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2022年8月25日

箱根湿性花園 7月20日 神奈川県箱根町仙石原

不安定な天候が続いていたが、この日は少なくとも午前中は大丈夫なようだ。ミドリシジミの写真を撮っておきたくて、私が湿性花園でのその基準日にしている7月20日に行ってきた。
 結果は惨敗であった。ミドリシジミの姿は1頭も見ることがなかった。ノリウツギの花は、終わってしまっている木もあったが、チダケサシや、ミソハギ、カセンソウ、ヒメトラノオ、コオニユリなどは例年通り咲いている。チョウはオオウラギンスジヒョウモンだけと言っても過言でなかった。

000_220720042 X700 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
チダケサシで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモン 2022年7月20日 神奈川県箱根町仙石原 箱根湿性花園

001_220720005 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 1.カセンソウ(歌仙草)に来たオオウラギンスジヒョウモン♂
ちょっとウラギンスジヒョウモン♀にも見えるのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220720149t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 2.オオウラギンスジヒョウモン -1
湿原植生復元区に咲くカセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンが多く飛んでいた。この個体は少し損傷があるが、ほとんどの個体はきれいで、発生初期~最盛期と思われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_220720155t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 3.ヒメアカタテハ -1
ヒメアカタテハも元気だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
004_220720157t X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 4.ヒメアカタテハ -2
木道が設けられている。カセンソウの咲く湿原植生復元区の環境を撮りたかったが、ヒメアカタテハは小さくなってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 62mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_220720013 X800 △箱根湿性花園 RX10M4.jpg 5.ウラギンスジヒョウモン?
後翅裏面の薄緑色の部分を見ると、ウラギンスジヒョウモンとも思えるのだが。同定に自信がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_220720167 X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 6.オオウラギンスジヒョウモン -2
これはオオウラギンスジヒョウモンに間違いない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
007_220720018 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 7.オオウラギンスジヒョウモン -3
木道の脇の葉上に止まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220720175 X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 8.オオウラギンスジヒョウモン -4
チダケサシ(乳茸刺)もチョウの好きな花だ。この個体は♀のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
009_220720180 X800 ◎箱根湿性花園 ♀ Z50 18-140.jpg 9.オオウラギンスジヒョウモン -5
前の写真と同じ個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO 100 ) 露出補正 なし
010_220720045 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 10.ミソハギ(禊萩)とキタキチョウ
キタキチョウの表側が見えた。持ち上げた腹部はバランスをとっているのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220720189s X800 ◎箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 11.オオウラギンスジヒョウモン -6
2輪のコオニユリの間から、ヌマトラノオの花に来たオオウラギンスジヒョウモンを撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 200 ) 露出補正 なし
012_220720058 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 12.オオウラギンスジヒョウモン -7
咲き始めたヌマトラノオで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモン♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_220720064 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 13.オオチャバネセセリ
イチモンジセセリかと思ったが、オオチャバネセセリのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
014_220720074 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 14.オオウラギンスジヒョウモン -8
アップで撮ったが、あまり新鮮な個体ではなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO200 ) 露出補正 なし
015_220720200t X800 △箱根湿性花園 Z50 18-140.jpg 15.オオウラギンスジヒョウモン -9
オオウラギンスジヒョウモン以外の被写体は少ない。この個体は♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 250 ) 露出補正 なし
016_220720081 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 16.アオスジアゲハ -1
チダケサシに来たアオスジアゲハ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_220720090 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 17.アオスジアゲハ -2
前の写真と同じ個体。ラッキーにもピントも合わせられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_220720104 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 18.オオウラギンスジヒョウモン -10
この個体もウラギンスジヒョウモンではないかとの疑いを持たせる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_220720124 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 19.オオウラギンスジヒョウモン -11
カセンソウに来たオオウラギンスジヒョウモンと、散策をする人とのツーショット。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 73mm ISO200 ) 露出補正 なし
020_220720128 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 20.オオウラギンスジヒョウモン -12
この日はオオウラギンスジヒョウモンを撮りに行ったようなものだった。期待したミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ。ミヤマカラスアゲハ、ホソバセセリなどは全く姿を見せてくれない。タイミングは早かったのか、遅かったのかの判断も付かない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO250 ) 露出補正 なし


2021年7月18日

足立区生物園 ツシマウラボシシジミを見に行く 3 of 3 7月3日

午後1時半になった。ツシマウラボシシジミは十分観察させていただくことが出来た。
 蝶園は大温室である。とても暑くて湿気も多い。入園者も多くなってきた。もうひと廻りして退出しようと思う。

039_210703258 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 39.リュウキュウアサギマダラ -3
  前翅の先端が丸いので♀だと思う。羽化したばかりのようだ。翅の地色である水色がきれいだ。ヒメアサギマダラよりやや大きい。竹富島で多く見た。その時は3月の多少気温の低い時だったが、ふわふわと飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
040_210703267 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 40.スジグロカバマダラとリュウキュウアサギマダラ
左側に止まっている少し擦れたスジグロカバマダラは、私の好きなチョウだ。カナダからメキシコまで渡りをするオオカバマダラに似ている。2005年5月に石垣島へ行ったときに、林道に咲くセンダングサの花で吸蜜する多くの本種を見ることが出来た。写真の個体は後翅中央のやや肛角部寄りに黒い性標があり♂である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
041_210703272 X800 ◎足立区生物園 カバタテハ卵 ヒマ RX10M4.jpg 41.カバタテハとその卵
大温室の一角にカバタテハの食草のヒマが植えられているところがある。そこにはカバタテハが多くいた。ヒマのやや大きな葉の表面にばらばらと卵のようなものがあった。カバタテハの卵のようだ。ずいぶん無防備な産卵をするなと思った。淡い 青緑色をした卵には金平糖のよう突起がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO320 ) 露出補正 なし
042_210703277 X800 ◎足立区生物園 カバタテハ卵 ヒマ RX10M4.jpg 42.カバタテハの求愛
そのカバタテハの多くいる一角では、カバタテハが求愛している場面があった。ここでは相手を探すのに不自由しないだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
043_210703287 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 43.ヒメアサギマダラ -4
この花はトウワタ(唐綿)だと思う。トウワタはカバマダラの食草として名を知っていたが、こんなきれいな色の花が咲くことは知らなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
044_210703289 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 44.ダイミョウセセリ
ダイミョウセセリがいた。チリメンナガボソウの花で吸蜜している。一般的にはこのような蝶園では飼育されない種と思う。何かに紛れ込んできたのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
045_210703292 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 45.モンシロチョウ -2
♀のようである。普通モンシロチョウも蝶園では飼育しないと思うが、園内に掲示されている「今大温室で見られるチョウ」で紹介されているので、意図的に放蝶されているのだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
046_210703302t X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 46.セセリチョウとリュウキュウアサギマダラ
ピントが合っている左側のセセリチョウは、イチモンジセセリか、オオチャバネセセリと思うが、これも飼育されたものとは思えないが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO2500 ) 露出補正 なし
047_210703306 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 47.餌台
蝶園ではよく見かける花を置いた餌台だ。花びらをちぎって置いただけでなく、何か蜜がトッピングされているのだろうと思う。「昆虫ゼリー」なるものがあって市販されているようだが。オオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ヒメアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、そしてツマベニチョウが食事中だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
048_210703312 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 48.ツシマウラボシシジミ -18
そろそろ退室しようと思う。そばに半開翅しているツシマウラボシシジミがいたので撮る。さっき半開翅していたのと同じ個体ヵも知れない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO800 ) 露出補正 なし
049_210703316 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 49.足立区生物園 館内の天井
一旦、大温室から退室した。館内は涼しい。ふと見上げるとここにも大きなチョウがはばたいていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
050_210703319 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 50.ツシマウラボシシジミの飼育
本種の分布は長崎県対馬北部のみに限られ、杉林の林床などに生息するという。良く管理されていた杉林ではほど良い光が地面に差し込み、食草のヌスビトハギもたくさん見られたが、近年、杉の需要が少なくなり、杉林は放置され、枝が伸び放題になってしまった。林は暗くなり、植物が生えにくくなり、さらに増えたシカによって、残っている植物も食べられてしまうことがあり、ツシマウラボシシジミの生息環境が悪くなった結果、近年生息数が急激に減少している。2017年1月には環境省が定める種の保存法において、「国内希少野生動植物種」に指定された。ホームページには、足立区生物園では「ツシマウラボシシジミの絶滅を防ぐため、生息域外保全の活動を行なっている。大温室の一部区画にて本種の交配を行ない、交配済みのメス成虫から採卵し、孵化した幼虫は個別に飼育管理し次世代へと繋いでいる。生物園では本種の個体数を安定させ、生息地の対馬へ戻すことを目標に活動している」と述べられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_210703327tm X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 51.クロテンシロチョウ -1
そういえばクロテンシロチョウの写真が撮れていなかったと思い、もう一度大温室に戻る。このチョウは飛びまわっていてなかなか静止してくれなかった。やっと撮ったカットである。バリ島へ行ったときに見ているがその時も良い写真は撮れていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO1250 ) 露出補正 なし
052_210703354 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 52.クロテンシロチョウ -2
この時間になって、花に来て吸蜜する個体が見られるようになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO1600 ) 露出補正 なし
053_210703337 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 53.ツシマウラボシシジミ -19
最後にもう1枚。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
054_210703358 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 54.ツシマウラボシシジミ- -20
最後の最後にあと1枚。14時15分大温室を出て、何も食べずに帰路についた。梅雨時の大温室はたいして動かないのに汗びっしょりになり、帰宅しての冷えたビールが旨かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO1250 ) 露出補正 なし


