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Studio YAMAKOで“サカハチチョウ”が含まれるブログ記事

2023年10月 2日

信州 夏の高原のチョウと花 ⑥ 終 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山

再び「入笠すずらん山野草公園」の一番端、八ヶ岳展望台へ来ている。この周辺でもう少しクジャクチョウなどを撮っていきたい。
 マツムシソウにはクジャクチョウが多い。コオニユリにはまた、キアゲハが吸蜜に来るのを期待する。
 この日は、チョウの種類こそ多くはなかったが、久しぶりにクジャクチョウをたっぷり撮影できたし、スジボソヤマキチョウの良い写真が撮れ、楽しむことが出来、充実感があった。
 チョウと花とは切っても切れない。写真にタイトルを付けるにしても、「花に止まるチョウ」ではなく「マツムシソウにきたクジャクチョウ」としたい。今回は花の写真も撮り、PictureThisで検索もしてみた。一遍には覚えきれないが、これからも学んでいきたい。
 午後2時、そろそろゴンドラに乗って下る時間になった。帰りも安全運転で無理をせず、休憩をとりながら走りたい。午後3時に富士見パノラマリゾートの駐車場を出発した。中央道は工事渋滞が2か所あり、圏央道から東名に入り、厚木―横浜町田、そして最後の保土ヶ谷バイパスが混雑し、4時間かかってしまったが、無事自宅に帰着した。

000_230822704xm2 X700 入笠山 キアゲハ コオニユリ RX10M4.jpg
コオニユリに来たキアゲハ 2023年8月22日 長野富士見町入笠山「入笠すずらん山野草公園」

104_230822639t X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 104.マツムシソウとクジャクチョウ -21
マツムシソウが咲くところでは午後になってもクジャクチョウが多く翔んでいた。裏が真っ黒なところへ赤い翅表が見え、精悍な感じがする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 193mm ISO320 ) 露出補正 なし
105_230822643x X900 〇入笠山 クジャク RX10M4.jpg 105.マツムシソウとクジャクチョウ -22
マツムシソウの頭花は4-7cmで、小さな花が集まっている。その小さな花に口吻を入れて吸蜜している。マツムシソウの雄しべは4本、花糸は淡青色、葯は淡紫色、花粉は白色。雌しべは1本、柱頭は頭状。外側から内側に咲き進むそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 198mm ISO125 ) 露出補正 なし
106_230822747 X900 ◎入笠山 富士見パノラマリゾート G7X.jpg 106.マツムシソウとクジャクチョウ -23
視界に2〜3頭のクジャクチョウが目に入る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
107_230822646x X900 入笠山 ウラギン♂ RX10M4.jpg 107.ウラギンヒョウモンとマツムシソウ
ウラギンヒョウモンはマツムシソウにも来る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 147mm ISO500 ) 露出補正 なし
108_230822652x X900 入笠山 クジャク撮る人 RX10M4.jpg 108.クジャクチョウを撮る人
マツムシソウで吸蜜するクジャクチョウを草の上に横たわって撮っている愛好者もおられた。レンズの先には別の個体がいた。私の場合、あのような姿勢になると起き上がるのが容易ではない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 50mm ISO250 ) 露出補正 なし
109_23082266tx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 109.マツムシソウとクジャクチョウ -24
隣に咲くヤマハハコに止まるクジャクチョウを一度見たが、やはりマツムシソウの方が好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 203mm ISO320 ) 露出補正 なし
110_2308220133 X900 入笠山 クジャクZ50 Z105mc.jpg 110.マツムシソウとクジャクチョウ -25
マツムシソウとヤマハハコ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO160 ) 露出補正 なし
109_23082266tx X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 111.ミドリヒョウモン♂ -3
このフジバカマ(PictureThis ではヘンプアグリモニー)にいたミドリヒョウモンは比較的破損していなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 219mm ISO250 ) 露出補正 なし
112_230822680 X900 入笠山 ミドリ♀ アキノキリンソウ RX10M4.jpg 112.ミドリヒョウモン♀がアキノキリンソウに
きれいな♀の個体だった。アキノキリンソウによく似合う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 132mm ISO1250 ) 露出補正 なし
113_230822688tx X900 入笠山 ヤマトスジグロ RX10M4.jpg 113.ヤマトスジグロシロチョウ
スジグロシロチョウか、ヤマトスジグロシロチョウか迷ったが、後者と同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
114_230822692x X900 入笠山 サラシナショウマ RX10M4.jpg 114.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
上高地ではサカハチチョウが吸蜜していたこの花を見たが、ここでは群落になって咲いていた。和名サラシナショウマは、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するのだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 128mm ISO500 ) 露出補正 なし
115_230822694x X900 入笠山 ホソバエゾリンドウ RX10M4.jpg 115.ホソバエゾリンドウ(細葉蝦夷竜胆)
wikipediaによれば、エゾリンドウという種もあり、それはこのホソバエゾリンドウの変種で学名をGentiana triflora var. japonica という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 37mm ISO1250 ) 露出補正 なし
116_230822698x X900 入笠山 ヒメキマダラヒカゲ ヘンプアグリアモニー RX10M4.jpg 116.ヒヨドリバナに来たヒメキマダラヒカゲ
PictureThisではヘンプアグリモニーと同定された。ヒヨドリバナ属にもフジバカマをはじめ、いろいろな種があるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
117_230822699 X900 入笠山 キアゲハ RX10M4.jpg 117.コオニユリとキアゲハ
先ほどもこのコオニユリに来たキアゲハを撮った。必ず、また来てると思い、狙っていると翔んできてくれた。先ほどのとは違う個体で、尾状突起も切れていない。このショットは、顔が花に隠れてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
118_230822709s X900 入笠山 ミドリヒョウモン RX10M4.jpg 118.ミドリヒョウモン♂ -4
ミドリヒョウモンの破損のないきれいな個体が葉っぱの上に静止して、翅を開いていた。ミドリヒョウモンは、信州の高原では最もポピュラーな種である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
119_230822714x X900 入笠山 ヤマユリ RX10M4.jpg 119.八ヶ岳を背景に咲くヤマユリ
このヤマユリも一株にたくさんの花を付けていて、見事に咲いていた。wikipediaによれば、「山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放つ。鱗茎は食用のユリ根になり、別名リョウリユリともよばれている。」と解説されている。ただし、山地に生えるユリがヤマユリの語源であるようだが、ヤマユリは舞岡公園などの平地でも咲く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 43mm ISO160 ) 露出補正 なし
120_230822716 入笠山 X900 クジャク RX10M4.jpg 120.クジャクチョウ翔び立つ
ヤマハハコで吸蜜していたと思われるクジャクチョウが花を離れた。そろそろ、ゴンドラの山頂駅へ向かう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1250秒 147mm ISO160 ) 露出補正 なし
121_230822752 X900 〇入笠山 帰路 G7X.jpg 121.下りのゴンドラ
午後2時半、まだまだ日は高く、降りる人も少ない。籠に乗るのは一人である。自転車を載せてしtから上がってくる人もいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし

2023年9月 8日

上高地のチョウ ⑦ 終 2023年8月8日-10日 立山黒部アルペンルートとトロッコ電車・上高地3日間

チョウは種類は少ないが、3週間前に比べると状況は良い。コムラサキ、キベリタテハ、サカハチチョウの夏型などを撮る。1時間半ほど撮影して、上高地ビジターセンターで待っていてくれたかみさんと合流し、昼食もしていないので、バスターミナルで何か食べようと思う。レストランもあったが、混雑は避けて、売店で、カレーパンとメンチコロッケ、それに冷たいビールを買い求めて、2人でベンチで食べた。そのメンチコロッケがとても美味しかった。
 帰りは中央本線の茅野から「あずさ」に乗る。バスは午後1時に上高地を出発、14時40分に茅野駅に着き、15:18分発の「あずさ38号」に乗る。指定席は満席だそうだ。この列車の停車駅は、茅野の次が甲府で、その次が八王子だった。早い。17時09分八王子発の横浜線で東神奈川で降り、タクシーに乗って、7時前に自宅に着いた。

000_230810560 X700 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg
日陰に憩うキベリタテハ 2023年8月10日 長野県上高地 小梨平キャンプ場付近

110_230810546x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 110.サカハチチョウ夏型 サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
奥さんを上高地ビジターセンターに置き去りにして、一人で小梨平キャンプ場の周辺を歩く。時々ミドリヒョウモンが飛んでくるが、落ち着いて吸蜜する花もない。この辺りはコヒョウモンが多いところだが、時期的に少し遅いのだろうか、姿がない。1本のサラシナショウマの花が咲いていた。久しぶりに見るサカハチチョウの夏型が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4,0 1/500秒 196mm ISO1000 ) 露出補正 なし
111_230810549 X800 上高地 小梨平 RX10M4.jpg 111.小梨平キャンプ場
日本アルプス観光株式会社 「上高地 森のリゾート小梨」が運営管理する小梨平キャンプ場は、ビジターセンターから明神池の方に行った梓川左岸一帯にある。「小梨平キャンプ場の歴史」で検索してみたところ、毎日新聞によれば、「世界大恐慌など昭和初期の不景気にあえいでいた鉄道省は1932(昭和7)年夏、増収を狙い、観光地化し始めていた上高地(長野県松本市)の小梨平(こなしだいら)で大型キャンプを企画した。 登山に無縁だった都会人がキャンプファイアやダンスで大騒ぎし、その前から入っていた大学や旧制高校の山岳部学生らが憤慨。「山を汚すな」とテントを襲撃した。」ということがあったらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO200 ) 露出補正 なし
112_230810551 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 112.馬の背とロバの耳
ビジターセンターにある図解を参照すると、奥穂高岳(3,190m)とジャンダルム(3,163m)の間にある、右側の岩峰が馬の背で、左側がロバの耳である。さらに左に行くとジャンダルムがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし
113_230810553 X800 ◎上高地 小梨平 RX10M4.jpg 113.快晴の穂高連峰< こんなにクリアな穂高連峰を見たのは初めてだった。岩肌を登っているクライマーが見えるようだ。左からジャンダルム、ロバの耳、馬の背、そして奥穂高岳から前穂高岳に連なる吊り尾根の姿は、これぞ穂高連峰である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
114_230810630 X800 〇上高地 キベリ D5300 TAMRON 90.jpg 114.キベリタテハ -1
ビジターセンターに戻ってきた。その前をスーツと通り過ぎたチョウがいた。キベリタテハだ。しばらくして、建物の影に静止した。昨年8月30日にバスで富士山5合目へ上がった。その時にキベリタテハに逢ったのは、久しぶりだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタスピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
115_230810635 X800 〇上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 115.サカハチチョウ夏型 -2
ヒヨドリバナにサカハチチョウが来ていた。かっては5月ごろ、アオバセセリや、ウスバシロチョウを撮りに近郊を歩くとよくサカハチチョウの春型が現れたが、最近はしばらく見たことがなかった。さらに夏型は、その黒地の模様が粋で、好きなチョウの一つであったが、それも見かけることが少なかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f5.0 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
116_230810568 X800 ◎上高地 小梨平 キベリタテハ RX10M4.jpg 116.キベリタテハ -2
先ほどのキベリタテハはしばらく傍にいてくれた。中学生のころ、キベリタテハやクジャクチョウに憧れて信州に来ていた。力強く、美しい蝶だと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 117mm ISO2000 ) 露出補正 なし
117_230810574 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ RX10M4.jpg 117.サカハチチョウ夏型 -3
ヒヨドリバナに来ていたサカハチチョウは、まだ吸蜜を続けている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 119mm ISO100 ) 露出補正 なし
118_230810578 X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 118.キベリタテハ -3
キベリタテハはこういう岩の上によく止まる。渓流の岩の上に止まったところを、背景を入れて撮ることが出来ればうれしいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
119_230810581m X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 119.キベリタテハ -4
外縁部の金色の縁取り、その内側の青い斑点、そして内側のビロードのような暗赤色は芸術作品のようである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 210mm ISO100 ) 露出補正 なし
120_230810584x X800 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 120.キベリタテハ -5
今日は快晴であるが、さすが上高地の空気は澄んでいて涼しい。キベリタテハも日光浴を楽しんでいるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 45mm ISO160 ) 露出補正 なし
121_230810638 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 121.サカハチチョウ夏型 -4
サカハチチョウの裏面後翅の白帯は春型に比べて太い。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO560 ) 露出補正 なし
122_230810590 X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 122.サカハチチョウ夏型 -5
サカハチチョウは周囲に2〜3頭いた。キベリタテハとサカハチチョウの夏型のきれいな個体に会えたのは収穫だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 213mm ISO2000 ) 露出補正 なし
123_230810640 X800 ◎上高地 サカハチ D5300 TAMRON 90.jpg 123.サカハチチョウ夏型 -6
吸蜜に飽きたのか、日陰の岩で一休みしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
124_230810602x X800 ◎上高地 小梨平 サカハチ  RX10M4.jpg 124.サカハチチョウ夏型 -7
外縁部を縁取りする橙色の点線で、翅表の黒を引き締めている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
125_230810606 X800 上高地  RX10M4.jpg 125.河童橋と焼岳
キベリタテハとサカハチチョウの夏型が撮れたことに満足し、ビジネスセンターに戻り、待たせていたかみさんと、バスセンターへ向かう。河童橋の上は写真を撮る人でいっぱいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
126_230810610  X800 〇上高地 RX10M4.jpg 126.ヘリコプターが飛ぶ
ジャンダルムとロバの耳を背景に搬送用のヘリコプターが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 128mm ISO100 ) 露出補正 なし
127_230810614  X800 上高地 RX10M4.jpg 127.もう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳
河童橋の傍からもう一度、ジャンダルム・ロバの耳・馬の背・奥穂高岳を眺めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
128_230810617  X800 上高地 RX10M4.jpg 128.そして振り返って焼岳を
正午になった。少し、雲が出てきた。河原で遊ぶ人がいる梓川は大正池の方に流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 30mm ISO100 ) 露出補正 なし
129_230810272 X800 上高地バスセンター G7X.jpg 129.バスセンターの賑わい
何か食べようと思いながらバスセンターに戻ってきた。凄い賑わいである。これでは食べる処もいっぱいだろうと、売店でカレーパンとメンチコロッケ、それにビールを買い求め、日陰になっているベンチを探し座って食べる。これが美味しかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
130_230810278 X800 〇上高地バスセンター G7X.jpg 130.バスセンターに並ぶバス
多くのバスが駐車している。我々が乗るアルピコ交通のバスは最前列にいてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
131_230810282 X800 〇上高地バスセンター 明神岳 G7X.jpg 131.六百山の横顔
バスセンターから吊り尾根の右の方を見ると、ゴリラが目を閉じた優しい横顔のような山肌の山が見える。上高地の南にある霞沢岳の前山のような存在の六百山(2,470m)の肩だ。これで、今夏2度目の上高地ともお別れであるが、短い時間ながら満足して、12時50分、バスに乗り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 35mm ISO125 ) 露出補正 なし

2022年9月 1日

入笠すずらん山野草公園 ① 7月28日

長野県諏訪郡富士見町にある富士見パノラマスキー場は1987年12月の開業。当初はスキーブームで事業は順調に立ち上がったのだが、1992年に第3ゲレンデを900mから一気に3,000mとする大規模なゲレンデ拡張を行い、ゴンドラリフトを増設したのが裏目に出て、経営改善のために富士見町が東急リゾートサービスと業務提携し、運営主体はそのままに、東急側が運営業務のマネージメントを行っている。しかし、今や夏季にはゲレンデをマウンテンバイクのコースとして活用しているほか、ゴンドラの山頂駅周辺には山野草公園や入笠湿原があり、多くのハイキング客で賑わっている。
 以前にも数回入笠山へ行っているが、その時はすべて、「マナスル山荘」のある入笠山登山口までマイカーで入って、帰路は、千代田湖キャンプ場がある金沢峠を抜けて諏訪へ出ていた。その後、しばらく行っていなかったが一昨年の8月4日に久しぶりにに入笠山へ行ったときには、山頂直下(マナスル山荘)へアクセスする入笠林道は4月末から11月中旬にかけてマイカー規制が実施されていた。事前に承知していたので、ゴンドラを利用して行ったのだが、そのゴンドラの山頂駅に「入笠すずらん山野草公園」があり、多くのチョウが翔んでいた。
 そのことを旅友達のKさんに話したところ、一度行って見たいと言われていた。7月の下旬と考えていたが、なかなか天気が定まらない。午前中は何とか大丈夫だろうと判断して、朝6時に横浜を出発した、9時にはゴンドラ乗り場に着いた。

 入笠山へ登り、大河原湿原へ歩くというKさんと、ゴンドラの頂上駅の散策路案内図の前で、午後1時にゴンドラ駅で合流することにして別れ、私は、「入笠すずらん山野草公園」で蝶撮りに専念することにした。
 一昨年は8月4日に来ている。それより、1週間ほど早い。一昨年は大分擦れた個体しかいなかったギンボシヒョウモンは新鮮な個体が翔んでいたし、一昨年は多く見たメスグロヒョウモンの雌は全く見なかった。タテハチョウに関しては破損したクジャクチョウを1頭だけ目撃したが、一昨年見られたヒオドシチョウ、シータテハ、エルタテハは全く姿を見せなかった。時間の経過の順に、今回撮影してきたチョウを見て行きたい。

000_220728333 X700 ◎入笠山 RX10M4.jpg
ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ  2022年7月28日 長野県諏訪郡富士見町 富士見パノラマリゾート

001_220728010m X800 〇入笠山 Z50 18-140.jpg 1.「ゴンドラすずらん」
9時にゴンドラに乗った。何とか天候が悪くなりませんようにと願う。富士見町を見下ろす。しばらく進むと傾斜が急になった。高低差730mの1,780mのゴンドラ山頂駅へ向かう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 47mm ISO 400 ) 露出補正 なし
002_220728015 X800 〇入笠山 Z50 18-140.jpg 2.ゴンドラ山頂駅へ
どうやら雲の上に出たようだ。ゴンドラ山頂駅の上には青空が見える。午後1時くらいまで、天気がもってくれることを祈る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 125 ) 露出補正 なし
003_220728298 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 3.アカタテハ
ゴンドラ山頂駅から「入笠すずらん山野草公園」の入り口まで歩く途中に、夏型のサカハチチョウが翔んでいた。残念ながら撮影できず。Kさんと午後1時に再会することにして、私は「入笠すずらん山野草公園」を歩くことにする。最初に迎えてくれたのはアカタテハだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 400 ) 露出補正 なし
004_220728022 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 4.ミドリヒョウモン  -1
ここはミドリヒョウモンが多い。昨年は、雌も多く見かけたが、この日は雄の発生最盛期のようで、きれいな個体が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 560) 露出補正 なし
005_220728029 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 5.ミドリヒョウモン  -2
このレンズは背景のボケもなかなかきれいだと思う。望遠端140mm でf6.3 開放で撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 360) 露出補正 なし
006_220728307 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 6.クガイソウ(九蓋草)に来たスジグロシロチョウ
クガイソウもチョウの好きな花である。和名は葉が何層にもなっているところに由来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO 320 ) 露出補正 なし
007_220728310 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 7.ミドリヒョウモン  -3
ミドリヒョウモンも傷のないきれいな個体だが、止まっている葉もきれいな緑だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 250 ) 露出補正 なし
008_220728313 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 8.ミドリヒョウモン  -4
クガイソウで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 200 ) 露出補正 なし
009_220728318 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 9.ウラジャノメの出会い ウラジャノメが止まっていた。ウラジャノメは少し前に発生した個体のようで擦れてしまっていたが、撮影しようと近寄っていくと翔び立たれてしまった。眼で追っていると、下に落ちるように急に見えなくなってしまった。傍に行って見ると翅を閉じているもう1頭のウラジャノメと、向かい合うようにして止まっている。多分、翔んでいったのが で、葉に静止していたのが なのだろう。 はよく見つけられるものだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO 320 ) 露出補正 なし
010_220728328 X800 〇入笠山 RX10M4.jpg 10.クロヒカゲ
クロヒカゲも擦れた個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO 400 ) 露出補正 なし
011_220728052 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 11.ミドリヒョウモン  -1
ミドリヒョウモンは も発生している。昨年来たときは著しく黒い暗色型の が多かったが、この個体はふつうだった。沢山咲いているヒヨドリバナにはミドリヒョウモンや、アサギマダラが多く見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 800) 露出補正 なし
012_220728057x X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 12.アサギマダラ  -1
10時少し前になった。翔んでいるアサギマダラの数が多くなったように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 1000) 露出補正 なし
013_220728062 X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 13.ミドリヒョウモン  -2
11.の写真の より、少し暗色になっている。生まれたばかりのように傷も擦れもないきれいな個体である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 320) 露出補正 なし
014_220728077tm X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 14.アサギマダラ  -2
後翅の肛角部近くに黒斑の性標があるので、雌雄の同定はしやすい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO 250) 露出補正 なし
015_220728083x X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 15.アサギマダラ  -3
すぐそばに咲いていたヒヨドリバナに止まった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 56mm ISO 160) 露出補正 なし
016_220728087x X800 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 16.アサギマダラ  -4 前の写真と同じ個体である。少し翅を開いてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 56mm ISO 100) 露出補正 なし
017_220728348 X800 〇入笠山 RX10M4.jpg 17.ミドリヒョウモン  -5
ストローを伸ばして、ヒヨドリバナの蜜を吸う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO 250 ) 露出補正 なし
018_220728354 X800 ▲入笠山 RX10M4.jpg 18.ミドリヒョウモン  -6 飛翔
ミドリヒョウモンはヒヨドリバナからヒヨドリバナへと翔び回る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO 250 ) 露出補正 なし
019_220728366 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 19.ミドリヒョウモン  -7
ゴンドラの山頂駅から「入笠すずらん山野草公園の散策路」を左右を見ながら、ジグザクに歩いて、「八ケ岳展望台」まで来た。ここから富士見町越しに八ヶ岳連峰が眺められる。ここからゲレンデは急なダウンヒルになっていく。フジバカマに混じって、シモツケの花が咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO 200 ) 露出補正 なし
020_220728372 X800 ◎入笠山 RX10M4.jpg 20.ウラギンヒョウモン -1
ノアザミに来たウラギンヒョウモン。特に表はギンボシヒョウモンと区別し難いが、前翅の性標がはっきりしているのでウラギンヒョウモンと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO 125 ) 露出補正 なし


2022年6月 6日

いま一度 裏高尾と八王子城跡へ 5月11日 前編

前回、およそ2週間前の4月28日に行った時は、ラッキーにも狙っていたアオバセセリを撮影することが出来た。加えて、クモガタヒョウモンが撮れたのは嬉しかった。しかし、サカハチチョウにはまだ少し早かったのとミヤマカラスアゲハやオナガアゲハには会えなかった。
 ここ最近、サカハチチョウを撮っていないので、撮りたかったし、黒いアゲハたちも撮りたくて、再度、5月11日に日影沢と八王子城跡へ行ってきた。
 結果はサカハチチョウには遭遇できず、黒いアゲハもクロアゲハを撮っただけだった。
 ただ、前回も撮ったクモガタヒョウモンだが、この日は個体数が多いのに驚いた。最盛期だったのだろう。原っぱにはハルジオンが沢山咲いていて、そこにクモガタヒョウモンとウスバシロチョウがやってくる。ハルジオンが咲いていなかったら、これらのチョウを撮ることが出来なかっただろう。

000_220511179 X700 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg
広い原っぱを翔び回るクモガタヒョウモン雄 2022年5月11日 東京都 八王子城跡

001_220511003 X800 ミツバウツギ 日影沢 Z50 18-140.jpg 1.ミツバウツギ
4月28日に来たときは、日影沢のミツバウツギはどうなってしまったのだろうかと思ったが、いくらか回復してきているように思える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 88mm ISO2800 ) 露出補正 なし
002_220511124 X800 日影沢 ガクウツギ RX10M4.jpg 2.ガクウツギ(額空木)
名前にウツギ(空木)の名前が入っているがアジサイ科でもウツギ属ではなくアジサイ属の低木の一種で、アジサイのように萼片が大きくなるが、3つの萼片の大きさが異なるのが特徴である。従来ユキノシタ科であったが、APG分類(1990年代にDNA解析による分子系統学に基づいて新たに構築された被子植物の分類体系)で:アジサイ科に変更される。そういえばガクアジサイに似ているようにも見える。この花にチョウが来ているのを見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193mm ISO2000 ) 露出補正 なし
003_220511127 X800 〇日影沢 コミスジ RX10M4.jpg 3.コミスジ -1
日影沢の日当たりの良いところではコミスジが翔んでいた。ミスジチョウはまだ発生していないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_220511129 X800 ◎日影沢 コミスジ RX10M4.jpg 4.コミスジ -2
コミスジはなかなかうまく撮れないが、これは撮ってくれと言わんばかりに開翅してくれていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_220511133 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg 5.ニホンカワトンボ -1
日影沢の渓流沿いにはカワトンボが多く見られる。 私はトンボのことは門外漢であるが、調べてみると、トンボのなかま(トンボ目)は、世界に5,500種類くらいいるといわれ、日本には203種類がいる。そして、それらのトンボは大きく、均翅(きんし)亜目(イトトンボ亜目)、不均翅(ふきんし)亜目(トンボ亜目)と 均翅不均翅亜目(ムカシトンボ亜目)の3つのグループに分けられている。我々が良く知るギンヤンマはトンボ亜目ヤンマ科、オニヤンマは同じくトンボ亜目オニヤンマ科、シオカラトンボは同じくトンボ亜目トンボ科である。 均翅亜目(きんしあもく)は、ふつうイトトンボとかカワトンボとかいわれているの仲間である。4枚の翅の形がほぼ同じで、腹部も細く、弱々しい感じである。ムカシトンボ亜目は現生種は1科1属2種のみである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_220511140 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 6.ウスバシロチョウ -1
八王子城跡へ移動した。2週間前に来た時もウスバシロチョウは多かったが、この日も多く翔んでいた。午前中の早い時間はハルジオンの花にあまり止まらないで翔び廻っているが、この時間(11時半)になると訪花する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220511010 X800 〇八王子城跡 Z50 18-140.jpg 7.ウスバシロチョウ -2
まだまだきれいな個体が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220511011 X800 ◎八王子城跡 Z50 18-140.jpg 8.ウスバシロチョウ -3
広い原っぱを動き回って、ウスバシロチョウの様々な姿を撮って行った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220511142 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 9.ウスバシロチョウ -4
撮りながら、ウスバシロチョウの翅の色を見ると、鱗粉が擦れているかいないかではなく、白いタイプと透明度が高いタイプがあるようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220511146 X800 〇八王子城跡 RX10M4.jpg 10.ウスバシロチョウ -5
これは立派な交尾嚢を付けた雌である。食草はムラサキケマンなどケマンソウ科だそうだ。産卵シーンは見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_220511157 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 11.ニホンカワトンボ -2
ここ八王子城跡にもニホンカワトンボが多く見られる。ニホンカワトンボはアサヒナカワトンボと紛らわしいという。同定に自信はない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 62mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_220511166 X800 八王子城跡 マルバウツギ RX10M4.jpg 12.マルバウツギ((丸葉空木)
春先はマンサクやサンシュウユ、ロウバイなど、黄色い花を見ることが多いが、この季節は灌木に咲く白い花をよく見る。チョウが好きな白い花にミツバウツギ、イボタノキ、リョウブなどがあるが、このマルバウツギにチョウが来ているのを見かけたことない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 110mm ISO500 ) 露出補正 なし
013_220511022 X800 八王子城跡 ヒメウツギ Z50 18-140.jpg 13.ヒメウツギ(姫卯木)
スマホで花の写真を撮って「Picture This」で検索してみたらヒメウツギと結果が出た。(後日、このブログを見て下さった方から、「これはヒメウツギではないようだ。ヒメウツギはもっと房咲きになり、葉はもっと細いと思う」とご指摘をいただいた。ご自宅に咲くヒメウツギの写真を添付して送ってくださった。とすると、これもマルバウツギに違いない)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
014_220511167 X800 八王子城跡 ガマズミ RX10M4.jpg 14.ガマズミ(莢蒾)
この白い花が咲く木はウツギの仲間ではなく、レンプクソウ科ガマズミ属だそうだ。「Picture This」の検索結果だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
015_220511176 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 15.クモガタヒョウモン雄 -1
クモガタヒョウモンは4月28日に来た時より個体数が増えていた。発生のピークと思う。雌を探したが見つけることは出来なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_220511186 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 16.クモガタヒョウモン雄 -2
ピッカピカの羽化したばかりの雄だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_220511034 X800 ◎八王子城跡 Z50 18-140.jpg 17.クモガタヒョウモン雄 -3
開翅してハルジオンの花で吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220511044 X800 ◎八王子城跡 Z50 18-140.jpg 18.クモガタヒョウモン雄 -4
2頭が仲良く吸蜜している。2頭にピントが合うように動いて撮影する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220511201 X800 ◎八王子城跡 コチャバネ RX10M4.jpg 19.コチャバネセセリ
雑草であるが、原っぱに沢山咲いているハルジオンが、チョウを呼んでくれる。チョウにとって、より取り見取りのハルジオンだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_220511047 X800 ◎八王子城跡 Z50 18-140.jpg 20.ダイミョウセセリ
このチョウも年数回発生するが、この時期が一番個体数が多いように思う。多くの種の蝶がハルジオンを好む。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし


2022年5月21日

裏高尾のアオバセセリ 4月28日

午後から晴れるという天気予報を頼りに、ここ数年、なかなか撮れないでいるアオバセセリを狙い、裏高尾へ行った。9時には現地に着いたが、すでに車を置くところは、ほとんど満杯になっている。林道を500mほど進んでやっと止められるところを見つけることが出来た。
 朝のうちは曇り空で気温も低い。しばらくは何も翔ぶまいと思い、ゆっくり林道を進む。進むうち、20m~30m先に白い小さな花を付けた木が見えた。何か居ないかと近づいてみると、なんとアオバセセリが花から花へ飛び回っている。この日の本命に、いとも簡単に会えてしまった。
 ほかに人はいない。思う存分撮れるのだが、なかなか近寄れない。とても敏捷に翔び回る。ところがそれが幸いして、連写で撮ると生き生きとしたアオバセセリの姿を捉えることが出来た。
 10分ほどすると、いなくなってしまった。オナガアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、そしてサカハチチョウは居ないかと小一時間歩いてみたが、なにも現れてはくれなかった。
 アオバセセリがいたところへ戻ってくると、ひとり愛好家のかたがおられた。アオバセセリがいたことを話し、しばらく4っの目で飛来して来ないかと探してみたが、なかなか現れない。その間、いろいろと言葉を交わしていると、その方はなかなかのベテランだった。宮古島のイワカワシジミのポイントや、扇沢のクモマツマキチョウのポイントなどよくご存じであり、30分ほど情報交換をさせていただいた。八王子城跡へ行って見ると告げ、11時半ごろに、私はその場を離れる。アオバセセリが現れて、その方にも撮影のチャンスが来ることを祈る。

000_220428076 X700 △◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg
ミツバウツギの花から花へと翔び回るアオバセセリ 2022年4月28日 東京都八王子市

001_220428032 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 1.アオバセセリ -1
9時20分、林道に車を置いて歩き始めて間もなく、小さな白い花が咲く木が目に付いた。こんなところにミツバウツギがあったのかと思い、傍に寄って行ったところ、敏捷に翔ぶチョウがいた。アオバセセリとすぐわかる。アオバセセリを見るのは久し振りだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_220428042 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 2.アオバセセリ -2
アオバセセリを最後に撮ったのは、長池公園で、2017年5月2日だった。裏高尾や、八王子城跡では5年以上もアオバセセリに会っていない。この日はラッキーであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
003_220428047 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 3.アオバセセリ -3
少し近くの花に止まってくれた。肛角部の赤橙色が目立つが、下唇髭の赤橙色もなかなかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
004_220428053 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 4.アオバセセリ -4
連写で撮っていると、いきいきとしたシーンが撮れることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220428001 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 5.アオバセセリ -5 翅表
アオバセセリの翅表はなかなか撮れない。雌雄の同定は私には難しいが、雄に比べ雌の方が後翅外縁の黒い帯が幅広いというので、この個体は雌かもしれない。動体ブレもあるが、ピントが甘かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_220428002 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 6.アオバセセリ -6 翅表
こういう位置で、ミツバウツギの花にアプローチしているところを連写で撮ると、表側が撮れるチャンスがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
007_220428009s X800 〇裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 7.アオバセセリ -7
全て同じ個体である。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_220428017 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 8.アオバセセリ -8
花から花へと忙しく翔び回る。Z50 では望遠端140mmで撮っているが、ちょっと苦しい。トリミングしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_220428018 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 9.アオバセセリ -9
しっかりと花を摑んで吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
010_220428079 X800 〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 10.アオバセセリ -10
再び RX10M4 に持ち替えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_220428081 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 11.アオバセセリ -11
「フィールドガイド 日本のチョウ」に、「雄では後脚の脛節に褐色の長毛の束があり、雌では毛束とならずにまばらな長毛となることにより判別が可能」とある。どうやらこの個体は雌のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
012_220428082 X800 △〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 12.アオバセセリ -12
これはこの日撮った私の好きなショットだ。生き生きとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_220428083 X800 裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 13.アオバセセリ -13
15分近く撮影を楽しませてくれたが、このショットのあと、どこかへ行ってしまった。しばらく待つが戻っては来なかった。この日、裏高尾ではこのアオバセセリしか撮れなかった。沢に沿って小仏城山のほうへと歩いて行って見た。かっては川沿いに咲いていたミツバウツギの花は全く見られない。2019年の秋の台風の被害もあった。アオバセセリは年2回の発生で7月~8月にまた、出てくるようだが私は夏のアオバセセリを見たことがない。だんだんと天気も良くなり、気温も上がってきた。午後からは八王子城跡へ行って見よう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
014_220428090 X800 裏高尾 整備された散策路 RX10M4.jpg 14.整備された林道
小仏城山への林道は、2019年秋の台風で被害があったが、写真のように再整備されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_220428027 X800 裏高尾 ラショウモンカズラ Z50 18-140.jpg 15.ラショウモンカズラ(羅生門葛)
路傍の花を撮っているご夫婦がいた。何という花か聞いてみるとラショウモンカズラと教えて下さった。山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生するという。名前の由来は、この花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし


2021年6月 2日

初夏の日影沢 5月26日

ここ数年、成果を得らないでいる小仏日影沢へ行って見ようと思い立った。例年と比べると時期的には10日ほど遅い。また、日影沢林道の環境も変わってしまっていて、沢沿いに白い花を咲かせていたミツバウツギは、林道の護岸工事のためか、無くなってしまっている。ミツバウツギの花には、アオバセセリや、ミヤマカラスアゲハ、オナガアゲハが良く吸蜜に来ていたのだが。
 この日は、久しぶりにサカハチチョウを撮りたかった。また、スミナガシやクモガタヒョウモン、ミスジチョウに会いたいと思っていた。だが撮影できたのは、ミスジチョウだけで、サカハチチョウ、スミナガシやクモガタヒョウモンには遭遇しなかった。
 7時半にマイカーで自宅を出て、8時半過ぎに日影沢林道に着いた。小仏峠へ向かう旧甲州街道の浅川国際マス釣り場の先を左に入ると日影沢林道への入り口だ。入り口から日影沢キャンプ場までの間の林道わきのスペースに車を止めようとするが、すでに車がいっぱい入っている。結局、日影沢キャンプ場のすぐ手前に停めることになった。日影沢キャンプ場はコロナ対策で臨時休業になっていた。
 気温が上がる10時少し前まで、キャンプ場に待機し、現れるチョウを撮っていた。
 今年生まれのきれいなテングチョウが飛び始める。アオスジアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハが飛んでいる。10時近くなるとミスジチョウが現れた。
 サカハチチョウを撮ろうと林道を進むが現れてくれない。やはり時期的に少し遅いのであろう。2kmほど林道を入ったが、成果はなかった。再び、キャンプ場へ戻る途中、アサギマダラが現れたくらいだった。
 11時半過ぎ、木下沢林道へ行って見ようと車で移動する。

1.ハルジオン(春紫苑)
ここのところ、ハルジオンとヒメジョオンとの違いが今一つ理解できず、勉強してみた。先ず、いい加減だったのは、正しくはヒメジョオン(姫女苑)というのをヒメシオンと思い込んでしまっていた。キャンプ場に咲くこの花を見て、葉の茎への付き方、舌状花が糸のように細いことなどから、ハルジオンと同定した。ここに咲くのはすべてハルジオンのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO500 ) 露出補正 なし
001_210526003 X800 ハルジオン 日影沢 RX10M4.jpg
2.ミニチュア・ピンシャーと飼い主さん
キャンプ場にご夫人が愛犬を散歩に連れてこられた。私を見たその愛犬がリードを引っ張って突進するように走り寄り、足に飛びついてきた。見たことのない犬種だったので、その名を聞いてみたが、帰宅した時にはすっかり忘れてしまっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO400 ) 露出補正 なし
002_210526010 X800 リクト君 日影沢 RX10M4.jpg
3.ミニチュア・ピンシャー リクト君(オス)
帰宅して、愛犬家のKさんに写真を送って犬種名を尋ねてみた。さすが、ミニチュア・ピンシャーという名が示された。ミニチュア・ピンシャーでネット検索をしてみたところ、大きさ、毛色、耳の形が一致し、また、小型犬だけどパワフル、といった記述もあり、飼い主さんを引っ張り、私に向かって突進してきた姿から見て、確信した。洋服を着せているので特徴的な胸の毛色が見えないが、想像はつく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_210526008 X800 リクト君 日影沢 RX10M4.jpg
4.テングチョウ♂
気温が上がってくると、まず、テングチョウが目についた。今年生まれの初々しい♂だ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
004_210526017 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg
5.ヒメキマダラセセリ
飛来したセセリチョウがやや離れたところの葉の上に止まった。私は視力が弱くなっているので、同定できない。撮った画像を見て、ヒメキマダラセセリと想定する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
005_210526018 X800 日影沢 RX10M4.jpg
6.アカボシゴマダラ 春型
キャンプ場の広場にアカボシゴマダラ♂が飛来した。地面に止まり、口吻を伸ばし水分補給、ミネラル補給か? 昨日は雨が降って、朝の地面は湿っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_210526027 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg
7.ジャコウアゲハ♂
黒いアゲハはモンキアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハが飛び回る。ジャコウアゲハ♂が葉の上に止まった。後翅が破損している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_210526031 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
8.ハルジオンに来たテングチョウ
茎に巻きつくような葉、下向きの蕾、細い舌状花などハルジオンの特徴があるその花にテングチョウ♂がきた。越冬した個体に比べると、オレンジ色が鮮やかだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_210526038 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
9.コミスジ
比較的大きな個体だったのでミスジチョウかと思ったが、コミスジだった。 コミスジの方が時期的に早く発生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_210526043 X800 コミスジ 日影沢 RX10M4.jpg
10.ミスジチョウ -1
今度はミスジチョウだった。コミスジより大型である。発生初期のようで新鮮な個体である。地面に止まり、口吻を伸ばして吸水する。撮り難い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_210526045 X800 ミスジチョウ 日影沢 RX10M4.jpg
11.ミスジチョウ -2
広角側でローアングルで撮ろうとするが、なかなか敏感で、近づくとサッと飛び立ってしまう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO160 ) 露出補正 なし
011_210526050 X800 〇ミスジチョウ 日影沢 RX10M4.jpg
12.ミスジチョウ -3
追いかけまわしたためか、少し離れた葉の上に逃れて行った。葉と葉の間からフォーカスする。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO160 ) 露出補正 なし
012_210526052 X800 〇ミスジチョウ 日影沢 RX10M4.jpg
13.イトトンボの仲間 -1
沢筋にはイトトンボの仲間が多い。検索してみたが同定は難しい。トンボ目のイトトンボ亜科には、イトトンボ科、カワトンボ科など7つの科がある。イトトンボと言った場合、イトトンボ科だけではなくカワトンボ科など、イトトンボ亜科の種を指すようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO250 ) 露出補正 なし
013_210526055 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
14.イトトンボの仲間 ー2
翅の先端に2点の小さな紅色の紋がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196mm ISO2000 ) 露出補正 なし
014_210526064 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
15.イトトンボの仲間 ー3
翅が褐色である。これはニホンカワトンボの♂か?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_210526105 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
16.イチモンジチョウ
サカハチチョウかと思ったが、イチモンジチョウだった。そう思ってしまうほど小さな個体だった。羽化したてのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO160 ) 露出補正 なし
016_210526062 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
17.アサギマダラ♀ -1
山側の茂みからアサギマダラがスーッと飛来して近く草の葉に止まった。水分を補給しているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO500 ) 露出補正 なし
017_210526075 X800 〇日影沢 RX10M4.jpg
18.アサギマダラ♀ -2 開翅
開翅したところを見ると、♂にある後翅の肛角部の黒い性標がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_210526077 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg
19.アサギマダラ♀ -3
少し近寄って望遠側で撮った。背景がボケている。アサギマダラのような大型のチョウは扱いやすい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO640 ) 露出補正 なし
019_210526089 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg
20.アサギマダラ♀ -4
さらに近づいて、今度は広角側で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
020_210526091 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg
21.クロヒカゲ♀
崩れた、近づけない荒地に止まっていた。クロヒカゲは良く似たヒカゲチョウより、時期的に早く発生する。すでに破損している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_210526110 X800 ◎クロヒカゲ 日影沢 RX10M4.jpg
22.ミスジチョウ -4
キャンプ場へ戻ってきた。キャンプ場の炊事場の傍でミスジチョウが地面に下りて吸水している。ローアングルで狙ったが背景が良くない。ミスジチョウは発生最盛期を迎えているようで、個体数も多いようだ。羽化直後は吸水行動を盛んに行う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO320 ) 露出補正 なし
022_210526119 X800 ◎ミスジチョウ 日影沢 RX10M4.jpg
23.アサギマダラ -5
キャンプ場の広場にもアサギマダラが舞い降りてきた。アサギマダラまで地面に止まる。この個体も羽化直後なのだろうか吸水している。先ほどの個体とは前翅の斑紋が少し違っているので、別の個体と推察される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO125 ) 露出補正 なし
023_210526127 X800 ◎日影沢 RX10M4.jpg


2019年8月 1日

チョウを求めて北海道をドライブ <7月22日~25日>(2) 糠平と大雪高原温泉への林道 7月23日

2日目 今日はまず、帯広から国道241号線を走り糠平へ行く。そこから国道273号線を北上して、旧国鉄士幌線のタウシュベツ橋梁などを見るのと、今回で3回目になる大雪高原温泉への林道で、チョウを撮るのが大きな目的になる。泊りは層雲峡だ。
 帯広の朝はこの日も曇りで、期待が持てない。しかし、糠平まではおおよそ70kmあるが、北上するにつれて空が明るくなってくる。昨日、ナイタイ高原牧場へ入った上士別というところを走りながら、今日だったら晴れないまでも、景色が眺められるかなと思ったりした。帯広のホテルを早めに出発したので、糠平温泉に着いたのは9時半ごろだった。ほとんど人を見かけない。17年前に糠平を訪れた時には、「ひがし大雪博物館」というのがあったが、平成25年5月1日に環境省ビジターセンターとの連携により新設された「ひがし大雪自然館」となったそうだ。新しい「ひがし大雪自然館」は、「ぬかびら温泉郷ビジターセンター」と「ひがし大雪博物資料館」が併設された形になっている。
 「ひがし大雪自然館」の売店の女性にタウシュベツ橋梁展望台への行き方を聞き、273号線に入った。
 旧国鉄士幌線の三の沢橋梁とタウシュベツ橋梁を見て、273号線をさらに進むにつれ晴れ間も出てきた。三国峠で一息入れ、大雪高原温泉への林道に入る。最近は走ることのない砂利道が続く。林道にはハナウドやキオンの花が咲き、その花にチョウの姿が見えた。車を停めて写真を撮ったのは言うまでもない。ただチョウの種類は2002年にはじめてこの林道に来た時に比べ少ない。  午後1時半、「日本秘湯を守る会」の提灯が架かった「大雪高原山荘」に着いた。食事ができるかどうか聞いてみたが、1時で終わりになってしまっていた。売店で菓子パンを買い求め、食堂でコーヒーを飲ませてもたう。
 途中で写真を撮りながら、国道まで戻り、層雲峡で流星の滝と銀河の滝を眺め、4時ごろ今宵の宿に入った。夕食前にゆっくりと温泉につかった。

190723_001.jpg 1.「ひがし大雪自然館」
新しい「ひがし大雪自然館」に着いた。糠平は標高540mある。はじめて糠平に来た2002年には、エゾシロチョウがあちこちに飛んでいたが、この日はチョウの姿は全くない。「ひがし大雪自然館」の中に入る。中で「ぬかびら温泉郷ビジターセンター」と「ひがし大雪博物資料館」に分かれていた。入り口を入ると正面が「ひがし大雪博物資料館」の展示スペースだった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
190723_002.jpg 2.「ひがし大雪博物資料館」の展示
展示されているのは、昆虫、特にチョウが主体になっていて、東大雪の高山チョウのほかに、トリバネアゲハや、オードルリーオオアゲハ、ザルモクシスオオアゲハなど外国のチョウの標本も展示されている。写真は違法採集された高山チョウ中の高山チョウで、天然記念物であるダイセツタカネヒカゲの標本である。このとき、アサヒヒョウモン6頭、ウスバキチョウ2頭とともに163頭の本種が違法採集されたそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
190723_003.jpg 3.旧士幌線 三の沢橋梁跡からの眺め
糠平湖の西側を走る国道273号線を北へ走ると、旧士幌線 三の沢橋梁の駐車場があった。降りて50mほど入ると橋がある。昭和62年(1987年)鉄道の廃止とともにアーチ橋の使命は終わったが、北海道自然歩道「東大雪の道」の役割を担って2005年に復活したそうだ。「ヒグマ出没に注意してください!」の看板があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_004.jpg 4.糠平湖とタウシュベツ橋梁
タウシュベツ展望台に入る道路わきに駐車した。糠平湖は昭和30年にダム建設によって作られた人造湖である。昭和12年(1937年)に建設されたタウシュベツ橋梁は旧国鉄士幌線の糠平・幌加間に建設されたが、昭和30年(1955年)、糠平ダムの建設の伴い、糠平湖周辺が新しい線路に敷き替えられたことにより使われなくなった。2002年にここへ来たときは、湖水は満ちていたが、今回は渇水である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_005.jpg 5.タウシュベツ橋梁
タウシュベツ橋梁は糠平湖の水位の変動により、見え隠れする「幻の橋」となっている。例年6月ごろから沈み始め、10月ごろには完全に水没し、再び現れるのは1月ごろと言われているが、いまは糠平湖に水はない。旧国鉄時代に現地で採れる砂利や砂で作られたこのアーチ橋は、夏の間は湖に沈むことから徐々に風化が進み、近い将来崩落するとも言われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 121mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_006.jpg 6.エゾスジグロシロチョウ♂
タウシュベツ橋梁で車を停めたところへ戻ってくると、路傍にエゾスジグロシロチョウが飛んでいた。この地域に生息するのはスジグロシロチョウとエゾスジグロシロチョウがいて、区別は難しいが、これはエゾと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_007.jpg 7.三国峠へ向かう
あきらめていた青空が見えた。三国峠へ向かう途中に草原があり、車を停めて、何かいないかと歩いて見る。飛んでいるのはモンキチョウばかりだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_008.jpg 8.ヒメシジミ♂
車に戻りかけたとこでシジミチョウが飛んできて目の前の止まってくれた。ヒメシジミだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_009.jpg 9.三国峠
三国峠展望台に着いた。明るくはなってきたが見晴らしはイマイチだった。三国峠 の標高は1,139mで北海道の国道では最も標高が高いそうだ。今走ってきた国道273号線が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_010.jpg 10.エゾスジグロシロチョウ♀
三国峠展望台の駐車場の反対側の道端に咲いている花(ヤナギタンポポ?)にエゾスジグロシロチョウが訪花していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_011.jpg 11.国道273号線
国道273号は、北海道帯広市を起点とし、北海道紋別市を終点とする一般国道である。帯広市から河東郡上士幌町までは国道241号、上川町の一部は、国道39号との重複区間である。三国峠から旭川方面を見る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_012.jpg 12.ホソバヒョウモン -1
大雪湖 の辺りから、いよいよ大雪高原温泉への林道に入る。砂利道で何とか対向車をかわせる道幅だ。工事現場があるらしく、砂ぼこりを上げてダンプが来る。左によって道を開けると、ドライバーが最敬礼してくれた。道筋に咲いているハナウドの花にホソバヒョウモンが来ていた。腰にクマよけの鈴をつける。やっと北海道らしいチョウに会えた。右側にいる小さなセセリチョウは鱗粉がとれたコチャバネセセリのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_013.jpg 13.ホソバヒョウモン -2
ホソバヒョウモンはカラフトヒョウモンとともに、日本では北海道にしかいない。ハナウドの花が好きなようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 160mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
190723_014.jpg 14.サカハチチョウ
このサカハチは、春型の生き残りのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_015.jpg 15.ホソバヒョウモン -3
今回は新調したSIGMA 150㎜ f2.8 macro をD5300 に付けて持ってきたいた。ところが、D5300が電源を入れても起動しない。充電済みの予備のバッテリーに入れ替えてもダメだ。どうやらD5300 の不良のようだ。今回はSIGMA 150㎜ f2.8 macro での試写はあきらめなくてならない。キオンの花に2頭のホソバヒョウモンが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190723_016.jpg 16.ホソバヒョウモン -4
RX10M4の望遠端の220mm(35㎜版600mm)で撮ると、手持ちでは1/500秒でも手振れしがちである。連射して、カバーしている。その中の1枚。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
190723_017.jpg 17.サカハチチョウたち
いつも思うのだが花はたくさん咲いているのに、チョウたちはなぜか同じ花に集まって吸蜜している。一番手前が夏型で、奥の2頭は春型である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_018.jpg 18.渓谷
林道に沿って清流が流れる渓谷がある。秋には紅葉が美しいと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_019.jpg 19.ミドリヒョウモン♀
ヒョウモン類のなかで最も普通種であるミドリヒョウモンだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
190723_020.jpg 20.ヒメキマダラヒカゲ♂ -1
本州では信州の山地など、標高1,000m以上のところでしか見られないが、北海道は平地から山地まで生息する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
190723_021.jpg 21.ヒメキマダラヒカゲ♂ -2
前の写真と同じ個体。今度は広角端にして、被写体に近づき林道を映し込んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
190723_022.jpg 22.大雪高原山荘
林道の終点である大雪高原山荘に到着した。国道273号線から、ヤンベタップ林道を登坂して、ここまで約10km、標高1260mのところにある。旭岳(2,290m)の真裏に位置するため「裏大雪」とも呼ばれている。2002年7月19日に来たときは、コヒオドシ、エゾシロチョウ、ヒメウスバシロチョウ、シロオビヒメヒカゲも撮ったが、今回はコヒオドシすらまだ見かけていない。昼食を食べ損なったが、この宿の売店で菓子パンを買い、コーヒーを飲んだ。宿の人に聞いてみたが、今年はチョウが少ないという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_023.jpg 23.ヒグマ情報センター
人はいないようだったが、「ヒグマ情報センター」という建物があった。この建物は「高原沼の沼めぐり」の入り口にある。秋には、一周約6~7kim、約3時間の道のりをコース沿いに進むと、それぞれ違う紅葉と沼に映る様は他では見ることのできない美しさであるという。「ヒグマ情報センター」のホームページを見ると、「 入山に当たり、ヒグマ情報センター内にて、ヒグマ状況やコース利用についてのレクチャーを受けてください。出発前に、センター内にある入林者名簿に記入してください。」と記されている。コース周辺は、ヒグマの生息域なのだ。現在も通行止めになっているところがあり、一周はできない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 20mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
190723_024.jpg 24.流星の滝
宿に行くには少し時間が早すぎる。せっかく層雲峡に来たのだから、2つの滝を見ていくことにした。ここは観光地である。駐車場には観光バスが並び、外国からの観光客が多い。滝の看板の前で滝を入れ、ポーズを作って写真を撮っている。石狩川沿いに延々24kmにわたって断崖絶壁が続く。この崖を流れ落ちるいくつかの滝の中でも、もっとも美しいふたつの滝がある。こちらは「流星の滝」で、水量も多く、太く力強く流れ落ち、雄滝と呼ばれる。 、標高は1,000m 、落差90mある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
190723_025.jpg 25.銀河の滝
こちらは「銀河の滝」。幾重にも分かれて白糸のように流れる様子から雌滝と呼ばれているそうだ。「銀河の滝」の落差104mである。さて、観光客の皆さんが到着する前にホテルにチェック・インし、ゆっくり温泉につかりたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段


2018年6月14日

裏高尾と八王子城跡 5月11日

ここのところ、あまり成果が上がっていない裏高尾と八王子城跡に行ってきた。少し気温が低い。結論から言うと、今回もあまり成果はなかった。
  日影沢から入ったが、コミスジが多いだけで、例年に比べてサカハチチョウも少ない。ただ、アサギマダラを多く見ることができたが、すでに少し擦れている個体が多かった。昼頃になって、キャンプ場の周囲にはアオスジアゲハとオナガアゲハが多かった。オナガアゲハの♀は赤い斑紋がきれいなので、是非撮りたかったが、現れてくれなかった。 木下沢林道も収穫はない。
 そして、 八王子城跡に廻り、アオバセセリはいないかと、少し時間をかけて歩いてみたが、此処もダメだった。ウスバシロチョウもいなかったのは意外だった。

;クリックすると大きな写真になります。 1.アサギマダラ -1
午前9時、最初に会ったアサギマダラ。右後翅が破損していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.クロヒカゲ♂
このチョウは思ったより敏捷に飛翔する。飛んでいるときは何かなと思ってしまった。開翅して日光浴する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 203mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.コミスジ -1
日影沢では新鮮なコミスジが多く飛んでいた。この写真はAFで良く頭部にピントを合わせることができたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.サカハチチョウ
何時もはそこそこ撮ることができるサカハチチョウだが、この日は少なかった。時期が早いのだろうか、遅いのだろうか。やっと出てきてくれた1頭が材木に止まったところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.アオスジアゲハ -1
林道を歩いたが、チョウはすくない。沢沿いのミツバウツギの花は咲いていなかった。諦めてキャンプ場まで戻ってくると、そこに咲くハルジオンの花にアオスジアゲハの姿が見えた。花から花へと飛び回る。とても新鮮な個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.アオスジアゲハ -2
とてもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.オナガアゲハ -1
今度はオナガアゲハがやってきた。ハルジオンの花に絡む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 94mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 8.オナガアゲハ -2
蝶が好みそうな花はハルジオンしか咲いていない。オスの特徴である後翅前縁の白い斑紋が見える。クロアゲハに似るが、その名の通り尾状突起が長く、細身である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 97mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 9.オナガアゲハ -3
接近して撮ってみた。後ろに咲くハルジオンの花がきれいにボケてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 196mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.アサギマダラ -2
車を止めておいたところに戻る途中、シャガの花が咲いているところがあった。そこにアサギマダラが飛来し吸蜜を始めた。シャガの花に来るチョウは皆無ではないが、あまり見たことがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 218mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 11. アサギマダラ -3
無心に吸蜜をする。近寄って撮ることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO1250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 12.アサギマダラ -4
位置を変えて撮る。越冬した成虫なのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 13.イチモンジチョウ -1
車に戻って、中央線線路の反対側へ行く。林道を歩くと翅の周りに白い柔毛も鮮やかな新鮮なイチモンジチョウが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 14.イチモンジチョウ -2
モニターを使って、ローアングルで林道を入れて撮った。ネックストラップを掛けたままになるので、腕だけを伸ばして撮ることができない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 15.ダイミョウセセリ
この時期の定番のチョウの一つだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 16.イチモンジチョウ -3
林道に止まったイチモンジチョウ。近づくとすぐ飛び立つ。何回か試みてやっとシャッターを切った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 17.クロヒカゲ
元気に飛び回っては、このように葉っぱの上に止まる。ジャノメチョウ科あるいはジャノメチョウ亜科のチョウであるが、飛び方はタテハに似るところがある。私が昆虫少年であった頃はジャノメチョウ科(Satyridae)は独立した科とされていた。いつのころからか、ジャノメチョウ亜科として、タテハチョウ科に含まれるようになった。タテハチョウの仲間とジャノメチョウ仲間の最も顕著な成虫の形態的共通項は、脚が4本しか無いように見えるということだ。 この退化したように見える2本の前脚は味覚を感じる感覚器官としての働いているという。 マダラチョウやジャノメチョウの仲間の幼虫とでは形態や生態が明らかに異なっている部分もあり、従来通り別の科として分類する方が良いという意見もある。愛用しているフィールドガイド「日本のチョウ」では、タテハチョウ科の中に含め、ジャノメチョウ亜科とされている。私は永年の付き合いからジャノメチョウ科として分けておきたい。テングチョウ科やマダラチョウ科などの扱いを含め、いまだ研究者によって説が分かれるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 18.アカタテハ
午後1時ごろ、八王子城跡の駐車場に入る。ガイダンス施設の壁にアカタテハがいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 19.オナガアゲハ
ノアザミの花で吸蜜するオナガアゲハ♂。ここではクロアゲハのほうが多く、オナガアゲは少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 20.カラスアゲハ♀
カラスアゲハの雌が食草を探すように土手を緩やかに飛んでいた。時々休んで止まるが、撮りにくい止まり方だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 21.八王子城跡の古道
古道は戦国時代に八王子城の御主殿へ入る道として使われていたそうだ。当時は城山川沿いに続いていたと考えられている。その対岸に江戸時代に造られた林道がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO1250 ) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 22.御主殿の滝
落城時に御主殿にいた北条方の武将や婦女子らが滝の上流で自刃して次々に身を投じ、その血で城山川の水は三日三晩赤く染まったと伝えられる。(八王子市教育委員会発行 国史跡八王子城跡)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オート( f4 1/30秒 90mm ISO320 )露出補正 -0.7段
;クリックすると大きな写真になります。 23.アサギマダラ -5
八王子城跡のハルジオンにもアサギマダラがいた。 フィールドガイド「日本のチョウ」では、 アサギマダラもタテハチョウ科に含まれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 24.アサギマダラ -6
御主殿曲輪にいたアサギマダラを背景を入れて撮った。もう少し近寄ってチョウを大きく撮れればよかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 25.クロヒカゲの交尾
ウッドチップが敷かれた散策路で交尾中のクロヒカゲがいた。手前が♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 26.竹林
古道に架かる小さな橋の向こうに竹林が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2018年2月 1日

蝶 自選年間ベスト10 (​12) 2014年

これと言った写真を撮らないまま、今年もはや1か月が過ぎてしまった。地球温暖化と言われる昨今だが、最近では珍しく寒波が押し寄せ、気温が低い日が続いている。春以降のチョウのことが気になる。
 さて、2014年、この年は海外で撮った写真はなかったが、国内では、今まで行っていなかったところでの写真もある。春はツマキチョウ狙いで目黒自然教育園や小石川植物園へ、また、ギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリを撮ろうと多摩川河川敷を歩いた。夏は赤城山へも行ってみた。
 信州は日帰りバスツアーで上高地へ行った。上高地滞在時間は3時間ちょっとだが、それなりに楽しめるお手軽さだ。

;クリックすると大きな写真になります。 1.スギタニルリシジミ 2014年4月9日 神奈川県相模原市
早春にこの地へ来るのは、もちろんギフチョウが主な目的なのだが、スギタニルリシジミもこの時期にしか現れない小さな蝶で見逃せない。向こう側に止まっているルリシジミに比べて色浅黒く、表のブルーも濃い。だが、なかなか翅表を見せて止まってくれない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
プログラムオートで撮影(F7.1 1/800秒 90mm ISO400 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.トラフシジミ春型 2014年4月9日 神奈川県相模原市
梅の花でトラフシジミが吸蜜していた。2m以上離れたところにいる小さなシジミチョウは90mmマクロでは撮れない。COOLPIXP90の後継として昨年9月に購入したFUJIFILM FINEPIX HS50 で撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​500​秒 1​24​mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ツマキチョウ 2014年4月15日 小石川植物園
舞岡公園では春の花が少なく、なかなかツマキチョウの良い写真が撮れない。昨秋、初めて行ってみて蝶が多かった文京区の小石川植物園へ行ってみた。ナノハナにツマキチョウが舞っていた。 ​

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;
4.ギンイチモンジセセリ 2014年4月26日 東京都日野市
春になると蝶愛好者のブログの写真に多摩川上流で撮られたギンイチモンジセセリの写真が登場する。生息しているのはこの辺だろうと見当を付けて、歩いてみた。初めて見るギンイチモンジセセリを撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(f5.6 1/​800​秒 5mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.コチャバネセリ 2014年5月17日 横浜市舞岡公園
コチャバネセセリは、良くハルジオンの花で吸蜜している。こんな時は近寄って撮ることができるほどだが、その飛翔は敏捷だ。この時期を逃すと擦れてしまって、きれいな個体は撮れない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 6.飛び立つサカハチチョウ 2014年5月19日 東京都下裏高尾
偶然にこんな写真が撮れた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 7.半分翅を開いたウラゴマダラシジミ 2014年6月10日 横浜市舞岡公園 
この年はウラゴマダラシジミが多く見られた。この蝶もなかなか翅を開いて見せてくれないが、じっと待っていたら半分開いてくれた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影(F5.6 1/250秒 90mm ISO500 )露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 8.ムラサキシジミ 2014年5月17日 横浜市舞岡公園
ムラサキシジミが住み着いているところがある。アラカシだろうか?食草であるに違いない。擦れていない、とてもきれいな♀だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影 (F8.0 1/250秒 90mm ISO500) 露出補正 -1.0段
;クリックすると大きな写真になります。 9.ミヤマカラスアゲハ 2014年8月1日 長野県上高地
梓川が流れる散策路を歩いていると、ホテルの玄関の脇に植えられているシナノナデシコの花にミヤマカラスアゲハが来ていた。6月に入手したD5300に18-140mmのズームレンズで撮った。最短撮影距離はズーム全域で45cmだ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 (f6.3 1/320秒 140mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 10.コヒョウモン 2014年8月1日 長野県上高地
上高地には多くのコヒョウモンが飛んでいて、クガイソウの花にも集まっていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 (f6.3 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
180131_011.jpg 補1.ハチスの花とクロアゲハ 2014年8月15日 横浜市舞岡公園 
ハチスの花に一瞬、クロアゲハが立ち寄った。上手く撮れたのだが、フラットな写真になってしまった。たまたま、Amazonの広告を見て、「写真の学校 デジタル写真の色を極める!」を購入したばかりだった。そこでは、画像ソフトはAdobe Photoshop シリーズを使用して説明されているが、Nikon Capture NX2でレタッチを試みる。JPEGで撮っているのでレタッチには適さないのかもしれないが、なんとか見られるようになった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/320秒 140mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補2.散歩道に休むヒカゲチョウ 2014年9月29日 横浜市舞岡公園 
自転車に引いて散歩されていた人が、立ち止まって撮り終わるのを待っていてくださった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/​900​秒 4​mm ISO​400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補3.翅を開くムラサキツバメ♂ 2014年11月19日 高知県桂浜
晩秋に3泊4日で四国一周駆け足旅行をした。桂浜に寄った日はとても良い天気だった。陽当たりの良いマテバシイ?の植え込みで、ムラサキツバメとムラサキシジミが飛び回っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影( f​5.6​ 1/​640​秒 140mm ISO200 ) 露出補正 な
;クリックすると大きな写真になります。 補4.ヒョウモンチョウ 2014年7月24日 群馬県赤城山 白樺牧場付近
コヒョウモンなのか、ヒョウモンチョウなのかと思いつつ撮ったが、どうやらヒョウモンチョウのようだ。​

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/​160秒 74mm ISO​160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 補5.ミヤマチャバネセセリ  2014年4月26日 東京都日府中市
この蝶に会うのもこの日が初めてだった。生息地は限られるようだ。クリッとした眼がかわいらしい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200) 露出補正 なし


2017年12月30日

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます

昨年も Studio YAMAKO をお訪ねくださり、有難うございました。厚く御礼申し上げます。 n-shuhei さんのサイトに居候をさせていただいている Studio YAMAKO も、開設以来、足掛け13年目を迎えました。その間、n-shuhei さんには、大変ご尽力いただき、感謝しております

  昨年も、チョウの世界はなかなか厳しいものがありました。一昨年もそうでしたが、全般に蝶の発生の少ない年だったと思います。春は久しぶりに八王子市の郊外で、アオバセセリを撮ることが出来ました。夏のはじめ、7月の19日~21日に、年に2~3回、ご一緒に旅をする友人ご夫妻と、信州の嬬恋高原、湯の丸高原、池の平へ行きました。この時は、ミヤマモンキチョウ、コヒョウモンモドキ、そして、メスアカミドリの群飛、奥草津のチャツボミゴケ公園では、ヨツバヒヨドリに集まる沢山のアサギマダラに出会うことが出来、撮影を楽しみました。しかし、このあと、8月は日照時間が過去最少という冷夏で、一昨年に続き、高原のキベリタテハやクジャクチョウが極めて少ない年でした。この冷夏が、今年のチョウの発生にどのような影響があるのか心配です。
 8月のはじめには、娘夫婦とスペインのバスク地方へ旅行し、そこではバル(Bar)という、スペイン風居酒屋のはしごを楽しんできました。帰りに寄ったパリの国立自然史博物館が印象に残っています。

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  2017年に撮ったチョウたち

​ 左上から右へ順次

  • ホソオチョウ♀ 2017年4月28日 埼玉県都幾川河畔
  • アオバセセリ 2017年5月2日 八王子市郊外
  • ウスバシロチョウ 2017年5月22日 八王子城跡
  • サカハチチョウ春型 2017年5月22日 裏高尾
  • クロアゲハ春型♀ 2017年5月22日 八王子城跡
  • ミドリシジミ♂ 2017年6月5日 横浜市舞岡公園
  • ミヤマモンキチョウ♂ 2017年7月20日 長野県東御市
  • コヒョウモンモドキ 2017年7月20日 群馬県嬬恋高原
  • ジャコウアゲハ♀ 2017年6月23日 横浜市舞岡公園
  • コキマララセセリ 2017年7月8日 山梨県北杜市オオムラサキセンター
  • アサギマダラ 2017年7月19日 群馬県チャツボミゴケ公園
  • フタスジチョウ 2017年7月8日 山梨県日川
  • アイノミドリシジミ♂ 2017年7月21日 群馬県嬬恋高原
  • ヒョウモンチョウ♂ 2017年7月21日 群馬県嬬恋高原
  • パリのモンシロチョウ 2017年8月7日 パリ植物園
  • パリのキタテハ 2017年8月7日 パリ植物園
  • ​さて、みなさまにとって昨年はどのような年だったでしょうか?​​​​​​​​​
    昨年暮れは、関東では、毎日、カラッとした晴天が続いていましたが、北海道、東北、上越では、爆弾低気圧とやらに見舞われ、​ニュースで​連日、吹雪に見舞われている​様子が​報じ​られていました。石狩川が凍結したという報道もありました。関東に住む私たちは、夏になると快適な北海道に旅をし、秋には東北の紅葉が見たいとか、日本海のカニを食べたいとか言っていますが、北日本で生活をしていらっしゃるかたがたの冬の厳しさは大変なことだとお察しいたします。 昨年1年を振り返ってみても、やはり天候不順だったと言えるでしょう。 ​ ​5月は猛暑でした。ゴールデンウィークは、札幌で夏日になり、北見などの内陸では30℃近くになりました。 7月は、5日から6日にかけて、福岡県と大分県を中心とする九州北部で集中豪雨が発生しました。特に、朝倉市付近では3時間で約400mm、12時間で約900mmの雨量があったといわれます。私は福岡で勤務したことがあり、、その時にお世話になった方々や、仲人をしたご夫婦、また、学生時代の友人も住まわれています。電話やメールで無事を確認させていただきました。 そして8月は冷夏となり、特に関東甲信越の日照時間はここ半世紀余りで、最も少なかったそうです。ただ、この冷夏のおかげで、今年の杉花粉の飛散が少なくなるのではないかと言われています。 総選挙の投票日だった10月22日(日)に​,、​台風21号が秋雨前線を刺激して近畿地方を中心に全国的に大雨を降らせ、総選挙の翌日、23日(月)に静岡県御前崎に上陸しました。 翌週末も台風22号が日本列島を襲ってきました。 ​ ​今年は穏やかな1年となるのを祈るばかりです。

     ​ ​世界では、新しいリーダー​​が誕生しました。フランスでは、EU離脱を掲げるマリーヌ・ルペン氏を抑えて、歴代最年少のエマニュエル・マクロン氏が大統領に選ばれました。韓国では文在寅(ムン・ジェイン) 氏が19代大統領に当選しました。それにしても、韓国はいつまで慰安婦を問題にするのでしょうか。国と国とで決めたことをまた蒸し返しています。これでは、韓国との交渉事は無意味のように思います。

    昨年もシリア、イラク、アフガニスタンといった中東各国の都市や、イギリス、フランス、スペイン、オーストラリアなど、50か所以上でテロ事件がありました。
    ​ ​私たち夫婦は、昨年8月1日にスペインのバルセロナを訪れましたが、その16日後の8月17日に起きたテロには驚きました。テロがあったランブラス通りは観光客ならだれでもが行くところであり、私達もその近くを歩きました。13人が死亡し、100人以上が負傷したそうです。 そのバルセロナが​州都で​あるスペインのカタルーニャ州の独立運動も、日本にいるとなかなか理解​​し​難い​ことです。昨年10月、カタルーニャ州のプッチダモン州首相が独立の是非を問う意向を表明し、住民投票が行われました。投票率が4割にとどまりながらも賛成が9割に達したためプッチダモン首相は勝利宣言したそうです。​一方、​首都マドリードにあるスペイン上院ではカタルーニャに対する自治権を停止し、国の直接管理下に置く法案がこれも賛成多数で可決されたそうです。プッチダモン州首相の罷免・議会解散を受けて、12月21日に行われ​た​自治州議会選挙(定数135)​では​、​それでも​​独立賛成派が過半数となる70議席を獲得し、投票率は過去最高となる83%だったそうで​、​まだまだ混乱する様子です。

    ​11月5日から7日まで日本を訪れたトランプ大統領は、5日午前10時半過ぎに横田基地に到着し、その日の午後には安倍首相、松山英樹​選手​と霞が関カンツリー倶楽部でゴルフを楽しみ​ました。翌日の迎賓館赤坂離宮での両首脳会談では、北朝鮮問題などを協議したと報じられています。
     その北朝鮮は昨年15回を超えるミサイル発射、9月には大陸間弾道 ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に「完全に成功した」と発表しています。間違っても戦争など起こらないことを願うばかりです。

      ​国内に目を移すと、天皇退位特例法が成立しました。天皇陛下は2019年4月末退位され、5月​に​改元されます。
    14歳の棋士の、藤井壮太四段が公式戦29連勝の新記録を達成したました。10代の若い人たちの活躍が目立った年でもありました。
      また、10月22日に行われた第48回衆議院議員総選挙では、自民が圧勝しました。​その前の​9月25日に新党「希望の党」が結成され、9月28日にその「希望の党」に合流した民進党は事実上解党し、「希望の党」の党首となった小池百合子氏の「リベラル排除」発言で、10月3日に立憲民主党が生まれ、野党第1党になりました。
     そして、大相撲福岡場所が始まるころに、横綱日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件が報じられました。横綱日馬富士は引退し、日本相撲協会と貴乃花親方の対立が生じ、TVのワイドショーを賑わしています。まだ、この問題は続きそうです。
    ​ 角界ではそういう事件があったのですが、スポーツの世界では、明るい話題がいくつかありました。今年2月の平昌オリンピックを控え、ワールド・カップでスピード・スケート女子500mで連戦連勝し、1000mで​も​12月に世界新をマークした小平奈緒、そして高木美帆選手と姉の菜那選手、菊池彩花選手が出場し、日本の持つ世界記録を​​​​3秒​01​も更新​、​​3​戦連続で世界新記録での優勝を果たしたパシュートは大いに期待がで​きま​す。
    ​  ​​ ​卓球女子の平野美宇は第23回アジア選手権女子シングルスで自身の誕生日でもあった4月14日の準々決勝で世界ランク1位の丁寧( 中国)を2ゲームを先行されながら逆転でフルゲームの末に破り、準決勝では2位の朱雨玲(中国)を下して決勝に進出、決勝では5位の陳夢(中国)と対戦、3-0(11-9、11-8、11-7)のストレートで勝利し、中国をそして卓球界を驚かせました。男子の張本智和もとても楽しみです。
      2017年9月9日、陸上男子100mで桐生祥秀が追い風1.8mの中、9秒98をマークし優勝し、待望の日本人初の9秒台を記録しました。
      以上、​新聞やテレビの10大ニュースを見れば済むことを書き連ねてしまいました。私自身の備忘録とお許しいただきたいと思います。​

    おわりに私事で恐縮ですが、昨年暮れに、若い頃の古傷を修復する手術を受けました。入院は9日間でしたが、​お陰様で手術は無事成功し、​暮れの27日に退院してきております。執刀していただいた先生からは、全治1~3か月と言われています。正月は自宅療養で、酒も控えなくてはなりません。​外出できるようになったら、川崎大師へお礼のお参りに行こうと思っています。 ​歳とともにいろいろなことがありますが、今年も元気に過ごしたいと思っています。

      みなさまにとって、今年が良い年となりますことを​お​祈り​い​​たし​ます。​