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2024年1月 8日

紅葉 都築中央公園と心行寺 ① 2023年11月29日 横浜市都筑区

神奈川新聞社から「横浜」という季刊の情報誌が刊行されている。ちょっと前のものだが、その2020年秋号に「特集 ヨコハマ秋散歩」というタイトルが付いた号を有隣堂の店頭で見つけた。横浜市の紅葉の良いところが特集されてる。その中に都筑区の心行寺というところが載っていた。心行寺山門の紅葉の写真が紹介されていたが、なかなかよさそうだ。場所は、横浜市営地下鉄のセンター南駅にほど近い。また、横浜市の環境創造局公園緑地部北部公園緑地事務所が管理する都築中央公園に隣接する。都築中央公園には駐車場もあるようなので、マイカーで行くことにした。
 自宅から、第三京浜で港北インターで降りたが、30分もかからないで9時半過ぎに公園の駐車場に着いた。紅葉のシーズンなのでとめられるかどうか心配だったが、平日でもあり楽にとめることが出来た。
 駐車場は(都築)区役所通りに面した宮谷戸口にあり、公園に入ると宮谷戸の大池という池があった。公園の案内図はあるのだが、どこがどういうところかわからない。心行寺を目標にすることにして、池の近くを散歩されている方に道を尋ねてみたが、その方は心行寺をご存じなかった。コピーしておいた「特集 ヨコハマ秋散歩」に載っていた地図を見せたところ、ここ宮谷戸口は公園の東側だが、そこは公園の西側の出口にあたる渋澤口の近くのようで、そこへの歩き方を教えてくださった。
 渋澤口を出ると、小さな川に沿って「ささぶねのみち」という緑道があった。その「ささぶねのみち」を南に進むと左側に心行寺の山門があった。
 残念ながら、都築中央公園の紅葉も、心行寺の紅葉も少しタイミングが遅かったようだ。

000_231129084m X700 心行寺 本堂 Z50 18-140.jpg
心行寺本堂の紅葉 2023年11月29日 横浜市都筑区荏田東

001_231129004 X900 都築中央公園 宮谷戸の大池 Z50 18-140.jpg 1.宮谷戸の大池
カーナビに従って、第三京浜を港北で降り、中山・北山田線という道路を走り着いたところは、公園の東側の駐車場だった。紅葉シーズンなので駐車場も混んでいるかと思い、朝、早めに来たがガラガラだった。駐車場から歩いて宮谷戸の大池に出た。池にはキンクロハジロが浮かんでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO400 )
002_231129009 X900 都築中央公園 宮谷戸の大池 Z50 18-140.jpg 2.宮谷戸の大池を西へ
今日の目的は公園の紅葉を見に来たのと、前述したように心行寺という寺を参拝することにあった。ところが公園の案内図には心行寺が示されていない。公園を散歩されている方がおられたので、心行寺へはどう行けばいいか尋ねてみた。心行寺はご存じなかったが、上述した「特集 ヨコハマ秋散歩」の記事にあった簡単な図を見せたところ、その位置がお分かりになったようで、歩く方向を教えていただいた。  

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO450 )
003_231129015 X900 都築中央公園 ステージ広場へ Z50 18-140.jpg 3.ステージ広場へ
宮谷戸の大池を北西に進む。宮谷戸窯のわきを通って、西へ急な階段を上るとステージ広場なのだが、先に道を尋ねた方が、右の方へ迂回していけば緩やかな道を上がれますよと教えてくれていた。紅葉を眺めながら、ステージ広場へ向かう。3,000㎡のステージ広場では例年10月に里山まつりの開催されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 )
004_231129018 X900 都築中央公園 ヨコハマヒザクラ Z50 18-140.jpg 4.ヨコハマヒザクラの紅葉
今年の秋は自宅付近のサクラの紅葉が綺麗で、葉が落ちないでいる。このサクラは葉はほとんどが落ちてしまっているが、風情があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 )
005_231129027 X900 都築中央公園 ステージ広場付近 セイヨウシデ Z50 18-140.jpg 5.セイヨウシデ(西洋四手)
カエデ以外の紅葉もなかなかよい。Picture This で検索してセイヨウシデと分かったが、カバノキ科の広葉樹で比較的小型のものが多く、樹高は最大でも20m程度だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO160 )
006_231129046 X900 都築中央公園 ばしょうじ谷戸池 Z50 18-140.jpg 6.ばしょうじ谷戸
休憩所があるばしょうじ谷戸というところへ下りてきた。湿地・田畑・雑木林などの保全作業が進められ、ふるさとを偲ばせる施設・環境を整えている。池にはコサギがいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO400 )
007_231129049 X900 都築中央公園 渋澤口 Z50 18-140.jpg 7.渋澤口
公園の西側出口である渋澤口に出た。途中で会ったご婦人が、「紅葉はもう少し前が綺麗だったんですよ、少し遅かったですね」と話されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 63mm ISO380 )
008_231129053 X900 都築中央公園 渋沢口 Z50 18-140.jpg 8.渋澤口から「ささぶねのみち緑道」へ
ばしょうじ谷戸門という都築中央公園の出口を出た。出たところが「ささぶねのみち緑道」である。真っ赤に紅葉したイロハモミジがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 63mm ISO380 )
009_231129057m X900 ささぶねの道沿道緑道 都築中央公園 Z50 18-140.jpg 9.「ささぶねのみち緑道」
渋澤口を出て、この「ささぶねのみち緑道」にぶつかるが、渋澤口の蛍見橋で「ささぶねのみち緑道」に沿って向きを変えたせせらぎが北へ流れる。途中まで歩いてみたが、この先工事中だったので引き返してきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO200 )
010_231129060 X900 ささぶねの道沿道緑道 都築中央公園 Z50 18-140.jpg 10.イロハモミジ -1
渋澤口の蛍見橋のイロハモミジは真っ赤に紅葉していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO250 )
011_231129069 X900 ささぶねの道沿道緑道 都築中央公園 Z50 18-140.jpg 11.イロハモミジ -2
位置を変えて数ショット撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO250 )
012_231129064 X900 ささぶねの道沿道緑道 都築中央公園 Z50 18-140.jpg 12.心行寺へ
目標の心行寺は「ささぶねのみち緑道」を逆に南に向かったところにある。渋澤口を左に折れて100mほど行ったところに山門があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO140 )
013_231129073 X900 心行寺 山門 Z50 18-140.jpg 13.心行寺山門
澁澤山龍泉院心行寺という浄土宗のお寺である。「特集 ヨコハマ秋散歩」の石野博子さん(横浜シティガイド協会)の記事によれば、心行寺は文禄・慶長年間の開創と言われ、400年以上の歴史がある古刹である。江戸時代ここ荏田村は二代将軍秀忠のお江の方(崇源院)の化粧領(江戸時代に女性が嫁ぐ際に取り交わされた持参金や土地・権利。または中世に女性が生前に許された相続財産)であったそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO220 )
014_231129078 X900 心行寺 山門 Z50 18-140.jpg 14.心行寺参道
山門の右側には「竹あかり」が施されていた。wikipediaによれば、古くから竹は、内部にろうそくなどを入れて灯火用具として使用されてきた。単に竹を切っただけのものもあれば、表皮を剥ぐなど加工をする場合もある。用途としては道路で足下を照らす場合や、神社仏閣などの祭礼で用いられる場合、個人のインテリアとして用いる場合などがある。数ある竹のあかりの中で特に、竹にドリルで穴をあけ、あかりを灯すものが「竹あかり」と呼ばれている。と書かれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO220 )
015_231129083m2 X900 心行寺 本堂 Z50 18-140.jpg 15.本堂前のモミジ
山門を入って参道をまっすぐ行くと、石段を上がったところに本堂があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/200秒 41mm ISO2200 )
016_231129088m X900 心行寺 本堂 Z50 18-140.jpg 16.本堂へ上がる石段とモミジ -1
石段の下から眺める本堂と、石段に被さるモミジは見応えがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO3000 )
017_231129093m X900 心行寺 本堂 Z50 18-140.jpg 17.本堂へ上がる石段とモミジ -2
本堂の中に入ることはできなかったが、寺には徳川将軍家の位牌が安置されているという。また、この石段の右下に水琴窟があったのだが、見落としてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 38mm ISO3200 )
018_231129096m X900 心行寺 客殿 Z50 18-140.jpg 18.心行寺 客殿
山門から境内に入って左側に客殿が立ち、墓地もあった。ここの紅葉は少し遅かったようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
019_231129099_2 X900 心行寺 六地蔵 Z50 18-140.jpg 19.六地蔵
山門の傍らにお地蔵さんが六体並んでいた。六地蔵とは 仏教では人間が死んだ後、生前の善行や悪行によって行く先が地獄、餓鬼(がき)、畜生、修羅、人間、天の六道(りくどう)に分かれるとされているが、その分かれ道が「六道の辻」である。六地蔵はそれら六道における苦しみを救う6種類の地蔵菩薩のことを指すのだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO400 )
020_231129102 X900 心行寺 山門 Z50 18-140.jpg 20.心行寺山門
心行寺の参拝と見学を終え、退出した。振り返って山門を撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 19mm ISO360 )

2019年12月27日

江ノ電に乗って 12月3日 ④鎌倉に寄り安国論寺と八雲神社へ(終)

長谷での予定は終わった。まだ、時間も早い。鎌倉駅から逗子のほうへ向かったところに安国論寺という寺院があり、鎌倉市観光協会の紅葉情報では「見ごろ」になっていたので、行ってみることにした。かみさんは途中にある「スワニー」という洋装生地屋さんに残していく。
 安国論寺までは鎌倉駅から歩いて20分くらいかかった。参拝者は私以外に一人二人しか居らず、落ち着いた境内だった。しかし、「見ごろ」と期待した安国論寺の紅葉は、残念ながら既に葉が落ち始めていて、期待外れだった。
 安国論寺を辞して、鎌倉駅へ戻る途中の右側に八雲神社入り口と書かれた路地があったので、入ってみた。鎌倉最古の厄除け神社という。
 「スワニー」へ寄ってかみさんをピックアップし、鎌倉駅へ戻る。良く歩いた。家に帰ってスマホの歩数計を見ると15,000歩を越えていた。

66.安国論寺山門
安国論寺は日蓮が鎌倉での修行、布教の拠点とした草庵跡に建立された。「立正安国論」を著した窟もある。日蓮は本論で、相次ぐ災害の原因は人々が正法である妙法蓮華経(法華経)を信じずに浄土宗などの邪法を信じていることにあるとして諸宗を非難し、法華経以外にも鎮護国家の聖典とされた「金光明最勝王経」なども引用しながら、このまま浄土宗などを放置すれば国内では内乱が起こり(自界叛逆難)、外国からは侵略を受けて滅びる(他国侵逼難)と唱え、邪宗への布施を止め、正法である法華経を中心「立正」とすれば国家も国民も安泰となる「安国」と説いた。(wikipedia)