2021年3月20日

舞岡公園の蝶 55種 (19・終) イチモンジセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ

「あとがき」的になるが、昨年(2020年)4月7日に、この「舞岡公園の蝶 55種」の掲載を始め、今回で最終になる。
私が舞岡公園のことを知って、写真を撮りに出かけるようになったのは2003年からで、初めて訪ねたのはその年の6月だった。それは、フィルムからデジタルに移行していく頃であり、その頃撮った写真はフィルムとデジタルとが混在している。2004年に、ボーナスをつぎ込んで Nikon D100 を手に入れたが、その後もフィルムカメラを使うことがあった。
 舞岡公園に行き始めて足掛け18年になる。2003年の9月に、それまで住んでいた川崎市中原区から横浜市の保土ヶ谷区に転居した。舞岡公園まで、マイカーで30分ほどのところになり、最近少し訪問回数は減ってきているが、特に平地産ゼフィルスのシーズンである5月、6月は、毎年訪問回数が多くなる。全部で150回ほど行っている。
 存じ上げないままに、フィールドでお目に掛かっているかもしれないが、いつもネット上で教えていただいている「舞岡公園の自然 2」をアップされているhigirinikkiさんの、もう一つのブログ「ひろしとまるこの日限山だより」に紹介されている「舞岡公園の昆虫図鑑」で、チョウは54種が紹介されている。その中に含まれているオナガアゲハとアサマイチモンジは私はまだ舞岡公園では見ていない。一方、それ以外の種として、ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモンが今回の「舞岡公園の蝶 55種」に加わった。
 もう一種加えたオオチャバネセセリについては、イチモンジセセリとの区別が難しい個体もあり、同定に誤りがあるかもしれない。ここへきて少々自信が揺らいでいる。オオチャバネセセリとしたすべての写真に於いて私の同定ミスであれば、55種ではなく54種ということになる。どうぞご指摘いただきたい。そのほか、舞岡公園ではミヤマカラスアゲハ、ヒオドシチョウ、ゴイシシジミが記録されているようである。これからも観察を続けたい。

5.セセリチョウ科 ②  イチモンジセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ

4) イチモンジセセリ

50401 2006年9月4日撮影
イチモンジセセリは秋になると個体数が多くなる。越冬態は幼虫のようだが、関東では5月ごろから第1化が発生し、移動、分散しながら増えていき、秋にかけて個体数が増加するようという。

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
001_060904017 X800 ○舞岡公園 D100 Tokina100.jpg
50402 2007年9月4日撮影
タムラソウで吸蜜する。タムラソウの花期は8月から10月である。

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( f5 1/320秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
002_070904021 X800 ○舞岡公園 D100 Tokina100.jpg
50403 2009年5月19日撮影
5月に撮った写真だ。この頃に見られるのは越冬した幼虫から発生した第1化と考えられる。Nikon D300は2007年12月 に新調した。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_090519086TF X800 ○舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
50404 2011年10月6日撮影
これも求愛のシーン。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
  絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_111006021 X800 ○舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
50405 2014年10月6日撮影
秋も深まっていく。草刈り作業の傍らで。 

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/850秒 4mm ISO200  ) 露出補正 -0.7段
005_141007101 X800 ○舞岡公園 HS50.jpg
50406 2020年10月6日撮影
ノハラアザミで吸蜜。D750は2019年8月に購入した。最も新しい愛機である。SONYのRX10M4や、Nikon D5300 と比較すると少々重たい。  

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 150mm ISO1800 ) 露出補正 なし
006_201006053 X800 〇舞岡公園 D750 TAMRON 35-150.jpg


5) オオチャバネセセリ

50501 2005年9月29日撮影
実はこの写真を撮った時はイチモンジセセリと思っていた。前翅中央の白い紋がイチモンジセセリに比べ大きくより白いので、オオチャバネセセリと同定した。

Nikon D100  Tokina 100mm f2.8 macro
  データ不詳
001_050929009 X800 ○舞岡公園 D100 Tokina100.jpg
50502 2007年9月4日撮影
古民家の庭で。

Canon PowerShot A620 f2.8-4.1 7.3-29.2mm 7.4 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 7mm ISO200 )  
002_070904004 X800 ○舞岡公園 A620.jpg
50503 2009年9月10日撮影
  後翅裏面の白い紋の列がジグザグになっているので、オオチャバネセセリと同定したが、イチモンジセセリにも個体差があり、それがジグザクになるものあるようなので、ちょっと確信がない。

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_090910071 X800 ○オオチャバネセセリ 舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
50504 2009年9月10日撮影
前の写真と同じ個体で、手前の花に移動したところを撮った。  

Nikon D300 Tokina 100mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/2000秒 100mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_090910072 X800 ○舞岡公園 D300 Tokina100.jpg
50505 2014年10月7日撮影
イチモンジセセリとの区別が難しい。同定ミスかも知れない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/160秒 4mm ISO125  ) 露出補正 -0.7段
005_141007043 X800 ○舞岡公園 HS50.jpg


6)チャバネセセリ

50601 2020年5月25日撮影
5月の初め頃第1化が発生する。新鮮な個体だった。イチモンジセセリ同様、地味なチョウである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
001_200525002 X800 舞岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg
50602 2020年5月25日撮影
前の写真と同じ個体。アカツメクサで吸蜜。前翅の小さな白い紋はイチモンジセセリと区別できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO500 ) 露出補正 なし
002_200525029t X800 舞岡公園 チャバネセセリ RX10M4.jpg
50603 2011年11月1日撮影
本種も秋になると個体数は多くなる。舞岡公園ではイチモンジセセリよりは少ない。

  Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 6mm ISO400 ) 露出補正 +0.3段
003_111101016 X800 舞岡公園 チャバネセセリ G12.jpg


 

