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2024年3月 8日

多摩動物公園 ⑤ 昆虫生態園とアフリカ園のネコ科の動物 2024年1月29日 東京都日野市

夢中になって撮影を続けた。12時半を過ぎそろそろ引き上げることにした。
 せっかく来たのだから動物たちも少し見ておきたい。見るとすればやはりネコ科の動物たちなので、昆虫園を出て、右(北)にあるアフリカ園へ向かった。その途中にサバンナキッチンというレストランがあった。もちろん、セルフサービスのところで、子供さんたちと一緒の家族連れが多く、賑やかである。ノンアルコール・ビールとパスタを注文して、受け取ったが、座る席が見つからない。やっと空いた席があって着席、落ち着いた。
 食事を終え、ライオンバスの乗り場がある、ライオンの放し飼いされているフィールドを見た。残念ながら、台の上に♀ライオンが1頭休んでいるだけで、閑散としていた。そこへ子供たちを沢山乗せたライオンバスがやってきた。ライオンが横たわっている台に向かってくる。ライオンは立ち上がり、バスを迎える。バスからライオンに餌が与えられるのかと持ってみていたが、ライオンバスの車内からの餌やりは行っていないそうだ。そして、主にサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息する、大きさ60cm~90cm程度のサーバルというネコと、チーターを見てきた。チータはこの2月にアメリカから3頭受け入れ、9頭になるそうだ。このほかネコ科では、ユキヒョウ、アムールトラが飼育されている。
 午後2時、帰路に着いた。帰り、ナビは中央高速道に上がり高井戸から環八経由で帰る道を指示したが、時間的には早かった。

000=240129192 X700 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg
サーバル 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

082_240129141mt X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 82.アオタテハモドキ♂ -1
温室の中で撮影を続ける。アオタテハモドキは、地下1階のフィールドに多くいた。あまり高いところへは行かず、地面に生えている草に沿って飛んでは、静止し、吸蜜する。ランタナの花に来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 )
083_240129422t X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 83.オオゴマダラ
オオゴマダラは相変わらず比較的大きな木に周囲に集まって飛んでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
084_240129148 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 84.ツマベニチョウ♂ -1
傷のない綺麗なツマベニチョウの♂を見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
085_240129425 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 85.タイワンキチョウ
このタイワンキチョウはホナガソウではなく他の小さな花(メキシコハナヤナギ?)で吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO180 )
086_240129429tm X900 ◎多摩動物公園 ベニバナサンダンカ Z50 Z105mc.jpg 86.ツマベニチョウ♂ -2
これもきれいなツマベニチョウの♂と思ったが、後翅の先が擦れていた。ツマベニチョウは敏速に飛翔するので、擦れることが多いのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
087_240129153t X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 87.アオタテハモドキ ♂か♀か?
同じ個体に再会したのかもしれない。ちょっと♀のようにも見えるのだが、やはり♂かな。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 )
088_240129434 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 88.アオタテハモドキ♂ -3
メキシコハナヤナギ(墨西哥花柳)の小さな花で吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO110 )
089_240129438 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 89.アオタテハモドキ♀
アオタテハモドキの♀の花紋は変異が多い。この個体も♂のように後翅に「青」がある。後ろのランタナではオオゴマダラが吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
090_240129450tm X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 90.ツマベニチョウ♂ -3
ベニバナサンタンカ(紅花山丹花)で吸蜜するきれいな♂だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
091_240129173 X900 ◎多摩動物公園 ツマムラサキ飛翔 RX10M4.jpg 91.ツマムラサキマダラ♀ 飛翔
少し被写体ブレしたのが飛んでいる感じが出てよかったのではないかと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO125 )
092_240129464 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 92.ツマベニチョウ♂ -4
ようやくきれいな個体のマベニチョウが姿を現すようになった。だが、この個体もよく見ると右前翅の先端が切れているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO110 )
093_240129471 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 93.イシガケチョウ
最後にイシガケチョウがランタナの花に来たところを撮った。翅を逆に閉じるようにして止まっていた。これで蝶園を退出する。ベニモンアゲハのきれいな個体が撮れなかったのは残念だったが、十分撮影を楽しむことが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
094_240129174 X900 多摩動物公園 全景 RX10M4.jpg 94.昆虫園
昆虫園を後にして、アフリカ園へ向かう。振り返ると、写真の右側に見えるのが昆虫生態園、左側が昆虫園本館である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 9mm ISO100 )
095_240129176 X900 多摩動物公園 ライオン RX10M4.jpg 95.ライオン
その前に腹ごしらえをしてアフリカ園へ行く。サッカー場ほどあるフィールド(放牧場)には、木で作られた1mほどの台の上で雌ライオンが腹ばいになっていた。他にライオンの姿は見えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
096_240129178 X900 多摩動物公園 ライオンバス  RX10M4.jpg 96.ライオン・バス
右手の奥にライオン・バスの乗り場があり、そこから子供たちを大勢乗せたバスが出てきた。バスは雌ライオンが横たわっていた台に近づく。と、ライオンは立ち上がってバスを迎える。係の人が餌を与えるのかと思ったが、それはなかったようだ。バスからの餌やりは行っていないという。多摩動物公園では現在14頭のライオンを飼育されている(2022年4月現在)。 普段ライオンバスから見られるライオンの群れのメンバーは9頭おり、そのなかから日替わりで6頭前後が放飼場で展示されるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO160 )
097_240129186 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 97.サーバル -1
サーバルの舎へ行く。もちろん金網で囲われている。大きさはそれほど大きくなかったが、このサーバルは体調70cmくらいだった。品の良い猫のような可愛い顔をしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 140mm ISO100 )
098_240129188 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 98.サーバル -2
突然大きな口を開けて欠伸をした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 140mm ISO100 )
099_240129191 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 99.サーバル -3
向きを変えてくれた。金網越しに撮っているので画像にその影響が出る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 140mm ISO320 )
100_240129198 X900 多摩動物公園 サーバル  RX10M4.jpg 100.サーバル -4
凛々しい良いルックスだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 208mm ISO100 )
101_240129201 X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 101.チーター -1
その隣にチーターの放牧場があった。約3秒で時速0kmから96kmまで加速できるとされ、世界最速の哺乳類といわれているチーターにとっては決して広い放牧場っではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 210mm ISO800 )
102_240129205 X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 102.チーター -2
多摩動物公園で飼育されているチーターは6頭であったが、この2024年2月1日にアメリカのリーG.シモンズワイルドサファリパーク(ネブラスカ州)から雄2頭、ザ・ワイルズ(オハイオ州)から♀1頭がが来園し、計9頭になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 213mm ISO100 )
103_240129219mt X900 多摩動物公園 チーター  RX10M4.jpg 103.チーター -3
wikipediaによると、チーターは体長110 - 150cmで、肩高67 - 94cm。体重35 - 72キログラムkg。体型は細い。頭部は小型。耳介は小型で、やや扁平。犬歯および歯根は小型だが、これにより鼻腔が広くなり呼吸量を増加させると共に獲物に噛みつきながら呼吸がしやすくなっている。この放牧場の隣に飼育舎がある。これからどうしようかと思案したが、この日はこれで園を退出することにして、帰路に着いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 250mm ISO100 )

2024年3月 2日

多摩動物公園 ③ 昆虫生態園_3 2024年1月29日 東京都日野市

入園してから約1時間経過した。撮影を続ける。汗をかくほどに暑い園内の気温には慣れた。昆虫生態園は上から見るとチョウが羽を拡げたような形になっていて、その中心部が温室になっている。1階から入って温室内に造られた緩いスロープを下りていくと地下1階のフィールドになっている。ここに、アオタテハモドキや、タテハモドキが多かった。そんな昆虫自然園の中を行ったり来たりしていたのだが、だんだん、余裕が出てきて少しでも姿の良い、つまり、翅が破れてなくて、鱗粉も落ちていない個体を探しては撮っていった。

