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2024年4月28日

小雨降る墓参と嵐山福田美術館 2024年3月23日 京都旅行(3/22-3/24) ⑤

2日目、天気予報は的中し、昨日の晴天は何処へやら、朝から小雨模様の天気になった。  午前中は、娘婿の両親の菩提寺へ行く。興正寺別院へ、お墓参りである。
 京都市内に12店舗がある大正2年(1913年)に創業したベーカリーショップ「新々堂」で朝食をとった。二人は何回も京都にきており、食べることに関してもよく知っていた。
 興正寺は「花まつり」が行われていて、お墓参りに来た人たちに抹茶が振舞われていた。ただ、咲いていたのはサクラではなく、ウメだった。私たちも、雨をしのぐテントの下に敷かれた緋毛氈の台で抹茶をいただいた。桜の香りがする八つ橋が美味しかった。
 昼食は一昨年も利用した四条大橋のたもとの東華菜館という中華料理店だった。外は雨が降っている。午後はどこかへ花見に行こうと計画していたが、桜は咲いていないし、雨も降っている。婿殿の提案で、嵐山の「福田美術館」へ行くことにした。「福田美術館」は知らなかった。外の観光客の賑わい、混雑から逃れ、ゆっくりと日本画を観賞できた。良いところを案内してくれた。

000_240323205 X700 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg
嵐山「福田美術館 進撃の巨匠 竹内栖鳳」と弟子たち
2024年4月23日 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町

079_240323027  X900 京都 興正寺 鐘楼と親鸞像 G7X.jpg 79.興正寺別院(霊山本廟)の鐘楼と親鸞聖人像
京都に興正寺は二つある。一つはここ、霊山本廟:興正寺別院(京都市東山区清閑寺霊山町)であり、宗祖親鸞聖人の廟所で、全国の興正派門信徒の遺骨を納めるところでもある。もう一つは本山興正寺(京都市下京区花園町)である。そのHPによれば、興正寺は、親鸞聖人(1173年~1262年)を開祖とする真宗興正派の本山である。興正寺の創建は鎌倉時代にさかのぼる。承元の法難(建永の法難)により越後国(新潟県)へと配流された親鸞聖人が、建暦元年(1211年)に勅免をうけた後、翌建暦2年(1212年)に京都へと一時帰洛して、山科の地に一宇を草創したことに始まる。興正寺という寺号は、順徳天皇(1197年~1242年)によって名づけられたと伝えられ、日本に仏教をひろめた聖徳太子の事績にちなみ「正しき法を興し、さかえさす」(正法を興隆する)との願いが込められているという。江戸時代を通じて興正寺は西本願寺の末寺であったが、本山として独立しようとする気運が根強く、第27世本寂(1808年~1877年)の時代であった明治9年(1876年)に一派本山として独立を果たした。明治35年(1902年)、興正寺は火災によって、いわゆる「ひとつ御堂」と称せられた本堂をはじめほとんどの堂舎を失う。残されたのは鐘楼(1774年建立)や経蔵(1848年建立)などわずかな建造物だけであった。翌年に再建の議が決し、明治45年(1912年)に御影堂が、大正4年(1915年)に阿弥陀堂が完成した。興正寺は明治9年、本願寺からの別派独立に伴い、この地(京都市東山区清閑寺霊山町)に宗祖のご遺骨を納め、本廟(興正寺別院)とし、歴代の門主の墓所、門末の納骨所として境内を整備されてきた。昭和60年には個別納骨壇を備えた浄華堂が開設された。今回は浄華堂へのお参りである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 )
080_240323032  X900 京都 東華菜館 G7X.jpg 80.東華菜館のエレベーター -1
我が家の奥さまが一昨年の法事の際にここで昼食をとり、すっかり気に入ってしまった。エレベーターで4階に上がる。そのエレベーターは東華菜館のHPで日本最古のエレベーターと紹介され、「1924年米国で製造、輸入されたOTIS製。格子形の蛇腹式内扉や時計針式のフロアインジケーターなど非常に珍しい器具が備わっている、現存する日本最古のエレベーター。昇降は運転手による手動式であり、その操作盤・L字方向での二面開き扉等洗練された設計になっている。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
081_240323034  X900 京都 東華菜館 エレベータ G7X.jpg 81.東華菜館のエレベーター -2
OTISの文字があった。四条大橋の西詰に建つこの東華菜館は、1945年(昭和20)年から営業を続けている中国料理店である。この建物は、1926年(大正15年)、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によって竣工したという。前述した通り、このエレベーターは1924年アメリカOTIS社製のものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 )
082_240323039m  X900 京都 東華菜館→南座と東山 G7X.jpg 82.南座とその背景の東山
4階の席からは鴨川の対岸に南座が見え、その向こうには東山が眺められた。外は雨模様だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO200 )
083_240323044  X900 京都 東華菜館と鴨川 G7X.jpg 83.鴨川の流れ
雨に中、小走りに四条大橋まで行って眺めた鴨川の流れ。右側の建物が東華菜館だ。wikipediaによれば、現在の四条大橋は1935年(昭和10年)に発生した京都大水害による被害を受けて1942年(昭和17年)に完成した橋長65m、幅員25.0mの鋼桁橋(鋼連続桁橋)である。川の中に2つの橋脚を持つ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
084_240323053  X900 京都 阪急で嵐山へ 桂で乗り換え G7X.jpg 84.(阪急)桂で嵐山線に乗り換え
さて、まだ雨は降っている。花見は諦め、婿殿の提案で嵐山の「福田美術館」へ行くことになった。東華菜館から四条通を河原町まで歩き、そこから阪急電車で嵐山へ行く。嵐山へはJRや嵐山電車で行ったことはあるが、阪急で行くのは初めてだ。河原町から梅田方面への電車に乗り、桂で乗り換え嵐山線で20分ほどで、一人240円で行けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO500 )
085_240323060  X900 京都 阪急で桂から嵐山へ G7X.jpg 85.阪急嵐山線のラッピング車両
阪急の車両は屋根の部分が白く塗装されている。屋根の色はグレーが一般的だが、一味違っている。上質な感じがする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 )
086_240323064 X900 京都 阪急嵐山駅 G7X.jpg 86.阪急嵐山駅
阪急嵐山駅は阪急嵐山線で桂駅から駅3っ目の終点である。所要時間7分を行ったり来たりしている。時刻は午後2時。この日は土曜日の午後なのだが、雨が降っていたためか観光客はそれほど多くなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO400 )
087_240323066 X900 京都 嵐山 風風の湯 G7X.jpg 87.嵐山温泉
桂川の方へ歩いていくと「風風の湯(ふうふうの湯)」という日帰り温泉があった。この時はお客さん出入りはなかった。JRの嵯峨嵐山駅や京福電車の嵐山駅は桂川の北側にあるが、阪急嵐山駅は、南側にある。歩いていくと桂川の河畔に出て、渡月橋をやや西の方に見ることになる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
088_240323075 X900 京都 嵐山 桂川右岸 G7X.jpg 88.桂川(大堰川)に架かる中の島橋を渡る
この川は渡月橋のあたりから桂川(大堰川)が別れ、再び合流していく分流である。この中の島橋を渡ると、中州に出てそこは嵐山公園(中之島公園)となっていた。桂川の南側から多くの観光客が行き来する渡月橋を見るのは初めてである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO200 )
089_240323081 京都 嵐山 渡月橋 G7X.jpg 89.桂川右岸から見る渡月橋
嵐山公園(中之島公園)から北西の方向に見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 )
090_240323088 X900 京都 嵐山 渡月橋より G7X.jpg 90.渡月橋を渡る
渡月橋を渡って、桂川の左岸に出た。「福田美術館」のある上流へと歩く。桂川は、嵐山上流の亀岡流域の保津地区から保津峡の区間に限って嵐山までを保津川という呼び方をされる。また、嵐山に入ると渡月橋の下流までを大堰川と呼ぶようだ。ややこしい。保津川下りは、丹波亀岡から京都の名勝嵐山まで約 16 ㎞の渓流を約 22時間で下る舟下りでだ。京都の代表的な観光地である嵐山・嵯峨野に近いことから、1885年に観光客を対象とした遊覧船による川下りが行われるようになった。昨年3月には転覆事故があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO125 )
091_240323092 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 91.和服姿の外国人観光客
天気は悪いがそれでも桂川沿いの道は観光客が多い。着物を召された方たちは、マレーシアあたりから来られているのだろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO200 )
092_240323093 X900 京都 嵐山 桂川左岸 ジンチョウゲ G7X.jpg 92.ジンチョウゲ
道筋には植えられたジンチョウゲの花が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
093_240323098 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 93.「福田美術館」入口
  横道を少し右へ入ったところに「福田美術館」の入り口があった。こんなところに美術館があるのかと思うようなところだった。「福田美術館」は、2019年10月1日にオープンした私設美術館。福田吉孝の収集品を収蔵展示、運営は一般財団法人福田美術振興財団だそうだ。wikipediaによれば、開館にあたってのコンセプトは「100年続く美術館」であり、「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を覚えるような」作品を中心に集められた。コレクションは京都の実業家、アイフルの創業者、福田吉孝が美術館を設立する目的で約20年にわたって収集した、日本絵画を中心とした作品約2,000点であり、江戸時代の琳派や円山・四条派や近代の京都画壇の作品を多く所蔵している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
094_240323100 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 94.「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」
私たちが訪れたときは、「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」という企画展示が行われていた。欧米人の入場者が目立った。竹内栖鳳(たけうち せいほう 元治元年11月22日〈1864年12月20日〉- 昭和17年〈1942年8月23日〉)は、戦前の日本画家。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。一部の作品を除き展示された絵画を含め、館内の写真撮影が許されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
095_240323109 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 95.<雨景・雪景図屏風> 竹内栖鳳
解説には竹内栖鳳の130年ほど前、円山応挙は<雨竹風竹図屏風>という作品を生み出していたが、この作品はその変奏で右奏を雨、左奏を雪の景として異なる風情を描きとっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
096_240323115 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 96.<雪月花> 1932年
左から、河合玉堂、横山大観、竹内栖鳳の掛け軸である。東西三巨匠の豪華競演と書かれていた。その右の絵も竹内栖鳳の作品である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
097_240323123 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 97.熱心に鑑賞する西欧人
幕末の京都を代表する絵師の一人で、幕末の平安四名家の一人と言われた塩川文麟や、同じく江戸時代後期に活躍した絵師である松村景文といった巨匠の絵画を熱心に外国人観光客と思われる人が鑑賞していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 10mm ISO3200 )
098_240323126m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 98.<雪中南天鴨図>(部分) 円山応挙
1893年の作品。水鳥の一瞬の動きを描きだせているのは、同時代の狩野派の絵師たちのように、単に手本を写して完成させるのを良しとせず、写生に打ち込んで独自の作風を完成させた応挙ならではの技であり、その祖師の考え方を受け継いで自分だけの表現を追い求めたのが竹内栖鳳でもあったと解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 37mm ISO3200 )
099_240323129 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 99.<金獅図> 1906年 竹内栖鳳
この展覧会のポスターにもなっているこの<金獅図>は、咆哮しながら勢いよく身を乗り出すライオン。右脚の鋭い爪や左脚の筋肉の描写などは百獣の王に相応しい姿で的確にとらえられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
(部分) rel="lightbox[]">100_240323131m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 100.<金獅図>(部分)
昨年の秋には、京都市美術館開館90周年記念展として、竹内栖鳳「破壊と創生のエネルギー」という展覧会が開催された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
101_240323136 X101 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 101.会場風景 -1
比較的入場者は少なく、落ち着いて名画を観賞できる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 )
102_240323141 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 102.<花見>(部分) 1909年 西山翠嶂(にしやま すいしょう)
誰しも心躍る桜の花。「伝統的な京都画壇はあまり積極的に同時代の人々の様子を描くことはありませんでしたが、師匠であり、妻の父でもある竹内栖鳳同様に常に進撃を続けた西山翠嶂はこの作品で果敢なチャレンジを見せています」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/250秒 14mm ISO3200 )
103_240323144 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 103.<砂丘> 1935年 西村五雲(にしむら ごうん)
漁師の居ぬ間に。「魚籠に一匹のとびが羽を休めています。砂浜の貝や道具箱からすると漁師が傍にいそうな気もしますが、とびは何も気に掛けることなく悠々と後方を振り向いています。動物の一瞬の挙動を写す筆力は師の栖鳳から受け継いだもので、五雲はそれをより発展させました。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 14mm ISO3200 )
104_240323145 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 104.<砂丘>(部分)
凄い描写力だと思う。写実的ではあるが、写真とは違う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
105_240323162 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 105.<平牀> 1933年 土田麦僊(つちだ ばくせん)
麦僊の進撃も止まらない。「平牀(寝台)に立つ女性と座る女性は歌舞を生業とする朝鮮半島の妓生です。麦僊は二度朝鮮半島へ渡り、最初の渡航後に本作を描きました。麦僊の初期の作品は絢爛な画面が多いのですが、晩年には本作のような淡彩による精神性の高い作品を多く制作しました。自ら打ち立てた様式を破る驀進は師・栖鳳から受け継いだものでしょう。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
106_240323164 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 106.<平牀> 部分
左側に立っている方の女性の部分である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 )
107_240323180 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 107.会場風景 -2
中央に西山翠嶂の<花見>、その右側に見える大きな絵は、同じく西山翠嶂の<陽光桜花>である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 )
108_240323192 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 108.<虞美人草> 1911年 竹内栖鳳
虹が際立たせる静寂。「栖鳳が描いているのは令和の時代には初夏の路傍に群れ咲いているナガミヒナゲシ。ただし外来種であるこの花が日本に入ってきたのは栖鳳没後の1961年のこと。彼が地中海原産のこの花を目にしたのは1900年に訪れた欧州だったと考えられます。日本ではかって画題になったことがない花であっても、積極的に取り込み、洗練された先品に仕上げてしまう革新性も栖鳳の進撃を支えた底力でした。」と解説されていた。ナガミヒナゲシは私がよく写真を撮りに行く、横浜市の舞岡公園などでも多く見られる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
109_240323193 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 109.最晩年の竹内栖鳳に、福田平八郎が送った礼状
wikipediaによれば福田平八郎は、「鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる。生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされ、「漣」は池面に映る水面の模様を描写した作品である。」とあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 17mm ISO3200 )
110_240323198 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 110.福田美術館のカフェ
小1時間の絵画鑑賞を終え、2階のギャラリー2から1階に下り、ミュージアムショップを見て、庭に突き出ているカフェに寄った。ちょっと一休みしたかった。大きなガラス窓からは桂川の岸を歩く観光客の姿が見える。ここのカフェは空いていた。眺めも良かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
111_240323200 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 111.福田美術館のカフェから渡月橋を眺める
小雨が降るのに、着物を着て写真を撮っている外国からの観光客の姿があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
112_240323207 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 112.桂川河畔のカフェ
若い人たちでにぎわっている小さなカフェがあった。ここは「アラビカ京都」というインスタ映えするコーヒー専門店だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
113_240323209 X900 京都 嵐山 桂川左岸より カルガモ G7X.jpg 113.桂川のカルガモ
桂川の流れに頭をだした石に何か水鳥が停まっていた。ファインダーで覗いて見るとカルガモだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1000 )
114_240323216 X900 京都 嵐山 桂右岸 桜にウメノキゴケ G7X.jpg 114.ウメノキゴケ
来た時の阪急電車に乗って、京都河原町へ戻ることにする。来た時に渡ってきた中の島橋のそばに、まだ咲かぬ桜の木があったが、その枝にウメノキゴケが付いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 )
115_240323219 X900 京都 四条 高瀬川沿い 「喜人来人」  G7X.jpg 115.高瀬川沿いの居酒屋
一旦ホテルに戻って夕食に出かける。今夜は居酒屋で日本酒という趣向である。店は富山の"きときと"な肴と酒の店だった。白エビの刺身が旨かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )
116_240323222 X900 京都 四条河原町 高島屋  G7X.jpg 116.京都 高島屋
四条通りに面して、高島屋と大丸があるということは記したが、これは四条河原町にある高島屋だ。写真の中央に、ちょっと異質な建物があるが、その角地に建つビルの地権者が高島屋への売却に応じないらしい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 )
117_240323227 X900 京都 四条 G7X.jpg 117.新京極商店街入口
河原町から賑やかな四条通りを歩くと、新京極商店街アーケードの入口がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 31mm ISO2500 )
118_240323230 X900 京都 四条通 G7X.jpg 118.寺町京極商店街入口
そのちょっと烏丸寄りに寺町京極商店街アーケード入口があった。錦市場を歩いて錦天満宮に突き当たる手前を右に折れるとこの商店街に入る。その商店街を通っていくとこの写真のところに出てくる。明日は錦市場へ行くことになりそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 19mm ISO1000 )
119_240323234 X900 京都 四条通 大丸ファサード G7X.jpg 119.京都 大丸
河原町からホテルのある四条烏丸の方へ歩いていくと、右手に新京極商店街、寺町京極商店街の入り口があり、もう少し歩くと大丸京都店がある。八坂神社を背にして、祇園、河原町、烏丸と四条通はメインストリートだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )

2023年8月23日

富山から室堂へ ③ 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

2日目の8月9日、いよいよ、富山県側から長野県側に抜ける黒部立山アルペンルートである。
富山駅前のホテルを8:30に出発。車窓を眺めながら立山ケーブルカーの立山駅まで1時間20分ほどバスに乗った。富山駅からここまでは富山地方鉄道立山線の特急に乗っても1時間ほどで来ることができる。
 立山駅(標高475m)10:20発のケーブルカーに乗り、美女平(977m)へ向かう。急勾配のケーブルカーは所要約7分で美女平についた。
 ここから、立山黒部貫光が運営する路線バス、立山高原バスで1時間弱、標高2,450mの室堂へ上がる。車窓の眺めは左側の席が良いというが、皆さんよくご存じで左側の席に殺到する。私たち夫婦は右側に座ることになった。落差が350mある日本一の称名瀧は左側にあり、見ることはできたが、バスは写真撮影のため停車してくれたものの良い写真は撮れなかった。
 室堂に着く。ホテル立山と繋がっている室堂バスターミナルの階段を上がって展望台へ上がる。そとは雨が降っていた。山の天気である。晴れてくるのを期待していったん、室堂バスターミナルビルの2階へ戻り、無料休憩室で、予約してバスに積み込まれていた弁当を食べる。これも味は良かった。

000_230809404 X700 室堂平 RX10M4.jpg
室堂から立山三山北側の別山2792峰方面を望む 2023年8月9日 富山県 中部山岳国立公園

034_230809119 X800 〇富山市電 G7X.jpg 34.超低床車のTLR0600形(ポートラム)
出発前に、昨晩「写楽」からの帰りに路面電車を降りた停留場まで、路面電車を見に行ってきた。この車両は0600型(ポートラム)という。2020年富山地方鉄道に吸収合併された富山ライトレールの車両であった。富山ライトレールが富山港線向けに導入した路面電車車両で2007年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 26mm ISO160 ) 露出補正 なし
035_230809125 X800 〇富山市電 G7X.jpg 35.富山地方鉄道7000形電車
東京都電8000形をモデルとしており、日本車輌製造で1957年から1965年にかけて22両、車両番号デ7000形7001 ~7023(7004は欠番)が製造された。この車両は7021番である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
036_230809138 X800 〇富山→立山駅 G7X.jpg 36.富山から立山へ
バスはホテルを8時半に出発した。私たち夫婦に与えられた席は、今日は一番前だった。車窓からの写真は撮りやすい。日本海にそそぐ常願寺川を渡る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 29mm ISO160 ) 露出補正 なし
037_230809140 X800 〇富山→立山駅 G7X.jpg 37.常願寺川
バスは富山地方鉄道立山線に沿って走っているようだ。富山県中新川郡立山町 および富山市を流れ富山湾に注ぐ一級河川である常願寺川は、富山県の七大河川の一つである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 29mm ISO250 ) 露出補正 なし
038_230809144 X800 〇富山→立山駅 立山山麓スキー場 G7X.jpg 38.立山山麓スキー場
立山駅に近いところにある、極楽坂と、らいちょうバレーの2つのエリアで構成される立山山麓スキー場が見えてきた。wikipediaによると、11本のコースがあり、最大傾斜32度、高低差は708mあり、広さは140ha、最長滑走距離3,000m、リフトは全部で7本あるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
039_230809145 X800 〇富山→立山駅 地鉄立山線 G7X.jpg 39.富山地方鉄道立山線
立山駅を発車した宇奈月行の電車が走ってきた。モハ10043形と10044形の2両編成だ。この車両はかつて京阪電気鉄道が保有していた5代目の特急形車両である。1971年(昭和46年)から1973年(昭和48年)にかけて製造された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし京阪電鉄の
040_230809369 X800 立山駅 ナナカマドRx10M4.jpg 40.ナナカマドの実
立山ケーブルカーの立山駅に着いた。駅舎の傍にナナカマドが実を付けていた。ナナカマドは5月に白い花が咲き、7月には緑の実、8月には黄色の実を付けているのが見られる。そして秋に実は赤く成り、葉は真っ赤に紅葉する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 22mm ISO100 ) 露出補正 なし
041_230809374 X800 立山駅 RX10M4.jpg 41.黒部立山アルペンルート立山駅
公共交通機関で来ると、宇奈月から立山駅に着き、ここで立山ケーブルカーに乗り換え、美女平へと進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO320 ) 露出補正 なし
042_230809377 X800 立山駅 RX10M4.jpg 42.立山ケーブルカーのりば
駅舎の中に入る。構内にはショップがある。改札は団体と個人客に分かれていた。個人客の方が優先されるようである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO320 ) 露出補正 なし
043_230809379 X800 立山駅 RX10M4.jpg 43.立山ケーブルカーのホーム
立山ケーブルカーは、富山地方鉄道立山線との連絡駅である立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光のケーブルカー路線である。運行開始は昭和29年(1954年)という歴史あるケーブルカーだそうだ。wikiprdiaによれば、美女平までの距離は1.3kmあり、最大勾配は560 ‰(29 度14分)、高低差487mだそうだ。所要7分で結んでいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
044_230809381 X800 立山駅 RX10M4.jpg 44.柱状節理
車窓からは柱状節理の岩肌を見ることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 33mm ISO1250 ) 露出補正 なし
045_230809383m X800 美女平駅 RX10M4.jpg 45.立山ケーブルカー 美女平駅
家内は杖を使っているので、このような階段は少々苦手である。アルペンルートの乗り物の乗り降りは少々気の毒だった。ごめんなさい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 なし
046_230809389 X800 〇美女平駅 RX10M4.jpg 46.モンキチョウ -1 美女平
美女平で高原バスの発車まで少し時間があった。外へ出てみる。ヒメジョオンの花にモンキチョウが来ていた。今回のツアーで始めて見る蝶だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
047_230809390 X800 〇美女平駅 RX10M4.jpg 47.モンキチョウ -2 美女平
モンキチョウは数頭いた。他に何かいないかと目を凝らしたが、いなかった。美女平の標高は1,000m弱だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
048_230809396 X800 美女平駅 RX10M4.jpg 48.立山高原バスの改札
高原バスは路線バスなので、自由席である。景色を見るには左側が良いのだが、無理をせずに右側の席に座った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 なし
049_230809398 X800 美女平→室堂 高原バス 称名瀧 RX10M4.jpg 49.称名瀧
バスは富山県屈指の秘境スポットという「称名滝」が見えるポイントに差し掛かる。バスは徐行し、いったん止まったりもしてくれたが、右側の席からではよい写真は撮れなかった。「称名滝」は立山連峰を源流とする滝。その落差は350mで、日本一を誇る。弥陀ヶ原台地から一気に流れ落ち、称名川となった後に常願寺川へ注ぎ込む。国指定の名勝および天然記念物、日本の滝百選、日本の音風景100選にも選ばれているそうだ。名称は、法然上人が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことに由来すると伝えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
050_230809155 X800 〇立山→美女平 G7X.jpg 50.高原へ
バスは40分近く走ってきた。車窓の景色が変わってきている。確かではないが、森林限界に達し、天狗平というあたりまで来たのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
051_230809156 X800 〇立山→美女平 G7X.jpg 51.残雪 は「雪の大谷」の名残りか?
あと少しで室堂に着くところで右側に雪が残っているところがあった。4月から5月には有名な「雪の大谷」として大勢の観光客が押し寄せるそうだが、この辺りなのだろうか? 春が来て、除雪の際にできる「雪の壁」でできた約500mの区間を「雪の大谷」と呼び、吹きだまりのため特に積雪が多く、その高さは20mを超えることもあると。室堂平では6mほどの積雪だが、「雪の大谷」はその南側にある国見岳(2,621m)からのびる稜線の風下にあたり、吹きだまりとなってこのような積雪になるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
052_230809405 X800 室堂平 RX10M4.jpg 52.室堂から眺める立山連峰
ホテル立山に直結する室堂バスターミナルに着いた。1階にあるコーヒーショップや蕎麦コーナー、立山山頂簡易郵便局を横目で見て。ツアコンさんの跡について、階段を上がり、展望台に出てみた。展望台から室堂の遊歩道に行けるのだが、残念ながら少々冷たい風が吹き雨が降っている。少し様子を見ようと、下(2階)にある広い休憩所で、弁当を食べることにした。奥のほうに空いている席を見つけた。私は写真が撮りたいので、かみさんは残して、再び展望台へ上がってみる。山の天気は変わりやすい。晴れ間が出てきていた。東側の方を見ると頂上付近に雲がかかった立山連峰を眺めたときは、大正池から穂高連峰を見たときのように感動を覚えた。右(南側)のほうが主峰の雄山(3,003m)、大汝山(3,015m)、富士ノ折立(2,999m)からなる立山本峰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし

2023年8月19日

黒部峡谷鉄道 鐘釣で雷鳴る ② 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

黒部峡谷鉄道は、宇奈月温泉から終点の欅平まで、20.1kmを約1時間20分で走行する。私たちのツアーは、少し時間的に窮屈なようで、一つ手前の鐘釣まで行き、そこで1時間ほどいて、宇奈月へ引き返した。
 鐘釣までは約1時間かかる。着いたのが午後4時ごろだった。露天風呂がある釣鐘河原へ下りてみようと歩き始める。だが、黒部万年雪という残雪があるところを見る展望台まで歩くうちに、雷が鳴り、雨が降り始めた。河原まで行くのはやめにして、かみさんが待つ駅へと引き返した。
 鐘釣を17:03発のトロッコ電車で宇奈月へ戻った。宇奈月からバスに乗り、富山駅近くにある今夜の宿に着いたのは、日が暮れた7時ごろになってしまった。
 今日の夕食は、各自で自由にということになっている。このツアーでは富山で旨い寿司が食べたいと思っていたが、何回も来ているツアコンさんから、お城の傍にある「写楽」という店を紹介された。チェックインして、着替えも早々にフロントでタクシーを呼んでもらい、繰り出した。
 ツアコンさんが電話を入れてくれたようで、「写楽」に着くと、若主人がJTBのTさんからのご紹介ですねと迎えてくれた。
 まず、カジキの山椒煮(山椒の味が効いていた)が出された。次に富山の郷土料理であるカジキのこぶ締めとズワイガニ、甘えび、いか、といったお造りはどれも旨かった。とりあえずの生ビールが空いたので、お銚子を2合注文する。次に1品料理で、下味をつけた白エビの素揚げが出された。これが最高に旨かった。ツブガイ煮つけ、ナスとタコの柔らか煮と続き、酒でいい気分になったころ、小鉢で出されたホタルイカのしょうゆ漬けは、今まで食べてきた中で一番うまいと思った。もちろん自家製で、店で丁寧に作られた一品だった。
 そして最後は寿司5巻(マグロ、ゴマフグ、ズワイガニ、甘えび、いか)に吸い物が付いた。Tさんの紹介でサービスもあったのだろう。かみさんとビール1本と冷酒2合を飲んで、富山の夜の食事を満喫した。
 通称「市電」という富山地方鉄道の路面電車に乗って、宿まで帰りたいと言ったところ、若主人は店の外に出て停留場を教えてくださった。その国際会議場前という停留場から富山城の夜景が見えた。

