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2024年4月 2日

2024 CP+「カメラと写真のワールドプレミアショー」

「カメラと写真のワールドプレミアショー」が今年も2月22日(木)~ 25(日)にパシフィコ横浜で開催された。事前に入場登録して、2月23日の午前中に行ってきた。
 数年前までは、いわば各メーカーの新製品発表展示会の要素が濃かったが、最近はカメラの新製品はそう頻繁にはなく、カメラの活用を拡げることに主眼が置かれているような気がする。だが、来場者にとっては、憧れの各社の最新ミラーレスカメラを実際に手に触れてファインダーを覗き、シャッターを切り、各メーカーさんが用意したモデルさんたちや、演出された被写体を撮影できるのは、この機会を逃してはない。また、多くのそれぞれの分野のプロの写真家によるプレゼンテーションが行われ、アマチュアの域を出ない私などには参考になることが多い。だが、スマホのカメラはテーマになっていない。
 コロナもおとなしくなり今回も参加者が多かった。多くの参加者はご自分の愛機を携えて会場に来られ、各メーカーのブースで行われているデモンストレーションなどの写真を撮っていた。私はいつも CanonのG7X を携行してスナップ写真を撮っている。Nikon 、Canon、SONY、FUJIFILMなどのブースを見て回った。
 ペンタックス・リコー陣営は今回も参加を見送っていたが、LUMIXはDGP imaging 2023 金賞受賞のフルサイズ・ミラーレス機 DC-S5M2 があり、ブースのテーマは、"COLORS OF LUMIX"だった。
 退出しようと出口の方へ向かうと、TOMY のプラレールの大きなジオラマがあり、新幹線や、私鉄の鉄道車両など、多くの模型が走り回っていた。子供たちはもとより、カメラを向けている来場者も多くいた。そこは「わたしの自由区」という、将来の写真ファンを育てる主催者企画のようだ。

000_240223080 X700 2024 CP+ TOMYプラレール ブース パシフィコ横浜 G7X.jpg
トミーのプラレール・ジオラマに夢中の親子 2022年2月30日 CP+ 2004 於:パシフィコ横浜

001_240223085 X900 2024 CP+ パシフィコ横浜 G7X.jpg 1.みなとみらい パシフィコ横浜展示ホール
会場のパシフィコ横浜展示ホールは、展示面積約20,000㎡あり、4分割可能で、無柱構造となっている。CP+はそのすべてを使用して行われていた。CP+は、私の記憶ではコロナが蔓延していた2020年から2022年までは開催されなかったように思う。4日間で5万人弱の入場者があったようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO160 )
002_240223004 X900 2024 CP+ SONYブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 2.SONY ブース -1
SONYブースは、出入口を入ると正面奥に大きなスペースを構えていた。この写真のところでは、α7 IV、α7CR、α7C II を使用して、ポートレートの撮影体験ができる。また、自分のメモリーカードを挿入して撮影すれば、持ち帰ることもできる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO320 )
003_240223005 X900 2024 CP+ SONYブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 3.SONY ブース -2
ここでもポートレート撮影体験ができる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO500 )
004_240223006 X900 2024 CP+ Nikonブース パシフィコ横浜 G7X (2).jpg 4.Nikon ブース -1
SONYの右隣りにNikonブースがあった。Nikon はZ9、Z8、Zf、Zfc などが押しのようだ。6色のプレミアムエクステリアも人気なミラーレスカメラ Zf を、会場で手に取って、撮影してみることが出来る。ミラーレスカメラユーザーの底辺拡大を狙っているようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )
005_240223012 X900 2024 CP+ Nikonブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 5.Nikon ブース -2
この写真は助川康史プロが、Z9を使用して撮影された作品である。香川県と徳島県を分ける大坂峠という難所を走り抜ける2700型の特急「うずしお」を、Z9の「ズーミング流し」という技で撮った作品。凄い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO320 )
006_240223050 X900 2024 CP+ FujiFilmブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 6.FUJIFILM ブース -1
Nikonブースの右側にはFUJIFILM ブースがあった。GFX100Ⅱ、X100V1、X-T5といったデジタルカメラ、INSTAX"チェキ"、写真プリント関連製品・サービスが紹介され、撮影体験コーナーが設けられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO250 )
007_240223053 X900 2024 CP+ FujiFilmブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 7.FUJIFILM ブース -2
"日本"を意識させるようなデモが行われていた。影が出ないような照明がされている。FUJIFILMのトーク・ステージで藤村大介プロの「X-H2で撮る!見せる都市風景 GF30mm ティルト・シフトレンズ作品も紹介!」という講演を小1時間聴いた。ティルト・シフトレンズの効果を知った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
008_240223018 X900 2024 CP+ Canonブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 8.Canon ブース -1
Canonブースは、会場の奥の大きなブースが並ぶ一番右、富士フィルムの右側にあった。SONYとともに最も大きなブースになっていた。その中にあった「Canon BAR」。画像撮影のための機材展示と情報入手の場のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )
009_240223025 X900 2024 CP+ Canonブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 9.Canon ブース -2
リボンダンスのデモが行われていた。「EOS R SYSTEMの各種ボディ、レンズを体験できるコーナー。激しくダイナミックなトリッキングと、華麗で優雅な新体操を被写体にご用意しております。」と説明されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO2000 )
010_240223034 X900 〇2026 CP+ Olympusブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 10.Olmpus ブース
オリンパスのブースは、Canonのブースの反対側(展示場通路側)にあった。OlympusのOMは、野鳥やチョウなど昆虫の撮影愛好家に使用されていることが多い。そのためかブースのイメージも野鳥やチョウがあしらわれていた。ステージでは著名なプロのトークショーなどが予定されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO1600 )
011_240223068 X900 2024 CP+ TOMY プラレールブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 11.トミーのプラレールジオラマ -1
Olympusのブースを見た後、並びのTAMRON、SIGMA、そしてLumix ブースをみて、退出しようとしたところ、その先に「わたしの自由区」というコーナーがあった。「わたしの自由区」は昨年に続き2年連続で、写真サークルや映像同好会の学生、普段はSNSを中心に写真や動画に取り組む若年層に向けて、"CP+の楽しさを知ってもらうことで"新しいコミュニティを作り出すコミュニケーションスペース"として設けられた。その一角にTOMYの人気商品であるプラレール(鉄道模型玩具)のジオラマを見つけた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/640秒 15mm ISO3200 )
012_240223072 X900 2024 CP+ TOMYプラレール ブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 12.トミーのプラレールジオラマ -2
子供たちのみならず、大人の写真愛好家も熱心にカメラを向けている。という私もその一人だが、見ていても楽しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 37mm ISO3200 )
013_240223074 X900 2024 CP+ TOMYプラレール ブース パシフィコ横浜 G7X.jpg 13.トミーのプラレールジオラマ -3
この企画があることを知っていて、これを目的に来られているのだろうか? 母親がしゃがみ込んで坊やと一緒に観ていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 24mm ISO3200 )
014_240223086 X900 2024 CP+ パシフィコ横浜 G7X.jpg 14.みなとみらい駅へのコンコース
午後1時半になった。会場を後にして、みなとみらい駅へと向かう。ここを通るたびに見ているのだが、駅へのコンコース(通路)の左手の壁面にトビやアブラゼミやアオスジアゲハなどの生物の画が描かれている。画の枠の下に「広告掲載のお問合せ パシフィコ横浜」と書かれているので、掲載主を待つ広告版なのだろうか。少々疲れた。CP+をしっかり見るためには2日くらいはかけないと十分ではない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 10mm ISO1250 )

2023年3月 7日

4年ぶりに開催されたCP+

CP+とは CAMERA & PHOTO IMAGING SHOWの略で、カメラおよび関連機器のコンシューマー向け展示会である。主催はカメラ映像機器工業会で、2010年から年1回のペースで開催されている。
会場を設けて開催されるのはコロナ禍のため4年ぶりである。昨年までの2020年~22年の3年間はオンラインで開催されていた。
 2005年から2009年まで東京国際展示場で開催されていた「フォトイメージングエキスポ」の後継イベントにあたり、2010年からは横浜みなとみらいの「パシフィコ横浜」の展示場で行われている。今回、4日間の開催期間(2月23日~26日)で総来場者数はパシフィコ横浜会場の入場登録者数は3万8,181人、オンライン登録者11万8,476人だったそうだ。わたくしは、2月24日に登録し、開場時間直前に会場についた。事前登録制であったため、開場されるまでに長蛇の列ができていたがスムーズに会場に入ることができた。
 勿論、各社の展示は興味深く、1日あっても見て回れないほどの内容であったが、今回も2時間ほどで会場を退出した。

000_230224002 X700 TAMRON CP+2023 G'X.jpg TAMRON ブース「ねぶた祭りの熱狂」 2023年2月24日
2023年CP+ 横浜みなとみらい パシフィコ横浜

001_0230224101 X900 パシフィコ横浜 CP+2023 G'X.jpg 1.2023年CP+ 会場 パシフィコ横浜展示ホール外観
今年も会場はパシフィコ横浜の展示ホールだった。ここは総面積20,000㎡、最大天井高19mでパシフィコ横浜で最大の広さを持つ展示場だ。展示ホールは、第一期は1991年、第二期は2001年に竣工している。自宅から比較的近いこともあり、ここには「日本国際切手展2021」など、いろいろなイベントで来ている。この写真はみなとみらい駅から会場への国際大通りを渡るブリッジから撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
002_0230224100 X900 パシフィコ横浜 CP+2023 G'X.jpg 2.会場へ
国際大通りを渡ると「CP+ 2023」の大きなポスターがあり、そこを左へ行くと会場入り口になる。だが100m近く歩いて右へ、建物の中に入り、右へ、エスカレータで1階に下り、戻るようにさらに先へ行って、会場入り口を通り過ぎ、入場者の待つバッファーになったところから折り返して、やっと会場に入れる。だが、意外と早く会場に入ることができた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_230224012 X900 TAMRON CP+2023 G'X.jpg 3.TAMRON ブース -1
一般来場者の入り口を入ると右側にTamronのブースがあった。ねぶたが入場者を引き付ける。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO640 ) 露出補正 なし
004_230224045 X900 TAMRON CP+2023 G'X.jpg 4.TAMRON ブース -2 ねぶた面
今回Tamron社は国内生産工場所在となる「青森」にフォーカスしたデザインとしたそうだ。青森といえば無形重要文化財に指定されたねぶた祭りがあり、その魅力はねぶた職人の「作り手」としてねぶたにかける想いと技術である。青森のねぶた師でねぶた大賞、最優秀制作者賞など多数受賞している北村蓮明さんと、その長男である知事賞、優秀制作者賞など受賞の北村春一さんが親子合作の特別なねぶた面を制作したという解説のパネルがあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230224017 X900 TAMRON 山田芳文氏 CP+2023 G'X.jpg 5.TAMRONブースの講演 -1
10時30分から40分間、TAMRONブースのイベントスペースでは、写真家・山田芳文氏の「150-500mmと50-400mmで撮る日本の野鳥」という講演があった。事前にこの講演を聴いてみたいと思っていたので、5分前に着席して待った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f3.5 1/125秒 12mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_230224041 X900 TAMRON 山田芳文氏 CP+2023 G'X.jpg 6.TAMRON ブースの講演 -2
モズの写真や、ツルの写真が紹介されたが、さすがにピントがシャープだ。そして、構図や、ボケを考慮した絞りなどを学んだ。基本は三脚使用だが、手持ちの500mmで撮影する場合には、のシャッター・スピードはこのナベズルの写真の場合でも1/2000秒と早い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f3.5 1/125秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_230224071 X900 TAMROM CP+2023 G'X.jpg 7.TAMRON ブース -3 田中達也氏制作のミニチュア
創業70周年を記念して、ミニチュア作家の田中達也氏が制作したレンズをテーマにしたミニチュアとその写真が展示されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO2000 ) 露出補正 なし
008_230224108 X900 Nikon CP+2023 G'X.jpg 8.Nikon ブースは Z 9
Nikon ブースは人が溢れていた。Z 9 が好評なので今回は元気がよい。Z fc を特に女性にアピールしているようだ。ステージでは星空写真家という成澤広幸氏が「Z9が表現する世界とは」という講演をしていたが、多くの人が人が視聴していた。タイムラプス撮影という同一アングルにて静止画を一定間隔で撮って並べ、動画として流す方法のことが離されていたが、少々難解だった。成澤広幸氏は天体望遠鏡メーカーでの勤務の後、2020年4月に独立。Youtuberとしての活動を本格的にスタートしたという方だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_230224077 X900 OLYMPUS CP+2023 G'X.jpg 9.Olympus ブース -1
Olympus はわたくしの好きなカメラだが、フラッグシップ機の OM-1とMarkⅢ となったOM-5がメインだったが今一つ盛り上がっていなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
010_230224078 X900 OLYMPUS CP+2023 G'X.jpg 10.Olympus ブース -2
野鳥や動物の撮影、あるいは海野和男氏のように昆虫を撮る方はOlympusの愛用者が多い。OM SYSTEMは「どこにでも持ち歩ける」「感じたものが思ったままに撮れる」を実現すると訴えかける。スジグロカバマダラのパネルがあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO1250 ) 露出補正 なし
011_230224079 X900 セミナー・ステージ CP+2023 G'X.jpg 11.「わたしの自由区」とセミナー・ステージ
会場の中央に「わたしの自由区」というエリアがあった。ポスターにもあったように、CP+2023の今年度の開催テーマ「見つけた、新しいわたし」という。これは女性の写真愛好者を広げようとの試みと思うが、『カメラガールズ×CP+2023「わたしの自由区」Instagramフォトコンテスト』というテーマで、「新しく撮った写真はもちろん、撮りためた写真からでも、Instagramに投稿してください」と募っていた。また、セミナーステージでは、ビギナーからプロユーザーまで楽しめる多彩なセミナーが開催されている。わたくしが行った時間には、CIPA調査統計作業部会 部会長 太田学氏による「CIPAデジタルカメラマーケット・セミナー」という講演が行われていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO2500 ) 露出補正 なし
012_230224053 X900 SONY CP+2023 G'X.jpg 12.SONY ブース -1
SONY ブースはCanon ブースとともに会場で最も大きなブースを設けていた。SONY は正面の左側、Canon は右手奥に陣取り、その間にNikon と FUJIFILM がブースを構える。SONY はα7シリーズが圧倒的に強い。交換レンズもGマスターおよび3rd パーティを含めて充実してきている。このブースではカメラ、レンズを貸し出し、試し撮りのコーナーは順番を待つ人が多かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO500 ) 露出補正 なし
013_230224055 X900 SONY CP+2023 G'X.jpg 13.SONY ブース -2
撮影用のセットもいくつかあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO2500 ) 露出補正 なし
014_230224056 X900 SONY CP+2023 G'X.jpg 14.SONY ブース -3
いろいろと撮ってみたいと思うような被写体が並べられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2000 ) 露出補正 なし Canon  ブース BMXライダー
015_230224105tm X900 Canon CP+2023 G'X.jpg 15.Canon  ブース BMXライダー
CP+2023 キヤノンブースのテーマは「Create your image」。人々の暮らしのなかにある様々な一瞬を、カメラと共に創造するという、"カメラの未来への想い"が込められているという。新製品としては、4月下旬に発売予定のIOS Rシリーズで最軽量を実現したフルサイズミラーレスカメラEOS R8 があった。はじめてフルサイズ機を導入したいという人をターゲットにしているようだ。また、被写体認識トラッキングAFや最高約40コマの高速連写、補正効果最大8.0段のボディ内手ブレ補正など、基本性能を高いバランスで実現したオールラウンドモデルの EOS R6 Mark II の体験のため、メインのスペースで、3人の自転車乗り(BMXライダー)によるアクロバティックステージが設けられ、交互に曲乗りを繰り返して、撮影のモデルになっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO1250 ) 露出補正 なし
016_230224061 X900 LAOWA CP+2023 G'X.jpg 16.LAOWA 中国製レンズ
このほかににも、FUJIFILM、LUMIX、SIGMA、Kenko などのブースをざっと回ってみた。だが、RICOH / PENTAXは今回不参加だったようである。そして、最後に見たのが「サイトロジャパン」というレンズメーカーのブースだった。レンズブランドを LAOWA といい、2013年に起業した中華人民共和国安徽省合肥の光学メーカーである。各種マウントごとにレンズが展示されていて、Nikon Z マウントのレンズもあった。だが、すべてマニュアル・フォーカスであった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし

2022年5月 5日

成田市さくらの山 4月13日

学生時代、私は卓球部に籍を置いたが、そのOB有志で年3回、成田空港の近くのオークヒルズ・カントリークラブでゴルフコンペが続いている。その第49回が4月14日に開催されたのだが、大阪にお住いの最年長の先輩が久しぶりに参加されるということで、桐生、京都、広島、名古屋からも集まり、ほぼ90歳の先輩4名とその奥様を含め、成田のホテルに泊まり前夜祭が行われ、19名が参加した。翌日は総勢33名のコンペだ。第1回は31名が参加して、2005年8月10日開催され、以来、同じメンバーで幹事をしてくれている。感謝だ。
 前夜祭は夕方集合だったが、その前に成田市さくらの山というところへ行って見ることにした。コロナ禍で飛行機の離着陸の頻度はどうなのかと危惧したが、心配することはなかった。
 ところが、Nikon Z 50 で撮ったのだが、大失敗をしてしまった。私はシャッタースピード下限を1/500秒に設定してプログラムオートで撮るのだが、ケースから取り出した時、ダイアルが動いてしまいシャッタースピード優先になっていた。しかもそのシャッタースピードは1/100秒である。その日に泊るホテルに入ってから気が付くありさまで、お粗末である。その結果、ほとんどがf22以上になってしまっていた。デジタルカメラでは絞りすぎは禁物だ。その理由は回折現象による解像感の低下が起こるからだ。従って本来ならもっとクリアに撮れるシーンがボヤっとなってしまった。反省。
 wikipediaによれば、成田市さくらの山は、成田国際空港のA滑走路16R至近の高台に位置する。元々ただの空き地で、一部の人にだけ知られていた航空機観覧スポットであった。その後、成田市が新東京国際空港公団(後の成田国際空港株式会社)と土地の無償貸借契約を結んで公園として整備した。地元住民らで組織する「さくらの山管理企業組合」が指定管理者として運営を担当している。
 公園の展望デッキからは、A滑走路を離着陸する飛行機を間近で見学する事が出来る。そのため、家族連れや航空ファンが訪れ、スポッティングや撮影が行われる。「千葉眺望100景」のひとつにも選ばれているそうだ。周囲には散策路が設けられ、花が植えられ、散歩をするのにもよい。

000_220413071 X700 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg
成田国際空港のA滑走路に着陸する全日空スターアライアンス機 2022年4月13日 千葉県成田市

001_220413001 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 1.離陸するデルタ航空機
日本国内では最長の4,000mある A滑走路の北側の端に成田市さくらの山がある。この場所は北風の時は離陸する飛行機の真下になり、南風の時は着陸する飛行機の真下になる。この日飛行機は北から南へと離陸していった。駐機場から出てきた飛行機は、A滑走路の北の端、すなわち、さくらの山のすぐ近くから発進していき、2kmほど先で離陸していく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f20 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220413005 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 2.デルタ航空機の離陸
A滑走路の北の端で一旦停止し、すぐエンジンをふかして離陸していった。地面を離れるところは遠い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_220413007 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 3.エアーチャイナ(中国国際航空)機
エアーチャイナのエアバスA330-300 が駐機場から出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_220413010 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 4.エアーチャイナ(中国国際航空)機 離陸開始
向きを整え、一旦停止する。離陸に必要な距離は、実際には搭載燃料や乗客の数、そして天候にも左右されるが、ボーイング737などの小型ジェット機は約1800m、ボーイング767などのワイドボディ機は約2000m、ボーイング747やA380などの大型機は3000m程度の距離が必要となる。A330-300はワイドボディの双発ジェット旅客機で、座席総数311の中型機の部類に入る。2015年7月現在、1,095機のA330が民間航空路線に就航しているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220413018 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 5.ジェットスター航空機
ジェットスター航空(Jetstar Airways)は、オーストラリアのメルボルンに本社をおく国内線・国際線格安航空会社である。カンタス航空が、格安航空会社の現ヴァージン・オーストラリアに対抗するために設立した。カンタス航空グループ、日本航空(JAL)、三菱商事の3社が3分の1ずつ出資しての設立が予定され、2011年に設立されたジェットスター・ジャパン株式会社はA320を25機保有している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_220413026 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 6.ピーチ・アビエーション機 -1
wikipediaによれば、Peach Aviation株式会社は、関西国際空港を拠点とする日本の格安航空会社(LCC)である。ブランド名をPeach(ピーチ)としている。ANAホールディングス株式会社の連結子会社。2019年10月に同じANAグループ傘下のLCCであったバニラ・エアと経営統合したことにより、日本国内では最大規模を誇るLCCに成長した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220413027 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 7.ピーチ・アビエーション機 -2
機体にJA828Pという番号が見える。A320-214だ。この機材は2019年7月に登録されたようだ。ビーチ・アビエーションの機体のデザインは、ニール・ディナーリによるものだそうだ。現在運用中の機材は36機(A320-214 A320-251N)である。2021年12月に日本初エアバスA321LRを受領、関西国際空港に到着した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220413033 X800 成田市さくらの山 ハナダイコン Z50 18-140.jpg 8.ハナダイコンの花畑
成田市さくらの山は公園になっている。周囲にはサクラが咲き、公園の中央にはハナダイコンの紫色の花がきれいに咲く花壇がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f11 1/100秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220413044 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 9.フィリピン航空機
フィリピンのナショナル・フラッグ・キャリアである。イギリス・スカイトラックスによる航空会社の格付けで、「ザ・ワールド・フォー・スター・エアラインズ(The World's 4-Star Airlines)」(4つ星)の認定を得ているという。ここ機体はA321のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220413048 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 10.枝垂れ桜
サクラはほとんど終わってしまっていたが、枝垂れ桜がまだ花を残していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f16 1/100秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_220413053 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 11.京成電鉄
すぐそばを京成電鉄の電車が走っている。その音に、飛行機が着陸してくるのかと間違えてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f10 1/100秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_220413058 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 12.キャセイ・パシフィック ・カーゴ
今度はほんとに飛行機が着陸態勢で下りてきた。CATHAY PACIFIC CARGO の文字が見える。CTHAY PACIFICは香港のフラッグ・キャリアであり、香港を拠点とする航空会社。ジャンボジェットというボーイング747の貨物輸送機である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 47mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220413064 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 13.ジャンボジェット機 着陸
旅客用のジャンボジェット(B747)は全くと言ってよいほど見られなくなった。1970年のデビュー以来、「ジャンボ」の愛称で親しまれてきたボーイング747旅客型の生産がひっそりと終わろうとしている。 燃費が良く騒音がより小さい新鋭機に押され、表舞台から立ち去る時が目前に迫っているようだ。現在、JALの747型機は全て引退しており、ANA(全日空)からも旅客型の747はすべて引退している。日本のエアラインや航空自衛隊が保有する現役の旅客型747は日本国政府専用機のみが残っていた。その政府専用機も、2019年(平成31年)4月よりB777-300ER型の政府専用機が運用されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 47mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220413066 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 14.アエロロジック機
今度は出発便である。初めて見る航空会社の名称だった。アエロロジック(AeroLogic)は、ドイツ、ライプツィヒ近郊のシュコイディッツを拠点とする貨物航空会社。DHLエクスプレスとルフトハンザ・カーゴの合弁事業として設立された.。ボーイング777のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220413074 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 15.着陸する全日空機 -1
今度は全日空のスターアライアンス機が着陸してきた。大きい。ボーイング787だ。次世代の長距離用中型ワイドボディ機。両翼にそれぞれ1基ずつ、計2基のターボファンエンジンを装備する双発機である。愛称は「ドリームライナー(Dreamliner)」という。全日空で就航して10周年になるそうだ。スターアライアンスは、1997年に5つの航空会社によって設立された世界初の航空連合という。現在、スターアライアンスには26の航空会社が加盟している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_220413076 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 16.着陸する全日空機 -2
ぐっと機首を下げて、着地した。海外旅行をして、何回か現地の航空会社の飛行機に乗る機会があったが、衝撃の少ない上手な着陸をすると、客席から一斉に拍手が起こった、日本では経験したことがないので、とても印象的だったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f29 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_220413083 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 17.東京都交通局の車両
飛行機の撮影は終わりにして、成田市さくらの山を少し歩いてみた。推定樹齢200年というソテツの木があった。そのソテツは、第30代内閣総理大臣であった斎藤實元首相のお孫さんである斎藤進一氏から、成田市に寄贈されたという。私は、自宅近くで秋にクロマダラソテツシジミを見るようになってソテツの木に興味を持つようになった。京成電鉄の跨線橋まで行って見た。金網越しに撮った。この車両は東京都交通局の車両である。都営三田線が京成本線に乗り入れているのだ。そろそろこの夜宿泊をするホテルへ入ろうと思い、成田市さくらの山を引き上げることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f14 1/100秒 110mm ISO100 ) 露出補正 なし


2021年8月26日

旅の思い出 海外編 1

2007年のオーストリア・イタリア旅行以降は、このブログ Studio YAMAKO で紀行文的に写真を載せてきた。それ以前は取り上げていないので、初めての海外旅行からそれまでのあいだに訪れたところについて記録に残しておこうと思う。ブログをはじめるまでは、チョウの写真以外あまり熱心に写真を撮ったことがなく、良い写真は残っていない。デジタルカメラに移行したのは過渡期を経て2004年頃からである。それまでの写真は、フィルムで撮ったLサイズの印画から、スキャニングした。画像も粗く、すっかり退色している写真が多く、ソフトで多少補正してみたのだが成す術もない。思い出しながら何枚かの写真を載せていきたいと思う。

1)1981年7月 初めての海外渡航 イタリア フィレンツェ

私が初めて飛行機に乗って海外旅行をしたのは、今から40年前の1981年、40歳の時だった。私は日米合弁の製薬会社に勤務していたが、米国の親会社で抗生物質の新製品が開発され、その製品について各国からいくつかの発表がされる国際化学療法学会という医学会だった。もちろん私は医師でもないし、また薬剤師でもないのだが、その新製品の日本でのマーケティングを担当することになった。日本からも大勢のご専門の先生方が出席されたが、それを国内で広くお医者様が治療に利用していただくにさきがけ、どのような疾患が対象になるのかなどを現地で情報収集するのが主な目的であった。
 場所はイタリアのフィレンツェだった。出張でフィレンツェへ行けるなんてめったにないことだと思う。とはいうもののもちろん観光旅行ではない。観ていただくような写真もほとんど残っていない。

ローマの空港に着いたら、たまたまその日は鉄道がストを行っていて、バスでフィレンツェへ移動することになった。その途中で、オルビエートという丘の上にある中世の街を観光させてもらった。良い写真はないが、行ったという証拠を記録しておく。カメラも何だったか忘れてしまった。ネガカラーフィルムで撮った写真の印画をスキャニングした。

001_810718001 X700 オルビエート.jpg
オルビエート・ドゥオモ のファサード

シニョレッリの壁画「最後の審判」などで有名なゴシック様式の壮麗な大聖堂 オルヴィエートのドゥオーモ をはじめ、今も中世さながらの街並みを残す。

002_810724001 X700 オルビエート.jpg
フィレンツェ駅前 ホテル BAGLIONI

フィレンツェ国際化学療法学会の会場は、ローマ・テルミニ駅より314 kmのところにあるフィレンツェ中央駅(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)から徒歩圏内にあった。上の写真はその開催期間中の数日間、私が宿泊した駅前の「BAGLIONI」というホテルだった。夏期に屋上で営業するレストランが人気だった。

003_810724002 X700 オルビエート.jpg
ミケランジェロ広場からフィレンツェの街並み

中央に見えるのがフィレンツェのシンボルとして有名な「サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母 マリア)大聖堂」のドゥオモ(クーポラ)。

004_810724003 X700 オルビエート.jpg
フィレンツェの街

今から40年前のフィレンツェの街だ。観光客が多い。

海外渡航が自由化されたのは、1964年であるが、1908年代になると日本からも毎年500万人の人々が渡航、海外旅行を楽しむようになった。日本からの多くの観光客はパック・ツアーを利用した。この時の私のイタリア旅行は出張であり、フィレンツェと、帰路ローマで一泊しただけだったが、このとき、この次はイタリアへ観光旅行をしたいと思った。


2)1982年8月 アメリカ本社の招待旅行
 ニューヨーク​とロサンゼルス

私がマーケティングを担当した抗生物質製剤が国内で発売され、営業担当の社員たちが活躍したが、アメリカ本社がその成績優秀者をアメリカへ招待してくれることになり、私も同行する機会を得た。医療施設などの見学と観光である。
ニューヨークで数日間を過ごした一行は、6時間弱飛行機に乗り、ロサンゼルスに移動した。 2007年に売却され、今は Kyoto Grand Hotel and Garden となったホテル ニューオータニ ロサンゼルスに泊り、日本人街、ハリウッド、そしてアナハイムのデズニーランドを観光し、そこから日本へ帰国した。アメリカは広い、ニューヨークからロスアンゼルスへは、おおよそ4000kmあり、時差は3時間ある。

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ニューヨーク郊外の診療所見学

現地の担当者が同行してくれて、ニューヨーク郊外のクリニックの訪問を経験した。

006_820820014 X700 旧ワールドトレードセンターからエンパイアを望む.jpg
旧ワールドトレードセンターからエンパイアを望む

かってのワールドトレードセンタービルの屋上から、北側のエンパイアステートビルが建つミッドタウン方面を眺める。 いま(2021年8月18日現在)、報道番組はタリバンがアフガニスタンの首都カブールを占拠し、ガニ大統領がアフガニスタンから出国して、政権が事実上崩壊したと伝えている。かつてのタリバン政権は2001年に米同時テロを引き起こしたアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者をかくまった。今から10年前の2001年9月11日の8時46分、アメリカン航空11便がワールトレードセンター・ノースタワーに激突した。9時3分、ユナイテッド航空175便がサウスタワーに激突。テロ攻撃だと誰もが確信した。ブッシュ大統領は、テロ攻撃はテロ組織アルカイダによるものとし「テロとの戦い」を宣言した。この痛ましいテロ攻撃を受けたかってのツインタワー(110階建て、1973年4月4日にオープン)の屋上に上がってニューヨークの街を眺めたときの写真である。

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ヤンキースタジアム

ヤンキースタディアムでヤンキース対ブルージェイズ戦を観戦した。電光板に何やら文字が。

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アナハイム ディズニーランド

日本から来たオジサンたちがロサンゼルスの南東約45kmのところにある1955年にオープンしたディズニーランドで1日遊んだ。そういえば今活躍中のオータニさんのいるエンジェルスもアナハイムが本拠地だ。

009_820820015 X700 Merck出張.jpg
ロサンゼルス チャイニーズシアター

観光スポットであるチャイニーズシアターは派手な中国の寺院のような赤い建物が目立つ。チャイニーズシアターの前では数多くの歴代のスターたちの手形や足形を見ることがでできる。また、チャイニーズシアター前の歩道には、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2,000以上の星型のプレートが埋め込んであり、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(ハリウッド名声の歩道)と呼ばれる観光名所となっている。

2019年11月22日

上州紅葉巡り 11月14日 ①青龍山吉祥寺

バスツアーもあちこちへ行っているので、目新しいところがなくなってきた。そんな中で「宝徳寺床もみじ 青龍山吉祥寺 上州紅葉5景めぐり」というツアーがあった。コースは群馬県の沼田の近くにある青龍山吉祥寺のもみじを鑑賞し、原田農園というところで昼食のあと、沼田市内の沼田城跡を見て、そこから南東へ移動の途中でバスが路上駐車して赤城山の全景を撮らせてくれた。次に渡良瀬渓谷鉄道の大間々駅の近くの高津戸峡を散策し、最後は宝徳寺の「床もみじ」だった。いつもご一緒するKご夫妻をお誘いしご一緒した。
 またも天気予報は芳しくなく「雨が降らなければいいや」というところだった。朝7時集合の横浜は雨が降っていたが、段々と好転し、昼近くから晴れ間が広がったのは幸いだった。
 東国花の寺百ヶ寺群馬11番札所という青龍山吉祥寺からツアーを振り返っていく。

青龍山吉祥寺 X650.jpg 境内図 青龍山吉祥寺パンフレットより

1.関越道 前橋付近を走る
青空が広がってきた。赤城山が上まで見られる。右側にある高い建物は群馬県庁だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_001.jpg
2.虹
バスは沼田へ向かって走る。晴れ間は出ているのだが、雨が降ってきた。すると左側に大きな虹がかかるのが見えた。私は右側の列に座っていたので、2mほど離れた窓越しに撮らなくてはならなかった。もちろんトリミングしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
191114_002.jpg
3.青龍寺吉祥寺 山門
関越道を沼田で下りて、川場村というところにある吉祥寺の駐車場に着いた。青龍寺吉祥寺は鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺である。 吉祥寺創建は南北朝時代の暦応2年(1339年)建長寺42世中巌円月禅師を開山和尚とし大友氏時により創建された。建長寺派四百有余ヶ寺の寺院の中で一番北域に位置することから、建長寺北の門とも呼ばれている。山門は文化12年(1815年)に関寧大器和尚によって再建された。入母屋造で、間口8.5m、奥行き5.5m、12本の丸柱仕上げで建てられている山門である。勅額(皇帝や天皇が与える扁額を勅額という)の「青龍山」の文字は、北朝第4代天皇 後光厳天皇御染筆という。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_003.jpg
4.円月池と丈六の滝
山門の手前右側に池があった。もみじに目を奪われる。池の中にある岩から丈六の滝が流れ落ちるが、この水は何処から引き込まれているのだろうか。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 56mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_004.jpg
5.山門から本堂への参道を見る
細い石畳の参道だが両側にもみじが迎えてくれた。山門右手には楼上へ上がる階段があり、楼上には文殊菩薩を中尊に十六羅漢像が祀られている。同行したKさんのご主人は楼上へ上がられたそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_005.jpg
6.本堂への参道
石畳には苔が生え、落ち葉がちりばめられている。余談だが、フィルム時代は露出はシャッタースピードと絞り値で調整したが、最近の進歩したデジタルカメラではISO感度もその役割を担う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO900 ) 露出補正 なし
191114_006.jpg
7.釈迦堂のもみじ
本堂の手前左手に釈迦堂があった。祀られている釈迦如来坐像の説明札があった。菩提樹の下で静かに瞑想するお釈迦様の姿を現したものだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191114_007.jpg
8.鐘楼
赤い実が鐘楼を引き立てる。何という木の実かネットで探してみたがわからなかった。青龍山吉祥寺は花寺と称されている。春から秋にかけて多くの草花が境内に咲き、目を楽しませてくれるという。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
191114_008.jpg
9.古月庵
宝物殿として参拝者も見学できるようだったが、団体のツアーのため時間的にその余裕がなかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
191114_009.jpg
10.聖観音
上州観音霊場 29番札所になっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO280 ) 露出補正 なし
191114_010.jpg
11.鮮やかなもみじ -1
瓦葺の屋根にかかるもみじは鮮やかに見える。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 66mm ISO800 ) 露出補正 なし
191114_011.jpg
12.本堂回廊と臥龍庭
本堂前の前に立つと、左手に本堂の建物とその回廊、その前には禅寺らしい庭があった。延宝3年(1675年)に再建された本堂は、108坪の山内最大の建物で、禅寺に相応しい質素な作りになっているが、欄間や仏像などは禅の精神と威厳を充分に示していると言われる。臥龍庭は武尊岩と小石と杉苔で作った枯山水。水の流れ雲の動きに横たわる龍を現しているそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO500 ) 露出補正 なし
191114_012.jpg
13.マメガキ(豆柿)
すっかり葉が落ちた木に小さな柿の実がなっていた。マメガキというらしい。中国から持ち込まれたとされる渋柿の一種で、食用というよりは「柿渋」を採取する用途の方が主だったようだ。とはいっても、褐色を帯び始めるくらい熟したものはとても甘くておいしく食べられるという。大きさは直径2cmほどの小さな実で、実が綺麗なオレンジ色の間はまだ少し渋味が抜けきらず、2回くらい霜に当たって黒ずんだような褐色になってくると渋が完全に抜けて甘くなるという。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/500秒 62mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_013.jpg
14.鮮やかなもみじ -2
観光客は多いがこんな静かなところもあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 35mm ISO1600 ) 露出補正 なし
191114_014.jpg
15.鮮やかなもみじ -3
藁ぶき屋根の釈迦堂の前にももみじがあった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_015.jpg
16.鮮やかなもみじ -4
紅葉は見ごろだった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 92mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_016.jpg
17.秋の実り
きれいな実がなっていたが、名前がわからない。マメカキとは違うようだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO560 ) 露出補正 なし
191114_017.jpg
18.釈迦堂
宝泉殿とも呼ばれる。寛政2年(1790年)に天嶺慧鑑和尚によって再建された建物だ。吉祥寺のパンフレットや、ホームページを見ても、建物についての解説があるのは山門、本堂とこの釈迦堂だけだった。その建築年は、山門が1815年に再建、本堂が1675年に再建、釈迦堂は1790年の再建である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO200 ) 露出補正 なし
191114_018.jpg
19.釈迦堂内部
釈迦堂の中に入って見た。堂内中央には本尊釈迦三尊像、左右奥には中興開山和尚像が祀られている。中でも中央正面にひときわ大きな釈迦如来坐像は、当山の本尊で、鎌倉時代後期の作と伝えられ群馬県の重要文化財になっているそうだ。また、入り口左側には見上げるような楠の一枚板、樹齢1000年と云われる板に48世智顕英行住職が書いた「摩訶般若波羅蜜多心経」を彫上げた般若板がおかれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191114_019.jpg


2019年9月17日

池の平、鹿沢園地、小諸高原美術館 <8月27日~28日>(5・終) 小諸高原美術館 8月28日

小諸にある小諸高原美術館で、海野和男さんの写真展「小諸日記20年」と「蝶・多様性の世界」が7月24日から8月28日まで開催されているのをインターネットで知っていた。今日が最終日である。天気予報通り、朝から雨模様だった。チョウの撮影はあきらめて、小諸へ行って、小諸高原美術館でこの写真展を見て、美味しいそばでも食べて早めに帰ろうということになった。
 小諸高原美術館は地蔵峠から下りてきて、上信越自動車道に乗らずに下道を走ってほど近い飯綱山というところにある。カーナビに従って進むと小高い丘の上に、小諸高原美術館の建物が見えてきた。車を停めた駐車場の奥は富士見城跡のある飯綱山公園になっている。地元出身の日本画家白鳥映雪の作品や、小諸義塾にゆかりのある作家の作品が収蔵・展示された小諸市立小諸高原美術館・白鳥映雪館として平成10年(1998年)に創立された。
 小諸市にアトリエを構える昆虫写真の第一人者である海野和男さんが、インターネット上で公開されている小諸市を中心に撮影された写真とコメントで紹介される「小諸日記」は、20年の節目を迎え、各テーマごとに再構成された写真が展示されていた。同時に、海野和男さんが審査委員長をされている第5回「生きもの写真リトルリーグ」の優秀作品の展示が行われていた。これも良い写真がいっぱいあった。
 第2展示室の「蝶・多様性の世界 -世界に蝶を追って-」では、世界の蝶の高速動画の展示のほか、海野和男さんが2年間に日本を含む、10か国で撮影された蝶の写真の作品が一堂に並び、多様性あふれる蝶の世界が楽しめた。カメルーン、マダガスカル、タイ、マレーシアには複数回取材、アメリカ、オーストラリア、フレンチギアナ、フィリピン、ミャンマーは1回ずつの取材だったそうだ。 今年の3月29日から4月3日に東京のオリンパスギャラリーでもその写真展が行われたが、それには行くことが出来ず、今回この機会を得て、 ラッキーだった。
 「小諸日記の20年」 、「蝶・多様性の世界 -世界に蝶を追って-」および「生きもの写真リトルリーグ」の作品の一部についてここで載せさせていただいている。
 会場で海野和男さんにお目にかかることが出来た。以前の写真展の会場でお話をさせていただいたことがあったので、ご挨拶させていただいた。会場も良く、素晴らしい写真展だったと思う。
 小諸高原美術館で受付のご夫人から教えていただいた懐古園の傍にある「手打ちそば処 水車」という店でそばを食べ、のんびりと車を走らせ、無事、横浜に帰着した。

1.鹿島園地の朝
朝6時ごろに起床した時は予報通り雨が降っていた。ゆっくり朝食を済ませ、部屋に戻ったが、そろそろ出発しようかと思った9時少し前に、4階の部屋から外を眺めたら、空は少し明るくなっていた。右手は村上(1746m)の山すそで野草園になっている。正面は群馬県嬬恋村だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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2.嬬恋村のキャベツ畑
嬬恋村の農園では「嬬恋高原キャベツ」の生産が盛んである。標高800m~1,400mの高冷地で育てられた自然たっぷりの高原野菜だ。嬬恋村のキャベツは、主に夏から秋にかけて出荷されている。その時期、嬬恋村産のキャベツの売上は全国の総出荷量の半分を占め、名実ともに「日本一のキャベツ産地」だそうだ。4階の窓から望遠側で撮った。前の写真の中央部の切り取りである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
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3.飯綱山 富士見城跡
10時少し前に小高いところに建つ小諸高原美術館に着いた。奥に駐車場があったが、その向こうが小諸市飯綱山公園(富士見城跡)になっていた。富士見城は400年から500年前の戦国時代に築城されたと考えられている。富士見城は戦闘の時に使用される城・砦であり、常時人が生活していなかったと考えられる。武田氏が佐久地方へ進出したころはその佐久地方統括拠点であり小諸城の前身である小諸鍋蓋城として整備された。武田氏の滅亡後は徳川家康の家臣である柴田康忠が一時布陣したそうだ。山の一番高いところに主郭(本丸)がある。上には上がらなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
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4.小諸市立小諸高原美術館
今から20年前に建てられているが、なかなか近代的で立派な美術館である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 13mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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5.小諸市の市街
小諸高原美術館の前からは小諸の市街地が眺められる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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6.小諸高原美術館の入り口
開催中の写真展「小諸日記20年」と「蝶・多様性の世界」と「生きもの写真リトルリーグ 2019 優秀作品展」の案内札があった。いずれも今日が最終日であった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
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7.「小諸日記20年」
受付で入館料をお支払いし、写真撮影の可否を伺ってから、「小諸日記20年」の作品が展示されている第一展示室へ入った。1月から月を追って撮られた写真が展示されていた。海野和男さんがWEBで「小諸日誌」をアップされ始めたのは1999年の2月からだったそうだ。以後、原則、毎日更新されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
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8.「小諸日記20年」浅間山の四季
左側の大きなパネルは浅間山の四季の写真で、右上の「春」から左下の「冬」の浅間山の表情の写真が組まれている。魅了された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/320秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
190828_008.jpg
9.「小諸日記20年」四季彩 夏
独特の小諸の四季がテーマである。「寒かった冬が終わると、美しい花が一斉に咲き出す、夏は空が青く澄み、遠くから来た人は小諸の空はなんと青いのかと感激する」と、述べられている。このパネルは「夏」で生き生きとしたチョウの姿が写されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 23mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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10.「小諸日記20年」ハチとアブとアリ
会場で購入した「小諸日誌」ガイドブックで海野さんは「ハチとアブはよく似ているが、まったく違う仲間だ。アブはハチに似ることで身を守っているのかもしれない。アリはハチにとても近い仲間で、新しく生まれる女王やオスアリは翅を持っている。ある日、物置を整理したら、ぼくが子供のころに遊んだミニチュアカーがアリに占領されていた。パトカーはアリのゴミ捨て場になっていた。」と書かれている。「  パトカーはアリのゴミ捨て場」には驚いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/125秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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11.クラシックカメラと四季
海野和男さんは2002年に「海野和男とクラシックカメラ」という本を出されている。"クラシックカメラで自然を撮る"というサブタイトルがつけられていて、それぞれのカメラで撮られたチョウなどの自然の写真に興味があって、発売されたときに購入した。私も蝶の写真が撮りたくて、平成になったころEOS650を手に入れた。その後、Nikon F3、F90 を購入し、2001年、最後に買ったフィルムカメラはFM3Aだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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12.「小諸日誌」を支えたデジタルカメラ
海野和男さんがWEBで「小諸日誌」を始められたころは丁度フィルムからデジタルへの移行期だったと思う。「小諸日誌」 はデジタルカメラで撮られている。海野さんが2002年の3月に出された「デジカメで記録する 海野和男の里山日記」では、初めてデジカメを使ったのは1998年11月と記されている。その時のカメラは Olympus Cー1400XL という機種で140万画素だったそうだ。私がチョウの写真を撮るためにデジカメを購入したは 2002年でOlympus E10 だった。そして、その年にNikonから発売されたD100を購入したのを憶えている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/200秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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13.「生きもの写真リトルリーグ 」2015年~2018年最優秀作品賞受賞作品
2015年から始められた海野和男氏が実行委員長をされている「生きもの写真リトルリーグ 」は5年目を迎えた。2015年からの 最優秀作品賞受賞作品が紹介されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO2000 ) 露出補正 -0.3段
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14.生きもの写真リトルリーグ2019 地区優秀作品 
第一会場に設置された7台のモニターでは、それぞれ北海道、東北、関東、中部・東海、関西、中国・四国、九州・沖縄 の各地区優秀作品のスライドショーが、上映されていた。これが小学生、中学生が撮ったのかと驚くほどの作品ばかりだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
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15.生きもの写真リトルリーグ2019 
中部・東海地区の優秀作品の一コマ。ヒガンバナにモンキアゲハが舞う写真が映し出されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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16.蝶・多様性の世界 ビクトリアトリバネアゲハ
第2展示室に移動した。2年間で日本を含む熱帯地域の10か国で撮影された蝶の写真が展示されていた。この写真はガダルカナルで撮影されたビクトリアトリバネアゲハ♂だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/200秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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17.蝶・多様性の世界 アメリカの蝶
アゲハチョウの本を作っておられるとかで、アメリカの中央部に行かれた時の写真だそうだ。それぞれのチョウの種名が示されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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18.蝶・多様性の世界 フィリッピン
ルソン島フィリッピン ルソン島へは40年ぶりに行かれたそうだ。写真のチョウはベンゲットアゲハといい、日本のナミアゲハに似ているがルソン島の標高2,000m付近だけに生息する依存種だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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19.蝶・多様性の世界 アカエリトリバネアゲハ マレーシア
アカエリトリバネアゲハの写真は多く撮られているようだ。200回も撮りに行かれているという。これは生き生きとした吸水シーンである。他の作品展で、あまり見ることのできない♀の写真の写真も見せていただいている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 25mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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20.蝶・多様性の世界 フレンチギアナの蝶 ダイダミアモルフォ
仏領ギアナは南アメリカ北東部に位置する。よくこんな遠くまで撮影に行かれると驚く。流石、世界的な昆虫写真家だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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21.ヤマキチョウ 日本の蝶
中学生のころ、美ヶ原山麓の三城牧場で、採っても採りきれないほどのヤマキチョウに会ったのを記憶している。しかし、今は信州へ行ってもヤマキチョウに会えることが出来なくなってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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22.蝶のスローモーション動画
モニターでは世界各地で撮影された蝶の飛翔のスローモーション動画(45分)が上映されていた。この時、たまたまヤマキチョウの飛翔シーンが写っていた。しばらく閲覧していたが、肉眼では見取ることのできない情景である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
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23.富士見城跡の旗塚からの眺め
駐車場に戻り、先ほどの富士見城跡の入口である小高いところまで階段を上がり、小諸市内を眺めた。右側が小諸市内で、左側が上信越自動車道、高峰高原方面になる。11時過ぎに小諸高原美術館を退出し、受付の女性に教えていただいた「水車」というそば処で信州そばを食べて、帰路についた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
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2019年3月 8日

