2020年9月アーカイブ: Studio YAMAKO

2020年9月27日

南房総館山へ一泊旅行敢行(3) 清澄寺→御宿→海ほたる 9月10日

石堂寺で波の伊八の彫刻を観たあと、再び国道128号線に戻り、道の駅和田浦に寄った。一息入れて、海沿いに鴨川の先を左に上がって、まっすぐ行けば養老渓谷へ通じる道を、日蓮宗の大本山である清澄寺へ向かった。
 この日は御宿のサヤンテラスというホテルのレストランで昼食にすることになっていた。清澄寺から128号線に戻り、御宿に着いたのは午後1時を過ぎていた。道向かいにある海産物の店で、サザエなどを買うことも予定にある。御宿の海岸は、緩やかに弧を描いて東西に伸びる網代湾の、三日月型をした遠浅の海岸で、全長約2kmにわたって続くきめ細かい白砂の砂浜が形成されているという美しい海岸だ。しかし、今年の夏は、コロナ禍で海水浴場は開設されていない。まだまだ暑く、海水浴もできる陽気だが、もちろん泳いでいる人や、サーフィンをする人は見かけられなかった。
 近くに、童謡「月の沙漠」の作詞者であり、御宿をこよなく愛した詩人「加藤まさを」の作品や資料、御宿にゆかりのある文人や画家たちの作品の紹介など、伝統ある御宿の再発見と、新たな文化の創造を目指してて建てられた月の砂漠記念館があり、その前の砂浜にはラクダに乗った王子と姫の銅像があった。そして、すぐ近くにある、通称メキシコ記念塔と呼ばれるオベリスク型の日西墨(日本、スペイン、メキシコ)三国交通発祥記念之碑が立てられている丘へ寄った。 午後3時、メキシコ記念塔を後にして、国道465号を大多喜へ上がり、さらに297号を北へ向かい、市原鶴舞ICで圏央道にあがって、海ほたるへ戻る。Kさんご夫妻とはここで別れる。今回もいろいろとガイドをしていただき感謝に堪えない。
 海ほたるで夕焼けを撮りたいと思って、少し待機したが、空が赤く染まらなかった。木更津側の空に虹がかかっていた。  

51.清澄山
右手に海を見ながら国道128号線を走る。鴨川を過ぎ、小湊の手前を左に〈北)に清澄山方面へ上がる。12時少し前に清澄寺の駐車場、と言っても土産物屋さんの駐車場で、駐車料500円をお支払いした。その高台になったところから海を眺める。歌川広重が嘉永5年(1852年)に清澄寺を参拝していたと書かれた札が立てられていた。清澄の地を訪れた6年後の1858年に、広重は、日本各地の名所を描いた20枚の錦絵を「山海見立相撲」という名で世に出している。その錦絵20枚の中には、4枚の千葉の風景「安房清住山」、「安房小湊」、「上総木更津」、「上総鹿楚山」が収められていたが、この絵は、「安房清住山」だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
051_200910423 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
52.清澄寺仁王門
駐車場から、土産物屋が並ぶ道をしばらく歩くと仁王門があった。文久3年(1863年)に建てられたもので、左右に金剛力士像が立つ。正面に向かって右の口を開けている阿像(那羅延金剛)は一切の法の最初を表し、左の口を閉じている吽像(密迹金剛)は一切の法の窮極を表しているそうだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO250 ) 露出補正 なし
052_200910426 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
53.清澄山境内
境内に入る。参道は直角に曲がり、その正面に本堂である摩尼殿(大堂)、右手前に観音堂、その向こうに鐘楼の屋根は見える。清澄寺(せいちょうじ)は清澄山の頂上近くにあり、宝亀2年(771年)に不思議法師と呼ばれる僧がこの山を開いたといわれている。清澄寺は日蓮宗の大本山だ。山号は千光山。日蓮が出家得度および立教開宗した寺とされ、久遠寺、池上本門寺、誕生寺とともに日蓮宗四霊場と呼ばれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 16mm ISO320 ) 露出補正 なし
053_200910466 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
54.摩尼殿(大堂)
摩尼殿は大堂とも呼ばれ、度重なる改修を繰り返し、現在の摩尼殿は17世紀後半のものであるそうだ。 清澄山の主峰は標高377mの妙見山で、千葉県で3番目に高い山である。大堂付近の標高は約310mという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO500 ) 露出補正 なし
054_200910434 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
55.摩尼殿(大堂)内部
大堂の中央には虚空蔵菩薩、その両側には日天子、月天子を祀る。さらにその外側には不動明王と毘沙門天を祀り、正面右手奥には六老僧の一人・日向上人、左手奥は妙見菩薩の遥拝所としている。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/400秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
055_200910435 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
56.摩尼殿(大堂)外陣
摩尼殿(大堂)のなかには立派な彫刻が掛けられていた。 説明書きを探せなかったが、帰宅後ネットで検索してみたところ、青山貞一さん、池田こみちさんのサイト 「伊能忠敬と日蓮の足跡をたどる千葉の旅  清澄寺3」に、堂内の欄間には、十六羅漢とその弟子が智慧の宝珠を授かる一場面や、東端は持国天、西端は広目天、宮殿斜め上には唐獅子牡丹が彫られている。また、正面頭上には、江戸時代の有名な宮彫り師・後藤義光作の梵字額が飾られているといった記述があった。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/100秒 15mm ISO3200 ) 露出補正 なし
056_200910436 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
57.摩尼殿(大堂)の扁額
向拝の上には「摩尼殿」と書かれた扁額が架かっていた。摩尼とは仏教用語で、珠玉とか宝石という意味のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 15mm ISO1600 ) 露出補正 なし
057_200910441 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
58.摩尼殿(大堂)の彫刻
摩尼殿(大堂)の彫刻  についての説明立札があった。それには「清澄寺本堂には数多くの彫刻が取り付けられている。懸魚には「鳳凰」、向拝には「蓬莱島」と愛染明王の台座、柱の左右の木鼻「獅子と象」、そして東西の破風には「阿吽の力士像」一対が飾られている。後略」と記されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO1000 ) 露出補正 なし  
058_200910458 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
59.摩尼殿(大堂)の破風の彫刻これがその「 阿吽の力士像」一対の片側のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 90mm ISO1600 ) 露出補正 なし
059_200910457 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
60.祖師堂
お万の方の奉納とされる、日蓮聖人像を祀っている祖師堂は、建築家内井昭蔵氏が法華経の世界観、日蓮聖人の軌跡を設計に取り入れ、日蓮聖人聖誕750年慶讃事業として昭和48年に完成した。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO160 ) 露出補正 なし
060_200910445 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
61.鐘楼堂
平成7年12月に完成した。鐘の側面には奉納者の氏名が彫られている。 また庫裡(かっては1647年(正保4年)年築の    桃山風の庫裏があったようだが、新しく建て替えられたようだ)の正面には明徳3年(1392年)の銘の入った古梵鐘がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
061_200910459 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
62.中門
1647年(正保4年)に創建され、1837年(天保8年)に改修された。 昭和39年4月28日、千葉県指定有形文化財になる。 この門は一門一戸の四足門(2本の親柱の前後にそれぞれ2本、計4本の控え柱を設けた門)で、屋根は茅葺の切妻造りである。 箱棟の鉄板を覆っており、主柱の左右には袖板を付し、正面左右にのみ通路用の「小開扉戸」を備えてある。 軒は二軒につくり、妻軒も深く設計し、耐湿・防風への効果も考慮されていることがうかがえる。和様を主とした折衷様式とのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
062_200910447 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
63.古梵鐘と宝篋印塔
中門の先に、「明徳三年在銘」とされた梵鐘と、清澄寺石造宝篋印塔があった。いづれも千葉県指定有形文化財である。梵鐘の大きさは高さ123,2cm、口径66,.7cmで三段組で鋳造されている。宝篋印塔は高さ157cmで地元の嶺岡山系で算出する蛇紋岩で作られている。この塔はその形態から関西様式に類別され、集団・橘家がかかわった可能性が想定されているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
063_200910452 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
64.大楠
中門を抜けた左側に、樹齢800年の大楠があった。清澄寺では、大正13年に国の天然記念物に指定された、高さが約47m、幹周りは約15m、樹齢およそ800年といわれている千年杉が有名であるが、この大楠は市の天然記念物である。 この奥に建て替えられた庫裏と宝物殿がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO640 ) 露出補正 なし
064_200910453 X800 南房総 清澄寺 RX10m4.jpg
65.月の砂漠公園
御宿のホテルのレストランで遅めの昼食をとった後、最後の目的地イタリア記念塔へ向かう途中、右手の海岸に月の砂漠記念公園があった。童謡「月の沙漠」は御宿の海岸がモデルとなったそうだ。大正時代に活躍した詩人・抒情画家加藤まさを 作詞の童謡「月の沙漠」に登場するラクダに乗った王子と姫の銅像が公園内に据えられていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
065_200910470 X800 南房総 御宿 月の砂漠公園 RX10m4.jpg
66.月の砂漠公園 ラクダ像
Wikiwandには、「月の沙漠が御宿の砂丘で生まれたことを記念するために、町で記念像を建てたい」と加藤まさをに告げた。加藤は観光宣伝目的なら真っ平だと断ったが、内山は青少年の情操教育が目的だと主張して加藤を説き伏せた。記念像の除幕式は1969年(昭和44年)7月6日に行われた。  ラクダ像の制作は彫刻家の竹田京一が担当し、アラビア砂漠のベドウィンを取材した経験を持つ朝日新聞記者の本多勝一が監修した。完成当初は合成樹脂製だったが、1990年の「月の沙漠記念館」開館に合わせ、青銅製に作り直された。と記されている。なかなか良い像と思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 136mm ISO200 ) 露出補正 なし
066_200910472 X800 南房総 御宿 月の砂漠公園 RX10m4.jpg
67.記念塔(日西墨三国交通発祥記念之碑)
通称メキシコ記念塔と呼ばれる。wikipediaによれば、1609年(慶長14年)に岩和田の海岸で起こったスペインの前フィリピン臨時総督ドン・ロドリゴ・デ・ビベロの乗船したサン・フランシスコ号の漂着事故が、日本とスペイン(西班牙)、およびメキシコ(墨西哥、当時はスペイン領ヌエバ・エスパーニャ)との直接交流を生むきっかけになったことから、漂着と救助を記念する目的で1928年(昭和3年)に建設された。鉄筋コンクリート製で高さ17メートルだそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
067_200910477 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
68.御宿網代湾岩和田漁港
高台にあるメキシコ記念公園からは、御宿網代湾の東端にある岩和田漁港が眺められた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 16mm ISO100 ) 露出補正 なし
068_200910479 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
69.抱擁の碑
冷え切った漂着者を岩和田村の女性が素肌で温め蘇生させている姿を表現した像があった。2009年9月29日に漂着400年を記念してメキシコ政府から贈られた。 碑には、嵐に遭遇したガレオン船サン・フランシスコ号が 1609年9月30日 この地へ漂着した。岩和田の住民による人道的且つ決死の救助作業によって ドン・ロドリーゴ・デ・ビベーロ・イ・アベルーサ並びに316名が命を救われた。その史実を介して、メキシコと日本、両国国民の間に友好の絆が結ばれた。メキシコ政府は 墨日交流400周年に因み この彫刻を御宿町に寄贈する。 2009年9月26日 と刻まれている。この時 海女たちは、飢えと寒さと不安にうちふるえる異国の遭難者たちを素肌で暖め蘇生させたと伝えられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 23mm ISO200 ) 露出補正 なし
069_200910483 X800 南房総 御宿 メキシコ記念公園 RX10m4.jpg
70.海ほたる 夕刻
海ホテルで、軽く寿司をつまんだ後、Kさんご夫妻と別れた。時刻は午後5時半。まもなく日没だが、空はあまり鮮やかではなかった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
070_200910042 X800 海ほたる.jpg
71.虹
ふと、木更津側の空を見上げると虹が出ていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
071_200910046m X800 海ほたる.jpg
72.アクアラインにかかる虹
   川崎側にいたが、虹が消えないうちにと急いで木更津側に回ってみた。トワイライトタイムの虹だ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 31mm ISO125 ) 露出補正 なし
072_200910067 X800 海ほたる.jpg
73.海ほたる 5時45分
空は少し赤くなったが、茜色には染まらなかった。駐車場に戻り、アクアライン浮島から大黒を経由、首都高羽横線へ。羽横線は少し混んでいたが、ほぼ順調に自宅に戻ることが出来た。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 ) 露出補正 なし
073_4200910075 X800 海ほたる.jpg