000_2308080109 X700 〇富山城 G7X.jpg
富山城夜景 加賀前田家の分家であった越中前田家の居城
2023年8月8日 富山市 富山市電「国際会議場前電停」から

019_230808325 X800 〇黒部峡谷鉄道 冬季歩道 Rx10M4.jpg 19.冬季歩道 -1
トロッコ電車が冬期休業の間、雪深い黒部峡谷で働く人たちに毎日、歩いて生鮮食品や新聞などを届ける人が通る冬季歩道が設けられていた。この冬期歩道は、ダム作業員や関西電力の委託を受けた物資運搬員の「逓送さん」が利用する歩道で、欅平までつながっており、現在も使われている。歩くと6時間以上かかるそうだ。「逓送さん」が担ぐ荷物は10㎏以上にもなるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO800 ) 露出補正 なし
020_230808326 X800 〇黒部峡谷鉄道 冬季歩道 Rx10M4.jpg 20.冬季歩道の通風孔
冬季歩道には、ところどころに空気を取り入れる穴が開けられていた。黒薙を出ると、トンネルに入る手前で後曳橋を渡る。高さは60mあり、沿線で最も深く険しい谷に架かる橋だ。(前回 黒部峡谷鉄道を初体験 ① のトップ写真)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO800 ) 露出補正 なし
021_230808329 X800 〇黒部峡谷鉄道 出し六峰 Rx10M4.jpg 21.出し六峰
鐘釣に向かってトロッコ電車が進む。笹平駅を出て、出平へ進む途中の右側に、「出し六峰」が見えた。峰々が背比べをするようにそそり立っている。トロッコ電車からの眺めは黒部川が流れる鐘釣に向かって右側の眺めが良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
022_230808330 X800 〇黒部峡谷鉄道 ねずみ返しの岩壁 Rx10M4.jpg 22.ねずみ返しの岩壁 -1
次は「ねずみ返しの岩壁」だ。大きな屏風のように岩壁がそそり立つ。高さ200mあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_230808331 X800 黒部峡谷鉄道 ねずみ返しの岩壁 Rx10M4.jpg 23.ねずみ返しの岩壁 -2
広角側でやっと全体が撮れた。大岩壁は大きくて迫力がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
024_230808345x X800 〇黒部峡谷鉄道 猫又 Rx10M4.jpg 24.猫又駅
猫又という名前は、猫に追われたネズミがどうしても岩壁をよじ登れず引き返したことに由来するという。さらに追ってきた猫もまた同じように引き返したためこの付近は「猫又」と呼ばれているのだそうだ。それはさておき、この駅はトロッコ電車としては大きな駅だ。左側が私たちが乗っている列車で、右側に宇奈月行きが入って行き交う。黒部峡谷鉄道は、元々は、日本電力、日本発送電による黒部川電源開発のための資材運搬用鉄道であり、かつては便宜的に旅客を扱い、1953年から一般旅客営業を開始した。1971年(昭和46年)に関西電力の鉄道専業の子会社として黒部峡谷鉄道が設立され、宇奈月 - 欅平間を譲り受け営業開始された。日本国内では数少ない軌間762 mmの特殊狭軌による鉄道路線で、トロッコ列車(公式愛称は「トロッコ電車」)を運行している。一般旅客が乗車する客車は、B型と呼ばれる座面だけの座席に屋根が付いた開放型(オープン)の車両56両と、21両の2500形と、36両の3100形のR型(リラックス客車)という背もたれの付いた座席にガラス窓とドアが付いた密閉型の車両とが保有されている。私たちが乗車したのはオープンな車両で普通車と称されており、全長は7.06m、全幅が1,66mm、全高は2,25mmである。1両の定員は27人だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 51mm ISO500 ) 露出補正 なし
025_230808349m X800 〇黒部峡谷鉄道 猫又 Rx10M4.jpg 25.黒部峡谷鉄道の電気機関車
対向列車の機関車は,EDR形の重連だ。現在、EDR17 - EDR21, EDR24 - EDR29, EDR33 の12両が在籍している。EDRの「R」はリニューアルを意味する。直流600Vで、全長は6.90m、全幅は1.662m、全高2.730mである。なかなか精悍な感じがするルックスだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 51mm ISO1250 ) 露出補正 なし
026_230808359 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣万年雪 Rx10M4.jpg 26.黒部万年雪
列車は15:58 に鐘釣に着いた。鐘釣の地名は近くに釣り鐘の形をした山があることに由来している。我々はここで下車する。雲行きが怪しくなってきた。露天風呂がある鐘釣河原へ歩く途中に「黒部万年雪」展望台があった。標高1,969mの百貫山からの雪崩が堆積し、次の季節に雪が降るまで残っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 136mm ISO2500 ) 露出補正 なし
027_230808361 X800 黒部峡谷鉄道 鐘釣万年雪 Rx10M4.jpg 27.山の神様
鐘釣山の神の使いはオオカミと言い伝えられている。山の神様(金津理比売神・かねつりひめのかみ)の使いであるオオカミ様(大神、大口真神)は目に見えない力で人々を助け、守ってくれていると信じられていた。「↑に見える岩山が御神体の山です」と示されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_230808363 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 28.タイワンツルアジサイの蕾
PictureThisで検索すると、タイワンツルアジサイと判定された。茎がツル性のアジサイで、茎から出る付着根により自力で岩壁などを登る力があるそうだ。アジサイの蕾というのは、あまり印象になかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
029_230808087 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣 G7X.jpg 29.鐘釣駅
山の神様の辺りで、雨が降ってきた。鐘釣河原に下りてみようと思っていたが、諦めて駅に戻る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
030_230808090 X800 〇黒部峡谷鉄道 鐘釣 G7X.jpg 30.欅平行列車
宇奈月往きの列車に乗車し、発車を待っていると、台湾の阿里山森林鉄道と姉妹提携のヘッドマークを付けた機関車が牽く、欅平行きの列車が入ってきた。時刻は17:02 だったが、まだ欅平へ行く列車があった。ここでスイッチバックが行われる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO1000 ) 露出補正 なし
031_230808093 X800 黒部峡谷鉄道 宇奈月へ 冬季歩道G7X.jpg 31.冬季歩道 -2
黒部峡谷は冬期の積雪が多く、雪崩による被害の危険性が高いことから冬期(12月 - 翌年4月中旬)は運休する。トンネル区間を除き、ほぼ全線にわたって、冬期の運休期間中に関西電力関係者がダムや発電所との間を徒歩で移動するための、線路沿いにコンクリート製のシェルター状のものが並行している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
032_2308080105 X800 〇黒部峡谷鉄道 宇奈月へ 新山彦橋 G7X.jpg 32.新山彦橋より見る山彦橋
午後6時。遊歩道を観光客が歩いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO320 ) 露出補正 なし
033_2308080115 X800 〇富山市電 セントラム G7X.jpg 33.通称「富山市電」
富山地方鉄道株式会社の路面電車で、富山市が運営する富山市電だった時代があることから、民営となった現在でも市電と呼ばれている。正式には富山地方鉄道富山軌道線という。この車両は9000形(セントラム)で、2009年(平成21年)12月23日の環状線(富山都心線)開業と同時に営業運転を開始した。お城の傍の国際会議場前から環状線に乗車し、地鉄ビル前まで乗車した。富山城と呼ばれているが、1954年(昭和29年)に富山城跡の敷地一帯で富山産業大博覧会が開催され、鉄筋コンクリート構造による模擬天守である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし

2023年8月15日

黒部峡谷鉄道を初体験 ① 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

8月8日、台風の影響が心配だった。沖縄・九州にお住まいの方や、お盆休みで旅行中の人たちにはお気の毒であるが、進路を北に換え、どうやら大きな影響なく出かけることができそうだ。
 朝8時半に東京駅に集合である。家内の脚が不自由なので、余裕をもって家を出る。集合時間の1時間ほど前には東京駅に着いた。朝の、人が少ない東京駅丸の内駅舎や、行幸通りの写真を撮っていた。念のためにと、メールで連絡は届いていた案内書の集合場所を確認したところ、丸の内北口ではなく八重洲北口集合であった。時間に余裕があったので事なきを得た。自由通路を抜けて八重洲北口へ移動し、一目でそれと分かる添乗員さんを見つけ、挨拶をした。
 上野、大宮から乗車する人を含めて、総勢36名の参加者だった。8:30に参加者全員が揃い、9:04発あさま605号に乗車した。上田着に10:28着、旧社名を松本電気鉄道といっていたアルピコ交通のバスが迎えてくれていた。バスは、須坂・小布施・妙高高原、上越高田を経て、名立谷浜SAで休憩した後、日本海側を西へ走り、黒部市で北陸自動車道を降りて宇奈月へと向かう。
 トロッコ電車が出る黒部峡谷鉄道の駅に近い宇奈月の「宇奈月麦酒」というドライブインで昼食のバイキングが用意されていた。これがうまかった。
 ここから黒部峡谷鉄道宇奈月温泉駅へ向かう。15時頃の欅平行トロッコに乗り、約1時間、終点欅平の一つ手前の鐘釣で下車した。滞在予定時間は1時間ほど取られていたが、鐘釣で河原温泉へ向かう途中で雷鳴が聞こえ、雨が降りだしてしまった。

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トロッコ電車を見送る親子 2023年8月8日 富山県黒部市 黒部峡谷鉄道 黒薙駅と後曳橋

001_230808003 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 1.朝、7時45分の東京駅丸の内駅舎
横浜からの東海道線は通勤の人たちで結構混んでいた。脚が悪いのでグリーン車を奮発したところ、やっと座ることができた。東京駅の丸の内北口に出て、駅舎を眺めた。駅前広場や行幸通りはきれいに整備されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_230808006 X800 〇東京駅朝の丸の内 行幸通り G7X.jpg 2.行幸通り
昨秋、紅葉の季節の「皇居乾門通り抜け」で、皇居乾通り一般公開がされたとき、この行幸通りをまっすぐ歩いて、日比谷通りに出て、二重橋の前を通って、坂下門から乾通りに入った。さすがに朝8時前は歩く人が少ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
003_230808013 X800 〇東京駅朝の丸の内 G7X.jpg 3.東京中央郵便局
1931年に建てられた地上5階、地下1階の東京中央郵便局は、JPタワーが新築される際、日本郵政側ははじめ、この建物を取り壊し、建て替え工事を行うとの計画だったが、当時の鳩山邦夫総務相が日本のモダニズム建築の重要例であり、重要文化財級の歴史的価値であることから待ったをかけ、現在、当初の建物は、高さ200mのJPタワーに胴巻きのように廻らされて外観部分が残された。保存割合は3割程度だそうだ。JPタワーの鏡面のような面に青空と白い雲が映る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_230808020 X800 東京駅八重洲北口 G7X.jpg 4.八重洲口北口 AKB48
集合場所を丸の内北口だとばかり思っていたが、念のためと確認したところ、なんと八重洲北口であった。時間に余裕があったので、自由通路を通って八重洲口側に出た。7月27日からこの日まで、大丸百貨店の11階催物会場で「AKB48 衣装展」が開催されていたようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
005_230808029 X800 〇北陸新幹線車窓 湯ノ丸方面 G7X.jpg 5.北陸新幹線車窓
浅間山を右手に見て、佐久平をしばらく走ると、何回かチョウの写真を撮りに来たことがある湯の丸方面の山々が見えてきた。少し雲がかかっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230808032 X800 〇北陸新幹線上田駅通過列車 G7X.jpg 6.上田駅通過列車
上田駅に到着し、ホームを改札口への降り口に向かって歩く途中、上田には停車しない列車が通過していった。連写で撮ったのだが、ほとんどブレていない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_230808036 X800 〇上田ー宇奈月 バス車窓 妙高 G7X.jpg 7.妙高山
バスは上信越道を北上する。しばらくの間、左側に妙高山(2,454m)が見えていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_230808053 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 8.トロッコ電車 宇奈月駅
小さいと言えども電気機関車に客車(トロッコ)が数両牽引されて走行するので、呼びかたは「トロッコ列車」の方が良いように思うのだが、駅舎には「黒部峡谷トロッコ電車」と表記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
009_230808057 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅前 ディスプレイ G7X.jpg 9.トロッコ電車 宇奈月駅のモニュメント
モニュメントといってよいのかどうかわからないが、駅前にトロッコ電車の模型が造られていた。写真に撮ると本物のようだ。記念写真の背景には良さそうに思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋 G7X.jpg 10.新山彦橋
駅前の展望台から撮った写真に見える左側の橋が新山彦橋だ。旧山彦橋は宇奈月ダムの建設によって黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)は1.7kmの付け替えが行なわれ、今は整備され遊歩道となっている。右側の橋がトロッコ電車が通る新山彦橋である。トロッコ電車は宇奈月駅を発車すると、高さ40m、長さ166mの新山彦橋を渡る。列車の渡る音が山彦になって温泉街に聞こえることから、山彦橋と呼ばれるようになったそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_230808061 X800 〇黒部峡谷鉄道宇奈月駅 山彦橋(奥) G7X.jpg 11.遊歩道になっている旧山彦橋
駅舎近くまで戻って、遊歩道になっている旧山彦橋を下に見る。宇奈月駅横が入口で、やまびこ展望台と宇奈月ダム展望台を結ぶ全長1.1kmの遊歩道になっている。右奥に小さく見えているのが、現在トロッコ電車が走る新山彦橋だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_230808069 X800 〇 黒部峡谷鉄道宇奈月駅 G7X.jpg 12.機関車とトロッコ客車の連結
トロッコ客車にEDR形電気機関車が連結された。EDR形は黒部峡谷を走る主力の電気機関車で、通常は2両を連結し、重連で運行している。類似形のEHR形と合わせて 14両が活躍している。EHR形は、昭和50年度のローレル賞を受賞しているそうだ。EHR形は片運転台の車体を2両背中合わせで連結した構成だが、各車体は単機での運転も可能となっている。そのため、EH形と称するものの各車体にそれぞれ別の番号が付番されている。種々の事情により製造はEH101, EH102のみとなり、その後は自由に重連運転のできる両運転台のED形ED23 - ED28の製造に切り替えられた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_230808285 X800 黒部峡谷鉄道 手前が新山彦橋 Rx10M4.jpg 13.山彦橋(旧山彦橋)
トロッコ電車はうなづき駅を発車して、まもなく手前の新山彦橋を渡り、振り返ると山彦橋の上で手を振っている観光客がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 46mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_230808291 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 14.宇奈月ダムと湖面橋
黒部川にある宇奈月ダムは、1974年に建設着手され、2001年に竣工している。洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムである。資材運搬用道路として架けられた長さ約186m、赤い半円形の湖面橋がダム湖(うなづき湖)のエメラルド色の湖面に架かる。このダム工事に伴い、1981年(昭和56年)12月から1988年(昭和63年)にかけて黒部峡谷鉄道本線の付け替え工事が実施された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO160 ) 露出補正 なし
015_230808294 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 15.新柳河原発電所
1927年(昭和2年)に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、1993年(平成5年)、下流70mの地点で「新柳河原発電所」として生まれ変わった。ヨーロッパの古城を想わせるメルヘンチックな外観が特徴的だ。レマン湖のシヨン城を想起させる。穏やかなダム湖に建つ発電所を眺めながら、トロッコ電車はうなづき湖のほとりを走る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_230808303 X800 黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 16.とちの湯
うなづき湖の対岸に「とちの湯」という日帰り温泉施設が見えた。木造施設の建設促進と木材需要拡大を目指して建てられたという。湖に面した露天風呂からは、木々の緑を映した静かな湖面や黒部峡谷の山々、そしてトロッコ電車が峡谷を走るすがたを眺められる。泉質は宇奈月温泉と同じ弱アルカリ性の単純温泉。うなづき温泉から車で10分で来られるそうだ。余裕があれば、ひと風呂浴びて帰るのも悪くない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
017_230808313 X800 〇黒部峡谷鉄道 仏石 Rx10M4.jpg 17.仏石
富山県出身の女優、室井滋のナレーションで、沿線の名所案内をする車内アナウンスがあって、ほんの一瞬、右側に、仏の姿に似ている赤い頭巾が目印の仏石が見えた。かつては入山者が道中の安全を祈願したとの言い伝えがあるそうだ。トロッコ電車の車窓から見えるほんの一瞬をとらえた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 53mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_230808320 X800 〇黒部峡谷鉄道 Rx10M4.jpg 18.対岸の岩壁の滝
黒部峡谷には幾筋もの細い滝が流れ落ちている。特に名はついていないのか車内アナウンスで紹介がなかった。時刻は15:30。宇奈月から30分ほど乗ってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 102mm ISO1000 ) 露出補正 なし

