信州 夏の高原のチョウと花 ③ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山
スマホでの撮影を含めて、チョウの写真を撮る人は何人かいたが、ネットを振っている人はいない。
入笠山は春から秋にかけて約150種類もの山野草を楽しむことができる花の宝庫である。平成26年にはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)にも登録されている。
ホソバエゾリンドウ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」
YAMAKOの写真集です。蝶の写真を中心に、旅行したときに撮って気に入った写真を簡単なメッセージとともに掲載しています。
2023年9月20日
スマホでの撮影を含めて、チョウの写真を撮る人は何人かいたが、ネットを振っている人はいない。
入笠山は春から秋にかけて約150種類もの山野草を楽しむことができる花の宝庫である。平成26年にはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)にも登録されている。
ホソバエゾリンドウ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」
2022年3月18日
少々遅くなったが、昨年の蝶の写真の中から自分で気に入ったショットを選び出してみた。
2021年もコロナで始まった。4月、5月と感染者が増加し、まん防と緊急事態宣言が継続される。6月には一旦落ち着いたものの、7月下旬から第5波に襲われ、再び緊急事態宣言が出される。しかし、8月の終わりころから、不思議なほど新規感染者数は減少し始め、10月1日は全国的に緊急事態宣言が解除された。11月末時点では全国の新規感染者数は100人そこそこ迄減少した。
こんな状況の中で、春から初夏にかけては例年通り、篠原、裏高尾、小石川植物園、武蔵嵐山など、近場へ出かけていた。第4波が落ち着いてきた7月18日から20日まで湯の丸高原へ行ったのが精いっぱいであった。
ただ、9月になって、前縁に引き続き、クロマダラソテツシジミが他のしませてくれた。
2022年1月 1日
令和4年 みなさま明けましておめでとうございます
横浜市の保土ヶ谷神明社 元旦の御神楽(獅子舞)
毎年、自分の備忘録のような新年のご挨拶になってしまいますが、お許しください。
昨年もコロナに開け、コロナに暮れた1年でした。一昨年、9月16日に安倍前首相の突然の辞任の後を受け、菅義偉内閣が発足しました。一昨年の大晦日にそれまでの1日あたり新規感染者数が過去最多となる4,432人となり、昨年の新春を迎えました。1月8日には7,957人にまで増加し、同日、1都3県に緊急事態宣言が発出され、1月13日には11都府県に拡大されました。その後1日の新規感染者数は千人程度まで下がり、2月末に6府県、そして、3月21日には一旦全面解除されました。
しかし、それでは治まらず、再び新規感染者が5千人を超えるようになり、4月25日に4都府県に緊急事態宣言が再発出され、5月22日には10都道府県に拡大されました。これが第4波です。6月に入り、千人台にまで収まってきて、6月20日には沖縄を除いて解除されましたが、7月中頃からの第5波はさらに大きくなり、7月31日には緊急事態宣言は6都道府県に拡大されました。1日の新規感染者数が25,992人を数えた8月20日には、さらに21都道府県まで拡大されました。
一方、菅総理大臣からワクチン接種に全力を挙げる意向が表明され、全体の調整に当たるよう指示された河野規制改革担当大臣はワクチン担当大臣として尽力され、推進しました。2月17日に医療従事者への接種がスタートし、5月後半から接種の機会、場所が拡大され、順調に進みました。
4月12日に高齢者へのワクチン接種が始められ、さらに一般成人への接種、職域接種などが展開されました。9月末には、日本の全人口に占める接種人数は、1回目がほぼ70%、2回目もほぼ60%となりました。欧米諸国に追いつきました。
私も1回目6月21日、2回目7月5日に接種を受けました。注射の部位が翌日迄少し痛みを感じたほか副反応はありません。
8月の終わり頃から、日本の新規感染者は急激に減少し始め、同時に死者、重傷者の数も減少の一途をたどりました。一時、逼迫していた医療体制も一息付けました。医療従事者の皆様に感謝です。ワクチン接種とマスク着用が功を奏しているといいますが、それだけなのでしょうか。良いことなのですが、疑問です。
そして、10月1日に全国緊急事態宣言が解除されました。年初からそこまで緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の出てなかった日は28日間だけです。
ところが南アフリカで確認された新たな変異株オミクロンがWHOで懸念される変異株に指定され、日本でもナミビアから到着した30代男性のオミクロン株感染が確認されました。日本に於いてもオミクロン株による市中感染が出始めているのが、若干気がかりです。11月末時点では、1日当たりの新規感染者は全国で、131人迄減少していましたが、クリスマスには、322人と増えています。
COVID19の世界の状況を見るに、アメリカ、イギリス。フランス、イタリア、スペインなどの国々では、ここのところ1日新規感染者数は過去最多を更新し、いったんはK-防疫でコロナに勝ったとまで言っていた韓国も11月からデルタ株による感染者数が増加、1日7千人に及んでいます。昨年暮れ、12月30日現在での世界の感染者数は284,530,653人、死者: 5,422,092人に及んでいます。
日本における同じく12月30日時点での総感染者数は、1,733,766人、死者は18.405人でした。
3回目のワクチン接種が医療関係者から始められました。私たちが接種を受けられるのは4月頃と思います。私がその日本法人に勤務していた米国メルク社で開発されたCOVID19の内服薬モルヌプラビルが日本でも12月25日に承認になり、さっそく全国の医療機関に送り込まれています。アメリカではさらに効果があるというファイザー社パクスロビドも承認申請されます。予断は許されませんが、明るい材料も出てきています。
さて、昨年の最も大きなイベントは、1年延期して迎えることになった東京2020オリンピックでした。