2020年7月28日

梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(1) 7月22日

今年の中休みのない梅雨は長い。ただ、7月2日は天気予報が当たり、その日だけ晴れ、武蔵嵐山へ 待ち構えるようにして出かけたがそれ以後、全く晴れる日がない。7月16日~18日に宿の予約も済ませていた池の平、湯の丸行きも、天気が全く好転する気配がなく、重ねて新型コロナウィルス感染症の感染者数が再び増加したことと重なって、キャンセルしてしまっていた。
 昨年は7月30日に行った箱根湿性花園へ、何としても7月23日~26日の連休前に行きたかった。7月22日も曇り時々雨の予報だったが、気温は高くなりそうだった。駄目でもともとと思い、行ってみることにした。
 自宅を朝8時少し前に出発したが、東名高速へのアプローチである国道16号のバイパスが大渋滞で、東名に上がったのは9時を過ぎていた。御殿場インターを10時少し前に下りて、湿性花園に到着したのは10時半ごろだった。途中の道路は濡れていたので、朝のうちは雨が降っていたのだろう。気温が高ければ少しは翔ぶだろうと、曇り時々小雨を覚悟していたが、好転してくれ、決行大成功だった。

a200722424 X800 箱根湿性花園 RX10M4_0000.jpg
園内に設けられた案内図より  

毎年、ここへ来るようになったのは、ミドリシジミを撮るのが目的だった。舞岡公園などより発生は遅く、年によって違うのだろうが、7月20日ごろが適期だった。今年は発生が早かったようである。すでに数は少なく、見つけた1頭は♀で、しかも擦れてしまっていた。オオウラギンスジヒョウモンも♂は傷んでいる個体が多い。ミヤマカラスシジミにも会えた。
 花はきれいだった。コオニユリに羽化したばかりと思われるキアゲハが絡み、きれいだった。

01_200722003 X800 RX10M4.jpg 1.箱根の山
JAFの割引が適用され、100円引きの600円で入園した。仙石原湿性植生復元区の向こうに見える山並みには雲がかかっていた。ところが、順路に沿って歩き始めると、雲ははとれ、日が差すようにもなってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
02_200722007 X800 RX10M4.jpg 2.オオウラギンスジヒョウモン♂ -1
気温は比較的高く、さっそくオオウラギンスジヒョウモンが翔び始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
03_200722010 X800 RX10M4.jpg 3.キアゲハとコオニユリ -1
全く傷のないキアゲハの♂がコオニユリに飛来した。絵になる。コオニユリの花も大きく、見事に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
04_200722014 X800 RX10M4.jpg 4.キアゲハとコオニユリ -2
前の写真と同じ個体。開翅してくれた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO160 ) 露出補正 なし
05_200722022 X800 RX10M4.jpg 5.オオウラギンスジヒョウモン♂ -2
この個体は比較的擦れていないきれいな個体だが、左後翅の肛角辺りがちぎれている。鳥に狙われたのか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
06_200722023 X800 RX10M4.jpg 6.オオウラギンスジヒョウモン♂ -3
ヌマトラノオで吸蜜するきれいな♂。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
07_200722027 X800 RX10M4.jpg 7.ミヤマカラスシジミ -1
ミヤマカラスシジミは神奈川県では丹沢と箱根の山地にだけ見られるチョウのようだ。食草はクロウメモドキだが、仙石原のハンノキ林の周辺にわずかに生育するという。以前には湿性花園に咲くノリウツギの花に、ミドリシジミに混じって吸蜜する本種を観察した。裏面はよく見ないとミドリシジミと区別できない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
08_200722039 X800 RX10M4.jpg 8.ミヤマカラスシジミ -2
前の写真と同じ個体。ヌマトラノオで吸蜜する擦れのない美しい個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
09_200722042 X800 RX10M4.jpg 9.ヒメアカタテハ
カセンソウが咲く、この季節の仙石原湿性植生復元区の花畑では必ず元気に飛んでいる。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
10_200722048 X800 RX10M4.jpg 10.コキマダラセセリ♀ -1
おそらく箱根湿性花園では初めて見たと思う。少し擦れている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
11_200722056 X800 RX10M4.jpg 11.ミドリヒョウモン♂
ここで翔んでいるヒョウモン類は、オオウラギンスジヒョウモンがほとんどで、このミドリヒョウモンは少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
12_200722070 X800 RX10M4.jpg 12.オオチャバネセセリ
昨年初めて撮影できたホソバセセリに再会したいと思って、セセリチョウには注意していたが、これはオオチャバネセセリだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO125 ) 露出補正 なし
13_200722075 X800 RX10M4.jpg 13.イチモンジセセリ
これはイチモンジセセリ。チダケサシで吸蜜。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO200 ) 露出補正 なし
14_200722087 X800 RX10M4.jpg 14.キアゲハとコオニユリ -3
コオニユリが咲いていると、キアゲハは見過ごさずに下りてきて吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
15_200722111 X800 RX10M4.jpg 15.オオウラギンスジヒョウモン♂ -4
少し擦れているが、まずまずきれいな個体だった。湿原植生復元区との境の辺りに咲くヌマトラノオで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
16_200722113 X800 RX10M4.jpg 16.オオウラギンスジヒョウモン♂ -5
前の写真と同じ個体。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
17_200722118 X800 RX10M4.jpg 17.オオウラギンスジヒョウモン♂ -6
ホバリングをして、ヌマトラノオに摑まる。 もう少しピントが合えば良かったのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
18_200722127t X800 RX10M4.jpg 18.コキマダラセセリ♀ -2
開翅して見せてくれた。ジェット機のようだ。翔ぶのも速い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
19_200722130 X800 RX10M4.jpg 19.オオウラギンスジヒョウモン♂ -7
仙石原湿性植生復元区に咲くカセンソウの花で吸蜜する。ここまではヌマトラノオによく来ていたが、カセンソウにも来るようになった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
20_200722142 X800 RX10M4.jpg 20.オオウラギンスジヒョウモン♂ -8
やはり、草原のヌマトラノオが好みのようだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO125 ) 露出補正 なし
21_200722148 X800 RX10M4.jpg 21.オオウラギンスジヒョウモン♂ -9
前の写真と同じ個体。この日はウラギンスジヒョウモンは現れない。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO320 ) 露出補正 なし
22_200722155 X800 RX10M4.jpg 22.ミドリシジミ♀ -1
ようやくヌマトラノオで吸蜜するミドリシジミを探し出した。♀で、しかも大分擦れてしまっている。♂が先に羽化してくるのだが、状況からすると今年の本種の発生時期は随分早かったようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
23_200722161 X800 RX10M4.jpg 23.ミドリシジミ♀ -2
前の写真と同じ個体。開翅を待ったが駄目だった。この日のミドリシジミはこの1頭のみだった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし


箱根湿性花園,仙石原,ミドリシジミ,オオウラギンスジヒョウモン,ミドリヒョウモン,キアゲハ,ヒメアカタテハ,ミヤマカラスシジミ,コキマダラセセリ,オオチャバネセセリ,イチモンジセセリ,カセンソウ,ヌマトラノオ,コオニユリ,チダケサシ,箱根湿性花園案内図

2019年9月 5日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(2) 池の平湿原 -2 8月27日

池の平三方歩道から池の平湿原に設けられた木製の散策路を歩いて、忠治の隠岩と言われるところに出た。まっすぐ登ると三方ヶ峰(2,040m)のわきを抜けて三方コマクサ園だが、今回は行かない。忠治の隠岩から右へ歩くと鏡池の展望所がある。そのあたりで撮影し、広場になっていてベンチが置かれている忠治の隠岩のあたりへ戻り一休みした。歩いていると汗ばむが、ベンチに腰を下ろすと涼しい風が通り抜ける。途中の狭山PAで買ってきたカレーパンを食べた。
 そこには忠治の隠岩という標識がある巨石群があった。江戸時代の侠客である国定忠治が上州赤城から逃げてきて隠れたという伝説の岩と説明されている。岩石は、数十万年前(約30万年前)、烏帽子・浅間火山群の三方ケ峰火山の活動で出来た溶岩の塊だそうだ。
 忠治の隠れ岩のことをもう少し知りたいと思い、検索してみたところ、ご自身のプロフィールに2007年5月に八王子から信州・御代田に引っ越し、定年後第2の人生もスローダウンし、田舎ライフを楽しんでいると、述べておられるかたの「信州の田舎だより」というサイトがあり、そこには 国定忠治は、関八州の役人に追われ、信州などに何回も逃げた。そしてほとぼりがさめると、また赤城山・国定村に戻るのだが、その立ち回り先として檀一雄 の「新説 国定忠治」に、三方山の岩屋というのが出てくるそうだ。池の平湿原・三方ケ峰の山裾「忠治の隠岩」に対応すると思われと記されていた。
 一休みして、駐車場へ戻る前に、もう一度鏡池のほうへ行ってみた。そこでクジャクチョウに会えた。クジャクチョウは今回撮りたいチョウの一つだったのでうれしい。広い湿原を背景にしたチョウが撮れないかと試行を重ねながら同じ散策路を池の平三方歩道へと戻った。