2022年12月21日

金沢紀行 11月20日~22日 その7 近江町市場 11月21日

黒門口を出て、お堀通り、十間町を歩いて、浅田屋旅館の先で右を見ると近江町市場の入り口が見えてきた。そこはパーキング口という近江町市場への入り口だ。メインの入り口は国道157号線(百万石通り)に面した西側のエムザ口というところらしい。157号線を左(北)へ行くと金沢駅だが、金沢駅の方から来ると近江町市場に突き当たるところが武蔵が辻交差点である。そこにむさし口という入り口がある。エムザ口とむさし口の間に、市街地再開発事業により、2009年4月16日に開業した近江町市場いちば館がある。
 古くより繁華街として栄えた武蔵ヶ辻にある近江町市場は、1721年から加賀藩前田家の御膳所として、また市民の台所としてもにぎわい、300年近くもの間、金沢の人々の生活を支えてきた。狭い小路を挟んで並ぶ約180店の店先で、日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜、果物を中心に、漬け物、菓子類、生花、衣類など、さまざまな商品が威勢の良いやりとりの中で売り買いされ、市場はいつも活気に満ち溢れている。今回は立ち入らなかったが、先に触れた市場の一角にある「近江町いちば館」は1階の青果や鮮魚、2階の飲食店街をはじめドラッグストアや日用品まで揃う複合施設で、「金沢市近江町交流プラザ」なども入っている。
 私たちはパーキング口から上通りに入った。ただし、市場の全体像が分からないので、どこをどう歩くのが良いのか見当がつかない。
 鮮魚店が並ぶ上近江町通り(鮮魚通り)に出た。右へ、左へ、また大きな店では、売り場の中を歩いたりした。
 11月6日にカニ漁が解禁され、11月7日より店頭に並び、近江町市場でも今は一面にカニが並ぶ圧巻の光景となっている。雄のズワイガニ「加能ガニ」の漁期は3月20日まで、雌のズワイガニ「香箱ガニ」の漁期は12月29日までとなっている。「加能ガニ」の大きいサイズはとても高価である。特にカニが目的ではなかったので、お買い上げには至らなかった。茹でられたカニがあれば、買って帰っても良いのだが、生のカニは我が家では扱い難い。酒のあてになる珍味などを少々買った程度である。
 腹が減ったので、鮮魚通りを少し入ったところにある「市場屋」という店で海鮮丼を食べた。旨かった。  近江町市場の各店のことは、近江町市場のホームページや各店のホームページを参照させていただいた。今回は、ざっと鮮魚通りを右往左往しただけで、いわば下見のようなことになった。何時になるかわからないが、次回来た時には、より近江町市場をエンジョイすることができると思う。鮮魚通りにも、まだまだ気が付かずに通り過ぎてしまった店があるに違いないが、鮮魚店はそれぞれの店が差別化を考えて競争しているように思えた。
 午後2時前に市場を後にして、タクシーで「にし茶屋街」へ向かった。

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11月6日にカニ漁が解禁され、店頭に並ぶ「加能ガニ」 2022年11月21日 金沢市 近江町市場

146_221121180 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 146.鮮魚通り -1
立派なアーケード街になっている上近江町通り(鮮魚通り)を歩く。私たちはこの写真の左の方から入ってきた。この通りはいわばメイン通りのように思える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 なし
147_221121182 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 147.加能ガニ
トロ箱に入ったカニが並べられている。青いタグの着いたのが加能ガニだ。なかなか高価である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし
148_221121181 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 148.水産加工品店
鮮魚から、水産加工品まで手広くやっている店もあった。近江町市場でも有名店なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 ) 露出補正 なし
149_221121188 金沢 近江町市場 G7X.jpg 149.海鮮丼の店
金沢城から近江町市場を歩いて、少々腹が減った。せっかくだから市場の中で海鮮丼を食べようと店を探した。この写真の店も良さそうだったが、目移りして、左隣りに見える「市場屋」という店に入った。間口は狭いが奥は広く、結構賑わっていた。宴会が始まっている席もある。注文したのはもちろん海鮮丼だ。ネタは新鮮で、間違いなく美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
150_221121189 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 150.和雑貨の店
食料品ばかりと思っていた近江町市場(中通り)に雑貨屋さんがあった。和雑貨「muta muta」(ムタムタ)という。観光客が多いので、九谷焼や能登ヒバを使用した雑貨などが人気のお土産屋さんのようである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
151_221121192 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 151.香箱ガニ
ズワイガニの雌である香箱カニも店先にたくさん並んでいる。1匹の値段は雄の可能ガニに比べると5分の1~10分の1のようだ。香箱ガニの大きさは、可能ガニの半分ほどだが、甲羅の中にあるオレンジ色の未成熟卵「内子(うちこ)」やカニミソ、お腹には茶色の粒状の卵「外子(そとこ)」をたっぷり抱え、小さいながらもその味わいは天下一品、地元ならではの味わいという。香箱ガニは、底びき網で漁獲されるが、石川県では資源保護の観点から、11月6日に解禁、終期を漁業者自ら取り決めして、平成26年から12月29日までとしている。2ヶ月に満たない漁期、そして冬の日本海のシケなどで出漁が少なくなることもあって、石川県産はプレミアといわれる。香箱ガニは、茹でて二杯酢で食べるのが定番だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
152_221121194 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 152.酒屋
鮮魚通りを東へ進むと、海産物の店が並ぶあいだに酒屋さんがあった。近江町市場のHPの中に「酒の大沢」の紹介がある。「近江町市場に店を構えて、100余年、ここ近江町市場に生まれ、皆様に育てていただき、おかげさまで"地酒といえば酒の大沢"とお墨付きをいただけるまでになりました。・・・」との自己紹介がある。石川の地酒を中心に福井、富山のお酒を約500種類取り揃えているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
153_221121197 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 153.鮮魚店「一念大助」
手広くやっている大きな海産物の店も多いなかにあって、魚屋さんらしい鮮魚店があった。「一念大助はもっと多くの人に日本海のうまい魚を食べてもらいたくて割烹や寿司屋など全国のプロの皆様に鮮魚をご提供します。とれたての海の幸を新鮮なまま早く安く発送いたします。」とあった。「一念大助」では仕入れた魚はその日の内に売り切る。毎日が新鮮である。冷凍ものなどはほとんど置いていない。冷凍ものはちゃんと「これは冷凍物です」と言って売っているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
154_221121198 金沢 近江町市場 G7X.jpg 154.棒寿司
飲食店も多くあり、右手に「舟楽」という小奇麗な店もあった。ここは棒寿司が売りのようで、店内でも食べられる。のどぐろの棒寿司や、香箱ガニのちらし寿司もある。食べてみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
155_221121201 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 155.「潮屋」金沢逸味
こだわりの海産物・珍味を製造・販売している。看板商品「天然能登寒ぶりのたたき」をはじめ、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、昆布〆、一夜干し、漬魚といった珍味もあるお店だ。なかなかゆっくり見ることができなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
156_221121203 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 156.「潮屋」の店先
隣の店先では、えびの浜焼き、フグの手塩焼き、のどぐろ浜焼き、あじの香味焼き、といった酒の肴に旨そうな珍味がパック入りになって販売されていた。手ごろな土産にもなる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
157_221121205 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 157.鮮魚通り -2
エムザ口の方を向いて鮮魚通りを撮っている。右手前に「いっぷく横丁」という賑やかなところがある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2000 ) 露出補正 なし
158_221121206 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 158.「いっぷく横丁」
「いっぷく横丁」という、いわば、"近江町市場の立ち食い・立ち飲みフードコート"もあった。金沢おでんや市場の新鮮な魚貝類の生や、焼き・刺身・寿司・串揚げなど、そして北陸3県の地酒約50種類や生ビール・焼酎などの飲料をそれぞれのお店から単品で注文できるそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO1250 ) 露出補正 なし
159_221121207 X800 金沢 近江町市場 G7X.jpg 159.「大口水産」
もちろんカニも店頭に並んでいるが、水産物の加工・流通・販売を担う総合食品商社という大口水産の原点は、この近江町市場の中でも最大の売り場面積の本店である。カニ、エビ、一般魚、高級魚、貝類、冷凍品、総菜・寿司・弁当、お土産品、焼き魚のコーナーや、精肉まで扱い、また、イートインスぺースもある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
160_221121208 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 160.「大松水産」
市場通りを挟んで「大口水産」の筋向いに、ここも大きなスペースを持つ「大松水産」という店があった。「大松水産」は近江町市場で創業138年。魚屋一筋の大松水産は鮮魚を販売する。加能ガニ、香箱ガニ、寒ぶり、甘えび、鯛、かれいなど、高級魚から大衆魚まで季節に合った旬の魚を扱っている大きな店だ。「大松水産」は近江町市場の鮮魚店2社が昭和53年に合併して誕生している。以来40年以上、近江町市場の真ん中で商売を続けている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
161_221121211 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 161.近江町のど真ん中
鮮魚通りを「いっぷく横丁」まで歩き、そこから、エムザ口の方へ戻ってきた。最初に十間町の方から市場に入ってきて鮮魚通りと交差したが、さっき海鮮丼を食べた「市場屋」のすぐそばに「近江町のど真ん中」と大きな字で書かれた看板を掲げている角店の「新力水産」という店があった。炭火焼き極上うなぎ蒲焼き、どじょう蒲焼きも売りらしい。鮮魚通りを行きつ戻りつしていたが、ここが「近江町のど真ん中」なのか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
162_221121212 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 162.市場めし「あまつぼ」
1964年(昭和39年)創業の老舗居酒屋「あまつぼ」が手掛ける2号店だそうだ。近江町市場で楽しむ「金沢おでんランチ」「海鮮丼」「治部煮」が金沢を観光する人に人気があるようだ。金沢の観光ガイドブックにも出ている。いろいろなものが食べられそうだ。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
163_221121213 X800 〇金沢 近江町市場 G7X.jpg 163.「天狗」精肉店
鮮魚通りのエムザ口出口の手前に精肉店があった。観光客には近江町市場といえば鮮魚というイメージであるが、ここは地元の人たちの生活の市場なのだ。午後2時少し前、今日はもう一か所、にし茶屋街に行きたい。エムザ口を出てタクシーに乗った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし

2022年12月 1日

金沢紀行 11月20日~22日 その2 ひがし茶屋街と主計町茶屋街 11月20日

長町武家屋敷跡の散策を終え、百万石通りへ出て、香林坊でタクシーに乗り、ひがし茶屋街を目指した。
 タクシーは浅野川大橋を渡って、ひがし茶屋街の交差点で止めてくれた。国道359号線を反対側に渡ったところが木町通りで、ひがし茶屋街は一番丁、二番丁、三番丁の3本の通りで形成されているが、そのメインストリートである二番丁につながっている。そこを歩いて、突き当りを左へ曲がり、宇多須神社まで行って、国道まで戻った。ひがし茶屋街は二番丁しか歩かなかったが、「重要伝統的建造物群保存地区」であり、文政3年(1820年)からの面影を今も色濃く残すかつての郭・料亭街の名残である。建物の特徴となる紅殻格子(べんがらこうし)と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせているという。今は、ショッピングストリートで、特に金沢は全国の金箔の9割が作られるが、その金箔工芸や九谷焼の店が並んでいる。
 今回も事前学習が不足していて、ただ、ぶらぶらとあっちこっちを見ながら歩いただけで、帰ってきてから、もっとしっかり見てくればよかったと思うことが沢山あった。有料で見学ができるという江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」、あるいは「懐華樓」は見て来るべきだったなと残念だった。
 ひがし茶屋街をみて、いったん国道に戻り、浅野川の右岸を歩いて中の橋を渡り、主計町茶屋街を歩いて、浅野川大橋に戻り、タクシーに乗って4時半過ぎにホテルにもどってきた。一休みして楽しみにしていた夕食のため街に出た、この日の夕食は寿司にした。

000_221120366 X700 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg
茶屋町創設当初に建てられた茶屋建築「志摩」
2022年11月20日 金沢市 ひがし茶屋街

033_221120345 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 33.客待ちの人力車
右側に「旧木町」の石碑が立っている。現在の東山木町通りである。ここは人力車がお客さんを待つところ。だが、観光客は見向きもしないで歩いていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
034_221120337 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 34.円長寺
「旧木町」の石碑の先に円長寺というお寺があった。このお寺のホームページは「建立から400年以上の、ひがし茶屋街の入口に位置する真宗大谷派寺院です。武将・前田利常公や徳田秋声先生と縁があり、境内にある本堂並びに御輪堂は、金沢市に伝統的建造物として指定されております。」と説明されている。由来によれば三代利常が卯辰山周辺に鷹狩りを行った際、小休憩所として利用したと伝えられているそうだ。その縁により利常の位牌を守り現在も安置。剣梅鉢の袈裟使用などが許されている。六角造りの一切経蔵には一切経が大切に保管されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/30秒 25mm ISO6400 ) 露出補正 なし
035_221120340 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 35.廻るカラクリ御堂
円長寺に入って左側に御堂があった。御堂内の八角形の輪蔵(回転式の書架)で、棚の中には約5000巻以上の般若心経などのお経が納められ、これを廻し一周させると、それらのお経の全てを読んだのと同じご利益が得られるとの説明書きがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
036_221120348 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 36.佃煮店
木町通りには金沢らしいいろいろな商店がある。「佃の佃煮」は金沢に数軒の店舗がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/40秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
037_221120350 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 37.木町通り
ひがし茶屋街の入り口。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 ) 露出補正 なし
038_221120352 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 38.ひがし茶屋街の路地 -1
ひがし茶屋街に入る手前の路地に古い木造家屋があった。大事に使われているように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 ) 露出補正 なし
039_221120353 X800 金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 39.美容院
「カット&パーマ さくらい美容室」という味のある看板が出ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO4500 ) 露出補正 なし
040_221120355 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 40.「きんつば」屋
2019年に85周年を迎えた有名な「きんつば」の老舗「中田屋」の店だ。何人かの人がショーウィンドーをのぞき込んでいる。小豆餡の高級原料として北海道の農家との契約栽培によって、丁寧に育てられた上質な極上大納言小豆がこだわりという。ここの「きんつば」は帰りに金沢の駅で買って帰った。ここからひがし二番丁が始まる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1250 ) 露出補正 なし
041_221120360 X800 金沢 ひがし茶屋街 伝統工芸 Z50 Z18-140.jpg 41.ひがし茶屋街 二番丁
ひがし茶屋街のメインストリートである二番丁を歩く。建物の特徴となる紅殻格子と大戸、それに2階の造りが高い町並みは、懐かしさと、古都金沢の情緒を漂わせている。この建物は新しく塗られリニューアルされた伝統工芸の「金澤しつらえ」という店だ。1階はギャラリーショップで2階はカフェになっている。(紅殻格子とは紅殻(べんがら)と呼ばれる赤色の顔料で塗られた千本格子のこと。紅殻はベンガル産(Bengala)の塗料という意味の語であり当て字)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 ) 露出補正 なし
042_221120362 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 42.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -1
ひがし茶屋街はそう大きくはない。wikipedia によれば、南北約130m、東西約180m、約1.8haで、保存地区内の建築物140のうち約3分の2が伝統的建造物であり、茶屋町創設時から明治初期に建築された茶屋様式の町家が多く残る。太平洋戦争では国内の多くの都市が爆撃を受けたが、金沢は「都市空襲」を免れ、主に使われた焼夷弾が降り注ぐことはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_221120364 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 43.ひがし茶屋街 メインストリート 二番丁 -2
2階の造りに特徴がある。ひがし茶屋街の建物は2階が通りに張り出している。 加賀藩ではお殿様を見下ろしてはいけないということで、町人の住むエリアでは2階建ての建物は禁止されていたが、周囲を塀で囲まれていた茶屋街のみは2階建ての建物が許可されていたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 71mm ISO2000 ) 露出補正 なし
044_221120369 X800 金沢 ひがし茶屋街 志摩 Z50 Z18-140.jpg 44.「志摩」
トップの写真に「志摩」説明看板を載せた。読んでいただけると思う。「志摩」は、歴史的価値が高いことから2003年12月25日に国の重要文化財に指定され、一般公開されている。金沢旅物語というサイトのコラムには、「・・・ひがし茶屋街の中には現在5軒のお茶屋が営業し、十数名の芸妓がいますが、特別な人のご紹介がない限り、お茶屋の中にはいることはできません。江戸時代に建てられたお茶屋の建物を公開する「志摩」と「懐華樓」は有料で見学ができ、金沢の茶屋文化について知ることができます。」とある。良い写真ではないが、ここは「志摩」入り口だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO5000 ) 露出補正 なし
045_221120374 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 酒造 Z50 Z18-140.jpg 45.酒蔵
ここは「福光屋」という寛永2年(1625年)創業の酒蔵だ。代表銘柄は「加賀鳶(かがとび)」。店の中にはお客さんが大勢おられるようだ。杉玉が出ている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO1000 ) 露出補正 なし
046_221120386 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 46.ひがし茶屋街の賑わい
多くの観光客がひがし茶屋街の散策を楽しんでいる。ほんの20年前までは旦那衆のお座敷遊びの場であったというが、今は若い女性の笑顔があふれる人気スポットになっている。金沢には着物レンタル店が10店舗以上もあるといわれ、着物姿でこの街を歩き写真を撮る光景を見かける。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO3200 ) 露出補正 なし
047_221120383 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 47.「加賀麩 不室屋」
ひがし茶屋街二番丁はこの建物に突き当たる。創業慶応元年「加賀麩 不室屋」という麩の店である。金沢の麩は有名である。江戸の後期、加賀藩主、前田家の調理人、舟木伝内がグルテンにいろいろな素材(小麦粉、米粉、餅粉)等を加えて作る煮崩れしない麸を完成し、加賀麸として地位を作りあげたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO1400 ) 露出補正 なし
048_221120389 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 48.美術工芸「久りゅう東山」
「加賀麩 不室屋」に付きあたって左に折れる。少しくと加賀伝統工芸「久りゅう」という店があった。古美術を扱っているようだ。私には残念ながらそれを愛でるセンスがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1400 ) 露出補正 なし
049_221120390 X800 金沢 ひがし茶屋街 菅原神社 Z50 Z18-140.jpg 49.東山菅原神社
この神社はひがし茶屋街の鎮守社である。文政3年(1820年)、加賀藩十二代藩主斉広のとき、金沢に犀川、浅野川の両地においてはじめて妓楼(遊女を置いて客を遊ばせる家)を置くことが公許された。犀川は石坂町、浅野川は卯辰茶屋町に初めて家屋を建て営業を始めた。その際、菅原道真を祀り、芸妓たちの鎮守の神としたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO2800 ) 露出補正 なし
050_221120394 X800 金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 50.宇多須神社
道路を挟んで反対側にもう一つ神社があった。浅野川の河辺から掘り出した古鏡に卯と辰の紋様があり、卯辰神を祀ったことが起こりとされている。初代利家没後、卯辰八幡宮(宇多須神社を卯辰八幡宮ともいう)を建立し、利家の神霊を祀って藩社とした。境内奥手には五代綱紀の病を平癒したとする「利常公酒湯の井戸」があるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
051_221120397 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 宇多須神社 Z50 Z18-140.jpg 51.宇多須神社のイロハモミジ
宇多須神社の境内に上がる石段の右側に紅葉したイロハモミジがあった。その石垣の下で着物を着た女性グループが写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO2000 ) 露出補正 なし
052_221120169 X800 〇金沢 ひがし茶屋街 G7X.jpg 52.ひがし茶屋街の路地 -2
午後3時半になったので、来た道をひがし茶屋街、木町通と戻る。国道のひがし茶屋街交差点の手前で、木町通りとその一本浅野川寄りの観音通り結ぶ路地をのぞいたのがこの写真。突き当りに見えたのが、後で調べて分かったのだが、金沢の東山で60年以上続く、漬物、乾物、佃煮などを中心に扱う老舗、松吉食料品店だ。吹雪鱈、干しふぐ、昆布巻き、花胡桃の佃煮、ふぐの糖漬け、粕漬けといった加賀珍味を店頭に並べる。知っていれば立ち寄ってみたかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1000 ) 露出補正 なし
053_221120404 X800 金沢 主計町茶屋街  Z50 Z18-140.jpg 53.浅野川の対岸 主計町茶屋街
国道のひがし茶屋街交差点を渡って、浅野川大橋のたもとまで行って、川に沿って橋を右に曲がった。この日はもう一か所、浅野川の対岸に見える主計町(かずえまち)茶屋街へ行ってみることにする。こちらは3階建てだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO6400 ) 露出補正 なし
054_221120408 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 54.中の橋
浅野川の右岸を中の橋に向かって歩く。浅野川大橋から下流へ150mほど歩いたところに中の橋が見える。中の橋をわたり、主計町茶屋街へ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO2800 ) 露出補正 なし
055_221120409 X800 金沢 主計町茶屋街 中の橋 Z50 Z18-140.jpg 55.中の橋の欄干
木造の質素な橋だが趣がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1600 ) 露出補正 なし
056_221120411 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 56.中の橋から上流の眺め
桜の木が紅葉している。春には、中の橋から浅野川大橋の間は桜の名所となる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 34mm ISO1250 ) 露出補正 なし
057_221120413 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 57.浅野川大橋 -1
中の橋の中ほどから浅野川大橋を眺める。wikipediaによれば、浅野川大橋は1594年(文禄3年)に加賀藩初代藩主前田利家が北国街道に架けたのが始まりとされる。現在の浅野川大橋は1922年(大正11年)12月に架けられたものであり、独特の構造(3径間連続固定アーチ構造)に特徴があるアーチ橋である。鉄筋コンクリート造で、全長54.545メートル。1988年(昭和63年)には照明や高欄などの改修工事によって大正時代に建造された当時の姿が復活した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 31mm ISO1100 ) 露出補正 なし
058_221120417 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 58.浅野川大橋 -2
川面に写るアーチが美しい。浅野川は、金沢市を流れる大野川水系の二級河川。石川県金沢市と富山県との県境に位置する順尾山(標高883 m)付近に源を発し北へ流れ、 金沢市街地を流れ金沢市湊で大野川に合流する。流路延長約29 kmとある。同じく金沢市内を流れる犀川が「男川」と呼ばれるのに対し、浅野川は「女川」(おんながわ、流れが穏やかであることに由来)と呼ばれる。泉鏡花の「由縁の女」では、 浅野川を「女川」、犀川を「男川」と表現する描写があり、この作品がその由来とされる。さらに上流には梅の橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
059_221120419 X800 〇金沢 主計町茶屋街 浅野川大橋 Z50 Z18-140.jpg 59.主計町(かずえ町)茶屋街 -1
浅野川の左岸が主計町茶屋街だ。五木寛之は1978年に主計町を舞台に新聞記者と少女との恋愛を描いた小説「浅の川暮色」を出した。町名の由来は藩政時代に富田主計(とみたかずえ)という藩士の住居があったからだそうだ。昭和の時代に住居表示法によって歴史のある町名が消えていったが、平成11年(1999年)10月、全国で初めて旧町名が正式な町名として復活し、それを皮切りに金沢市のみならず全国各地でも旧町名を復活させる動きが始まったという。 浅野川左岸の茶屋街を挟んで上流側に浅野川大橋、下流側に中の橋がある。ひがし茶屋街とは一味違った情緒を残している。国指定「重要伝統的建造物群保存地区」(指定日:H20年6月9日)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO3600 ) 露出補正 なし
060_221120425 X800 金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 60.源法院
川沿いの一本内側の道を歩いてみると源法院というお寺があった。金沢三十三観音霊場の第26番札所。現在は加賀友禅の工房と一体となっている。源法院は、約1200年も前の大昔、弘法大師によって建てられたという伝説のお寺だという。明治に編集された「皇国地誌」には、「元和3年(1617年)僧長浪開基建立す」と書かれているので「再興」されたものか、はたまた、弘法大師伝説は単なる言い伝えであるかは定かではないという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/100秒 21mm ISO6200 ) 露出補正 なし
061_221120431 X800 〇金沢 主計町茶屋街 Z50 Z18-140.jpg 61.主計町茶屋街 -2
昼間の主計町は食事処とカフェを合わせて4~5件ほどが営業しているだけで、お茶屋をはじめ有名な鍋料理の店や小料理屋、バーなどは静かに眠っていて、夕暮れとともに目覚めるという。そろそろ街灯が点く頃になる。どこから出てきたのが、子供さんを交えた着物姿の若い女性が現れて写真を撮り始めた。私たちも浅野川大橋に戻り、そこからタクシーに乗ってホテルの戻ることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/125秒 140mm ISO6400 ) 露出補正 なし

2022年11月28日

金沢紀行 11月20日~22日 その1 長町武家屋敷跡 11月20日

金沢には何回か行く機会があったが、ゆっくりと観光したことがない。今回は紅葉を見に行こうと某旅行社にホテルと新幹線がセットになったプランを申し込んだ。
 11月20日、東京駅 9:20発 の「かがやき507号」で金沢に向かった。11:53 金沢着 荷物を預けて、まず、比較的駅に近いところへ行ってみようとコインロッカーを探したが、すべて使用されていて空きがない。この日は日曜日で、この日に帰る人が荷物を預けて列車の時間まで街を歩こうとするのだろう。仕方なく、タクシーでまずホテルまで行くことにした。片町というところにできた新しいホテルらしい。午後1時半だったが、チェックインができた。予約したのはその前だったが、全国旅行支援の対象になり、フロントで、12,000円分の買い物券と、近江町市場での食事券を手渡された。旅行社からはあとで、全国旅行支援の割引分も返金される。 部屋に荷物を置いて、一休みして、昼食がてら外に出てホテルの近くの長町武家屋敷跡を歩いてみることにした。
 記述については、「現地ガイドが配信する金沢観光メニュー」、「金沢旅物語」、wikipedia、およびそれぞれのホームページなどを参照させていただいた。

000_221120053 X700 〇金沢旅行 長町武家屋敷 シダレモミジ G7X.jpg
武家屋敷の庭とタムケモミジ 2022年11月20日 金沢市 長町武家屋敷跡

001_221120001 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 1.東京駅 新幹線乗車風景
東京駅 9:20発 の「かがやき507号」に乗車する人の列ができている。全車指定席である。列車が到着し、社内の準備ができるとドアが開き客が乗車するが、ドアーが開いて発車するまでは5分もない。直前まで長野行きの列車が止まっていた。北陸新幹線は2015年には長野 - 金沢間が開業し、E7系が東京 - 金沢間を結んでいる。私たちが乗るのは金沢行きだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒 28mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_221120009 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 2.隣のホーム 東北新幹線と秋田新幹線
私たちが乗車する列車が入線するまでの間、ちょっと時間があったので、隣のホームに止まっていた東北新幹線と秋田新幹線の連結部分を見に行った。秋田新幹線は盛岡で東北新幹線と別れるが、盛岡 - 秋田間の田沢湖線と奥羽本線を新幹線車両が直通できるように改良し、1997年に開業した。2014年には全ての車両がE6系に置き換えられた。東北新幹線の車両は2011年に登場したE5系で「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」に用いられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 23mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_221120022 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 3.右手に日本海
「かがやき」は長野に停車したあと、次の停車駅は富山である。長野を出た北陸新幹線は糸魚川で日本海に突き当たる。しばらく右手には日本海が眺められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_221120025 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 4.左手には山々
進行方向左手には、雪のある山々が見られた。方向は妙高山の方角だろうか。晴れていればもっと奥の山々が見えると思うのだが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
005_221120030 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 5.金沢駅 鼓門
11時53分に金沢駅に着いた。新幹線のホームから下に降りるとコンコースの向こうに、よくテレビなどで見る鼓門が見えた。小雨が降っているが外に出る。観光客が金沢駅に降りてまずカメラを取り出すという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_221120036 X800 〇金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 6.鼓門と「もてなしドーム」
鼓門に近づいて撮るとその後ろに大きなドームが見えた。鼓門はもちろん日本の代表的伝統芸能である「能」に使用される「鼓」をイメージしている。金沢は古くから「能」が盛んな土地だそうだ。そして、駅前広場を覆う透明なドームは巨大な雨傘をイメージして作られた。石川県は全国で最も年間降雨日の多い県だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_221120038 X800 金沢旅行 東京駅 G7X.jpg 7.「もてなしドーム」
鼓門の内側の駅前広場に入ると、そこは「もてなしドーム」でカバーされている。今も雨が降っているが、ここでは傘はいらない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 +1段
008_221120042 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 8.小雨の降る長町武家屋敷跡
いったんタクシーで片町というところにあるホテルに入った。昼過ぎだったがチェックインができたので、部屋に荷物を置いてホテルを出る。ホテルのフロントで教えてもらった店で簡単に食事を済ませ、そこからなら歩いて行ける長町武家屋敷跡へ行くことにする。食事をしたお店の方にその入り口を教えてもらった。石畳が雨に濡れて風情がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO640 ) 露出補正 なし
009_221120047 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 9.長町武家屋敷跡の街並み -1
長町武家屋敷跡は昭和の頃から江戸時代の景観が残る街並みとして、金沢の観光名所の一つになっている。加賀藩では、武士のすべてが城下に居住したので広大な武家屋敷には土塀が長く連なっていたという。その土塀越しに紅葉した庭木が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO800 ) 露出補正 なし
010_221120059 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 10.長町武家屋敷跡の街並み -2
この界隈は藩政時代の面影を残し、住民の静かな日常生活が営まれている。路上駐車や、家の中をのぞき込んだり、大声での会話をご遠慮いただき環境の美化にご協力くださいと書かれた長町武家屋敷界隈を愛する会・金沢市・金沢市観光協会の立て札があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_221120063 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 11.長町武家屋敷跡の街並み -3
特徴のある土塀が続く道を歩く。雨だからだろうか観光客は少ない。この先を左に入っていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
012_221120066 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 12.長町武家屋敷跡の街並み -4
ところが観光バスでも着いたのだろうか大勢の観光客の皆さんが現れた。この辺りに、創業文政5年九谷焼窯元といった店もあり、その家宝として当時から店先に置かれれていたという石灯籠があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
013_221120071 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 13.長町武家屋敷跡の街並み -5
確かに実際に住まわれている住宅を思わせるお宅がある。土壁面を雨から守るため、土塀の上部には板壁(屋根)が架けられている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO500 ) 露出補正 なし
014_221120078 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 14.長町武家屋敷跡の街並み -6 春日山窯木米庵
九谷焼窯元の店の近くに、2017年8月にオープンした春日山窯木米庵というところがあり、その庭を見ることができた。ドウダンツツジが紅葉している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_221120079 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ドウダンツツジ G7X.jpg 15.長町武家屋敷跡の街並み -7 春日山窯木米庵
このあたりの武家屋敷に見られる典型的な庭園のように思える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
016_221120084 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 16.長町二の橋
香林坊の裏手の商店や飲食店が並ぶせせらぎ通りから、長町武家屋敷通りを歩いて、長町観光の中心といわれる長町二の橋に出た。大野庄用水が流れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_221120085 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 17.大野庄用水 -1
長町のもう一つの散策ルートして、大野庄用水がある。前田利家が金沢城を築城した際には、大野庄用水を利用して材木を運んだと伝えられている。400年以上も流れ続けている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO200 ) 露出補正 なし
018_221120086 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 エノキ G7X.jpg 18.大野庄用水 -2
前田利家の二男で前田利政を家祖とする加賀藩重臣である前田土佐守記念館の方角を眺める。長町一の橋へ土塀は続く。エノキが紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO500 ) 露出補正 なし
019_221120089 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 19.大野庄用水 -3
大野庄用水には長町一の橋から長町八の橋まで8本の橋が架かっている。ここは長町三の橋付近から長町二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_221120090 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 20.大野庄用水 -4
19の写真を撮ったところから、少しカメラを右に振って撮った。雪吊りが施された松が見える。個人のお宅だろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
021_221120091 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 21.大野庄用水 -5
四の橋の上から、三の橋、二の橋を眺める。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
022_221120095 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 22.大野庄用水 -6
私邸に植えられた柿の木の細長くて先がとがっている実を撮った。渋そうな柿だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし
023_221120128 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 23.武家屋敷跡 野村家 -1
加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねているが、三の橋の傍に一般公開されている武家屋敷跡「加賀藩千二百石野村家」という屋敷があった。入館料を支払い入ってみる。天正11年(1583年)、前田利家が金沢城に入城した際、直臣として従った野村伝兵衛信貞家は、禄高千石、千二百石と累進し、十一代にわたって御馬廻組組頭、各奉行職を歴任した。武家制度の解体により、野村家も幾たびか住人を変えたが、土塀、古木、曲水の一部を残し、北前船の豪商・久保彦兵衛が天保14年(1843年)に建てた「上段の間」などを移築している。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
024_221120100 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 24.武家屋敷跡 野村家 -2
ここは「謁見の間」に続く座敷、「控えの間」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
025_221120104 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 25.武家屋敷跡 野村家 -3 「上段の間」
「謁見の間」から「上段の間」を見たところ。座敷の前の説明版には、長々とこの「上段の間」が、その総桧づくりの格天井、狩野派の最高峰である絵師による襖絵などがいかにお金がかかった立派なつくりであるかが説明されている。だが、これは野村家オリジナルのものではないという。元々は加賀藩の支藩である大聖寺藩にあったもので、そこの藩主謁見用に作られたものだという。それが明治になってここに移築されてきたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/400秒 10mm ISO3200 ) 露出補正 なし
026_221120108 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 26.武家屋敷跡 野村家 -4 庭園
大野庄用水が庭に引き込まれている。石灯籠には雪から守るための菰(こも)が巻かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
027_221120123 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 27.武家屋敷跡 野村家 -5 庭園
この庭園は確かに美しい。金沢旅物語というサイトには、「2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で二つ星として紹介。米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位に選ばれている」と書かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
028_221120129 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 ヤマボウシ G7X.jpg 28.大野庄用水 -7
土壁面を雨から守るため、上部に屋根が架けられた特徴のある土塀の断面の形がわかる。紅葉しているのは初夏に白い花を咲かせるヤマボウシのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
029_221120130 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 29.長屋門
江戸時代に武家屋敷に見られる門形式の一つで、仲間や小者などの武家奉公人が住み込んだ長屋や厩が門と一体となったものだそうだ。この門は加賀藩直臣、禄高三百石の天野家のものであった。現在市内に残っている長屋門は極めて少なく貴重である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
030_221120146 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 30.高田家跡 -1 庭園
長町四の橋には旧加賀藩士高田家跡がある。加賀藩に仕えた中級武士高田家の武家屋敷跡で現在は藩政時代の長屋門を修復して一般公開している。敷地内には大きな池を中心に配し、周囲をめぐりながら美しい景観を鑑賞できる。江戸時代の代表的な庭園造りである池泉回遊式庭園が広がっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
031_221120144 X800 金沢旅行 長町武家屋敷 ニオイトサミズキ G7X.jpg 31.高田家跡 -2 庭園
今日一日、いろいろな木々が紅葉しているのを見た。PictureThis で検索したところ、これはニオイトサミズキと返ってきた。シナミズキとも言うらしい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO640 ) 露出補正 なし
032_221120150 X800 〇金沢旅行 長町武家屋敷 G7X.jpg 32.外国人観光客
ここは武家屋敷通りと大野庄用水が交差する二の橋近く。小旗を高く掲げたガイドさんに案内され、外国人観光客のグループも多く見られた。午後3時になった。せせらぎ通り迄戻り表通りに出てタクシーに乗り、ひがし茶屋街に行く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし

2021年9月26日

クロマダラソテツシジミ  その4 & ツマグロヒョウモン雌  9月13日

舞岡公園から帰ってきて車をガレージに入れ、その足でクロマダラソテツシジミを見に近くの公園へ行った。
 ところがこの日はセンニチコウの咲く花壇にはクロマダラソテツシジミは見られなかった。その代わり、ツマグロヒョウモンのきれいな雌が姿を見せた。TAMRON 90mm macro で撮る。
 ソテツの鉢植えが玄関先におかれている公園近くのお宅を見ると、クロマダラソテツシジミらしきチョウがソテツの鉢植えの周りを飛び、その鉢植えのソテツの根元に潜り込んでいった。雌だと思う。

000_210913246x X700 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg
羽化後早々のツマグロヒョウモン雌 2021年8月13日 横浜市

019_210913199 X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 19.ツマグロヒョウモン雌 -1
クロマダラソテツシジミがいないかとセンニチコウの花壇を目を凝らしてみていたら、ツマグロヒョウモンの雌が飛来して、傍に植えられて咲いていたダリアの花にとまり、吸蜜を始めた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_210913202 X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 20.ツマグロヒョウモン雌 -2
前翅裏面の 薄紅色とでもいうのだろうか、前翅の淡いピンクが好きだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_210913217m X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 21.ツマグロヒョウモン雌 -3
何処から見ても傷ひとつない完全な姿である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
022_210913224 X800 ◎峰岡公園 ヤマト D5300 TAMRON 90.jpg 22.ヤマトシジミ雌
白いセンニチコウの花にはヤマトシジミのが来ていた。高温期型である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO140 ) 露出補正 なし
023_210913228x X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 23.ツマグロヒョウモン雌 -4
先ほどまでダリアの花で吸蜜していたが、白いセンニチコウへ移ってきた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO140 ) 露出補正 なし
024_210913241 X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 24.ツマグロヒョウモン雌 -5
ツマグロヒョウモンはもともと南方系のチョウである。wikipediaによれば、「本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、徐々に生息域が北上し1990年代以降には東海地方から関東地方南部、富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。2002年には関東地方北部でも目撃報告がある。2006年現在、関東地方北部でもほぼ定着し、普通種になりつつある。」とある。だが、私が小学生の頃、小仏峠から高尾山への尾瀬道で、前方から飛んでくる本種をネット一閃、捕った思い出がある。1950年代のことだ。また、標高の高いところでは、近年、長野県の池の平湿原(標高2,000m)で撮ったこともある。もはや、自宅付近でも普通種である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO140 ) 露出補正 なし
025_210913263x X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg 25.ツマグロヒョウモン雌 -6
また、名古屋大学の伊藤嘉明先生の「琉球の蝶 ツマグロヒョウモンの北進と擬態の謎にせまる」という著書では、ツマグロヒョウモンの分布北上は、温暖化だけでなく、食草となるパンジーが高密度に存在することが重要であったと記されていた。パンジーの鉢の縁を、黒に赤銅色のストライプが入った幼虫をしばしば見かける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
026_210913270 X800 ◎峰岡公園 ヤマト D5300 TAMRON 90.jpg 26.ヤマトシジミ雄
開翅はしてくれなかったがブルーに黒い縁がある雄だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO140 ) 露出補正 なし
027_210913280m X800 〇峰岡公園 民家 クマソ D5300 TAMRON 90.jpg 27.クロマダラソテツシジミ雌?
公園の近くのあるお宅の玄関先に置かれた鉢植えのソテツでは、その根元に潜り込んでいくクロマダラソテツシジミがいた。産卵しようとしているのだろうか?破損のないきれいな個体だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし


2021年5月19日

春の里山ガーデンフェスタ 5月3日

3月27日~5月9日のあいだ、よこはま動物園(ズーラシア)隣接地にある会場で「里山ガーデンフェスタ 春」が開催されている。 まん延防止等重点措置が実施されている、ゴールデンウィークだが、家からそれほど遠くないので行って見ることにした。
 相鉄線の鶴ヶ峰駅からよこはま動物園行のバスが運行されていて、よこはま動物園の正門からは、会場まで無料のシャトルバスが出ていた。
 それほど人出は多くなく、ゆっくりと見ることが出来る。会場を入ると正面入口広場があり、キッチンカーが数台、店を開いていて、その前にはテーブルと椅子が並べられていた。入場した時間は昼少し前だったので、食事をしている人も多い。その広場の正面に中央園路があり、そこを少し進んで右側に大花壇への入り口があった。入り口を入ると広大な「横浜の花で彩る大花壇」が広がる。見事に咲く花々を見ながら大花壇の南側を「花の見晴らしデッキ」「ピクニック広場」がある方に歩く。
 大花壇北側の高いところは後で歩くことにして、ピクニック広場から里山の東入口へと下って、谷戸に出た。カキツバタやアヤメも咲いているが数は少ない。そこから菜の花が咲く谷戸に沿った外周園路を谷戸の上の方(北側)に向かって歩いた。ツマグロヒョウモンやカラスアゲハが飛んでいる。
 そして外周園路の途中を左に曲がり、中央園路を北側から大花壇の西の端に出て、見残した大花壇の上の部分の花々を鑑賞した。

210503107 X700 園内案内図 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg 里山ガーデンフェスタ2021春パンフレットより

 午後1時少し過ぎたころだった。お1時間半足らずの散策で、5,000歩も歩いていなかった。まだ、帰る人は少なく、よこはま動物園正門および鶴ヶ峰駅へのバスは、楽に乗っていくことが出来た。
 花は、あまり見たことのない園芸種が多いのでその品種名は分からなかった。ところどころに花の一覧の写真に種名が書かれた案内板が立てられていたが、種類が多く追いつけなかった。 

1.ウェルカムガーデン
階上の正面入口を入ると、模擬店のキッチンカーが何台か並び、広場にテーブルと椅子が置かれて、食べることもできるようになっている。そろそろ昼どきであり、賑わっていた。その奥に、外周園路、中央園路の入り口がある。そこにウェルカムガーデンがあった。この花はキンギョソウの仲間で、ブロンズドラゴンという品種のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_210503001 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
2.大花壇入口
中央園路を入って、すぐ右側に大花壇がはじまる。ここはほんの入り口だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 29mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_210503008 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
3.色どりの花々
色とりどりの花が植えられている。ほとんどが横浜市内で作られた花苗だそうだ。パンフレットには「横浜の花で彩る大花壇」の約9割の花苗は横浜市内の農家で育てられたものと記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_210503009 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
4.ヤグルマソウ>br> 花の名前は個々に札が立てられているわけではなく、しかも見たことのない品種でとてもフォローできない。唯一、私にもわかる花はヤグルマソウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_210503011 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
5.ラックスリュキア
  パンフレットをみると、この花はラナンキュラス(キンポウゲ)の仲間でラックスリュキアというらしい。里山ガーデンフェスタ2021春の花図鑑を参照した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_210503016 X800 ラックス ティーバ 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
6.白いシャクナゲ?
先日大雄山最乗寺で見てきたシャクナゲとは少し違うが、シャクナゲのような花ビラをしている。背は高くない。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_210503018 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
7.ネモフィラ?
青い小さな5弁の花はネモフィラと思う。左側のひょろひょろっと茎が伸びて比較的大きな花を咲かせているのは何だろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_210503024 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
8.写真撮影
帽子の女性が花壇の傍で、左側の女性に写真を撮ってもらっている。花に負けないように!

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 62mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210503030 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
9.赤いポピー
赤いポピーが色鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_210503036 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
10.森の小径
大花壇の上(北側)半分は後で見ることにして、ピクニック広場から、園内図で森の小径とあるところに下りた。谷戸が広がっていて、谷戸に架かる橋の両側に、桟敷が設けられ、花生けが置かれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_210503041 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
11.オルレアとローダンセマム リルピンク
下りてきたところの谷戸の橋を渡って、右の方へ行くと東入口というところがあった。そこにも花が植えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 37mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_210503044 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
12.ツマグロヒョウモン
谷戸ではツマグロヒョウモンが元気に飛び回っていた。吸蜜している花はキンギョソウの仲間のブロンズドラゴンだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 81mm ISO125 ) 露出補正 なし
012_210503048 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
13.谷戸
東入口側から北西に伸びた谷戸を眺める。右側は外周園路だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_210503051 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
14.カラスアゲハ♂ -1
谷戸に咲いていたヒルガオの花にカラスアゲハが吸蜜に来た。傷のないきれいな個体だが、一か所、左側尾状突起の先端が切れてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_210503056 X800 ◎里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
15.カラスアゲハ♂ -2
上手い具合に、切れた左側の尾状突起が花びらに隠れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_210503061 X800 〇里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
16.カラスアゲハ♂ -3
ヒルガオの花から花へと移動する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_210503067 X800 ◎里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
17.中央園路を通って大花壇に戻る
外周園路の途中から左へ、中央園路に入ると、やがて大花壇の入り口に戻った。再びそこから大花壇に入り、北側半分を観賞していく。赤いポピーがアクセントになっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 41mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_210503072 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
18.赤いポピー
ポピーはケシ(芥子)である。ポピーにもいろいろ種類があり、 アイスランドポピー、 オリエンタルポピー、ヒナゲシや虞美人草(ぐびじんそう)の名前でも親しまれているシャーレポピーがある。また、「ヒマラヤの青いケシ」として珍重されるメコノプシスというのもある。wikipediaによれば、本種(植えてはいけないケシ:ソムニフェルム種)の未熟果に傷をつけると出てくる乳液からアヘンが穫れ、それから精製されるモルヒネや、モルヒネを化学的に変化させたヘロインは麻薬に指定されている。ヘロインは完全な麻薬だが、モルヒネは鎮痛鎮静剤として医学・薬学的に重要であり、特にがん患者の激痛緩和やペインクリニックでの治療に不可欠である、適切な使用に基づけば依存症に陥ることも少ないとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 193mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_210503076 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
19.ポピー 花盛り
ポピーが植えられているところは、大花壇の北側の高くなったところだ。赤とピンクのポピーの向こうに青空が広がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_210503079 X800 〇里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
20.?
いろいろ検索してみたが。花はニラに似ているのだが、なんだかわからなかった。30cmくらいの大きさに茎が広がって伸び、その茎に6弁の花が咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_210503087 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
21.デルフィニウム アクアブルー
ネモフィラかと思ったが少し違うようで、「里山ガーデンフェスタ2021春の花図鑑」を見るとデルフィニウムというのがあった。どうやら、キンポウゲの仲間の  デルフィニウム アクアブルー のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 87mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_210503089 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
22.大花壇全貌
再び下の方(南側)へ下りてきて、大花壇を振り返る。2017年に横浜市内で開催された「第33回全国都市緑化よこはまフェア」のメイン会場の一つとして整備された「里山ガーデン」で、市内最大規模の広さ約1haのこの大花壇をはじめ、里山の景色を残す谷戸、自然観察できる遊歩道などを楽しむことができるところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_210503091 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
23.ピクニック広場
花の見晴らしデッキに上がってみる。眺めが良い。ピクニック広場の周りにも花が沢山あり、テント持参の家族づれも見かけられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
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24.タイザンボク(泰山木)の花
タイサンボク(泰山木)は、樹高が20mにもなるモクレン科の常緑高木で、初夏に白く大きな花を咲かせるが、上の方の枝に花が付くので、下から見上げても気付かないことが多い。花は直径20cm以上はある大きな花で芳香があるという。花の見晴らしデッキの脇から、森の中の道を歩いて、正面入口広場に戻るとき、枝の重なりの隙間から見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO200 ) 露出補正 なし
024_210503098 X800 泰山木 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
25.マスコット キャラクター 「ガーデンベア」
  後先になってしまったが、正面入口広場の会場への入り口に、 里山ガーデンフェスタのマスコットキャラクター「ガーデンベア」のブロンズ像があった。原型作者は1974年 富山県生まれの清河北斗氏。フォトス ポットになっていて子供たちがお母さんに写真を撮ってもらっていた。なかなか良いキャラクターと思った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
025_210503100 X800 里山ガーデンフェスタ RX10M4.jpg
26.正面入口広場
そろそろ引き上げようと入口広場へ戻ってきた。時間は午後1時を回ったところ。ゴールデン ウィークの5月3日だが、人出は少ないと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
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2021年1月 1日

2021年 新年のご挨拶

入笠山で逢ったチョウたち

 2020年8月4日撮影 入笠山「「入笠すずらん山野草公園」

ABCD X1000.jpg

--> 左上から右へ順次
  • ・ミドリヒョウモン♂              ヒヨドリバナにミドリヒョウモンが多い
  • ・テングチョウ                 羽化したての綺麗な個体
  • ・スジボソヤマキチョウ♀            翅を閉じて止まるので、開翅は飛んでいるときに撮影
  • ・ヒメキマダラヒカゲ(左)とジャノメチョウ   呉越同舟
  • ・ヒオドシチョウ                早春には越冬した個体が多い。この時期には少ない
  • ・キアゲハ♂                  コオニユリで吸蜜
  • ・シータテハ夏型♂               もうすぐ新鮮な秋型が出てくる
  • ・アサギマダラ♀                アサギマダラは多かった ヒヨドリバナで吸蜜する
  • ・クジャクチョウ                鮮やかなチョウだ
  • ・2頭のミドリヒョウモン♂            花はたくさんあるのに
  • ・ミドリヒョウモン♀              黒化型
  • ・キバネセセリ♀                あまり見ることのないチョウだ
  • ・メスグロヒョウモン♂             ♂はミドリヒョウモンとよく似ている。
  • ・エルタテハ                  マツムシソウで吸蜜 樹液にも来る
  • ・メスグロヒョウモン♀             その名の通り♀は♂と全く違って黒い
  • ・ミドリヒョウモン♀              裏面後翅の緑色が和名の由来

http://n-shuhei.net/studio_yamako/2020/08/14_0745.php


令和3年 みなさま明けましておめでとうございます

昨年、令和2年はコロナに始まり、コロナに終わる1年でした。みなさまいかがお過ごしになられましたでしょうか?
 WHO(世界保健機関)が公式に発表している世界最初の新型コロナ・ウイルスによる肺炎は2019年12月8日に発症したとされています。日本で最初に新型コロナ・ウイルスの患者が報告されたのは昨年2020年1月16日でした。
 私が初めて新型コロナ感染症に関心を持ったのは、1月中頃、日本人初の感染者が出たことからでした。一昨年12月以降、中国湖北省武漢市で新型コロナ・ウイルスに関連した肺炎の発生が報告されて以来、日本やアメリカでも感染者が出始めました。1月20日過ぎのNHKニュースでは、中国の感染者数が2000人近くなり、死者は50人を越えたと報じられました。驚いたのは、武漢に於いて2週間で1,000床の新病院を建設してしまったことでした。
 武漢在住の日本人が特別機で帰国を始め、体調不良を訴える人が隔離され、現実のこととして受け止めざるを得なくなりました。2月に入り、横浜に入港した豪華客船ダイアモンドプリンセス号乗船客の検査の結果、次々と感染者が増えていきました。

 2月10日の時点で中国の感染者数は、37,000人を超え、死者も800人を越えました。中国以外でも27の国と地域で、約350人が感染し、その中で日本が90人と最多でした。日本と中国の交流の深さがここでも示される結果となったのです。WHOは新型コロナ・ウイルスを「COVID-19」と命名しました。
 2月の終わりごろになると、日本の感染者はクルーズ船の乗員乗客634人を含めると745人になり、中国、日本以外でも、韓国、イタリア、シンガポールなど約1,600人以上の感染者が出ています。一方、このころから、中国の新感染者数は劇的に減ってきました。3月には、日本に対し22の国から入国禁止、或いは入国制限が掛けられています。
 3月12日、WHOは「パンデミック宣言」を発出ました。トランプ大統領は国家非常宣言を出し、イタリア、スペイン、フランス等ヨーロッパ諸国での感染が増え続ける状態が続きます。日本の富山化学が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」が「COVID-19」に対する効果が期待されたり、喘息の治療薬「オルベスコ」、慢性膵炎治療剤の「フサン」などが効果があると言われ期待もされました。英国のチャ―ルス皇太子も感染しています。

 3月27日には、お花見のシーズンを控え、東京都知事から夜間外出自粛要請が出されましたが、例えば目黒川の夜桜見物の若い人たちや、居酒屋の満席状態が取り沙汰され、外国からは日本は緩いと言われました。
 3月28日にはイギリスのジョンソン大統領が感染し、3月30日には、3月23日に陽性が判明していた志村けんさんが亡くなっています。4月には岡江久美子さんも亡くなられました。
 3月末時点で、ジョーンズ・ポプキンス大学の集計では、世界の感染者数は57万人強、死亡者は約2万7千人で、日本は感染者数2千5百人弱、死者65人でした。この時、イタリアの感染者は9万8千人、アメリカは8万5千人です。感染者が増えていた、バイオリンの世界的名器を生んだストラディバリが17~18世紀に活動したイタリア北部クレモナで、クレモナを拠点に活動する日本人バイオリニスト・横山令奈さんが、患者の治療最前線である病院の屋上から医療従事者への感謝、そして患者たちが再び音楽を楽しめる日が来ることを祈って演奏した模様が配信され、世界中の人々を元気づけることになり、感動しました。ニューヨークでは感染者が増加し、セントラルパークに野営病院(テント)の設営が始まったと伝えられたのもこの頃でした。
 4月7日、日本でも安倍首相から特措法に基づく「緊急事態宣言」が発出されました。具体的に「3密」を避ける、人との接触を7~8割減らすといった内容も示されました。 国民一人当たり10万円の特別給付金も決まりました。5月に入り支給が開始されたこの10万円は救済ではなく、景気対策だったと思うのですが、結果的にはそのほとんどが銀行預金になってしまっていたようです。我が家にも6月にアベノマスクとともに支給されました。このいわば第一波の1日当たりの感染者数のピークは720人で、国内感染者は1万人を越えました。この頃になって、韓国、台湾は感染者が急速に減っていきました。韓国はMAAS、台湾はSARSで痛い目に遭っていて情報公開による素早い対応が効果的だったと言われ、それに対して、日本の方針はクラスター対策でした。
 日本でも、GWが終わるころには、明らかな効果が現れ、「緊急事態宣言」は、5月26日をもって解除されました。
 しかし、6月末、再び、感染者が増加し、世界では1000万人を超え、死者は50万人を超えてしまいました。日本でも6月の終わり頃から、東京をはじめとして、再び感染者が増加していってしまいました。
 一方で一昨年の冬から昨年の春にかけての東京23区から報告のあったインフルエンザの死亡者数は、前シーズンの4分に1程度である65人でした。専門家は「新型コロナ・ウィルスに対する飛沫感染対策などがインフルエンザの流行に関係した可能性がある」と指摘しています。

 ここ数か月の間、新型コロナ・ウィルス対策などで休みがなかった安倍首相が、体調すぐれず辞任を表明したのは8月26日でした。 安倍首相は14年前の平成18年、戦後最年少の52歳で総理大臣に就任しましたが、持病の潰瘍性大腸炎が「悪化するなどして、在任期間366日で辞任しましたが、平成24年の衆議院選挙で政権を奪回し、5年ぶりに総理大臣の座に返り咲き、経済再生を最優先にアベノミクスを推進してきました。
 安倍首相に対し、各国から賛辞が送られました。
 そして、9月16日に菅内閣が発足しました。

 7月から再びジワジワと増加してきていた1日当たりの新規感染者数は、8月上旬には全国で1600人を超えてしまいました。しかし、打撃を受けていた観光関連業種の救済のための「Go To トラベルキャンペーン」が7月22日から今年1月31日までの予定で開始されました。東京は対象から除外されましたが10月1日から実施されています。
 いったん落ち着いていた新規感染者数ですが、11月に入って、急増してきました。そして、みなさまご承知の通り、年末も増え続け、1日あたりの感染者増加数は毎日更新されています。菅首相は、私も利用させていただいた「Go Toトラベル」は12月28日から今年1月11日までの間、全国一斉に一時停止する考えを表明しました。

 11月3日に行われたアメリカ大統領選挙は、民主党のバイデン前副大統領が、前回選挙でトランプ大統領が制したウィスコンシンとミシガンで勝利し、当選を確実にしました。菅首相からもお祝いのメッセージが送られています。

 急速な感染者増加傾向は、中国などを除き、世界共通で、トランプ大統領夫妻も感染しました。フランスのマクロン大統領も感染です。11月末での世界の感染者数は6270万人を超え、死者は150万になろうとしています。そして、12月28日現在、世界では8,100万人が感染し、176万人が亡くなっています。中でもアメリカの感染者数は1900万人を超え、死者は33万人強に及んでいます。
 そして、アメリカと比較すると、感染者数は1.2%、死者数は1.0%ほどではありますが、日本の12月28日現在の感染者数は、224,488人、死者は3,338人です。

 コロナは経済にも大きなダメージを与えています。特に11月時点で過去最多の倒産件数を更新する飲食店関係、そして、ホテル、飛行機、鉄道など運輸、生活娯楽関連サービスへの影響は大で、帝国データバンクによる、昨年はコロナ関連の国内倒産累計件数が12月29日現在で829件に及ぶとのことです。 一方で、アメリカの大手IT企業4社はアップルを覗いて大幅増収増益です。
 中国の消費回復は早く、中国が19日公表した7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比4.9%増となり、伸び率は4-6月期の3.2%増から加速。小売売上高や雇用、鉱工業生産といった一連の経済指標も予想以上の内容となり、中国が今年、主要国で唯一、プラス成長を維持できる可能性が高まったとしています。
 しかし、株価は上がっています。各国が金利をゼロにするなど、積極的に行った財政緩和と金融緩和により、潤沢な資金が溢れ、長期金利も下がるので、債券を買うより、株式に魅力があり、資金は株式に流れました。また、上手く景気が良くなれば業績相場に転ずるのではないかとの期待からか、株価はコロナで一時は下がったものの、いまは日経平均でも年初来高値を更新しています。

 長くなってしまいましたが、昨年を振り返ると、話題は新型コロナ・ウィルスにつきると言っても過言でなく、まだまだ、記憶にとどめておきたいことが沢山あります。
 その一つがワクチンの開発ですが、90%超の予防効果があるという米ファイザー社のワクチンが、イギリスでは12月8日から医療関係者、高齢者への接種が始まりました。アメリカのFDAは12月11日に緊急使用許可を出し、12月15日には接種が始まっています。幸い、ほとんど副作用は報告されていないようです。 日本でも臨床試験が開始されていて、順調に進めば2月には承認され、3月には接種開始されると期待されています。また、モデルナ社のワクチンも申請されています。また、12月30日には、イギリス政府は、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナ・ウイルスのワクチンを承認したと発表しました。このワクチンの承認は世界で初めてですが、これで日本が供給を受ける予定の3種類のワクチンが、欧米で承認または許可を受けたことになり、心強いことです。
 日本でも、阪大、アンジェス、および塩野義製薬で開発しているワクチンの臨床試験が進められています。
 だが、ここへきてイギリスで感染力が1.7倍というコロナ・ウィルスの変異種が現れ、ヨーロッパ各国でその感染者が見つかり、12月25日には英国からの入国者5人に感染が確認されました。今年もまだまだ続くのでしょうか。

 我が家の一大事としては、家内が昨年の正月早々、家を出たところの下り坂で転倒、右肩を骨折したことでした。しばらくは右手が全く使えない状態でしたが、リハビリに熱心に通い、医師が驚くほど早く良くなったことは幸いでした。

 さて、私の趣味であるチョウのことについて少し述べさせていただきますと、コロナ禍ではありましたが、マイカーで現地へ行って、野山で、密にならずにチョウを追いかけ、写真を撮る楽しみは、幸いにも継続することが出来ました。 毎年のように訪れているギフチョウの撮影には、今年も3月18日に出かけてみたものの、少し時期が早や過ぎて、1頭も見ることが出来ませんでした。4月に入り、武蔵嵐山へ行きました。ホソオチョウの良い写真を撮りたかったのですが、午後から雲が出て、気温が下がりダメでした。午前中にウスバシロチョウが撮れたのが幸いでした。春は、このほかにも南足柄、新治市民の森、八王子市郊外、そしていつもの舞岡公園へ出かけました。
 夏には、まず、再び武蔵嵐山へ。オオムラサキと、ホソオチョウの第二化が撮影できました。7月16日から2泊3日で予約していた湯の丸高原撮影行は、梅雨がなかなか開けないのと、再び増え始めた感染者数に鑑みキャンセルしてしまいました。7月22日は梅雨の晴れ間を見つけて、箱根の湿性花園へ行きましたが、ミドリシジミには遅かったようです。
 8月4日、10年ぶりに南アルプスの北端、標高1,955mの入笠山へ、マイカー日帰りで行ってみました。かっては車で入笠山の登山口まで行ってしまったのですが、今回はゴンドラを利用しました。結果、ゴンドラ終点のスキーゲレンデに沿って造られていた「入笠すずらん山野草公園」で多くの高原のチョウを撮影することが出来ました。
 9月18日からGO To トラベルを利用して1拍2日で軽井沢へ行ってきました。軽井沢へは毎年のように行く機会はあるのですが、それはゴルフが目的であり、帰路に湯の丸高原などに寄ることはあっても、いわゆる観光をしたことはありません。旧軽井沢に泊り、街を散策しましたが、翌朝、霧が出た雲場池は印象的でした。白糸の滝や、石の教会へも行きました。信濃追分にある花咲山「蝶の楽園」にも寄ってきました。秋にはテニスコート2面を潰して植えられたフジバカマに沢山のアサギマダラが憩います。
 特記すべきことは、昨年の秋はクロマダラソテツシジミというチョウが楽しませてくれたことです。9月の終わりにキバナコスモスが咲く保土ヶ谷公園近くの明神台公園でヤマトシジミと思って撮ったチョウが、帰宅してモニターで確認したところクロマダラソテツシジミだったので驚きました。インタネットで調べてみると、今年は三浦半島で大量発生しているというので、10月上旬、観音崎と荒崎海岸へ行って見たところ、荒崎海岸のソテツがあるところで、発生していました。
 クロマダラソテツシジミはもともと日本には生息していませんでした。1992年に沖縄で記録され、近年は南西諸島や九州南部で定着しています。食草であるソテツの食害が問題になるほど関東でも発生するようになってきています。私が持っている1978年発行の「原色日本蝶類図鑑」(保育社 川副昭人・若林守男著 白水隆監修)にはその名がありません。
 さらに、11月に入って、家から徒歩300mほどのところにある小さな公園の猫の額ほどの花壇に咲く、赤と白のセンニチコウの花でクロマダラソテツシジミを見つけました。そして、2週間後の暖かい日に、私が住む集合住宅の花壇に咲くローズマリーの花にクロマダラソテツシジミが飛来しました。それから時々、近くの公園の花壇を見て歩くことがありましたが、最終、12月1日まで、暖かい日にその姿を見ることが出来ました。♂も、♀も開翅したきれいな姿を見せてくれました。個体数にして、全部で10頭近くいたのではないかと思います。どこで発生して飛んできているのか分かりませんが、今年の秋が楽しみです。おそらく冬を越すことは出来ないでしょう。

201102019 X700 峰岡公園 TAMRON D5300.jpg センニチコウで吸蜜するクロマダラソテツシジミ♂ 2020年11月2日 横浜市保土ヶ谷区

昨年も自然災害が多くありました。1月に発生したオーストラリアの森林火災は4か月も続き、その後の雨で鎮静化したかと思われたのですが、火災で保水機能を失っていた森林のため、火災、洪水で命を落とした動物たちは10億匹以上と言われています。
 5月末には例年より早く梅雨入りし、7月6日九州で豪雨となり、熊本県の65人をはじめ九州で76人、全国で82人の人命が失われました。7月中頃には中国地方でも大雨の被害が出ています。また、隣国中国でも長江流域などで大雨が続き200人以上の人が犠牲になったと報じられています。
 8月1日に関東甲信越地方の長かった梅雨もやっとで明けしましたが、2007年以来の遅い梅雨明けの後は猛暑でした。熱中症の発生が相次いで報道されました。
 また、カルフォルニアでは7月の終わりごろから大規模な山火事が発生し、2か月以上も続きました。カリフォルニアの焼失面積はおよそ、145万ヘクタール、および6900頭の建物が全焼したと伝えられています。さらに、その後も山火事は深刻化し、被害は拡大しています。過去3年分を上回る面積が焼けたと報じられています。
 幸いなことに、昨年は台風の被害は少なかったようです。10月10日の台風14号も、八丈島に大きな影響はありましたが、本土への上陸はありませんでした。
 一昨年の大雨で普通になっていた箱根登山鉄道は7月23日に全線開通、また、一部不通になっていた宮城と福島を結ぶ阿武隈鉄道も10月31日に全線運転が再開されました。
 12月16日から新潟県、群馬県を中心に降った雪は15年ぶりの大雪になり、新潟県内の関越自動車道は2100台の車が立ち往生し、全面的に解消したのは19日の午前4時だったということです。

 スポーツ界の出来事は、何といっても、みんなが楽しみにしていた東京オリンピック・パラリンピックが、コロナのために、今年に延期されたことです。今年の開催もなかなか厳しい状況ですが、関係者の方々が、感染防止に懸命な努力をされています。3月12日に聖火はギリシャを出発しましたが、3月24日には中止が決定され、1年後の今年7月23日開会と決定されました。
 国内外に於いて多くのスポーツイベントが中止なりました。夏の甲子園全国高校野球は中止になり、プロ野球、Jリーグは無観客試合でスタートし、7月になって制限された数の観客を入れての試合が始まりました。大相撲も5月の夏場所が中止になり、7月場所は名古屋から両国開催に変更して、通常4人のマスを1人にして開催されたのですが、その場所で5年前に関脇で優勝、大関に昇進したが、その後、ケガと病気で序二段まで下がり、この場所にやっと幕尻に帰ってきた元大関照ノ富士が30場所ぶりに2度目の優勝を果たしたのには感動しました。
 8月のウェスタン・アンド・サザン・オープンで、大坂なおみ選手は、ウィスコンシン州で黒人男性が警察官に背後から撃たれたことに対する抗議が広がる中、この大会の準決勝をいったん棄権しましたが、翌日、試合日程が1日延期されたこと、出場することによりもっと注目が集まるとして出場して勝ち、決勝に進出しましたが、結局、左太もも裏のケガで棄権することになってしまいました。その大坂なおみ選手は、9月に行われた全米オープンで2年ぶりに優勝し、グランドスラム通算3勝目を挙げたのは見事だったと思います。
 一方で、瀬戸大也選手の不祥事はとても残念でした。来年、東京オリンピックが開催されたら、是非、優勝することで償って欲しいと思います。
 母校卓球部の活躍を応援する関東学生卓球リーグ戦は、春秋とも中止になってしまいました。現役の学生さんたち、とくに4年生は気の毒に思えてなりません。
 大学の運動部で多くのクラスターが発生しています。自分が感染していると考えて仲間に移さないことを考えて欲しいと思います。
 追伸ですが大晦日に行われたボクシングは凄い試合でした。プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われ、チャンピオンの井岡一翔選手が挑戦者で同級1位・田中恒成選手に8回TKO勝ちし、田中恒成選手の世界最速プロ16戦目での4階級制覇を阻止しました。試合後両選手は抱き合い、ノーサイドです。田中選手はまだまだ若いのでこれからの活躍を期待したいです。

 大晦日の東京都の感染者数は過去最多の1,337人になりました。全国でも4,515人と過去最多です。私が住む横浜市も野毛や、関内で人出が増加していて大晦日の感染者数は過去最多の588人になってしまいました。緊急事態です。

 コロナのことをはじめ、受け売りばかりですが、昨年印象に残ったことを充分に整理もせず書き綴ってしまい、長くなってしまいました。

 最後になりましたが、みなさまのご健康とご多幸をお祈りいたします。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。