2009年1月アーカイブ: Studio YAMAKO

2009年1月28日

初めてのデジカメ 北海道の蝶 (2)

 OLYMPUS CAMEDIA E-10 というカメラは、当時としては高画素の400万画素で、撮像素子も2/3型と最近のコンデジと比べると大きいので、にじみの少ない絵が撮れる。しかし、起動時間が遅い。シャッターチャンスを逃すこともある。また、4~5枚続けて撮ると、書き込みのために、動かなくなる。蝶の写真は連続してシャッターを切りたいことが多いのでこれも難点である。レンズはF2.0-F2.4と明るい9mm-36mmのズームレンズで、35mm版換算では35mm-140mm相当になっている。可動式のモニターもあり、良いカメラだと思う。また、使ってみたい。
クリックすると大きな写真になります 6.コヒオドシ
層雲峡に泊まった翌日(第3日目 7月19日)、大雪街道を十勝の方に向け進んだ。三国峠近くの空き地で蝶が飛んでいる。コウリンタンポポに来たコヒオドシである。本州では中部山岳地帯にしかいない高山蝶だが、北海道では標高の低いところでもたくさん飛んでいる。

OLYMPUS CAMEDIA E-10
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 シャッタースピード不明 )
以下の写真も同様
クリックすると大きな写真になります 7.オオハナウドに来たホソバヒョウモン
この蝶はよく似ているカラフトヒョウモンとともに北海道特産種である。始めてみる蝶に出会うとワクワクする。
クリックすると大きな写真になります 8.ヒメウスバシロチョウ
関東にいるウスバシロチョウは黄色い襟巻きをしているが、このヒメウスバシロチョウは、それが無く、清楚な感じがする。これも北海道特産種である。
クリックすると大きな写真になります 9.2頭のホソバヒョウモン
ちょっとカラフトヒョウモンとの区別が難しいが、2頭のホソバヒョウモンがハナムグリや他の虫たちと仲良くオオハナウドの蜜を吸っている。
クリックすると大きな写真になります 10.エゾシロチョウ
この蝶も北海道にだけ生息する。本州の中部山岳に棲む高山蝶 ミヤマシロチョウによく似ているが、エゾシロチョウは北海道の普通種である。
クリックすると大きな写真になります 11.美瑛
7月19日は然別湖で泊まった。翌日は家内のたっての望みで美瑛へ行くことにした。狩勝峠を越え、富良野を抜けて着いた美瑛のファーム富田はラベンダーほか、花でいっぱいだった。 この後、旭川空港でレンタカーを返し、空港のすし屋で腹ごしらえをして帰路に着いた。

2009年1月26日

初めてのデジカメ 北海道の蝶 (1)

 3月の終わりごろまでは、沖縄や、南の外国を除き、蝶の写真は撮れない。撮れないとなると撮りたくなる。
 以前に撮った写真を見ていると、初めてのデジカメで撮った蝶の写真が出てきた。
 その頃、デジカメはまだ半信半疑であったが、2002年春に オリンパス E10 というのを買った。いわゆるレンズ一体型の一眼レフである。確か価格ドットコムで10万円くらいで購入したと思う。そのカメラを携えて北海道へ行ったときの写真を2回に分けて見ていただきたい。
クリックすると大きな写真になります 1.モンキチョウの求愛
2002年7月17日 午前中に旭川空港に到着した。予約してあったレンタカーに乗り、大雪山は旭岳のロープウェイで姿見の池まで上がろうと走り出した。広い道路の脇に空き地があり、そこに野草の花が咲いていて、多くの蝶が来ていた。これは全国どこにでも見られるモンキチョウだが、吸蜜する雌に2頭の雄が言い寄っているところが撮れた。

OLYMPUS CAMEDIA E-10
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 シャッタースピード不明 )
以下の写真も同様のため省略
クリックすると大きな写真になります 2.オオモンシロチョウ
同じ場所で、はじめはなんだモンシロかと思った。でも少し大きいなと思いつつ撮ったらオオモンシロチョウだった。この蝶はシベリアからの帰化蝶である。この頃は北海道にしかいなかったが、今では青森まで入り込んでいるらしい。
クリックすると大きな写真になります 3.ヒメシジミ
天人峡温泉への分かれ道の辺りで、オオハンゴンソウが咲いているところがあった。吸蜜するヒメシジミが可憐だった。
クリックすると大きな写真になります 4.丸瀬布のマウレ山荘
この日は、オオイチモンジがいるという丸瀬布に泊まることにしていた。おとぎの国へ来たようだ。国民宿舎の跡に建てられたホテルで、スコットランド風リゾートホテルでという触れ込みであった。最近はどうかわからないが当時は外観の割には質素な施設であった。この写真は翌日の朝に撮った。
クリックすると大きな写真になります 5.憧れのオオイチモンジ
7月18日は、午前中、丸瀬布の林道を歩いてみたがお目当てのオオイチモンジは現れてくれなかった。午後から、その日に宿泊する層雲峡温泉に向けて移動する。黒岳のロープウェイで五合目まで行って、戻ってきた層雲峡温泉の町で、空の高いところを飛んできた一匹の蝶が街路灯に止まった。良く見るとオオイチモンジであった。


2009年1月13日

鹿島神宮と香取神宮

 2日目(1月10日)の朝、天気予報は雨だったが、5時半頃に目が覚めて外を眺めると星が出ている。この分だと太平洋に昇る日の出が見られるのではないかと思い、着替えをした。水平線の上には雲があったが期待できる。期待通り朝陽を眺めることが出来、朝食を済ませて、一般道を鹿島神宮へ向けて車を走らせた。
1.太平洋に昇ってくる太陽
今日の日出は6時47分。その頃、東の空は明るくなり始めた。6時55分ごろ、水平線にある雲のエッジがきらきらと輝きだした。この写真は6時58分に撮った。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm
  プログラムオートで撮影  ( F13 1/640秒 ASA400 )
  アクティブD-ライティング標準  ホワイトバランス=曇天
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2.朝陽に輝く海
7時3分、太陽は完全に太平洋の雲の上から顔を出した。ホワイトバランスを曇天にして撮ったので、日の出らしい色が強調された。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F18 1/1250秒 ASA400 ) 
アクティブD-ライティング標準  ホワイトバランス=曇天
クリックすると大きな写真になります
3.九十九里浜から海岸沿いをしばらく走り、小見川で利根川を渡り、茨城県に入った。鹿島神宮まで2時間と少しかかった。まだ、初詣のなごりがあり、屋台も出ている。ここ鹿島神宮は全国に600ある鹿島神社の総本山であり、日本神話に登場する武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)を祭神とする。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 ASA400 ) 
アクティブD-ライティング標準
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4.鹿島神宮参道
鳥居を抜けて、楼門から奥宮にいたる参道である。11時半だが、人の数は少ない。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F2.8 1/30秒 )
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5.鹿島神宮 鹿園
鹿島神宮には鹿園があり、神の使いとして親しまれている30数頭の日本鹿が飼われている。鹿の神である天迦久神(アメノカクノカミ)が天照大御神の命令を武甕槌大神の所へ伝えにきたことに由来し、鹿島神宮では鹿が使いとされていると説明がある。2頭がなぜか角を突き合わせていた。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F4 1/60秒 )
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6.香取神宮参道
鹿島神社から水郷の脇を通って再び千葉県に入り、香取神宮へ。カーナビの通りに行ったところ細い道を通って、境内に程近いところに出た。駐車場らしきところがないので仕方なく路上駐車した。帰りに判ったことだが、この参道の入り口のところに一般車両の駐車場が設けられていた。鹿島神宮より人出が多い。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F5.6 1/125秒 ASA400 )
  アクティブD-ライティング標準
クリックすると大きな写真になります
7.楼門
香取神宮の祭神は経津主大神(フツヌシノオオミカミ)で、日本全国に約400社ある香取神社の総本社である。鹿島神宮と共に蝦夷に対する大和朝廷の前線基地として、重要視されていたという。鳥居を通り、総門をくぐった先にある楼門は、元禄13年に本殿とともに建造され、重要文化財に指定されている。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F5.6 1/125秒 ASA400 ) 
アクティブD-ライティング標準
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8.本殿
拝殿の後ろにある本殿は1700年(元禄13年)に徳川幕府により造営された。重要文化財に指定されている。この写真はその本殿の脇であるが、なかなか立派なつくりである。 香取神宮のお参りを最後に帰路に着いた。東関道の佐原・香取インターがすぐそばで、東関道、首都高湾岸線、羽横線を走って、2時間もかからずに我が家にたどり着いた。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/125秒 ASA400 )
  アクティブD-ライティング標準
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2009年1月12日

初詣 成田山新勝寺 

1月9日、10日 1泊2日で成田山新勝寺、鹿島神宮、香取神宮へと初詣に出かけた。 1日目の1月9日は生憎の小雨模様。東関道を富里インターで降りて、昼前に成田山の駐車場に到着し、参道を歩いて総門を目指した。地方から初詣に出てこられたお年寄りが多い。お参りを済ませた後、うなぎを食べて、途中、三里塚のさくらの丘というところに寄り、一般道を1時間ほど走り、今夜泊まる九十九里に3時半ごろ到着した。
クリックすると大きな写真になります 1.成田山参道
参道には、うなぎ屋、鉄砲漬の店、羊羹本舗などが軒を連ねる。今回の目的のひとつに「川豊」でうなぎを食べることがある。お参りの前は匂いだけにしておき、総門へ向かった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F3.5 1/100秒 )
クリックすると大きな写真になります 2.仁王門
平成19年に建てられた新しい総門を通り抜けた正面に仁王門の階段がある。仁王門は1831年に再建されたという重要文化財。正面に「魚がし」と書かれた大きな赤い堤燈があるが、これは東京の魚河岸から奉納されたと記されている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F3.5 1/100秒 )
クリックすると大きな写真になります 3.三重塔
仁王門からさらに上がったところに大本堂がある。大本堂に奉られるご本尊は不動明王で、京都の高尾山神護寺にあったのを939年に寛朝大僧正によって当地に遷座され、ここに成田山が開山されたという。その大本堂に向かって右側に三重塔がある。1712年建立の重要文化財で高さ約25mという。小雨模様なので色の映えはない。下から見上げるように撮ったが、各層の雲水紋の彫刻が施された一枚板の垂木はとても美しい。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F3.5 1/60秒 )
クリックすると大きな写真になります 4.額堂
額堂は大本堂の裏手にあり、1861年に建立された。信徒から奉納された額や絵馬をかける建物で、近世における庶民信仰を表す代表建築のひとつとして重要文化財になっている。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F3.2 1/50秒 )
クリックすると大きな写真になります 5.「川豊」
以前、TVの番組で見て、是非一度いってみたいと思っていたうなぎ屋「川豊」で昼食にした。混んではいたが、すぐに入れた。店の前には旨そうな匂いの煙がたなびいている。上うな重が2000円で肝すいが100円と値段はリーズナブルである。上うな重の写真を撮っておけばよかった。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F2.8 1/125秒 )
クリックすると大きな写真になります 6. デモンストレーション
店の前では、職人さんが数人でうなぎをさばいて見せてくれていた。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F2.8 1/60秒 )
クリックすると大きな写真になります 7.焼き手
店の外では、職人さん達がうなぎを焼いていた。ここから食欲を誘ういい匂いが漂う。 お土産の上蒲焼は1900円。

Canon PowerShot A640
プログラムオートで撮影  ( F3.5 1/100秒 )  
Capture NX でD-ライティング処理
クリックすると大きな写真になります 8.三里塚さくらの丘 着陸するユナイテッド機
昼食後、雨の中を三里塚さくらの丘というところへ行った。目的は成田空港に離着陸する旅客機の写真を撮ってみたかったから。木村拓哉主演の「GOODLUCK!!」というTVドラマでしばしば出てきた公園である。 しかし、この日は条件が悪すぎた。雨の上に風向きも逆で、離陸する機は尻を向けて遠くで空に上がっていくし、着陸する機も遠くで着地する。 早々に切り上げて、今夜泊まる九十九里浜へ向かった。

Nikon D300  NIKKOR 18-200mm 
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/250秒 ASA400 )
アクティブD-ライティング標準

2009年1月 4日

謹賀新年


 昨年は百年に一度と言う世界規模の不況に見舞われたが、今年は回復の兆しが見えるよい年になることを願っている。
 10年以上も前から、年賀状には蝶の写真をプリントしている。旨くもないのだが、「毎年楽しみにしています」と言われると嬉しいものだ。
 今年の年賀状に用いた写真を見ていただきたい。
1.アドリア海から昇る朝陽
電子メールで新年のご挨拶をするときに、虫が嫌いな方もおられるといけないと思い、蝶以外の題材を探したが、あいにく昨年撮った写真には適当なものがない。これは2006年に南フランスへ行ったとき、St.Jean.Cap.Ferratのホテルから眺めたアドリア海から昇ってくる朝陽である。

Nikon D100  NIKKOR 18-200mm
  プログラムオートで撮影  ( F10 1/350秒 ) 
クリックすると大きな写真になります
2.2008年に撮った蝶
左上から下へ、順次右の列へ移動 ウラギンシジミ、ギフチョウ、ツマグロヒョウモン、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ウスバシロチョウ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ダイミョウセセリ、キタテハ、ジャコウアゲハ、オナガアゲハ、モンキアゲハ、ベニシジミ、クロアチアのドブロヴニクで撮ったキアゲハ、そして最後がクロアチアのザダール近郊で撮った蝶で名はわからない。 JTrimという無償ソフトを使って16枚の写真を連結した。以下、インクジェット用の年賀はがきにプリントした。
クリックすると大きな写真になります
3.クロアゲハ♀
箱根の仙石原近くに「箱根湿生花園」がある。季節それぞれに美しい花が咲いている。ファインダーで見た夏の終わりの沢桔梗に来たクロアゲハ雌、後翅の紅い模様がきれいだった。2008年9月9日撮影

Nikon D100  Σ 17-70mm 
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/200秒 ) 
クリックすると大きな写真になります
4.秋のツマグロヒョウモン
この蝶はすっかり普通種になってしまった。しかし、なかなか見栄えのする蝶である。2008年10月2日横浜市舞岡公園で撮影 JTrimで文字入れをした。

Nikon D300  Tokina 100mm Macro 
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 ) 
クリックすると大きな写真になります