1908271_016.jpg 16.池の平湿原散策路
池の平湿原は、三方ケ峰噴火口の跡に形成されたもので、その溶岩が流れ落ちたという放開口に向かって、忠治の隠岩から続く散策路が見えるが、今回そこは歩かなかった。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 62mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_017.jpg 17.忠治の隠岩広場
忠治の隠岩広場には木製のベンチが置かれていたが、 そこに多くのトンボが止まっていた。みんな同じ方を向いている。ベンチの表面が暖かいので止まって翅を休めているのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 11mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_018.jpg 18.ハクサンフウロとベニヒカゲ♀
可憐なハクサンフウロの花にベニヒカゲが来た。顔が見えないが、ピントはあっているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 114mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_019.jpg 19.ベニヒカゲとコヒョウモン
比較的擦れていないコヒョウモンが、ベニヒカゲと仲良くマツムシソウで吸蜜していた。両方にピントが合うように移動して撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_020.jpg 20.クジャクチョウとコヒョウモン -1
そこへクジャクチョウが飛んできて、隣のマツムシソウに止まった。クジャクチョウはきれいな個体だった。今年の第2化と思う。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 -0.3段
1908271_021.jpg 21.クジャクチョウ -1
今回、ベニヒカゲとともに、目的としていたクジャクチョウが撮れたので、幸いだった。襟元(前翅前縁)の黒と白のハリが品が良く、垢抜けしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_022.jpg 22.クジャクチョウとコヒョウモン -2
いったん吸蜜を始めると、しばらくは飛び立たないでモデルになってくれている。池の平で生息しているのは、コヒョウモンだけで、ヒョウモンチョウはいないようだ。池の平湿原は標高2,000mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_023.jpg 23.コヒョウモン -1 クジャクチョウは離れたが、コヒョウモンは同じ花で吸蜜を続けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_024.jpg 24.マツムシソウとベニヒカゲ -1
マツムシソウは今が最盛期かと思うが、まだまだ蕾がある。マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説があるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_025.jpg 25.マツムシソウとベニヒカゲ -2
左側のベニヒカゲは♂かもしれない。一番右のマツムシソウにはハチと一緒にオオチャバネセセリが吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_026.jpg 26.ベニヒカゲとクジャクチョウ
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウの向こうをベニヒカゲが飛んで行った。このベニヒカゲは♂のようだ。後翅の白帯が♀に比べ鮮明でない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_027.jpg 27.クジャクチョウ -2
いま、翅を閉じていたクジャクチョウが翅を開いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_028.jpg 28.クジャクチョウ -3
まだ蕾のものや、すでに咲き終えたマツムシソウに混じって、アキノキリンソウ(あるいはホソバキリンソウ)の黄色い花が咲き、クジャクチョウを引き立てている。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_029.jpg 29.ベニヒカゲが飛ぶ環境 -1
広い草原をベニヒカゲが花を求めて飛びまわる。池の平湿原には、この日何頭ほどのベニヒカゲが飛んでいたのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 26mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_030.jpg 30.コヒョウモン -2
コヒョウモンは多くいたが、そのほとんどはすっかり擦れてしまっていた。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_031.jpg 31.ベニヒカゲが飛ぶ環境 -2
湿原のマツムシソウの咲くところには、ベニヒカゲがいる。個体数は極めて多い。これは♂のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_032.jpg 32.アキノキリンソウとベニヒカゲ♀
  アキノキリンソウの黄色にベニヒカゲはよく似合うと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_033.jpg 33.アキノキリンソウとベニヒカゲ♂
  これは♂と思う。きれいな個体だった。上から押さえつけるような撮り方になってしまったが、幸い開翅したベニヒカゲの前後翅にピントが合った。木道は湿原の地面から高いところに設けられていて、マツムシソウはじめ、ほとんどの花々は、膝より低い位置に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_034.jpg 34.池の平三方歩道
池の平三方歩道へ戻ってきた。オオチャバネセセリが飛びまわっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_035.jpg 35.マルバダケブキとオオチャバネセセリ
マルバダケブキにもオオチャバネセセリが来ていた。背景を写し込んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_036.jpg 36.マツムシソウとベニヒカゲ -1
この季節の池の平湿原はマツムシソウとベニヒカゲに尽きる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_037.jpg 37.ルリタテハ
ルリタテハが飛んできて、私の周囲を行ったり来てしていたが、まるで撮ってくださいと言わんばかりに目の前の路上に止まった。ルリタテハは日本全国どこでも見られる普通種であまり珍重されないが、独特な衣装を着たきれいなチョウだと思う。ローアングルで背景を入れて撮りたかったが逃げられてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 132mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段


2019年9月 2日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(1) 池の平湿原 -1 8月27日

今年の天候には困ったものである。台風崩れの湿った暖かい空気が南から流れ込み、北にある高気圧のため、前線が停滞してしまっていた。  信州へは例年7月の中旬~下旬に出かけることが多いが、今年はベニヒカゲの写真を撮りたいと思い、8月27日に湯の丸高原の近くの新鹿沢に宿を予約していた。現地の予報では、27日は晴れたり曇ったりだが、28日はどうやら雨になりそうだ。半分あきらめながら27日の朝7時に自宅を出発した。北へ進むにつれて、空は明るくなり、11時半前に池の平に着いた時は雲は多いものの、晴れ間も出るまあまあの天気であった。池の平では目的のベニヒカゲが多く飛び、クジャクチョウにも会えた。  蝶の写真を撮るのはこの日しかないと思い、池の平のあとは、湯の丸高原の地蔵峠から群馬県側にある鹿沢園地へ行き、今宵の宿の傍の野草園で撮影する。  翌朝は予想通り雨だった。写真を撮るのはあきらめて、小諸高原美術館で7月24日から今日まで開催されている海野和男氏の「小諸日誌20年」「蝶・多様性の世界」という写真展を見に行くことにした。

 さて、湯の丸高原から湯の丸高峰林道を走り、池の平湿原の駐車場に入った。南に佐久平を眺めながら、左廻りに池の平湿原を見て迂回していくコースと、直接池の平湿原へ行く道があるが、今回は、ベニヒカゲが目的だったので、後者を選択した。

1908271_001.jpg 1.マツムシソウとベニヒカゲ♀ -1
駐車場から池の平湿原へのアプローチとなる林間の道、池の平三方歩道を進むと、マツムシソウが咲き、さっそくベニヒカゲ♀が吸蜜に来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 203mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_002.jpg 2.オオチャバネセセリ
オオチャバネセセリも多かった。可憐なハクサンフウロの花で吸蜜する。よく見るとなかなか精悍な顔をしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
1908271_003.jpg 3.ベニヒカゲ♀ 2頭
今が盛りのマツムシソウに2頭のベニヒカゲが来ていた。この時期になると♀が多くなるようだ。♀の後翅裏面には明瞭な白い帯があり、♂と区別できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_004.jpg 4.ベニヒカゲ♀ 開翅
開翅して吸蜜するところも撮れた。♀はオレンジ色の紋の中にある黒斑の中に小さな白点が見え、前後翅の周囲の白い縁毛が鮮やかである。標本で見るクモマベニヒカゲのようだ。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_005.jpg 5.ベニヒカゲ♀ 開翅 広角撮影
カメラを持ち換えて、SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ の広角端(35㎜版24mm)で撮った。チョウが好む空間が広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_006.jpg 6.ノアザミとオオチャバネセセリ
ノアザミにはオオチャバネセセリが来ている。少し擦れているようだが♂のように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_007.jpg 7.マルバダケブキとベニヒカゲ♀
きれいな♀がマルバダケブキにいた。ベニヒカゲにとっては、ここはマツムシソウ、ノアザミ、アキノキリンソウ、ハクサンフウロ、そしてマルバダケブキとご馳走がいっぱいある。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_008.jpg 8.ササの葉に止まるベニヒカゲ♀
これも全く擦れていないベニヒカゲ♀だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
1908271_009.jpg 9.アキノキリンソウとベニヒカゲ -1
アキノキリンソウの黄色い花にもベニヒカゲは飛来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908271_010.jpg 10.アキノキリンソウとベニヒカゲ -2
こちらに向いたところをもう1枚。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
1908271_011.jpg 11.マツムシソウとベニヒカゲ♀ -2
一輪のマツムシソウに止まるベニヒカゲが絵になる。

Nikon D750 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/12500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_012.jpg 12.マツムシソウとベニヒカゲ♀ -3
湿原の木道の傍に咲くマツムシソウは今が盛りである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_013.jpg 13.鏡池とベニヒカゲ
写真の右上に、駐車場から池の平三方歩道という緩やかな坂道を歩いてきて、池の平湿原への入り口を歩く人が見える。そこから湿原に敷かれた木道を歩いてくると、忠治の隠れ岩広場というところに出る。写っている池は鏡池と言う。写真の中央下部にベニヒカゲが写っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 18mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_014.jpg 14.ウラギンヒョウモン♂
ここまで、ベニヒカゲとオオチャバネセセリと、擦れ擦れのコヒョウモンしか見なかったが、ノアザミでウラギンヒョウモン♂が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
1908271_015.jpg 15.マルバダケブキとオオチャバネセセリ
マルバダケブキもチョウの好きな花だ。1頭のオオチャバネセセリが向こう向きに吸蜜中で、その右下から、もう1頭が花に向かって飛び込んでいく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段


2019年8月13日

ミドリシジミは? 箱根湿性花園 7月30日

箱根湿性花園のミドリシジミの適期は7月の20日前後である。ところが今年は天候が悪く気温も低かったので、北海道へ行く前に訪れることができなかった。北海道から戻ってくると関東地方は天候が回復し、暑くなって、7月29日に梅雨明けとなった。
 今年もチョウの発生時期、野草の開花時期がどうなっているのかわからないまま、7月30日に箱根湿性花園へ行ってみることにした。
 予定通り、8時半に箱根湿性花園の駐車場に着いた。開園は9時である。周囲を歩いてみるがチョウの姿はなかった。園内に入って、まず、ミドリシジミがいるかどうかが気がかりだった。ノリウツギのある所へ行ってみる。花はすっかり落ちてしまっていて、ミドリシジミの姿はない。
 この日最初に撮ったのはホソバセセリだった。6~7mほど離れたところの花にセセリチョウがいた。ほかに撮るものがないので、撮ってみて、モニターで確認しみて驚いた。今まで見たことがなかったホソバセセリのようだ。もちろん、ここ湿性花園にいることを初めて知る。ポイントもわかったので、来年以降はもっとましな写真が撮れればと思う。
 そして、その近くに咲くチダケサシの花にミドリシジミが来ていたので、今年も発生していたのだと、安心した。
 北海道でD5300がダウンしてしまっていたので、今回はD5000に、新調したSIGMA 150mm macro を付けて試してみた。f4で撮っていたが焦点深度が浅い。しかし、ピントが合った時の写りは良い。
 3時間ほど園内を3周して切り上げた。

190730_001.jpg 1.コオニユリ
湿性花園に入るとたくさんの花が咲いていた。特にオレンジ色のコオニユリは鮮やかに咲いていて印象的だ。ミヤマカラスアゲハでも来てくれればと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_002.jpg 2.ホソバセセリ
入園後しばらくの間、チョウの活動は少なかったが、ミドリシジミを探して歩いていると、少し離れたところの、まだ咲き始めのヌマトラノオの花で小さなセセリチョウが吸蜜していた。ファインダーでは種は確認できなかったが、撮影後モニターで拡大してみて、ホソバセセリとわかった。今まで見たことがないチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
190730_003.jpg 3.ミドリシジミ -1
チダケサシの花にミドリシジミが止まっていた。ここのミドリシジミは2~3年前に数が少なくなった年があったが、「いてくれた」とほっとする。少し擦れているようだ。最盛期は過ぎているのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
190730_004.jpg 4.2頭のミドリシジミ
近くのチダケサシの花にはミドリシジミが2頭来ていた。今年は十分発生しているようだ。例年、ミドリシジミが群がるノリウツギの花はすっかり落ちてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO200 ) 露出補正 なし
190730_005.jpg 5.ジャノメチョウ
黄色いカセンソウの花が咲く湿原植生復元区へ行く。ジャノメチョウがそのカセンソウで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO200 ) 露出補正 なし
190730_006.jpg 6.アカタテハ
ヌマトラノオはまだ咲き初めだったが、この花には多くのチョウが集まる。毎年、ここではアカタテハに会う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_007.jpg 7.オオチャバネセセリ
ホソバセセリがいることが分かったので、「もしかして」と思ってカメラを向けるが、オオチャバネセリだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO125 ) 露出補正 なし
190730_008.jpg 8.オオウラギンスジヒョウモン or ウラギンスジヒョウモン -1
昨年まで、ここ箱根湿性花園にいるのはオオウラギンスジヒョウモンだとばかり思っていた。ところが昨年、明らかにウラギンスジヒョウモンとわかる個体の写真を撮った。そして、この日に撮った写真をあとでしっかり見てみると、裏面の緑黄色の部分の明るさや、裏面の銀色の紋の現れ方などから、ウラギンスジヒョウモンではないかと思える個体が複数あった。前翅先端の突出具合から見ると、オオウラギンスジと思えるのだが、同定が難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
190730_009.jpg 9.食虫植物
箱根湿性花園では、「世界の食虫植物展」が行われていて、葉を閉じて虫を捕まえる「ハエトリグサ」を始め世界各地の食虫植物約60種500点が展示されていた。こんなアメリカの爆撃機のような名前が付いたハエトリグサがあった。ハエトリグサは葉の内側に感覚毛という針があり、これに2回触ると葉が閉じて虫を捕まえる。虫がもがくとさらに強く締め付けていく。約1週間後に消化し、きれいな硬い部分を残し、また開くという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_010.jpg 10.ミドリシジミ -2
約1時間後、再びミドリシジミが吸蜜していたところに戻ってくると、まだ、ミドリシジミがいた。新調した SIGMAの 150㎜ macro で撮った。 

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/800秒 150mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190730_011.jpg 11.キタテハ
夏型のキタテハが初々しい。これも SIGMA 150㎜ macro で撮った。ボケもきれいだ。

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/2000秒 150mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190730_012.jpg 12.オオウラギンスジヒョウモン or ウラギンスジヒョウモン -2
8.の説明で触れたとおり、同定が難しい。これはどちらかというとオオウラギンスジヒョウモンに見える。

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/1250秒 150mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190730_013.jpg 13. ミヤマカラスシジミ -1
チダケサシにミドリシジミが止まっていると思ったら、ミヤマカラスシジミだった。健在だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_014.jpg 14.イチモンジセセリ
もしかして、ホソバセセリかと思って撮ったが、イチモンジセセリだった。

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/2000秒 150mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190730_015.jpg 15.クロアゲハ
クロアゲハが飛んできて、葉上で翅を休めた。きれいな個体である。

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/250秒 150mm ISO360 ) 露出補正 -0.3段
190730_016.jpg 16.ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハが飛んできてカセンソウに止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_017.jpg 17.ミヤマカラスシジミ -2
一回りして戻ってくると、さっきのチダケサシで、まだミヤマカラスシジミが吸蜜していた。同じ個体である。被写体に近寄って9mmで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190730_018.jpg 18.オオウラギンスジヒョウモン or ウラギンスジヒョウモン -3
黄色のカセンソウの花より、ヌマトラノオのほうが好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO160 ) 露出補正 なし
190730_019.jpg 19.ミドリシジミ -3
最後にもうひとまわりしようと思って歩いていると、飛び出したミドリシジミが目の前に止まった。1カット撮るとまた飛んで近くの葉に止まって開翅し始めた。♀である。近寄って撮ろうとしたら逃げられてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
190730_020.jpg 20.ミヤマカラスシジミ -3
再びミヤマカラスシジミがいたところに来た。まだ、チダケサシで吸蜜している。左前翅端に傷がある同じ個体である。最初に見た時から約1時間吸蜜を続けていた。

Nikon D5000 SIGMA f2.8 150mm macro
絞り優先オートで撮影  ( f4 1/1000秒 150mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段


2019年8月 9日

チョウを求めて北海道をドライブ <7月22日~25日>(4・終) 十勝千年の森と六花の森 7月25日

残り今日半日の北海道である。晴れてはいないが明るい空だ。
 TV番組で得た情報を頼りに、帯広地方卸売市場に行って朝飯にしようということになった。市場は帯広駅から十勝川の流れる西のほうへ20分ほど走ったところにあり、8時20分に着いた。市場は開いていたが人は少ない。市場の1階は鮮魚、海産物、青果や一般食品などの店が並んでいる。市場食堂「ふじ膳」は2階にあって朝6時に開く。そばやラーメンもあるが、ここはちらし寿司が安くて美味いとの評判だった。入って左側に寿司のカウンターがあったがそこは誰も座っていなかった。お客さんは10人以上入っていた。評判のちらし寿司を食べようと思ったが、昨夜も寿司だったので、思いとどまり、てんぷらそばを食べた。それはそれで美味かった。
 食後、1階の市場に戻り、鮮魚店や青果店を見て歩いた。夕張メロンではないのだが、オレンジ色の果肉の大きなメロンが売られていた。
 帯広地方卸売市場から、8か所ある北海道ガーデン街道 の庭園の一つである「十勝千年の森」へ向かった。日高山脈に向かって走る。10時に到着した。晴れ間も出て、気温も上がり、歩くと汗ばむ。ヒヨドリバナやノリウツギなどチョウたちの好きな花も咲いていて、ミドリヒョウモンが元気に飛んでいる。嬉しかったのは、コヒオドシに会えたことだった。
 最後にとかち帯広空港の近くにある「六花の森」に寄った。ここは、札幌に本店がある「マルセイバターサンド」でおなじみの六花亭が企画運営する庭園である。チョウは期待していなかったので、G7Xしか持って入らなかったが、ここにもヒヨドリバナが咲いていて、チョウが舞っていた。G7Xでもなんとか撮れたのだが、出口のところで吸蜜中のカラスシジミを見つけた。駐車場に近かったので、RX10M4を取にをいったん車に戻り、撮影した。
 とかち帯広空港でレンタカーを返し、少し早めに空港ロビーに着いた。レストランで昼食にする。車から解放され、もちろん冷たい生ビールを飲む。十勝名物の「豚丼」を食べたが、これも美味かった。
 予定通り、定刻15:35発の飛行機に搭乗した。少し出発は遅れたが、無事、ほぼ定刻に羽田空港に着いた。
 今回の北海道ドライブ旅行では、620kmを運転したが、まず、事故がなかったことが何よりだった。事前に計画したところをほとんど訪れることができ、天気がさえなかったことを除けば、とても良い旅行だったと思う。

190725_001.jpg 1.帯広地方卸売市場
8時半、場内は閑散としている。もっと早い時間が忙しい時なのだろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
190725_002.jpg 2.帯広地方卸売市場 市場食堂「ふじ膳」
何日か前にここがTVで紹介されていた。ぜひ行ってみたいと思っていたが、残念ながら夜はやっていない。昼は写真を撮り歩いているので、行くとすれば朝だ。ということで今朝行ってきた。寿司の朝定食600円は安いし、特上生ちらし2,500円、おまかせ握り2,000円にも食思が動く。だが、夕べも寿司だった。結局、てんぷらそばにしたが、今思うと寿司を食べておけばよかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
190725_003.jpg 3.「十勝千年の森」
「十勝千年の森」は帯広市場から約25㎞西にあり30分くらいで着いた。入り口にはNHKテレビドラマ「なつぞら」のポスターが張られ、来園者を出迎えてくれる。 帯広・十勝は各所でNHK連続TVドラマ「なつぞら」の舞台をアッピールしていた。泊まったホテルで「なつぞら」のロケをした牧場は何処かと尋ねてみたが、NHKは公表していないので良くはわからないが、足寄(あしょろ)の陸別の方だと言われているという返事だった。自宅に戻ってきて、インターネットで探ってみると、「なつ」が絵をかいていた草原は清水町の羽帯にある丸山育成牧場で、「柴田牧場」の牧草地のロケ地は新得町、そして、「なつ」たちが暮らす家は足寄郡の陸別町などと投稿されていた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
190725_004.jpg 4.「十勝千年の森」 ビジターセンター
受付のあるビジターセンターの中にはいろいろ展示パネルがあった。「十勝千年の森」で会える生きものが説明されたパネルがあったが、チョウではミドリヒョウモンとモンキチョウの写真しかなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190725_005.jpg 5.「十勝千年の森」 園内図
ビジネスセンターで入園料(1.000円)を支払う。東京ドームの100倍近くもあるという園内に入る。ここ「十勝千年の森」の事業主体は十勝毎日新聞である。創設者である十勝毎日新聞の会長さんだった林光繁氏は1987年ごろ「新聞は大量の紙を使う。環境破壊を毎日繰り返している仕事だ。植樹をして、森を造っていけば、カーボン(二酸化炭素)をオフセット(相殺)できる」という志を立てた。王子製紙林木育種研究所に紙と木のカーボン含有量を問い合わせた。「紙は約46%、トド松で約47%」という回答だったそうだ。十勝毎日新聞の発行部数で計算すると、約800haの森を造成すると、オフセットできると判断したという。wikipediaによると「十勝千年の森」の広さは400haだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 なし
190725_006.jpg 6.ミドリヒョウモン -1 「十勝千年の森」
薄日が漏れるようになり、気温が上がってきた。ノリウツギの花にミドリヒョウモンが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
190725_007.jpg 7.ミドリヒョウモン -2 「十勝千年の森」
ヨツバヒヨドリでもミドリヒョウモンが吸蜜していた。チョウの好きな花が咲いている。余裕があったので蝶に近づき広角端で撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
190725_008.jpg 8.ミドリヒョウモン -3 「十勝千年の森」 こんどは望遠端近くで撮影した。擦れていないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO500 ) 露出補正 なし
190725_009.jpg 9.コキマダラセセリ 「十勝千年の森」
元気に飛び回っては花にくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
190725_010.jpg 10.メスグロヒョウモン♀ 「十勝千年の森」
いったんはメスグロヒョウモンにフォーカスしたが、ハナムグリなどの甲虫の方に焦点を当ててしまった。甲虫の名前は全くわからない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO250 ) 露出補正 なし
190725_011.jpg 11.アース・ガーデン 「十勝千年の森」
「十勝千年の森」 にはイギリスのガーデンデザイナーであるダン・ピアソンが設計した「アース・ガーデン/大地の庭」や「メドウ・ガーデン/野の花の庭」など4つのガーデンがある。優れた庭園デザインを表彰する英国のガーデンデザイナーズ協会(SGD)賞選考で、「アース・ガーデン(大地の庭)」「メドウ・ガーデン(野の花の庭)」が日本では初となる最高位の大賞「グランドアワード」に輝き、審査員から「最も美しい庭」「21世紀のガーデンデザインの最良の例」と絶賛されたそうだ。 ここは 波打つ芝の丘が日高山脈と一体となり、圧倒的なスケールを持って目の前に広がると言われるアース・ガーデンだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO125 ) 露出補正 なし
190725_012.jpg 12.コヒオドシ -1 「十勝千年の森」
アース・ガーデン を眺めてビジターセンターへ戻ろうとすると、そこに咲くヨツバヒヨドリにコヒオドシがいた。落ち着いて吸蜜している。やっと会えたコヒオドシを少し距離をおいて慎重に撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
190725_013.jpg 13.コヒオドシ -2 「十勝千年の森」
まだまだ落ち着いて吸蜜している。広角端にしてモニターで撮影した。17年ぶりのコヒオドシだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
190725_014.jpg 14.オオチャバネセセリ
信州の高原でおなじみのチョウだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO160 ) 露出補正 なし
190725_015.jpg 15.ジャノメチョウ
数は多くないが舞岡公園でも見られるチョウだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO250 ) 露出補正 なし
190725_016.jpg 16.「六花の森」
次に「十勝ヌップクガーデン」というところに寄ってみようと思い、カーナビにセットした。ところがカーナビが案内してくれたところにそのようなガーデンは見当たらない。行ったり来たりしてみたが、とらえられないので、あきらめて「六花の森」へ行くことにした。受付で入園料をお支払いする。大人800円のところここでもJAF会員割引で600円だった。入り口を入るとウッドチップが敷かれた遊歩道を歩く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
190725_017.jpg 17.坂本直行記念館 「六花の森」
「六花の森」 の中にはこの坂本直行記念館のほか、百瀬智宏 作品館 、小川游 作品館、池田均作品館、などいくつかロッジ風の建物があった。この坂本記念館には北海道十名山や原野に咲く山野草の絵が展示されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
190725_018.jpg 18.十勝六花
坂本直行記念館には、坂本直行画伯が手掛けた六花亭の包装紙・十勝六花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ)を描いた作品が展示されていた。園内には、この六花のうち、夏に咲くハマナシの花が咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
190725_019.jpg 19.「六花の森」散策路
小川に沿って歩く散策路は落ち着いた気持ちの良い路だった。ここをさらに進むと広い芝生の広場があり、「六'Cafe'」があった。六花亭の銘菓の数々が販売されている。HPで「六花の森は 100,000㎡ の敷地に十勝六花(エゾリンドウ、ハマナシ、オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリュウキンカ、シラネアオイ)などが季節毎に花開き、庭の中にはクロアチアの古民家を移築した美術館が点在していている。」と記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
190725_020.jpg 20.ミドリヒョウモン -4 「六花の森」
製菓会社の「六花亭」が運営する庭園ということで、失礼ながらあまり期待していなかった。しかし、さすが北海道であり、自然との調和は素晴らしかった。ヨツバヒヨドリが咲いていてミドリヒョウモンが舞っている。チョウは期待していなかったので、G7Xしか持って入らなかったが、何とか撮ることができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
190725_021.jpg 21.ミドリヒョウモン -5 「六花の森」
良い位置から撮影できた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190725_022.jpg 22.メスグロヒョウモン♀ 「六花の森」
シシウドの花にはメスグロヒョウモン♀が来ていた。後ろにミドリヒョウモンもいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/12000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190725_023.jpg 23.カラスシジミ 「六花の森」
駐車場への出口近くに咲いていたヨツバヒヨドリにミドリシジミのようなチョウが見えた。よく見るとカラスシジミだった。G7Xで何枚か撮った後、駐車場に停めてあった車から、RX10M4を取ってきて撮った。同じ花に2頭いたが、他の1頭は後翅が大きく破損していた。レンタカー返却の時間もみて、空港で食事もしたいので、1時少し前に「六花の森」を離れた。ここからとかち帯広空港まで15kmと近い。名物「豚丼」 を食べて、今回の北海道旅行を終えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし


2018年8月29日

湯の丸高原 7月20日ー21日

初日、池の平から地蔵峠に戻ったのはまだ12時過ぎだった。今宵1泊する群馬県側の嬬恋鹿沢休暇村へ入る前に、地蔵峠の広大な駐車場に車を停めて、湯の丸キャンプ場へ行ってみた。キャンプ場への道は昨年来た時に比べるとずいぶんきれいに整備されていた。キャンプ場までは車も入れる。白窪湿原まで行ったが、特に成果はなかった。
  翌21日、野草園、「たまだれの滝」で撮った後、地蔵峠へきた。この日は、湯の丸スキー場のリフトに沿って、つつじ平へ登ってみることにする。ゲレンデには花もあり、高原のチョウが舞っていた。しかし、その登りはなかなかきつい。汗びっしょりになりながら、20mくらい登っては一息入れる。
 40~50分でつつじ平の入口に着いた。入口から柵の中に入り、湯の丸レンゲツツジ群落と呼ばれるところを歩く。6月下旬から7月上旬にはレンゲツツジが山全体を染め上げるという。一度その季節にも訪れてみたい。ミヤマシロチョウに会うことを期待していたが、遠くをそれらしきチョウが飛んでいくのを2回ほど目撃しただけだった。
 つつじ平で収穫が得られず、また、登りと同じルートを下り始める。途中、下のほうからミヤマシロチョウが飛んできた。いったん、比較的近くに咲くマルバダケブキに止まろうとしたが、止まらずに行ってしまう。ところがしばらく飛んで、上に見える今下りてきたところに咲くノアザミの花に止まった。我を忘れ、そこへ駆け上がっていった。なんとか、カメラに収める。さらに近づこうとしたが、ノアザミの花から去っていってしまった。
 帰路も高速道路は順調に走れ、夕刻には自宅に着いていた。

;クリックすると大きな写真になります。 46.エルタテハ -1 
地蔵峠から湯の丸キャンプ場への道、またまた路上に止まる何時もの写真になってしまった。こういう場合は、モニターを使ってローアングルで撮りたいのだが、首にかけたネックストラップが邪魔になってこれ以上カメラを下げられない。ハンドストラップを検討してみる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 47.コヒョウモン
白窪湿原で。ヒョウモンチョウと裏面で判別するのは難しいが、前翅外縁の形からコヒョウモンだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 125mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 48.ギンボシヒョウモン -1
信州の高原のチョウの代表だ。ノアザミで夢中で吸蜜しているところを近寄って撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。180828_049.jpg 49.フタスジチョウ
あまり個体数の多いチョウではない。今回はこの時にしか会えなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 50.ギンボシヒョウモン -2
ゲレンデを息を切らしながら、つつじ平へと登る。トンボはノアザミに止まるのは休むためだけだ。ギンボシヒョウモンは熱心に吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 51.ヒメキマダラヒカゲ
なかなか翅を開いて見せてくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 52.ミドリヒョウモン
ゲレンデの真ん中に咲くノアザミの花に、きれいなミドリヒョウモンの♂が訪れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 53.マルバダケブキとギンボシヒョウモン
マルバダケブキもヒョウモンチョウの仲間が好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 54.アカタテハ -1
ここは標高2,000m近いがアカタテハもいた。アカタテハは都会の花壇から、高原まで幅広く垂直分布する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 55.アカタテハ -2
緑が背景になってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 56.エルタテハ -2
もっとローアングルで撮れるようにしたいのだが。エルタテハは多く見る機会があったが、シータテハには会えなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 57.クロヒカゲ
ハナチダケサシだろうか、白い花にクロヒカゲが止まっていたので良く目立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 73mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 58.つつじ平は牧場
リフトの終点からさらに進むとつつじ平の入り口があった。入口から柵の中に入る。つつじ平は湯の丸牧場だった。牛たちが放牧されている。さすがにレンゲツツジの花はもうない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 59.オオチャバネセセリ -1
オオチャバネセセリは平地にも産するというが、横浜市の舞岡公園などでは見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 60.群馬県における高山蝶保護について
つつじ平の一方の入り口に上のような英語版の立札が立っていた。外国人による被害があるのだろうか。この立札の裏側を見ると下の写真のように日本語で書かれていた。ただ、3種の高山蝶の写真がそれぞれ異なっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 30mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 61.オオチャバネセセリ -2
きれいな個体だった。これは♀だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 62.コヒョウモン
これはヒョウモンチョウかもしれない。難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 63.ウラギンヒョウモンとオオチャバネセセリ
つつじ平はほぼ平坦な草原だ。ウラギンヒョウモンやギンボシヒョウモン、そしてオオチャバネセセリがそこに咲くノアザミの花で多く吸蜜する。ミヤマシロチョウが現れないかと期待するのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 64.クロヒカゲ♀
前翅の白い帯が明瞭なので♀とわかる。クロヒカゲのほうが、舞岡公園などで普通にみられるヒカゲチョウより、分布が広く、ほぼ日本全土に及ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 65.ミヤマシロチョウ -1
登ってきたゲレンデと同じコースを地蔵峠へ向けて下りていくと、途中でミヤマシロチョウが風に乗るように飛んできて、比較的近くに咲くマルバダケブキに止まった。「それっ」とばかり近寄ろうとすると、飛び立ってしまった。そしてゲレンデの上のほうに飛んでいき、30m~40mくらい上に咲くこのノアザミの花に止まって吸蜜を始めた。もう一度「それっ」とそこへ駆け上がる。足場が悪くこれ以上近づけないところで、ズームをいっぱいに伸ばして何度かシャッターを切った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 66.ミヤマシロチョウ -2
何とかもう少し近づこうとルートを見つけようとするが、ミヤマシロチョウは吸蜜していたノアザミから離れて行ってしまった。まあ、唯一の撮影チャンスを何とかものにできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 67.花に来たエルタテハ
珍しくエルタテハがシモツケソウにきていた。あまり花で吸蜜するエルタテハを見たことがなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 68.イブキジャコウソウとコヒョウモン
イブキジャコウソウにもヒョウモンチョウの仲間が多く集まる。このコヒョウモンは♀のようだ。ゲレンデの麓に着いた。もう目の前が駐車場だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段