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO720 ) 露出補正 なし
  191203_066.jpg
67.安国論寺 山門から参道
安国論寺の開山は日蓮とされるが、弟子の日朗が文応元年(1260年)に、日蓮が前執権北条時頼に建白した「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の側に安国論窟寺を建てたのが始まりであるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191203_067.jpg
68.本堂ともみじ
このもみじが 鎌倉市観光協会の紅葉情報で「見ごろ」 とされていた。しかし、ご覧の通り葉は大分落ちてしまっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2500 ) 露出補正 なし
191203_068.jpg
69.サザンカ
安国論寺の本堂左手に樹齢350年といわれるサザンカの古木があった。白い花が咲いていた。江戸時代のツバキとの交配種と伝えられ、市天然記念物に指定されている。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2800 ) 露出補正 なし
191203_069.jpg
70.石仏
本堂の手前右側に写真のような石仏があった。とても美しい石像と思い、インタネットで検索を試みたが、由緒はわからなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし 
191203_070.jpg
71.石畳の参道
ここは良いアングルだったと思う。イチョウの落ち葉に風情はあるが、それにしても紅葉したカエデの葉が淋しかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO2000 ) 露出補正 なし
191203_071.jpg
72.安養院
安国論寺を後にして、かみさんを残してきた「スワニー」へ向かう。途中、右側の石段を上がったところに安養院があった。案内板には「尼将軍と称される北条政子が、夫である源頼朝の冥福を祈るために佐々目ガ谷に建立した祇園山長楽寺が前身であると伝えられます。その後鎌倉時代末期に善導寺の跡(現在地)に移って安養院 になったといいます。安養院  は北条政子の法名です。延宝8年(1680年)に全焼したため、頼朝に仕えていた田代信綱がかって建立した田代寺の観音堂を移します。こうして祇園山安養院田代寺となりました。」と記されていた。中には入らなかった。浄土宗の寺院だそうだ。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 85mm ISO360 ) 露出補正 なし
191203_072.jpg
73.上行寺
今度は左側に上行寺という寺があった。上行寺は、日蓮宗寺院で、山号は法久山、院号を大前院という。創建は正和2年(1313年)で、開山は日範上人。本尊は三宝祖師。本堂は1886年(明治19年)に名越の妙法寺の法華堂を移築したものといわれており、堂内には日蓮上人像や開山の日範上人像、水天像などが安置されているほか、格天井には花鳥の絵、欄間には十二支の彫刻が施されている。山門には左甚五郎作といわれる竜の彫物が、本堂の表欄間や梁などには熊本藩の大名細川氏による竜の彫物があるという。由緒ある寺のようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO750 ) 露出補正 なし
191203_073.jpg
74.癌封じの寺
上行寺は癌封じの寺として知られるが、境内には万病、特に癌に効があるといわれている瘡守稲荷堂がある。「癌」という文字が大きく書かれていて、歴史のある寺とのバランスが取れないように思える。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO160 ) 露出補正 なし
191203_074.jpg
75.八雲神社
さらに「スワニー」に向かって歩くと、右へ入る路地に八雲神社があった。創建は永保年間(1081~1084年)。主祭神は須佐之男命、稲田姫命、八王子命という。もと鎌倉祇園社や祇園天王社などと称したが、明治維新に際して現社名に改称した。裏山は衹園山ハイキングコースの起点となっており、神社脇にハイキングコースの入口がある。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO250 ) 露出補正 なし
191203_075.jpg
76.厄除け開運神社
此の地で疫病に苦しむ民の姿を見た新羅三郎義光が京都の祇園社(八坂神社)を勧請したのが始まりとされている。地元では厄除け開運の神社としても知られておりそうだ、「八雲さん」や「お天王さん」などと呼ばれ親しまれているそうだ。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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77.境内社(末社)
右手に見える白い説明板には、右から諏訪神社、稲荷神社、於岩稲荷社と書かれている。於岩稲荷はもともと田宮家の庭にあった屋敷社で、四谷怪談で有名なお岩さんが信仰篤く、そのおかげで田宮家は復活した、と言う話はたちまち評判になり、近隣の人々はお岩さんの幸運にあやかろうとして、屋敷社を「於岩稲荷」と呼んで信仰するようになったという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
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78.天水盤
社殿の前に天水盤というのが置かれていた。天水盤とは防火用水として雨水をためるための容器だが、説明板には「武州鋳物師 鈴木文吾氏により惣型法にて鋳造さる。東京オリンピック聖火台も同氏が鋳造した」と書かれていた。さて、そろそろかみさんに約束した時間になるので「スワニー」に向かった。かみさんは少々時間を持て余していたようだった。今日の鎌倉散歩はこれで終了だ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
191203_078.jpg


2019年12月17日

江ノ電に乗って 12月3日 ②長谷寺

長谷寺は以前にも2回ほど訪れたことがある。一度は確かアジサイの季節だったと思うが紅葉の季節に来るのは初めてだ。
 十一面観音を本尊とする観音信仰の寺院は、宗派は様々であるが、 大和の長谷寺 、そしてここ鎌倉の長谷寺 のような有名なところから、今では無住となり、地域の人たちが守っているお堂もあり、その数は250以上に上るという説もあるようだ。 その多くが大和(奈良)の長谷観音の本尊を勧請(神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること)した「新長谷寺」と呼ばれる寺と言われている。私たちは昨年11月に奈良の長谷寺にお参りしてきた。奈良の長谷寺は真言宗豊山派総本山の寺院であるが、鎌倉の長谷寺は浄土宗系統の単立 寺院で山号を海光山、院号を慈照院と称し、長谷観音と通称されている。

24.長谷寺山門 -1
正面に「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯がかけられた山門が見えてきた。 親柱は直径40cmもある四脚門で、鎌倉市内の四脚門では建長寺、円覚寺、妙本寺に次ぐ大きさだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_024.jpg
25.長谷寺山門 -2
山門の赤い提灯は、鎌倉長谷寺のシンボルとなっている。門には「長谷寺」と書かれた額がかけられている。自動券売機で拝観券を購入し、左側にある受付から境内に入る。wikipediaによれば、伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているが、中世以前の沿革は明確でなく、創建の正確な時期や経緯についても解明されていない。寺伝によれば、天平8年(736年)、大和の長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道を藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山したという。この十一面観音像は、観音霊場として著名な大和の長谷寺の十一面観音像と同木から造られたという。すなわち、養老5年(721年)に徳道は楠の大木から2体の十一面観音を造り、その1体(本)を本尊としたのが大和の長谷寺であり、もう1体(末)を祈請の上で海に流したところ、その15年後に相模国の三浦半島に流れ着き、そちらを鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_025.jpg
26.池と鯉
境内に入ると右側に放生池というがあり、錦鯉が泳いでた。大きなもみじの枝が下がっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO250 ) 露出補正 なし
191203_026.jpg
27.石段ともみじ -1
参道は右に曲がり、本堂である観音堂へ石段が続く。まず地蔵堂へ上がるが、その石段下から眺める紅葉したカエデが美しかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_027.jpg
28.石段ともみじ -2
カエデの紅葉はこの辺りが一番良い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_028.jpg
29.卍池
参道は地蔵堂の前を左に曲がり、観音堂へ上がっていくが、地蔵堂の手前の右側に卍池があった。奪衣婆(だつえば)  と懸衣爺(けんねおう)  が座っている「卍池」は小さな池が卍形に造られている。「千体地蔵」の札が立つが、千体地蔵は地蔵堂の周囲に並べられ、水子や先亡諸霊の供養のために奉納される。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_029.jpg
30.石段ともみじ -3
地蔵堂の前から上がってきた石段を振り返る。長谷寺の紅葉はここがベストと思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 40mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_030.jpg
31.阿弥陀堂
右手にかきがら稲荷、鐘楼を見て左へ上がり、阿弥陀堂の前に出る。長谷寺のホームページによれば、「阿弥陀如来坐像は、伝承に曰く、鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が、自身の42歳の厄除けのために建立したものといい、当山ではその伝承に因み「厄除阿弥陀」と呼んでおります。ただし、この像はもともと長谷寺で造立されたものではなく、その銘文によれば市内の誓願寺(現廃寺)の本尊であったということです。現在この尊像は「鎌倉六阿弥陀」のひとつにも数えられます。ちなみに、最初の阿弥陀堂は現在の地蔵堂辺り(石段中段部)に建てられていたことが、古い境内図などによって知られます。」と記されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_031.jpg
32.観音堂(十一面観音菩薩を祀る本堂)
ホームページによれば、その創建は本尊である長谷観音流着の縁起に由来し、天平8年(736年)まで遡り、長谷寺が鎌倉でも有数の古寺に数えられる所以である。その後、幾年の星霜を経るなか、幾度と無く堂宇も再建がなされたが、関東大震災による罹災は甚だしく、旧来の建物は止む無く建替えとなり、災害から本尊をお守りするため、鉄筋による再建が進められた。そして、昭和61年、罹災から実に60年以上の歳月を費やし現在の堂宇は完成したという。本尊である十一面観音像は、錫杖を右手に携え、岩座に立つ独特の像容で、大和長谷寺の本尊をはじめ、全国に所在する長谷寺に祀られる観音像に多く見られることから、これらを総称して「長谷寺式十一面観音像」と呼ぶそうだ。縁起に曰く、本尊の造立は養老5年(721年)と伝えられているが、現在の像が創建当初からのものとは言い難く、また後世の修復も多く加えられているため、制作年代については未詳と言わざるを得ない。但し、本尊に付随する光背や御前立の観音像の修復年代が室町時代まで遡ることから、現在の尊像が存在していた時期についても、室町時代に準ずるものであることは確かといえ、さらに鎌倉時代より長谷寺に伝えられる大型の懸仏や板碑類の存在から、その当時には巨大な尊像が造立されていたものと推測されるという。奈良の長谷寺で拝んだ観音像も大きかったが、長谷観音も像高9.18メートルの巨像で、木造の仏像としては日本有数のものである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_032.jpg
33.観音堂入り口
観音堂の内部は撮影禁止となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
191203_033.jpg
34.仏足石
下の放生池の傍にも仏足石があったが、観音堂の先にもあった。仏足石とは、仏陀の足の裏の形を石の上に刻んだもので、仏足跡とも書く。インド初期仏教では仏像はまだつくられず、法輪、菩提樹、塔などを拝んだが、仏足石も崇拝対象の一つ。足裏に千輻輪宝、金剛杵、双魚紋などの図がある。仏足石はインド,南アジアなどで拝まれ,日本では天平勝宝5年(753年)年刻の奈良県の薬師寺にある仏足石(国宝)が最も古いそうだ。ここのは古いものではない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_034.jpg
35.冬桜
観音堂の先には観音ミュージアムと経蔵があり、そのわきに白い小さな花が咲く木があった。そばに行ってみると「子福桜」という札がかけられていた。コフクザクラとは、フユザクラとして総称されるサクラの一種であるが、花一輪につき2~3個のサクランボがなるという特性を持つ。これを子宝に恵まれたものとして「子福桜」と名付けられた。バラ科サクラ属の落葉小高木である。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_035.jpg
36.錦鯉
経蔵の傍に水が流れる小さな池が作られていた。そこに錦鯉が泳いでいるが、この鯉は石に着いた苔を食べていた。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 98mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191203_036.jpg
37.錦鯉が泳ぐ水が流れる池
池の水は澄んでいて、底に沈んだカエデの葉が見える。錦鯉は彩りに良い。経蔵の裏山は眺望散策路になっていて、通称「あじさい路」と呼ばれる。アジサイの季節には40種類以上、約2,500株のアジサイが小径に沿って咲く。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
191203_037.jpg
38.見晴台からの眺め
   経蔵の前に海に向かって見晴台が作られていた。鎌倉の街並みと由比ヶ浜、遠く三浦半島まで見渡せる眺望は鎌倉随一と評される。天気の良い日には伊豆大島も見られる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_038.jpg
39.参道の紅葉
阿弥陀堂の辺りから参道を見下ろす。堂宇の屋根と鎌倉の街と一緒にカエデの紅葉が撮れた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 80mm ISO140 ) 露出補正 なし
191203_039.jpg
40.地蔵堂
再び参道の中段にある地蔵堂の前に下りて来た。先の地蔵堂は帰依する信者の発願により建立された。その後、堂宇の老朽化に伴い平成15年に再建されたのが現在の地蔵堂だそうだ。鎌倉では例の少ない扇垂木の屋根が特徴という。お祀りする地蔵尊も御堂の再建にあわせて造立されたもの。まだ新しく、金色に輝いていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO720 ) 露出補正 -0.7段
191203_040.jpg
41.弁天窟
入り口下におりて境内の放生池を過ぎた辺りに、弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟があり、その名にちなみ窟内壁面には弁才天とその眷属である十六童子が彫られているほか、弁才天と同じ神様であるとされる民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)が祀られている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
191203_041.jpg
42.弁天窟の内部
中は暗い。一番奥に弁才天  が彫られていて、撮ったが手振れさせてしまった。受付でもらった説明書によれば、寺伝では当山の弁才天像は弘法大師が廻国修行の折、唐山の岩窟に参籠し感得して自ら刻まれた尊像と言われ、江戸時代には「出世弁才天」の名で知られていた。現在その尊像は観音ミュージアムに収蔵され、弁天窟には代わりに「福徳弁才天」が祀られている。そして弁才天の眷属 である十六童子が彫られていた。写真はその一部である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 なし
191203_042.jpg
43.書院
整えられた枯山水庭園の向こうに、写経道場として平成25年9月に竣工した書院が見えた。ここで毎日写経・写仏ができるそうだ。場内のほとんどが椅子席なので、正座が苦手な方でも心配ありませんと。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_043.jpg
44.長谷寺山門を振り返る
やはり、「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯の山門は、鎌倉長谷寺の象徴的なアングルだと思う。拝観を終えて、退出するとき振り返ると、たまたま、人の姿がなくなった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO200 ) 露出補正 なし
191203_044.jpg