000_240129111t X900 ◎多摩動物公園 昆虫園 RX10M4.jpg
集まって吸水するタイワンキチョウたち 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

043_240129060 X900 ◎多摩動物公園 リュウキュウアサギマダラ RX10M4.jpg 43.リュウキュウアサギマダラ
温室の中は、天気の良い日は燦燦と陽が差し込む。このリュウキュウアサギマダラはきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 )
044_240129320 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 44.タイワンキチョウ
身近なところで多く見られるキタキチョウとは、裏面のイラストのような黒い模様はタイワンモンキチョウと似ているが同じではない。また、後翅外縁部は弧になっていて、キタキチョウは角ばっているところがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO100 )
045_240129066t X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 45.タテハモドキ裏面 -1
タテハモドキやアオタテハモドキには、かってジャノメチョウ科と呼ばれていたタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科のチョウと同じような眼状紋がある。タテハモドキは、そのころもジャノメチョウ科ではなく、タテハチョウ科のタテハモドキ亜科に分類される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 )
046_240129331t X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 46.シロオビアゲハ♂ -1
このピンクのクササンタンカの花に来ていたシロオビアゲハは、残念ながら尾状突起が少し破れていたので、トリミングしてカットしてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
047_240129334 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 47.アオタテハモドキ♀
♂の後翅の青い紋は鮮やかであるが、♀のいでたちは地味である。渋い。♀の翅表の模様は個体差があり、眼状紋は大きい。残念ながら前翅の角が破けてしまっている。温室のチョウは金網にぶつかってかどが擦れることが多いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
048_240129338 X900 〇多摩動物公園 ♀ Z50 Z105mc.jpg 48.カバタテハ
カバタテハは飛んでいる個体数が少なく、傷ついた個体が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
049_240129340 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 49.オオゴマダラ
白いクササンタンカで吸蜜するオオゴマダラ

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
050_240129077 X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 50.イシガケチョウ
葉っぱに止まってこちらを見ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 155mm ISO400 )
051_240129348 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 51.2頭のカバタテハ
ピントが合っている左側が♀で右側が♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
052_240129079 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 52.タテハモドキ -1
やっときれいなタテハモドキを見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 175mm ISO100 )
053_240129082t X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 53.タテハモドキ -2
下の階へ下りていく道にも、タテハモドキが止まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 13mm ISO100 )
054_240129086 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 54.タテハモドキ裏面 -2
タテハモドキは2015年1月にバリ島のウブドで撮影した。現地ではごく普通にどこにでもいる蝶だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 104mm ISO125 )
055_240129357tm X900 多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 55.タイワンキチョウの顔
ホナガソウに吸蜜に来ているタイワンキチョウをアップにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
056_240129361 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 56.ツマベニチョウ♂
やっと傷のない完品のツマベニチョウが見つかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO100 )
057_240129363 X900 〇多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 57.ベニモンアゲハ♂ -1
シロオビアゲハとベニモンアゲハはなかなかきれいな個体を見つけられなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
058_240129367 X900 ◎多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 58.ベニモンアゲハ♂ -2
前の写真とは異なる個体である。比較的傷のない個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
059_240129369 X900 ◎多摩動物公園 ベニモン♂ Z50 Z105mc.jpg 59.ベニモンアゲハ♂ -3
57.の個体と同じ。ランタナの花が好きなようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
060_240129370t X900 〇多摩動物公園 ベニモン♂ ペンタス Z50 Z105mc.jpg 60.シロオビアゲハ♂ -2
このシロオビアゲハも尾状突起がちぎれてしまっていた。石垣島や竹富島では多く見られるチョウだ。九州南部では迷蝶としてみられることもあるそうだが、分布の北上傾向はないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )

2024年2月27日

多摩動物公園 ② 昆虫生態園_2 2024年1月29日 東京都日野市

撮影し始めて30分もたたないうちに汗をかいてしまった。10時半くらいから子供たちを伴った家族連れの入園が多く、子供たちの嬌声が絶えない。撮影対象が多いので、撮りまくっているとアッという間に30分が過ぎてしまった。
 撮影を続ける。緩やかなスロープを下りていくと、アオタテハモドキが姿を現した。個体数も多い。きれいな個体を選んで撮影する。今回の目的はアオタテハモドキの♂の「青」をきれいに撮ることだった。

000_240129052t X700 ◎多摩動物公園 アオタテハ RX10M4.jpg
クササンタンカの花で吸蜜するツマベニチョウ♂ 2024年1月29日 東京都日野市 多摩動物公園