2020年9月23日

南房総館山へ一泊旅行敢行(2) 館山→石堂寺 9月10日

2日目の朝も良く晴れて、気温も高い。例によって朝早く目覚め、海岸を歩いてみようと思ったが、コロナウィルス感染防止のため、通路が閉鎖されていた。
 前日、宿に着いたとき、玄関前に塀の前に植えられているハイビスカスの花にモンキアゲハが来ていた。その時は撮影のチャンスはなかったが、この日、モンキアゲハとの再会を期待し、朝食時間の前に外に出てみた。だが、ハイビスカスにチョウの姿はない。ところが道路を挟んで反対側にあるこの宿の駐車場に植えられているランタナの花に舞うアゲハの姿が見える。少し撮って、朝食を済ませ、出発前に再び撮影を楽しんだ。ハイビスカスにモンキアゲハも現れたが、落ち着いて吸蜜してくれなかった。
 9時に休暇村館山を出発し、国道128号線を30分ほど走って、410号線に入り、波の彫刻で名高い名工、「波の伊八」の作品がある石堂寺へ向かう。
 石堂寺は昨年の台風15号、19号で大きな被害を受け、少々荒れていた。重要文化財の多宝塔は櫓が組まれ覆われ、改修中だった。

26.早朝の海
5時20分、朝は早く目が覚めてしまう。部屋からは海の眺めが良い。左側が東京湾で、右側が館山湾という小さな湾になっている。きれいな朝焼けは見られなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 175mm ISO1000 ) 露出補正 なし
026_200910183 X800 南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
27.ロビーのガラス窓
左側が三浦半島で、晴れていれば、その左に富士山が見える。東京湾を挟んで右側に昨日行った鋸山が見える。その手前右側が曲亭馬琴の伝奇小説「南総里見八犬伝」  の重要な舞台になった千葉県南房総市にある富山であり、房総丘陵の山の一つである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
027_200910194 X800 南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
28.アゲハ♂ -1
朝食前にハイビスカスにモンキアゲハ来ていないかと、玄関前に外に出てみると、モンキアゲハはいなかったが、通りの向こう側にある宿の駐車場に植えられているランタナの花に、数頭のアゲハが舞っているのが見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 78mm ISO100 ) 露出補正 なし
028_200910202 X800 南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
29.アゲハ♂ -2
きれいな個体が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
029_200910210 X800 南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
30.クロアゲハ♀ -1
クロアゲハも吸蜜に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO160 ) 露出補正 なし
030_200910219 X800 〇南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
31.クロアゲハ♀ -2
クロアゲハは2頭いたが、もう1頭の方は、ボロボロの破損個体だった。この個体も右後翅が切れている。開翅したところを良いタイミングで撮れたが、ちょっとピントがずれてしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 219mm ISO160 ) 露出補正 なし
031_200910224 X800 △南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
32.クロアゲハ♀ -3


花から花へと移り翔ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 132mm ISO200 ) 露出補正 なし
032_200910241 X800 〇南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
33.クロアゲハ♀ -4
右後翅の傷が目立たないように撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 110mm ISO125 ) 露出補正 なし
033_200910278 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
34.キアゲハ♂ -1
ランタナにはキアゲハも来ていた。きれいな個体が元気よく翔ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 155mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_200910301 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
35.キアゲハ♂ -2
翅を開いて、カメラの方を睨んでいるようだ。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 155mm ISO100 ) 露出補正 なし
035_200910302 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
36.キアゲハ♂ -3
いずれも同じ個体だ。キアゲハは1頭しか現れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 155mm ISO100 ) 露出補正 なし
036_200910306 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
37.クロアゲハ♀ -5
これもさっき撮った個体と同じだ。最初に撮ったのが朝食前の7時過ぎ、これは出発前の8時50分ごろに撮っている。2時間近くもこのランタナの植え込みにいたのだろうか? 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 155mm ISO320 ) 露出補正 なし
037_200910344 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
38.クロアゲハ♀ -6
そして、どこかへ飛び去っていってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
038_200910376 X800 〇南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
39.アゲハ♀ -1
アゲハはざっと10頭ほど飛んでいただろうか?きれいな個体を探す。これは♀だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO100 ) 露出補正 なし
039_200910364 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
40.キタテハ
そろそろ出発の時間だ。最後にキタテハ夏型を撮る。ハイビスカスに来たモンキアゲハを撮れなかったのは残念だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 147mm ISO100 ) 露出補正 なし
040_200910380 X800 ◎南房総 休暇村館山 RX10m4.jpg
41.石堂寺 本堂
9時に館山を出発し、40分ほどで石堂寺に到着した。昨年の台風15号および19号の大雨で大きな被害を受け、表参道の仁王門が大破していた。裏参道側の駐車場に車を停める。参拝客は私たち以外には誰もいない。写真は国の重要文化財である本堂だ。ひっそりとしている。HPによれば、永正10年(1513年年)室町時代に建立。唐様・寄棟造で、桁行(けたゆき)3間、梁間(はりま)4間、県下最大の国指定木造建築である。本尊の十一面観世音菩薩立像・厨子共に国指定文化財であり、堂内諸像は平安末期の仏像だそうだ。天台宗の寺院だ。千葉県の歴史 通史編 中世(濱名徳順 天台宗宝聚寺住職)によれば、石堂寺は平安~中世には当地の豪族丸一族の氏寺として繁栄を極めたが、文明18年(1486年)の災火により伽藍のすべてを失った。現在の堂塔はいずれもその後の再建だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO800 ) 露出補正 なし
041_200910386 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
42.石堂寺 本堂の扁額
扁額には、南無十一面観世音菩薩像と書かれている。その下に掛けられている額は何が書かれているのかわからない。十一面観世音菩薩像は木造、漆箔、玉眼で鎌倉時代前期の作という。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/80秒 18mm ISO3200 ) 露出補正 なし
042_200910389 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
43.本堂の横
本堂の横に回ってみると大きさを感じる。縁が回されていて、縁に上がる段が設けられている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO400 ) 露出補正 なし
043_200910391 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
44.薬師堂
本堂の前の10mほどの石段を上がると薬師堂があった。HPによれば、薬師堂は1575年、桃山時代に建立された茅葺の仏堂で安土桃山様式の建物だそうだ。今もなお、釿(ちょうな) 削りの床が残されており、内部に薬師如来と毘沙門天を祀っている。重要文化財に指定されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
044_200910393 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
45.客殿 寺務所
石堂寺を参拝した目的は「波の伊八」の木彫を観ることだった。寺務所の呼び鈴を鳴らして、「波の伊八」木彫見学を申し出る。この寺務所の左側が客殿になっていて、その客殿の廊下の欄に16枚の木彫がかけられていた。照明の環境も悪く、見にくかった。撮影は禁止されている。「波の伊八」といわれる江戸末期の名彫刻師は本名、武志伊八郎という。安房三名工の一人で、「波を彫らせたら天下一品」と謳われ、波の彫刻で特に有名だ。石堂寺の作品は寛政3年(1791年)、武志伊八郎39歳頃のものだと言われている。また、日本が誇る江戸時代末期の浮世絵師・葛飾北斎に大きな影響を与えたと言われている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO500 ) 露出補正 なし
045_200910394 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
46.ヤマトシジミ求愛
寺務所の前の植え込みで静止ていた♀に、飛んできた♂が求愛していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
046_200910396 X800 〇南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
47.石堂寺 鐘楼塔
鐘楼塔は1783年、江戸時代に建立された。市指定有形文化財である鐘は、元弘元年(1331年)の物だそうだ。昨年の台風で被害を受けた屋根が修復工事中だった。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
047_200910406 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
48.宝篋印塔と太子堂
宝篋(ほうきょう)印塔  は青銅製で、天保13年(1841年)に石神村の冶工鈴木伝左衛門正尹により鋳造された宝塔だそうだ。後ろは太子堂といい、西国三十三観音の写しが収められていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
048_200910412 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
49.太子堂 西国三十三観音の写し
格子の間から太子堂の中を見せていただいた。西国三十三観音の写しと言われる観音像が並んでいた。観世音菩薩が衆生を救うとき33の姿に変化するという信仰に由来し、その功徳に与るために三十三の霊場を巡拝することを意味し、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/200秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
049_200910408 X800 南房総 石堂寺 RX10m4.jpg
50.アカボシゴマダラ
駐車場へ戻るところでKさんが待っていてくれて、「チョウがいますよ」と教えてくださった。アカボシゴマダラだった。今やアカボシゴマダラは何処にでもいるチョウになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 56mm ISO500 ) 露出補正 なし
050_200910417 X800 ◎南房総 石堂寺 RX10m4.jpg


東京湾,館山湾,富山,南総里見八犬伝,石堂寺,石堂寺本堂,薬師堂,南無十一面観世音菩薩像,本堂扁額,薬師堂,太子堂,西国三十三観音,宝篋印塔,鐘楼塔, 石堂寺寺務所客殿,波の伊八,アゲハ,キアゲハ,クロアゲハ,キタテハ,ヤマトシジミ,アカボシゴマダラ,ランタナ,  

2020年9月19日

南房総館山へ一泊旅行敢行(1) 海ほたる→富津岬→鋸山→館山 9月9日

先月、毎年ご一緒に旅行をしているKご夫妻からお誘いをいただき、南房総の館山へ一泊旅行をすることになった。今回はそれぞれの車で行くことにした。もちろん三密を避け、手指のアルコール消毒、マスクの着用は励行する。
 第1日目は「海ほたる」で10時に待ち合わせた。良く晴れているが、湿度が高く暑い。ここから、一応、Kさんの車をフォローしていくことにするが、間に車が入ったり、信号が変わって無理に交差点に進入してしまうことを避け、お互いカーナビに次の目的地=合流点を入れて出発する。次の目的地は富津岬だ。
 富津岬から、館山自動車道を鋸南保田ICでおり、廃校を利用した道の駅「保田小学校」で昼食にした。夕食は海鮮料理なので、「Pizzeria DA Pa GONZO」でピッツァを食べたが、なかなか美味かった。
 保田から少し戻って、鋸山のロープウェイ乗り場へ行く。Kご夫妻は鋸山は行かれたことがあるとのことだったが、私たちのために、案内いただくことになり、感謝である。女性2人をケーブルカーの鋸山山頂駅に残し、男性2人で山頂展望台 「地獄のぞき」と「百尺観音」まで登ったが、暑さの中、その石段はきつかった。そのまま、歩いて日本寺(にほんじ)の大仏へも行けるのだが、時間もかかるので、計画から外し、再びケーブルカーで下りて、車で館山観光自動車道を大仏の下の駐車場に車を入れた。大仏は建立されたものではなく、彫られたものだったが、鎌倉、奈良の大仏を凌ぐという大きさだった。
 4時半過ぎに宿に到着した。思いがけず 「Go To トラベル」の対象になったのはラッキーだった。ひと風呂浴びて汗を流し、伊勢エビのお造りなど、海の幸を満喫した。

1.「海ほたる」川崎側
Kさんご夫妻とは、午前10時に「海ほたる」の「犬」のオブジェがあるところで待ち合わせた。ところが「亀」はいたが「犬」は見つからなかった。(後でネットで調べて見たら、地球儀のオブジェのある甲板に数匹の犬のようなオブジェがあったようだ) 川崎側に「川崎人工島  風の塔」が見える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし  
001_200809005 X800 海ほたる G7X.jpg
2.「海ほたる」木更津側
木更津側からは「海ほたる」がアクアライントンネルへの入り口になっている。ここから木更津までは海の上を走る。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200909089 X800 海ほたる RX10M4.jpg
3.モーターボート
一艘のモータボートがどんどん近づいてきた。よく見ると舳先に釣り竿らしきものが2本見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 203mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_200909099 X800 海ほたる RX10M4.jpg
4.富津岬展望台
カーナビの誘導でアクアラインを出て、湾岸道路/国道16号を富津公園へ行く。東京湾に向かって約5km突き出た砂嘴が富津岬だ。その砂嘴は富津公園 になっていて、その先端に写真の富津岬展望台(明治百年記念展望塔)がある。てっぺんまで登ったが、東京湾の見晴らしは素晴らしかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 14mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200909134 X800 富津岬 RX10M4.jpg
5.ウインドサーフィン
展望台の途中から君津の方向を眺めると、ウインドサーフィンを楽しむ人がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 67mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200909102 X800 富津岬 RX10M4.jpg
6.釣り人
大きな駐車場の先の堤防で釣りを楽しむ人もいた。向こうに見えるのは富津火力発電所で、液化天然ガス(LNG)を輸送するLNGタンカーが停泊している。大型の低温断熱タンクを船体内に複数備えており、内部には極低温のLNGが充填されるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 147mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_200909132 X800 富津岬 RX10M4.jpg
7.富津干潟とレインボーブリッジ
潮が引き始めているようで、横浜方面を背景にした富津干潟に砂地がが見える。大潮の干潮の時は、美しい遠浅の楽園に変わるそうだ。この富津岬北側の富津干潟は日本の重要湿地500の指定地に含まれるそうだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 106mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_200909105ms X800 富津岬 RX10M4.jpg
8.富津岬展望台から見る富津岬
富津岬展望台の上から、今通ってきた富津岬を見る。 富津岬は約6km離れた東京湾対岸の三浦半島観音崎とともに東京湾内湾と浦賀水道を区切る境界となっている。岬の北側(写真左側)では内湾の静かな波打ち際に174haの富津干潟と称される干潟を形成し、南側では外洋の荒波に対する防波堤の役割を果たしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_200909108 X800 富津岬 RX10M4.jpg
9.富津岬の南側
富津干潟側の穏やか波と比べると、海岸に打ち寄せる波は白波が立っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 132mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_200909119 X800 富津岬 RX10M4.jpg
10.第一海堡
富津岬から、空気が澄んでいれば富士山が見えるという横浜の方向を眺めると、第一海堡跡が見える。wikipediaなどによれば、1882年(明治15年)以後、富津洲は大日本帝国海軍の軍用地となり、沖合に第一海堡と呼ばれる人工島(1881年8月起工、1890年12月完成)が築かれた。富津市に属する。富津岬の沖合いすぐに位置し、面積は約23,000㎡。東京湾要塞の海堡として最初に運用が開始された。第二次世界大戦後に日本を占領下に置いた連合国軍により、要塞無力化のために現在は中央部が破壊されている。 1889年8月起工、1914年6月完成した 第二海堡は第一海堡の左側に、富士山を挟んで沖合に見えるはずだが、捉えられなかった。第二海堡は戦後は海上保安庁によって灯台が設置され、さらに1977年からは海上災害防止センターの消防演習場として利用されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 110mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_200909106 X800 富津岬 RX10M4.jpg
11.横浜みなとみらい
距離にして20km弱はあるだろうか、横浜のみなとみらいが見える。本牧ふ頭あたりだろうか、飛鳥Ⅱ(日本郵船 総トン数‎: ‎50,444t)が停泊しているのが見える。その左側奥の半円形の建物はホテルパシフィコだ。ランドマークタワー、ベイブリッジは画面の右側に外れてしまったようだ。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_200909117 X800 富津岬 みなとみらい遠望 RX10M4.jpg
12.道の駅「保田小学校」
富津中央ICから館山自動車道に上がり、終点から富津館山道路に入って、鋸南保田ICで下りる。そこからほど遠くないところに道の駅「保田小学校」があった。創立126年の歴史があり、2014年に廃校になった小学校が2015年に道の駅として生まれ変わった。昼食はここでと予定していた。房州石の石窯で焼くピッツァ専門店「Pizzeria DA Pa GONZO」で昼食にした。宿泊施設もある。 赤いフヨウの花がきれいに咲いていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 10mm ISO125 ) 露出補正 なし
012_200809030 X800 保田小学校 G7X.jpg
13.ピッツァの MENU
「Pizzeria DA Pa GONZO」の月替わりピッツアのメニュが面白い。 

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/800秒 32mm ISO3200 ) 露出補正 なし
013_200809019 X800 保田小学校 G7X.jpg
14.鋸山ロープウェイ
私たちは行ったことがないので是非行って見たいと、コースに加えていただいた鋸山のロープウェイ山麓駅の駐車場に着いたのは、1時半だった。乗車定員40人のカゴに15人ほどの観光客が乗り込んだ。全長680m、高低差223m、所要3分20秒である。1962年12月に竣工している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし
014_200909137 X800 鋸山 RX10M4.jpg
15.鋸山ロープウェイ山頂駅からの展望
鋸山ロープウェイ山頂駅に設けられた展望台から金谷の街を見下ろす。金谷港からは横須賀港へ東京湾フェリーが運航されている。東京湾フェリーは、東京湾の入口にあたる浦賀水道を横断し、三浦半島と房総半島を約40分で結んでいる。鋸山の正式な名称は乾坤山(けんこんざん)という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 11mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_200909140 X800 鋸山 RX10M4.jpg
16. 地獄のぞき
ケーブルカーの山頂駅から鋸山(標高329.4m)の頂上付近にある展望台「地獄のぞき」まで往復すると40分くらいかかる。女性2人はロープウェイの頂上駅で待っているというので、Kさんと2人で、「地獄のぞき」と「百尺観音」まで行って戻ってくることにしたが、石段と大きな石がゴロゴロした坂道が続き、楽ではなかった。汗びっしょりである。鋸山全体が日本寺 の境内になっている。「地獄のぞきき」の突き出た岩はライオンの横顔のように見えた。「地獄のぞき」は、山頂展望台の通称だ。石切場跡の絶壁の上に下方前傾に突き出した岩盤上から約100メートル下を望むことができる。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_200909145 X800 鋸山 RX10M4.jpg
17.百尺観音
「百尺観音」は、鋸山山頂の一角、金谷下山口(北口管理所)にあった。昭和41年に6年の歳月を費やして完成した巨大な磨崖仏で、高さ100尺(約30m)というのが、その名の由来である。凝灰岩からなる鋸山の大半が、その霊域となっている日本寺であるが、一歩山に踏み入れば、各所に石仏が点在する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 18mm ISO2500 ) 露出補正 なし
017_200909153 X800 鋸山 RX10M4.jpg
18.石切場跡
「地獄覗き」と「百尺観音」 を見て、ロープウェイの頂上駅に戻り、待っていた女性2人と合流して山を下りた。ロープウェイが動き出すと車窓右側に石切場跡が見えた。 鋸山は凝灰岩から成り、建築などの資材として適している。そのため古くは房州石と呼ばれ、良質石材の産地として、江戸時代から盛んに採石が行われた。結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになったそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_200909157 X800 鋸山 RX10M4.jpg
19.鋸山ロープウェイ
駐車場までもどる。ロープウェイのカゴを下から見上げると、40人も乗れるのかと思うほど小さく感じた。15分間隔で運行されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 34mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_200909160 X800 鋸山 RX10M4.jpg
20.日本寺大仏
ロープウェイの駐車場からいったん国道127号線に出て日本寺の大仏広場へ上る。日本寺の正式な名称は乾坤山(けんこんざん)日本寺という。乾坤は天地の意。日本寺の山号となっている。天明3年(1783年)に大野甚五郎英令が27人の門徒と岩山を3年かけて彫刻したものが原型だそうだが、江戸時代末期になって、自然の風食による著しい崩壊があり、荒廃にまかされていたが、その後昭和41年に4年をかけて修復された。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200909164 X800 日本寺 大仏 RX10M4.jpg
21.日本寺大仏 正面
この大仏様は、御丈で言えば、奈良東大寺の大仏様の14.85m、鎌倉の大仏様の11.31mに比べ、21,3mと日本で最も大きいが、岩に彫られた大仏様だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
021_200909163 X800 日本寺 大仏 RX10M4.jpg
22.大仏様のお顔
この大仏様は正式には薬師瑠璃光如来という。宇宙全体が蓮華蔵世界樽浄土であることを表したもので、世界平和、万世太平の象徴として復元建立されたという。 日本寺は曹洞宗の参禅道場である。前後するが、案内書には「 日本寺は今から約1300年前、聖武天皇の勅詔と、光明皇后のお言葉を受けた行基菩薩によって神亀2年(725年)6月8日に開山された。開山当初法相宗に属し、天台宗、真言宗を経て徳川三代将軍家光公の治世の時に曹洞禅宗となり、今日に至っている」と記されている。薬師瑠璃光如来が日本寺の本尊である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 125mm ISO100 ) 露出補正 なし
022_200909168 X800 日本寺 大仏 RX10M4.jpg
23.薬師本殿 医王殿立
立てられいた説明板には、当寺本尊薬師瑠璃光如来を祀ると記されていた。大仏も薬師瑠璃光如来だ。「この堂宇は昭和14年の不慮の火災により焼失したが、60余年の時を経て、鵤工舎 小川三夫棟梁の手により、平成19年10月に再建された。様式は鎌倉時代の禅宗様式、焼失前の仏殿は源頼朝による医王殿扁額が掲げられていた。」と説明されている。日本寺に本殿はない。現在の仮本堂と周辺施設を取り壊し、新たに本堂を建設予定だそうで、平成21年より本堂および周辺施設の建築に向けた工事が始まるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_200909171 X800 日本寺 RX10M4.jpg
24.薬師本殿 医王殿 の内部とご本尊
失礼して、薬師本殿 医王殿 の内部を撮らせていただいた。ご本尊は大仏様と同じ御姿をされているように見える。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/60秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
024_200909181 X800 日本寺 薬師本殿 医王殿 RX10M4.jpg
25.漱石・子規 鋸山探勝碑
明治中期、若き夏目漱石と正岡子規が相前後して訪ねた鋸南町の鋸山に、地元有志らの熱意で、「漱石・子規鋸山探勝碑」が建てられたそうだ。漱石や子規の碑は各地にあるが、ひとつの碑で2人を顕彰するものは全国でもここだけという。漱石と子規はともに1867年生まれだそうだ。日本寺の表参道は保田駅の近くから登るので、私たちは仁王門を通っていなかった。午後4時半過ぎ、東口管理所から駐車場に出て、国道127号線を今夜の宿である休暇村館山へ向かった。玄関前の塀に植えられたハイビスカスの花にモンキアゲハが来ていたが、撮影できなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 500秒 13mm ISO640 ) 露出補正 なし
025_200909174 X800 日本寺 RX10M4.jpg


2020年9月15日

箱根湿性花園(3・終)チョウは夏枯れ 8月25日

今回期待していたのは、黒いアゲハたちで、特にミヤマカラスアゲハの写真が撮りたかった。湿性花園はチョウの好きな花が多いので、チャンスはあると思っていたが、この日現れたのは破損したクロアゲハとカラスアゲハのみだった。この2種は、平地ではおおよそ、5月ごろ春型が発生し、7月中頃から8月にかけて第2化が羽化、9月に第3化が発生するようだ。丁度第2化と第3化の端境期だったようだ。ミヤマカラスアゲハは第2化が7月から8月にかけて発生する。
 ここは標高は約650mである。ゼフィルスのミドリシジミは、横浜の舞岡公園では5月末から6月にかけて発生する。しかし、箱根湿性花園での最盛期は、毎年変わるようではあるが、概ね7月10日ごろのようだ。
 今回は残念ながら期待外れだった。次回は8月初めごろにでも来てみよう。
 入笠山では、メスグロヒョウモン♀と、ミドリヒョウモン♂の斑紋異常(脱色)を撮影したが、この日はイチモンジセセリの脱色タイプを撮影できた。

001_200824129 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg  1.クロアゲハ♀ -1
入園して、「世界の食虫植物展」を見ていると、ナガバミズアオイの花にクロアゲハの♀が来ていた。比較的傷のない個体だ。♀は後翅の赤い紋がきれいだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2000 ) 露出補正 なし
002_200824120 X800 △箱根湿性花園 RX10M4.jpg 2.クロアゲハ♀ -2
しばらく花から花へ移動していたが、なかなかじっとしていてはくれない。距離があるので、35mm換算の600mmで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO3200 ) 露出補正 なし
003_200824035 X800 〇箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 3.イチモンジセセリ -1
ミソハギにイチモンジセセリが来ていた。イチモンジセセリが多い。ひょっとしてホソバセセリでもいないかと目を凝らすが、みんなイチモンジセセリだった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし 
004_200824040 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 4.カラスアゲハ♀ -1
仙石原湿原植生復元区に咲くコオニユリに、カラスアゲハ 来てていた。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
005_200824145 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 5.キアゲハ
前回、7月22日に来た時には、キアゲハのきれいな個体が多く飛んでいた。この日もキアゲハ多かったが、破損した個体が多い。これは比較的きれいだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 183mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_200824048 X800 〇箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 6.イチモンジセセリ -2
アサマフウロで吸蜜するイチモンジセセリ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_200824156 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 7.コミスジ
コミスジは草原の花畑を好むチョウではない。林縁を飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 164mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_200824162 X800 △箱根湿性花園 RX10M4.jpg 8.イチモンジセセリ -3
イチモンジセセリはミソハギの花を好む。ハチに割り込まれ、驚いて翅をはばたかせている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 196mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_200824172 X800 〇箱根湿性花園 シシウド RX10M4.jpg 9.スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウがシシウドの花に止まって吸蜜していた。   

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO800 ) 露出補正 なし
010_200824204 X800 〇箱根湿性花園 イチモンジセセリ 斑紋異常 RX10M4.jpg 10.イチモンジセセリ 斑紋異常? -1
またイチモンジセセリかと思い、何気なく見ると右側後翅に白い部分がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 143mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824207 X800 〇箱根湿性花園 イチモンジセセリ 斑紋異常 RX10M4.jpg 11.イチモンジセセリ 斑紋異常? -2
よく見てみるが、擦れて鱗粉が落ちてしまっているのではなさそうだ。先日入笠山で一部脱色したと思われるメスグロヒョウモン♀とミドリヒョウモン♂を観察したが、このイチモンジセセリもそうなのだろうか。それとも、単に鱗粉が擦れて脱落したのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2000 ) 露出補正 なし
012_200824221 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 12.サトキマダラヒカゲ
意外と敏捷に飛んできて木の幹や葉に止まる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO2500 ) 露出補正 なし
013_200824227 X800 〇箱根湿性花園 ナガバミズアオイ チャバネ RX10M4.jpg 13.チャバネセセリ
ナガバミズアオイが咲く湿地で飛び交うイチモンジセセリを目で追っていると、チャバネセセリが花に止まった、  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_200824232 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 14.ヒメウラナミジャノメ
きれいな葉の上に止まって開翅していると、このチョウも新鮮に見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 217mm ISO800 ) 露出補正 なし
015_200824239 X800 〇箱根湿性花園 ヒメキマダラ RX10M4.jpg 15.ヒメキマダラセセリ
先月22日に来たときは、♀が元気に飛んでいたが、これは♂で擦れてしまっている個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO250 ) 露出補正 なし
016_200824084 X800 〇箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 16.モンキチョウ♀ -1
仙石原湿原植生復元区に咲くオミナエシにモンキチョウの♀が舞っている。他のチョウたちが擦れている個体が多いのに比べ、モンキチョウは新鮮で元気だった。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_200824252 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 17.モンキチョウ♀ -2
何頭かのモンキチョウが飛んでいたが、♀が多い。箱根の山を背景に撮った。wikipediaによれば、「箱根山は40万年前に活動を開始した第四紀火山である。カルデラと中央火口丘、二重の外輪山で構成され、内側には堰止湖の芦ノ湖を形成している。現在でも大涌谷などで噴煙や硫黄などの火山活動が見られ、致死性の火山ガスを噴出する場所もある。」とある。箱根湿性花園のある仙石原は箱根火山カルデラ内の北部に位置し、湿原や草原が広がる。総面積は約16ha。これはかつてこの地域がカルデラ湖の一部だった名残りであるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 30mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_200824268 X800 〇箱根湿性花園 クルマグサ RX10M4.jpg 18.キタキチョウ
キタキチョウがクルマバナに来た。キタキチョウの翅表の写真は飛翔中を撮らないと不可能だが、不完全ながら、何とか翅表前翅の黒い斑紋が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 175mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_200824284 X800 〇箱根湿性花園 RX10M4.jpg 19.カラスアゲハ♀ -2
コオニユリに来るカラスアゲハは何頭か見たが、すべて♀で、しかもボロボロだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200824095 X800 〇箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 20.イチモンジセセリ -4
ミソハギで吸蜜していたイチモンジセセリが、離脱する瞬間である。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_200824097 X800 〇箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg 21.イチモンジセセリ -5
このイチモンジセセリは擦れてしまっていたが、目がなかなかチャーミングと思う。ミソハギの苞葉の腋(蕾を包むように葉が変形した部分)に1〜3個ずつつく花は色鮮やかである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし


2020年9月11日

箱根湿性花園(2)花の写真撮影も難しい 8月25日

もう少し撮ってきた花の写真を載せておきたい。
 箱根湿性花園のパンフレットによると、「箱根湿生花園は、湿原をはじめとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした植物園です。園内には低地から高山まで、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物 1100種が集められ、その他、珍しい外国の山草も含め、約1700種の植物が四季折々に花を咲かせています。園路は低地から高山へ初期の湿原から発達した湿原へと順に植物を見てまわるようになっています。」とあるが、この日撮ってきた花は50種に満たない。まだまだ、たくさん残っている。

20.オミナエシ(女郎花)
「ヌマガヤ草原」と呼ばれるところでオミナエシが咲いていた。オミナエシはご承知の通り、秋の七草の一つとして、日本では古くから親しまれている。和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花のオトコエシ(男郎花)というのがあり、そのオトコエシに対する「女郎花」で、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。別名、敗醤(はいしょう)ともいうらしい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 13mm ISO100 ) 露出補正 なし
020_200824178 X800 〇箱根湿性花園 オミナエシ RX10M4.jpg
  21.コウホネ(河骨)
「ヌマガヤ草原」の池にはスイレン科の植物であるコウホネが黄色い小さな花を花を咲かせていた。アサザとは葉の形が違う。和名の由来には複数の説があるというが、一説には、川辺に生え、ワサビ状の白い地下茎が白骨のように見えることから、「河の骨」の意でこの名がついたとされている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 143mm ISO250 ) 露出補正 なし
021_200824179 X800 〇箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg
  22.ヒメトラノオ(姫虎の尾)
オカトラノオ、ヌマトラノオなど、私が見たことのあるトラノオと名がつく花があるが、トラノオとは特定のグループを指す名称ではなく、虎の尻尾が上を向いてピンと立ち上がっている様子から、そのような植物に広く使われているのだそうだ。 入笠山で見たチョウの好きなクガイソウは、ヒメトラノオと同じ ゴマノハグサ科だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
022_200824074 X800 箱根湿性花園 ヒメトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
23.ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属。トリカブトの仲間は北半球に約300種が分布し、日本にはこのヤマトリカブトなど30種ほどがあるそうだ。塊根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、烏頭(うず)または附子(生薬名は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」)と呼ばれる。「附子」は球根の周りに着いている「子ども」の部分である。wikipediaには、俗に不美人のことを「ブス」というが、これはトリカブトの中毒で神経に障害が起き、顔の表情がおかしくなったのを指すという説もあるとも記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 178mm ISO1600 ) 露出補正 なし
023_200824197 X800 〇箱根湿性花園 ヤマトリカブト RX10M4.jpg
24.マムシグサ(蝮草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、有毒植物だそうだ。 これも見当がつかなかったので「赤いトウモロコシのような実」でググってみたらヒットした。同じサトイモ科のミズバショウのように2枚の葉に包まれる仏炎苞を形成する。茎には褐紫色の模様があり、これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となったそうだ。晩春に、花茎を直立させて開花する。秋には写真のように橙色から赤色に熟したトウモロコシに似た形状の果実を付ける。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 178mm ISO2000 ) 露出補正 なし
024_200824198 X800 箱根湿性花園 マムシグサの実 RX10M4.jpg
25.ジャコウソウ(麝香草)
ミドリシジミの食樹であるハンノキなどが生える湿生林のなかに始めて見る花が咲いていた。日本の固有種で、湿ったところに生育する。和名は茎葉をゆすると「麝香」のような馥郁(ふくいく)とした良い香りがするとして付けられたが、ジャコウソウにそれほどの香りはないそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1100 ) 露出補正 なし
025_200824076 X800 箱根湿性花園 ジャコウソウ D5300 TAMRO 90.jpg
26.キレンゲショウマ (黄蓮華升麻
) ネットで調べてみると、何々ショウマと名の付く花は、このキレンゲショウマの他にレンゲショウマとサラシナショウマというのがあるようだが、キレンゲショウマはアジサイ科で、レンゲショウマとサラシナショウマはキンポウゲ科である。和名はレンゲショウマに似ているからというが、似ているとは思えない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/320秒 172mm ISO3200 ) 露出補正 なし  
026_200824210 X800 〇箱根湿性花園 キレンゲショウマ RX10M4 -.jpg
27.レンゲショウマ(蓮華升麻) -1
花がレンゲに、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ているので、レンゲショウマ(蓮華升麻)の名がつけられた。  wikipediaによれば、本州(東北地方南部~近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。複数の都道府県でレッドリストの絶滅危惧種(絶滅危惧I類)や絶滅危惧Ⅱ類などに指定されているとある。 毎年8月に、奥多摩の御岳山で「御岳山レンゲショウマまつり」を開催されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1250 ) 露出補正 なし  
027_200824077 X800 箱根湿性花園 レンゲショウマ D5300 TAMRO 90.jpg
28.レンゲショウマ(蓮華升麻) -2
花が下を向いて咲いているので、下から見上げるように撮った。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO320 ) 露出補正 なし 
028_200824214 X800 〇箱根湿性花園 レンゲショウマ RX10M4 .jpg
29.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -2
  園内を一巡して、外国の山草と園芸種が植えられているところへ戻ってきた。湿地の池に咲くナガバミズアオイに集まるイチモンジセセリなどを撮った。このナガバミズアオイは観賞用に水辺や水鉢で栽培されるというが、仔細に見ると美しい花だ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
029_200824078 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
30.ヒツジグサ(未草)
地下茎から茎を伸ばし、水面に葉と花を1つ浮かべる。花の大きさは3cmから4cm、萼片が4枚、花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。  未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたといわれる。ただし、実際は朝から夕方まで花を咲かせる。一般的にスイレンと呼ばれるが、植物学上はヒツジグサで、日本にはこのヒツジグサの1種類のみ自生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 183mm ISO320 ) 露出補正 なし 
030_200824234 X800 箱根湿性花園 RX10M4 .jpg
31.サギソウ(鷺草 )
花の形を見ただけでこの花の名の由来がわかる。唇弁の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来である。日当たりのよい湿地に生える。もう少し露出をアンダーにして、白い花ビラのディテイルを出せればよいと反省。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
031_200824081 X800 サギソウ 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
32.ノムラカエデ(野村楓)
紅葉したようなカエデがあった。今年の4月15日に「神奈川県立四季の森」を散歩した時に、春なのに紅葉したようなモミジの木を見て興味を持った。ノムラカエデはオオモミジ系の栽培品種で、春の若葉も赤紫色を帯びているのが特徴で、鑑賞価値の高い樹木だ。江戸時代から栽培されてきたそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 58mm ISO480 ) 露出補正 なし 
032_200824235 X800 箱根湿性花園 ノムラカエデ RX10M4 .jpg
33.サワヒヨドリ(沢鵯)   仙石原湿原植生復元区を歩いていると、ヒヨドリバナと明らかに葉の形が違うよく似た花が咲いていた。丈はヒヨドリバナより低く、ほっそりとしている。フジバカマとも違う。数は少なかった。日当たりのよい湿原周辺や湿った草地などに生える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
033_200824090 X800 箱根湿性花園 サワヒヨドリ 絶滅危惧種 D5300 TAMRO 90.jpg
34.カワラナデシコ(河原撫子) -1
ススキ草原区域にカワラナデシコが咲いていた。先日訪れた入笠山ではこのカワラナデシコにキアゲハが吸蜜に来ていた。ナデシコは秋の七草のひとつである。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
034_200824087 X800 箱根湿性花園 カワラナデシコ D5300 TAMRO 90.jpg
35.カワラナデシコ(河原撫子) -2
wikipediaによると、日本では、自生地の開発や園芸用の採集、動物による食害、外来種の影響等で減少している地域もある。また、カワラナデシコは草原等の開けた環境を好む種であり、そのような環境が遷移の進行に伴い、日当たりの悪い陰的な環境に変化すると生育に適さなくなるという。カワラナデシコはそれほど背が高くないのでだが、ローアングルで背景を入れて撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
035_200824276 X800 〇箱根湿性花園 カワラナデシコ RX10M4 .jpg
36.コオニユリ(小鬼百合)
前回7月22日にここへ来た時もコオニユリは咲いていた。今回は少し傷んだ花もあったが、まだまだ元気である。よく似た近縁で同属のオニユリというのがあるが、オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかない。コオニユリはオニユリに比べて小さく、山地の草原や低地の湿原に生育する。チョウの好きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし  
036_200824278 X800 〇箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4 .jpg
37.ツチアケビ(土木通)
戻る道で見つけた。wikipediaによれば、ツチアケビは、森林内に生育するラン科植物である。ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)としては非常に草丈が高く、大きな真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。本種はつる性で高さは5mにも達する日本最大のランであり、絶滅危惧IA類(CR)だそうだ。写真は果実で、6月ごろに黄色い花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/200秒 90mm ISO3200 ) 露出補正 なし
037_200824104 X800 〇箱根湿性花園 ツチアケビ D5300 TAMRO 90.jpg
38.「湿性茶屋」
駐車場の前に3軒の蕎麦屋がある。湿性花園に来たときは大概、昼はこの店で蕎麦を食べる。とろろそばが美味い。箱根湿生花園とともに創業30年だそうだ。テラス席で食べたが、風がわたり、さわやかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 43mm ISO100 ) 露出補正 なし
038_200824296 X800 箱根湿性花園 湿性茶屋 RX10M4 .jpg


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2020年9月 7日

箱根湿性花園(1)花の写真撮影も難しい 8月25日

先月22日、天気予報は曇り時々雨だったが、降水確率は低かったので、思い立って箱根湿性花園へ行ってきた。その日は気温が高く、天候も好転して曇り時々晴れとなった。しかし、湿性花園へは毎年同じ時期に、ミドリシジミ狙いで行っているので、時には季節を変えて訪れてみたいと思っていた。
 8月初めに長い梅雨が明けたと思ったら、猛暑の毎日となった。8月の終わりごろには、毎年一度は信州へ行くことが多かったが、今年はコロナ事情のため、思うに任せない。そこで、片道2時間弱で行ける箱根の湿性花園へ再度、出かけた。
 箱根湿性花園は、コオニユリなど、チョウが好む花が多いので、ミヤマカラスアゲハでも撮れればと思っていた。しかし、夏型がもう発生している時期なのだが残念ながら現れなかった。
 箱根湿性花園には、普段眼にすることの少ない花が多く咲く、チョウがダメなら、少し花の写真でも撮ってみようとも思って出かけた。シーズン中、箱根湿性花園のホームページには、10日ごとに「箱根湿性花園の花だより」が掲載されている。8月15日発行の第15号には、見ごろの花は70種と紹介されていた。もちろん、今までにも花はチョウとセットで撮ってきた。チョウがいないときは花だけ撮ることもあるのだが、実はその撮影もなかなか難しい。特にピントの合わせどころが難しく、また、白い花は白飛びさせてしまうことも多い。この日もあまり丁寧に撮ることは出来なかったが、挑戦してみた。
 花の名前の検索は、主に箱根湿性花園のパンフレット、ホームぺージや、wikipedia、四季の山野草、松江の花図鑑といったサイトを参考にさせていただき、引用させていただいた。

1.カクトラノオ(角虎の尾)
入り口を入って園内への順路を進むと、カクトラノオが植えられていた。シソ科の植物で、カクトラノオの名は茎が四角形で、穂状の花の形による。別名ハナトラノオ(花虎の尾)という。ハナトラノオという名の方がこの花にふさわしいと思う。北米東部原産の宿根草だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO640 ) 露出補正 なし
001_200824003 X800 〇箱根湿性花園 カクトラノオ D5300 TAMRO 90.jpg
2.ユウガギク (柚香菊)
キク科のヨメナの仲間。オオユウガギク、カントウヨメナ、 コヨメナ、 オオバヨメナ、ノコンギクといったよく似た花があるが、私には同定が難しい。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_200824005 X800 箱根湿性花園 ユウガギク D5300 TAMRO 90.jpg
3.ギンパイソウ(銀盃草)
杯のような花の形からこの名前がある。アルゼンチン原産で園芸用として渡来したそうだ。白い花の露出は難しい。単に露出をアンダーにして撮ればよいわけではない。    

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/640秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし  
003_200824008 X800 箱根湿性花園 ギンバイソウ D5300 TAMRO 90.jpg
4.シカクヒマワリ(四角向日葵)
背丈はヒマワリと変わらないが、花は小ぶりだった。また種のできる部分もずっと小さい。原産地もヒマワリと同じ北アメリカだそうだ。一見して、ヒマワリの仲間とは思い難いが、ヒマワリと同じくキク科の植物である。茎が四角いのでこの名がある。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_200824012 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
5.ハエトリグサ(蠅捕草) 京都レッド 

7月18日~8月31日まで世界の食虫植物展というのが行われていた。ハエトリグサ  やウツボカズラなどの食虫植物約100種700点が展示されている。ハエトリグサにはいくつかの原種や園芸品種があるがこれはその一つ。他にエイリアン、B-52、シャークティース、鱈子唇、クロティースといった名の品種が展示されていた。ハエトリグサは雨や風で閉じることはないが、二枚貝のような葉が虫を取り逃がして閉じた場合は3日程度で再び開くという。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/800秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_200824019 X800 箱根湿性花園 D5300 TAMRO 90.jpg
6.ウツボカズラ(靫葛) トランカータ
ウツボカズラ属の一種であるトランカータ。袋の縁やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫が誤って袋の中に落ちてしまう。袋の中には消化液を含んだ水があり、虫が這い上がろうとしても滑っておぼれ死ぬ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 27mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_200824111 X800 トランカータ 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
7.ムシトリスミレ(虫取菫) 紅帝
ムシトリスミレはこんな可愛い花が咲く食虫植物で、世界中に約80種あるそうだ。葉にある繊毛や表面から粘液を出し、これに触れた虫はくっついて逃げ出せなくなる。捕まえた虫は固い部分だけの残し消化吸収されてしまう。  

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 37mm ISO250 ) 露出補正 なし
007_200824116 X800 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
8.ムシトリスミレ 紅帝 の花
ムシトリスミレはこのような可愛い、しかし、虫にとっては恐ろしい花を付ける。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO360 ) 露出補正 なし
008_200824023 X800 箱根湿性花園 ムシトリスミレ 紅帝 D5300 TAMRO 90.jpg
9.キバナツノゴマ  (黄花角胡麻)
wikipediaによると、キバナツノゴマの表面は大部分にわたって短い腺毛を生成し、粘着性の分泌物で覆われている。昆虫は、その分泌物に捕らえられて死滅するが、キバナツノゴマは消化酵素を持っていないため、昆虫から栄養素を吸収しない。キバナツノゴマは原始の食虫植物(虫を捕えるが食虫植物に成りきれていない植物)であると考えられる。実は、この花の傍にも種名が書かれた札があったと思うのだが、記録として撮りそこなっていた。この花を同定すのが一苦労で、ネットで画像の検索を試みたが、なかなか探し得なかった。そこで「ランのような黄色い花」という語でググってみて、検索された画像から、文筆家の木谷美咲さんのブログ にたどり着いた。この花は学名を Ibicella lutea という、被子植物だった。南米原産で葉や茎などに細かな繊毛がびっしり生え、分泌する粘液で虫を捉えるという。木谷さんはこのイビセラ・ルテアの実を食べて見たそうだ。詳しくは木谷美咲さんのブログを是非ご覧になっていただきたい。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO180 ) 露出補正 なし
009_200824028 X800 箱根湿性花園 ギバナツノゴマ D5300 TAMRO 90.jpg
10.ナガバミズアオイ(長葉水葵) -1
この花はナガバミズアオイだった。7月22日に湿性花園に来た時のブログ:梅雨明けやらぬ 箱根湿性花園(2)の 36.および37.の.記述で、この花をウツボグサとしていたが、それは私の誤りで、ナガバミズアオイが正解のようだ。訂正する。絶滅危惧種のミズアオイは一年草だが、このナガバミズアオイは多年生の水生植物で、日当たりのよい湿地を好む。花期は6月10月と長い。北アメリカ東部の原産で、池沼の浅瀬に生育する。日本では、鑑賞用に水辺や水鉢で栽培されている。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO1000 ) 露出補正 なし
010_200824026 X800 箱根湿性花園 ナガバミズアオイ D5300 TAMRO 90.jpg
11.マツモトセンノウ(松本仙翁)
ナデシコ科の植物の中にセンノウ属というのがある。センノウの名称は、昔、京都嵯峨の仙翁寺(せんのうじ)にあったことによるという。名前は花の形が歌舞伎の松本幸四郎の紋所に似ていることからとか。また、阿蘇山に生えるツクシマツモトが原種と言われるが、朝鮮半島、中国東北部にも生息するそうだ。  

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO2000 ) 露出補正 なし
011_200824029 X800 箱根湿性花園 マツモトセンノウ D5300 TAMRO 90.jpg
12.ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科・ワレモコウ属だそうだが、バラ科には見えない。枝分かれした先に穂をつけたような赤褐色の花をつける。名の由来には諸説ありそうで、はっきりしていないという。植物学者の前川文夫によれば、木瓜文(もっこうもん)を割ったように見えることからの命名という。一説には、「吾もまた紅なり」とワレモコウ自身?が唱えたことが名の由来であるといわれているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_200824149 X800 箱根湿性花園 ワレモコウ RX10M4.jpg
13.アサザ(浅沙、阿佐佐)が咲く池
低層湿原のエリアには池があり、アサザが黄色い小さな花を咲かせる池の表面は、スイレンに似た切れ込みのある浮葉で覆われていた。水面には青空が映りこむ。アサザ個体群の保全や復元がNPOと行政の協働によって霞ヶ浦や北浦で行われてきた。兵庫県の天満大池、福島県の猪苗代湖などでも保全活動が行われているそうだが、その後絶滅の危険性が低下したとされ、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類(VU)から準絶滅危惧(NT)に下げられたそうだ。しかし、2018年には霞ヶ浦における群生が確認できなくなったとして、現地のNPOが自生のアサザの消滅を宣言したという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1/500秒 13mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_200824151 X800 箱根湿性花園 アサザ RX10M4.jpg
14.アサマフウロ(浅間風露)
フウロソウ科フウロ属の花で、湿り気のある高原の草地などに生える多年草。 濃い紅紫色の美しい花だった。絶滅危惧IB類(EN)  だそうだ。本州の中部地方に分布し、朝鮮半島、中国東北部の分布する。信州の草原にいくと、よく似たハクサンフウロを見る。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO100 ) 露出補正 なし 
014_200824044 X800 箱根湿性花園 アサマフウロ D5300 TAMRO 90.jpg
15.ヒヨドリバナ(鵯花) ヒヨドリバナは先日入笠山へ行ったとき、「入笠すずらん山野草公園」に沢山咲いていて、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、クジャクチョウなどが群がり、チョウの好む花だということを改めて知った。和名はヒヨドリが鳴く頃に開花することに由来するとのこと。フジバカマとかヨツバヒヨドリといったよく似た花があるが、葉の形や付き方で区別する。この写真では葉が対生するヒヨドリバナの特徴が良くわかる。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_200824049 X800 箱根湿性花園 ヒヨドリバナ D5300 TAMRO 90.jpg
16.サワギキョウ(沢桔梗)
仙石原湿原に咲くきれいな花だが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物としても知られるそうだ。キキョウ科で、キキョウの仲間なのだが、3枚の大きな花びらに2枚のひげが生えたような変わった形をしている。名前の由来は、沢に咲く桔梗と言う意味。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO500 ) 露出補正 なし
016_200824050 X800 箱根湿性花園 サワギキョウ D5300 TAMRO 90.jpg
17.ハコネギク(箱根菊)
別名をミヤマコンギク(深山紺菊)という。箱根湿生花園では当然ながらハコネギクが正式名である。別名のミヤマコンギク(深山紺菊)は紺色の菊を意味するが、コンギク やノコンギクは名前のとおりなのに比べ、白花が多い。 

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO280 ) 露出補正 なし
017_200824053 X800 箱根湿性花園 ハコネギク D5300 TAMRO 90.jpg
18.ミソハギ(禊萩) 盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。ハギは萩の字が使われるが、萩の仲間ではなくサルスベリなどの仲間だそうだ。ミソハギの名はは「ミソギハギ」を略したもの。「みそぎ(禊)」は水を注いで悪魔を払うことであるが、その由来はわからない。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO400 ) 露出補正 なし
018_200824060 X800 箱根湿性花園 ミソハギ D5300 TAMRO 90.jpg
19.キンミズヒキ(金水引)
和名のキンミズヒキの由来は、細長い黄色の花穂を「金色のミズヒキ(タデ科)」にたとえたものであるという。全国の道ばたや草地に生える多年草で高さ30~80cm、全体に毛が多いのが特徴だそうだ。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 90mm ISO125 ) 露出補正 なし
019_200824069 X800 箱根湿性花園 キンミズヒキ D5300 TAMRO 90.jpg   


2020年9月 3日

梅雨明け 猛暑の舞岡公園 8月6日

8月1日にようやく長かった梅雨が明けた。と同時に猛暑胃がやってくる。湿度も高い。
 今年は黒いアゲハたちを撮っていないので、お盆前に舞岡公園へ行ってみようと思っていた。彼らの発生のタイミングと、彼らの好物であるクサギの花の開花時期が旨く合ってくれればよいのだが、今年はどうだろうか? 舞岡公園でクサギのあるところが何か所かある。毎年、多くのモンキアゲハやカラスアゲハが飛来するクサギの木のある所へ行くとクロアゲハの♀が来ていた。あわただしくホバリングをしながら吸蜜している。クサギの花は三分咲きというところだろうか。それでもその独特な花の匂いが漂っている。しばらくしてカラスアゲハの♂がやってきた。
 この日はもう一つ目的があった。7月に湯の丸高原へ行くときに、ゼフィルスを撮ろうと思って購入した一脚のテストをしてみたかった。一脚にカメラをセットして撮ろうと試みたが、花から花へ動き回ってホバリングしながら吸蜜するクロアゲハやカラスアゲハを撮るには不向きである。静止してくれる被写体でないと使いづらい。
 このあと、他のクサギの花が咲くところを歩いてみたが、黒いアゲハたちを見ることはなかった。

01_200806001 X800 舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 1.アゲハ♀ -1
カラタチの植え込みがある。ここに立ち寄るとしばしばアゲハの♀がその新芽を探している光景を見る。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO400 ) 露出補正 なし
02_200806006 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 2.アゲハ♀ -2
同じ個体だが少し寄って撮った。このレンズは望遠端(300mm)最短撮影距離は39cmである。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO280 ) 露出補正 なし
03_200806013 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 3.アゲハ♀ -3
時々、このように休むように開翅する。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO1100 ) 露出補正 なし
04_200806024 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 4.アカボシゴマダラ(外来種) -1
奄美大島に生息する準絶滅危惧種であるアカボシゴマダラとは、別亜種で1998年に藤沢市で記録されて以降、分布を拡大している。人為的に持ち込まれた外来種で、原産地は中国である。間違っても人為的に"ご本家"の奄美大島に持ち込まれるようなことがあってはならない。舞岡公園にはゴマダラチョウもいるが、植樹は同じエノキであり、競合が起きていると想像できる。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO220 ) 露出補正 なし
05_200806036 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 5.クロアゲハ♀ -1
日の当たるクサギの花にクロアゲハの♀が飛来した。♀は♂に比べ、前翅は灰色で黒条が目立ち、後翅の赤い紋が発達する。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO1250 ) 露出補正 なし
06_200806040 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 6.クロアゲハ♀ -2
前の写真と同じ個体。♀は後翅の中室部分が青灰色になり、彩りを添える。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 300mm ISO2500 ) 露出補正 なし
07_200806049 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 7.カラスアゲハ♂
今度は青緑色に輝くカラスアゲハの♂が、飛来した。シャッタースピードの下限を1/500秒にし、プログラムオートで撮っているが、ISOが上限に設定した3200になり、シャッタスピードは1/400秒になっていた。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/200秒 300mm ISO3200 ) 露出補正 なし
08_200806054 X800 舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 8.ヒマワリ
農家の耕作地に大きなヒマワリの花が咲いていた。いままであまり気にしていなかったが、ヒマワリは種類も品種も豊富で、種類としては60種類の野生種があり、品種改良で生まれた園芸品種を合わせると100種類を超えると言われる。大きく園芸用ヒマワリ、食用ヒマワリ、油糧用ヒマワリに分けられるそうだ。大きなひまわりにはロシアとかタイタンという品種があるそうだが、写真のヒマワリはとても大きかった。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/640秒 92mm ISO200 ) 露出補正 なし
09_200806063 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 9.アカボシゴマダラ(外来種) -2
アカボシゴマダラは夏型が多く見られた。私が舞岡公園でこのチョウを初めて見たのは2004年頃だったと思うが、その頃には舞岡公園ではすっかり定着してしまっていたようだ。外来種として、居てはいけないようなチョウとして扱われるが、美しい魅力的なチョウだ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/500秒 230mm ISO360 ) 露出補正 なし
10_200806067 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 10.モンキアゲハ♂ -1
クロアゲハ、カラスアゲハが来ていたクサギの花には、そのあと、しばらく何も現れなかったので、そこを離れ、その先のクサギが咲くところへ移動してみた。そこにも何も来ない。正午近くなって暑さが一層厳しくなってきた。再び最初のクサギのところに戻る。モンキアゲハの♂が訪花していた。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/400秒 300mm ISO3200 ) 露出補正 なし
11_200806074S X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 11.モンキアゲハ♂ -2
比較的きれいな個体だった。モンキアゲハは年3回ほど発生するようだが、これは第2化だろうか。 

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/400秒 300mm ISO3200 ) 露出補正 なし
12_200806077 X800 〇舞岡公園 D5000 SIGMA 18-300.jpg 12.モンキアゲハ♂ -3
なかなかじっとして吸蜜はしない。一脚にカメラを載せて撮ってみたいと思ったが、俊敏に動き回るので難しそうだ。

Nikon D5000 SIGMA 18-300mm f3.5-6.3 DC MACRO
絞り優先オートで撮影 ( f6.3 1/250秒 300mm ISO3200 ) 露出補正 なし