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2022年4月17日

皇居東御苑から千鳥ヶ淵へ その1 皇居東御苑 3月30日

今年は千鳥ヶ淵の桜を見に行きたいと思っていて、天気予報を見ながらこの日に行こうと決めた。
 東京駅の丸の内側駅前広場は長い間工事がされていたが、2017年12月7日に約10年かけた丸の内口の一連の再整備が完了した。行幸通りからの眺めを是非撮りたいと思い、東京駅をスタートした。平日の午前10時、行幸通りを歩く人は少なかった。
 行幸通りを行き、和田倉門交差点をさらにまっすぐ進んで桔梗門から皇居東御苑に入ろうとしたが、桔梗門は工事関係者以外一般の人は入ることが出来なかった。仕方なく内堀通り迄戻り、北へ、大手門から入ることになった。
 同心番所、百人番所から、二の丸雑木林、二の丸庭園、諏訪の茶屋を見て、梅林坂から書陵部の脇を通って北桔橋門に出た。北の丸公園へ行くにはここを出なければいけなったのだが、天守台、大奥跡を左に見て、竹林、石室、富士見多門と歩き、富士見櫓へたどり着いた。千鳥ヶ淵とはずいぶん遠くなってしまったことになる。
 結果、入苑した大手門へ戻ってきていた。係のかたに千鳥ヶ淵へ行きたいのだがと尋ねてみたところ、「北桔橋門を出て内堀通りを左に行けばよかったですね」ということで、大手門から内堀通りを左へ延々と、ジョギング中のランナーを避けながら、再び北桔橋門の前を通って、千鳥ヶ淵へ向かうことになった。
 皇居から北の丸公園を歩き、千鳥ヶ淵へ行こうと考えていたが、皇居東御苑から北の丸公園へ直接入ることは出来ないのだ。
 皇居東御苑の記述にはプレスマンユニオンの「東京とりっぷ」などを参照させていただいた。

000_220330125 X700 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg
桃華楽堂の前に並び咲くハナモモの木 2022年3月30日 皇居東御苑

001_220330004 X800 〇東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 1.東京駅丸の内駅前広場
3月30日(水)午前10時に東京駅丸の内北口から、駅前広場に出た。新丸ビル側に渡り、丸ビルとの間を和田倉門に向けて伸びる行幸通りに立ち、東京駅外観を正面から眺めた。この整備が終わった東京駅丸の内駅前広場と行幸通りは 駅前広場と道路空間からなる景観[東京駅丸の内駅前広場から行幸通りに繋がる景観] として 「2018年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
002_220330002 X800 東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 2.和田倉門交差点付近から東京駅の眺め
幅73m、延長190mの行幸通りはまっすぐ、日比谷通りの和田倉門交差点を過ぎて、さらに内堀通りまで延びる。正式名称は「東京都道404号皇居前東京停車場線」と言うそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
003_220330018 X800 和田倉門 Z50 18-140.jpg 3.和田倉門交差点(日比谷通り)
和田倉門交差点を渡って、内堀通りへと進む。東京駅を振り返る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 82mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
004_220330023 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 4.桔梗濠と桔梗門
行幸通りが終わる内堀通りを渡って、お濠(桔梗濠)を右手に見る。左奥に見えるのは富士見櫓。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
005_220330027 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 5.桔梗門
内堀通りから行幸通りを背に真っすぐ進むと、桔梗門が見えた。だが、一般の人はここからは皇居東御苑に入ることは出来ない。 桔梗門 は 「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺された外桜田門に対して、内桜田門とも呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
006_220330033 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 6.桜田巽櫓
「ここから一般の方はご入場できません。大手門へお廻りください」と言われ、いま来た内堀通りを戻って左へ向かった。桔梗濠の向かいにそびえる二重櫓が桜田巽櫓。ジョギングをする人が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220330035 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 7.大手門 -1
すぐに大手門が見えてきた。内堀通りのサクラも満開だった。ぼやけて見えるのは桝形形式の大手門の高麗門だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220330043 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 8.大手門 -2
大手門は1607年(慶長12年)に完成した江戸城の玄関である。1620年(元和6年)の江戸城修復に際し、伊達正宗や酒井忠世らの力により現在のような高麗門と渡櫓型の櫓門で構成された桝形形式(橋を渡ってから道は鍵型に屈曲する)の城門となった江戸城の正門である。その警備は鉄砲30丁、弓10、長柄(槍)20という厳重なものだったという。現存する入り口側の高麗門は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)後の1659年(万治2年)に再建されたものだそうだ。江戸時代の渡櫓門は、残念ながら昭和20年の戦災で焼失している。写真は1968年(昭和43年)に木造復元により再建された渡櫓門。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220330045 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 9.鯱
枡形内に入ると、渡櫓の屋根を飾っていた鯱が展示されていた。刻印に「明暦三丁酉」とあり、1657年(明暦3年)の振袖火事で焼失した後、1659年(万治2年)に大手門が再建されたときのものと推定できるという。昭和20年の空襲で門は焼け落ちたそうだが、鯱だけが残っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_220330051 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 10.同心番所
今回は大手門から皇居東御苑に入ったが、他に平川門、北桔橋門からも入れるそうだ。度重なる火災で江戸城内の建物はほとんど焼失してしまったが、富士見櫓、同心番所、百人番所が現存している。この同心番所は門の外から内に移設されてはいるが、往時の姿を今に伝えている。説明板には、番所とは警備詰所のことだが、江戸城にあった番所のうち、同心番所、百人番所と大番所の3っつが残っている。ここには同心と呼ばれる武士が詰め、登城者の監視に当たっていたとあった。同心は、江戸幕府の下級役人のひとつ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220330054 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 11.中之門石垣
皇居内の石垣は特別史跡「江戸城跡」に指定されていて、「本丸中之門石垣」修復工事は平成17年8月から、平成19年3月にかけて行われた。石垣には江戸城の中でも最大級の巨石が使用され、目地(隙間・継ぎ目)がほとんどない、各段の高さを水平に揃えて積んだ整層積(布積み=ぬのづみ)の美しい石垣としている。構造上は少し弱くなるが、本丸御殿への大名の登城ルートとして、見た目の美しさが優先されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220330057 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 12.百人番所
百人番所は、数少ない江戸時代から残る江戸城の遺構で、検問するだけでなく、幕府直轄の精鋭部隊、鉄砲百人組が有事に備えて詰めていた。警備を担当したのが、徳川家と縁故のある甲賀組、伊賀組、根来(ねごろ)組、廿五騎(にじゅうごき)組。当然のことながら昼夜交代で詰めていた。与力20人、同心100人が詰めていたが、各組の同心100人が配備されたのがその名の由来となっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220330063 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 13.中之門跡の石垣
百人番所の右手に中之門跡があった。中之門は、本丸の玄関となる中雀門と一体となって一つの大きな虎口(曲折して出入りする狭い通路)を作り、百人番所や大番所とともに本丸護衛として重要な役割を果たしていた。門から離れたところでは石積みの方法が違っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220330081 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 14.二の丸雑木林から二の丸庭園へ
大番所跡を見落とすことになってしまったが、中之門跡からではなく、手前の百人番所の前から北へ入った。二の丸御殿跡にある二の丸雑木林。2代将軍・徳川秀忠が死去した後の1636年(寛永13年)には二の丸御殿が建てられ、東側に庭園が配置された。現存する庭園は往時の庭園を昭和43年に復元したものだそうだ。昭和天皇の発案で、武蔵野の雑木林をできるだけ自然に近い形で復元している。手前のサクラの花を明るく撮ろうと、内臓フラッシュを発光してみたが、効果はなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f14 1/200秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220330086 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 15.二の丸庭園
9代将軍・徳川家重時代の庭絵図面をもとに復元した池泉回遊式庭園があり、全国から集められた各都道府県の木260本も植えられている。現在の二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、赤坂御用地の池から移したアサザが生育している。小堀遠州の作といわれる庭園の池水は、古い絵図と比べてもほぼ二の丸池と同じ場所にあるそうだ。池に関しては大名庭園時代の池泉をそのまま活用したと推測できるという。菖蒲田には昭和41年に明治神宮神苑から株を譲り受けた84品種の花菖蒲が植栽されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 31mm ISO110 ) 露出補正 なし
016_220330095 X800 二の丸庭園 カイドウ Z50 18-140.jpg 16.諏訪の茶屋とカイドウの花
池を右手に北へ進むと、紅色の花が目についた。ツツジかなの思って近づいてみるとカイドウの花だった。諏訪の茶屋は、二の丸庭園にある風雅な茶室である。火災などで焼失後、11代将軍・徳川家斉の時に創建されている。かつては吹上御苑(西の丸西側、現在の御所などのある一帯)にあったが、昭和43年、皇居東御苑の整備の際に移築された。建物は、明治45年に再建されたが、その当時、その場所に諏訪社があったことから諏訪の茶屋という名前が付いている。茶室としての利用はできない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
017_220330101 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 17.諏訪の茶屋
諏訪の茶屋の西側に回り込むとその入り口の木戸があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220330104 X800 梅林坂 Z50 18-140.jpg 18.梅林坂の石垣
西側の道に出て天神濠を右手に、石垣のある梅林坂を上がる。梅の開花期である2月上旬頃には石垣と梅の花という絶景スポットになる。もともと、太田道灌が江戸平河城を築城した際に、領地である川越の三芳野神社から祭神である菅原道真の分霊を勧請して天満社を創建したのが始まりという歴史ある梅林だそうだ。その太田道灌が1478年(文明10年)に、菅原道真を祀った際に、梅の木100本をここに植えたのが梅林坂の始まりとか。梅林坂の下から本丸方面にかけて50本ほどの梅が植栽されているが、この梅は皇居東御苑開園に先駆けて、昭和42年に植えられたものという。50年を経て立派な梅に育っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_220330111 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 19.北桔橋門(きたはねばしもん)の桜
皇居書陵部の前を通って北桔橋門へ向かう道の、平川濠沿いのサクラがきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220330117 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 20.北桔橋門 -1
江戸城本丸の大奥、天守部分から外部に直接通じる門が北桔橋門である。門の横の内濠(平川濠・三日月濠)は防御力を高めるためにほかよりも深く、石垣は最も堅固になっている。北桔梗門の内側からその石垣と濠を見た。石垣は江戸城の城壁の中でも最も高く高さは18.5mもある。地震などの揺れにも強い自然石を積み上げる野面積み(のづらづみ)になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_220330118 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 21.北桔橋門 -2
一旦、北桔橋門を出て、濠にかかる橋の上から北桔橋門を撮った。当時の北桔橋門は、通常は橋を跳ね上げた形で、使われることがなく、いざという時の脱出路の確保としての門となっていた。現在の門は冠木門(笠木を柱の上方に渡した屋根のない門)である。現在では大手門、平川門と同様に、宮内庁が管理する皇居東御苑(江戸城の本丸・二の丸・三の丸)の入城門となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
022_220330124 X800 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg 22.「桃華楽堂」とハナモモ
北桔梗門から本丸跡へ入っていくと「桃華楽堂」が見えた。「桃華楽堂」は昭和41年2月に音楽好きの香淳皇后(昭和天皇の皇后)の還暦記念として建設された200名収容の音楽ホールだ。鉄仙の花弁を形どったといわれる屋根と八面体の珍らしい建物。その西側に植えられたピンクや赤・白の花のハナモモがいま、あでやかに咲いている。名前の「桃華」の由来は、香淳皇后さまの御誕生日が3月で桃の節句に因んだ桃、華の字は十が六個と一で構成されていることから還暦(数え年61歳)を意味するということで命名されたといわれている。楽堂の建物も名前も、そして傍らに植えられたハナモモの木も、人々の目を引きつける優美な佇まいである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 59mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_220330131 X800 天守台 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 23.天守台から見た北桔梗門
右手(西側)に天守台があったので上がってみる。江戸城本丸北隅にあった天守閣は、東西約41m、南北約45m、高さ11mの天守台に建てられていた。日本最高だったという高さ51mの天守を支えた江戸城天守台は黒田長政が築造を担当し、石垣は、南部、津軽の二候が築いたとされている。現在、皇居東御苑内に修復、保存され、天守台の上に登ることができる。天守台から北側に北桔梗門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_220330136 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 24.天守台
天守台は1606年(慶長11年)に完成し、翌年五層の天守(慶長天守閣)が大手門とともに完成している。家康時代の慶長天守台・天守閣は現在の天守台遺構の南側、富士見多聞のあたりに位置していたそうだ。1922年(元和8年)に2代将軍秀忠が本丸拡張工事を実施、さらに1637年(寛永14年)、3代将軍・徳川家光は天守台・御殿を修築し、翌年には「寛永度の天守」が完成た。現存する天守台は、その寛永期天下普請の遺構がベースになっているそうだ。1657年(明暦3年)に起こった「明暦の大火」(振り袖火事)の飛び火で本丸、二の丸、三の丸はほぼ全焼。その後、江戸城の天守は泰平の世でもあり、経済的な理由もあって再建されることはなかったのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_220330145 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 25.ミツバツツジ
天守台の南側、竹林の手前にミツバツツジが咲き、その奥にシャクナゲが咲くところがあった。西桔梗門跡に近い、「手洗い所」がある辺りである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO110 ) 露出補正 なし
026_220330147 X800 大奥跡 Z50 18-140.jpg 26.本丸 大奥跡
富士見櫓に向かって進む。左側に本丸、大奥跡の芝生が広がる。徳川幕府の中枢となる政庁が江戸城本丸の御殿だが、表御殿・中奥から御鈴廊下でつながっていたのが大奥だった。残念ながら、往時を偲ぶものは何も残っていないそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
027_220330167 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 27.富士見櫓
石室、富士見多門を見て、富士見櫓へ出た。富士見櫓は江戸城遺構として残る唯一の三重櫓。現存する三重櫓は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)での焼失後、1659年(万治2年)の再建。どの角度から見ても同じような形に見えることから、「八方正面の櫓」の別名もある。天守焼失後の「代用天守」の櫓ともいわれている。富士見櫓の上からは、その名の通り富士山をはじめ、秩父連山や筑波山、江戸湾(品川沖など)、さらには将軍は両国の花火などを眺望したのだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 40mm ISO110 ) 露出補正 なし
028_220330172 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 28.ボケ
手入れされた絞りのボケの花がきれいに咲いていた。全く方向音痴になってしまっていて、この辺りから北の丸公園・千鳥ヶ淵へ出られるのではないかと思って歩いていたら、中之門跡に戻ってきてしまっていた。結局、一回りして入苑した大手門に戻り、これから入る人たちの手荷物検査をしていた係のかたにたずねたところ、「内堀通りを左回りに歩いて行ってください」ということになってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 115mm ISO360 ) 露出補正 なし
029_220330185 X800 内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 29.平川門
大手門を出て、内堀通りを左へ歩いて行くと、地下鉄の竹橋駅の近くで次の門である平川門に出た。太田道灌が江戸城を築いた15世紀には、江戸湾に面した現在の平川門周辺には、上平川村、下平川村という村があったのが平川門の名の由来という。太田道灌の時代から門が築かれていたと推測され、3代将軍・徳川家光の治世である1635年(寛永12年)、高麗門(外側の第一門)、渡櫓門(内側の第二門)を備える強固な枡形門のスタイルとなった。江戸城三の丸の正門で今も濠には木橋が架かっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 34mm ISO110 ) 露出補正 なし
030_220330193 X800 〇内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 30.平川門の木橋
平川門は現在では大手門、北桔橋門と並んで、皇居東御苑(本丸・二の丸・三の丸)の入苑口のひとつになっている。木橋が往時のように残されるのは江戸城でもここだけだそうだ。現在の木橋(全長29.7m、幅7.82m)は台湾産のヒノキ材を使って昭和63年に再建されたもの。橋台は石造り、脚桁には鉄骨が使われているが、親柱の擬宝珠(ぎぼし)には、寛永や慶長などの銘が彫られており、往時のものが使われていることがわかるそうだ。長くなってしまった。ここら先は次回に回す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし


2021年10月26日

北海道 3泊4日 10月7日~10日 その4 富良野から支笏湖を経て洞爺湖へ

3日目は富良野のホテルを8時30分に出発した。この日行くところは季節によって異なり、8月~9月出発のツアーはラベンダーで有名な富田ファームへ行くが、10月はラベンダーは終わってしまっているので、かなやま湖の紅葉を見に行くという。かなやま湖は、富良野から占冠へ向かう途中にある、治水(洪水調節、不特定利水)と利水(潅漑、上水道供給、水力発電)を目的としたダム湖だが、紅葉はまだ始まっておらず、景色も夕張岳が見えた以外は特に何もなかった。
 11月出発のツアーは紅葉終わってしまっているので、後藤純男美術館へ行くそうだ。日本画家後藤純男が、北海道の厳しい自然に惹かれ道内取材の拠点として同所にアトリエを構えた。平成9(1997)年9月、美術館として開館したのが後藤純男美術館だそうだ。 今回も後藤純男美術館へ行く方が良かったのでなかろうか。
 そこから千歳空港の近くの恵庭市にあるテーマパーク「えこりん村」へ行き、午後は支笏湖をを見て、洞爺湖へ向かう。この日バスは約300km走った。
 3日目の泊りは、2008年(平成20年)に『第34回主要国首脳会議』(北海道洞爺湖サミット)が開催されたことで有名な「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」である。部屋からバス・ローブを纏って温泉大浴場へ行くことが出来た。夕食はフレンチのフル・コースだった。2021年4月28日~11月30日 毎夜8時45分から20分間、ホテルからは右下に見える洞爺湖温泉街近くの湖上で、花火が打ち上げられるとのこと。夕食の後に観たが、下の方で上がる花火はイマイチだった。

000_211009534 X700 かなやま湖 夕張岳 RX10M4.jpg
かなやま湖から眺める夕張岳1,668m 2021年10月9日 北海道夕張市
「夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯」は国の天然記念物。蛇紋岩メランジュ帯とは、高圧型変成帯や深部断裂帯に産出した蛇紋岩が、深部で形成された変成岩や,地殻深部~中部の岩石を大小のブロックとして包有する産状をいう。

