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2023年10月 6日

まだ暑い舞岡公園 ① 今年も案山子コンテスト 2023年9月12日 横浜市戸塚区

朝夕は少し涼しくなったように思うが、まだまだ暑い。この日の横浜の天気は晴で、気温は31.6度と記録されていた。9時半に舞岡公園に着いた。
 草はらにはヤマトシジミが翔び、アカボシゴマダラ、キアゲハも翔んでいた。
 谷戸を歩くと、案山子が立てられていた。みんなまだ新しくきれいである。大きな実を付けたカラタチの植え込みには、複数のアゲハが産卵に来ていた。瓜久保の田んぼには、古米が実っている。
 暑い暑いと言いながらも季節は確実に進んでいた。
 この日はNikon Z50 に 望遠端の140mmでも最短撮影距離は40cmなので、そのマクロ的な撮影を試してみたいと思い、NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR というレンズを装着して携行した。Z105mmマクロレンズと比べると、開放f値は6.3と暗いのは仕方ないことだが、ISOの上限を6400に設定することで1/1000秒のシャッター・スピードを確保した。軽くてコンパクトなレンズであり、使いやすい。

000_230912070 X700 △舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg
谷戸の案山子たち 2023年9月12日撮影 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_230912003 X900 舞岡公園 ツユクサ Z50 Z18-140.jpg 1.ツユクサ(露草)
道場の草むらの中に咲くツユクサの青紫色の鮮やかさに目を引かれた。最近、唐沢孝一著の「目からうろこの自然観察」(中公新書)を購入した。そのなかに夏の花として、「美しくも逞しいツユクサ」という項があった。花粉が目当てのヒラタアブやハナアブといった比較的小さな昆虫が、両性花であるツユクサの花弁の近くにある、よく目立つ黄色の雄蕊を目当てにやってきて、接近すると、花の前に突き出ている長い雌蕊と雄蕊にその腹部が触れて、花粉が受け渡されるそうだ。ツユクサには雌蕊のない雄性花もあり、雄性花には果実はできない。雄性花に潜り、雄蕊の花粉を付けたアブは、両性花に潜り込んだ時にその花粉を雌蕊に渡すという雄性花の逞しさが記されていて、興味深く読んだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO3600 ) 露出補正 なし
002_230912013 X900 〇 舞岡公園 アカボシ Z50 Z18-140.jpg 2.アカボシゴマラ -1
何処からともなくアカボシゴマダラはゆっくり翔んできて、目の前の木の葉に止まった。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO5000 ) 露出補正 なし
003_230912019 X900 〇舞岡公園 アカボシ2頭 Z50 Z18-140.jpg 3.アカボシゴマダラ -2
別のアカボシゴマダラが飛んできて、先客が止まっていた葉にすり寄るように止まった。前翅外縁の丸みから、先に止まっていたのが♀で、後から来たのは♂と思う。しかし、そのまま、ともに翔び去ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし
004_230912023 X900 〇舞岡公園 タイワンクズ Z50 Z18-140.jpg 4.クズ(葛)
wikipediaには「和名は、かつて大和国(現:奈良県)吉野川(紀の川)上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。」とあった。今春、サクラ見物に吉野山へ行ったが、その時に吉野の葛の話を聞いた。なお、PictureThisで検索すると、タイワンクズと回答された。他に調べてみるとタイワンクズの分布は、九州(奄美大島)~沖縄とあるのでこれはクズと判断した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1600 ) 露出補正 なし
005_230912025 X900 〇舞岡公園 カラスウリ Z50 Z18-140.jpg 5.カラスウリ(烏瓜)の花
何の花か全く分からなかった。PictureThis で検索するとカラスウリと出た。写真は開く開花前のカラスウリの花だ。wikipediaによれば、カラスウリの花は夜間だけ開き、秋枯れが始まった雑木林の林縁などでよく目立つ朱色の果実をつけるという。和名「カラスウリ」の由来は、カラスが好んで食べる、ないし熟した赤い実がカラスが食べ残したように見えることから命名されたなど、諸説あるそうだ。果期は10 - 11月ごろ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_230912031 X900 〇舞岡公園 ヤマト♂ Z50 Z18-140.jpg 6.ヤマトシジミ♂
草むらにヤマトシジミが飛んでいた。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
007_230912037 X900 〇舞岡公園 キアゲハ♀ Z50 Z18-140.jpg 7.キアゲハ♀ -1
キアゲハの♀が、地面近くに咲く小さな花で吸蜜に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO2000 ) 露出補正 なし
008_230912043 X900 〇舞岡公園 キアゲハ♀ Z50 Z18-140.jpg 8.キアゲハ♀ -2
同じ個体。花から花へと移り翔ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO2000 ) 露出補正 なし
009_230912047m X900 舞岡公園 マルバノアキノタムラソウ Z50 Z18-140.jpg 9.アキノタムラソウ(秋の田村草)
キアゲハが吸蜜に来ていた小さな花は、PictureThisで で検索するとマルバノアキノタムラソウと同定された。草丈は50cmくらいだった。シソ科アキギリ属。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1800 ) 露出補正 なし
010_230912051m X900 〇舞岡公園 アカホシ Z50 Z18-140.jpg 10.アカボシゴマダラ -3
また、アカボシゴマダラが翔んできた。舞岡公園でゴマダラチョウが見られなくなっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし
011_230912052 X900 〇舞岡公園 キンミズヒキ Z50 Z18-140.jpg 11.キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属の多年草で、和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものである。道端に道案内をするように咲いていた。レンズ開放のボケはきれいだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 70mm ISO220 ) 露出補正 なし
012_230912054 X900 〇舞岡公園 センニンソウ Z50 Z18-140.jpg 12.センニンソウ(仙人草) -1
何年も舞岡公園に来ているが、この花を意識して見たのは初めてである。キンポウゲ科センニンソウ属だそうだ。wikipediaには「別名をウマクワズ(馬食わず)、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味する。茎や葉の汁は皮膚炎の原因となる。」とあった。4枚の白色の萼片が全開するという特徴のある花だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 94mm ISO140 ) 露出補正 なし
013_230912058 X900 舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 13.「〇<」の目をした案山子
舞岡公園で毎年行われている「案山子まつり」だが、今年は申込みと作製の期限が9 月10 日(日)までで、9月16日(土)~10月15 日(日)の間、人気投票が行われ、人気投票で 1位~3位の作品には、賞品が贈られる。この「〇<」の目をした案山子も作られたばかりのようで、顔も真っ白できれいだった。広角端で撮ると背景の田んぼの稲もシャープになる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.0 1/1000秒 18mm ISO140 ) 露出補正 なし
014_230912065 X900 〇舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 14.へのへのもへじ
案山子には必ずといってよいほど、「へのへのもへじ」が登場する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_230912067t X900 〇舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 15.谷戸の案山子
この案山子は、何をモデルにしたのかわからないが、色の使い方が上手だなと思った。バランスが良い。お母さんが幼子を抱っこして田んぼのわきを歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_230912069m X900 〇舞岡公園 センニンソウ Z50 Z18-140.jpg 16.センニンソウ(仙人草) -2
谷戸にもセンニンソウが咲いていた。4枚の白色の萼片が全開するという特徴のある花だ。まだまだ蕾を付けている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 72mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_230912072 X900 舞岡公園 Z50 Z18-140.jpg 17.熊ゴン?
私が舞岡公園へ行った9月12日は、まだ「案山子まつり」が始まる前だった。「自然に帰る素材を使う」という課題をクリアした個性あふれるオリジナル案山子が38体揃い、人気投票が開始されたのは、その4日後の9月16日(土)からだった。私が行った12日にはなかったが、案山子にはそれぞれ名前がつけられ、作品の前に札が立てられる。黄金色に実った稲田と青空と調和していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_230912075t X900 〇舞岡公園 シオカラトンボ交尾 Z50 Z18-140.jpg 18.シオカラトンボ 交尾
2頭がつながって飛行していたシオカラトンボが、枯れた小枝に止まった。写真の右側が♂で、その下で♂の尻尾につかまっているように見えるのが♀(通称ムギワラトンボ)である。私は、何故♀が、尾端を♂の腹部に充てているのかわからなかった。また、♂が尻尾で♀の頭を抱え込むようにしているのかわからなかった。インターネットのお陰で勉強することが出来た。♂は交尾をする前に、あらかじめ体を曲げ、尾部にある精巣を腹部にある副性器に当てて精子を付着させる。♂はその後、♀を見つけ、♀の頭を尾部で挟み込む。雌は尾部の生殖器を雄の副性器に当て、精子を受け取る。これで交尾成立である。♂は腹部の先端にある2本のツメのような器官で♀の頭部をつかむようにして、♀をキープする。首をつかまれた♀は自らも♂の腹部に必死につかまっていく。2連結で翔ぶ時もこの姿勢で翔ぶ。連結して産卵に向かうわけだが、この時、もしも♂と♀が離れ離れになると、♀は他の♂と交尾してしまう。後から交尾した♂は、♀の体の中から、前に交尾した♂の精子を掻き出して捨てるなどして、自分の精子のみが受精できるようにするのだそうだ。♂にとっては、交尾の後、産卵まで同行しないと、自分の子孫を残してもらえないのである。まだ少し疑問が残る。2連結で翔ぶ時はどちらが主導権を撮っているのだろうか? 前になって翔ぶのは♂である。産卵するのは♀である。どうやって産卵場所をさがすのだろうか? ♂は産卵に適した場所も知っていて、連れて行くのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
019_230912077 X900 舞岡公園 コムラサキ Z50 Z18-140.jpg 19.コムラサキ(小紫)
PictureThisでコムラサキと同定された。ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキ(Callicarpa dichotoma)をムラサキシキブ(Callicarpa japonica)といって栽培していることが大半だそうだ。よく似ているが、コムラサキの方がこぢんまりとしている。コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できるそうだ。もちろん花も咲くが、紫色の実が鑑賞される。これから実は濃い紫色になる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
020_230912078 X900 舞岡公園 エゴノキ Z50 Z18-140.jpg 20.エゴノキの実
古民家への入り口にエゴノキがある。5月には白い花を咲かせる。昨年の9月10日に来た時も、このエゴノキが実を沢山つけ、そこにヤマガラが来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO1000 ) 露出補正 なし
021_230912081 X900 舞岡公園 エゾミソハギ Z50 Z18-140.jpg 21.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
PicftureThisで検索した。舞岡公園で意識して見たのは初めてだった。エゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギ(Lythrum anceps)より大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.0 1/1000秒 115mm ISO450 ) 露出補正 なし
022_230912082 X900 舞岡公園 オトコエシ Z50 Z18-140.jpg 22.オトコエシ(男郎花)
オトコエシ(男郎花)は、オミナエシ科の多年草である。和名はオミナエシに対立させる形で、より強豪であることを男性にたとえたものである。オミナエシに姿形が似ているのでその名があるが、花の色は白く、逞しく感じる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.3 1/1000秒 80mm ISO360 ) 露出補正 なし
023_230912084 X900 舞岡公園 ミズヒキ Z50 Z18-140.jpg 23.ミズヒキ(水引)
これがタデ科イヌタデ属のミズヒキである。和名は、紅白に見える花序が水引に似ていることに由来する。上半分は赤色、下半分は白色の小さな花が咲くが、総状花序で、茎頂や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、それに小花がまばらに咲く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 64mm ISO220 ) 露出補正 なし
024_230912089 X900 〇舞岡公園 セイヨウウメモドキ Z50 Z18-140.jpg 24.ウメモドキ(梅擬)の赤い実
古民家の裏庭に毎年赤い実をつける。ウメモドキと思っていたが、PictureThis で検索するとセイヨウウメモドキと出た。モチノキ科モチノキ属の落葉低木。和名の由来は、葉の形がウメの葉に似ていることからこの名があるそうだ。wikipediaにはセイヨウウメモドキの項はない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
025_230912090 X900 舞岡公園 ライム Z50 Z18-140.jpg 25.ダイダイ(橙)の実
古民家の母屋の傍に柑橘系の木があり、実がなっていた。今年6月に来た時、この木の周りをクロアゲハの♀がゆっくりと旋回していた。PictureThisでこの木の葉の写真を検索したが、その時はレモンという答えだった。今回は、近くに公園の管理をされている女性がおられたので「何の木ですか?」と訊ねたところ、ユズとの答えだったが、ユズにしては少々実が大きい。帰宅して、実の写真をPictureThisで検索してみるとダイダイとの判定だった。和名ダイダイは、一つの株に数年代の果実がついていて見られる特徴から、「代々栄える」の意味で「ダイダイ」と呼ばれるようになったとされるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 57mm ISO380 ) 露出補正 なし
026_230912092 X900 舞岡公園 ハチス フラッシュ Z50 Z18-140.jpg 26.ムクゲ(木槿)
アオイ科フヨウ属の落葉樹で別名ハチスとして知られる。wikipediaによれば、中国が原産で、観賞用に栽培されている。主に庭木や街路樹、公園などに広く植えられている。日本へは古く渡来し、平安時代初期にはすでに植えられていたと考えられるそうだ。暖地では野生化している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/200秒 57mm ISO220 ) 露出補正 なし 内臓フラッシュ使用

