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2023年7月24日

猛暑の箱根湿性花園 ① 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原

例年、箱根湿性花園へはミドリシジミの発生時期に合わせて、7月20日前後に行っていた。ところがここ数年、そのタイミングが合わなくなってきていた。少し発生が早くなってきているのだと思い、今年は7月第2週に行こうと予定していたが、その週は予定が重なり、ラストチャンスの14日も雨の予報になってしまった。そのあとは3連休になり、混雑が煩わしい。結局、18日に行ってきた。
 天気は良かったのだが、猛暑だった。その日、横浜は37.3℃を記録している。
 朝8時には湿性花園に到着していた。じっと待っていても仕方ないので、近所を歩いてみるが、それだけで汗ビッショリになってしまった。おそらく30℃はすでに超えていたと思う。工事の資材置き場を歩くキジを見ているうちに湿性花園が開いた。
 ノリウツギの花はまだ少し残っていた。リョウブの花も咲いていた。チョウが来ていないかと目を凝らして見ながら歩いたが、チョウの姿はなかった。
 記述については、箱根湿性花園のパンフレットや、いつも通り、wikipediaを参照させていただいた。

000_230718016 X700 〇猛暑の湿性花園 キジ RX10M4.jpg
キジのお散歩 2023年7月18日 神奈川県箱根町仙石原

001_230718003 X900 猛暑の湿性花園 開門前 RX10M4.jpg 1.開園前の箱根湿性花園
自宅から車で2時間弱、朝8時に箱根湿性花園の駐車場に着いた。開くのは午前9時である。箱根といえども既に暑い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 100mm ISO3200 ) 露出補正 なし
002_230718002 X900 猛暑の湿性花園 ホンアジサイ RX10M4.jpg 2.ホンアジサイの品種
駐車場の前にある「湿性茶屋」という蕎麦屋の前に、わたくしとしては初めて見るアジサイの品種が咲いていた。「Picture This」で検索するもホンアジサイとしか出てこない。インターネットでホンアジサイの画像を丹念に検索してみたところ、「ダンスパーティー」という品種によく似ていた。「ダンスパーティー」は1994年頃に静岡県にある加茂花菖蒲園で作出され、近年鉢物のギフトが数多く流通するようになって一気にブレイクし、以来不動の人気を誇るアジサイだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 19mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_230718133 X900 箱根湿性花園外 ベニバナユウゲショウ Z50 Z105mc.jpg 3.ユウゲショウ(夕化粧)
湿性花園の辺りを当てもなく、開園までの時間つぶしに歩いてみる。まだ、8時半前なのに汗が噴き出してくる。この花はアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)といわれることもある。5月から9月にかけて、茎上部の葉の脇から薄紅色で直径1~1.5cmの花をつける。可憐な花だ。和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花が見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f.0 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230718134 X900 箱根湿性花園外 ヒメオウギズイセン Z50 Z105mc.jpg 4.ヒメオウギズイセン(姫檜扇水仙)
ヒメヒオウギズイセンは、園芸ではクロコスミア、または旧学名のモントブレチアの名前でも呼ばれることもあるそうだ。花茎から穂状花序を分枝し、各々にオレンジ色の花を付ける。全世界で野生化していて、佐賀県では移入規制種の指定を受けており、栽培が条例で禁止されているそうだ。(wikipedia参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230718007 X900 猛暑の湿性花園 マドンアリリー蕾 RX10M4.jpg 5.マドンナリリーの蕾
「Picture This」 で検索するとマドンナリリーと結果が出たが・・・。wikipediaで調べてみると、種としてのユリは「北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)を数える。日本には15種があり7種は日本特産種だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_230718024 X900 〇猛暑の湿性花園 キジ RX10M4.jpg 6.キジ♂
以前にも湿性花園が仙石原湿原と接するあたりでキジを見たことがあった。キジは日本鳥学会が選定した国鳥であるとともに、国内の多くの自治体でも「市町村の鳥」に指定されている。wikipediaによれば、「日本には、東北地方に生息するキタキジ、本州・四国の大部分に生息するトウカイキジ、紀伊半島などに局地的に生息するシマキジ、九州に生息するキュウシュウキジの4亜種が自然分布していた。ユーラシア大陸が原産地であるコウライキジが、もともとキジが生息していなかった北海道、対馬、南西諸島などに狩猟目的で放鳥され、野生化している。」

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
007_230718026 X900 猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 7.レブンソウ(礼文草)
午前9時、箱根湿性花園の門が開いた。高山や北海道など寒冷地に見られる花が植えられているところに行く。北海道礼文島の固有種のレブンソウが咲いていた。礼文島の桃岩展望台や桃岩歩道などで見られるそうだ。絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)である。礼文島へは4年ほど前にツアーを申し込んでいたが、催行されず行けなかった。

SONY Cyber-shot RX10Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 168mm ISO320 ) 露出補正 なし
008_230718140 X900 箱根湿性花園 ソラマメ科 Z50 Z105mc.jpg 8.モンキチョウ♀ 産卵行動
モンキチョウが産卵していた。種名は解らなかったがマメ科の植物の細い枝に産み付けようとしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
009_230718145 X900 箱根湿性花園 ノムラツツジ Z50 Z105mc.jpg 9.鮮やかな紅葉 ノムラモミジ(野村紅葉)
イロハモミジは淡い緑の新芽から夏の濃い緑、そして秋には真っ赤な紅葉へと、季節によって色の変化を楽しめるのが魅力である。 一方、ノムラモミジの葉はずっと赤いままだ。wikipediaによれば、日本は世界有数の多品種のカエデが見られる国で自生種は27種が存在する(園芸種は120種以上)。日本のカエデとして代表されるのはイロハモミジである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_230718076 X900 猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 10.コウホネが咲く池
仙石原湿原植生復元区の近くの池にはコウホネの黄色い花が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_230718032tm X900 猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 11.コウホネ(河骨) -1
wikipediaによれば、コウホネはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。底泥中を横に這う地下茎から葉を伸ばし、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが 、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。また水中の沈水葉は細長い。夏になると、長い花柄の先に直径3~5cmほどの黄色い花を咲かせる。日本固有種ともされ、北海道から九州の浅い池や沼に生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO400 ) 露出補正 なし
012_230718147tm X900 〇箱根湿性花園 コウホネ Z50 Z105mc.jpg 12.コウホネ -2
コウホネ (河骨)の名の由来は、底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるためとされることが多い。この地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)とよばれ、生薬とされる。日の当たる黄色い花は露出をマイナス補正して撮影した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
013_230718044 X900 ◎猛暑の湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 13.コウホネ -3
コウホネの花は、長い花柄 (直径 3〜6mm) が地下茎から生じて水上へ伸び、その先端に直径 3~5cm で上向きに咲く黄色いカップ状の花を1個つける。数日開花し、雌しべが成熟した後に雄しべが成熟する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO125 ) 露出補正 -1.0段
014_230718036 X900 △猛暑の湿性花園 RX10M4.jpg 14.ハグロトンボ
池が「ポコッ」と音がして、池の水面に丸く水紋ができた。魚がいるのだ。コウホネの葉に止まっていたハグロトンボが驚いて飛んだ。露出補正を元に戻す間がなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 36mm ISO1250 ) 露出補正 -1.0段
015_230718057 X900 猛暑の湿性花園 アサザ RX10M4.jpg 15.アサザ(浅沙、阿佐佐)
その隣の池にはアサザが咲いていた。こちらはミツガシワ科アサザ属の多年草。同じような黄色い花が咲く水草だが、5枚ある花弁の周辺には細かい裂け目が多数ある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
016_230718048 X900 猛暑の湿性花園 ヤマユリ RX10M4.jpg 16.ヤマユリ(山百合)
平地にも咲く、特に珍しいユリではないが、wikipediaにある「山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放つ。」という通りに咲いていた。モンキアゲハなどが吸蜜に来る。オレンジ色の花粉を裏面にいっぱい付けたキアゲハもよく見かける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
017_230718050 X900 猛暑の湿性花園 ナガバミズアオイ RX10M4.jpg 17.ナガバミズアオイ(長葉水葵)
少し休んで水分を補給しようと思い、休憩所に腰を下ろした。休憩所の前の池にはナガバミズアオイが咲いていた。この花にもチョウはよく来るのだが、今日はその姿がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO640 ) 露出補正 なし
018_230718053 X900 猛暑の湿性花園 コバギボウシRX10M4.jpg 18.コバギボウシ(小葉擬宝珠) -1
蕾の状態では、どんな花か分かり難かったが、「Picture This」はコバノギボウシと同定した。先日、舞岡公園で見たオオバギボウシは白い花だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 44mm ISO250 ) 露出補正 なし
019_230718069 X900 猛暑の湿性花園 コバギボウシ RX10M4.jpg 19.コバギボウシ(小葉擬宝珠) -2
コバギボウシはオオバギボウシに比べると全体的に小さく、花茎の高さは30~50cmである。日当たりの良い湿った草原や湿原に自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
020 230718153 X900 箱根湿性花園 フシグロセンノウ Z50 Z105mc.jpg 20.フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科(センノウ属)の花だそうだ。和名の由来のように茎の節が黒褐色になり、茎の上部は分枝し、まばらな軟毛がある。森林の伐採や園芸採取などによる減少が危惧されているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/800秒 105mm ISO1400 ) 露出補正 なし
021_230718155 X900 〇箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 21.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
エゾカワラナデシコはカワラナデシコの基準変種で、花がやや大きく、色が鮮やかな傾向がある程度で遠目にはカワラナデシコとの識別は難しいという。カワラナデシコには3〜4対ある苞が、2対しかないのがエゾカワラナデシコの特徴という。wikipediaによれば、カワラナデシコ は苞が 3〜4対あり、がく片が 3〜4cmと長いところが本種とは異なるというが、意識して見ないと解らない。私には区別するのが難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
022_230718157 X900 箱根湿性花園 ハマナス Z50 Z105mc.jpg 22.ハマナス(浜茄子)の実 -1
ハマナスは、バラ科バラ属の落葉低木である。枝先に1~3個ほど紅紫色の5弁花を咲かせ、強く甘い芳香がある。花は昨年、北海道の「ファーム富田」へ行ったときに咲いているのを見た。花が咲いた後、果実(偽果)が結実する。果実の中には、種子が多く含まれているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f9 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
023_230718156 X900 箱根湿性花園 ハマナス Z50 Z105mc.jpg 23.ハマナス(浜茄子)の実 -2
果期は8~10月というが、すでに真っ赤に育った実も付いていた。wikipediaでは、和名ハマナスの語源は、浜(海岸の砂地)に生え、熟した果実が甘酸っぱいので、ナシに例えて「ハマナシ(浜梨)」という名が付けられ、それが転訛したと武田久吉博士が唱え、後に牧野富太郎博士が唱えた同様の説が通説になっていると。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/800秒 105mm ISO400 ) 露出補正

2022年12月10日

金沢紀行 11月20日~22日 その4 兼六園② 11月21日

兼六園については、そのホームページをはじめいろいろな資料がネット上にあるが、記憶に残すために整理してみる。
 国の特別名勝に指定されている兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれている。広さは約11.7haある。
 兼六園は17世紀中期、加賀藩によって金沢城の外郭に造営された「大名庭園」を起源とし、江戸時代を代表する池泉回遊式庭園である。廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園である。1676年(延宝4年)、加賀藩5代藩主の前田綱紀が、金沢城に面する傾斜地にあった藩の御作事所を城内に移し、その跡地に自らの別荘である「蓮池御殿(れんちごてん)」を建ててその周りを庭園化したのが兼六園の始まりである。その後、何代もの加賀藩主により、長い年月をかけて形づくられてきた兼六園だが、作庭における基本的な思想は一貫していた。
 最初の作庭者、5代藩主 綱紀は、瓢池に蓬莱・方丈・瀛州(えいしゅう)の三神仙島(不老不死の仙人の住む島)を築いた。また、13代藩主 斉泰(なりやす)も、霞ヶ池に蓬莱島を浮かばせている。1759年(宝暦9年)の金沢大火で蓮池庭も一部消失、荒廃したが、11代藩主 治脩(はるなが)は復興に取り組み、1774年(安永3年)今の夕顔亭や翠滝を築造している。1822年(文政5年)、12代藩主 斉広(なりなが)の、その庭に辰巳用水を取り入れて曲水をつくり、各種の石橋を架けた豪壮な隠居所「竹沢御殿」が完成している。「竹沢御殿」完成後わずか二年で斉広は死去したが、13代藩主 斉泰は霞ヶ池を掘り広げ、曲水の新たな取入れも行い以前からあった蓮池庭と調和するよう策定した。「竹沢御殿」とはかつて千歳台一帯(今の明治紀念の標のあたり)にあった広大な屋敷である。現在は取り壊されてな無いが、そもそも「兼六園」という名前は「竹沢御殿」の庭園に付けられた名前である。
 廃藩後、1874年(明治7年)一般開放された。そして、1985年(昭和60年)に国の特別名勝となった。
 兼六園は岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで日本三名園のひとつに数えられる。2009年3月16日発売の「ミシュラン観光ガイド」では、最高評価の3つ星に選ばれている。園名は、松平定信が「洛陽名園記」を引用し、宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の6つの景観を兼ね備えていることから命名した。四季それぞれに趣が深く、季節ごとにさまざまな表情を見せるが、特に雪に備えて行われる雪吊りは冬の風物詩となっている。県内でも随一の桜・梅・紅葉の名所でもあり、日本さくら名所100選にも選ばれている。

000_221121572 X700 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg
兼六園 山崎山のもみじ 2022年11月21日 金沢市 兼六園

091_221121568 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 91.紅葉の山崎山 -1
上坂口料金所の女性に「山崎山のもみじがきれいですよ」と教えられて、山崎山に向かう。曲水に沿って左(南)に折れる。日の当たるもみじが輝いて見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO1400 ) 露出補正 なし
092_221121570 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 92.紅葉の山崎山 -2
地に落ちたもみじの葉も彩を添える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO900 ) 露出補正 なし
093_221121574 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 93.紅葉の山崎山 -3
地面にはびっしりと落ち葉が敷き詰められている。赤から橙まで微妙にグラデーションがある葉の重なりが美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO1100 ) 露出補正 なし
094_221121581 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 トチノキ Z50 Z18-140.jpg 94.紅葉の山崎山 -4
曲水に紅葉が映りこむ。手前に見える大きな葉は、トチノキの落ち葉だ。トチノキは水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO1000 ) 露出補正 なし
095_221121589 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 95.紅葉の山崎山 -5
この落ち葉の量からすると、少し見に来るのが遅かったかもしれないが、落葉と併せて楽しめた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO140 ) 露出補正 なし
096_221121590 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 イロハモミジ Z50 Z18-140.jpg 96.紅葉の山崎山 -6
まだまだ十分きれいだが、瑞々しさがなくなり始めていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 58mm ISO250 ) 露出補正 なし
097_221121602 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 97.紅葉の山崎山 -7
山崎山は、第2代藩主 利常(としつね)の時代に、金沢城の防御として作られた総構え(お城の外周を石垣や土などで囲むこと)の跡と言われている。山崎山の高さは約9m、ここはその山頂で、茅葺屋根のベンチがある休憩場所になっている。山崎山の登り口には松尾芭蕉の句碑があった。1689年(元禄2年)、「奥の細道」の旅の途中で金沢に立ち寄り、夏の暑い時期に、「あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風」と俳句を詠んでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
098_221121607 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 98.紅葉の山崎山 -8
この山崎山はカエデ、トチノキなど落葉広葉樹が多く植えられており、秋になると赤や黄に美しく色づくので「紅葉山」とも呼ばれる。西側の山腹には白川御影石でつくられた五重の塔(御室の塔)があり、また、山麓の岩間から流れ出る水は、約570mの曲水となって霞ヶ池に注ぐ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 70mm ISO220 ) 露出補正 なし
099_221121610 X800 金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 99.紅葉の山崎山 -9 茅葺屋根の休憩所
徽軫灯籠の観光客の多さに比べると、こんなに紅葉がきれいなのにここは人は少なかった。私たちも上坂口の入園口の女性に教えられなかったら回ってこなかったかもしれない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO280 ) 露出補正 なし
100_221121616 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 100.紅葉の山崎山 -9
  イロハモミジの見事な紅葉。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 88mm ISO1000 ) 露出補正 なし
101_221121621 X800 〇金沢 兼六園 山崎山 Z50 Z18-140.jpg 101.紅葉の山崎山 -10
紅葉して散った後も落ち葉となって、地面を美しく彩る。山麓の岩間から流れ出る水は、約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいる。山崎山を下りると沈砂池というところがある。辰巳用水から流れてきた水が、沈砂池に溜められ、山崎山の下を通って園内へ流れ出て霞ヶ池に注いでいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO1250 ) 露出補正 なし
102_221121625 X800 金沢 いしかわ生活工芸ミュージアム Z50 Z18-140.jpg 102.「いしかわ生活工芸ミュージアム」
兼六園の7つの入り口の一つである小立野口からの道に出た。その前に「いしかわ生活工芸ミュージアム」があった。そこは石川県が誇る、加賀友禅、九谷焼、山中漆器、輪島塗など、石川県内の伝統的工芸品全36品目をすべて展示する唯一の施設だそうだ。チョウ好きの私は、松井紀明さんという方の昆虫の工芸品が目についた。その中にはオオイチモンジという作品もあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO1000 ) 露出補正 なし
103_221121633 X800 〇金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 103.花見橋付近
徽軫灯籠の方へと戻る道に入る。ここのモミジも見事だ。結婚式を挙げたカップルだろうか、若い男女が和傘を差して歩いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 ) 露出補正 なし
104_221121636 X800 〇金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 104.花見橋 -1
擬宝珠の欄干がある木橋・花見橋が見えてきた。橋から見る花の眺めがすばらしいことから、この名前がついているという。花の季節になると、緩やかに流れる曲水に沿って、春は桜、カキツバタ、サツキ、ツツジなどが咲き誇り、多くの人を魅了する。夏の緑陰、冬の雪景も見逃せないところだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO220 ) 露出補正 なし
105_221121641 X800 金沢 兼六園 花見橋 Z50 Z18-140.jpg 105.花見橋 -2
先にもひがし茶屋街のところで記したが、金沢には着物のレンタルやさんが沢山あり、「カップル着物プラン」なるものもあるようだ。カップルで着物を着て、ひがし茶屋街や兼六園にロケしプロのカメラマンが付いて写真を撮る。料金はいろいろあるのだろうが、3万円前後というところだろうか。この日会った和装のカップルは一組や二組ではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO1400 ) 露出補正 なし
106_221121644 X800 金沢 兼六園 根上松 Z50 Z18-140.jpg 106.根上松
大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がっている「根上松」。この松は、13代藩主 斉泰(なりやす)が土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い、成長後に土をのぞいて根をあらわにしたものだと伝えられている。自然任せではなく、造園技術によって年月と手間をかけて珍しい姿を作り上げてきたようだ。雪から木を守るための「雪吊り」が施された秋・冬の姿は趣深いといわれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO110 ) 露出補正 なし
107_221121656 X800 〇金沢 兼六園 アオサギ Z50 Z18-140.jpg 107.徽軫灯籠とアオサギ
午前10時を少し過ぎたころ徽軫灯籠のところまで戻ってきた。観光客の数は増えている。ふと、徽軫灯籠を見ると、その傘の上に何やら鶴のような大きな鳥が止まっている。私は一瞬、観光客の誰かが写真撮影用に置物を置いたのかと思った。だがよく見ると紛れもないアオサギだった。すぐ飛び立ってしまうと思って、その場でシャッターを切った。もう少し左に移動してみたのだが人が被ってしまう。観光客が大勢いるのにしばらくじっと動かず止まっていた。調べてみるとアオサギには、写真のようにお日様に向かって羽を広げて、日光浴をする習性があるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO250 ) 露出補正 なし

2021年5月 7日

ミヤマカラスアゲハとシャクヤクの花 大雄山最乗寺 4月22日

午前中、地蔵堂から夕陽の滝をうろうろ歩いたが、ほとんど収穫がなく、大雄山最乗寺へ移動した。
花の季節は難しい。いつもの年に比べて シャクナゲ が早く咲いていたようだ。すでに終わりに近づいている。一方、藤棚のフジはほとんど花がついていない。「お守り札お受け所」にいらした女性に「フジはもう終わってしまったのですか」と尋ねたところ、これからだという。駐車場へ上がってくる道にはツツジが見事に咲いていたのに、いつも、カラスアゲハや、オナガアゲハが吸蜜に来る境内のツツジは花がない。これから咲くのだろうか。
 ここも、どうやら訪れる時期を間違えたと思い、シャクナゲの花でも撮って帰ろうとうろうろしていたら、沢の近くに咲く赤いシャクナゲの花に黒いアゲハ絡んでいた。なかなか落ち着いて吸蜜はしてくれず、また、少々距離が離れていたが、なんとかシャッターを切った。ミヤマカラスアゲハだった。良い写真は撮れなかったが、これで来た甲斐があった。

1.新緑のカエデと瑠璃門
午後1時、最乗寺の駐車場に入る。駐車場へ上ってくる道にはツツジが植えられ、見事に咲いていた。瑠璃門の下にくる。例年と同じように石段の上に張り出したカエデの新緑が輝く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 70mm ISO1000 ) 露出補正 なし
001_210422067 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
2.シャクナゲ (石楠花、石南花) -1
そこにもシャクヤクが咲いていた。花は開き切っていて、適期を過ぎているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
002_210422068 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
3. シャクナゲ  -2
瑠璃門から境内に入らずに、衆寮の下手から御供堂へと歩く。この辺りのツツジに黒いアゲハが来ていることがあるのだが、ツツジは咲いておらず、黒いアゲハの姿も見えなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
003_210422075 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
4.セッコク(石斛) -1
境内に入って見たが、例年本堂の前に咲くツツジの花が今年は咲いていない。蕗棚のフジもほとんど花がない。「お守り札お受け所」の女性の方にフジはもう終わってしまったのか聞いてみたところ、これからだという。ツツジもこれからですかと尋ねたところ、今年は花が少ないですねという返事だった。その女性の方と少し話をしたが、セッコクを教えてくださった。本堂に上がる階段の左手に大きな石灯籠があった。その灯篭の傘のところにセッコクが寄生していた。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO320 ) 露出補正 なし
004_210422096 X800 セッコク 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
5.セッコク -2
近づいてみる。セッコクはラン科の植物で岩の上や大木に着生する着生植物である。ネットで検索すると、茎の節ごとに花径2~3cmの花をつけ、花の色は白ないし淡い紅紫色である。 萼片3枚と側花弁2枚はほぼ同じ長さであり、唇弁はやや短く、先が尖るという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO320 ) 露出補正 なし  
005_210422091 X800 セッコク 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
6.セッコク -3
「お守り札お受け所」の女性の方はわざわざもう一か所、セッコクが寄生するカエデの木のところに案内してくれた。白雲閣から下の駐車場へ抜ける出口の傍にあるカエデだが、そこにはさらに大きなセッコクが寄生していた。花は5月、これから咲くが、とてもきれいな花だから、また見に来てくださいと言われた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_210422097 X800 セッコク 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
7.駐車場のツツジ
その足で、上がってくるときに見た、駐車場沿いのツツジの花が咲くところへ行って見た。広い範囲で咲いていたが、黒いアゲハたちの姿は見えない。やはり時期尚早なのだろうか。  

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO200 ) 露出補正 なし
007_210422105 X800 駐車場への道 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
8.シャクナゲに来たミヤマカラスアゲハ -1
再び、衆寮の下手のシャクナゲが咲くところに戻った。距離は離れているが、黒いアゲハが絡んでいるのが見える。シャクナゲの花で吸蜜を始めた。夢中でシャッターを切る。ミヤマカラスアゲハのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO160 ) 露出補正 なし
008_210422113t X800 ◎大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
9.シャクナゲに来たミヤマカラスアゲハ -2
翅を開いて飛び上がったところが撮れた。最乗寺でミヤマカラスアゲハを見るのは初めてである。トリミングしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 102mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_210422115tt X800 ◎大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
10.シャクナゲに来たミヤマカラスアゲハ -3
慌ててファインダーを覗いていたので、102mmで撮っていた。望遠側にズームして撮り続ける。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO250 ) 露出補正 なし
010_210422120 X800 〇大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
11.シャクナゲを離れるミヤマカラスアゲハ
撮影チャンスは30秒ほどだった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 208mm ISO200 ) 露出補正 なし
011_210422122 X800 △大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
12.ジャコウアゲハ♂ -1
ジャコウアゲハも飛来して、シャクナゲの周りを旋回するが花には止まってくれない。しばらくして近くの木の葉に止まった。新鮮な♂で首から腹にかけての赤があざやかだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 172mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_210422125 X800 ◎大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
13.白いシャクナゲ -1
wikipediaによるとシャクナゲにもいろいろな品種があるようだが、いずれも派手で大きな花に特徴がある。花の色は白あるいは赤系統が多い。最乗寺のシャクナゲは真っ赤なシャクナゲが多いが、御供堂の前庭にはこんな白い花も咲いていた。品種名は分からない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO400 ) 露出補正 なし
013_210422130 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
14.白いシャクナゲ -2
シャクナゲはツツジ科ツツジ属である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO640 ) 露出補正 なし
014_210422134 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
15.ジャコウアゲハ -2 もう一度、さっきミヤマカラスアゲハとジャコウアゲハがいたシャクナゲのところに行って見た。ジャコウアゲハの♂が同じように花の周りを旋回していたが、やがて近くの葉に静止した。今回はカラスアゲハ、オナガアゲハを見ることはなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
015_210422143 X800 大雄山最乗寺 RX10M4.jpg
16.シャクナゲの花ビラ
シャクナゲの花を近くに寄って撮った。シャクナゲの花言葉は「警戒」、「危険」、「威厳」だそうだ。「警戒」「危険」は、シャクナゲの花が高山植物で、採りに行くことがとても危ないことから由来しているという。また、シャクナゲの葉には毒性があることから、このような花言葉がつけられたともいわれている。「威厳」という花言葉は、シャクナゲは、元々は高山植物だったそうで、花が高山の奥地に咲いている様子に由来しているそうだ。品種改良が進み現在では身近な存在になっている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f4.5 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
016_210422163 X800 大雄山最乗寺D5300 TAMRON 90.jpg


2020年12月19日

琵琶湖をぐるっとGo To トラベル 11月25日~27日 (5)西明寺 11/26

金剛輪寺を出発し、次は 西明寺へ行く。東名高速に沿うように国道307号線を約10分ほど北へ走って西明寺の駐車場に入った。西明寺も天台宗のお寺である。
 平安時代、仁明天皇の勅願により三修上人が開山したと伝えられる。戦国時代には兵火のため荒れ果ててしまったが、江戸時代中期に望月友閑によって再興された。惣門をくぐると参道が続き、山坊跡の石垣が散在しており、平安、鎌倉、室町時代を通じて祈願・修行道場として栄えたことがうかがわれる。幸い織田信長の兵火を免れ、飛騨の匠によって建立された本堂や三重塔や二天門が残されている。
 紅葉は見ごろだった。さきに訪ねた金剛輪寺より見栄えがしていたと思う。金剛輪寺の「血染めの紅葉」に勝るとも劣らない。紅葉にもまして、感動したのは苔の美しさだった。苔にもいろいろと種類がある。また、秋から冬の間、少しずつ花を咲かせ続ける「不断桜」(フダンザクラ)も見られ、天然記念物で樹齢250年という樹があった。11月が満開になるという。
 湖東三山の中で一番見ごたえがあったと思う。

X500 西明寺案内板より.jpg
西明寺境内案内板より

82.惣門
西明寺の惣門を入る。惣門とは屋敷の外囲いにある大門、正門のことで、金剛輪寺のホームページでは総門となっていた。江戸時代、最も重要な街道筋には「惣門」が置かれていた。教林坊や金剛輪寺の境内案内図では「総門」となっていたので、どう違うのかなと思って調べてみたが、どうやら意味に違いはないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
201126358 _082 X800 西明寺 RX10M4.jpg
83.惣門の屋根とカエデの紅葉
まだ緑の残るカエデの紅葉がいききとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
20112642_083 X800 西明寺 RX10M4.jpg
84.惣門とカエデの紅葉
惣門を抜けて紅葉を見上げ、本堂へ300mほど続く参道を上っていく。惣門は2015年に再建されたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126357_084 X800 西明寺 RX10M4.jpg
85.カエデの落ち葉と苔
西明寺は苔が美しいことでも有名。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
201126365_085 X800 西明寺 RX10M4.jpg
86.受付と惣門
バスガイドさんが用意してくれた入山料600円の券を見せて受付を通る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126367_086 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
87.もみじとすすき
境内を分断している名神高速道路の上を越えて多くの僧坊があった跡地を左右に見ながら、参道を行く。東名高速は参道の下を西明寺トンネルで抜けている。歴史自然環境の保護のため、参道の景観が損なわれないように道路は地下化された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
201126368_087 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
88.苔 -1
「苔を大切にしましょう」「苔を取らないでください」「この苔は西明寺が好きです。大事にしましょう」といった西明寺執事による立札が何か所かに立てられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
201126375_088 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
89.苔 -2
にもいろいろな種類があるようだ。日本に自生する苔は1,700種と言われる。深い緑を敷き詰めた苔の上に落ちた赤いカエデの葉が印象的だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 46mm ISO1250 ) 露出補正 -0.3段
201126378_089 X800 西明寺 RX10M4.jpg
90.鮮やかなカエデの紅葉 -1
左に見える塀の中は本坊庭園「蓬莱庭」になっている。参道はまだ続くが、この辺りの紅葉は美しく、見上げながら上がっていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 53mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
201126397_090 X800 西明寺 RX10M4.jpg
91.鮮やかなカエデの紅葉 -2
紅葉はまさに見ごろであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 21mm ISO160 ) 露出補正 -0.3段
201126398_091 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
92.夫婦杉(千年杉)
大きな杉の木があった。樹齢約1,000年だそうだ。「西明寺の霊木で、元々二本であった木が、寄添い一つになって、ともに育っていることから夫婦杉と呼ばれる。後側から子供のように若木が出ていることから子授け、安産の霊木、樹齢千年の長寿の木であるので息災延命の霊木とされている。幹や根にそっと手を当てて、霊気をいただいてください。」 と説明されていた。そして賽銭箱が立てられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
201126404_092 X800 西明寺 RX10M4.jpg
93.二天門
20分近く歩いて、石段の上に二天門が見えてきた。二天門は重要文化財に指定されている。 wikipediaによれば、間口 3間、奥行 2間(間は長さの単位ではなく、柱間の数を表す建築用語だそうだ)。入母屋造、杮(こけら)葺きの八脚門。部材の一つである巻斗に応永14年(1407年)の墨書があり、同年の建立とみられるという。左右に阿吽の木像が祀られ、その前にわらじがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126405_093 X800 西明寺 RX10M4.jpg
94.二天王立像  増長天
仁王像は 二天王立像という。滋賀県犬上郡甲良町のホームページには「西明寺二天門に持国天、増長天の2体の木像が寺を守って立っています。 元亀2年(1571年)西明寺の寺域は織田信長の兵火にかかって焼失しましたが、幸いにも寺院の中心部分である本堂と三重塔、二天門、二天王立像は難を逃れました。」と記されていた。これは向かって右側に立つ増長天だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
201126407_094 X800 西明寺 RX10M4.jpg
95.二天王立像  持国天
向かって左側に立つのは持国天である。この仏像はいくつもの木材をつなぎ合わせた寄木造という方法で造られている。2体ともに像の高さは1.95mで、仁王像と同じように、一方は口を開き、他方は口を閉じている。正長2年(1429年)、印尋(いんじん)によって造られたもので、作者と制作年代のわかる仏像として珍しく貴重なのだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
201126409_095 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
96.国宝 本堂
二天門を抜けると目の前に本堂があった。この本堂は瑠璃殿とも呼ばれ、建造年は鎌倉時代前期。規模は桁行七間に梁間七間で、正面に三間の向拝が付く。建造当時は桁行五間、梁間五間の五間堂であったが、後の南北朝時代に大々的に改修され、現在の七間堂になったという。屋根は一重の入母屋造で檜皮葺。正面は全面が格子の蔀戸(しとみど)になっているなど、同じく湖東三山の一つで国宝の金剛輪寺本堂と類似点が多い。内部もまた、前方3間が外陣、中ほど2間が内陣、後方2間が後陣に分かれているなど、金剛輪寺本堂と良く似た天台密教の本堂様式となっている。本堂内は撮影ご法度であった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126412_096 西明寺 RX10M4.jpg
97.本堂の周囲 -1
本堂の脇に紅葉するカエデの色は鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126415_097 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
98.本堂の周囲 -2
金剛輪寺の「血染めの紅葉」より見応えがあったと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 78mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126417_098 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
99. 本堂の周囲 -3
光が演出をしてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 20mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
201126420_099 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
100.国宝 三重塔
本堂の右手、建物への水の浸入を防ぐため、水はけを良くするために平地の上に石を組んだ基壇の上には三重塔がそびえている。wikipediaによれば、檜皮葺きの和様の三重塔である。様式的に鎌倉時代後期の建築とされる。総高は20.1m。逓減率が小さいことと、二重目・三重目の塔身の立ちが低いことが本塔の特色である。相輪は日本の他の木造塔では銅製とすることが多いが、本塔のそれは鉄製である。初層内部には大日如来像を安置し、心柱は初層天井裏から立つ。初層内部は須弥壇と床面を除く全面に極彩色の絵画が描かれているが、現状ではかなり剥落している。絵画の主題は、内部の4本の柱(四天柱)には両界曼荼羅のうち金剛界曼荼羅成身会(じょうじんね)の三十二菩薩(四波羅蜜菩薩、十六大菩薩、八供養菩薩、四摂菩薩)を表し、四方の扉脇の壁面には計8面に法華経曼荼羅図、法華経二十八品(章)の説話の絵画を表している。このほか、扉には八方天、須弥壇周りの長押には宝相華、牡丹、鳳凰などが描かれている。このうち柱4本と壁8枚は国宝建造物の一部であるとともに、「絵画」としても別途重要文化財に指定されているとあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
201126421_100 X800 西明寺 RX10M4.jpg
101.三重塔のもみじ
三重塔は後ろから日を受けている。日に当たったカエデの葉が輝く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 45mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
201126428_101 X800 西明寺 RX10M4.jpg
102.これから紅葉
まだまだこれから紅葉するカエデの葉も控えているた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
201126429_102 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
103.「不断桜」
本坊庭園「蓬莱庭」に入る。もみじを背景に桜の花が咲いている。西明寺のパンフレットには 「不断桜」は春秋冬に開花、高山性のサクラで彼岸桜の系統のフユザクラに属すると記されている。少し調べてみるとフダンザクラとは五弁の花をつけるヤマザクラ(野生種)とオオシマザクラ(野生種)の交雑種とされている。パンフレットにある「フユザクラ」というのは、別名をコバザクラ(小葉桜)といい、ヤマザクラ(野生種)とマメザクラ(野生種)の雑種と推定されているそうだ。ややこしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
201126440m_103 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
104.名勝本坊庭園「蓬莱庭」と「不断桜」
秋から冬にかけて開花するサクラには、フダンザクラ、フユザクラ、ジュウガツザクラ、コブクザクラなどがあるが、西明寺のフダンザクラ「不断桜」は、9月上旬から翌年4月頃まで開花するが、紅葉の11月に満開となる。現在、天然記念物に指定されているものは、樹齢250年といわれる古木である。滋賀県のホームぺージには、その樹齢250年といわれる古木は、近年,衰退が著しく、その後継木の育成が課題であった。約30年前に、母樹となる指定木から取り木がなされ、後継木の育成が試みられた結果、3本が育成に成功し、現在の指定木の東側に1本、現本坊の西庭に2本が植えられている。また、10年前には母樹となる指定木の萌芽から若木を育てることに3本が成功し、本坊庭園上段、仁王門西側平坦面、および三重塔西側斜面の3箇所において一本づつ育成されている。 これら6本の後継木は、250年前に西明寺に植えられたとされる母樹(指定木)の由来樹木と認められる。これらの6本を後継木として認定し、追加指定することによって、江戸時代より継承されるフダンザクラの保全をはかると記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f14 1/500秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
201126443_104 X800 西明寺 RX10M4.jpg
105.名勝本坊庭園「蓬莱庭」の池
甲良町のホームぺージによれば、「江戸時代、延宝元年(1673年)、望月越中守友閑が、当山復興の記念として造られた庭園である。池の中央は折り鶴を形どった鶴島で、左が亀島である。池の水の部分は心字池となっていて、池泉回遊式である。 築山の立石群は本堂に安置している本尊薬師如来と日光・月光の菩薩及び十二神将等の眷属を表し、植木の刈り込みは雲を形どって薬師の浄瑠璃浄土を具現化したものである。本庭園は小堀遠州の作庭を参考にした造園になっており、鎌倉時代の八角石灯籠(石屋弥陀六作)や連珠模様の室町時代を偲ぶ石灯籠がある。」と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
201126451_105 X800 西明寺 RX10M4.jpg
106.名勝本坊庭園「蓬莱庭」のもみじ
本堂の方から下りて来ると 「蓬莱庭」を通って中門を出て参道に戻る。そのあたりのカエデの紅葉もきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
201126454_106 X800 西明寺 RX10M4.jpg
107.苔 -3
参道からは見事な苔を見ることが出来る。どこかに「苔は西明寺のことが好きです」という看板があったが、苔の持ち帰りは禁止と言うことだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
201126458_107 X800 〇西明寺 RX10M4.jpg
108.石垣
西明寺は、惣門から本坊中門までの参道の左右に石垣が築かれた僧坊跡が続くが、 穴太積  の初期の石垣が保存されている。 その石垣にはりついた1枚の紅葉したカエデの葉に風情を感じた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO2000 ) 露出補正 -0.3段
201126460_108 X800 西明寺 RX10M4.jpg


2020年12月 7日

琵琶湖をぐるっとGo To トラベル 11月25日~27日 (2)近江八幡 11/25

近江商人の街、近江八幡に着いたのは午後3時20分ごろだった。もう日が傾いてきている。近江八幡は以前より一度訪ねてみたいと思っていた。
 1585年、18歳にして近江43万石の領主に任ぜられた豊臣秀次は、八幡山山頂に築城し、信長亡き後の安土城下の民を近江八幡に移し城下町を開いた。 町を開いて10年で、八幡山城は廃城となるが、秀次はわずか5年の八幡山城在城の間に、自由商業都市としての発展を目指して楽市楽座を施行、城の防御である八幡堀を琵琶湖とつなぎ、往来する船を寄港させるなど商いのまちとしての繁栄の基盤を築いたという。若くして悲運の最期を遂げた秀次だが、近江八幡の開町の祖として市民に慕われており、彼のまちづくりにかけた情熱は、今日、八幡堀や町並み保存運動をはじめとする歴史を活かした近江八幡のまちづくりに受け継がれているという。
 今の近江八幡市の人口は8万人ほどで、滋賀県では7番目である。

近江八幡八幡堀 X700.jpg
近江八幡観光物産協会 八幡堀周辺地図 引用

13.八幡山
バスは日牟礼八幡宮という神社へ向かう。その手前から左手に八幡山(271.9m)が見え、頂上付近に秀次の菩提寺である村雲御所瑞龍寺が見える。 かっての八幡山城 の石垣も見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125076_013 X800 近江八幡 八幡山瑞龍寺RX10M4.jpg
14.八幡山ロープウェイ
八幡山城跡へ上がる全長543mのロープウェイがあった。私たちの観光バスの会社である近江鉄道が運行していて、バスガイドさんから割引券が配られた。ロープウェイに乗ると、散策と往復で小一時間はかかるようだ。近江商人の故郷と言われる八幡堀を散策することを優先したかったので断念した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO640 ) 露出補正 なし
201125078_014 X800 近江八幡 八幡山ロープウェイ RX10M4.jpg
15.日牟礼八幡宮
まず日牟礼八幡宮 にお参りする。立派な神社だ。境内は八幡伝統的建造物群保存地区になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO400 ) 露出補正 なし
201125081_015 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
16.日牟礼八幡宮 楼門の扁額
日牟礼八幡宮の創建は成務天皇元年(131年)と伝えられる。 文禄4年(1595年)、八幡山城は廃城となったが、城下町は近江商人の町として発展し、日牟礼八幡宮は守護神として崇敬を集めた。調べてみたが現社殿がいつ建てられたのかわからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/400秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125083_016 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
17.日牟礼八幡宮 拝殿
左手前が拝殿で右の石段を上がって左側が本殿だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 13mm ISO1200 ) 露出補正 なし
201125087_017 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
18.馬像
馬の像があった。神馬というものだろう。近江八幡の多くの神社には馬の像があるそうだ。そのわけを調べてみようと思ったがわからなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO1250 ) 露出補正 なし
201125092_018 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
19.「たねや」
東京や横浜にも多くの店がある「たねや」という菓子屋さんは滋賀県近江八幡がホームグラウンドである。日牟礼神社のすぐ前に「日牟礼ヴィレッジ」という処があるが、そこが「たねや」のシンボル的な店だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
201125096_019 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
20.八幡堀 白雲橋
日牟礼八幡宮を背にして八幡堀に向かって歩くと堀に白雲橋が架かっていた。地図を見ると、堀は東にある西の湖から琵琶湖へ通じている。橋の上から琵琶湖方向を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
201125100_020 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
21.八幡堀めぐり
所要時間35分での和船の八幡堀めぐりがある。大人一人1,000円だそうだ。これは白雲橋の上から東の方(西の湖方向)をみたところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO320 ) 露出補正 なし
201125106_021 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
22.白雲館
白雲橋を渡って、通り(京街道)を渡ると白雲館という洋風の建物があった。 白雲館は、明治10年、八幡商人たちにより、子どもの教育充実を図るために建てられた、かつての八幡東学校だそうだ。その費用のほとんどが寄付で賄われ、当時にして6,000円が集められたそうだ。余計なことだが、明治10年当時の貨幣価値で1,000円は290万円ないし750万円という説がある。現在は、観光案内所及び市民ギャラリーとして 活用されていた。建物は市の登録文化財である。館内に入って、資料などを閲覧した。壁に「当館を訪れた著名人」として北大路欣也さん、萬田久子さんほか、25~26名のスターのサイン色紙が掲げられていていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
201125107_022 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
23.近江兄弟社発祥の地 メンターム資料館
「新町通り」を歩いてみたかったので、白雲館の前の通り(京街道)を西へ歩くとここへ出た。メンソレータムとメンタームの関係が良く分からないでいたので調べてみた。現在メンソレータムの商標はロート製薬が使用している。そのいきさつは、次のようである。日本で数多くの西洋建築を手懸け、建築家、社会事業家、また、信徒の立場で熱心なプロテスタント伝道者であった ウィリアム・メレル・ヴォーリズは 1905年、滋賀県立商業学校の英語教師として来日した。1910年に米国へ帰国し、メンソレータム社の創業者ハイドと出会い、10カ月の滞在後、建築家のレスター・チェーピンらを伴って日本に戻ってきた。そして、建築家のレスター・チェーピン、吉田悦蔵と3人で「ヴォーリズ合名会社」設立してメンソレータム(現メンターム)を広く日本に普及させた実業家でもある。それがのちの近江兄弟社である。しかし、その後近江兄弟社は経営が苦しくなり、メンソレータム社からの「生産継続の交渉をする意思はない」という返答を受けてメンソレータムの継続生産が出来ず、メンソレータムの販売権を失った。そこで、メンソレータムの製造設備を利用したオリジナルの類似製品の販売することを決め、メンソレータムの略称として従前より商標登録してあった「メンターム」を商品名として用いた。メンタームの商標は1965年7月27日に出願され、1967年10月3日付で登録(第757274号)されている。しかし、いったんは自主再建を断念、1974年12月24日に会社更生法を申請した。 その翌年の1975年4月22日にメンソレータムの販売権はロート製薬が取得、さらに1988年にはメンソレータム社本体もロート製薬に買収された 。近江兄弟社は再興を模索し、1975年9月12日に新たに主力商品として「メンターム」(当時の商品名は「メンタームS」だった)の製造を始め、自主再建の足がかりをつかんだのだ。  近江兄弟社は現在、資本金9,600万円、従業員約170名である。本社、工場は近江八幡市にある。ちょっと長いコメントになってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO250 ) 露出補正 なし
201125114_023 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
24.新町通り 旧西川家住宅
当時の町並みが残る通りはいくつかあるのだが、時間も限られているので、最も近くて、最もその風情が残るという新町通りに入ってみた。メンタームの資料館の先を左に入る。先ず右側に旧西川家住宅があった。江戸時代から明治時代前半にかけて活躍した近江商人西川利右衛門の屋敷で、国の重要文化財に指定されている。近江商人というのは 、近江全域から万遍なく商人が生まれたわけではなく、商人が多く輩出した地域には偏りがあり、また地域によって活動時期・進出地域・取り扱い品目などに違いがある。その中で八幡商人は八幡山城の城下町建設に際し、旧安土城下や近在の商人が集まったのが始まりで、畳表や蚊帳といった地場産業を育て商材とした。早い時期から江戸に進出し、また蝦夷地開拓にも携わった。「八幡の大店」と呼ばれ、日本各地の主要都市で大型店経営に力を入れたという。八幡のほかには、高島、日野、湖東などが商人が多く輩出した地域である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125117_024 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
25.新町通り 西川庄六邸 西川庄六家は2代目西川利右衛門の子供である「庄六」を初代とする商家で古くから蚊帳、綿、砂糖、扇子などを取り扱い、近江八幡では本家である利右衛門に次ぐ豪商として発展、3代目庄六の代には薩摩藩主島津家御用商人にもなり江戸にも出店していたという。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125119_025 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
26.新町通り 森五郎平邸
近江商人森五郎兵衛の旧邸。 説明板等によると、初代五郎平衛は当時の豪商伴伝兵衛家に奉公した後、独立して江戸から関東一円に煙草の行商をし、誠実で温厚な人柄と勤勉な仕事振りで成功した人物。やがて麻布や呉服など取扱品を拡充して販路を広げ、江戸日本橋や大阪本町にも出店し、「近江屋三左衛門」や「扇叶」の屋号で八幡御三家の一つに数えられるまでになった商家だが、旧邸は、奉公人を大切に、己には質実さをモットーにしたと言われる家訓を語るように質素な佇まいである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
201125123_026 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
27.旧滋賀県蒲生郡八幡尋常・高等小学校校舎
旧西川家住宅を出て、新町通りから白雲館前の通り(京街道)に出ると角に、右側の石の門柱には近江八幡市立資料館および近江八幡市指定文化財・旧伴家住宅、左の門柱には旧滋賀県蒲生郡八幡尋常・高等小学校校舎と書かれた建物があった。少し長くなるが、滋賀・びわ湖観光情報によれば、旧伴家住宅は、江戸初期に活躍した近江商人である伴庄右衛門が、屋号を扇屋といい寛永年間(1624~1644)には、東京日本橋に出店し、麻布・畳表・蚊帳を商った。5代目の伴蒿蹊(ばんこうけ)は18歳で家督を継ぎ、大坂淡路2丁目に出店。 学問にも興味を持ち、本居宣長、上田秋成、与謝蕪村らと親交のある国学者でもあったそうだ。 以後も、伴家は繁栄を誇ったが、明治維新等の激動期に逆らえず1877年(明治20年)に終焉したという。今に残る旧伴家住宅は7代目伴庄右衛門能尹(よしただ)が伴庄右衛門家本家として、1827年(文政10年)より1840年(天保11年)の十数年をかけて建築したものだが、明治時代になって当時の八幡町に譲渡してから小学校・役場・女学校と変遷した。 戦後は近江兄弟社図書館として使用され後に近江八幡市立図書館となり、移転に伴い1997年(平成9年)にその役目を終了した。 その後の整備事業を経て、2006年(平成18年)4月より市立資料館の一部として開館した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
201125128_027 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
28.八幡堀 明治橋を眺める
堀端のほうに進むと右手に八幡堀に架かる明治橋が見えた。ここから堀端沿いを明治橋、白雲橋へと歩いた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
201125136_028 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
29.明治橋
近江八幡観光物産協会のサイトを参照すると、天正13年(1585年)に豊臣秀次が八幡山に城を築き開町したが、秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけた。  八幡堀(全長4,750m)は交通路や生活の場として長らくその役目を果たしてきたが、生活形態が変わりだした昭和30年代もなると、八幡堀は市民にとって忘れ去られた存在となり、やがて無用の長物から公害源となりだした。昭和45年(1970年)、地元自治会は堀の改修計画を市に陳情した。昭和55年(1980年)には明日の近江八幡を考える会が発足した。そして、昭和57年(1982年)国土庁により水緑都市モデル地区整備事業の指定地域に選定された。平成元年(1989年)に八幡堀周辺道路の修景舗装・八幡堀河川環境整備事業が始まり、平成3年(1991年)に国の伝統的建造物群保存地区として、八幡堀・新町通り・永原町通りの計13.1haが滋賀県初の選定に至ったのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
201125140_029 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
30.八幡堀の柳
地面スレスレまで垂れ下がっている柳の枝と堀の石垣とが雰囲気満点だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO800 ) 露出補正 なし
201125144_030 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
31.八幡堀のもみじ
八幡堀のもみじはあまり多くはない。日も当たっていなかったが、少し遅かったようで鮮やかさがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/320秒 22mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125148_31 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
32.白雲橋
白雲橋の袂へ戻ってきた。八幡堀の水面に橋や石灯篭が映り込む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO2000 ) 露出補正 なし
201125153_032 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
33.秋の日
白雲橋の上から西の方を見ると、空がうっすらと赤くなっていた。午後4時、秋の日が落ちるのは早い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO500 ) 露出補正 -0.7段
201125158_033 X800 〇近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
34.「日牟礼ヴィレッジ」
赤煉瓦の「たねや クラブハリエ日牟禮館」は近江八幡の雰囲気とちょっと異なる。3匹のペットを連れたご夫人に「写真撮らせてください」と声を掛けた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 17mm ISO2000 ) 露出補正 -0.7段
201125164_034 X800 近江八幡 八幡堀界隈 RX10M4.jpg
35.日牟礼八幡宮 もみじと楼門 -1
手前のカエデはまだ緑を残したやや大き目な葉を付けていた。種類が違うのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/400秒 30mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125169_035 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
36.日牟礼八幡宮 もみじと楼門 -2
楼門の黒と、その屋根の淡い緑色とカエデの紅葉とがきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125174_036 X800 〇近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
37.日牟礼八幡宮境内
集合時間までまだ少し時間があったので、再び日牟礼八幡宮の境内に入った。  誉田別尊(ほんたわけのみこと)・息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)・比売神(ひめかみ)の三神を祭神とする旧八幡町の総社で、平安時代の創建と言われ、九州の宇佐八幡宮の神霊を勧進したと伝わる。約4万4000㎡という広大な神域はエノキやムクの樹が生い茂り、楼門をくぐると、拝殿・神殿が続く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
201125176_037 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
38.天満宮
境内には、本殿の左右に境内社(摂・末社)8社が並び18柱の神が祀られている。本殿右に大島・稲荷・八坂・恵比須の4社、左に岩戸、すこし離れて天満宮・常磐・宮比の各社である。写真はその中のひとつで天満宮である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO2500 ) 露出補正 ー0.7段
201125189_038 X800 近江八幡 日牟禮八幡宮 RX10M4.jpg
39.シキボウ 八幡工場
バスの駐車場があるロープウェイの駅の近くにシキボウの八幡工場があった。シキボウは大阪に本社があり、4か所にある工場のうち3つの工場と中央研究所が滋賀県にある。 八幡工場は産業資材を生産している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO320 ) 露出補正 ー0.7段
201125195_039 X800 近江八幡 シキボウ RX10M4.jpg


2020年11月 7日

深まる秋 帷子川公園のヤマトシジミ 続き TAMRON 90mm macro 10月25日

天気も良かったので二人で近くの天王町にある「横浜ビジネスパーク」のレストランに昼飯を食べに出かけた。帰りは別行動にして、かみさんは旧東海道と、国道16号の北側の道沿いに接する松原商店街へ、私はまたこの日も、帷子川公園のヤマトシジミを見に行った。
 秋も進み、桜の葉は色づき、「横浜ビジネスパーク」のケヤキやプラタナスも色づいていた。
 この日は、TAMRONの90㎜マクロを付けたNikon D5300を持って行った。先日のSONYのRX10M4と撮り比べをする。このレンズは解像力と発色の美しさは素晴らしいと思う。手振れ防止機能の付いた新しいタイプの TAMRON 90mm macro も出ているが、手振れには、1/500秒と連写で対応する。

001_201025007 X800 帷子川 YBP D5300 TAMRON 90.jpg   1.ケヤキ
「横浜ビジネスパーク」にいち早く紅葉している木があった。ナナカマドかなと思ったが葉の付き方を見るとケヤキのようだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_201025013 X800 帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 2.サクラの葉
帷子川河畔に植えられた桜の葉も紅葉し始めた。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
003-201025014 帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 3.プラタナス
プラタナスの大きな葉は木々によって、また枝によって、紅葉のしかたが違う。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_201025024 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 4.ヤマトシジミ♂
TAMRON 90mm macro は、APS-Cサイズのカメラに付けると135mm相当となり、思ったよりディスタンスがとれる。チョウの後ろ側からその眼にピントを合わせるのは難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
005_201025031 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 5.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -1
夏の♀の翅表は全体に黒っぽいが、低温期型は紫青色の部分が出てくる。この個体はそれが顕著である。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
006_201025038 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 6.ヤマトシジミ♂ 低温期型
雌とは逆に夏の♂の翅表は外縁部の黒い縁がやや太くなる。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
007_201025041 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 7.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -2
ヤマトシジミは都会でもごく普通種だが、なかなか魅力的なチョウだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_201025046 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 8.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -3
高温期型の♀はほとんど残っていなかった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
009_201025051 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 9.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -4
チョウの季節型は、幼虫時代の気温・気象が影響しているとの説があり、同じ雌でも個体差が現れる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_201025053 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg 10.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -5
この個体は後翅の紫青色が輝き、美しさが目立った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
011_201025060 X800 帷子川 タチバナモドキ D5300 TAMRON 90.jpg 11.タチバナモドキ?の実
この季節には赤や黄色の小さな実をつける木々がある。普段はあまり注意していないので名前がわからないが、ネットで検索して多分タチバナモドキではないかというところにたどり着いた。カキの実のミニチュアのようだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_201025061 X800 帷子川 クロガネモチ D5300 TAMRON 90.jpg 12.クロガネモチ?の実
これもネットで調べてみた。葉をきちっと撮っておくと後で同定するときに役に立つ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし


2019年12月17日

江ノ電に乗って 12月3日 ②長谷寺

長谷寺は以前にも2回ほど訪れたことがある。一度は確かアジサイの季節だったと思うが紅葉の季節に来るのは初めてだ。
 十一面観音を本尊とする観音信仰の寺院は、宗派は様々であるが、 大和の長谷寺 、そしてここ鎌倉の長谷寺 のような有名なところから、今では無住となり、地域の人たちが守っているお堂もあり、その数は250以上に上るという説もあるようだ。 その多くが大和(奈良)の長谷観音の本尊を勧請(神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること)した「新長谷寺」と呼ばれる寺と言われている。私たちは昨年11月に奈良の長谷寺にお参りしてきた。奈良の長谷寺は真言宗豊山派総本山の寺院であるが、鎌倉の長谷寺は浄土宗系統の単立 寺院で山号を海光山、院号を慈照院と称し、長谷観音と通称されている。

24.長谷寺山門 -1
正面に「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯がかけられた山門が見えてきた。 親柱は直径40cmもある四脚門で、鎌倉市内の四脚門では建長寺、円覚寺、妙本寺に次ぐ大きさだそうだ。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_024.jpg
25.長谷寺山門 -2
山門の赤い提灯は、鎌倉長谷寺のシンボルとなっている。門には「長谷寺」と書かれた額がかけられている。自動券売機で拝観券を購入し、左側にある受付から境内に入る。wikipediaによれば、伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているが、中世以前の沿革は明確でなく、創建の正確な時期や経緯についても解明されていない。寺伝によれば、天平8年(736年)、大和の長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道を藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山したという。この十一面観音像は、観音霊場として著名な大和の長谷寺の十一面観音像と同木から造られたという。すなわち、養老5年(721年)に徳道は楠の大木から2体の十一面観音を造り、その1体(本)を本尊としたのが大和の長谷寺であり、もう1体(末)を祈請の上で海に流したところ、その15年後に相模国の三浦半島に流れ着き、そちらを鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_025.jpg
26.池と鯉
境内に入ると右側に放生池というがあり、錦鯉が泳いでた。大きなもみじの枝が下がっている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO250 ) 露出補正 なし
191203_026.jpg
27.石段ともみじ -1
参道は右に曲がり、本堂である観音堂へ石段が続く。まず地蔵堂へ上がるが、その石段下から眺める紅葉したカエデが美しかった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_027.jpg
28.石段ともみじ -2
カエデの紅葉はこの辺りが一番良い。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 28mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_028.jpg
29.卍池
参道は地蔵堂の前を左に曲がり、観音堂へ上がっていくが、地蔵堂の手前の右側に卍池があった。奪衣婆(だつえば)  と懸衣爺(けんねおう)  が座っている「卍池」は小さな池が卍形に造られている。「千体地蔵」の札が立つが、千体地蔵は地蔵堂の周囲に並べられ、水子や先亡諸霊の供養のために奉納される。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 44mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_029.jpg
30.石段ともみじ -3
地蔵堂の前から上がってきた石段を振り返る。長谷寺の紅葉はここがベストと思う。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/640秒 40mm ISO1800 ) 露出補正 なし
191203_030.jpg
31.阿弥陀堂
右手にかきがら稲荷、鐘楼を見て左へ上がり、阿弥陀堂の前に出る。長谷寺のホームページによれば、「阿弥陀如来坐像は、伝承に曰く、鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が、自身の42歳の厄除けのために建立したものといい、当山ではその伝承に因み「厄除阿弥陀」と呼んでおります。ただし、この像はもともと長谷寺で造立されたものではなく、その銘文によれば市内の誓願寺(現廃寺)の本尊であったということです。現在この尊像は「鎌倉六阿弥陀」のひとつにも数えられます。ちなみに、最初の阿弥陀堂は現在の地蔵堂辺り(石段中段部)に建てられていたことが、古い境内図などによって知られます。」と記されている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_031.jpg
32.観音堂(十一面観音菩薩を祀る本堂)
ホームページによれば、その創建は本尊である長谷観音流着の縁起に由来し、天平8年(736年)まで遡り、長谷寺が鎌倉でも有数の古寺に数えられる所以である。その後、幾年の星霜を経るなか、幾度と無く堂宇も再建がなされたが、関東大震災による罹災は甚だしく、旧来の建物は止む無く建替えとなり、災害から本尊をお守りするため、鉄筋による再建が進められた。そして、昭和61年、罹災から実に60年以上の歳月を費やし現在の堂宇は完成したという。本尊である十一面観音像は、錫杖を右手に携え、岩座に立つ独特の像容で、大和長谷寺の本尊をはじめ、全国に所在する長谷寺に祀られる観音像に多く見られることから、これらを総称して「長谷寺式十一面観音像」と呼ぶそうだ。縁起に曰く、本尊の造立は養老5年(721年)と伝えられているが、現在の像が創建当初からのものとは言い難く、また後世の修復も多く加えられているため、制作年代については未詳と言わざるを得ない。但し、本尊に付随する光背や御前立の観音像の修復年代が室町時代まで遡ることから、現在の尊像が存在していた時期についても、室町時代に準ずるものであることは確かといえ、さらに鎌倉時代より長谷寺に伝えられる大型の懸仏や板碑類の存在から、その当時には巨大な尊像が造立されていたものと推測されるという。奈良の長谷寺で拝んだ観音像も大きかったが、長谷観音も像高9.18メートルの巨像で、木造の仏像としては日本有数のものである。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO110 ) 露出補正 なし
191203_032.jpg
33.観音堂入り口
観音堂の内部は撮影禁止となっていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
191203_033.jpg
34.仏足石
下の放生池の傍にも仏足石があったが、観音堂の先にもあった。仏足石とは、仏陀の足の裏の形を石の上に刻んだもので、仏足跡とも書く。インド初期仏教では仏像はまだつくられず、法輪、菩提樹、塔などを拝んだが、仏足石も崇拝対象の一つ。足裏に千輻輪宝、金剛杵、双魚紋などの図がある。仏足石はインド,南アジアなどで拝まれ,日本では天平勝宝5年(753年)年刻の奈良県の薬師寺にある仏足石(国宝)が最も古いそうだ。ここのは古いものではない。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 31mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_034.jpg
35.冬桜
観音堂の先には観音ミュージアムと経蔵があり、そのわきに白い小さな花が咲く木があった。そばに行ってみると「子福桜」という札がかけられていた。コフクザクラとは、フユザクラとして総称されるサクラの一種であるが、花一輪につき2~3個のサクランボがなるという特性を持つ。これを子宝に恵まれたものとして「子福桜」と名付けられた。バラ科サクラ属の落葉小高木である。

   Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 105mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_035.jpg
36.錦鯉
経蔵の傍に水が流れる小さな池が作られていた。そこに錦鯉が泳いでいるが、この鯉は石に着いた苔を食べていた。 

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 98mm ISO1000 ) 露出補正 なし
191203_036.jpg
37.錦鯉が泳ぐ水が流れる池
池の水は澄んでいて、底に沈んだカエデの葉が見える。錦鯉は彩りに良い。経蔵の裏山は眺望散策路になっていて、通称「あじさい路」と呼ばれる。アジサイの季節には40種類以上、約2,500株のアジサイが小径に沿って咲く。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO160 ) 露出補正 なし
191203_037.jpg
38.見晴台からの眺め
   経蔵の前に海に向かって見晴台が作られていた。鎌倉の街並みと由比ヶ浜、遠く三浦半島まで見渡せる眺望は鎌倉随一と評される。天気の良い日には伊豆大島も見られる。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f8 1/500秒 50mm ISO100 ) 露出補正 なし
191203_038.jpg
39.参道の紅葉
阿弥陀堂の辺りから参道を見下ろす。堂宇の屋根と鎌倉の街と一緒にカエデの紅葉が撮れた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/500秒 80mm ISO140 ) 露出補正 なし
191203_039.jpg
40.地蔵堂
再び参道の中段にある地蔵堂の前に下りて来た。先の地蔵堂は帰依する信者の発願により建立された。その後、堂宇の老朽化に伴い平成15年に再建されたのが現在の地蔵堂だそうだ。鎌倉では例の少ない扇垂木の屋根が特徴という。お祀りする地蔵尊も御堂の再建にあわせて造立されたもの。まだ新しく、金色に輝いていた。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 50mm ISO720 ) 露出補正 -0.7段
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41.弁天窟
入り口下におりて境内の放生池を過ぎた辺りに、弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟があり、その名にちなみ窟内壁面には弁才天とその眷属である十六童子が彫られているほか、弁才天と同じ神様であるとされる民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)が祀られている。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
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42.弁天窟の内部
中は暗い。一番奥に弁才天  が彫られていて、撮ったが手振れさせてしまった。受付でもらった説明書によれば、寺伝では当山の弁才天像は弘法大師が廻国修行の折、唐山の岩窟に参籠し感得して自ら刻まれた尊像と言われ、江戸時代には「出世弁才天」の名で知られていた。現在その尊像は観音ミュージアムに収蔵され、弁天窟には代わりに「福徳弁才天」が祀られている。そして弁才天の眷属 である十六童子が彫られていた。写真はその一部である。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/500秒 38mm ISO125 ) 露出補正 なし
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43.書院
整えられた枯山水庭園の向こうに、写経道場として平成25年9月に竣工した書院が見えた。ここで毎日写経・写仏ができるそうだ。場内のほとんどが椅子席なので、正座が苦手な方でも心配ありませんと。

  Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO180 ) 露出補正 なし
191203_043.jpg
44.長谷寺山門を振り返る
やはり、「門かぶりの松」と長谷寺と書かれた赤い大きな提灯の山門は、鎌倉長谷寺の象徴的なアングルだと思う。拝観を終えて、退出するとき振り返ると、たまたま、人の姿がなくなった。

Nikon D750 Nikon 28-105mm f3.5-f4.5
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 28mm ISO200 ) 露出補正 なし
191203_044.jpg


2019年12月 9日

晩秋の保土ヶ谷公園 12月1日

この日はとても良い天気だった。近くのスーパー・マーケットへ車で出かけたが、あまりにも天気がよいので、帰りに保土ヶ谷公園へ行ってみることにした。日曜日なので駐車場も混んでいるかと思ったが、それほどでもなかった。
 横浜新道の星川ICから保土ヶ谷公園へ上がっていくバス通りは、毎年イチョウ並木がきれいだが、今年は色づくのが遅いのか、あまり美しくない。駐車場に車を入れる。1時間以内なら200円だ。
 保土ヶ谷公園で紅葉のきれいなところは、バス通りを渡ったところにある辻広場というところくらいしかない。しかし、辻広場のカエデも台風15号、19号の影響なのだろうか、傷んだ葉が多く、イマイチ鮮やかさがなかった。
 Canon G7X で撮ったのだが、ISO感度オートで上限を3200に設定、光量が十分あればISO125で、暗ければ3200まで上がっていくようにし、かつ、シャッタースピードは速めで撮りたいので、早めにISO感度が上がるようにしている。ところが気づかないうちにISO感度は3200固定になっていた。眼が悪くなっているので、その場で設定変更ができない。すべてISO3200になってしまったが、それほど画像は荒れていなかった。

1.カエデの紅葉 -1
保土ヶ谷公園の駐車場からバス通りを潜る地下道を抜けて、辻公園へ行く。紅く紅葉しているカエデの木があった。これはウチワカエデだったと思う。まだ紅葉していないカエデの木もあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし  
191201_001.jpg
2.イチョウの落ち葉
ベンチのある辻広場は憩いの場になっている。イチョウの木があるのだが、木に残っている葉が少ない。先日の台風で落ちてしまったのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191201_002.jpg
3.カエデの紅葉 -2
もう1本、紅葉しているウチワカエデらしき木がある。葉も比較的傷んでいない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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4.池にお映るもみじ
辻広場から下池、上池の方へ下ってくると、下池の水面に紅葉した小さなカエデの木が映っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f10 1/1250秒 31mm ISO3200 ) 露出補正 なし
191201_004.jpg
5.紅葉したカエデの葉
近寄って撮った。紅葉の仕方にバラつきがあり、彩りのグラデーションがきれいだ。しかし、傷んでいる葉も多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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6.イチョウの木
下池から桜ヶ丘高校へ出るほうに大きなイチョウの木がある。しかし、まだ、黄色くなっていない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/1250秒 37mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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7.バス通りのイチョウ並木
駐車場のほうへ戻りがてら、バス通りのイチョウ並木を見てみた。日当たりの良いところは大分黄色くなってきている。公園の球技場で野球をしてきたのだろうか、少年野球のチームが下りていく。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 31mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2018年11月22日

日光東照宮と古峯神社・古峯園 バスツアー(3) 古峯神社と古峯園 10月27日

日光東照宮近くのバス駐車場を出発し、日光宇都宮道路を走って約1時間半、栃木県鹿沼市の古峰ヶ原というところにある古峯神社に到着した。
 wikipediaによれば、「古峯神社は大芦川上流に位置し、もともと古峰ヶ原(こぶがはら)は修験者達の休息場だったらしい。その後天狗の社として関東、東北各地で信仰を集めるようになる。特に明治に入り1880年代以降、各地で開通する蒸気機関車が火の粉を撒き散らすようになったが当時の民家は茅葺きであるため火の粉に弱く、羽扇を持つ天狗が火防(ひぶせ)の霊験大として信仰を急速に集めるようになった。栃木でも1890年(明治23年)に日本鉄道日光支線(現JR日光線)が開通すると、一層盛んになった。関東・東北の各集落に「古峯講中」「こぶがはら講」が存在し、 村の代表が代参して、奉納された多数の天狗の面や額に見守られながら、お籠もりをする。一の鳥居(24.6m)は銅製としては日本最大の大きさを誇る。」とあった。その銅製の一の鳥居は、バスで通ってきたところだ。
 失礼ながら、神社への参拝は後にして先に、古峯園へ入る。古峯園は言うまでもなく、古峯神社の庭園だが、紅葉にはまだ早いと思っていた。ところが予想以上に見事な紅葉を見ることができた。古峯園は関東一と名高い大芦川の清流を引き、広大な自然の地形を生かして造られた面積はおおよそ82,500㎡(25000坪)の廻遊式日本庭園であるが、いつ造られたかは分からなかった。それほど古いものではないように思う。だが、この庭園は思っていたより立派だった。

52.「汽車弁当」
明治18年宇都宮駅開業と同時にゴマ塩おにぎり2個を竹の皮に包み5銭で売り出したのが発祥と言われる。その宇都宮の「汽車弁当」がこの日の昼食だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_052.jpg
53.前日光の山々
栃木県西部、鹿沼市の北西部、足尾山地にある地域。ヤマトタケルノミコト (日本武尊)を祀り、古峰神社は五穀豊穰と防火の神として知られる。一帯は前日光県立自然公園に属する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 67mm ISO160 ) 露出補正 なし
181027_053.jpg
54.大芦川の清流
大芦川の清流を眺めながら、古峯神社の参道を進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO640 ) 露出補正 なし
181027_054.jpg
55.古峯神社
鳥居をくぐって古峯神社の境内に入る。古峯神社は右側へ上がって行ったところにお社がある。紅葉が始まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 28mm ISO640 ) 露出補正 なし
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56.古峯園入り口
バスツアーの皆さんは神社への参拝は後回しにして、古峯園へと入っていく。古峯神社神苑「古峯園」、この庭園内には、裏千家の「又隠」(裏千家の代表的な茶室)を写した茶室「峯松庵」や、中京の名家神野家から茶席と待合が移築され、床柱と落掛には金閣寺の古材を使った茶室「翠滴」、水辺に錦鯉が群れ集う立礼席「静峯亭」など多くの数寄施設がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO800 ) 露出補正 なし
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57.大芦川に架かる橋
古峯園の門をくぐると、橋が掛かっていた。橋の途中から上流を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO800 ) 露出補正 なし
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58.古峯園への橋
古峯園の門をくぐって、橋を渡る。橋の上から古峯園入り口の門を振り返った。紅葉が良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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59.古峯園の池
橋を渡って庭園の中に入ると大きな池が広がる。池の向こうは紅葉が始まっていた。これは入り口から左側を眺めたところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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60.峯の茶屋 -1
池の右側には、積み上げられた石垣の上に「峯の茶屋」という茶店がある。池の対岸から眺める紅葉は、まだ少し早いようだが、美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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61.御神木 御神木があった。周りの苔がまた良い。神木はヒノキで、近郊の林業に携わっている人たちからこの古峯神社は「良い種木が採れる」「木が真直ぐにすくすく育つ」とされ、「子宝」「子授け」の神社と崇敬されているとのこと。推定樹齢250年、樹高32m 太さ2.9m 。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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62.「峯の滝」 -1
造られた滝だろうがなかなか風情がある。張り出したモミジと、緑のコントラストも良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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63.池と紅葉
池を右回りに「峰の茶屋」に進む。そこから見る池の対岸。池の水面に色づいた樹々が映る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO640 ) 露出補正 なし
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64.池の周り
池の周りは歩いて一周できる。池を4分の1ほど回ったところから、紅葉を背に立礼席「静峯亭」が見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181027_064.jpg
65.「峯の茶屋」 -2
ここで季節ごとに風雅な表情と彩りを持つ庭園を見ながら、食事(軽食・懐石料理)、甘味などをお楽しむことができるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 16mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181027_065.jpg
66.「峯の茶屋」からの眺め -1
「峯の茶屋は石垣の上にある。そこから峰の滝から池に流れ込む水を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 25mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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67.「峯の茶屋」からの眺め -2
「峯の茶屋」の石垣の上からは、自然の地形を生かして造られた、おおよそ82,500㎡(25000坪)の廻遊式日本庭園である古峯園のほぼ全景が眺められる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO800 ) 露出補正 なし
181027_067.jpg
68.ガラス戸に移る紅葉
「峯の茶屋」の座敷をのぞき込むと、そのガラス戸にモミジが映り込んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 21mm ISO3200 ) 露出補正 なし
181027_068.jpg
69.茶室
「翠滴」という茶室があった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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70.ウメモドキ
池の入り口から見た反対側は、木々の間を歩く道になっている。9月に舞岡公園で見たウメモドキはまだ葉が若かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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71.幹に絡む紅葉
葉の形を見るとどうもツタではなさそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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72.「峯の茶屋」 -3
振り返って「峯の茶屋」を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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73.「峯の滝」 -2
「峯の滝」の近くまで下りることができる。熱心に写真を撮っている先客があった。カエデの色が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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74.色鮮やかなカエデ
「峯の滝」から落ちてきた水を背景にモミジの葉が輝いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 65mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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75.「静峯亭」
池を4分の3周してきた。入ったときに池の左側に見えていた立礼席「静峯亭」のところへ来た。手を叩くと池の鯉が寄ってくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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76.古峯神社と天狗
古峯神社の祭神の使者である天狗は災厄を除災するとして古くから信仰を集めており、別名「天狗の社」とも呼ばれ、境内では大小様々な天狗に逢うことが出来るそうだ。昨今、ご朱印集めが流行っているようで、今回のツアーの参加者の中でも行く先々でご朱印をいただいている方がいた。ここのご朱印は興味がある。天狗の社と呼ばれるだけあって、様々な天狗が描かれているが、手書きであるので同じものはないとのことだ。この絵のものが欲しいと言っても、書く人が違えば無理なのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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77.古峯神社社殿
日光山を開いた勝道上人は、ここで修行を積み古峯の大神の御神意によって、日光開山の偉業を成しとげられたと伝えられる。 この縁起にもとづき、古峯神社を中心とする古峯ケ原は日光全山26院80坊の僧たちが、修行に励む霊地となり、明治の初めの神仏分離令で現在の古峯神社となった。社殿には江戸時代に奉納された鼻の高さがおよそ90cmもある大天狗の面が高下駄とともに掲げられている。 また、「天狗の宿」として知られる当社の参籠は、昔から全国に知れ亘り、翌朝黎明の一番祈祷を受けて下山する慣わしは創始以来執行され、当神社の一大特色だそうだ。厳粛に斎行されるこの一番祈祷を受けることにより、崇敬者はより一層の御神陵(みたまのふゆ)を賜るものとして深く信じられており、古来より今日に至る迄、変わることなく受け継がれているという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
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78.古峯神社の鳥居と参道
あとさきになってしまったが古峯神社社殿でお参りをして、バスの待つ駐車場へ戻る。鳥居と参道を振り返る。14:30に帰路に着く。秋の日は暮れるのが早い。今日は降水確率80%という予報だったが、雨が降ることはなく、ラッキーだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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2018年11月18日

日光東照宮と古峯神社・古峯園 バスツアー(2) 輪王寺大猷院 10月27日

東照宮で改修なった眩いばかりの「陽明門」や「三猿」を堪能した後、二荒山神社へ回って、輪王寺大猷院に向かったのは11時20分ごろだった。二荒山神社を神門から出て右側に、輪王寺大猷院の入り口がある。この時間になって、境内は霧が降りたような感じになったが、幸い雨は落ちてこなかった。
 今回の日帰りバスツアーのタイトルに「秋色に染まる日光東照宮・・・」とあったが、東照宮と二荒山神社では紅葉らしい紅葉は見られなかった。やっと、輪王寺の境内では色づいたモミジが見られた。
 輪王寺は東照宮、二荒山神社が神社なのに対しお寺なのだ。wikipediaによれば、輪王寺は、766年(天平神護2年)に下野国出身の奈良時代の僧、勝道上人により開創されたと伝えられている天台宗の門跡寺院である。明治初年の神仏分離令以後、東照宮、二荒山神社と併せて「二社一寺」と称されている。近世まではこれらを総称して「日光山」と呼ばれていた。現在、「日光山」は輪王寺の山号とされている。
 また、輪王寺は日光山中にある寺院群の総称でもあるのだ。表参道を上がってくると東照宮の手前に、輪王寺の境内があり、そこには現在修復中の三仏堂がある。少し余談になるが、東日本最大の木造建築ともいわれる「日光山 輪王寺・三仏堂」の約50年ぶりの修復工事(平成の大修理)が、平成19年から平成30年までの予定で行われている。約10年間という長期に渡っての大修繕である。三仏堂を覆う「素屋根」が完成し、地上26メートル、ビルの7階に位置する「天空回廊」が平成23年4月29日に設けられ、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学でき、さらに外に目を向ければ東西に広がる日光門前町の眺望が眺められる日光山の新名所となっていた。しかし、本堂(三仏堂)の修理完了へ向け、平成30年3月より素屋根の解体が開始され、「天空回廊」は3月31日をもって終了となった。残念。
 東照宮、二荒山神社のさらに奥の離れたところにある輪王寺大猷院は、徳川三代将軍「家光公」の廟所(墓所)である。

27.輪王寺大猷院 入口
二荒山神社の神門をでて下ってくると、右手に輪王寺大猷院の境内が見えた。実はここは、日光輪王寺本坊のすぐ近くなのだ。三仏堂のあたりから、輪王寺大猷院を含む広大な輪王寺境内を形成している。さらに中禅寺湖畔には、輪王寺の別院として中禅寺立木神社がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 21mm ISO400 ) 露出補正 なし
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28.常行堂
輪王寺大猷院のほうへ歩き出すと、すぐ左に常光堂があった。輪王寺のホームページによれば、常光堂は嘉祥元年(848年)に慈覚大師円仁によって、比叡山延暦寺の「にない堂」に模して建立された。純和様の宝形造で、隣の純唐様の法華堂との間に、歩廊を設け接続されている。この形式は大変珍しいもので、現在では比叡山延暦寺と、ここ輪王寺常行堂の二か所のみとなっているそうだ。常行堂の本尊阿弥陀如来の修理完成を記念して特別参拝が行われていた。

SONY C yber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 12mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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29.仁王門
常行堂の先の右側に、半分紅葉しているカエデがあった。その向こうに霧にかすんで仁王門が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO320 ) 露出補正 なし
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30.仁王門石段
仁王門の石段を上がっていくとその向こうに紅葉した木々が見えた。仁王門は輪王寺大猷院の最初の門で、重要文化財に指定されている立派な門だ。その黒と赤の深みと金の輝きは偉容である。口を開いた「阿形」と、口を閉じた「吽形」の2体の仁王像「金剛力士像」が安置されている。「阿形」は密迹金剛、「吽形」那羅延金剛。「阿吽の呼吸」はここから来ていると言われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO640 ) 露出補正 なし
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31.紅葉を撮る人
仁王門を入ると広場があった。右に御水舎があり、その左は二天門への石段がある。その間に色づいたカエデがあった。ここは東照宮と比べると、とても静かだ。輪王寺は寺なのだが、神社のように御水舎があるのは、明治時代前の神仏習合の名残である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 39mm ISO640 ) 露出補正 なし
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32.仁王門付近
仁王門の石段を上がって、二天門に続くところは広場になっている。そこに御水舎があるが、その傍の木々が紅葉を始めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO320 ) 露出補正 なし
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33.二天門
そのカエデの紅葉を眺めながら二天文の石段に向かう。輪王寺大猷院のHPのよれば、二天門は世界遺産日光の境内で1番大きな門だそうだ。桁行5間(約10m)、梁間3間(約6m)ある。持国天(じこくてん)、広目天(こうもくてん)の二天を安置している事から二天門と呼ばれている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 13mm ISO800 ) 露出補正 なし
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34.二天門とカエデ
紅葉はまだ十分ではないが、紅葉した赤い葉と、これから紅葉する緑の葉が美しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 31mm ISO800 ) 露出補正 なし
181027_034.jpg
35.二天門の像
門の正面左右には二天門の名の由来となる「二天」、四天王の内の「持国天」と「広目天」が安置されている。こちら側、すなわち正面の左側(東)を守護するのが「持国天」である。一方、右側(西)を守護するのが「広目天」だ。wikipediaによれば、四天王は、仏教の世界観における須弥山の中腹にある四天王天の四方に住んで、仏教を守護する四つの神(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)のことだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 13mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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36.二天門の扁額
二天門は重要文化財で、創建は1653年(承応2年)で2012年(平成24年)に再建されている。正面の扁額は、108代天皇「後水尾上皇(ごみずのおじょうこう)」による筆という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO2500 ) 露出補正 なし
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37.御水舎
二天門をくぐって、夜叉門へと続く石段の上は踊り場のようになっていて、ここから、御水舎と紅葉し始めたカエデを眺める。御水舎の屋根は四隅に各3本ずつ計12本の御影石の柱で支えられた構造をしていて東照宮の御水屋と同じ構造になっている。東照宮では御水屋と称され、ここ輪王寺大猷院では御水舎と呼ばれている。御水舎は 銅瓦葺切妻造り軒唐破風の建物で、天井には、狩野安信の龍の墨絵が描かれていて、その龍が水盤に映し出されることから、「龍鏡」、「水飲み龍」とも呼ばれていたそうだが、現在では墨が薄くなっているのではっきりとは映らなくなっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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38.二天門からの眺め
二天門の上から 御水舎の左を見ると、大きな建物と広い庭が眺められた。ひっそりとしている。これは竜光院だろうか? 大猷院霊廟別当所竜光院とすると、これも重要文化財に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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39.夜叉門への石段
石段は二天門から、夜叉門へと続く。写真は夜叉門から二天門を振り返ったところ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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40.拝殿 本殿
夜叉門をくぐると、拝殿、相の間、本殿が現れた。写真に見られる説明札には、「大猷院の中心となる建物で、国宝に指定されています。ここでは月に一度法要が行わら画ます。特に家光公の御命日にあたる4月20日の法要は大きなものです。手前から拝殿・相の間・本殿、と3っの部屋の並ぶ造りを権現づくりといいます。たくさんの金箔が使われていることから、別名を金閣殿と呼ばれています。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
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41.本殿
輪王寺大猷院のホームページによれば、拝殿に続く本殿の最奥部、「厨子(御宮殿/ごくうでん)」の中には、現在、宝物殿で初公開中の「家光公座像」と「御位牌」が、又その前後には、家光公の本地「釈迦如来」(非公開)が奉安されている。この建物を「廟(びょう)」といい、参り墓を意味し、一般の人たちの正式な参拝所となる。金、黒、赤の彩色をくまなく施された外観は、別名「金閣殿」の呼び名があるほど豪華で、江戸芸術の極みを示している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 11mm ISO2000 ) 露出補正 なし
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42.皇嘉門
夜叉門から入って本殿の右側に皇嘉門がある。もちろん重要文化財だ。大猷院の最も奥に位置する家光公廟へは、この「皇嘉門」から入る。中国、明朝の建築様式を取り入れたその形から、一名「竜宮門」とも呼ばれてる美しい建物でである。門を潜るときに見上げると、天上には「天女の画像」が描かれており、これから先が家光公の霊を奉る聖域であることを象徴している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
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43.石垣の苔
皇嘉門に続く本殿脇の石垣には苔がむしていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
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44.夜叉門
この写真は拝殿、本殿側から見た夜叉門である。夜叉門には、4体の夜叉「阿跋摩羅(あばつまら)、毘陀羅(びだら)、烏摩勒伽(うまろきゃ)、犍陀羅(けんだら)」が、安置されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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45.唐門
夜叉門を潜り拝殿の前、大猷院の中心に位置するのがこの唐門だ。輪王寺のホームページによれば、その名のように唐破風を持つ、一間一戸の小規模な門だが、隅々まで繊細な彫刻と金、白を基調とした彩色が施されており、その意匠装飾は大変気品のある。柱や貫・梁には七宝・麻の葉などの細かい地模様が彫られ、扉には上に鳳凰、下に唐草、前後の破風の下には雄雌の双鶴と白竜などの彫刻で余すところ無く、美しく装飾されている。両側の袖塀の羽目には多くの鳩が彫られ、百間百態の群鳩とされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
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46.夜叉門正面
戻る際に撮った写真なので、前後してしまったが、夜叉門の内側の写真である。背後に拝殿、本殿がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO800 ) 露出補正 なし
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47.二天門から
紅葉のポイントはここしかないので、再びカメラを向ける。皆さん、この色づいたカエデの写真を撮っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO640 ) 露出補正 なし
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48.灯篭の並ぶ道
さっき二天門の上から見た竜光院への道のようだ。並んだ灯篭がシャッターを押させた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
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49.灯篭と落ち葉
石燈籠の傘には、苔が生え、落ち葉が降る。落ち葉が真っ赤に染まったカエデの花なら、申し分ないのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO1250 ) 露出補正 なし
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50.二荒山神社の鳥居
輪王寺大猷院の二天門から、常行院のところへ戻ってきた。二荒山神社の鳥居とその奥に神門が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 42mm ISO1600 ) 露出補正 なし
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51.西参道
そろそろバスの駐車場へ戻らなくてはならない。西参道を緩やかに下っていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 34mm ISO1000 ) 露出補正 なし
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2017年12月17日

2泊3日の京都紅葉狩り(1) 東福寺 12月4日

東福寺のモミジを見たいと思い、京都へ行こうと計画した。だが、11月の終わりから12月のはじめにかけて、先にいろいろと予定が入っていた。少し遅いかなと案じつつホテルの予約を取ったのが12月4日、5日だった。
 東福寺は紅葉の時期はとても混雑するようだ。ガイドブックには朝いちばんが良いと書かれている。3割引きで乗れる「大人の休日」を利用し、12月4日は朝、6時発の「ひかり」を予約した。これで行くとちょうど2時間で京都に着く。到着後、2晩泊まるホテル近鉄京都駅に行って、荷物を預けた。チェックインは午後5時以降とのことだ。
 ホテルに荷物を預け、JR奈良線のホームに降りる。東福寺は次の駅だ。鴨川沿いに走る京阪電車の駅もある。東福寺駅には8時40分に到着した。降りる人はそれほど多くない。紅葉のピークを過ぎているのと朝早い時間だからだろう。全部で25寺院あるという東福寺の搭頭のいくつかに礼をしながら、「臥雲橋」にきた。ここから見る東福寺の「洗玉澗」という谷間のモミジの眺めには圧倒される。ただ、残念ながら紅葉は終わりに近づいていた。
  拝観券を求めて列に並び、まず、「通天橋」に入る。橋の手前から「洗玉澗」を歩いて見ると、紅葉が残っているところもあった。そして「通天橋」を渡って、「開山堂」、「普門院」を見て、いったん戻り、次に「方丈」に行き、昭和を代表する作庭家重森三玲が手掛けたという「八相の庭」を見た。モミジも美しかった。   このあと、「本堂」、「三門」にも行ったが、観光客の姿はまばらだった。
 次は嵯峨野、嵐山へ行くのだが、タクシーを使おうと思っていたのをやめて、再び東福寺駅に戻り、こんどは京都駅からJR嵯峨野線に乗って、嵯峨嵐山駅まで行った。

1.京都駅 JR奈良線
JR奈良線の各駅停車は、古いタイプの電車が使われていた。東福寺駅は京都駅から一駅である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 19mm ISO500 )露出補正 なし
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2.東福寺 塔頭 「同聚院」
東福寺は慧白山東福寺と号する臨済宗東福寺派の大本山である禅宗寺院だ。鎌倉時代に九条家の氏寺として創建され、奈良の東大寺と興福寺に因み東福寺と名付けられ、室町期には京都五山のひとつとして栄えたそうだ。その東福寺には25の搭頭がある。ここは「臥雲橋」へ向かう途中にあった「同聚院」だ。「同聚院」は文安元年(1444)に、東福寺第160世・文渓元作禅師が、その師の東福寺第129世・琴江令薫禅師を開山に勧請して創建した寺院という。本尊に不動明王を祀ることから通称「じゅうまん不動さん」と呼ばれる。その不動明王坐像(重文)は 、1006年(寛弘3)藤原道長が旧法性寺に建立した五大堂の中尊と伝えられ、他の4明王 は散逸し、この像だけが残ったのは火除け像として崇敬が厚かったからという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 )露出補正 なし
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3.「臥雲橋」
東福寺の渓谷に架けれた3つの橋は、「東福寺三名橋」と呼ばれる。 上流から「偃月橋」・ 「通天橋」・「臥雲橋「」で「臥雲橋」は「洗玉澗」の一番下流の橋だ。橋脚部分から100%木造の橋である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
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4.「臥雲橋」から眺める「洗玉澗」のモミジ
「臥雲橋」から「通天橋」を見上げるように眺める「洗玉澗」のモミジの光景は、いわば東福寺の紅葉のシンボルである。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (​ ​f​4.5 1/​250​秒 18mm ISO​2​​00​​​​ ​) 露出補正​ ​-0.段
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​5.「洗玉澗」のモミジと「通天橋」 -1​​
​モミジ​は散り始めていた。しかし、まだ、何とか見られるというところにとどまっていてくれた。​

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5.6 1/500秒 70mm ISO200 )露出補正 -0.3段
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6.「洗玉澗」のモミジと「通天橋」 -2​​
時刻は9時少し前。「通天橋」にはまだ人影がない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 60mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
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7.静かな道​​
「通天橋」の拝観受付へは「臥雲橋」をまっすぐ進んで、「経堂」の脇から入った。まだ、開門されておらず、しばらく列に並んだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f6 1/250秒 165mm ISO400 )露出補正 -0.3段
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8.「禅堂」のモミジ​​
「経堂」と「禅堂」の間の道で「通天橋」拝観の受付を待った。「禅堂」の前のモミジがまだきれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5.6 1/500秒 78mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
9.本坊庭園「八相の庭」拝観者の列​​
「通天橋」拝観と「八相の庭」拝観は別になっている。こちらはツアコンさんに引率された「八相の庭」受付の列。やはり、9時開園なのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
10.「洗玉澗」のモミジ -1
「通天橋」および「開山堂」の拝観料400円をお支払いして入園した。まっすぐ進むと「通天橋」だが、その「通天橋」が谷を渡る前に「洗玉澗」に下りてみた。モミジの葉が落葉の絨毯となって敷き詰められている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 35mm ISO200 )露出補正-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
11.「洗玉澗」のモミジ -2
入場整理をしていた女性に「何処がきれいですか」と尋ねたところ、「今は奥の壁に沿ったところが良いですよ」と教えてくれた。「洗玉澗」には約2,000本のカエデが植えられているという。

Nikon D5300Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 50mm ISO250 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
12.「通天橋」とモミジ -1
「通天橋」の周囲ににもまだ美しさが残っているモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 102mm ISO280 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
13.「通天橋」とモミジ -2
「通天橋」の人通りも多くなってきた。日が当たっているモミジは明るく透き通り輝く。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO補正 -0.3段
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 40mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
14.「洗玉澗」を歩く -1
深紅の葉のモミジもまだ残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 46mm ISO200 )露出補正 -0.3段
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15.「洗玉澗」を歩く -2
紅葉している大きな木があった。何にも遮られないところで陽を浴びて輝いている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
16.「洗玉澗」を歩く -3
同じカエデのようだが、樹によって葉の色が違う。地面はすっかり落葉で被われてしまっていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 -0.3段
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17.「洗玉澗」を歩く -4
同じようなショットをもう1枚。葉が陽の光を透過する。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 56mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
18.「洗玉澗」を歩く -5
白い壁との対比が映える赤いミミジだが、ほとんど葉が落ちてしまった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
19.「通天橋」から見るモミジ -1
地面に生える苔と真っ赤なモミジとの対比が美しい。奥の方から「通天橋」に上がり、橋の上から撮った。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 60mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
20.「通天橋」から見るモミジ -2
「通天橋」から「開山堂」へと進むコーナーのモミジが最高にきれいだった。まだ青い葉も残っている。自撮りをしようとする人たちが立ち止まる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5 1/250秒 62mm ISO1000 )露出補正-0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
21.「通天橋」から見るモミジ -3
「方丈」や「書院」の方向を見る。ここのモミジも色濃く残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 35mm ISO220 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
22.「通天橋」から見るモミジ -4
「通天橋」から「洗玉澗」を見下ろす。残念ながらモミジは終わりに近づいていた。11月の「勤労感謝の日」あたりが見ごろのようだった。下の臥雲橋」も見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
23.「通天橋」から見るモミジ -5
ところどころに、まだきれいに紅葉した葉をつけているモミジに心和まされる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.3 1/250秒 82mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.「八相の庭」南庭
「開山堂」「普門院」を拝観し、一旦外に出て本坊庭園「八相の庭」を拝観する。改めては拝観料400円を納め、靴を脱いで庫裡から上がる。まず、目にするのは南庭である。広さ20坪の枯山水庭園である南庭は18尺の長石を基本に巨石を剛健に配し、渦巻く砂紋によって「八海」を表しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.「八相の庭」西庭 「井田市松」
サツキの刈込と砂地とを葛石で方形に区切り、大きく市松模様に図案化されている。井の字に等分した古代中国の田制「井田」に因み、「井田市松」と呼ばれる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.方丈の「通天台」
大方丈に沿って北側に廻ると舞台のような「通天台」があった。出発前に見た「京都ぶらり歴史深訪」=京都が染まる紅葉名所10選=というTV番組で「通天台」が紹介されていた。ここから眺める「通天橋」とモミジが美しいというのだが、残念ながら機を失していた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 32mm ISO200 )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。
27.「八相の庭」北庭 「小市松」
大方丈の北側に面して「小市松」と呼ばれる庭がある。パンフレットの説明書きによれば、ウマスギゴケの緑との対比も色鮮やかな市松模様の敷石は、もと恩賜門に使われていたものである。サツキの丸刈りとの調和が誠に印象深く、彫刻家イサム・ノグチはこの庭を「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評した。秋には、背景の紅葉の赤色と、聖一国師が宋より持来したと言われる唐楓「通天紅葉」の黄金色とが織りなす色彩感あふれる空間となる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f3.5 1/250秒 18mm ISO280 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.最勝金剛院
「八相の庭」の見学を終え、再び庫裡から外に出た。本堂を右に見て進むと左への道の先に小さな門があり、その門の向こうに最勝金剛院が見えた。最勝金剛院は、九条家の墓を管理するために再興された東福寺の特別由緒寺院だそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f6 1/250秒 155mm ISO1250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.国宝「三門」
「三門」の前に来た。思遠池があった。池はハスの枯葉がいっぱいだった。「三門」は大仏様を思わせる室町初期の再建で、扁額にある「玅雲閣」は足利義持筆という。楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には極彩画が描かれているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.5 1/250秒 18mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.「思遠池」
「思遠池」には石橋がかかり、向こうには「勅使門」が見える。手前の石で囲われたところにはマガモがいた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f3.5 1/250秒 18mm ISO250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.「日下門」から
「本堂」「三門」を周るように歩いて、入ってきたのと同じ「日下門」から境内を出た。竹林を背景に名残りのモミジが可憐だった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f5.6 1/250秒 116mm ISO1800 )露出補正 なし
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32.「芬陀院」
「日下門」を出て左側に塔頭に一つである「芬陀院」があった。ここには雪舟が作庭したという庭園があることから雪舟寺とも呼ばれるという。wikipediaによれば、元亨年間(1321年~1324年)、一条経通が父一条内経のため、東福寺開山・円爾(聖一国師)の法孫にあたる定山祖禅を開山として創建された。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4 1/250秒 26mm ISO200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.ユキヤナギの黄葉
JR東福寺駅へ戻り道筋に、黄色く色づいた小さな木があった。寺の塀などとの絡みもきれいだ。これが何の木かわからなかったが、家内に写真を見せたらユキヤナギではないかという。帰ってきてネットで検索してみると、どうやらユキヤナギらしい。早春に白い小さな花を咲かせるユキヤナギからは想像できなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影( f4.8 1/250秒 56mm ISO250 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2017年12月12日

紅葉の浜離宮 11月25日

11月25日、母校の昭和39年卒体育会各部の忘年会があった。数人の世話人が幹事を引き受けて、会場の設定、案内、出欠のとりまとめなど、面倒を見てくれているが、頭が下がる。今年は60名が出席した。
 会は12時から始まり、2時半ごろにお開きになった。その時間では二次会もできない。 一人になったので、久しぶりに浜離宮恩賜庭園へ行ってみようと思う。新橋から地下街を抜けて汐留の先で地上に上がった。そこは浜離宮の「中の御門」にほど近い。時刻は3時半近くになっていた。「中の御門」から入って、築地川、東京湾、汐留川に囲まれた浜離宮を左回りにほぼ一周した。思ったより広い。(参照:東京都公園協会パンフレット
 周囲にはビルが林立している。ここは都会の中のオアシスだ。外国人観光客も多かった。紅葉が見られる日本庭園を歩いたが、この季節は日が暮れてくるのも早い。1時間ほど撮影を楽しんだ後、退出して帰路に着いた。

1.海岸通りのイチョウ並木
新橋駅から地下街を汐留シオサイトを通り抜け、地上に上がる。首都高速都心環状線の下、海岸通りの並木道を浜離宮の「中の御門」へと歩く。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 22mm ISO800 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.「中の御門」
3時15分、浜離宮恩賜公園には中の御門から入った。浜離宮恩賜公園は海水を引き入れた「潮入の池」と、2っの鴨場を伝え、江戸時代には江戸城の「出城」としての機能を果たしていた徳川将軍家の庭園である。HPによれば、この地は、寛永年間(1624~1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原だった。ここに初めて屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相 の松平綱重。承応3年(1654年)、綱重は将軍から海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てる許しを得た。その後、綱重の子供の綱豊(家宣) が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿と改められたという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 27mm ISO640 )露出補正 なし
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3.延遼館跡
「中の御門」を入って、北の方へ歩いていく。ここは明治2年に浜離宮内の迎賓館として整備され多くの国賓を迎えた延遼館があった跡と思う。真っ赤な紅葉が迎えてくれた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )露出補正 +0.7段
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4.林立するビル
汐留方面を眺めると、都会のビルが林立する。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 9mm ISO200 )露出補正 +0.7段
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5.都会のオアシス
浜離宮は都会のオアシス。汐留の再開発で周囲には大きなビルが建った。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 9mm ISO250 )露出補正 +0.7段
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6.「大手門橋」
左の大きなケヤキの木の右側に「大手門橋」が見える。背後のビルは電通のビルだろうか?

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2 1/1000秒 10mm ISO125 )露出補正 +0.3段
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7.「中の御門」を振り返る
紅葉はこの辺りが一番きれいだった。右側は延遼館跡だ。土曜日の午後、訪れる人は多い。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 20mm ISO500 )露出補正+1.0段
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8.住友ビルと日本通運ビル
紅葉している大きなケヤキの木の向こうに建つのは、住友ビルと、その左は日本通運ビルのようだ、

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 20mm ISO500 )露出補正 なし
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9.「三百年の松」
案内板には、宝永6年(1709)に6代将軍 徳川家宣が改修した時に植えられたと伝えられていると書かれていた。今年で既に308年経過している都内で最大級の黒松なのだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2 1/1000秒 10mm ISO800 )露出補正 +0.3段
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10.この木は?
きれいに色づいている木があった。モミジの木かと思ったら葉が違う。ハゼノキのようだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 30mm ISO1250 )露出補正+0.3段
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11.旧稲生神社
築地川に沿って水上バスの発着所の方へ歩いていくと、鳥居とお社があった。旧稲生(いなぶ)神社と呼ばれ、浜離宮庭園内に天明(1781年~1789年)、稲荷神社として建立されたそうだ。その後、明治時代に同じ浜離宮庭園内の現在の場所に移転してきたという。関東大震災で本殿は破損し、昭和6年に大修理が行われた。残念ながら現在は"ご神体"が無く、神社としての機能はない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2 1/1000秒 10mm ISO500 ) 露出補正 なし
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12.野外卓広場
旧稲生神社から南西へ歩いていく。ボタン園とお花畑があるが、この時期は何も咲いていない。その先に野外卓広場がある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1000秒 37mm ISO800 )露出補正 なし
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13.「内堀」
浜離宮は、現在では庭園というイメージが強いが、江戸時代には、庭園以外に、様々な機能を持っていたという。浜離宮にある内堀は、築地川とつながっていて、諸国から籾蔵に米を運ぶ運河として使用され、また、江戸城での必要物資を運び入れる港湾施設としても使われていたそうだ。内堀には荷揚げ場が見られる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 14mm ISO1000 )露出補正 なし
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14.「燕の御茶屋」
ますぐ進むと池がある。東京湾側からつながる「潮入の池」だ。茶屋の手前にカエデがアーチを作っていて、外国人のカップルが写真を撮っていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2000 )露出補正なし
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15.「松の御茶屋」
浜離宮中央の「潮入の池」の脇に松の御茶屋がある。「松の御茶屋」は、建てられた年ははっきりしていないようだが、11代将軍徳川家斉により建てられたそうだ。昭和19年11月29日の空襲により焼失してしまい、その後しばらく再建されなかったが平成22年に1億4千万円かけて復元されたのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 )露出補正 +0.7段
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16.御亭山
「松の御茶屋」を東に行くと御亭山がった。御亭山は「潮入りの池」の東側にあり、頂上と周囲の平地部の標高差は、約3m程度の小高い丘だ。登った上からは庭園内の周囲が見渡されるというが、そうとは気付かず登らなかった。ハゼノキが紅葉していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/1000秒 13mm ISO800 )露出補正+0.7段
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17.庚申堂鴨場 「小覗」
庚申堂鴨場は庭園内にある鴨狩りのための池である。鴨狩の方法としては、江戸時代は、鷹を使って鴨を捕獲する鷹狩りと、その後の二股の網を使って鴨を捕獲する又手狩りの2種類の方法があった。いずれも、鴨等の水鳥を近くまでおびき寄せるため、気付かれないように隠れていることが必要になる。水鳥が休む「元溜り」と言われる池を見渡せる「大覗」と呼ばれる監視所と「小覗」と言われる土手の陰、樹木の陰の他、小屋の陰に潜んで鴨等の近づくのを見張るための覗穴がある。庚申堂鴨場の名称は北東側に庚申堂があったことに由来するそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 )露出補正 なし
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18.庚申堂鴨場 「小覗」後ろ側
これは 「小覗」の裏側で「元溜り」から引き込み水路「引堀」につながっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/400秒 26mm ISO3200 )露出補正なし
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19.庚申堂鴨場 「引堀」
「元溜り」という大きな池から幾筋かの引き込み水路「引堀」がある。池には獲物の水鳥たちを「引堀」へ導き入れてくれるよう訓練された囮の家鴨が放たれている。周囲は高さ3mほどの土手で囲み、笹や竹、常緑樹などを隙間なく植えて人の気配を感じさせないようにし、飛来した水鳥が安心して休息できる環境を作る。「元溜り」を見渡せる監視所「大覗」から水鳥の集まり具合や、風向きを確認し、猟を行う「引堀」を決める。「引堀」の奥の 「小覗」に隠れた見張りが板木を叩きながらヒエやアワの餌をまき、囮で引き寄せられた水鳥を「引堀」の小土手から網や鷹を使って獲る猟を行っていた。庚申堂鴨場 は安政7年(1778年)に築造され、その後幾度かの改修が行われて現在の形になっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/640秒 26mm ISO3200 )露出補正 なし
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20.横堀水門
東京湾に面し、「潮入の池」に海水を引き入れている水門である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )露出補正 +0.3段
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21.海手お伝い橋
「潮入の池」を東京湾沿いに歩くを。サトザクラの仲間であるウコンザクラの葉が紅葉し、その向こうにお伝い橋が見える。お伝い橋は延長118mある総檜造りの橋で平成24年(2012年)に改修された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )露出補正 +0.7段
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22.サクラの紅葉の下で
この辺りはちょっと人が少ないところだった。若い2人の女性が紅葉したサクラの木の下に憩う。午後4時を過ぎて大分暗くなってきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.2 1/640秒 13mm ISO3200 )露出補正+0.3段
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23.中の橋から
「潮入の池」は中の橋で東京湾側の横堀と庭園内側の大泉水とに区切られている。向こうに見えるのは「中島の御茶屋」。池にはホシハジロが浮かんでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/60秒 32mm ISO640 )露出補正 +0.3段
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24.「中島の御茶屋」とモミジ
浜離宮の庭園にはあまりカエデの木は多くない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 )露出補正+0.3段
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25.「中島の御茶屋」と「松の御茶屋」
「中島の御茶屋」は宝永4年(1707年)に造られて以来、将軍をはじめ奥方、公家たちがここで庭園の見飽きぬ眺望を堪能した休憩所という。現在の建物は昭和58年(1983年)に再建したもの。若い女性たちが緋毛氈が敷かれた床几に座って和菓子を楽しんでいるようだ。向こうに見えるのは「松の御茶屋」。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/500秒 25mm ISO3200 )露出補正 なし
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26.池に映る大都会
「燕の御茶屋」を眺める池には大都会のビルが映り込む。平成27年に復元された「燕の御茶屋」の建築年代は、11代将軍家斉の時代の建築と考えられており、「燕」の名称の由来は燕形の釘隠金具が使われていたことから来ていると言われている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/500秒 22mm ISO3200 )露出補正 なし
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27.「中の御門」
大分暗くなってきてしまった。ほぼ庭園を一周したので、そろそろ引き上げることにする。入園した「中の御門」から外に出た。「中の御門」は、浜離宮恩賜庭園が造られた江戸時代からあった門だそうだ。明治初期には浜離宮の正門として皇族や諸外国の外交官を出迎えたという。しかし、関東大震災で壊れ、その後は撤去されたままとなっていたが平成17年に整備され現在の姿になったという。時間が早ければ、大手門から出て、銀座に出ても良かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
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2017年1月28日

企画展「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」と紅葉残る新宿御苑 12月14日

毎年、新宿御苑のインフォメーションセンターで開催されている「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」という日本チョウ類保全協会主催の企画展が昨年は12月13日から18日まで行われていたので、14日に行ってきた。
雨上がりの平日の午後だったので、会場には人影が少なかった。会場の奥まったところに展示されていた「南インドのアゲハ属チョウ類」というタイトルのビデオテープが目に入った。傍に「DVDご希望の方は住所・氏名を書いてはこの中に入れてください」と書かれていて、鉛筆とメモ用紙と箱が置いてあった。是非欲しいと思って、住所・氏名を書いたメモを箱の中に入れてきたところ、1週間ほどして郵便物が送られてきて、開封したところ、「南インドのアゲハ属チョウ類」ほか4編、計5編のDVDが入っていた。それらのDVDを製作された I さんという研究者のかたが送ってくださったのだ。私が展示会で残したメモに、5編あったDVDのうちどれが欲しいと書かなかったので、全部送ってくださった。幸い包に電話番号が記されていたので、さっそく電話をしてお礼を申し上げた次第である。費用をうかがったが無償でよいとのこと。重ね重ねご厚意に感謝した。
 内容は極めて学術的な研究内容であり、学会か何かで英語でプレゼンテーションされたものだろう。日本語で書かれた冊子も同封されていた。暮れから正月にかけて勉強させていただいている。

 会場で展示されていた写真を見たり、日本チョウ類保全協会のかたと話をしたりして小一時間ほど過ごした後、まだ紅葉が残っている静かな御苑の中を歩いた。

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新宿門に設置されていた園内図 (発行 国民公園協会・昭和造園グループ)

1.新宿御苑 旧新宿門衛所
この日は外苑前で用事を済ませた後、メトロで赤坂見附に出て、丸ノ内線に乗り換えて新宿御苑前から新宿御苑の新宿門を目指した。この旧新宿門は昭和2年の竣工で、1955年にできた現在の新宿門より少し手前の​​​この場所にあった。2002年の改修工事で綺麗に整備されたが、防犯上の配慮からか以前よりも窓の半分くらいが埋められて鉄格子が嵌められてしまったそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/50秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
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2.日本チョウ類保全協会企画展
企画展「チョウが消えていく~絶滅の危機にあるチョウを守る~」は新宿門を入ってすぐ左側のインフォメーションセンターで行われていた。会員の人たちの素晴らしい蝶の写真が展示されている。雨上がりの平日の午後なので、入場者は少ない。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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3.紅葉したカエデ
企画展を見終えて左回りに歩き始める。すぐ右側にまだ残っていたカエデの紅葉が見られた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
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4.カエデの落葉
散策路には赤い葉と黄色い葉が混じって、カエデの葉が落ちている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 33mm ISO125 ) 露出補正 なし
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5.カエデの古木
このカエデの木は幹が太く枝が垂れ下がり、貫禄すら感じられた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
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6.広い芝生の庭
左手にメタセコイヤの高い木があり、右手は存在感のあるハルニレの木が見える広い芝生の庭だ。この芝生の庭には自由に立ち入ることができる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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7.フユザクラ
休憩所になっている東屋の傍に桜のような花が咲いていた。フユザクラと書かれた札があった。冬桜といっても秋~冬に「冬の花」が咲き、春になって残りの「春の花」と2度咲くらしい。春には葉も一緒に出るという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 21mm ISO125 ) 露出補正 なし
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8.カエデの小道
日本庭園の方へ歩いていくと、カエデの落葉が敷き詰められた小道に出た。中国から来ている観光客のご夫婦が写真を撮っていたので、ご主人のスマホでツー・ショットを撮ってあげた。どこから来たのか尋ねたところ、「シーアン」(西安)とのこと。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 28mm ISO125 ) 露出補正 なし
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9.歴史建造物 旧御涼亭
日本庭園エリア内の上の池の傍に、旧御涼亭という歴史建造物があった。旧御涼亭は、昭和天皇が皇太子であったときに、そのご成婚記念に台湾在住の日本人が送ったものだそうだ。大正12年(1923年)に着工、そして昭和2年(1927年)に完成した中国建築だ。説明書きには、旧御涼亭は「台湾閣」と呼ばれるように清朝中期以降の台湾で用いられた閩南(びんなん)建築様式の特徴が取り入れられており、それらがこの建物の見どころになっていると書かれていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 19mm ISO125 ) 露出補正 なし
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10.フランス式整形庭園
新宿御苑の東側にフランス式整形庭園があり、2組4列のプラタナス並木がある。残念ながらプラタナスの葉は全部落ちてしまっていた。新宿御苑のホームページによると、プラタナスとは、スズカケノキ科スズカケノキ属の植物の総称のことで、スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種類の木がプラタナスと呼ばれている。ここのプラタナスは、ほとんどがモミジバスズカケノキだそうだ。プラタナスの葉は11月ごろ黄色く色づくという。その葉はカエデの葉を大きくしたような形をしている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/160秒 18mm ISO125 ) 露出補正 -0.7段
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11.ヒマラヤザクラ
そろそろ新宿門へ戻ろうと思い、玉藻池の脇を通って、重要文化財に指定されている旧洋館御休所を見ながら、サービスセンターのところへ来ると、ヒマラヤザクラが咲いていた。新宿御苑にはジュウガツザクラ、フユザクラ、コブクザクラとともに、晩秋から初冬にかけて花が咲くヒマラヤザクラがある。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
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12.紅葉するカエデの前で
さっき歩き始めたカエデのところに戻ってきた。人が多くなっている。新宿御苑は外国人観光客が多い。中国人と思われる女性がポーズを作って写真を撮られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 30mm ISO200 ) 露出補正 なし
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13.ドコモタワー
通称ドコモタワーと呼ばれているNTTドコモ代々木ビルが見える。 建物のスケールとしては地上50階ほどの高さがあるが、ビルとしての構造を持つのは全体の下半分程度(地上25階)までだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/80秒 24mm ISO125 ) 露出補正 +0.7段
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14.雷電稲荷
新宿門を退出して左へ、新宿駅南口の方へ歩いていくと、左側にこの雷電稲荷があった。首都圏の社寺情報サイトである「猫のあしあと」によると、「​​雷電稲荷神社の創建年代は不詳ですが、源義家が奥州征伐の途中雷雨にあい、小祠前で休んでいる時、一匹の白狐が現れ、義家の前で三回頭を下げたところ、雷雨がたちまち止んだことから雷電神社と呼ばれるようになったと伝えられています。昭和3年に花園神社に合祀され、宗教法人としては消滅しましたが、現在も鳥居と祠が残されています。」​と解説されていた。​​

​Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 33mm ISO250 ) 露出補正 なし
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2017年1月 8日

紅葉の鎌倉を散策(2) 東慶寺 12月5日

円覚寺総門から石段を下りて、横須賀線の踏切を渡り、鎌倉街道を左へ行く。5分ほど歩くと右側に東慶寺の山門にいたる石段が見えた。小さな山門である。東慶寺は円覚寺派の寺院であり、駆け込み寺として知られる。江戸時代には幕府寺社奉行も承認する縁切寺として知られ、女性の離婚に対する家庭裁判所の役割も果たしていたという。
 このお寺は本堂はそれほど大きくはないが奥に墓苑が続く。その紅葉がきれいだった。

15.山門にいたる石段
石段を上がると小さな山門がある。拝観料は200円だった。時刻は10時10分を回ったところで、参拝者の姿もあった。山門をくぐって左側に鐘楼があった。東慶寺の鐘楼は1916年(大正5年)に建てられ、1923年(大正12年)の関東大震災で唯一倒壊しなかった建築物だそうだ。吊されている梵鐘は、1350年(観応元年)の鋳造で材木座の補陀洛寺から移されたものという。昨年1月5日に伊豆韮山の本立寺を訪れた折、そこの鐘楼につるされていた鐘はここ東慶寺にあった梵鐘だと聞いた。以前に東慶寺あった鐘だろう。江戸中期に伊豆韮山の有力者であった江川氏の菩提寺である本立寺へ移されたとのことだ。

  Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8​​​ 1/​250​秒 48mm ISO220​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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16.本堂
美しい屋根の形は宝形造というらしい。本堂は「泰平殿」といい、本尊の釈迦如来坐像が祀られている。明治維新で寺領を失い修理も出来ずに荒れ果て、雨の日には「本堂の雨漏りがひどくて、傘をさしてお経を読んだ」という状態であったという。 その仏殿は1907年(明治40年)に先日行ってきた三溪園に移築された。現在の本堂はその後、1935年(昭和10年)に建てられたものである。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5​​​ 1/​250​秒 20mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
17.茶室「寒雲亭」​​
本堂の向かい側に茶室「寒雲亭」がある。wikipediaによれば、「寒雲亭」は千宗旦の遺構で、最初のものは1648年に京都に造られ、裏千家で最も古いお茶室とされる。 ただし1788年(天明8年)正月に京都で大火があり、伝来の道具や扁額、襖 は持ち出すことができたが、茶室は隣合わせだった表千家・裏千家共にすべて焼失している。 従って現在残るものは1788年から翌年にかけて同じ間取りで再建されたものである。 東慶寺の寒雲亭は明治時代に京都の裏千家から東京の久松家(元伊予松山藩久松松平家) に移築され、 その後、鎌倉材木座の堀越家を経て1960年(昭和35年)に東慶寺に寄進・移築されたものである。ここは非公開だった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2​​​ 1/​250​秒 32mm ISO800​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
18.十月桜​​​​
境内奥は墓苑になっているが、その手前に十月桜が咲いていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 210mm ISO1000​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
19.大きなカエデの木​​​​​​
墓苑の入り口に大きなカエデの木があり、紅葉していた。カエデはおおよそ128種存在するそうだ。日本で代表的なカエデはイロハモミジである。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5 1/​250​秒 44mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
20.墓苑
​​ 入り口でいただいたパンフレットによれば、境内奥には開山覚山仁、5世用堂尼、20世天秀尼や歴代住職の墓がある。その周りには宗演老師の居士であった野田大塊をはじめ、石井光男、鈴木大拙たちが眠っており、時を経て現在は安倍能成、出光佐三、岩波茂雄といったゆかりの哲学者、文学者、実業家たちも多く眠っている。出光佐三は出光興産の創業者。つい最近出光佐三をモデルにした映画「海賊と呼ばれた男」 を観た。この辺りは湿気の多いところで墓石は苔むしている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/​250​秒 26mm ISO450​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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21.墓所の仏像
どなたの墓かはわからないが、墓所には仏像が祀られていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5 1/​250​秒 66mm ISO1250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
22.緑を背景に色づいたカエデ
​​ 後ろにはこれから紅葉する緑のカエデがあり、手前のカエデの葉とのコントラストがきれいだった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 300mm ISO900​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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23.輝くカエデ​​
​​ 墓苑は暗い。その中で日の当たるところにある紅葉したカエデの葉が輝く。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3 1/​250​秒 300mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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24.本堂への門​​​​
​​ この門にあるカエデの古木は立派だ。残念ながら紅葉した葉は日影になってしまった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4 1/​250​秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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25.再び本堂へ
​​ さっきは参拝者が多かったので、美しい宝形造の屋根の本堂全体を撮れなかった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 18mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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26.本堂の釈迦如来坐像
​​ パンフレットでは、仏頭内部に墨書修理銘があり、それによると永生12年(1515年)火事が起こり、その時この像は取りだされ、仏師弘円が面部を彩色、寛文10年(1670年)仏師加賀が修理したこと、また別筆では大正の震災で大破したのを昭和初年、後藤弘慶が修理し、本堂に安置されたと記されている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5 1/​60​秒 70mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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27.イチョウとカエデの紅葉
墓苑に大きなイチョウの木が植えられていて黄色くなっていたが、その手前には赤く染まったカエデの葉が陽の光を浴びていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6 1/​250​秒 98mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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2016年12月29日

秋燃ゆる遠州三山紅葉めぐり(3) 可睡斎 11月29日

2時半に油山寺を出発し、可睡斎へ向かった。10分もかからぬうちにバスは可睡斎に着いた。もう日が傾きお始めている。
 可睡斎は曹洞宗の寺である。法多山尊永寺は厄除観音、油山寺は目の霊山であったが、可睡斎は火防総本殿で火伏にご利益があるという。1873年(明治6年)、秋葉山(静岡県浜松市)の神仏分離に伴い三尺坊大権現が遷座し、火防災除の寺となった。東京電気街の秋葉原の語源も、この「秋葉」だそうだ。遠州から秋葉三尺坊大権現を勧請し、鎮火神社を祀ったことが今の秋葉原という地名の起こりだそうだ。
 40分ほど、可睡斎の境内を見て回った。総門、山門から参道を進むと本堂(開山堂)がある。そこを左に曲がって右側に秋葉総本殿三尺坊御真殿があった。
  もう一つ、境内には東司という建物の別棟に大東司という昭和12年に完成したとても清潔で綺麗な水洗トイレがあったが見落としてしまった。トイレのど真ん中に、この世の一切の汚れを焼き尽くし、浄化の力を持ち、健康を守る「烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)」という仏像が祀られているそうだ。
 15時20分、可睡斎を後にして、帰路につく。法多山、油山寺、そして可睡斎ももっともっと時間をかけてみるべきところがたくさんあったように思う。袋井ICから東名に入り、来た時と同じように足柄で休憩した。厚木の手前から横浜町田ICまで若干渋滞があったものの7時前には横浜駅西口に帰り着いた。明日はゴルフだ。

161228_060.jpg
総門のところに掲げられていた境内案内図

41.可睡斎総門
バスの駐車場から門前を100mとほど歩くと可睡斎の総門に着いた。ツアコンさんの旗の後をぞろぞろと境内に入っていく。可睡斎は曹洞宗の寺で応永8年(1401年)創建で、開山は如仲天誾禅師(じょちゅうてんぎんぜんじ)とのこと。大本山永平寺(福井)・大本山總持寺(横浜)を両大本山とし、總持寺の直末寺院である。wikipediaによれば、1873年(明治6年)、秋葉山(あきはさん、静岡県浜松市)の神仏分離に伴い三尺坊大権現(さんしゃくぼうだいごんげん)が遷座され火防災除の寺となった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​ 1/​250​秒 28mm ISO280​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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42.山門の金剛力士像 開口(阿形像)
ネットで検索してみると、山門は禅宗寺院の正式な入口で、古くは寺の南と東西に面して3つ、あるいは参道に沿って3つ設けられたことからも三門または、山門と書かれた。また一つの門でも、空(くう)、無相(むそう)、無作(むさ)の三解脱門(さんげだつもん)の意味で三門(山門)とされたという。また可睡斎の山門は、昭和10年(1935年)に当時、建築界の重鎮、特に寺社建築の泰斗であった伊東忠太博士に設計依頼していたが、完成にまで至らず、このたび776年の歳月を経て、伊東忠太博士の設計図を基に平成22年(2010年)に落慶したそうだ。金剛力士は、仏教の護法善神(守護神)である天部の一つ。開口の阿形像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の二体を一対として、寺院の表門などに安置することが多い。一般には、仁王(本来は二王と書く)の名で親しまれている。彫刻師は岐阜県美濃の大橋祐瑞師。日本では寺院の入口の門の左右に仁王像が立っているのをしばしば見かける。像容は上半身裸形で、筋骨隆々とし、こうした造形は、寺院内に仏敵が入り込むことを防ぐ守護神としての性格を表しているという。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f9​​​ 1/​320​秒 32mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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43.山門の金剛力士像 閉口(吽形像)​​
こちらは口を結んだ口を結んだ吽形(うんぎょう)像。阿形像は怒りの表情を顕にし、吽形像は怒りを内に秘めた表情にするものが多い。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f7.1 1/​250​秒 31mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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44.座禅堂​​​​
山門を抜けて開山堂(本堂)への参道を進むと左手にこの座禅堂がある。ここで座禅体験ができるそうだ。正面左に慈母観音、右が五重塔。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5​​​ 1/​250​秒 32mm ISO250​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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45.開山堂(本堂) -1
ここは徳川家御霊屋である。徳川家康をはじめとする歴代将軍と先祖代々の位牌が祀られている。創建は1394~1428年頃と伝えられている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5​​​ 1/​250​秒 66mm ISO1600​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
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46.開山堂(本堂) -2
wikipediaによれば可睡斎の由緒は、徳川家康が幼い頃、武田信玄の軍から逃れ父と共に匿われた礼に訪れた際、席上で居眠りをする仙麟等膳和尚(第11代)を見た家康は「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚 、眠るべし」と言い、以来和尚が「可睡和尚」と呼ばれたことから、いつしか本来東陽軒であった寺の名も可睡斎となったとある。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5​​​ 1/​250​秒 18mm ISO280 ​) 露出補正​ ​なし
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47.開山堂(本堂) -2
左手前に法堂と書かれた説明板が見えるが、それには禅門法堂とは説法道場をさし、一般的には本堂と呼ばれると書かれていた。正面奥に正観世音菩薩が祀られている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5​​​ 1/​250​秒 18mm ISO320 ​) 露出補正​ ​なし
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48.大黒殿​​
可睡斎のホームページを見ると、大黒尊天は、インドのマハーカラ(摩訶迦羅)神だそうだ。バラモン教の自在天という神の化身で、戦いの神、富貴の神、食物台所の神といわれ、食堂にまつられていたという。可睡斎では、沢山の大黒様が祀られている。ここは本堂横にある大黒殿で昔から祀られている開運大黒尊天である。大黒天の左に白ウサギが見える。なにか黒いひげがある。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f8 1/​250​秒 28mm ISO200​ ) 露出補正​ ​なし
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49.秋葉総本殿三尺坊御真殿 -1
可睡斎のホームページによれば、可睡齋の秋葉総本殿は、明治6年に秋葉三尺坊大権現の真躰が秋葉山より当可睡齋に遷座したことからおこったものだそうだ。江戸時代には「秋葉信仰」が盛んで秋葉参りには大勢の信者が集まり、当時、秋葉山の山頂にあった秋葉寺の賑わいは、お伊勢参りをしのぐほどあったといわれている。その秋葉山から真躰が遷座された可睡斎は、明治時代以降、日本唯一の「火防パワースポット」、日本唯一の真躰をお祀する火防霊場だそうだ。可睡斎は、有栖川宮幟仁親王により「秋葉総本殿」の扁額があり、秋葉三尺坊大権現鎮座火防霊場として、全国津々浦々に名声が響き渡り、多くの信者の尊崇を受け今日に至っているとある。東京・秋葉原の語源も、この「秋葉」。遠州から秋葉三尺坊大権現を勧請(かんじょう)し、今の秋葉原に鎮火神社を祀ったことからとされている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f10 1/​400​秒 31mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.秋葉総本殿三尺坊御真殿 2​​
可睡斎は神社なのかお寺なのか?曹洞宗のお寺なのだが、1868年(明治元年)に明治政府によって神仏分離令が、1872年(明治5年)には修験宗廃止令が強行され、秋葉山も神仏分離を行うこととなった。明治5年に教部省は秋葉権現を三尺坊とは異なる鎮守と判断し、明治5年秋葉山を神道の秋葉大権現と仏教の秋葉寺に分離し、更に秋葉大権現を秋葉神社と改称した。​要するに秋葉権現は神社であり、三尺坊は寺ということのようだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5 1/​250​秒 18mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。161228_050.jpg
51.可睡斎位牌堂
ここは本殿から降りてきて右側にある位牌堂である。位牌堂だけに位牌がいっぱい安置されていた。位牌堂の入り口の両側には茶色と青色の象が置かれていた。なぜか調べてみたが判らなかった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 18mm ISO1000​ ) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.位牌堂の屋根とカエデ
可睡斎では紅葉はほとんど見られなかった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250​秒 48mm ISO220 ) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.座禅堂の裏側
座禅堂の裏側をちょっと覗いてみた。イチョウの葉が落ちていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
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54.池と魚籃観音
座禅殿の後ろには池があった。方丈庭園というらしい。池を渡る橋のところに魚籃観音がある。魚籃観音は魚類供養を願って、五十三世夬人が昭和60年4月建立した。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8 1/​250​秒 50mm ISO400 ) 露出補正​ ​なし
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55.おさすり大黒
境内本堂前に、福徳さずかるおさすり大黒尊天があった。一さすりで福を招き、二さすりで徳を授かり、三さすりで満足を戴くと記されていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/​250​秒 26mm ISO250 ) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.輪蔵​​
経蔵とも呼ばれ、この輪蔵を一回廻すとお釈迦様一代の説法すなわち一切経をよんだのと同じご利益いただけるという。学業成就のご利益があるそうだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5 1/​250​秒 18mm ISO1400 ) 露出補正​ ​なし
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57.可睡斎法堂(本堂)​​​​
山門を出る前に振り返って法堂を撮る。可睡51世高階瓏仙禅師50回忌と書かれたパネルがあった。51世高階瓏仙禅師は昭和の初年に福岡より入山した。コトバンクによると高階瓏仙は曹洞宗十八代管長。永平寺七十一世貫首。福岡県生。号は玉堂。出家して高階黙仙の門に入る。曹洞宗大学教授。福岡県安国寺・静岡県可睡斎の住職となり、のち総持寺、永平寺に移り住む。全日本仏教会会長。昭和43年(1968)寂、90才。とあった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f10 1/​400​秒 18mm ISO200 ) 露出補正​ ​なし
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58.可睡斎 東洋軒
総門を出て、門前をバスの駐車場へ歩く途中、右側に東洋軒というお堂があった。お堂の前に建てられた案内札には「当山五世対大路一遵和尚(1398年~1518年)は如仲天誾禅師について出家したことから禅師が一時寓止したと言われる久野場外の松樹下の大通庵を探り当て座禅をしていた。座禅中、毘沙門天の奇瑞を感得し、お告げ通り近くに一つのお堂を建て、東洋軒と名付けた。その東洋軒が可睡斎の始まりである。現在の建物は昭和60年に観音堂を移築したものである。」と記されていた。文言は難しい。むかし、職場のあった三越前に時々ランチをしに行った東洋軒というレストランがあったのを思い出した。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4 1/​250秒 18mm ISO200 ) 露出補正​ ​なし
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59.東洋軒とカエデ
東洋軒の前にカエデがあった。まだ少し紅葉には早いようだ。このあとバスに戻って帰路についた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.8 1/​250秒 22mm ISO200 ) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
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2016年12月18日

保土ヶ谷公園の紅葉 11月23日

だいぶ時間が経ってしまった11月23日のことである。近くに用事があって出かけたが、その足で、紅葉はどうなったのかと保土ヶ谷公園へ行ってみることことにした。 最近は保土ヶ谷公園へ行くときはバスで明神台まで行くことが多かったが、この日は、桜丘高校に近い公園の下側、つまり下池の方から入った。ここから公園を出たことはあったがが入ったことはない。
 「わんぱく広場」というところから「下池」の方へ続く散策路は思いのほか良い雰囲気だった。紅葉のポイントは少ないながら、高台になっている「ふれあい広場」や、私が見たいと思っていた「辻広場」のカエデも鮮やかに色づいていた。
  11月5日に「辻広場」に来たときは、カエデの葉はまだ緑色だったが、見事に紅葉していて、むしろ少し遅いくらいだった。11月5日に唯一紅葉していたトサミズキはすっかり葉を落としてしまっていた。
 帰りは明神台からバスに乗ったが、バス通りのイチョウは今年も見事で、散策路には黄色い絨毯が敷き詰められていた。

1.「わんぱく広場」から下池へ
授業を終えた桜丘高校の生徒たちとすれ違いながら、公園入り口の「わんぱく広場」から入る。気持ちの良い道だ。この日は思い付きで保土ヶ谷公園に来たので、小さなカメラしか持っていない。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 9mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.黄葉
この季節にここへ来たことがなかった。右の上は「梅園」でさらにその上はバス通りだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/60秒 15mm ISOオート ) 露出補正 なし
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3.「下池」
秋にはキタテハやツマグロヒョウモンが飛ぶところだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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4.紅葉と黄葉
「下池」のあたりは紅葉スポット。といってもこの2本の木だけだが。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 9mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.「ふれあいの森」
「下池」から「上池」へと歩く。「上池」のカルガモたちはじっとして動かない。さらにまっすぐ南西方向へ歩くと親子連れが遊ぶ「にぎわい広場」があって、左の階段の上を見ると紅葉している木があった。階段を上がったところが「ふれあい広場」だ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/100秒 13mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.「ふれあいの森」の紅葉
緑濃い木と紅葉した木が交互に並ぶ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/60秒 6mm ISOオート ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.「梅園」への木造の階段
「下池」へ戻ってきた。左に見える階段を上がると「梅園」に出る。2月には賑わう。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 15mm ISOオート ) 露出補正 なし
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8.「辻広場」の紅葉
「梅園」へ上がる階段を通り過ぎて、その先を「辻広場」に上がる。カエデが紅葉していた。少し遅いくらいだ。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/160秒 15mm ISOオート ) 露出補正 なし
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9.「辻広場」落ち葉
ウチワカエデやハナノキ(と思う)の落ち葉が木下を覆っていた。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 5mm ISOオート ) 露出補正 なし
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10.紅葉の下の親子連 「辻広場」
この日は祝日だったが人は少なかった。横浜新道の星川入り口から明神台へ上がってくる登り路には立派な銀杏並木があり、いま、見ごろである。保土ヶ谷公園に紅葉を見に来る人たちはそこが目当てである。「辻広場」まで来る人は少ない。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.8 1/160秒 17mm ISOオート ) 露出補正 なし
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11.「辻広場」のイチョウとカエデ -1
陽が当たるともっと輝くのだろうが・・・。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.8 1/200秒 17mm ISOオート ) 露出補正 なし
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12.「辻広場」のイチョウとカエデ -2
撮る対象は限られているので、アングルを変えて撮る。この日はいつもと違う保土ヶ谷公園を見た。来シーズンはもう少し早い時期に来てみよう。

Canon IXY900IS f2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/200秒 11mm ISOオート ) 露出補正 なし
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2014年9月30日

足利から渡良瀬渓谷沿いに日光へ 9月11日~12日 (3)織姫神社/ココ・ファーム/草木ダム→日光湯元へ 9/11


 雨の鑁阿寺を見て、香雲堂本店で「古印最中」を買って、次に足利の中心地の西側にある織姫神社をお参りした。渡良瀬川を見渡せる高台にあり、3人は車で上がって駐車場へ行ったが、私は境内まで229段の石段を上がっていった。幸いこのころには雨も小降りになっていた。
  昼食はココ・ファームというワイナリーでしようと決めていた。ココ・ファームの生い立ちは、1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇)によって山の急斜面に葡萄畑が開墾されたことに始まる。

 1969年、この葡萄畑の麓で、社会福祉法人・指定障害者支援施設こころみ学園がスタートした。社会福祉法人には葡萄をワインにするための果実酒製造免許が下付されないため、1984年有限会社樺崎産業(後のココ・ファーム・ワイナリー)が設立され、酒類製造免許を取得したという。有限会社ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害を持った人たちをはじめ、みんながいきいきと力を発揮できることを目的としていてつくられた会社である。聞くところによると、2000年に開催された九州沖縄サミットでは首里城での晩餐会の「乾杯」に同社のスパークリングワイン 「のぼ・ドゥミセック」が、 また記憶に新しい2008年洞爺湖サミットの公式晩餐会でも同社の赤ワイン 「風のルージュ」が使用される等、その高い品質で栃木はもちろん全国的にも知られる素晴らしい ワイナリーとなった。
  食事を楽しんだ後、足利から北関東自動車道へ入り、次の太田薮塚で下り、渡良瀬渓谷沿いの国道122号線を行き、途中、草木ダムで一休みし、日光清滝に出て、いろは坂から中禅寺湖畔へ上がった。

1.織姫神社の登り口
織姫神社の登り口の前で車から降ろしてもらった。3人はそのまま上にある駐車場まで行く。そして、境内まで229段あるという石段を登り始めた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f8 1/250秒 18mm ISO1000 ) 露出補正 なし
織姫神社の登り口;クリックすると大きな写真になります。
2.織姫神社 参道
参道になっている階段の途中で一息入れ、登ってきたところを見下ろしてみる。階段の石畳は雨に洗われてきれいだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f9 1/250秒 27mm ISO1400 ) 露出補正 なし
織姫神社 参道;クリックすると大きな写真になります。
3.織姫神社 境内
織姫神社社殿は昭和12年に建築された鉄筋コンクリート造りで、中央に拝殿、その両側に翼廊を配する形は日本古来の寝殿造り建築をモデルにしている。当時の神社建築は木造が主流であったが、設計者である小林福太郎(1882年~1938年)は鉄筋コンクリートを用いて木造の意匠を再現した。織姫神社は織物を中心とした足利の産業を信仰面から支えてきた存在であり、足利市の近代化を語る上で欠かせない貴重な文化遺産である。・・・と説明されていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f9 1/250秒 30mm ISO720 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内;クリックすると大きな写真になります。
4.織姫神社 境内からの眺め -1
織姫神社の中腹にある境内からは、渡良瀬川と足利の街が眺められた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 35mm ISO280 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内からの眺め -1;クリックすると大きな写真になります。
5.織姫神社 境内からの眺め -2
鉄道橋のように見えるが、鉄道は川の向こうに東武、手前にJRが走っている。橋は渡良瀬橋と言い、橋を渡って左に行くと東武鉄道の足利市駅だ。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
織姫神社 境内からの眺め -2;クリックすると大きな写真になります。
6.ココ・ファーム・ワイナリー
織姫神社を後にして、車で10分ほど北の方へ走って、本日の次の目的であったココ・ファーム・ワイナリーに着いた。さっそく、Cafeに入り、案内されて、雨が止んだテラス席に座った。ランチコースを注文し、デキャンタで白ワインを注文した。グラスには2013の文字が見えるが、ワインは樽で10年以上蓄えられたものだという。少し、発泡性を感じるさわやかなワインだった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/320秒 18mm ISO200 ) 露出補正 なし
ココ・ファーム・ワイナリー;クリックすると大きな写真になります。
7.急斜面のブドウ畑でカラスを追う人
Cafeのテラス席から見える急斜面に造られたブドウ畑のほうから、「ジャン、ジャン、ジャン」とドラのような音が聞こえてきた。見ると、人がブドウ畑のてっぺん近くに立って、何かを打ち鳴らしていた。聞いてみると、カラスを追っているのだという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし
急斜面のブドウ畑でカラスを追う人;クリックすると大きな写真になります。
8.ココ・ファームの Cafe
Cafeの屋内のテーブルと、テラス席からは、ブドウ畑を見ながら食事ができるようになっている。Cafeでのみ飲める自家製の特別ワインがあるというが、それが私たちが飲んだワインだったのだろうか。ワイン・ショップもあったので、今晩、食後に飲む赤ワインを1本購入した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f10 1/250秒 22mm ISO2500 ) 露出補正 なし
ココ・ファームの Cafe;クリックすると大きな写真になります。
9.草木ダム
ココ・ファームでの食事を終えて、ワインを飲まないで我慢していただいた、友人のご主人に運転をしていただき、渡良瀬渓谷沿いの国道122号線を足尾銅山のほうへ進む。有名な富弘美術館の少し手前に草木ダムとダム湖があった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
草木ダム;クリックすると大きな写真になります。
10.草木ダム 噴水
対岸近く、ダム湖の湖上で噴水が吹き上がった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
草木ダム 噴水;クリックすると大きな写真になります。
11.木になるイチゴのような実
イチゴのような大きさ、形、色をした実がなっている木があった。後日、調べてみたところ、どうやらヤマボウシのようだ。ヤマボウシは6月に舞岡公園で白い花を咲かせていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 18mm ISO640 ) 露出補正 なし
木になるイチゴのような実;クリックすると大きな写真になります。
12.竜頭の滝
国道122号線はわたらせ渓谷鉄道に沿って走るが、並走するところはなく、列車を見ることはなかった。沿線には富弘美術館、足尾銅山などがあるが今回は割愛し、そのまま日光の清滝に出て、国道120号線のいろは坂を中禅寺湖へ上った。車の数は少なかった。国道120号線が中禅寺湖を離れると、竜頭の滝の上に出た。車を停められたので湯川にかかる橋から中禅寺湖を眺める。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/250秒 34mm ISO1800 ) 露出補正 なし
竜頭の滝;クリックすると大きな写真になります。
13.竜頭の滝の上流
橋から上流も、狭い谷にようになっていて、水量も多い。紅葉の頃はきれいだと思う。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
絞り優先オートで撮影  ( f11 1/200秒 26mm ISO6400 ) 露出補正 なし
竜頭の滝の上流;クリックすると大きな写真になります。
14.湯元温泉到着
午後4時半ごろに湯元温泉に到着した。今宵の宿である「休暇村日光湯元」にチェックインしたあと、風呂を浴びる前に、周囲を散歩した。「休暇村日光湯元」は1994年に全面改築されたが、その設計を担当したのは2005年に亡くなられた建築家の清家清さんであることを知った。その頃の作品では、八景島シーパラダイスや鎌倉プリンスがある。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/70秒 8mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
湯元温泉到着;クリックすると大きな写真になります。
15.湯ノ湖と大きなサギ
湯ノ湖畔に出るころには、少し暗くなってきていた。湖の奥の方に白い大きなサギが倒れた木に止まっている。アオサギだと思う。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 92mm ISO800 ) 露出補正 -1.7段
湯ノ湖と大きなサギ;クリックすると大きな写真になります。
16.湯ノ湖を渡るサギ
しばらくすると、その大きなサギはゆっくりと羽ばたいて、湖面を対岸に向け飛んで行った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/125秒 92mm ISO800 ) 露出補正 -1.7段
湯ノ湖を渡るサギ;クリックすると大きな写真になります。
17.マガモ
湯ノ湖には鴨もいた。カルガモだと思っていた。しかし、くちばしの先だけではなく、全体が黄色っぽい。顔の模様、特に目の周りにカルガモの特徴がないので、マガモの♀だと思う。また、マガモの非繁殖期のオスはメスとよく似た羽色(エクリプス)になるそうだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/120秒 44mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マガモ;クリックすると大きな写真になります。
18.暮れゆく湯ノ湖
空に浮かぶ雲の色が茜色に染まってきた。男体山が湖面に映る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/680秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
暮れゆく湯ノ湖;クリックすると大きな写真になります。
19.スキー場のリフト
湯ノ湖の湖畔を離れて、背後の山のほうを歩いてみた。そこにはスキー場があり、今の季節には使われていないリフトがあった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/85秒 66mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
スキー場のリフト;クリックすると大きな写真になります。
20.シカ
ゲレンデとなっている草地の上には、シカの糞がいっぱい落ちていて気を付けて歩かないと踏んでしまう。遠くにシカを見つけた。数頭が群れになっていて、こちらを見ているシカがいる。やがてキューンという甲高い鳴き声が聞こえたかと思うと、一斉に林の中に駆け込んでいった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/150秒 103mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
シカ;クリックすると大きな写真になります。
21.近づく秋
葉を赤く染めはじめたカエデの木があった。秋はすぐそこまで来ている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/52秒 21mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
近づく秋;クリックすると大きな写真になります。
22.休暇村日光湯元
小一時間の散歩を終え、今宵の宿へ戻ってきた。時間は5時半を少し回ったところで、7時からの夕食までの時間、ゆっくりと温泉に浸かった。露天風呂が良かった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/60秒 16mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
休暇村日光湯元;クリックすると大きな写真になります。


 訪れた地点については、奥日光旅行地図を参照ください。

2014年1月 8日

日本チョウ類保全協会企画写真展 新宿御苑 12月22日


 昨年のことで恐縮であるが、記録として残しておきたいと思うので、アップさせていただく。
 昨年12月、蝶に関連したウェブサイトを閲覧していたところ、12月17日~23日まで、新宿御苑のインフォメーションセンターで、日本チョウ類保全協会が主催する、「チョウが消えてゆく ~絶滅の危機にあるチョウを守る~」という、写真展およびパネル展示などが行われていることを知った。22日、23日の両日は、小講演会も行われるとある。
 22日に行ってみた。午後から行われたお二人の講演を聴かせていただいたが、とても参考になった。
 新宿御苑は12月半ばを過ぎ、僅かに紅葉したカエデ類が残るだけで、花も少なく、見るものはほとんどなかった。

1.新宿御苑千駄ヶ谷門
新宿まで湘南新宿ラインで行き、「チョウが消えてゆく ~絶滅の危機にあるチョウを守る~」という企画展が行われているインフォメーションのある新宿門へ歩こうと思っていたが、道を間違えて千駄ヶ谷門へ回るはめになった。3連休の真ん中の日曜日だったが、人は少なかった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/560秒 9.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
新宿御苑千駄ヶ谷門;クリックすると大きな写真になります。
2.メタセコイヤ
千駄ヶ谷門から新宿門へ行くには園内をその反対側まで歩かなくてはならない。芝生広場の向こうに、メタセコイヤの木が寒そうにと立っていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/695秒 15.0mm ISO100 ) 露出補正 なし
メタセコイヤ;クリックすると大きな写真になります。
3.カツラの樹
大きなカツラの樹があった。その太い幹に養生がなされていた。私が卓球を始めたころ、卓球のラケットに使用する板はヒノキが主流だった。ところが一時、カツラ材が反発が良いということで人気になったことがあった。ところがカツラはとても重い。あまり広まることはなかった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/1000秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
カツラの樹;クリックすると大きな写真になります。
4.カリン
10月の終わりに新横浜公園へ行った時に、民家に植えられたカリンの樹に実がなっているのを見た。その時は枝にまだ葉が残っていたが、ここではもうすっかり葉は落ちてしまっていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/400秒 138.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
カリン;クリックすると大きな写真になります。
5.日本庭園
カリンの樹があったところは、御苑のほぼ中央で、その左右に池があり、日本庭園が築かれている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/350秒 32.7mm ISO200 ) 露出補正 なし
日本庭園;クリックすると大きな写真になります。
6.カエデ
新宿門という案内板に従って進むと左手に、深紅に紅葉しているカエデの木が見えた。そばに行ってみると、すでに枯れ始めている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/105秒 20.8mm ISO400 ) 露出補正 なし
カエデ;クリックすると大きな写真になります。
7.黄色いカエデ
これもカエデだと思う。黄色く紅葉している葉がまだきれいだった。日本のカエデとして代表されるのは、イロハモミジだそうだ。カエデとはカエデ科カエデ属 の木の総称で、 モミジとも呼ばれるが、その場合は様々な樹木の紅葉を総称して用いられている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/320秒 38.1mm ISO500 ) 露出補正 なし
黄色いカエデ;クリックすると大きな写真になります。
8.インフォメーションセンター入口
ようやく新宿門に着いた。「チョウが消えてゆく ~絶滅の危機にあるチョウを守る~」の会場であるインフォメーションに入るには、いったん新宿門を出なくてはならない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/114秒 8.1mm ISO400 ) 露出補正 なし
インフォメーションセンター入口;クリックすると大きな写真になります。
9.講演とパネル展示
13時30分から日本チョウ類保全協会の中村康弘さんによる「絶滅危機の蝶を守る」と題した講演があった。人の生活の変化により里山の環境が変化し、里山に結びついていた生き物の行き場所がなくなっていること、また、小笠原諸島の特産種であるオガサワラシジミは、外来生物であるグリーンアノール(トカゲの一種)により捕食され、また、外来植物により、オガサワラシジミの食樹であるコブガシ類やオオバシマムラサキが、日陰となり成長できなくなっていることなどが原因で、数が減っている・・・など、とても参考になる話を聞くことが出来た。小笠原ではグリーンアノールの駆除や、外来樹の駆除活動が行われているということだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/125秒 11.5mm ISO400 ) 露出補正 なし
講演とパネル展示;クリックすると大きな写真になります。
10.会場風景
中村康弘さんの講演と、次の15:00からの鶴藤俊和さん(日本チョウ類保全協会会員)の「チョウの舞う風景」と題された講演との間に、会場のパネルや写真の展示を見せていただいた。フィールドでお会いしていて、お顔を存じ上げている方もいらっしゃった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/141秒 6.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
1会場風景;クリックすると大きな写真になります。
11.コンピュータで蝶を楽しむ
パソコンで蝶の標本を描いたり、蝶画を楽しまれたり、蝶の標本を創られている会員の方がおられ、その作品が展示されていた。これは、スカシジャノメの翅をコンピュータで創った標本箱?だ。良くできているので驚いた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/65秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
コンピュータで蝶を楽しむ;クリックすると大きな写真になります。
12.蝶の木版画
これは名古屋にお住いの版画家の方による蝶の木版画である。これも見事で欲しくなってしまう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/160秒 7.3mm ISO400 ) 露出補正 なし
蝶の木版画;クリックすると大きな写真になります。
13.トウカエデ
次の鶴藤さんの講演までちょっと時間があったのでインフォメーションセンターの食堂でコーヒーを一杯飲んだ。窓の外に、トウカエデの黄色い葉が見えた。鶴藤俊和さん(日本チョウ類保全協会会員)の講演「チョウの舞う風景」では、関東の里山や、信州・上高地で撮影された蝶の写真のスライドをたくさん見せていただいた。構図、背景が素晴らしく良い。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/90秒 19.0mm ISO400 ) 露出補正 なし
トウカエデ;クリックすると大きな写真になります。
14.新宿門
インフォメーションセンターを出て、新宿門を振り返る。4時15分前、寒くなってきた。そろそろ帰る人が多い。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F3.6 1/265秒 9.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
新宿門;クリックすると大きな写真になります。
15.スイセン"ペーパーホワイト"
新宿御苑には花は何も咲いていなかったが、唯一、このスイセンが咲いていた。銀杏の落ち葉が背景になる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.0 1/107秒 79.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
スイセン;クリックすると大きな写真になります。


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