63.かなやま湖
金山ダム(かなやまダム)は北海道空知郡南富良野町、一級河川・石狩川水系空知川最上流部に建設されたダム。国土交通省北海道開発局札幌開発建設部が管理する特定多目的ダムで、空知川の治水と滝川市・富良野地域への水源確保及び電力供給を目的に建設された。1959年五着工し、1967年に完成している。紅葉がきれいということだったが、まだ少し早かった。湖畔にはホテルがあり、夏はカヌーやキャンプ、冬はワカサギ釣りやソリ遊びなどが楽しめるようだ。私たちは展望台から写真のようなかなやま湖とダムを眺めただけで湖畔には行かなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
063_211009527 x800 かなやま湖 RX10M4.jpg
64.「自然体感しむかっぷ」
かなやま湖の展望所から少し走り、国道237号沿いの「自然体感しむかっぷ」という道の駅で手洗い休憩をとった。敷地内にあった農協の倉庫の壁に「シムカップアートキャンプ巨大壁画」と題された、ブラジルサンパウロ出身の画家 で、2014FIFAワールドカップ・ブラジルのオフィシャルデザイナー大岩オスカールという人の大きな絵が4枚描かれていた。その中の1枚。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
064_11009544 X800 自然体感しむかっぷ」農協 RX10M4.jpg
65.「えこりん村」ウェルカムセンター
占冠(しむかっぷ)から道東自動車道に上がった。バスガイドさんが夕張について説明してくれた。夕張市の人口は昭和39年がピークで約11万人であったが、現在は9千人に減っているそうだ。千歳空港に近い裏恵庭の「えこりん村」に着いたのは11時だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_211009553 X800 えこりん村 RX10M4.jpg
66.白い顔の羊
「えこりん村」は「びっくりドンキー」で知られる株式会社アレフの子会社「株式会社牧家」によって、2006年(平成18年)4月20日に北海道恵庭市牧場で開業した。東エリアと西エリアに分かれていて、ウェルカムセンターは東エリアだが、西エリアは白いヒツジが多く飼育されている「みどりの牧場」や「水仙とバラとダリアのイギリス庭園」があり見どころが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
066_211009556 X800 えこりん村 RX10M4.jpg
67.「銀河庭園」のベニシジミ
「水仙とバラとダリアのイギリス庭園」は世界屈指のガーデンデザイナーであるイギリス在住のバニー・ギネス女史により「銀河庭園」として作り上げられ、2006年6月にオープンしたそうだ。今の季節はダリアが咲いていた。大分擦れてしまっているベニシジミが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO320 ) 露出補正 なし
067_211009563 X800 えこりん村 RX10M4.jpg
68.「銀河庭園」ヒメアカタテハ -1
ダリアの品種は、現在では約3万種類以上あると言われている。花の大きさは、超巨大輪や巨大輪、大輪、中輪、小輪そして極小輪の6種類がある。花色は赤色やピンク色、そして黄色やオレンジ色など種類が豊富で、花の咲き方や草丈なども品種によって実にさまざまなようだ。私にはダリアかどうかもわからない。ヒメアカタテハが数頭飛び、短い時間吸蜜していく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 81mm ISO320 ) 露出補正 なし
068_211009577 X800 ◎えこりん村 RX10M4.jpg
69.「銀河庭園」ヒメアカタテハ -2
「銀河庭園」はよく手入れがされている。もっと近づいて、背景を入れて撮りたかったが、吸蜜中のヒメアカタテハは敏感で、叶わなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
069_211009580 X800 ◎えこりん村 RX10M4.jpg
70.トレーラーのファームツアー
トラクターの引っ張るトレーラーに乗って、「えこりん村」の中を回るファームツアーがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO400 ) 露出補正 なし
070_211009590 X800 ◎えこりん村 RX10M4.jpg
71.前足を折るアルパカ
  「みどりの牧場」にはアルパカとラマも放牧されている。アルパカは主に体毛を利用するため、ラマは荷物を運ぶために人間と一緒に生活する動物だ。家畜であるアルパカとラマには交雑種が生まれやすいそうだ。見ていると前足を折って、ゴロンと横になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 62mm ISO125 ) 露出補正 なし
071_211009601 X800 〇えこりん村 RX10M4.jpg
72.ゴロンと転がるアルパカ
何故、ゴロンと横になるのだろうか?ネコがゴロンと横になるのは、甘えたいから、くつろぎたいから、暑いからといったことだそうだが、アルパカの場合は何なのだろうか。体の毛に付いた虫でも落としたいのだろうか。でも、草に体を押し付けるような仕草はない。このアルパカの顔を見ていると、くつろぎたいように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 62mm ISO125 ) 露出補正 なし
072_211009604 X800 〇えこりん村 RX10M4.jpg
73.放牧される羊
広々とした牧場でヒツジたちが牧草を食む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO100 ) 露出補正 なし
073_211009611 X800 ◎えこりん村 RX10M4.jpg
74.ミニチュアホースとミニロバ
左側がミニロバで、右側はミニチュアホース。ミニチュアホースは賢く、ペットとしてだけではなく盲導馬としても活躍している。ミニロバは耳が長く、背中に十字模様がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO125 ) 露出補正 なし
074_211009618 X800 ◎えこりん村 RX10M4.jpg
75.支笏湖畔から見る樽前山
「えこりん村」で簡単に昼食を済ませ、支笏湖畔に着いたのは午後1時半ごろだった。湖畔から樽前山が見えた。樽前山は支笏湖の南側、苫小牧市の北西部に位置する活火山。珍しい三重式活火山として知られている。外輪山の内側に溶岩ドームがある。標高は最高点の樽前ドームで1,041m、この樽前ドームは、立ち入り禁止となっている火口原にある溶岩ドームで、周辺との比高は約120m、最大径は約450mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 36mm ISO100 ) 露出補正 なし
075_211009628 X800 支笏湖畔 樽前山 RX10M4.jpg
76.支笏湖畔
バスの駐車場から、工事中の支笏湖ビジターセンターの脇を湖畔に下りると、遊覧船、ボート・カヌーの乗り場がある。バスガイドさんがペダルボートを指さして「シベリアから白い大きなハクチョウも来てます」などと冗談を言っている。支笏湖は「日本最北の不凍湖」として有名であるが、これは温かい水が湖の深部に残存していて水面を暖めることにより湖面の水温が下がりにくいので、凍りにくくなっているためだそうだ。しかし、低温の日が続いた場合には結氷することがある。最近の全面結氷は2001年(平成13年)で、その前は1978年(昭和53年)まで遡るという。 湖の周囲は約40km、最大水深360m、平均水深265m。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
076_211009639 X800 支笏湖畔 RX10M4.jpg
77.支笏湖から洞爺への車窓 -1 牛の牧場
午後2時半に支笏湖を出発して、このツアーの最後の宿である洞爺湖の山の上にある「ザ・ウィンザーホテル洞爺」へ向かう。小1時間の走行だ。車窓から放牧された牛が見えた。北海道は広くて大きい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO160 ) 露出補正 なし
077_211009648 X800 支笏湖→洞爺 車窓 RX10M4.jpg
78.支笏湖から洞爺への車窓 -2 羊蹄山
山間道路を走る国道230号線を進んでいくと、羊蹄山(1,891m)が見え始め、その左側手前には羊蹄山によく似た形の尻別岳(1,107m)が重なるように見えた。留寿都を過ぎると間近に羊蹄山が眺められた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
078_211009652 X800 ◎支笏湖→洞爺 車窓 RX10M4.jpg
79.支笏湖から洞爺への車窓 -3 広大な畑
洞爺湖が近くなり、標高約625mのポロモイ山山頂にある「ザ・ウィンザーホテル洞爺」が見えるよになると、広い畑が現れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO160 ) 露出補正 なし
079_211009656 X800 支笏湖→洞爺 車窓 RX10M4.jpg
80.支笏湖から洞爺への車窓 -4 「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」
山の上に建つ「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」が見えると、バスはホテル専用道路に入って登っていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO160 ) 露出補正 なし
080_211009658 X800 支笏湖→洞爺 車窓 RX10M4.jpg
81.「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」到着
午後4時20分ごろ、ホテルに到着した。ロビーから洞爺湖が見下ろせる。日のあるうちに順光の洞爺湖を撮っておきたかったので外へ出て、撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
081_211009661m X800 〇ホテルより RX10M4.jpg
82.「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」ロビーより
ロビーからガラス越しに見える洞爺湖の眺めは流石に素晴らしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
082_211009658a X800 ホテルより RX10M4.jpg
83.内浦湾の夕焼け
洞爺湖の反対側には内浦湾が見える。内浦湾は北海道の南西部と渡島半島によって、北と西と南の三方を囲まれた湾で、噴火湾とも呼ばれる。夕方5時、雲に隠れて夕陽は見えなかったが、穏やかな夕焼けを眺めることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
083_211009669 X800 〇ホテルより RX10M4.jpg
84.「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」ロビー
夕食はフレンチだった。夕食後、8時45分から洞爺湖温泉から打ち上げられる花火を見ようと思い、ロビーから上の階に上がったが花火は小さくしか見えなかった。洞爺湖は真っ暗だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
084_211009117 X800 ザ・ウィンザーホテル洞爺 北海道旅行 D7X.jpg


2021年7月28日

ミドリシジミを見に箱根湿性花園へ  2 of 2 7月10日

時刻は11時を少し回った。少し空が明るくなってきたように思う。今年は例年ミドリシジミが吸蜜に集まるノリウツギの木が花を付けていなかった。ミドリシジミに会えるかどうかわからないが、あと1時間ほど頑張ってみようと思う。
 目に触れるチョウの数は多くなったが、種類は多くない。
 この日はオオウラギンスジヒョウモンのフレッシュな個体を撮影できたことで納得し、そろそろ引き上げようかと思ったころ、散策路から2mほど離れたところに咲く、いつもとは別のノリウツギの花に止まっているミドリシジミを見つけた。閉じた翅の付け根から金属光沢のある緑色が輝くのが見えたので♂だと思う。新鮮な個体なので、発生初期なのだろう。最盛期はやはり7月中頃なのだろう。
 午後1時少し前に湿性花園を退出し、駐車場前の「湿性茶屋」でとろろそばを食べて帰路についた。

24.オオウラギンスジヒョウモン -6
後半もオオウラギンスジヒョウモンのフレッシュな♂から撮り始める。緑色を背景にオレンジ色が引き立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO800 ) 露出補正 なし
024_210710162 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
25.オオウラギンスジヒョウモン -7
Nikon D5300に付けたTAMRON 90mm で撮った。やや鮮やかな発色になった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
025_210710360 X800 ◎箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
26.オオウラギンスジヒョウモン -8
群生するオカトラノオには常に数頭のオオウラギンスジヒョウモンが飛んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
026_210710170 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
27.キキョウ(桔梗)
つぼみが風船のような形状であるため "balloon flower" という英名を持つ。花期は6月~8月だが秋の七草のひとつに数えられる。花の形から「桔梗紋」が生まれた。明智光秀の紋所である。美濃の山県氏、土岐氏一族は桔梗紋を紋所にしていた事で知られている。明智光秀も土岐氏一族であった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
027_210710363 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
28.ソバナ(岨菜)
園内にある花の案内板をみるとこの花はソバナというらしい。名前は葉の形が ソバ  の葉に似ているから、という説と、切り立った崖「岨」に咲くからという説があるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro 絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO1400 ) 露出補正 なし
028_210710365 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRON 90.jpg
29.スイレン (睡蓮)
入り口近くにある池にはスイレンが咲いていた。スイレン属は世界中に分布し、50種ほどが知られる。日本にはただ1種、ヒツジグサ(未草)のみが自生する。さまざまな種が観賞用に栽培され、また多数の園芸品種が作出されている。私はスイレンとハスとの違いは何処がポイントなのか判らなかったが、「水面に咲くのがスイレン。 水面より上の方で咲くのがハス。 水面に浮かべてるのがスイレン。 水面より上へと立ち上がらせてるのがハス」なのだそうだ。スイレンはスイレン目スイレン科で、英語ではWater lily、ハスはヤマモガシ目ハス科で英語でLotus。辛子蓮根の 蓮根はハスの根である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
029_210710172 X800 スイレン 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
30.ポンテデリア
入り口近くの池には紫色の花を咲かせた水生植物が生えている。ポンテデリアという名札が立てられていた。wikipediaで検索してみると、ミズアオイ科(Pontederiaceae)として開いた。この種はナガバミズアオイ(長葉水葵)という栽培種と思う。イチモンジセセリなどがしばしば吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO320 ) 露出補正 なし
030_210710173 X800 ポンテデリア 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
31.群生するオカトラノオ
さて、もう一回りしよと「仙石原湿原復元実験区」に戻る。ここではオカトラノオが群生し、この花はチョウが好む花のようで、オオウラギンスジヒョウモンはじめ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハ、そして今朝はルリタテハが吸蜜に訪れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO250 ) 露出補正 なし
031_210710178 X800 オカトラノオ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
32.カセンソウ(歌仙草)とオオウラギンスジヒョウモン -1
「仙石原湿原復元実験区」の西側の地域にはカセンソウの黄色い花も群生する。この花もオオウラギンスジヒョウモンなどが好んで吸蜜に来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
032_210710197 X800 ◎カセンソウ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
33.カセンソウとオオウラギンスジヒョウモン -2
この時間になって、カセンソウで吸蜜するオオウラギンスジヒョウモンが多くなった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO200 ) 露出補正 なし
033_210710205 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
34.カセンソウとオオウラギンスジヒョウモン -3
なかなか遊歩道の近くの花には寄ってきてくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_210710213 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
35.ウラギンヒョウモン -4
また、ウラギンヒョウモンがオカトラノオに来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
035_210710242 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
36.オオウラギンスジヒョウモン -9
「仙石原湿原復元実験区」を背にして池を背景に広角端で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
036_210710262 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
37.バッタかイナゴか
よくチョウとガの違いは何かと聞かれることがある。「同じ仲間ですよ」と答えることにしている。バッタとイナゴはどうだろうか?わたくしは詳しい知識はないが 「バッタ」と「イナゴ」は、同じ「直翅目バッタ科」の昆虫であり、根本的な違いはない。 「イナゴ」は、「バッタ」の仲間である。 見た目も大きな違いはないが、唯一「喉の突起」で見分けることができるようだ。 「イナゴ」の喉のあたりには、小さな突起状のものがあるのに対し、「バッタ」にはこうしたものがないそうだ。写真の個体はバッタなのかイナゴなのか? ネットで検索してみたところ、ツマグロイナゴモドキという種のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
037_210710265 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
38.ミドリシジミ -1
「仙石原湿原復元実験区」から園の入り口の方へ戻りかけたとき、散策路の柵の向こう側、2mくらいのところに咲く高さ3mくらいのノリウツギの花に何やらチョウを見つけた。これはミドリシジミに違いないと思い望遠端にして撮影を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
038_210710268 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
39.ミドリシジミ -2
開翅してくれないかと待つが、吸蜜に夢中である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
039_210710274 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
40.ミドリシジミ -3
今日見られたミドリシジミは後にも先にもこの個体だけだった。この時には♂か♀かは分からなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
040_210710284 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
41.ミドリシジミ -4
閉じられている前翅の襟元からかすかに緑色の金属光沢が見えた。♂だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO160 ) 露出補正 なし
041_210710312 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
42.ミドリシジミ -5
発見してから10分近くたった。彼は花を歩いて移動し、向きを変えながら吸蜜を続ける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO320 ) 露出補正 なし
042_210710325tm ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
43.ミドリシジミ -6
とうとう翅を開いて美しい緑色の輝きを見せてくれることはなかった。この直後、何かに驚いて飛び去ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO160 ) 露出補正 なし
043_210710337 X800 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg
44.オオウラギンスジヒョウモン -10
他にミドリシジミはいないかと、さらに離れたところに咲くノリウツギに目をやる。オオウラギンスジヒョウモンが花から花へと移動して吸蜜していたが、ミドリシジミの姿はない。まだ発生初期なのだろう。最盛期まであと4~5日というところか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO320 ) 露出補正 なし
044_210710344t X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg
45.「湿性茶屋」
3時間弱、箱根湿性花園に滞在した。ミドリシジミの姿を見ることが出来たことに満足して切り上げることにする。駐車場前にある 「湿性茶屋」でビールは飲めないが、とろろそばを食べて帰路についた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
045_210710346 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg


2020年9月11日

箱根湿性花園(2)花の写真撮影も難しい 8月25日

もう少し撮ってきた花の写真を載せておきたい。
 箱根湿性花園のパンフレットによると、「箱根湿生花園は、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園です。園内には低地から高山まで、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物 1100種が集められ、その他、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物が四季折々に花を咲かせています。園路は低地から高山へ初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。」とあるが、この日撮ってきた花は50種に満たない。まだまだ、たくさん残っている。

20.オミナエシ(女郎花)
「ヌマガヤ草原」と呼ばれるところでオミナエシが咲いていた。オミナエシはご承知の通り、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)というのがあり、そのオトコエシに対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名、敗醤(はいしょう)ともいうらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200824178 X800 〇箱根湿性花園 オミナエシ RX10M4.jpg
  21.コウホネ(河骨)
「ヌマガヤ草原」の池にはスイレン科の植物であるコウホネが黄色い小さな花を花を咲かせていた。アサザとは葉の形が違う。和名の由来には複数の説があるというが、一説には、川辺に生え、ワサビ状の白い地下茎が白骨のように見えることから、「河の骨」の意でこの名がついたとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_200824179 X800 〇箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg
  22.ヒメトラノオ(姫虎の尾)
オカトラノオ、ヌマトラノオなど、私が見たことのあるトラノオと名がつく花があるが、トラノオとは特定のグループを指す名称ではなく、虎の尻尾が上を向いてピンと立ち上がっている様子から、そのような植物に広く使われているのだそうだ。 入笠山で見たチョウの好きなクガイソウは、ヒメトラノオと同じ ゴマノハグサ科だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
022_200824074 X800 箱根湿性花園 ヒメトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
23.ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属。トリカブトの仲間は北半球に約300種が分布し、日本にはこのヤマトリカブトなど30種ほどがあるそうだ。塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。「附子」は球根の周りに着いている「子ども」の部分である。wikipediaには、俗に不美人のことを「ブス」というが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もあるとも記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 178mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_200824197 X800 〇箱根湿性花園 ヤマトリカブト RX10M4.jpg
24.マムシグサ(蝮草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、有毒植物だそうだ。 これも見当がつかなかったので「赤いトウモロコシのような実」でググってみたらヒットした。同じサトイモ科のミズバショウのように2枚の葉に包まれる仏炎苞を形成する。茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となったそうだ。晩春に、花茎を直立させて開花する。秋には写真のように橙色から赤色に熟したトウモロコシに似た形状の果実を付ける。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2000 ) 露出補正 なし
024_200824198 X800 箱根湿性花園 マムシグサの実 RX10M4.jpg
25.ジャコウソウ(麝香草)
ミドリシジミの食樹であるハンノキなどが生える湿生林のなかに始めて見る花が咲いていた。日本の固有種で、湿ったところに生育する。和名は茎葉をゆすると「麝香」のような馥郁(ふくいく)とした良い香りがするとして付けられたが、ジャコウソウにそれほどの香りはないそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
025_200824076 X800 箱根湿性花園 ジャコウソウ D5300 TAMRO 90.jpg
26.キレンゲショウマ (黄蓮華升麻
) ネットで調べてみると、何々ショウマと名の付く花は、このキレンゲショウマの他にレンゲショウマとサラシナショウマというのがあるようだが、キレンゲショウマはアジサイ科で、レンゲショウマとサラシナショウマはキンポウゲ科である。和名はレンゲショウマに似ているからというが、似ているとは思えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし  
026_200824210 X800 〇箱根湿性花園 キレンゲショウマ RX10M4 -.jpg
27.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花がレンゲに、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。  wikipediaによれば、本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や絶滅危惧Ⅱ類などに指定されているとある。 毎年8月に、奥多摩の御岳山で「御岳山レンゲショウマまつり」を開催されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし  
027_200824077 X800 箱根湿性花園 レンゲショウマ D5300 TAMRO 90.jpg
28.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
花が下を向いて咲いているので、下から見上げるように撮った。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし 
028_200824214 X800 〇箱根湿性花園 レンゲショウマ RX10M4 .jpg
29.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -2
  園内を一巡して、外国の山草と園芸種が植えられているところへ戻ってきた。湿地の池に咲くナガバミズアオイに集まるイチモンジセセリなどを撮った。このナガバミズアオイは観賞用に水辺や水鉢で栽培されるというが、仔細に見ると美しい花だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
029_200824078 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
30.ヒツジグサ(未草)
地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべる。花の大きさは3cmから4cm、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。  未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれる。ただし、実際は朝から夕方まで花を咲かせる。一般的にスイレンと呼ばれるが、植物学上はヒツジグサで、日本にはこのヒツジグサの1種類のみ自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO320 ) 露出補正 なし 
030_200824234 X800 箱根湿性花園 RX10M4 .jpg
31.サギソウ(鷺草 )
花の形を見ただけでこの花の名の由来がわかる。唇弁の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来である。日当たりのよい湿地に生える。もう少し露出をアンダーにして、白い花ビラのディテイルを出せればよいと反省。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_200824081 X800 サギソウ 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
32.ノムラカエデ(野村楓)
紅葉したようなカエデがあった。今年の4月15日に「神奈川県立四季の森」を散歩した時に、春なのに紅葉したようなモミジの木を見て興味を持った。ノムラカエデはオオモミジ系の栽培品種で、春の若葉も赤紫色を帯びているのが特徴で、鑑賞価値の高い樹木だ。江戸時代から栽培されてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO480 ) 露出補正 なし 
032_200824235 X800 箱根湿性花園 ノムラカエデ RX10M4 .jpg
33.サワヒヨドリ(沢鵯)   仙石原湿原植生復元区を歩いていると、ヒヨドリバナと明らかに葉の形が違うよく似た花が咲いていた。丈はヒヨドリバナより低く、ほっそりとしている。フジバカマとも違う。数は少なかった。日当たりのよい湿原周辺や湿った草地などに生える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_200824090 X800 箱根湿性花園 サワヒヨドリ 絶滅危惧種 D5300 TAMRO 90.jpg
34.カワラナデシコ(河原撫子) -1
ススキ草原区域にカワラナデシコが咲いていた。先日訪れた入笠山ではこのカワラナデシコにキアゲハが吸蜜に来ていた。ナデシコは秋の七草のひとつである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_200824087 X800 箱根湿性花園 カワラナデシコ D5300 TAMRO 90.jpg
35.カワラナデシコ(河原撫子) -2
wikipediaによると、日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなるという。カワラナデシコはそれほど背が高くないのでだが、ローアングルで背景を入れて撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
035_200824276 X800 〇箱根湿性花園 カワラナデシコ RX10M4 .jpg
36.コオニユリ(小鬼百合)
前回7月22日にここへ来た時もコオニユリは咲いていた。今回は少し傷んだ花もあったが、まだまだ元気である。よく似た近縁で同属のオニユリというのがあるが、オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかない。コオニユリはオニユリに比べて小さく、山地の草原や低地の湿原に生育する。チョウの好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
036_200824278 X800 〇箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4 .jpg
37.ツチアケビ(土木通)
戻る道で見つけた。wikipediaによれば、ツチアケビは、森林内に生育するラン科植物である。ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草丈が高く、大きな真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。本種はつる性で高さは5mにも達する日本最大のランであり、絶滅危惧IA類(CR)だそうだ。写真は果実で、6月ごろに黄色い花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/200秒 90mm ISO3200 ) 露出補正 なし
037_200824104 X800 〇箱根湿性花園 ツチアケビ D5300 TAMRO 90.jpg
38.「湿性茶屋」
駐車場の前に3軒の蕎麦屋がある。湿性花園に来たときは大概、昼はこの店で蕎麦を食べる。とろろそばが美味い。箱根湿生花園とともに創業30年だそうだ。テラス席で食べたが、風がわたり、さわやかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 43mm ISO100 ) 露出補正 なし
038_200824296 X800 箱根湿性花園 湿性茶屋 RX10M4 .jpg


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2019年6月19日

岩手・秋田・山形 ドライブ旅行<5月19日~22日> (1) 岩手山と小岩井農場 5月19日

年に1~2回、御一緒に旅行を楽しんでいるKご夫妻と、今回は、東北地方は岩手、秋田、山形を周る、3泊4日のドライブ旅行をしてきた。総走行キロは1,500kmを超えた。コースはおおよそ次のとおりである。