020_240129271 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 20.オオゴマダラ -1
日本の温室の蝶園ではオオゴマダラが主役と言っても過言ではない。オオムラサキに特化した山梨県北杜市のオムラサキセンターのビバリウムという例外もあるが、温室でのチョウは温度管理や環境管理からどうしても沖縄や八重山諸島に生息する暖地系の種が中心となる。その中でも、日本に産する最大のチョウであり、白くて大きく、ふわふわと飛ぶ美しいオオゴマダラはその象徴だと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO110 )
020_240129271 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 21.オオゴマダラ -2
このオオゴマダラは、平成12年に開催された沖縄サミットの記念切手にもなっている。また、令和2年発行の天然記念物シリーズ第5週でも、その一種として取り上げられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
022_240129276t X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 22.オオゴマダラ -3
園内には多くのオオゴマダラが飛んでいるので撮り放題である。緩やかに飛ぶのでその様子も撮りやすい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
023_240129024 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 23.オオゴマダラ -4
この画に7頭のオオゴマダラを撮りこんだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 )
024_240129278 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 24.リュウキュウアサギマダラ 裏面
裏面はツマムラサキマダラの♀とよく似ている。リュウキュウアサギマダラの幼虫はガガイモ科の植物を食べる。ガガイモ科の植物はアルカロイド系の毒を持つが、ツマムラサキマダラの♀は、その有毒なリュウキュウアサギマダラに擬態しているのだと考えた。ChatGPTで「ツマムラサキマダラの♀は、リュウキュウアサギマダラの♀に擬態しているのですか?」と聞いてみたところ、「ツマムラサキマダラ(Papilio memnon)の♀は、リュウキュウアサギマダラ(Papilio protothorides)の♀に擬態しているとされています。この擬態は、捕食者から身を守るための進化的な戦略と考えられています。」実に明快な答えが返ってきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )
025_240129282 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 25.ベニモンアゲハ -1
ベニモンアゲハはジャコウアゲハの仲間で、幼虫は同様にウマノスズクサを食べる。なかなかきれいな個体を見つけられない。前翅の幅が比較的細いのでこれは♂だろうと推測する。ランタナの花に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO400 )
026_240129286m X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 26.ベニモンアゲハ -2
前の写真と同じ個体である。私は2005年5月に那覇の末吉公園でベニモンアゲハを撮影している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO450 )
027_240129292 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 27.タイワンキチョウ -1
園内には熱帯アメリカ原産で、今のところ日本では、沖縄と小笠原諸島に帰化しているホナガソウ(穂長草)が多く植えられているが、そのホナガソウにはタイワンキチョウが集まって来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.0 1/500秒 105mm ISO640 )
028_240129294 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 28.イシガケチョウ
眼にピントを合わせることが出来た。他に類を見ない特異な模様をしている。地色は白く見えるが青く透き通るようにも見える。雌雄の判別は難しい。このチョウも、温暖化により北上している蝶のひとつであり、国内では年々分布域を広げている。確実に土着しているのは紀伊半島以南・四国・九州・南西諸島だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
029_240129030 X900 〇多摩動物公園 RX10M4.jpg 29.2頭のタテハモドキ -1
本種は、静止する時はほとんどの場合、翅を開く。季節型があり、この個体は夏型だと思う。夏型はキタテハのような前翅外縁部の突出部分がほとんど見られない。夏型はこの個体のように眼状紋が色濃くなる。やはり分布の北上傾向はみられ、九州では大分県を除き定着しているとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 143mm ISO125 )
030_240129297 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 30.オオゴマダラ -5
上にいるのが♀で、下でホバリングしているのが♂である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO110 )
031_240129036m X900 ◎多摩動物公園 RX10M4.jpg 31.2頭のタテハモドキ -2 
しばしば2頭ならんで静止している姿をよく見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO100 )
032_240129037 X900 〇多摩動物公園 タイワンキチョウ RX10M4.jpg 32.タイワンキチョウ -2
ホナガソウには必ずと言ってよいほどタイワンキチョウが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 38mm ISO160 )
033_240129038 X900 〇多摩動物公園 タイワンキチョウ リュウキュウアサギ RX10M4.jpg 33.横断中のタイワンキチョウ
温室内の通路を横切る個体を偶然に捉えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 21mm ISO100 )
034_240129047m X900 多摩動物公園 RX10M4.jpg 34.ツマベニチョウ♂ -1
ツマベニチョウはそれほど多くはなく、しかも傷んでいる個体が多かった。赤いクササンタンカ(草山丹花)の花で吸蜜をしていた。クササンタンカはペンタスともいう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 48mm ISO125 )
035_240129057 X900 〇多摩動物公園 ツマベニを見る男児 RX10M4.jpg 35.ツマベニチョウ♂ -2
前の写真のツマベニチョウを男の子が観察している。その姿をお父さんが見守っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 12mm ISO100 )
036_240129299 X900 〇多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 36.タテハモドキ
全く傷のない、擦れていない個体を探すのはなかなか難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
037_240129055 X900 〇多摩動物公園 アオタテハ RX10M4.jpg 37.アオタテハモドキ♂ -1
この日、ここに来た目的の一つはアオタテハモドキのきれいな個体を撮りたいからだった。2005年5月に石垣島に行ったときには、何頭かの本種を撮影することが出来た。ところが最近は毎年のように東京、横浜で発生のニュースがある。ネットで多くの写真を見させていただいている。昨年の9月にも発生していたようだ。神奈川県東部あるいは町田市と伝えられている。また、横浜市のこども自然園にもいたという情報もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO200 )
038_240129304 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 38.アオタテハモドキ♂ -2
綺麗な個体だった。後翅の「青」が輝く。カメラをしっかり構えて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO100 )
039_240129306 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 39.アオタテハモドキ♂ -3
本種の分布は、北上傾向にあるが、沖縄本島より南部で確実に土着し、それ以北では定着と消滅を繰り返しているという。都内や、神奈川での発生はどういうことなのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f3.5 1/500秒 105mm ISO100 )
040_240129308 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 40.アオタテハモドキ♂ -4
右後翅にほんの僅かに切れているところがあるが、ほぼ完品だった。ホナガソウで吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f5.0 1/500秒 105mm ISO110 )
041_240129317 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 41.アオタテハモドキ♂ -5
同じ個体。どの角度から見ても「青」が美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
プログラム優先オートで撮影  ( f4.0 1/500秒 105mm ISO110 )
042_240129323 X900 ◎多摩動物公園 Z50 Z105mc.jpg 42.アオタテハモドキ♂ -6
これも同じ個体を撮った。ピントもまあまあだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

2021年7月18日

足立区生物園 ツシマウラボシシジミを見に行く 3 of 3 7月3日

午後1時半になった。ツシマウラボシシジミは十分観察させていただくことが出来た。
 蝶園は大温室である。とても暑くて湿気も多い。入園者も多くなってきた。もうひと廻りして退出しようと思う。

039_210703258 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 39.リュウキュウアサギマダラ -3
  前翅の先端が丸いので♀だと思う。羽化したばかりのようだ。翅の地色である水色がきれいだ。ヒメアサギマダラよりやや大きい。竹富島で多く見た。その時は3月の多少気温の低い時だったが、ふわふわと飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
040_210703267 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 40.スジグロカバマダラとリュウキュウアサギマダラ
左側に止まっている少し擦れたスジグロカバマダラは、私の好きなチョウだ。カナダからメキシコまで渡りをするオオカバマダラに似ている。2005年5月に石垣島へ行ったときに、林道に咲くセンダングサの花で吸蜜する多くの本種を見ることが出来た。写真の個体は後翅中央のやや肛角部寄りに黒い性標があり♂である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
041_210703272 X800 ◎足立区生物園 カバタテハ卵 ヒマ RX10M4.jpg 41.カバタテハとその卵
大温室の一角にカバタテハの食草のヒマが植えられているところがある。そこにはカバタテハが多くいた。ヒマのやや大きな葉の表面にばらばらと卵のようなものがあった。カバタテハの卵のようだ。ずいぶん無防備な産卵をするなと思った。淡い 青緑色をした卵には金平糖のよう突起がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO320 ) 露出補正 なし
042_210703277 X800 ◎足立区生物園 カバタテハ卵 ヒマ RX10M4.jpg 42.カバタテハの求愛
そのカバタテハの多くいる一角では、カバタテハが求愛している場面があった。ここでは相手を探すのに不自由しないだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
043_210703287 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 43.ヒメアサギマダラ -4
この花はトウワタ(唐綿)だと思う。トウワタはカバマダラの食草として名を知っていたが、こんなきれいな色の花が咲くことは知らなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
044_210703289 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 44.ダイミョウセセリ
ダイミョウセセリがいた。チリメンナガボソウの花で吸蜜している。一般的にはこのような蝶園では飼育されない種と思う。何かに紛れ込んできたのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
045_210703292 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 45.モンシロチョウ -2
♀のようである。普通モンシロチョウも蝶園では飼育しないと思うが、園内に掲示されている「今大温室で見られるチョウ」で紹介されているので、意図的に放蝶されているのだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO1000 ) 露出補正 なし
046_210703302t X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 46.セセリチョウとリュウキュウアサギマダラ
ピントが合っている左側のセセリチョウは、イチモンジセセリか、オオチャバネセセリと思うが、これも飼育されたものとは思えないが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO2500 ) 露出補正 なし
047_210703306 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 47.餌台
蝶園ではよく見かける花を置いた餌台だ。花びらをちぎって置いただけでなく、何か蜜がトッピングされているのだろうと思う。「昆虫ゼリー」なるものがあって市販されているようだが。オオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ヒメアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、そしてツマベニチョウが食事中だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
048_210703312 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 48.ツシマウラボシシジミ -18
そろそろ退室しようと思う。そばに半開翅しているツシマウラボシシジミがいたので撮る。さっき半開翅していたのと同じ個体ヵも知れない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO800 ) 露出補正 なし
049_210703316 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 49.足立区生物園 館内の天井
一旦、大温室から退室した。館内は涼しい。ふと見上げるとここにも大きなチョウがはばたいていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
050_210703319 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 50.ツシマウラボシシジミの飼育
本種の分布は長崎県対馬北部のみに限られ、杉林の林床などに生息するという。良く管理されていた杉林ではほど良い光が地面に差し込み、食草のヌスビトハギもたくさん見られたが、近年、杉の需要が少なくなり、杉林は放置され、枝が伸び放題になってしまった。林は暗くなり、植物が生えにくくなり、さらに増えたシカによって、残っている植物も食べられてしまうことがあり、ツシマウラボシシジミの生息環境が悪くなった結果、近年生息数が急激に減少している。2017年1月には環境省が定める種の保存法において、「国内希少野生動植物種」に指定された。ホームページには、足立区生物園では「ツシマウラボシシジミの絶滅を防ぐため、生息域外保全の活動を行なっている。大温室の一部区画にて本種の交配を行ない、交配済みのメス成虫から採卵し、孵化した幼虫は個別に飼育管理し次世代へと繋いでいる。生物園では本種の個体数を安定させ、生息地の対馬へ戻すことを目標に活動している」と述べられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_210703327tm X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 51.クロテンシロチョウ -1
そういえばクロテンシロチョウの写真が撮れていなかったと思い、もう一度大温室に戻る。このチョウは飛びまわっていてなかなか静止してくれなかった。やっと撮ったカットである。バリ島へ行ったときに見ているがその時も良い写真は撮れていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO1250 ) 露出補正 なし
052_210703354 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 52.クロテンシロチョウ -2
この時間になって、花に来て吸蜜する個体が見られるようになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO1600 ) 露出補正 なし
053_210703337 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 53.ツシマウラボシシジミ -19
最後にもう1枚。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
054_210703358 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 54.ツシマウラボシシジミ- -20
最後の最後にあと1枚。14時15分大温室を出て、何も食べずに帰路についた。梅雨時の大温室はたいして動かないのに汗びっしょりになり、帰宅しての冷えたビールが旨かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO1250 ) 露出補正 なし