2019年12月13日

江ノ電に乗って 12月3日 ①光則寺と高徳院 鎌倉大仏

鎌倉に紅葉を見に行こうと思っていた。今年は円覚寺、東慶寺、明月院ではなく、長谷のほうへ行ってみようと思う。 インターネットで鎌倉市観光協会の紅葉情報をみると、紅葉はそろそろ見ごろになってきているようだ。ただ、今年は台風15号、19号の影響で葉が落ちたり、傷んだりしているという。 横浜から横須賀線に乗って、鎌倉へ出る。途中、北鎌倉の駅を出たところで、車内から円覚寺の紅葉が眺められた。山門へ上がる石段のもみじがきれいだ。 鎌倉からは江ノ電に乗る。先頭車両の一番前に並んで、折り返しの電車が入ってくるのを待って乗り込む。一番前の前向きの席に座った。 鎌倉から3駅目の長谷で下車した。時刻は午前9時半。まだ観光客は少ない。この日、長谷では光則寺、高徳院の鎌倉大仏長谷寺甘縄神明神社、御霊神社へ行く予定にしている。まず向かったのは初めて行く光則寺。紅葉は見るべきところはなかったが、梅に始まる春はカイドウも咲き、良いところのようだ。次に高徳院へ向かった。

1.古都を走る江ノ電
鎌倉を発車した江ノ電が、次の駅である和田塚を出てすぐの線路際に、「無心庵」という古都を思わせる店構えの甘味処が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191203_001.jpg
2.由比ヶ浜駅
江ノ電は2番目の駅、由比ヶ浜に入る。左側が由比ヶ浜海岸だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191203_002.jpg
3.光則寺門前
長谷駅で江ノ電を下車し、県道32号線を大仏に向かって歩き始める。長谷観音前という交差点があり、そこを左に行くとに長谷寺である。長谷寺は後にして、まず光則寺に向かう。長谷観音前の信号の先を左に入る。瀟洒な住宅が建ち並ぶ道を進むと光則寺の門前だった。門前には幼稚園があり、子供を送ったお母さんが自転車で走り去る。  

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 70mm ISO360 ) 露出補正 なし
191203_003 .jpg
4.光則寺山門
光則寺は日蓮宗の寺院で山号を行時山という。 wikipediaによれば、「日蓮の佐渡配流に際して鎌倉幕府5代執権北条時頼は、弟子の日朗も捕らえて家臣の宿屋光則邸の土牢に監禁した。しかし、監視役の光則は日朗と日蓮を私淑するようになり、1274年(文永11年)には日蓮を放免した後の自邸を寺に改め、日朗を開山に迎えに創建した」とあった。道の先には石段があり、山門があった。山門は朱塗りで、桁行1間(約3m)、梁間2軒の四脚門で、江戸初期(17世紀中期)のものとのことだ。特徴として、内法貫(うちのりぬき: 鴨居の上部に通っている貫のこと)の中間に、龍の透彫りがある大きな蟇股がある。あとで、新しくなっているが以前にあったものと同じような雰囲気をもつ見事なものと知った。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO800 ) 露出補正 なし
191203_004.jpg
5.オオモミジ
山門を入ってすぐ右手に真っ赤に紅葉した大きな葉を付けるカエデがった。木に「オオモミジ」の札がかけられている。葉は少し傷み始めていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO640 ) 露出補正 なし
191203_005.jpg
6.山門を振り返る
本堂の前まで来て、山門の方を振り返ってみた。境内は広くはないが落ち着いた雰囲気だ。植栽の手入れをされている人がいたが、私たち以外に参拝者はいない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO140 ) 露出補正 なし
191203_006.jpg
7.ミツマタ
本堂の手前にミツマタの木があった。たくさんの蕾を付けている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
191203_007.jpg
8.本堂
本堂への参道の前には日蓮聖人の真筆に基づく「立正安国論 御勧由来」を彫った石碑が立っていた。本堂は、慶安3年(1650年)、江戸時代初期のものだが、寛政12年(1799年)と関東大震災の修理などを経ているものの、比較的新しく見える。桁行5間、梁間5間で、正面と両側に縁がめぐらされている。外側は、角材を使い、縁長押と内法長押( 鴨居の上にあるなげし ) がめぐらされている。扁額は「師孝第一」となっていたが、写真では隠れてしまった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO560 ) 露出補正 なし
191203_008.jpg
9.池
本堂に向かって右手前には樹齢おおよそ150年の海棠(カイドウ)があり、開花の時期(4月~5月)には大勢の人が訪れるという。その季節にまた訪れてみたい。本堂に向かって左手には池があり、季節の花や木々を楽しむことが出来るというが、今回は何もなく淋しかった。池の手前には宮沢賢治の碑があったが、これは宮沢賢治が日蓮宗に深く帰依し、活動したことから建てられたという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 34mm ISO2500 ) 露出補正 なし
191203_009.jpg
10.土の牢
先にふれたが、日蓮上人が佐渡へ流された時、高弟・日朗が捕らえられて鎌倉幕府第5代執権 北条時頼の重臣・宿屋左衛門尉光則の邸内の土牢に監禁された。その土牢が残っている。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO1250 ) 露出補正 なし
191203_010.jpg
11.ハツカリ
今の季節は花は少ないが、境内に白い椿のような花が咲いていた。枝に名札があって、ハツカリ(初雁)、またはショウワワビスケ(昭和侘助)と書かれていた。ツバキ科である。花は11月~3月に咲くそうだ。日本原産の植物なので耐暑性、耐寒性ともに高いという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
191203_011.jpg
12.高徳院(鎌倉大仏)
仁王門光則寺を退出し、長谷寺は後で行くことにして、県道32号へ出て左に行く。少し歩くと道は右へ緩やかの曲がり、高徳院の仁王門が見えてきた。高徳院 は大異山高徳院清浄泉寺といい、法然上人(1133年 ~ 1212 年)を開祖とする浄土宗の寺院である。大仏は高徳院の本尊(阿弥陀如来)である。かって大仏殿があったが、何度も台風や震災に遭い倒壊していて、再建されていない。2004年(平成16年)2月27日、境内一帯が「鎌倉大仏殿跡」の名称で国の史跡に指定された。この仁王門は、18世紀初めに他所から移されてきたものと考えられ、安置されている仁王像も同時期のもの考えられているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
191203_012.jpg
13.大仏 -1
仁王門をくぐって、左側にある受付で参拝券を求め、石畳の参道を歩く。左手に熟したようなカエデの紅葉があった。鎌倉市観光協会の紅葉情報によれば、高徳院は「葉に傷みあり。イチョウは台風被害で葉が3/4程度落ちている。」となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/640秒 38mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_013.jpg
14.大仏 -2
高徳院に本堂はない。「鎌倉大仏」「長谷の大仏」また、「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊は、国宝銅造阿弥陀如来坐像だ。像高約11.3m、重量約121tトンのこの仏像は、規模こそ奈良東大寺の大仏(盧舎那仏) に及ばぬものの、ほぼ造立当初の像容を保ち、我が国の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有しているという。wikpediaによれば、高徳院 は、初期は真言宗で、鎌倉・極楽寺開山の忍性など密教系の僧が住持となっていた。のち臨済宗に属し建長寺の末寺となったが、江戸時代の正徳年間(1711年 - 1716年)に江戸・増上寺の祐天上人による再興以降は浄土宗に属し、材木座の光明寺(浄土宗関東総本山)の末寺となっている。「高徳院」の院号を称するようになるのは浄土宗に転じてからである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_014.jpg
15.大仏のお顔 右側から
大仏の建造時期であるが、「吾妻鏡」には、建長4年(1252年)から「深沢里」にて金銅八丈の釈迦如来像の造立が開始されたとの記事もある。「釈迦如来」は「阿弥陀如来」の誤記と解釈し、この1252年から造立の開始された大仏が、現存する鎌倉大仏であるとするのが定説であるそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 85mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_015.jpg
16.大仏の背中
大仏の後ろに回ってみた。大仏像の脇に胎内への入り口があり、中に入ることが出来る。大仏の背中から自然光が取り入れられている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_016.jpg
17.大仏のお顔 左側から
鎌倉大仏の眼に瞳があるのかどうか、俯き加減の眼を見上げてみたがよくわからない。インタネットで検索してみたが、わからなかった。奈良東大寺の大仏の眼には瞳があったように思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_017.jpg
18.大仏 -3
鎌倉大仏の高さは11.31m、重さ121トン。因みに奈良の大仏は高さ14.98m、重さ350トンだそうだ。また造られたのは、鎌倉大仏が1252年(建武4年)、奈良の大仏は742年(天平14年)と古い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_018.jpg
19.大仏 -4
鎌倉大仏は阿弥陀如来で、印相(いんそう:手の組み方)は九品(くほん)で最も格式高い上品上生印(じょうぼんじょうしょういん)を組んでいるという。または定印(じょういん)とも言い、阿弥陀如来の一般的な印相だそうだ。この大仏の大きさなので、印相がとても目立つ。まねして写真を撮ってみたくなる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_019.jpg
20.門と紅葉
ここのカエデはオレンジ色に紅葉していた。近づいてみるとやはりは葉は傷んでいるところがあるが、離れて撮ると隠せる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_020.jpg
21.大仏 -5
時刻は10時を回った。だんだん外国人観光客の方々が多くなってきた。もう一度大仏を振り返って退出し、長谷寺に向かう。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_021.jpg
22.華正樓
長谷観音前に戻る道筋に、横浜中華街に本店がある華正樓の「長谷華正樓」がある。写真の右奥に立派な本館が見えるが、メニューを見ると、ランチで¥3.3K~¥7.7K、ディナーコースは、¥5,5k~¥22Kになっていた。この売店で肉まんを買って食べ歩きもできるようだが、それもお行儀が悪い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_022.jpg
23.對僊閣(たいせんかく)
長谷観音前を右に曲がって長谷寺の参道を行くと左側に「對僊閣」という古い木造の建物があった。説明板を見ると、「對僊閣」は明治末期からこの場所で旅館業を営んいる。4っの欄間窓、高欄、組子が密な格子窓を持った華やかな北側のファサードは、創建当初の姿をよく留めている。鎌倉における戦前の和風旅館として歴史的にも貴重な建物である。平成12年に鎌倉市景観重要建築物に指定されている。と記されていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
191203_023.jpg


