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2020年9月11日

箱根湿性花園(2)花の写真撮影も難しい 8月25日

もう少し撮ってきた花の写真を載せておきたい。
 箱根湿性花園のパンフレットによると、「箱根湿生花園は、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園です。園内には低地から高山まで、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物 1100種が集められ、その他、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物が四季折々に花を咲かせています。園路は低地から高山へ初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。」とあるが、この日撮ってきた花は50種に満たない。まだまだ、たくさん残っている。

20.オミナエシ(女郎花)
「ヌマガヤ草原」と呼ばれるところでオミナエシが咲いていた。オミナエシはご承知の通り、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)というのがあり、そのオトコエシに対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名、敗醤(はいしょう)ともいうらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200824178 X800 〇箱根湿性花園 オミナエシ RX10M4.jpg
  21.コウホネ(河骨)
「ヌマガヤ草原」の池にはスイレン科の植物であるコウホネが黄色い小さな花を花を咲かせていた。アサザとは葉の形が違う。和名の由来には複数の説があるというが、一説には、川辺に生え、ワサビ状の白い地下茎が白骨のように見えることから、「河の骨」の意でこの名がついたとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_200824179 X800 〇箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg
  22.ヒメトラノオ(姫虎の尾)
オカトラノオ、ヌマトラノオなど、私が見たことのあるトラノオと名がつく花があるが、トラノオとは特定のグループを指す名称ではなく、虎の尻尾が上を向いてピンと立ち上がっている様子から、そのような植物に広く使われているのだそうだ。 入笠山で見たチョウの好きなクガイソウは、ヒメトラノオと同じ ゴマノハグサ科だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
022_200824074 X800 箱根湿性花園 ヒメトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
23.ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属。トリカブトの仲間は北半球に約300種が分布し、日本にはこのヤマトリカブトなど30種ほどがあるそうだ。塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。「附子」は球根の周りに着いている「子ども」の部分である。wikipediaには、俗に不美人のことを「ブス」というが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もあるとも記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 178mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_200824197 X800 〇箱根湿性花園 ヤマトリカブト RX10M4.jpg
24.マムシグサ(蝮草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、有毒植物だそうだ。 これも見当がつかなかったので「赤いトウモロコシのような実」でググってみたらヒットした。同じサトイモ科のミズバショウのように2枚の葉に包まれる仏炎苞を形成する。茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となったそうだ。晩春に、花茎を直立させて開花する。秋には写真のように橙色から赤色に熟したトウモロコシに似た形状の果実を付ける。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2000 ) 露出補正 なし
024_200824198 X800 箱根湿性花園 マムシグサの実 RX10M4.jpg
25.ジャコウソウ(麝香草)
ミドリシジミの食樹であるハンノキなどが生える湿生林のなかに始めて見る花が咲いていた。日本の固有種で、湿ったところに生育する。和名は茎葉をゆすると「麝香」のような馥郁(ふくいく)とした良い香りがするとして付けられたが、ジャコウソウにそれほどの香りはないそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
025_200824076 X800 箱根湿性花園 ジャコウソウ D5300 TAMRO 90.jpg
26.キレンゲショウマ (黄蓮華升麻
) ネットで調べてみると、何々ショウマと名の付く花は、このキレンゲショウマの他にレンゲショウマとサラシナショウマというのがあるようだが、キレンゲショウマはアジサイ科で、レンゲショウマとサラシナショウマはキンポウゲ科である。和名はレンゲショウマに似ているからというが、似ているとは思えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし  
026_200824210 X800 〇箱根湿性花園 キレンゲショウマ RX10M4 -.jpg
27.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花がレンゲに、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。  wikipediaによれば、本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や絶滅危惧Ⅱ類などに指定されているとある。 毎年8月に、奥多摩の御岳山で「御岳山レンゲショウマまつり」を開催されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし  
027_200824077 X800 箱根湿性花園 レンゲショウマ D5300 TAMRO 90.jpg
28.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
花が下を向いて咲いているので、下から見上げるように撮った。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし 
028_200824214 X800 〇箱根湿性花園 レンゲショウマ RX10M4 .jpg
29.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -2
  園内を一巡して、外国の山草と園芸種が植えられているところへ戻ってきた。湿地の池に咲くナガバミズアオイに集まるイチモンジセセリなどを撮った。このナガバミズアオイは観賞用に水辺や水鉢で栽培されるというが、仔細に見ると美しい花だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
029_200824078 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
30.ヒツジグサ(未草)
地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべる。花の大きさは3cmから4cm、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。  未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれる。ただし、実際は朝から夕方まで花を咲かせる。一般的にスイレンと呼ばれるが、植物学上はヒツジグサで、日本にはこのヒツジグサの1種類のみ自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO320 ) 露出補正 なし 
030_200824234 X800 箱根湿性花園 RX10M4 .jpg
31.サギソウ(鷺草 )
花の形を見ただけでこの花の名の由来がわかる。唇弁の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来である。日当たりのよい湿地に生える。もう少し露出をアンダーにして、白い花ビラのディテイルを出せればよいと反省。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_200824081 X800 サギソウ 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
32.ノムラカエデ(野村楓)
紅葉したようなカエデがあった。今年の4月15日に「神奈川県立四季の森」を散歩した時に、春なのに紅葉したようなモミジの木を見て興味を持った。ノムラカエデはオオモミジ系の栽培品種で、春の若葉も赤紫色を帯びているのが特徴で、鑑賞価値の高い樹木だ。江戸時代から栽培されてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO480 ) 露出補正 なし 
032_200824235 X800 箱根湿性花園 ノムラカエデ RX10M4 .jpg
33.サワヒヨドリ(沢鵯)   仙石原湿原植生復元区を歩いていると、ヒヨドリバナと明らかに葉の形が違うよく似た花が咲いていた。丈はヒヨドリバナより低く、ほっそりとしている。フジバカマとも違う。数は少なかった。日当たりのよい湿原周辺や湿った草地などに生える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_200824090 X800 箱根湿性花園 サワヒヨドリ 絶滅危惧種 D5300 TAMRO 90.jpg
34.カワラナデシコ(河原撫子) -1
ススキ草原区域にカワラナデシコが咲いていた。先日訪れた入笠山ではこのカワラナデシコにキアゲハが吸蜜に来ていた。ナデシコは秋の七草のひとつである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_200824087 X800 箱根湿性花園 カワラナデシコ D5300 TAMRO 90.jpg
35.カワラナデシコ(河原撫子) -2
wikipediaによると、日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなるという。カワラナデシコはそれほど背が高くないのでだが、ローアングルで背景を入れて撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
035_200824276 X800 〇箱根湿性花園 カワラナデシコ RX10M4 .jpg
36.コオニユリ(小鬼百合)
前回7月22日にここへ来た時もコオニユリは咲いていた。今回は少し傷んだ花もあったが、まだまだ元気である。よく似た近縁で同属のオニユリというのがあるが、オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかない。コオニユリはオニユリに比べて小さく、山地の草原や低地の湿原に生育する。チョウの好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
036_200824278 X800 〇箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4 .jpg
37.ツチアケビ(土木通)
戻る道で見つけた。wikipediaによれば、ツチアケビは、森林内に生育するラン科植物である。ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草丈が高く、大きな真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。本種はつる性で高さは5mにも達する日本最大のランであり、絶滅危惧IA類(CR)だそうだ。写真は果実で、6月ごろに黄色い花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/200秒 90mm ISO3200 ) 露出補正 なし
037_200824104 X800 〇箱根湿性花園 ツチアケビ D5300 TAMRO 90.jpg
38.「湿性茶屋」
駐車場の前に3軒の蕎麦屋がある。湿性花園に来たときは大概、昼はこの店で蕎麦を食べる。とろろそばが美味い。箱根湿生花園とともに創業30年だそうだ。テラス席で食べたが、風がわたり、さわやかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 43mm ISO100 ) 露出補正 なし
038_200824296 X800 箱根湿性花園 湿性茶屋 RX10M4 .jpg


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2020年9月 7日

箱根湿性花園(1)花の写真撮影も難しい 8月25日

先月22日、天気予報は曇り時々雨だったが、降水確率は低かったので、思い立って箱根湿性花園へ行ってきた。その日は気温が高く、天候も好転して曇り時々晴れとなった。しかし、湿性花園へは毎年同じ時期に、ミドリシジミ狙いで行っているので、時には季節を変えて訪れてみたいと思っていた。
 8月初めに長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑の毎日となった。8月の終わりごろには、毎年一度は信州へ行くことが多かったが、今年はコロナ事情のため、思うに任せない。そこで、片道2時間弱で行ける箱根の湿性花園へ再度、出かけた。
 箱根湿性花園は、コオニユリなど、チョウが好む花が多いので、ミヤマカラスアゲハでも撮れればと思っていた。しかし、夏型がもう発生している時期なのだが残念ながら現れなかった。
 箱根湿性花園には、普段眼にすることの少ない花が多く咲く、チョウがダメなら、少し花の写真でも撮ってみようとも思って出かけた。シーズン中、箱根湿性花園のホームページには、10日ごとに「箱根湿性花園の花だより」が掲載されている。8月15日発行の第15号には、見ごろの花は70種と紹介されていた。もちろん、今までにも花はチョウとセットで撮ってきた。チョウがいないときは花だけ撮ることもあるのだが、実はその撮影もなかなか難しい。特にピントの合わせどころが難しく、また、白い花は白飛びさせてしまうことも多い。この日もあまり丁寧に撮ることは出来なかったが、挑戦してみた。
 花の名前の検索は、主に箱根湿性花園のパンフレット、ホームぺージや、wikipedia、四季の山野草、松江の花図鑑といったサイトを参考にさせていただき、引用させていただいた。

1.カクトラノオ(角虎の尾)
入り口を入って園内への順路を進むと、カクトラノオが植えられていた。シソ科の植物で、カクトラノオの名は茎が四角形で、穂状の花の形による。別名ハナトラノオ(花虎の尾)という。ハナトラノオという名の方がこの花にふさわしいと思う。北米東部原産の宿根草だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
001_200824003 X800 〇箱根湿性花園 カクトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ユウガギク (柚香菊)
キク科のヨメナの仲間。オオユウガギク、カントウヨメナ、 コヨメナ、 オオバヨメナ、ノコンギクといったよく似た花があるが、私には同定が難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200824005 X800 箱根湿性花園 ユウガギク D5300 TAMRO 90.jpg
3.ギンパイソウ(銀盃草)
杯のような花の形からこの名前がある。アルゼンチン原産で園芸用として渡来したそうだ。白い花の露出は難しい。単に露出をアンダーにして撮ればよいわけではない。    

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_200824008 X800 箱根湿性花園 ギンバイソウ D5300 TAMRO 90.jpg
4.シカクヒマワリ(四角向日葵)
背丈はヒマワリと変わらないが、花は小ぶりだった。また種のできる部分もずっと小さい。原産地もヒマワリと同じ北アメリカだそうだ。一見して、ヒマワリの仲間とは思い難いが、ヒマワリと同じくキク科の植物である。茎が四角いのでこの名がある。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200824012 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
5.ハエトリグサ(蠅捕草) 京都レッド 

7月18日~8月31日まで世界の食虫植物展というのが行われていた。ハエトリグサ  やウツボカズラなどの食虫植物約100種700点が展示されている。ハエトリグサにはいくつかの原種や園芸品種があるがこれはその一つ。他にエイリアン、B-52、シャークティース、鱈子唇、クロティースといった名の品種が展示されていた。ハエトリグサは雨や風で閉じることはないが、二枚貝のような葉が虫を取り逃がして閉じた場合は3日程度で再び開くという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200824019 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウツボカズラ(靫葛) トランカータ
ウツボカズラ属の一種であるトランカータ。袋の縁やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫が誤って袋の中に落ちてしまう。袋の中には消化液を含んだ水があり、虫が這い上がろうとしても滑っておぼれ死ぬ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200824111 X800 トランカータ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ムシトリスミレ(虫取菫) 紅帝
ムシトリスミレはこんな可愛い花が咲く食虫植物で、世界中に約80種あるそうだ。葉にある繊毛や表面から粘液を出し、これに触れた虫はくっついて逃げ出せなくなる。捕まえた虫は固い部分だけの残し消化吸収されてしまう。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_200824116 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.ムシトリスミレ 紅帝 の花
ムシトリスミレはこのような可愛い、しかし、虫にとっては恐ろしい花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
008_200824023 X800 箱根湿性花園 ムシトリスミレ 紅帝 D5300 TAMRO 90.jpg
9.キバナツノゴマ  (黄花角胡麻)
wikipediaによると、キバナツノゴマの表面は大部分にわたって短い腺毛を生成し、粘着性の分泌物で覆われている。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死滅するが、キバナツノゴマは消化酵素を持っていないため、昆虫から栄養素を吸収しない。キバナツノゴマは原始の食虫植物(虫を捕えるが食虫植物に成りきれていない植物)であると考えられる。実は、この花の傍にも種名が書かれた札があったと思うのだが、記録として撮りそこなっていた。この花を同定すのが一苦労で、ネットで画像の検索を試みたが、なかなか探し得なかった。そこで「ランのような黄色い花」という語でググってみて、検索された画像から、文筆家の木谷美咲さんのブログ にたどり着いた。この花は学名を Ibicella lutea という、被子植物だった。南米原産で葉や茎などに細かな繊毛がびっしり生え、分泌する粘液で虫を捉えるという。木谷さんはこのイビセラ・ルテアの実を食べて見たそうだ。詳しくは木谷美咲さんのブログを是非ご覧になっていただきたい。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_200824028 X800 箱根湿性花園 ギバナツノゴマ D5300 TAMRO 90.jpg
10.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -1
この花はナガバミズアオイだった。7月22日に湿性花園に来た時のブログ:梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(2)の 36.および37.の.記述で、この花をウツボグサとしていたが、それは私の誤りで、ナガバミズアオイが正解のようだ。訂正する。絶滅危惧種のミズアオイは一年草だが、このナガバミズアオイは多年生の水生植物で、日当たりのよい湿地を好む。花期は6月10月と長い。北アメリカ東部の原産で、池沼の浅瀬に生育する。日本では、鑑賞用に水辺や水鉢で栽培されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_200824026 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
11.マツモトセンノウ(松本仙翁)
ナデシコ科の植物の中にセンノウ属というのがある。センノウの名称は、昔、京都嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。名前は花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることからとか。また、阿蘇山に生えるツクシマツモトが原種と言われるが、朝鮮半島、中国東北部にも生息するそうだ。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824029 X800 箱根湿性花園 マツモトセンノウ D5300 TAMRO 90.jpg
12.ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科・ワレモコウ属だそうだが、バラ科には見えない。枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。名の由来には諸説ありそうで、はっきりしていないという。植物学者の前川文夫によれば、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることからの命名という。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身?が唱えたことが名の由来であるといわれているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_200824149 X800 箱根湿性花園 ワレモコウ RX10M4.jpg
13.アサザ(浅沙、阿佐佐)が咲く池
低層湿原のエリアには池があり、アサザが黄色い小さな花を咲かせる池の表面は、スイレンに似た切れ込みのある浮葉で覆われていた。水面には青空が映りこむ。アサザ個体群の保全や復元がNPOと行政の協働によって霞ヶ浦や北浦で行われてきた。兵庫県の天満大池、福島県の猪苗代湖などでも保全活動が行われているそうだが、その後絶滅の危険性が低下したとされ、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に下げられたそうだ。しかし、2018年には霞ヶ浦における群生が確認できなくなったとして、現地のNPOが自生のアサザの消滅を宣言したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_200824151 X800 箱根湿性花園 アサザ RX10M4.jpg
14.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロ属の花で、湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花だった。絶滅危惧IB類(EN)  だそうだ。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。信州の草原にいくと、よく似たハクサンフウロを見る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
014_200824044 X800 箱根湿性花園 アサマフウロ D5300 TAMRO 90.jpg
15.ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナは先日入笠山へ行ったとき、「入笠すずらん山野草公園」に沢山咲いていて、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、クジャクチョウなどが群がり、チョウの好む花だということを改めて知った。和名はヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来するとのこと。フジバカマとかヨツバヒヨドリといったよく似た花があるが、葉の形や付き方で区別する。この写真では葉が対生するヒヨドリバナの特徴が良くわかる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_200824049 X800 箱根湿性花園 ヒヨドリバナ D5300 TAMRO 90.jpg
16.サワギキョウ(沢桔梗)
仙石原湿原に咲くきれいな花だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。キキョウ科で、キキョウの仲間なのだが、3枚の大きな花びらに2枚のひげが生えたような変わった形をしている。名前の由来は、沢に咲く桔梗と言う意味。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
016_200824050 X800 箱根湿性花園 サワギキョウ D5300 TAMRO 90.jpg
17.ハコネギク(箱根菊)
別名をミヤマコンギク(深山紺菊)という。箱根湿生花園では当然ながらハコネギクが正式名である。別名のミヤマコンギク(深山紺菊)は紺色の菊を意味するが、コンギク やノコンギクは名前のとおりなのに比べ、白花が多い。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
017_200824053 X800 箱根湿性花園 ハコネギク D5300 TAMRO 90.jpg
18.ミソハギ(禊萩) 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ハギは萩の字が使われるが、萩の仲間ではなくサルスベリなどの仲間だそうだ。ミソハギの名はは「ミソギハギ」を略したもの。「みそぎ(禊)」は水を注いで悪魔を払うことであるが、その由来はわからない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_200824060 X800 箱根湿性花園 ミソハギ D5300 TAMRO 90.jpg
19.キンミズヒキ(金水引)
和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものであるという。全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_200824069 X800 箱根湿性花園 キンミズヒキ D5300 TAMRO 90.jpg   


2018年3月19日

蝶 自選年間ベスト10 (​14) 2016年

振り返ってみて、2016年は今までに経験したことのないほど蝶が少ない年だった。4月までは平年通りで、ギフチョウをはじめとして、発生すべき時期に発生していたが、5月、裏高尾のアオバセセリは1頭も見ることができなかった。ミツバウツギの白い花が、いつもの時期に咲いていない。早く咲いてしまったのだろうか。箱根湿生花園のミドリシジミも例年の適期に行ったのに全く見られなかった。
 信州の蝶も少なかった。この年も3回ほど信州へ行ったが、特に信州を代表するクジャクチョウや、キベリタテハが見られない。地元の愛好家の方も、ヒョウモンチョウの類も少ないと言って嘆いておられた。
 私がフィールドにしている横浜市戸塚区の舞岡公園でも5月、6月のゼフィルスをはじめとして、概して蝶が少なかった。
 考えられる原因として、今年は幼虫の時期に気温が高かったので、幼虫の生育に支障があったのかもしれないということを何かで読んだ。