2021年7月14日

足立区生物園 ツシマウラボシシジミを見に行く 2 of 3 7月3日

今朝は6時半から近所のゴルフの練習場へ行き、小一時間汗を流し、8時半には家に戻って、MLBオールスターゲームの中継を見んとテレビの前に座った。昨日のホームラン競争はちょっと気の毒な感じがしたが、今日はまず、アメリカンリーグの1番指名打者、そして、その裏の先発投手としてオータニさんを応援したい。先頭打者としてはヒットが出なかったが、その裏のピッチングは素晴らしかった。160kmの速球も投げナショナルリーグの強打者を3者凡退に退けた。すばらしい。
 さて、7月3日にもどる。足立生物園での小一時間もあっという間に過ぎてしまった。園内には20種ほどの暖地性のチョウが放たれている。アクリル板の窓で囲われた蝶園のチョウは、その窓にぶつかり前翅の先端が擦れてちぎれていることが多いが、ここにいるチョウは比較的それが少ない。良く管理され、入れ替えられているのだと思う。
 しばらくツシマウラボシシジミ以外のチョウを撮ったりしていたが、再びこの日の目的に戻る。

020_210703144 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 20.ツシマウラボシシジミ -8
日本では沖縄県南西諸島に生育する南アメリカ原産の帰化植物、チリメンナガボソウ(縮緬長穂草)で吸蜜する。望遠端で撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
021_210703151 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 21.ツシマウラボシシジミ -9
マーキングのないきれいな個体だった。この日は SONYのRX10M4 しか携行していなかったが、TAMRON 90 macro を付けた Nikon も持ってきておくべきだった。なにせ被写体が小さい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 なし
022_210703153 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 22.ツシマウラボシシジミ -10
前の写真と同じ個体である。チリメンナガボソウの茎に止まっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_210703174m X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 23.ツシマウラボシシジミ -11
葉先に止まって開翅し始めたツシマウラボシシジミがいた。しかし、これ以上は開いてくれない。これは♂だろうか? ♂ならもっと青紫色が輝くと思うのだが。♀にしては明るすぎる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO2000 ) 露出補正 なし
024_210703175 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 24.ツシマウラボシシジミ -12
前の写真と同じ個体。少し下がって周囲の様子を映し込んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO1250 ) 露出補正 なし
025_210703181 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 25.ツシマウラボシシジミ -13
もう1枚。とうとうこれ以上は開いてくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO1250 ) 露出補正 なし
026_210703182 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 26.ツシマウラボシシジミ -14
同じ個体。翅を閉じたところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
027_210703191 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 27.ツシマウラボシシジミ -15
これはまた、別の個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
028_210703196tm X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 28.ツシマウラボシシジミ -16
これは遠慮がちにマーキングされた個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
029_210703207tm X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 29.ツシマウラボシシジミ -17
27.の写真と同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
030_210703203 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 30.お嬢ちゃんとオオゴマダラ
オオゴマダラは人懐こい。しばしばこういう光景が見られる。梅雨の晴れ間の土曜日の午後、家族連れの入場者が増えてきた。お父さんも Canon を持ってこられていた。「撮らせてください」とお断りして撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO1000 ) 露出補正 なし
031_210703208 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 31.オオゴマダラ
成虫は白地に黒い模様の端麗な姿だが、オオゴマダラの蛹は黄金色で、食草のホライカガミなどにぶら下がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
032_210703214 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 32.リュウキュウアサギマダラ -2
少し園内に放蝶されている他のチョウを撮っていく。このチョウは石垣島、竹富島へ行ったときに多く見ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO1250 ) 露出補正 なし
033_210703220 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 33.イシガキチョウ
このチョウも蝶園ではおなじみのチョウだ。台湾、沖縄本島、石垣島で見てきたが、高知へ行ったときにカレー屋さんの黄色い看板に止まって翅を開いていたこともあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO800 ) 露出補正 なし
034_210703228tm X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 34.ヒメアサギマダラ -1
リュウキュウアサギマダラよりは小さく、可愛いチョウだ。2頭とも♂で、後翅の肛角部付近に黒い性標がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
035_210703229 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 35.ジャコウアゲハ♀
「どうぞ撮って下さい」と言わんばかりに止まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO500 ) 露出補正 なし
036_210703232 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 36.ヒメアサギマダラ -2
この花が好きなようで集まってきている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO500 ) 露出補正 なし
037_210703237 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 37.ヒメアサギマダラ -3
私はヒメアサギマダラは石垣島や竹富島で見たことがない。かっては迷蝶だったとのことで1980年代後半から与那国島で継続的に発生しているという。1990年代中ごろに一時記録が途絶えたが、近年再び発生し、八重山諸島各地で見られるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO800 ) 露出補正 なし
038_210703245 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 38.リュウキュウアサギマダラとツマムラサキマダラ
左側のツマムラサキマダラは上を飛んでいるのが♂で、下で翅を閉じて吸蜜しているのが♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし


2021年7月10日

足立区生物園 ツシマウラボシシジミを見に行く 1 of 3 7月3日

梅雨でここのところ雨の日が続く。日野春へオオムラサキも見に行きたいし、そろそろ箱根の湿性花園ではミドリシジミが出始める。
 インターネットで情報を探していたところ、以前にも行ったことがある感染対策の為休園中であった足立区生物園が、6月1日に再開園され、7月3日~8日の間、飼育されていたツシマウラボシシジミが大温室(蝶園)に放蝶され、公開されることを知った。足立区生物園ではツシマウラボシシジミの絶滅を防ぐため、生息域外保全の活動が行われ、大温室の一部区画にて本種の交配を行ない、交配済みのメス成虫から採卵し、孵化した幼虫は個別に飼育管理し、本種の個体数を安定させ、生息地の対馬へ戻すことを目標に活動がなされている。その産卵を終えた成虫が放蝶されるのだ。ツシマウラボシシジミは日本では長崎県対馬北部にのみ分布する小さなシジミチョウである。生息地の環境の変化によって近年生息数が急激に減少しており、2017年1月に環境省が定める種の保存法において、「国内希少野生動植物種」に指定された。
 7月3日は曇り時々雨の予報だが、大温室なら雨が降っても問題ない。
 大温室には他にも暖かいところに生息する何種かの蝶が飛んでいた。午後から空が明るくなってきた。土曜日なので、子供さんたちが多かったが、しばし、撮影を楽しんできた。

000_210703364 X600 足立区生物園 RX10M4.jpg 足立区生物園入り口

足立区生物園は東部東上線の竹ノ塚駅の近くにある。中目黒から地下鉄日比谷線で行けるので、そうしようかなと思ったが、それだと雨具の用意もしなくてはならないので、やはりマイカーで行くことにした。しかし、横浜からは首都高で結構な時間がかかる。羽横線から都心環状線を走り、常磐自動車道の三郷JCTの手前の加平で下りた。加平からはそれほど遠くはない。足立区生物園の指定駐車場が満杯で、駐車場を探すのに少々時間を費やし、足立区生物園に入ったのは正午を少し過ぎていた。この写真は退出時の午後2時過ぎに撮った。薄日が差していた。

001_210703006 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 1.ツシマウラボシシジミ -1 交尾
この日はツシマウラボシシジミを見るのが目的だった。出かける前に足立区生物園公式twitterを見てみると、この日は20数頭が放蝶されていると記されていた。大温室に入る。さっそくツシマウラボシシジミを見つけることが出来た。しかも交尾中である。飼育繁殖のため、後翅裏面の中央に識別マーキングがされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO500 ) 露出補正 なし
002_210703011 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 2.ツシマウラボシシジミ -2 交尾
このチョウは開長2cmほどでとても小さい。望遠端の220㎜(600mm相当)では2m近く離れないとフォーカスしないので、被写体を大きく写し取れない。広角側にシフトして近寄らざるを得ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO640 ) 露出補正 なし
003_210703028 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 3.ツシマウラボシシジミ -3
すぐに次の個体を発見した。この個体は黄色でマーキングされていた。望遠側にシフトして撮る。連写で撮るが手振れしてしまうので歩留まりが悪い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO640 ) 露出補正 なし
004_210703034 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 4.ツマムラサキマダラ -1
羽化したばかりのようなツマムラサキマダラの♀がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_210703041 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 5.ツシマウラボシシジミ -4 交尾
写真1.写真2.と同じペアである。望遠側で撮ると背景はボケる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190mm ISO400 ) 露出補正 なし
006_210703045 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 6.カバタテハ -1
カバタテハの食草はトウゴマ(唐胡麻)で別名をヒマ(蓖麻)という。そのヒマの葉にカバタテハの♀が止まっていた。右上に見える種子から得られる油はひまし油(蓖麻子油)である。このチョウは2005年に竹富島で撮影したことがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_210703048 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 7.ツシマウラボシシジミ -5
私の他に2人ほどツシマウラボシシジミの写真を撮っている方が居られた。そのレンズの先を見るとまた違う色でマーキングされた個体が止まっていた。小さくて見つけにくい。「いいですか」とお断りして脇から撮った。開いてくれないと♂♀は判らない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
008_210703076 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 8.ツシマウラボシシジミ -6
この写真ではマーキングが見られなかった。もしかしたら左側後翅にマークがあるのかもしれないが。もし左右どちらかの後翅だけにマーキングがされるのであれば、前出の交尾中の写真で見るように、右、左の決まりはないようだ。あるいは♂♀でマークするところを左右で決められているのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO400 ) 露出補正 なし
009_210703078t X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 9.ツシマウラボシシジミ -7
被写体にレンズの先端が触れそうになるほど近づいて撮った。マークは見えないし、ピントもまあまあで良く撮れたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_210703100 X800 ツマベニ 足立区生物園 RX10M4.jpg 10.ツマベニチョウ
翔んでいるところを見たときはナミエシロチョウかウスキシロチョウかと思った。モニターで確認するとかすかだが翅頂にオレンジが見え、後翅裏面には波模様があるように見えた。これはツマベニチョウだ。大温室に放たれて随分長いあいだ頑張って生きていたのだなと察する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO250 ) 露出補正 なし
011_210703101 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 11.オオゴマダラ群飛 -1
何処の蝶園でも一番多く放たれているのはオオゴマダラだ。大きいしい、白と黒でよく目立つ。いわば蝶園のシンボルである。ここでも群れ飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO1250 ) 露出補正 なし
012_210703112 X800 足立区生物園 RX10M4.jpg 12.オオゴマダラ群飛 -2
♂が♀にご機嫌伺をしているのだろうが、翅の模様からは雄雌の区別は難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO1250 ) 露出補正 なし
013_210703114 X800 〇足立区生物園 RX10M4.jpg 13.リュウキュウアサギマダラ -1
ここではこのリュウキュウアサギマダラとヒメアサギマダラが飛んでいた。リュウキュウアサギマダラとヒメアサギマダラは模様は似ているが、このリュウキュウアサギマダラの方がやや大きい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO1000 ) 露出補正 なし
014_210703116 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 14.カバタテハ -2
この種も♂♀を同定するのが難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_210703133 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 15.ツマムラサキマダラ -2
♂である。裏面は地味なチョウだが開くと前翅の紫青色の輝きが美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO2000 ) 露出補正 なし
016_210703135 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 16.ツマムラサキマダラ -3
これもツマムラサキマダラの♂だが、この角度では前翅の紫青色の輝きがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_210703136 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 17.ツマムラサキマダラ -4
飛んでいるツマムラサキマダラ♂。前翅の紫青色が輝く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO800 ) 露出補正 なし
018_210703140 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 18.モンシロチョウ -1 ♂
改めて昆虫園で飼育放蝶する種ではないと思うが、ここで見たモンシロチョウは型が小さく、何か違う種のように見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO2000 ) 露出補正 なし
019_210703141 X800 ◎足立区生物園 RX10M4.jpg 19.ツマムラサキマダラ -5
翅を開いて止まることはあまりなかった。翅表の紫青色のの輝きは飛翔中にこそ見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO2000 ) 露出補正 なし


2020年2月11日

多摩動物公園 昆虫生態園(2)アオタテハモドキ 2月3日

緩やかなスロープを下りながら、ランタナ、センダングサ、ハイビスカスなどチョウの好きな花が咲く温室の中央へ行く。ドームの天井は高く、陽の光が降り注ぐ。
 アオタテハモドキがいた。いろいろ蝶園へは出かけているが、アオタテハモドキは見たことがなかったので、ちょっとびっくりした。個体数も多かった。

200203_016.jpg 16.イシガケチョウ -4 裏面
イシガケチョウの数は多かった。これはきれいな個体であり、裏面を撮っておきたかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
200203_017.jpg 17.タイワンキチョウ -2 飛翔
タイワンキチョウの個体数は多い。しかし、花から花へと移動し、フォーカスを合わせる間もなくファインダーから消えてしまうことが多い。たまたまチリメンナガボソウにアプローチしているところが撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO800 ) 露出補正 なし
200203_018.jpg 18.オオゴマダラ -2 求愛
一般的にチョウの温室ではオオゴマダラばかりが目立つところが多いが、ここはオオゴマダラはむしろ控えめに放たれていると感じた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO500 ) 露出補正 なし
200203_019.jpg 19.ツマベニチョウ 求愛 -1
段になった園路にツマベニチョウの♀が止まっていた。石段に止まったツマベニチョウだけなら撮ろうと思わなかっただろうが、そこへ♂が飛んできた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_020.jpg 20.ツマベニチョウ 求愛 -2
♂は開翅したその♀の周りを飛んでいたが、やがて求愛をする。だが、♀は尾端を上げて拒否し続けていた。♂はきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_021.jpg 21.アオタテハモドキ ♂ -1
大温室の中央の日当たりの良い開けたところに数頭のアオタテハモドキが飛んでいた。2005年に石垣島の林道で撮影したことがあるが、なかなか魅力的なチョウと思う。沖縄本島以南で定着している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_022.jpg 22.アオタテハモドキとタテハモドキ
残念ながらタテハモドキのほうは擦れてしまっていた。フィールドではこのように並んだ場面で撮影できることは少ないが、ここは何せチョウの密度が濃い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_023.jpg 23.アオタテハモドキ ♂ -2
後翅の鮮やかな青が輝いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
200203_024.jpg 24.アオタテハモドキ ♂ -3
アオタテハモドキの♂はタテハモドキに比べ眼状紋が小さい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_025.jpg 25.アオタテハモドキ ♂ -4
地面や草の上、木の葉の比較的低いところに止まり、開翅することが多い。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_026.jpg 26.イシガケチョウ -5
園内には新鮮なイシガケチョウが多くなってきた。園内で羽化しているのだろうか?センダングサで吸蜜する。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
200203_027.jpg 27.ツマベニチョウ♂ -1 ハイビスカス
敏捷に飛び回っていたツマベニチョウ♂が、ハイビスカスの花にアプローチしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_028.jpg 28.ツマベニチョウ♂ -2 ハイビスカ
スハイビスカスの真っ赤な花とツマベニチョウは良く似合う。2005年に那覇の末吉公園へ行ったときに、高いところに咲くハイビスカスの花に鮮やかなツマベニチョウが来ていたのが印象に残っている。余談だが、昨日、自宅ベランダの鉢植えのハイビスカスが一輪の花を咲かせた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO320 ) 露出補正 なし
200203_029.jpg 29.アオタテハモドキと2頭のタテハモドキ
日当たりの良いところに集まってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO100 ) 露出補正 なし
200203_030.jpg 30.アオタテハモドキとタテハモドキとカバタテハ
蝶園でなければこんなシーンは見られないであろう。楽しませてくれる。この3頭にピントが合うように体を移動した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO100 ) 露出補正 なし


2020年2月 7日

多摩動物公園 昆虫生態園(1)イシガケチョウ 2月3日

しばらく蝶の写真を撮っていない。先日(1月30日)、たまたまテレビ朝日の「東京サイト」という番組を見ていたら、多摩動物公園の昆虫生態園が紹介されていた。メスアカムラサキが広い園内を舞い、木の葉に止まって開翅するシーンもあった。
 多摩動物公園の昆虫生態園には何回か行っているが、私の印象ではチョウの種類と個体数はそれほど多くなく、飛んでいるチョウも破損しているものが多かった記憶がある。むしろ足立区生物園の温室のほうが魅力があった。
 ところが、この日は違っていた。飛んでいるチョウの数が多い。昆虫生態園に入るとまず、イシガケチョウ、タテハモドキの多さに驚いた。蝶園では初めて見たアオタテハモドキも数多くいた。蝶園の定番であるオオゴマダラはむしろ控えめである。多摩動物公園の昆虫生態園に放たれているチョウは約20種で、2,000頭とも4,000頭ともいわれる。昨年の11月には園内に放たれたチョウの数は4,458匹という記録があった。

多摩動物公園パンフレットより X600 .jpg
多摩動物公園パンフレットより

多摩動物公園には、1966年に昆虫生態園の元祖と言える「バッタとチョウの温室」が完成しているが、この昆虫生態園は1987年に竣工し、翌年開園された。延べ面積は2,486㎡あるそうだ。建物はチョウをイメージしており、1989年、日本建築学会賞を受賞している。
 生態園はチョウの翅の形をしている。玄関の床はオオムラサキが羽を開いたようにタイルで描かれている。チョウが舞う生態園温室の入り口は、その左ウイングを飼育室などの展示を見ながら、回っていく。チョウの形の後翅および胴にあたるスペースが大温室になっている。扉を開けて一歩温室の中に入ると、暖かい空気の中を多数のチョウが舞っていた。
 とにかく被写体の数が多いので、あっという間に500カット以上を撮ってしまった。撮った順に、何回かに分けて掲載する。

001.jpg 1.オオムラサキが迎える玄関に進む
タイル張りのオオムラサキが迎えてくれる。これは昆虫生態園の玄関を背に昆虫館本館を見て撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002.jpg 2.コノハチョウの飼育
左ウイングの通路を飼育に関する展示を見ながら歩いた。コノハチョウの飼育ケージがあり、羽化したコノハチョウがいた。この日温室内にはコノハチョウの姿はなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO500 ) 露出補正 なし
003.jpg 3.イシガケチョウ -1
扉を開けて温室の中に入ると、さっそくイシガケチョウが目についた。数も多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 なし
004.jpg 4.イシガケチョウ -2
イシガケチョウはしばしばこのようにさかさまになったり、葉の裏に張り付くように止まる。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO500 ) 露出補正 なし
005.jpg 5.ツマベニチョウ♀ -1
シロチョウ科のチョウとしては世界最大級の種だ。日本では鹿児島県の山川駅付近が北限とされていたが、今は宮崎県でも見られるようだ。 「幸せを呼ぶ蝶」と言われる。この生態園では数多くの個体が飛んでいた。食樹はギョボク。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
006.jpg 6.タテハモドキ -1
タテハモドキも多く飛んでいた。残念ながら、翅が傷んでいる個体が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO160 ) 露出補正 なし
007.jpg 7.タテハモドキ -2 裏面
タテハモドキは九州南部以南に生息する。2015年にバリ島に行ったときに、ウブドのホテルの周囲で撮ったのを思い出す。バリ島でもごく普通種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
008.jpg 8.ベニモンアゲハ♂
ベニモンアゲハはもっと状態の良い個体も飛んでいたが、撮影できなかった。シロオビアゲハのベニモン型といわれる♀とよく似ているが、ベニモンアゲハは♂♀ともに胴が鮮やかな赤だ。日本では八重山諸島に生息する。分布は北上傾向にあり、2001年には奄美大島に侵入し、定着しているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO320 ) 露出補正 なし
009.jpg 9.カバタテハ -1
日本では以前は迷蝶だった。1967年に石垣島、西表島で見られ、1980年代から竹富島や波照間島で八重山諸島のほぼ全域で継続的に確認されていたが、石垣島からの情報でも最近は少ないようだ。私は2005年に竹富島で撮っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 130mm ISO160 ) 露出補正 なし
010.jpg 10.カバタテハ -2
カバタテハもきれいな個体が少なかったが、この個体は比較的状態が良かった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
011.jpg 11.ツマベニチョウ♀ -2
♀の比較的きれいな個体だった。ツマベニチョウは2005年に沖縄本島で、2013年にはバリ島で目撃している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO160 ) 露出補正 なし
012.jpg 12.アオスジアゲハ
もちろん日本の都会でも普通に見られるチョウだが、これはとてもきれいな個体だった。右側に止まっているのはツマムラサキマダラの♂だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO500 ) 露出補正 なし
013.jpg 13.タイワンキチョウ -1
ミナミキチョウとよく似るが、ここにいるのはタイワンキチョウのようだ。花には来るのだが、すぐに離れてしまうので、なかなか撮りづらい。多くのミナミキチョウが飛んでいた。この花は日本では沖縄県南西諸島に生育する帰化植物でチリメンナガボソウ(縮緬長穂草)という。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO800 ) 露出補正 なし
014.jpg 14.オオゴマダラ -1
狭い場所でも生活環 が成立するため飼育しやすいチョウの一つで蝶園の定番である。ランタナやチリメンナガボソウにも良く訪花する。喜界島と沖縄本島以南の南西諸島に分布する。フィールドでは、首里城公園や、竹富島、台湾(台中)で撮影している。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO640 ) 露出補正 なし
015.jpg 15.イシガケチョウ -3
南西諸島ではごく普通に見られるが、近年、北方に分布が拡大していて、島根県、岡山県、兵庫県南部では定着しているそうだ。もう10年以上前のことだが、四国を旅行した時に、高知の街でカレーハウスの看板に止まったイシガケチョウを見て、こんなところにもいるのだと思ったことを思い出した。温室に入ってからこのショットを撮るまで15分足らずだった。ターゲットは多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO200 ) 露出補正 なし