2023年7月20日

ビバリウムへ戻りもう一回り ③ 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

いったん、ビバリウム(正式には生態観察施設「びばりうむ長坂」という)を出て、その外を歩いてみたところ、きれいなミヤマカラスシジミと樹液に来ていた3頭の天然オオムラサキを見ることができ、撮影もできた。
 再びオオムラサキセンターの本館に戻り、腕に貼っておいた再入館証を見せ中に入った。テラスに座って、自販機で購入した冷たいカルピスウォータで喉を潤す。
 12時半を過ぎて、児童たちの姿がなくなった。ビバリウムの中は、私のような写真を撮りに来ている愛好者と、年配の御夫婦が数組いらっしゃるだけで、静かになっていた。耳元をオオムラサキがかすめるように翔び、バサバサと音が聞こえた。
 ビバリウムで30分ほど写真を撮って退出した。駐車場の車に戻って、海老名SAで買ってきていたおにぎりで昼食にする。
 帰路、須玉から中央道に乗り、しばらく走ると、雲一つなく、全く雪のない富士山が、正面に見えた。ここから見る富士山の形は整っていて美しい。帰りも順調に走ることができ、午後4時半には帰宅してシャワーを浴びることができた。

000_230706344tx X700 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg
オオムラサキ♂ 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

038_230706152 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 38.オオムラサキ♀ -6
ビバリウムへ戻り、最初に目に着いたのは羽化したばかりのようなきれいな姿の♀だった。♀の発生が多くなっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
039_230706315 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 39.オオムラサキ♀ -7
この個体も羽化したばかりの傷のないきれいな♀だった。暑さを避けて葉陰に隠れるように止まる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO640 ) 露出補正 なし
040_230706153 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 40.オオムラサキ♀ -8
♀の羽化が進んでいる。ビバリウムの環境を写し込んでおこうと広角側で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
041_230706318 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 41.オオムラサキ♀ -9
この個体も♀だと思う。♀も暗紫色が見られる。♂に比べ中央部の斑点が黄色味を帯びる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO3200 ) 露出補正 なし
042_230706155 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 42.オオムラサキ♀ -10
これも♀。日差しを避けて枝の裏側に止まる。♂の羽化直後の美しい青紫色の輝きを見るためにはもう数日早く来なくてはならなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
043_230706157m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム 蛹 RX10M4.jpg 43.オオムラサキ♀ -11
これも♀。翅頂部が切れていない、傷のない個体を撮るとそのほとんどは♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 70mm ISO800 ) 露出補正 なし
044_230706165m X900 ◎オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 44.オオムラサキ♂ -6
♂の開翅した姿。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 49mm ISO400 ) 露出補正 なし
045_230706165m X900 ◎オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 45.オオムラサキ♂ -7
前の写真と同じ個体。この♂は少し擦れてはいるがマシなほうである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
046_230706170 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 46.餌場に集まるオオムラサキ♂ -1
♂も多く餌場に集まるが、新鮮な個体は少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 45mm ISO3200 ) 露出補正 なし
047_230706329 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 47.オオムラサキ♂ -8
この♂も傷はないが鱗粉は少し落ちている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
048_230706175 X900 △オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 48.餌場に集まるオオムラサキ♂ -2
次から次と飛来してポジション争いをする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし
049_230706185 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 49.樹幹に止まる♀
♀の腹部は太い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/400秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
050_230706188 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム +補正 RX10M4.jpg 50.オオムラサキ♀ -12
♀は♂に比べると一回り大きい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 195mm ISO31600 ) 露出補正 なし
051_230706189 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム 発光 RX10M4.jpg 51.樹幹に止まる♂
この♂も残念ながら翅頂部が切れている。フラッシュを発光した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 195mm ISO1000 ) 露出補正 なし
052_230706191 X900 ◎オオムラサキセンタ ビバリウム 発光 RX10M4.jpg 52.2頭のオオムラサキ♂ -2
2頭の♂が向き合って樹幹に止まる。フラッシュ発光した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 102mm ISO800 ) 露出補正 なし
053_230706194 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 53.オオムラサキ♀ -13
少し傷がある♀もいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 51mm ISO800 ) 露出補正 なし
054_230706199 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 54.オオムラサキ♂ -9
♂かな、♀かなと迷ったが、前翅中央部側の白斑が白いので♂と思う。後ろ側から見ると青紫色の輝きが鈍くなる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 218mm ISO250 ) 露出補正 なし
055_230706334 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 55.オオムラサキ♂ -10
これは傷のないきれいな♂だった。残念ながら頭を向こうに向けているので、青紫色が輝きかない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
056_230706343 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 56.オオムラサキ♂ -11
この♂は翅は傷んでいないが、鱗粉は少し擦れてしまっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
057_230706350 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ビバリウム Z50 Z105mc.jpg 57.オオムラサキ♀ -14
午後になって、写真のように樹の幹に止まる個体が多くなった。これでビバリウムを退出する。♂の良い写真が撮れなかったのが残念だが、久しぶりに元気なオオムラサキたちに会え、満足した一日だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO1100 ) 露出補正 なし
058_230706203m X900 オオムラサキセンタ アサヨ峰RX10M4.jpg 58.アサヨ峰(2,799m)
駐車場の車に戻って、往きの海老名SAで買っておいた握り飯を食べる。帰路に着く前に、南アルプスの写真を撮っておこうと、中央本線日野春の跨線橋まで歩いて行ってみた。残念ながら、中央高速の下り線、勝沼付近から見る南アルプス連峰の眺めのような良い写真は撮れなかった。この山は甲斐駒ヶ岳の南側のアサヨ峰だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年7月16日

ビバリウムの外で ② 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

11時になった。引き続きビバリウムの中でオオムラサキを撮る。
 しばらく撮ったあと少し休憩して、センターの敷地内を歩いてみようと思いビバリウムの外に出る。
 ビバリウムを出てすぐのところに、ヒメジョオンが咲いていた。何気なく見ていると、ミドリシジミでもない、一見、ミヤマカラスシジミでもなさそうな、これは何だろうと思う可憐な蝶が吸蜜していた。まず、飛ばれないようにRX10M4で離れたところからシャッターを切る。次に105mmマクロを付けたZ50で50cmくらいまで近寄って撮った。ファインダーを覗きながら、「もしかしてウラキンシジミでは」と思った。そうだとすると、これは生まれて初めてなのだが・・・。
 駐車場からビバリウムへ歩く道を少し奥に入ったところに、樹液の出ているクヌギの木がある。朝、着いたときにオオムラサキは来ているか確かめてみたが、その時にはいなかった。もう一度見てみようと、駐車場の方へ戻って、行ってみると3頭のオオムラサキが吸汁していた。ビバリウムの中のオオムラサキは、係の方々が1年をかけて卵から育て上げた、いわば養殖のオオムラサキであるが、これは天然オオムラサキである。

000_230706292 X700 ◎北杜市オオムラサキセンタ ウラキン Z50 Z105mc.jpg
ミヤマカラスシジミ♀ 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

021_230706090m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 21.羽化したオオムラサキ♀ -1
エノキの葉の陰に、大きなオオムラサキがぶら下がるように止まっていた。よく見ると、すぐ上に抜け出したばかりの白い蛹の殻が見えた。翅はしっかり伸びているので、羽化してから少し時間が経っているものと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 51mm ISO2000 ) 露出補正 なし
022_230706083m X900 オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 22.羽化したオオムラサキ♀ -2
殻を抱え込むようにぶら下がっている、その羽化したての成虫はきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
023_230706107 X900 ◎オオムラサキセンタ ビバリウム 羽化 +1.0 RX10M4.jpg 23.羽化したオオムラサキ♀ -3
羽化して蛹につかまるオオムラサキは、時々翅を広げる。まだ、胴が太い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.8 1/1250秒 11mm ISO2500 ) 露出補正 なし
024_230706110 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム 蛹 +1.0 RX10M4.jpg 24.生態観察 教室
オムラサキセンターの職員のかたが、生態観察中の小学生に、エノキに付いた淡い緑色をした蛹を示し、完全変態の解説をされていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 34mm ISO1250 ) 露出補正 なし
025_230706282 X900 北杜市オオムラサキセンタ 蛹 Z50 Z105mc.jpg 25.蛹
これは職員のかたが生態観察学習の児童に説明をしていた蛹である。この蛹は羽化するまでまだ1~2週間かかると思う。