クリックすると大きくなります。 1.キタテハ斑紋異常 2016年3月5日 舞岡公園
3月初めの暖かい日に近くの保土ヶ谷公園にP610を携えて出かけた。キタテハの 越冬した秋型が数頭飛んでいた。約3週間前にも暖かい日があり、保土ヶ谷公園に行ったが、その時にキタテハの異常型(斑紋異常)を見ていた。もしかして、そのキタテハ異常型に再会できないかと、飛んでくるキタテハを目を凝らして追っていたところ、その願いがかなった。後翅黒斑がつながっている。3週間前のと同じ個体と思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/800秒 72mm ISO100​ )​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 2.ギフチョウ 2016年4月6日 神奈川県相模原市
この時期、ここには多くの愛好家が集まる。その人たちと、離れたところで咲いていたミツバツツジにギフチョウが来た。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
180318_003.jpg 3.ツマキチョウ♀ 2016年4月15日 小石川植物園
アブラナ科のショカツサイはツマキチョウの食草の一つである。小石川植物園には多くのツマキチョウが飛んでいた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 4.ツマキチョウ飛翔 2016年4月15日 小石川植物園
小石川植物園では、セリバヒエンソウが紫色の花を咲かせていた。その花にツマキチョウの♂が口吻を伸ばしながらアプローチする。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 5.スミナガシ 2016年5月13日 裏高尾
この日の本命はアオバセセリだったが、ミツバウツギの花も咲いていなく、本命は現れなかった。この新鮮なスミナガシに会えたのが収穫だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/250秒 197mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 6.ウスバシロチョウ 2016年5月13日 八王子城跡
この年、例年のようには南足柄でウスバシロチョウを撮ることができなかった。これは八王子城跡で。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 7.オオミドリシジミ 2016年6月10日 八王子市郊外
ある方から八王子市郊外のオオミドリシジミのポイントを教えていただいたので行ってみた。現地に到着したのは8時ごろだったが、オオミドリシジミ♂が乱舞していて、時々若葉に静止して翅を開き、青味かかった緑色を輝かせる。マクロで撮れる距離には来てくれなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.3 1/125秒 236mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 8.羽化したばかりのベニヒカゲ 2016年7月24日 湯ノ丸高峰林道
湯ノ丸高原の地蔵峠から高峰高原の車坂峠へ抜ける林道で、冬はスキー場になるところがあるが、そこに羽化したてのベニヒカゲがいた。撮影日は7月24日。ずいぶん早い出現である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/320秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.ウラギンシジミの交尾 2016年9月28日 舞岡公園
横浜市戸塚区の舞岡公園では、秋になるとウラギンシジミが多くなり、しばしば交尾シーンにも遭遇する。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/640秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.ツマグロヒョウモン 2016年11月5日 明神台公園
近所にある明神台公園に咲くキバナコスモには、秋の深まりとともにツマグロヒョウモンが吸蜜に集まる。飽きるといったんキバナコスモスから離れる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補1.ハクサンフウロに来たミヤマモンキチョウ♀ 2016年7月24日 長野県東御市
ようやく探した高山蝶ミヤマモンキチョウのポイントで撮影。一帯には食草のクロマメノキの群落がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/250秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.初々しいモンキチョウ♀ 2016年8月3日 舞岡公園
モンキチョウは草原を活発に飛び回るので、擦れた個体が多くなる。こんなに初々しい個体を見るのは珍しい。おそらく羽化したばかりなのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 185mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.ウラナミシジミ 2016年9月28日 舞岡公園
秋に多くなるウラナミシジミは食草でもあるハギの花に誘われる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補4.ヒメアカタテハ 2016年10月20日 舞岡公園
このチョウも秋になると多くあらわれる。成虫でも越冬するようだが、春にはほとんど見かけない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段


2017年10月28日

蝶 自選年間ベスト10 (​11) 2013年

2013年2月に娘夫婦がバリ島旅行に誘ってくれたので一緒に行くことになった。娘たちは4泊5日をのんびり過ごすというが、チョウ好きの私にとっては憧れの東南アジアである。シンガポール経由で入ったバリ島で、着いた日の宿をとったのは、島の西側、海沿いのスミニャックというところだ。翌日、ホテルのプールで遊んでいる娘たちと別れて、近くを歩いてみた。ちょっと脇の空き地に入ると多くの蝶を見ることだ出来る。さすがだ。次の日はタクシーを頼んで、タバナンというところにあるバタフライ・パークへいった。ホテルへ戻る途中、バリ島の景勝地タナロット寺院に寄った。

 第3日はやはり西側の海沿いにある「ブルガリ」で昼食にした後、ウルワツ寺院でケチャ・ダンスを観る。ここにも蝶は多い。次の日は、タマン・アユン寺院を観た後、北東部の山間地であるキンタマーニ高原へ行く。ここは楽しみにしていたが、レストランで食事をしただけで蝶を追うことはできなかった。そして、ウブドに向かった。ウブドでは宿泊したプリ・ウランダリというホテルの敷地内や、ゲートを出て、すぐ近くの空き地で蝶を追いかけ、楽しんだ。詳しくはバリ島のフィールドで撮った蝶をご覧いただきたい。

 夏は、2泊3日で、八島が原湿原、美ヶ原に出かけたが、あまり成果は得られなかった。北杜市のオオムラサキセンターや上高地へは日帰りで出かけた。
  秋には新横浜公園のガガイモでカバマダラが発生しているという情報に触れた。台風が来ていたりしてなかなかチャンスがなかったが、最後の最後にやっと1頭に会うことができた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ヤエヤマムラサキ 2013年1月28日 グァム島
マンギラオゴルフ場に、この年もまた、ヤエヤマムラサキがいた。きれいな個体で、翅を開いて見せてくれた。♀の前翅の先は紫色に輝く。これは♂だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影(f​​5.6 1/1400秒 90mm ISO400 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.翅を開いたマルバネルリマダラ 2013年1月28日 グァム島
グァム島のマンギラオ ゴルフクラブでホール・アウトして、クラブハウスへ戻る道にテイキンザクラの深紅の花が咲いているところがある。毎年ここではマルバネルリマダラがその花に集まっている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影 ( f​​​5.6​ 1/​250​秒 90mm ISO​8​00)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ユベンタヒメゴマダラ 2013年2月8日 バリ島 タバナン付近
初めて見るチョウだった。ランタナの花に絡みながら吸蜜しようとしている。​

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影( f​​​5.6​ 1/​800​秒 90mm ISO​400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.コモンタイマイ バリ島 タナロット寺院​
黄色いランタナの花に来ていたコモンタイマイ。ここでは普通種のようである。ウブドで見たコモンタイマイは激しく傷んでいたが、これはきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影( Ff​​​​5.6​ 1/​400​秒 90mm ISO​400)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ギフチョウ鮮やかに 2013年4月5日 神奈川県相模原市​
イワツツジが咲いていた。いつもの年よりも早いのではなかろうか。イワツツジに来たギフチョウを撮るのは初めてだった。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro
  絞り優先オートで撮影( f​​5.6 1/​1600​秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 ​6.ウラナミアカシジミ 2013年5月13日 横浜市舞岡公園
なかなか良い写真が撮れなかったウラナミアカシジミが目の前にいた。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影 ( f​​​​​6.3​ 1/​250​秒 ISO​9​00 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 7.ギンボシヒョウモン 2013年7月8日 山梨県北杜市 観音平
観音平は標高1,570mある。ここまで登ってくるとギンボシヒョウモンが多くなる。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影 ( ​f​6.3​ 1/​1000​秒 ISO​4​00 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 8.スジグロシロチョウの求愛 2013年8月23日 長野県上高地
2頭のスジグロシロチョウの♂が​キオンの花に止まっている♀に求愛をしている。前にいる♂の眼はしっかりと下にいる♀を見ている。しかし♀の方は尾端を上げて交尾したくないと意思表示している。私の好きな写真になった。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro
絞り優先オートで撮影( ​​​f6.3​ 1/​800​秒 ISO​4​00 )露出補正 ​なし​​​​​​​
クリックすると大きくなります。 9.路傍のクジャクチョウ 2013年7月25日 長野県美ヶ原山麓
美ヶ原から三城へ下りてきて、松本へ向かう道の傍らに咲く黄色い花でクジャクチョウが吸蜜していた。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f4 1/200秒 6mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 10.カバマダラ 2013年10月31日 横浜市新横浜公園
秋になって​、カバマダラが新横浜公園で発生しているとの情報がネット上を飛び交っていた。やっと10月18日に行くことができたが、伊豆大島に大きな被害をもたらした台風26号で、ここ新横浜公園も冠水し、第三京浜の港北インターから新横浜へ向かう道(県道13号線)を挟んで、日産スタジアムの反対側の公園や運動場部分は、閉鎖されていた。新横浜公園は、国土交通省京浜河川事務所管理下の多目的遊水地の上に建設されている。台風の大雨で冠水することこそ、その目的を果たしているのだが​​​​​​​​​。​水が引いた​​10月​28日にも行ってきたが、カバマダラは飛んでいなかった。そして最後のチャンスと思って行った31日に、フジバカマの花に来ていたこのチョウを撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5.6 1/​40​0秒 1​11​mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 ​補 1.アサギマダラ 2013年​10月10日 富山県五箇村
秋に能登半島ドライブ旅行をした折、往きに世界遺産「五箇村」を訪れた。北陸の秋だったが、天気が良く、五箇村の村落のフジバカマには、オオウラギンスジヒョウモンや複数のアサギマダラが舞っていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm ​f​3.5-5.6G
​プログラム​オートで撮影(​f​5.6 1/​640​秒 ​170​mm ISO400)露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 2.カセンソウの花畑で遊ぶオオウラギンスジヒョウモン 2013年7月18日 神奈川県 箱根湿生花園
箱根湿生花園の奥にある仙石原湿生植生復元区には、この時期黄色いカセンソウの花が咲く。一面黄色いカセンソウの花の中にいるオオウラギンスジヒョウモンを撮りたかった。ここは低地湿原として、一部が国指定天然記念物に指定されている貴重な場所。 ​

Nikon COOLPIX P90 ​f​2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( ​f​5​.6​ 1/​250​秒 110mm ISO​64)露出補正 ​-0.3段
クリックすると大きくなります。 補 3.逆さに止まるテングチョウ 2013年7月8日 山梨県北杜市 観音平
テングチョウの写真は、地面に止まったり、下草に止まったりしているところが多い。こんな止まり方をするテングチョウは初めてだった。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​6.3​ 1/​320秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 4.ヒョウモン3種 長野県八島が原湿原 2013年7月25日
この写真は、平成14年の年賀状に使用した。左からヒョウモンチョウ、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン。ほかに同じ花が沢山あるのに何で一つの花に集まるのだろうか? ​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​5.6​ 1/​3200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 5.オオムラサキ 2013年7月8日 山梨県北杜市​
樹液が出ている大きな木があり、その柵にオオムラサキの♂が翅を開いて止まってくれた。まだ7月の初旬だが既に大分擦れていた。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​5.6​ 1/​400秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
171028_016.jpg 補 6.アコンテアイナズマ? 2013年2月10日 バリ島 ウブド​
ウブドの朝、散歩をしていたら、むこうからから猛スピードで飛んできた。必死になって写真を撮ったが、なんという蝶かわからない。帰国して、東南アジアの蝶図鑑を新調して同定を試みたが、確信はない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8G macro
絞り優先オートで撮影 ( f​5.6​ 1/​800​秒 90mm ISO​400 )露出補正 なし


2016年12月31日

新年のご挨拶

みなさま 明けましておめでとうございます

昨年も Studio YAMAKO をお訪ねくださりありがとうございます。n-shuhei さんのお力添えをいただき、昨年も更新を続けることができました。写真はただ撮ればよいというものでないのは百も承知なのですが、撮ると記録としても載せておきたくなり、点数が増えて参りました。我慢して閲覧いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

 昨年は私にとってもいくつか出来事があり、夏に予定していた南イタリアへの旅行も断念せねばなりませんでした。
 チョウはといえば、昨年ほどチョウの少ない年を経験したのは初めてでした。私がフィールドにしている横浜市の舞岡公園も昨年はチョウが少ない一年でした。5~6月に大勢の愛好家が楽しみにしているミドリシジミも今年は数が少なかったように思います。箱根湿生花園でも、発生時期を合わせて行ったにもかかわらず、1頭のミドリシジミも見ることができませんでした。こんなことは初めてです。裏高尾のアオバセセリにも会えませんでした。ミツバウツギの開花のタイミングも早かったようです。そんななかで初めて訪れた八王子市郊外某所でオオミドリシジミの乱舞を見られたのは幸いでした。夏には3回ほど信州にも出かけましたが、チョウの数は少なく、地元の愛好家も不思議がっておられました。とくにクジャクチョウやキベリタテハといった信州を代表するタテハチョウの仲間に出会うことがありませんでした。わずかにミヤマモンキチョウ、ベニヒカゲを撮ったのが救いです。今年、この状況が回復してくれるのを祈るばかりです。

Haapy New Year 2017.jpg
  横浜市舞岡公園で撮ったチョウたち

​ 左上から右へ順次

  • スジグロシロチョウ 交尾拒否 2012年6月14日
  • ジャノメチョウ 2007年7月25日
  • アカシジミ 2009年5月19日
  • アサギマダラ 2009年5月26日
  • ムラサキシジミ 2009年6月13日
  • クロコノマチョウ 2009年8月14日
  • ナガサキアゲハ 2010年5月15日
  • ツマキチョウ 2011年4月26日
  • ミズイロオナガシジミ 2011年6月6日
  • キタキチョウ 2011年7月18日
  • コムラサキ 2012年6月4日
  • オオウラギンスジヒョウモン 2014年9月29日
  • オオミドリシジミ 2016年6月8日
  • アカボシゴマダラ 2016年8月3日
  • ツマグロヒョウモン 2016年10月20日
  • ヒメアカタテハ 2016年10月20日

​さて、みなさまにとって昨年はどのような年だったでしょうか?​​​​​​​​​
​​​​​​​​​ありえないだろうと​​​​​​​​​思っていたこと​​​​​​が二つも起こりました。​​​一つは6月24日に行われた英国のEU離脱の国民投票です。もう一つは11月8日のアメリカ​​​​​​大統領選挙でした。どうせ結果はEU残留であり、ヒラリーの勝利に決まっていると思っていました。ところが、​​​​​​それぞれの​​​国民はEU離脱、そして次期大統領にトランプを選びました。どうしてそうなってしまったのだろうか?後から考えても仕方がないのですが、イギリスではこれ以上難民、移民を受け入れられないと思っている人たち、アメリカでは特に白人の人たちで​​​​​​、強いアメリカは何処へ行ったのか​、​アメリカがアメリカではなくなっているのではないか​​​と感じている人たちが、率直な自分の気持ちで投票したのだろうという識者の見方があります。資本主義が成熟し、その優勝劣敗の仕組みがもたらす貧富の差が大きくなりすぎ、80%と言われる弱者を生み出していると言われます。民主主義は多数決が原則であるが故、無知な人たちの多数票がそうさせたという民主主義の弊害?​​​​をいう人もいますが、逆に民主主義の結果が出たのだという話も聞きました。​​​​​​日本の株式市場も大きく反応し、選挙の結果が出た時は株価が大きく下がりました。しかし、すぐに元に戻り、逆に株価は上がっています。結果は受け入れられていきます。
  私はこの手の話は苦手なのですが、暮れの12月27日、安倍晋三首相は、1月20日に8年間の任期を終えるオバマ大統領とともに真珠湾を訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊したその時に安倍首相が述べたスピーチにはとても感動しました。私は1941年生まれ、終戦直後に幼少期を過ごし、ララ物資や小学校給食の脱脂粉乳を知る世代なのです。

リオ五輪はTVで見ている限り、とても素晴らしかったと思います。事前に言われていた資金不足や準備の遅れを全く感じることなく、開会式も、閉会式も、また、競技の進行も見事に成し遂げて、多くの感動を与えてくれました。2020年の東京五輪もそうあって欲しいと思います。卓球チームが男女とも頑張ってくれました。特に水谷選手はすごく鍛錬され、強くなっていました。女子はオリンピック後の試合などで、若手が世界を舞台に大活躍し、再び中国に勝てる時が来るのではないかと期待が持てます。私の母校卓球部の後輩に1965年の女子世界チャンピオンがいます。

今年も大きな災害が日本を襲いました。
  4月14日21時26分、また、4月16日未明にも最大深度6強の地震が発生、そして、それ以降も熊本県と大分県で相次いで余震が発生しました。家屋の倒壊は悲惨です。私が現役時代に親しくしていた友人の奥様の実家が熊本の震源に近いところにあります。14日はブロック塀が倒れて、屋根瓦が落ちただけで、水道、ガス、電気ともに大丈夫だったそうですが、余震が多いので全員車のなかで寝たそうです。ところが16日未明の地震では屋根瓦はほとんど落ちて、壁にも亀裂が入り、このまま大きな余震が続くと家は倒壊するかもしれないという状態だったそうです。被害に遭われた多くの方々に心からお見舞いを申し上げたい気持ちでした。阿蘇大橋や、熊本城石垣、屋根の崩落はこの大地震を象徴しています。
 台風による被害も甚大でした。8月17日から23日にかけて台風7号、9号、11号が相次いで北海道に上陸して雨による被害をもたらしています。そしてライオンロックと命名された台風10号は、熱帯低気圧としてウェーク島北西海上で発生し、8月20日ごろ台風となりました。21日にゆっくりと南下し始めたこの台風は、8月26日には北上をしはじめ、30日に関東地方に接近し、岩手県大船渡市に上陸しました。30日夜半から31日にかけ、北海道の空知川が決壊し、清水町、南富良野町に大きな被害を与えました。岩手県今泉町の高齢者グループホームで9人が亡くなりました。そのほかにも北海道で2名、岩手県で11名が亡くなられて、行方不明の方も5名います。
 そして、暮れの12月22日に発生した新潟県西部は糸魚川の市街地火災も悲惨でした。火元はラーメン屋さんで鍋の空焚きが出火の原因とみられているそうですが、住宅など156棟、約4万平方メートルが焼け、周辺の363世帯744人に避難勧告が出されるという大火になったのは、乾燥した空気、フェーン現象による山風、狭い道路、密集した木造家屋などいろいろなことが重なりあった結果と思います。被災された方は本当にお気の毒に存じます。その焼け野原の中に無傷で残った1軒の2階建て住宅が奇跡の木造住宅と話題になっています。2008年に持ち主の方が丈夫な家をと地元の建築家に依頼して建てた家だそうですが、外壁は煉瓦とステンレス、屋根には洋瓦とステンレスを使い、窓にはワイヤが入った二重ガラスが用いられたということでした。
​ 昨年も数え上げればきりがない大小の災害がありました。今年はこういったことの少ない年になることを祈るばかりです。

チョウの写真を撮るのが趣味の私にとって、気候の状況は関心のあるところですが、今年は穏やかな、そして、その季節になると、いつものチョウが生まれてくる普通の気候の年になってほしいと願っています。

  みなさまにとりまして本年が良い年になりますことをお祈りいたします。​

2016年9月14日

残暑厳しき 保土ヶ谷公園 9月2日

保土ヶ谷公園に咲いている白いブッドレアが気になって、保土ヶ谷公園へ行ってみる。歩いて20分の距離だが、上り坂だし、暑いので星川駅前からバスに乗る。
  明神台のバス停のそばにキバナコスモスが咲いていて、毎年今頃はツマグロヒョウモンが来ているのだが、この日は見られない。池の方へ降りていく。途中、コミスジが飛んでいたので広角で撮ろうとするがうまくいかない。やぶ蚊に刺されてしまった。白いブッドレアはまだ花は残っていたが、蝶は何もいなかった。
  暑いので帰ってビールを飲もうと帰路につく。いつもは法性寺の境内を通らせていただいて、下に降りるのだが、この日は杉山神社の先まで来ると右手に児童公園があって、そこにもキバナコスモスが咲いているのが見えた。行ってみることにする。小さな花壇に咲く花には、イチモンジセセリ、モンキチョウ、ベニシジミがいた。キバナコスモスが咲くところに行くと生まれたばかりのツマグロヒョウモンが飛んでいた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.コミスジ
きれい な個体だった。黒褐色の翅の地色も、日光を受けて微妙な変化がみられる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/125秒 72mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 2.ミンミンゼミ
ミンミンゼミの鳴き声が響き渡る。太い木の幹に止まって鳴いていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/125秒 197mm ISO800) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 3.白い大きな花のギボウシ 擬宝珠
毎年、この時期になるとこの白い花が咲く。自生しているギボウシのようだ。群落になっている。箱根湿生花園で見たオオバギボウシとは違う花のように思えた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4.2 1/500秒 11mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 4.ハクセキレイ
この炎天下、ハクセキレイが元気に飛び歩いていた。近づこうとすると俊敏に飛び去る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/400秒 236mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 5.モンキチョウの♂と♀
はじめモンキチョウの♀が飛んできて草原に止まった。ローアングルで撮ろうと近づいていくとそこへ♂が飛んできて♀のすぐ前に止まった。求愛なのだろうか。しかし、この求愛は実らず、しばらくじっとしていたが、♂は飛んで行ってしまった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.3 1/800秒 4mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 6.ゴンズイの実 権萃
赤い袋の実がきれいだった。中には袋果がはじけて、中の黒い実が見えるのがある。ゴンズイ(権萃)の名前は、釈迦が生まれ変わるとき、5つの衰兆→五衰 (ごんずい)を現したことにかかわるという説や、魚のゴンズイのように役に立たないことから、といった説があるそうだ。秋が深まるとこの黒い実はほとんど落ちてしまい赤い袋果だけが残るという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.8 1/500秒 6mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 7.タマスダレ 玉簾
帰路、明神台のバス停の近くを歩いていると、この小さな白い花があちらこちらで咲いていた。和名の由来は、小さい白い花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによると言われるが・・・ 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f3.3 1/800秒 4mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 8.アゲハ♀
いつものように法性寺の境内を抜けて帰ろうと歩いていると、右側に児童公園が見え、キバナコスモスが咲いていた。誘われるように誰もいない公園に入ったが、思った以上に広い。キバナコスモスの周りをアゲハが飛んでいた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/200秒 116mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 9.ベニシジミ
公園の小さな花壇の白い花でベニシジミが吸蜜していた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/640秒 90mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.ツマグロヒョウモン -1
保土ヶ谷公園のキバナコスモスでは見ることができなかったツマグロヒョウモンがここでは元気な姿を見せてくれた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.5 1/160秒 45mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 11.ツマグロヒョウモン -2
ツマグロヒョウモンは、このキバナコスモスが咲く植え込みの周りを入れ替わり立ち代わりやってくる。すべてが♂で、すべてが破損のないきれいな個体だった。

​​​Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/250秒 116mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 12.ツマグロヒョウモン -3
前翅裏面の前縁から中室にかけての紅色も鮮やかだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/4​0​​​0秒 116mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 13.ツマグロヒョウモン -4
背景を入れて撮る。子供たちが遊んでいる姿でもあればよかったのだが。

​​Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/4​0​​​0秒 116mm ISO100) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 14.ムクゲ 木槿
そろそろ昼飯の時間になった。暑い。家に帰ってビールも飲みたくなった。いつもと違う道を方向だけを頼りに下りていく。途中、こんな花が咲いていた。何の花かわからなかったが、どうやらムクゲの八重咲きのようだ。フヨウとよく似ているが、舞岡公園で見るフヨウは木の枝が横に広がっているのに比べ、この花の咲く樹は直線的に上の伸び、葉は小さい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (f4.8 1/125秒 17mm ISO140) 露出補正 -0.3段
 

2016年8月 7日

湯の丸高原 地蔵峠から池の平湿原へ(2) 7月24日

さらに湯の丸高峰林道を小一時間ほど進むと、池の平の駐車場に着いた。高峰側の車坂峠からと、湯の丸側の地蔵峠からそれぞれ夏期の土、日にはシャトルバスが運行されていたが、池の平の駐車場がマイカーを制限せずに受け入れ可能になったとのことで、4年ほど前に廃止になったとのこと。その駐車場はこの日はほぼ満車だったが。
  池の平湿原は、時々青空が広がり、日が差してくるが、しばらくすると霧が立ち込めてくることもあった。明るくなるとコヒョウモンが飛び始める。飛んでいる黄色い蝶はモンキチョウだけかと思っていたら、ミヤマモンキチョウも観察できたのが収穫だった。しかし、天候のためか蝶は極めて少なく、花の写真を撮りながら歩いていた。

31.ハナニガナ 花苦菜
道は緩やかなカーブが続いていて、時折、ご夫婦が乗ったマイカー、子供たちを乗せたミニバンが登っていく。大きな花に目がいき勝ちだが道端に咲く小さな花もきれいだ。ハナニガナはニガナより花びらの数が多い。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​500​秒 116mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.コオニユリ 鬼百合
​​ これから咲く蕾をいっぱい付けている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​320​秒 102mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.グンナイフウロ 郡内風露
ハクサンフウロとの違いは、雄蕊がとがって長く伸びているところ。

  Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​320​秒 86mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.再びヤマオダマキ 山苧環
​​  花は下に向いて咲いている。ローアングルで撮った。

  Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1000​秒 52mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.マルバダケブキで吸蜜するコチャバネセセリ
​​ 花はみずみずしいのにコチャバネセセリはだいぶ擦れている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​800​秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.ハクサンフウロの群落
ハクサンフウロはたくさん咲いていた。ここでは群落となって咲いている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 18mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.クロヒカゲ
​​ 相変わらずクロヒカゲが飛び出す。これは♀のようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 210mm ISO220​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.ウツボグサ 靫草​​
高原ではよく見る花だが、なぜウツボグサというのだろうか。調べてみると、花穂の形が「うつぼ」という矢を入れ、腰につけて持ち歩く筒形の容器に似ていることから付けられた名とあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.0 1/​250​秒 195mm ISO300​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.ヤブラン 藪蘭
薄暗いところに咲いていた目立たない花だった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 120mm ISO900​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.シャジクソウ 車軸草​​
この花は7月19日に箱根湿生花園へ行ったときに見ていたので、シャジクソウとすぐわかった。クローバーの仲間とは思えない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 120mm ISO640​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.シロニガナ 白苦菜
直径1.5cmくらいの可憐な花だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 300mm ISO360​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.ヤマハハコ 山母子
これから花が開くのだろう。白い花弁のように見えているのは総包片と呼ばれ、葉が変化したもので、それが開くと中央の花の部分は黄色だそうだ。 

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 300mm ISO320​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.ナデシコ  撫子
ようやく、池の平の駐車場に着いた。午前11時、駐車場はほぼ満車だが、まだ少し余裕がある。湿原へ向け歩き始める。ナデシコが咲いていた。Wikipediaによれば、「撫でし子」と語意が通じることから、しばしば子どもや女性にたとえられ、和歌などに多く参照される。古くは『万葉集』から詠まれている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 240mm ISO280​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.池の平湿原​​
湿原を一周するコースを歩こうか、それとも湿原の真ん中を横切る道を歩くか考えたが、ガスも出てきて、天候も心配なので、後者にした。このレンズは広角側で撮るとやや周辺光量不足になるようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​500​秒 18mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.ノハナショウブ -1  野花菖蒲
湿原ではノハナショウブが咲いていた。赤紫色の花びらの基部に黄色のすじが入るのが特徴。アヤメには網目模様が入る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 300mm ISO220​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.ニッコウキスゲ  日光黄萓​​
ニッコウキスゲはしばしば大群落となって咲いているが、ここはまとまって咲いているところが少ない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400​秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.アヤメ  綾目​​​​
アヤメは菖蒲と書く場合もある。「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。どれも素晴らしく優劣は付け難いという意味であろうが、見分けがつきにくいという意味にも用いられるている。アヤメ、ショウブ、カキツバタはよく似ているが、アヤメの花には網目模様がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 120mm ISO320​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.ヤナギラン
はじめ、ヤナギランとはわからなかった。これから花が咲くのだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​320​秒 82mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.忠治の隠れ岩
正面が三方ヶ峰(2,040m)でその登り口に大きな岩があった。江戸時代の侠客、国定忠治が上州赤城から逃げてきて隠れたという伝説の岩と説明されている。天保13年、縄張りが西上州だったから、不都合があるたびに自分の縄張りを通って長野側にしばしば逃れていたが、ついに「国定忠治が、三室の勘助親子を殺害し、信越方面に行くから取締り、逮捕せよ」と言う内容の命令書が関東取締役という役人から、廻状形式の命令書で各集落長宛に発せられたという。その命令書に書き添えられていた一文に、「その一味の者と思われる4人を、浅間越えして小諸に出る車坂で取り押さえた」と記されているのだ。それは、忠治の子分と思われる4人が捕まった場所が「忠治の隠れ岩」とほぼ符合する。その後、忠治は国定村の隣村で捕まえられ、処刑されたのは、明治維新になる26年前のことだったそうだ。参照:「嬬恋村の自然と風土みてある記

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​320​秒 50mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.雷の丘
池の平湿原の標高は2,000mもある。鏡池の向こうに見える雷の丘は2,108m。ときどき雲が去って晴れ間が見える時がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1000秒 44mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.ノハナショウブ -2
​​ この辺りはノハナショウブもアヤメも咲いている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​400秒 20mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.鏡池
​​ 鏡池に雷の丘の緑が写る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​640秒 60mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.カラマツソウ 唐松草
​​ 花の中心部が少し紫色だったので、わかりにくかったが、葉の形状を見るとカラマツソウのようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.咲きはじめのマツムシソウ 松虫草
​​ 8月の半ばを過ぎるとこの松虫草にもベニヒカゲが吸蜜に来る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​320秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.ミドリヒョウモン
​​ 10mくらい先に咲いているマルバダケブキの花に大型のヒョウモンチョウがいた。目が悪いのでファインダーでは種が判別できない。撮ったファイルをモニターで拡大してみてミドリシジミと分かった。蝶はほとんど飛んでいない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250秒 300mm ISO320​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.霧
​​ 湿原を霧が渡っていく。時折日が差すのだが・・・

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1000秒 24mm ISO320​ ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.コヒョウモン
​​​​ 地蔵峠から上がってくる途中で見たヒョウモンチョウに比べ、前翅外縁の弧がより丸みを帯び、前翅内縁のすぐ上の黒斑の特徴から、コヒョウモンと同定した。日が差して明るくなると蝶が飛び出す。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250秒 300mm ISO400 ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.ウスユキソウ -1 薄雪草
​​​​ エーデルワイズの仲間であるウスユキソウが群落になって咲いていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250秒 300mm ISO200 ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
59.ウスユキソウ -2
​​​​ 花は小さな花が集まった頭花で、茎の先端につき、その下に苞葉広がる。頭花は周囲が雌花で、中央に両性花があり、雌花が結実するという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​500秒 175mm ISO200 ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
60.ハクサンフウロに来たコヒョウモン
​​​​ きれいな個体だった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​320秒 300mm ISO200 ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
61.2頭のコヒョウモン​​
左のピントを合わせたコヒョウモンはハクサンフウロで吸蜜しているが、右上のボケた方はウスユキソウで吸蜜しているのだろプか?ウスユキソウで吸蜜する蝶は見たことがない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400秒 300mm ISO200 ​) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
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2016年8月 4日

湯の丸高原 地蔵峠から池の平湿原へ(1) 7月24日

ここ何年もの間、人出の多い土曜、日曜は信州などへの日帰りドライブは避けていた。7月の末には高原の蝶を撮りにどこかへ行きたい。だが、天気予報によれば、7月23日、24日の土曜日、日曜日が晴れ間が出る以外、しばらくは晴れそうな日はない。意を決して24日に湯の丸高原へ出かけることにした。
  早朝5時15分に自宅を出発し、東名高速、圏央道、関越、上信越道を走り、東部湯の丸ICで下り、県道94号線を30分ほど登って、8時半に地蔵峠駐車場に着いた。
  昨年は地蔵峠から烏帽子岳に登り、ミヤマシロチョウやミヤマモンキチョウを撮影することができた。今回はきつい山登りは避けて、地蔵峠から林道を池の平湿原まで歩いて往復するというコースを選択した。
 300mmのレンズが欲しくなり、安直なSIGMA18-300を注文していたが、前日に届いたので、これをD5300に付けた。価格に相応して300mmの開放はf6.3と暗い。どれくらい解像してくれるか。この日は、そのD5300をいつものように首に掛け、P610を右手に持ち、90mmマクロを付けたD5000を雨具や着替えなどと一緒に小さなリュックに入れて歩くことにしていた。
  しかし、あってはならないミスをしていた。地蔵峠の駐車場にある大きな案内図を撮っておこうとP610のシャッターボタンを押したところ、バッテリーを入れ忘れていることに気が付いた。予備のバッテリーがベストのポケットの入っているので、安心して挿入しようとしたが、なんとP610の予備バッテリーとして用意していたのはG7Xのバッテリーだった。これでこの日はP610は使用できない。
  湯の丸自然学習センターに立ち寄って、湯の丸高峰林道を池の平湿原へ向け歩き始めた。見た蝶と花を時系列に写真を載せていく。花の咲いている場所が判るような記述や写真は、それをヒントにその場所が特定され、盗掘されるので控えるべきであるとの指摘を目にする。そのことはわきまえなくてはいけないが、歩いた地域を述べないと自然観察紀行にならないだろう。もちろん、保護されていない地域での絶滅危惧種といった希少な蝶や、植物に限っては撮影場所を安易に開示にすることを避けなければいけない。

1.地蔵峠
上信越自動車道を東部湯の丸ICでおりて県道94号線を地蔵峠へ上がってくるとここに出る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​400​秒 185mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.地蔵峠駐車場
ここは湯の丸スキー場の大きな駐車場があるので、駐車しておくことに問題はない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1000​秒 18mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.湯の丸スキー場
新しいレンズのSIGMA 18-300mmを付けたD300を首に掛け、TAMRON90mmを付けたD5000を小さなリュックに入れて、湯の丸高峰林道を池の平湿原へ向け歩き始めた。本来ならP610をいつものように右手に持つのだが、上述したようにP610は役に立たないので車に置いてきた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1000​秒 24mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.ヒメキマダラヒカゲ
時間は9時。ヒメキマダラヒカゲとクロヒカゲが活発に飛び出す。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 120mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.シモツケ 下野
​​ シモツケが咲いていた。しっとりとして美しい。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 120mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.ノアザミ 野薊
​​ アザミもいろいろあって同定するのが難しい。タムロソウなどというのもある。これはノアザミだろう。もう少し時間がたって、日が差して来ればヒョウモンチョウやクジャクチョウが飛来しそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 82mm ISO800​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.ヤマオダマキ 山苧環
​​ ヤマオダマキが咲き始めていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​320秒 195mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.クロヒカゲ​​
​​ クロヒカゲの飛翔もなかなか速い。昨年、烏帽子岳に登った時もまず、飛び出したのは、クロヒカゲとヒメキマダラヒカゲだった。これは♂のようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250秒 280mm ISO250 ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.マタタビの葉 木天蓼
​​​​ ハンゲショウかと思ったが、マタタビのようだ。この葉は、芽だしの頃は緑であり、その後に白い斑紋ができ、やがて再び緑色になるという。不思議だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​250秒 165mm ISO640 ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.これから咲くヒヨドリバナ 鵯花
​​​​ ヒヨドリバナは蝶が好きな花だ。開花するとヒョウモンたちや、アサギマダラ、ヒメアカタテハなどがやってくる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​640秒 70mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.ハナチダケサシ? 花乳茸刺
​​​​ 似たような白い花をつける花序を持つ花が何種か咲いていた。素人のわたくしには同定が難しいがこれはハナチダケサシのようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​800秒 70mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.咲き始めのシモツケ 下野
咲き始めの頃が可憐である。望遠端の300mm f6.3開放でもなかなかシャープだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.カラマツソウ? 落葉松草、唐松草​​
ネットでいろいろ調べてみると葉の形が少し違うようだが、カラマツソウのように思える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​800秒 70mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.シャジクソウ 車軸草​​
​​ 蝶がなかなか現れないので花の写真が多くなってしまう。この花は箱根湿生花園でも見たシャジクソウだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​250秒 175mm ISO280​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
15.ヤマホタルブクロ 山蛍袋
​​ 舞岡公園にも咲いていたホタルブクロかと思ったが、萼片の形からヤマホタルブクロだと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​250秒 175mm ISO800​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
16.アカショウマ? 赤升麻
​​​​ 似たような白い花が多く咲いている。これはアカショウマだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6 1/​250秒 175mm ISO800​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.ヤマブキショウマ? 山吹升麻
​​​​ アカショウマに似ているが、花の色が淡黄色だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 102mm ISO250​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
18.マルバダケブキ 丸葉岳蕗
​​​​ 高原ではお馴染みの大きな黄色い花だ。この花にもヒョウモンチョウなどが集まる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 120mm ISO640​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.クガイソウ 九蓋草​​
​​​​ 茎に輪生する葉が層になってつくので、九蓋草、九階草の名があるという。この花も蝶が好きな花だ。まだ気温が低いのか蝶の姿はない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250秒 44mm ISO720​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.開きかけのニッコウキスゲ 日光笠萓
​​​​ 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、全国に広まった名前だが、正しくはゼンテイカ(禅庭花)というとのこと。。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​500秒 210mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.夏のスキー場
​​​​​​ 林道の途中から湯の丸スキー場のゲレンデが広がる。正面が湯の丸山でその左側の尖った山が昨年登った烏帽子岳だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​1250秒 31mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.コキマダラセセリ
​​​​​​ 草原になっている夏のゲレンデでは、薄日が差すと蝶が飛び出す。目につくのはモンキチョウで、残念ながらミヤマモンキチョウではない。コキマダラセセリが飛んできて目の前の草に止まった。300mmでマクロを試した。距離は十分とれるので楽だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​500秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.ヒョウモンチョウ -1
​​​​​​​​ コヒョウモンかと思ったが前翅外縁が直線的なのでヒョウモンチョウだと思う。でも、とても小さい個体だった。ハクサンフウロで吸蜜する。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​640秒 250mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.ヒョウモンチョウ -2​​
日が差し始めるとあちらこちらでヒョウモンチョウが飛び出す。夏のゲレンデにはハクサンフウロが多く咲いていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.ハクサンフウロ 白山風露​​​​
ゲレンデの草原にはハクサンフウロがたくさん咲いていた。ハクサンフウロを手前に置いて遠景に湯の丸山が写る構図をトライしたが無理だった。P610が健在だったら撮れたかもしれない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​500秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.ベニヒカゲ -1​​​​​​
草原を歩いているとふいに黒い蝶が飛び立って、葉の上にとまった。ベニヒカゲだ。まだベニヒカゲは時期的に無理だろうと思っていたので、ラッキーだ。よくぞ早く生まれてきてくれた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​400秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.ベニヒカゲ -2​​​​​​​​
同じ個体。今度は近づいて撮らせてくれた。後翅まで伸びたオレンジ色の帯が鮮やかだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​320秒 300mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.ベニヒカゲ -3
​​ 一度飛び立つが、また近くの葉に止まる。きれいな♂だった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​500秒 270mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.モンキチョウ
モンキチョウの雌雄が寄り添うように翅を休めていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​800秒 220mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.ヒョウモンチョウ -3
ハクサンフウロの花で吸蜜するヒョウモンチョウ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​640秒 200mm ISO200​ ​) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
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2016年7月28日