2019年6月11日

台北・台中・台南 その6 台南から台中へ 5月7日

台南で迎えた台湾へ来て4日目の朝も、雨こそ降っていないものの、どんよりとした空だった。
 朝は外で粥を食べようと、8時半ごろにホテルを出る。「阿堂鹹粥」というところへ行くつもりだったようだが、あいにく休みだった。その先にあった「包成羊肉」という店に入るが、ここもなかなか人気店のようで、客が多い。隣の席の人が注文の仕方を教えてくれた。羊肉のスープだったが、私はうまいと思った。
 台南には古い寺院が多いと前にも記したが、私が、台湾最古である孔子廟を見たいと言って、朝の散歩を始めた。ホテルからはそう遠くはない。ところが、孔子廟の「大成殿」は改修中で覆いが架けられていた。
 「孔子廟」は台南だけではなく台湾各地にある。日本にも湯島聖堂をはじめ、各地にあるのはご存知の通りである。しかし、台南の孔子廟は台湾で最古のものだ。この孔子廟は1665年に、鄭成功の参謀長であった陳永華の発議により建てられたといわれており、人材の育成を目的として、学問に精励する人格者をここに招聘したようである。孔子廟はその名の通り 儒教の創始者であり学問の神様と言われている孔子をはじめ、孔子の門弟や歴代の賢人を祀っているのであるが、単なる廟というよりも、実際は学校として機能していたようである。
 孔子廟からは府前道を西へ歩いて、「台南市美術館2」と「台南地方法院」が向き合うとろへ出て、ホテルに戻った。
 チェック・アウトしてタクシーで高鉄台南駅へ行く。台南11時13分発の新幹線に乗り、台中に11時58分に着いた。台中の街も、高鉄台中からは直線距離でも7.5kmほど離れている。高鉄台中駅から台鉄(在来線)の台中までは、電車で行こうと持っていたが、事故があって30分以上動いていないとのこと。また、タクシーに乗ることなった。

1.朝粥
ホテルで朝食は取らず、散歩がてら外に出る。娘たちが台南を代表するサバヒーという魚を用いた「サバヒー粥」が味わえる老舗「阿堂鹹粥」に行こうとしていたが、あいにく休みだった。サバヒーは鮮度が命とのこと。その先にあった、そこもお客さんが多い店に入った。この店は羊肉のスープが売りであり、スープと白いご飯を別々に頼んで、それらを混ぜて食べるのだと隣の席の人のよさそうなおじさんが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
190507_001.jpg
2.調理場
店先でスープを調理し、道路に面したテラス席?へ運んでくれる。味は良かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 なし
190507_002.jpg
3.羊のスープ
羊肉のスープはボールに入った1杯が120元だった。写真ではあまり旨そうに見えないが、マトンはクセもなく旨みたっぷりだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
190507_003.jpg
4.「包成羊肉」
何という店なのか知らないまま、入って食べたが、「包成羊肉」という店だった。新鮮な羊肉スープが人気の台南の朝食店だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_004.jpg
5.「台南地方法院」正面
中の法廷や拘置所を見学できるようになっている。見学の小学生が列を作っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_005.jpg
6.孔子廟へ
孔子廟は府前路から南門路へ折れて入るが、道路にはこんなはめ込みがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_006.jpg
7.オオゴマダラ
ふと先を見ると白い大きなチョウがふわふわと飛んでいる。すぐ、オオゴマダラとわかる。走って行って、紫色の小さな花に止まるところを撮ることができた。この時はRX10M4を持っていなかった。被写体まで少し離れてはいたが、チョウが大きいのでG7Xで撮れた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_007.jpg
8.孔子廟「文昌閣」
孔子廟の中に入る。昨日行った 「赤崁楼 」にも「文昌閣」という建物があった。南門路に面している東大成坊から入った。右手にこの「文昌閣」が見えた。1階は四角形、2階は円形、3階は八角形という不思議な構造になった建物である。2階には楴潼帝、3階には魁星帝君という神様がまつられ、「文昌閣」もしくは「魁星樓」と呼ばれている。昔は科拳(官僚採用試験)の合格を祈願する場所だったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
190507_008.jpg
9.「大成門」
「禮門」を通って、「大成門」の前に出る。この中央の大きな門が正式な門になるが、写真にあるこの扉は祭礼のときや皇帝が孔子廟に来たときなどのみ開けられるそうで、普段はずっと閉められたままになっている。敷地の中央にドーンと構える「大成門」を中に入るが、ここからは入場料(25元)がかかる。ところが、この時は「大成門」の正面にある「大成殿」は改修工事中で写真のように覆いが架けられていて、無料で中に入った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
190507_009.jpg
10.「大成殿」
「大成殿」には写真のように白い覆いが架けられていた。 見ることはできなかったが、中央に堂々と孔子がまつられていて、そしてその上を見上げると、たくさんの大きな扁額がずらりと並んでいるいう。清の康熙帝の時代に、歴代の皇帝が扁額を掛けるようになり、現在の総統も就任後、ここに扁額を掛けているそうだ。後殿にあたる「崇聖祠」には5代にわたる孔子の先祖が、そして西側の「西廡」と東側の「東廡」には、昔の儒者たちがそれぞれまつられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_010.jpg
11.「以成書院」
「大成殿」 を囲むように建つ建物は見学することができた。日本語での説明書きもある。台南孔子廟の「以成書院」は1835年に設立され、その名も古代音楽の八音を一斉に鳴り響かせ集大成の意味で孔子を祀る釋奠 (せきてん) の祭儀を担当している。「以成書院」には大正12年に皇太子時代の昭和天皇が訪れた写真が残っているということだが見損なってしまった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190507_011.jpg
12.展示品 佾生(舞い手)の制服などの展示
大成殿の両サイドにある禮器庫と樂器庫には、「釋奠の儀」という孔子をお祀りする儀式の時に使われる楽器のほかに、樂生(演奏する人)や佾生(舞い手)の制服などが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190507_012.jpg
13.台南市美術館2館
2019年にオープンした2つの建物からなる美術館で、1館は日本統治時代の警察署に新しい建物を加えたもので、台南ゆかりの絵画など多くの美術品を展示している。写真の2館はかっての台南神社跡地に新築された近代建築で、劇場もある大規模な美術館になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
190507_013.jpg
14.台南市美術館2館 自転車乗りとチョウのオブジェ
とても時間がないので、美術館の中に入らなかったが、府前路に面する大きな石段の左上に、背中にチョウチョをいっぱい付けて自転車をこぐ2人の青年のオブジェがあった。チョウとなるとすぐ傍まで行って写真を撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 23mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
190507_014.jpg
15.高鉄台南駅
ホテルへ戻り、荷物をとってタクシーで高鉄台南駅へ向かう。11時13分発の新幹線に乗るのだ。駅構内には、7-ELEVEN や駅弁ショップもあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 +0.7段
190507_015.jpg
16.高鉄台南駅 在来線ホーム
私たちは往復タクシーを利用してしまったが、台南の中心部へ行くには在来線の台湾鉄道も利用できる。写真は高鉄台南駅のプラットフォームから、台湾鉄道の駅(駅名は沙崙という)を見る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 +0.7段
190507_016.jpg
17.高鉄台北行列車入線
私たちは11時13分発のこの列車で台中まで行く。発車時間は正確だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190507_017.jpg
18.高鉄台中駅到着
列車は定刻11時58分に着いた。台中市は人口約280万人(2018年)で人口では台湾第2位の都市である。あいにく今日は雨模様だが、台中は1年を通じて雨が少なく、台風の被害も少ない気候に恵まれた土地だそうだ。台湾西部の旅の拠点となるところで、東側には台湾最高峰の玉山はじめ、標高3,000m級の山々が連なる。駅構内には「丸亀製麺」「ヤマザキパン」といった日本から進出している店舗などが並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/600秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 なし
190507_018.jpg
19.台鉄(在来線)改札口
高鉄台中駅も台中の中心地とは離れている。台鉄が連絡しているので、列車で行こうと改札口へ行くと、何やら人身事故があって、いつ動くかわからない状況という。仕方なくまた、タクシーで台中の中心部へ行くことになった。余談だが、LED表示版を撮るときは、シャッター・スピードを1/100か1/125と遅くしなくては、読めるように撮れないことは知っていた。だが、すっかりそんなことは忘れてしまっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
190507_019.jpg