開催されるまで色々なことがありました。メインスタジアムとなる新しい国立競技場の建設案は予算が膨らみ、いったん計画白紙になり、また、他のロゴと似ているとして訴えがあった大会のエンブレムについて組織委員会は使用中止を決定し、撤回されました。
2018年12月には、東京大会の招致をめぐって贈賄疑惑が浮上し、招致委員会の理事長であったJOCの竹田恒和前会長は会長退任を余儀なくされました。
そして、COVID19の影響で、史上初めて大会が1年延期されたあとも混乱は続きました。昨年2月には、当時、組織委員会の会長を務めていた森喜朗氏の女性蔑視ととれる発言に国内外から批判があがり、発言の責任を取って会長を辞任、橋本聖子内閣府特命担当大臣と交代しました。
翌月の3月には、東京大会の開閉会式の統括責任者だった佐々木宏クリエーティブディレクターが女性タレントの容姿を侮辱するような演出案を提案していたことが明らかになり、不適切な表現の責任を取って辞任しました。
直前の7月になっても、東京オリンピックの開会式の作曲担当者の1人だったミュージシャンの小山田圭吾さんが20年以上前に雑誌のインタビューであかした障害がある生徒などへのいじめの告白が批判を受け、開会式まであと4日に迫った7月19日に辞任しました。その翌日には、東京大会の文化プログラムに出演する予定だった絵本作家ののぶみさんが過去の著書やSNSで発信したとされる内容に対してインターネット上で批判の声があがり出演を辞退しています。
さらに、開会式前日の22日、東京大会の開会式と閉会式のショーディレクターを務める小林賢太郎氏を過去にナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を揶揄するセリフを使用していたとして、大会組織委員会が解任する事態となりました。
昨年になってからも開催する場合は観客は入れるのか入れないのか、なかなか決まりませんでしたが、大会開幕まで15日に迫った7月8日にようやく無観客開催が決まりました。入場券の払い戻しや、ボランティアの調整など、実際に動かれる方々は大変なご苦労だったと思います。
東京2020は、2021年7月23日、史上最多の33競技、およそ206の国と地域から11,000人余りが参加し開始され、8月8日まで17日間わたって行われました。1964年の東京オリンピックは93ヵ国・地域だったそうです。
開会式当日、第5波の最中で緊急事態宣言が出されていた東京の新規感染者数は、1,128人、全国で3,574人でした。
大学を卒業したばかり、1964年の東京オリンピックを知っている私にとって、7月23日テレビで見た開会式は、「日本は変わったのだ」ということを感じさせてくれました。1964年のときは古関裕而氏作曲のオリンピックマーチで整然と入場した各国選手たちは、今回は、オーケストラの「ドラゴンクエスト・ロトのテーマ」にのせて発祥国のギリシャから国立競技場にラフに入場してきました。「ドラクエ」以降の音楽も「ファイナルファンタジー」や「モンスターハンター」など、19の人気ゲーム音楽が使用されました。
歌舞伎俳優の市川海老蔵(43)さんは荒事の代表的演目「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎に扮して登場。 ジャズピアニスト・上原ひろみ(42)さんが演奏する軽快なピアノに合わせて豪快な見得を披露して日本の伝統文化を世界に発信しました。
1824台のドローン群が東京五輪のエンブレムを形作り、そのまま青い地球へと姿を変える。ショーを提供したのは国際オリンピック委員会(IOC)の技術パートナーとなっている米インテルでした。
今回ロシアはロシアという国名でなく、ロシア・オリンピック委員会の略称「ROC」と紹介されて77番目に登場しました。ロシア勢は、組織的なドーピング問題による処分のため、開会式は、国旗が振れない中での行進でしたが、個人資格が認められて大会に臨む選手たちは、赤いジャケットやスカーフを身に纏い、晴れやかな表情を浮かべていました。
日本のメダル獲得数は金27、銀12、銅17と好成績でした。なかでも印象に残ったのは、卓球混合ダブルスの水谷隼・伊藤美誠組です。準々決勝でドイツペアに最終ゲーム2-9というまさしく絶体絶命のピンチまで追い詰められたものの、そこから驚異的な追い上げを見せて歴史的な逆転勝利、準決勝では台湾ペアに4-1で勝ち、決勝はフルセットで中国ペアを破って金メダルを獲得したのは嬉しいことでした。
中国の国営メディアは「卓球で中国が3大会連続で金メダルを独占してきた勢いが、日本のペアに止められた」と伝えたそうです。
また、体操競技では19歳の橋本大輝選手が団体優勝を牽引し、個人総合では内村航平選手を継いで金メダルを獲得したことは見事でした。
8月7日、「Worlds We Share」というテーマで、各国選手4,500人が参加して行われた閉会式では、古関裕而さんのオリンピックマーチを聴いてほっとした思いでした。
次の開催地パリでこの閉会式が生中継され、オリンピックの旗がパリ市のイダルゴ市長に引き継がれとき、パリ市民から歓声が上がった様子が大型スクリーンに映し出され、ひときわ大きな歓声があがっていました。
引き続いて行われた13日間のパラリンピックは9月5日に幕を閉じました。車いすテニスの絶対的エースの国枝慎吾選手は9歳の時に脊髄の病気で下半身が不自由になり車いすテニスを始めたそうです。パラリンピックは過去4大会連続出場、北京とロンドンでシングルス2連覇。右肘の手術を経て復活し2020年全豪と全米優勝し、東京2020で2大会ぶりの金メダルは見事でした。
東京2020オリンピック・パラリンピックの大会関係者の皆様はほんとにごくろうさまだったと思います。
昨年も世界ではいろいろな出来事がありました。主だったところでは、1月、アメリカでバイデン政権が誕生しました。2月はミャンマーでクーデターが起こり、国軍が全権掌握です。5月には、イタリアでロープウェイが転落し、15人が亡くなるという事故がありました。サミットでは台湾の平和と安定が重要課題となり、中国との間で緊張が高まっています。
そして8月にはタリバンがアフガニスタンを制圧するに至り、アメリカ軍は撤退をしました。しかし、アフガニスタンの国民は食事もとれないと云う危機的な状態だと伝えられます。