第1日 5月19日
横浜→首都高湾岸線→東北自動車道→盛岡JCT→国道46号→小岩井農場→県道219号→休暇村岩手網張温泉(泊)
第2日 5月20日
休暇村岩手網張温泉 →岩手山焼走り溶岩流→松尾鉱山跡→八幡平アスピーテライン→八幡平山頂レストハウス(鏡沼)→八幡平ビジターセンター・大沼(秋田県)→国道341号→玉川温泉→「山のはちみつ屋」→ 休暇村岩手網張温泉(泊)
第3日 5月21日
休暇村岩手網張温泉→県道1号・国道107号→横手市増田町→国道107号・国道7号→酒田(本間美術館・山居倉庫)→休暇村庄内羽黒(泊)
第4日 5月22日
休暇村庄内羽黒→羽黒山有料道路→羽黒山山頂→羽黒山有料道路→月山ビジターセンター→五重塔→鶴岡市内→加茂水族館→山形自動車道→東北中央自動車道米沢経由→福島JCT→東北自動車道→首都高箱崎羽田経由→横浜

 第1日目はK夫妻が自宅まで迎えに来てくれた。今回もKさんの車を使わせていただく。今日は盛岡まで行かなくてはならないので、早朝5時半に出発した。途中、東北自動車道の羽生SAで朝食にする。次は9時30分に安達太良SAで休憩して、12時ごろ、前沢SAで昼食にした。前沢牛のすき焼き丼を食べたが、まあまあというところか。
 良い天気だったので、車窓から吾妻連峰や蔵王の山並みも見えた。
 予定していたより早く午後1時ごろ、東北自動車道を盛岡で下りた。時間があればということにしてたが、これなら小岩井農場へ行くことができる。小岩井農場からは岩手山の全容を見ることができた。途中の菜の花畑も色鮮やかだった。
 予定通り、本日の宿である休暇村岩手網張温泉に着いた。ここはは十和田八幡平国立公園、岩手山南麓の岩手県雫石町にあり、標高は750mある。
 休暇村は会員になっていて、いろいろなところを利用している。さっそく風呂に入った。部屋に戻ってきて、TVをつけたら、4日前(4日目)に御嶽海に勝った時に膝を痛め、3日間休場していて、再出場した貴景勝の取り組みだった。残念ながら碧山に敗れてしまった。
 夕食はK夫人が前もって注文しておいて下さった「食材王国いわて旬菜膳」という懐石を楽しんだ。岩手県産黒毛和牛と八幡平杜仲茶ポーク豆乳鍋もが付いていて満腹になった。今朝早かったのと、長時間の運転、そして腹いっぱいで、部屋に戻ったら爆睡してしまった。

追記 昨夜(6月18日)TVを見ていたら、突然番組が中断され、10時22分、新潟県と山形県で大きな地震があったと報じられた。新潟県の村上では震度6強。今朝のTVで、このドライブ旅行の最終日(5月22日)に訪れた鶴岡市でも震度6弱が記録され、民家やあつみ温泉の旅館の屋根瓦が崩落している状況が報じられた。幸い津波は微弱でその被害がなかったのが幸いだった。

1.吾妻連峰
東北自動車道を快適に走る。左側に吾妻連峰が見えてきた。吾妻連峰は福島県福島市と山形県米沢市との境界に位置する。西吾妻山(2035m)を最高峰に、西大巓、東大巓、一切経山、中吾妻山、東吾妻山、高山などの2000m級の峰々が東西に連なるのを総称して吾妻連峰と呼ばれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_001.jpg
2.蔵王連峰
白石のあたりから、左手に蔵王連峰が見えてきた。山肌にはまだまだ雪が残っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_002.jpg
3.小岩井農場へのアプローチ
東北自動車道を盛岡で下りて、国道46号線を走って右へ、岩手山に向かって小岩井農場へ向かう。やがて遮るものがなくなり岩手山が見えてきた。ヤマツツジが咲いている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_003.jpg
4.菜の花 -1
何も説明することはない。小岩井農場が近くなったころ、菜の花が目に鮮やかだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_004.jpg
5.菜の花 -2
深い緑と、牧草の緑と、菜の花のコントラストが鮮やかだ。天気が良いときれいな色が出る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_005.jpg
6.岩木山と菜の花畑
岩木山は道路の左側に見える。菜の花畑は右側だ。菜の花畑の上に岩木山という構図はかなわなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_006.jpg
7.菜の花 -3
青空を入れて撮った。白い雲も良いところにあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
190519_007.jpg
8.小岩井農場入り口
駐車場から砂ぼこりの中を少々歩いて、入場券売り場に来た。今日は日曜日なので家族連れも多い。入場料は一人800円。小岩井農場は総面積3000ha(東京ドーム約640個分)、南北13km、東西5kmと広大である。生産現場は通常非公開だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 25mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_008.jpg
9.小岩井農場ゲート
入場ゲートの正面には岩手山が聳える。ただ、中に入って見るとそこは農場というイメージはない。広大な公園である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_009.jpg
10.岩手山
岩手山が救ってくれる。雲がとれて山頂まで望むことができた。岩手山は標高2,038mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 62mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_010.jpg
11.シャクナゲ
シャクナゲの花が咲いていた。広い場内を家族連れが歩く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_011.jpg
12.広い農場と岩手山
小岩井農場というと、牛が放牧され、牧草を食む姿を連想し、またパンフレットにもそんな写真が載っているのだが、ここで目に映るのはただ広さだけだった。約15分ほど歩いて「上丸牛舎」というところへ行けば牛が見られるようだが、そのことがわからなかった。事前勉強不足を反省。「上丸牛舎」というところには、日本の酪農の発展とともに歩んできた小岩井農場のその100年を超える歴史の中で作られ、使用されてきた牛舎や、サイロなど計6棟が、国登録有形文化財となっているという。すべて明治末期から昭和初期にかけて建てられたもので、特にレンガサイロは、国内に現存する一番古いものだそうだ。また、小岩井農場酪農発祥の地である「上丸牛舎」には、およそ90本のソメイヨシノの木があり、4月下旬~5月上旬には岩手山を背景に、国の重要文化財に指定されている牛舎群と桜の見事な景観が楽しめるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_012.jpg
13.ヒツジ
遠くにヒツジが何頭かいて、草を食んでいた。よく見ると毛を刈られている羊がいる。「羊の毛刈り」実演が行われるらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_013.jpg
14.毛を刈られた羊
2頭見えるヒツジのうち、左側のヒツジは毛を刈られたのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_014.jpg
15.サギゴケ
カキオドシかと思ったが、サギゴケのようだ。見落とし勝ちな小さな花だが、ローアングルで岩手山を背景に撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_015.jpg
16.トラクター
小岩井農場の東南のほうに100年の森エリアというところがあって、トラクターがけん引する手作りの客車で、専任のガイド付きで散策するコースがある。これはそのトラクター。1630 JOHN DEER の文字が見える。メーカーはディア・アンド・カンパニーというアメリカの会社で、このトラクターは1981年製のようだ。kさんはトラクターに詳しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_016.jpg
17.岩手山とヤエザクラ
ヤエザクラがまだ咲き残っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 35mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_017.jpg
18.秀麗 岩手山
木立の間から見える、すっかり雲がとれた岩手山の姿は、ここに来た甲斐があった。結局、私たちは小岩井農場の入り口近くのごく一部を歩いたに過ぎなかったが、次に来ることがあれば、もう少し時間をとって範囲を広げて歩いてみたいと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 25mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190519_018.jpg


2016年7月28日

箱根湿生花園に咲く花々 7月19日

入園の際にいただいたパンフレットには、箱根湿生花園は、湿原をはじめとした川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心とした植物園であり、園内には低地から高地まで日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1.100種が集められ、その他珍しい外国の山草も含め約1,700種の植物が四季折々に花を咲かせているとある。
 この日は先に記したように蝶が少なかったので、花の写真を撮りながら歩いた。もちろん、撮った花のすべては網羅できないが、花の名前を添えて載せてみる。花の写真の撮り方の基本を知らないので、種が分かりにくいこともあると思うがお許しいただきたい。

18.箱根湿生花園を歩く
箱根湿生花園は箱根町仙石原にあって、「狭い」か「広い」かは人により感じ方が異なるが、広さはおおよそ17ヘクタールという。普通の足でゆっくり園内を一周するのに、40分ほどかかる。湿原が復元されている園内には木道が敷かれていて歩きやすい。もちろんその木道以外のところへ立ち入ることはできない。12月には閉園され、翌春の3月20日の開園日までは冬季休園となる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/160秒 10mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.マツムシソウ 松虫草
信州の高原でよく見かけるマツムシソウが咲いていた。信州の池の平湿原でマツムシソウにベニヒカゲが群がるのは8月に入ってからだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.ハクサンフウロ 白山風露
この花も夏の高原で多く咲いている可憐な花だ。花の写真の撮り方の基本を知らないが、構図とどこにピントを合わせるかということは、何の写真を撮るにも共通のことだろう。もう一つ大事なのは「光線」だ。この写真のように日の光をいっぱいに受けている花を撮るのは難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.オオバギボウシ 大葉擬宝珠
ギボウシとは、蕾の形が日本の橋の欄干にある擬宝珠の形に似ていることによる。オオバギボウシの若葉はウルイと呼ばれ、山菜として賞味されるという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.サワラン 沢蘭
湿原や湿った草原に生える多年草だ。オレンジ色が目を引く。手ぶれしてしまったのかピントが甘くなっているが、サワランを撮ったのはこのショットしかなく御容赦。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.5 1/125秒 48mm ISO250 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.ヤマユリ 山百合
立派な花だ。カラスアゲハなど大形の黒いアゲハが頭を突っ込むようにして、このヤマユリの蜜を吸って、その黒い翅にオレンジ色の花粉を付けているのをしばしば見ることがある。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO140 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.クガイソウ 九蓋草、九階草
この花は同定に迷った。ルリトラノオとよく似ているが、房にある小さな花の形がクガイソウのようだ。同定できない花を「この花の名は?掲示板」に投稿して教えていただくことがあるが、その際、しばしば、「葉が写っていないので確認できない」また、「茎の立ち上がりが見たい」などのご指摘を受けることがある。同定のための写真と、一般的な花の写真とは違うと思うが、同定の際には必要なポイントだ。クガイソウとルリトラノオも葉の付き方をはっきり撮っておけば後で同定しやすかったと思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.リアトリス 和名はキリンギク 麒麟菊
原産地は北米で日本には大正時代に渡来したそうだ。入園口近くの「外国の山荘と園芸種」というコーナーに植えられていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.タチギボウシ 立擬宝珠
前掲のオオバギボウシとよく似るが、背丈が低い。さらに小さいコバギボウシというのもある。暗いところで咲いていたのでP610のフラッシュを使った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.コオニユリ 小鬼百合 -1
山地の少し湿った場所に生える多年草とのことで、昨年、湯の丸高原へ行った時には、コオニユリに来たミヤマシロチョウを撮影できた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.コオニユリ 小鬼百合 -2
コオホネやヒツジグサの咲く池のほとりにコオニユリが咲いていた。気に入ったショットだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.8 1/125秒 19mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.エゾミソハギ 禊萩
近縁のミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多いという。この写真では同定の役に立たないが、そばに種名の札が立っていたの確認できた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.ノカンソウ 野萱草
ニッコウキスゲの仲間。よく似たヤマカンゾウは舞岡公園でも見られる。ヤマカンゾウの花が八重なのに比べ、このノカンゾウは一重だ。カンゾウ(萱草)の意味はこの美しい花を見ていると物も忘れると言う故事からの漢名で、忘れ草とも言うとのこと。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段 
;クリックすると大きな写真になります。
31.キキョウ 桔梗 -1
日当たりのよい草原に見られるが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっているそうだ。キキョウは舞岡公園で見かける。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/160秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
32.キキョウ 桔梗 -2
湿原植生復元区にすっきりと伸びた一本が爽快な花を咲かせていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
33.ミヤマアズマギク 深山東菊 
中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物でアズマギクの亜種とのこと。コマクサやクロユリなどの日本の代表的な高山植物が集められているところに生えていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
34.シャジクソウ -1 車軸草
シャジクソウとは、葉が車輪の軸のように付くからで、夏の高原を彩る代表植物の一つという。マメ科のシロツメクサなどの仲間で英語ではクローバーと総称されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/125秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
35.シャジクソウ -6 車軸草
90mmマクロで撮る。ピントの合わせどころが難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/4000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.ハマナス 浜茄子
「知床旅情」の歌詞で聞くがどんな花なのか、よく知らなかった。みずみずしい美しい花が咲いていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.ハマナスの実
こんな実がなることも知らなかった。根は染料などに、花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.ホザキシモツケ 穂咲下野
涼しい気候の温地帯に生育するそうだ。円錐花序が密集して8~15cmの長い花穂となる。この花の特徴から「穂咲」と命名されたとのこと。日光の戦場ヶ原では群生する。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5 1/400秒 21mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
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39.イタドリの実
何年か前、美ヶ原山麓の三城牧場に咲いていたイタドリの花にサカハチチョウの夏型が吸蜜に来ていた。ファインダーを通して見た、青空を背景にイタドリの花で吸蜜するサカハチチョウを忘れられない。

  Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.コウホネ 川骨、河骨
コウホネは、スイレン科の植物の1種である。湿生花園の池に咲いていた。 

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 108mm ISO160) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.オグラセンソウ 小倉仙翁 
ナデシコ科センノウ属の多年草。夏に引き裂いたような紅い色の花をつける。九州地方、岡山県以西の中国地方などの山間部の湿地帯に生育する。絶滅危惧種になっているそうだ。箱根湿生花園にはよく似たエンビセンノウの咲いているが、エンビセンノウに比べて花びらの裂け方が浅い。日が当たっている赤い花の色が飛んでしまった。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/200秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.エゾリンドウ  蝦夷竜胆
葉の中に埋もれていて見つけにくく、上からしか見られなかったのでこんな写真になってしまった。この写真では同定に苦労する。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
43.オオマツヨイグサ 大待宵草
  花は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花だそうだ。ただいま、9時56分。まだ、朝のうちなのだろか。北アメリカ原産の植物をもとに、ヨーロッパでつくられた園芸種といわれ、明治のはじめに渡来し、現在では各地に野生化しているとのこと。そういえば、春にツツジを見に葉山国際村へ行ったときに、この花、あるいは近縁種を見た記憶がある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -1
花びらの裂けた形が燕尾形に長いところから 「燕尾」と名づけられている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/125秒 10mm ISO320) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
45.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -2
90mmマクロで撮る。エンビセンノウは山地、高原に咲くナデシコ科の多年草であるというが、花の形がナデシコに似ている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.カライトソウ 唐糸草
唐の絹の紐糸に似ていることから、カライトソウ(唐糸草)という名前だが、純国産の高山植物で ワレモコウやシロバナトウウチソウの仲間だそうだ。ワレモコウとは似ていないように思うが。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 90mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
47.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -1 
想像上の動物である麒麟の胸が黄色であることから、という説と、黄色い花が輪になって咲くという説とで、漢字名が異なる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/125秒 14mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
48.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -2
キリンソウの花は茎先に円錐花序を出し、10~30輪の黄色い小さな花をつける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.キンロバイ 金露梅
標高の高い場所に自生する。 花は黄色でヘビイチゴに似た、花径2~3cm位の黄色い花が木に咲く。丈は低く15cmほどの高さで、 高山の岩場に生える落葉小低木。岩礫地や岩の間に咲く。葉は花より小さく毛が目立つ。白い花もあり、それをハクロバイともギンロバイとも言う。名の由来は花の形がウメに似ており、黄色であることからという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.ニッコウキスゲ 日光黄菅
黄色の花を咲かせ、葉がスゲに似ていて、日光の山に多く咲くところからこの名がついたようだ。ニッコウキスゲ の名称の方が有名であるが、種の統合の結果、ゼンテイカ(禅庭花)の和名が適切との こと。この時期に蝶の写真を撮りに信州の高原に行くと咲いている。群落になって咲いていることが多いので一輪だけ咲いているのを見るとなにか違う花のように思える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/250秒 4mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
51.アミメヘイシソウ 網目瓶子草
サラセニア属の食虫植物の1種だそうだ。捕虫葉の先端部分に紅白の網目模様が入り、美しい。箱根湿生花園では、この8月1日から31日まで世界の食虫植物展が開催される。、世界各地に分布する食虫植物を約100 種700 点展示されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
52.ミツバウツギの実
春には蝶がよく集まる白い花を咲かせるミツバウツギの実は変わった形をしている。先のとがった軍配のようだ。長さ、幅とも2~3センチ。今はまだ緑色をしているが、9月になると熟して茶色くなる。中には4~5mmの種子が数個ずつ入っている。果肉を持たないこの実は、風に飛ばされることによって種子を運ぶのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.シシウド 猪独活
信州の高原でもよく見かける。山地のやや湿った向陽地に生えるという。高さ2mほどで、小さな花が傘状に集まった花序はセリ科の特徴である。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
54.ヌマトラノオ 沼虎の尾
この花の名を調べるのにはずいぶん手間取った。箱根湿生花園でもあまり多く咲いていない。 オカトラノオ が高原や山に育つ植物なら、ヌマトラノオは湿地に育つことからその名があるようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/400秒 4mm ISO110) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.この花の名は?
この花は何という花なのだろうかとネットでいろいろ調べたが、とうとう確信を持てなかった。前のオカトラノオにも似ているのだが。同定のためには茎の立ち上がりや、葉の形状、つき方が判るように撮っておかねばならないことがよくわかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 90mm ISO110) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2016年4月 2日

多摩動物公園(2) 3月17日

次にチンパンジーに会って、アフリカ園を後にする。そこから先はエリア的には広いアジア園だ。特にユキヒョウを見たいと思う。
  アジア園はアフリカ園のような広い放飼場はなく、動物たちとの間に、金網やアクリル板があるので写真が撮りにくい。できるだけ金網やアクリル板に近づいて、それらが目立たないようにする。
  途中、コウノトリやインドサイを見ながら、多摩動物公園の一番奥まで行った。そこでオランウータンやターキン、そして、ユキヒョウを見た。
  歩いていると汗ばむ暖かさだ。テングチョウやウラギンシジミも飛んでいる。