2018年8月22日

池の平 7月20日

昨年に続き、今年も7月20日ー21日に池の平、湯の丸高原へ行ってきた。さいわい好天に恵まれ、多くの高原のチョウに会うことができた。
 早朝5時半にマイカーで自宅を出発した。途中2回ほど小休止をして、9時前に湯の丸高原の地蔵峠に着く。この日はまず、池の平に行くことにした。湯の丸高峰林道を20分ほど走って、池の平の駐車場に着いた。混雑を心配したがそれほどではなかった。ここは標高2,000mある。
 昨年はKさんのご主人と、雲上の丘広場から、三方ヶ峰を歩いて湿原に下りたが、今回は湿原の真ん中を歩く。コヒョウモンやギンボシヒョウモンを撮りながら、ミヤマモンキチョウの生息地に向かうと、先客が2人ほどおられた。挨拶をする。ひとりの方は昨日も来られていて、昨日はこの近くでノアザミの花にきていたミヤマシロチョウを撮ったと、Nikon一眼のモニターを見せてくれた。
 ミヤマモンキチョウは数は多いと思ったが、♂はすでに擦れた個体が多い。森林管理員の方と出会ったので話をしたら、今年は花も何もかも早く、マツムシソウも咲いている。ミヤマモンキチョウもその発生が10日近く早いのではないかとのことだった。
 池の平での撮影を終了して、湯の丸高原へ戻った。池の平でのミヤマシロチョウは無理だったが、途中のスキー場ゲレンデで、車を停めて撮っていたところ、遠くをミヤマシロチョウらしき飛び方のチョウを目撃した。
 この日は群馬県側の休暇村嬬恋鹿沢に泊まる。チェックインする前に、ホテル前の野草園を歩いた。コヒョウモンモドキはいないかと思って探したが、いなかった。
  夕食前に露天風呂に浸かったら、さっき野草園で母親らしき人とネットを持って歩いていた男の子に会った。「何を採っているの」と聞いたところ、「いろいろです」との返事だった。高校生かと思ったら大学生で、一緒に採集に歩く友人がいないのだと言っていた。今は昆虫採集も人気がないのだろう。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ハクサンフウロとコヒョウモン -1
この時期、池の平には新鮮なコヒョウモンが飛ぶ。いろいろな花で吸蜜するがハクサンフウロは好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.マルバダケブキとコヒョウモン -1
マルバダケブキにも頭を突っ込んで吸蜜する。花の咲くタイミングとチョウの生まれるタイミングが合致している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 201mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.マルバダケブキに群れるコヒョウモン
一つの花に集まらなくとも他に沢山マルバダケブキは咲いているのにと、いつも思うのだが。コヒョウモンによく似たヒョウモンチョウとの区別は難しい場合がある。上高地に生息するコヒョウモンは、前翅内縁の外側の黒斑が明らかに融合しているので解りやすいが、池の平のコヒョウモンは、それほど顕著ではない。しかし、前翅外縁が丸みを帯びていること、後翅裏面外縁部の内側が赤みが強いことなどから、見た感じでコヒョウモンと判断する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.マルバダケブキとコヒョウモン -2
マルバダケブキは丁度私の目の高さに花が咲く。青空をバックに撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.クガイソウとコヒョウモン
何層かになって広がる輪状の葉の上に紫色の花穂を付けるクガイソウもチョウの好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 121mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.ハクサンフウロとコヒョウモン -2
コヒョウモンは今が最盛期できれいな個体が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.ミヤマモンキチョウ♂ -1
ミヤマモンキチョウがいるところに来た。活発に飛び回るのでなかなか撮りにくい。ハクサンフウロで吸蜜するが、これも低い位置なので、苦しい姿勢で撮ることになる。大分擦れていて、翅も破損していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.ミヤマモンキチョウ♂ -2
前の写真と同じ個体。こちら側の前翅が切れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミヤマモンキチョウ♀ -1
イブキジャコウソウで吸蜜するミヤマモンキチョウの♀。♂に比べて傷のない個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.ミヤマモンキチョウ♂ -3
前翅が少し切れているが比較的きれいな♂だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 136mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11.ミヤマモンキチョウ♀ -2
♀はきれいな個体が多い。やはり発生が遅れる分、傷ついていないのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 12.ミヤマモンキチョウ♀ -3
比較的近くで咲くハクサンフウロで吸蜜を始めた。実はこのカメラ、これくらいの距離でピントを合わせるのが難しい。被写体との距離を測りながらフォーカスする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO125 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 13.♀にアプローチするミヤマモンキチョウ♂
この♂は翅の淵のピンクの縁毛がきれいな個体だった。しかも、開翅してくれている。♀のほうにピントを合わせに行っていたので、どちらつかずになってしまい、少しピンボケなのが残念だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO160 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 14.ミヤマモンキチョウ♀ -4
残った♀は、尾端を上げて交尾拒否の意思表示。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO160 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 15.ミヤマモンキチョウ♀ -5
時刻は11時。♀が花を訪れることが多くなった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 16.ノアザミで吸蜜するミヤマモンキチョウ♂
10時ごろから11時過ぎまで1時間ちょっとミヤマモンキチョウの撮影に没頭した。いまいち、良い写真が撮れなかったのが残念だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 17.スジボソヤマキチョウ -1
そろそろ駐車場へ戻ろうとしていた途中で、スジボソヤマキチョウが飛んでいた。ノアザミの花に来るのを待つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 18.スジボソヤマキチョウ -2
夢中で吸蜜するスジボソヤマキチョウに近づいて背景を入れて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 19.スジボソヤマキチョウ -3
今度は反対側に回り込んで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 20.イブキジャコウソウとコヒョウモン
イブキジャコウソウは低い位置で咲く。モニターを立ててローアングルで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 21.マルバダケブキとコヒョウモン
まさに高原のチョウという感じだ。Canon PowerShot G7の広角端で撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 22.ギンボシヒョウモン
ギンボシヒョウモンは標高1,000m~2,000mのところに多く生息するので、信州まで来ないとなかなか見ることができない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 23.ウラギンヒョウモン
池の平の駐車場を出て、地蔵峠へ戻る途中のスキー場のゲレンデで撮った。向こうに見えるのは湯の丸山だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きくなります。 24.オオチャバネセセリ
生まれたばかりのような、きれいなオオチャバネセセリがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし