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2024年5月18日

陽春の小石川植物園 ① 2024年4月11日 東京都文京区小石川

今年の春は3月の前半は気温の低い日が続き、そのためか靖国神社のソメイヨシノ標本木もなかなか開花せず、気をもませた。ギフチョウをはじめツマキチョウやミヤマセセリ、コツバメなど年1回、春だけにしか出て来ない春の妖精たちは、何時頃飛び出すのだろうかと気をもませた。4月に入っても天候は好ましくなく、雨や曇りの日が多かった。
 小石川植物園には、ほぼ毎年のようにツマキチョウを撮りに出かけている。昨年は4月4日に行ったが、ツマキチョウは♀ばかりで、♂は姿を見せなかった。♂が先に生まれてきて♀はそのあとの羽化してくるのだが、♂の撮影のタイミングを逸してしまっていた。
 しかし、今年は発生が遅れるであろうと思い、天候も回復した4月11日に現地へ行った。タイミングとしては♂の発生初期と思われ、♀の姿は1頭も見なかったのだ。やはり、昨年に比べ10日くらいは発生が遅れてしまっていた。
 11時少し前に入園した。いつものように、すぐ左に折れて、南側の道を日本庭園の方へと歩く。だが、チョウの姿は少なく、例年ならアゲハなどが飛んでいるが、モンシロチョウしかいない。そのモンシロチョウが小さくて、ツマキチョウかと思わせるが、午前中はほとんどすべて、モンシロチョウだった。

000_240411056 X700 〇小石川植物園 旧東京医学校本館 RX10M4.jpg
日本庭園と旧東京医学校本館 2024年4月11日 文京区 小石川植物園

001_240411008 X900 〇小石川植物園 ショカツサイ RX10M4.jpg 1.ショカツサイ(諸葛菜
オオアラセイトウ、ハナダイコンなどという名でも呼ばれる。実はこのアブラナ科の植物はツマキチョウの食草でもあるのだ。ここを歩くといつもショカツサイの紫色の花に出迎えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixelsbr シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 192mm ISO320 )
002_240411009 X900 小石川植物園 太郎稲荷 RX10M4.jpg 2.太郎稲荷
池があって、その向こう側に鳥居が見えた。太郎稲荷という。鳥居は後から建て直されたものだろうが、吉宗のころの地図に、稲荷と書いてあるポイントがあったそうで、300年くらい前からあったという話もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO1250 )
003_240411019 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 3.モンシロチョウ♀
モンシロチョウがアブラナの花に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 208mm ISO250 )
004_240411023 X900 小石川植物園 RX10M4.jpg 4.サクラ
池の向こうに桜の木があり、見事に咲いている。桜には少し遅いと思っていたが、今が見ごろなのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 16mm ISO200 )
005_240411028 X900 〇小石川植物園 モンシロ RX10M4.jpg 5.モンシロチョウ♂
春型のモンシロチョウは小型である。そして前翅の中ほどにある黒斑が、この個体のようにほとんど現れていないものもいる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
006_240411047 X900 小石川植物園 ハナズオウとオオリキュウバイ  RX10M4.jpg シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 ) 6.ハナズオウ(花蘇芳)とオオリキュバイ(大利休梅) -1
日本庭園に入る手前に少し広くなったところがある。そこにはハナズオウが紅い花をいっぱい付けていた。その向こう側にはオオリキュウバイの白い花が重なる。多くの人が足を止めて見ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f16.0 1/1250秒 23mm ISO3200 )
007_240411035 X900 〇小石川植物園 ハナズオウ RX10M4.jpg 7.ハナズオウとオオリキュバイ -2
ハナズオウは中国原産のマメ科の植物で、奥のオオリキュウバイも同じく中国原産のバラ科の植物だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 9mm ISO125 )
008_240411053 X900 小石川植物園 サトザクラ 晩都 日本庭園 RX10M4.jpg 8.サトザクラ(里桜)
日本庭園には桜が咲いており、サトザクラという札が掛けられていた。wikipediaによれば、サトザクラは、広義ではバラ科サクラ属のサクラの栽培品種の総称で、狭義では11種ある日本のサクラの原種の一つであるオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群(Cerasus Sato-zakura Group)のことだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 29mm ISO320 )
009_240411064 X900 小石川植物園 ヒラドツツジ RX10M4.jpg 9.ヒラドツツジ(平戸躑躅)
ひときわ色鮮やかなツツジの花が咲いていた。ヒラドツツジという。写真は真っ赤な大輪の花であるが、ヒラドツツジの花は、どれも大輪で、花の色は、赤、ピンク、白、紫、赤紫などで、濃い色から淡い色まで様々な色合いが魅力と言われている。古くから平戸で栽培されてきたことが名前の由来とされ、wikipediaでは、1712年に出た『和漢三才図会』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されていたと記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 25mm ISO320 )
010_240411066 X900 小石川植物園 コブシモドキ RX10M4.jpg 10.コブシモドキ(辛夷擬)
Wikipediaの「絶滅した植物一覧」によれば、コブシモドキは17世紀以降に野生では絶滅したと記されていた。だが、小石川植物園で、コブシモドキと品種名が記された札が掛けられた花が咲いていた。また、wikipediaには、コブシの近縁種としてコブシモドキは、葉がコブシより若干大きめで長さ20 cm、幅8-10 cm以上、開花期が4月中旬とコブシよりやや遅く花が大きい(直径12-15 cm)。また三倍体(基本数の三倍の染色体数をもつ生物体。二倍体と同質の四倍体との交雑によって生ずるもので、ふつう次の世代の植物として発達しうる種子を生じない不稔性を示す。自然界でもみられるが、種なしスイカやバナナなどがあり、種子を作らない。コブシは四国には分布していないが、この個体は1948年に阿部近一と赤澤時之によって徳島県相生町で発見され、この1個体のみが知られていたが、現在ではこの個体は存在せず、徳島県の相生森林美術館をはじめとした数箇所で当時の株から挿し木でクローン栽培したものが現地外保存されている。と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.8 1/2000秒 42mm ISO500 )
011_240411071 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 11.ハナミズキ 総苞片 -1
ハナミズキ(花水木)では、小さな花が多数密集し、4枚の大きな(花びらのように見える)総苞片で囲まれている。総苞片とは、花序(花の集まり)を保護する苞葉のことである。開花時期を迎えるとこの総苞片が開き美しい花びら状に変身する。その総苞片の先端には閉じ合わさってきた痕跡が残っている。中心部に小さな筒状をした両性花が頭状に集まる。写真の状態ではまだ総苞片で囲まれている、

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 216mm ISO400 )
012_240411072 X900 〇小石川植物園 ハナミズキ RX10M4.jpg 12.ハナミズキ 蕾から開花へ -2
4枚の白い総苞片が開き始めている。中心にある赤茶色の部分が蕾と思う。これが開くと黄色い小さな花が現れる。ハナミズキの花びらと思っていたのは総苞片だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO320 )
013_240411079 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 13.カリン(花梨・花櫚・榠樝)
日本庭園からツツジの咲く坂を上ってきた。可憐なピンクの花を咲かせている木があった。カリンだ。Wikipediaによれば、カリンは、中国から日本へ渡来した薬用にもされる果樹で、果実は同科のマルメロとよく似る。その果実は石細胞が多く含まれるため硬く生食はできないが、カリン酒や砂糖漬け、のど飴などの原料に使われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 32mm ISO500 )
014_240411073 X900 〇小石川植物園 カリン RX10M4.jpg 14.カリンの花
花期は3 - 5月頃で、新葉とともに5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を枝先に咲かせる。。果実はナシの実のようであり、晩秋に黄色に熟して良い香りがするそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
015_240411088 X900 小石川植物園 サネブトナツメ RX10M4.jpg 15.サネブトナツメ(実太棗)の樹
日本薬学会のホームページを見ると、サネブトナツメの果実はナツメ(Zizyphus jujuba Miller var. inermis Rehder)と比較し、小さくてやや球状となり、秋に赤褐色に熟す。種子は果実の大きさの割に大きく、扁平で楕円状を呈している。薬用には種子を用いる。生薬名をサンソウニン(酸棗仁)といい、虚弱体質の改善を目的とした酸棗仁湯や温胆湯、帰脾湯などの漢方処方に配剤されている。と記されていた。立てられていた説明板には、明治10年発行の「小石川植物園草本目録」に享保12年(1727年)に中国から輸入されたものと記されている。大正6年(1917年)の暴風雨で倒れ、現在の樹形になった」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
016_240411097 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 16.トキワマンサク(常磐万作)-1
トキワマンサクは舞岡公園でも見られるが、そのほとんどが黄色い花である。こんなに大きなトキワマンサクの樹を見るのは小石川植物園へ来たときだけである。奈良へ行ったときにベニバナトキワマンサク(変種)が桜と競うように咲いていたのを思い出した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO400 )
017_240411093 X900 〇小石川植物園 トキワマンサク RX10M4.jpg 17.トキワマンサク -2
ここのトキワマンサクの樹は大きく、白い花が密に咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO200 )

2023年4月24日

小石川植物園 春のチョウ② 2023年4月4日 文京区白山 東京大学大学院理学系研究所付属植物園

旧東京医学校本館の前の草地でキアゲハを撮影して、北へ、次郎稲荷の方へ上がっていった。そこへツマグロヒョウモンが現れる。まだ4月のはじめである。今年のチョウの発生は全般的に早くなっているようだ。
 桜の花はまだ残っているだろうか?ハンカチの木はどうかな、などと思いながら歩く。白いこんもりとした花が咲いている木があった。傍に行ってみると白いトキワマンサクだった。マンサクは黄色い花や、赤い花を見ることが多いが白い花は初めてである。
 ハンカチの木は、花を咲かせ、白いハンカチを広げている。ツツジ園の各種のツツジもみんな満開だった。名残りのサトザクラは咲いていて、その下では小さな子供さんを連れた若いお母さんたちが、シートを敷いてお昼を楽しんでいる。
 総合研究博物館本館の前を入園口まで戻り、再度ツマキチョウの撮影を試みようと、ナノハナとショカツサイの咲くポイントへ向かった。だが、♂を含めて何頭かのツマキチョウは翔んでいるが、撮影できない。白いチョウのほとんどはモンシロチョウだった。例年はもっと多く翔んでいるはずだが、今年のツマキチョウの最盛期は10日ほど早かったのではなかろうか。

000_230404072 X700 小石川植物園 RX10M4.jpg
旧東京医学校本館(重要文化財) 2023年4月4日 文京区白山 小石川植物園

018_230404081t X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♂ -1
ツマグロヒョウモンの発生も早い。いつもの年では4月の後半になってみることが多いのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 146mm ISO200 ) 露出補正 なし
019_230404147t X900 ◎小石川植物園 Z50 Z18-140 - コピー.jpg 19.ツマグロヒョウモン♂ -2
前の写真と同じ個体。この種が関東の平地で、大型ヒョウモンの普通種となって久しいが、私がまだ小学生のころ、高尾山山頂から小仏峠へ向かう尾根道で、真正面から飛来してきた本種を、無我夢中でネットを一振り、ゲットしたのを鮮明に覚えている。もう70年も前のことである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
020_230404154 X900 小石川植物園 トキワマンサク Z50 Z18-140.jpg 20.白い花のマンサク(万作)
保土ヶ谷公園では黄色いマンサクを、舞岡公園ではオレンジ色、そして先日は深紅のマンサクの花も見た。この白いマンサクにはトキワマンサクという札が掛けられていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 54mm ISO360 ) 露出補正 なし
021_230404154 X900 小石川植物園 トキワマンサク Z50 Z18-140.jpg 21.トキワマンサクの木
その白い花が密集して咲いているトキワマンサクの木は、高さが5mくらいはあるとても大きな木だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_230404095 X900 ○小石川植物園 RX10M4.jpg 22.スズカケノキ<br> 説明版があって、「この木は明治9年に導入された日本で最も古いスズカケノキの一つです。街路樹として現在広く使われているモミジバスズカケはこのスズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種であることが知られています・・・」と書かれていた。見上げるほど高い木だ。♪友と語らん・・・で始まるダークダックスの歌を連想する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels<br> シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
023_230404104t X900 ○小石川植物園 ハンカチの木RX10M4.jpg 23.ハンカチノキ
花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれる。英語では"Handkerchief tree"、"Ghost tree"、"Dove tree"(鳩の木)などというそうだ。木の高いところで咲いていたので、写真が撮り難かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
024_230404116 X900 ○小石川植物園 ツツジ園 RX10M4.jpg 24.ミツバツツジ (三葉躑躅) ツツジ園
ミツバツツジという名称は、個別の種と、ミツバツツジ類の総称を指す場合が紛らわしい。これは傍に「ミツバツツジ」という札が立てられていたので、個別の種としてのミツバツツジと思う。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴で、雌しべは1個ある。おしべは確かに5本だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 45mm ISO200 ) 露出補正 なし
025_230404172 X900 小石川植物園 ツツジ園 Z50 Z18-140.jpg 25.シロバナフジツツジ(白花藤躑躅) ツツジ園
花が藤色のためフジツツジという。これは白花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 103mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_230404173 X900 小石川植物園 甘藷試作跡 Z50 Z18-140.jpg 26.甘藷試作跡の碑
青木昆陽がこの場所でサツマイモの試作を行ったことを示す碑があった。wikipediaによれば、和名のサツマイモは、江戸時代に琉球王国(現・沖縄県)を経て薩摩国(現・鹿児島県)に伝わり、そこでよく栽培された事に由来、「薩摩藩から全国に広まった芋」を意味している。別名として甘藷(かんしょ)があり、中国植物名も甘藷である。甘藷は「甘味のある芋」の意味である。また、江戸時代に飢饉を救う救荒作物として栽培が奨励された。飢饉対策に腐心していた江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の命によって、1735年、蘭学者の青木昆陽が薩摩から江戸に種芋を取り寄せて、小石川御薬園(現:小石川植物園)などでサツマイモを試作し、これをきっかけに東日本各地でも栽培が広がった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
027_230404177 X900 ◎小石川植物園 桜園 Z50 Z18-140.jpg 27.サトザクラ(里桜)の下で
総合研究博物館の手前にはソメイヨシノ林とう広場がある。ソメイヨシノは最盛期を過ぎていたが、まだまだサトザクラの札が掛けられた木は花がいっぱいであった。wikipediaによると、広義のサトザクラとは、サクラの栽培品種の総称である。そして狭義のサトザクラはオオシマザクラを基に誕生した栽培品種の品種群(Cerasus Sato-zakura Group)のことをいう。ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする自然交雑もしくは人為的な交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.8 1/1000秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
028_230404181 X900 ◎小石川植物園 桜園 サトザクラ Z50 Z18-140.jpg 28.サトザクラ
何というサクラと、何というサクラの雑種であるのかはわからない。白い花の八重桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/1000秒 101mm ISO100 ) 露出補正 なし
029_230404191 X900 〇小石川植物園 ショカツサイ Z50 Z18-140.jpg 29.ショカツサイ(諸葛菜)
もう一度ツマキチョウの写真を撮ろうと、ショカツサイとナノハナの咲くポイントへ行った。ショカツサイはアブラナ科でツマキチョウの食層の一つである。オオアラセイトウ(大紫羅欄花)というのが正式名称で、ショカツサイは諸葛孔明が広めたとの伝説からの別名だという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.5 1/1000秒 110mm ISO125 ) 露出補正 なし
030_230404121 X900 ◎小石川植物園 モンシロチョウ RX10M4.jpg 30.モンシロチョウ♂
ナノハナが咲くところには、一視野に4~5頭の白い蝶が翔んでいるが、そのほとんどはモンシロチョウが。ツマキチョウとは翔び方で区別できるが、目の前を翅を開いてスーッと翔ぶ個体の翅先のオレンジ色を見て、目で追うがまったく止まってくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 210mm ISO320 ) 露出補正 なし
031_230404197 X900 ◎小石川植物園 モンシロ Z50 Z18-140.jpg 31.タンポポに止まるモンシロチョウ♂ -1
モンシロチョウとツマキチョウの大きさはほとんど変わらない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
032_230404201 X900 ◎小石川植物園 モンシロ Z50 Z18-140.jpg 32.タンポポに止まるモンシロチョウ♂ -2
前の画と同じ個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
033_230404203 X900 ◎小石川植物園 ツバメシジミ Z50 Z18-140.jpg 33.ツバメシジミ♂ -1
足元でツバメシジミが翔んでいた。きれいなブルーの雄だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし
034_230404207 X900 ◎小石川植物園 ツバメシジミ Z50 Z18-140.jpg 34.ツバメシジミ♂ -2
裏面が見えるように撮る。尾状突起のところの小さなオレンジ色が良い。桜を見るには少し遅くなってしまったが、明日から某旅行社のツアーで奈良・吉野山へ2泊3日の旅行の予定である。新横浜6時45分集合と朝も早い。1時過ぎに帰路に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO360 ) 露出補正 なし

2023年1月 5日

氏神さま初詣 2023年1月2日

1月2日、今年も氏神さまである橘樹神社と保土ヶ谷神明社にお参りした。
 始めに天王町駅近くにある橘樹神社へ行く。昨年も1月2日にお参りした。自宅から歩いて15分足らずのところにある。
 例年のように「茅の輪くぐり」が設けられていた。8の字に3度くぐり抜けるのが一般的で、数年前までは確かにそうしていた記憶がある。だが、今年はただ、茅の輪を潜り抜けるだけになっていた。コロナ以降、拝殿での鈴緒もなくなっている。神楽殿では10時半からお神楽が始まった。橘樹神社はそれほど大きな神社ではないが、庚申塔(青面金剛像など)、神田不動尊、神明社の3つのお堂がある。すべてお参りして、天王町駅の反対側の保土ヶ谷神明社へ向かった。
 拝殿までの参道に並んで待ったが、参拝者はそれほど多くはなかった。並んでいる人の話では、昨日の元旦は大鳥居のある参道の入り口(バス通り・大門通り)まで参拝者の列が続いていたそうだ。
 神奈川県神社庁のホームページによれば、保土ヶ谷神明社は神奈川県神社庁の献幣使参向神社となっており、横浜市内では最も由緒のある古い神社の一つとされる。私たちがこの地へ移り住んできて以来、勝手に氏神さまとさせていただいているが、私の住む町は氏子区域から外れている。保土ヶ谷神明社には、本殿の右隣にある摂社・豊受大神宮ほか、全部で15の境内社がある。ここでもすべての境内社にお参りをしてきた。
 記述は、「御朱印 神社メモ」というサイトを併せて参照させていただいた。

000_230102023 X700 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg
保土ヶ谷神明社  茅の輪くぐり 2023年1月2日 横浜市保土ヶ谷区

001_230102007 X900 橘樹神社 G7X.jpg 1.橘樹神社 初詣
今年も氏神さまである橘樹神社に初詣をした。元旦に続きこの日も良い天気だった。3年ぶりに行動制限のない新年であったが、参拝者の数は昨年と変わらないように思えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_230102006 X900 橘樹神社 G7X.jpg 2.茅の輪くぐり
コロナ以前は、茅の輪くぐりの柱にその作法が書いてあって、3度潜り抜けていたが、今年は作法が書かれた札がなかった。鈴緒も外されている。神様といえども、まだまだコロナからは抜けきれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230102004 X800 橘樹神社 G7X.jpg 3.狛犬
よく見るとこの狛犬は背に苔が付くほど貫禄がある。嘉永5年(1852年)に奉納されたものが現存しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_230102003 X800 橘樹神社 G7X.jpg 4.ペットも初詣
拝殿の前では、何人かの参拝者が順番を待っていた。ペットは後ろを向いてお参りには関心がない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_230102005 X800 橘樹神社 G7X.jpg 5.橘樹神社 社殿とお札授与所
社伝によると、文治2年(1186年)創建と伝わる。かっての「牛頭天王社」が明治に入り神仏分離された。牛頭天王は神仏習合の神のため、神仏分離後に祭神は牛頭天王と同一神とされた素戔嗚尊(すさのおのみこと)に改められた。大正10年(1921年)、現在の「橘樹神社」へ改称されている。源頼朝が、天下の平定を祝し、国中の大小神祇を奉幣して祭祀を行った時の創建と伝えられている。神奈川県神社庁のホームページによれば、境内地は2.621㎡(793坪)で社殿は文政13年に改築され、大正12年、関東大震災に倒壊したが、昭和4年に復興した。神明総欅造り 屋根銅板葺で昭和20年4月15日 空襲による戦災の為全焼、昭和26年に復興、現在の社殿が再建された。橘樹神社の氏子区域に私たちが住む町が含まれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230102002 X800 橘樹神社 G7X.jpg 6.橘樹神社 神楽殿
新しくはないが立派な神楽殿がある。神楽殿は昭和36年(1961年)に造営されたもの。今年の新年のご挨拶に載せた画像もこの神楽殿で撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_230102011 X800 橘樹神社 神田不動尊 G7X.jpg 7.神田不動尊
橘樹神社には3つのお堂がある。その一つがこの神田不動尊。不動尊像には文化8年(1811年)の銘があるが、実際は昭和10年(1935年)に再建されたものという。神仏分離が進んだ中、こうして境内に不動堂が残されているのは珍しいそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
008_230102009 X800 橘樹神社 青面金剛像 G7X.jpg 8.庚申塔
その左手に庚申塔が3体並んだお堂がある。写真は3体並んだ庚申塔で、いずれも江戸時代のもの。右側の庚申塔は明和元年 260年前、左側の庚申塔は天和2年 340年前 。そして特に古いのが中央後ろにある六手青面金剛像で、寛文9年(1669年)350年前の横浜市内最古の庚申塔だそうだ。(磯貝長吉 掲示)と記された説明札があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
009_230102014 X800 橘樹神社 神田不動尊 G7X.jpg 9.お神楽
神楽殿の方からお囃子が聞こえてきた。神楽殿に戻ってみると、可愛らしいお嬢ちゃんが舞っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO160 ) 露出補正 なし
010_230102022 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 10.保土ヶ谷神明社
wikipediaによれば、神明神社(しんめいじんじゃ)は、天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社である。神社本庁によると日本全国に約5千社あるとされているが、一説には約1万8,000社とも言われるとあった。昨年は金沢でも神明宮にお参りしてきた。東京では兄の葬儀を行った阿佐ヶ谷神明宮にお参りしている。ここ保土ヶ谷神明社は、平安時代の天禄元年(970年)、天照大御神が榛谷(はんがや)の峯(その昔、現在の保土ヶ谷区から旭区にかけての地域は、榛谷御厨と呼ばれていた)に影向(ようごう:神仏が一時姿を現すこと)し、その後、川井、二俣川、下保土ヶ谷宮林、と遷座したと伝えられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_230102025 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 11.保土ヶ谷神明社 茅の輪くぐり
神明社は多くの参拝者が参道に並び、お参りの順番を待っていたが、その列は茅の輪くぐりから拝殿へと続く。茅の輪くぐりの注連縄には人の形の御幣があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_230102027 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 12.人形流し(ひとがたながし)
手水舎の近くには水神社という境内社がある。水神社は水場の守護を行っており、御祭神は水波能女神・御井神。小さな神池があり、人形流しをする事ができる。保土ヶ谷神明社の清流は境内地下70mから汲み上げた井戸水を、写真の右側から流しているとのこと。神池には数多くの人形が浮かぶ。人形流しは、知らず知らずの内に犯した罪や、積り積もった心身のけがれを取り除くための儀式ですと説明された札があった。茅の輪くぐりの注連縄にあったのはどうやらこのひとがたのようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/640秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_230102033 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 13.境内社
保土ヶ谷神明社には全部で15の境内社があり、本殿の左側に水神社、稲荷社、月読社、風宮があり、参拝順路に従って社殿の下を潜って反対側の日之王子社、切部之王子社、鹿島社、および、写真の厳島社、見目社、山神社、山王社、白鳥社、火神社、雷神社と天満宮の境内社をお参りする。お賽銭が大変だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 17mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_230102039 X800 保土ヶ谷神明社 G7X.jpg 14.神明社 境内風景
明るい日差しのもと、境内にはお参りを終え、凶を引いてしまったのか、おみくじを吉に転じるように願って結んでいる参拝者や、願い事を書いた絵馬を奉納する人たちでにぎわっていた。ここは穏やかで良いお正月だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/125秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年6月30日

リッチな一日・昆虫切手展と鳩山邦夫さんの蝶コレクションを観賞 6月4日

6月4日は「虫の日」である。毎年、その頃の土日に合わせて、目白の「切手の博物館」で「昆虫切手展」が開催される。2020年、2021年は新型コロナウィルス感染症のため中止になっていた。今回は3年ぶりの開催で「JPS 昆虫切手研究会50周年記念 第35回昆虫切手展の開催となった。私は何もしない会員であるが、会報で案内をいただいた。
 今年は6月4日(土)-5日(日)の開催であったので、6月4日の午前中に目自へ出かけた。湘南新宿ラインで新宿で山手線の乗り換えようとしたが、山手線は事故があり、止まっていた。私は目白は池袋の先だと勘違いして、池袋まで行こうと埼京線に乗った。その車窓から山手線が動いているのが見えたので池袋で下り、ひとつ戻らなくてはいけないことを確認して、山手線に乗った。会場に着いたのは、11時を少し過ぎていた。展示されているパネルを順に閲覧し、作者の方にもご説明いただけた。
 この日は、文京区教育センターで開催されている亡くなられた鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示会へ回ることにしていた。この日に同会場で行われる東京大学総合研究博物館の矢後勝也先生の講演を聴講しようと事前に申し込んでいたが残念ながらその抽選に外れてしまい参加することが出来なかった。
 目白から西日暮里乗換で湯島へ行ったが、その会場の文京区教育センターがなかなかわかり難い。その方向へと歩いて行くと、春日局墓所という「麟祥院」の前に出た。ここで寄り道をしてしまった。
 鳩山邦夫さんのコレクションの「蝶・魅惑の昆虫」という展示は素晴らしかった。見に行ってよかったと思う。
 帰りも地下鉄千代田線の湯島駅へ出たが、途中に湯島天神の大鳥居が見え、お参りしてい行こうと、また、しばし寄り道をしてしまった。

000_IMG_X700 20220621_0002.jpg
第35回昆虫切手展 クジャクチョウのカシエと切手に小型印(澤口尚子さん作)

001_220604094 X800 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 1.目白「切手の博物館」
目白駅を降りて、山手線の沿うように高田馬場方面にしばらく歩くと「切手の博物館」がある。第35回昆虫切手展の会場は、エレベータで3階に上がったところだ。「切手の博物館」の沿革はwikipediaによると、「1988年(昭和63年)に設立された旧郵政省所管の財団法人フィラテリーセンターを前身とする。渋谷区代々木(現在のJR東日本本社敷地の一部)の郵趣会館内にあったが、再開発に伴い1996年(平成8年)にJR東日本が所有していた現在地へ移転した。2000年(平成12年)に財団法人切手の博物館と名称変更、中央省庁再編に伴い2001年(平成13年)より総務省所管、2013年(平成25年)4月1日より一般財団法人切手の博物館。2018年より財団名称を一般財団法人水原フィラテリー財団に変更し現在に至る。」とあった。立派な建物である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_IMG_X800 20220621_0001.jpg 2.第35回昆虫切手展 パンフレット表紙
前回の第34回昆虫切手展で行った「世界一美しい蝶・総選挙」の上位に入った日本産のチョウとして「クジャクチョウ」を小型印に採用、クジャクチョウを中心にした会員の蒐集成果を中心に展示されている。作品紹介のパンフレットの表紙は、世界各国のクジャクチョウが描かれた切手が並べられていた。私は上段一番左のチェコが1961年に発行した画家シュヴァビンスキー原画の9種の蝶蛾切手の一枚が気に入っている。兄がスイスへ出張した時に、チョウ好きの小学生だった私に使用済みのこのセットをお土産に買ってきてくれたのを思い出す。
003_220604089 第35回昆虫切手展 G7X.jpg 3.第35回昆虫切手展 会場風景
JPS昆虫切手研究会は、1970年10月に発足し、2020年に50周年を迎える。JPS会員を中心に組織・運営されている昆虫切手愛好家の集まりである。もちろん、来られている方は会員以外の愛好家も多い。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
004_220604037 X800 第35回昆虫切手展 澤口さん作品 G7X.jpg 4.「日本の高標高・高緯度のチョウ」 澤口尚子さんの作品(部分)
日本の高山蝶など、高標高・高緯度に生息する蝶たちをテーマに、日本で発行された切手や、外国で発行された切手について、ご自分でお書きになっているカシエをまじえて2枚のパネルにまとめられている。そのカシエが生息地や生息環境、そして食草など正確で、かつ構図も良い。ご本人に解説していただくことが出来た。トップのクジャクチョウのカシエと小型印も澤口さんの作品だが、オカトラノオへ来て開翅して吸蜜するクジャクチョウの、そのあでやかな赤みががった緋色を白で抜いたところは流石と思った。展示されていた12のすべての作品を見させていただき会場をお暇したのは、正午を少し回っていた。これから湯島へ向かう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220604136 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 5.「麟祥院」 春日局墓所
目白から山手線で西日暮里へ出てそこから地下鉄千代田線に乗り換えて湯島で下車、文部大臣、労働大臣、法務大臣等を歴任された故鳩山邦夫さんのコレクションで「蝶・魅惑の昆虫」という展示会の会場である文京区教育センタへ向かう。文京区教育センター はなかなかわかり難い場所だった。探しながら春日通りをだらだらと上がって行くと、右側にお寺の門が見え、春日局の像があった。ちょっと寄り道をしていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_220604098 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 6.「麟祥院」山門
春日通りを右に入り、春日局の像の脇を進む見えてきたのは「麟祥院」の山門だった。「麟祥院」は臨済宗妙心寺派の寺院で山号は天澤山という。山門を入ると正面に本堂が見えた。開山は渭川周劉禅師、開基は「春日局」で、徳川三代将軍家光の乳母として知られている。春日局の命日は寛永20年(1943年))9月14日であるが、毎年10月14日に春日忌として春日局の法要を行っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_220604132 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 7.「麟祥院」墓地
山門を入って左手奥に進んでいくと墓地になっていた。境内に「東洋大学発祥之地」の碑(1987年(昭和62年)建立)がある。写真の2本の松の間に見える石碑がそれだ。1887年(明治20年)に井上円了がこの寺の一棟を借りて東洋大学の前身である哲学館を創立した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_220604106 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 8.春日局の墓塔 -1
墓地に入り右へ曲がると、左側に佐倉藩・堀田正俊の正室で稲葉正則の娘の墓、館山藩稲葉家分家の墓、右側には淀藩稲葉家の墓、春日局の孫である稲葉正則の正室・万菊の墓があった。そして、その正面が春日局の墓だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1250 ) 露出補正 なし
009_220604107 X800 春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 9.春日局の墓塔 -2
春日局(1579-1643年)の墓はの無縫塔だった。死後の世界からも政治を見通せるようにとの春日局の遺言に基づき、穴が穿って(ほじくって)ある。 門の左側に葵の紋、右側に「三」の紋がるが、この「三」は「折敷(おしき)に三文字」と呼ばれる春日局の夫、稲葉氏の家紋だそうだ。折敷とは四角形のとがった部分を削った形のことをいうのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_220604127 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 10.アゲハチョウ -1
サツキの花が咲いていた。そこにアゲハチョウがやってきた。夢中で吸蜜している。寄れたので、まずコンデジ(Canon G7X) を広角端にして撮った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
011_220604124 X800 〇春日局墓所 麟祥院 G7X.jpg 11.アゲハチョウ -2
別の個体が飛来して、サツキで吸蜜する。今度は望遠端の37mm(35mm版で100mm相当)にして撮る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし


000_IMG_X700 20220621_0003.jpg
「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクション展示会ポスター
  展示企画:矢後勝也・遠藤秀紀(東京大学総合研究博物館)引用

012_220604198 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 12.鳩山邦夫さんのコレクション「蝶・魅惑の昆虫」展示
「麟祥院」を後に、 もう一度スマホで文京区教育センタの場所を確認する。少し行き過ぎていたようだ。着いたのは午後1時を過ぎていた。 さっそく、展示会場へ行く。失礼ながら想像していた以上に素晴らしい標本が並んでいた。解説のパネルも素晴らしい。主催者のご挨拶には、「今回の展示では、蝶に魅了されて長く研究を続けていた元文部大臣・鳩山邦夫氏(1948-2016)により採集・飼育され、東京大学総合研究博物館に寄贈された多くの蝶類標本とその業績に触れながら、翅の多様性を創り出した進化の軌跡のほか、分類、生態、行動、遺伝などの様々な蝶類研究を紹介します。また、蝶が教えてくれる近年の生態系破壊や地球温暖化、外来種などの環境問題について、自然との共生も見据えながら解説します。美麗で魅惑的な存在感を放つ蝶にひき込まれながら、科学的な好奇心や探求心を抱いてもらえれば幸いです。」と述べられていた。幼いお子さんとご一緒に熱心に展示されている標本をご覧になっているお母さんがおられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO2000 ) 露出補正 なし
013_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 13.オオウラギンヒョウモンの標本
オオウラギンヒョウモンの雌の標本がずらりと並ぶ標本箱があった。鳩山邦夫さんは飼育もされるので、これはたぶんその標本と思う。私の手元に、私が中学生時代の1956年8月23日に長野県の海ノ口牧場で採集した本種の雄と雌、そして雄の裏面と3体の標本が残っている。その日、牧場の草原に本種が沢山翔んでいて、10数頭は採集したことを覚えている。今はごく限られたところにしか生息しない絶滅危惧Ⅰ類である。日本で最も減少したチョウのひとつと言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 31mm ISO2000 ) 露出補正 なし
014_220604204 X800 鳩山郁夫コレクション 文京区教育センター G7X.jpg 14.湯島天神 唐門
それほど広い会場ではなかったが小一時間、夢中になって「蝶・魅惑の昆虫」鳩山邦夫蝶類コレクションの展示を見た。会場を出て、方角を定めて、春日通りに出た。地下鉄の油島駅に向かって歩くと右手に湯島天神の鳥居が見えた。ここもお参りしていこうと思う。湯島天神入り口の交差点を渡って、唐門から境内に入った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_220604242 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 15.湯島天神唐門の門扉
唐門の門扉には、天神信仰で信徒とされる牛と、神紋の「加賀梅鉢紋」の浮彫彫刻がされていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
016_220604238 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 16.梅園
唐門を入って右側に緑濃い庭園があった。池や橋が配置され、婦系図 湯島の白梅の原作者である泉鏡花の筆塚がある。境内の約300本の梅木のうち約8割は白梅だそうだ。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_220604226 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 17.湯島天神 本殿
wikipediaにでは・・・湯島天神の社伝によれば、雄略天皇2年1月(西暦換算で458年)、雄略天皇の勅命により天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀る神社として創建されたと伝えられている。南北朝時代の正平10年(1355年)、住民の請願により菅原道真を勧請して合祀した。この時をもって正式な創建とする説もある。当の湯島天満宮では西暦458年創建としているそうだ。徳川家康が江戸城に入ってから徳川家の崇敬を受けた。江戸時代には多くの学者・文人が訪れ崇敬を集める一方、享保期には富籤の興行が盛ん(江戸の三富の1つ)になり庶民に親しまれた。明治5年近代社格制度において郷社に列し、明治18年に府社に昇格した。平成13年(2001年)、神社本庁の別表神社に指定された。平成12年(2000年)3月31日、「湯島神社」から「湯島天満宮」に改称されている。新社殿は、ご本殿と、参拝する人のための拝殿が幣殿で結ばれている「権現造り」の建築様式で、日本古来の「木の文化」を象徴する純木造である。写真の拝殿の後ろに本殿がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_220604227 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 18.絵馬
古来より江戸・東京における代表的な天満宮であり、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っているため受験シーズンには多数の受験生が合格祈願に訪れるが、普段からも学問成就や修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せている。牛に乗った菅原道真が描かれた絵馬(牛乗り天神)は、受験生たちに大人気。受験シーズンには、約3万枚の絵馬が奉納されると言われるが。奉納された絵馬はどうされるのかがちょっと気になった。私がいたことがある福岡の太宰府天満宮の場合は前の年の絵馬はおたきあげされ新年から新しいものに変わるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_220604245 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 19.拝殿と狛犬
拝殿の囲いの前には、両側に梅の木があり、それぞれ梅が彫られた立派な台座の上で狛犬が守っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
020_220604250 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 20.銅製表鳥居(都指定文化財)
拝殿を背に、境内をお茶の水方面へ行くと表鳥居がある。この鳥居は銅製で寛文7年(1667年)9月創建され、同11年修理した銘がある。下脚部にある唐獅子頭部の装飾は鳥居として特異なものだそうだ。数度の修理を重ねて維持されてきたが、都内に遺存する鋳造の鳥居としては時代も古く、製作も優秀なもので、昭和45年8月に東京都指定有形文化財に指定された。鳥居の様式は神明鳥居といわれるもので、横木が二重になり、反りをもって、柱が内側に傾いている。横木の上の方を笠木、下の方を島木といい、鳥居の大きさは、柱の下から上端についた台輪までの長さが3.88m、笠木上端の長さが6.81mだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
021_220604252 X800 湯島天満宮 G7X.jpg 21.夫婦坂
再び境内に入り、拝殿・本殿の脇にある末社の戸隠神社、笹塚稲荷にお参りして、夫婦坂の石段を切通坂と言われるは春日通りに下りた。帰路につく。そういえばまだ、昼食をとっていなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし


2022年4月 7日

法事で京都へ サクラ咲く古都 3月26日・27日

1月に亡くなられた娘の主人の父上の納骨式が、4月26日、京都にある興正寺というお寺で行われた。場所は二寧坂の近くだった。
 私たち夫婦は「大人の休日」を利用したので「ひかり」にしか乗れない。娘たち夫婦は、東京から「のぞみ」であり、京都駅で待ち合わせることとなった。京都駅からタクシーで興正寺へ向かう。
 納骨式は午後2時から1時間ほどで終了し、四国の丸亀から来られていた親戚のかたとご一緒に、予約されていた四条大橋の「東華菜館」というところで食事をした。「東華菜館」はとてもクラシックな建物だった。北京料理だったが味は良かった。
 そこからいったん、今夜の宿である高瀬川沿いの木屋町通りにある「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」というホテルに行った。8階がフロントであり、東山連山や清水寺が眺められるレストラン&バーになっていた。高瀬川には桜が咲き、ライトアップもされている。近くに名店「たん熊北浜」もあった。
 翌27日は、娘は仕事があるので27日中に帰るが、それまで京都で花見でもしようかということになっていた。娘のご主人が祇園で昼食を予約してくれていた。
 ホテルを出て、四条大橋を渡って左へ行く。少し鴨川上流方向へ行って右(東)に入ったところから祇園白川になる。辰巳大明神のところで白川に架かる巽橋を渡って、四条通に出る。四条通を左(東)へ歩き、八坂神社の石段を上がって西楼門から境内に入った。八坂神社の本殿にお参りして、南楼門を出て左へ、丸山公園へ行く。見事に咲いた枝垂れ桜が目に入った。
 そこから南へ下り、「寧々の道」を歩く、この日は日曜日とあってか人が多く出ていた。若い方が多い。高台寺の脇を歩く。10時になった。朝は何も食べていなかったので少々腹が減ってきた。店を開けたばかりの「京だんご 藤菜美」というお店に入る。冷たい抹茶とみたらし団子が美味かった。あっという間に店はお客でいっぱいになってきた。「ねねの道」を左に曲がり「維新の道」に入る。パークハイアットホテル京都があるところを右に折れると二寧坂だ。二寧坂を上がったところを右(西)へ、八坂の塔を見ながら歩く。そして、建仁寺のところで祇園花見小路へでた。
 花見小路を四条通に向かって進み、路地を右に入ったところに娘の主人が予約しておいてくれた「岩元」という料理屋があった。ビールで喉の渇きを癒し、日本酒、そして懐石料理を堪能した。
 ゆっくり食事をして、次の目的地にした錦市場に向けて歩き始める。四条通を烏丸の方へ歩き、四条河原町の先の寺町通を右に入った。錦天満宮のところを左へ錦小路通りに入った。390mのアーケードを往復して、四条通に戻り、四条大橋を渡ってホテルに戻った。一休みしてから、ぶらぶら歩いて、先斗町通りにあった蕎麦屋に入り、蕎麦寿司などをあてにして、また一杯飲んだ。
 娘とはそこで別れたが、娘の主人は明日、私たちと高野山へ行ってくれる。

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高瀬川ほとりの桜 2022年3月26日

001_220326006 X800 京都 興正寺 G7X.jpg 1.興正寺 本堂
娘の主人の父が1月に亡くなられた。奥様は4年前に亡くなっているが、京都がお好きだったので、そのときに菩提寺をここに決められた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_220326017 X800 京都 東華菜館 G7X.jpg 2.東華菜館
wikipediaによれば、この建物はヴォーリズ建築事務所による設計で、1926年竣工という。同店のエレベータは1924年OTIS製で京都府内最古、日本に現存する最古級のエレベータでもある。このエレベータは手動式で、L字状に2箇所の出入り口を有していた。四条大橋のたもとに建っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
003_220326019 X800 京都 南座 G7X.jpg 3.南座
東華菜館で案内された席から鴨川の対岸に南座が見えた。松竹が経営している。近代建築に桃山風の意匠を取り込んだ地上4階地下1階の建物は国の登録有形文化財となっている。wikipediaによれば、江戸時代(慶長年間 1596-1615年)初期に起源を発し、元和年間に官許されたとされる劇場で、同一の場所で今日まで興行を続けてきたという意味では、日本最古の劇場である。名称の由来は、四条通の南側に位置しているため。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO3640 ) 露出補正 なし
004_220326047 X800 京都 ホテル門 G7X.jpg 4.「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」と高瀬川に咲く桜
ホテルに着いてしばらくの間、四国の今治から来られていた方と一緒に、「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」の8階にあるレストラン&バーで歓談したあと、そのかたを送りがてら下へ下りた。高瀬川のほとりはまだ咲き始めだが桜に風情があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_220326050 X800 〇京都 ホテル門 G7X.jpg 5.高瀬川の桜
wikipediaによれば、高瀬川は、江戸時代初期(1611年)に角倉了以・素庵父子によって、京都の中心部と伏見を結ぶために物流用に開削された運河である。開削から大正9年(1920年)までの約300年間京都・伏見間の水運に用いられた。名称はこの水運に用いる「高瀬舟」にちなんでいるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/30秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_220327151 X800 〇Gate Hotel Z50 18-140.jpg 6.小学校の名残り
翌27日の朝、1階へ下りて来ると1台のピアノが置かれていた。「ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC」は京都市立立誠小学校の跡地に建てられた。そのピアノは立誠小学校で長年愛用され、復元された Grotrian Steinweg のピアノだった。wikipediaによれば、学制創設以前の1869年に開校したいわゆる番組小学校のひとつであり、1927年に完成した鉄筋コンクリート造校舎が現在、立誠ガーデン ヒューリック京都として現存している。この京都市内に現存する最古の鉄筋コンクリート造校舎は元・立誠小学校と呼ばれ、1993年3月の閉校後にもさまざまなイベントに使用されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/100秒 27mm ISO6400 ) 露出補正 なし
007_220327160 X800 Gate Hotel Z50 18-140.jpg 7.旧京都市立立誠小学校正門と角倉了以翁顕彰碑  旧京都市立立誠小学校正門が在ったところに、角倉了以翁顕彰碑があった。角倉了以 ( 1614年~1554年)は、慶長12(1611年)京都二条から伏見に至る運河を計画、淀川に接続させる高瀬川の開鑿を,自費で困難な条件を克服して完成し、京都の町に木材,食糧,薪炭などの物資が運送された。幕府は高瀬川の通航料を徴収し,幕府と角倉の収益とし,角倉は代々淀川の河川交通や高瀬川を支配した。高瀬川の完成直後に病没している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220327164 X800 たん熊北店本店 Z50 18-140.jpg 8.朝のたん熊北店
すぐ近くにすっぽん料理でも有名な名店「たん熊」があった。すでに掃除がされたのだろうか店の前はきれいに掃き清められていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO280 ) 露出補正 なし
009_220327175 X800 四条大橋と南座 Z50 18-140.jpg 9.朝の四条大橋と南座
ホテルを出て、木屋町通りを南へ歩き、四条通に出た。四条通を東へ向かう。四条大橋を渡って右側の角が南座である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220327178 X800 京都 先斗町通り Z50 18-140.jpg 10.先斗町通りの朝
四条大橋の手前に先斗町通りへの入口がある。「先斗町通りは三条通南から四条通間に約500m続く京都でも有数の文化・遊興の中心地として発展し、品格と賑わいを合わせ持つ通りである。通りは本2階建てを中心とする間口3間程度の伝統的建造物が両側に立ち並び、連続する軒下の空間や、街並みに規則的に配される玄関戸、繊細なスケール感を特徴とした空間から構成されている(以下略)」と記され木の札が立っていた。その朝の風景である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO450 ) 露出補正 なし
011_220327181 X800 京都 鴨川 四条大橋から Z50 18-140.jpg 11.鴨川堤
朝の鴨川堤ののどかな風景である。向こうに見えるのは三条大橋だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO110 ) 露出補正 なし
012_220327190 X800 京都 祇園白川へ Z50 18-140.jpg 12.祇園白川沿いの桜 -1
四条大橋を渡って少し北へ歩き、鴨川の注ぐ白川沿いに右へ行く。ここが桜の名所である祇園白川の始まりだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
013_220327195 X800 〇京都 祇園白川へ Z50 18-140.jpg 13.祇園白川沿いの桜 -2
五分咲きというところだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO110 ) 露出補正 なし
014_220327200 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 14.祇園白川沿いの桜 -3
午前9時すぎ、まだ人は少ない。和服姿の二人が自撮りをしているが、何故か二人ともスマホを掲げている。さらにもう一人左手の女性もスマホで二人を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 76mm ISO180 ) 露出補正 なし
015_220327204 X800 〇京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 15.祇園白川沿いの桜 -4<br> 白川のほとりに建つ本二階というのだろうか町屋風の木造建築に趣がある。京町屋は江戸時代半ばには現在残る形になったとされる。外観は、紅殻格子(べんがらこうし)と呼ばれる色の濃い塗料で塗られた格子、虫籠(むしこ)窓(目の細かい縦の格子が等間隔に並ぶ虫籠格子をつけた窓)、犬矢来(軒下にある柵。 犬の放尿よけと言うことで、犬矢来と言う。 道路との境界を表している物でもあり、泥はねや、砂利がはねて傷が付くことから外壁を守ることもできる。)などが特徴的であるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO220 ) 露出補正 なし
016_220327220m X800 〇京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 16.辰巳大明神
白川南通と新橋通の分岐点に当たるところに 辰巳大明神という小さな神社があった。祇園の辰巳大明神(辰巳神社)は、その名のとおり、御所の辰巳の方角(東南)の守護神として祀られたそうだ。祇園の芸妓や舞妓が芸事の上達を願う神として、また、商売繁盛の神として信仰されているという。地域の守り神として町民が毎日交替で奉仕に当たり、初午など年4回の神事には、伏見の稲荷大社から神官が来られるそうだ。辰巳大明神の横に巽橋という橋があるが、そこに狸が住んでいて、橋を渡る人を騙して川の中を渡らせるという悪戯をするため、困った人々が狸を祀る祠を建てたところ悪戯が収まったのだという言い伝えがあるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
017_220327225 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 17.巽橋
祇園白川の中心である巽橋。ここを渡って細い路地を通って四条通に出た。橋で写真を撮る観光客が絶えない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO180 ) 露出補正 なし
018_220327236 X800 京都 祇園白川 Z50 18-140.jpg 18.花見小路通り
四条通に出て八坂神社の方へ少し進むと右手(南側)に花見小路通りの入り口が見えた。花見小路通りは四条通の反対側(北)から続いている。この時間はまだ歩く人は少ないが、花見小路は観光客で賑わう。wikipediaには「四条通以南はもともと建仁寺の領地であったものが明治以降発展した。由緒ある茶屋や料理屋が立ち並ぶ。2001年に電線類地中化、石畳の整備が完成し、情緒ある町並みへと生まれ変わった。」とある。花見小路をまっすぐ進むと建仁寺だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 55mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220327238 X800 京都 八坂神社 Z50 18-140.jpg 19.八坂神社 正面
四条通の正面が八坂神社の西楼門だ。京都を象徴する代表的な顔のひとつである。「祇園」さんとして古くより京都の人々に親しまれてきた八坂神社は、本殿(国宝)をはじめ境内外に多数の摂社、末社を有し、その多くが重要文化財に指定されている。世界的にも有名な祇園祭は日本三大祭でもあり、疫病が鎮まるようにとの祈りを込めて約1150年前(平安時代)にはじまった八坂神社の祭礼である。(八坂神社ホームページ参照)境内に入り、まず本殿にお参りする。コロナ禍でどの神社でも取り外されていた鈴の緒が復活していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
020_220327249 X800 京都 祇園 八坂神社 Z50 18-140.jpg 20.八坂神社 出店
午前10時20分前、八坂神社の境内には多くの出店が並んで、開店の準備をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 63mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_220327263 X800 〇京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 21.円山公園  祗園しだれ桜 -1
八坂神社の南楼門から出て東に歩くと、誘い込まれるように丸山公園に入った。ここは京都の桜の名所である。まず、この枝垂れ桜が視界に入った。明治19(1886年)に開園した京都市内で最も古い公園だそうだ。祗園しだれ桜に代表される桜の名所であり、古くから市内随一の行楽地として発展してきた。ホームページによると、この桜の名は 一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)といい、現在は二代目だそうだ。「初代のシダレザクラ」は、根回り4m、高さ12m、樹齢200年余で、昭和13年、天然記念物に指定されたが、昭和22年枯死した。現在ある桜は、これに先立つ昭和3年に、15代佐野藤右衛門氏が初代のサクラから種子を採取し、畑で育成したものを、同氏の寄贈により、昭和24年に現地に植栽したもの。現在の容姿は、樹高12m、幹回り2.8m、枝張り10mであると。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_220327267 X800 京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 22.新緑の柳
すぐ前に瓢箪池という池があり、その淵に立っている柳の葉の新緑の輝きに目を奪われた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
023_220327269 X800 京都 円山公園 Z50 18-140.jpg 23.円山公園  祗園しだれ桜 -2
青空を背景にこの桜を見ることが出来てラッキーだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 32mm ISO110 ) 露出補正 なし
024_220327299 X800 〇京都 寧々の道 岡林院 Z50 18-140.jpg 24.ねねの道 岡林院入り口
ねねの道は、この時間になり人通りが多くなってきた。二寧坂のほうへ向かって歩いて行き、ふと左手を見ると、写真のような静かな道があった。岡林院(こうりんいん)の入り口である。岡林院は豊臣秀吉と北政所(ねね)ゆかりの高台寺の塔頭寺院として、1608年久林元昌禅師によって創建された。通常非公開だそうだ。その先の「藤菜美」という京団子の店に入り、冷たい抹茶とお団子を食べた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 35mm ISO140 ) 露出補正 なし
025_220327325 X800 京都 二寧坂 Z50 18-140.jpg 25.ねねの道 二寧坂へ
ねねの道を南へ進み、維新の道を少し左(東)へ歩き、パークハイアット京都(ホテル)の角を再び右へいくと二寧坂になる。若い方々を中心に人通りが多い。二寧坂は清水寺に続く道で京都土産のお店が軒を並べる、石畳の風情ある京都観光のスポットになっている。二寧坂とは産寧坂の下にある道になる。二寧坂は産寧坂伝統的建造物群保存地区に含まれており、石段や石畳など環境保全が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 33mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_220327336 X800 〇京都 二寧坂 Z50 18-140.jpg 26.二寧坂坂上
二寧坂の上に出た。まっすぐ進むと産寧坂だが、私たちは清水寺への参拝は割愛して、左(西)へ曲がって、八坂の塔の方向に進む。昼食の予約時間があるのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 103mm ISO140 ) 露出補正 なし
027_220327342 X800 〇京都 八坂の塔 Z50 18-140.jpg 27.八坂の塔へ
八坂の塔への道はだらだらと下る道になっている。和服姿のふたりにカメラマン(女性)が付いて写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO140 ) 露出補正 なし
028_220327347 X800 〇京都 八坂の塔 Z50 18-140.jpg 28.八坂の塔と枝垂れ桜
八坂の塔は、京都市東山区八坂上町にある臨済宗建仁寺派の法観寺(ほうかんじ)という寺院にある塔。そびえ立つ五重塔は通称「八坂の塔」と呼ばれ、周辺のランドマークとなっている。境内は狭く、塔以外に目だった建築物がないことから、「八坂の塔」は寺自体を指す通称ともなっている。伝承によれば五重塔は崇峻天皇5年(592年)に聖徳太子が如意輪観音の夢告により建てたとされ、その際仏舎利を三粒収めて法観寺と号したという。現存する五重塔は15世紀の再建であるが、創建時の塔跡に建てられており、古代寺院に特有の地下式の心礎(心柱の礎石)が残っている。(wikipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 54mm ISO110 ) 露出補正 なし
029_220327377 X800 京都 花見小路 Z50 18-140.jpg 29.花見小路通り
何処をどう通ったかは、定かではないが、娘のスマホにより建仁寺の脇に出た。四条通から花見小路を来ると建仁寺に突き当たる。建仁寺へ入っていく人は多くない。花見小路は車が通る。警備員が観光客に、両端を歩いてもらうのに苦労している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 71mm ISO100 ) 露出補正 なし
030_220327381 X800 京都 花見小路 Z50 18-140.jpg 30.花見小路の路地
花見小路の路地は静かだ。路地に入っての撮影は禁止されている。料亭も多く、人が集まると騒がしくなるからだろうか? 私たちは娘の主人が納骨式参列のお礼にと予約してくれていた「岩元」という料理屋に上がり、懐石料理を楽しんだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_220327386 X800 京都 花見小路 岩元 Z50 18-140.jpg 31.料理屋の2階から
この写真は料理屋で案内された2階の部屋から、すだれ越しに下に見える路地を撮った。京町屋が美しく並ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
032_220327393 X800 京都 鴨川 四条大橋 Z50 18-140.jpg 32.鴨川の流れ
2時ごろ、食事を終え、これからどうしようと相談した結果、錦市場へ行こうということになった。再び四条通に出て、西へ歩き、四条大橋を渡った。鴨川上流を眺める。午後の光は朝とは違う。鴨川は京都市北区の雲ケ畑に建つ金光峯寺志明院(岩屋不動)境内に在る洞窟からの湧水から始まり、最初の一滴とされ祀られている。そして、一級河川鞍馬川と合流後、北区上賀茂で京都盆地に出る。上賀茂神社(賀茂別雷神社)、下鴨神社(賀茂御祖神社)脇を南南東に流れ、賀茂大橋(加茂大橋)手前で一級河川高野川と合流する。そこから京都市内を真南に流れ、四条大橋上流で一級河川白川と合流したのち南西へ流に振り、五条大橋から再度南下していくそうだ。(wikipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 47mm ISO110 ) 露出補正 なし
033_220327400 X800 京都 錦市場 錦小路通り Z50 18-140.jpg 33.錦小路通り 錦市場
四条河原町の先を右に寺町通りに入る。この寺町通りも立派な商店街だった。やがて右手に錦天満宮が現れた。そこから左に折れると錦小路通りで錦市場である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 93mm ISO2800 ) 露出補正 なし
034_220327425 X800 〇京都 錦市場 錦小路通り Z50 18-140.jpg 34.錦市場
錦市場の390mのアーケードには、いろいろな店がある。家内と娘はゆばを買ったり、お茶を買ったりしていた。こんな店があった。酒屋さんなのだろうが、どうも立ち飲みで飲めそうな店だ。若い頃、退社後、東京駅から帰宅の電車に乗るのに、八重洲口へ歩く途中に、仲間で「バー・タチ」と呼んでいた立ち飲み酒屋があったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/320秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
035_220327430 X800 〇京都 錦市場 錦天満宮 Z50 18-140.jpg 35.錦天満宮
錦市場の390mのアーケードの、ほぼ先端まで歩いてまた錦天満宮まで戻ってきた。錦天満宮もまた天満天神(菅原道真)を祀る。京の台所といわれる錦市場の東の端にあり、学業に加え商売繁盛も御利益があるという。wikipediaによれば、その歴史は長保5年(1003年)、菅原道真の父親である菅原是善の旧邸菅原院跡地にあった歓喜寺を源融の旧邸・六条河原院の跡地に移築し、その鎮守社として天満天神を祀った天満宮として創建されたのに始まる(菅原院の地には菅原院天満宮神社が建てられる)。と記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO450 ) 露出補正 なし


2021年1月19日

氏神さま初詣 1月4日

新型コロナ・ウイルスの感染拡大で明けた令和3年、元旦から、気温は低いが晴れた日が続く。三が日は一歩も外へ出ないで過ごしたが、4日、氏神さまに初詣をした。
 私たちが住む集合住宅の廊下に出ると、雲一つない青空に富士山がくっきりと眺められた。毎年、手前の風景が少しずつ変わる。
 まず、4年前から、かみさんの姉が入居している介護施設へ新年の挨拶に行った。 歩いて行けるところにある、 姉との面会は玄関のガラス戸越しに、スマホを介しての会話である。こちらは玄関の外側に座るのだから寒い。15分くらいお互い笑顔で話をして、また来ますと別れた。高齢入居者の感染予防は鉄壁だった。
 少々アップが遅くなってしまったが、初詣は、保土ヶ谷神明社と橘樹神社である。保土ヶ谷神明社には比較的遠方から車で初詣に来られる方も多い。
 神社も感染予防で鈴緒が取り外されていた。静かな初詣だ。一日も早くコロナが終息するのを願うばかりだ。初詣のあと、帷子川に沿った道を少し散歩して帰った。
 保土ヶ谷神明社については、「御朱印神社メモ」というとても詳しく解説された素晴らしいサイトを参考にさせていただいた。

1.富士山
玄関を出て、エレベータに向かうと正面に富士山が見える。空気も澄んでいるのだろう、くっきりと見えた。手前には、いろいろな建物が見えるのだが、望遠端の112mm(35mm版換算600mm)で撮りトリミングした。七合目、八合目くらいから山頂という辺りだろうか。

  Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.6 1/320秒 112mm ISO80 ) 露出補正 なし
001_210104002mtc X800 〇 富士山 SX620HS.jpg
2.保土ヶ谷神明社 参道
保土ヶ谷神明社の石畳の立派な参道を進むと、茅の輪の先に本殿が見える。正月4日と言えども、何時もより参拝者が少ない。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/160秒 15mm ISO80 ) 露出補正 なし
002_210104009 X800 神明宮 SX620HS.jpg
3.農耕具
参拝順路に従って本殿の下をくぐって右側に抜け、境内社を参拝していくようになっているが、その地下通路に農耕具が展示されていた。特に由来の説明はない。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 4mm ISO500 ) 露出補正 なし
003_210104013 X800 神明宮 SX620HS.jpg
4.豊受大神宮
本殿の右隣に出ると摂社・ 豊受大神宮があった。神明社、神明宮、神明神社は、神社本庁によると日本全国に約5千社あるとされているが、その祭神は天照大神で、保土ヶ谷神明社の本殿は、いわば伊勢神宮の内宮であり、この豊受大神宮は、伊勢神宮の外宮にあたるそうだ。元和5年(1619年)に造営された旧本殿の木材を一部使用しているため、継ぎ接ぎのように見えるのが特徴的と言われる。  

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/30秒 4mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_210104016 X800 神明宮 SX620HS.jpg
5.境内社
保土ヶ谷神明社には全部で15の境内社があるが、本殿の左側に水神社、稲荷社、月読社、風宮があり、参拝順路に従って本社を潜ると、日之王子社、切部之王子社、鹿島社、および、写真の厳島社、見目社、山神社、山王社、白鳥社、火神社、雷神社と天満宮の境内社をお参りする。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 4mm ISO80 ) 露出補正 なし
005_210104017 X800 神明宮 SX620HS.jpg
6.清流・人形(ひとがた)流し 水神社
近くには境内地下70mから汲み上げられた井戸水が流れる小さな神池が整備されている。ひとがた流しとは、知らず知らずのうちに犯した罪や、積もり積もった心身の汚れを取り除くための儀式であり、和紙を切り抜いたひとがたで体を、悪いところは念入りに撫ぜ、人形に息を吹きかける。人の汚れ、罪が付着した人形を上池に流すとあった。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/30秒 4mm ISO80 ) 露出補正 なし
006_210104020 X800 神明宮 SX620HS.jpg
7.保土ヶ谷神明社境内
保土ヶ谷神明社の社有地は、境内・風致林あわせて、約6千坪と言われる。本殿は神明造で、平成10年に建造された。保土ヶ谷神明社は神戸町と程ヶ谷町の鎮守として崇敬を集めた。この辺りは程ヶ谷町(保土ヶ谷町)、岩間町、神戸町、帷子町の4つの町からなる。程ヶ谷宿のうちの神戸町に鎮座し、残りの帷子町と岩間町は「橘樹神社」が鎮守とされた。 神奈川県神社庁のホームページによれば、現在の氏子区域は、16町、45自治会・町内会で、狩場町、権太坂、境木本町、境木町、藤塚町、法泉、初音ヶ丘岩崎町、霞台、保土ヶ谷町、月見台、帷子町、桜ヶ丘、天王町スカイハイツだそうだ。私が住む峰岡町は氏子区域から外れているが、勝手に氏神さまになっていただいている。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/640秒 4mm ISO80 ) 露出補正 なし
007_210104023 X800 神明宮 SX620HS.jpg
8.橘樹神社
何時もの通り、天王町駅の反対側にある橘樹神社へお参りした。ここも静かな初詣だった。社殿の鈴緒は外されている。神奈川県神社庁のホームページによれば、境内地は2.621㎡(793坪)で社殿は文政13年に改築され、大正12年、関東大震災に倒壊したが、昭和4年に復興した。神明総欅造り 屋根銅板葺で昭和20年4月15日 空襲による戦災の為全焼、昭和26年に復興、現在に至るとされている。橘樹神社の氏子区域に峰岡町が含まれていて、ほかに天王町、宮田町、岩間町、帷子町、鎌谷町、川辺町、和田町、常磐台、峰沢町、岡沢町、釜台町におよぶ。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 6mm ISO80 ) 露出補正 なし
008_210104024 X800 橘樹神社 SX620HS.jpg
9.青面金剛(しょうめんこんごう)
橘樹神社の境内の奥には、 六手青面金剛像ほか庚申塔3体と神田不動尊がある。写真は3体並んだ庚申塔で、右側の庚申塔は明和元年 260年前、右後ろの庚申塔が六手青面金剛像で、寛文9年 350年前、左側の庚申塔は天和2年 340年前 (磯貝長吉 掲示)と記された説明札があった。青面金剛 像は中国の道教思想に由来し、日本の民間信仰である庚申信仰の中で独自に発展した尊像だそうだ。寛文のはじめごろから、江戸の石工を中心に造られるようになり、やがて地方にも普及した。この青面金剛像は、寛文9年(1669年)に作られている。青面金剛としては横浜最古であり、六手青面金剛としては県内でも最古の像と思われると説明板に書かれている。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/40秒 5mm ISO80 ) 露出補正 なし
009_210104025 X800 橘樹神社 SX620HS.jpg
10.神田不動尊
その隣には不動堂である神田不動尊がある。不動尊像には文化8年(1811年)の銘があるが、昭和10年(1935年)に模して再建されたもの。神仏分離が進んだ中、こうして境内に不動堂が残されているのは珍しいという。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/100秒 5mm ISO80 ) 露出補正 なし
010_210104028 X800 橘樹神社 SX620HS.jpg
11.橘樹神社鳥居
橘樹神社は相鉄線の天王町駅から国道16号線へ抜ける道の左側にある。大正14年(1925年)に建てられこの鳥居から社殿へ続く参道の右側には、境内社の神明社があり、天照大神の他、稲荷大神、猿田彦大神が祀られている。手水舎は昭和36年(1961年)に建立された。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 5mm ISO80 ) 露出補正 なし
011_210104029 X800 橘樹神社 SX620HS.jpg
12.サクラの紅葉 12月16日撮影
2週間ちょっと前に撮った写真だが、今年は木々の紅葉がきれいだと思う。幹からでた小枝の紅葉も良い。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 5mm ISO80 ) 露出補正 なし
012_201216 X800 IMG_0653.jpg
13.ドウダンツツジ
ドウダンツツジの紅葉も色鮮やかだ。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 18mm ISO80 ) 露出補正 なし
013_210104033 X800 〇帷子川 SX620HS.jpg
14.帷子川のオオバン
帷子川には水鳥が集まる。以前は見ることが少なかったが一昨年あたりから、オオバンが来るようになった。

  Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/125秒 55mm ISO80 ) 露出補正 なし
014_210104031 X800 帷子川 オオバン SX620HS.jpg
15.ホシハジロ
ホシハジロは帷子川の常連である。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/400秒 63mm ISO80 ) 露出補正 なし
015_210104039 X800 帷子川 SX620HS.jpg
16.我先に!
餌を投げ込んだおじさんがいた。鳥たちはいっせいに突進する。オオバン、ホシハジロ、オナガガモ、画面に見えないが、キンクロハジロ、カルガモまでいる。

Canon PowerShot SX620 HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/160秒 91mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_210104052 X800 〇帷子川 SX620HS.jpg


2020年12月 7日

琵琶湖をぐるっとGo To トラベル 11月25日~27日 (2)近江八幡 11/25

近江商人の街、近江八幡に着いたのは午後3時20分ごろだった。もう日が傾いてきている。近江八幡は以前より一度訪ねてみたいと思っていた。
 1585年、18歳にして近江43万石の領主に任ぜられた豊臣秀次は、八幡山山頂に築城し、信長亡き後の安土城下の民を近江八幡に移し城下町を開いた。 町を開いて10年で、八幡山城は廃城となるが、秀次はわずか5年の八幡山城在城の間に、自由商業都市としての発展を目指して楽市楽座を施行、城の防御である八幡堀を琵琶湖とつなぎ、往来する船を寄港させるなど商いのまちとしての繁栄の基盤を築いたという。若くして悲運の最期を遂げた秀次だが、近江八幡の開町の祖として市民に慕われており、彼のまちづくりにかけた情熱は、今日、八幡堀や町並み保存運動をはじめとする歴史を活かした近江八幡のまちづくりに受け継がれているという。
 今の近江八幡市の人口は8万人ほどで、滋賀県では7番目である。

近江八幡八幡堀 X700.jpg
近江八幡観光物産協会 八幡堀周辺地図 引用

13.八幡山
バスは日牟礼八幡宮という神社へ向かう。その手前から左手に八幡山(271.9m)が見え、頂上付近に秀次の菩提寺である村雲御所瑞龍寺が見える。 かっての八幡山城 の石垣も見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125076_013 X800 近江八幡 八幡山瑞龍寺RX10M4.jpg
14.八幡山ロープウェイ
八幡山城跡へ上がる全長543mのロープウェイがあった。私たちの観光バスの会社である近江鉄道が運行していて、バスガイドさんから割引券が配られた。ロープウェイに乗ると、散策と往復で小一時間はかかるようだ。近江商人の故郷と言われる八幡堀を散策することを優先したかったので断念した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO640 ) 露出補正 なし
201125078_014 X800 近江八幡 八幡山ロープウェイ RX10M4.jpg
15.日牟礼八幡宮
まず日牟礼八幡宮 にお参りする。立派な神社だ。境内は八幡伝統的建造物群保存地区になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO400 ) 露出補正 なし
201125081_015 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
16.日牟礼八幡宮 楼門の扁額
日牟礼八幡宮の創建は成務天皇元年(131年)と伝えられる。 文禄4年(1595年)、八幡山城は廃城となったが、城下町は近江商人の町として発展し、日牟礼八幡宮は守護神として崇敬を集めた。調べてみたが現社殿がいつ建てられたのかわからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125083_016 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
17.日牟礼八幡宮 拝殿
左手前が拝殿で右の石段を上がって左側が本殿だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO1200 ) 露出補正 なし
201125087_017 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
18.馬像
馬の像があった。神馬というものだろう。近江八幡の多くの神社には馬の像があるそうだ。そのわけを調べてみようと思ったがわからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1250 ) 露出補正 なし
201125092_018 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
19.「たねや」
東京や横浜にも多くの店がある「たねや」という菓子屋さんは滋賀県近江八幡がホームグラウンドである。日牟礼神社のすぐ前に「日牟礼ヴィレッジ」という処があるが、そこが「たねや」のシンボル的な店だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
201125096_019 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
20.八幡堀 白雲橋
日牟礼八幡宮を背にして八幡堀に向かって歩くと堀に白雲橋が架かっていた。地図を見ると、堀は東にある西の湖から琵琶湖へ通じている。橋の上から琵琶湖方向を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
201125100_020 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
21.八幡堀めぐり
所要時間35分での和船の八幡堀めぐりがある。大人一人1,000円だそうだ。これは白雲橋の上から東の方(西の湖方向)をみたところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO320 ) 露出補正 なし
201125106_021 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
22.白雲館
白雲橋を渡って、通り(京街道)を渡ると白雲館という洋風の建物があった。 白雲館は、明治10年、八幡商人たちにより、子どもの教育充実を図るために建てられた、かつての八幡東学校だそうだ。その費用のほとんどが寄付で賄われ、当時にして6,000円が集められたそうだ。余計なことだが、明治10年当時の貨幣価値で1,000円は290万円ないし750万円という説がある。現在は、観光案内所及び市民ギャラリーとして 活用されていた。建物は市の登録文化財である。館内に入って、資料などを閲覧した。壁に「当館を訪れた著名人」として北大路欣也さん、萬田久子さんほか、25~26名のスターのサイン色紙が掲げられていていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
201125107_022 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
23.近江兄弟社発祥の地 メンターム資料館
「新町通り」を歩いてみたかったので、白雲館の前の通り(京街道)を西へ歩くとここへ出た。メンソレータムとメンタームの関係が良く分からないでいたので調べてみた。現在メンソレータムの商標はロート製薬が使用している。そのいきさつは、次のようである。日本で数多くの西洋建築を手懸け、建築家、社会事業家、また、信徒の立場で熱心なプロテスタント伝道者であった ウィリアム・メレル・ヴォーリズは 1905年、滋賀県立商業学校の英語教師として来日した。1910年に米国へ帰国し、メンソレータム社の創業者ハイドと出会い、10カ月の滞在後、建築家のレスター・チェーピンらを伴って日本に戻ってきた。そして、建築家のレスター・チェーピン、吉田悦蔵と3人で「ヴォーリズ合名会社」設立してメンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもある。それがのちの近江兄弟社である。しかし、その後近江兄弟社は経営が苦しくなり、メンソレータム社からの「生産継続の交渉をする意思はない」という返答を受けてメンソレータムの継続生産が出来ず、メンソレータムの販売権を失った。そこで、メンソレータムの製造設備を利用したオリジナルの類似製品の販売することを決め、メンソレータムの略称として従前より商標登録してあった「メンターム」を商品名として用いた。メンタームの商標は1965年7月27日に出願され、1967年10月3日付で登録(第757274号)されている。しかし、いったんは自主再建を断念、1974年12月24日に会社更生法を申請した。 その翌年の1975年4月22日にメンソレータムの販売権はロート製薬が取得、さらに1988年にはメンソレータム社本体もロート製薬に買収された 。近江兄弟社は再興を模索し、1975年9月12日に新たに主力商品として「メンターム」(当時の商品名は「メンタームS」だった)の製造を始め、自主再建の足がかりをつかんだのだ。  近江兄弟社は現在、資本金9,600万円、従業員約170名である。本社、工場は近江八幡市にある。ちょっと長いコメントになってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
201125114_023 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
24.新町通り 旧西川家住宅
当時の町並みが残る通りはいくつかあるのだが、時間も限られているので、最も近くて、最もその風情が残るという新町通りに入ってみた。メンタームの資料館の先を左に入る。先ず右側に旧西川家住宅があった。江戸時代から明治時代前半にかけて活躍した近江商人西川利右衛門の屋敷で、国の重要文化財に指定されている。近江商人というのは 、近江全域から万遍なく商人が生まれたわけではなく、商人が多く輩出した地域には偏りがあり、また地域によって活動時期・進出地域・取り扱い品目などに違いがある。その中で八幡商人は八幡山城の城下町建設に際し、旧安土城下や近在の商人が集まったのが始まりで、畳表や蚊帳といった地場産業を育て商材とした。早い時期から江戸に進出し、また蝦夷地開拓にも携わった。「八幡の大店」と呼ばれ、日本各地の主要都市で大型店経営に力を入れたという。八幡のほかには、高島、日野、湖東などが商人が多く輩出した地域である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125117_024 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
25.新町通り 西川庄六邸 西川庄六家は2代目西川利右衛門の子供である「庄六」を初代とする商家で古くから蚊帳、綿、砂糖、扇子などを取り扱い、近江八幡では本家である利右衛門に次ぐ豪商として発展、3代目庄六の代には薩摩藩主島津家御用商人にもなり江戸にも出店していたという。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125119_025 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
26.新町通り 森五郎平邸
近江商人森五郎兵衛の旧邸。 説明板等によると、初代五郎平衛は当時の豪商伴伝兵衛家に奉公した後、独立して江戸から関東一円に煙草の行商をし、誠実で温厚な人柄と勤勉な仕事振りで成功した人物。やがて麻布や呉服など取扱品を拡充して販路を広げ、江戸日本橋や大阪本町にも出店し、「近江屋三左衛門」や「扇叶」の屋号で八幡御三家の一つに数えられるまでになった商家だが、旧邸は、奉公人を大切に、己には質実さをモットーにしたと言われる家訓を語るように質素な佇まいである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
201125123_026 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
27.旧滋賀県蒲生郡八幡尋常・高等小学校校舎
旧西川家住宅を出て、新町通りから白雲館前の通り(京街道)に出ると角に、右側の石の門柱には近江八幡市立資料館および近江八幡市指定文化財・旧伴家住宅、左の門柱には旧滋賀県蒲生郡八幡尋常・高等小学校校舎と書かれた建物があった。少し長くなるが、滋賀・びわ湖観光情報によれば、旧伴家住宅は、江戸初期に活躍した近江商人である伴庄右衛門が、屋号を扇屋といい寛永年間(1624~1644)には、東京日本橋に出店し、麻布・畳表・蚊帳を商った。5代目の伴蒿蹊(ばんこうけ)は18歳で家督を継ぎ、大坂淡路2丁目に出店。 学問にも興味を持ち、本居宣長、上田秋成、与謝蕪村らと親交のある国学者でもあったそうだ。 以後も、伴家は繁栄を誇ったが、明治維新等の激動期に逆らえず1877年(明治20年)に終焉したという。今に残る旧伴家住宅は7代目伴庄右衛門能尹(よしただ)が伴庄右衛門家本家として、1827年(文政10年)より1840年(天保11年)の十数年をかけて建築したものだが、明治時代になって当時の八幡町に譲渡してから小学校・役場・女学校と変遷した。 戦後は近江兄弟社図書館として使用され後に近江八幡市立図書館となり、移転に伴い1997年(平成9年)にその役目を終了した。 その後の整備事業を経て、2006年(平成18年)4月より市立資料館の一部として開館した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
201125128_027 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
28.八幡堀 明治橋を眺める
堀端のほうに進むと右手に八幡堀に架かる明治橋が見えた。ここから堀端沿いを明治橋、白雲橋へと歩いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
201125136_028 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
29.明治橋
近江八幡観光物産協会のサイトを参照すると、天正13年(1585年)に豊臣秀次が八幡山に城を築き開町したが、秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけた。  八幡堀(全長4,750m)は交通路や生活の場として長らくその役目を果たしてきたが、生活形態が変わりだした昭和30年代もなると、八幡堀は市民にとって忘れ去られた存在となり、やがて無用の長物から公害源となりだした。昭和45年(1970年)、地元自治会は堀の改修計画を市に陳情した。昭和55年(1980年)には明日の近江八幡を考える会が発足した。そして、昭和57年(1982年)国土庁により水緑都市モデル地区整備事業の指定地域に選定された。平成元年(1989年)に八幡堀周辺道路の修景舗装・八幡堀河川環境整備事業が始まり、平成3年(1991年)に国の伝統的建造物群保存地区として、八幡堀・新町通り・永原町通りの計13.1haが滋賀県初の選定に至ったのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
201125140_029 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
30.八幡堀の柳
地面スレスレまで垂れ下がっている柳の枝と堀の石垣とが雰囲気満点だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125144_030 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
31.八幡堀のもみじ
八幡堀のもみじはあまり多くはない。日も当たっていなかったが、少し遅かったようで鮮やかさがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/320秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125148_31 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
32.白雲橋
白雲橋の袂へ戻ってきた。八幡堀の水面に橋や石灯篭が映り込む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO2000 ) 露出補正 なし
201125153_032 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
33.秋の日
白雲橋の上から西の方を見ると、空がうっすらと赤くなっていた。午後4時、秋の日が落ちるのは早い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO500 ) 露出補正 -0.7段
201125158_033 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
34.「日牟礼ヴィレッジ」
赤煉瓦の「たねや クラブハリエ日牟禮館」は近江八幡の雰囲気とちょっと異なる。3匹のペットを連れたご夫人に「写真撮らせてください」と声を掛けた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO2000 ) 露出補正 -0.7段
201125164_034 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
35.日牟礼八幡宮 もみじと楼門 -1
手前のカエデはまだ緑を残したやや大き目な葉を付けていた。種類が違うのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/400秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125169_035 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
36.日牟礼八幡宮 もみじと楼門 -2
楼門の黒と、その屋根の淡い緑色とカエデの紅葉とがきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125174_036 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
37.日牟礼八幡宮境内
集合時間までまだ少し時間があったので、再び日牟礼八幡宮の境内に入った。  誉田別尊(ほんたわけのみこと)・息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)・比売神(ひめかみ)の三神を祭神とする旧八幡町の総社で、平安時代の創建と言われ、九州の宇佐八幡宮の神霊を勧進したと伝わる。約4万4000㎡という広大な神域はエノキやムクの樹が生い茂り、楼門をくぐると、拝殿・神殿が続く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125176_037 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
38.天満宮
境内には、本殿の左右に境内社(摂・末社)8社が並び18柱の神が祀られている。本殿右に大島・稲荷・八坂・恵比須の4社、左に岩戸、すこし離れて天満宮・常磐・宮比の各社である。写真はその中のひとつで天満宮である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 ー0.7段
201125189_038 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
39.シキボウ 八幡工場
バスの駐車場があるロープウェイの駅の近くにシキボウの八幡工場があった。シキボウは大阪に本社があり、4か所にある工場のうち3つの工場と中央研究所が滋賀県にある。 八幡工場は産業資材を生産している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO320 ) 露出補正 ー0.7段
201125195_039 X800 近江八幡 シキボウ RX10M4.jpg


2020年5月21日

陣ヶ下渓谷公園 散歩 5月5日

昨日、安部首相より、4月7日に発令された新型コロナウィルス肺炎に関わる緊急事態宣言を5月31日まで延長すると発表があった。全国の1日の感染者数は200人を下回っている。また、実効再生産数も1を下回っているとして、その効果を認める一方、さらに感染者数を抑え込み、退院者数を増やしていかなくてはならないとし、コロナ時代の新しい生活様式が促された。
 そんななか、車で20分ほどのところの、横浜市水道局西谷浄水場の周囲に広がる保土ケ谷区の住宅街の中にある、2004年(平成16年)4月に開園された陣ヶ下渓谷公園へ散歩に出かけた。環状2号線と帷子川が交差する地点の南西側に、近代的な道路と寄り添うように自然の渓谷が息づいている。陣ケ下の地名は、源頼朝の家臣である和田義盛がこの近辺に狩のための陣を張ったことに由来しているとか。
 今日は子供の日。午前中から気温が上がり、渓谷では子供たちが水遊びをしていた。陣ヶ下渓谷公園の渓谷を見ながら歩き、近くにある杉山神社にお参りして、1時間半ほど歩き、駐車場に戻ってきた。半袖で出かけたが汗をかいてしまった。新型コロナウィルスは暑さと紫外線に弱いという。

1.陣が下渓谷公園
カーナビに誘導されて到着した陣ヶ下渓谷公園の駐車場は、西原口というところだった。傍に県営西原団地がある。駐車場は空いていた。ご近所のかたが、散歩に来られているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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2.渓谷の瀬
西原口から渓谷に向かう遊歩道は二つあったが、左側から回る道を選んだ。すぐに、まるで山道のような木が生い茂った道になる。いったん広場に出るが、その先を下ると渓谷があった。ここは渓谷の瀬になったところ。子供たちが水遊びをしている。この瀬を渡って流れの反対側へ上がった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO640 ) 露出補正 なし
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3.渓谷の流れ
散策路には所どころ橋が架けられている。橋から渓谷の流れをのぞき込む。流れにより岩が丸く削られたところもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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4.ヤグルマギク 矢車菊
青紫色の花が咲いていた。wikipediaによれば、近年一部でヤグルマソウとも呼ばれた時期もあったが、ユキノシタ科のヤグルマソウと混同しないように現在ではヤグルマギクと統一されて呼ばれているそうだ。野生種は青紫色とあるが、これがそうであろうか。ヨーロッパ原産。もとは麦畑などに多い雑草だったが、園芸用に改良され紫、白、桃色などの品種が作られた。ドイツ連邦共和国、エストニア共和国、マルタ共和国、フランス共和国の国花だそうだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO200 ) 露出補正 なし
200505_004.jpg
5.妻恋稲荷
公園の北の方に杉山神社口という出入り口があり、そこを出たところに杉山神社があるという。ところが杉山神社口を出て、住宅地の中を歩いていると、鳥居が見えた。ここが杉山神社かと思ったら、妻恋稲荷という鳥居があった。これは杉山神社ではないと思い、庭の雑草を刈られたいた方に伺ったところ、ここは、妻恋稲荷といい、個人の方が建てられたという。杉山神社はもう少し下のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
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6.杉山神社
写真の左側に見える石段を下りてきた。右側の鳥居の先の石段を上がったところが杉山神社だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
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7.杉山神社 境内
杉山神社はこの地、神奈川県横浜市保土ケ谷区川島町にある神社で、wikipediaによれば、天文年間(1532年 - 1555年)、北条氏康がこの地に陣を張った際、祠を建てて武運長久を祈ったのが始まりとされる。川島町の鎮守で、横浜市内唯一かつ旧武蔵国の式内社である「杉山神社」の論社の一つとされる。論社とは似たような名の神社が二つ以上あって、どれが「延喜式」に記されている神社か決定し難いものをいうのだ。「延喜式」とは延長5年(927年)にまとめられた当時「官社」に指定されていた全国の神社一覧である。ここは、川島杉山神社とも呼称される。私が良く写真を撮りに出かける保土ヶ谷公園の傍にも立派な星川杉山神社がある。手前右側に見える鳥居は、境内社の杉山稲荷神社だ。    

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
200505_007.jpg
8.杉山神社 社殿
石段を上がると社殿fがある。1844年(弘化元年)2月には社殿が焼失しているが、その後は村民によって再建されている。1873年(明治6年)には村社に指定された。現在の社殿は1955年(昭和30年)5月に造営されたものである。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO160 ) 露出補正 なし
200505_008.jpg
9.杉山神社の狛犬 「阿像」
何故か狛犬が二対で並んでいる。こちら奥にある一対の「阿像」でこの狛犬の左足は球を抑えている。神社に奉納、設置された空想上の守護獣像である。本来は「獅子・狛犬」といい、向かって右側が口を開いた角なしの「阿像」で獅子である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO320 ) 露出補正 なし
200505_009.jpg
10.杉山神社の狛犬 「吽像」
左側が口を閉じた「吽像」で狛犬である。しかし、形としては阿吽共に獅子に近いものが多いという。逆に、呼び方は「獅子・狛犬」の獅子が消えて単に「狛犬」に定着している。 奥の一対の「吽像」は子連れである。(右足で獅子?を抑えているように見えた。)通常狛犬は一対だが、なぜここでは二対になっているのだろうか?奥の一対の狛犬は1991(平成3年)に奉納され、独特の個性を主張している狛犬という。手前のは個性的な奥の狛犬以前のものと思われる古い狛犬だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO160 ) 露出補正 なし
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11.環状2号線下から陣ヶ下渓谷公園へ
杉山神社にお参りしたあと、妻恋神社の方へは上がらず、傍を走る環状2号線 の下を渓谷へと歩く。ここを歩く人は少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO320 ) 露出補正 なし
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12.環状2号線下の渓谷 -1
環状2号線の下を流れる水は、ありがちなどぶ川ではなく、透明度のあるきれいな水が流れていた。渓谷である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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13.環状2号線下の渓谷 -2
水量は少ないが瀬となって流れていく。陣ヶ下渓谷は帷子川の支流にあたる市沢川である。鬱蒼として暗い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 37mm ISO320 ) 露出補正 なし
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14.ムラサキシジミ
やがて、環状2号線のわきを通る道へ上がる。ムラサキシジミが飛来した。越冬した♀だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO250 ) 露出補正 -0.7段
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15.環状2号線
立派な歩道が作られていた。右側の環状2号線は向こう側が羽沢横浜国大駅方面、手前は保土ヶ谷バイパスの新桜ケ丘インターへつながる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 84mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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16.陣ヶ下渓谷公園 南口
環状2号線のわきから入る公園の南口まで戻ってくる。「水の橋」という橋が架かっていた。この橋を渡って駐車場へ行く。午前11時半、駐車場はまだ混雑していない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
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2020年1月 5日

初詣 川崎大師 1月3日

 川崎大師へは何回かお参りしたことがあるが、正月の三が日に行ったことはなかった。午前中にお参りしようと思い、京急川崎大師駅に10時半前に着いた。すでに歩行者天国の参道は、初詣の人々でにぎわっている。最近お参りしたのは一昨年の1月16日 だった。その時も1月のうちだったので、境内には屋台の出店も出て賑やかだったが、参拝者の数は比較にならない。
 京急川崎大師駅から川崎大師まで商店街の参道は、その両脇にたくさんの出店が出て、にぎやかだった。
 川崎大師とは通称であり、正しくは真言宗智山派の大本山平間寺という。1128年(大治3年)建立され、山号は金剛山、院号は金乗院という。川崎大師の本堂の正面の門は大山門だが、そこは参拝を終えて帰る人の出口になっていて、正面からは参道に入れない。いったん不動門まで進むのだが、不動門から入らずに右へ曲がって、100mほど進み、大山門の脇が入り口になっていた。大山門へ入るとき、参道へ進むとき、そして本堂前に進むときに"STOP"がかかり、待たされる。そしてやっと本堂に上がりお参りをすることが出来た。
 大山門を出て、賑やかな門前通りの途中で、今年の干支、ネズミの縁起物の土鈴を買い求め帰路についた。
 相鉄線の天王町駅で降りて、氏神さまである橘樹神社と神明社にお参りして帰宅した。

1.正月 参道の出店 -1
商店街の参道には、正月は店を閉めている商店の前に、食欲をそそる屋台の出店がにぎやかに並んでいた。もう、初詣を終えて、京急川崎大師駅のほうへ歩く人たちも多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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2.正月 参道の出店 -2
「創業昭和20年・にぎり天」という店が出ていた。他の屋台とはちょっと雰囲気が違う。にぎり天とは、宮島にも多くの店がある広島名物で、魚のすり身を油で揚げた串もの。 手でにぎって串につけることからこの名前なのだとか。 イカのぶつ切りを混ぜたものや中にチーズを入れてベーコンを巻いたものなど、さまざまな種類があるようだ。賑わっていた。

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 14mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.正月 参道の出店 -3
営業中の寛文年間(1661年~1672年)創業の料亭「恵の本」のすぐそばで、その玄関の前を避けるようにして出店されていた屋台もあった。「恵の本」 は江戸時代の人も愛したメニューで、当時は参拝の後にこちらで1杯やるのが粋だといわれ流行ったそうだ。大師名物「蛤なべ」をはじめ、活穴子や煮物などその伝統はしっかりと受け継がれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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4.大山門と参道
駅から10分ほど歩いてくると、右手に賑やかな参道と大山門が見えたが、ここは一方通行になっていて、参道に入ることはできない。真っすぐ進んで、右に曲がり、さらに不動門の前を右に曲がるよう誘導された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
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5.大山門
不動門の前を右に曲がって100mほど進み大山門へ出る。大山門の右側は出口になっていて、これから参拝する人は左側から境内に入る。"STOP"の札が出て、入場制限され、3回ほど待って、やっと大山門をくぐることが出来た。大山門は1977年(昭和52年)11月、開創850年記念事業として落成した。京都東寺の四天王像が模刻され安置されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO250 ) 露出補正 なし
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6.大本堂
境内に入る。正面の大本堂の石段に上がるまで、再び"STOP"の札で待つ。大本堂は1964年(昭和39年)5月落成した。本尊厄除弘法大師が祭られている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし  
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7.参拝
やっと石段の上に上がることが出来、前の人から順に手を合わせてお参りしていく。短かく拝む人もいるが、皆さん結構長くお参りしていた。私は、今年は短く拝礼をした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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  8.不動堂の献香
お参りした後は左に出て、不動堂へ向かう。堂宇の前まで進み、献香所を振り返ると、線香の煙の向こうに不動門と不動門からの賑やかな参道が見えた。不動堂は1890年(明治23年)創建。現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたものだそうだ。本尊の不動明王は成田山新勝寺の本尊を勧請。関東三十六不動霊場第7番、武相不動霊場第1番札所である。不動門は戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設され、さらに現在の大山門建立に伴い不動門として移設された。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.稲荷堂
本堂と不動堂の間には、稲荷堂があった。福徳稲荷というが、川崎大師の境内諸堂で唯一、太平洋戦争を潜り抜け残った堂宇だそうだ。 この奇跡的に焼けなかった福徳稲荷を大本堂の場所に移築し、人々の心を癒したそうだ。福徳稲荷は川崎大師の歴史を支えた重要な存在といえる。

     Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
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10.境内の賑わい
不動堂を背に不動門へと境内を歩く。屋台の出店が連なる。焼きそば、お好み焼きに人気があるようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.参道のだるまや
不動門からは出られない。大山門のほうに回って、参道に出た。いつもその喫茶室に入って久寿餅を食べる「住吉」もこの日は満員だった。参道はにぎわっていた。だるまやさん「かどや開運堂」には。あまりお客が入っていなかったが。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
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12.干支の縁起物
お隣の高橋太一商店はだるまの他に、干支の縁起物の置物などを店頭に並べている。手ごろな値段で買いやすい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO150 ) 露出補正 なし
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13.飴の「松屋総本店」
参道には飴屋さんが何店かあるが、ここは参道の入り口にある老舗店である。トントントントンと飴を切る音が聞こえてくる。この「松屋総本店」のほかに、「老舗評判堂」、「松屋の飴総本舗」などがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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14.京急川崎大師駅
京急川崎大師駅に京急川崎行の大師線の電車が入ってきた。「2020 川崎大師 子」のヘッドマークを付けている。この1500形は1985年に製造された。製造から35年が経っている。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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15.保土ヶ谷神明社の茅の輪
横浜で昼食をして、相鉄線で天王町へ戻ってきた。まず、氏神さまの橘樹神社にお参りし、次に神明社へ詣でた。参拝の列は100mほど続いていた。参道の立派な茅の輪を潜る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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16.神明社奉納演武杖道
たまたま神楽殿で神明社奉納演武杖道が行われていた。古流  五月雨と題された演武は、藤野憲介4段(左)と山本剛5段が演じていた。五月雨という形は 六本の組形で構成され、その技は気位をも要求され、心、技、体の完全一致を見なければ出来得ない高度な形であるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO500 ) 露出補正 なし
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2019年12月27日

江ノ電に乗って 12月3日 ④鎌倉に寄り安国論寺と八雲神社へ(終)

長谷での予定は終わった。まだ、時間も早い。鎌倉駅から逗子のほうへ向かったところに安国論寺という寺院があり、鎌倉市観光協会の紅葉情報では「見ごろ」になっていたので、行ってみることにした。かみさんは途中にある「スワニー」という洋装生地屋さんに残していく。
 安国論寺までは鎌倉駅から歩いて20分くらいかかった。参拝者は私以外に一人二人しか居らず、落ち着いた境内だった。しかし、「見ごろ」と期待した安国論寺の紅葉は、残念ながら既に葉が落ち始めていて、期待外れだった。
 安国論寺を辞して、鎌倉駅へ戻る途中の右側に八雲神社入り口と書かれた路地があったので、入ってみた。鎌倉最古の厄除け神社という。
 「スワニー」へ寄ってかみさんをピックアップし、鎌倉駅へ戻る。良く歩いた。家に帰ってスマホの歩数計を見ると15,000歩を越えていた。

66.安国論寺山門
安国論寺は日蓮が鎌倉での修行、布教の拠点とした草庵跡に建立された。「立正安国論」を著した窟もある。日蓮は本論で、相次ぐ災害の原因は人々が正法である妙法蓮華経(法華経)を信じずに浄土宗などの邪法を信じていることにあるとして諸宗を非難し、法華経以外にも鎮護国家の聖典とされた「金光明最勝王経」なども引用しながら、このまま浄土宗などを放置すれば国内では内乱が起こり(自界叛逆難)、外国からは侵略を受けて滅びる(他国侵逼難)と唱え、邪宗への布施を止め、正法である法華経を中心「立正」とすれば国家も国民も安泰となる「安国」と説いた。(wikipedia)

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO720 ) 露出補正 なし
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67.安国論寺 山門から参道
安国論寺の開山は日蓮とされるが、弟子の日朗が文応元年(1260年)に、日蓮が前執権北条時頼に建白した「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の側に安国論窟寺を建てたのが始まりであるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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68.本堂ともみじ
このもみじが 鎌倉市観光協会の紅葉情報で「見ごろ」 とされていた。しかし、ご覧の通り葉は大分落ちてしまっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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69.サザンカ
安国論寺の本堂左手に樹齢350年といわれるサザンカの古木があった。白い花が咲いていた。江戸時代のツバキとの交配種と伝えられ、市天然記念物に指定されている。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2800 ) 露出補正 なし
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70.石仏
本堂の手前右側に写真のような石仏があった。とても美しい石像と思い、インタネットで検索を試みたが、由緒はわからなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO3200 ) 露出補正 なし 
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71.石畳の参道
ここは良いアングルだったと思う。イチョウの落ち葉に風情はあるが、それにしても紅葉したカエデの葉が淋しかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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72.安養院
安国論寺を後にして、かみさんを残してきた「スワニー」へ向かう。途中、右側の石段を上がったところに安養院があった。案内板には「尼将軍と称される北条政子が、夫である源頼朝の冥福を祈るために佐々目ガ谷に建立した祇園山長楽寺が前身であると伝えられます。その後鎌倉時代末期に善導寺の跡(現在地)に移って安養院 になったといいます。安養院  は北条政子の法名です。延宝8年(1680年)に全焼したため、頼朝に仕えていた田代信綱がかって建立した田代寺の観音堂を移します。こうして祇園山安養院田代寺となりました。」と記されていた。中には入らなかった。浄土宗の寺院だそうだ。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 85mm ISO360 ) 露出補正 なし
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73.上行寺
今度は左側に上行寺という寺があった。上行寺は、日蓮宗寺院で、山号は法久山、院号を大前院という。創建は正和2年(1313年)で、開山は日範上人。本尊は三宝祖師。本堂は1886年(明治19年)に名越の妙法寺の法華堂を移築したものといわれており、堂内には日蓮上人像や開山の日範上人像、水天像などが安置されているほか、格天井には花鳥の絵、欄間には十二支の彫刻が施されている。山門には左甚五郎作といわれる竜の彫物が、本堂の表欄間や梁などには熊本藩の大名細川氏による竜の彫物があるという。由緒ある寺のようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO750 ) 露出補正 なし
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74.癌封じの寺
上行寺は癌封じの寺として知られるが、境内には万病、特に癌に効があるといわれている瘡守稲荷堂がある。「癌」という文字が大きく書かれていて、歴史のある寺とのバランスが取れないように思える。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO160 ) 露出補正 なし
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75.八雲神社
さらに「スワニー」に向かって歩くと、右へ入る路地に八雲神社があった。創建は永保年間(1081~1084年)。主祭神は須佐之男命、稲田姫命、八王子命という。もと鎌倉祇園社や祇園天王社などと称したが、明治維新に際して現社名に改称した。裏山は衹園山ハイキングコースの起点となっており、神社脇にハイキングコースの入口がある。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO250 ) 露出補正 なし
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76.厄除け開運神社
此の地で疫病に苦しむ民の姿を見た新羅三郎義光が京都の祇園社(八坂神社)を勧請したのが始まりとされている。地元では厄除け開運の神社としても知られておりそうだ、「八雲さん」や「お天王さん」などと呼ばれ親しまれているそうだ。  

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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77.境内社(末社)
右手に見える白い説明板には、右から諏訪神社、稲荷神社、於岩稲荷社と書かれている。於岩稲荷はもともと田宮家の庭にあった屋敷社で、四谷怪談で有名なお岩さんが信仰篤く、そのおかげで田宮家は復活した、と言う話はたちまち評判になり、近隣の人々はお岩さんの幸運にあやかろうとして、屋敷社を「於岩稲荷」と呼んで信仰するようになったという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
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78.天水盤
社殿の前に天水盤というのが置かれていた。天水盤とは防火用水として雨水をためるための容器だが、説明板には「武州鋳物師 鈴木文吾氏により惣型法にて鋳造さる。東京オリンピック聖火台も同氏が鋳造した」と書かれていた。さて、そろそろかみさんに約束した時間になるので「スワニー」に向かった。かみさんは少々時間を持て余していたようだった。今日の鎌倉散歩はこれで終了だ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO450 ) 露出補正 なし
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