17.チンパンジー
多摩動物公園には多くのチンパンジーが飼育されている。♂6頭、♀14頭がいて、それぞれ名前が付けられ、放飼場の柵の前に顔写真が示されていた。この写真のチンパンジーは何といおう名前だろうか。見比べてみたが分からなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/100秒 98mm ISO1600​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
18.チンパンジーの横顔
眼窩の上の骨が出っ張っていて、眼がくぼんでいる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/50秒 98mm ISO1600​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.インドサイ♂ ビクラム
サイはアフリカ大陸に棲んでいるのがクロサイ、シロサイというが、このサイはインド、ネパールにいるインドサイだ。ビクラムという名の♂のようだ。ネパールのチトワン国立公園から多摩動物公園へ、インドサイのナラヤニとビクラムが来日して14年になるそうだ。当時ビクラム♂は生後1年という幼いサイだったという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/800秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.インドサイ♂ ナラヤニ
多摩動物公園に来た時は​​​​​​推定生後半年だそうで、ビクラムより半年お兄さんということになる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/640秒 90mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
21.ムフロン♀ 餌を食む横顔
聞き慣れない名の動物だ。ムフロンはヒツジの祖先と言われる。♀には角がない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/400秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
22.ムフロン♀ 正面
正面から見るととても優しい顔をしている。アジア園にいたが、コルシカ島、サルジニア島の山岳地帯に棲息するという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 108mm ISO200​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
23.ムフロン♂
野生のヒツジにはたくさんの種類があるそうだが、ムフロンはそのなかで最も小型​​​​​​という。家畜のヒツジは紀元前6000年ごろにムフロンを改良してつくられたといわれているそうだ。大きな角があるのは♂だけ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 45mm ISO110​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
24.オランウータン
オランウータンはチンパンジーと同じく霊長類のヒト科で、その中でチンパンジーやゴリラはヒト亜科に分類されるが、オランウータンはオランウータン亜科だそうだ。オランウータンの腕は脚の2倍の長さがある。これは上腕骨ではなく橈骨と尺骨が長いことによるものである。指とつま先が曲がっていて、そのため枝を上手につかむことができるそうだ。多摩動物公園にいるのはボルネオオランウータンで、♂が4頭、♀が8頭いる。これは♀のようだ。仕草が愛くるしい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 161mm ISO220​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
25.麻袋で遊ぶオランウータン
オランウータン放飼場に着いたときは、このオランウータンは麻の袋をかぶって顔が見えなかった。しばらくして、写真のように麻袋をはらい上げて顔を見せてくれた。これも♀と思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 236mm ISO320​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
26.アムールトラ
多摩動物公園では2009年秋に釧路市動物園からオスのリングを1年間借り受け、メスのシズカとのあいだに2010年7月、3頭の子が生まれた。子どもたちには、そのころに活躍したアスリートにちなみ、オスはケイスケ、メスはアイ、マオと名付けられたという。アイというのは福原愛、マオは浅田真央か?そして現在、多摩動物園に残ったのは母親のシズカとアイだ。野生のトラは1歳半〜2歳ほどで親離れし、1頭で縄張りを作って生活するようになるが、♀同士の親子であることと、2頭でいる方がじゃれあったりして動きが多くなり見応えもあるので、一緒にしていたという。この日はこの1頭しか見られなかった。シズカなのかアイなのかはわからない。台の上で向こう向きに寝ていたが、しばらくして顔を持ち上げた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4​.8​​​ 1/5​00​​​秒 1​7​​​mm ISO1​00​​​​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
27.​​顔を上げてくれたアムールトラ 
ガラス(アクリル板)越しなので、グリーンがかって撮れる。少し補正した。私にはシズカなのかアイなのか区別がつかない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4​.8​​​ 1/5​00​​​秒 64​​​mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
28.ユキヒョウ
見たかったユキヒョウはアジア園の一番奥にいた。ヒョウよりは灰色がかった色をしている。ユキヒョウはアフガニスタン東部、インド北部、ウズベキスタン東部、カザフスタン東部、キルギス、タジキスタン、中華人民共和国西部に棲息するという。多摩動物公園のユキヒョウは♂のシンギズが2015年10月10日に死亡したので、現在は♂1頭、♀3頭だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6​​​ 1/125秒 108mm ISO160​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
29.ユキヒョウの眼
眼光鋭い。ファインダーを覗いていて、一瞬睨まれたような気がした。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.5​​​ 1/125秒 258mm ISO250​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
30.レッサーパンダ
中国南西部、インド東北部の高地の森林や竹林に棲息するという。海抜1000m以上の山のなかで単独でくらしている。えさを食べるために早朝と夕方に動きまわり、日中は木の上や穴のなかでネコのように丸くなって眠っているそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/160秒 197mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
31.ゴールデンターキン
ずんぐりむっくりした初めて見る動物だった。​​チベット、ブータン、中国に生息するターキンの亜種の一つ。2000〜4000mの山岳地帯に棲んでいて、夏は高地へ、冬は低地へ移動しながら、群れでくらしているという。この2月に赤ちゃんが生まれ、多摩動物公園のゴールデンターキンは7頭(♂2頭、♀5頭)になったそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/125秒 143mm ISO140) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
32.シャモア
「アルプスの貴公子」と呼ばれることもある端正な顔立ちをしているシャモアはウシ科だそうだ。頭の後方に鉤状に曲った20cmぐらいの角を雌雄ともにもつ。岩登りやジャンプが巧みで、夏季には標高 4000m近くの高山にまで行動圏を広げるという。カモシカ(ウシ科)の仲間で、モンテネグロのドゥルミトル国立公園には数百頭の棲息が確認されており、一大繁殖地だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f6.5 1/125秒 258mm ISO180) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
33.タイリクオオカミ
多摩動物公園のタイリクオオカミは10頭いるが、そのすべてが兄弟姉妹だそうだ。 タイリクオオカミの亜種であるニホンオオカミは、1905年に奈良県東吉野村鷲家口(わしかぐち)にて捕獲された若いオスの個体を最後に目撃例がなく、絶滅したと見られるとのこと。ガラス越しに撮った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/200秒 98mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
34.インドガン
オオカミを見て、正門までシャトルバスに​​乗って行こうと思ったが、工事中のため、バスはここには来ないという。仕方なく、インドサイのところまで戻って、歩いて昆虫生態園へ行くことにした。インドサイと同じところに放たれているインドガンは、さっきはくちばしを首に突っ込んで寝ていたが、いまは、活動していた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/1000秒 108mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
35.ニホンツキノワグマ
​​上野動物園で飼育されていたニホンツキノワグマの♂のソウと♀のタロコが昨年4月に多摩動物公園へ移ってきた。これは、♂のソウで推定10歳だそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/125秒 108mm ISO125) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
36.ルリコンゴウインコ
この日は動物の顔を撮ろうと思っていたので鳥には構わないでいた。だが、戻り道で鮮やかな色をしたインコがいたので撮ってしまった。現在、多摩動物公園ではベニコンゴウインコが4羽、ルリコンゴウインコが3羽が飼育されているそうだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.5 1/500秒 59mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
37.ベニコンゴウインコ
ベニコンゴウインコは一昨年南房パラダイスを訪れた際に見た記憶がある。正午になった。このあと、昆虫生態園へ入って、飼育放蝶されている蝶たちをモデルに、PowerShot G7X とD5000+TAMRON macro 90mm に付けたLEDのリング・ライトを試してみようと思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.5 1/400秒 59mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
38.多摩都市モノレール線
昆虫生態園で約1時間蝶の写真を撮った。昆虫生態園を出て、午後1時過ぎ、途中、どこかのファミレスででも昼食にしようと駐車場へ向かう。多摩動物公園の正面を出て見上げると1998年に開業した多摩都市モノレール線が走っていた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2014年7月31日

箱根湿生花園 花と蝶 7月18日


 2年に一度ほど、7月の20日前後に箱根湿生花園を訪れている。天気予報では7月17日が良さそうだったので、その日にしようと思っていたら、その前日の予報で17日は曇りのち雨となり、18日にお日様マークがついていた。そこで17日は止めにしてして、18日に行こうと思っていたら、17日が晴れのち曇りに代わり、18日が雲のち雨になってしまっていた。17日は朝が遅くなってしまったので動けず、18日に決行することにした。

 朝7時に自宅を出発した。天気予報は当たっていて、日が差す様子はなく、細かな雨が降っている。8時40分に湿生花園の駐車場に到着した。開園は9時だ。しばらく車の中にいて、入り口に向かう。

  蝶は飛ばないかもしれない。それなら、花の写真でも撮っていようと順路に従って歩きはじめる。細かな雨は降っているが、カメラを濡らすほどではない。
 まず、一回りしてみる。湿原植生復元区の手前のハンノキ林を目を皿のように探したが、ミドリシジミの姿はない。出入口に戻ってくるところに、ノリウツギの咲くところがある。良く咲いている。晴れているのこのノリウツギにミドリシジミが吸蜜に来ているのだが、見当たらない。探していると、ちょっと離れたノリウツギの花でアサギマダラが吸蜜していた。ミドリシジミも1頭見つけ出す。
  また、小雨が降ってきた。10時半過ぎまで、出入口のそばにある休憩所で過ごした。
 花についてはWikipediaをはじめ、ネット上の情報を参照した。

1.コマクサ
コマクサを見つけた。少し時期が遅いようだ。大雪山では天然記念物の高山蝶、ウスバキチョウの幼虫が食べる。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 56mm ISO900 ) 露出補正 なし
コマクサ;クリックすると大きな写真になります。
2.ヘメロカリス
ニッコウキスゲと同じユリ科ワスレグサ属で、園芸品種だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
ヘメロカリス;クリックすると大きな写真になります。
3.ゴバギボウシ
漢字では小葉擬宝珠と書く。夏の湿原を彩る植物の1つであり、日当たりの良い湿った草原や湿原に自生する。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/900秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 +1.0段
ゴバギボウシ;クリックすると大きな写真になります。 /td>
4.クサレダマ
漢字では草連玉と書く。やはり山地の湿地に生育する。写真左手が湿原植生復元区である。ゴバギボウシの写真を撮った時、下向きの花の中を表わそうとして、露出補正を+1.0段にしたが、戻すのを怠ってしまった。まだまだ、未熟である。レベル補正している。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/750秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 +1.0段
クサレダマ;クリックすると大きな写真になります。
5.コオニユリ
見栄えのする花だ。この花には蝶が良く吸蜜に来るが、キアゲハ等が訪れていると絵になる。キアゲハは、花の中に頭を突っ込んで吸蜜するが、その翅にまで花粉が付く。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 130mm ISO280 ) 露出補正 なし
コオニユリ;クリックすると大きな写真になります。
6.ヒメキマダラセセリ♀
セセリチョウが飛び回っていた。この日初めて現れた蝶だ。しばらく目で追っていたら、ちょっと離れた草の上に止まった。ファインダーでのぞいたときは、なんというセセリチョウかわからなかった。少しトリミングしている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO900 ) 露出補正 なし
ヒメキマダラセセリ♀;クリックすると大きな写真になります。
7.ヒメキマダラセセリ裏面
後で、種を確認するときのことを思い、裏面を撮っておいた。まぎれもないヒメキマダラセセリだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/120秒 123.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
.ヒメキマダラセセリ裏面;クリックすると大きな写真になります。
8.オグラセンノウ
漢字では小倉仙翁と書く。一目見たときはナデシコだと思った。Wikipediaによれば、このオグラセンノウは九州地方、岡山県以西の中国地方などの山間部の湿地帯に生育する絶滅危惧種だそうだ。また、GKZ植物事典では、和名の「オグラ」 については不詳(京都・小倉山との関連か)。センノウ(仙翁)は、京都・嵯峨野の仙翁寺 に由来している。かつて、中国から伝来して仙翁寺で栽培されていたことによるとされている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/80秒 49.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
オグラセンノウ;クリックすると大きな写真になります。
9.ノリウツギに来たアサギマダラ
ミドリシジミの観察ポイントであるノリウツギが咲いているところに来た。ノリウツギは最盛期だ。そのノリウツギの木に咲く花をざっと見まわしたが、ミドリシジミの姿は見つけられない。ほかのノリウツギの木はどうかと、目を移すと、10mは離れているところで、アサギマダラがノリウツギの花にぶら下がっていた。しかし、D5300の18-140mmではとても撮れない。ここで飛び道具、HS50を使うことになる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/60秒 165.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
リウツギに来たアサギマダラ;クリックすると大きな写真になります。
10.ミドリシジミ
目を元のノリウツギに戻すと、5~6m先に、さっきは見つけられなかったミドリシジミの姿があった。時間は9時45分。気温は20℃~25℃くらいだろう。この日はこれしか撮れないかと思って撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 185.0mm ISO160 ) 露出補正 なし
1ミドリシジミ;クリックすると大きな写真になります。
11.アサギマダラ正面
アサギマダラは、ひらひらと花を離れるが、また戻ってくる。なんとか翅を拡げたところが撮れないかと、このノリウツギの木の裏側に回り込み、枝の間を抜いて撮る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/100秒 95.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
アサギマダラ正面;クリックすると大きな写真になります。
12.シャジクソウ
車軸草と書く。茎先に、車軸状にぐるりと花が咲くことからこの名がある。マメ科の植物だそうだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 140mm ISO1250 ) 露出補正 なし
シャジクソウ;クリックすると大きな写真になります。
13.シキンカラマツ
可愛らしい花だった。キンポウゲ科のカラマツソウの仲間。紫錦唐松と書く。、紫錦は美しい紫色の花を意味し、唐松は花の姿をカラマツにたとえたものであるという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/160秒 47.3mm ISO160 ) 露出補正 -0.7段
シキンカラマツ;クリックすると大きな写真になります。
14.エゾキスゲ
ニッコウキスゲかと思った。蝦夷黄萓と書く。ユリ科ワスレグサ属。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 165.8mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
エゾキスゲ;クリックすると大きな写真になります。
15.タチギボウシ
立擬宝珠はユリ科ギボウシ属の多年草で、湿原に生える。3.ゴバギボウシと区別がつかない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/800秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
タチギボウシ;クリックすると大きな写真になります。
16.コウホネ
スイレン科の植物で河骨と書く。水中にある根茎が白くゴツゴツして骨のように見えるのでこの名がある。湿生花園ではヒツジグサというもう1種のスイレン科の水生植物がみられる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/320秒 82.4mm ISO640 ) 露出補正 -0.7段
コウホネ;クリックすると大きな写真になります。


2014年3月14日

南房総ドライブ(2) 南房パラダイスの鳥たち 3月4日


  南房パラダイスは、良く維持、管理されていて、なかなか見どころの多いところだ。しかし、ご多分に漏れずここも経営的には苦しいらしい。
 ウィキペディアによれば、はじめは県の管理だったが、2006年からは「株式会社オーシャンヴェール館山」に管理委託された。しかし、「株式会社オーシャンヴェール館山」も指定管理、委託運営を辞退し、財団法人公園緑地管理財団(当時、現・一般財団法人公園財団)による運営委託となり、さらに、千葉市は、南房パラダイスの動植物園を柏市の不動産管理会社である「株式会社常盤興産」に、宿泊施設を館山市のホテル運営会社である「株式会社こがね」に売却することになるという。
 連続温室を出ると、水鳥の池があった。そこにはインドガン、ハワイガンといった日本にはいない水鳥がいた。逃げ出さないように羽は切られている。そこに、オオバンやマガモが混じっている。
  小さな動物園や、熱帯、亜熱帯の鳥たちが飛び回る温室もあった。

19.ハワイガン
カウアイ島、ハワイ島、マウイ島の固有種で、全長70cmほどの大きな鳥だ。初めて見た。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/280秒 185.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ハワイガン;クリックすると大きな写真になります。
20.クビワアカツクシガモ
漢字では、首輪赤筑紫鴨と書くようだ。頸部に白い輪がある。オーストラリア、ニュージーランドに生息している。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/180秒 50.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
クビワアカツクシガモ;クリックすると大きな写真になります。
21.オオバン
あれ!これはどこかで見た鳥だと思った。昨秋、新横浜公園近くの鶴見川にいた。このオオバンは勝手に飛んできたのだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/320秒 50.9mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオバン;クリックすると大きな写真になります。
22.ハワイガン
19.の写真のハワイガンとちょっと違うようにも見えるのだが。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/220秒 33.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
ハワイガン;クリックすると大きな写真になります。
23.アカツクシガモ
赤筑紫鴨。ユーラシア大陸中部で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、ユーラシア大陸南部、中華人民共和国、朝鮮半島などへ南下し越冬する。日本にも冬季に越冬のため、稀に飛来(冬鳥)するという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/200秒 33.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
アカツクシガモ;クリックすると大きな写真になります。
24.コクチョウ ブラックスワン
もともとはオーストラリアに生息する固有種だそうだ。ニュージランド、ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、スロベニア、シンガポール及び日本(茨城県、宮崎県)に移入されているという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/170秒 28.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
コクチョウ ブラックスワン;クリックすると大きな写真になります。
25.マガモ
冬鳥として北海道から南西諸島まで、全国的に渡来する。これもここで飼われている鳥ではなく、どこからか飛んできたのだろうと思う。オス。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/420秒 71.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
マガモ;クリックすると大きな写真になります。
26.ミカドガン -1 
とてもきれいな鳥だ。アラスカ州やチュクチ半島で繁殖し、冬期になるとカムチャツカ半島、アリューシャン列島、アラスカ湾へ南下し越冬する。通常日本には飛来しないという。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/420秒 39.3mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミカドガン -1;クリックすると大きな写真になります。
27.インドガン 
これもきれいな鳥だ。アフガニスタン、インド、ウズベキスタン、カザフスタン東部、キルギス、タジキスタン、中華人民共和国西部、ネパール、バングラデシュ、ブータン、モンゴル、ロシア南東部といったところに生息するとのこと。通常、日本には来ない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/500秒 43.9mm ISO200 ) 露出補正 なし
インドガン;クリックすると大きな写真になります。
28.ミカドガン -2
一見、ハワイガンと見分けにくかった。ハワイガンは頭が黒いが、ミカドガンは白い。水鳥の池では、世界の珍しい水鳥たちを観察することが出来た。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/200秒 43.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
ミカドガン -2;クリックすると大きな写真になります。
29.熱帯、亜熱帯の鳥たちが飛び回る温室
水鳥の池で観察、撮影したあと、熱帯、亜熱帯の鳥たちが飛び回るという温室に入った。それほど大きな温室ではなく、10種類くらいの鳥がいるというが、3~4種しか見つけられなかった。この鳥の名はわからない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/500秒 95.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
熱帯、亜熱帯の鳥たちが飛び回る温室;クリックすると大きな写真になります。
30.セイキテリムク
アフリカ西部、中央部に生息するムクドリ科の鳥。狭い温室の中を飛び回っていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/70秒 95.6mm ISO400 ) 露出補正 なし
セイキテリムク;クリックすると大きな写真になります。
31.コブハクチョウ
熱帯、亜熱帯の鳥たちが飛び回る温室から外に出た。ヤギやヒツジがいる ふれあい動物広場 というところの脇にある池に2羽のコブハクチョウがいた。コブハクチョウは本来日本には生息しない外来種だそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/320秒 59.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
コブハクチョウ;クリックすると大きな写真になります。
32.ベニコンゴウインコ
ふれあい動物広場 を左に曲がると 蝶館 がある。蝶館 はゆっくり楽しみたいので、その前に、奥にある 動物展示コーナー という柵のある、棟続きの小屋を見る。極彩色の大きなナインコがいた。これは2羽のベニコンゴウインコが戯れているところ?。アカコンゴウインコというとてもよく似たインコもいた。頬の模様で区別できた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/450秒 154.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
ベニコンゴウインコ;クリックすると大きな写真になります。
33.ムネアカタマリン
動物展示コーナー にムネアカタマリンという、初めて見る可愛らしい猿がいた。胸から腹にかけての赤っぽいオレンジ色の毛が印象的だ。大きさは体長30cm位だろうか。隣に、顔の周囲から喉にかけて白い毛が生え、耳に黒い房毛がある、シロガオマーモセットという良く似た体形のサルがいた。こちらはブラジル南東部に生息するという。どちらもオマキザル科のサルだそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/280秒 29.2mm ISO200 ) 露出補正 なし
ムネアカタマリン;クリックすると大きな写真になります。
34.菜の花
園内には菜の花がきれいに咲いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/850秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
菜の花;クリックすると大きな写真になります。


2013年7月29日

箱根仙石原湿原の蝶たち -2 (ミヤマカラスシジミほか) 7月18日


 今回は、箱根では珍しいとされるミヤマカラスシジミを比較的多く見ることができた。すでに擦れた個体も多い。そのほかでは、ここでは初めて見るアサマイチモンジや、アカタテハ、ヒメアカタテハ、キタテハなどのお馴染みの蝶が元気だった。
 湿性花園を三周り位しただろうか、そろそろ引き上げようと思ったのは12時半ごろだった。喫茶室で入場者50円引きのソフトクリームを食べていると、テラスに植えられているブッドリアの花にツマグロヒョウモンやぼろぼろのカラスアゲハがやってきた。
 1時少し前に湿性花園を後にして、来た道を辿った。途中足柄S.A.で一休みし、自宅に戻ったのは3時だった。東名を使うと箱根は近い。

アサマイチモンジ;クリックすると大きな写真になります。 32.アサマイチモンジ
池の傍の葉の上に止まった。イチモンジチョウかと思ったが、アサマイチモンジだ。ちょっと離れていたのでP90で撮ったが、開翅場面はピントを外してしまった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO333 ) 露出補正 なし
草原に舞うアカタテハ;クリックすると大きな写真になります。 33.草原に舞うアカタテハ
湿原植生復元区を、オオウラギンスジヒョウモンに混じってアカタテハが飛び、オカトラノオで吸蜜する。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO94 ) 露出補正 なし
オカトラノオで吸蜜するアカタテハ;クリックすると大きな写真になります。 34.オカトラノオで吸蜜するアカタテハ
背景を映しこみたいと思うが、離れているので近寄って広角で撮ることができない。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO86 ) 露出補正 -0.3段
ヒメアカタテハ;クリックすると大きな写真になります。 35.ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハはカセンソウで吸蜜する。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO107 ) 露出補正 -0.3段
キタテハ;クリックすると大きな写真になります。 36.キタテハ
キタテハの夏型はまだ擦れていなかった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 110.4mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
喫茶室のテラスに来たツマグロヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 37.喫茶室のテラスに来たツマグロヒョウモン
ブッドレアの花に今年はまだ見ることが少ないツマグロヒョウモン♀が吸蜜に来ていた。花の名はフサフジウツギだそうだが、属名の(Buddleja)から、ブッドレアと呼ばれることが多いそうだ。それにしてもウツギ(空木)と名の付く花が多いのに驚く。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO271 ) 露出補正 -0.3段
ヒツジグサ;クリックすると大きな写真になります。 38.ヒツジグサ
箱根湿性花園のほぼ中央にある池ではヒツジグサの白い小さな花が咲いていた。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4.0 1/250秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
エンビセンノウ;クリックすると大きな写真になります。 39.エンビセンノウ
散策路の脇に見たこともない花が咲いていた。案内板にはエンビセンノウと記されていて、箱根には無いと説明されていた。絶滅危惧lB類(EN)だそうだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ミヤマカラスシジミ;クリックすると大きな写真になります。 40.ミヤマカラスシジミ
白土信子さんが書かれた「蝶とあるく箱根」には、ミヤマカラスシジミは神奈川県では、丹沢と箱根の山地にだけ見られる貴重な蝶であると記されている。しかし、ここ湿性花園ではこの時期、しばしば見ることができる。ミドリシジミに交じってノリウツギの花で吸蜜する。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
チダケサシで吸蜜するミヤマカラスシジミ;クリックすると大きな写真になります。 41.チダケサシで吸蜜するミヤマカラスシジミ
散策路の脇に咲くチダケサシの花でも吸蜜している。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F7.1 1/250秒 110.4mm ISO64 ) 露出補正 -0.3段
ノリウツギで吸蜜するミヤマカラスシジミ -1;クリックすると大きな写真になります。 42.ノリウツギで吸蜜するミヤマカラスシジミ -1
この日は、比較的多くのミヤマカラスシジミを観察することができた。環境が保護されているのだと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
ノリウツギで吸蜜するミヤマカラスシジミ -2;クリックすると大きな写真になります。 43.ノリウツギで吸蜜するミヤマカラスシジミ -2
そろそろ切り上げようと思い、最後にもう一度ノリウツギの咲くところへ行ってみると、また、ミヤマカラスシジミがいた。葉の陰にいたので思い切ってプラス補正をして撮った。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 59.9mm ISO302 ) 露出補正 +1.0段