2019年5月30日

台北市動物園「昆虫館」のチョウ 5月5日

ここで台北・台中・台南の旅行記をいったんお休みし、5月5日に台北市動物園「昆虫館」で撮影したチョウを載せたい。
私にとって今回の台湾旅行の楽しみのひとつは台北市動物園に来ることだった。台北市動物園の園内には、昆虫館でなくてもチョウたちに多く会えるし、「虫虫探索谷」 というチョウに会える散策路もある。
 「虫虫探索谷」を歩く前に昆虫館へ行ってみた。昆虫館としてはそれほど大きくなく、多摩動物園の「昆虫生態園」、足立区生物園の「大温室」、また、海外旅行の折に立ち寄ったことのある、シンガポールのチャンギ国際空港のバタフライ・ガーデンや、カナダ ナイアガラのチョウ観察館に比べると、規模は小さく、放たれている蝶の種はそれほど多くなかった。でも、さすがにアケボノアゲハや、フトオアゲハは飛んでなかったものの、アゲハチョウ科の美しいチョウを見ることができた。
蝶の同定には、40年ほど前に購入してあった、九州大学名誉教授 白水 隆 博士 著「原色台湾蝶類大図鑑」(保育社)が大変参考になった。

190505_038.jpg 1.タイワンシロチョウ♂ -1
このチョウは昆虫園に限らず、動物園内の多くのところで見ることができた。台湾全土で普通種のようだ。日本チョウ類保全協会編の「日本のチョウ」によれば、日本では1966年以降に与那国島で定着し、以後八重山各地で記録されているが個体数は多くないとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 97mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190505_039.jpg 2.タイワンシロチョウ♂ -2
昆虫園にも何頭かタイワンシロチョウがいたのできれいな個体を選んで撮った。こういう位置だとなかなか眼にピントを合わせるが難しい。♂はこのように白くてきれいだが、♀は全く異なり黒化するという。残念ながら♀は見られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190505_040.jpg 3.スジグロカバマダラ
石垣島や竹富島もよく見ることができる。台湾でもカバマダラより多く見られるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190505_041.jpg 4.ナガサキアゲハ♂ -1
日本に分布するナガサキアゲハとは別亜種である。♂の翅表の地色はやや藍色を帯びた濃黒色、後翅表に藍白色鱗が散らばっている。これは台湾亜種の顕著な特徴である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
190505_042.jpg 5.ナガサキアゲハ♂ -2
後翅の藍白色鱗がひときわきれいである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190505_043.jpg 6.ナガサキアゲハ♀
台湾のナガサキアゲハの♂は常に無尾であるが、♀は無尾と有尾の2型がある。これは有尾型の♀だった。日本産亜種の♀は無尾だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190505_044.jpg 7.タイワンジャコウアゲハ ♀
ベニモンアゲハかと思ったが、後翅表に白斑がない。タイワンジャコウアゲハだった。前翅の幅が広いので♀だろうと思う。後翅表の亜外縁の弦月紋は大きくて鮮明だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190505_045.jpg 8.クロアゲハ ♀
台湾産のクロアゲハは通常無尾でオナシクロアゲハとして日本産有尾のクロアゲハとは別種とされたこともあったが、現在ではこの両者を別種と考える学者はいないとのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190505_046.jpg 9.シロオビアゲハ ♂
台湾産のシロオビアゲハは日本の南西諸島に産するものとは別亜種に属する。これは裏面後翅の白色帯の形から見て♂だと思う。ルリモンアゲハなどに会えなかったのは残念だが、日本では見られない黒いアゲハたちを見ることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 97mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190505_047.jpg 10.コミスジ 
リュウキュウミスジかコミスジか迷ったが、どうやらコミスジのようだ。日本産のコミスジとは別亜種で、♂♀とも後翅表面の外側帯が、その内側の中央帯に比べて目立って幅が狭いのが特徴だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190505_048.jpg 11.クロタテハモドキ
イワサキタテハモドキとよく似ていて、なかなか区別しにくい。この個体は翅表の地色が赤褐色を帯びているように見え、後翅の肛角部の突出が少ないので、イワサキタテハモドキかと思ったが、イワサキタテハモドキは、台湾の北部には分布しないという。日本の八重山諸島で迷蝶として記録されることがあり、石垣島では2011年からは毎年発生が繰り返されているとも言われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
190505_049.jpg 12.クロタテハモドキ -2
この個体は、前の写真に比べ明らかにクロタテハモドキと同定できる。新鮮な個体を近接撮影できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190505_050.jpg 13.ウスコモンアサギマダラ
ヒメコモンアサギマダラ、リュウキュウアサギマダラ、コモンアサギマダラとウスコモンアサギマダラとよく似た種がある。「原色台湾蝶類大図鑑」を検索し、表翅の白斑の位置、大きさからウスコモンアサギマダラと同定した。日本チョウ類保全協会編「日本のチョウ」ではウスコモンマダラとされている。リュウキュウアサギマダラは石垣島、竹富島で多く見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190505_051.jpg 14.コノハチョウ
台湾全土に生息するようだが、やはり平地より山地に多いようだ。石垣島にもいるが、私はあったことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190505_052.jpg 15.オオゴマダラ
オオゴマダラは各地昆虫園の花形であり、定番である。日本国内の昆虫園ではどこででも飼育され、放蝶されている。日本では喜界島と沖縄島以南に生息分布する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190505_053.jpg 16.タイワンキチョウ ♂
キタキチョウ、ミナミキチョウとよく似ているが、タイワンキチョウは後翅外縁が角張らずに弧を描く。この個体は高温期型の♂で、とてもきれいな個体だった。日本では石垣島など八重山諸島にのみ産する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段