箱根湿生花園に咲く花々 7月19日

入園の際にいただいたパンフレットには、箱根湿生花園は、湿原をはじめとした川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心とした植物園であり、園内には低地から高地まで日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1.100種が集められ、その他珍しい外国の山草も含め約1,700種の植物が四季折々に花を咲かせているとある。
 この日は先に記したように蝶が少なかったので、花の写真を撮りながら歩いた。もちろん、撮った花のすべては網羅できないが、花の名前を添えて載せてみる。花の写真の撮り方の基本を知らないので、種が分かりにくいこともあると思うがお許しいただきたい。

18.箱根湿生花園を歩く
箱根湿生花園は箱根町仙石原にあって、「狭い」か「広い」かは人により感じ方が異なるが、広さはおおよそ17ヘクタールという。普通の足でゆっくり園内を一周するのに、40分ほどかかる。湿原が復元されている園内には木道が敷かれていて歩きやすい。もちろんその木道以外のところへ立ち入ることはできない。12月には閉園され、翌春の3月20日の開園日までは冬季休園となる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/160秒 10mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.マツムシソウ 松虫草
信州の高原でよく見かけるマツムシソウが咲いていた。信州の池の平湿原でマツムシソウにベニヒカゲが群がるのは8月に入ってからだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.ハクサンフウロ 白山風露
この花も夏の高原で多く咲いている可憐な花だ。花の写真の撮り方の基本を知らないが、構図とどこにピントを合わせるかということは、何の写真を撮るにも共通のことだろう。もう一つ大事なのは「光線」だ。この写真のように日の光をいっぱいに受けている花を撮るのは難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
21.オオバギボウシ 大葉擬宝珠
ギボウシとは、蕾の形が日本の橋の欄干にある擬宝珠の形に似ていることによる。オオバギボウシの若葉はウルイと呼ばれ、山菜として賞味されるという。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.サワラン 沢蘭
湿原や湿った草原に生える多年草だ。オレンジ色が目を引く。手ぶれしてしまったのかピントが甘くなっているが、サワランを撮ったのはこのショットしかなく御容赦。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.5 1/125秒 48mm ISO250 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.ヤマユリ 山百合
立派な花だ。カラスアゲハなど大形の黒いアゲハが頭を突っ込むようにして、このヤマユリの蜜を吸って、その黒い翅にオレンジ色の花粉を付けているのをしばしば見ることがある。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO140 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.クガイソウ 九蓋草、九階草
この花は同定に迷った。ルリトラノオとよく似ているが、房にある小さな花の形がクガイソウのようだ。同定できない花を「この花の名は?掲示板」に投稿して教えていただくことがあるが、その際、しばしば、「葉が写っていないので確認できない」また、「茎の立ち上がりが見たい」などのご指摘を受けることがある。同定のための写真と、一般的な花の写真とは違うと思うが、同定の際には必要なポイントだ。クガイソウとルリトラノオも葉の付き方をはっきり撮っておけば後で同定しやすかったと思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.リアトリス 和名はキリンギク 麒麟菊
原産地は北米で日本には大正時代に渡来したそうだ。入園口近くの「外国の山荘と園芸種」というコーナーに植えられていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/400秒 14mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.タチギボウシ 立擬宝珠
前掲のオオバギボウシとよく似るが、背丈が低い。さらに小さいコバギボウシというのもある。暗いところで咲いていたのでP610のフラッシュを使った。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1600秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.コオニユリ 小鬼百合 -1
山地の少し湿った場所に生える多年草とのことで、昨年、湯の丸高原へ行った時には、コオニユリに来たミヤマシロチョウを撮影できた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/1000秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.コオニユリ 小鬼百合 -2
コオホネやヒツジグサの咲く池のほとりにコオニユリが咲いていた。気に入ったショットだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.8 1/125秒 19mm ISO100 ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.エゾミソハギ 禊萩
近縁のミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多いという。この写真では同定の役に立たないが、そばに種名の札が立っていたの確認できた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.ノカンソウ 野萱草
ニッコウキスゲの仲間。よく似たヤマカンゾウは舞岡公園でも見られる。ヤマカンゾウの花が八重なのに比べ、このノカンゾウは一重だ。カンゾウ(萱草)の意味はこの美しい花を見ていると物も忘れると言う故事からの漢名で、忘れ草とも言うとのこと。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段 
;クリックすると大きな写真になります。
31.キキョウ 桔梗 -1
日当たりのよい草原に見られるが、国内ではそのような場所が激減したため絶滅危惧種になっているそうだ。キキョウは舞岡公園で見かける。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/160秒 4mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
32.キキョウ 桔梗 -2
湿原植生復元区にすっきりと伸びた一本が爽快な花を咲かせていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 64mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
33.ミヤマアズマギク 深山東菊 
中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物でアズマギクの亜種とのこと。コマクサやクロユリなどの日本の代表的な高山植物が集められているところに生えていた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/800秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
34.シャジクソウ -1 車軸草
シャジクソウとは、葉が車輪の軸のように付くからで、夏の高原を彩る代表植物の一つという。マメ科のシロツメクサなどの仲間で英語ではクローバーと総称されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/125秒 4mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
35.シャジクソウ -6 車軸草
90mmマクロで撮る。ピントの合わせどころが難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/4000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.ハマナス 浜茄子
「知床旅情」の歌詞で聞くがどんな花なのか、よく知らなかった。みずみずしい美しい花が咲いていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.ハマナスの実
こんな実がなることも知らなかった。根は染料などに、花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になるそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.ホザキシモツケ 穂咲下野
涼しい気候の温地帯に生育するそうだ。円錐花序が密集して8~15cmの長い花穂となる。この花の特徴から「穂咲」と命名されたとのこと。日光の戦場ヶ原では群生する。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5 1/400秒 21mm ISO125 ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
39.イタドリの実
何年か前、美ヶ原山麓の三城牧場に咲いていたイタドリの花にサカハチチョウの夏型が吸蜜に来ていた。ファインダーを通して見た、青空を背景にイタドリの花で吸蜜するサカハチチョウを忘れられない。

  Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.コウホネ 川骨、河骨
コウホネは、スイレン科の植物の1種である。湿生花園の池に咲いていた。 

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 108mm ISO160) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.オグラセンソウ 小倉仙翁 
ナデシコ科センノウ属の多年草。夏に引き裂いたような紅い色の花をつける。九州地方、岡山県以西の中国地方などの山間部の湿地帯に生育する。絶滅危惧種になっているそうだ。箱根湿生花園にはよく似たエンビセンノウの咲いているが、エンビセンノウに比べて花びらの裂け方が浅い。日が当たっている赤い花の色が飛んでしまった。

  Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/200秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.エゾリンドウ  蝦夷竜胆
葉の中に埋もれていて見つけにくく、上からしか見られなかったのでこんな写真になってしまった。この写真では同定に苦労する。 