2019年11月27日

上州紅葉巡り 11月14日 ②青龍山吉祥寺 本堂と原田農園

境内の写真を撮っていたら、滞在時間が残り少なくなってきたが、本堂へ上がる。Kさんご夫妻はもう拝観を終え、出てこられた。
 仏教寺院において、本堂は本尊仏を安置する建物の呼称であり、禅宗寺院の本堂は建築上の位置などからみると、元来は住職の居室たる方丈のうちの前方丈( 師が修行者に接し導く公的な場)にあたり、公式講礼の場であった。吉祥寺本堂には回廊があって、滝のある裏側の庭を見て回ることが出来た。 内陣の中に虚空蔵菩薩像が祀られている本堂には、方丈という額があがっていた。
 青龍山吉祥寺の拝観を終えて、バスに乗り、原田農園というところで昼食になった。

20.吉祥寺 本堂
本堂は天正(1573年~1392年)の兵火により伽藍を焼失したが、延宝3年(1675年)に再建されている。靴を脱いで本堂に上がった。入り口は向かって右端の方にあった。そのまま右に進んで回廊になっている本堂の裏側の庭を眺めた。その正面には、池があって左側に青龍の滝が見える。隠れているがその少し右上に、もう一つ滝が見えた。紅葉もきれいだ。青龍の滝は本堂北側にあり、雨を降らせ水を司る青龍の名をとり、名付けられた滝だそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191114_020.jpg
21.本堂の裏庭 -1
前の写真を撮ったところからカメラを右に振ったところ。ここのもみじは深紅になっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 60mm ISO2000 ) 露出補正 なし
191114_021.jpg
22.虚空蔵菩薩像?
ホームページの境内地図を見ると吉祥寺の本堂には虚空蔵菩薩像が祀られていると記されている。この像が虚空蔵菩薩像かなと思っていたが、どうやら違うようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_022.jpg
23.本堂の裏庭 -2
本堂の回廊からは、南側に臥龍庭、西側に昇龍の滝、北側に青龍の滝がある。四季を通して三面違った庭が楽しめるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_023.jpg
24.本堂の裏庭 -3
本堂は禅寺に相応しい質素な造りになっているが、欄間や仏像などは、禅の精神と威厳を充分に示している。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO640 ) 露出補正 なし
191114_024.jpg
25.本堂内陣
回廊を正面の臥龍庭のところまで戻ってきて、本堂内部に目を移した。方丈の奥に内陣があり、内陣の中に入ることはできないが、後で、ここに虚空蔵菩薩像が祀られていて、両脇には県指定重要文化財の吉祥寺一世、二世像が祀られていることを知った。また、余談になるが、仏様の位でいうと、如来は最高ランクの仏様で、菩薩は次のランクの仏様になり、観音様は菩薩の中のひとつだそうだ。観音は数多くいる菩薩の中でも「広く人々の声(音)を観察し、その中の苦しみから人々を救済する」慈悲深い菩薩なのだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし 
191114_025.jpg
26.茶室清泰庵
本堂の中に江戸千家流の茶室があり、季節の主菓子(茶席の濃茶に出す和菓子)付抹茶が500円で、抹茶のみだと300円だった。堅苦しい流儀なしで、庭や滝を見ながら本格的なお抹茶を気軽にとのこと。皆さんは臥龍庭の方を眺めて、お茶を楽しんでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/800秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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27.古月庵の前
本堂から退出した。古月庵の前の池に来ると、池の水に映る青空ともみじが鮮やかだった。古月庵は宝物殿でもあるが、精進料理、うどん、そばなどを食べることが出来るようだ。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO400 ) 露出補正 なし
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28.六地蔵
六地蔵は、解脱できない命が生死を繰り返す輪廻転生のサークル「地獄道」「餓鬼道」「畜生道」「修羅道」「人道」「天道」の「六道」すべてにおいて死者を救済するとされているそうだ。今年の1月に保土ヶ谷歴史散歩をしたときに、見光寺(浄土宗)にも六地蔵があった。六地蔵は各地にみられる。青龍山吉祥寺の六地蔵は、春は九輪草や壷珊瑚、夏は紫陽花や桔梗、秋には杜鵑や紅葉に彩られ、祀られている。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO2000 ) 露出補正 なし
191114_028.jpg
29.青龍山吉祥寺 山門
約30分の境内、本堂、釈迦堂の参拝だった。もう一度、山門を振り返る。   

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO800 ) 露出補正 なし  
191114_029.jpg
30.丈六の滝
山門を出て左側に円月池(円)があり、参道の向かい側に円月池(月)がある。写真は左側の円月池(円)にある丈六の滝だ。もみじが輝いていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 55mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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31.バスに集合
バスへの集合時間は11時20分、皆さん時間厳守だった。今回はプードルが目印の東栄運輸のバスだった。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
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32.川場村 道の駅 「川場田園プラザ」
昼食会場の原田農園というところへ移動する途中、駐車場にたくさんの車が来ている「川場田園プラザ」という道の駅があった。ツアコンさんの話だとここは有名な道の駅だという。2015年秋には観光庁長官表彰をはじめ、過去に国土交通省全国モデル道の駅に選定されるなど、数多く受賞している程の、大人気の道の駅だそうだ。マイカーで行っていたら必ず立ち寄っていたと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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  33.原田農園 リンゴ園 -1
10分ほどで昼食会場の原田農園に着いた。昼食は「きのこちゃんこ鍋御膳」で、きのこ汁にそばと、混ぜご飯が付いていた。味は悪くない。食後、奥方2人は売店で買い物である。私は裏に広がるリンゴ園を見に行った。入園・食べ放題で500円だそうだ。私は見るだけ! 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO250 ) 露出補正 なし
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34.原田農園 リンゴ園 -2
大きなリンゴが成っていた。品種は「秋映 」「群馬明月」「あいかの香り」があるという。これはなんだかわからない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
191114_034.jpg
35.水車とリンゴの木
リンゴ園の入り口で水車が回っていた。その水車の桁の間からリンゴの木を撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
191114_035.jpg
36.リンゴと青空
青空を背景に赤いリンゴの実が可愛い。そのまま撮るとリンゴの実が陰になってしまいうので、露出補正を+にし、スピード・ライトを使った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段 
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2019年2月17日

京都 本山興生寺霊山本廟と錦市場 2月13日

2月13日、昨年亡くなった娘の義母の納骨の儀が京都は清水寺近くの本山興生寺霊山本廟で営まれた。当日、大人の休日・ジパング倶楽部を利用し、新横浜8時52分発のひかりで京都に向かった。この日宿泊するホテルのロビーで娘たち夫婦と合流し、タクシーで本山興生寺霊山本廟へ向かった。娘の主人の父と、弟は現地で待ち合わせだった。一周忌と併せて行われる納骨の儀は午後1時からだった。
 本山興生寺は浄土真宗の寺院である。かつて西本願寺の脇門跡であったが、明治9年(1876年)に真宗興正派として独立した際に、同派の本山となっている。その霊山本廟はいわば本山興生寺の別院である。
 いま、この本山興生寺のことで話題になっていることがある。興生寺のご住職は門主の華園家であるが、昨年4月1日、その後継者になんと第31世華園真暢門主(60歳)の長女、華園沙弥香氏(23歳)が嗣法に就任した。沙弥香氏は9歳の時に門主後継者の資格を得る「得度」を受けていたという。3月に日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市)を卒業したばかりだそうだ。
 納骨の儀は、午後2時に終えた。すぐ近くにあるイノダコーヒーで一休みする。夕方5時から食事会が予定されているがそれまでまだ間がある。娘の義父はそれまでホテルに戻って休みたい意向。義弟はこのまま横浜へ戻るという。娘夫婦と私たちは錦市場へ行くことにした。