kon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
026_230706118 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム 発光 RX10M4.jpg 26.2頭のオオムラサキ♂
2頭の♂が翅を開いて葉の上に止まっていた。上のほうは、少し傷んでいるが下に止まっているほうは、ほとんど傷のないきれいな個体だった。できるだけ自然光で撮るべきだと思うが、フラッシュを強制発光させて撮ってみた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f8 1/1250秒 102mm ISO3200 ) 露出補正 なし
027_230706122 X900 ◎オオムラサキセンタ ウラキンシジミ RX10M4.jpg 27.ミヤマカラスシジミ♀  -1
ビバリウムの外に出た。前書きにも記したが、ハルジオンの花で、ミドリシジミのような蝶が吸蜜していた。ミヤマカラスシジミかと思ったが、裏面の地色が鮮やかで、赤い小さな斑点も鮮やかである。もしかして、ウラキンシジミかと思ったが帰宅後確認したところ、この個体には外縁とほぼ並行して、細い白線があり、ミヤマカラスシジミと同定した。腹が太いので♀だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
028_230706289 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ウラキン Z50 Z105mc.jpg 28.ミヤマカラスシジミ♀ -2
105mmマクロを付けたZ50で撮った。きれいな個体である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO450 ) 露出補正 なし
029_230706296x X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ウラキン Z50 Z105mc.jpg 29.ミヤマカラスシジミ♀ -3
そういえば、もう何年も前のことだが、ビバリウムの中でミヤマカラスシジミを撮ったことを思い出した。今日のミヤマカラスシジミはあまりにも鮮やかで、きれいな個体だったので、惑わされてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
030_230706124 X900 オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 30.外から見たビバリウム -1
外から眺めるビバリウムは大きかった。その中を1,000頭近いオオムラサキが飛びまわっていて壮観である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_230706125 X900 オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 31.外から見たビバリウム -2
天井も十分に高い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
032_230706127 X900 オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 32.外から見たビバリウム -3
外から網に止まったオオムラサキを見る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 183mm ISO250 ) 露出補正 なし
033_230706304 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ 屋外樹液 Z50 Z105mc.jpg 33.樹液に集まるオオムラサキ -1
駐車場からビバリウムへ行く道の途中を少し左に入ったところに、樹液の出ているクヌギの木があった。10時ごろに見たときにはオオムラサキの姿はなかったが、昼過ぎに来てみるとカナブンと一緒に3頭のオオムラサキが吸汁していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO2800 ) 露出補正 なし
034_230706133m2 X900 〇オオムラサキセンタ RX10M4.jpg 34.樹液に集まるオオムラサキ -2
翅を開いてくれないかと待っていると、残っていた1頭がやっと、完全ではないが開いてくれた。青紫色がきらりと光る。ビバリウムのものを養殖オオムラサキというなら、これは天然のオオムラサキである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO2800 ) 露出補正 なし
035_230706139 X900 オオムラサキセンタ RX10M4.jpg 35.オオムラサキセンター本館前 -1
再びオオムラサキセンター本館の方へ戻る。本館の入り口の手前にチョウを形どった花壇があった。ここにはチョウの姿はない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
036_230706140 X900 オオムラサキセンタ RX10M4.jpg 36.オオムラサキセンター本館入口 -2
ここを入ると受付があり、朝に観覧料大人@420円をお支払いした。7月、8月は8時30分開館である。年末年始と、毎週月曜日などの定期的な休館日以外は冬季を含めて開かれている。夏季は無休である。冬は生態観察施設(ビバリウム)内のオオムラサキ越冬幼虫調査が行わる。オオムラサキセンターのブログを見ると、昨年12月に決められた5本のエノキの根元から、越冬幼虫を探してカウントしたところ、前年よりも多い約2000頭の幼虫を確認することができたと記されていた。外来者がそれを観察できるかどうかはわからないが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 なし
037_230706145 X900 オオムラサキセンタ RX10M4.jpg 37.展示室
展示室にはオオムラサキはもちろんのこと、世界のチョウのほか、珍しい昆虫の標本約1万点が展示されている。世界のカブトムシ、クワガタムシの飼育展示も行われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年3月 3日

日比谷公園と旧法務省赤レンガ② 2023年2月13日 旧法務省赤レンガ

法務省の赤レンガは以前にも通りがかりに眺めたことがあり、一度ゆっくり見てみようと思っていた。東京にある赤レンガの美しい建物を調べてみると、その法務省旧本館とともに、東京駅丸の内駅舎、三菱一号館美術館、立教大学 本館・礼拝堂ほか、東京藝術大学赤レンガ1・2号館、東京国立近代美術館工芸館、旧三河島汚水処分場喞筒場施設、旧醸造試験所第一工場、北区立中央図書館、ガスミュージアムなどが挙げられていた。勿論、三田山上の慶應義塾図書館もある。
 まだ見たことのないところもあるが、その中で法務省旧本館は、東京駅の丸の内駅舎とともに、東京の中心地にあってその姿が美しい。2012年に「保存・復原工事」を完了した東京駅丸の内駅舎はその後何度も見る機会があったが法務省旧本館は通りがかりに眺める程度だった。
 そこで、月1回の句会の機会に行ってみようと思ったのだ。館内に入って法務史料展示室も見学してきた。
 同じような写真ばかりだが、ぐるっと回ってきたので見ていただきたい。

000_230217116 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg
桜田通り霞が関方面から見た法務省旧本館正面
 2023年2月17日 東京都千代田区霞が関

023_230217030 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 23.法務省旧本館 南側から
メトロの霞ヶ関駅を背に桜田通りを歩いていくと裁判所の大きな建物の向こうに赤レンガの建物が見えてきた。手前は南側に面しており、日が当たっている。右隣の新しい大きな建物が法務省本省が入っている1990年に竣工した地上21階・地下4階の合同庁舎6号館のA棟だ。所在地は赤レンガの旧本館とともに千代田区霞が関1-1-1である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
024_230217031 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 24.桜田通りから見た正面(入口)右側部分
桜田通りから見ると法務省旧本館の赤レンガは大きく3っの部分からなっている。写真はその右側(南側)の部分である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.3 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
025_230217032 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 25.桜田通りから見た入り口と中央部分
左の円柱のような塔が2つあるところが入口である。日の丸の旗の後ろ、入口から正面の5っのアーチがある一段高い部分が、ファサードだ。かつての司法大臣の執務室が法務史料展示室及びギャラリーとして、一般に無料公開されている。入口の職員の方に法務資料展示室の見学を申し出たところ、首にかける入館証を渡され、正面の建物中央にある見学者所受付に案内され、手荷物検査を受けた。そして、階段を上がって旧本館建物3階の一番左側(北側)にある資料室入口に案内された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 26mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_230217036 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 26.旧本館中央部分
桜田通り側の正面は西側に向いているので日陰になっている。写真を撮っていいところは決められていて、建物の写真は撮っても良いが、撮る場所は決められていた。この写真は門の中に入って撮っているが、正面から右側からは撮影不可になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
027_230217039 900 法務省 Z50 18-140.jpg 27.桜田通り
門の中から赤レンガの旧本館を背に桜田通り側(西側)を撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 25mm ISO110 ) 露出補正 なし
028_230217046m X900 〇法務省3F Z50 18-140.jpg 28.復原室(司法の近代化)
職員の方のあとについて3階まで上がり、法務資料展示室に入った。女性の係員の方がいらしたので、写真撮影について聞いてみると資料に近づいて接写することは不可だが、ノーフラッシュで全体を風景のように撮るぶんにはOKとのことだった。ここでは「法典編さんとお雇い外国人」という展示があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO450 ) 露出補正 なし
029_230217049 X900 法務省3F Z50 18-140.jpg 29.特別展示室
次の特別展示室には、明治23年(1890年)から昭和22年(1947年)まで使用されていた法服が展示されていた。写真は弁護士の法服である。法服が黒なのはこれ以上何にも染まらないという「公平の象徴」、胸元にある植物のツタの刺繍は「知識の象徴」を表している。刺繍が紫色は裁判官、赤色が検察官、白色が弁護士である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
030_230217057 X900 〇法務省3F Z50 18-140.jpg 30.メッセージギャラリー -1
この部屋では「司法の近代化」「建築の近代化」に焦点を当てた「明治150年」特集展示(赤レンガ棟の建築資料の展示、我が国の司法制度の基盤形成に大きく貢献した先人の紹介、明治期に編纂された法典等貴重な署の展示)があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO1000 ) 露出補正 なし
031_230217063 X900 法務省3F Z50 18-140.jpg 31.メッセージギャラリー -2
ここは「世界の国民の司法参加」と題した展示がされていた。民意を裁判に取り入れようと考えたのが、後に「平民宰相」と呼ばれる原敬だった。司法当局の強硬な反対もあったが、原が1918年に首相となると、流れは変わり、陪審法案が作成され、原の暗殺後の1923年、ついに成立したという。ちなみに日本で最初に陪審制度を提言したのは福沢諭吉で、「西洋事情」書いている。また、福沢は1877年の西南戦争では、西郷隆盛ら薩摩軍を陪審裁判で審理するよう主張したという。裁判に国民が参加することは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアその他多数の国々で広く行われていると示されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1400 ) 露出補正 なし
032_230217064 X900 務省3F Z50 18-140.jpg 32.裁判員制度の広域キャラクター
検察庁や裁判員制度というとどうしても堅いというイメージが強く、国民にとって近寄りがたい雰囲気がある。そこで,一人でも多くの人に検察庁や裁判員制度に関心を持ってもらい、説明会に参加して欲しいという検察庁職員の思いから考え出されたのが検察広報キャラクター達で、全国の高・地検において自然発生的に次々に誕生した。これは福岡高等検察庁の裁判員制度と書かれたハッピを着た「サイバンインコ」。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
033_230217065 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 33.法務省旧本館ファサード
10時45分、ほんのわずかな時間だったが、資料室を見学して赤レンガ旧本館の外に出た。句会の会場に行く。法務省旧本館の正面からの写真を撮ることができなかった。建物は大きくて全体を撮るには収まりきらない。あとで気が付いたのだが、全体を撮るには桜田通りを渡って道路の反対側から撮る以外になかった。桜田通りは交通量も多く考えつかなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
034_230217067 X900 〇法務省 Z50 18-140.jpg 34.桜田通りを桜田門へ
門を退出し、法務省旧本館に沿って桜田通りを内堀通りの方へ歩く。写真は法務省旧本館の内堀通り寄りの赤レンガだ。法務省旧本館は近代国家体制整備の一環により、司法庁舎として、米沢藩上杉家上屋敷跡地に明治28年に竣工した。ドイツ人建築家によるドイツネオバロック式で、中央部分の5連アーチのあるファサードが特徴だそうだ。ドイツ風の歴史的建造物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 65mm ISO100 ) 露出補正 なし
035_230217071 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 35.門
退出した門を振り返る。法務総合研究所、法務図書館、公安審査委員会の看板がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
036_230217073m X900 務省 Z50 18-140.jpg 36.法務省旧本館の南側
門のわきから中央ファサードと南側の棟を見る。その向こうは裁判所の建物だ。法務省旧本館は、昭和20年3月に戦災のため、レンガ壁を残して、屋根や床などが焼失したため、昭和23年から2年あまりで復旧工事を行い、屋根などの形状や材質が一部変更されて、法務省本館として使用されていた。平成3年に復原改修工事が始められ、平成6年に明治時代の創建当時の姿に復原されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f10 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
037_230217080 X900 〇法務省 Z50 18-140.jpg 37.法務省旧本館 法曹会館側
  この3階部分に法務資料展示室とメッセージギャラリーがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 37mm ISO110 ) 露出補正 なし
038_230217081m X900 〇法務省 Z50 18-140.jpg 38.法務省旧本館 法曹会館側の側面 -1
正面からは裏側になる。午前中の光を浴びて建物は映える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
039_230217085 X900 法務省 Z50 18-140.jpg 39.法務省旧本館 法曹会館側の側面 -2
旧本館に沿って内堀通りを進む。内堀通りを日比谷公園の祝田門から公園の中に入って、松本楼、京橋の欄干柱を見ながら西幸門を出て、句会の会場に向かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 96mm ISO100 ) 露出補正 なし
040_230217119 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 40.午後の法務省旧本館
3時少し前に川柳の句会が終わった。午前中は光が当たらなかったので午後の赤レンガを見たいと思い、再挑戦することにした。午前中と同じルートを歩いていく。お日さまはもう傾きかけていた。囲いがあるのでカメラを頭の上に掲げて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
041_230217121 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 41.午後の日を受けるファサード -1
午前中とは違った印象があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
042_230217125t X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 42.午後の日を受けるファサード -2
門の前を通り過ぎてお濠の方へ寄ったところから撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
043_230217127 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 43.午後の日を受けるファサード -3
資料室でいただいたガイドブックには、「明治政府は諸外国との条約改正に先立ち、近代国家としての体制を整えるため、明治19年(1886年)に西洋式の見地奥による官庁集中計画に着手しました。日本が欧米諸国と肩を並べられる内容と法制度を持った国であることを示すために、建築物ほど視覚的にアピールするものはないと考えたのでした。そして、その計画案策定のために、ドイツの高名な建築家で、共同の建築事務所を開いていたエンデとベックマンを招聘しました。」と説明されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
044_230217130 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 44.午後の日を受けるファサード -4
北側へ回ってみると、西日を浴びた正面全体を映しこむことができた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 38mm ISO110 ) 露出補正 なし
045_230217134 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 45.法務省旧本館 北面
内堀通りを右へ、日比谷公園の方へ曲がる。この先右側に法曹会館がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/500秒 27mm ISO110 ) 露出補正 なし
046_230217135 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 46.桜田通りから -1
振り返ると桜田門が見えたので、ちょっと寄ってみることにした。交差点をお堀の方へ渡る。そこから見た赤レンガだ。どう撮れるかわからないが、桜田通りを警視庁の方に戻って、法務省旧本館を正面から撮ってみるべきだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
047_230217136 X900 〇法務省午後 Z50 18-140.jpg 47.桜田通りから -2
赤レンガの北側を撮った。ここの3階に法務史料展示室があった。このあと、桜田門を見て、戻って再び日比谷公園に入り、内幸町から都営三田線に乗った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.3 1/500秒 76mm ISO160 ) 露出補正 なし

2022年6月14日

横浜市歴史博物館 鉄道150年展・常設展・大塚・歳勝土遺跡公園 5月17日

2022年は、新橋と横浜の間を結ぶ鉄道が開業してから150周年の節目の年にあたる。「鉄道の日」は10月14日なので、まだそれほど話題になっていないが、だんだんと盛り上がってくることだろう。
 鉄道記念日​についてネット検索をしていたところ、横浜市歴史博物館で、2022年3月19日(土)から9月25日(日)まで、特別展「みんなでつなげる鉄道150年--鉄道発祥の地よこはまと沿線の移り変わり―」が開催されているのを知った。
 明治5年5月3日(1872年6月8日)品川・横浜間で鉄道が仮開業し、同年9月12日(1872年10月14日)には新橋・横浜間の全線が開業、現在も10月14日は鉄道の日となっている。
 この鉄道150年展は横浜市ふるさと歴史財団の取組として、横浜にかかわる鉄道会社10社の歩みを紹介し、各社の鉄道利用者はもとより、鉄道愛好家や広く横浜市民に対し、ふるさと横浜の発展を屋台骨となって支えてきた鉄道の歴史の奥深さや新たな発見を伝え、横浜や鉄道に対する愛着を深めることを目的に実施されている。
 横浜歴史博物館は横浜市営地下鉄の「センター北」にある。この博物館へは行ったことがないので、行って見ることにした。
 常設展とセットになった特別展入館料は1200円​であったが​、横浜市民(浜とも)、65歳以上、​加えて​JAF会員​の割引が適用され400円になった。ここまでの交通費も、所持している​横浜市の​敬老パスで、バスも市営地下鉄もフリーだった。
 特別展の入り口で係のかたに展示の写真撮影について尋ねたところ、撮影禁止となっているところを除いてはノーフラッシュでOKということだった。入り口を入ったところに、鉄道のはじまりについてのパネル展示があり、ここは撮影禁止になっていた。錦絵「横浜商館並びに弁天橋図」、「よい子の交通双六」といった写真も展示されいた。
 特別展を見学したあと、常設展を見た。​横浜の歴史の​趣向を凝らした​展示はなかなか見応えがある。小学生たちが見学に来ていて、係の​かた​が優しく説明してあげていた。
 そのあと、小雨の降るなか、野外の「大塚・歳勝土遺跡公園」を見てきた。

000_220517007 X700 横浜市歴史博物館 G7X.jpg
特別展 「みんなでつなげる横浜鉄道150年」 2022年5月17日 横浜市歴史博物館 横浜市都筑区 センター北

001_220517003 X800 横浜市歴史博物館 G7X.jpg 1.横浜市歴史博物館
博物館は市営地下鉄のセンター北駅を降りて、線路沿いにセンター南へ戻るように5分ほど歩いて左側にあった。1995年1月31日に開館している。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2,2 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_220517006 X800 横浜市歴史博物館 G7X.jpg 2.横浜市歴史博物館 正面入り口
特別展 「みんなでつなげる横浜鉄道150年」は2022年3月19日(土)から9月25日(日)まで開催されている。前期と後期に展示内容が​分け​られていて、前期 3月19日(土)~6月19日(日)/後期 6月22日(水)~9月25日(日)となっている。今回は前期の展示を見るわけだが、後期も楽しみだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_220517009 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 3.特別展入り口
2022年は、新橋と横浜の間を結ぶ鉄道が開業してから150周年を迎える。明治5年5月3日(1872年6月8日)品川・横浜間で鉄道が仮開業し、同年9月12日(1872年10月14日)には新橋・横浜間の全線が開業した。現在も10月14日は鉄道の日となっている。-鉄道発祥の地横浜と沿線の移り変わり- として、第1章 今につなげる横浜の鉄道史 という展示から始まった。係のかたに写真撮影について尋ねたところ、撮影禁止となっているところ以外はノーフラッシュで​OK​​とのことだったが、第1章の展示内容は撮影禁止となっていた。その展示内容は、明治2年に鉄道建設が決定され、明治3年4月に新橋横浜間の工事が開始されてから、二代目横浜駅、関東大震災、三代目横浜駅、戦後の変貌、都市としての横浜、経済成長下の交通、横浜を走る鉄道会社が10社に​なったこと​、そして、これからの鉄道について、写真と解説がなされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
004_220517013 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 4.横浜を走る鉄道会社10社 京浜急行の展示
第2章 は「鉄道会社へつなげる 今へ、未来へつなげる」というテーマで ー横浜を走る鉄道会社- 各社​が​紹介されていた。ここからは写真が撮れる。しかし、パネルによる展示が主で、写真は割愛する。横浜を走る鉄道会社10社とは、京浜急行電鉄、相模鉄道、東急電鉄、JR東日本、JR東海、JR貨物、神奈川臨海鉄道、横浜シーサイドライン、横浜高速鉄道、横浜市営交通である。現在の京浜急行電鉄の元となったのは、1899年に旧東海道川崎宿に近い川崎駅から川崎大師近くの大師駅までの標準軌で開通した大師電気鉄道だった。のちに京浜電気鉄道と社名を改め、1905年に品川ー神奈川間が全通した。湘南電気鉄道は、1917年(大正6年)に免許申請が出され、1925年(大正14年)に会社が設立された。1930年(昭和5年)4月に黄金町 - 浦賀間、金沢八景 - 湘南逗子間で営業運転を開始した。やがて二つの会社が横浜駅で結ばれた。写真は京浜急行の展示のひとつで、​「京濱・湘南電鐵沿線案内図」である。これは1940年頃に発行されたパンフレットにある沿線案内図で、その右上に「護れ要塞 防げよスパイ」の文字が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
005_220517066 X800 横浜市歴史博物館 鉄道150年 G7X.jpg 5.崎陽軒シウマイ醤油入れ
横浜と云えばシウマイが有名であるが、今や崎陽軒のシウマイ弁当(860円・税込み)​も​大人気である。だ。日に約25,000食が売れ、出荷数も伸び続けている​という​。会社全体の売上高も2018年度は、245億円に達した。(ZAKZAK by 夕刊フジ 村上記者) ​展示では、​シウマイが誕生した昭和3年当時の醤油入れは小さなガラスのビンだったが戦後に瓢箪型の白い磁器になる。昭和30年に、その白い磁器の醤油入れに、漫画家の横山隆一が沢山の表情を描き、48種類の「ひょうちゃん」が誕生したと解説されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO2500 ) 露出補正 なし
006_220517081 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 6.常設展​ ​​「​1」​ 先土器時代
​特別展を見終えて、常設展のフロアに移動した。​常設展は「原始Ⅰ」から「近世」「近現代」まで6っに部屋割りされて展示されていた。なかなか見ごたえのある展示だった。詳しくは横浜市歴史博物館のホームページの常設展 をご覧になっていただきたい。​このブログ​ではいくつかの展示を紹介させていただく。先土器時代のコーナーでは、​横浜​市域で最も古い、約​3​万年前の人間の生活の跡が見つかった矢指谷遺跡(旭区)の地層断面模型が置かれている。その左側にはナウマンゾウの頭骸骨やヤベオオツノジカの角が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/200秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_220517086 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 7.常設展​ ​​「​​2​」​ 弥生時代の人と物の流れ
「原子Ⅱ」のコーナーは、この博物館に隣接する「大塚・歳勝土遺跡」の時代である横浜の弥生時代(約2,400年前~約1,000年前​)​につぃて紹介されている。展示室の中央には「大塚・歳勝土遺跡」​の​大型模型が置かれている。弥生時代は稲作が生活の中心となると同時に、金属器が使われ始めた時代でもあった。水田や、コメ、金属器と云った財産が出来たことで、それらをめぐって人々の争いが活発になった時代でもあったと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
008_220517098 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 8.常設展​ ​​「​3​」​ 古代国家の誕生
「古代」の展示コーナーでは​、​4世紀から12世紀までの横浜の歴史が紹介されている。古墳時代と奈良・平安時代のそれぞれのムラの様子と生活のありさまを発掘資料などを基に示されている。古墳に捧げられた品々、鉄製の農具や武具、須恵器(すえき)、土師器(はじき)といった食器類も実物を交えて置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
009_220517116 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 9.常設展​ ​​「​4​」​ 中世 戦乱の中
  「中世」の展示室では、12世紀末から」16世紀に及ぶ鎌倉時代~室町時代の横浜の歴史が紹介されている。正面の展示では、中世の人々が使った生活と遊びの道具やモノの値段のパネルなどによって庶民の生き生きとした日常生活の一端が見られる。展示室の中央には、中世の横浜の海の玄関口であり、文化、交易、産業の中心地となった六浦湊や周辺の地形を復元した大型模型が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/250秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
010_220517118 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 10.常設展​ ​​「​4​」​ 中世 埋葬と他界観
さまざまな信仰や生活の様子について、上行寺東やぐら群遺跡十王信仰に代表させ、展示されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/160秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
011_220517133 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 11.常設展​ 「​5​」​ 近世 平和の中に生きる人々
「近世」の展示室では、戦国時代が終わり、天下が統一された16世紀末から、横浜が開港する19世紀の半ば過ぎまでの歴史が紹介されていた。近世における横浜の市域の耕地開発の中心的なものであった海岸部の新田開発の様子と、その中でも、とくに有名な吉田新田(中区)開発の装置模型が置かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/200秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
012_220517142 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 12.常設展​ 「​5​」​ 近世 茶屋「櫻屋」
  展示室の中央には、当時の神奈川宿の賑わいをうかがわせる茶屋「櫻屋」の大型模型が置かれていた。人の立ち居振る舞いが見事に表現された模型だと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_220517147 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 13.常設展​ ​​「​6​」​ 近現世 変わり続ける横浜と市民
「近現代」の展示室では、19世紀後半から、明治​・​大正・昭和を経て平成に至る現在まで、人々の暮らし​​を中心に紹介されている。開港後、日本と世界を結ぶ窓口となった横浜に​、​海外から新しい文化や制度がもたらされ、人々の暮らしを取り巻く状況は変化した。展示室中央には明治後期、伊勢佐木町にあった勧工場(かんこうば)「横濱館」の大型模型が置かれていた。勧工場とは様々な商品を扱う商店が、ひとつの建物の中に集まり陳列、販売をした​所と​​いう。いわば百貨店の前進であろう。英語の看板は​ ​YIOKOHAMA BAZAR になっている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
014_220517149 XD800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 14.常設展​ ​​「​6​」​ 近現世 勧工場「横濱館」
模型の左側​にある​フィギュアだ。リアルに作られている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/160秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
015_220517154 X800 横浜市歴史博物館 常設展 G7X.jpg 15.常設展​ 「​​6​」​ 近現世 伊勢佐木町通り
​明治​の後半、伊勢佐木町は日本一の繁華街と言われていたそうだ。最盛期には勧工場などの商店、食べ物屋、芝居小屋、寄席などが400​余りも​軒を連ねていた。人力車に乗って買い物に北女性、自賠を見に来た外国人の夫婦、子守奉公の娘、近郊で魚を売りにきた行商人など、職業や目的も異なった人々が行き交っていた様子が、関外として写真とフィギュアで表されていた。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
016_220517171 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 16.大塚・歳勝土遺跡へ
せっかくここ迄来たのだから、大塚・歳勝土遺跡を見て行こうと思い、小雨の降るなかを、横浜市歴史博物館から連絡通路にでた。通称「歴博通り」と呼ばれる佐江戸・北山田線(市道)にかかる橋を渡って、大塚・歳勝土遺跡に入る。センター北は始めてきたが、港北ニュータウンとして立派に開発されている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
017_220517181 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 17.大塚・歳勝土遺跡 大塚遺跡 環濠集落
大塚・歳勝土遺跡は環濠集落の大塚遺跡とその墓域の歳勝土遺跡から構成されている。wikipediaによると、この遺跡は1972年(昭和47年)に港北ニュータウンの開発に伴う事前の発掘調査で存在が明らかとなった。大塚遺跡は高台に作られた弥生時代中期の環濠集落であることが確認された。歳勝土遺跡では、大塚遺跡の環濠とその周囲に広がる土塁に近接した一帯から、弥生時代から古墳時代にかけての墓の一形態である方形周溝墓群が発見されて、年代的にも同時代であることが確かめられ、環濠集落(大塚遺跡)に住んだ人びとの墓地であることが明らかになった。歳勝土遺跡と大塚遺跡の東側3分の1の面積にあたる約33,000㎡が保存されている。大塚遺跡の中央部及び西側は開発によって高台ごと削り取られてしまい、消滅した。写真はその大塚遺跡部分。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
018_220517184 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 18.Y39号住宅
中型住宅で、大塚のムラの平均的な大きさの住居である。大塚遺跡で発見された遺構のうち竪穴住居址27軒を保存(うち7軒を復元)し、高床式倉庫と考えられる掘立柱建物は検出された10棟のうち1棟を復元、また、環濠を長さ250mの範囲で復元し保存している。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220517187 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 19.復元高床倉庫
遺跡からは住居跡​ととも​に堀立柱建物跡が発見された。これは収穫した稲などを収めて置く高床倉庫の跡と考えられている。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
020_220517190 X800 歴史博物館と遺跡公園連絡橋 G7X.jpg 20.Y80号住宅内部
大形住居である。ムラ長のすまいで集会所にも使われたそうだ。これら大塚遺跡の住居の復元は、調査によって発見された弥生時代の遺跡を約1.5mほどの盛土によって保護し、集落として生活していた様子を再現するため、遺構の直上に住居などを復元したと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1 8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし


2022年4月17日

皇居東御苑から千鳥ヶ淵へ その1 皇居東御苑 3月30日

今年は千鳥ヶ淵の桜を見に行きたいと思っていて、天気予報を見ながらこの日に行こうと決めた。
 東京駅の丸の内側駅前広場は長い間工事がされていたが、2017年12月7日に約10年かけた丸の内口の一連の再整備が完了した。行幸通りからの眺めを是非撮りたいと思い、東京駅をスタートした。平日の午前10時、行幸通りを歩く人は少なかった。
 行幸通りを行き、和田倉門交差点をさらにまっすぐ進んで桔梗門から皇居東御苑に入ろうとしたが、桔梗門は工事関係者以外一般の人は入ることが出来なかった。仕方なく内堀通り迄戻り、北へ、大手門から入ることになった。
 同心番所、百人番所から、二の丸雑木林、二の丸庭園、諏訪の茶屋を見て、梅林坂から書陵部の脇を通って北桔橋門に出た。北の丸公園へ行くにはここを出なければいけなったのだが、天守台、大奥跡を左に見て、竹林、石室、富士見多門と歩き、富士見櫓へたどり着いた。千鳥ヶ淵とはずいぶん遠くなってしまったことになる。
 結果、入苑した大手門へ戻ってきていた。係のかたに千鳥ヶ淵へ行きたいのだがと尋ねてみたところ、「北桔橋門を出て内堀通りを左に行けばよかったですね」ということで、大手門から内堀通りを左へ延々と、ジョギング中のランナーを避けながら、再び北桔橋門の前を通って、千鳥ヶ淵へ向かうことになった。
 皇居から北の丸公園を歩き、千鳥ヶ淵へ行こうと考えていたが、皇居東御苑から北の丸公園へ直接入ることは出来ないのだ。
 皇居東御苑の記述にはプレスマンユニオンの「東京とりっぷ」などを参照させていただいた。

000_220330125 X700 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg
桃華楽堂の前に並び咲くハナモモの木 2022年3月30日 皇居東御苑

001_220330004 X800 〇東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 1.東京駅丸の内駅前広場
3月30日(水)午前10時に東京駅丸の内北口から、駅前広場に出た。新丸ビル側に渡り、丸ビルとの間を和田倉門に向けて伸びる行幸通りに立ち、東京駅外観を正面から眺めた。この整備が終わった東京駅丸の内駅前広場と行幸通りは 駅前広場と道路空間からなる景観[東京駅丸の内駅前広場から行幸通りに繋がる景観] として 「2018年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
002_220330002 X800 東京駅行幸通り Z50 18-140.jpg 2.和田倉門交差点付近から東京駅の眺め
幅73m、延長190mの行幸通りはまっすぐ、日比谷通りの和田倉門交差点を過ぎて、さらに内堀通りまで延びる。正式名称は「東京都道404号皇居前東京停車場線」と言うそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
003_220330018 X800 和田倉門 Z50 18-140.jpg 3.和田倉門交差点(日比谷通り)
和田倉門交差点を渡って、内堀通りへと進む。東京駅を振り返る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 82mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
004_220330023 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 4.桔梗濠と桔梗門
行幸通りが終わる内堀通りを渡って、お濠(桔梗濠)を右手に見る。左奥に見えるのは富士見櫓。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
005_220330027 X800 桔梗門(旧桜田門) Z50 18-140.jpg 5.桔梗門
内堀通りから行幸通りを背に真っすぐ進むと、桔梗門が見えた。だが、一般の人はここからは皇居東御苑に入ることは出来ない。 桔梗門 は 「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺された外桜田門に対して、内桜田門とも呼ばれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 23mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
006_220330033 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 6.桜田巽櫓
「ここから一般の方はご入場できません。大手門へお廻りください」と言われ、いま来た内堀通りを戻って左へ向かった。桔梗濠の向かいにそびえる二重櫓が桜田巽櫓。ジョギングをする人が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220330035 X800 大手門へ Z50 18-140.jpg 7.大手門 -1
すぐに大手門が見えてきた。内堀通りのサクラも満開だった。ぼやけて見えるのは桝形形式の大手門の高麗門だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220330043 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 8.大手門 -2
大手門は1607年(慶長12年)に完成した江戸城の玄関である。1620年(元和6年)の江戸城修復に際し、伊達正宗や酒井忠世らの力により現在のような高麗門と渡櫓型の櫓門で構成された桝形形式(橋を渡ってから道は鍵型に屈曲する)の城門となった江戸城の正門である。その警備は鉄砲30丁、弓10、長柄(槍)20という厳重なものだったという。現存する入り口側の高麗門は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)後の1659年(万治2年)に再建されたものだそうだ。江戸時代の渡櫓門は、残念ながら昭和20年の戦災で焼失している。写真は1968年(昭和43年)に木造復元により再建された渡櫓門。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220330045 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 9.鯱
枡形内に入ると、渡櫓の屋根を飾っていた鯱が展示されていた。刻印に「明暦三丁酉」とあり、1657年(明暦3年)の振袖火事で焼失した後、1659年(万治2年)に大手門が再建されたときのものと推定できるという。昭和20年の空襲で門は焼け落ちたそうだが、鯱だけが残っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
010_220330051 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 10.同心番所
今回は大手門から皇居東御苑に入ったが、他に平川門、北桔橋門からも入れるそうだ。度重なる火災で江戸城内の建物はほとんど焼失してしまったが、富士見櫓、同心番所、百人番所が現存している。この同心番所は門の外から内に移設されてはいるが、往時の姿を今に伝えている。説明板には、番所とは警備詰所のことだが、江戸城にあった番所のうち、同心番所、百人番所と大番所の3っつが残っている。ここには同心と呼ばれる武士が詰め、登城者の監視に当たっていたとあった。同心は、江戸幕府の下級役人のひとつ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220330054 X800 大手門 Z50 18-140.jpg 11.中之門石垣
皇居内の石垣は特別史跡「江戸城跡」に指定されていて、「本丸中之門石垣」修復工事は平成17年8月から、平成19年3月にかけて行われた。石垣には江戸城の中でも最大級の巨石が使用され、目地(隙間・継ぎ目)がほとんどない、各段の高さを水平に揃えて積んだ整層積(布積み=ぬのづみ)の美しい石垣としている。構造上は少し弱くなるが、本丸御殿への大名の登城ルートとして、見た目の美しさが優先されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220330057 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 12.百人番所
百人番所は、数少ない江戸時代から残る江戸城の遺構で、検問するだけでなく、幕府直轄の精鋭部隊、鉄砲百人組が有事に備えて詰めていた。警備を担当したのが、徳川家と縁故のある甲賀組、伊賀組、根来(ねごろ)組、廿五騎(にじゅうごき)組。当然のことながら昼夜交代で詰めていた。与力20人、同心100人が詰めていたが、各組の同心100人が配備されたのがその名の由来となっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220330063 X800 大手門 百人番所 Z50 18-140.jpg 13.中之門跡の石垣
百人番所の右手に中之門跡があった。中之門は、本丸の玄関となる中雀門と一体となって一つの大きな虎口(曲折して出入りする狭い通路)を作り、百人番所や大番所とともに本丸護衛として重要な役割を果たしていた。門から離れたところでは石積みの方法が違っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220330081 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 14.二の丸雑木林から二の丸庭園へ
大番所跡を見落とすことになってしまったが、中之門跡からではなく、手前の百人番所の前から北へ入った。二の丸御殿跡にある二の丸雑木林。2代将軍・徳川秀忠が死去した後の1636年(寛永13年)には二の丸御殿が建てられ、東側に庭園が配置された。現存する庭園は往時の庭園を昭和43年に復元したものだそうだ。昭和天皇の発案で、武蔵野の雑木林をできるだけ自然に近い形で復元している。手前のサクラの花を明るく撮ろうと、内臓フラッシュを発光してみたが、効果はなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f14 1/200秒 32mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220330086 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 15.二の丸庭園
9代将軍・徳川家重時代の庭絵図面をもとに復元した池泉回遊式庭園があり、全国から集められた各都道府県の木260本も植えられている。現在の二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、赤坂御用地の池から移したアサザが生育している。小堀遠州の作といわれる庭園の池水は、古い絵図と比べてもほぼ二の丸池と同じ場所にあるそうだ。池に関しては大名庭園時代の池泉をそのまま活用したと推測できるという。菖蒲田には昭和41年に明治神宮神苑から株を譲り受けた84品種の花菖蒲が植栽されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 31mm ISO110 ) 露出補正 なし
016_220330095 X800 二の丸庭園 カイドウ Z50 18-140.jpg 16.諏訪の茶屋とカイドウの花
池を右手に北へ進むと、紅色の花が目についた。ツツジかなの思って近づいてみるとカイドウの花だった。諏訪の茶屋は、二の丸庭園にある風雅な茶室である。火災などで焼失後、11代将軍・徳川家斉の時に創建されている。かつては吹上御苑(西の丸西側、現在の御所などのある一帯)にあったが、昭和43年、皇居東御苑の整備の際に移築された。建物は、明治45年に再建されたが、その当時、その場所に諏訪社があったことから諏訪の茶屋という名前が付いている。茶室としての利用はできない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
017_220330101 X800 二の丸庭園 Z50 18-140.jpg 17.諏訪の茶屋
諏訪の茶屋の西側に回り込むとその入り口の木戸があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 25mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220330104 X800 梅林坂 Z50 18-140.jpg 18.梅林坂の石垣
西側の道に出て天神濠を右手に、石垣のある梅林坂を上がる。梅の開花期である2月上旬頃には石垣と梅の花という絶景スポットになる。もともと、太田道灌が江戸平河城を築城した際に、領地である川越の三芳野神社から祭神である菅原道真の分霊を勧請して天満社を創建したのが始まりという歴史ある梅林だそうだ。その太田道灌が1478年(文明10年)に、菅原道真を祀った際に、梅の木100本をここに植えたのが梅林坂の始まりとか。梅林坂の下から本丸方面にかけて50本ほどの梅が植栽されているが、この梅は皇居東御苑開園に先駆けて、昭和42年に植えられたものという。50年を経て立派な梅に育っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_220330111 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 19.北桔橋門(きたはねばしもん)の桜
皇居書陵部の前を通って北桔橋門へ向かう道の、平川濠沿いのサクラがきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220330117 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 20.北桔橋門 -1
江戸城本丸の大奥、天守部分から外部に直接通じる門が北桔橋門である。門の横の内濠(平川濠・三日月濠)は防御力を高めるためにほかよりも深く、石垣は最も堅固になっている。北桔梗門の内側からその石垣と濠を見た。石垣は江戸城の城壁の中でも最も高く高さは18.5mもある。地震などの揺れにも強い自然石を積み上げる野面積み(のづらづみ)になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_220330118 X800 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 21.北桔橋門 -2
一旦、北桔橋門を出て、濠にかかる橋の上から北桔橋門を撮った。当時の北桔橋門は、通常は橋を跳ね上げた形で、使われることがなく、いざという時の脱出路の確保としての門となっていた。現在の門は冠木門(笠木を柱の上方に渡した屋根のない門)である。現在では大手門、平川門と同様に、宮内庁が管理する皇居東御苑(江戸城の本丸・二の丸・三の丸)の入城門となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
022_220330124 X800 桃華楽堂 Z50 18-140.jpg 22.「桃華楽堂」とハナモモ
北桔梗門から本丸跡へ入っていくと「桃華楽堂」が見えた。「桃華楽堂」は昭和41年2月に音楽好きの香淳皇后(昭和天皇の皇后)の還暦記念として建設された200名収容の音楽ホールだ。鉄仙の花弁を形どったといわれる屋根と八面体の珍らしい建物。その西側に植えられたピンクや赤・白の花のハナモモがいま、あでやかに咲いている。名前の「桃華」の由来は、香淳皇后さまの御誕生日が3月で桃の節句に因んだ桃、華の字は十が六個と一で構成されていることから還暦(数え年61歳)を意味するということで命名されたといわれている。楽堂の建物も名前も、そして傍らに植えられたハナモモの木も、人々の目を引きつける優美な佇まいである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 59mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_220330131 X800 天守台 北桔橋門 Z50 18-140.jpg 23.天守台から見た北桔梗門
右手(西側)に天守台があったので上がってみる。江戸城本丸北隅にあった天守閣は、東西約41m、南北約45m、高さ11mの天守台に建てられていた。日本最高だったという高さ51mの天守を支えた江戸城天守台は黒田長政が築造を担当し、石垣は、南部、津軽の二候が築いたとされている。現在、皇居東御苑内に修復、保存され、天守台の上に登ることができる。天守台から北側に北桔梗門が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
024_220330136 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 24.天守台
天守台は1606年(慶長11年)に完成し、翌年五層の天守(慶長天守閣)が大手門とともに完成している。家康時代の慶長天守台・天守閣は現在の天守台遺構の南側、富士見多聞のあたりに位置していたそうだ。1922年(元和8年)に2代将軍秀忠が本丸拡張工事を実施、さらに1637年(寛永14年)、3代将軍・徳川家光は天守台・御殿を修築し、翌年には「寛永度の天守」が完成た。現存する天守台は、その寛永期天下普請の遺構がベースになっているそうだ。1657年(明暦3年)に起こった「明暦の大火」(振り袖火事)の飛び火で本丸、二の丸、三の丸はほぼ全焼。その後、江戸城の天守は泰平の世でもあり、経済的な理由もあって再建されることはなかったのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
025_220330145 X800 天守台 Z50 18-140.jpg 25.ミツバツツジ
天守台の南側、竹林の手前にミツバツツジが咲き、その奥にシャクナゲが咲くところがあった。西桔梗門跡に近い、「手洗い所」がある辺りである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO110 ) 露出補正 なし
026_220330147 X800 大奥跡 Z50 18-140.jpg 26.本丸 大奥跡
富士見櫓に向かって進む。左側に本丸、大奥跡の芝生が広がる。徳川幕府の中枢となる政庁が江戸城本丸の御殿だが、表御殿・中奥から御鈴廊下でつながっていたのが大奥だった。残念ながら、往時を偲ぶものは何も残っていないそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
027_220330167 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 27.富士見櫓
石室、富士見多門を見て、富士見櫓へ出た。富士見櫓は江戸城遺構として残る唯一の三重櫓。現存する三重櫓は、1657年(明暦3年)の明暦の大火(振袖火事)での焼失後、1659年(万治2年)の再建。どの角度から見ても同じような形に見えることから、「八方正面の櫓」の別名もある。天守焼失後の「代用天守」の櫓ともいわれている。富士見櫓の上からは、その名の通り富士山をはじめ、秩父連山や筑波山、江戸湾(品川沖など)、さらには将軍は両国の花火などを眺望したのだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 40mm ISO110 ) 露出補正 なし
028_220330172 X800 富士見櫓 Z50 18-140.jpg 28.ボケ
手入れされた絞りのボケの花がきれいに咲いていた。全く方向音痴になってしまっていて、この辺りから北の丸公園・千鳥ヶ淵へ出られるのではないかと思って歩いていたら、中之門跡に戻ってきてしまっていた。結局、一回りして入苑した大手門に戻り、これから入る人たちの手荷物検査をしていた係のかたにたずねたところ、「内堀通りを左回りに歩いて行ってください」ということになってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 115mm ISO360 ) 露出補正 なし
029_220330185 X800 内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 29.平川門
大手門を出て、内堀通りを左へ歩いて行くと、地下鉄の竹橋駅の近くで次の門である平川門に出た。太田道灌が江戸城を築いた15世紀には、江戸湾に面した現在の平川門周辺には、上平川村、下平川村という村があったのが平川門の名の由来という。太田道灌の時代から門が築かれていたと推測され、3代将軍・徳川家光の治世である1635年(寛永12年)、高麗門(外側の第一門)、渡櫓門(内側の第二門)を備える強固な枡形門のスタイルとなった。江戸城三の丸の正門で今も濠には木橋が架かっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 34mm ISO110 ) 露出補正 なし
030_220330193 X800 〇内堀通り 平川門 Z50 18-140.jpg 30.平川門の木橋
平川門は現在では大手門、北桔橋門と並んで、皇居東御苑(本丸・二の丸・三の丸)の入苑口のひとつになっている。木橋が往時のように残されるのは江戸城でもここだけだそうだ。現在の木橋(全長29.7m、幅7.82m)は台湾産のヒノキ材を使って昭和63年に再建されたもの。橋台は石造り、脚桁には鉄骨が使われているが、親柱の擬宝珠(ぎぼし)には、寛永や慶長などの銘が彫られており、往時のものが使われていることがわかるそうだ。長くなってしまった。ここら先は次回に回す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし


2022年3月30日

もう一度保土ヶ谷公園へ 3月12日

前日も保土ヶ谷公園へ行ったのだが、今日はさらに暖かい日になった。昨日、3月11日の最高気温は18.2℃だったが、この日はさらに気温が上がるという。
 昨日は、イマイチ蝶が飛ばなかったので、また、カメラを持って出かけたくなった。舞岡公園は工事中でどうなっているかわからない。結果、また、保土ヶ谷公園へ行く。
 昨日に比べて多数のキタテハが飛び、キタキチョウも姿を見せた。

000_220312078tm X700 〇保土ヶ谷公園 メジロ 思いのまま Z50 18-140.jpg
満開の「思いのまま」にきたメジロ 2022年3月12日 横浜市 県立保土ヶ谷公園

001_220312003 X800 〇保土ヶ谷公園 トサミズキ Z50 18-140.jpg 1.トサミズキ
昨日もここに咲くトサミズキを撮ったが、トサミズキの花は下向きに咲くので、花の中心部が暗くなって良く見えない。今日はフラッシュを使って撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/200秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
002_220312006 X800 〇保土ヶ谷公園 キタテハ Z50 18-140.jpg 2.キタテハ -1
今日は昨日より気温が上がっている。さっそくキタテハが飛び出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_220312008t X800 △保土ヶ谷公園 キタキチョウ Z50 18-140.jpg 3.キタキチョウ
越冬したキタキチョウも飛び出した。小さい個体だった。ピントは少々外れているが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 130mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_220312013 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 4.カワヅザクラ -1
この日は土曜日だった。公園にも家族連れで来ている人もいる。手前のカワヅザクラの花にピントを合わせたが暗くなってしまうので、フラッシュを使った。不自然になってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/200秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
005_220312015 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 5.カワヅザクラ -2
カルガモがいる上池から明神台方面を眺める。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
006_220312016tm X800 〇保土ヶ谷公園 キタテハ Z50 18-140.jpg 6.キタテハ -2
なかなか良いところに止まってくれない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
007_220312019 X800 保土ヶ谷公園 アセビ Z50 18-140.jpg 7.アセビ(馬酔木)
馬酔木の花も咲き出した。一斉に春が来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.3 1/800秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
008_220312023 X800 〇保土ヶ谷公園 錦性黒雲 Z50 18-140.jpg 8.錦性黒雲(ニシキショウクロクモ) -1
梅園に来た。今まで気が付かなかった品種が咲いていた。この梅には「錦性黒雲」という札が欠けられていた。札には、「ウメの緋梅性園芸品種。葉には黄色い班が入ります。花は濃紅色の八重咲です。結実します。」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/200秒 92mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
009_220312025 X800 〇保土ヶ谷公園 錦性黒雲 Z50 18-140.jpg 9.錦性黒雲 -2
ネットで「錦性黒雲」を検索してみたが、ヒットしなかった。若い枝に、雲状の斑点が錦状に入るもののことを「錦性」と言うのだそうだ。「黒雲」は八重咲きの中輪で、花茎は20mmから25mmというが、八重には見えなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220312028 X800 〇保土ヶ谷公園 長谷川絞り Z50 18-140.jpg 10.長谷川絞り(ハセガワシボリ)
この品種も初めて気が付いた。幹に掛けられた札には「野梅系園芸品種。花は咲き始めは淡紅色、咲き進むにつれ白色となる八重咲で紅色の絞りが入ります。」と書かれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/200秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_220312030 X800 保土ヶ谷公園 酈懸 Z50 18-140.jpg 11.酈懸(テッケン) -1
古い株の株に思えた。札には「野梅系園芸品種。花は花弁が退化して茶筅のようなのような雄蕊が目立ちます。白色の花弁が出ることもあります。」と記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220312032 X800 保土ヶ谷公園 酈懸 Z50 18-140.jpg 12.酈懸 -2
和名をチャセンバイ(茶筅梅)というが、これは花弁が退化して蕊が茶筅を思わせることからだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220312041 X800 保土ヶ谷公園 紅鶯宿 Z50 18-140.jpg 13.紅鶯宿(ベニオウシュク)
新しい札には「野梅系園芸品種。葉に黄緑色の斑が入ります。花はごく淡い紅色に紅色の絞りが入る八重咲です」と書かれていた。鶯宿梅という言葉をよく聞くので検索してみたところ、鶯の宿る梅の意で、紀内侍(きのないし)の家にあった梅の名だそうだ。故事に村上天皇の時、清涼殿の前の梅が枯れたので、京のある家からもってきて移し植えたが、その枝に「勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ」という歌が結びつけてあった。天皇はその家の主が紀貫之の娘の紀内侍であったことを知り、深く感じてその木を返したという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220312045 X800 保土ヶ谷公園 緑咢春日野 Z50 18-140.jpg 14.緑咢春日野(リョクガクカスガノ)
2月28日に来たときはほとんど咲いていなかったが、良く咲いている。緑の萼は、僭性遺伝(劣性遺伝)するのですが、緑萼春日野は、春日野の枝変わりだそうだ。枝が全部緑になるのは僅かという。花には紅が入らない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 71mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220312048 X800 保土ヶ谷公園 思いのまま Z50 18-140.jpg 15.思いのまま -1
その名の通り、紅い花と白い花を咲き分けて見事に咲いていた。2月28日に来たときはまだ、咲き始めで白い花しか咲いておらず、これは思いのほかと思っていたが、この日は、紅い花もいっぱい咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 57mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_220312052 X800 ◎保土ヶ谷公園 思いのまま Z50 18-140.jpg 16.思いのまま -
2白い花を押し分けるように紅い花が咲く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/200秒 82mm ISO100 ) 露出補正 なし フラッシュ使用
017_220312053 X800 〇保土ヶ谷公園 思いのまま Z50 18-140.jpg 17.思いのまま -3
白い花に赤い花弁が混じる輪もある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220312068tm X800 ◎保土ヶ谷公園 メジロ 思いのまま Z50 18-140.jpg 18.「思いのまま」にメジロ -1
「思いのまま」を眺めていたら、そこへメジロがやってきた。どの花の蜜を吸おうかと狙いを定めているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220312078tm 〇保土ヶ谷公園 メジロ 思いのまま Z50 18-140.jpg 19.「思いのまま」にメジロ -2
目移りをしているようで、枝から枝へ移動する。翔ぶのではなく跳ぶように動く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220312084tm X800 〇保土ヶ谷公園 メジロ 思いのまま Z50 18-140.jpg 20.「思いのまま」にメジロ -3
このメジロは、5分くらい「おもいのまま」のあちらこちらの花を飛び回って去って行った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_220312085 X800 保土ヶ谷公園 ラッパズイセン Z50 18-140.jpg 21.ラッパスイセン
お昼になった。バス通りの下を抜ける地下道を通って、噴水広場へ出た。正面に「かながわアートホール」という、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公開リハーサルや主催イベントなど にも使用される、芸術、音楽活動の練習、発表の場としてホールやスタジオがある。その建物の中にレストランがある。公園を歩いてきて、ビールを一杯飲みたくなると同時に、何か食べたくなったので中へ入った。ランチを終えて外に出たら、鮮やかな黄色のラッパスイセンの花が目に入った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
022_220312099tm X800 〇峰岡公園 Z50 18-140.jpg 22.キタテハ -3
家の近くまで帰ってきた。昨秋、クロマダラソテツシジミが楽しませてくれた、小さな公園にもキタテハが飛んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし


2022年2月25日

保土ヶ谷公園 ウメにメジロ 2022年2月15日

先日、2月3日に保土ヶ谷公園の梅園を観に行ったが、八重寒梅、八重野梅が5分咲き程度だった以外、まだほとんど咲いていなかった。
 10日ほど過ぎた2月15日、少し気温が低かったが、再び保土ヶ谷公園梅園へ行って見た。3日に行ったときには咲いていなかった品種が、いくつか花を咲かせていて、今年も特に、鹿児島紅の濃い紅色があざやかだった。
 白い花を咲かせて、ほぼ満開になっていた八重野梅には。メジロが2頭きた。
 一方、そろそろ開いても良いと思っていた河津桜は、まだ、一輪も咲いていなかった。今年は例年より開花が遅いようだ。やはり寒いのだろうか。
 保土ヶ谷公園にはたった1本しかない、私の好きなロウバイの花が、ここでは見ごろだった。また、帰り路に寄った法性寺の境内でも咲いていた。

000_220215088t X700 ◎保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg
八重野梅の花に来たメジロ 2022年2月15日 横浜市 保土ヶ谷公園梅園

001_220215006 X800 保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 1.河津桜の蕾
カワヅザクラはそろそろ1~2輪咲いているかなと思ったが、全く咲いてなく、まだ蕾が固かった。今年は少し遅いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
002_220215011 X800 保土ヶ谷公園 ロウバイ Z50 18-140.jpg 2.ロウバイ
上池の奥に1本だけ、3mくらいの高さのロウバイの木があった。透き通るようなレモンイエローが美しい。見ごろだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
003_220215022 X800 保土ヶ谷公園 養老 Z50 18-140.jpg 3.養老
2月3日に来た時もすでに開花していた。だが、10日以上たったこの日もまだ蕾をいっぱい付けていた。(フラッシュ使用)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/200秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_220215028 X800 保土ヶ谷公園 〇佐橋紅 Z50 18-140.jpg 4.佐藤紅
木に掛けられた説明の札に「花は濃紅色一重で結実する」と書かれていたが、八重のように見えたので、今回もう一度、見てみたが、やはり八重のようだ。(フラッシュ使用)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/200秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220215031 X800 〇保土ヶ谷公園 花香実 Z50 18-140.jpg 5.花香実(ハナカミ)
2月3日に来たときは蕾にも気が付かなかったが蕾が付いていた。これkら楽しめる品種だ。花は桃紅色の八重咲き、実は大きめで梅干し、梅酒どちらにも向いているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 24mm ISO110 ) 露出補正 なし
006_220215035 X800 保土ヶ谷公園 思いのまま Z50 18-140.jpg 6.思いのまま
まだ白い花がひとつしか咲いていなかった。野梅系・野梅性の遅咲き品種で、別名 輪違い(りんちがい)というそうだ。中輪八重咲きで、名前から想像できるように、紅と白、絞りなどを1本で咲き分けます。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220215037 X800 〇保土ヶ谷公園 桜鏡 Z50 18-140.jpg 7.桜鏡
2月3日にも数輪が咲いていて、あまり咲進んでいない。中国原産で、日本へは古代に渡来したという。比較的遅咲きの品種である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_220215041 X800 〇保土ヶ谷公園 幾夜寝覚 Z50 18-140.jpg 8. 幾夜寝覚 (イクヨネザメ)
「いく晩目を覚まさせられただろうか」という意味だそうだ。 これも遅咲きである。緋梅系、紅梅性の淡い紅色をした八重咲きの大輪(花径30mm~40mm)である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 82mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_220215050 X800 〇保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 9.八重野梅にメジロが来た -1
メジロは花の蜜を大変好むため花期に合わせて行動し、春は梅などの花に群がる様子がよく観察される。花の蜜を好むことから「はなすい」、「はなつゆ」などの地方名があるそうだ。サクラが開花するとそこにしばしばメジロを見ることがある。(トリミング)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO110 ) 露出補正 なし
010_220215051 X800 〇保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 10.八重野梅にメジロが来た -2
「ウメにウグイス」と言われるが、実態は「ウメにメジロ」である。目の前有りの白い環が可愛く、メジロはスズメよりも一回り小さい緑色の体が良く似合う。(トリミング)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO160 ) 露出補正 なし
011_220215053 X800 〇保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 11.八重野梅にメジロが来た -3
枝から枝へ、花の光を求めて飛び回る。白いアイリングが一番の特徴だ。(トリミング)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO140 ) 露出補正 なし
012_220215057 X800 〇保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 12.八重野梅にメジロが来た -4
メジロは全国の平地から山地の林、しがちの庭や公園などでよく見られる。つがいで生活するが、冬季の若い個体は群れで行動し、その群れに成長も入ることがあるそうだ。ウメ、サクラの花が咲く頃が、私たちの目に触れろことが、一番多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO110 ) 露出補正 なし
013_220215079 X800 〇保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 13.八重野梅にメジロが来た -5
メジロの繁殖期は4月~7月で3個~5個の卵を産むという。 メジロはつがいで行動し、苔や木の革、繊維状のものを使って直径7cmほどの巣を作る。 小柄で天敵の多い鳥のため、木の枝の見つかりにくい場所を探すという。夏近くなると、木々も葉が茂って、メジロの姿を見ることが少なくなる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220215083 X800 ◎保土ヶ谷公園 八重野梅にメジロ Z50 18-140.jpg 14.八重野梅にメジロが来た -6
NIKKOR の18-140mmのレンズは、なかなか解像力が良いように思う。写真 8~11とこの写真は若干トリミングしているが、充分見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 130mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_220215092 X800 保土ヶ谷公園 鹿児島紅 Z50 18-140.jpg 15.鹿児島紅(カゴシマベニ) -1
2月3には、まだほとんどが蕾だったが、随分咲いてきている。背景に見える紅梅は、早咲きの八重寒紅だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 59mm ISO360 ) 露出補正 なし
016_220215094 X800 〇保土ヶ谷公園 鹿児島紅 Z50 18-140.jpg 16.鹿児島紅 -2
鹿児島紅梅は、紅梅性のやや遅咲きの品種で、紅梅の代表格と言われる。花はご覧の通りの濃い紅色の中輪花で八重咲きである。細い枝の髄や葉柄も濃紅色となり艶やかな品種で庭木、鉢植えはもちろん、盆栽にも向く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_220215102 X800 〇法性寺  Z50 18-140.jpg 17.法性寺のウメ
保土ヶ谷公園へ写真を撮りに行ったときは必ず法性寺をお参りする。法性寺は正しくはホッショウジと読むようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_220215104 X800 法性寺 ロウバイ Z50 18-140.jpg 18.法性寺のロウバイ
法性寺の境内にはロウバイも咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 45mm ISO110 ) 露出補正 なし


追伸 2月24にも保土ヶ谷公園の梅園へ行ってきた。遅咲きの梅が花を開き始めてはいたが、まだまだこれからというところだった。河津桜もやっと1本の木に2~3輪開花したと云ところだった。

019_220224008 X800 〇幾夜寝覚 保土ヶ谷公園梅園 Z50 18-140.jpg 19.幾夜寝覚 2月24日
遅咲きと言われる幾夜寝覚が、やっと重厚な花を咲かせていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220224015 X800 〇想いのまま 保土ヶ谷公園梅園 Z50 18-140.jpg 20.思いのまま 2月24日
咲き分けの思いのままは、野梅系・野梅性の遅咲き品種で、別名「輪違い(りんちがい)」というそうだ。2月15日に行ったときは、まだほとんど咲いていなかったが、紅い花が多く咲いていて、白い花が2~3輪咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_220224032 X800 〇河津桜 保土ヶ谷公園梅園 Z50 18-140.jpg 21.河津桜 2月24日
上池から下池への散策路に植えられた河津桜は、やっと数輪が開いていた。しかし、この週末は暖かい日になるというので、はち切れそうになっている蕾が一斉に開くであろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/500秒 79mm ISO1320 ) 露出補正 なし


