2009年8月アーカイブ: Studio YAMAKO

2009年8月28日

300mm リベンジ

 5日前に、Σ70mm-300mmを付けて、舞岡公園へ黒いアゲハ達を撮りに行ったが、常用のISO400では、シャッタースピードが1/125秒より早くならず、手ぶれのショットばかりになってしまった。
 どうにも口惜しいので、8月19日、再挑戦に出かけた。この日は、望遠端の300mmに固定し、絞りはF5.6の開放。ISOをはじめから1600に設定した。結果、概ね1/500秒より早いシャッターが切れ、5日前よりはよい写真が撮れた。D300のISO1600は、コンデジのISO1600とは比べ物にならないほど、画像は荒れない。
ヤブガラシのカラスアゲハ♂:クリックすると大きな写真になります 1.ヤブガラシのカラスアゲハ♂
傷みの少ないカラスアゲハのオスが、ヤブガラシにやってきた。はじめ、花の周りを落ち着きなく飛び回っていたが、そのうち吸蜜をはじめた。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/640秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
カラスアゲハ♀:クリックすると大きな写真になります 2.カラスアゲハ♀
カラスアゲハの♀は♂に比べて、翅の色が緑色になり、金属光沢は乏しい。落ち着いた美しさで、こちらを好む愛好家も多い。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クロアゲハ♀:クリックすると大きな写真になります 3.クロアゲハ♀
前翅の模様が渋い。♂はもっと黒くなり、後翅の表側の付け根に白い紋が出るので容易に区別できる。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
モンキアゲハ♀:クリックすると大きな写真になります 4.モンキアゲハ♀
クサギの花で新鮮なモンキアゲハの♀に出会えた。後のカラスアゲハの♂のように、擦れた個体が多くなっているが、これはきれいだった。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クロアゲハ♂:クリックすると大きな写真になります 5.クロアゲハ♂
傷のない固体かと思ったが、後翅の付け根のところが破れていた。5日前の写真のクロアゲハ♂は羽化したてのような美しさだったが。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
モンキアゲハ♂:クリックすると大きな写真になります 6.モンキアゲハ♂
クサギの花に、モンキアゲハ♂のきれいな個体がやってきた。裏側もなかなか美しい。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2500秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
モンキアゲハ♂の飛翔:クリックすると大きな写真になります 7.モンキアゲハ♂の飛翔
連写モードにして、撮った。1/2500秒でシャッターが切れたので、動きが止まった。♀は後翅の表側に赤い紋がでる。また、前翅は緑がかった色になるので区別できる。タイミングよく表翅を見せてくれたこの♂の漆黒と白い紋とのコントラストが美しい。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2500秒 ISO1600 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準

2009年8月24日

真夏の舞岡公園

 やっと真夏を実感する日が数日続いた8月14日、舞岡公園へ行ってみようと思いたった。夏休みで、お盆休みというのに、暑さのためか人は少ない。しかし、カメラを持った中高年は相変わらず多い。
 今日は、黒いアゲハ達が狙いで、特にナガサキアゲハが撮りたかったが、適わなかった。クサギの花に吸蜜に来る黒いアゲハを撮るには、どうしても離れて狙うことが多くなる。そこで、ここ何年も使っていなかったΣ70mm-300mmをD300に付けて出かけた。
アオスジアゲハ:クリックすると大きな写真になります 1.アオスジアゲハ
試しにアオスジアゲハを撮ってみた。被写体までの距離は5m位とれるので狙うのは楽だ。しかし、暗い。レンズも望遠端の300mm(35mm版450mm相当)はF5.6である。一般に手ブレの限界は焦点距離分の1、つまりこの場合、1/300秒と言われる。設定した1/125秒ではやはりぶれる。しかしそれよりシャッタースピードを早くしたくとも、暗くてどうにもならない。ISOをはじめから1600くらいにする手はあるのだが、1/125秒で何とか収めようと試みた。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO900 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
サトキマダラヒカゲ:クリックすると大きな写真になります 2.サトキマダラヒカゲ
この日はこの蝶が多かった。暗いところにしか止まらない。手ぶれしている。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO800 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クロアゲハ♂:クリックすると大きな写真になります 3.クロアゲハ♂
舞岡公園にクサギの花の咲くところは何箇所かあるが、そのひとつへ行くと、待つことしばし、クロアゲハの新鮮な♂がやってきた。300mmあると蝶と少々離れていてもこの程度に撮れる。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ISO800 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
モンキアゲハの雌雄:クリックすると大きな写真になります 4.モンキアゲハの雌雄
クロアゲハがいた所と違うクサギの花に、モンキアゲハの♀が吸蜜に来て、それを♂が追ってきた。ここは幾分明るいが、それでも1/160秒。手ぶれ、被写体ぶれ、ご容赦いただきたい。シャッタースピードの下限を1/125秒にして、ISO400からISO1600までオートで感度が上がるように設定しているが、撮れ具合を見ると、次回は思い切って、初めからISO1600に設定してみよう。

Nikon D300 Σ70mm-300mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ISO400 ) 300mm 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ウラギンシジミ:クリックすると大きな写真になります 5.ウラギンシジミ
ウラギンシジミの夏型もそろそろ姿を消す。だいぶ擦れた個体が地面にいた。地面に止まっている蝶を撮るのは難しい。背景を入れようとすると一眼レフではファインダーを覗けない。バリアングルモニターの出番になる。これは Canon PowerShot で撮ったが、バリアアングルモニターつきの、Nikonのデジイチ D5000 の評判が良いので欲しくなった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/160秒 ISO80 ) 7.3mm
クロコノマチョウ夏型:クリックすると大きな写真になります 6.クロコノマチョウ夏型
そろそろ帰ろうと駐車場への道を歩いていると、サトキマダラヒカゲが4~5頭飛び出した。その中に1頭だけ形が大きいのがいて、そばの葉上に止まった。もしやと思って近づいてみるとやはりクロコノマチョウだった。今年の春、舞岡公園で初めて撮ったクロコノマチョウは、秋型の越冬個体だったが、これは夏型である。裏の眼状紋がくっきり出ている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 ISO80 ) 7.3mm

2009年8月19日

夏の京都

 8月の10日-11日に、私の母校の卓球部が京都で行われるインカレ(全日本大学対抗)に出場するので、応援に出かけることになった。関西在住のOBが激励会を設営してくれている。11日の午前中に試合は終了し、すこし、京都を歩いて見ることにした。前々から関空へ一度行ってみたいと思っていたので、この日の戻りは夕方7時15分関空発、羽田行きを予約してある。京都を4時15分発の「はるか」に乗るこことにし、それまでの時間を充てる。
1.立派な京都駅
JR東日本のジパング倶楽部の割引を利用するため、新横浜から「ひかり」に乗り、昼前に京都に着いた。京都駅ビルは巨大である。1997年に竣工したこの駅ビルは規模の巨大さとデザインの斬新さのため、建設時はもちろん、建築後10年たった今でも、その評価には賛否があるという。私は賛成派である。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影  ( F2.6 1/60秒 )
立派な京都駅:クリックすると大きな写真になります
2.鴨川
第1日目の試合が終わったので、会場の京都市体育館最寄の西京極駅から阪急電車で四条河原町へ出た。夜は激励会があるが、それまでの時間、ぶらぶらと歩いた。四条大橋の上から、鴨川のほとりを眺める。午後4時半過ぎ、外国人観光客も夕涼みをしていた。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影  ( F5.8 1/40秒 )
鴨川:クリックすると大きな写真になります
3.三条大橋
四条大橋を渡ったところで川端の遊歩道に下りて三条へ向って進む。10分ほどで三条大橋のたもとに出た。この橋が本格的な橋となったのは天正18年(1590年)で、豊臣秀吉の命により架けられたという。現在の橋は昭和25年に改造された。ぎぼしは天正のものと昭和のものが混用されれている。

Canon IXY 900IS
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/160秒 )
三条大橋:クリックすると大きな写真になります
4.金閣寺総門
第2日目の試合終了後、西京極の京都市体育館から、タクシーに乗り金閣寺へ行った。何回か京都に来たことはあるが、金閣寺ははじめてである。正しくは鹿苑寺という。総門をくぐって振り向くと、美しい緑に混じり、もみじが紅葉を始めている。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/150秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
金閣寺総門:クリックすると大きな写真になります
5.金閣寺
釈迦の骨をまつった舎利殿のことを「金閣」といい、ここ鹿苑寺は通称「金閣寺」と呼ばれる。足利3代将軍義満が1397年に西園寺家から別荘を譲り受け、山荘北山殿を造った。金閣を中心とした庭園、建物は極楽浄土を表しているという。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/226秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
金閣寺:クリックすると大きな写真になります
6.金閣と外国人観光客
さすが京都、外国人観光客が多い。特にここ金閣寺では、外国人観光客が入れ替わり立ち代り、金閣を背景に記念写真を撮っていた。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/186秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
金閣と外国人観光客:クリックすると大きな写真になります
7.わら天神
金閣寺を見終えて、次に今日のもうひとつの目的である北野天満宮へ行こうと思い、バス停に来てみるとバスを待つ人が溢れていた。それほど遠くはないと聞いていたので、ぶらぶらと歩き出した。暑い。西大路通りを南へ進むと右手に大きな鳥居があった。安産のご利益で有名なわら天神で、別名、敷地神社というらしい。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/294秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
わら天神:クリックすると大きな写真になります
8.平野神社
わら天神の前で、子供づれのお母さんに、北野天満宮への道を尋ねた。西大路通りと並行している道を南へ平野神社の鳥居まで行き、そこを左に進むと北野天満宮の裏へ出ると教えてくださった。平野神社は延暦13年(794年)、桓武天皇による平安京遷都にともない、平城京で祀られていた今木神・久度神・古開神を遷座・勧請したのに始まるという。立派な神社だった。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/328秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
平野神社:クリックすると大きな写真になります
9.北野天満宮
菅原道真を主祭神として、特に学問の神として知られ、多くの受験生の信仰を集めている。創建は947年。福岡の大宰府天満宮は菅原道真が左遷されたところ。この三光門(中門)(重要文化財)をくぐると社殿(国宝)がある。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/192秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
北野天満宮:クリックすると大きな写真になります
10.大福梅の土用干し
北野天満宮では、7月中旬から8月下旬にかけて、6月中旬に境内で採取し、樽に塩漬された梅の実を樽から取り出し、すのこの上にむしろを敷き、その上に並べて約4週間かけてカラカラになるまで干し上げる。干し上がった梅の実は、再び塩をまぶして樽に11月下旬まで貯蔵する。土用干しの期間境内全域に甘酸っぱい梅の香りが広がる。(北野天満宮ホームページより) 後は社殿。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F4 1/150秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
大福梅の土用干し:クリックすると大きな写真になります
11.哲学の道
北野天満宮を正面から出て、そろそろ京都駅に戻り、昼飯でも食おうとバス停に行くと、京都駅行きより先に銀閣寺行きのバスが来た。時間は2時少し前、「えーい、行っちまえ」とそのバスの乗り込んだ。バスは西へ向って30分近く走っただろうか。ようやく銀閣寺道に着いた。そこから銀閣寺へ向け歩き始める。川沿いに「哲学の道」が現れた。哲学者の西田幾多郎が思策に耽りながら歩いたという逸話から名前が付けられたという。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/82秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
哲学の道:クリックすると大きな写真になります
12.修復中の銀閣寺
銀閣寺は俗称で、正しくは東山慈照寺といい、その観音殿を銀閣という。建立は1482年室町幕府8代将軍足利義政。銀閣は改修中であった。内部の改装とともに耐震工事が行われている。内部の改修は100年~150年に一度といわれ、約2年がかりで平成22年2月完成予定とのこと。「なんだ改修中か」と思ったが、貴重なものを見たと思い直した。写真が霞がかかったように見えるが、レンズが曇ったのに気が付かなかった。汗が飛んだのだろうか。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
修復中の銀閣寺:クリックすると大きな写真になります
13.銀閣
銀閣の二層部分。一層は心空殿といい書院風、二層は潮音閣といい、唐様仏殿の様式。閣上にある金銅の鳳凰は東面し、観音菩薩を祀る銀閣を絶えず守り続けているという。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/187秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
銀閣:クリックすると大きな写真になります
14.「はるか」
銀閣からタクシーで京都駅に戻り、預けておいた荷物を受け取り、駅ビルで、生ビール片手に遅い昼飯を取った。関空アクセスとして、京都駅の30番線から出る16時15分発特急「はるか」の自由席に乗り込む。発車間際になると混んで来た。しかし、大部分の乗客は、天王寺で降りてしまった。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/100秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
「はるか」:クリックすると大きな写真になります
15.関空
一度関空へ行ってみたかった。7月のはじめにハチ高原へ行った帰りに、関空から帰ろうと思ったが、時間を考えてやめてしまった。立派な施設であるが、ガランとした感じが気になった。レストランも客がほとんど入っていない。夏休みでお盆、多客期であろうに。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/20秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
関空:クリックすると大きな写真になります
16.関西国際空港連絡橋
午後7時20分前。暮れかかる空港と連絡橋が見える。乗り込んだ飛行機はMD81で、予約した時には埋っていた窓側と真ん中の席に客はなく、3列シートを独り占めした。

COOLPIX P90
プログラムオートで撮影 ( F5 1/8秒 ASA64 ) 露出補正 -0.3段
関西国際空港連絡橋:クリックすると大きな写真になります

2009年8月 9日

月山と鳥海山山麓 その3

 日本海に面した「象潟シーサイドホテル」で昼食をとった後、再び鳥海山山麓へ向かい、鳥海山の伏流水を抱える「獅子ヶ鼻湿原」を約2時間かけて散策をした。2人のガイドさんが付いてくれて説明をしてくれた。
 午後3時半にバスに戻り、帰路に着いた。国道7号線から今ツアーで4度目の山形自動車道を通り、東北自動車道で郡山に着いたのが8時過ぎ、新幹線で東京駅に着いたのは夜10時を過ぎていた。
ヒヨドリバナとオオウラギンスジヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 8.ヒヨドリバナとオオウラギンスジヒョウモン
歩き始めて、森の中の道に入る手前の開けたところに、ヒヨドリバナが一群となって咲いていた。そこに数頭のヒョウモンたちが吸蜜にきている。ガイドさんが先導する一行と離れてしまうので、あまりじっくりと撮ってはいられない。戻ってきたときに再度狙ってみよう。ウラギンスジヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモンは同定が難しい。また、メスグロヒョウモンの♂も同じように見える。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
クルマユリ:クリックすると大きな写真になります 9.クルマユリ
私は花の写真は旨く取れないが、路傍に可愛らしいクルマユリが咲いていたので撮った。暗いと思ったので絞りを少し開いたが、それでもASAは1100に上がっていた。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.2 1/125秒 ASA1100 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
鳥海マリモ(1):クリックすると大きな写真になります 10.鳥海マリモ(1)
ここ獅子ヶ鼻湿原は「鳥海マリモ」と「奇形のブナ」が売りである。鳥海マリモは阿寒湖のマリモとは違うようだ。伏流水の激しい水流が密生するコケを球状に絡めて「鳥海マリモ」を形成するという。ヒラウロコゴケ、ハンデルソロイゴケなど、学術上でも注目される貴重なコケがほとばしる流れの中に群生する。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 ASA900 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
鳥海マリモ(2):クリックすると大きな写真になります 11.鳥海マリモ(2)
前の写真とほぼ同じところであるが、落ち葉が溜まってしまって美しさを損ねている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 ASA640 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
奇形ブナ 「燭台」:クリックすると大きな写真になります 12.奇形ブナ 「燭台」
「燭台」と名が付けられたブナの奇形。横に伸びた奇形の幹がローソク台に似ているところからこの名がある。また、ニンフ(森の妖精)が座れるような形になっているところから別名「ニンフの腰掛」とも呼ばれている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/60秒 ASA1600 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
炭焼き釜:クリックすると大きな写真になります 13.炭焼き釜
奇形のブナは100本以上はあるという。なぜ、ブナの奇形がこの森にこんなに沢山あるのか。病気説のほかに「炭焼き説」がある。ブナは、明治の中ごろまではもっぱら蒔や炭の材料で、かって炭焼きが行われたこの地域では、深い雪の上に出た幹を伐って利用した。これを何年も繰り返すうち、その周囲がコブになって盛り上がった・・・ということらしい。奇形のブナは地上2~3mのところにコブがあるのも頷ける。コブから上にはまっすぐに何本かに分かれて幹が伸びている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/50秒 ASA1600 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
奇形ブナ 「あがりこ大王」:クリックすると大きな写真になります 14.奇形ブナ 「あがりこ大王」
「あがりこ」はこのあたりの方言で、"芽が上がる"ことに由来する。このひときわ大きな「あがりこ大王」は樹齢おおよそ三百年。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F4 1/125秒 ASA500 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
再びオオウラギンスジヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 15.再びオオウラギンスジヒョウモン
再び、森へ入るときに通ったヒヨドリバナの咲くところに戻ってきた。多くのヒョウモンたちが花から花へと飛び回っているが、オオウラギンスジヒョウモンとミドリヒョウモンの2種だけのようだ。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/160秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ミドリヒョウモン:クリックすると大きな写真になります 16.ミドリヒョウモン
こちらはミドリヒョウモン。すこし擦れて新鮮さがうすれてきている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
庄内平野:クリックすると大きな写真になります 17.庄内平野
午後4時半、バスは庄内平野の中を走る。広々として緑が美しい。このあと、しばし眠り込んでしまった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 )

2009年8月 7日

月山と鳥海山山麓 その2

 第1日目は、月山から蔵王温泉へ戻り、一泊した。街はスキーシーズンではない為か、ひっそりとしている。宿での夕食は山形牛のしゃぶしゃぶと山形名物の芋煮で、特に芋煮は旨かった。
 さて、第2日目は朝8時に蔵王温泉を出発し、昨日も通った山形自動車道を月山を通り越して、秋田県の象潟方面へ。まずは鳥海山山麓の元滝伏流水へ向った。
車窓から眺めた鳥海山:クリックすると大きな写真になります 1.車窓から眺めた鳥海山
山形自動車道を走るバスの中から鳥海山(2236m)を撮った。雲はかかているが山頂が見える。鳥海山は山形県と秋田県の県境にあり、日本海に面している。今日は庄内地方は天気が良い。バスの窓ガラスに色がついているため、青味ががって写った。ソフトで青味を減じている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4.1 1/800秒 )
最上川:クリックすると大きな写真になります 2.最上川
山形自動車道は酒田の近くで最上川を渡る。バスの車窓から。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4.1 1/500秒 )
ミスジチョウ:クリックすると大きな写真になります 3.ミスジチョウ
日本海に沿って走る国道7号線を象潟の手前で右に入り、まず、鳥海山の伏流水が滝になっている元滝に行った。今回の旅行で初めての蝶の写真。○○ミスジという名のつく蝶には、舞岡公園で良く見るコミスジのほか、ミスジチョウ、オオミスジ、ホシミスジがいる。これはミズジチョウ。だいぶ鳥についばまれて傷んでいるが、仕方ない。慌てたのでF11のままで撮ってしまった。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/200秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準  トリミング
元滝伏流水:クリックすると大きな写真になります 4.元滝伏流水
それほど大きな滝ではないが、横に広がりのある美しい滝だった。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 ASA450 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
メスグロヒョウモン♀:クリックすると大きな写真になります 5.メスグロヒョウモン♀
元滝を見物して、駐車場に戻ってくると、脇のハルジオンの花にメスグロヒョウモンの♀が吸蜜に来ていた。♂はミドリヒョウモンなどと同じオレンジ色をしている。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
陸羽本線:クリックすると大きな写真になります 6.陸羽本線
元滝を後にして、日本海に面して建っている「象潟シーサイドホテル」で昼食となったが、そこへ向う途中、陸羽本線の踏み切りで待たされた。特急列車でも来るのかと待ち構えていたら、なんと貨物列車だった。しかし、今時の貨物列車の機関車はかっこいい。赤い車体の横腹に「Red Thunder」 と記されていた。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準 色補正
日本海:クリックすると大きな写真になります 7.日本海
昼食をとった「象潟シーサイドホテル」の前は日本海だった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4.1 1/640秒 )

2009年8月 3日

月山と鳥海山山麓 その1

 7月30日、31日と一泊二日で、まだ梅雨明け宣言のない東北は山形県月山と秋田県鳥海山山麓へ行って来た。旅行社のツアーに参加したのだが、「みちのく最後の秘境 月山・鳥海山 と乳白色の名湯 蔵王温泉」というキャッチコピーに惹かれた。初日は東京7時04分発の新幹線で郡山まで行き、そこからバスに乗る。東北自動車道から山形自動車道に入って、月山の八合目駐車場に着いたのは、午後1時半少し前だった。その日は、また、山形自動車道を蔵王温泉まで戻り一泊、翌日再び山形自動車道で秋田県の鳥海山の麓にある、元滝伏流水と、獅子ヶ鼻湿原を巡り、現地を午後3時半に出発、4度目の山形自動車道を走って、郡山に着いたのが夜8時を回っていて、自宅に着いたのが夜の11時半だった。バスでの走行距離は、初日が350km、2日目が480kmに及んだ。
ポケモン新幹線:クリックすると大きな写真になります 1.ポケモン新幹線
乗車したやまびこ43号の車体にポケモンの絵があった。夏休みで帰省するこどもたちは喜ぶに違いない。各車両乗車口のあたりにいろいろなキャラクターが描かれている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 )
出羽三山:クリックすると大きな写真になります 2.出羽三山
月山(1984m)、羽黒山(414m)、湯殿山(1504m)を出羽三山といい、古くから山岳修験の山として知られる。庄内あさひICで降り、羽黒山に向って進むと「月山ビジターセンター」があるここに出てくる。時刻は12時20分。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 )
月山登山口:クリックすると大きな写真になります 3.月山登山口
「月山ビジターセンター」から、バス1台がやっと通れるほどの山道を月山八合目に向って登る。下ってくるバスもあり、そのときはどちらかが待避所までバックして行き違う。カーブもきつく、切り替えして曲がらなければならないところがあった。約1時間で月山八合目の駐車場に到着した。弥陀ヶ原へ歩き始めるところにきれいなアザミが咲いていた。花も葉もほとんど傷んでいない、きれいなアザミは珍しい。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
月山八合目 弥陀ヶ原:クリックすると大きな写真になります 4.月山八合目 弥陀ヶ原
しばらく歩くと弥陀ヶ原が広がった。一周2.2kmの遊歩道がある。一面にキンコウカが咲く湿原を歩く。霧が出ていて視界は良くない。F11にして、広角端の17mmで撮った。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/200秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
地糖:クリックすると大きな写真になります 5.地糖
弥陀ヶ原のいたるところに大小の「池」があり、これを地糖という。地糖は泥炭地帯に出来る特殊な池で形はさまざまだが風の方向へ深く入りこんでいる。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/125秒 ASA500 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
ようこそ月山へ:クリックすると大きな写真になります 6.ようこそ月山へ
遊歩道には地形の説明、高山植物の説明などを記した看板が程よく立てられている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/640秒 )
御田原神社:クリックすると大きな写真になります 7.御田原神社
月山は山岳信仰の山である。頂上には月山神社がある。白装束の参拝の一行と行き交う。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F5 1/320秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
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ニッコウキスゲ:クリックすると大きな写真になります 8.ニッコウキスゲ
花は午前中に開いて夕方に閉じ、そのまましおれてしまう一日花。7月中旬から咲き始めるというが、少し時期が遅かったのか、花の数は少なかった。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/200秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
オゼコウホネ:クリックすると大きな写真になります 9.オゼコウホネ
氷河時代の生き残りの植物で、今のところ、ここと尾瀬ヶ原の2ヶ所でしか知られていないという。今から数十万年前、地球の大半が氷で覆われていた時代には平地にもいっぱい生えていたが、その後だんだん暖かくなるにつれて平地に住めなくなって、寒い高い山の上だけに生き残ったといわれる。可愛い黄色い花が水面上に咲くが、開花後、水の中へ沈んでいくという。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/200秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
アクティブD-ライティング標準
山頂方面:クリックすると大きな写真になります 10.山頂方面
一瞬霧が晴れて、青空が見え、山頂への稜線がはっきり見えた。しかし、山頂は雲に覆われたままで、とうとう見ることは出来なかった。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/800秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
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山頂への道:クリックすると大きな写真になります 11.山頂への道
ここから2時間半で山頂にいけるらしい。Mt. GASSAN と書かれているが、まさしく霧に隠れたガス山である。

Nikon D300 Σ17mm-70mm macro
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/320秒 ASA400 ) 露出補正 -0.3段
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月山湖と月山:クリックすると大きな写真になります 12.月山湖と月山
夕方5時ごろ、今夜の宿泊地である蔵王温泉へ向う途中のバスの車窓から撮った。曇っている上に、バスの窓ガラスに色がついていて、良い色にならない。ソフトでレタッチを試みたがうまくいかない。右上が月山の山頂であるが、やはり雲を被っていた。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 )