そして、日本国内では、菅首相は解散、総選挙を模索していましたが、9月29日に行われた総裁選に出馬を見送りました。新しい自民党総裁は岸田文雄氏に決まり、1年余と短かった菅内閣は菅首相の任期終了をもって、総辞職、第100代の総理大臣に岸田文雄氏が就任しました。
衆議院選挙は10月31日に行われ、自民党が「絶対安定多数」で勝利し、保守安泰となりました。立憲民主党が100議席を割り込んだ半面、大阪を中心に票を伸ばした日本維新の会が選挙前の4倍近い議席を獲得しました。これで憲法改正に必要な議席数が整いました。憲法改正は国民投票で決められます。
8月22日に行われた地方選挙で、横浜市では自民党小此木氏や林文子前市長を破り、野党系でカジノ建設に反対する中山竹春氏(横浜市立大学医学部教授)が新市長に決まりました。
8月に発生したみずほ銀行のシステム障害は大きな問題であり、社長、会長、頭取が退陣しています。
10月26日、眞子さまと小室敬さんとの結婚届が出されました。宮邸の玄関で見送りに出られた秋篠宮ご夫妻と妹の佳子さまとそれぞれ言葉を交わされ、最後に、眞子さまは佳子さまとハグされたのは印象的でした。
凄いのは将棋の藤井聡太棋士です。18歳で九段に昇格し、9月には最年少19歳で三冠を獲得しました。さらに王位・叡王・棋聖に続く竜王となり、四冠を達成しました。なんと、19歳3か月です。
11月にはCOP26がイギリスで開催されましたが、温室効果ガスの削減が叫ばれるなか、自然が猛威を振るいます。地球上で観測史上最も暑い記録は更新され、アメリカでは7月以降、カリフォルニア州、オレゴン州などで山火事(森林火災)が拡大し、深刻な被害が出ていると伝えられます。
昨年も終わろうとしている頃に、南米ブラジル北東部で大雨による洪水が発生し、12月26日、寒波襲来中のカナダ西部各地で、マイナス50度を超える記録的寒さが、また、ケンタッキー州などアメリカの南部や中西部で12月10日夜から11日にかけて相次いで発生した竜巻では、100人を超える死者が出ていると報じられています。
日本でも1月9日日本海側で大雪が降り、新潟、上越の道路で立ち往生が発生、1月19にも雪と強風によるホワイトアウトが原因で、東北道で140台が絡む事故が起きています。
2月には栃木県足利で山火事があり、鎮火する2月26日までに30世帯を超える人々が避難しました。
昨年の桜は九州では平年より3週間早く、東京では平年より12日も早く開花しています。
7月3日には、熱海雨量観測所における降り始めからの総雨量が400mm以上となった梅雨前線による大雨に伴い、熱海市伊豆山の逢初川で大規模な土石流が発生しました。死者26人、不明者1人の犠牲はあまりに大きく、ずさんな盛り土の責任が指摘されています。
9月まで猛暑が続きましたが、寒くなるのも早く、9月9日は富士山の初冠雪が伝えられました。
10月27日小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」噴火で、軽石が沖縄や伊豆半島などに漂着し、船舶が航行不能となり、漁業やマリンレジャーに影響が出ました。
11月26日、再び冬が訪れた北海道では平年の2倍を超える記録的大雪となり、12月7日には、滋賀県彦根市など近畿北部で大雪となっています。12月14日には横浜で初雪が降りました。
さて、スポーツですが、東京2020以外にも、記憶に残ることが沢山あります。
1月には、全日本卓球選手権で、石川佳純選手が5年ぶりに優勝しました。2月には大坂なおみ選手が全豪テニスで2年ぶり2度目の優勝を果たしました。
病気と闘っていた池江璃花子選手が50mバタフライで復帰後初優勝したのは嬉しいニュースであり、さらに4月に行われた東京2020大会の代表選考を兼ねた競泳の日本選手権では、50m,100mそれぞれのバタフライと自由形で優勝し、4冠を達成しました。敬意を表します。
復帰と云えば、昨年2月に自動車事故を起こし、足の複雑骨折、粉砕骨折で再起不能と云われたタイガー・ウッズは、エキジビジョンながらリッツカールトンGC(パー72)で、12歳の息子・チャーリー君とのコンビでプレーし、2位になったそうです。試合後「自分の人生は闘うこと。(復帰は)期待できる。」と語ったと言います。医学の進歩は目を見張るものがあります。
そして、4月は松山英樹選手の日本人として初めてのマスターズ優勝がありました。TV中継で、解説をしていた中島常幸プロも涙されていました。
7月に行われたMBAのオールスターゲームに二刀流で出場した大谷翔平選手については、私が言うに及びません。そして、投手として150奪三振、打者として150打点を越え、46本塁打を記録したオータニサーンはMVPに満票で選出されました。
平幕大栄翔の優勝で始まった大相撲は、7月には白鵬が45度目の優勝をし、引退をしました。7月には惜しくも白鵬に敗れて優勝が叶わなかった照ノ富士は横綱に昇進し、11月の福岡場所では全勝優勝で6度目の優勝を飾りました。
今年は北京で冬季オリンピックが開催されますが、スキー・ジャンプの小林陵侑選手は暮れの12月30日に逆転で今季4勝目を挙げました。女子スピード・スケートとともに活躍が期待されます。
2021年秋 自宅の近所で撮ったチョウたち 中心の4コマがクロマダラソテツシジミ
さて、最後に私の趣味のことです。昨年の前半は日帰りで毎年訪れているところへ蝶を撮りに出かけましたが、宿泊を伴う撮影旅行は、7月18日~20日に一人で信州の湯の丸高原に行っただけでした。この時は新鹿沢で最近では少なくなったコヒョウモンモドキと、池の平湿原でミヤマモンキチョウを撮影してきました。その後、7月、8月のトップシーズンには、コロナウィルスが蔓延り、悶々とした毎日を過ごすことになってしまいました。
秋になって嬉しいことがありました。
一昨年のことですが、9月30日に近所で偶然にクロマダラソテツシジミに遭遇し、その後、注意をしているとさらに近所の公園や、私が住んでいる集合住宅の玄関先にある植栽の花にまで姿を見せるようになり、最終12月1日まで楽しませてくれたのです。このチョウはもともと日本には生息していなかった南方系のチョウで、地球温暖化のためか台風などで飛ばされてきた個体が、神奈川県では三浦半島のような温かい海岸付近の、たまたま食草であるソテツがあるところで産卵し発生するようになりました。横浜市内での発見はそれまで聞いたことがありませんでした。
でも、冬を越して世代を繋ぐことは無理だろうと考えていました。ところが、まだ、暑さが残る9月10日、一昨年、このチョウがいたところを注意して見ていたところ、近所の小さな公園の猫の額のような花壇に咲くセンニチコウで吸蜜する姿を発見し感激しました。それから、11月20日まで、ほぼ100日間にわたり、観察と撮影を楽しませてくれ、クロマダラソテツシジミに癒されました。その100日間で観察した個体数は少なくとも30頭から40頭に及んだのではないかと思います。いったいどこで発生していたのだろうかと思うのですが、突き止められません。この冬は寒そうです。今年は会えるかどうか分かりませんが、会えたらいいなと楽しみにしています。
コロナが少し落ちつき緊急事態宣言が全面解除されたあと、10月の7日~10日に、紅葉鑑賞を目的に北海道を旅行しました。
お陰さまで私は、何とか健康で過ごすことが出来たのですが、家内が10月の北海道旅行のあと、躓いた拍子にアキレス腱の部分断裂を惹起してしまい、クリスマスまで装具を付けて過ごさなくてはなりませんでした。幸い快方に向かっています。
というわけで暮れはおとなしく過ごし、新年を迎えた次第です。
皆様にとって、本年が良い年となりますことをお祈りいたします。
2021年9月26日
舞岡公園から帰ってきて車をガレージに入れ、その足でクロマダラソテツシジミを見に近くの公園へ行った。
ところがこの日はセンニチコウの咲く花壇にはクロマダラソテツシジミは見られなかった。その代わり、ツマグロヒョウモンのきれいな雌が姿を見せた。TAMRON 90mm macro で撮る。
ソテツの鉢植えが玄関先におかれている公園近くのお宅を見ると、クロマダラソテツシジミらしきチョウがソテツの鉢植えの周りを飛び、その鉢植えのソテツの根元に潜り込んでいった。雌だと思う。
羽化後早々のツマグロヒョウモン雌 2021年8月13日 横浜市
2021年8月13日
この日は住まいの集合住宅管理組合より、機械式駐車場の部品交換工事を行うので、朝の9時から夕方5時まで、車を移動させて欲しいとの通達が来ていた。どうせなら、7月10日に行った箱根湿性花園を再訪して見ようかと思っていた。
ところが、天気予報ではこの頃に台風8号が、関東から東北に上陸すると報じられた。掛かった駐車場代は管理組合負担というが、近くの有料駐車場に入れておくのも能がない。東名を走ってSA巡りでもしてみようかと考えていた。
当日の御殿場方面の天気予報は雨のち曇りで、風はそれほどでもなさそうだ。
御殿場の近くでどこか行って見るところがあるか探してみた。そうしたら、御殿場インターを下りて箱根湿性花園へ上がる138号線の東山湖を少し右へ入ったところに秩父宮記念公園というところがあるのを知った。パンフレット等によると秩父宮記念公園は、昭和16年8月から約10年間、秩父宮雍仁親王・勢津子妃が実際にお住まいだった静岡県御殿場市の箱根外輪山の麓にある別邸を、秩父宮妃勢津子殿下が平成7年8月に亡くなられた際の遺言により御殿場市に寄贈され、公園として整備され、平成15年(2,003年)4月に開園したところだ。敷地面積は約18,000坪(東京ドームの約1.5倍)だそうだ。
50台くらいは停められそうな駐車場だが、1台しか入ってなかった。正門から入り管理棟へ回って受付をして、入園料@300円をお支払いし、案内パンフレットをいただいて、順路に従い園内を歩き始めた。雨は時々小雨が降るが、傘を差すほどではない。
園内は整備されていて、たくさんの美しい花々が咲いていた。
案内所付近に掲示されていた園内案内図 (クリックすると大きくなります)
1.秩父宮記念公園 正門 駐車場の前の道路を渡ったところに正門がある。雨はほとんど降っていなかったが、人影はなかった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO500 ) 露出補正 なし | |
2.森のエントランス 正門の脇には故寛仁親王(三笠宮崇仁親王第1男子 1946-2012 )が書かれた園銘板がある。スギかと思ったが、ヒノキ林だ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし | |
3.受付 コロナ禍のため現在ここは閉じられていた。左に曲がって、西門の前を通り、管理棟・休憩所・売店のあるところで受付をする。緊急事態宣言が出されているところからの来園者は入場できないとあったが、横浜市から来たと話すと入園が許可された。横浜市は 「まん延防止法等重点措置」がとられていて、県としての緊急事態宣言下にある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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4.ヤマユリ(山百合) ヒノキ林には見事なヤマユリの花が咲いていた。ヤマユリは神奈川県の県の花に指定されている。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし | |
5.カノコユリ(鹿の子百合) -1 受付を済まして外に出るとさっそく見事に咲く花々が迎えてくれる。見たことないユリだった。別名をドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)という。少し前に雨が降っていて、花は雫に濡れていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
6.カノコユリ -2 「宮菜」(宮様の農事試験場の再現)、「節花」(古木・山野草宿根草等)、「憩いの庭」への道筋にカノコユリが咲く。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO250 ) 露出補正 なし | |
7.秩父宮メモリアルガーデン 草葦の庭 よく手入れされた広々とした草原。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
8.ヤブミョウガ(薮茗荷) 見たことのない花だった。花が終わると初秋にかけて、直径約5mmほどの球形の実がなる。藍紫色に熟し乾いても裂開しないそうだ。和名の由来は、藪地に自生して葉が茗荷(ミョウガ)に似ているところからきているそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし | |
9.シュウカイドウ(秋海棠) 江戸時代に中国から渡来した帰化植物で、バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせることから、秋海棠との名がついたという。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
10.クレオメ セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)のことを指す。「節花」付近に咲いていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO160 ) 露出補正 なし | |
11.シロバナナデシコ 白い花のカワラナデシコをシロバナナデシコという。先日、池の平湿原へ行ったときもカワラナデシコを見てきたが白い花はなかった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし | |
12.ヘメロカリス ユリ科のワスレグサ属だそうだ。日本ではニッコウキスゲ、ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲなどがこの仲間の野性種として知られているという。園芸品種(デイリリー、ヘメロカリスと呼ばれる)が多数ある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし | |
13.ルドベキア(絹笠菊) 「節花」や「憩いの庭」で咲いていた。一般にオオハンゴンソウという花の仲間のようだ。明治中期に観賞用に導入され、日本に自生するハンゴンソウ に葉の様子が似ていて、背丈が大きいことから命名された。特定外来生物指定のオオハンゴンソウの仲間で多く栽培されるのは一年草のルドベキア・ヒルタ(アラゲハンゴンソウ、グロリオサデージー)と小粒な花を無数に咲かせるルドベキア・トリロバ(ミツバオオハンゴンソウ、タカオ)だそうだ。これらも繁殖力強く野生化する。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
14.ガクアジサイ ガクアジサイの種類も多くあるようだが、私には詳しいことは分からない。ガクの色が落ち着いた赤紫色で印象的だった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
15.フロックス ピンク 秩父宮記念公園のホームページに「見頃の植物」 というページがあり、「園内の花たち 現在の開花状況」として、一週間ごとに、園内に咲く花の写真が載せられ、それを見て花の名を検索することが出来る。7月23日にアップされた写真を見ると、この花はフロックスのようだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし | |
16.フロックス 白い花 白い花のフロックスも咲いていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 ) 露出補正 なし | |
17.ボルドーギク アメリカギク、チョウセンヨメナ、チョウセンシオン等の別名もあるそうだ。そういえば見覚えのあるヨメナによく似ていた。 チョウセンヨメナで「花図鑑」というサイトを検索すると、「原産地は朝鮮半島で 日本へは大正時代に渡来し、広く栽培されるようになった。一部は野生化して、関東地方を中心に道ばたなどに群落を形成している。」と記されていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし | |
18.ヤブツバキ(藪椿)の実 園のいちばん東側の奥に「つばき園」がある。もちろん今は花期ではないが、リンゴのような実がなっていた。ツバキにこんな大きな実がなることを知らなかった。ヤブツバキの果実の中には油分の多い種子があり、種子から椿油を採取する。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし | |
19.リンゴツバキ(林檎椿)の実 これはリンゴツバキという品種の実で、ヤブツバキの変種だそうだ。その名の通りリンゴのような真っ赤な実が付いていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 ) 露出補正 なし | |
20.赤いユリ この花はそばに見える蕾の形からして赤いユリの花のようだ。品種名は分からない。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 ) 露出補正 なし | |
21.バラ(薔薇) 広くはないがバラ園もある。wikipediaによれば、「バラは、バラ科バラ属の総称である。あるいは、そのうち特に園芸種(園芸バラ・栽培バラ)を総称する。」とある。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO8125 ) 露出補正 なし | |
22.防空壕 園内には両殿下専用、将校専用、お付きの人たち用の防空壕があり、戦後70年経った2015年夏に将校用防空壕が公開され、その後両殿下用防空壕も公開されている。写真は両殿下用防空壕の入り口である。昭和19年11月、御殿場上空を敵機が通過するようになったそうだ。昭和20年7月30日、御殿場駅付近に爆弾8個投下され、両殿下は初めて防空壕に退避されたという。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし | |
23.防空壕内部 病気療養中だった殿下を担架に乗せてそのまま防空壕の奥まで入れるカタツムリのような構造になっていた。入り口近くに爆弾が落ちても中に、弾や飛散物、爆風などが直接入らないように折れ曲がり厚い板戸が付いた構造になっていると。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/30秒 9mm ISO1320 ) 露出補正 なし | |
24.母屋と銅像 近代歴史遺産の旅「思いつくまま」 というブログを拝見すると、「元々は、御殿場市深沢の庄屋も務めた旧家・小宮山家の主屋として享保8年(1723)に建てられたのを、日銀総裁や蔵相を務め、血盟団事件で暗殺された井上準之助(1867~1932)が購入、昭和2年(1927)に別邸として現在地に移築、土間を洋室に改めるなどの改造を加えたものである。昭和16年(1941)、肺結核を患い闘病中であった秩父宮擁仁親王(1902~1953)の療養先として御殿場が選ばれ、井上家別邸は買い上げられ療養室等を増築の上、秩父宮家御別邸となった。」と記されていた。今回訪れたときは工事中で内部の見学は出来なかった。銅像は昭和3年(1928年)に昭和天皇より贈られた登山服姿の殿下の銅像は彫刻家朝倉文夫氏が制作したもので昭和19年(1944年)に東京から当地に移転し富士山に向けて設置されているとパンフレットに記されていた。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
25.アメリカフヨウ(芙蓉) 白 主屋付近には大きなフヨウの花が咲いていた。秩父宮記念公園のホームページの「園内の花たち 現在の開花状況」を見るとアメリカフヨウとなっていた。フヨウと、アメリカフヨウとの違いは何かなと思い調べてみると、アメリカフヨウは、アオイ科フヨウ属の草花で冬を越して咲く、宿根草で、別名クサフヨウと云い 北アメリカ原産だそうだ。葉は、切れ込みがなく、卵形で先がとがっているので、フヨウとの区別はつけやすい。いっぽうフヨウはアオイ科フヨウ属の樹木で、別名モクフヨウと云い原産地は、日本、台湾、中国という。葉の形が、先がとがり、切れ込んでいると。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
26.アメリカフヨウ(芙蓉) 赤 赤い花もあった。これもアメリカフヨウと思う。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし | |
27.記念館 平成4年(1992年)に建てられた新館の一部を改装し秩父宮家から遺贈された品々を中心とした常設展示と年数回特別展示が行われている。ここから主屋に行けるが今回は工事中で入らなかった。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし | |
28.三峰釜 陶芸家 加藤士師萌氏の指導によりつくられたもので、両殿下は1,300度の熱に耐えるこの窯で抹茶茶碗、花器などさまざまな作品を作られたという。三峰釜とは富士・箱根・愛鷹の三山にちなんで殿下が命名したものだそうだ。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし | |
29.アキノタムラソウ(秋の田村草)に止まるスジグロシロチョウ この日は天候も悪くチョウはスジグロシロチョウしか見なかった。また、箱根湿性花園の帰りにでも、季節を変えて訪れてみたい。思いがけないチョウがいるかもしれない。
Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 ) 露出補正 なし |
2021年8月 9日
3日目、今日も朝から暑い。帰り支度を整え、予定通り池の平湿原へと出発し、8時半に駐車場に着いた。第一駐車場もまだ、空いている。
まっすぐ、最短距離を池の平湿原へ歩こうかと思ったが、五十歩百歩なので東歩道を行く。歩いている人はいない。車坂峠へ続く湯の丸高峰林道を走る車の音が聞こえる。ササが生える暗い道で、クロヒカゲと、ヒメキマダラヒカゲしかいない。20分ほど歩いて池の平湿原に出た。
湯の丸・池の平は、ミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲという3種の高山蝶が生息することで知られるが、池の平湿原は「じゃらん」で「ミヤマモンキチョウ(保護されています)」と写真で紹介されるほど有名になっている。すでに5~6名の愛好者の方々がカメラを構えていた。皆さん長いレンズを付けている。神奈川のギフチョウ撮影のようだ。
ミヤマシロチョウの個体数は比較的多く、すでにも多く発生している。だが、なかなか花に止まってくれず、離れたところを飛び回るので撮影は難しい。
午前中、湿原の散策路を歩き回り、ポートレートのような写真は撮れなかったが、まあまあの成果を得た。
11時半に駐車場に戻り、再び林道を走って湯の丸地蔵峠で休憩して、山を下った。駐車場から林道を高峰高原の車坂峠へ出て小諸に下りる道もあるが、私は少し遠回りになるものの走りやすいので地蔵峠を周って上信越自動車道へ下ることが多い。
帰りも順調に走ることが出来、夕方5時前に帰宅できた。
2021年8月 1日
昨年は7月16日~18日、2泊3日で宿も予約していた池の平と鹿沢高原への撮影旅行は、新型コロナウィルス感染者の増加と、天候不順の回復が見込めないため申し訳なかったけれど一週間前にキャンセルしてしまった。今年、改めて7月18日から20日に予約し、単身で行くことにした。7月16日に梅雨明けし、関東甲信越は猛暑になっていた。
初日の7月18日、朝6時過ぎに横浜を出発し、渋滞もなく、途中2回休憩をして、9時半ごろだったか湯の丸地蔵峠に到着した。長野県東御市から県道94号線で登っていくと地蔵峠に着く、ここが長野県と群馬県の県境でまっすぐ進むと群馬県の嬬恋村に行く。泊りは嬬恋鹿沢だが、今日はまず、長野県側の池の平へ行こうと思う。もう、何度も行ったことがあるところだ。地蔵峠の湯の丸高原ビジターセンターで、池の平への林道の状況や駐車場の状況を確認する。今日は日曜日なので多少混むかもしれないが駐車場は十分確保されているようだ。
一休みして池の平へと車を進める。20分ほどで池の平の駐車場に着いた、第一駐車場は満車だったが、すぐ近くに第二駐車場があり、停めることが出来た。
池の平はいくつかの道が整備されているが、この日は「見晴歩道」を行った。「雲の上の広場」(2,110m)から、「三方見晴歩道」を左へ、コマクサが咲くところから小諸方面が見渡せる道を通って、池の平湿原に下りた。1時間半ほどかかってしまった。
2020年1月 1日
謹んで新春をお慶び申し上げます
昨年もStudio YAMAKO をたびたびお訪ねくださり、ありがとうございました。n-shuhei さんのサイトに居候をさせていただき、n-shuhei さんのお力をお借りしているのですが、いつまでも、何から何までお手を煩わせるわけにもいかず、ご指導を仰ぎながら自分でアップをするようになりました。自分でやってみて、今までかけていたご苦労を改めて実感した次第です。写真を撮ってきて、コメントを付けてアップしていくのですが、チョウの写真はともかくとして、旅行の写真は、そのコメントを書くのにいろいろと調べなくてはなりません。昔なら図書館にでも行って調べられるかどうかというところですが、今はインタネットがあります。IT革命を実感しています。撮ってきた旅行の写真を見ながら、これは何処、なぜといった疑問をインタネットで検索していくのですが、これも楽しい作業です。2度旅行をし、改めて知識を得ています。今後も週1~2回の更新を目標にしていきたいともいますので、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年のチョウの写真撮影は、4月にギフチョウを狙って新潟県の妙高高原へ、5月には家族旅行で台湾台北へ、7月には北海道は「なつぞら」ブームの十勝地方へ行きました、8月は高原のチョウを撮りに上高地へ日帰りのバス旅をしました。また、一昨年は7月に行った湯の丸高原へ、昨年は季節を変えて8月にベニヒカゲを撮りに行ってきました。9月には軽井沢のゴルフの帰りに、信濃追分の花咲山にある「蝶の里」というところへアサギマダラを目的に寄ってみました。フジバカマに集うアサギマダラには時期尚早だったのですが、シータテハ、ミヤマカラスアゲハなどが撮影できました。
ここのところ毎年のように、日帰り、あるいは泊りがけで出かけている長野県東御市の湯の丸高原で撮ったチョウを選んでみました。ここはミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウ、そしてベニヒカゲという3種の高山蝶が生息するところです。
湯の丸高原で撮ったチョウたち
昨年は新しい御代となり4月1日に新元号「令和」の元年を迎えました。約200年ぶりになる歴史的な皇位継承で平成天皇は上皇になられ、美智子さまは上皇后になられました。新元号「令和」は万葉集の梅の花の歌から引用され「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味だそうです。一人ひとりの日本人が明日の希望とともに、それぞれの花を大きく抱かせることが出来る、そうした日本でありたいという願いと、若い世代が活躍できる時代が来て欲しいとの願いが込められています。
10月22日、海外191ヵ国、423人、国内1,576人の参列者が集い「即位の礼」が行われましたが、式の直前まで降っていた雨が急に止み、青空が見え、虹が現れました。まるで用意された演出のようでした。
一昨年も災害の多い年でしたが、昨年のもまた、日本列島は自然の猛威に襲われました。9月9日未明に千葉県に上陸した台風15号では、関東地方を中心に記録的な暴風が吹き荒れ、午前4時28分に千葉市で最大瞬間風速57.5mが観測されました。私が住む横浜市でも午前3時12分に41.8mが記録されています。強風でゴルフ練習場の鉄塔が倒れ、住宅の屋根が壊されるなど風による直接の被害が多く出たほか、東京電力管内で一時93万戸が停電し、電気、水道といった生活のためのインフラの被害で、2週間と言われた完全復旧まで住民の方々が不自由な生活を強いられたことは、お舞いの言葉もありません。私の存じ上げている方のなかにも、屋根が壊されたり、電気が止まってしまったといった被害を受けられた方がおられました。
さらに10月12日から13日にかけて、今度は台風19号が強風とともに大雨をもたらしました。だんだん明らかになっていく被害状況では、堤防の決壊は10月25日現在で千曲川や利根川水系の河川など71河川で135か所に達し、洪水により亡くなられた方は86人に及びました。謹んでお悔やみ申し上げます。
長野県の千曲川流域にある長野新幹線車両センターも浸水し、10編成120車両が水に浸かり、11月6日には全車両廃止の決定が下されました。150億円近い損害だそうです。
また、紅葉シーズンを控えた箱根では雨量1,000mmが記録され、箱根登山鉄道は全線長期間運休となり、復旧は今年(2020年)秋の運行再開を目指すということになってしまいました。
台風以外でも昨年の気象は異常であり、6月末から7月初めにかけては、梅雨前線に南から暖かい空気が入り込み線状降水帯ができ、熊本、鹿児島、宮崎では記録的な雨量となりました。7月に入っても、都心は異例に連続して雨が降る梅雨となり、日照時間3時間未満という日が19日間も続きました。7月はチョウの写真を撮りに出かけるトップ・シーズンなのですが、なかなか予定が立てられませんでした。
世界の気象も異常でした。ヨーロッパ各地は猛暑に見舞われました。ドイツやポーランド、チェコでは最高気温が38度を超えるなど、6月の観測史上最高を記録したそうです。
フランスやスイスの一部地域でも、観測史上で最も高い気温に達したと伝えられました。フランスは40℃を越え、高地のアルプスでさえ、30度を記録したということでした。世界気象機関(WMO)は9月に温室効果ガスの影響で、世界の平均気温は過去5年間で観測史上最も暑くなるなど、地球温暖化の兆候やその影響が加速していると発表しています。
南米アマゾンで発生した山火事は深刻な状況になっています。熱帯雨林であるアマゾンでは、火災は通常は早い段階で鎮静化するのだそうですが、いま原因の大半は森林を手っ取り早く伐採するため人間が火を付けたことだとみられ、加えて乾期のため火の勢いが増してます。アマゾンの熱帯雨林は豊かな多様性を維持しています。地球上の10分の1の生物が生息するアマゾンでの大規模な森林火災は、動植物の絶滅危機を招くことに違いありません。
一方、9月に発生したオーストラリアの山火事は今も猛威を振るってます。最も被害が大きいのはオーストラリア最大の都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州です。165万ヘクタール(1万6500平方キロ)が焼失し、住宅600戸以上が破壊されました。10月末現在でコアラが350匹焼死したと伝えらています。シドニーで12月10日、郊外の山火事による大気汚染が悪化してます、オペラハウスやハーバーブリッジなど、観光名所も濃い煙に覆われたと報道されました。火災報知器の誤作動が相次ぎ、シドニー湾のフェリーは欠航となったそうです。
さて、世界情勢は、トランプ大統領と金正恩大統領との対話は2月にベトナムの首都ハノイで会談したあと、6月にトランプ大統領が突然板門店を訪れたりしましたが、その後、一向に進まず、また、慰安婦問題をきっかけに、徴用工問題に関する韓国大法院の判決に端を発した日韓両国の不仲も一向に解決の兆しがありません。韓国という国はなかなか話がしにくい相手のようです。米中貿易摩擦もあり、アメリカを交えた日本、中国、韓国を取り巻く環境は不穏な一年でした。
逃亡犯条例改正案に反対するデモが発端となった香港は、10月時点では「五大要求」の達成を要求する反政府デモとなっています。香港返還後初めての戒厳令に近い権限を行政長官に与える超法規的措置が発動されました。
フランスでは4月15日~16日にノートルダム大聖堂の火災があり、修復作業中だった尖塔が焼けて崩落し、木材で骨格が作られていた屋根の3分の2が焼失しましたが、日本でも沖縄の首里城公園で10月31日未明に火災が発生し、世界遺産に指定されている首里城の正殿に加え、北殿、南殿など複数の建物が全焼してしまいました。原因は電気系統とのことですが、とても残念なことでした。
年の瀬になった2019年12月4日、アフガニスタンにわたり20年以上も医療、用水路の建設に貢献されてきた、福岡市のNGO(非政府組織)「ペシャワール会」の現地代表中村哲先生が、アフガニスタンのジャラーラーバードにおいて、車で移動中に何者かに銃撃を受け、亡くなられたとの悲報が伝えられました。中村先生は1984年にパキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任、30年以上にわたり、現地で医療と用水路の建設に尽力されました。水があれば多くの病気と帰還難民問題を解決できるとして、専門外でありながら、自分で重機を動かし、福岡県の山田堰をモデルにして建設されていました。そして、ガンベリー砂漠まで総延長25kmを超える用水路が2010年に完成しました。約10万人の農民が暮らしていける基盤を作られたそうです。2018年、アフガニスタンの国家勲章を受章され、2019年10月7日にはアフガニスタンでの長年の活動が認められ、同国の名誉市民権を授与されたばかりでした。ご遺体は12月9日午前、ご家族とともに福岡に到着されました。
日本人として嬉しいこととして、2018年の本庶侑氏のノーベル医学・生理学賞に続き、昨年も12月に 京都大学で石油化学を専攻され、旭化成に入社されていた吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞されたことがあります。リチウムイオン電池の負極に炭素材料を使う方式を開発し、幅広く普及させるための基本技術を確立したことが評価されました。
スポーツの世界に目をやると、昨年も日本選手の活躍が目立った1年であったと思います。
1月に行われた全豪オープンテニスで、大坂なおみ選手は2018年8月の全米オープンに続きグランドスラム2連勝、世界ランク1位に上がりました。3月には小林陵侑選手がノルディックスキー・ジャンプのW杯個人総合優勝を決めました。同じく3月21日に東京で行われた米大リーグ開幕公式戦のマリナーズとアスレティックス第2戦でイチロー選手が引退を決めたことも大きな話題です。ゴルフでは、石川遼選手が日本プロで優勝、また、12月の日本シリーズJTカップでもプレーオフを制し優勝し、史上最年少で生涯獲得賞金10億円を超えました。また、タイガー・ウッヅの14年ぶりのマスターズ優勝をテレビで見て感動しました。女子は渋野日向子選手です。昨年それまで2勝して出場権を得た全英女子オープンで、大会前の目標は予選通過だったそうですが、見事優勝をしました。惜しくもLPGA賞金女王には届きませんでしたが、明るい笑顔はチャーミングです。
卓球もTVで、さらに多くの試合が放映されるようになり、男子では張本選手、女子では、伊藤、石川、平野各選手らの活躍が楽しませてくれています。昨年12月は東京オリンピッの代表を掛けて、石川選手と平野選手の熾烈な競い合いがありました。シングルスの東京五輪の出場権は石川佳純選手が獲得しましたが、平野選手の素晴らしい高速ラリーには絶賛を送りたいと思います。それにしても、世界各国で行われるワールドカップなどの試合数の多さには驚いた次第です。
日本で開催されたラグビー・ワールドカップ、日本の桜軍団がOne Teamとなってイングランドに勝ってベスト8に進出し、日本中が沸きました。。予選敗退したカナダチームが釜石で台風19号の被災地復旧のボランティアをしてくれたというのも良い話だったと感動しました。
大きな災害や、出来事など記憶に残ったことを調べながら、整理せずに書き綴ってきましたが、私自身の備忘録としてお許しいただきたいと思います。
昨年はお陰様で風邪ひとつひかず元気に過ごすことが出来ました。キョウヨウ(今日は用がある)とキョウイク(今日は行くところがある)はシニアが心がける生活態度だと教えられました。人様のお役に立つようなことが出来ないでいることを恥じていますが、少なくとも人様に迷惑を掛けないように過ごしたいと思っています。
最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019年10月20日
9月9日には、台風15号が千葉県に大きな被害をもたらし、その傷が癒えないまま、10月12日から13日にかけて、今度は19号が来襲した。15号では、強風による送電線の切断などで多くの世帯で電気、水道が止まり、生活に大きな支障をもたらした。19号は東日本全域に及ぶ広範囲に大雨を降らせ、千曲川、阿武隈川などが氾濫、NHKニュースでは、10/19現在、79人の方々が亡くなり、71河川が決壊したと報じている。自然の猛威には勝てないのか。被害に遭われた方々の苦難は計り知れないが、何もして差し上げることが出来ない。
2019年9月10日
午後2時少し前に池の平湿原の駐車場を後にした。湯の丸高峰林道を湯の丸高原地蔵峠へ戻る。ところどころ右側には湯の丸高原スキー場のゲレンデが広がる。 しばらく走ったところで、運転する車の窓からアサギマダラが舞うのが見えた。道が広くなったところで車を停めRX10M4を持って追ってみた。しばらく優雅に待っていたが、やがて、近くに咲くヒヨソリバナの花で吸蜜を始めた。車に戻って、さらに進むと今度は数頭がヒヨドリバナの花に集まっていた。ヒヨドリバナの花には白と紫紅色とがある。アサギマダラと言えば同じヒヨドリバナ属のフジバカマであるが、フジバカマは秋の七草のひとつで、もっと秋が深まってから咲くようだ。 20分ほどアサギマダラを撮って、地蔵峠を経て、群馬県側にある嬬恋鹿沢休暇村に着いたのは3時少し前だった。