2020年1月21日

1月の保土ヶ谷公園 1月13日

日差しが暖かいので散歩をしようと家を出た。どこへ行く当てもないが、まず、昨年暮れにムラサキシジミらしきチョウが絡んでいたアラカシの植え込みを見てみたが、影も形もなかった。帷子川沿いに歩いて、冬鳥たちの飛来状況を観察したが、この日はオナガガモの姿はなく、常盤橋の先に20羽ほどのキンクロハジロがいた。日陰で嘴を首に突っ込んで休んでいる。古町橋を渡って、神明社へ行ってみた。メジロでもいないかと思ったがいない。
 神明社の前からバスに乗った。行く先は保土ヶ谷公園である。

保土ヶ谷公園マップ.jpg
神奈川県立保土ヶ谷公園 ホームページより

キタテハでも飛ぶかなと思ったが、チョウの姿は何も見られない。暖かい日が続いていたので梅は咲いているかなと思って、梅林へ行ってみた。枯れていたが、目を凝らしてみてみると、わずかに咲いている花がある。早咲きの無類絞りや八重寒紅がそれぞれの木に数輪花を咲かせていた、蕾はすでにはち切れんばかりになっていた。
 帰りは何時もの通り、法性寺の境内を通らせていただき、星川駅に下りる。法性寺ではジュウガヅザクラの花が、まだ咲き残っていた。

1.マユミ -1
保土ヶ谷公園の下池の辺りを歩いていると、ピンクの可愛い花を咲かせている3~4mくらいの高さの木があった。近寄ってみると、花ではなく実だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO125 ) 露出補正 なし
200113_001.jpg
  2.マユミ -2
マユミは秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもあるという。秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。葉はすっかり落ちているが、実はまだ付いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_002.jpg
3.The Last Leaf
河津桜の木に紅葉した葉が一葉だけ残っていた。オー・ヘンリーの有名な短編小説「The Last Leaf」を思い起こす。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 42mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_003.jpg
4.上池のカルガモ
上池のはカルガモが5~6羽住み着いている。昨年は親鳥のあとに並んで数羽の幼鳥が泳いでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
200113_004.jpg
5.ツツジの仲間
公園の生け垣に小さな葉が紅葉した植え込みがあった。ふと見ると黄色い花のように見えたがこれは葉だった。下の駒は、ツツジの特徴を持った赤い花がたった一つ咲いていた。インターネットでいろいろ調べてみたが、キリシマツツジの一品種かもしれない。花期は4月~5月とあるので、この一輪は狂い咲きなのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
上:プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 41mm ISO100 ) 露出補正 なし
下:プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_005.jpg
  6.シジュウカラ
テニスコートのわきを歩くとシジュウカラがいた。このカメラはこういう時に重宝する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_006.jpg
7.梅園
梅園に来た。暖冬といえども1月の中頃ではまだ咲いていなかった。しかし、目を凝らすとポツンポツンと、早咲きの輪がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_007.jpg
8.無類絞り
蕾がいっぱい付いている枝に数輪白梅が咲いていた。木に無類絞りという札が付いていた。名の由来は「これ以上はない絞り」という意味である。野梅系・野梅性の八重咲きで、花弁は波打ち白い花弁に桃色が交じる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 125mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_008.jpg
9.八重寒紅 -1
紅梅も咲いていた。八重寒紅という品種のようだ。八重寒紅は野梅系・野梅性のごく早咲きの品種だ。見ての通り、花は濃い紅色で中輪の八重咲きである。開花期が12月中旬~1月中旬とも言われ、正月用の花材として用いられるという。すでにいっぱい蕾を付けていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_009.jpg
10.八重寒紅 -2
今日の梅園では 八重寒紅が最も多くの花を咲かせていた。と言ってもやっと開花したというところだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 27mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_010.jpg
11.逆光の八重寒紅


この一輪、撮ってくれと言わんばかりに咲いているのだが、後ろにはお日様が輝いている。ほどほどに近づいてフラッシュを使ってみた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/1600秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_011.jpg
12.白梅 -1
その特徴である大輪八重であるが、これも無類絞りだろうか? この梅園には約50品種、約120本のウメがあり、毎年2月には梅まつりが開催される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_012.jpg
13.写真を撮る親子連れ
「インスタ映え」? 投稿するのだろうか

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO160 ) 露出補正 なし
200113_013.jpg
14.白梅 -2
バス通りのわきに咲き始めた白梅があった。wikipediaによれば、梅には500種以上の品種があると言われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 102mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_014.jpg
15.法性寺のジュウガツザクラ
12時を回った。いつものように帰りは下りなので、歩いて帰る。法性寺の境内には1月というのにジュウガツザクラが咲いていた。ジュウガツザクラ(十月桜)はエドヒガンの系列でコヒガンの園芸品種だそうで、通常は4月上旬頃と10月頃の年2回開花するというが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO100 ) 露出補正 なし
200113_015.jpg
16.ジュウガツザクラの花 -1
比較的多くの花が咲いていた。蕾もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 110mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
200113_016.jpg
17.ジュウガツザクラの花 -2
この時期の桜は枝に花だけが付いていて、淋しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO800 ) 露出補正 -1.0段
200113_017.jpg


2019年7月11日

ゼフィルス シーズン の舞岡公園 5月26日~6月18日間に5回出かけたが・・・

結論から言うと、私にとって今年の舞岡公園平地産ゼフィルスはさっぱり振るわなかった。アカシジミとウラナミアカシジミは5月に訪れた2日間で撮影することはできたが、あとはミドリシジミを何とか撮ったものの、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、オオミドリシジミは撮ることができなかった。  ネットでは、今年もすべての平地産ゼフィルスを撮影され、その画像を見せていただいているが個体数は少ないように思える。また、舞岡公園でお目にかかる同好の皆さんも「いかがですか?」と伺ってみても「何にもいません」というお答えが多かった。  ただ、その代わりと言っては申し訳ないが、トラフシジミの夏型のきれいな個体に何度か遭遇することができた。もう一つ、すっかり破損した個体だったが久しぶりにクロコノマチョウがいた。暗いところでしか撮れなかった。  最近、舞岡公園はチョウの数が少なくなったように感じる。

190526_001.jpg 1.カラスアゲハ♀ 5月26日
小さな黒いアゲハが飛んできて、目の前の梢に止まった。カラスアゲハの♀だったが、とても小さいので驚いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
190526_002.jpg 2.アカシジミ 5月26日
アカシジミはクリの花が好きだ。毎年、シーズンの一番最初に見るのはアカシジミだと思う。新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190526_003.jpg 3.アカボシゴマダラ春型 5月26日
今年はアカボシゴマダラも数が少ないように思う。秋になると多くなるのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
190526_004.jpg 4.テングチョウ 5月30日
今年はTVのワイド・ショーでも話題にされるなど、テングチョウが異常発生しているところがあるようだ。ここ舞岡公園でもいつもより多く見られた。テングチョウは、これから来年の春まで長生きをする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190526_005.jpg 5.ムラサキシジミ♀ 5月30日
クリの花でアカシジミを撮っていたら、敏捷に飛んできてクリの花に止まった小型のチョウがいた。ファインダーで見て、「何だこれ!」と口走ってしまった。大きさはシジミチョウであるが、裏面が白く見える。ルリシジミではない。1カット撮ったら飛んで行ってしまった。同定できないので画像を添付して日本チョウ類保全協会へメールでお尋ねした。答えは越冬したムラサキシジミの♀ということだった。いつも見ているムラサキシジミと全く違うので、私にはわからなかった。日本チョウ類保全協会では複数の方が越冬明けのムラサキシジミと同定されたそうだ。流石である。ありがとうございました。そういわれてみると目と前翅の丸みにムラサキシジミの特徴がみられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190526_006.jpg 6.ウラナミアカシジミ 5月30日
何処からか飛んできて下草に止まった。草をかきわけて撮る。新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190526_007.jpg 7.イチモンジチョウ 6月6日
舞岡公園でイチモンジチョウに会うところはいつもほぼ同じところだ。前翅が丸みを帯び、♀のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190526_008.jpg 8.ミドリシジミ 6月6日
下草に止まったミドリシジミがじっと動かないでいる。よく見ると左側の翅が反り返ってしまっている。羽化不全のようで、これでは飛ぶことができないだろう。憐憫の目で何人かの人が観察していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
190526_009.jpg 9.ミドリシジミ 6月6日
こちらはきれいな個体だった。この日は別のところでもう1頭ミドリシジミを見たが、例年より数は少ないと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
190526_010.jpg 10.トラフシジミ夏型 6月6日
ミドリシジミを撮ったところの傍で、地面に止まっていた。これもミドリシジミかなと思って近づいたが、何か違う。トラフシジミだった。羽化したてだったのか良く飛べないでいた。集まってこられた一人の方が、手を貸してやって、葉の上に止まらせた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190526_011.jpg 11.ルリシジミ 6月6日
今が旬のクリの花でルリシジミが吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190526_012.jpg 12.クロコノマチョウ 6月6日
日陰になった池の淵を歩いていたら、どこからか飛んできて地面に止まった。久しぶりのクロコノマチョウだった。越冬した秋型と思う。暗いところの地面に止まったので、色が出ない。じっとここに止まっていたのなら全く気が付かなかったろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190526_013.jpg 13.アカシジミ 6月6日
この日もアカシジミは見ることができたが、大分擦れた個体だった。アカシジミはやはり5月中が旬だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
190526_014.jpg 14.ルリシジミ 6月13日
谷戸の田んぼのわきに、農家の方が枝木を燃やされたあとがあった。毎年のことで、ここでしばしばスジグロシロチョウ、アゲハチョウなどが給水している。ミネラル豊富なのだろうか。この日はルリシジミが給水に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190526_015.jpg 15.トラフシジミ夏型 6月13日
やっと咲き始めたリョウブにトラフシジミが来ていた。このリョウブの木にはこの個体だけではなく、3~4頭いたようだ。リョウブの花は虫が好むようで、ミドリシジミやキマダラセセリも吸蜜に来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
190526_016.jpg 16.クロアゲハ♂ 6月13日
駐車場の入り口にクロアゲハ給水に来ていた。なかなか近寄らせてくれなかったが、飛び立ってもまた戻ってくる。あまり見ることもないきれいな(破損していない)個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 117mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190526_017.jpg 17.クロアゲハ♂ 6月18日
今シーズンのゼフィルスはこれで最後と思い、6月18日に行ってみた。古民家の入り口でクロアゲハが給水していた。ローアングル、ライブビューでで撮影。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO160 ) 露出補正 なし
190526_018.jpg 18.ウラナミアカシジミ 6月18日
アカメガシワの花にウラナミアカシジミがいた。じっとしていると見つけにくい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 213mm ISO125 ) 露出補正 なし
190526_019.jpg 19.トラフシジミ夏型 6月18日
この日もリョウブの花にトラフシジミがいた。擦れていないきれいな個体だった。トラフシジミの裏面は春型のほうが、白い帯がはっきりして美しいと思う。フラッシュを使用した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
190526_020.jpg 20.ベニシジミ 6月18日
ベニシジミは第二化が発生している。90mmマクロで撮った。夏型にかけての前翅の黒化が始まっていて、この個体は前翅の黒い紋が流れてにじんでいる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/2500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
190526_021.jpg 21.アカシジミ 6月18日
すっかり擦れているものの、尾状突起は2本とも健在だし、破損もほとんどない。これで、今年の舞岡公園のゼフィルスも終わりだが、6種中3種しか撮ることができなかった。また、来年を楽しみにしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/250秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし