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2023年7月12日

久しぶりにオオムラサキの姿を満喫 ① 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

天気予報と北杜市オオムラサキセンターのコラム「オオムラサキの様子」を見ながらいつ行こうかと思案していた。「オオムラサキの様子」を見ていると、6月26日には "メスも羽化しました"最盛期は7月の第1~2週ごろと、29日には"続々"と、そして7月4日は"見頃♬"となった。きれいな個体を見たかったので、6月の終わりから7月初めにかけていきたかったが、都合がつかず、天気もいまいちだった。結局7月6日を選んだ。
 天気予報通り、7月6日は快晴で、気温も高くなった。マイカーで7時に自宅を出発した。国道16号バイパスから横浜・町田インターで東名高速に上がる。海老名SAで小休止し、昼飯と飲み物を買い込んだ。
 中央道の笹子トンネルを抜けて勝沼あたりに来ると、道は甲府盆地へと下っていく。正面に南アルプスが見える。正面に間ノ岳3,180m、右に小さく北岳3,193m、左には農鳥岳3,025mが雲一つなくはっきりと見えた。甲斐駒2,966mは北岳よりさらに右の方だ。農鳥岳の左には悪沢岳3,141m、赤石岳3,120mも見える。
 オオムラサキは最盛期だった。♂も♀も個体数は多い。1000頭近く飛んでいるのではなかろうか?
 私が到着し、ビバリウムに入ったのは、10時頃だったが、カメラを手にした愛好家の男性が5〜6人、それと学習教室で、先生に引率された小学校の生徒さんたちが大勢入場されていた。

000_230706001 X700 オオムラサキセンタ 甲斐駒 RX10M4.jpg
オオムラサキセンターの駐車場から見た甲斐駒ケ岳(2,966m) 2023年7月6日
山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

 

000_230706228tx X700 〇北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg
オオムラサキ♂の雄姿 2023年7月6日 山梨県北杜市日野春 北杜市オオムラサキセンター

001_230706006 X900 オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 1.餌場に集まるオオムラサキ
広さ1,400㎡の鉄骨ネット張りのビバリウム(生物本来の生息環境を再現した飼育・展示用の自然動物園。生態動物園のこと)には3様式の餌場が設けられている、ひとつは①本来の樹液のように木の幹にオオムラサキが好む発酵させた蜜状の液を塗ったもの、次に、②高さ1mくらいに切った灌木の切断面上にバナナなど?を発酵させ載せたもの、3っ目は発酵させた液などを入れた皿状の容器である。これらが全部で10か所以上は設けられている。ここには約10頭のオオムラサキが集まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 98mm ISO2000 ) 露出補正 なし
002_230706212 X900 〇北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 2.オオムラサキ♀ -1
♂はすでに羽化してから数日を経ている個体もあり、傷のない完全な個体を見つけるのは難しい。♀は♂より遅れて発生してくるので、きれいな個体が多かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
003_230706214 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 3.オオムラサキ♂ -1
これはきれいな個体だった。紫色があざやかに映える位置にまわって撮影する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
004_230706233 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 4.オオムラサキ♂ -2
ブルーの輝きが鮮やかだった。残念ながら前翅の先端が切れてしまっている。ビバリウムの囲いにぶつかるからだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
005_230706013m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 5.樹液状の餌場に集まるオオムラサキ
比較的新鮮な個体がいる。♂の後翅の内縁近くの翅脈は直線的なのに対し、♀では湾曲するのだが、裏面から雌雄の同定はよく見ないと解らない。写真では上に止まっている2頭が♂のようで、下に並んで止まっている2頭は♀と思われる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 46mm ISO3200 ) 露出補正 なし
006_230706016m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 6.切株の餌場に集まるオオムラサキ
高さ1mほどの比較的細い切株の切断面に、オオムラサキの好む餌が置かれている。自然界では、オオムラサキは雑木林のクヌギ、コナラ、ミズナラ、クリなどの樹液を好んで吸う。ビバリウムに置かれた食餌は当センター特製のものなのだろう。見た目はバナナの皮を発酵させたように見える。オオムラサキは入れ替わるように翔んでくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 48mm ISO3200 ) 露出補正 なし
007_230706245 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 7.樹液状の食餌どころに集まるオオムラサキ
開翅した♂が陽を浴びて輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 105mm ISO900 ) 露出補正 なし
008_230706019 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 8.オオムラサキ♀ -2
カメラを構えると、こちらに目を向けているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 36mm ISO320 ) 露出補正 なし
009_230706253 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 9.オオムラサキ♀ -3
判定は難しいが、この3頭は♀のように思える。3頭とも容姿端麗で、羽化してからあまり時間は経っていないようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO2500 ) 露出補正 なし
010_230706256 X900 〇北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 10.オオムラサキ♀ -4
この個体は明らかに♀だ。後翅内縁の支脈が湾曲している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_230706258t X900 〇北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 11.オオムラサキ♀ -5
大きな♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8.0 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
012_230706029m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 12.オオムラサキ♂と♀
♂(上)と♀が向かい合っている。このように♀が♂に向かい合うのは交尾拒否のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_230706036m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム 子供たち RX10M4.jpg 13.生態観察
先生に引率された小学生たちが生態観察に来ている。時間で決められているようで、一度に何組も入っては来ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO800 ) 露出補正 なし
014_230706268 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ Z50 Z105mc.jpg 14.オオムラサキ♂ -3
陽の光を浴びて、ひときわ青紫色が輝く♂だ。羽化したばかりのきれいな個体である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
015_230706042 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 15.オオムラサキ♂ -4
頭の側から撮らないと青紫色の輝きは乏しいようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 164mm ISO640 ) 露出補正 なし
016_230706045 X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 16.2頭のオオムラサキ♂
両者にピントが合って、良く撮れたと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 70mm ISO1000 ) 露出補正 なし
017_230706052m X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 17.オオムラサキ♂ -5
なかなかこちらが望むような位置に止まってはくれない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f4.0 1/1250秒 203mm ISO1250 ) 露出補正 なし
018_230706072 X900 ◎オオムラサキセンタ ビバリウム 幼虫 RX10M4.jpg 18.オオムラサキ終齢幼虫 -1
オオムラサキは、卵から10日くらいで孵化して1齢幼虫になる。エノキの葉を食べて、脱皮を繰り返し、4齢幼虫で越冬する。冬を越し、エノキの葉が芽吹き始める4月中旬、活動を再開した4齢幼虫はエノキの葉を食べ、5齢幼虫、そして十分に成長した6齢幼虫(終齢幼虫)はエノキの葉裏で蛹になり、6月下旬頃から羽化が始まる。♂の方が♀より早く羽化が始まる。成虫が見られるのは1年のうち、夏の間のわずかな期間である。エノキの葉にいた写真の蛹は大きく育った終齢幼虫で蛹になる準備が始まるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
019_230706077t X900 〇オオムラサキセンタ ビバリウム RX10M4.jpg 19.児童の帽子に止まるオオムラサキ
女の子の黄色い帽子にオオムラサキが止まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先で撮影 ( f3.5 1/1250秒 35mm ISO500 ) 露出補正 なし
020_230706272 X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ 幼虫 Z50 Z105mc.jpg 20.オオムラサキ終齢幼虫 -2
先ほどの終齢幼虫とは別の個体である。終齢幼虫は25日位するとエノキの葉の付け根のあたりに台座を作り、尾端を固定し、頭を下にしてぶら下がるが、これは尾端を固定するための準備をしているところと見えた。前蛹になる準備が始まるのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし

2021年1月27日

蝶 自選年間ベスト10 (18) 2020年

2020年はコロナ禍の1年であった。緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出も自粛が要請された。一方で、経済活動を促すため、Go To トラベル など振興策も出されたのだが。
 ポイントは「三密」回避である。マイカーで野山へ行き、チョウを追う という行動は問題なかろうと考え、主に日帰りの撮影行を試みた。感染者の数が落ち着いたころ、Go To トラベルを利用して、軽井沢、南房総へも行ってきた。日帰りで行った入笠山では、多くの高原の蝶と戯れ、メスグロヒョウモンの斑紋異常個体の撮影もできた。
 ゴルフ、同窓会、飲み会などは、極端に減ってしまったが、チョウの写真に関しては、遠出こそ出来なかったものの、シャッターを押した回数は減らなかったと思う。
 秋には嬉しいこともあった。 偶然にも近所の公園で、十数日間にわたり、何頭かのクロマダラソテツシジミに巡り会えた。新鮮な個体もいたので、どこか近くで発生していたものと思う。三浦半島での記録はネットで知ったが、横浜市では珍しいと思う。

 いま、再び緊急事態宣言が出されている。東京都は1月7日に2,447人、神奈川は1月9日に995人の新規感染者が出て、それぞれ過去最多となった。重症になられる患者さん、亡くなられた方も増えている。しかし、ここへきて漸くピークを越え、新規感染者数が少なくなっている。

1. ウスバシロチョウ♂♀ 2020年4月22日 埼玉県 武蔵嵐山
年々、ウスバシロチョウの発生時期が早くなっているように思う。♀は羽化したばかりのようだった。その♀に♂が素早くアタック、カップルが成立したヨプだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
001_200422033 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
2.オオムラサキ♀ 2020年7月2日 埼玉県 武蔵嵐山
「オオムラサキの森」活動センター に植えられているエノキに付いていた蛹が、保護ネットを外され、羽化していた。瑞々しい色をしている。間もなくどこかへ飛んでいくのだろう。この日は、域内の樹液に飛来していた♂も撮影できた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO1000 ) 露出補正 +0.3段
002_200702147 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
3.ホソオチョウ♂ 2020年7月2日 埼玉県 武蔵嵐山
第2化の♂。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 +0.7段
003_200702209 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg
4.キアゲハ♂ 2020年7月22日 箱根湿性花園
コオニユリに綺麗なキアゲハが来ていた。花といい、チョウといい、周りの緑に映えていた。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_200722010 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
5.メスグロヒョウモン♀ 2020年8月4日 入笠山
左側の後翅下部が白く色が抜けたように見えた。確認したが、擦れにより鱗粉が落ちたのではない。斑紋異常のようだ。白化型とでもいうタイプなのだろうか。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO160 ) 露出補正 なし
005_200804253 X800 〇入笠公園 白化 RX10M4.jpg
6.クジャクチョウ♂ 2020年8月4日 入笠山
高原の蝶の代表である。夏のスキー・ゲレンデに咲くヒヨドリソウに多くの蝶が集まる。この日は10頭以上のクジャクチョウを観察した。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200804519 X800 〇入笠公園 RX10M4.jpg
7.アサギマダラ♂ 2020年9月17日 信濃追分 花咲山
アサギマダラを呼ぶために、テニスコート2面を潰して、フジバカマを一面に植えた個人のフィールドである。まだ数は多くなかったが、アサギマダラのシーズンが始まっていた。この個体はマーキングされている。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
007_200917314 X800 ◎軽井沢花咲山 蝶の楽園 marking RX10M4.jpg
8.ヤマトシジミ♀ 2020年10月25日 横浜市 保土ヶ谷区
帷子川という川が流れる生活路の道端に、カタバミが生え、カントウヨメナといった季節の花が咲くところがある。ヤマトシジミが多い。♀の低温期型のバリエーションを楽しむ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
008_201025031 X800 〇帷子川 D5300 TAMRON 90.jpg
9.クロマダラソテツシジミ♀ 2020年11月16日 横浜市 保土ヶ谷区
9月30日に近くの公園でヤマトシジミかと思って撮ったチョウが、後でモニターで見てクロマダラソテツシジミだったので、驚いた。ネットで調べてみると今秋は三浦半島で発生しているというので行って見たところ、ソテツのあるところで発見出来た。11月に入って、最初に撮ったところとは違うところだが、再び近所でクロマダラソテツシジミを見つけた。 低温期型だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_201116029 X800 〇峰岡公園 クマソ♀ D5300 TAMRON90.jpg
10. クロマダラソテツシジミ♀ 2020年11月16日 横浜市保土ヶ谷区
細い尾状突起も落ちていない、羽化したてのようなきれいな個体だった。近くにソテツは見つからなかった。どこで羽化したのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_201116050 X800 ◎峰岡公園 クマソ♀ D5300 TAMRON90.jpg
補1.テングチョウ 2020年3月11日 横浜市 舞岡公園
早春の舞岡公園。ユキヤナギの花で越冬したテングチョウが来ていた。花期の早いユキヤナギで吸蜜するチョウは初めて観察した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
補001_200311136 X800 〇舞岡公園.jpg
補2.アゲハ♂ 2020年9月10日 南房総 館山
  宿の駐車場に植えられたランタナの花に、何頭かのアゲハやクロアゲハが集まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO100 ) 露出補正 なし
補002_200910364 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
補3.スジボソヤマキチョウ♀ 2020年8月4日 入笠山
標高1,700mほどのスキー・ゲレンデに咲く小さな花を次から次へと飛び回っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 218mm ISO100 ) 露出補正 -1.0段
補003_200804707 X800 〇入笠公園 アカバナ RX10M4.jpg
補4.クロマダラソテツシジミ♀ 2020年10月13日 三浦半島 荒崎海岸
今年は三浦半島でクロマダラソテツシジミが発生しているという情報があったので行って見た。午後も遅くなって、ダメかと諦めかけたとき、ソテツの新芽に飛来した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 132mm ISO800 ) 露出補正 -1.0段
補004_201013283 X800 ◎荒崎海岸 RX10M4.jpg
補5.クロマダラソテツシジミ♂ 2020年12月1日 横浜市 保土ヶ谷区
12月に入ったが、日差しがとても暖かい日、もういないだろうと思いつつクロマダラソテツシジミを探してみると、きれいな♂が落ち葉の上で日向ぼっこをしていた。これが最後だったが、今年の秋は随分楽しませてくれた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5 1/1600秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
補005_201201010 X800 ◎峰岡公園 D5300 TAMRON 90.jpg


2020年7月11日

武蔵嵐山 オオムラサキの森 7月2日

7月2日は梅雨の晴れ間だという天気予報が見事に的中した。
 今年2度目だが、武蔵嵐山へ行く。4月22日に行ったときは、11時ぐらいまでは晴れ間があって日も差していたが、そのあとは雲が出てきて、気温も下がってしまった。日差しがあるころまでウスバシロチョウを撮ったが、その後、菅谷館跡へ廻ったものの、目当てにしていたホソオチョウは全く翔ぶ姿を見せてくれなかった。今回の目的はそのリベンジとしてホソオチョウの第二化を撮ることと、運が良ければオオムラサキを撮りたかった。
 圏央道経由で予定通り10時に現地に到着する。さっそく、4月22に日に来たときに、「オオムラサキの森」活動センターの前のエノキに緑色のネットがかけれて保護されていた4齢、5齢の幼虫たちは、もう羽化しているのかどうか見に行った。係のかたにお訪ねしたところ、すでに第一波の羽化は終わっていて、今は♀が羽化しているとのこと。今にも羽化しそうな大きな蛹がネットを外されたエノキの枝先に付いていた。
 都幾川の方に下ったところに樹液の出ているクヌギの樹があり、オオムラサキが飛来しているという。そのクヌギの樹では、2~3名のカメラマンがおられた。仲間に入れてもらい吸汁していたオオムラサキを撮影する。この日は4頭~5頭の成虫を観察できた。

01_200702082 X800 RX10M4.jpg   1.オオムラサキ 蛹
活動センター前の保護ネットを外されエノキの枝先に蛹が付いていた。大きい。そして翅の模様も透けて見え、もうすぐ羽化するようだ。その瞬間の動画を撮ろうと待機されている方もいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
02_200702085 X800 RX10M4.jpg 2.樹液を吸うオオムラサキ -1
蛹は羽化してから撮ればよいと思い、先に樹液が出ているクヌギの樹のポイントへ行く。1頭が飛来していた。逆光で露出が難しい。試行錯誤で露出補正し撮影する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 87mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
03_200702089 X800 RX10M4.jpg 3.樹液を吸うオオムラサキ -2
同じ個体。顔を突っ込んで吸汁している。ピントを合わせたいところの光量が少ない。肛角の小さな赤い紋が、陽の光に透けて見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 181mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
04_200702092 X800 RX10M4.jpg 4.樹液を吸うオオムラサキ -3
樹液の出ている個所は限られているようで、カナブンと競り合っていた。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 193mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
05_200702111 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 5.樹液を吸うオオムラサキ -4
私以外のカメラマンが移動されたので、内臓ストロボを使って撮影した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 76mm ISO400 ) 露出補正 -1.0段
06_200702104 X800 RX10M4.jpg 6.樹液を吸うオオムラサキ -5
少し翅を開いてくれた。どうやら♀のようだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO1600 ) 露出補正 -1.0段
07_200702116 X800 RX10M4.jpg 7.樹液を吸うオオムラサキ -6
  この個体は少々撮影しにくい位置に移動し始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO1600 ) 露出補正 +0.3段
08_200702122 X800 RX10M4.jpg 8.オオムラサキの森 保護活動
この樹液の出ていたクヌギの樹の下に写真のような札があった。丁度良い高さのところに樹液が出ている貴重な木である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 94mm ISO1600 ) 露出補正 +0.3段
09_200702130 X800 RX10M4.jpg 9.オオムラサキ飛来
10時40分、活動センターの蛹の羽化を見に行こうと、戻ろうとしたところへ、別の1頭が飛来した。今まで観察していた個体よりやや小さい。♂かもしれないと思ったが、なかなか翅を開いてくれずに飛び去ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 155mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
10_200702134 X800 RX10M4.jpg 10.羽化直後のオオムラサキ -1
活動センターの蛹は既に羽化が終わっていた。殻につかまって、翅もしっかり伸びている。大きな個体で、「♀でしたか」と尋ねたところ、やはり♀だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO640 ) 露出補正 +0.3段
11_200702139 X800 RX10M4.jpg 11.羽化直後のオオムラサキ -2
蛹の殻にしっかりとつかまっている。これからどこへ飛んでいくのだろうか。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 30mm ISO500 ) 露出補正 +0.3段
12_200702008 X800 D5300 TAMRON 90.jpg 12.羽化直後のオオムラサキ -3
90㎜マクロで撮った。複眼が大きく、胸へと続く肩にあたる部分が盛り上がっている。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし  
13_200702152 X800 RX10M4.jpg 13.ネットの中で羽化したオオムラサキ -1
もう1頭、被されたネットの中で羽化した成虫がいた。午後に放蝶するという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO640 ) 露出補正 なし
14_200702157 X800 RX10M4.jpg 14.ネットの中で羽化したオオムラサキ -2
この写真のすぐ右側に「オオムラサキの森」活動センターがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
15_200702166m X800 RX10M4.jpg 15.樹液を吸うオオムラサキ -7
再びクヌギの樹へ行く。1頭いたが、この個体はさっきからいたのと同じ個体だった。擦れてい入るが破損はほとんどない。1シーンだけ撮った後、ホソオチョウを探しに菅谷館跡へ移動することにした。時刻11時10分である。この日は真夏日で気温は30℃以上に上がる。すでに汗びっしょりだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO1250 ) 露出補正 +0.7段
16_200702266 X800 RX10M4.jpg 16.オオムラサキ♂ -1
約1時間、菅谷館跡でホソオチョウの写真を撮って、再び例のクヌギの樹へ戻ってきた。たまたまなのだろうか、オオムラサキ、しかも♂が開翅していた。この日観察できた4頭目か5頭目のオオムラサキだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO3200 ) 露出補正 なし
17_200702277 X800 RX10M4.jpg 17.オオムラサキ♂ -2
前の写真と同じ個体だが、青紫色が輝いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
18_200702280 X800 RX10M4.jpg 18.オオムラサキ -3
飼育されていたオオムラサキの幼虫は50頭~60頭ほど?と思うが、すでに前半が羽化して「オオムラサキの森」、あるいは近隣の雑木林で生活していると推察する。この個体もその1頭と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
19_200702296 X800 RX10M4.jpg 19.オオムラサキ -4
オオムラサキは樹液が出ているところに近づくが、先客のカナブンが陣取っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 125mm ISO3200 ) 露出補正 なし
20_200702300 X800 RX10M4.jpg 20.オオムラサキ -5
翅を開いて存在感を出しながら、カナブンがいる樹液が出ているところに割り込んでいった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし
21_200702074 X800 RX10M4.jpg 21.オオムラサキ -6
羽化したてのピッカピッカの♂というわけにはいかなかったが、♂の開翅シーンが撮れたのは思わぬ成果だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし


2020年5月 6日

武蔵嵐山 チョウと歴史の散歩(2) 4月22日

菅谷館から都幾川の左岸へ出た。都幾川は昨年10月、大型台風19号で堤防が決壊し、埼玉県東松山市早俣地区が浸水した。都幾川は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。武蔵嵐山とは、埼玉県比企郡嵐山町にある観光地、渓谷、駅等の名称で、1928年(昭和3年)に、日本の公園の父と言われる造園家の本多静六が当地を訪れ景観を眺めたところ、京都の嵐山の風景によく似ていることから、「武蔵嵐山」と命名され評判になり、多くの観光客が訪れている。一般的に槻川橋や二瀬橋周辺から上流域にある嵐山渓谷付近の大平山や正山を眺める風景の事を指すそうだ。オオムラサキの森活動センターの駐車場の前の道をまっすぐ都幾川に出ると二瀬橋がある。
 二瀬橋から、オオムラサキの森活動センターの駐車場の戻ったところ、丁度、出入り口のゲートが閉められようとしているところだった。いつもは夕方5時まで利用出来るようだが、今はお昼で閉められる。活動センターの方に、ホソオチョウが飛んでいなかったとお話ししたところ、「気温が低く、すぐ陽が陰ってしまったので駄目だったのでしょう。ホソオは夏にも発生しますからまた来てください。」と言われた。
 駐車場を開けていただいて車を動かす。二瀬橋を渡って、右へ、鎌形八幡神社へ向かった。木曽義仲の出生の地というが、さびれた感じだった。

23.都幾川の河原
二瀬橋のたもとから、河原に下りてみた。昨年の台風19号では下流が氾濫したというが、今は穏やかな流れである。都幾川は二瀬橋の少し手前で槻川と合流する。向こうの橋はその槻川に架かる県道173号線の 槻川橋だ。その向こうが嵐山渓谷と呼ばれるところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO200 ) 露出補正 なし
023)200422100 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
24.菜の花
河川敷には菜の花が多く咲いていた。河川敷や川の土手をまっ黄色に染めて咲く菜の花は、春の風物詩でもあるが、この菜の花が実は1種類だけではないのだそうだ。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナがある。私には区別がつかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 22mm ISO160 ) 露出補正 なし
024)200422103 X800 武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
25.河原に積まれた石
河原にはいくつもの積み石がなされていた。なかなか良い形をした積み石がある。山ではケルンというが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 24mm ISO200 ) 露出補正 なし
025)200422105 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
26.セグロセキレイ
流れの向こう側にセグロセキレイがいた。家の近くではハクセキレイは良く見るが、セグロセキレイを見るのは初めてだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO500 ) 露出補正 なし
026)200422109 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 セグロセキレイ RX10M4.jpg
27.二瀬橋から
瀬とは流れの急なところを言うが、都幾川と槻川(つきがわ)が合流する二瀬はどちらの川も瀬になっている。都幾川はときがわ町の大野峠や堂平山から発して東流し、槻川は堂平山、白石峠より、西へ流れ出し、山間を縫って東秩父村を通過して東へ流れる。そしてここ二瀬で合流し、ここより下流を都幾川という。そして都幾川は荒川に合流する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
027)200422114 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 RX10M4.jpg
28.槻川の流れと菜の花
二瀬橋に上がって、槻川側の流れと菜の花を眺める。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/500秒 78mm ISO250 ) 露出補正 なし
028)200422120 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
29.都幾川の流れ
二瀬橋を対岸の方へ進むと都幾川の流れが見える。左側の堤は桜並木になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/500秒 35mm ISO200 ) 露出補正 なし
029)200422117 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 二瀬橋から RX10M4.jpg
30.オオムラサキ活動センター
二瀬橋からオオムラサキの森周辺を歩いて、活動センターに戻った。東屋の近くのエノキの木にいくつかのネットが被せられていた。オオムラサキの幼虫が保護されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO400 ) 露出補正 なし
030)200422130 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
31.オオムラサキ4齢幼虫
オオムラサキの寿命は約1年。夏にエノキに産み付けられた卵は、約6~10日で孵化する。孵化したばかりの幼虫は1齢幼虫といい、以後、脱皮をするごとに2齢、3齢と進み、4齢幼虫で越冬する。そして冬を越しエノキの葉が芽吹き始める4月中旬、活動を再開した4齢幼虫はエノキの葉を食べる。これはその4齢幼虫だ。褐色をしているがエノキの新芽を食べて緑色になってくる。そして5齢幼虫、6齢幼虫(終齢幼虫)まで成長する。十分に成長した6齢幼虫はエノキの葉裏で蛹になり、6月下旬頃から羽化が始まる。成虫が見られるのは1年のうち、夏のわずかな期間だ。成虫はその間に交尾・産卵を行い、次の世代へと命を繋ぐ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
031)200422127 X800 〇武蔵嵐山 オオムラサキ幼虫 RX10M4.jpg
32.鎌形八幡神社
オオムラサキ活動センターのU氏と少し話をさせていただき、閉めかけていた駐車場の門を開けていただき、お礼を述べて、いま歩いてきた二瀬橋を渡り、その先を右折して、鎌形八幡神社へ行った。鎌形八幡神社は、延暦年間に坂上田村麻呂が宇佐神宮の神霊を迎えて祀ったのが始まりと伝えられる社。その後は、源氏の氏神として信仰された。鳥居から参道がまっすぐ伸び、その先に石段があって拝殿、本殿がある。あまり手が入れられていない感じがした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
032)200422137 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
33.嵐山町と木曽義仲
「木曽義仲公」の旗が立っている。木曾義仲はこの地で生まれたと伝えられていて、彼の活躍した舞台は木曾、信濃、北陸、そして京の都などが挙げらるが、ここ嵐山町と義仲の関連を知る人は少ないようだ。しかし義仲の子の義高や、妻の山吹姫は鎌倉街道  上道に関係して登場する人物なのだそうだ。上道 (かみつみち)は鎌倉→ 化粧坂→ 瀬谷→ 本町田→ 府中→ 所沢→ 入間→ 笛吹峠→ 奈良梨→ 山名→ 高崎というルート

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
033)200422144 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
34.木曽義仲産湯の清水
ここに「木曽義仲産湯の清水」があるというので、見落としてはいけないと思っていた。しかし、どこがそうなのか判らなかったが、実はこの写真の柄杓が置いてある手水舎へ「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
034)200422146 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
35.拝殿と本殿
鎌形八幡神社の本殿は、拝殿に覆われており、室町時代の建築様式を伝え、ご神体として僧形八幡像を祀っている。 本殿の建立年代は、棟札に「奉再建立正八幡宮御神殿于時寛延ニ己巳暦三月朔日遷宮」とあり、寛延2年(1749年)である。しかし、新材がかなり含まれ、何度かの修理を経ているものと考えられる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/320秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 -0.7段
035)200422151 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
36.拝殿の彫刻
拝殿・本殿は簡素なつくりではあるが、拝殿の向拝の上に彫刻が施されていた。彩色もこの彫刻部分にのみ施されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f3.5 1/40秒 29mm ISO3200 ) 露出補正 +0.3段
036)200422149 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
37.ホウチャクソウ 宝鐸草
拝殿のわきにホウチャクソウが咲いていた。この花は雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。ホウチャクソウは草丈は30-60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。宝鐸(ほうちゃく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、風鐸(ふうたく)ともいう。垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
037)200422155 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 ホウチャクソウ RX10M4.jpg
38.鎌形八幡神社の境内
本殿参道の石段の上から境内を眺める。真っすぐに伸びる境内の参道の左側に「木曽義仲産湯の清水」が引き込まれている手水舎があり、参道の先には簡素な門がある。扁額がかかっていたが読めなかった。その門の先には鳥居がある。右から伸びた赤いモミジ良い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1250 ) 露出補正 なし
038)200422157 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
39.ノムラモミジ
先週、横浜の「県立四季の森公園」で見てきた赤いモミジを参考にすれば、これはイロハモミジの赤葉品種と思う。色はあまり鮮やかではなかった。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f4 1/320秒 190mm ISO3200 ) 露出補正 なし
039)200422159 X800 〇武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg
40.ヤエザクラ
ほぼ満開だった。今にも開きそうな蕾には八重の花びらがびっしりと詰まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
シャッター優先オートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
040)200422173 X800 武蔵嵐山 鎌形八幡神社 RX10M4.jpg


2018年12月26日

蝶 自選年間ベスト10 (16) 2018年

ひと月ほど前、春のように暖かい日が何日かあった。11月30日に保土ヶ谷公園を歩いた時にはヤマトシジミやウラナミシジミを見かけた。また、そんなときには、キタテハやウラギンシジミなど成虫で越冬するチョウたちが飛び出してくる。
 しかし、ここに来てすっかり冬らしくなり、この寒さではもはやチョウたちは飛べない。チョウの写真撮影も来春までお休みである。
 2018年に撮ったチョウたちを振り返ってみた。春には、ホソオチョウの写真を撮ろうと埼玉県の武蔵嵐山へでかけた。6月初めには、前年と同じく八王子近郊へオオミドリシジミの写真を撮りに行った。7月は今年も湯の丸高原へミヤマシロチョウ、ミヤマモンキチョウを撮りに行ったが、少し時期が遅かったようだ。8月にはベトナムのダナンで、思いがけずキシタアゲハの優雅な飛翔を見ることが出来た。また、秋は近くの保土ヶ谷公園で、普通種ではあるが、キバナコスモスの畑で飛び交うツマグロヒョウモン、アゲハ、ヒメアカタテハ、アオスジアゲハたちが楽しませてくれた。
 この年の2月に、SONY の SyberShot RX10 Ⅳ を手に入れた。35mm版換算で24-600mmのツァイス製ズームレンズで、私はオール・イン・ワンとして、これ1台でチョウから旅行の写真までを撮りたかった。ボディは一眼レフ並みに大きく、重いが、十分その役目を果たしてくれている。撮像素子は1.0型で、フルサイズ、APS型よりも小さいが、写りはなかなかシャープだ。特にチョウの撮影では ASAは3200まで使い、シャッタースピードは主に1/500秒にして、手振れを極力抑えるようにしてしている。

181220001.jpg 1.オナガアゲハ♂ 春型 2018年5月1日 神奈川県大雄山最乗寺
この年はいつもより少し早い時期に行ってみたところ、シャクナゲの花で吸蜜する新鮮なオナガアゲハを多く見ることが出来た。後翅前縁の白い紋がきれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 210mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220002.jpg 2.アサギマダラ♀ 2018年5月11日 東京都下裏高尾
珍しくシャガの花で吸蜜するアサギマダラを撮った。少し擦れているが、越冬した成虫だろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1250 ) 露出補正 なし
181220003.jpg 3.テングチョウ 2018年5月25日 横浜市舞岡公園
トラフシジミを撮りに行った舞岡公園で、まだ開花していないリョウブの花穂の先に新鮮なテングチョウがいた。35mm換算600mmが役にたった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
181220004.jpg 4.テングチョウの集団 2018年6月1日 東京都下裏高尾
この年はテングチョウが多い年だった。こんな光景は初めて見た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 217mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220005.jpg 5.ウラギンスジヒョウモン♀ 2018年7月14日 神奈川県箱根湿性花園
箱根湿性花園にはこの時期オオウラギンスジヒョウモンが多いので、このチョウもてっきりそうだと思って撮影したが、前翅の先に小さな白い紋があり、オオウラギンスジヒョウモンに比べて全体に丸みを感じる。ウラギンスジヒョウモンの♀だった。久しくこの種には会ったことがなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 26mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段
181220006.jpg 6.メスグロヒョウモン♀とミドリヒョウモン♂ 2018年7月21日 群馬県鹿沢高原
ノリウツギの白い花で吸蜜していたメスグロヒョウモンの♀に、♂がアプローチしていた。当然メスグロヒョウモンの♂かと思っていたら、ミドリヒョウモンの♂だった。♀が♂を見間違えるのならまだわかるが、♂が♀をミドリヒョウモンの♀と見間違えたのか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 175mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
181220007.jpg 7.チャバネセセリの仲間? 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ベトナム中部のダナンにあるリゾートの敷地内でチョウを撮影する機会に恵まれた。これはスパイダーリリーの花に首を突っ込んで吸蜜する地味なセセリチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 151mm ISO320 ) 露出補正 なし
181220008.jpg 8.キシタアゲハ♂ 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ベトナム中部ダナンのリゾート敷地内で撮影した。ビーチがあって、その背後が緑豊かな丘陵になっている。その丘陵にコテージが建てられていて、道が造られていた。滞在した4日間、その道を何回も歩いたが、ちょうどキシタアゲハの適期だったのだろう、新鮮な多くの個体に出会うことが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
181220009.jpg 9.キシタアゲハ♂ 2018年8月8日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ハイビスカスの深紅の花にキシタアゲハの♂が吸蜜に来た。キシタアゲハの仲間は9種ほどいて、ヘレナキシタアゲハとの区別に迷ったが、キシタアゲハと同定した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181220010.jpg 10.キシタアゲハ♀ 2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
ここでは♀も多く見ることが出来た。♀も新鮮な個体がほとんどだった。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
181220011.jpg 補1.ホソオチョウ♂ 2018年4月19日 埼玉県武蔵嵐山
昨年は都幾川河畔でこのチョウを撮影したが、時期が少し遅かった。今年は他のポイントを見つけて撮った。草地を弱々しく飛翔しては、ハルジオンの花などで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
181220012.jpg 補2.イチモンジチョウ  2018年5月11日 東京都下木下沢林道
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ の広角側で、モニターを使ってローアングルでの写真を撮ってみたかった。新鮮なイチモンジチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プロフラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
181220013.jpg 補3.ウラギンシジミ♀とルリシジミ♂ 2018年5月25日 横浜市舞岡公園
こんな珍しいシーンが撮れた。例えばミヤマモンキチョウの♀にモンキチョウの♂が求愛するといったことは、よくあることだが、こんな組み合わせは珍しいと思う。ルリシジミ♂は腹端を曲げてウラギンシジミ♀に求愛している。両種は同じシジミチョウ科のチョウではあるが、ウラギンシジミはウラギンシジミ亜科で、ルリシジミはシジミチョウ亜科である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220014.jpg 補4.オオミドリシジミ♂ 2018年6月1日 東京都下八王子市
昨年も本種を撮りに行ったポイントだが、今年も個体数は多かった。陽の当たった葉にテリトリーを張って止まることが多く、露出が難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181220015.jpg 補5.オオムラサキ♂ 2018年6月29日 山梨県北杜市オオムラサキセンター
例年より1週間ほど早く訪れたオオムラサキセンターのビバリウム内での撮影である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
181220016.jpg 補6.ミヤマモンキチョウ♀ 2018年7月20日 長野県湯の丸高原
ハクサンフウロの花でミヤマモンキチョウの♀が吸蜜していた。後ろから♂が絡んできて、この♀は交尾拒否の姿勢をとる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220017.jpg 補7.メスアカミドリシジミ♂ 2018年7月21日 群馬県鹿沢高原
前の年に偶然見つけたメスアカミドリシジミのポイントだったが、今年もいてくれた。この写真を撮ったのは9時50分ごろだったが、このあと1頭もいなくなってしまった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -1.0段
181220018.jpg 補8.ミドリヒョウモン♂ 2018年7月21日 長野県湯の丸高原
高原の普通種であるが、ノアザミの花もきれいで、背景がボケた美しい写真になったと思う。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 210mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
181220019.jpg 補9.ミヤマシロチョウ 2018年7月21日 長野県湯の丸高原
ミヤマシロチョウは2~3回目撃したが、撮れるところにきてくれなかった。そろそろ下ろうと思ったときに、下から飛んできたミヤマシロチョウがマルバダケブキの花に止まった。近寄ろうとするとその花から離れて行ってしまったが、今度は40~50m先のノアザミの花に止まって吸蜜を始めた。息を切らして駆け上がって、やっとシャッターを押す。足場が悪くてこれ以上近寄れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
181220020.jpg 補10.シロオビアゲハ♂ 2018年8月9日 ベトナム中部 ダナン ソンチャー半島
  夕方、昼にキシタアゲハが飛んでいたところに、シロオビアゲハが飛んでいた。沖縄石垣島で見たシロオビアゲハより後翅の白い帯が太いようだ。きれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
181220021.jpg 補11.ツマグロヒョウモン♀ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
久しぶりに晴れた秋の一日、近所の保土ヶ谷公園へ行くと、キバナコスモスが咲き、ツマグロヒョウモンやヒメアカタテハ、アゲハ、アオスジアゲハが舞っていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220022.jpg 補12.アゲハ♂ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
ブッドレアの花に複数のアゲハが吸蜜にきていた。いずれもきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220023.jpg 補13.アオスジアゲハ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
ハギの花にはアオスジアゲハも来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 168mm ISO160 ) 露出補正 なし
181220024.jpg 補14.ウラナミシジミ 2018年9月28日 横浜市保土ヶ谷公園
きれいなウラナミシジミだったが開翅してくれなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 164mm ISO100 ) 露出補正 なし
181220025.jpg 補15.イチモンジセセリ 2018年10月7日 横浜市保土ヶ谷公園
その10日後の10月7日に再び保土ヶ谷公園へ行ってみたが、台風25号が日本列島を通り抜け、横浜も強風が吹き荒れた後とあって、キバナコスモスはその強風でなぎ倒されていた。チョウは多くが破損し、数も少なくなっていた。この日はフヨウの花が咲いていて、イチモンジセセリがその大きな花に潜り込んで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プロフラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし


2018年7月16日

北杜市オオムラサキセンター 6月29日

西多摩郡日の出町にある谷戸沢廃棄物広域処分場跡で、飼育ケージの中で羽化したオオムラサキの見学会があることを知って、 6月23日に初めて 見に行ってきた。ケージの中では50頭を超えるオオムラサキが羽化していたが、ここではすでに破損している個体も多かった。
 北杜市のオオムラサキセンターへは、例年7月第1週に行くことが多かったが、今年は1週間早め、6月29日に行った。すでに♂の羽化はピークのようで、擦れた個体もいたが、紫色が鮮やかな新鮮な個体が多かった。まだまだ、蛹もたくさんあって、終齢幼虫もいた。係りの方と話をしたところ、これから♀がどんどん羽化してくるという。
 人工的(?)に樹液が設けられている樹には、多くの成虫が集まっていて、カブトムシと場所を競り合っているところもあった。
 例年より時期的に、早めに来たおかげで、新鮮な♂の姿を撮影することもできた。羽化シーンを撮影しようと、羽化が近い蛹を見回っているカメラマンもおられた。
  9時の開園と同時に入場し、1時間半ほど撮影を楽しんだところで、小学校の生徒たちが先生に引率されて大勢やってきた。
 オオムラサキセンターでの撮影を終え、予定している小淵沢の富士見高原へ移動すことにした。

;クリックすると大きな写真になります。 1.モンシロチョウ
8時40分頃にオオムラサキセンターに到着した。9時開園ということで、周囲を少し歩いてみた。樹液の出ていそうな樹はない。最初のモデルはモンシロチョウになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオムラサキの蛹
入口の脇で車座になって、おしゃべりをしながら苗木を整えられているかたがたがおられた。何の苗木か尋ねたところ、クヌギとのこと。樹液の出る樹を育てるただそうだ。9時になったので、センターの中に入り、ビバリウムへと進む。まず、きれいな色をした蛹に目が留まった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 41mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 3.オオムラサキ -1
オオムラサキはビバリウムの中を飛び始めている。クヌギの木に人工的(?)に施された樹液に、まだ生まれたばかりのようにきれいな個体が吸汁していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2000 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 4.樹液の餌場 -1
樹液の餌場には、10頭以上のオオムラサキ、そして、その中央にカブトムシ♂が陣取っていた。オオムラサキが近寄ってくると、足を延ばして妨害している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 5. 樹液の餌場 -2
オオムラサキは樹液を求めて次から次とやってくる。新参はなかなか入り込めない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 6.オオムラサキ -2
良い位置に止まって翅を広げてくれたが、大分擦れていて、前翅の先端が破損している。ビバリウムの天井や周囲のネットなどにぶつかるのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 7.終齢幼虫
丸々と太った終齢幼虫がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 48mm ISO250 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 8. 樹液の餌場 -3
大きな♀がやってきた。生まれたばかりの個体のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 9.オオムラサキ -3
やっときれいな♂が開翅をして見せてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 198mm ISO2500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 10.オオムラサキ -4
9時40分を過ぎた。オオムラサキの動きがさらに活発になる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 11.オオムラサキ -5
これも♂のきれいな個体だった。♂のほうが圧倒的に多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 12. 樹液の餌場 -4
いつの間にかカブトムシの♀が樹液の餌場に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 13.オオムラサキ -6
スクランブル姿勢をとっているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 206mm ISO1000 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 14.オオムラサキ -7
正面からカメラを向けると睨みつけられているような感覚になった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 215mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 15.オオムラサキ -8
生まれたばかりの♀が下草に止まって、開翅していた。腹の太さは半端じゃない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 16.オオムラサキ -9
オオムラサキらしい姿だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 17.オオムラサキ -10
観察木道に止まる。ビバリウムの様子を背景に入れようと近寄ったが、逃げられてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 18.メスグロヒョウモン -1
ちょっと違和感がある小さなオオムラサキがどこからともなく飛んできて下草に止まった。と思ったらメスグロヒョウモンの♀だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO100 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 19.メスグロヒョウモン -2
すぐに飛び立って、近くの梢に止まった。ビバリウムの中には、わずかだがオオムラサキ以外のチョウもいる。今回見かけたのは、このメスグロヒョウモンとアゲハチョウだけだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 187mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 20.オオムラサキ求愛
♂も、上にいる♀も、とても新鮮な個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 21.オオムラサキ -11
この写真を見て、♂だったか、♀だったかと思案したが、どうやら♂のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO320 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 22.蛹 羽化まじか
羽化シーンも撮りたかったが、そろそろ退出しようと思う。この蛹は、背中に何か黒いものが付いているのが気になるが、翅の模様がすでに透けて見えていて、羽化が近いと思われた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 23.オオムラサキ -12
これもオオムラサキらしい姿勢である。今回は♂の7発生の最盛期であったようで、多くの新鮮な♂を見ることができた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 87mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 24.見学に来た小学生
ビバリウムの入り口のほうが賑やかになった。小学校の生徒たちが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 15mm ISO125 ) 露出補正 -0.3段


2018年7月10日

谷戸沢処分場 オオムラサキ見学会 6月23日

小学校のクラスメートから、6月23日に日の出町の谷戸沢処分場で、オオムラサキの見学会があるとの知らせのメールが届いた。
  谷戸沢処分場というのは何なのか、何処にあるのか、分からなかったのでさっそくネットで検索してみた。
  そこは谷戸沢廃棄物広域処分場といい、東京都西多摩郡の日の出町にあることが分かった。 当日はあいにくの小雨模様だったが、 日の出町なら圏央道で行きやすそうなので、行ってみることにした。
 行ってみて驚いたのは、その日は、町を上げてのイベントになっていたということだった。10時過ぎに到着したのだが、すでに駐車場にはたくさんの車が入っていて、家族連れや、グループで来られているシニアのかたがたなどで賑わっていた。谷戸沢処分場に入ると、広大な草はらになっていたが、その入り口近くにオオムラサキを飼育しているケージがあった。それほど大きくはなく、骨組みにネットが施されている。天井もあまり高くはなかった。まず、そのケージの中に入った。オオムラサキの成虫が100頭近く羽化しているという。サナギが付いているエノキの枝には見学者に判るようにピンクのリボンが結ばれていた。
 撮りにくい環境だったが、しばらくケージの中にいて30分ほど撮影し、外に出た。
  1984年に埋め立てが開始され、1998年に埋め立てが完了しているという。その埋め立て用地は22ha(東京ドームの4.7倍くらいか)あるといわれ、広大な草原があり、花が咲いていた。 wikipediaによれば、全体埋立容量は約380万立方メートル、廃棄物埋立容量は約260万立方メートルで、覆土容量は約120万立方メートルということだ。その草原を歩いてみた。この日は小雨模様だったので、チョウも飛んでいなかったが、晴れていればきっと何かいると思う。
 後日、いつごろからここでオオムラサキの飼育が始められたかということに興味を持ち、東京たま広域資源環境組合環境課に電話して尋ねてみた。電話に出ていただいた係りの方にとても親切に対応していただいたことに感謝したい。
 そのお話によると、平成21年に処分場跡でオオムラサキの生息が確認され、その後、毎年確認されているそうだ。処分場跡の自然回帰へのシンボルと位置づけ、保存しようと飼育が始められ、平成23年に初めて、日の出町の小学生たちの環境学習の一環として、飼育された成虫の放蝶会が行われた。それ以来毎年、続けられていて、今年も私が行った6月23日の見学会の2日前の21日に放蝶会が行われていた。50名くらいの小学生が参加し、2人で一組になり、1頭づつ放蝶したそうだ。
 帰りに谷戸沢記念館でトマトを買った。近くの宝光寺に鹿野大仏も出来たし、ロン・ヤス会談が行われた日の出山荘もあるのでぜひ見ていってほしいと薦められた。町興しの一環なのだろう。

1.谷戸沢処分場
ここは廃棄物の処分場だったが、すでにその役目を終え、1998年(平成10年)に埋め立てが完了している。その後、自然の復元が進められている。 wikipediaによれば、埋立中、埋立終了後ともに、浸出水(埋立地内に降った雨水が廃棄物層を浸透して出てくる水)に含まれる有害物質(重金属等)は不検出、基準値以下の状態にある。ただし、浸出水のアンモニア性窒素濃度が比較的高いようだ。平成21年7月にオオムラサキの成虫が生息していることが確認された。東京たま広域資源循環組合は、処分場内にビオトープの整備や、広葉樹の植樹を行い生態系を豊かにする努力をしている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 15mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.オオムラサキ育成ゲージ
6月23日に行われたオオムラサキ見学会に行ってみたのだが、育成ゲージは写真のようにそれほど大きくはなく、 インターネットにアップされていた昨年の見学会の写真を見ると、飼育ケージはまだ、新しかった。昨年も育成されたオオムラサキ成虫の放蝶が行われたようだ。現在、ゲージには50?100頭の成虫が飛んでいるそうで、エノキの枝にまだは多くの蛹もついていた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.飼育ケージのオオムラサキ -1
飼育ケージの中に入った。ケージの中はざっと30名くらいの方でいっぱいだった。この限られたケージの中で、オオムラサキが多く飛んでいる。多くは天井や周囲の網に張り付くように止まっているが、ケージの中に植えられているエノキの梢で羽を休める個体もいる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
4. 飼育ケージのオオムラサキ -2
ケージの中には見学者が多いので、オオムラサキたちは、より高いところに止まる。下から見上げるように撮らなくてはならない。曇り空がバックになり、なかなか良い色が出ない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 106mm ISO400 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
5. 飼育ケージのオオムラサキ -3
曇り空の背景が明るく、撮りにくい。周囲でスマホで撮っているかたから「オオムラサキが暗くなってしまう」という声が聞こえる。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO500 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
6. 飼育ケージのオオムラサキ -4
撮りやすいところに止まって翅を開いてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 201mm ISO640 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
7. 飼育ケージのオオムラサキ -5
♂はこのように枝の先に止まって、縄張りを張るような姿勢を撮る。ケージの中はスクランブルをするような環境ではない。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
8.大きな蛹
蛹の付いている枝にはピンクのリボンが結び付けられていた。淡緑色のサナギは大きく、羽化を待つ。羽化間際になると翅の模様が透き通って見えるようになるが、この蛹の羽化はまだ少し時間がかかりそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 29mm ISO1600 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
9.広い草原
埋め立てられた廃棄物処分場跡は、埋め立てられ、東京ドームの約4.7倍に及ぶ広い草原になっていた。その草原には草花が咲き、遊歩道が設けられている。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 43mm ISO800 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。
10.貯水池
東側の奥には貯水池があり、水鳥や野鳥の観察ゾーンになっていた。さらにその貯水池の先は湿地ビオトープとなっていて、モリアオガエルやトウキョウサンショウウオの幼生を観察できるという。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.シンボルツリー
貯水池の鳥見台から草原を突っ切て反対側に歩いていくと、「谷戸沢廃棄物広域処分場 開場20周年記念」のシンボルツリーがあった。 1984年に谷戸沢廃棄物広域処分場で埋め立てが開始されてから、その20周年記念として平成16年(2004年)5月15日に、谷戸沢記念館のオープンとともに、植えらた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.草原ゾーンの散策
この草原ゾーンにはカヤネズミの棲みかがあるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 38mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13. 飼育ケージのオオムラサキ -6
谷戸沢処分場を離れる前にもう一度、オオムラサキ飼育ケージに戻ってきた。比較的擦れていない♂の開翅シーンを撮影できた。

SONY Cyber-shot RX10 ? f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 +1.0段
;クリックすると大きな写真になります。


2017年10月28日

蝶 自選年間ベスト10 (​11) 2013年

2013年2月に娘夫婦がバリ島旅行に誘ってくれたので一緒に行くことになった。娘たちは4泊5日をのんびり過ごすというが、チョウ好きの私にとっては憧れの東南アジアである。シンガポール経由で入ったバリ島で、着いた日の宿をとったのは、島の西側、海沿いのスミニャックというところだ。翌日、ホテルのプールで遊んでいる娘たちと別れて、近くを歩いてみた。ちょっと脇の空き地に入ると多くの蝶を見ることだ出来る。さすがだ。次の日はタクシーを頼んで、タバナンというところにあるバタフライ・パークへいった。ホテルへ戻る途中、バリ島の景勝地タナロット寺院に寄った。

 第3日はやはり西側の海沿いにある「ブルガリ」で昼食にした後、ウルワツ寺院でケチャ・ダンスを観る。ここにも蝶は多い。次の日は、タマン・アユン寺院を観た後、北東部の山間地であるキンタマーニ高原へ行く。ここは楽しみにしていたが、レストランで食事をしただけで蝶を追うことはできなかった。そして、ウブドに向かった。ウブドでは宿泊したプリ・ウランダリというホテルの敷地内や、ゲートを出て、すぐ近くの空き地で蝶を追いかけ、楽しんだ。詳しくはバリ島のフィールドで撮った蝶をご覧いただきたい。

 夏は、2泊3日で、八島が原湿原、美ヶ原に出かけたが、あまり成果は得られなかった。北杜市のオオムラサキセンターや上高地へは日帰りで出かけた。
  秋には新横浜公園のガガイモでカバマダラが発生しているという情報に触れた。台風が来ていたりしてなかなかチャンスがなかったが、最後の最後にやっと1頭に会うことができた。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ヤエヤマムラサキ 2013年1月28日 グァム島
マンギラオゴルフ場に、この年もまた、ヤエヤマムラサキがいた。きれいな個体で、翅を開いて見せてくれた。♀の前翅の先は紫色に輝く。これは♂だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影(f​​5.6 1/1400秒 90mm ISO400 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 2.翅を開いたマルバネルリマダラ 2013年1月28日 グァム島
グァム島のマンギラオ ゴルフクラブでホール・アウトして、クラブハウスへ戻る道にテイキンザクラの深紅の花が咲いているところがある。毎年ここではマルバネルリマダラがその花に集まっている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影 ( f​​​5.6​ 1/​250​秒 90mm ISO​8​00)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.ユベンタヒメゴマダラ 2013年2月8日 バリ島 タバナン付近
初めて見るチョウだった。ランタナの花に絡みながら吸蜜しようとしている。​

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影( f​​​5.6​ 1/​800​秒 90mm ISO​400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 4.コモンタイマイ バリ島 タナロット寺院​
黄色いランタナの花に来ていたコモンタイマイ。ここでは普通種のようである。ウブドで見たコモンタイマイは激しく傷んでいたが、これはきれいな個体だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm ​f​2.8G macro
絞り優先オートで撮影( Ff​​​​5.6​ 1/​400​秒 90mm ISO​400)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 5.ギフチョウ鮮やかに 2013年4月5日 神奈川県相模原市​
イワツツジが咲いていた。いつもの年よりも早いのではなかろうか。イワツツジに来たギフチョウを撮るのは初めてだった。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro
  絞り優先オートで撮影( f​​5.6 1/​1600​秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 ​6.ウラナミアカシジミ 2013年5月13日 横浜市舞岡公園
なかなか良い写真が撮れなかったウラナミアカシジミが目の前にいた。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影 ( f​​​​​6.3​ 1/​250​秒 ISO​9​00 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 7.ギンボシヒョウモン 2013年7月8日 山梨県北杜市 観音平
観音平は標高1,570mある。ここまで登ってくるとギンボシヒョウモンが多くなる。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影 ( ​f​6.3​ 1/​1000​秒 ISO​4​00 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 8.スジグロシロチョウの求愛 2013年8月23日 長野県上高地
2頭のスジグロシロチョウの♂が​キオンの花に止まっている♀に求愛をしている。前にいる♂の眼はしっかりと下にいる♀を見ている。しかし♀の方は尾端を上げて交尾したくないと意思表示している。私の好きな写真になった。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro
絞り優先オートで撮影( ​​​f6.3​ 1/​800​秒 ISO​4​00 )露出補正 ​なし​​​​​​​
クリックすると大きくなります。 9.路傍のクジャクチョウ 2013年7月25日 長野県美ヶ原山麓
美ヶ原から三城へ下りてきて、松本へ向かう道の傍らに咲く黄色い花でクジャクチョウが吸蜜していた。​

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f4 1/200秒 6mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 10.カバマダラ 2013年10月31日 横浜市新横浜公園
秋になって​、カバマダラが新横浜公園で発生しているとの情報がネット上を飛び交っていた。やっと10月18日に行くことができたが、伊豆大島に大きな被害をもたらした台風26号で、ここ新横浜公園も冠水し、第三京浜の港北インターから新横浜へ向かう道(県道13号線)を挟んで、日産スタジアムの反対側の公園や運動場部分は、閉鎖されていた。新横浜公園は、国土交通省京浜河川事務所管理下の多目的遊水地の上に建設されている。台風の大雨で冠水することこそ、その目的を果たしているのだが​​​​​​​​​。​水が引いた​​10月​28日にも行ってきたが、カバマダラは飛んでいなかった。そして最後のチャンスと思って行った31日に、フジバカマの花に来ていたこのチョウを撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f5.6 1/​40​0秒 1​11​mm ISO​1​00 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 ​補 1.アサギマダラ 2013年​10月10日 富山県五箇村
秋に能登半島ドライブ旅行をした折、往きに世界遺産「五箇村」を訪れた。北陸の秋だったが、天気が良く、五箇村の村落のフジバカマには、オオウラギンスジヒョウモンや複数のアサギマダラが舞っていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm ​f​3.5-5.6G
​プログラム​オートで撮影(​f​5.6 1/​640​秒 ​170​mm ISO400)露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 2.カセンソウの花畑で遊ぶオオウラギンスジヒョウモン 2013年7月18日 神奈川県 箱根湿生花園
箱根湿生花園の奥にある仙石原湿生植生復元区には、この時期黄色いカセンソウの花が咲く。一面黄色いカセンソウの花の中にいるオオウラギンスジヒョウモンを撮りたかった。ここは低地湿原として、一部が国指定天然記念物に指定されている貴重な場所。 ​

Nikon COOLPIX P90 ​f​2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( ​f​5​.6​ 1/​250​秒 110mm ISO​64)露出補正 ​-0.3段
クリックすると大きくなります。 補 3.逆さに止まるテングチョウ 2013年7月8日 山梨県北杜市 観音平
テングチョウの写真は、地面に止まったり、下草に止まったりしているところが多い。こんな止まり方をするテングチョウは初めてだった。​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​6.3​ 1/​320秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 4.ヒョウモン3種 長野県八島が原湿原 2013年7月25日
この写真は、平成14年の年賀状に使用した。左からヒョウモンチョウ、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン。ほかに同じ花が沢山あるのに何で一つの花に集まるのだろうか? ​

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​5.6​ 1/​3200秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 補 5.オオムラサキ 2013年7月8日 山梨県北杜市​
樹液が出ている大きな木があり、その柵にオオムラサキの♂が翅を開いて止まってくれた。まだ7月の初旬だが既に大分擦れていた。

Nikon D300 Tokina 100mm ​f​2.8 macro 
絞り優先オートで撮影  ( ​f​​5.6​ 1/​400秒 ISO400 ) 露出補正 -0.3段
171028_016.jpg 補 6.アコンテアイナズマ? 2013年2月10日 バリ島 ウブド​
ウブドの朝、散歩をしていたら、むこうからから猛スピードで飛んできた。必死になって写真を撮ったが、なんという蝶かわからない。帰国して、東南アジアの蝶図鑑を新調して同定を試みたが、確信はない。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8G macro
絞り優先オートで撮影 ( f​5.6​ 1/​800​秒 90mm ISO​400 )露出補正 なし


2017年7月23日

山梨県北杜市 オオムラサキセンター 7月8日

今年もオオムラサキを見に行こうと思っていた。オオムラサキセンターのホームページを注意していたところ、7月1日には30頭くらいが羽化しているとのことだったが、7月6日には羽化がピークを迎えているという。そこで、土曜日は人が多いかなと思ったが、7月8日に出かけることにした。
  圏央道ができたので、家から2時間半で行くと思っていたが、中央道への合流で少々渋滞があり、たっぷり3時間かかってしまった。9時半に入園。
 駐車場から入ったところに、オオムラサキが吸汁に来ている大きなクヌギの木があったが、残念ながら、今年は樹液は出ていなかった。
 ビバリウムに入る。幼稚園の子供たちもいたが、さすが土曜日なので、一眼レフを携えた大人の人が多い。
 ビバリウムの中のオオムラサキは♂が多く、すでに傷ついた個体も多い。ビバリウムを囲っている覆いにぶつかって、特に前翅の先端が擦れてしまっているのだ。♀は新鮮な個体が多かった。
  11時半くらいまでオオムラサキセンターで過ごした。

;クリックすると大きな写真になります。 1.ホシミスジ
駐車場に車を停めて、ビバリウムの方へ行く途中でホシミスジが飛んでいた。敏感に葉から葉へ Touch & Go を繰り返すが、しばらくホシミスジを撮っていなかったので、何とか粘って撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/250秒 185mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
;クリックすると大きな写真になります。 2.オオムラサキ♂ 開翅 -1
ビバリウムの中に入る。人口樹液が施されている入り口の近くでは、オオムラサキが舞っている。ただ前翅の先端が擦れているのが多い。まずはビバリウムの中を見回しながら、擦れの少ない個体を狙う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。 3.羽化まもない♀
下草に止まっていた。おそらく今朝、羽化した♀だと思う。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/250秒 185mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 4.羽化まもない♀ 開翅
その♀が開翅してくれた。大きな♀だ。♂は翅の中央の紫に輝く部分の丸い斑紋が白いが、この♀は黄色い。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 5.オオムラサキ♂ 開翅 -2
既に羽化して何日かたった♂のようだ。やはり前翅の先端が切れてしまっている。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/125秒 90mm ISO110​ ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 6.オオムラサキ♂ 開翅 -3
実はこの♂も前翅先端が傷んでいた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 7.樹液に集まるオオムラサキ
前回ここへ来た時の餌台は、切り株の上にパイナップルが置かれていて、それにオオムラサキが集まっていたように思う。今回は、樹液が出ていた古い切り株を立てて、その樹液が出ていたところに人工的な樹液を注いで餌台にしているように思う。体裁が良い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/125秒 98mm ISO1000​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 8.クロアゲハ
ビバリウムの中でクロアゲハが飛んでいた。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/125秒 143mm ISO200​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 9.オオムラサキ ♂ 半開翅
オオムラサキたちは、時々餌台から離れて、近くの葉に止まる。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f6 1/125秒 215mm ISO160​ ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 10.小さな見学者
近くの幼稚園の子供たちであろうか、ビバリウムに入ったところで職員のかたの説明を熱心に聞いていた。ビバリウムの中では、走り回ることもなく、とてもお行儀よく見学していた。撮影の邪魔にならなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4 1/250秒 10mm ISO100​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 11.コキマダラセセリ
オレンジ色の小さなセセリがビバリウムの中を飛び回っていた。ヒメキマダラセセリだろうと思っていたが、どうやらコキマダラセセリのようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 12.オオムラサキ♀ 開翅
♀は大きくてたくましい。腹の太さがそれを象徴する。♂に比べ♀は発生時期が少し遅れるが、そのためかきれいな個体が多い。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/125秒 143mm ISO280​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 13.コキマダラセセリ 開翅
小さいながら鮮やかなオレンジ色だ。開翅してくれると同定しやすい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 14.オオムラサキ 終齢幼虫と蛹
観察しやすいところに終齢幼虫と蛹がいた。先ほどの係りのかたが、幼稚園の子供たちに枝を引いて見せていた。子供たちはオオムラサキの幼虫を「ムーチャン」と呼んでいる。この蛹はまだしばらくは羽化しないようだ。
参考:羽化 http://n-shuhei.net/studio_yamako/2010/07/23_1004.php
蛹化 http://n-shuhei.net/studio_yamako/2010/07/20_1542.php

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/250秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 15.オオムラサキ♂ 開翅 -4 餌台として設けられている樹液にオオムラサキが来て、開翅した。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.5 1/125秒 48mm ISO180​ ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 16.オオムラサキ♂ 開翅 -5 この日撮影できた一番美しい♂だった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影( f5.6 1/250秒 90mm ISO800 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 17.オオムラサキ♂ 開翅 -6
前の写真と同じ個体である。TAMRON 90mm ではそれ以上近づけないので、P610で撮る。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.5 1/125秒 143mm ISO640​ )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 18.ハルジオンにきたコキマダラセセリ
きれいな♂だった。ビバリウムの中には複数のコキマダラセセリが飛んでいた。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO200 )露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 19.オオムラサキ♂ 開翅 -7
ビバリウムの中のオオムラサキは、まだ♂の方が多かった。しかし、生まれたばかりのきれいな姿はなかなか見られなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f5.6 1/125秒 161mm ISO125 )露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 20.オオムラサキ♂ 開翅 -8
クヌギの幹に止まって開翅してくれた。オオムラサキらしい写りだと思う。

Nikon D5000 TAMRON 90mm f2.8 macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 90mm ISO450 ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。 21.ビバリウム外観
ビバリウムでの撮影を終え、外に出てみた。外にはオオムラサキはいなかった。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f3.5 1/400秒 5mm ISO100 ) ​ 露出補正 -0.3段
クリックすると大きくなります。 22.ブルーオオムラサキ
オオムラサキセンターの標本展示室には、「国蝶指定60周年 里山の虫たち」展として、日本各地のオオムラサキなどが展示されているが、その中でこのブルーオオムラサキに目を魅かれた。紫ではなくてモルフォのような瑠璃色なのだ。色の違いだけではなく輝きがより強い。構造色が発達しているのだ。このブルーオオムラサキというのは劣性遺伝の異常型で、0.5%くらいの確率でしか現れないという極めて稀な型らしい。

Nikon COOLPIX P610 f3.3-6.5 4.3mm-258mm 16.05 Mega Pixels
プログラムオートで撮影(​ ​f4.8 1/125秒 17mm ISO1000 )露出補正 -0.3段


2017年6月24日

上野公園(2) 国立科学博物館常設展 5月30日

国立科学博物館の1階で開催されていた大英自然史博物館展の見学を終え、そのまま、国立科学博物館の常設展を見ることにした。常設展は地球館と日本館に分かれている。
 Canon PowerShot G7X のISO感度設定が誤操作、というより無意識にISO12800になってしまっていたのを、元に戻す。
 地球館の1階から見学する。こちらは大英自然史博物館展と見学者層が異なり、修学旅行の生徒さんたちが多い。恐竜が人気だ。地球館の2階、3階を見て、B2階へ下り、B1階へと上がった。
 一旦、中庭に出て、一休みしたあと、日本館へ入った。日本館へは階段を下りて地下1階から入る。この日本館は旧東京科学博物館本館で昭和6年(1931年)に完成したネオ・ルネッサンス調の重厚な建物である。
  12時少し前に見学を終え、外に出て、シロナガスクジラ実物大の模型、実物のD51をみて、隣の国立西洋美術館へ移動した。
  記述は同博物館のホームページ及び展示の解説を参考にさせていただき、一部記述では引用させていただいた。

23.トキ
地球館のテーマは「地球生命史と人類」、そしてその1階は「地球史ナビゲーター」というテーマ。地球館の展示全体を繋げるシンボルゾーンとなっている。入り口ではトキが迎えてくれた。日本では1981年、当時野生に残されていた5羽を捕獲し、先に捕獲されていた1羽と合わせた6羽で飼育、人工繁殖が試みられた。しかしいずれも成功しないまま、2003年最後の1羽の死亡と共に、国産のトキは絶滅した。日本産トキが最後の1羽となり、高齢のため繁殖も絶望視されていた1999年、中国産のトキ2羽が日本に贈呈された。中国のトキは日本のトキと全く同じ種類(2004年、環境省による遺伝子検査で確認)だそうだ。この2羽を人工繁殖させ、その子を更に中国の個体とペアリングさせて数を増やすことで、国内でのトキの個体数増加、将来的な野生復帰が目指されることになった。同年、初のヒナが誕生、その後も順調に続いた個体数の増加は報道などでも繰り返し取り上げられているとおりだ。平成26年の繁殖期、平成24年に野生下で生まれたヒナを親鳥とするヒナが誕生した。放鳥トキからかぞえて初めての孫の世代となるトキの誕生となる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​​​​ 1/​3​0秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
24.地球の多様な生き物たち
1階のテーマは「地球史ナビゲータ」「地球の多様な生き物たち」だった。写真はキリンやマッコウクジラの骨格だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​​​​ 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
25.チョウの標本
チョウはどんな標本が展示されているのか興味があったが、最初に見た標本がこれだった。メガネトリバネアゲハ♂の多様な亜種、ゴライアストリバネアゲハの雌雄、レテノールモルフォやエガモルフォといったモルフォチョウ、クラウディアアグリアスなどのミイロタテハ、さらに、パルナシウス、シボリアゲハ、オオルリオビアゲハといった一度は飛んでいるところを見てみたいチョウの標本があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​​​​ 1/​5​0秒 27mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
26.科学と技術の歩み
2階へ上がった。ここは「科学と技術の歩み」というテーマだった。ゼロ戦が展示されていた。ラバウル海軍第253航空隊に所属し、昭和20年(1945年)に墜落したが、昭和47年(1972年)にラバウル沖北西約110kmの海中で発見、引き上げられた機体だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
27.オートモ号
展示されていた国産自動車の先駆けとなったオートモ号は、排気量943ccの1925年製。オートモ号は白楊社で、1924年から4年間で約300台が生産され販売された。しかし、当時日本に工場を建設してノックダウン生産を開始したフォードやシボレーには価格面でも性能面でも歯が立たなかったようで、1927年に白楊社は解散した。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​3​0秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
28.大地を駆ける生命
3階に上がった。「大地を駆ける生命」というゾーンでは、哺乳類の剥製や鳥の剥製が迎えてくれた。この展示方法は素晴らしい。国立科学博物館地球館には、現在3頭のジャイアントパンダの剥製が展示されている。ここ3階の「大地を駆ける生命」コーナーにいるのがフェイフェイとトントンの父娘、1階の「栄養を求めて」のコーナーにいるのが母親のホアンホアンだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​3​0秒 9mm ISO500 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
29.鳥の剥製
同じく3階は「大地を駆ける生命」に展示されている鳥の剥製。オオタカやトキなど多様な鳥の剥製が展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​6​0秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
30.日本最大級のアンモナイト
​B1階へ下りた。入ってすぐのところにあった、50cm以上あるかと思えるアンモナイト化石の展示には、パキデスモセラス・​パキディスコイデ 白亜紀後期(約9000万年前)北海道三笠市 という​ラベル​が置かれていた。大きい。北海道は白亜紀アンモナイトの世界的な産地の一つだそうだ。浦河から夕張・幌加内を経て宗谷岬にいたる北海道中央部と、釧路から根室にいたる北海道東部からアンモナイトが多産しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
31.「地球環境の変動と生物の進化」
恐竜たちが迎えてくれた。現代の爬虫類と鳥類は全く異なる生き物だが、恐竜の研究を通してその進化の連続性が次々と明らかになってきた。恐竜の起源、大型化、多様性、絶滅の謎は尽きないという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 14mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
32.ヒトの骨格
B2階へ下りる。「地球環境の変動と生物の進化」の続きだ。約40億年前に誕生した生命は、大きく変動する地球環境の中で誕生と絶滅を繰り返して進化を遂げてきた。恐竜の絶滅後に大発展した哺乳類の中から人類が生まれ、世界中に広がった。その進化の道のりがたどられている。これはヒトの骨格。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​50秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.オランウータン
人の骨格のレプリカの上のケースにオランウータンの骨格レプリカがあった。そのオランウータンの足を人が掴んでいる。人間の学名がホモ・サピエンス・サピエンスで、知恵ある人という意味だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​50秒 16mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.ティラノザウルス
wikipediaによれば、ティラノザウルスは、​​現在知られている限りで史上最大級の肉食恐竜の一つに数えられ、地上に存在した最大級の肉食獣でもある。恐竜時代の最末期を生物種として約300万年間生態系の頂点に君臨するが、白亜紀末の大量絶滅によって最期を迎えている、​とあった。​​​​​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.淡水魚化石
地球館のエスカレーター・ホールに淡水魚の化石が展示されていた。展示の説明に「始新世前期(約5000万年前)のワイオミング州南西部には大きな湖が存在し、そこには堆積した地層であるグリーン・リバー層からは多様な昆虫や魚、カエル、トカゲ、ワニ、カメ、鳥、植物などの化石が大量に発見されている。ここに展示されている岩板はこの地層の一部を切り取ったもので一面に魚の化石が観察される。このほとんどの魚はニシン科のナイティアだが、エリミュクテュス科のディプロミストゥスの小さな幼魚も混じっている。また、一番大きな二つの個体はスズキなどに近縁で小動物を食べるベルカ科のミオプロススである。始新世にはいろいろな魚が海生から淡水生へと適応していったことが知られているが、ここに展示された魚化石もその例のひとつである。」とあった。美術品のような美しさを感じた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2 1/​30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.中庭
地球館の常設展を見て、一旦、日本館の中庭に出た。天気が良かった。バラの花壇のもうけられていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/​800秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.常設展ミュージアム・ショップ
最後に日本館を見ようと建物に入る。地下1階から入場すると、まず、ミュージアム・ショップがあった。ここは修学旅行の生徒さんたちが多かった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.日本館の企画展
1階。季節ごとにいろいろな企画展が開催される。4/4~6/11まで「卵からはじまる形づくり」という企画展が開催されていた。見学はスキップした。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.日本館の建物
日本館では展示もさることながら、その建物に魅了された。建物の中央に造られた階段を2階へ上がったが、3階まで吹き抜けになっていて、重厚に造られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​100秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
40.階段手摺の装飾
階段の手すりにはアールデコ調の装飾がされている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.階段踊り場の窓
階段の踊り場には窓が2つあって、ステンドグラスが入れられている。天井にも大きな半円形のステンドグラスがあり、東京冒険紀行というサイトでは、「これらのステンドグラスは原画・伊東忠太、神秘的色彩に置き換えたのがステンドグラス作家・小川三知のスタジオ。大正時代の大物芸術家のコラボレーションは博物館の象徴の一つとなっている。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 9mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.「生き物たちの日本列島」
2階の展示室にに入るとニワトリの剥製があった。ニワトリは約5000年前ごろにインドシナ半島でセキショクヤケイを家畜化して始まり、食用や闘鶏用、観賞用として様々な品種が作られてきた。日本には古くからの地鶏に加えて、平安時代にショウコクが、江戸時代にはシャモや、チャボなどが入った。これらの改良や交配が日本各地で行われ、今日見られる様々な日本鶏が作られたと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.南極犬ジロと秋田犬ハチ
タロ(1955年(昭和30年)10月-1970年(昭和45年)8月11日)とジロ(1955年(昭和30年)10月-1960年(昭和35年)7月9日)は日本による初期の南極地域観測隊に同行した樺太犬の兄弟である。南極に取り残されながら共に生存し、1年後に救出されたことで有名になる(wikipedia)。上がジロである。ジロは発見された後、基地に残ったまま1960年に5歳の若さで病死したそうだ。タロのほうは日本へ帰国して、札幌市の北海道大学植物園に引き取られ、9年間の穏やかな余生を過ごしたまま天寿を全うしましたという。現在、タロの剥製は北海道大学植物園にある。下の白い秋田犬は白いのが「ハチ」(忠犬ハチ公)だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​60秒 19mm ISO800 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.オナガキジとカラヤマドリ
オナガキジはライチョウやキジの仲間で、中国北部~中部に生息、カラヤマドリは中国南東部に生息している。ともに、開発による生息地の破壊、羽毛目的の乱獲などにより生息数は減少しているという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 24mm ISO800 ) 露出補正 なし
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45.日本産チョウの標本
2階.、日本のチョウは環境別に展示されていた。これはナガサキアゲハ、ミカドアゲハなど南方系のチョウだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​40秒 13mm ISO320 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.里山の生き物たち
昼間活動する昆虫として、オオムラサキや舞岡公園でも見られるアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミが紹介されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.冷温帯のチョウ
冷温帯ではブナやミズナラに代表される落葉広葉樹が主体である。そこで生息するチョウとして、ムモンアカシジミなど、ゼフィルス14種が紹介されていた。標本は雌雄あるいは表裏の各2体。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 20mm ISO250 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.亜寒帯のチョウ
亜寒帯のチョウとして、ヒメウスガシロチョウ、エゾヒメギフチョウ、キベリタテハ、クジャクチョウ、そして、オオイチモンジが、展示されていた。ヒメギフチョウは本州では東北地方や中部地方の山地に生息するが、北海道のものは別亜種でエゾヒメギフチョウと呼ばれる。私も旭川郊外で、エゾノリュウキンカやカタクリで吸蜜しているエゾヒメギフチョウを撮影したことがあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​60秒 22mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.日本各地のオオムラサキ
国蝶であるオオムラサキの北海道産、本州中部産、四国産、九州産の雌雄、裏面の標本があった。もうすぐオオムラサキが飛ぶシーズンになる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​80秒 25mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.アンモナイト 川下由太郎コレクション
川下由太郎氏(1839年~2000年)が30年間以上にわたって採集された北海道産アンモナイトを中心にしたコレクションである。左側はパキデスモセラス、中央がユウパキディスカス、そして右側に川下氏愛用のハンマーが展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​30秒 11mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.3階 「日本列島の生い立ち」フタバスズキリュウ
環太平洋地域でも有数の、良好な首長竜、フタバスズキリュウの化石が展示されていた。ほぼ1体分の化石が仰向けになった状態で発見されたが、化石が発見されたときには川の流れによって、尾と後頭部などが浸食されて失われていた。また、長い首が付け根付近で切断され、首の大部分も浸食などによって失われたのではないかと考えられている。復元された全身骨格も展示されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​30秒 9mm ISO200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.日本館 旧東京科学博物館本館
日本館の見学を終え、1階に下りて、改めての本館の重厚な建物の吹き抜けになった階段を見上げた。説明板があり、「日本館の建物は、関東大震災による震災復旧を目的として昭和6年(1931年)に竣工した。ネオ・ルネサンス調の建物は、文部省大臣官房建築家の設計による。鉄筋コンクリートで建設されるなど耐震・耐火構造にも注意が払われた。中央ホール上部などに使われているステンドグラスは小川三知(おがわ さんち)のアトリエ製作で、日本のステンドグラス作品の中でも傑作といえる。また、建物の内外に使われている装飾性の高い飾りなども、戦後の建物にはなく、この建物のみどころである。上から見ると、そのころの最先端の科学技術の象徴だった飛行機の形をしている。平成20年(2008年)に、国の重要文化財に指定された。」とあった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.2 1/​30秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.日本館 旧東京科学博物館本館 外観
現在もこの建物が国立科学博物館を象徴する建物であると思う。2004年11月に新館(現地球館)がグランド・オープンして、本館(現日本館)の改修工事を始める。2006年12月に新館は「地球館」に、本館は「日本館」に改称された。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/1000秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.シロナガスクジラ
日本館の出口を出ると、巨大なシロナガスクジラの模型があった。外国人観光客が記念写真を撮っている。シロナガスクジラは、現在地球上に生息する最大の動物である。20世紀初めには南極海だけで20万頭以上生息していたそうだが、1966年に捕獲が完全に禁止されるまでに激減してしまった。今では全世界で1万頭程度と言われ、国際条約で厳しく保護されている。この実物大の模型は体長30m、体重約150tのメスの大人のシロナガスクジラが海面での深呼吸を終えて、休息に深く潜ろうとしているところだと説明されていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/640秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.D51231
このデゴイチがここに展示されるようになって長い。このD51231は、昭和14年(1939年)7月に日本国有鉄道長野工場で製造され、東海道本線、山陰本線、その他で活躍し、昭和50年(1975年)12月15日、北海道追分機関区で休車するまで、約216万km(地球を約54周)走ったそうだ。1976年8月に国立科学博物館に据えられ、保存されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/160秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2016年5月25日

ゴールデン・ウィークの横浜(2) 県庁公開 4月29日

ゴールデン・ウィークには神奈川県庁本庁舎が一般公開されているというので、日本丸の総帆展帆を見た後、回ってみることにした。
 赤レンガ倉庫辺りは思ったほど人出は多くない。この日は大桟橋には大型客船も入っていなかった。
 日本丸が係留されている一号ドッグから、汽車道を歩き、万国橋を渡った。日本郵船歴史博物館の前を通って海岸通りをしばらく歩き、いったん133号線に出て、日本大通りの方へ向かった。何回か行ったことがある開港記念会館を見て、神奈川県庁本庁舎の正面玄関に出た。
 神奈川県庁のホームページなどによれば、神奈川県庁本庁舎は、3代目庁舎が関東大震災で焼失後、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階、地下1階建、その中央部に塔を建て、全体で9階建として1928(昭和3)年に竣工した。1996年に登録有形文化財(建造物)に登録されている。洋風建築に和風の搭を載せた景観は、帝冠様式と称されている。帝冠様式は、一目で日本のものと判ることから、戦時下の満州や中国などで流行し、「軍服を着た建物」との異名があったそうだ。まさに「キングの塔」と呼ばれるに相応しい建物といえる。表面に溝を刻んだスクラッチタイルで独自の幾何学的な装飾模様が特色のライト様式(旧帝国ホテルなどを設計した近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの手による建築様式)の風格のある建物は、日本趣味と洋風建築が調和し、荘厳さを感じさせる。近代化産業遺産にも指定されている。
  まずは屋上へ上がってみようと思う。エレベータは列ができているので、古めかしい階段を上る。
 屋上からの眺めを楽しんだ後、再び古い階段を降りて行った。3階の知事室も公開されていて、写真も撮らせていただいた。

32.万国橋交差点から赤レンガ倉庫を見る
時刻は正午になろうとしている。ゴールデン・ウィークの初日、良い天気に恵まれ人々はのんびりと歩いている。ベイ・ブリッジも見える。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 56mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
33.万国橋の上から
万国橋の上からランドマーク・タワーを振り返る。こんな日は遊覧船も気持ちが良いだろう。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/400秒 30mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
34.日本郵船歴史博物館
海岸通りに出ると日本郵船歴史博物館があった。1936年に竣工したギリシャ・コリント様式の建物だ。建物の中に入って見ると、多くの船の模型が展示されているようだったが、見学は割愛した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/400秒 40mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
35.横浜市開港記念会館
通称ジャック。Studio YAMAKO では何回か記しているが、横浜三塔として、県庁をキング、横浜税関をクィーン、そして、この横浜市開港記念会館をジャックといい、永年横浜港のシンボルとして親しまれてきている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/320秒 23mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
36.神奈川県庁本庁舎の階段と踊り場の絵画
県庁本庁舎の中に入った。玄関正面にある階段を上がって行く。ここは3階から4階に上がる階段、あるいは4階から5階に上がる階段だっただろうか、その踊り場に大きな絵画が飾られていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/125秒 18mm ISO3200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
37.「昇華」 加藤敏夫作
近くで見るとデフォルメはされているがオオムラサキが描かれている。ルリタテハらしき蝶もある。この画家は横浜市立老松中学校の画の先生をされていたようだという以外、詳しく知ることはできなかった。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/25秒 112mm ISO3200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
38.屋上からの眺め
まず、屋上へ上がった。横浜港が眺められる。大桟橋には、この日は何も大型客船は停泊していない。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/1000秒 56mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
39.横浜税関の塔
1923年(大正12年)の関東大震災で庁舎が倒壊焼失し、帝都復興事業の一環として1934年(昭和9年)に完成した横浜税関庁舎は緑青色のドームがシンボルで、「クイーンの塔」として親しまれている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5​.6​​​ 1​/1600秒​​​ ​140​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
4​0.旧英国総領事館
屋上から日本大通りの向こう側の緑の中に​​​旧英国総領事館の屋根が見えた。この角度から見たのは初めてで、新鮮だった。昭和6年に建てられた建物で、昭和56年からは横浜開港資料館(旧館)として再利用されている。平成19年(2007)、経済産業省「近代化産業遺産」に指定されている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5​.6​​​ 1​/1000秒​​​ ​140​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
41.​​テラコッタ
かつて県庁本庁舎の軒先を飾った荒い縦溝でデザインされた外装用の粘土を焼いて作ったテラコッタの装飾が屋上に保存展示されていた。1963(昭和38年)に取り外してここに復元したものだそうだ。現在、かつてテラコッタのあった部位は銅板で覆われているが、一部にテラコッタが使われた部位もあり、キングの塔の厳しい印象を造り上げているひとつの要素と言える。テラコッタとは、イタリア語で「テラ=土」+「コッタ=焼く」という意味を持ち、片手では持てない大きさの外装用の焼き物の総称で、彩色されたものもあるという。昨年、バリ島へ行った時、ウブドで「テラコッタ」というレストランに立ち寄ったのを思い出した。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​7.1​​​​​​​ 1​/250秒​​​ ​26​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.屋上より横浜港と大桟橋を望む
鯉のぼりが泳ぐ空は空気が澄んでいた。横浜港と大桟橋がはっきり見える。大桟橋に大型客船が停泊していたらいいのになと思った。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​11​​​​​​​ 1​/500秒​​​ ​18​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.古めかしい階段
この建物の階段はさすがに古めかしかった。この写真では良く判らないが、階段の手すりには宝相華(極楽に咲く花)のモチーフがあしらわれた装飾がある。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​3.5 1​/125秒​​​ ​18​​​​​​​mm ISO3200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.知事室、知事応接室の入り口
3階にある知事の執務室と応接室も公開されていた。

Panasonic DMCーSZ-10 f3.1-6.3 4.3mm-51.6mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.8 1/30秒 19mm ISO400 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.知事執務室
もちろん部屋の中には入れないが入口より見せていただいている。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​3.8 1​/250秒​​​ ​24​​​​​​​mm ISO1100 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.知事応接室
にこやかに手を掲げた黒岩知事の写真がデスクに座っていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​3.8 1​/250秒​​​ ​24​​​​​​​mm ISO1250 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.旧英国総領事館 -1
知事室、知事応接室を見たあと、県庁本庁舎を退出した。通りを反対側に渡って、屋上から眺めていた建物へ行ってみた。旧英国総領事館で現在は横浜開港資料館として使用されている。そういえば、以前にも立ち寄った記憶がある。(再掲)昭和6年(1931年)に英国総領事館として建てられ、昭和56年(1981年)から横浜開港記念館として使用されている。英国工務局による設計でイギリスの18世紀ジョージアン・スタイルの都市邸宅を思わせるデザインであるという。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f​10 1​/400秒​​​ ​32​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.旧英国総領事館 -2
建物には蔦が絡まり、シャクナゲ?の花が咲いていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1​/320秒​​​ ​18​​​​​​​mm ISO200 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.横浜公園-1
日本大通りの正面に小さな公園がある。公園は外国人居留地と日本人市街地を隔てる防火道路(日本大通り)と一体的に計画されたという。西洋シャクナゲが咲いていた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1​/250秒​​​ ​95​​​​​​​mm ISO320 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.横浜公園 -2
横浜公園には日本庭園もあって池もある。その池の石の上で亀が日向ぼっこしていたが、良く見ると、奥に親亀、子亀が2匹、その背に孫亀、そして、手前に小さなひ孫亀を思わせるいろいろな大きさの亀がいた。

Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1​/800秒​​​ ​140​​​​​​​mm ISO320 ) 露出補正なし
;クリックすると大きな写真になります。


2014年7月25日

日野春 オオムラサキセンター ビバリウム 7月8日


 オオムラサキ公園で、樹液が出ている木にいたオオムラサキを撮っていたが、いなくなってしまったので、オオムラサキセンターのビバリウムへ移動した。
  9時少し前にビバリウムの中に入った。既にNHKの人たちがカメラを備え付けて、羽化しそうな蛹にレンズを向けられていた。先に述べたように、そこに館長さんが来て、そのさなぎは死んでいるようだと言われた。確かに黒くなっている。しかし、そのそばにもう1頭、蛹がいた。これもずいぶん低い位置だ。翅の模様が透けて見えるようになっているので、羽化は間もない(午前中)と思う。

 ビバリウムの中では、♂も♀も活発に飛んでいた。置かれているパイナップルの餌台にも集まっている。館長さんは「今日は最高です」と言われていた。
 シロオビアゲハが飛んでいたのには驚いた。これも飼育されているのだろうか。館長さんに聞いてみればよかった。
終齢幼虫も、蛹も見つけることができた。

 NHKのカメラが狙っていた蛹の羽化はまだだったが、10時半ごろ、ビバリウムを去り、再度、オオムラサキ公園のクヌギの樹液酒場を見て、清里の近くにあるまきば公園へ移動した。
 この日、D5300にはTAMRON 90mm macro を付けて行ったが、f6.3に絞って、ピントはシャープであっても、とてもソフトな描写になっている。また、NIKKOR 18-140mm ではやや露出アンダー気味に撮れると感じていたが、TAMRON 90mm macro では、明るめに撮れている。

大きなオオムラサキの♀;クリックすると大きな写真になります。 22.大きなオオムラサキの♀
さっそく、オオムラサキの♀が翅を開いて止まっている。大きな♀だ。アップで撮った。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
シロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります。 23.シロオビアゲハ
ビバリウム内にシロオビアゲハが飛んでいた。たくさん飛んでいると目障りになるが、2~3頭だった。グァム島で見てきているシロオビアゲハはもっと大きく、尾状突起ももっと長いと思ったが、ここのシロオビアゲハのオリジナルはどこなのだろうか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ終齢幼虫;クリックすると大きな写真になります。 24.オオムラサキ終齢幼虫
オオムラサキは、7月~8月上旬に産卵し、産卵された卵は1週間くらいで孵化する。成長に伴い3回脱皮し、4齢幼虫となったところで、10月下旬以降、気温が3℃以下になると、食樹であるエノキの根元に下りて越冬に入る。翌年、4月上旬、冬眠から覚めた4齢幼虫はエノキの幹を上がる。そして、エノキの葉を食べて、5齢になり、6齢(終齢)幼虫になる。なんとかわいい顔をしていることか。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
羽化が近い蛹;クリックすると大きな写真になります。 25.羽化が近い蛹
これがNHKの方がカメラを向けている蛹だ。翅の模様が透けて見える。しかし、私がビバリウムを去る10時半には、まだ羽化していなかった。NHKのカメラマンさんも、いつ羽化が始まるかわからないので目を離すことができず、じっと我慢して待たなくてはいけないのはお気の毒だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO720 ) 露出補正 なし
蛹;クリックすると大きな写真になります。 26.蛹 終齢幼虫から前蛹になり、脱皮して蛹になる。蛹になってから羽化するまで2~3週間かかるらしい。この蛹はまだまだ羽化まで何日かかかるのだろう。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
蛹の抜け殻;クリックすると大きな写真になります。 27.蛹の抜け殻
抜け殻を見ると、背中が割れて成虫が出てくるということがわかる。ビバリウム内のエノキには抜け殻がいくつもあった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂ -1;クリックすると大きな写真になります。 28.オオムラサキ♂ -1
開翅していたので撮ったが、大分擦れてきている。前翅の先端が傷んでいるが、他にも同じように前翅先端が破損している個体が多い。これはビバリウムの囲いにぶつかって痛めるためだろうか。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/220秒 160.5mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
オオムラサキ♂ -2;クリックすると大きな写真になります。 29.オオムラサキ♂ -2
比較的きれいな♂がエノキの葉に止まっていた。しかし、これも左側前翅先端が擦れている。ビバリウムの囲いのネットに触れて擦れてしまうのだろう。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/400秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
アゲハチョウ;クリックすると大きな写真になります。 30.アゲハチョウ
このビバリウムはオオムラサキ"専用"と思っていたが、わずかながら、アゲハチョウ、メスグロヒョウモン、シロオビアゲハが飛んでいた。ビバリウム内のピーク時のオオムラサキの成虫数は、約200頭に及ぶというが、オオムラサキ以外の蝶が10頭くらいいる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
羽化直後のオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります。 31.羽化直後のオオムラサキ
エノキの木の少し高いところに羽化したばかりのオオムラサキがいた。蛹の殻を抱いている。もう少しで翅が伸びきる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/320秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
梢で休むオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります。 32.梢で休むオオムラサキ
ビバリウムの中もこのような環境が作られている。館長さんが言われるには、こういった雨が止んだ後の晴れて、気温が高い日は、羽化が多いとのこと。多分この日は羽化のピークになるだろうとのお話だった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/220秒 33.9mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
赤いダリアとアゲハチョウ;クリックすると大きな写真になります。 33.赤いダリアとアゲハチョウ
オオムラサキは花で吸蜜することはまずないが、ビバリウム内には、下草に交じって花が植えられている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/850秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
パイナップルが置かれた餌台に集まるオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります。 34.パイナップルが置かれた餌台に集まるオオムラサキ
昨年来たときは、ビバリウム内に樹液が出ているクヌギの木があって、そこにたくさんのオオムラサキが集まっていたが、今年はそのクヌギの木から樹液は出ていなかった。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/950秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります。 35.メスグロヒョウモン♂
今年もビバリウム内にメスグロヒョウモンがいた。オオムラサキと同じように前翅の先が傷んでいる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂ 開翅 -1;クリックすると大きな写真になります。 36.オオムラサキ♂ 開翅 -1
日の当たる葉の上でオオムラサキの♂が開翅していた。残念ながら前翅の先端が傷んでいる。アップにして、傷が見えないようにした。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/420秒 59.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
2頭のオオムラサキの♂;クリックすると大きな写真になります。 37.2頭のオオムラサキの♂
10時近くなってきた。蝶たちは活発に飛び回り、撮りやすいところに止まってくれることも多くなった。ビバリウム内では、テリトリーを張る(専有行動)といっても、個体数が多すぎて、どうするのだろうか。オオムラサキは、オスは梢で監視していて、自分のテリトリーに入ってきたものは鳥でも追い払おうとするといわれる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/210秒 30.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
観察路とオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります。 8.観察路とオオムラサキ
ビバリウム内は写真のような観察路が設けられている。その木道にオオムラサキが止まり、開翅していた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/680秒 4.5mm ISO200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂ 開翅 -2;クリックすると大きな写真になります。 39.オオムラサキ♂ 開翅 -2
今度はきれいな、傷のない♂が葉の上で開翅していた。どうしても♂の開翅ばかり撮ってしまう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/800秒 106.8mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
オオムラサキ♂ 開翅 -3;クリックすると大きな写真になります。 40.オオムラサキ♂ 開翅 -3
ビバリウム内は、自然環境が生きている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.6 1/800秒 4.4mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
食欲旺盛な終齢幼虫;クリックすると大きな写真になります。 41.食欲旺盛な終齢幼虫 前蛹になる前の終齢幼虫は食欲旺盛だ、バリバリと音が聞こえるようにエノキの葉を食べる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO320 ) 露出補正 なし
オオムラサキセンター展示室;クリックすると大きな写真になります。 42.オオムラサキセンター展示室
ビバリウムを後にして、センター出口へ向かう途中、展示室を見る。チョウの標本がたくさんあり、こんな作品もあった。ちょうど小学生が見学に来ていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/50秒 12.9mm ISO400 ) 露出補正 なし


2014年7月21日

オオムラサキ自然公園 と まきば公園(山梨県立八ヶ岳牧場) 7月8日


 今年も オオムラサキセンターへ行きたいと思い、天気予報と相談していたが、さすがに梅雨の季節、ほとんど晴れマークがつく日がない。唯一、7月8日と9日に晴れマークがあった。すぐそのあとには強い台風が来るという予報だったが、意を決して8日に行くことにした。当日の朝5時に起床したときは、予報通り、青空が広がっていた。

  中央道で山梨県の須玉まで行くが、6月28日に開通した圏央道を利用することにした。保土ヶ谷の自宅からは、国道16号で横浜・町田インターで東名高速に乗る。海老名JCTから、圏央道に入ると、約29kmで八王子JCTから中央高速に乗ることができた。早い。自宅から八王子まで1時間かからない。第3京浜→環八→国道20号に出て、調布インターに入るのと大違いだ。これを使えば、毎年ギフチョウを撮りに行く藤野へも30分は短縮されそうだ。

  さて、途中、談合坂S.A.で朝食にし、日野春のオオムラサキセンターに着いたのは、9時少し前だった。
  まず、オオムラサキ自然公園内の樹液が出ている木を見に行く。オオムラサキが1頭来ていて、カブトムシ、スズメバチ、カナブン、クロヒカゲ、などと吸蜜していた。
  しばらく撮影したのちに、オオムラサキセンターのビバリウムの中に入る。ビバリウムのオオムラサキは最盛期のようだった。新鮮なオスもいるが、傷んだオスも多い。♀も多く出ている。NHKのクルーが羽化の瞬間を撮影に来ていた。オオムラサキセンターの館長さんから「ダーウィンが来た!」で使うらしいと聞かされた。NHKのクルーがカメラを向けていた蛹はどうやら、死んでしまっていたらしい。すぐそばに、もう1匹の蛹が見つかった。その蛹はオオムラサキの翅が透けて見え、羽化は近いようだったが、私がビバリウムを出た10時半には、まだ羽化していなかった。

 今回のもう一つの目的として、小淵沢の「但馬屋幸之助」で焼肉を昼飯に食べたかった。昼の営業時間は午後2時までなので、1時ごろに入ればよいと考え、その前にまきば公園というところへ行ってみることにした。「まきば公園」は山梨県立八ヶ岳牧場と隣接している。ここには約1時間ほど滞在し、小淵沢の「但馬屋幸之助」へいった。地元の人たちも多く、とてもにぎわっていた。
  台風の影響で天気が崩れることが心配なので、食事の後はそのまま横浜に戻ることにした。帰路も圏央道を利用したが、途中休まないで、ノン・ストップで自宅まで帰ってきた。
  写真点数の関係から、先にオオムラサキ自然公園とまきば公園で撮った写真から載せていく。

甲斐駒ケ岳 1.甲斐駒ケ岳
強烈な台風8号が宮古島を狙っているという。しかし、関東地方は天気予報では「曇り時々晴れ」だった。そしてさらに良い方にはずれて「快晴」になった。オオムラサキセンターの入り口を背に雲一つない南アルプスが眺められた。手前に何本もの電線があったが、レタッチで消した。青空が背景の電線は消しやすいが、レタッチ素人のわたくしには、山肌が背景の電線を消すのは難しい。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/680秒 102.9mm ISO100 ) 露出補正 なし
オオムラサキ自然公園のオオムラサキ -1;クリックすると大きな写真になります。 2.オオムラサキ自然公園のオオムラサキ -1
ビバリウムのあるオオムラサキセンターの周囲は、広さ6haのオオムラサキ自然公園になっている。その中に樹液の出ているクヌギの木があり、そこにクロヒカゲやカブトムシ、カナブンなどに交じって、オオムラサキの♂が来ていた。これは、いわば天然のオオムラサキだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO3200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ自然公園のオオムラサキ -2;クリックすると大きな写真になります。 3.オオムラサキ自然公園のオオムラサキ -2
近寄って、上の写真のシャッターを切ったら、飛ばれてしまった。だが、すぐ近くの梢に止まる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/200秒 76.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
オオムラサキとカブトムシ;クリックすると大きな写真になります。 4.オオムラサキとカブトムシ
そのオオムラサキがまた、樹液に戻ってきた。複数のカブトムシの中に割り込んで口吻を伸ばそうとしている。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/52秒 14.4mm ISO400 ) 露出補正 なし
ルリタテハとクロヒカゲ;クリックすると大きな写真になります。 5.ルリタテハとクロヒカゲ
また、帰りがけに寄ることにして、ビバリウムへ行き、撮影する。10時半ごろ再び樹液の出るクヌギの木に戻ってきたら、ルリタテハも来ていた。手振れしないように1/250秒でシャッターを切るが、ISO感度は4500に上がっていた。もっと光を!

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO4500 ) 露出補正 なし
オオムラサキとルリタテハ;クリックすると大きな写真になります。 6.オオムラサキとルリタテハ
そこへ再びオオムラサキが戻ってきた。どうやら朝と同じ個体のようだ。スズメバチに遠慮しながらストローを伸ばしていく。5.とともにトリミングしている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
まきば公園;クリックすると大きな写真になります。 7.まきば公園
オオムラサキセンターを後にして、車で45分くらい走り、清里の近くにある、まきば公園というところに行ってみた。まきば公園は山梨県立八ヶ岳牧場と隣接している。駐車場は八ヶ岳高原ラインという道路の小淵沢寄りと、清里寄りの2か所に設けられているが、小淵沢方面からのアプローチになったので、小淵沢寄りの駐車場に車を止めた。どうやらこちら側が正面のようで、大きなレストランとコミュニティホールがあった。レストラン・コミュニティホールを通り抜けて、反対側に出ると、広大な公園・牧場が広がっている。この写真は、公園の遊歩道に下りてレストランを見上げたところ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/800秒 7.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
牛の放牧;クリックすると大きな写真になります。 8.牛の放牧
遠くには牛が放牧されているのを眺めることができる。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/450秒 110.8mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
6頭のウラギンヒョウモン;クリックすると大きな写真になります。 9.6頭のウラギンヒョウモン
目を凝らして見ていただかなくてはならないが、土手に植えられた小さな花に6頭ものウラギンヒョウモンが来ていた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.0 1/640秒 37.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
ウラギンヒョウモン -1;クリックすると大きな写真になります。 10.ウラギンヒョウモン -1
ウラギンヒョウモンはいっぱい飛んでいた。近づけないので、望遠端で撮る。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.4 1/800秒 185.0mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
富士山;クリックすると大きな写真になります。 11.富士山
南南東の方向に富士山が見えた。甲府市の向こう側に聳えている。くっきりと頭を出している。少しアンダーになったのでレベル補正した。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8.0 1/1400秒 99.2mm ISO100 ) 露出補正 -0.7段
ウラギンヒョウモン -2;クリックすると大きな写真になります。 12.ウラギンヒョウモン -2
私が車を止めた駐車場の脇の草地にも、ウラギンヒョウモンがたくさん飛んでいた。アカツメクサの花で吸蜜する。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -3;クリックすると大きな写真になります。 13.ウラギンヒョウモン -3
HS50の広角側で撮る。草原に咲いているアカツメクサの花が好きなようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -4;クリックすると大きな写真になります。 14.ウラギンヒョウモン -4 ウラギンヒョウモンしか撮る蝶がいない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -5;クリックすると大きな写真になります。 15.ウラギンヒョウモン -5
草原は、まきば公園を背にしたところにある。後ろに少し見えるのは八ヶ岳連峰でその手前が県立八ヶ岳牧場である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/350秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -6;クリックすると大きな写真になります。 16.ウラギンヒョウモン -6
アカツメクサに止まるウラギンヒョウモンを追い回すが、なかなかじっとしていてくれない。良い背景のところで撮らせてくれない。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♂ -1;クリックすると大きな写真になります。 17.メスグロヒョウモン♂ -1
ウラギンヒョウモンとは何か違う感じがするのがいた。アカツメクサではなくハルジオンに止まる。メスグロヒョウモンの♂だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO220 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♂ -2;クリックすると大きな写真になります。 18.メスグロヒョウモン♂ -2
前の個体と同じだが、そのメスグロヒョウモンは、しばらくハルジオンの花から花へと飛び回っていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -7;クリックすると大きな写真になります。 19.ウラギンヒョウモン -7
再びウラギンヒョウモンしかいなくなった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
ウラギンヒョウモン -8;クリックすると大きな写真になります。 20.ウラギンヒョウモン -8
最後にアップで。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f6.3 1/250秒 90mm ISO250 ) 露出補正 なし
権現岳? 21.権現岳?
山梨県立八ヶ岳牧場の向こうには八ヶ岳連峰が見える。これは権現岳だろうか。少し雲行きが怪しくなってきた。そろそろ腹も減ってきた。小淵沢の「但馬家幸之助」へ向かう。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR f2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8.0 1/1100秒 32.7mm ISO400 ) 露出補正 なし


2013年7月16日

北杜市オオムラサキセンターから、観音平、富士見高原へ 7月8日


 オオムラサキセンターのビバリウムから出るとき、先ほどお目に掛かった職員の方が、「ここの自然公園の中のクヌギの木に、オオムラサキが来ていると思いますよ」と言って、その場所を教えてくださった。行ってみたところ、確かに樹液の出てている木があって、スズメバチやカナブンと一緒にオオムラサキ数頭とルリタテハが吸汁していた。公園内とはいえ、自然環境でのオオムラサキを観察でき、写真に撮ることができた。
 今日の昼飯は、先日、TVの旅番組で紹介された甲斐小泉にある「豪蕎麦」にしようと決めていた。一般道を30~40分ほど走り、12時少し前にその「豪蕎麦」に着き、1台分だけ空いていた駐車スペースに車を停めた。評判の店で、お客さんが多い。午前中は私が最後の客で、次に来たグループは断られていた。しばらく待って、食べたせいろ蕎麦は、評判通り、美味しかった。
 さて、せいろ蕎麦を堪能した後、八ヶ岳高原ラインに出て観音平への道を上がった。観音平に着くと、その砂利が魅かれた駐車場広場から、沢山のテングチョウが飛び立つ。なかに、ひときわ大きく美しいヒオドシチョウも飛んでいた。ところが、車から降りて写真を撮ろうと歩き始めると、アブの大群に襲われてしまった。一匹が腕に止まるとあっという間に10匹くらいが寄ってくる。カメラを構えて静止すると、遠慮なく刺してくる。チクンと痛さを感じて振り払うが、刺されたところから血が出ている。汗に集まってくるのだろうか。これでは落ち着いて写真も撮れない。早々に切り上げて、長野県に入ったところにある富士見高原へ行ってみる。ここには、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン、ウラギンヒョウモンやクジャクチョウがいた。山梨県はこの日、39.1℃の猛暑(甲州市勝沼)。3時少し前に離脱した。

ビバリウム外観;クリックすると大きな写真になります 20.ビバリウム外観
ビバリウムを出て、公園を歩く。外からビバリウム見る。この囲いの中に100頭以上のオオムラサキが飛んでいる。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F3.2 1/250秒 7.3mm ISO71 ) 露出補正 なし
公園内のクヌギの樹液に集まるオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります

21.公園内のクヌギの樹液に集まるオオムラサキ
職員の方に教えていただいた樹液の出ているクヌギのところへ行ってみる。柵で囲われた大きなクヌギの木には複数のオオムラサキとカブトムシ、カナブン、スズメバチなどが集まっていた。ここは、オオムラサキ専用食堂ではない。暗い。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/200秒 ISO3200 ) 露出補正 なし
2頭のルリタテハも;クリックすると大きな写真になります 22.2頭のルリタテハも
樹液は2~3か所から出ているが、そこで2頭のルリタテハが吸汁していた。保護色になってわかりにくいが、カナブンの上に翅を閉じたルリタテハが見える。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO3200 ) 露出補正 なし
オオムラサキ開翅;クリックすると大きな写真になります 23.オオムラサキ開翅
1頭のオオムラサキの♂が樹液の匂いを感じたのか、飛来してきてクヌギの木の柵に止まった。少し擦れているが破損の少ない♂だった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♀ -1;クリックすると大きな写真になります 24.オオムラサキ♀ -1
きれいな♀がスズメバチと並んで吸汁している。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO2000 ) 露出補正 なし
130715_025.jpg 25.オオムラサキ♀ -2
外界のオオムラサキもいまは♀の発生期のようだ。食堂の主になっている。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO2200 ) 露出補正 なし
ルリタテハ開翅;クリックすると大きな写真になります 26.ルリタテハ開翅
この樹液にいた蝶はオオムラサキとルリタテハだけだった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO3200 ) 露出補正 なし
観音平駐車場 テングチョウ;クリックすると大きな写真になります 27.観音平駐車場 テングチョウ
観音平の駐車場に車を乗り入れるとたくさんのテングチョウが飛び立った。アブが多いのには閉口する。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4.5 1/250秒 4.8mm ISO64 ) 露出補正 なし
ヒオドシチョウ;クリックすると大きな写真になります 28.ヒオドシチョウ
きれいなヒオドシチョウが飛んでいた。この蝶は見栄えがする。もっと、良いシーンを撮りたかったが、何せ、アブが寄ってきて落ち着いて撮っていられない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/2000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
展望台から南アルプスを望む;クリックすると大きな写真になります 29.展望台から南アルプスを望む
この時期はなかなかくっきりとは見えない。正面右が甲斐駒ケ岳、左端に尖っているのが北岳だ。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F8.0 1/250秒 18.8mm ISO64 ) 露出補正 なし
ギンボシヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 30.ギンボシヒョウモン
網笠岳の方へ少し歩いてみる。開けた草原のアザミの花にギンボシヒョウモンが来ていた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります 31.テングチョウ
もう少し撮っていたいところだが、アブが多くて落ち着かない。切り上げて富士見高原へ回ってみることにする。観音平から下り始めた途中の富士見平で車を停めて周囲を歩いてみる。梢にテングチョウが止まっていた。また、アブが寄ってきた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/320秒 ISO400 ) 露出補正 なし
富士見高原「ゆりの里」;クリックすると大きな写真になります 32.富士見高原「ゆりの里」
八ヶ岳高原ラインを大平で右折して、鉢巻道路に入り、富士見高原へ行く。「富士見高原スキー場」のゲレンデに 2004年7月に「ゆりの里」が開園している。静岡県の「可睡ゆり園」が提携し、30種類以上500万本のユリが植えられ夏には花が咲き乱れるというが、このときはまだ蕾だった。7月13日開園ということで人影がない。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4.5 1/250秒 32.7mm ISO209 ) 露出補正 なし
呉越同舟 -1;クリックすると大きな写真になります 33.呉越同舟 -1
富士見高原「ゆりの里」の東屋のあたりで、オレンジ色の蝶が飛び交っている。何頭かは地面にストローを伸ばしている。左からメスグロヒョウモン♂2頭、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモンだ。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4.5 1/250秒 37.7mm ISO613 ) 露出補正 なし
呉越同舟 -2;クリックすると大きな写真になります 34.呉越同舟 -2
左から、ミドリヒョウモン、メスグロヒョウモン♂、ウラギンヒョウモン、メスグロヒョウモン♂

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO1000 ) 露出補正 なし
2頭のメスグロヒョウモン♂とミドリヒョウモン;クリックすると大きな写真になります 35.2頭のメスグロヒョウモン♂とミドリヒョウモン
「ゆりの里」の花畑を背景に、P90で撮ろうとするが、意外と敏感に飛び立ってしまう。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO1600 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ -1;クリックすると大きな写真になります 36.クジャクチョウ -1
そろそろ引き上げようと車を停めたところまで戻る途中、クジャクチョウに出会った。第1化は6月の中旬から発生している。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ -2;クリックすると大きな写真になります 37.クジャクチョウ -2
今度は柱の上に止まった。「開け護摩」と唱えたが、開いてくれない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO800 ) 露出補正 なし
クジャクチョウ -3;クリックすると大きな写真になります 38.クジャクチョウ -3
同じ個体だが、地面に止まってやっと開翅してくれた。さて、時刻はまだ、2時45分だが、暑いのと、アブの(気分的)後遺症で、帰路につくことにした。暑さのためか、バッテリーがちょっと弱っているようでエンジン始動音が頼りない。そういえば3年半も交換していない。幸いエンジンは一発でかかった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし


2013年7月12日

北杜市オオムラサキセンター 7月8日


 前の週から天気予報を鑑みながら、7月8日に山梨県北杜市(日野春)のオオムラサキセンター、および八ヶ岳南麓の観音平へ行こうと計画していた。
 予報通り、当日は前日に続き、好天となった。朝、6時に自宅をマイカーで出発、中央高速の笹子トンネルを通るのは昨年暮れに起きた天井版落下事故以来初めてであるが、その天井板は取り払われていて、ドーム型になった天井は高く感じ、圧迫感がなくなっていた。9時ごろオオムラサキセンターに到着した。一番乗りだ。
 ここオオムラサキセンターには、人工的ではあるけれど オオムラサキが本来生活している環境を再現し、飼育されているビバリウムがある。職員の方に伺ってみると、ビバリウムの中にあるクヌギの木から樹液が出ていて10数頭が集まっているとのこと。今年は発生が幾分早く、すでに♀の羽化が多いらしい。確かにビバリウムでは♂はすでに擦れたり、破損している個体が多い。一方、羽化まもないと思われる新鮮な♀が多い。沢山のオオムラサキが飛び交っていた。
 1時間半ほど、ビバリウムの中で撮影し、外に出た。先ほどの職員の方が屋外、つまり自然環境でも、樹液の出ている木があり、そこにはオオムラサキが来ていると、その場所を教えてくださった。

樹液に集まるオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 1.樹液に集まるオオムラサキ
ビバリウムに入る。まず、職員の方に教えていただいたクヌギの木を探した。あった。オオムラサキ数頭が来ていた。新鮮な♀も吸汁している

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO800 ) 露出補正 なし
きれいな♀;クリックすると大きな写真になります 2.きれいな♀
♀は♂に比べて大きく立派だ。この♀は羽化したばかりのきれいな個体だった。樹液の出ている木の近くで、吸汁の順番を待っているのだろうか?

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO271 ) 露出補正 なし
たくましい♀;クリックすると大きな写真になります 3.たくましい♀
オオムラサキの場合も♂の発生が先行して、その後、♀の発生が始まるが、すでに♀が多く見られた。大きくて、凛として美しい。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂;クリックすると大きな写真になります 4.オオムラサキ♂
オスもメスもクヌギの木の樹液に集まっている。翅を広げているのは♂だ。しかし、さすがに紫色は美しいが、すでに破損して擦れてしまっている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO334 ) 露出補正 なし
♀開翅 -1;クリックすると大きな写真になります 5.♀開翅 -1
きれいな♀が葉先に止まってポーズをとってくれた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
♀開翅 -2;クリックすると大きな写真になります 6.♀開翅 -2
この個体もきれいだった。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO1600 ) 露出補正 なし
♀開翅 -3;クリックすると大きな写真になります 7.♀開翅 -3
樹液で翅を広げている。自分のポジションを作ろうとしているのだろうか。樹液には通常、カナブンやカブトムシ、また、スズメバチも集まってくるが、さすがここはビバリウムの中、オオムラサキ専用食堂になっている。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO1376 ) 露出補正 なし
破損した♂;クリックすると大きな写真になります 8.破損した♂
♀の写真ばかりだったが、もちろん♂も飛んでいる。多くの♂たちはすでに破損している個体が多かったが、さすが紫色は美しい。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F5.0 1/250秒 110.4mm ISO305 ) 露出補正 なし
顔;クリックすると大きな写真になります 9.顔
カメラを近づけたら、ちょっと睨まれてしまった。実はこの♂も後翅が破損している。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
130711_010.jpg 10.きれいな♂
やっと羽化して間もない♂に出会えた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO1000 ) 露出補正 なし
.羽化まもない♂の開翅;クリックすると大きな写真になります 11.羽化まもない♂の開翅
この日見たもっともきれいな♂の開翅だった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISo800 ) 露出補正 なし
羽化まもない♀;クリックすると大きな写真になります 12.羽化まもない♀
これは、きれいな♀だった。♂より一回り大きい。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
羽化まもない♂;クリックすると大きな写真になります 13.羽化まもない♂
ここにも羽化まもない♂がいた。よく見ると、その下に抜け出した蛹の殻がある。触角がたくましい。陽のあたっている部分に引っ張られて露出がアンダーになってしまったのでレベル補正した。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/640秒 ISO400 ) 露出補正 なし
クヌギの食堂 -1;クリックすると大きな写真になります 14.クヌギの食堂 -1
クヌギの樹液には10数頭が集まってきている。このときは比較的破損がない個体が多かった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
クヌギの食堂 -2;クリックすると大きな写真になります 15.クヌギの食堂 -2
どうも♀の方が勢力があるように見える。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO800 ) 露出補正 なし
クヌギの食堂 -3 16.クヌギの食堂 -3
オオムラサキ専用食堂では、席が空くのを待っている客がいる。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ISO1000 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♂;クリックすると大きな写真になります 17.メスグロヒョウモン♂
ビバリウムの中でオレンジ色の蝶が飛んだ。葉の裏に隠れるように止まる。どうやらメスグロヒョウモンの♂のようだ。どうして、ビバリウムの中にいるのだろうか?ここで羽化したのだろうか、それともどこからか飛来して、たまたま出入り口の閉会の際にでも入り込んだのだろうか?

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♀ -1;クリックすると大きな写真になります 18.メスグロヒョウモン♀ -1
♂だけかと思ったら♀もいた。ブッドレアの花で吸蜜している。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし
メスグロヒョウモン♀ -2;クリックすると大きな写真になります 19.メスグロヒョウモン♀ -2
1頭だけかと思ったらもう1頭いた。これは18.とは別の個体である。さて、時刻は10時半になった。オオムラサキ羽化の瞬間は撮ることはできなかったが、ほぼ目的を達したので、この辺でビバリウムから出ることにする。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8 macro
  絞り優先オートで撮影  ( F6.3 1/640秒 ISO400 ) 露出補正 なし

2011年7月14日

オオムラサキセンター 山梨県北杜市 7月5日


 前の晩、暑気払いの会があって帰宅が遅くなったが、7月5日は梅雨の晴れ間で、気温も上がりそうなので、山梨県は日野春に近い「オオムラサキセンター」へ行くことにした。
 朝は6時50分に自宅を出たが、環八が大渋滞で瀬田から高井戸まで1時間近くかかってしまった。高井戸を左折して甲州街道を調布まで行き、そこから中央高速に乗ったが、ここからは快調に走れ、10時半にオオムラサキセンターに到着した。
 途中、南アルプスと八ヶ岳の全容が眺められた。オオムラサキセンターの駐車場辺りでは、オオムラサキが旋回していた。撮ろうと思ってチャンスを狙ったがかなわなかった。入館料@400円を支払いビバリウムへ向かう。

オオムラサキセンター入口;クリックすると大きな写真になります 1.オオムラサキセンター入口
例年6月の下旬から羽化が始まるが、ホームページによると今年の最初の羽化は6月26日だったそうだ。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/80秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
ビバリウムの中;クリックすると大きな写真になります 2.ビバリウムの中
ビバリウムに入るとオオムラサキが飛びまわっていた。小学生たちが見学に来ていて、賑やかである。顔見知りのセンターの方に羽化しそうな蛹があるか尋ねてみたが、数は多くないらしい。その一つの前には山梨のテレビ局の方がTVカメラを据えて撮影の準備をされていた。羽化は午後になるだろうとのこと。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 -0.3段
ビバリウムのオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 3.ビバリウムのオオムラサキ
ビバリウムは広い。1,400平方メートルある。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/125秒 6.1mm ) 露出補正 +0.7段
まるまる太った終令幼虫;クリックすると大きな写真になります 4.まるまる太った終令幼虫
昨夏は酷暑で産卵数が4割も減少し、今年は越冬した幼虫の数は約700にとどまっているとのこと。また、5月に気温が上がらず、羽化は1週間ほど遅れているらしい。しかし、この幼虫は見事に太っていた。おそらく今日中には前蛹になるだろう。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
蛹;クリックすると大きな写真になります 5.蛹
羽化しそうな蛹だが、まだ、もう少し時間がかかりそうだとのこと。おそらく午後になってしまうだろう。この蛹の前にはYBS放送の方がTVカメラを構えて待機しておられたが、羽化したのはやはり正午過ぎになってからだったそうだ。羽化の写真は昨年来た時に撮った。 http://n-shuhei.net/studio_yamako/2010/07/23_1004.php

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/125秒 105mm ISO560 ) 露出補正 なし
人懐っこいオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 6.人懐っこいオオムラサキ
ビバリウムのベンチに座っていた家内の袖にオオムラサキが止まっていた。はじめは袖の上から汗を吸っていたが、そのうち下がってきて、直接肌の汗を吸い始めた。家内はチクチクと吸われる感覚があるという。オオムラサキセンターの館長さんのブログにも取り上げられていた。
  オオムラサキセンターのホームページ
  館長さんのブログ

上:Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/1600秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
下:Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1600秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 +0.7段
オオムラサキ 開翅;クリックすると大きな写真になります 7.オオムラサキ 開翅
まだ7月の初めであり、ビバリウムの中のオオムラサキも♂が圧倒的に多い。左後翅がちょっと切れているが美しい♂が翅を開いてくれた。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/2000秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
花に来たオオムラサキ?;クリックすると大きな写真になります 8.花に来たオオムラサキ?
おそらく羽化して間もないと思われる奇麗なオオムラサキが花に止まっている。オオムラサキは樹液とか、熟した果実から吸汁するが、花の蜜を吸う場面は見たことがない。これは珍しいシーンと思ったが、よく見ると口吻は伸ばしていない。吸っているのではなさそうだ。単に花に止まって休んでいるのだろう。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
餌台に集まるオオムラサキ;クリックすると大きな写真になります 9.餌台に集まるオオムラサキ
ビバリウムの中には4~5箇所に餌台が置かれ、パイナップルが置かれていた。熟れたパイナップルの匂いがオオムラサキを惹き付ける。

Nikon D300 SIGMA 105mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F4 1/500秒 105mm ISO400 ) 露出補正 なし
ツバメシジミ♀;クリックすると大きな写真になります 10.ツバメシジミ♀
12時ごろ、ビバリウムを出た。この日は羽化を見ることができなかったが、前回撮影しているので、良しとした。テラスに座ってスラッシュ(ジュースを凍らせた飲み物)を飲みながら一休みしたが、目の前の草むらでツバメシジミが白いツメクサに産卵をしていた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 6.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
八ヶ岳;クリックすると大きな写真になります 11.八ヶ岳
施設での撮影だけでは物足りないので、観音平へ行ってみることにした。カーナビに任せ、長坂から中央高速に乗り、小渕沢で降りたが、その途中に八ヶ岳PAがあったので、八ヶ岳と南アルプスの写真を撮っておこうと車を停めた。小渕沢に向かって右側に八ヶ岳が見える。左から編笠岳、権現岳と続き、主峰の赤岳はその奥になる。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/500秒 25mm ISOオート ) 露出補正 なし
南アルプス;クリックすると大きな写真になります 12.南アルプス
左側には南アルプスが連なる。ここから一番立派に、大きく見えるのは甲斐駒ケ岳だ。北岳はここからは見えなかった。こんなに山が見えるとは本当にラッキーだったと思う。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/640秒 30.5mm ISOオート ) 露出補正 なし

2010年7月23日

北杜市「オオムラサキセンター」 3/3 羽化


 7月5日 この日は朝9時から3時間足らずの間に5個体の羽化を観察できた。♂が3匹、♀が2匹だ。これはその4匹目、♂の羽化の模様である。
 蛹の殻が割れ初めて、翅が出てくるまで2分足らずであった。じっと見ていると長いが、蛹の殻から翅が抜けだす瞬間はあっという間の感動だった。
15.羽化開始
a.10時20分 蛹の両側の肩のあたりにひびが入った。
Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ISO400 ) 露出補正 なし

b.5秒も経たずに割れは大きくなり、頭の部分が割れてきた。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )

c.30秒後、割れた蛹の殻から、背中、胸、胴の部分がうつむいた状態で出てくる。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

d.すぐに、頭(眼)が出て、2本の触角が飛び出し、懐に抱えていた翅がはっきり見えるようになる。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )
羽化開始;クリックすると大きな写真になります
16.羽化の瞬間
e.殻が割れ初めてから1分40秒、前翅、後翅がぱっと飛び出して、蛹の殻から抜け出した。ほんの一瞬であった。見事な、感動的な瞬間だった。翅の大きさと胴体の大きさのアンバランスであるが、これから翅に自らの水分が供給され、翅が伸びて大きくなるにつれて胴体も細くなっていく。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )
羽化の瞬間;クリックすると大きな写真になります
17.羽化直後
f.蛹にぶら下がって、水分を翅に送り込む。立派な成虫になるには大事な時間である。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )

g.翅が完全に出てからおよそ1分半が経過した。翅はどんどん伸びている。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

h.さらに1分30秒後、翅が大きくなり、胴体とのバランスがとれてきた。まだ、翅の先が伸びきっていない。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

i.10時25分 ほぼ翅が伸びた。だが、まだ飛ぶことはできない。これから2時間くらいはじっとこの状態で待つ。蛹から出てきて、飛べるようになるまでが、一生で一番大事な、そして危険な時間なのではないかと思えた。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )
羽化直後;クリックすると大きな写真になります

2010年7月20日

北杜市「オオムラサキセンター」 2/3 蛹化


 オオムラサキの蛹化を観察することができた。オオムラサキセンターのHさんによれば、幼虫から蛹になる瞬間を見ることができるのは珍しいという。
12.蛹化 -1
a.これはいわゆる前蛹体であろう。偶然に枝の先に見つけた。時刻は9時34分
Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし

b.それから1時間20分ほどだった10時53分、Hさんが「蛹化が始まりましたよ」と声をかけてくださった。
同じく( F5.6 1/640秒 ISO400 )

c.1分後、肩のあたりから幼虫だった時の皮が破れ、その皮を足元の方へ(写真では上の方)へ脱ぎ始めた。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

d.さらに1分30秒ほど経つと、顔の皮は、どんどんと足元へ下がっていき、みずみずしい緑色に輝く新しい蛹の半身が現れた。
同じく( F5.6 1/800秒 ISO400 )
蛹化 -1;クリックすると大きな写真になります
13.蛹化 -2
e.3分後の10時58分には顔の皮は、足元に行っている。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

f.15秒後、最後の力を振り絞って身体を動かし、幼虫時代の皮を完全に脱ぎ捨てようとしている。幼虫の時に枝に身体を付けていた部分に換えて、新しく蛹として枝に着かなくてはならない。どうやったのだろうか。
同じく( F5.6 1/1250秒 ISO400 )

g.10時59分、ついに幼虫の時の皮を振り落とした。蛹化の動きが始まっておおよそ7分間のショウだった。
同じく( F5.6 1/1000秒 ISO400 )

h.Hさんが蛹が脱ぎ落した皮を拾い上げて、かみさんが持っていた扇子の上に置いてくれた。
同じく( F5.6 1/2000秒 ISO400 )
蛹化 -2;クリックすると大きな写真になります
14.蛹化完了
蛹化が完了して15分くらいが経った。蛹の殻は固くなってきている。写真で見る下半分が頭から胸で、たたみ込むように翅が出来る。2週間もすると羽化するのだと思う。
同じく( F5.6 1/500秒 ISO400 )
蛹化完了;クリックすると大きな写真になります

2010年7月16日

山梨県北杜市「オオムラサキセンター」 1/3


 7月5日 昨夜の天気予報では、雷雨はあるかもしれないが、降水確率10%。
 朝6時、マイカーで横浜の自宅を出発した。談合坂のサービスエリアで簡単な朝食をし、須玉のインターを下りるころは日が射してきた。
 オオムラサキセンターの開館時間は9時からであるが、8時50分ごろ、その駐車場に着いた。
 受付をのぞいたら、昨年「ミヤマシロチョウ観察会」でお世話になったHさんがいらっしゃった。「どうぞ」と言われ、さっそく、ビバリウムへ向かった。
 3回に分けてアップさせていただく。
オオムラサキセンター;クリックすると大きな写真になります 1.オオムラサキセンター
オオムラサキセンターへ入ると、オオムラサキに関わる展示室があり、その先にビバリウムがあった。Vivalium (ビバリウム) とは、飼育種が本来生活していた生息地を、人工的ではあるけれど その環境を再現し飼育することである。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/145秒 8.2mm ISO64 ) 露出補正
ビバリウム;クリックすると大きな写真になります 2.ビバリウム
温室のようであるが、熱帯を再現しているわけではないので、湿度はそれほど高くない。 オオムラサキ達はこの囲いの中で、産卵し、幼虫になり、越冬し、翌年蛹になり、成虫となって交尾し、また、雌が産卵するという自然な営みをしている。この日は、先生に引率されて幼稚園の子供たちが見学に来ていた。幼虫は「ムーちゃん」と呼ばれていた。この日、私が一番乗りだったがすぐ後に来られた方が、羽化が近そうな蛹に向け三脚をセットされていた。

Nikon COOLPIX P90 F2.8-5.0 4.6mm-110.4mm 12.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/138秒 4.6mm ISO64 ) 露出補正 なし
終齢幼虫;クリックすると大きな写真になります 3.終齢幼虫
6齢幼虫と思われる丸々と太った「ムーちゃん」が食樹であるエノキの葉に食痕を刻んでいる。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 ISO400 ) 露出補正 なし
蛹;クリックすると大きな写真になります 4.蛹
大きくて立派な蛹である。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO400 ) 露出補正 なし
羽化直後;クリックすると大きな写真になります 5.羽化直後
羽化が近くなった蛹はセンターの方が観察しやすいところへ移動してくれている。これはその蛹から、9時19分に始まった羽化で出てきた♂である。蛹の殻が破れてほんの2~3分でこのように翅が伸びてきた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ成虫;クリックすると大きな写真になります 6.オオムラサキ成虫
羽化したばかりは蛹の殻にぶら下がっているが、翅が伸びるとこのようなりりしい姿になる。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
オオムラサキ♂;クリックすると大きな写真になります 7.オオムラサキ♂ -1
♂の美しい紫色に輝く開翅場面。しかし、この日はなかなか開翅の良い写真を撮ることができなかった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO640 ) 露出補正 なし
100715_008.jpg 8.オオムラサキ♂ -2
この場面ももう少し左側に回り込みたいのだが、旨く行かない。前の写真もそうだったが、枝の低いところに止まっているので、光も不足している。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO640 ) 露出補正 なし
アゲハ;クリックすると大きな写真になります 9.アゲハ
新鮮なアゲハの♂が悠々とビバリウムの中を飛んでいた。このビバリウムの中でオオムラサキに混じって羽化したのであろう。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 ISO400 ) 露出補正 なし
クロヒカゲ;クリックすると大きな写真になります 10.クロヒカゲ
ビバリウムから出て、オオムラサキ自然観察園の道を歩いてみた。暑かった。蝶の数は多くなく、コジャノメ、ヒカゲチョウ、ヒメウラナミジャノメなどが飛んでいる。これはクロヒカゲにしては翅の形が丸いのでひょっとしてクロヒカゲモドキかと思い撮った。帰宅して調べてみたが残念ながらクロヒカゲであった。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/60秒 ISO400 ) 露出補正 なし
内蔵スピードライト使用
テングチョウ;クリックすると大きな写真になります 11.テングチョウ
オオムラサキセンターを12時半ごろお暇をし、昼飯にしようということになり、2週間前に行った「おいしい学校」のイタリアンを思いだした。ここからだとそれほど遠くはない。パスタランチも旨かった。食事を終えて出てきたら校庭にテングチョウが2匹飛んでいた。

Nikon D300 Tokina 100mm macro F2.8D
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 ISO400 ) 露出補正 なし