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 64mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
43.オオマツヨイグサ 大待宵草
  花は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花だそうだ。ただいま、9時56分。まだ、朝のうちなのだろか。北アメリカ原産の植物をもとに、ヨーロッパでつくられた園芸種といわれ、明治のはじめに渡来し、現在では各地に野生化しているとのこと。そういえば、春にツツジを見に葉山国際村へ行ったときに、この花、あるいは近縁種を見た記憶がある。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -1
花びらの裂けた形が燕尾形に長いところから 「燕尾」と名づけられている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4 1/125秒 10mm ISO320) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
45.エンビセンノオ 燕尾仙翁 -2
90mmマクロで撮る。エンビセンノウは山地、高原に咲くナデシコ科の多年草であるというが、花の形がナデシコに似ている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.カライトソウ 唐糸草
唐の絹の紐糸に似ていることから、カライトソウ(唐糸草)という名前だが、純国産の高山植物で ワレモコウやシロバナトウウチソウの仲間だそうだ。ワレモコウとは似ていないように思うが。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/125秒 90mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
47.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -1 
想像上の動物である麒麟の胸が黄色であることから、という説と、黄色い花が輪になって咲くという説とで、漢字名が異なる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f4.5 1/125秒 14mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
48.キリンソウ 麒麟草、麒輪草 -2
キリンソウの花は茎先に円錐花序を出し、10~30輪の黄色い小さな花をつける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.キンロバイ 金露梅
標高の高い場所に自生する。 花は黄色でヘビイチゴに似た、花径2~3cm位の黄色い花が木に咲く。丈は低く15cmほどの高さで、 高山の岩場に生える落葉小低木。岩礫地や岩の間に咲く。葉は花より小さく毛が目立つ。白い花もあり、それをハクロバイともギンロバイとも言う。名の由来は花の形がウメに似ており、黄色であることからという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
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50.ニッコウキスゲ 日光黄菅
黄色の花を咲かせ、葉がスゲに似ていて、日光の山に多く咲くところからこの名がついたようだ。ニッコウキスゲ の名称の方が有名であるが、種の統合の結果、ゼンテイカ(禅庭花)の和名が適切との こと。この時期に蝶の写真を撮りに信州の高原に行くと咲いている。群落になって咲いていることが多いので一輪だけ咲いているのを見るとなにか違う花のように思える。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/250秒 4mm ISO100) ​ 露出補正 -0.3段
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51.アミメヘイシソウ 網目瓶子草
サラセニア属の食虫植物の1種だそうだ。捕虫葉の先端部分に紅白の網目模様が入り、美しい。箱根湿生花園では、この8月1日から31日まで世界の食虫植物展が開催される。、世界各地に分布する食虫植物を約100 種700 点展示されるとのこと。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
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52.ミツバウツギの実
春には蝶がよく集まる白い花を咲かせるミツバウツギの実は変わった形をしている。先のとがった軍配のようだ。長さ、幅とも2~3センチ。今はまだ緑色をしているが、9月になると熟して茶色くなる。中には4~5mmの種子が数個ずつ入っている。果肉を持たないこの実は、風に飛ばされることによって種子を運ぶのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
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53.シシウド 猪独活
信州の高原でもよく見かける。山地のやや湿った向陽地に生えるという。高さ2mほどで、小さな花が傘状に集まった花序はセリ科の特徴である。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f6.1 1/125秒 54mm ISO110) ​ 露出補正 -0.3段
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54.ヌマトラノオ 沼虎の尾
この花の名を調べるのにはずいぶん手間取った。箱根湿生花園でもあまり多く咲いていない。 オカトラノオ が高原や山に育つ植物なら、ヌマトラノオは湿地に育つことからその名があるようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/400秒 4mm ISO110) ​ 露出補正 なし
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55.この花の名は?
この花は何という花なのだろうかとネットでいろいろ調べたが、とうとう確信を持てなかった。前のオカトラノオにも似ているのだが。同定のためには茎の立ち上がりや、葉の形状、つき方が判るように撮っておかねばならないことがよくわかる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 90mm ISO110) ​ 露出補正 なし
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2016年7月23日

ミドリシジミがいない! 箱根湿生花園 7月19日

西日本から東海地方までは前日の7月18日に梅雨明けとなったが、関東はまだ梅雨明け宣言がない。7月に入ってからも天候は不良で、所用があったこともあり、なかなか蝶の写真を撮りに出かけられなかった。だが、ここ数日はとても蒸し暑くなり、天気予報に反して日中、日が差す日が続いている。この日も天気予報は曇りとなっていたが、気温が高ければ蝶も飛ぶだろうと、箱根の湿生花園に行ってみることにした。
 毎年、この時期には、ここでミドリシジミが多くみられる。今回ももちろんそのミドリシジミをじっくり撮ろうと思っていた。自宅を7時に出発し、8時半には箱根湿生花園の駐車場に着いた。ここ仙石原の標高は650mあるが、車から降りると、この時間でも蒸し暑い。9時の開園を待って中に入った。
 しかし、ミドリシジミの姿を見ることができない。ここ数年、毎年7月20日前後にここを訪れているが、こんなことは初めてだ。いつも数頭は吸蜜しているノリウツギの花にもいない。とうとうこの日は1頭のミドリシジミも見ることができなかった。どうしたことかと思い、職員の方に伺ってみた。管理者の方に確認していただいた結果、ミドリシジミは発生していたが数は少なく、さらに、ここ数日は暑さのためか全く見られなくなったとのことだった。いないはずはないのだが、この暑さでどこかに潜んでいるのだろうか。午後1時ごろまで、湿生花園で過ごしたが、とうとうミドリシジミを見ることはなかった。また、来シーズンに来てみようと思う。
 というわけで、蝶の写真はオオウラギンスジヒョウモンなどしか撮れなかった。アサマイチモンジのきれいな個体に出会ったが、撮りそこなってしまったのが残念だ。

;クリックすると大きな写真になります。 1.モンキチョウの卵
開園時間の9時まで少し時間があった。以前、駐車場の奥の林縁で、ミドリシジミを見たことがあったので、そのあたりを歩いてみるが、その姿はなかった。草叢ではモンキチョウが元気に飛んでいる。シロツメクサの葉に産卵して飛び立った後を見てみると、小さな卵が産みつけられていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.ツバメシジミ♀ -1
ツバメシジミも飛んでいた。開翅したところを見ると♀だった。シロツメクサはツバメシジミの食草の一つなのだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ツバメシジミ♀ -2
ツバメシジミの後翅裏面にはルリシジミやヤマトシジミにない橙色の紋がある。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f3.3 1/400秒 4mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.モンキチョウ♀ -1
9時開園を待って園内に入る。さっそく、ミドリシジミが出てきていないかとハンノキの林縁を探してみるがいない。花の写真を撮りながら、ノリウツギの花にミドリシジミが来ていないかと探してみるが、そこにもいない。モンキチョウの♀がここでも元気に産卵をしていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ツバメシジミ♀ -3
園内でもツバメシジミが産卵行動をしていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.アカタテハ -1
湿原植生復元区の花畑ではアカタテハがさっそうと飛び、オカトラノオの花で吸蜜していた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.アカタテハ -2
同じ個体を今度はP610の望遠域で引き寄せて撮る。きれいな個体だった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/400秒 197mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.アカタテハ -3
左側からもう1枚。お腹が大きいので♀のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/400秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.オオウラギンスジヒョウモン -1
園内を二回りして、茶店のある入園口へ戻ってきた。何か飲んで一休みしようと思う。ところが昨年までは、この茶店で飲み物が出されていたが、今年(今日だけか?)はそのカウンターが閉ざされていて、サービスがない。外の自販機で冷たい飲み物を買ってきて、その茶店に座って一息ついた。この茶店のそばにブッドレアの花が咲いていて、いつもはクロアゲハなどが吸蜜に来ている。しばらくしてオオウラギンスジヒョウモンがやってきた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/160秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.オオウラギンスジヒョウモン -2
時刻は11時半になったがミドリシジミは全く見ることができないままだ。再び、黄色いカセンソウや白いオカトラノオが咲く湿原植生復元区へ行ってみる。このオオウラギンスジヒョウモンは♀のようだ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/250秒 197mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 11.ミドリヒョウモン -1
数頭のオオウラギンスジヒョウモンに交じって、ミドリヒョウモンがカセンソウにいた。この2種は同じ環境にいることが多い。ともにスミレ科植物を食草とする。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 12.モンキチョウ♀ -2
湿原植生復元区の花畑に咲くカセンソウにはモンキチョウも来ていた。乳白色がとてもきれいな♀だ。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 64mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 13.モンキチョウ♀ -3
湿原植生復元区の環境を写し込もうと試みた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.3 1/320秒 39mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 14.モンキチョウの求愛
もう少しピントを合わせることができればよかったのだが。求愛行動は♂が♀を追いかけるのが普通と思っていたが、逆になっている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.5 1/500秒 54mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 15.ミドリヒョウモン -2
オオウラギンスジヒョウモンは白いオカトラノオの花が好きで、ミドリヒョウモンは黄色いカセンソウの花が好きなようだ。湿原植生復元区の花畑では蝶までの距離が離れてしまい、90mmマクロではうまく撮れない。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 (​ ​f5.6 1/320秒 125mm ISO100​ ) ​ 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 16.キタキチョウ
エゾミソハギの花にキタキチョウがいた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.イチモンジセセリ
平地ではイチモンジセセリは秋に多く見られる蝶だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし