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
箱根美術館本館2階ロビーから;クリックすると大きな写真になります。
35.再び苔庭へ
再び苔庭に戻ってきた。約40分間の散策だった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
再び苔庭へ;クリックすると大きな写真になります。
36.ミュージアム・ショップ
出入り口の右側に光琳堂というミュージアム・ショップがあった。そこから苔庭とその手前にかかる太鼓橋が絵のように見えた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミュージアム・ショップ;クリックすると大きな写真になります。
37.箱根大文字
外に出て、北東の方向を眺めると、山肌に「大」の字が見えた。毎年8月16日に行われる箱根三大祭りの一つ箱根大文字焼きは、標高924メートルの明星ヶ岳の山頂付近に赤々と浮かび上がる。大文字焼きは1921(大正10)年から続く伝統行事で、その「大」の字をバックに、スターマインを中心とした打ち上げ花火とナイアガラなどの仕掛け花火も登場するそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
箱根大文字;クリックすると大きな写真になります。
38.立ち寄り湯
せっかく箱根に来たのだから立ち寄り湯をしようと、強羅の近くで、前もって調べておいたところへ行ったところ、定休日だった。候補はもう一軒あったが、そこも火曜日は定休日だった。あきらめて帰路に着くと、強羅駅の手前に強羅館という旅館の「日帰り温泉歓迎」という看板が目に付いた。ここは定休日ではなかった。風呂には窓がなく、景色を見ながらの入浴は叶わなかったが、源泉かけ流しで、40度に調整された湯はとても心地よかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1250秒 6.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 13.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
立ち寄り湯;クリックすると大きな写真になります。


2012年1月18日

箱根日帰り温泉と七里ガ浜 1月12日


 前の晩、突然娘たち夫婦から電話があり、明日、箱根の日帰り温泉に行かないかと誘いがあった。我々にとくに予定はなく二つ返事で「行こう」となった。雪が降るのではないかと心配したが、まずまずの天気である。我が家まで車で迎えに来てくれたが、往きは東名-小田原厚木で行くことにする。
 小田原でかまぼこを買いたいと言い出し、「鈴廣かまぼこの里」に寄った。昼飯前に箱根湯本の「天山湯治郷」という日帰り温泉に到着、1時間少々、のんびりと湯につかる。この日は平日なので、比較的すいていて、ゆっくりできた。ふたたび、「鈴廣かまぼこの里」へ戻り、鈴廣が経営する蕎麦やで昼飯にする。帰路は、西湘バイパスを走り、七里ガ浜によってカフェに入り、夕陽の江の島を眺め、カレーを食べた。今日は運転をしなくてよいのワインも飲めた。

1.風祭駅
箱根登山鉄道の小田原と箱根湯本の中間に風祭駅がある。箱根湯本に向かって左側の改札口を出ると、「鈴廣かまぼこの里」につながっている。我々は車で地下駐車場に入り、、「鈴廣かまぼこの里」の鈴なり市場に上がった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
風祭駅;クリックすると大きな写真になります
2.「鈴廣かまぼこの里」 鈴なり市場
鈴なり市場、つまりはショッピングセンターだが、ここでは作りたてのかまぼこ各種が試食できる楽しみがある。かまぼこの原料である魚肉には脳の活動を活発にし、視力の向上を助けるDHAが含まれるとして、受験生の夜食などに良いと、こんなコーナーがあった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/400秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
鈴なり市場;クリックすると大きな写真になります
3.鈴廣本店
鈴なり市場の隣に鈴廣本店があった。鈴廣の創業は、慶応元年(1865年)。村田屋の屋号で魚商を営んでいた四代当主である村田屋権右衛門は、小田原の魚河岸に近い代官町(現在の本町)にてかまぼこ製造を始めたという。小田原はかまぼこで有名である。我々が普段、目にすることが多い、ここ鈴廣と籠清がとくに有名だが、他にも老舗はあり、小田原蒲鉾組合に加盟している企業は13社に及ぶ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 10.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
鈴廣本店;クリックすると大きな写真になります
4.日帰り温泉「天山湯治郷」
一旦、かまぼこの里を離れ、国道1号線を箱根方面に進む。箱根湯本駅の手前を左に入って、旧道(732号線)を行く。曲がりくねった細い道を進むと奥湯本というバス停のあたりが「天山湯治郷」の入口だった。駐車場に車を停めて玄関に向かう。娘夫婦は何回か来たことがあるらしく、今日はすいているという。土日は駐車場も一杯で入れないそうだ。男湯は4湯、女湯は5湯あり、露天風呂である。入湯料はひとり1200円だった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/50秒 6.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
「天山湯治郷」;クリックすると大きな写真になります
5.白いサギ
湯から上がって、屋根を見ると白いサギが5cmほどの小魚をくちばしにくわえて、屋根に止まった。サギは小魚をすぐに飲み込んでしまったが、しばらく屋根に止まっていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/125秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
白いサギ;クリックすると大きな写真になります
6.「鈴廣かまぼこの里」 千世倭樓
「天山湯治郷」の蕎麦が旨いというが、あいにくこの日は休みだった。そこで再び風祭に戻り、さっき来たかまぼこの里の食事処である千世倭樓(ちょうわろう)というところに入った。ここは国道1号線を挟んで鈴廣本店の反対側にある。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
千世倭樓;クリックすると大きな写真になります
7.千世倭樓 「美蔵」
千世倭樓の中は、会席、割烹、茶房と蕎麦があったが、やはり蕎麦「美蔵」にすることにした。この蔵みたいな建物が蕎麦処だった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/500秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
千世倭樓 「美蔵」;クリックすると大きな写真になります
8.夏みかん
少々酸っぱいが食べられるとのこと。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/60秒 12.5mm ISOオート ) 露出補正 なし
夏みかん;クリックすると大きな写真になります
9.七里ガ浜
七里ガ浜に美味しいカレーを食べさせる洒落た店があるというので、西湘バイパスを江の島方面に向かう。右手の海に茅ヶ崎の烏帽子岩を見ながら、江の島を通り過ぎ七里ガ浜に着いたのは、3時50分だった。その「珊瑚礁」というカレー屋さんは、5時オープン。1時間あるので近くのカフェに入った。そうこうするうちに、陽が落ちてきた。カフェを出て、道路を渡って浜に出る。4時28分。夕陽は江の島の左(南)に落ちていく。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 13.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
七里ガ浜;クリックすると大きな写真になります
10.関東ふれあいの道 稲村ケ崎・磯づたい
関東ふれあいの道 稲村ケ崎・磯づたい の案内板がある駐車場へ上がってきた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
関東ふれあいの道 稲村ケ崎・磯づたい;クリックすると大きな写真になります
11.サーファー
寒そうな海だが、まだサーファーが数人海に入っていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/100秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
サーファー;クリックすると大きな写真になります
12.富士山
江の島のあたりにかかっている雲で、今日は富士山は見えないのかと思っていたら、思ったより右側(北)に見えた。1年で1月が一番富士山を見られる日が多いという。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/500秒 7.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
富士山;クリックすると大きな写真になります
13.落陽
4時40分過ぎ、太陽は相模湾の雲の中に落ちて行った。このあと、「珊瑚礁 モアナマカイ」へ。ちょうど5時、オープンと同時に入った。薦められた地魚メバルの蒸し煮が旨かった。シーフードカレーもいい味だ。ハウスワインもまずまずで、グラス2杯で良い気分になった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.3 1/500秒 18.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
落陽;クリックすると大きな写真になります

2010年6月 6日

信州旅行 2/2


 2日目の朝は雨が降っていた。これでは乗鞍岳は見えないだろう。朝食を終え、朝8時半に出発、雨のなか一の瀬園地、番所大滝を巡った。
 10時少し前に、東京電力梓川テプコ館を訪れ、ダムと発電設備を見学した。東京電力に勤務していた卓球部OBが一役買ってくれている。
 国道20号線の塩尻峠の先を右に入ったところにあるチロルの森で昼食になった。この後は、岡谷、諏訪に行き、かって製糸産業で隆盛を誇った片倉家ゆかりの施設を訪れた。
 諏訪の片倉館という日帰り温泉施設でひと風呂浴びて、帰路に着いた。中央道の先の首都高が集中工事中だそうで八王子から新宿まで2時間かかるという情報が入り、八王子から圏央道を抜けて関越経由で帰ってきた。
  8.乗鞍高原 みたけ荘
夜中に雨の音が聞こえていたが、起きてみると小雨になっていた。戸外にある露天風呂に浸かった後、乗鞍岳が見えるポイントはないかと歩いてみたが、この天気では望むべくもない。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/13秒 10.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
乗鞍高原 みたけ荘;クリックすると大きな写真になります
9.番所大滝
8時半にバスで出発し、一之瀬園地に向かった。雨では何も見えない。バスを降りることなく、番所大滝へ向かった。番所大滝は小大野川が乗鞍岳の熔岩を刻んで作った滝で善五郎の滝、三本滝とともに「乗鞍三滝」とも呼ばれており三滝中最も. 大きな滝だそうだ。 高さ40m(幅15m)から落ちる水が地を震わせる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
番所大滝;クリックすると大きな写真になります
10.奈川渡ダム
梓川に建設されたダム。高さ155メートルのアーチ式コンクリートダムで、東京電力による大規模な水力発電所開発に伴い下流の水殿(みどの)ダム・稲核(いねこき)ダムとともに完成。これらは総称して安曇3ダムとか、梓川3ダムと呼ばれる。ダム湖の名は梓湖(あずさこ)という。アーチ式では日本で3番目の高さだそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 18mm ISO400 )露出補正 なし
奈川渡ダム;クリックすると大きな写真になります
11.ダムの壁
改めて155mあるダムの高さを感じる。我々がいるところに倒れかかるような傾斜が付けられていて、この上を国道158号線が通っている。点検のために7層に設けられた通路が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 18mm ISO400 )露出補正 なし
ダムの壁;クリックすると大きな写真になります
12.鶴峯公園 -1
長野県岡谷市にある。大正時代、片倉組(現在の片倉工業)の施設として設けられた。 昭和に入り、公園としての整備が施され、鶴峯公園となる。川岸村(現・岡谷市川岸)の議会が、ツツジを埼玉県から購入したが、300株の注文に対し、片倉からの注文だから、300株は少なすぎると解され、貨車3台分(3万株)が届いたと伝えられる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 29mm ISO400 )露出補正 なし
鶴峯公園;クリックすると大きな写真になります
13.鶴峯公園 -2
鶴峯公園は国道20号線の塩尻峠を下ってきたところにある。中央自動車道の陸橋と岡谷の町を望む高台だ。色とりどりのつつじは鮮やかであった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 50mm ISO400 )露出補正 なし
鶴峯公園;クリックすると大きな写真になります
14.片倉本家 裏庭
この住宅は近代日本の最大製糸会社であった片倉組を創立した初代片岡兼太郎が生まれた家である。兼太郎は1849年の生まれ。この家は、味噌倉など、歴史的、文化的価値も高く、諏訪地方の古い農家の遺構として価値が高い貴重な文化財建物であるという。この写真は、このころは家の外にあったトイレである。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO400 )露出補正 なし
片倉本家 裏庭;クリックすると大きな写真になります
15.片倉本家 玄関
写真が前後してしまったが、これは片倉本家の玄関で座敷の向こうに庭も見える。ここ初代兼太郎の生家は日本の近代資本主義の発展段階を支え、世界最大の生糸メーカーとして「カタクラシルク」の名を海外に広めた発祥の地でもある。現在の片倉工業はショッピングセンターの開発・運営など、不動産業が中心となっていると説明があった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/125秒 18mm ISO400 )露出補正 なし
片倉本家 玄関;クリックすると大きな写真になります
16.片倉館 千人風呂
財団法人 片倉館 というと、なんだろうと思う。そのパンフレットに「日帰り天然温泉 ロマン漂う洋風建築 千人風呂」と謳われているが、これがすべてを表していた。要するに立ち寄り温泉なのだ。二代目の片倉兼太郎が大正末期にヨーロッパ、北米などのへの視察旅行で地域住民への福祉施設が大変充実していることに感銘を受け、ここに温泉大浴場やサウナなどを備えた文化福祉施設を建設した。竣工は昭和3年のことである。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( F4.5 1/160秒 10.8mm ISOオート )露出補正なし
片倉館 千人風呂;クリックすると大きな写真になります