CP+ 2019 パシフィコ横浜 3月2日

CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2019 は今年も2月28日~3月3日、みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された。今回は3月2日(土)に行われた「被写体別構図の基本」と、「色鮮やかなインパクトのある写真のコツ」というタイトルのそれぞれ40分ほどの無料ワークショップがあったので申し込んでおいた。そのワークショップの時間に合わせ、土曜日の午後に行ってきた。
 カメラの世界は Nikon、Canon の大御所から、待望のフルサイズ・ミラーレス一眼が発売され、にわかに活気づいた。今回のCP+ではこの両社のブースには人が溢れていた。Lumixからもフルサイズ・ミラーレス一眼 S1 が発売され、ここ数年、独り勝ちの感があったSONYを加えて、新しい時代に移ったようだ。そのフルサイズ・ミラーレス一眼であるNIKON Z や CANON R については、ヨドバシカメラなどで見てきているのである程度は見知っていたが、わたくしはフィルム時代からNIKONを使っていたので、フルサイズのレンズもある程度保有している。しかし、今度の NIKON Z はマウントが違うのだ。しかし、マウント・アダプターを使用すれば従来のFマウントのレンズも使える。サードパーティーであるSIGMAのブースで、「SIGMAのFマウントは、アダプターを付ければ NIKON Z で使用できます」とNIKON Z にSIGMAのNIKON Fマウントのフルサイズ・レンズをつけてデモをしていた、ファインダーを覗いてみたが、良さそうである。
 このほか、富士フィルムは中盤ミラーレスのレンジ・ファインダースタイルのGFX50Rを、オリンパスは映像エンジンをダブルで搭載した OM-D E-M1X で機動力を訴求、また、PENTAX RIKOH は今回はAPS-Cサイズ画像素子のGRⅢがメインだった。
 今回はあまり歩き回らず、NIKON、CANON 両社を中心に見て、3時20分から始まるワークショップへ向かった。ワークショップはフォト・スクールがスポンサーのようで、これからデジイチを使い始める初心者向きの内容だった。しかし、基本に疎いわたくしには参考になった点もある。わたくしが常用するプログラム・オートは、何をどう撮ろうかという撮影者の意図を表現しにくいという話もあった。基本は絞り優先という。それはよくわかるのだが、わたくしの場合は、できるだけ高速シャッターで撮りたいこと、かといって、シャッタースピード優先では、明るい被写体の場合は絞りすぎることもあるので、プログラムオートで、シャッター・スピード1/500秒以上に設定し、開放、ISO3200 でも1/500秒より暗い場合は、シャッター速度が遅くなるという設定にしている。被写体や、その時の光の量によっては、もちろん絞り優先で撮るようにしている。

1.みなとみらいコンコース -1
土曜の午後のみなとみらいはとても人が多い。電車を降りて、エスカレータでパシフィコ横浜へ通じるコンコース(クイーンモール)を歩くと、いつもと違う"みなとみらいのいきものたち"が描かれた壁面があった。描かれた"いきものたち"はデフォルメされたものではなく、とてもリアルなのだ。アオスジアゲハ、ヤマトシジミが描かれた昆虫のパネルが目についた。和名はもとより、学名まで書かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO400 ) 露出補正 なし
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2.みなとみらいコンコース -2
コンコースの出口から振り返ってみる。全部で5枚のパネルで構成されており、パシフィコ横浜側から、最初のパネルには、写真には写っていないが、トビ、ヒナコウモリ、アブラゼミ、クマゼミ、2枚目にはアオスジアゲハ、ヤマトシジミ、 シオカラトンボ、ショウジョウバッタ、ナナホシテントウ、ハマヒルガオ、真ん中の3枚目には"みなとみらいのいきものたち"と書かれ、ソメイヨシノ、イチョウ、シロツメクサ、トキワサンザシ、セイヨウタンポポ、セイヨウミツバチが描かれている。4枚目のパネルには、スズメ、コチドリ、ハクセキレイ、ユリカモメ、コサギ、イソガニが、そして5枚目には、スズガモ、スシエビ、マハゼ、アサリ、アマモ、ワカメが描かれていた。デザインは 株式会社NDCグラフィックス だそうだ。しかしこれは恒久的なものではなく、やがて広告になるのだろう。1枚目のパネルの下段の枠に「広告掲載のお問い合わせは パシフィコ横浜」と書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO400 ) 露出補正 なし
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3.CP+中古カメラフェア
パシフィコ横浜に入り、エスカレータで2階に下り、ネットで事前に登録をしておいたCP+の受付を済ます。そのまままっすぐ進んでいったら「中古カメラフェア」の会場があった。CAMERA fan 加盟店の中から18社が出店し、フィルムカメラ、デジタルカメラ、レンズ、アクセサリーなどの中古品を販売する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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4.CP+ 中古カメラフェア 会場風景
広い会場は大勢の人で溢れんばかりだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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5.Canon7 + 50mm f0.95 付き
35万円、45万円の値札が置かれたクラシックなフィルムカメラがあった。なぜこんなに高いのだろうと見てみると、付いているレンズがなんと f0.95 と明るい。キヤノン7型用標準レンズの一つとして開発され、発売は1961年。発売時価格は57,000円だった。 人間の眼よりも4倍も明るい夢のレンズとして話題を集めた。ちなみにNIKONは、今回のCP+で「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を現在開発中であると報じている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/800秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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6.CP+ 2019 ニコンブース
CP+ 2019 のメイン会場はもう1階下の1F展示ホールだった。大変な人だった。後でCP+のサイトを見てみると、この日の入場者は、23,730人だったそうだ。3月1日(金)が17,961人、翌3月3日は日曜日だったが、14,869人で、わたくしが行った日が一番入場者が多かったようだ。まず、NIKONブースへ向かった。会場奥には、向かって左から、SONY、NIKON、LUMIX、CANON、富士フィルムとの5社の大きなブースが並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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7.ニコンブース
NIKON Z シリーズの発売で人がいっぱいのニコンブースのステージでは、私が行った時、写真家・中野耕志氏による「WINGS ニコンで撮る野鳥写真・飛行機写真」という講演が行われていた。Zの作例も見たいと思ったが、二重、三重に立って聞いている人もいて、とても近寄れなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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8.NIKON Z
ニコンブースの、Zの製品タッチ&トライ コーナーは大勢の人が取り囲み、その順番を待っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO250 ) 露出補正 なし
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9.キャノンブース
キャノンブースへ移動した。ここもすごい人気である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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10.キャノンブースのステージ
前の写真もそうだが、この時、立木義浩氏による「Snap in Europe」という講演が行われていた。立木義浩氏はNHKの朝の連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」のモデルとなった立木写真館3代目・立木香都子の次男として、徳島市に生まれた。山口百恵自叙伝「蒼い時」の写真を担当するなど著名な写真家で、さすがに大勢の人が視聴していた。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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11.富士フィルムのステージ
一番奥にあった富士フィルム・ブースのステージでは、吉村和敏氏の「GFXと旅するカナダ」という講演が行われていた。レーク・ルイーズなど思い出の景観も出てきて、しばらく席に座って視聴していた。富士フィルムは中盤ミラーレス一眼に力を入れ、レンジファインダー・スタイルの GFX 50R も発売されている。中盤フォーマットの撮像素子は43.8mmX32.9mmで35㎜フルサイズの1.7倍の大きさだ。これはPENTAX645Zと同じである。また、フォーマットは同じサイズなれど、画素数が1億300万画素のGFX 100という試作機も展示されていた


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
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12.日本カメラ博物館
毎年、出展している日本カメラ博物館だが、今回は「~CP+10周年~ カメラと10の物語」がテーマになっていて、10年前のカメラ、100年前のカメラなどが展示されていた。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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13.ステレオコダック 1型 日本カメラ博物館
100年前のカメラの一つである。1919年(大正8年)製のステレオコダック 1型だ。左右ののレンズで撮影した2枚の写真を同時に鑑賞することで立体感を得るステレオ写真を撮影するカメラと説明されていた。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
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14.赤いPENTAX K 日本カメラ博物館
10年前の2009年(平成21年)の PENTAX K だ。100種類のカラーパターンが選択可能な一眼レフが登場した。カメラ女子が産声を上げ、カメラがファッションとなってきた時代の象徴だったようだ。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO500 ) 露出補正 なし
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15.スタート35 日本カメラ博物館
子供のころ、まだ品物が豊かでない頃、親父に買ってもらった初めてのカメラだった。1950年頃に発売され、大変人気となった。ベークライト製の本体にレンズ、シャッターが付いただけのシンプルな構造だった。 ファインダーは透視ファインダーで、フィルムは裏紙付きの35㎜フィルムを使用し、24mmX24mmのボルタ版と呼ばれるものだった。 シャッターはBとインスタント(およそ1/25程度)絞りはおよそf5程度とf11程度の2段切り替えだったと記憶する。焦点はもちろん固定焦点であった。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO500 ) 露出補正 なし
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16.射撃カメラ 日本カメラ博物館
120フィルム使用の射撃訓練用のカメラで、ソルントン-ピッカード 射撃カメラ マークIII(1915年頃、ソルントン-ピッカード)という。第一次世界大戦中に英空軍用に納入された射撃訓練用カメラで、飛行機などに積んで実弾を使うかわりに目標物の写真を撮る。


Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2017年3月 6日

CP+2017 カメラと写真映像のショウ 2月23日

今年もパシフィコ横浜でカメラと写真映像のワールドプレミアショウであるCP+2017が2月23日から26日まで開催された。当日は朝から春三番という湿った強い南風の吹く日だったが、初日の23日午後から始まる一般公開に行ってきた。あらかじめネットで事前入場引換券を登録しておくと無料でスムースに入場できる。初日の午前中は特別招待者・プレス関係者・プレスタイム招待券持参者が対象で、一般入場者は12時から入場できた。
 会場は蒸し暑く、雨具なども持参していたので、手に持つG7Xも扱いにくい。前の日の睡眠不足もある、あまりゆっくりと見ることができなかった。もっとも、各ブースをじっくり見て、講話を聴いたりしていると、とても1日では回り切れないほど情報が多い。
 さて、今年のCP+の大雑把な感想であるが、カメラでは新製品の発表がほとんどなかった反面、各メーカーのブースにはプロが撮影した写真パネルが多くあり、これが見ごたえがあった。
  Nikonは今年の7月25日に創立100周年を迎えるという。だが、昨年D5とD500が発売になって以来、主だった新製品の発売はない。昨年のCP+で発表されたプレミアム・コンパクトのDLシリーズは、発売日が延期され続け、とうとう発売中止が決定された。技術的な問題もあったようだが、スマホに置き換えられたコンパクトデジカメの売り上げ不振が響いたようだ。昨年CP+でDLシリーズに出会ったときは、どんなカメラかなと期待していただけに残念だった。噂されていたD750の後継機やJ6の発表もなかった。Nikonは業績が悪くなっており、この3月期決算では90億円の赤字になることが予測されている。頑張ってほしい。
 他社もCanonがEOS9000D、Kiss X9i、M6が4月上旬の発売が発表されている以外は、主だった新製品の発表もない。SONYは7αシリーズ、オリンパスはOM-Dだ。ただ一つ、FUJIFILMからこの2月末に発売が予定されているGFX50Sという43.8mmX32.9mmというフルサイズの1.7倍の大きな撮像素子を持つカメラが斬新だった。2014年に発売されているPENTAXの645Zから久々にこのサイズのカメラの登場だ。しかし、なかなか手を出せるカメラではない。
 日本カメラ博物館の展示も見ようと思っていたのだが、今年は奥まったところにあったので気が付かなかった。
 先に記したように、蒸し暑さと、昨夜の睡眠不足のためか集中することができず、午後2時前に退出してしまった。

1.会場風景
今年もキャノン、ソニー、ニコン、富士フィルムが大きなスペースを占めているが、その中で、それらのブースが並ぶほぼ中央にカシオの展示ブースがあった。会場案内図を見る限り、最も広いブースはソニーでキャノンがそれに続く。苦戦している東芝も2017デジタルカメラグランプリ金賞を獲った各種SDカードほかストレージに力を入れ、展示ブースも目立っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/30秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.ニコンは今年創立100周年
先にも記したように、ニコンにはこれといった新製品の発表はなかった。昨年はD5、D500、D5600、D3400,KeyMission3種 が発売されたが、今回のCP+では新製品の発表はなかった。7月25日の100周年までに何か新機種が発表されるのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/30秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.1 AM Nikon
ニコンブースのステージでは写真家の阿部英之氏による「ニコン100周年 あなたの知っているニコン、あなたの知らないニコン」と題したプレゼンテーションが行われていた。しばらくの間、聴かせていただいた。最近、例えば「 I AM NIKON」といったように「 I AM ○○〇」といったコピーを製品パンフレットなどで見ることが多くなった。この「I AM NIKON」広告キャンペーンは、専門的かつ高性能なカメラというイメージが強いニコンブランドの認知度を、コンパクトデジタルカメラ市場において、さらに向上させ、また幅広いユーザー層を獲得することを目的に、2010年に開始したものだそうだ。欧州での営業・マーケティング・サービス拠点であるNikon Europe B.V.(社長:土田 貴実、オランダ)が展開する「I AM NIKON」広告キャンペーンが、2011年にマーケティングコミュニケーション業界で権威ある「Euro Effie Awards」において、金賞を受賞したのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.富士フィルムのブース
ニコンブースの前に、トリバネアゲハやモルフォが映っている大きなパネルがあって目をひいた。そこは富士フィルムのブースだが、このパネルはFUJIFILMの中判ミラーレスカメラ GFX50S で撮った蜷川実花氏の作品だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.GFX50S蜷川作品の部分
先の蜷川実花氏の写真の部分である。もちろん造られた写真ではあるが、開翅された世界の美蝶(標本)が美しい。左側がメガネトリバネアゲハのブルー系亜種、右側がアカエリトリバネアゲハだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 29mm ISO200 ) 露出補正 なし
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6.Canonブース
相変わらずCanonは元気が良い。EOS 5D Mark Ⅳ やEOSのAPS-Cミラーレスの新製品M6に力が入っているようだ。NikonのDLシリーズが発売中止になり、いわゆるプレミアムコンパクトのPowerShot Gシリーズも余地を残す。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/40秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.EOSシリーズ30周年
私が最初にオートフォーカス一眼レフを購入したのは、1990年ごろ、発売されて2年ほどたっていたEOS650だった。もちろん銀塩フィルムカメラだ。AFなのだがチョウの写真はMFで撮っていたと思う。どうせMFならと次に購入したのNikon F3 だった。以来、Nikonのレンズが増え、Nikon機を続けることになる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/50秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.キャノンブースでのプレゼンテーション
キャノンのブースでは小澤太一氏による「ブラジル31日撮影の旅~M5と見た世界~」というプレゼンテーションが行われていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.被写体用鉄道模型
CanonブースにDBの鉄道模型が走っていた。こういうものを見るとつい撮りたくなってしまう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.Panasonicのコンパニオンさん
各メーカーのブースでは、ポートレート撮影のためのコンパニオンさんがモデル役になっている。本来、そのメーカーの試写用カメラを使って試し撮りするのが目的だが、自分のカメラで撮っている人が多い。皆さん一眼をお持ちで、私のようにコンパクトデジカメで撮るのはいかにも素人っぽい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 13mm ISO125 ) 露出補正 なし
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11.TAMRONブースでのプレゼンテーション
TAMRONブースでは石井孝親氏による「マクロレンズの撮影術」のプレゼンテーションが行われていて、花や昆虫のボケの美しい作品を見ることができた。この写真は、ベニシジミの翅全体にフォーカスがくるように撮る説明がされていた。TAMRON、SIGMAからは、ここのところ高級感のあるデザインのレンズが次々と発売されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2014年2月17日

雪に見舞われた「2014 CP+」(カメラ・ショウ) 会場風景 2月13日


  「2014年 CP+」は2月13日~16日、今年もパシフィコ横浜で行われた。私は、土、日は混むだろうから、14日に行こうと決めていた。
 夜半より降り始めた雪は、朝になっても降り続いていたが、湿気が多いためか、道にはほとんど積もっていない。交通機関も問題なさそうだ。予定通り、出かけることにした。 10時少し過ぎに会場に着いたが、さすがに受付は空いていた。

 この時期に合わせて、各社からいろいろな新製品が発表されている。今年目立ったのは、レンズ交換式、電子ビューファインダーの一眼タイプで、撮像素子が比較的大きいデジタルカメラが各社から発表されている。特に、ミラー式の一眼レフデジカメに強い、Nikon、CanonあるいはPENTAX などを除き、また、SONY α の撮影中もミラーのアップダウンのない透過ミラーを使用した独自のミラーボックスというのもあったが、そのSONY はじめ OLYMPUS、FUJIFILM、Panasonic はこぞって、ミラーレス、つまり電子ビューファインダーの単にデジカメとは呼ばせないレンズ交換式のデジタルカメラに力が入っている。

  私はカメラおよびデジカメのテクニカルな面について、全くの素人であるが、いちユーザとして感じてきたことからすれば、ミラーレスはデジカメの本質だと思う。銀塩フィルム時代は、ファインダーで見たとおりに撮れるカメラは、撮影レンズでとらえた像をミラーで反射して、ペンタプリズムあるいはペンタミラーを介してファインダーで見て構図などを決め、シャッターを切って、そのミラーを跳ね上げ、光をフィルム面に当てる。そしてファインダーから像が消えないように瞬時にミラーを元の位置に戻すという一眼レフだけだった。

  Nikon や Canon などはデジカメでも、ミラーで見るファインダーの見易さを踏襲し、大事にしているが、デジカメでは、ミラーがなくとも背面のモニターで、撮影するそのままの、ただし電子的に処理された像を見ることが出来る。その背面のモニターで見える像を電子的にファインダーで見られるようにすることは、可能なことだ。問題はその電子ビューファインダーで見る像が、ミラー式のファインダーで見る像と比較してどうかというところにある。
 レンズ交換ができるミラーレス・デジカメ以外のことでは、各社、スマホとの競合や、連携を意識しているように思えた。バカチョンならば、スマホに付いているカメラで十分なのだ。 2時間ほどで切り上げて、外に出たが、雪と風は強くなり、みなとみらいの観覧車もかすんで見えた。

1.受付
開場は10時である。10時15分ごろに会場に着いた。毎年、開場直後は列ができている受付も、この日ばかりは空いていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/73秒 4.6mm ISO800 ) 露出補正 なし
受付;クリックすると大きな写真になります。
2.「2014 CP+」会場入口
中は広い展示会場になっている。奥に、FUJIFILM、Canon、Nikon、Panasonic、RICOH 各社の展示ブースが並び、手前には、HAKUBA、EPSON、OLYMPUS、SONY、CASIO、SIGMA、TAMRONと並ぶ。左サイドにはKenkoの大きなブースがあり、その手前に日本カメラ博物館の展示があった。カメラ・撮影用品各社の展示は、展示会場の中央に並んでいた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/90秒 6.2mm ISO800 ) 露出補正 なし
「2014 CP+」会場入口;クリックすると大きな写真になります。
3.OLYMPUS
会場入口を入ってすぐ左側にはOLYMPUSのブースがあった。今年は、OM-Dというレンズ交換式、電子ビューファインダーのデジカメと、高級コンパクトデジカメ路線であるSTYLUSが中心である。ブースでは、桃井一至さんのプレミアムコンパクトカメラトークライブ ~STYLUS 1~という講演が行われていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/40秒 4.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
OLYMPUS;クリックすると大きな写真になります。
4.LUMIX と LEICA レンズ
Panasonic がデジカメ市場に参入した時、いわゆるカメラメーカーのカメラを使っていたユーザは、誰もが「電器屋さんがカメラ?」と思ったに違いない。それを払拭しようとしたのが、LEICA レンズを装着したことだったと思っている。そして、LUMIX は大成功だった。LEIC社の講師による「ライカレンズ協業とノクチクロンについて」というプレゼンが行われていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/75秒 15.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
LUMIX と LEICA レンズ;クリックすると大きな写真になります。
5.LUMIX モデルフォトセッション
LUMIX ブースには、「お客様ご持参のカメラでモデル撮影を体験していただけます」というステージがあった。Panasonic もいわゆるミラーレス一眼(レンズ交換式、電子ビューファインダーのデジカメ)が主力であるが、中でもコンパクトデジカメ並みに小さなボディの GM1K が目立った。ただし、この GM1K は電子ビューファインダーが付いてない。レンズ交換式だけど背面のモニターだけである。一方、TZ60という間もなく発売されるコンデジは、コンパクトな形態ながら電子ビューファインダーが供えられている。電子ビューファインダーがあると日差しが強いときや、望遠端で撮るときは、ターゲットを捉え易い。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/80秒 15.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
LUMIX モデルフォトセッション
6.Nikon
Nikon はフルサイズ撮像素子の一眼レフである新製品 Df (fusion) や D610 などが中心で、それらのカメラを活かすNIKKOR レンズ群にも力が入っていた。ステージでは'ゆる鉄'で有名な中井精也さんのプレゼンが行われていた。スライドの北条鉄道というのは聞いたことがなかったが、兵庫県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線を運営している加西市・兵庫県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/40秒 11.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
Nikon;クリックすると大きな写真になります。
7.会場奥に並ぶ大きなブース
FUJIFILM、Canon、Nikon、Panasonic、RICOH(PENTAX)とブースが並ぶ。FUJIFILMのブースも大きかった。カメラで力を入れていたのは X-T1 といういわゆるミラーレス一眼(レンズ交換式、電子ビューファインダーのデジカメ)だった。昔のフィルムカメラを思い起こすような精悍なスタイルだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/229秒 14.4mm ISO400 ) 露出補正 -2.0段
会場奥に並ぶ大きなブース;クリックすると大きな写真になります。
8.Canon
オリジナルである7.の写真は、-2.0の露出補正をした結果、暗いところが強く抑えられてしまった。この写真は、オリジナルを画像ソフトでレベル補正している。Canon は、ミラーレスカメラでは、EOS M に次ぐ EOS M2 を発売したが、他はあまりインパクトはなかった。PowerShot G1X MarkⅡ をはじめとしたコンパクトデジカメに新しいものがあった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/229秒 14.4mm ISO400 ) 露出補正 -2.0段 Nikon Capture NX2 でレベル補正
Canon;クリックすると大きな写真になります。
9.FUJIFILM 80周年
FUJIFILMのステージでは、塙真一さんのトークショーが行われていた。FUJIFILMは創立80周年を迎えるらしい。同社はフィルムで培った「色」を訴えていた。余談になるが、私が愛用し始めている同社のHS50EXRだが、その後継機となる S1 が間もなく発売になるというので触ってきた。HS50EXRと比べ、防塵・防滴構造になったことを売りにしている。この手の高倍率ズームのデジカメは、野外で野鳥などを撮るのに使われることが多い。そういうことからすれば着眼点は良い。しかし、AFはむしろ遅くなっているし、気に入っていた手動ズームが電動になってしまったので、私は歓迎できない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/40秒 11.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
FUJIFILM 80周年;クリックすると大きな写真になります。
10.Kenko Tokina
左側中央にある   Kenko Tokinaのブースも多彩だった。ステージでは萩原和幸さんが 70-200 F4 という新製品によるポートレート撮影について講演していた。モデルは林恵里さんでだった。撮影タイムもあった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/67秒 49.1mm ISO1600 ) 露出補正 なし
Kenko Tokina;クリックすると大きな写真になります。
11. 日本カメラ博物館の展示
今回も日本カメラ博物館の展示があった。歴史を語り継ぐ多くのカメラが展示されていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/45秒 4.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
日本カメラ博物館の展示;クリックすると大きな写真になります。
12.スポーツ写真の歴史
日本カメラ博物館の展示会場には、歴史のあるスポーツ写真が展示されていた。この写真は、「東京オリンピック入場行進」と題されている。1964年の東京オリンピックの開会式は国立競技場で行われたが、これは外苑の絵画館前に日本選手団が集合している写真である。ここから、国立競技場へ向かったのだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/25秒 9.2mm ISO400 ) 露出補正 なし
スポーツ写真の歴史;クリックすると大きな写真になります。
13.外は雪!
SONYのブースは、入口から見て手前にある大きなスペースだったが、囲いの中にあった。勿論、中に入って見てきたが、やはり、ミラーレスに力が入っている。特にフルサイズのα7、α7R に人気が集まっていた。そのほか、TAMRON ,SIGMA のレンズメーカーも頑張っていたし、写真・撮影用品の中にも興味があるものもあった。一通り見終えたので、正午少し過ぎに切り上げて、外に出た。みなとみらいの観覧車も雪ではっきり見えない。翌15日は雪のため中止になった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/499秒 16.7mm ISO100 ) 露出補正 なし
外は雪!;クリックすると大きな写真になります。


2013年2月18日

2013年 CP+ 2月3日


 1月31日~2月3日、今年もパシフィコ横浜で開催された CP+ (CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW)の最終日に出かけた。入場料は1,000円とのことだが、ネットで事前登録すると入場無料になる。
 今年のCP+は各メーカーとも、画期的な新製品お披露目はほとんどなく、ちょっぴりパンチに欠けていたかなという印象を持ったのは私だけではないだろう。Nikon、Canon も参入してミラーレス機が出そろったが、とくに新しい方向性を感じることはなかった。ミラーレスはデジタル機の必然と思うが、そうなると、ビューファインダーの機能が競われると思う。

1.入場者の列
10:00 開場である。10時20分ごろ会場に着いた。昨年と同じようにわたくし同様年輩の方の来場が多い。列はできていたが、ほとんどの人が事前登録されていて、すぐに入場することができた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
入場者の列;クリックすると大きな写真になります。
2.カメラグランプリ30周年記念展
カメラグランプリは、毎年4月1日から翌年3月31日までの1年間に日本国内で新たに発売されたスチルカメラの中から、設計思想・デザイン・機能・操作性・安全性・基本的要素を総合的に評価し、最も優れた製品に対して授与される。カメラグランプリの選出にあたる選考委員は、カメラ記者クラブ加盟誌の編集長(またはそれに代わる雑誌代表者)、および同クラブのメンバー、さらに実行委員会が委嘱した外部選考委員と特別選考委員だそうだ。30年前、その第1回のカメラグランプリは Nikon FA だった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/320秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
カメラグランプリ30周年記念展;クリックすると大きな写真になります
3.各メーカーのブースでのプレゼンテーション
カメラメーカーやレンズメーカーは、それぞれブースを設けて、自社製品の展示とともに、著名な写真家によるプレゼンテーションが行われている。これは斉藤巧一郎さんによるハイエンド・コンパク・トデジタルカメラ Olympus STYLUS XZ-2 の「XZと旅するヨーロッパ」と題したお話である。Olympusは、昨年までは Pen 一辺倒という印象だったが。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/200秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
各メーカーのブースでのプレゼンテーション;クリックすると大きな写真になります
4.Canon のブース
Canonの新製品は EOS 6D だが、あまり目立たない。総合力がアッピールされているようだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/50秒 15.7mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
Canon のブース;クリックすると大きな写真になります
5.試し撮りのモデルさん
各ブースには試し撮りのための実機が並べられ、来場者に、手に取らせて試し撮りをさせている。そのモデルさんを横から撮らせていただく。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 30.5mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
試し撮りのモデルさん;クリックすると大きな写真になります
6.男性のモデル
モデルさんというと女性ばかりと思ってしまうが、プロモーションの目的によっては、動きのある男性モデルも。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/1250秒 13.8mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
男性のモデル;クリックすると大きな写真になります
7.カラーペンタックス
私が初めてのボーナスで、自分で買ったカメラはペンタックスSPだった。新宿のヨドバシカメラだったが、バナナのたたき売りのように、売られていたのを思い出す。デジタルの時代になって苦戦が続き、今はペンタックスリコーとなっている。今、力を入れているのは、Q10というレンズ交換式のミラーレス機だ。撮像素子を1/2.3にして、「小さな一眼」にしている。私はこのカメラの形が好きだ。いろいろなカラーリングが施されたQ10が目を引いた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/500秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
カラーペンタックス;クリックすると大きな写真になります
8.海野和男さん推薦機材
昆虫写真家の海野和男さんの推薦撮影機材として 、マイクロフォーサーズで初めて一眼レフ並みの操作性を持つカメラが誕生したと LUMIX DMC-GH3 が展示されていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
海野和男さん推薦機材;クリックすると大きな写真になります
9.SIGMAのブース
SIGMAのブースには、レンズ1本をほぼ完全に分解して、「レンズの解剖(Anatomy of Camera Lens)」という展示があった。私も使っているズームレンズの17-70mmF2.8-4 DC MACRO OS HSMを、レンズキャップやフードまで 徹底的にバラして、 その部品のひとつひとつに名称をつけて展示していた。シグマの狙いのひとつは、これらのたくさんの部品のほとんどが「Made in Japan」であることをアピールしたかったことと、小さな部品ひとつひとつの「精度」と、それを組みつけていく「技術」を確保しなければ高性能なレンズは作れない、ということを伝えたかったのだろうと評されていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
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10.CASIO
CASIOというと、計算機か、腕時計のメーカーというイメージが強いが、実は、平成7年に、今でこそ当たり前であるファインダー兼用の液晶モニターを初めて備え、かつ6万5千円という画期的な低価格で、 QV10 を発売している。「サクサク撮れる」をテーマにプロモーションが行われていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/320秒 30.5mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
CASIO;クリックすると大きな写真になります
11.みなとみらい臨港パーク
1時間余りでざっと見て回った。天気が良かったので海辺へ出てみた。ここはみなとみらい臨港パークという。ベイ・ブリッジが正面に見える。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
みなとみらい臨港パーク;クリックすると大きな写真になります