1.三年坂(安寧坂)
タクシーに乗って、興生寺と告げたら、興生寺は2か所あるという。本山興生寺と興生寺別院である霊山本廟は別のところにあるのだ。霊山本廟でタクシーを下りたところは、清水寺のほうから三年坂を下りてきて、二年坂へ行くと続くところだった。写真は三年坂を見上げたところ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.霊山本廟(興生寺別院) 本堂
法事が始まる午後1時まで少し時間があったので、境内を歩いてみた。この本堂は昭和31年(1956)に再建されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.親鸞聖人像
鐘楼の傍に親鸞聖人の像があった。古いものではなさそうだ。wikipediaによれば、親鸞(承安3年4月1日 - 弘長2年11月28日)は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧で、浄土真宗の宗祖とされる。親鸞は法然を師と仰いでから生涯に渡り、「法然によって明らかにされた浄土往生を説く真実の教え」を継承し、自らが開宗する意志は無く、さらに高めて行く事に力を注いだといわれる。独自の寺院を持つ事はせず、各地に簡素な念仏道場を設けて教化する形をとるが、親鸞の念仏集団の隆盛が、既成の仏教教団や浄土宗他派からの攻撃を受けるなどする中で、宗派としての教義の相違が明確となり、親鸞の没後に宗旨として確立される事になる。浄土真宗の立教開宗の年は、寛元5年(1247年)とされるが、定められたのは親鸞の没後である。鐘楼は明治27年(1880年)の建立である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.霊山本廟 境内
境内は広くはないが、同院のパンフレットによれば、東山三十六峰のひとつである霊山(りょうぜん)の麓にあり、寺院一帯は自然の風光に恵まれ特別風紀地区に指定されているとあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.本廟
本山興生寺は明治9年、本願寺からの別派独立に伴い、この地を入手し、宗祖の廟堂を建て宗派の本廟とし、歴代門主の墓所とした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
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6.紅梅
三年坂を下りたところに紅梅が咲いていた。観光客がみな写真を撮っていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.イノダコーヒ清水店
写真に見える道が霊山本廟からの道で、背後が三年坂から二年坂への観光客の多い通りである。イノダコーヒ清水店はその右側にあった。イノダコーヒは創業1940年の老舗であり、本店は京都市中京区堺町通(御池烏丸)にある。店は京都には多いが、東京、横浜にはまだ少ない。横浜の高島屋に入っていて、時々利用している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.イノダコーヒ 店内から
一休みしようと店内に入る。実はイノダコーヒ清水店は京都の名店が入った青龍苑という商業施設にあり、その中庭に面していた。見事に磨かれた大きな1枚ガラスがあり、はじめは素透しかと思った。京都老舗8店舗が入っているここ青龍苑は料亭「霊鷲山荘」のあった場所を整備して、新しい店が出店し、2000年に青龍苑としてオープンしたそうだ。イノダコーヒの中から茶室のある美しい庭園を眺めることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO400 ) 露出補正 なし
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9.記念写真?
着物を着た観光客だと思う。ポーズの取り方もなかなか様になっている。京都には着物を貸して着付けをする店が沢山あるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.清水坂を下る
イノダコーヒでコーヒーとサンドウィッチで30分ほど休んだ後、娘の義父と義弟を送り、4人で錦市場方面へのタクシーに乗ろうと清水坂を下る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.錦市場 -1
錦市場は、京都市中京区のほぼ中央に位置する錦小路通のうち、寺町通 - 高倉通間に存在する食品販売中心の商店街である。魚、京野菜といった生鮮食材のほか、乾物や漬物、おばんざいなどの加工食品を商う老舗・専門店が集まる市場で京都独特の食材は、ほぼここで揃うという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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12.錦市場 -2
タクシーを高倉通側の錦市場の入り口で降りた。ここから126店舗あるという、延長390mの錦市場の通りを歩き始めた。道幅は広いとこでも5mほど。春節で中国からの観光客が多いようだが、こういう店が人気があり、串に刺したイカなどの食べ歩きを楽しんでいる。店からメッセージでも「食べ歩きの子持イカ。北海道産ホタテ貝柱等の串焼きが大好評です!」とある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO640 ) 露出補正 なし
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13.錦市場 -3
ここは鮮魚店である。魚河岸の食べ歩きを連想するが、立派な老舗のようだ。店からのメッセージは「江戸時代から続く鮮魚商で、朝は卸売、昼からは小売りさせていただいております。顧客にはミシュラン三ツ星を続けて獲得している料亭もありますので、同じランクの魚から、普段使いのおかずまで、いろいろな魚を扱っております。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.錦市場 -4
この店は昭和15年に京都島原で漬物業を始めた老舗だ。この漬物店は錦市場にこの西店と、この先の東店の2店舗を出している。失礼して店の中から、通りを歩く観光客を撮らせていただいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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15.錦市場 -5
「京風たこ焼き カリカリ博士」というたこ焼き屋さん。食べ歩きにはもってこいの店だ。錦市場の中で唯一のたこ焼屋だが、ジャンボたこ焼1パック6ヶ入180円というのは安い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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16.錦天神
高倉通側から400m弱の錦市場通りを歩いて寺町通に出た。この寺町通も寺町京極商店街というアーケードになっている。その50mくらい先に、新京極通に面して錦天満宮の鳥居とお社が見えた。天満宮は菅原道真を祭る神社で、牛の像がある。天満宮の牛は「神使(=神様の使者)の牛」という意味があり、祭神菅原道真のお使いである。古くから、傷や病気の箇所をさすると回復するとの言い伝えがある。多くの参詣者に、病気が治りますように、痛みが消えますようになど様々な願いを込めて触れられてきた。また頭を擦ると知恵を授かり、賢くなるともいわれる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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2019年1月25日

保土ヶ谷歴史散歩 (前編) 1月20日

過日、保土ヶ谷区役所へ住民表を取りに行く用事があった。書類ができるのを待つ間、待合室の棚に並べられている印刷物を見ていたら、「保土ヶ谷の歴史的建造物巡り」パネル展のパンフレットがあった。天王町の「岩間市民プラザ」で2月3日~2月10日に開催される。興味を持って、インターネットで関連情報を検索してみた。
 その中に「保土ヶ谷歴史まちあるき 2017」という横浜市保土ヶ谷区のサイトがあった。そのサイトにあるPDFのパンフレットを参考に歩いてみようと思った。2月3日からの「岩間市民プラザ」の展示を見てからでも遅くはないのだが、少し歩きたかったので、そのMapに従って回ってみることにした。
 パンフレットによれば、そのコースはA.旧東海道まちかど博物館めぐり(約2.7km)、B.洋館堪能コース(薬2.0km)、C.保土ヶ谷宿と洋館巡りコース(約2.6km)と3っあったが、できるだけ歩いてみようと思う。予定としては、10時に家を出発して午後2時帰宅だった。  実際に歩いたコースは、まず、旧古町橋跡からAコースに入り、パンフレットの道順とは逆回りだが、初詣に行く神明社に出て、大門通りをその天王町寄りの相州街道(大門通り)入口から旧東海道に入る。この辺りはお寺が多い。環状1号に出て、NS邸という歴史的建物を見て、遍照寺にお参りし、再び環状1号に出る。
 環状1号を保土ヶ谷駅方面へ歩き、保土ヶ谷駅の手前を右に、旧東海道を歩く。横浜帷子郵便局を右に曲がって、坂道を登っていく。息が切れる。住んでいる人たちは大変だなと思う。いくつかの歴史的建造物である洋館を見て、月見台の頂上に出た。

  1.古町橋からスタート
この日の保土ヶ谷歴史散歩は、いつも冬の水鳥を撮りに行く帷子川に架かる古町橋からスタートした。古町橋を渡ると相鉄線の踏切がある。昨年11月24日に高架線が開通し、今は踏切の線路はなくなった。星川からの高架線が天王町の高架駅に繋がっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.旧古町橋跡
少し進むとこんな案内板が建てられていた。この場所には江戸時代初期の東海道が帷子川を渡る「古町橋」があったそうだ。かねてから暴れ川として反乱を繰り返していた帷子川の改修が昭和38年に決定され、帷子川の流路は北側に移された。さっき渡ってきた古町橋は昭和41年(1966年)に架設されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.相州道
今は大門通りと呼ばれているが、ここで旧東海道と分かれる。大門通りはバス通りで、写真に見える保土ヶ谷駅方面に向かう細い道が旧東海道だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.天徳院
ここから先にはいくつかのお寺がある。寺町なのだろうか。まず、天徳院というのがあった。 天徳院は曹洞宗の寺で山号を神戸山という。(保土ケ谷区役所資料歴史を歩いてみよう)によれば、 開山は安土桃山時代(1573年)。本尊は運慶作といわれる地蔵菩薩坐像。土地の豪族、小野筑後守が帰依して建立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.天徳院本堂
山門を入ると本堂がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
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6.天徳院 地蔵
お地蔵さんが3体祀られていた。隠れて見えないがこの3体の地蔵の向こうにも、小さな地蔵が3体あった。そのうち1体は子供のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO160 ) 露出補正 なし
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7.見光寺 山門
すぐ近くに見光寺という寺院があるのだが、なかなか見つけられなかった。「猫の足あと 横浜市寺社案内」というサイトが参考になるが、見光寺は、保土ヶ谷の住人で熱心な浄土宗の信者、茂平夫妻(道意)が開基となり寛永6年(1629年)に創建、深川靈巖寺第三世大誉珂山上人(寛文11年1671年寂)が開山したという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO250 ) 露出補正 なし
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8.見光寺 六地蔵
不勉強であるが、6体並んだ地蔵を見ることがしばしばある。wikipediaによれば、六道の思想に基づいて地蔵菩薩の像を6体並べて祀られたもので、各地で見られるとある。六道とは、仏教において、衆生がその業の結果として輪廻転生する6種の世界(あるいは境涯)のこと。六趣、六界ともいう。六道には天道、人間道 、修羅道、畜生道、餓鬼道、 地獄道だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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9.見光寺 本堂 山門から本堂が見える。この本堂は比較的新しく建てられものではなかろうか。本尊は阿彌陀如來坐像。保土ヶ谷出身のコラムニスト青木雨彦氏の句碑があることを後で知ったが、その時は知らずに通り過ごしてしまっていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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10.天徳院山門
見光寺から一旦環状1号線に出た。保土ヶ谷方面に進んで右側の細い路地の先に天徳院山門が見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
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11.NS邸 元米穀商 -1
天徳院山門が見えた環状1号線沿いに、歴史的建造物に一つであるNS邸が見えた。この建物は元米穀商大岡米店で昭和6年建築の木造2階建ての町屋である。旧保土ヶ谷宿沿道に残る唯一の町屋(商家)だそうだ。現在は住宅になっている。旧宿場通りの歴史的景観を偲ばせる建物として貴重である。お隣の蕎麦やさんも、その看板といい、なかなか渋い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
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12.N邸 元米穀商 -2
旧宿場通りの歴史的景観を偲ばせる建物として貴重である。表札も出ているのでお名前は分かってしまうのだが、NS邸とさせていただいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO320 ) 露出補正 なし
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13.今井橋
今井川にかかる今井橋。今井川は帷子川の支流である。JR東海道本線と国道1号に沿って市街地を東に流れ、天王町駅付近で相鉄本線をくぐり、西区との区境に近い岩間町・西久保町の境で帷子川に合流する。これは上流である保土ヶ谷方面を撮っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.旧中橋跡
かって今井川はこの宿場を横切っていて中橋が架けられていた。その川筋は慶安元年(1648年)に新しい保土ヶ谷宿が建設された際に人工的に造られたものだった。しかし、その流路の構造から大雨の際にここで水が滞り、しばしば下流域を浸水することになったが、なかなか改善されなかった。しかし、幕末になって人馬の往来が急増してきたため嘉永5年(1852年)宿場では改修費用100両を準備するとともに町役人が200両の借用を代官に陳情し認められると、すぐに現在の川筋に改修されたといったことが説明されている。また、看板だけの写真になってしまった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.遍照寺山門
旧中橋跡の少し北側に医王山遍照寺という高野山真言宗の寺院があった。遍照寺の創建年代等は不詳ながら、貞観18年(876年)に眞雅僧正が開創したと言われる。慶興法印が元和4年に峯岡から当地へ移し中興したという。本尊の薬師如来像は横浜市指定文化財。念仏百万遍の供養塔や、岡野新田を開拓した岡野家の墓所がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.遍照寺 真雅会館涅槃堂
山門を入ると正面に本堂があるが、その参道の右側に、真雅会館涅槃堂という立派な建物が建っていた。要は葬儀(通夜、告別式)および法要施設である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO160 ) 露出補正 なし
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17.遍照寺 本堂
見たわけではないが、「猫の足あと 横浜市寺社案内」には本尊の木造薬師如来坐像は、量感に富み、目鼻立ちの整った面部は張りが強く、運慶の作風を示していると記されていた。面長の顔だちや左肩に大きな折返しをつくった着衣の形式に宋元風の影響も認められる。市内に伝わる当代の彫刻の中では屈指の佳作だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO400 ) 露出補正 なし
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18.帷子会館
再び環状1号線に戻る。遍照寺から環状1号線に出てきたところに帷子会館があった。「保土ヶ谷歴史まちあるき」のパンフレットには帷子会館は大正初期の建築で、木造平屋建てで近代洋風である。当初は消防署の消防車を収納していた建物であった。現在は町内会館として利用されている。棟にレトロ感漂う板金製フィニュアルを載せ、印象的な妻壁のアーチ付き換気ガラリが2っ並び、木組みの腕木に支えられた庇が付いている。大正期の建物として旧東海道沿いに残る稀有な洋風建物である。歴史的建造物の良い保存活用例とされると説明されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
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19.環状1号線の歩道
環状1号線の歩道 の敷石に、こんな絵柄のブロックが埋め込まれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
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20.NJ邸 元旅館業
横浜帷子郵便局へ曲がるところで、A.旧東海道まちかど博物館コース は終わる。少し保土ヶ谷駅よりに入ったところに第二常盤湯という戦後復興期の昭和28年に建てられ、現在でも営業している銭湯があったのだが、見落としてしまった。まちかど博物館というのは、保土ヶ谷で積み重ねられてきた歴史、生活文化、生業の技を物語るものが展示されている時計屋さん、石材店、薬局などの商店のことである。さて、ここから月見台という高台に向けて洋館堪能コースとなるのだが、横浜帷子郵便局のところを左に入ったところに、このNJ邸があった。大正13年建築で木造平屋建ての洋館付き住宅である。昭和28年ごろ増改築をして平成17年ころまでは旅館業を営んでいたという。    

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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21.E邸 -1
昭和34年に建てられた木造2階建ての洋館付き住宅である。数少ない戦後に建てられた洋館付き住宅で、その特徴が良く判る。低い軒高、緩い勾配のフランス瓦屋根、横長の開放的な窓の洋館と和館からなる。表札もかけられていて、まどのカーテンは閉められているが、住まわれているようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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22.E邸 -2
ここからは、和館の部分が眺められる。よく手入れされて眺めも良い庭からも横浜港を一望できるそうだ。良好な景観を呈する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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23.S邸
昭和4~5年頃建築の木造平屋建て洋館付き住宅である。この辺りは高台になり、高級住宅地である。モダンな平屋建ての洋風意匠と庭が昭和初期の月見台の住宅地景観を偲ばせる住宅である。周囲は新しい家が立ち並んでいるが、どの家もなかなかの景観であった。ここからさらに月見台のバス通りまで上るのだが、坂道が続く。ブログもここいらで一休み。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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2018年4月 8日

春の鎌倉 寿福寺 英勝寺 海蔵寺 3月28日

この日、鶴岡八幡宮の段葛の桜を見終えたのは、まだ、10時を少し過ぎたころだった。しばらく行っていなかった海蔵寺へ行こうと横須賀線の踏切を渡って、寿福寺、英勝寺、海蔵寺と続く道へ出た。観光客は少ない。ゆっくりとみることができた。
 話は違うが、佐伯元行さんという方による日本産のチョウ類全種257種の飛翔写真集が刊行された。これを知ったときに「まさか」と思った。さっそく、注文したところ、本日、手元に送られてきた。佐伯さんは2006年に日本産全種撮影を成し遂げ、さらに今回、全種飛翔写真撮影を達成された。昨今のチョウの写真は、飛んでいるところが珍重されている。私も試みることはあるが。飛翔写真の撮影は極めて難しい。そして、撮った駒に対する歩留まりが悪い。佐伯さんの「蝶の飛翔」写真集はまさに偉業と思う。

1.寿福寺 外門
鶴岡八幡宮から若宮大路を右に曲がって小町通を突っ切り、踏切をわたり、右へ進むと左手に寿福寺がある。寿福寺は臨済宗建長寺派の寺院で鎌倉五山の第三位。1200年(正治2年)に源頼朝夫人の北条政子により開山された。地味なお寺で観光客は少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.寿福寺の境内
寿福寺の外門の先には山門まで、長い敷石道の参道が続く。境内は「寿福寺境内」として1966年(昭和41年)3月22日に国の史跡に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.英勝寺 ウスズミザクラ
次は英勝寺である。創建は寛永13年(1636年)の浄土宗のお寺である。開山は水戸光圀の姉である玉峯清因、開基は英勝院尼。現在、鎌倉唯一の尼寺という。小さな入口を入って拝観料を支払う。受付の方が「ウスズミザクラが咲き始めましたので見ていってください」と教えてくれた。 ウスズミザクラはエドヒガン系の桜で、咲き初めがピンクで、後に清楚な白い花ビラとなり、散る間際には墨をさしたような色に変わるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.英勝寺 聖観菩薩
本堂のお参りは後にして、太子堂、 聖観菩薩の矢印を見て、崖の上に上がってみる。 聖観菩薩のいわれはよくわからない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.英勝寺 仏殿
英勝寺の仏殿は、1636年(寛永13年)に建てられた禅宗様方三間裳階付の建物で宝珠殿(ほうじゅでん)と呼ばれる。 扁額に何と書かれているのか読みにくかったが、どうやら「寶珠殿」と書かれているらしい。 寛永20年(1643年)4月11日の裏書きがあるそうだ。仏殿は間口、奥行きとも3間、屋根は寄棟、裳階(もこし)付きの建物である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.英勝寺 本尊 阿弥陀如来
仏殿正面の小窓を開けると本尊の阿弥陀如来を拝観することができる。この阿弥陀如来像は徳川三代将軍家光の寄進といわれる。RX10M4でISOの上限を3200にし、シャッター速度を1/500秒より速い設定にしておくと、開放でこれより光量が少ない場合は、シャッタースピードが遅くなる。この場合1/60秒でシャッターが切れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.英勝寺 竹林
鎌倉には報国寺という、石灯篭や赤い野点傘が置かれ、孟宗竹の緑をひきたたせている立派な竹林のあるお寺があり、2010年に訪れている。しかし、わたくしは此処の竹林のほうが好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.スジグロシロチョウ
この日は暖かい日だった。英勝寺の境内に咲く紫色のダイコンバナでスジグロシロチョウが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.英勝寺 手水鉢
境内を歩いているといくつかの石造物があり、その中に由緒ありそうな手水鉢があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.海蔵寺 入口
英勝寺からさらに進むと、左に曲がる海蔵寺への道がある。海蔵寺は鎌倉駅から1.4kmのところにある。海蔵寺も臨済宗建長寺派のお寺。 wikipediaによると 建長5年(1253年)に宗尊親王の命により藤原仲能が創建し、鎌倉幕府滅亡時に焼失、応永元年(1394年)に上杉氏定の開基、心昭空外を開山として再興されたと伝えられる。正面が山門だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.ムラサキシジミ
海蔵寺の庭で敏捷に飛び回る小型のチョウがいた。コツバメと思ったがムラサキシジミだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.海蔵寺 鐘楼と庫裡
海蔵寺の鐘楼は秋の紅葉の頃が美しく、この寺のポイントになって入る。左奥に見えるのは、2階建て、出桁造で、江戸時代の建立である庫裡だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.海蔵寺 本堂
山門を入って正面に、十一面観音が安置された本堂がある。ミツマタの花がきれいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/900秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.海蔵寺 カイドウの花
海蔵寺はカイドウの花が良いと聞いていた。庫裡の脇に咲くカイドウはやっと蕾が開き始めたころだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 114mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.海蔵寺 龍護殿
本堂の中は広間になっていて龍護殿と書かれた額がかけられていた。本堂は龍護殿と呼ばれているらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.海蔵寺 本堂裏手の庭園
本堂の裏手には、綺麗に手入れされた非公開の山水庭園があった。水の寺とも言われる海蔵寺だけあって、湧水から成る池や、初夏のあやめ、晩秋の紅葉と、緑色の苔とのコントラストが非常に美しいといわれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.海蔵寺 カイドウと庫裡の屋根
カイドウの花と背景とを写し込もうと思い、絞りをf11にして撮ってみた。カイドウの花までの距離があり思うようにはいかなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 39mm ISO640 ) 露出補正 なし
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18.海蔵寺 
本堂から山門を見て、右側に薬師堂と呼ばれる仏殿がある。1777年に同じ鎌倉にある浄智寺から移設されたそうだ。中には鎌倉十三仏のうちの一つである、薬師如来坐像が置かれていて、拝観できた。向かって右手に日光菩薩、左手に月光菩薩が祀られている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f3.2 1/125秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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19.海蔵寺 出口
本堂から見て、正面の山門が入口だとすると、その左手に出口に当たるもう一つの門がある。ユキヤナギがきれいに咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 51mm ISO100 ) 露出補正 なし
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2017年2月16日

