検索結果: Studio YAMAKO

このブログを検索

大文字小文字を区別する 正規表現

Studio YAMAKOで“伊豆”が含まれるブログ記事

2023年2月14日

ちょっと舞岡公園へ 2023年2月8日

今年になってまだ舞岡公園へは行っていない。もちろん、この時期はチョウは翔んでいなかろうが、冬の公園の様子も見たいし、野鳥でも見られればと思い行きたくなった。予報ではこの日、朝のうち雲があるが午前中は晴れて暖かいということだった。
 すこし気温が上がって来てからと思い、午前10時前に自宅を出発した。
 風もなく、それほど寒くはないが、一向に晴れてこない。この時期は舞岡公園は花が少ないが、谷戸の向こう側にある梅の木に白梅が咲いていた。
 「きざはしの池」まで来たが、いつも見られる愛鳥家の方々の姿がない。しかし、何かいないかと目を凝らして草地を探していると、何かが動いた。小さな野鳥がいた。我ながらよく見つけられたと思う。アオジだった。
 少し先の右側にも観察地がある。飛んできた鳥が枯れた灌木に止まった。しばらく観察して小さな黒い木の実を啄む姿を撮った。再び「きざはしの池」に戻ると2人の野鳥カメラマンがいた。そのうちのおひとりに今撮った野鳥をモニターで見てもらうとシロハラと教えてくださった。そこで、ヤマシギを撮り、また先の観察地で、今度はアカハラを撮った。だが、いずれも10m以上は離れていて、RX10M4の220mm(35mm版換算600mm)手持ちではうまくは撮れなかった。

000_230208058m X700 〇舞岡公園 シロハラ RX10M4.jpg
イボタノキの実を啄むシロハラ 2023年2月8日 横浜市戸塚区 舞岡公園 

001_230208001 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 1.整備された散策路
南門から入るとだらだらと下っていくが、昨年だったかきれいに整備された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO 100 ) 露出補正 なし
002_230208002 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 2.舞岡公園の谷戸
屋との冬景色だ。寒々としている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし
003_230208016 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 3.白梅が咲く -1
谷戸の向こう側、東門から下りてきたあたりに梅の木が1本あり、毎年早春から白い花を咲かせている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 100 ) 露出補正 なし
004_230208012 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 4.白梅が咲く -2
谷戸の田の畔を歩いて反対側へ行って近くで見る。思ったより多くの花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 42mm ISO 100 ) 露出補正 なし
005_230208008 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 5.白梅が咲く -3
花は八重だ。八重野梅だろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 220mm ISO 100 ) 露出補正 なし
006_230208039 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 6.小谷戸の里
小谷戸の里の入り口。古民家の母屋の茅葺の屋根の葺き替え作業が行われていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO 200 ) 露出補正 なし
007_230208037 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 7.屋根の葺き替え
舞岡公園の納屋と母屋の茅葺屋根葺き替え工事が11月9日から始められていた。先だって納屋の葺き替え工事が、岐阜県から来た職人さんによりはじめられたそうだ。納屋は茅の全面葺き替えが行われる。写真は母屋の屋根の工事で、傷んでいる茅の差し替え工事のようだ。(「舞岡公園の自然2」「舞岡公園のブログ」で教えていただいた。)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 151mm ISO 320 ) 露出補正 なし
008_230208019 X900 舞岡公園 アオジ RX10M4.jpg 8.アオジ -1
古民家の藁ぶき屋根葺き替え工事及び補修工事を見学して、「きざはしの池」へ来た。珍しく愛鳥家の人の姿は見えない。何かいないかとじっと目を凝らす。しばらくして何かが動いたが肉眼ではなんだかわからない。RX10M4のズームを220㎜(35㎜版で600mm相当)にして探し当て、やっとシャッターを切った。残念!手ぶれしてしまった。ピントも甘い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
009_230208020m X800 △舞岡公園 アオジ RX10M4.jpg 9.アオジ -2 トリミング
連射で撮った写真の1枚をトリミングした。フォーカスも調整してみるがこれで精いっぱいである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
010_230208049 X900 ◎舞岡公園 シロハラ RX10M4.jpg 10.シロハラ -1 トリミング
水車小屋の向こう側の枯れた小さな木に飛来した鳥が見えた。ファインダーで捉え、ズームをいっぱいに伸ばしてシャッターを切る。主命がわからなかったが、後で「きざはしの池」戻ったときに、今度はそこに来ておられた愛鳥カメラマンにお尋ねし、シロハラだと教えていただいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
011_230208049m X900 ◎舞岡公園 シロハラ  イボタノキ RX10M4.jpg 11.シロハラ -2 トリミング
トリミングした。よく見ると黒い小さな実を咥えている。「Picture This」で検索してみるとイボタノキの実のようだ。この辺では5月~6月ごろ、そのイボタノキを食樹とするウラゴマダラシジミを見ることができる。その発生源かもしれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 320 ) 露出補正 なし
012_230208059 X900 舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 12.ヤマシギ -1
「きざはしの池」におられたかたが熱心にファインダーを覗いていらっしゃったので、「何がいるのですか」と訊ねてみたところ、ヤマシギとのこと。指をさして教えてくださった先をファインダーで探す。まったくの保護色でどこにいるのかわからなった。やっとファインダーで捉えたヤマシギは昨年も見たことがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
013_230208060m X900 ◎舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 13.ヤマシギ -2 トリミング
トリミング。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
014_230208060m X900 ◎舞岡公園 ヤマシギ RX10M4.jpg 14.ヤマシギ -3 トリミング
さらにトリミングし、シャープを調整している。ピントが合っていて、手振れも少ないとこの程度まで表現できるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
015_230208067 X900 〇舞岡公園 アカハラ RX10M4.jpg 15.アカハラ -1
再び水sh小屋の先の田んぼで、アカハラが右から左へ走りこもうとしていた。急いでカメラを構える。このあとすぐ藪の中に消えてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 146mm ISO 500 ) 露出補正 なし
016_230208067m X900 〇舞岡公園 アカハラ RX10M4.jpg 16.アカハラ -2 トリミング」
きれいな鳥だった。割と近かったので移動しないでいてくれたら、しっかり撮れたと思うのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 146mm ISO 500 ) 露出補正 なし
017_230208070 X900 〇舞岡公園 ロウバイ RX10M4.jpg 17.ロウバイ
舞岡公園のかっぱ池の傍に、今の季節ロウバイが咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO 320 ) 露出補正 なし
018_230208076 X900 〇舞岡公園 アオキ RX10M4.jpg 18.アオキ(青木)
wikipediaによれば、青々とした葉と赤い果実が特徴で、山地の林内に自生するほか、庭木にも使われる。葉は民間薬となり、陀羅尼助の原料として配合される。和名アオキの由来は、四季を通じて常緑で、葉のほか枝も常に緑色(青い)であることから名付けられている。艶のある赤い実だ。「陀羅尼助丸」という丸薬は修験道の開祖である役(えん)の行者尊が葛城山で修行して吉野に入り大峰山を開山した白鳳年間にオウバク(黄柏)のエキスを,陀羅尼経(だらにきょう)を唱えながら煮詰め、これを「陀羅尼助(だらにすけ)」と名づけて施薬を行ったのが奈良の薬の始まりとされているそうだ。陀羅尼助丸は大和国大峰山(1720m)の麓,洞川(どろがわ)で製造されている。毎年、菩提寺より、「大師陀羅尼助錠」(第2類医薬品・胃腸薬)が我が家に送られてくる。その効能は下痢、消化不良による下痢と書かれている。1日量15錠中、光沢化剤として、アオキが0.3g含まれていると記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO 1000 ) 露出補正 なし
019_230208087 X900 〇舞岡公園 クリハラリス RX10M4.jpg 19.クリハラリス -1
いわゆる台湾リスである。タイワンリスはクリハラリスの台湾の固有亜種のことをいう。wikipediaによれば、元々台湾に分布しており、日本では1935年に伊豆大島の公園から逃げ出したのを皮切りに、神奈川県南東部、静岡県東伊豆町(熱川)、岐阜県岐阜市(金華山)、大阪府大阪市(大阪城)、和歌山県和歌山市(友ヶ島・和歌山城)、長崎県、熊本県など日本各地に観光用として放されたり、逃げ出したりして広く定着している。また、神奈川県の江ノ島では、1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育した。しかし、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げ出し、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになったと言われている。ドングリのような木の実を咥えている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 500 ) 露出補正 なし
020_230208088s X900 〇舞岡公園 クリハラリス RX10M4.jpg 20.クリハラリス -2
咥えた木の実の皮を剥いて食べているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 640 ) 露出補正 なし
021_230208092 X900 舞岡公園 マンサク RX10M4.jpg 21.シナマンサク(支那万作)
万作とシナマンサクがどう違うのか知らなかったが、「Picture This」で検索すると、シナマンサクとの答えだった。がく片は4枚、線形でリボン状の花弁も4枚、雄しべは4本、線形で平たい仮雄しべも4本、花柱は深く2裂するという特徴がみられる。 枯葉が落ちずに枝についている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 128mm ISO 800 ) 露出補正 なし

2022年3月22日

見ごろの河津桜 保土ヶ谷公園 3月11日

3月8日は雨が降る肌寒い日だった。9日は雨上がりの好天で、気温も上がりそうである。昨年アキレス腱を切ってしまい、痛みは無くなっているのだが、まだ、杖を頼りに歩いているかみさんをマイカーに乗せて久しぶりに「大池こども自然公園」へ行ってきた。
 その時は暖かいと感じる日だったが、まだまだ気温は12.5℃とチョウが飛び出す15℃には達していなi。
 翌々日の3月11日、晴れて気温が上がると報じていた天気予報の通り、暖かい日となった。例年より2、3週間は開花が遅れているという河津桜の様子を見に、保土ヶ谷公園へいく。
 期待どおり、下池から上池への池端に植えられた4~5本のカワヅザクラは見ごろを迎えていた。いろいろと構図を変えて撮って行った。
 河津桜を撮った後、梅林へ向かう。2月28日に来たときは、遅咲きの花はほとんど咲いておらず、「思いのまま」も咲き分けが見られなかったが、開花が進むとともに咲き分けが見られるようになっていた。

000_220311040 X700 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg
ほぼ満開の河津桜 3月11日 横浜市 県立保土ヶ谷公園

001_220311002 X800 保土ヶ谷公園 トサミズキ Z50 18-140.jpg   1.トサミズキ(トサミズキ)
明神台のバス停から公園に入る道端にはトサミズキが咲き始めてた。トサミズキは高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯などに生育する落葉低木で、名前のようにミズキの仲間に似ているが、実はマンサク科だそうだ。早春に葉の展開に先立って、穂状の花序を出し、春の到来を告げる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 93mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220311004 X800 保土ヶ谷公園 Z50 18-140.jpg 2.ヤブツバキ(薮椿)
花期は12月~3月。花の色は基本的には赤で、花径5~8センチくらいの筒状の5弁花を咲かせる。濃い緑色で艶がある葉に、真っ赤な花弁と黄色く見える雄しべが鮮やかだ。一般的に椿(ツバキ)と呼ばれ、園芸品種の基本種となっている。 花の咲き方などに変異が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO640 ) 露出補正 なし
003_220311026 X800 ◎保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 3.カワヅザクラ(河津桜)
 -1 今年は2~3週間開花が遅れたというが、ここ数日の暖かさで一斉に開花したようだ。見ごろである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 53mm ISO110 ) 露出補正 なし
004_220311013 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 4.カワヅザクラ -2
カワヅザクラは2月上旬から開花しはじめる早咲きの桜。カワヅザクラは1955年に伊豆の河津町で発見された。伊豆の温暖な気候と早咲きの特色を生かし、約1ヶ月を経て満開になるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220311016 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 5.カワヅザクラ -3
日本固有種のオオシマザクラ とカンヒザクラ の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラだそうだ。 オオシマザクラ由来の大輪の花と、カンヒザクラ由来の紫紅の花弁の色と早咲きが大きな特徴である。f11まで絞ってみたが、焦点距離が70mmであは背景はボケてしまう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 73mm ISO1000 ) 露出補正 なし
006_220311020 X800 ◎保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 6.カワヅザクラ -4
wikipediaによると「野生では花粉の媒介者となる虫の活動が始まる春よりも大幅に早く咲くと子孫を残せないため、本州の野生種のサクラには寒い時期に咲かない仕組みがあるが、カワヅザクラは本来は本州に自生しないカンヒザクラが交雑することによって花期が早まったと考えられている。極端な早咲きは野生では淘汰される不利な特質だが、カワヅザクラのような栽培品種ではその珍しい特質と花の特徴がむしろ好まれて接ぎ木などで増殖されている。」という興味ある記述があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 44mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220311022 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 7.カワヅザクラ -5
株によっては、葉が目立つようになってきている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_220311029 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 8.カワヅザクラ -6
手前の枝の花にピントを合わせ、下池へと流れるせせらぎを入れてみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 50mm ISO110 ) 露出補正 なしヅザジュラ
009_220311037 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 9.カワヅザクラ -7
カワヅザクラは、上池から下池へ流れるせせらぎに沿って、その両側に植えられている。最小絞りに絞って撮ると背景も見られた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
010_220311040 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 10.カワヅザクラ -8
このショットもf11にして撮る。背景の重なりが撮れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 46mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_220311046 X800 〇保土ヶ谷公園 河津桜 Z50 18-140.jpg 11.カワヅザクラ -9
同じく、上池を背にして、下池から桜丘高校の通学路の方を撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 70mm ISO560 ) 露出補正 なし
012_220311051 X800 〇保土ヶ谷公園 ロウバイ Z50 18-140.jpg 12.ロウバイ(蝋梅)
  2月28日に来た時に、咲き始めていた上池のロウバイは、そろそろ終わりになってきていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 69mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220311055 X800 〇保土ヶ谷公園 サンシュウユ Z50 18-140.jpg 13.サンシュユ(山茱萸) -1
ロウバイの木の傍に、もう1本黄色い花を咲かせている木があった。サンシュユだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 41mm ISO450 ) 露出補正 なし
014_220311054 X800 〇保土ヶ谷公園 サンシュウユ Z50 18-140.jpg 14.サンシュユ -1
wikipediaによれば、サンシュユも、ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。中国原産で、春先に葉が出る前に黄色い花を咲かせ、秋にグミに似た赤い実をつけるという。日本名の別名ハルコガネバナ(春黄金花)は、早春、葉がつく前に木一面に黄色の花をつけることからついた呼び名で、日本植物学者の牧野富太郎が山茱萸に対する呼び名として提唱したものだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_220311060 X800 〇保土ヶ谷公園 ちぇにスコートから Z50 18-140.jpg 15.カワヅザクラが咲く道 -1
賑わい広場から右へ上がり、戻るようにテニスコートのわき道を歩き、上池から下池へのせせらぎを眺める。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 92mm ISO200 ) 露出補正 なし
016_220311064 X800 〇保土ヶ谷公園 Z50 18-140.jpg 16.カワヅザクラが咲く道 -2
幼稚園の子供たちが、花見に連れて来られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 104mm ISO125 ) 露出補正 なし
017_220311071 X800 〇保土ヶ谷公園 水野さんたち Z50 18-140.jpg 17.カワヅザクラが咲く道 -3
近くにある老人ホームの入居者の方々が、車椅子でお花見をされていた。今日は最高の御日和である。カワズザクラをバックに写真を撮っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 91mm ISO125 ) 露出補正 なし


2022年1月 1日

2022年 新年のご挨拶

令和4年 みなさま明けましておめでとうございます

120101060m X700 神明社 P90.jpg
横浜市の保土ヶ谷神明社 元旦の御神楽(獅子舞)


毎年、自分の備忘録のような新年のご挨拶になってしまいますが、お許しください。
昨年もコロナに開け、コロナに暮れた1年でした。一昨年、9月16日に安倍前首相の突然の辞任の後を受け、菅義偉内閣が発足しました。一昨年の大晦日にそれまでの1日あたり新規感染者数が過去最多となる4,432人となり、昨年の新春を迎えました。1月8日には7,957人にまで増加し、同日、1都3県に緊急事態宣言が発出され、1月13日には11都府県に拡大されました。その後1日の新規感染者数は千人程度まで下がり、2月末に6府県、そして、3月21日には一旦全面解除されました。
 しかし、それでは治まらず、再び新規感染者が5千人を超えるようになり、4月25日に4都府県に緊急事態宣言が再発出され、5月22日には10都道府県に拡大されました。これが第4波です。6月に入り、千人台にまで収まってきて、6月20日には沖縄を除いて解除されましたが、7月中頃からの第5波はさらに大きくなり、7月31日には緊急事態宣言は6都道府県に拡大されました。1日の新規感染者数が25,992人を数えた8月20日には、さらに21都道府県まで拡大されました。

 一方、菅総理大臣からワクチン接種に全力を挙げる意向が表明され、全体の調整に当たるよう指示された河野規制改革担当大臣はワクチン担当大臣として尽力され、推進しました。2月17日に医療従事者への接種がスタートし、5月後半から接種の機会、場所が拡大され、順調に進みました。
 4月12日に高齢者へのワクチン接種が始められ、さらに一般成人への接種、職域接種などが展開されました。9月末には、日本の全人口に占める接種人数は、1回目がほぼ70%、2回目もほぼ60%となりました。欧米諸国に追いつきました。
 私も1回目6月21日、2回目7月5日に接種を受けました。注射の部位が翌日迄少し痛みを感じたほか副反応はありません。

 8月の終わり頃から、日本の新規感染者は急激に減少し始め、同時に死者、重傷者の数も減少の一途をたどりました。一時、逼迫していた医療体制も一息付けました。医療従事者の皆様に感謝です。ワクチン接種とマスク着用が功を奏しているといいますが、それだけなのでしょうか。良いことなのですが、疑問です。
 そして、10月1日に全国緊急事態宣言が解除されました。年初からそこまで緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の出てなかった日は28日間だけです。

 ところが南アフリカで確認された新たな変異株オミクロンがWHOで懸念される変異株に指定され、日本でもナミビアから到着した30代男性のオミクロン株感染が確認されました。日本に於いてもオミクロン株による市中感染が出始めているのが、若干気がかりです。11月末時点では、1日当たりの新規感染者は全国で、131人迄減少していましたが、クリスマスには、322人と増えています。

 COVID19の世界の状況を見るに、アメリカ、イギリス。フランス、イタリア、スペインなどの国々では、ここのところ1日新規感染者数は過去最多を更新し、いったんはK-防疫でコロナに勝ったとまで言っていた韓国も11月からデルタ株による感染者数が増加、1日7千人に及んでいます。昨年暮れ、12月30日現在での世界の感染者数は284,530,653人、死者: 5,422,092人に及んでいます。
 日本における同じく12月30日時点での総感染者数は、1,733,766人、死者は18.405人でした。

 3回目のワクチン接種が医療関係者から始められました。私たちが接種を受けられるのは4月頃と思います。私がその日本法人に勤務していた米国メルク社で開発されたCOVID19の内服薬モルヌプラビルが日本でも12月25日に承認になり、さっそく全国の医療機関に送り込まれています。アメリカではさらに効果があるというファイザー社パクスロビドも承認申請されます。予断は許されませんが、明るい材料も出てきています。


 さて、昨年の最も大きなイベントは、1年延期して迎えることになった東京2020オリンピックでした。
 開催されるまで色々なことがありました。メインスタジアムとなる新しい国立競技場の建設案は予算が膨らみ、いったん計画白紙になり、また、他のロゴと似ているとして訴えがあった大会のエンブレムについて組織委員会は使用中止を決定し、撤回されました。
 2018年12月には、東京大会の招致をめぐって贈賄疑惑が浮上し、招致委員会の理事長であったJOCの竹田恒和前会長は会長退任を余儀なくされました。
 そして、COVID19の影響で、史上初めて大会が1年延期されたあとも混乱は続きました。昨年2月には、当時、組織委員会の会長を務めていた森喜朗氏の女性蔑視ととれる発言に国内外から批判があがり、発言の責任を取って会長を辞任、橋本聖子内閣府特命担当大臣と交代しました。
 翌月の3月には、東京大会の開閉会式の統括責任者だった佐々木宏クリエーティブディレクターが女性タレントの容姿を侮辱するような演出案を提案していたことが明らかになり、不適切な表現の責任を取って辞任しました。
 直前の7月になっても、東京オリンピックの開会式の作曲担当者の1人だったミュージシャンの小山田圭吾さんが20年以上前に雑誌のインタビューであかした障害がある生徒などへのいじめの告白が批判を受け、開会式まであと4日に迫った7月19日に辞任しました。その翌日には、東京大会の文化プログラムに出演する予定だった絵本作家ののぶみさんが過去の著書やSNSで発信したとされる内容に対してインターネット上で批判の声があがり出演を辞退しています。
 さらに、開会式前日の22日、東京大会の開会式と閉会式のショーディレクターを務める小林賢太郎氏を過去にナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を揶揄するセリフを使用していたとして、大会組織委員会が解任する事態となりました。
 昨年になってからも開催する場合は観客は入れるのか入れないのか、なかなか決まりませんでしたが、大会開幕まで15日に迫った7月8日にようやく無観客開催が決まりました。入場券の払い戻しや、ボランティアの調整など、実際に動かれる方々は大変なご苦労だったと思います。

 東京2020は、2021年7月23日、史上最多の33競技、およそ206の国と地域から11,000人余りが参加し開始され、8月8日まで17日間わたって行われました。1964年の東京オリンピックは93ヵ国・地域だったそうです。

 開会式当日、第5波の最中で緊急事態宣言が出されていた東京の新規感染者数は、1,128人、全国で3,574人でした。

 大学を卒業したばかり、1964年の東京オリンピックを知っている私にとって、7月23日テレビで見た開会式は、「日本は変わったのだ」ということを感じさせてくれました。1964年のときは古関裕而氏作曲のオリンピックマーチで整然と入場した各国選手たちは、今回は、オーケストラの「ドラゴンクエスト・ロトのテーマ」にのせて発祥国のギリシャから国立競技場にラフに入場してきました。「ドラクエ」以降の音楽も「ファイナルファンタジー」や「モンスターハンター」など、19の人気ゲーム音楽が使用されました。
 歌舞伎俳優の市川海老蔵(43)さんは荒事の代表的演目「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎に扮して登場。 ジャズピアニスト・上原ひろみ(42)さんが演奏する軽快なピアノに合わせて豪快な見得を披露して日本の伝統文化を世界に発信しました。
 1824台のドローン群が東京五輪のエンブレムを形作り、そのまま青い地球へと姿を変える。ショーを提供したのは国際オリンピック委員会(IOC)の技術パートナーとなっている米インテルでした。

 今回ロシアはロシアという国名でなく、ロシア・オリンピック委員会の略称「ROC」と紹介されて77番目に登場しました。ロシア勢は、組織的なドーピング問題による処分のため、開会式は、国旗が振れない中での行進でしたが、個人資格が認められて大会に臨む選手たちは、赤いジャケットやスカーフを身に纏い、晴れやかな表情を浮かべていました。


 日本のメダル獲得数は金27、銀12、銅17と好成績でした。なかでも印象に残ったのは、卓球混合ダブルスの水谷隼・伊藤美誠組です。準々決勝でドイツペアに最終ゲーム2-9というまさしく絶体絶命のピンチまで追い詰められたものの、そこから驚異的な追い上げを見せて歴史的な逆転勝利、準決勝では台湾ペアに4-1で勝ち、決勝はフルセットで中国ペアを破って金メダルを獲得したのは嬉しいことでした。
 中国の国営メディアは「卓球で中国が3大会連続で金メダルを独占してきた勢いが、日本のペアに止められた」と伝えたそうです。
 また、体操競技では19歳の橋本大輝選手が団体優勝を牽引し、個人総合では内村航平選手を継いで金メダルを獲得したことは見事でした。

 8月7日、「Worlds We Share」というテーマで、各国選手4,500人が参加して行われた閉会式では、古関裕而さんのオリンピックマーチを聴いてほっとした思いでした。

 次の開催地パリでこの閉会式が生中継され、オリンピックの旗がパリ市のイダルゴ市長に引き継がれとき、パリ市民から歓声が上がった様子が大型スクリーンに映し出され、ひときわ大きな歓声があがっていました。

 引き続いて行われた13日間のパラリンピックは9月5日に幕を閉じました。車いすテニスの絶対的エースの国枝慎吾選手は9歳の時に脊髄の病気で下半身が不自由になり車いすテニスを始めたそうです。パラリンピックは過去4大会連続出場、北京とロンドンでシングルス2連覇。右肘の手術を経て復活し2020年全豪と全米優勝し、東京2020で2大会ぶりの金メダルは見事でした。

 東京2020オリンピック・パラリンピックの大会関係者の皆様はほんとにごくろうさまだったと思います。


 昨年も世界ではいろいろな出来事がありました。主だったところでは、1月、アメリカでバイデン政権が誕生しました。2月はミャンマーでクーデターが起こり、国軍が全権掌握です。5月には、イタリアでロープウェイが転落し、15人が亡くなるという事故がありました。サミットでは台湾の平和と安定が重要課題となり、中国との間で緊張が高まっています。
 そして8月にはタリバンがアフガニスタンを制圧するに至り、アメリカ軍は撤退をしました。しかし、アフガニスタンの国民は食事もとれないと云う危機的な状態だと伝えられます。

 そして、日本国内では、菅首相は解散、総選挙を模索していましたが、9月29日に行われた総裁選に出馬を見送りました。新しい自民党総裁は岸田文雄氏に決まり、1年余と短かった菅内閣は菅首相の任期終了をもって、総辞職、第100代の総理大臣に岸田文雄氏が就任しました。
 衆議院選挙は10月31日に行われ、自民党が「絶対安定多数」で勝利し、保守安泰となりました。立憲民主党が100議席を割り込んだ半面、大阪を中心に票を伸ばした日本維新の会が選挙前の4倍近い議席を獲得しました。これで憲法改正に必要な議席数が整いました。憲法改正は国民投票で決められます。
 8月22日に行われた地方選挙で、横浜市では自民党小此木氏や林文子前市長を破り、野党系でカジノ建設に反対する中山竹春氏(横浜市立大学医学部教授)が新市長に決まりました。
 8月に発生したみずほ銀行のシステム障害は大きな問題であり、社長、会長、頭取が退陣しています。
10月26日、眞子さまと小室敬さんとの結婚届が出されました。宮邸の玄関で見送りに出られた秋篠宮ご夫妻と妹の佳子さまとそれぞれ言葉を交わされ、最後に、眞子さまは佳子さまとハグされたのは印象的でした。
 凄いのは将棋の藤井聡太棋士です。18歳で九段に昇格し、9月には最年少19歳で三冠を獲得しました。さらに王位・叡王・棋聖に続く竜王となり、四冠を達成しました。なんと、19歳3か月です。


 11月にはCOP26がイギリスで開催されましたが、温室効果ガスの削減が叫ばれるなか、自然が猛威を振るいます。地球上で観測史上最も暑い記録は更新され、アメリカでは7月以降、カリフォルニア州、オレゴン州などで山火事(森林火災)が拡大し、深刻な被害が出ていると伝えられます。
 昨年も終わろうとしている頃に、南米ブラジル北東部で大雨による洪水が発生し、12月26日、寒波襲来中のカナダ西部各地で、マイナス50度を超える記録的寒さが、また、ケンタッキー州などアメリカの南部や中西部で12月10日夜から11日にかけて相次いで発生した竜巻では、100人を超える死者が出ていると報じられています。

 日本でも1月9日日本海側で大雪が降り、新潟、上越の道路で立ち往生が発生、1月19にも雪と強風によるホワイトアウトが原因で、東北道で140台が絡む事故が起きています。
 2月には栃木県足利で山火事があり、鎮火する2月26日までに30世帯を超える人々が避難しました。
 昨年の桜は九州では平年より3週間早く、東京では平年より12日も早く開花しています。

 7月3日には、熱海雨量観測所における降り始めからの総雨量が400mm以上となった梅雨前線による大雨に伴い、熱海市伊豆山の逢初川で大規模な土石流が発生しました。死者26人、不明者1人の犠牲はあまりに大きく、ずさんな盛り土の責任が指摘されています。

 9月まで猛暑が続きましたが、寒くなるのも早く、9月9日は富士山の初冠雪が伝えられました。
 10月27日小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」噴火で、軽石が沖縄や伊豆半島などに漂着し、船舶が航行不能となり、漁業やマリンレジャーに影響が出ました。
 11月26日、再び冬が訪れた北海道では平年の2倍を超える記録的大雪となり、12月7日には、滋賀県彦根市など近畿北部で大雪となっています。12月14日には横浜で初雪が降りました。
 さて、スポーツですが、東京2020以外にも、記憶に残ることが沢山あります。
1月には、全日本卓球選手権で、石川佳純選手が5年ぶりに優勝しました。2月には大坂なおみ選手が全豪テニスで2年ぶり2度目の優勝を果たしました。
 病気と闘っていた池江璃花子選手が50mバタフライで復帰後初優勝したのは嬉しいニュースであり、さらに4月に行われた東京2020大会の代表選考を兼ねた競泳の日本選手権では、50m,100mそれぞれのバタフライと自由形で優勝し、4冠を達成しました。敬意を表します。
 復帰と云えば、昨年2月に自動車事故を起こし、足の複雑骨折、粉砕骨折で再起不能と云われたタイガー・ウッズは、エキジビジョンながらリッツカールトンGC(パー72)で、12歳の息子・チャーリー君とのコンビでプレーし、2位になったそうです。試合後「自分の人生は闘うこと。(復帰は)期待できる。」と語ったと言います。医学の進歩は目を見張るものがあります。

 そして、4月は松山英樹選手の日本人として初めてのマスターズ優勝がありました。TV中継で、解説をしていた中島常幸プロも涙されていました。

 7月に行われたMBAのオールスターゲームに二刀流で出場した大谷翔平選手については、私が言うに及びません。そして、投手として150奪三振、打者として150打点を越え、46本塁打を記録したオータニサーンはMVPに満票で選出されました。
 平幕大栄翔の優勝で始まった大相撲は、7月には白鵬が45度目の優勝をし、引退をしました。7月には惜しくも白鵬に敗れて優勝が叶わなかった照ノ富士は横綱に昇進し、11月の福岡場所では全勝優勝で6度目の優勝を飾りました。


 今年は北京で冬季オリンピックが開催されますが、スキー・ジャンプの小林陵侑選手は暮れの12月30日に逆転で今季4勝目を挙げました。女子スピード・スケートとともに活躍が期待されます。

2022001 X700 16分割 文字 近所のチョウたち.jpg
2021年秋 自宅の近所で撮ったチョウたち 中心の4コマがクロマダラソテツシジミ

さて、最後に私の趣味のことです。昨年の前半は日帰りで毎年訪れているところへ蝶を撮りに出かけましたが、宿泊を伴う撮影旅行は、7月18日~20日に一人で信州の湯の丸高原に行っただけでした。この時は新鹿沢で最近では少なくなったコヒョウモンモドキと、池の平湿原でミヤマモンキチョウを撮影してきました。その後、7月、8月のトップシーズンには、コロナウィルスが蔓延り、悶々とした毎日を過ごすことになってしまいました。

 秋になって嬉しいことがありました。
 一昨年のことですが、9月30日に近所で偶然にクロマダラソテツシジミに遭遇し、その後、注意をしているとさらに近所の公園や、私が住んでいる集合住宅の玄関先にある植栽の花にまで姿を見せるようになり、最終12月1日まで楽しませてくれたのです。このチョウはもともと日本には生息していなかった南方系のチョウで、地球温暖化のためか台風などで飛ばされてきた個体が、神奈川県では三浦半島のような温かい海岸付近の、たまたま食草であるソテツがあるところで産卵し発生するようになりました。横浜市内での発見はそれまで聞いたことがありませんでした。
 でも、冬を越して世代を繋ぐことは無理だろうと考えていました。ところが、まだ、暑さが残る9月10日、一昨年、このチョウがいたところを注意して見ていたところ、近所の小さな公園の猫の額のような花壇に咲くセンニチコウで吸蜜する姿を発見し感激しました。それから、11月20日まで、ほぼ100日間にわたり、観察と撮影を楽しませてくれ、クロマダラソテツシジミに癒されました。その100日間で観察した個体数は少なくとも30頭から40頭に及んだのではないかと思います。いったいどこで発生していたのだろうかと思うのですが、突き止められません。この冬は寒そうです。今年は会えるかどうか分かりませんが、会えたらいいなと楽しみにしています。

 コロナが少し落ちつき緊急事態宣言が全面解除されたあと、10月の7日~10日に、紅葉鑑賞を目的に北海道を旅行しました。

 お陰さまで私は、何とか健康で過ごすことが出来たのですが、家内が10月の北海道旅行のあと、躓いた拍子にアキレス腱の部分断裂を惹起してしまい、クリスマスまで装具を付けて過ごさなくてはなりませんでした。幸い快方に向かっています。
 というわけで暮れはおとなしく過ごし、新年を迎えた次第です。


 皆様にとって、本年が良い年となりますことをお祈りいたします。



 

2021年12月22日

古都鎌倉紅葉巡り ② 東慶寺 海蔵寺 鶴岡八幡宮 12月2日

円覚寺の参拝と撮影を終えて、次に鎌倉街道を東慶寺へ向かう。江戸時代に群馬県の満徳寺と共に幕府寺社奉行も承認する縁切寺として知られ、女性の離婚に対する家庭裁判所の役割も果たしていたことから東慶寺は駆け込み寺と呼ばれている。  夫との離縁を達成するために妻が駆け込んだ寺のことである。 寺は夫に内済離縁(示談)を薦め、調停がうまく行かない場合は妻は寺入りとなり足掛け3年(実質満2年)経つと寺法にて離婚が成立する。東慶寺は江戸幕府公認の縁切寺であった。
 東慶寺を参拝し、この日の次の目的地は海蔵寺である。鎌倉街道を鎌倉鶴岡八幡宮の方へ歩く。ここから、どこかで右に入らなければいけないのだが、今一つ自信がなく、曲がるべきところをまっすぐ行ってしまった。鶴岡八幡宮に沿って歩いて、ようやく小町通りに入る手前で寿福寺、英勝寺、海蔵寺と右へ行く表示があった。そこからもまだしばらく歩く。
 海蔵寺はそれほど参拝者は多くなかった。鐘ともみじの構図で写真を撮る。
 最後に鶴岡八幡宮へ行く。2010年の3月10日未明に雪混じりの強風で倒れた樹齢千年と言われる大銀杏だったが、その根から生えてきたひこばえから若木が選ばれて後継ぎとして育てられている。10年たった今の姿を見てみたかったからだ。立派に育っていた。
 この日は、ここまでで18,000歩ほど歩いた。午後1時、腹も減った。前回来たときに入った蕎麦屋へ行って見たが、お休みだったので、新しい店に入った。悪くない。冷たいビールが美味かった。

000_211202251 X700 〇海蔵寺 海棠 D750 TAMRON35-150.jpg
海蔵寺の鐘堂ともみじ 2021年12月2日

29.東慶寺 小さな山門
円覚寺を出て、横須賀線の線路を渡り、鎌倉街道を左へ進む。ほんの数分歩くと右側に東慶寺の山門へ上がる石段が見えた。東慶寺のホームページを見ると「小さな山門をくぐると、谷戸と呼ばれる鎌倉独特の地形に境内が広がります。墓苑まで続く石畳を中心に本堂、書院、茶室、宝物館が配置され、初春の梅、6月の花菖蒲やイワガラミなど四季を通じて、様々な草花が咲きます。」と記されていた。かつては鎌倉街道沿いに総門もかまえていたが、現在はおとな二人が通れるほどの小さな山門を残すのみとなったという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/500秒 52mm ISO180 ) 露出補正 なし
029_211202209m X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
30.梅の古木と鐘楼
山門を行ってすぐ左手には鐘楼があり、その前に梅の古木が植えられている。大正5年に建立されたようでそう古いものではない。天井に龍が描かれているのだが、今回見損なってしまった。梵鐘は観応元年(1350年)の補陀落寺のもの(神奈川県指定文化財)だそうだ。元弘2年(1332年)に作られた元の梵鐘は現在韮山の本立寺にある。私は2016年1月に伊豆韮山の本立寺を訪ねている。その時、本立寺に鎌倉の東慶寺に在った梵鐘があるのを知った。何故なのだろうかと思い、調べた記憶があったので、たどってみると、鎌倉手帳(社寺散策)というサイトに「梵鐘が鋳造された1332年(元徳4年・元弘2年)の翌年、鎌倉幕府が滅亡すると、(鎌倉幕府9代執権北条貞時の側室であった)覚海円成は子女を連れて伊豆韮山に移り住み、北条氏邸跡に円成寺を建立して北条氏の菩提を弔ったという。おそらく、そのときに東慶寺の梵鐘も伊豆韮山に運ばれ、江戸中期に円成寺が焼失した後、韮山の有力者で徳川幕府の代官だった江川氏の菩提所(菩提寺である本立寺)へ移されたものと考えられる。」という記述を見付けた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 38mm ISO3200 ) 露出補正 なし
030_211202177 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
31.本堂
wikipediaによれば、東慶寺は、臨済宗円覚寺派の寺院である。山号は松岡山、寺号は東慶総持禅寺。寺伝では開基は北条貞時、開山は覚山尼と伝える。開山以来明治に至るまで本山を持たない独立した尼寺で、室町時代後期には住持は御所様と呼ばれ、江戸時代には寺を松岡御所とも称した特殊な格式のある寺であった。現在は円覚寺の末寺で男僧の寺である。東慶寺ホームページによれば、本堂には本尊の釈迦如来坐像が祀られる。関東大震災後、佐藤禅忠師が紺紙金泥で観音菩薩を揮毫して寄進を募り、 昭和10年(1935)に建立したものだそうだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/125秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
031_211202181 X800 東慶寺 本堂 D750 TAMRON35-150.jpg
32.寒雲亭
裏千家ゆかりの宗旦の茶室だそうだ。小さな門の屋根の苔に惹かれた。ホームページには斉藤利助翁の尽力により、昭和35年(1960年)、堀越家から寄進、移築されたとある。 千宗旦筆「寒雲」の扁額がかかり、真行草の天井、櫛形の欄間のある名席。平成6年(1994年)に露地を含め大改修が行われた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO2000 ) 露出補正 なし
032_211202183 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
33.墓苑への道
山門から墓苑へと続く石畳の道は、大仏様のような石仏のあるところで緩やかに右へ曲がり、再びまっすぐに進む。右手に東慶寺伝来の寺宝を展示する宝物館である松岡寳藏が見える。松岡寳藏は昭和53年、方丈跡に新築。釈宗演老師の遺言書よりおこした扁額がかかっていた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO560 ) 露出補正 なし
033_211202185 東慶寺 X800 D750 TAMRON35-150.jpg
34.墓苑
石畳の道をさらにまっすぐ進むと墓石が並ぶ墓苑に入る。背の高い木々が多くなり、歴代住職、檀信徒の墓苑となる。前回訪れたときは、この辺りのイチョウ、カエデの紅葉がきれいで、今回もそれを期待して訪れたのだが、少しタイミングがずれていたようだ。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし 撮影後補正
034_211202195m2 X800 東慶寺 D750 TAMRON35-150.jpg
35.長寿寺
東慶寺を辞して、鎌倉街道をさらに進む。横須賀線の踏切を渡ると右手に長寿寺へ上がる石段があった。山号を宝亀山という臨済宗建長寺派の寺院で本尊は観音菩薩だそうだ。このお寺は春と、秋の週末に境内に入れるとあったが、この日は木曜日。でも、中に入っている参拝者もいた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 78mm ISO800 ) 露出補正 なし
035_211202216 X800 東慶寺→海蔵寺 長寿寺 D750 TAMRON35-150.jpg
36.建長寺
鎌倉街道を進む。街道の反対側に建長寺の天下門が見えてくる。wikipediaによれば、建長寺は臨済宗建長寺派の大本山。正式には巨福山建長興国禅寺という。鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で、本尊は地蔵菩薩。開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権・北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧・蘭渓道隆で、第二世は同じく南宋の兀庵普寧である。鎌倉五山の第一位。境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されている。今日は参拝は割愛させていただく。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
036_211202221 X800 東慶寺→海蔵寺 建長寺 D750 TAMRON35-150.jpg
37.落石防護用のシェード
建長寺を過ぎると鎌倉街道はこの落石防護用のシェードをくぐる。トンネルではない。上が開いている。ここは現在の巨福呂坂新道であり、ここを抜けると八幡宮の裏に出る。旧道の巨福呂坂はこの新道よりさらに上の場所に位置しており、鎌倉の七切通しの一つで小袋坂とも書く。明治時代に新道が開かれたが、大正12年(1923年)の関東大震災で崩落したため、さらに掘り下げて現在の新道が通った。昭和31年(1956年)に再度拡幅、平成5年(1993年)には落石防護シェードが作られた。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 35mm ISO1250 ) 露出補正 なし
037_211202223 X800 東慶寺→海蔵寺 落石防護施設 D750 TAMRON35-150.jpg
38.海蔵寺への道
さて、そろそろこの辺から右に入るのだろうと思って、歩いているが、なかなか行き先表示が現れず、ここかと思うが今一つ自信がなく、まっすぐ進んでしまった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO200 ) 露出補正 なし
038_211202228 X800 東慶寺→海蔵寺 D750 TAMRON35-150.jpg
39.鎌倉近代美術館
左に鎌倉近代美術館がある。門の中には行って見ると、右の方に池が見える。もうそこは鶴岡八幡宮の源平池の平家池だった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 46mm ISO100 ) 露出補正 なし
039_211202233 X800 東慶寺→海蔵寺 鎌倉近代美術館 D750 TAMRON35-150.jpg
40.寿福寺
もう目の前で鎌倉街道は左へ曲がり、まっすぐ行くと小町通というところまできた。そこでやっと、寿福寺、海蔵寺への行き先表示版があった。右へ曲がって、寿福寺へ行く。門前から参道を眺めるにとどめる。なかなか魅力的な石畳の道が中門まで続いている。寿福寺は建長寺、円覚寺に次ぐ鎌倉五山第三位の寺院であり、臨済宗建長寺派の寺院である。境内は「寿福寺境内」として1966年(昭和41年)3月22日、国の史跡に指定された。この日は参拝を失礼したが、次回は是非境内には行って見たい。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/500秒 38mm ISO560 ) 露出補正 なし
040_211202239 X800 東慶寺→海蔵寺 寿福寺 D750 TAMRON35-150.jpg
41.海蔵寺本堂
海蔵寺に着いたのは12時少し前だった。円覚寺にお参りしてほぼ3時間歩いてしまった。海蔵寺も臨済宗建長寺派の寺院で、山号は扇谷山で、本尊は薬師如来だ。wikipediaによれば、建長5年(1253年)に宗尊親王の命により藤原仲能が創建し、鎌倉幕府滅亡時に焼失、応永元年(1394年)に上杉氏定の開基、心昭空外を開山として再興されたと伝えられる。本堂には十一面観音が安置されている。春はカイドウの花が有名である。また、非公開ではあるが本堂裏の庭園が美しいという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/320秒 35mm ISO3200 ) 露出補正 なし
041_211202249 X800 〇海蔵寺 本堂 D750 TAMRON35-150.jpg
42.海蔵寺鐘堂
本堂に向かって右側に鐘堂がある。なぜか赤い大きな唐傘があり、その向こうに仏殿(薬師堂)が見える。その間のもみじがポイントになる。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 56mm ISO100 ) 露出補正 なし
042_211202258 X800 〇海蔵寺 海棠 D750 TAMRON35-150.jpg
43.海蔵寺山門
海蔵寺には写真の男坂を上がる山門と、この右側に女坂を上る脇門がある。男坂、女坂と云ってもほんのわずかな坂だ。ご住職が落ち葉の掃除をされている男坂を小学生たちが上がって行った。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 72mm ISO100 ) 露出補正 なし
043_211202264 X800 海蔵寺 D750 TAMRON35-150.jpg
44.モズ
海蔵寺を出て、次は鶴岡八幡宮の大銀杏である。小町通りを横切るようにして、いったん檀蔓へ出る。行く道で、野鳥が目の前の小枝に止まった。葉が落ちているので見つけやすい。モズだった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 150mm ISO160 ) 露出補正 なし 撮影後補正
044_211202268tm X800 海蔵寺 モズ D750 TAMRON35-150.jpg
45.鶴岡八幡宮 太鼓橋から枚殿、本宮を望む
鎌倉街道の交差点を渡り、朱色の大きな三の鳥居をくぐると、源平池に渡された太鼓橋がある。太鼓橋は渡ることが出来ないが、カメラを上にあげて撮る。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4 プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 68mm ISO100 ) 露出補正 なし
045_211202273 X800 鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
46.生まれ変わった大銀杏
本宮に上がる石段の左側にある大銀杏は、生まれ変わった大銀杏である。建保7年(1219年)1月27日、源頼家の子で八幡宮の別当を務めていた公暁が階段脇に生えていたこの銀杏の木に隠れて待ち伏せ、この大階段の13段目に降りてきた源実朝を殺害したという伝説があり、隠れ銀杏という別名がある。樹齢800年とも1000年余ともいわれていたその大銀杏が、2010年(平成22年)3月10日4時40分頃、強風のために大銀杏は根元から倒れてしまった。倒壊から約1か月たち、再生への努力が実を結び、若芽(蘖・ひこばえ)が確認された。11年目、元の大銀杏の根から生えてきたひこばえから、若木が選ばれて後継ぎとして育てられている。こんなに大きくなった。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
046_211202276 X800 鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
47.倒れた大銀杏の根元
倒れた大銀杏は3つに切断され、2010年の3月15日、根元から高さ4mまでが、7m離れた場所に移植された。残る2つは境内に保存されたそうだ。倒壊から約1か月たち、再生への努力が実を結び、若芽(ひこばえ)が確認されたという。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
047_211202277 X800 〇鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg
48.大銀杏の若木
写真46で見ていただいた後継ぎの大銀杏を本宮の大階段の途中から撮る。その向こうに倒れたかっての大銀杏の根元が見える。

Nikon D750 TAMRON 35-150 F2.8-4
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 35mm ISO100 ) 露出補正 なし
048_211202278 X800 〇鶴ケ丘八幡宮 D750 TAMRON35-150.jpg


2021年4月 5日

小雨降る桜満開の新宿御苑 3月25日

3月25日、久しぶりに新宿へ出る機会があった。新宿御苑のサクラが満開だと思う。あいにくの曇り空だが、時間が空いたら見に行きたいと思い、インターネットで調べて見たところ、コロナウィルス感染防止のため閉園になっていたが、2日前の3月23日から開苑されることになっていた。但し、入場に際しては事前に予約しなくてはならない。
新宿で午前中に一仕事を終え、午後から入園できるかどうかネットで調べて見たところ、運よく13時から入園できる予約が出来た。
 新宿のデパートで昼食にして、新宿御苑の新宿門へと歩く。
 新宿門の手前で、予約QRコードの提示を求められた。予約した時のIDとパスワードのスマホへの入力がなかなかうまくいかず、手間取ったが、係の方に助けていただき、やっとQRコードの画面を開くことが出来た。入園口では、そのQRコードをカードリーダーに読み取らせて入るのだが、ここでもまた手間取ってしまった。再び親切な係の女性に助けられ、何とか園内に入った。

新宿御苑の見どころ X700 環境省新宿御苑管理事務所 HPより.jpg
環境省新宿御苑管理事務所ホームページより

新宿御苑は広い。敷地は58.3ヘクタールで、東京ドーム12個分ある。新宿門を入って、2時間くらいの予定で、できれば一周したいと思い、東の方へ歩き始める。大木戸休憩所までの園路を行くと、左にサービスセンター: 環境省新宿御苑管理事務所があった。昨年はコロナ禍のため開催されなかったが、例年12月にここで「日本チョウ類保全協会」の企画展が行われ、2~3度来たことがある。その先に重要文化財に指定されている「旧洋館御休所」がある。
 大木戸休憩所に着く頃、雨が降り始めた。しばらく様子を見たが止みそうにないので、傘を差しながら歩き始める。玉藻池 の東側を歩いて、整形式庭園、プラタナス並木 のところへ出た。下の池、上の池 を見ながら、千駄ヶ谷門に近い、ツツジ山、桜園地 にきた。桜園地 にはいろいろな品種の桜が咲いていた。桜の季節に新宿御苑を訪れたのは初めてであり、特にソメイヨシノが満開で感動した。
 そこから、北へ向かって歩き、中央休憩所から西へ、旧御涼亭 を池の向こうに見ながら日本庭園を歩いた。ハナモモやボケもきれいに咲いていた。
 そして、茶寮 楽羽亭 から、母と子の森 を歩いて、新宿門へ戻ったのは、午後4時近かった。1時半ごろに入園したので、2時間半ほど歩いたことになる。
 この日は Canon Power Shot G7X というコンデジで撮ったが、曇り空のためか花びらのコントラストが出ない。近寄って花びらを撮りたかったが、目が悪いので、モニターでフォーカスフレームをピントを合わせたいところに置き、AF任せでシャッターを切るのだが、帰宅しパソコンで確認するとピントが外れているショットが多くなってしまったのは残念だった。
 帰路も新宿門から、新宿駅へと歩くが、途中で小腹が減ったので、たまたま通りがかった「追分だんご」の店で、お団子を2串ほど食べ、お茶を飲んだ。
 写真の解説に関しては、wikipediaや、国民公園協会新宿御苑支部および、環境省新宿御苑管理事務所のホームページなどを参考にさせていただいている。

1.トキワマンサク
入園すると、視界が広がった。入園者数は管理されていて、1日の入園者数は2万5千人以下に制限されていて、密もなく、各々がソーシャルディスタンスを保ちながら咲き誇る桜をスマホのカメラで撮るなどして、思い思いに楽しんでいる。 アルコールの持ち込みは禁止だが、園内のレストラン、カフェ、茶室、売店 は営業している。この木はトキワマンサクのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325002_001  X800 新宿御苑 トキワマンサク G7X.jpg
2.イズヨシノ(伊豆吉野)?
大木戸休憩所の方へ歩いて行くと右手に三角花壇や丸花壇がある。その傍にソメイヨシノと思われる花が満開だった。三角花壇のそばには、新宿御苑に1本しかないというイズヨシノが楽しめるという。柵があって近づけないので品種の名札を見ることができず。どれがイズヨシノか確認できなかった。イズヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交雑種だそうだ。また、ソメイヨシノと同じく、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種と考えられている栽培品種で1925年にアメリカ・カリフォルニア州の農園から広まったといわれているアメリカという品種もあり、この辺りにもあるという。アメリカでは アケボノ とよばれているが、日本では同名の品種があったため、アメリカ と名づけられたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO200 ) 露出補正 なし
210325005_002 X800 新宿御苑 G7X.jpg
3.クリスマスローズ
クリスマスローズが咲いていた。wikipediaによると、「ヘレボルス(学名: Helleborus)は、キンポウゲ科クリスマスローズ属に分類される植物の総称。ヘレボラスともいう。クリスマスローズ という呼称は、クリスマスのころに開花するヘレボルス・ニゲル だけを指した呼称であるが、日本の園芸市場では、レンテンローズと呼ばれるヘレボルス・オリエンタリス 、ハルザキクリスマスローズ)などもクリスマスローズの名前で出回る。別名雪起こし、寒芍薬(カンシャクヤク)の和名も持つ。」と説明されていた。このクリスマスローズは、その色の中では最も一般的なシングル 赤といわれる花のようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
210325009_003 X800 新宿御苑 G7X.jpg
4.イチヨウ(一葉)
イチヨウはサトザクラの栽培品種で、江戸時代末期から関東を中心に広まったそうだ。1~2本の雌しべが葉のような形をしていることが名前の由来という。新宿御苑の代表的な八重桜で苑内に約190本ある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325015_004 X800 新宿御苑 G7X.jpg
5.ヨウコウ(陽光) -1
丸花壇の近くにはヨウコウが咲いていた。ヨウコウ(陽光)は、愛媛県の桜栽培家・高岡正明によって作出されたオオシマザクラとエドヒガンの交配種 アマギヨシノ(天城吉野)にカンヒザクラを交配して作られた栽培品種だそうだ。世界の平和を願い「天地に恵みを与える太陽」という意味を持つ「陽光」と名付けられたそうである。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325019_005 X800 新宿御苑 陽光 G7X.jpg
6.ケイオウザクラ(啓翁桜)
サービスセンター(管理事務所)前には、ヒマラヤザクラや十月桜や河津桜が有り、さらにケイオウザクラが2本植樹されているという。樹高の高い方はピンク色で、低い 「啓翁桜」の札が付いていた 方は白色の花びらだ。花は比較的小さい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325022_006  X800 新宿御苑 啓翁桜 G7X.jpg
7.重文 旧洋館御休所
   旧洋館御休所は、明治29年(1896年)に建設された木造平屋の建物だそうだ。建設の際には、明治初期に同敷地に建設された養蚕所の部材を一部に転用したといわれている。 宮内省内匠寮が設計を担当した。この建物は温室付属の洋館で、皇族が温室を訪れる際の休憩施設であったが、その後増築を繰り返し、大正13年(1924年)にほぼ現在の姿となり、ゴルフやテニスのためのクラブ・ハウスとして使われた時代もあった。昭和20年(1945年)の東京大空襲でも焼失を免れ、戦後は、平成6年(1994年)まで主に新宿御苑の管理事務所として使われていたが、平成13年(2001年)に保存・改修工事を行い、一般公開されている。公開は不定期のようである。平成13年(2001年)には、国指定重要文化財に指定されました。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325024_007 X800 新宿御苑 重文指定 旧洋邸 G7X.jpg
8.丸花壇
旧洋館御休所の前には丸花壇がある。四季折々の花を咲かせている。  

  Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325025_008 X800 新宿御苑 丸花壇 G7X.jpg
9.ソメイヨシノ(染井吉野) -1
丸花壇から大木戸休憩所の間にもいろいろなサクラが咲く。中でもソメイヨシノが満開を迎え、花がビッシリとつき、枝も重たそうだ。 新宿御苑には400本以上あり、日本を代表する品種である。 大木戸休憩所に着く頃には雨が降り出した。少し雨宿りをしようと大木戸休憩所へ向かう。余談になるが、縁石に足をとられて転倒してしまった。右手に持ったカメラを庇おうとして右肩から転がったのだが、手の甲と膝を擦りむいてしまった。胸も打っていたようで、後日しばらく肋骨が痛かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325028_009 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
10.大木戸休憩所
大木戸休憩所から玉藻池を眺める。池の水面に波紋が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200) 露出補正 なし
210325030_010 X800 新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
11.玉藻池
大木戸休憩所でしばらく雨宿りをしていたが、止むようにない。持っていた小さな傘を広げて玉藻池の東側の園路を歩き始める。園路にあった説明板には、「玉藻池は園内でも 特に 古く、江戸時代の内藤家の下屋敷の庭園に由来します。休憩所から見下ろすとゆるく短い斜面を描いて池に達します。池はあまり大きくはありませんが、奥が深く、周囲は厚い森に包まれ、冬には水鳥たちの憩いの場になります。当時の景勝の面影はありませんが、池の形と中島の位置がその跡をとどめています。」記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325033_011 X800 〇新宿御苑 玉藻池 G7X.jpg
12.ソメイヨシノ -2
整形式庭園へ進む。ここでもソメイヨシノが見事に咲いていた。手前の花びらにピントを合わせて撮りたかったのだが、フォーカス・フレームで捉えた花びらにピントはあってくれなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325040_012 X800 新宿御苑 G7X.jpg
13.プラタナス並木とソメイヨシノ
整形式庭園のプラタナス並木は160本ものプラタナスが8列に並び、夏には緑の木陰、秋には黄金色の紅葉と、四季折々に楽しめる人気スポットである。現在はすっかり葉を落とし冬木立の装いだが、その整然とした姿は美しい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO125) 露出補正 なし
210325043_013 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
14.オオシマザクラ(大島桜) -1
下の池の北側を回って、ツツジ山から桜園地に入る。まず、オオシマザクラの大きな木が目につく。wikipediaによると、日本では、サクラは固有種を含んだ10もしくは11の基本の野生種を基に、これらの変種を合わせて100種以上の自生種がある。さらに、これらから古来から改良開発されてきた栽培品種が200種以上あり、分類によっては600種とも言われる品種が確認されている。オオシマザクラはその基本野生種のひとつである。と記されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO400) 露出補正 なし
210325054_014 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
15.オオシマザクラ -2
オオシマザクラの古木があった。横に張り出した太い枝には苔が生えている。伊豆大島に樹齢800年以上の「大島の桜」があり、国の特別天然に指定されているそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1000) 露出補正 なし  
210325058 _015 X800 △新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
16.オオシマザクラ -3
wikipediaには、「緑色の葉と相まってこの白い花びらが目立つことから旗弁を持つオオシマザクラは「旗桜」「白旗桜」とも呼ばれる。源氏の旗印も白旗であり、オオシマザクラの元の分布域が関東であることから、オオシマザクラと東国武士には強い関係性があるとも言われている」と記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO160) 露出補正 なし
210325059_016 X800 〇新宿御苑 大島桜 G7X.jpg
17.マツマエハヤザキ(松前早咲)
桜園地で一輪の八重のピンクの花が木の幹から直接咲いていた。八重咲きで大輪の花はの色は紅色だった。品種の札を見ると松前早咲とある。wikipediaには、「オオシマザクラ系の栽培品種のサトザクラ群のサクラで、日本の北海道松前町原産のヤエザクラ。松前町ではナデン(南殿)の別名で呼ばれることもあるが、マツマエハヤザキの近縁か片親の栽培品種のタカサゴ(高砂)の別名もナデン(南殿)であり、ヤマザクラである京都御所の左近桜が「南殿の桜」と呼ばれることもあるため混同に注意する必要がある。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO250) 露出補正 なし
210325064_017 〇新宿御苑 松前早咲 G7X.jpg
18.ベニユタカ(紅豊) -1
wikipediaには、日本原産の栽培品種のヤエザクラで、1961年に浅利政俊がマツマエハヤザキ(松前早咲)にリュウウンインベニヤエ(龍雲院紅八重)を交配し作出した。オオシマザクラ系の栽培品種であるためサトザクラ群に属すると説明されている。前の写真のベニユタカと近縁である。浅利が作出した松前系のサクラ53本は、1980年に日本花の会によりイギリスの王立植物園のキューガーデンに植栽された他、王立ウィンザー大公園にも植栽され56品種の松前系のサクラが活着している。このうちベニユタカとウンリュウインベニヤエなど19品種がガーデン・メリット賞に選出されているとあった。(浅利政俊は昭和20年代に松前町に教員として赴任し、サクラの研究を開始、マツマエハヤザキを交配するなどして、現在までにベニユタカなど100以上の栽培品種を作出してきた。)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO160) 露出補正 なし
210325067_018 X800 〇新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
19.ベニユタカ -2
ベニユタカの花も大輪で、八重咲きで淡紅色である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO125) 露出補正 なし  
210325069_019 X800 新宿御苑 紅豊 G7X.jpg
20.ソメイヨシノ -3
wikipediaによると、ソメイヨシノは、母をエドヒガン、父を日本固有種のオオシマザクラの雑種とする交配で生まれた日本産の栽培品種のサクラ。遺伝子研究の結果、1995年にソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とする栽培品種のクローンであることが明らかにされた。その起源について、ソメイヨシノは、江戸時代後期の江戸の染井村の植木屋が、ヤマザクラの名所として有名な「吉野の桜」のブランド名を借りて「吉野桜」として売り出して、明治時代に日本全国に広まった。当時の染井村は大名屋敷の日本庭園を管理する植木屋が集まる地区であり、庭園に植えるための多くの栽培品種が生み出された江戸の園芸の一大拠点であった。このため、最初のソメイヨシノは全国から集められたエドヒガンとオオシマザクラが染井村で自然交雑、もしくは人為的に交雑して誕生したか、各地から採取されたサクラの中にあったエドヒガンとオオシマザクラの雑種の1本で、花付きの良さと成長の速さにより優良個体と見なされ、植木家が接ぎ木、挿し木によって増やして(つまりクローン)全国に広まったことが定説となっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325072_020 X800 新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
21.ソメイヨシノ -4
ソメイヨシノの寿命は60年という説を聞くがこの木は古いなと思う。大きな枝は地面スレスレまで垂れ下がって花を咲かせている。一般的にソメイヨシノは植えてから20年から30年後に花付きの最盛期を迎え、その後は徐々に衰えていく傾向がある。しかし、東京の小石川植物園には1877年ごろに植樹された樹齢約140年の現存する最古のソメイヨシノと言われる株があるそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO400) 露出補正 なし
210325074_021 X800 〇新宿御苑 染井吉野 G7X.jpg
22.ハナモモ源平
千駄ヶ谷休憩所の近くに、白や紅色のハナモモの花が咲くのが見え、傍に行って見ると、「ハナモモ源平」という札が立てられていた。一本の木に白、ピンク、赤など複数の色の花が咲くことがあり、「咲き分け」という。一般的には、源氏と平家の旗の色にちなんで「源平咲き」と言われており、色素を作り出す遺伝子の突然変異が原因と推測されている。変異が起きた場所によって枝先だったり、根元に近いところから枝ごとに2色の花が咲き分けたりするという。この木の花は薄いピンクの花びらだが、よく見ると、その花びらの中に濃い紅色が混じっているのが見えた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125) 露出補正 なし
210325076_022 X800 〇新宿御苑 ハナモモ源平 G7X.jpg
23.卒業記念写真
今日は卒業式だった大学も多かったようだ。卒業式を終えて、羽織袴姿、着物姿の女性が園内に多く見られ、サクラの花の前で記念写真を撮られている。花を咲かせているソメイヨシノの枝が背景になる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 11mm ISO125) 露出補正 なし
210325078_023 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
24.NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -1
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ツツジ山から見るこども広場では、ボール遊びをする子供たちの向こうに、満開のソメイヨシノの花の写真を撮る入園者がいた。 その後ろにはNTTドコモ代々木ビルが聳える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
210325081_024 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
25. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -2
千駄ヶ谷門の方から傘を差した2人の人たちが歩いて来られるところを撮った。  wikipediaによれば、NTTドコモは1990年代半ば、携帯電話の急激な普及を見込み、都内と埼玉県周辺をカバーする新たな中継基地を建設する方針を決定した。立地場所は都心部でないと意味がないため、それを前提に建設地を探し求めていた所、たまたま旧国鉄の新宿貨物駅の跡地が見つかり、 1997年12月に工事に着手。2000年9月に竣工したと記されていた。高さは240mある。.

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325084_025 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
26. NTTドコモ代々木ビルとソメイヨシノ -3
手前の枝に咲く花びらにピントを合わせてた1枚を撮ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO320) 露出補正 なし
210325086_026 X800 〇新宿御苑 G7X.jpg
27.ミツバツツジ
ツツジ山ではミツバツツジも咲いていた。 wikipediaによれば、ミツバツツジというのは、近縁のミツバツツジ類の総称でもある。 関東地方から近畿地方東部の太平洋側に分布し、主にやせた尾根や岩場、里山の雑木林などに生育する。他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本なのに対し、本種は5本であることが大きな特徴。古くから庭木としても植えられるが、野生の個体数は決して多くないという。5本の雄しべはこの写真でも確認できた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325088_027 X800 〇新宿御苑 中の池ミツバツツジ G7X.jpg
28.中の池
桜園地からこども広場を左に見て、中の池の南側を西へ歩く。ソメイヨシノの枝が水面に垂れ下がっていた。雨が降って風情がある。  

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325095_028 X800 〇新宿御苑 中の池 染井吉野 G7X.jpg
29.カリン(花梨、榠樝)
池の北側に渡って、中央休憩所の方へ歩くと、こんなは花が咲いていた。品種札を見るとカリンと書かれていた。カリンの実は見たことがあるが、こんなきれいな花が咲くとは知らなかった。和名カリンは、材の木目が三味線の胴や竿、座卓に使われる唐木の花櫚(かりん、花梨とも書く)に似ているので名づけられたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO500) 露出補正 なし
210325096_029 X800 〇新宿御苑 カリン G7X.jpg
30.ヨウコウ -2
中央休憩所の近くに来た。ここにもヨウコウが咲いていた。多くの花は落ちてしまっていて、その萼が残っているが、濃い紅色の 5裂している萼片が美しい。ただ、新宿御苑のホームページを見ると、ヨウコウの特徴である萼片や小花柄に毛が確認出来なかった為、現在は「ヨウコウの一種」と呼んでいると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO640) 露出補正 なし
210325098_030 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
31.御涼亭
池の北側の日本庭園を歩く。池越しに左側に御涼亭が見えた。昭和天皇の御成婚を記念して、当時の台湾在住邦人の有志の方々から寄贈された建物で、建築家、森山松之助の設計により、昭和2年に竣工した。台湾閣ともいう。向こう側(南側)から中に入ることが出来る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250) 露出補正 なし
210325107_031 X800 新宿御苑 日本庭園 旧御涼亭 G7X.jpg
32.ボケ(木瓜) -1
日本庭園を 上の池 の方へ歩いて行くと、茶室 楽羽亭 のそばに鮮やかな色の花が咲いた灌木が見えた。ボケだ。私が良く行く舞岡公園でもボケはあるがスケールが違う。ボケの樹高は1~2mというが、もっと大きな木もあるようにさえ見える。淡いピンクや深紅の花、そして、咲き分けもあり、様々な品種がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO1250) 露出補正 なし
210325115_032 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
33.ボケ(木瓜) -2
この木は絞りの花が咲いているように見える。こんなに花が密に咲いているボケは見たことがなかった。よく手入れがなされているのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800) 露出補正 なし
210325116_033 X800 〇新宿御苑 日本庭園 ボケ G7X.jpg
34.ヨウコウ -3
新宿御苑を代表するサクラのひとつであるというヨウコウは、園内各所で見られる。カンヒザクラにアマギヨシノを交配して作出した栽培品種。花びらは紅色で、一重咲き。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160) 露出補正 なし
210325120_034 X800 〇新宿御苑 陽光 G7X.jpg
35.アメリカ?
母と子の森を通って、新宿門の近くに戻ってきた。この木はソメイヨシノと思うが、ひょっとすると、写真2.の後段で記したアメイカかもしれない。サクラの品種は極力品種札を確認したが、わからないものも多かった。間違いもあると思うがお許しいただきたい。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250) 露出補正 なし
210325123_035 X800 〇新宿御苑 アメリカ? G7X.jpg
36.新宿門の近く
時刻は午後4時。これから入ってくる人たちもある。この日は卒業式を終えた羽織袴や和服姿の若い女性がも多かった。あいにくの雨模様になってしまっていたが、この頃にはやっと止んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250) 露出補正 なし
210325127_036 X800 〇新宿御苑 新宿門付近 G7X.jpg
37.追分だんご
新宿門からJRの新宿駅へ歩く道筋に「新宿追分だんご本舗」という店を見かけた。昭和22年の夏、終戦間もない新宿三丁目に掛けられた「やなぎ家」という白い暖簾、これが現在の追分だんご本舗の始まりという老舗の店だった。喫茶室があったので、小腹も空いたことから、だんごを食べてお茶にしようと店に入った。コロナ対策もされていた。定番のだんご2本盛を食べて、お土産を買って店を出た。スマホでの入園に手間取ったり、雨に降られたり、縁石に足をとられて転んだり、コンデジのAFに対応できなかったり、いろいろなことがあったが、新宿御苑の桜は、それは見事で満足した1日だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640) 露出補正 なし
210325128_037 X800 〇新宿御苑 追分団子 G7X.jpg


2021年2月20日

早春の舞岡公園 ジョウビタキ 2月3日

この日は天気は良いが、北風が吹き、少々寒さを感じる日だった。ここのところ陽に当たることが少なかったので、久しぶりに舞岡公園を歩いてみようと思い立つ。 カッパ池の脇に咲く1本のロウバイが花を付けていると思い、それを見るのがひとつの目的である。 水車小屋の前には、野鳥写真愛好家のかたがたが三脚を立てて、大きな望遠レンズでスタンバイされているが、シャッターの音は聞こえない。「きざはしの池」はきれいに草刈りがされている。しばらく、目を凝らして探してみたが何も見つけられなかったので、瓜久保へ進む。「かっぱ池」でロウバイを見たあと、ジョウビタキの♂とシジュウカラを撮影できた。
 この日、2月3日は立春である。チョウが舞う春が訪れるのが待ち遠しい。

1.「かっぱ池」のロウバイ
「かっぱ池」のそばにたった1本だけど、この季節にここを訪れると、半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようなロウバイの花が咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_210203005 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
2.ジョウビタキ♂ -1
池に張り出した葉の落ちた木の枝に止まっていた。止まり方が似ていたのでカワセミかと思ったがどうも違う。愛鳥家らしきご夫人が傍におられたので聞いてみたところ、ジョウビタキの♂と教えてくださった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
002_210203021 X800 〇ジョウビタキ♂ 舞岡公園 RX10M4.jpg
3.ジョウビタキ♂ -2
少し位置を換えて撮る。本種は10月から4月初めまで見られる冬鳥だそうだ。チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、冬は日本などへ渡ってくるという。こんな小さな鳥が凄い力だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_210203031 X800 〇ジョウビタキ♂ 舞岡公園 RX10M4.jpg
4.ジョウビタキ♂ -3
ジョウビタキが飛び立ち、行ってしまうのかと思ったら、より近いすぐそばの枝に止まってくれた。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO250 ) 露出補正 なし
004_210203038 X800 〇ジョウビタキ♂ 舞岡公園 RX10M4.jpg
5.ジョウビタキ♂ -4 また移動した。背の白い紋がきれいだ。手振れしないよう池の柵に肘を置いて撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
005_210203054 X800 〇ジョウビタキ♂ 舞岡公園 RX10M4.jpg
6.紅梅
早咲きのウメが咲いていた。品種は定かではないが、早咲きの紅梅は「八重寒紅」が代表的である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_210203060 X800 舞岡公園 RX10M4.jpg
7.シジュウカラ -1


スズメかなと思ったらシジュウカラだった。この鳥もきれいだ。さっきのジョウビタキは冬鳥だそうだが、wikipedia によれば本種は留鳥で、ごく普通に見られ市街地の公園や庭などを含む平地から標高の低い山地の林、湿原などに生息するという。通常は渡りを行わないが、寒冷地に分布する個体や食物が少ない時には渡りを行うこともあるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -1.0段
007_210203077 X800 〇シジュウカラ 舞岡公園 RX10M4.jpg
8.シジュウカラ -2
地面に下りた。虫でも探しているのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
008_210203080 X800 〇シジュウカラ 舞岡公園 RX10M4.jpg
9.シジュウカラ -3
写真を撮りやすいところに止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 190mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段  
009_210203089 X800 〇シジュウカラ 舞岡公園 RX10M4.jpg
10.シジュウカラ -4
雌雄同色だそうで、一見区別がつかない。山と渓谷社文庫版の「くらべてわかる野鳥」(写真・文 叶内拓哉)」によると、喉から腹部中央にかけてネクタイのように黒く、♂ではそれが太いとあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 190mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
010_210203094 X800 ◎シジュウカラ 舞岡公園 RX10M4.jpg
11.タイワンリス
「きざはしの池」を何かいないかと探していると、黒い大きなものが動いた。タイワンリスのようだ。何かエサを探しているのだろう。wikipediaによれば、ニホンリス(ホンドリス)によく似ているが、タイワンリスの腹部は灰褐色や栗色のような色をしていて、ニホンリスのように白くないので見分けることができるという。日本では1935年に伊豆大島の公園から逃げ出したのを皮切りに、神奈川県南東部、静岡県東伊豆町(熱川)、岐阜県岐阜市(金華山)、大阪府大阪市(大阪城)、和歌山県和歌山市(友ヶ島・和歌山城)、長崎県、熊本県など日本各地に観光用として放されたり、逃げ出したりして広く定着している。1980年代になり、個体数が増えて分布が拡大したことで在来種であるニホンリスと競合し、ニホンリスの地域的な絶滅要因になる可能性が懸念されているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
011_210203103 X800 〇リス 舞岡公園 RX10M4.jpg
12.マンサク
南口へ戻ってきた。マンサクの黄色い花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
012_210203109 X800 マンサク 舞岡公園 RX10M4.jpg


2020年12月27日

琵琶湖をぐるっとGo To トラベル 11月25日~27日 (7)百済寺 11/26

ツアー2日目の最後は湖東三山の残るひとつ、百済寺だ。約45分ほどバスに揺られて、午後3時15分、 琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置する湖東三山最古の寺院、百済寺に到着した。百済寺もまた天台宗の寺院である。
 wikipediaによれば、琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置する。寺伝によれば、推古天皇14年(606年)、聖徳太子の建立という。聖徳太子は当時来朝していた高麗(高句麗)の僧・恵慈とともにこの地に至った時、山中に不思議な光を見た。その光の元を訪ねて行くと、それは霊木の杉であった。太子はその杉を、根が付いた立ち木のまま刻んで十一面観音像(植木観音)を作り、像を囲むように堂を建てた。これが百済寺の始まりであるといい、百済の龍雲寺にならって寺を建てたので百済寺と号したという。平安時代には、近江国の多くの寺院と同様、比叡山延暦寺の勢力下に入り、天台宗の寺院となって、「湖東の小叡山」や「天台別院」とも称されるようになった。
 三山の中で百済寺の参道は、入口にあたる山門(赤門)から本堂までの長さが最も長いという。しかし、バスの駐車場はその参道を半分以上上がったところにあり、表門が受付になっていた。そこから本堂への参道は石段になっているが、なだら坂という迂回する脇参道もある。往きは、石段の表参道を上がり、本堂からの戻りはなだら坂を下りてきた。
 そのなだら坂を下りて来ると、別名を「天下遠望の名園」と称される本坊庭園の上の「遠望台」 に出る。そこからは西に琵琶湖をかすめて、55km先の比叡山が眺められ、広大なパノラマ展望が開けるた。
 以下、写真の説明は、wikipedia、百済寺のホームページ、境内にある説明板を参照させていただいている。

百済寺境内案内図 百済寺ホームページより X600.jpg
百済寺境内案内図 百済寺ホームページより

午後4時過ぎに百済寺を出て、宿のある草津へ戻る。この日の夕食は各自自由にということだった。折角のチャンスと思い、ホテルの人に教えてもらい、薦められた草津駅西口近くの「安田良」で近江牛を味わうことにした。
 食後、草津駅近くの繁華街を歩いてみたが、すっかり新しくなっていて、私が育ったころの田舎は影も形もない。当たり前だ。もう70年以上も前のことである。

142.長寿桜
バスの駐車場から受付のある表門へ行く途中に長寿桜が咲いていた。西明寺では不断桜と呼ばれていたが、ここでは長寿桜だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 10mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126632_142 X800 百済寺 RX10M4.jpg
143.歩かなかった参道
表門から参道に入り左へ行くと、本堂である。ふと右側を見ると、赤門から続く参道があった。ここは人が通らい。誰もいない参道は落ち葉が敷き詰められていた。 その参道が通用門からの道にぶつかるところに柵があるが、そこで三脚を立てたカメラマンが立っていた。撮影のお邪魔にならないように引き下がる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
201126637_143 X800 百済寺 RX10M4.jpg
144.石段と落葉
仁王門へと参道を歩く。まだ3時半前だが日が傾くと暗くなる。参道の石段に落ち葉が落ちていた。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126639_144 X800 百済寺 RX10M4.jpg
145.仁王門と参道
仁王門が見えてきた。 長い参道の本堂近くに立つ仁王門は、江戸時代初期、慶安3年(1650年)に本堂、赤門、とともに再建されたという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126644_145 X800 百済寺 RX10M4.jpg
146.仁王門
三間二間で一対の金剛力士像が向きあっている。金剛と力士の仁王像は寺を守る守護神で、金剛は阿形(開口)、力士は吽形(閉口)で勇猛、剛健、とくに健脚の両足に草鞋を履く「印度発祥の東洋的な神様」だそうだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 87mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126640_146 X800 百済寺 RX10M4.jpg
147.仁王門の草履
  仁王門の両側に百済寺のシンボル「大草鞋」が掛けられている。一昨年8年ぶりに掛け替えられたそうだ。 大草鞋は仁王が履くものとされ、触れると身体健康・無病息災の御利益があると伝えられている。草鞋が大きいほど御利益も大きいとされて、どんどん大型になっていき、今回は全長約2.5mのものが作られた。地元の方々が、約10年毎に新調するそうだ。(2018年大草鞋新調)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/160秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126646_147 X800 百済寺 RX10M4.jpg
148.弁財天
慶安3年(1650年)に本堂とともに建立された弁天堂は、昭和の豪雪で倒壊し、平成8年に新築した御堂が平成24年の春の風害で再び倒壊し、現在は平成25年に再建された、七転び八起きの弁財天が祀られている。弁財天は、もともとインドの水を司る「河川の神」で、怒ると大洪水を、治まると台地に肥沃な恵みをもたらす「女神」として崇められ、仏教に取り入れられてからは七福神の一人として、貧困を救い財産を与える「弁財天」となったと説明されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/160秒 26mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126649_148 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
149.本堂 重要文化財
本堂は室町時代の明応7年(1498年)の火災、文亀3年(1503年)に兵火をうけ、さらに織田信長によって天正元年(1573年)全山焼失した。その後天正12年に堀秀政により仮本堂が建立。のち天海僧正の高弟亮算が入寺し、堂舎再興の勅許を得て諸国に勧進し、江戸時代の慶安3年(1650)現在の本堂が竣工したという。本堂は、入母屋造、檜皮(ひわだ)葺き。中世以来の密教仏堂の形式を残しつつ細部には近世的特質の現われた建築で、2004年(平成16年)に重要文化財に指定されている。元来の本堂は現在地の裏手にあり、規模も大きかった。また、旧本堂の右方(南)には五重塔が建っていた。本尊は木造十一面観音像である。全高3.2m。寺伝によると聖徳太子が百済博士の慧慈(高句麗僧)の案内でこの山中に分け入り、杉の大木の上半分が、百済国・龍雲寺の御本尊十一面観音のために百済まで運び出された事を知り、下半分の根の付いたままの巨木に十一面観音を刻んだことから、別名「植木観音さま」という名で崇められている。秘仏であり普段は拝観できない。一生に一度拝観出来るか出来ないかだが。2006年には、天台宗開宗1200年記念で湖東三山一斉に御開帳された。また、特例として2014年には湖東三山IC開設記念の御開帳も行われた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1200秒 212mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126655_149 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
150.鐘楼
現在の梵鐘は3代目で1955年(昭和30年)の鋳造だそうだ。初代は信長焼討ちの際に持ち帰られ、2代目(江戸時代に鋳造)は先の大戦で供出している。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO2500 ) 露出補正 -0.7段
201126659_150 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
151.鐘楼ともみじ -1
金剛輪寺、西明寺に比べると百済寺のもみじは鮮やかさがなかった。少し時期が遅かったし、夕方近くになって、光量も乏しい。ここの梵鐘も参拝者が自由に打つことが出来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒 11mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
201126666_151 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
152.鐘楼ともみじ -2
鐘楼の間から、鐘ともみじを狙ってみたが、良い色が出せなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 -1.0段
201126674_152 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
153.なだら坂
本堂、鐘楼から右回りになだら坂を下りる。とても歩き易い道だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO2500 ) 露出補正 -1.0段
201126679_153 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
154.ミツマタの群落
なだら坂の途中にミツマタの群落あった。漢字で「三椏」と書く。説明板には中国原産のジンチョウゲ科の植物で、日本の高額紙幣の原料と記されていた。3月上旬から開花をはじめ、4月下旬にかけて芳香を放ちながら萌黄色から橙色へと色合いを深めていく。観音様にお参りして三椏の花びらに優しく触れて匂いを嗅ぐと大きな「金運」と「ご利益」恵まれると伝えられているそうだ。春には舞岡公園でもさいているが、こんな群落は始めて見た。俯いて花のように見えるのは蕾だろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO2800 ) 露出補正 -1.0段
201126680_154 X800 〇百済寺 ミツマタ群落 RX10M4.jpg
155.弥勒半跏思惟石像
像高27cmの百済寺寺宝の金銅製弥勒半跏思惟像(こんどうみろくはんかしいぞう)は、 百済寺の起源に係わる仏像としてその制作年代については諸説があったが、飛鳥・白鳳時代作が最有力だそうだ。全身に火災を受けて痛々しい姿ながら、歴史を見つめてきた 秘仏であり、末永く安置、保存されることとなった。普段は見ることが出来ない。この 座高1.75m、全高3.3mの石像は平素の参拝のために拡大したもので、2000年のミレニアムを記念して、平成12年9月に建立された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
201126683_155 X800 百済寺 RX10M4.jpg
156.庭園遠望台
不動堂、本坊・喜見院の上に下りてきた。まだ緑色の葉が残る木々の向こうに、琵琶湖方面の眺めが開ける所だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO1000 ) 露出補正 -0.7段
201126686m_156 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
157.カエデの落ち葉
本坊外縁の辺りは人が踏み入らない敷地があり、カエデの落ち葉が敷かれていた。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO2000 ) 露出補正 -0.7段
201126687_157 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
158.天下遠望
遠望台からは、喜見院の屋根越しに、湖東平野と琵琶湖をかすめて西の遠方50kmほど先に富士山のようにそびえる比叡山(標高848.3m)が眺められた。さらにその延長880km先には百済国がり、渡来人が望郷の念を抱いて眺め、母国を偲んだという。そのスケールの大きさから喜見院の庭園は「天下遠望の名園」と称されている。赤く染まる空を期待したが、まだ時間的に早かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO1000 ) 露出補正 -0.7段
201126691_158 X800 百済寺 RX10M4.jpg
159.本坊庭園
喜見院は今とは別の場所にあったが、元文元年(1736年)に焼失、翌元文2年(1737年)に仁王門下の左方に移転し、1940年(昭和15年)に現在地に移転して本坊となっている。この庭は東の山を借景に山腹を利用し、大きな池と変化に富む巨岩を配した豪華な池泉廻遊式ならびに観賞式の庭園で 現代鈍穴流  の作法で作庭されている。とくに聖徳太子の願文に「一宿を経るの輩は必ず一浄土に生る」とあるというが、これにちなんでこの庭も東の山には弥陀観音勢至の三尊をはじめ各菩薩に見たてて石が配されている。 これらの巨石は旧本坊庭園とさらに百済寺山内の谷川から集められたものを組み合せて作庭された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO2000 ) 露出補正 -0.7段
201126695_159 X800 百済寺 RX10M4.jpg
160.百済寺の長寿桜
バスが待っている広場にも長寿桜が咲いていた。花びらを良く見てみると、西明寺のフダンザクラとは異なる品種のようだ。フユザクラとの書き込みもあったが、定かでない。フユザクラ(コバザクラとも呼ばれる)は本州を原産とするバラ科の落葉高木。来歴には諸説あるが、一般的にはヤマザクラとマメザクラが自然に交配してできたものとされ、伊豆半島と房総半島には自生も見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO2000 ) 露出補正 -0.7段
2011266702_160 X800 〇百済寺 RX10M4.jpg
161.草津駅西口  エイスクエア(大型ショッピングモール)
草津のホテルには夕方5時半前に戻ってきた。先に記したように、今夜は近江牛を食べようと、ホテルのフロントで聞いて、草津駅の近くの「安田良本店」という店に行くことにした。タクシーに5分ほど乗ることになった。JR草津駅の繁華街は東口であったが、「安田良本店」は西口のビルの中にあった。JR草津駅西口は、1968年(昭和43年)3月に完成し、3400㎡の駅前広場と幅員22m、延長65mの取り付け道路が新設され、琵琶湖方面へのバスターミナルが併設されていた。 1996年3月26日に約3,000台の駐車場を有する大型ショッピングモールが開業し、ホテルなどが林立、大発展をしている。70数年前の草津からは全く想像もできない。近江牛は流石に美味かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/200秒 28mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
201126910_161  X800 2日目 草津駅周辺 G7X.jpg
162.草津駅東口へ
西口から駅構内に入り、東口へ行く。駅構内には、親からも草津の名物として聞いていた 「うばがもち」  の店があったので、買ってみた。伊勢の「赤福」のような食感だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 23mm ISO800 ) 露出補正 +0.3段  
201126921_162 X800 2日目 草津駅周辺 G7X.jpg
163.草津駅東口
東口へ出てみた。夜8時ごろであるが、人通りは少ない。ペットボトルに何かを入れ、逆さに吊るして組んだツリーが面白い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 23mm ISO800 ) 露出補正 +0.3段
201126924_163 X800 〇2日目 草津駅周辺 G7X.jpg
164.草津の街
この辺が繁華街なのかなと歩いてみたが、人通りは少なかった。ホテルに帰るタクシーの運転手さんに聞いてみたが、やはり、コロナのため、人出がめっきり少なくなっているという。発展した草津を感じることは出来た。最近では、大津市とほぼ同じ規模となった草津市について、wikipediaには、「織田  信長は、室町将軍足利義昭から提示された管領または副将軍の職を辞退し、代わりに堺・大津・草津の支配権の承認を求めた。当時の草津は東海道・中山道および湖上交通を結ぶ交通の要衝として、世界的な貿易港の役割を持ち鉄砲の名産地として知られる堺や、京都の外港あるいは衛星都市としての役割を持つ大津と並び重視されていた。江戸時代には東海道と中山道の両者にまたがる宿場町(草津宿)として発展した。」との記述があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 23mm ISO800 ) 露出補正 +0.3段
201126927_164 X800 2日目 草津駅周辺 G7X.jpg


2020年10月21日

三浦半島を巡る(1) 観音崎 10月13日

台風14号が関東に向かってきたが、八丈島、三宅島など伊豆諸島に大雨を降らせたものの、Uターンして熱帯低気圧となって帰って行ってしまった。ここのところ、寒くて天気も悪かったが、台風が去ってしまった後、気温も上がり、青空も広がった。
 9月30日、自宅近くの明神台公園へ、キバナコスモスに集まるチョウを撮りに出かけたが、その時、思いがけずクロマダラソテツシジミに遭遇した。インターネットで調べてみると、今年の秋、このチョウは三浦半島で発生しているとの情報があった。クロマダラソテツシジミにちょっと興味が沸いて、三浦半島へ行って見ることにした。
 自宅からは横浜横須賀道路 の終点まで1時間足らずで行くことが出来、終点の馬堀海岸で下りれば観音崎は目と鼻の先だ。この日は、観音崎、横須賀美術館、荒崎海岸を巡ってこようと計画した。観音崎には2007年に行ったことがあるが、灯台を観ただけだった。
 予想通り朝から快晴だった。観音崎公園の駐車場に着くと、平日のためか駐車場のゲートはあるものの無料でとめることが出来た。カメラはRX10M4を片手に歩き始める。
 観音崎公園の東側半分を歩いて、駐車場に戻り、車を横須賀美術館の地下駐車場に移動させた。エレベータで地上に上がると浦賀水道を行きかう船を眺められる横須賀美術館のレストランの横に出た。時計を見るとまだ11時を少し過ぎたところだったが、昼食にすることにした。良く冷えたノンアルコールビールで、パスタを食べた。
 砲台などに関する記述は公園内の案内板、説明板およびwikipediaや関連するブログなどを参考にさせていただいた。

1.ハクセキレイ
駐車場を出て海岸の道を右へ、まず、観音崎灯台へと向かう。岩の上に止まったセキレイは、セグロセキレイかと思ったが、ハクセキレイだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_201013004 X800 〇観音崎公園 RX10M4.jpg
2.権現洞から東京湾を眺める
この辺りに、天平13年(741年)に行基菩薩が諸国修行の途中に、洞窟に住んでいる大蛇を退治してその霊を鵜羽山権現として祀ったと伝えられる権現洞があった。観音崎の地名は、奈良時代の行基が船の安全のため、十一面観音を観音埼灯台近くの園路沿いにあるその海蝕洞穴に納めたことに由来すると伝えられる。 「船守観音」とも呼ばれた菩薩は漁民や船乗りに信仰され、江戸時代には観音寺も立ち並んでいたという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_201013011 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
3.2代目灯台の残骸
初代の観音崎灯台は煉瓦造りの四角い洋館建てで、設計はレオンス・ヴェルニー等フランス人技師が担当した、屋上に灯塔を設けたフランス風白色八角形の煉瓦造灯台で、地上から灯火までの高さは12.12mあった。その初代灯台は1922年(大正11年)4月26日の地震のため大きな亀裂が発生し、取り壊された。そして、地震で被災した初代に代わりコンクリート造で再建された2代目は、関東大震災により、わずか半年ほどで崩壊した。写真はその残骸。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_201013018 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
4.観音崎灯台
権現洞の先の階段を上がって灯台に出る。関東大震災の後にコンクリート造で再建され、現在使用されているのがこの灯台である。1925年(大正14年)6月1日に再建、1989年(平成元年)5月には遠隔監視に切り換えられ、無人化されている。1998年(平成10年)11月1日には日本の灯台50選に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_201013021 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
5.北門第一砲台跡
観音崎には明治時代に旧陸軍が敵艦の東京湾への進入を阻止する目的で砲台が建設された。明治10年代から20年代にかけて建設された砲台と弾薬庫跡が多く残る。北門第一砲台は、明治13年に第二砲台に引続いて起工、明治17年に竣工している。24㎝カノン砲台として設計されたが、兵備は12cmカノン砲2門であった。しかし、日清戦争に際し、臨時に24㎝カノンが設置され、そのまま24㎝カノン2門の兵備に改正されたとある。写真は北門第一砲台跡のフランス積みのレンガ造りの地下倉庫(弾薬庫)だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/80秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
005_201013023 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
6.海の展望台園地
北門第一砲台跡を出て左手に海を見ながら、南の方へ下りる。車が通る観音崎トンネルを左下に見ながら、さらに進むとレンガ造りのトンネルがあり、そのトンネル入り口の右下に見えるプレートには「海の展望台園地」とあった。ここは明治15年起工、明治17年竣工、大正14年除籍となった28㎝榴弾砲4門の観音崎第三砲台へのトンネルだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_201013033 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
7.観音崎第三砲台の倉庫
これも地下倉庫の跡と思われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/200秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_201013040 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
8.海の展望台園地
第三砲台の跡は「海の展望台園地」になっていて、フヨウの花が咲いていた。久しぶりの青空が目映い。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 20mm ISO3200 ) 露出補正 なし
008_201013041 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
9.戦没船員の碑
「海の展望台園地」 のトンネルへ戻り、出て左に進むと「戦没船員の碑」があった。ここは大浦堡塁があったところだ。(堡塁というのは、積極的に敵を攻撃する為のものではなく、砲撃用砲台の背後もしくは側面防御の為に儲けられた砲台であり、海面方向より内陸を指向していることが多い) 報われることなく海底に眠る戦没船員と戦後の殉職船員の御霊を慰め、二度と戦火のない海洋永遠の平和を祈念するため、昭和46年3月に完成した戦没船員の碑は、敷地約4.300㎡あり、東京芸術大学教授吉村順三氏の設計による碑文石、白磁の大碑壁(高さ24m)、同大学彫刻科教授菊池一雄氏の制作によるブロンズ群像等で構成されている。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 12mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_201013043 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
10.練習船「進徳丸」の錨
「戦没船員の碑」の敷地内に「進徳丸」 の錨が置かれていた。神戸商船大学構内に保存されていた進徳丸は平成7年1月17日は阪神淡路大震災で設置地盤が崩壊し、老朽化していた船体は平成8年に解体撤去された。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_201013046 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
11.群像
彫刻家で東京芸術大学名誉教授菊池一雄氏の制作による「海の男たち」(昭和45年)のブロンズ群像があった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_201013049 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
12.天皇皇后 御製 歌碑
敷地内に平成天皇皇后両陛下が追悼式への臨席された折や、この碑にご供花をされた折などに戦没船員を悼み歌われた御製碑、御歌碑が建立されいる。天皇陛下御製「戦日に逝きし船人を悼む碑の彼方に見ゆる海平らけし」(平成4年)、皇后陛下御歌「かく濡れて遺族らと祈る 更にさらにひたぬれて君ら逝ゆき給ひしか」(昭和46年)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
012_201013051 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
13.灯台の形をしたポール
「戦没船員の碑」から駐車場へ下りてきた。車道と歩道の境に、写真のようなポールが並んでいた。これはオブジェなのか、道路標識なのか、何と呼んでよいのかわからないが、灯台の形をしていて、デザインも色彩もユニークだ。これはよい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 51mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_201013058 X800 観音崎公園 RX10M4.jpg
14.横須賀美術館のレストラン
観音崎公園の駐車場に置いておいた車を動かし、国道16号線(観音崎通り)を少し戻って、横須賀美術館の地下駐車場に入った。エレベータで地上に上がると、レストラン「ACQUAMARE」の横に出た。11時半にもなっていなかったが、席に着いた。今日は暑くて喉が渇いたので、普段は飲まないノンアルコールビールを注文する。良く冷えていて旨かった。ピザとパスタを注文したがこれもリーズナブルな価格で、しかも美味かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 110mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_201013066 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
15.三軒家砲台跡
食事のあと、ウェイトレスさんに観音崎公園散策の後半の目的である「花の広場」へ上がっていく道を尋ねた。いただいた「おさんぽマップ」を片手に美術館の裏手の道を歩き始める。途中に、明治時代中期の明治27年(1894年)12月に着工し、明治29年(1896年)12月に竣工、昭和初期の1934年に除籍された三軒家砲台跡があった。24cmカノン砲  4門と12cmカノン砲2門があった。地下庫子、見張所、便所などもあったが、昭和9年に廃止されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
015_201013074 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
16.三軒家砲台 観測所付属室
明治10年代の構築はフランス積みで、明治20年代以降はイギリス積みと言われるが、この構築物はイギリス積レンガが美しい。司令部があった建物、あるいは倉庫跡のようだとの記述もあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2000 ) 露出補正 なし
016_201013077 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
17.三軒家園地
三軒家砲台跡のそばに三軒家園地というきれいに整備された公園があった。観てはいないが、三軒家園地は見晴らしが良く、観音崎の海岸、東京湾を眺めることができると案内されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_201013079 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
18.花の広場 -1
花の広場に着いた。今まで歩いてきたところから、ここにこんなに広い緑の広場があるなど、想像が出来なかった。この場所についてあまり詳しく書かれている案内はないが、写真を見ていただくとおりに広大である。しかも人が少なく独り占めしたような気分だ。東側には「うみの子とりで」というアスレチック広場もある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_201013086 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
19.花の広場 -2
花の広場の中に入り、入り口の方を眺める。石柱は5本立っていたが、これはなんだかわからない。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 21mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_201013089 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
20.花の広場 -3 サクラが咲く
入り口近くに何本かのサクラの木があるが、パラパラとではあるが、淡い紅色の花が咲いている。オカメザクラのように見えるが、オカメザクラは早咲きと言っても花期は2月下旬から3月上旬ごろだ。狂い咲きか? 十月桜とは明らかに違う。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_201013092 X800 〇観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
21.花の広場 -4
花の広場の半分ほどまで行くと、その左側に花畑があり、黄色とオレンジのマリーゴールドが咲いている。マリーゴールドはチョウの好む園芸種である。クロマダラソテツシジミでも来ていないかと目を凝らしたが、いたのはヤマトシジミだった。マリーゴールドの花畑を背に入り口方面を眺める。広い。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 23mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_201013095 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
22.花の広場 -5
コスモスの畑があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_201013098 X800 〇観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg
23.横須賀美術館へ戻る
期待した花の広場は、その広さは期待以上だったが、肝心の花はマリーゴールドとコスモスの他はヒガンバナが咲いていたくらいでちょっと物足りなかった。同じ道を横須賀美術館へ戻る。この日はハクセキレイを多く見かけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 125mm ISO1000 ) 露出補正 なし
023_201013109 X800 観音崎公園 ACQUAMARE RX10M4.jpg


2020年3月 7日

春は本番 ! 保土ヶ谷公園 3月3日

「舞岡公園の自然」というブログを拝見していたら、3月1日にモンシロチョウが飛んでいたという記録があった。早い出現と思う。
 COVID-19 の感染拡大を抑えるため、昨日から学校が休みになったのを始め、大勢の人が集まるイベントの開催や立食パーティー、閉ざされた会場での飲み会などの集まりの自粛要請があり、私が参加を予定していたイベントや、旅行、懇親会、飲み会、ゴルフなどが次から次と中止の連絡がとどいた。とりわけ2月27日から3月1日に横浜で開催が予定されていた「CP+ 2020」(カメラと映像のワールドプレミアショウ)の中止は自粛要請が出る前の2月14日に決定された。
 3月3日は暖かな春の日なるという。公園など風通しのよい広いところは、新型コロナウィルス感染も心配ないということで、保土ヶ谷公園へ行ってきた。バスには乗らないで往復歩いたが、汗ばむほどの暖かさだ。
 梅園のウメはもう終わりになっていたが、カワヅザクラは満開で、トサミズキも咲き始めた。道端にはタンポポやオオイヌノフグリなども咲いている。
 気温も17度くらいまで上がるというので、今日こそはチョウも飛ぶだろうと思っていたが、期待どおり、越冬していたキタテハの秋型やキタキチョウが姿を見せてくれた。

1.保土ヶ谷公園 イチョウ並木
ここは横浜新道の星川入り口の近くだ。最近保土ヶ谷公園へ来るときは、往きはバスに乗ってくるのだが、この日は歩いていくことにした。ここからイチョウ並木のわきを公園に向って坂を上がっていく。左側がバス通りだ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f4.5 1/500秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
200303_001.jpg
2.スイセン
先日法性寺へ下る途中で見たニホンスイセンに比べると、花は大きく、その白い花弁の幅が細いようだ。イチョウ並木を上がっていく途中の花壇に植えられていた。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f9 1/500秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
200303_002.jpg
3.アセビ
漢字で馬酔木と書く。「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」というところから付いた名前だという。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/800秒 66mm ISO200) 露出補正 なし
200303_003.jpg
4.トサミズキ
春は黄色い花を咲かせる木が多い。ロウバイにはじまり、マンサク、サンシュユはそろそろ咲き終える。低木には、ミツマタ、ヒイラギナンテンが咲いているし、レンギョウももうすぐだ。  

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/1600秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
200303_004.jpg
5.ヤブツバキ
ツバキには大きく分けて3種類あるという。これはツバキで、学名 Camellia japonica、ツバキ科ツバキ属だ。別名をヤブツバキという。開花時期は10月~3月だ。カンツバキ(寒椿)というのは、 学名はCamellia sasanquaで おしべは筒状にならず、香りが強いという。もう一つナツツバキ(夏椿)というのがあって、学名は Stewartia pseudocamellia でこれはツバキ科ナツツバキ属だそうだ。ナツツバキの  開花時期は、梅雨の6月~7月だそうだ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 102mm ISO200) 露出補正 なし
200303_005.jpg  
6.ウンナンオウバイ
バス通りを渡って、上池の方に下りていく途中にこんな花が咲いていた。山吹かなと思ったが、少し違うようだ。帰宅してネットで検索し、どうやらウンナンオウバイであると同定した。よく似たオウバイより花が大きいとか。別名オウバイモドキともいう。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
200303_006.jpg
7.セイヨウタンポポ
ヨーロッパ原産の帰化植物で環境省指定要注意外来生物である。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているそうだ。写真では花に隠れて見えないが、カントウタンポポなど日本在来種のタンポポは、花の下の総苞片が閉じているのに対し、セイヨウタンポポは総苞片が反り返っている。wikipediaによると、最近になって日本では、セイヨウタンポポを含む外来タンポポと在来タンポポの雑種が発見され、新たな問題として注目されていると伝えられている。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/800秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
200303_007.jpg
8.愛犬の散歩 -1
愛犬を散歩に連れてこられている2人のご夫人が居られた。犬を飼っていらっしゃる方同士が良く話をされているのを見かける。可愛らしい犬だったので「撮らせてください」とお声がけして撮った。飼い主さんも画に入れたかったがリードを伸ばして離れられてしまった。これは日本犬のようだが、日本犬は6種しかいないようだ。その中で白い犬は紀州犬と北海道犬だそうだ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f8 1/1000秒 102mm ISO200) 露出補正 なし  
200303_008.jpg
9.愛犬の散歩 -2
もう一人の女性が連れてこられていた小型犬。私は犬種については全く無知である。一応検索してみるとシーズーというのによく似ている。あるいはチベタンテリアか。かわいい顔をしている。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f9 1/1250秒 102mm ISO200) 露出補正 なし
200303_009.jpg
10.オオイヌノフグリ
足元にこの花が咲いているのを見ると春を実感する。 日本にもともと咲いていた在来種のイヌノフグリがある。イヌノフグリとは犬の陰嚢のことだ。なんとも気の毒な名前が付けられている。イヌノフグリの実の形が、犬の陰嚢に似ているので、植物学者の牧野富太郎さんが名づけたそうだ。明治維新の頃、近縁のオオイヌノフグリが日本に帰化した。在来種のイヌノフグリは駆逐され、今では絶滅危惧種になってしまっている。しかし、このオオイヌノフグリの実の形は犬の陰嚢には似ていない。 単に「在来種イヌノフグリの大型」という意味だ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/1000秒 300mm ISO200) 露出補正 なし  
200303_010.jpg
11.赤紫のアセビの花
アケボノアセビ(学名:Pieris japonica f. rosea)という。一方、普通に見る白いアセビは学名: Pieris japonica subsp. japonica という。  

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f4.8 1/500秒 52mm ISO280) 露出補正 なし
200303_011.jpg   
12.カワヅザクラ満開 -1
上池から下池への遊歩道に沿って植えられた数本のカワヅザクラは、2月11日にここに来たときはまだ三分咲き程度だったが、いま満開である。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/500秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
200303_012.jpg
13.カワヅザクラ満開 -2
まだ少し蕾も残っているが密に花を咲かせている。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/800秒 70mm ISO200) 露出補正 なし
200303_013.jpg
14.フジノピンキー -1
河津桜の傍に、今年もこの可愛い花が咲いていた。周囲にはオリジナルの白いユキヤナギも咲いているが、このピンクのユキヤナギは鮮やかであり、良く目立つ。 

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f8 1/500秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
200303_014.jpg
15.フジノピンキー -2
ユキヤナギのフジノピンキーという園芸品種で、赤いつぼみからピンク色がかった白い花が咲く。ユキヤナギのように枝垂れていなくて、まっすぐ上を向いて咲く。ベニバナユキヤナギともいう。  

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/800秒 56mm ISO200) 露出補正 なし  
200303_015.jpg
16.キタテハ 秋型  -1
やっとキタテハを見つけた。今年になってフィールドで撮った初めてのチョウの写真である。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f5 1/500秒 50mm ISO200) 露出補正 なし
200303_016.jpg
  17.キタテハ 秋型  -2
日当たりの良いところでは数頭のキタテハが飛んでいた。すぐ地面に止まり日向ぼっこをする。この日はこのほかにキタキチョウも数頭目撃したが、なかなか写真を撮らせてくれなかった。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6 1/1000秒 185mm ISO200) 露出補正 なし
200303_017.jpg
18.アオサギ
カルガモの住みかになっている上池にアオサギがいた。エサを探している。体がやや小さく見える。幼鳥のようだ。成鳥は 肩羽と胸の羽に飾り羽根が見られ、目の上から後頭部にかけて黒い帯がクッキリ見えるのだそうだがそれは見られない。それから、後頭部に見られる黒く長い冠羽も成鳥の特徴という。 写真のアオサギは目の上から後頭部の黒帯がハッキリしない。ボンヤリ見えるところが幼鳥の特徴だという。 

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6 1/500秒 195mm ISO320) 露出補正 なし
200303_018.jpg
19.上池と下池の散策路
何時ものように上池の先からテニスコートに上がって、梅園へ向かう。右下に上池から下池への水路のわきに造られたカワヅザクラが咲く散策路が眺められる。写真の右側(西側)が上池で、左側が下池だ。  

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/500秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
200303_019.jpg
20.タイワンリス
梅園の周囲の茂みでタイワンリスが果実か花、或いは虫か何か食べ物を探している。時々大きな鳴き声を発する。wikipediaによれば、もともと台湾に生息するリスが、「1935年に伊豆大島から飼育個体が逃げ出して分布を広げ、島内全域に生息するようになった。現在では、日本で一番個体数が多いと推定されている神奈川県の江ノ島では、1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育した。しかし、台風で飼育小屋が壊れたことで逃げ出し、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖するようになったと言われている。また、鎌倉市内の個体については、別荘地で飼われていた個体が逃げ出し野生化したとする説もある。」と記されていた。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/500秒 280mm ISO3200) 露出補正 なし
200303_020.jpg
21.ムクドリ
最近スズメの数が減っているように感じる一方、ムクドリを多く見るようになった。ムクドリは嫌われているが、なかなか姿の良い鳥である。何かエサを探しているようだが、椋(ムク)の木の実が好きだということから、ムクドリと名づけられたという。しかし、ムクドリは雑食性で、木の実に限らず種子や、果物や虫などいろいろな物を食べる。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/800秒 280mm ISO200) 露出補正 なし
200303_021.jpg
  22.シジュウカラ
大分離れていたのでシャープに撮れなかった。撮った時はシジュウカラとはわからなかった。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
200303_022.jpg
23.のどかな梅園
ウメはほとんど終わりになっていたが、今日は日差しが暖かく、お弁当を食べる女性、金髪の小さな姉妹、そして、お茶を飲む中年のご夫婦がベンチに座って、それぞれに 過ごしていた。ここなら新型コロナウィルスに感染する心配はない。 

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f4.2 1/500秒 32mm ISO200) 露出補正 なし
200303_023.jpg
24.コゲラ
バス通りに沿って歩いていると、木の幹にコゲラがいた。これもその時は何という鳥かわからなかった。AFを頼りに連写で何枚かシャッターを切る。英名は "Japanese Pygmy Woodpecker"という。 キツツキなのだ。トリミングしている。舞岡公園では時々見られる。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/800秒 82mm ISO200) 露出補正 なし
200303_024.jpg


2019年12月17日

江ノ電に乗って 12月3日 ②長谷寺

長谷寺は以前にも2回ほど訪れたことがある。一度は確かアジサイの季節だったと思うが紅葉の季節に来るのは初めてだ。
 十一面観音を本尊とする観音信仰の寺院は、宗派は様々であるが、 大和の長谷寺 、そしてここ鎌倉の長谷寺 のような有名なところから、今では無住となり、地域の人たちが守っているお堂もあり、その数は250以上に上るという説もあるようだ。 その多くが大和(奈良)の長谷観音の本尊を勧請(神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること)した「新長谷寺」と呼ばれる寺と言われている。私たちは昨年11月に奈良の長谷寺にお参りしてきた。奈良の長谷寺は真言宗豊山派総本山の寺院であるが、鎌倉の長谷寺は浄土宗系統の単立 寺院で山号を海光山、院号を慈照院と称し、長谷観音と通称されている。

24.長谷寺山門 -1
正面に「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯がかけられた山門が見えてきた。 親柱は直径40cmもある四脚門で、鎌倉市内の四脚門では建長寺、円覚寺、妙本寺に次ぐ大きさだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_024.jpg
25.長谷寺山門 -2
山門の赤い提灯は、鎌倉長谷寺のシンボルとなっている。門には「長谷寺」と書かれた額がかけられている。自動券売機で拝観券を購入し、左側にある受付から境内に入る。wikipediaによれば、伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているが、中世以前の沿革は明確でなく、創建の正確な時期や経緯についても解明されていない。寺伝によれば、天平8年(736年)、大和の長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道を藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山したという。この十一面観音像は、観音霊場として著名な大和の長谷寺の十一面観音像と同木から造られたという。すなわち、養老5年(721年)に徳道は楠の大木から2体の十一面観音を造り、その1体(本)を本尊としたのが大和の長谷寺であり、もう1体(末)を祈請の上で海に流したところ、その15年後に相模国の三浦半島に流れ着き、そちらを鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_025.jpg
26.池と鯉
境内に入ると右側に放生池というがあり、錦鯉が泳いでた。大きなもみじの枝が下がっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO250 ) 露出補正 なし
191203_026.jpg
27.石段ともみじ -1
参道は右に曲がり、本堂である観音堂へ石段が続く。まず地蔵堂へ上がるが、その石段下から眺める紅葉したカエデが美しかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_027.jpg
28.石段ともみじ -2
カエデの紅葉はこの辺りが一番良い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_028.jpg
29.卍池
参道は地蔵堂の前を左に曲がり、観音堂へ上がっていくが、地蔵堂の手前の右側に卍池があった。奪衣婆(だつえば)  と懸衣爺(けんねおう)  が座っている「卍池」は小さな池が卍形に造られている。「千体地蔵」の札が立つが、千体地蔵は地蔵堂の周囲に並べられ、水子や先亡諸霊の供養のために奉納される。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_029.jpg
30.石段ともみじ -3
地蔵堂の前から上がってきた石段を振り返る。長谷寺の紅葉はここがベストと思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 40mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_030.jpg
31.阿弥陀堂
右手にかきがら稲荷、鐘楼を見て左へ上がり、阿弥陀堂の前に出る。長谷寺のホームページによれば、「阿弥陀如来坐像は、伝承に曰く、鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が、自身の42歳の厄除けのために建立したものといい、当山ではその伝承に因み「厄除阿弥陀」と呼んでおります。ただし、この像はもともと長谷寺で造立されたものではなく、その銘文によれば市内の誓願寺(現廃寺)の本尊であったということです。現在この尊像は「鎌倉六阿弥陀」のひとつにも数えられます。ちなみに、最初の阿弥陀堂は現在の地蔵堂辺り(石段中段部)に建てられていたことが、古い境内図などによって知られます。」と記されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_031.jpg
32.観音堂(十一面観音菩薩を祀る本堂)
ホームページによれば、その創建は本尊である長谷観音流着の縁起に由来し、天平8年(736年)まで遡り、長谷寺が鎌倉でも有数の古寺に数えられる所以である。その後、幾年の星霜を経るなか、幾度と無く堂宇も再建がなされたが、関東大震災による罹災は甚だしく、旧来の建物は止む無く建替えとなり、災害から本尊をお守りするため、鉄筋による再建が進められた。そして、昭和61年、罹災から実に60年以上の歳月を費やし現在の堂宇は完成したという。本尊である十一面観音像は、錫杖を右手に携え、岩座に立つ独特の像容で、大和長谷寺の本尊をはじめ、全国に所在する長谷寺に祀られる観音像に多く見られることから、これらを総称して「長谷寺式十一面観音像」と呼ぶそうだ。縁起に曰く、本尊の造立は養老5年(721年)と伝えられているが、現在の像が創建当初からのものとは言い難く、また後世の修復も多く加えられているため、制作年代については未詳と言わざるを得ない。但し、本尊に付随する光背や御前立の観音像の修復年代が室町時代まで遡ることから、現在の尊像が存在していた時期についても、室町時代に準ずるものであることは確かといえ、さらに鎌倉時代より長谷寺に伝えられる大型の懸仏や板碑類の存在から、その当時には巨大な尊像が造立されていたものと推測されるという。奈良の長谷寺で拝んだ観音像も大きかったが、長谷観音も像高9.18メートルの巨像で、木造の仏像としては日本有数のものである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_032.jpg
33.観音堂入り口
観音堂の内部は撮影禁止となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
191203_033.jpg
34.仏足石
下の放生池の傍にも仏足石があったが、観音堂の先にもあった。仏足石とは、仏陀の足の裏の形を石の上に刻んだもので、仏足跡とも書く。インド初期仏教では仏像はまだつくられず、法輪、菩提樹、塔などを拝んだが、仏足石も崇拝対象の一つ。足裏に千輻輪宝、金剛杵、双魚紋などの図がある。仏足石はインド,南アジアなどで拝まれ,日本では天平勝宝5年(753年)年刻の奈良県の薬師寺にある仏足石(国宝)が最も古いそうだ。ここのは古いものではない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_034.jpg
35.冬桜
観音堂の先には観音ミュージアムと経蔵があり、そのわきに白い小さな花が咲く木があった。そばに行ってみると「子福桜」という札がかけられていた。コフクザクラとは、フユザクラとして総称されるサクラの一種であるが、花一輪につき2~3個のサクランボがなるという特性を持つ。これを子宝に恵まれたものとして「子福桜」と名付けられた。バラ科サクラ属の落葉小高木である。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_035.jpg
36.錦鯉
経蔵の傍に水が流れる小さな池が作られていた。そこに錦鯉が泳いでいるが、この鯉は石に着いた苔を食べていた。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 98mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191203_036.jpg
37.錦鯉が泳ぐ水が流れる池
池の水は澄んでいて、底に沈んだカエデの葉が見える。錦鯉は彩りに良い。経蔵の裏山は眺望散策路になっていて、通称「あじさい路」と呼ばれる。アジサイの季節には40種類以上、約2,500株のアジサイが小径に沿って咲く。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
191203_037.jpg
38.見晴台からの眺め
   経蔵の前に海に向かって見晴台が作られていた。鎌倉の街並みと由比ヶ浜、遠く三浦半島まで見渡せる眺望は鎌倉随一と評される。天気の良い日には伊豆大島も見られる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_038.jpg
39.参道の紅葉
阿弥陀堂の辺りから参道を見下ろす。堂宇の屋根と鎌倉の街と一緒にカエデの紅葉が撮れた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 80mm ISO140 ) 露出補正 なし
191203_039.jpg
40.地蔵堂
再び参道の中段にある地蔵堂の前に下りて来た。先の地蔵堂は帰依する信者の発願により建立された。その後、堂宇の老朽化に伴い平成15年に再建されたのが現在の地蔵堂だそうだ。鎌倉では例の少ない扇垂木の屋根が特徴という。お祀りする地蔵尊も御堂の再建にあわせて造立されたもの。まだ新しく、金色に輝いていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO720 ) 露出補正 -0.7段
191203_040.jpg
41.弁天窟
入り口下におりて境内の放生池を過ぎた辺りに、弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟があり、その名にちなみ窟内壁面には弁才天とその眷属である十六童子が彫られているほか、弁才天と同じ神様であるとされる民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)が祀られている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
191203_041.jpg
42.弁天窟の内部
中は暗い。一番奥に弁才天  が彫られていて、撮ったが手振れさせてしまった。受付でもらった説明書によれば、寺伝では当山の弁才天像は弘法大師が廻国修行の折、唐山の岩窟に参籠し感得して自ら刻まれた尊像と言われ、江戸時代には「出世弁才天」の名で知られていた。現在その尊像は観音ミュージアムに収蔵され、弁天窟には代わりに「福徳弁才天」が祀られている。そして弁才天の眷属 である十六童子が彫られていた。写真はその一部である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 なし
191203_042.jpg
43.書院
整えられた枯山水庭園の向こうに、写経道場として平成25年9月に竣工した書院が見えた。ここで毎日写経・写仏ができるそうだ。場内のほとんどが椅子席なので、正座が苦手な方でも心配ありませんと。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_043.jpg
44.長谷寺山門を振り返る
やはり、「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯の山門は、鎌倉長谷寺の象徴的なアングルだと思う。拝観を終えて、退出するとき振り返ると、たまたま、人の姿がなくなった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO200 ) 露出補正 なし
191203_044.jpg