神戸と有馬温泉(4) 有馬温泉から宝塚へ 12月26~27日

12月26日朝、ホテルに荷物を預け、旧居留地、生田神社へと歩いて元町へ戻ってきた。かみさんがご近所にお土産を買いたいというので元町商店街へ行く。少々歩き疲れたので老舗のコーヒー店に入った。時刻は11時、小腹が減ったのでモーニング・セットを頼んだところ、そのオムレツがとても旨かった。
 元町駅前のホテルに戻って、荷物を受け取り、再びJRで一駅、三宮へ行く。ここから有馬温泉までは路線バスだ。新神戸駅で乗客を乗せたあと、バスは長いトンネルに入った。車内は少々窮屈だったが、それぞれのバス停で乗客が入れ替わるのを見ていると飽きない。
 有馬温泉に着いたときは少し雨が降ってた。今宵の宿の「古泉閣」はバスが着いたところから北東の方向へ坂を上がっていく。まだ1時半だった。チェックインして荷物を預け、宿の送迎車で「ねね橋」の近くまで送ってもらった。帰りも電話をすれば来てくれるというので助かる。雨もほとんど止んでいて、約2時間、有馬温泉の街の散策を楽しんだ。良いところだ。

有馬温泉

有馬温泉のメインストリートである太閤通りにある有馬温泉観光総合案内所で、地図をもらい温泉街の散策をはじめた。もっと賑やかな歓楽街があるのかと思っていたが、鄙びた温泉街という感じである。人は多いが街はしっとりとしている。やはり、中国からの観光客は多い。
 温泉街は標高350m-500mに位置している。細い石畳の坂道があり、その両側に古い建物の商店が並ぶさまは、ちょっとプロバンスのエズの日本版のように感じた。

72.ねね橋
この橋の100mくらい下流にかかる太閤橋でバスを下りた。この橋は「ねね橋」といい、有馬温泉のメインストリートである太閤通の手前にある。小雨が降っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
73.太閤橋
川は有馬川という。「ねね橋」のところまで上がってきて、「太閤橋」をながめた。まず、今宵の宿「古泉閣」へ行こうと思うが、道が判らなかった。近くのお店の人に尋ねて、万年坂を北東の方向へ上がっていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 17mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
74.古泉閣へのアプローチ
やがて左手にトンネルがあって、そのトンネルの向こうに「古泉閣」の建物が見えた。なかなか立派な構えだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
75.古泉閣
「古泉閣」はJALのEasy Hotelsで予約を入れておいた。「古泉閣」の元湯の櫓が「太閤橋」の脇にあった。創業は約60年とそれほど古くはない。有馬温泉で最も古い旅館は「兵衛向陽閣」で創業700年と言われ、太閤秀吉により命名された老舗だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
76.古泉閣のロビー
まだ1時半であったが、ロビーでチェックインをする。高台にあって眺めが良い。これは西宮の方角になるのだろう。荷物を預けて、さっそく温泉街の散策に出かけることにした。メインストリートの太閤通りの入り口まで宿の送迎バスで送ってくれるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 24mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
77.湯本坂
太閤通りが途切れるところを左に行くと湯本坂だ。緩やかな石畳の細い坂道が続き、古い町並みになっている。歓楽地というイメージはない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
78.金の湯
ここは古くから有馬の元湯として親しまれてきた立ち寄り湯だ。鉄分と塩分を多く含む「金泉」と言われる湯は気楽に楽しめると人気がある。無料の足湯コーナーもあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
79.炭酸煎餅
湯本坂を上がっていくと、有馬土産の決定版とも言われる炭酸煎餅の老舗「三津森本舗」があった。1907年創業で100年以上も続く炭酸煎餅の元祖だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/60秒 19mm ISO640 ) 露出補正 なし
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80.火事の跡
湯本坂をさらに進むと右手に焼け跡があった。ここは有馬唯一の人形筆専門店のあったところだと聞いた。自宅に戻って調べてみたところ、昨年(2016年)11月11日未明に発生し、計4棟を焼いた猛火は、住人とみられる女性の命を奪っただけでなく、室町時代から続く伝統工芸品「有馬人形筆」の歴史を受け継いできた老舗筆店をものみ込んでしまった。温泉の代表的な土産物として知られる人形筆を唯一製造・販売していたその「灰吹屋西田筆店」は火元の民家の東隣にあり、木造2階建ての製造工房でもあった店舗兼住宅が全焼してしまったという。石畳の道を挟んで向かい側に「山椒彩家」という、この辺りの名産である有馬山椒の佃煮屋さんがあり、その店に入り、店員さんと話をしたときに、幸い、風向きの具合で被災を免れたと聞いた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 12mm ISO640 ) 露出補正 なし
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81.古い建物の商店
「山椒彩家」で温泉神社への道を聞いて、行ってみることにする。湯本坂を引き返す。人通りはあるのだが、このときはたまたま少なかった。小雨が降るひっそりとした佇まいが良い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
82.御所泉源
湯本坂の途中にある赤いポストの先を左へ行くが、そこに御所泉源というところがあった。有馬温泉の7つの泉源のひとつで、温度は83度、泉質は含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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83.温泉神社への階段
温泉神社へは長い上りの石段が続いていた。途中、右手に妙見堂という額のかかった赤い鳥居があった。鳥居の向こうに庵がある。息切れがする階段なのでここで一息入れる。妙見堂の謂れはわからない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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84.温泉神社 -1
石段を登りきると大きな鳥居があり、正面に温泉神社があった。妙見堂の手前、石段の登り口に「有馬温泉を発見したといわれている大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)などの神々がまつられています。子宝が授かる神様として知られています。有馬温泉の守護神として親しまれており、温泉神社ともよばれています。」という説明板があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 17mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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85.温泉神社 -2
近づいて、正面を避けて写真を撮った。温泉神社は全国に多々あるがその祭神は大己貴命・少彦名命であるところがほとんどだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 12mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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86.極楽寺 -1
温泉神社のほかにもいくつか寺があった。ここ極楽寺は浄土宗の寺院。山号は寂静山、院号は伝法院、本尊は阿弥陀如来坐像。wikipediaによれば、伝承では593年、聖徳太子の開基と伝えられている。現在の堂宇(寺の建物のこと)は1782年に再建されたものである。このときに再建された庫裏は1995年の阪神淡路大震災で半壊したが、その修築中の基礎の下から豊臣秀吉が築造した「湯山御殿」の遺構の一部が発見されることになった。遺構は茶器や瓦などの数多くの出土品とともに神戸市文化財史跡の指定(1997年)を受け、遺構の上に建設された「神戸市立太閤の湯殿館」で1999年より一般公開されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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87.極楽寺 -2
豊臣秀吉が築造した「湯山御殿」遺構の上に建設された​​​​​​「神戸市立太閤の湯殿館」​​​はすぐ近くにある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4​.5​​​​ 1/1​25​0秒 1​2​mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
88.温泉寺 -1
ここは温泉寺だ。wikipediaによると、黄檗宗の仏教寺院で山号は有馬山。本尊は薬師如来。宗派はもとは真言宗であったという。縁起によれば、724年、行基により有馬温泉郷の傍、六甲山系は愛宕山の中腹に開かれたとされ、鎌倉時代の仁西を中興の祖とする。1576年に火災で全山焼失したが直ちに北政所によって再建された。 その後再び火災にあい、1582年に現在ある薬師堂が建立された。しかし明治時代初めの廃仏毀釈で、1590年に豊臣秀吉が有馬大茶会を開催したとされる阿弥陀堂も含め、薬師堂以外の堂塔は全て取り壊されてしまった。その後、廃寺となった旧温泉寺の奥の院であった黄檗宗清涼院が寺籍を継いで現代に至っているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4​​​​​ 1/1​00​0秒 1​0​mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
89.温泉寺 -2
近づいて薬師如来坐像を拝む。正式には黄檗宗温泉禅寺というのか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4​​​​​ 1/140​0秒 1​5mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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90.炭酸煎餅試食
戻り道で、再び湯本坂で炭酸煎餅の老舗に立ち寄った。小麦粉、片栗粉、砂糖、塩を炭酸水で溶いた生地を丹精込めて手焼きしている。そのデモ・コーナーがあって、職人さんが焼きたてを手渡してくれ、試食した。パリッとした食感とほのかな甘さが良い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8​​​​​ 1/180秒 1​4mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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91.「切手文化博物館」
午後3時を過ぎた。通りすがりにあったスタンド・バーで生ビールを一杯飲んで、太閤通りの入り口まで戻り「古泉閣」に電話をして迎えの車を頼んだ。「古泉閣」の少し先に「切手文化博物館」がある。2005年(平成17年)5月6日、財団法人郵趣文化センターが運営する博物館として開館。同法人理事長で、世界的な切手収集家の金井宏之(2012年没)が館長を務めた。金井宏之というかたは大阪市北区にある金井重要工業株式会社代表取締役だった人で「古泉閣」も金井重要工業の関連企業である。「古泉閣」に着いて、その「切手文化博物館」へ行きたいというと、4時で閉館で3時半までに入場しなくてはいけないという。あいにく明日は休館日だ。さすが関連企業、フロントから「切手文化博物館」へ電話をしてくれて、閉館時間を少し待っていただき、見学することができた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 22mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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有馬温泉と別れ 宝塚経由伊丹空港へ 12月27日

有馬温泉「古泉閣」では八角風呂、岸壁風呂の二つの湯を楽しんだ。温泉は塩分が海水の2倍で金色と称されている茶色の湯だったが、通常の水を沸かした透明のお湯の浴槽もあった。夕食は部屋食で、但馬牛も堪能した。
翌29日も少し散策をしようと思っていたが、これというところも思い当たらず、早めに宝塚へ下りることにした。なぜ宝塚かというと、有馬温泉から伊丹空港へのバスは出ていないのでいったん三宮か大阪、あるいは宝塚へ出るしかない。そこで宝塚行のバスに乗り、宝塚を少し見物して、伊丹空港行のバスに乗ることを選択した。
 早めに着いた伊丹空港で、遅めの昼食にし、羽田から使用機の到着が遅れたJAL126便に搭乗して、18時過ぎに無事、羽田空港に着いた。思い付きの旅行だったが、行ってみたかった有馬温泉にも行くことができ、良い思い出となった。

92.有馬温泉との別れ 「ねねの像」
朝はゆっくりして「古泉閣」を出発した。「太閤通り」の入り口まで宿の車で送ってもらう。宝塚行のバスは太閤通りを少し入ったところにある発着所から出る。バスの時間をチェックして、まだ少し時間があるので、その近くをぶらぶら歩く。「ねね橋」のたもとに「ねねの像」があった。有馬温泉を気に入っていた秀吉は、妻のねねや千利休などを連れてたびたび有馬を訪れていたという。「ねねの像」の銘板には平成9年4月10日 笹山幸俊(当時の神戸市長)の名があり、新谷英子 作 とあった。それほど新しいものではない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/30秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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93.有馬温泉とお別れ 「太閤橋」
「ねね橋」を渡って、「古泉閣」の元湯の櫓の脇を歩いて「太閤橋」に出てきた。写真の向こう側が温泉街になる。「太閤橋」と「ねね橋」の間は有馬川に降りていくことができるようになっており、親水公園と呼ばれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/30秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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94.有馬温泉とお別れ 「太閤秀吉像」
「太閤橋」の温泉街側には湯けむり広場があり、噴水の横に太閤秀吉像が鎮座している。秀吉像の視線の先には朱塗りの「ねね橋」が架かり、そこには「ねね像」が立っている。茶人太閤像 新谷美子作 昭和57年5月30日 と銘があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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95.有馬温泉とお別れ 「湯けむり広場」
「太閤橋」を渡ったところに「湯けむり広場」があって、その中央には湯けむりに見立てた滝があり、その滝を浴びるように池の中にかっぱの像「友情」があった。平成5年、札幌市定山渓温泉から提携20年を記念して贈られたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/40秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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96.宝塚 バスの発着所に戻り、宝塚行の路線バスに乗った。途中のバス停で人の乗り降りがある。乗り心地は悪く、宝塚までの小一時間は少々疲れた。かみさんのご機嫌は良くない。バスは阪急電車の宝塚駅に11時半前に着いた。宝塚と言えば宝塚歌劇団だが、阪急電鉄の一部門であり、阪急阪神東宝グループのエンターテイメント・コミュニケーション事業として運営は阪急電鉄創遊事業本部歌劇事業部が行っている。劇団員は阪急電鉄の正社員扱いとなっているという。この「TAKARAZUKA REVUE」の像は2014年宝塚歌劇100周年を記念して2015年9月1日に宝塚市が設立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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97.宝塚大劇場
宝塚大劇場はもちろん宝塚歌劇団の本拠地であり、各組によるミュージカル公演で毎年100万人以上の観客を動員する。座席数は2,550。小劇場「宝塚バウホール」(座席数526)を併設する。初代大劇場は1924年開場。1935年1月25日に火事に見舞われたが、阪急の小林一三の英断によって早急に復興されて、同年4月に再開した。1945年、日本の敗戦でアメリカ軍に接収されたが、後に返還され、1946年「カルメン/春のをどり(愛の夢)」で再開。1974年に「ベルサイユのばら」、1977年に「風と共に去りぬ」が上演され、初風諄、榛名由梨、汀夏子、鳳蘭、安奈淳、松あきら、上原まり、瀬戸内美八、順みつきなどのスターが彩りを添えた。2代目劇場は1993年1月1日開場。座席数2,550。南ヨーロッパ風の外観を持つ。1995年1月17日の阪神・淡路大震災では、盆を支える柱が折れるなど大きな被害を受けた。2014年4月に宝塚歌劇団は創立100周年を迎える(wikipedia参照)。暮れの平日、午前中なのでひっそりとしていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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98.火の鳥
宝塚大劇場の少し先に「手塚治虫記念館」があった。手塚治虫は、5歳から24歳までの約20年を宝塚で過ごしたとのこと。非核平和都市を宣言する宝塚市によろ建設された「火の鳥」のモニョメントが「手塚治虫記念館」の前にあった。「火の鳥」の原点は、ロシア民話の中の、自らの体を炎に焼き、その炎の名から自ら復活し永遠に再生し続ける「生命の象徴」として登場するとの銘板があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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99.花のみち
阪急電車の宝塚の駅から宝塚大劇場まで、1924年の宝塚大劇場開場により造成された段葛型道路で結ばれていた。宝塚歌劇へ続く花道の意味がある。桜をはじめ四季の花々や植物が植えられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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100.伊丹空港
伊丹空港には2時前に着いた。ゆっくり昼食にしたがまだまだ時間があった。JALのラウンジでしばしゆったりとしていた。ラウンジの前の滑走路を眺めていると、次々と飛行機が着陸し、離陸していく。天候は荒れ模様だが南の方向は晴れ間も出ているようだ。写真は大阪市や堺市の建物だろうか、その奥に霞んで見えるのは和歌山方面だろうか。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250​秒 300mm ISO360​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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101.離陸
JAL機が目の前を離陸していく。ジェット旅客機の離陸時のスピードは大体時速240~300kmとのこと。新幹線と同じくらいだ。しかし、さすがに1/250秒のシャッタースピードでは止まらない。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6​.3​​​ 1/​250​秒 300mm ISO320​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2015年4月25日

根津神社へ歩く 4月16日


 この日は小石川植物園へツマキチョウの写真を撮りに行ったが、都営地下鉄の白山駅で下車したとき、改札口を出たところに根津神社→と書かれた案内板があった。つつじが咲き始めているらしい。

 午後2時過ぎに小石川植物園を退出したが、その時に受付のかたに根津神社へはどう行くのかと尋ねてみた。地図をくださって丁寧に教えていただいた。それほど遠くはなさそうだ。寄って行こうと思う。
ところが、道を間違えたこともあり、45分ほど歩いてしまった。小石川植物園を出て、白山駅まで戻り、その先を本郷通りへ出た。南北線の東大前駅へ向かって歩いた。途中、日本医大の方へ左に曲がればそう遠くなく根津神社の裏側(北側)に行けたのだが、まっすぐ行ってしまい東大農学部正門に出てしまった。交番で聞いて左折し、言問通りを根津一丁目へ出て、ようやく不忍通りの根津神社入り口に出た。左折して表参道の鳥居にたどり着いたのは午後3時10分だった。

  神橋、楼門、唐門から、透塀で囲まれた社殿前に入って拝殿でお参りをした。透塀の西門から出て、駒込稲荷、乙女稲荷をお参りしつつじが丘(つつじ苑)に咲くつつじを鑑賞した。人も多く出ている。第46回「文京つつじまつり」が4月11日~5月6日の間開催されている。約2000坪のつつじ苑には、約100種3000株のツツジが咲く。種類が非常に多く、開花時期が違うため、早咲きから遅咲きへと花が移り変わり、長い期間様々なツツジを楽しむことができるという。

1.浄心寺
本郷通りを東大の方へ歩いていると、お寺が多くあった。なかでもこの浄心寺は立派な構えだった。浄土宗のお寺だそうだ。中へは入らなかった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/850秒 12mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2.東大農学部正門
本郷通りに面した東大農学部正門。この先に東大正門、赤門がある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/750秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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3.東大農学部の塀
東大農学部の弥生講堂に沿った、本郷通り沿いの塀。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/160秒 21mm ISO250 ) 露出補正 なし
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4.根津神社 鳥居と表参道
不忍通りの根津神社入り口を左に入っていくと、右手に根津神社の鳥居があり、参道が見えた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/950秒 6mm ISO400 ) 露出補正 なし
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5.楼門
参道を進むと楼門が見えた。その右側には神楽殿が見える。根津神社のホームページによれば宝永2年(1705年)五代将軍綱吉は兄綱重の子綱豊(六代家宣)を養嗣子に定めると、氏神根津神社にその屋敷地を献納、世に天下普請と言われる大造営を行なった。翌年(1706年)完成した権現造りの本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の全てが欠けずに現存し、国の重要文化財に指定されている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 8mm ISO400 ) 露出補正 なし
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6.唐門から拝殿を望む
楼門の先に唐門がある。唐門は神社の正門で、両妻に唐破風を備え、天井には今は剥げ落ちてしまっているが、藤原立信の墨江の龍が画かれてあったという。唐門の袖のよう透塀が拡がる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/400秒 8mm ISO400 ) 露出補正 なし
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7.六基の庚申塔と力石
根津神社境内の乙女稲荷神社と駒込稲荷神社の間に庚申塚と力石・賽の大神碑があった。六基の庚申塔は道の辻などに建てられていたものが、明治以降道路拡幅などのため、根津神社に収められたそうだ。六基の庚申塔は背中合わせで建てられている。この庚申塚に集められた丸い石は力石で、左の丸い大きな石には「五拾貫目」と彫られて、右の力石には「三十五メ目」と彫られていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/160秒 6mm ISO320 ) 露出補正 なし
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8.乙女稲荷の鳥居
一番奥にある駒込稲荷神社から乙女稲荷神社の方へ戻ってくると、乙女稲荷神社の小さな赤い鳥居が連なる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/90秒 13mm ISO400 ) 露出補正 なし
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9.乙女稲荷神社から見る社殿の屋根
乙女稲荷神社はやや高いところにあって、その前は踊り場のようになっている。そこから緑青色の根津神社社殿の屋根が眺められた。手前は透塀。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
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10.徳川家宣胞衣塚(とくがわいえのぶえなづか)
当時の慣習により、六代将軍の家宣の胞衣(胎盤)を埋めたところと伝えられ、10数個の割石が雑然と積み重ねられていた。この根津神社の境内は五代将軍綱吉の兄、綱重(家光の第二子)の別邸で、綱重の長子、家宣は寛文2年(1662年)4月5日ここでうまれたとのこと。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 5mm ISO320 ) 露出補正 なし
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11.つつじ苑のツツジ
乙女稲荷神社を一旦下りて、つつじ苑に入った。西側の傾斜地に約100種3000株のツツジが咲く。第46回「文京つつじまつり」が4月11日~5月6日の間開催されていて、見に来ている人も多かった。つつじ苑への僅かな入園料は寄進として、重文の社殿と楼門の漆塗り修理をはじめ、順次進められる神域の整備に充てられるそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 16mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
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12.約2000坪のつつじ苑
種類により、開花時期が違うため、早咲きから遅咲きへと花が移り変わり、ゴールデン・ウィーク過ぎまで、様々なツツジを楽しむことができるという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/160秒 10mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
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13.シロヤシオ
見たことのない白いつつじの花が咲いていた。シロヤシオはゴヨウツツジともいう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 55mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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14.モンシロチョウ
歩いているとモンシロチョウが飛び立った。しばらくするとまたこの白いつつじの花に戻ってくる。吸蜜している様子はない。白い花が好きなようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/200秒 46mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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15.楼門を振り返る
楼門には左右には随身像があった。正面左側の随身は、五代将軍徳川家綱がモデルで、右側は水戸光圀がモデルと言われている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/170秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段  
;クリックすると大きな写真になります。
16.神橋 楼門の手前には橋が架かっていた。この神橋は平成18年に境内整備事業の一環として架橋された比較的新しいものだそうだ。 拝殿に向かい一礼して根津神社を退出した。     

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/160秒 9mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。