2018年1月アーカイブ: Studio YAMAKO

2018年1月27日

川崎大師 1月16日

昨年暮のことになる。命にかかわることではないのだが、古傷の手術をすることになった。12月19日に入院して、20日に手術を受けた。幸い手術はうまく行き、予定より1日早く、12月27日に退院してきた。その後の経過は良好である。
 12月9日​、​手術を受けるにあたって、川崎大師に、うまくいきますようにと、お願いのお参りに行ってきた。そして、新年を迎え、1月16日、そのお礼のお参りに​出かけた​。

1.川崎大師 大本堂
川崎大師というのは通称で、正しくは平間寺という真言宗智山派の大本山である。​1964年に落成したここ大本堂では、​毎朝​護摩​供から始まり日中も護摩が行われ諸願成就が祈願され​、​誰でも本堂に上がってお参りをすることができる。​(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​ 1/​250​秒 9mm ISO​3200​ ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
2.護摩
10時半過ぎから護摩が始まった。その時によって違うようだが、この日は午前3回、午後3回の護摩供が行われる。祈願された護摩札が祈祷される。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​100​秒 ​37​mm ISO​3200​ )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
3.​北の湖の銅像
先月の9日に川崎大師に手術がうまくいくこと、機能が維持されることを祈願して、お参りしたが、その時に初めて、2015年11月20日亡くなった、元横綱で元理事長の北の湖の銅像が建っているのに気が付いた。昨年10月に除幕式が行われている。なぜ、川崎大師なのかと思ったが、北の湖関の奥様の実家が川崎市の元住吉だったからなのかなと思った。わたくしも1975年から2003年まで元住吉に住んでいて、ここに北の湖関が住んでいると聞いたことがある。北の湖関がとみ子夫人と結婚したのは1978年で、ちょうどその頃なのだ。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8​ 1/​1000​秒 ​23mm ISO​250​ )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
4.「久寿餅」
川崎大師の久寿餅は池上本門寺や、亀戸天神社のくず餅とともに名物である。先日、再放送だったが、「鉄道唱歌で行く!東海道線の旅」という番組を見ていたら、川崎を訪れた立川談慶さんが、ある久寿餅屋さんで、関東で言うところの久寿餅(くず餅)は、小麦粉からグルテンを分離させたあとの浮き粉を発酵させた物で作られる和菓子であるが、関西の葛餅は葛粉から作られる和菓子で、色は透明~半透明で、ぷるんとした独特の食感がある。涼しげな見た目から夏の菓子として人気があるという話をしていた。この写真の住吉という久寿餅屋さんは、川崎大師の門前にある老舗だ。川崎大師にお参りに来たときはここの喫茶室で久寿餅を食べるのを楽しみにしている。(2017年12月9日撮影)

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​4 1/​1250​秒 ​18mm ISO​125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
5.正月の名残り
執刀していただいた先生のお力で、お陰様で、わたくしの古傷の手術は上手くいき、機能も損なわれずに回復に向かっている。1月16日に川崎大師にお礼のお参りに行った。今年の正月三が日の初もうで参拝者数は、明治神宮、成田山新勝寺に次ぐ3番目だったそうで、まだ、その名残りがある。例年、約300万人の初詣参拝者があるという。この門は大山門といい、開創850年の記念事業として昭和52年に建立された。この大山門は、堂塔伽藍を囲う浄域結界の総門である。門の四方には、京都・東寺の国宝・四天王像を模刻造立した、持国天像(東方)、増長天像(南方)、広目天像(西方)、多聞天像(北方)が奉安されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​1250​秒 ​13mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
6.大本堂でお礼のお参り
今回は大本堂には上がらず、お賽銭箱の手前でお参りした。高野山真言宗の金剛峰寺の創建は、空海が時の嵯峨天皇から高野山の地を賜った弘仁7年(816年)のことといわれ、昨年末に訪れた東寺真言宗の東寺は796年の創建という。川崎大師(平間寺)の建立は1128年である。真言宗は18の大本山があり、川崎大師は真言宗智山派である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​800​秒 ​13mm ISO​3200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
7.不動堂から
大本堂でお参りをして、不動堂へ行く。不動堂は1890年(明治23年)の創建で、現在の建物は1964年(昭和39年)に再建されたものだ。本尊の不動明王尊像は、成田山新勝寺本尊のご分躰を勧請したものだそうだ。不動堂を背に不動門を見ると、参道に屋台店が並んでいた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/​1250​秒 ​20mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
8.焼きそば、焼き鳥
不動堂から不動門への参道には、まだ準備中なれど、焼きそばや焼き鳥などの出店が並ぶ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250​秒 ​19mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
9.「しょうずかの婆さん」
川崎大師で意外と有名なのがこの「しょうづかの婆さん」だ。先日もTVで取り上げられていた。「しょうづか」とは「葬頭河(そうづか)」がなまったものだそうで、三途の川を渡る 死者の衣服を剥ぎ取る奪衣婆のことだそうだ。 この「しょうづかの婆さん」にお参りすれば、 歯の痛みを止めたり、容貌を美しくしてくれたりするといわれ、昔から信仰を集めている。昔、品川の台場にあったものを川崎大師境内に移設したものだそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/​400​秒 ​19mm ISO​3200 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
10.北の湖の化粧まわし
トイレを借りようと信徒会館の中に入った。そこに元横綱北の湖関の化粧まわしが飾られていた。北の湖関が横綱に昇進した時、地元北海道室蘭の後援会から贈られた化粧まわしで、川崎大師に奉納され寺宝として収蔵していたが、この度特別に展示する事となったとのこと。横綱土俵入りで実際に用いられた本物の化粧回だそうだ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000​秒 ​9mm ISO​1600 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
11.遍路大師像
遍路大師尊像が、昭和48年(1973年)の弘法大師誕生1200年記念事業として造顕された。併せて、平間寺の第44世・中興第1世貫首(隆天大和上)が四国霊場巡拝の際にいただいてこられたお土砂が埋められた、善通寺や金剛福寺などの銘が入った88本の石柱がある新四国八十八ヵ所霊場も創設された。弘法大師がお遍路にあたったときの姿の像には、平和を願い各地を回られた弘法大師のご利益をいただこうと献水する参拝者の列ができていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​16mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
12.奉納わらじ
遍路大師像の前には、奉納するわらじを頒布するお札所があった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
13.力石
傍に建てられていた説明板には、この石は若者が境内で力比べに使った石とある。写真の3つの石は「おったて石」といい、これを起こしてまっすぐに立てた。一番大きいものが、百貫(375Kkg)ある。写真には写っていないが、この3つの石の左側に2つ「さし石」が置かれていて、これを頭の上まで差し上げたという。36貫(135kg)あるそうだ。これが出来た者は一人前とみなされた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​1000秒 ​9mm ISO​125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
14.不動門
人出の多い正月の不動門は一方参拝路の出口になっている。この門は戦後、第43世隆超和上により福島県の有縁の地より山門として移設され、現在の大山門建立に伴い不動門として移設された。この日も、住吉の喫茶室で「久寿餅」を食べてきた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.2 1/​1250秒 ​22mm ISO​125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2018年1月22日

2泊3日の京都紅葉狩り(9・終) 金閣寺 12月6日

龍安寺からはタクシーで金閣・鹿苑寺へ行く。さすがに修学旅行の生徒たちや外国人観光客が多かった。
 さて、午後1時になった。金閣・鹿苑寺の拝観を終え、食事をしたいが、ここは不案内である。できれば、北野の上七間町を歩いて見たかったし、北野天満宮の「御土居」を見たいと思っていたが、今年の御土居「もみじ苑」公開は10月28日(土)~12月3日(日)だったそうで、すでに終わってしまっていた。今回の京都見物はここで切り上げることにし、四条河原町までタクシーに乗った。高島屋の食堂街でゆっくり食事をして、京都駅へ行き、予約してあった新幹線を変更して、帰路に着いた。

208.金閣寺総門
金閣寺は正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つである。舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と言われている。西大路通りでタクシーを降りて、金閣の参道に入る。寺院を囲む土塀が見えてきた。写真は総門をくぐって境内に入り、振り返って見たところ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f8 1/250秒 22mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
209.鐘楼
総門を入って左側(南側)に鐘楼がある。この鐘楼の梵鐘は、鎌倉初期に鋳造された由緒あるものということだ。 この鐘楼のあたりにはカエデが多く、秋 には見事な紅葉となると期待していたが、時すでに遅かった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
210.金閣​​
総門の先にある唐門で拝観料を納め、まっすぐ進むと、鏡湖池が表れた。そしてその対岸には、眩いばかりに輝く金閣があった。鏡湖池は鹿苑寺庭園の中心をなす池で面積は約6600㎡ある。 室町時代以前は舟遊びを楽しむ池だったと言われている。鏡湖池北側の畔には金閣 が建ち、庭は浄土庭園の形式が取り入れられ九山八海を表す大小様々な島が池に 浮かんでいる。金閣はこの鏡湖池の南側から見た光景が一番美しいといわれており、金閣に太陽の光が当たり輝いて見える午前中がもっとも見応えがあると言われ ているが、今まさに晴天のもと、南側から一番美しいというところから金閣を眺める。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影(f9 1/320秒 46mm ISO200)露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
211.鏡湖池と金閣​​
鏡湖池に金閣が映る。しかし、池にはさざ波が立ってせっかくの金閣が崩れる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f9 1/320秒 31mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
212.ハナショウブ?
池之端を金閣のほうへ歩きながら撮り続ける。ハナショウブかカキツバタの花が咲いている。しかし、ハナショウブもカキツバタも5月~6月に咲くものだと思っていたのだが。違う花なのだろうか。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(f8 1/250秒 31mm ISO200)露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
213.金閣(舎利殿)​​
金閣(舎利殿)は、室町幕府三代将軍の足利義満によって建てられたもので、1397年(応永4年)から建設が始まり、1408年(応永15年)には完成していたものと考えられている。一層は「寝殿造り」で法水院(ほっすいいん)、二層は「武家造り」で潮音洞(ちょうおんどう)、三層は「禅宗仏殿造り」で究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれ、それぞれの層で異なる様式が採用され、それを見事に調和させた室町時代を代表する建築物。二層と三層には漆地に純金の箔が貼られ、屋根は椹(さわら)のこけら葺、頂上には金銅製の鳳凰が置かれている。金閣は国宝に指定されていたが、1950年(昭和25年)7月2日未明、学僧の放火により全焼してしまった。現在の金閣は、1952年(昭和27年)3月22日から3年の月日をかけて再建された建物で、1955年(昭和30年)10月10日に落慶法要が行われた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 26mm ISO200)露出補正 なし
180121_213.jpg
214.方丈​​​​
金閣の東側、鏡湖池の反対側に方丈があった。「方丈」とは、禅寺で住職らが住む所であり、本坊にあたる。別名で「客殿」とも呼ばれ、客間としても用いられている。1602年(慶長7年)に、当時鹿苑寺の人事をつかさどる僧録であった西笑承兌(さいしょうじょうたい)によって建てられた。1678年(延宝6年)には、後水尾天皇(ごみずのおてんのう)の寄進により建て替えが行われているという。その後も現在に至るまで約4回改修が行われているそうだ。2005年(平成17年)には2年の歳月をかけて、全面解体修理が行われている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
プログラムオートで撮影(f9 1/320秒 24mm ISO200)露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
215.金閣の後ろ側​​​​​​
順路に従って、金閣の後ろ側(北側)へと歩く。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
216.漱清(そうせい)
北側に来ると、舎利殿から突き出した部分が見えた。「漱清」(そうせい)と言うそうで、鏡湖池に臨んで造られた釣殿(つりどの)と呼称される建造物だという。この釣殿(漱青)は、舎利殿の初層である法水院の西側とつながっており、池の上に突き出すようにして建てられている。釣り殿は、寝殿造りにはかかせないものだそうだ。創建当初は、この漱青の場所に厠が造営されていたと云われている。1650年頃(江戸時代前期)に金閣寺で改修が執り行われていたとされ、このときに造営された説があるようだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f9 1/320秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
217.高台から見る金閣
漱清を見た後、北へ上がっていくと、榊雲、厳下水、龍門滝などがあるが、その高くなったところから、金閣を眺める。申し訳なさそうにモミジの葉が残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/800秒 91mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
218.茶席 夕佳亭
インターネットで検索すると、金閣寺の北側出口付近の高台にある茶室「夕佳亭」は、金森宗和が制作に携った代表的な数奇屋造りの茶室の一つだとある。夕方に金閣が美しく見えるという意味から名付けられた茶室で、内部は思ったよりも広くゆとりのある茶室は、比較高い場所に造った為、茶室がはり出しているのが特徴という。また茶室正面から見ると、わかりにくいが、多角形の形状で思ったより複雑な形状の茶室と言われる。寛永年間に創建された夕佳亭は明治初期に惜しくも消失してしまい、その後1874年(明治7年)再建された。近年、平成の解体修理が行われて夕佳亭の古図が発見されたことから、宗和による建築当初の近い形に復元されている。大徳寺を本拠に幅広く活動して京都の寺社、武家、公家と社交的に行動して顔も広かった金森宗和は、この時代の金閣寺の住職で茶道にも通じ当時一流の文化人だった鳳林和尚とも親交が深かったので、ここの茶室の制作にも尽力して日々、語りあったのではないだろうかとされる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(f3.5 1/250秒 18mm ISO1400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
219.不動堂
不動堂は金閣寺創建以前に建立されていたが、1467年(応仁元年)~1477年(文明9年)の応仁の乱で焼失し、 天正年間(1573年~1592年)に豊臣政権の五大老の一人だった宇喜多秀家が再建 した。不動堂は金閣寺山内の最古の建物とも言われている。不動堂に祀られる本尊は弘法大師が作ったと伝えられる石不動明王で、霊験あらたかな秘仏として広く一般に信仰されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO1400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。


2018年1月18日

2泊3日の京都紅葉狩り(8) 龍安寺 12月6日

仁和寺からはバスで龍安寺へ。龍安寺はさいわい、まだ紅葉が残っているところがあった。
 山門から入り、左側に鏡容池を眺めながら、龍安寺の玄関である庫裡へと進む。庫裡から方丈(本堂)に上がった。
 方丈の縁に腰を下ろし、石庭を眺め、写真を撮っていたら、男性の外国人から声を掛けられ、「庭にあるそれぞれの石に意味があるのか?」と聞かれた。そんなこと考えたこともないし、分からなかった。私は拝観受付でもらったパンフレットの石庭の英文説明を見せた。それには、彼の答えになるようなことは書いていなかった。かみさんもそのことに興味を持って、帰り際に案内係受付の女性に質問していたが、石庭は作者も明確になってなく、明らかではないということだった。
  庫裡の玄関から外に出て、順路に従い、国の名勝になっている鏡容池を中心とする庭園の周りを歩いた。思っていた以上に、「ありがとう」と言いたくなるほどモミジが残っていた。
 さて、次は鹿苑寺金閣へ行く。

191.龍安寺山門
龍安寺は臨済宗妙心寺派の禅寺の名刹である。山門わきの拝観受付でもらったパンフレットによれば、龍安寺は徳大寺家の別荘だったのを、報徳2年(1450)菅領そして応仁の乱の東軍総師でもあった細川勝元が譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山(初代住職)として創建された。応仁の乱に焼失して、明応8年(1499)、勝元の子、政元が再興したが、寛政9年(1797)火災で方丈、仏殿、開山堂などを失った。山門は宝暦5年(1755)の洪水によって破損し、江戸時代中期に再建された。切妻造である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f8 1/250秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
192.山門のモミジ
山門の傍にあったモミジは、葉は落ち始めて入るが、十分きれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f10 1/400秒 48mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
193.鏡容池 -1
山門を入って、庫裡、方丈の玄関の方へ歩いていくと、左手に大きな池がある。この池は徳大寺家によって築かれたもので、かってはオシドリが群れ遊んだところからオシドリ池と呼ばれたそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 82mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
194.鏡容池 -2
池の周りには紅葉した木々があった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/640秒 102mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
195.モミジ
色は褪せてきているが、まだしっかりと葉を残しているモミジがあった。すでに紅葉のシーズンを逸してしまっているが、今回の京都紅葉狩りでは、東福寺と、ここ龍安寺が救ってくれた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f7.1 1/250秒 46mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
196.龍安寺 石庭 -1​​
この名高い石庭は正式には「方丈庭園」という。方丈の広縁に腰を降ろして眺める石庭は東西の幅が25m、奥行きが10mの長方形で、その面積は約75坪。畳にすると150畳程の広さがあるそうだ。そこに敷き詰められた白砂には、あたかも大海がうねるかのような波模様の筋目がつけられ、そこに15個の石が置かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​
プログラムオートで撮影( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
197.龍安寺 石庭 -2​​
15個の石の配置には不思議なことがあるという。この石庭は、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されていることでも有名だそうだ。庭のどの位置から眺めても、15個の石のうち、必ず1個は他の石に隠れて見ることができない。15という数は十五夜、つまり満月に結びつけられ、それは"完全"を意味するとされている。しかし、この世には完全というものは存在せず、ものごとは完成した時点から崩壊が始まるという思想の元、この石庭の作者は15個の石を置きながらも、完全とされる数の15にひとつ足りない14個の石しか見えるように設計したのではないかと言われている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
198.方丈
1797年(寛政9年)に火災で方丈・仏殿・開山堂を焼失したが、1606年(慶長 11年)に建築・造営された西源院の方丈が移築され、現在の方丈(本堂)となっている。方丈の襖絵について、wikipediaによると、明治初期の廃仏毀釈の影響により、明治28年(1895年)に寺から出て以来、115年ぶりの2010年10月に龍安寺方丈襖絵のうち6面が帰還した。東本願寺に売却後、伊藤傳右衛門など個人の手に渡るなどして散逸したもので、その一部は米国シアトル美術館などが所有している。2010年に戻った襖絵は、狩野派の作と言われる「群仙図」20面のうち4面と「琴棋書画図」20面のうち2面で、米国のオークションに出品されたものであるが、イギリス人の仲介により、龍安寺が落札したという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影(f3.8 1/250秒 24mm ISO1250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
199.方丈の広縁から方丈庭園を眺める
wikipediaから引用すると、この庭は石の配置から「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」の別称がある。「虎の子渡し」とは、虎は、3匹の子供がいると、そのうち1匹は必ずどう猛で、子虎だけで放っておくと、そのどう猛な子虎が他の子虎を食ってしまうという。そこで、母虎が3匹の虎を連れて大河を渡る時は次のようにする。母虎はまず、どう猛な子虎を先に向こう岸に渡してから、いったん引き返す。次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に行くと、今度は、どう猛な子虎だけを連れて、ふたたび元の岸に戻る。その次に、3匹目の子虎を連れて向こう岸へ渡る。この時点で元の岸にはどう猛な子虎1匹だけが残っているので、母虎は最後にこれを連れて向こう岸へ渡る、という中国の説話(虎、彪を引いて水を渡る)に基づくものである。また、「七五三の庭」とは、東から5、2、3、2、3の5群で構成される石組を、5と2で七石、3と2で五石、そして3で三石と、七・五・三の3群とも見られることによる。古来より奇数は陽数、すなわちおめでたい数とされ、その真ん中の数字をとったものである。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f9 1/320秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
200.紅葉の道 -1
方丈庭園を見て、再び庫裡の玄関から外に出る。方丈庭園の南側を西に向かう順路に沿って、納骨堂のほうへと歩く。道筋の紅葉が陽を浴びて美しい。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f5.6 1/250秒 20mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
201.落ち葉​​
人が歩かないところの地面は、赤や黄色の落ち葉で覆われていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f4.5 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
202.残されたモミジの葉 -1
あと、2日もすれば、このモミジの葉も落ちるのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f4.8 1/400秒 56mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
203.残されたモミジの葉 -2​​
前の写真と同じところで、地面を覆った落葉を入れた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (f4.8 1/250秒 56mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
204.紅葉の道 -1
順路に従って木立の間を南へ下りる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (f5 1/250秒 70mm ISO560) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
205.鏡容池 -3
西源院(龍安寺塔頭)の傍を通ると、湯豆腐専門店の入口があった。案内にも、精進料理に豆腐を加えた「七草湯豆腐」は、野菜を散りばめ目にも美しいとある。豆腐はもともと僧の食物であり、室町時代に中国から伝わったとされる。そこから鏡容池に沿って、その南側の道を山門へ。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
206.鏡容池 -4
対岸は龍安寺塔頭の大珠院であろう。わずかに残った紅葉が池の水面に映る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​ プログラムオートで撮影  (f9 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
207.鏡容池 -5
​​ 対岸の紅葉と、手前の木になる柿の実、そして水鳥。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (f6.3 1/640秒 62mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

​​

2018年1月13日

2泊3日の京都紅葉狩り(7) 仁和寺 12月6日

12月6日、最後の日となった。仁和寺へ是非行ってみたかった。そして、私はまだ行ったことがない、石庭で有名な龍安寺へ行きたい。
 さて、どういうコースでいこうか。昨日は叡山電車に乗ったが、嵐電にも乗ってみたいと思い、京都駅からJR嵯峨野線で嵯峨嵐山まで行くことにした。嵯峨嵐山駅に隣接してトロッコ列車が発着するトロッコ嵯峨駅があった。その駅の中に入って見た。奥にジオラマがある。ちょっと見てみたいと思い、500円を払って中に入った。鉄道模型はHOゲージだが、京都の町や、清水寺、東寺といった建物の模型が良くできていた。
 一昨日と同じように嵐電の嵐山駅まで歩き、四条大宮行の電車に乗った。帷子ノ辻で北野白梅町行の電車(嵐電北野線)に乗り換える。10分足らずで御室仁和寺駅に着いた。駅を降りると、まっすぐに延びた広い道があって、180m先のきぬかけの道という通りの先に仁和寺の二王門が見えた。
 二王門をくぐって左側に御殿があり、そこから拝観する。

158.トロッコ嵯峨駅
JR嵯峨野線を嵯峨嵐山駅を降りると、右側にトロッコ嵯峨駅があった。トロッコ嵯峨からトロッコ亀岡まで7.3kmを保津川に沿って、 嵯峨野観光鉄道が運行されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​3.5 1/1​​​​​250秒 ​9mm ISO​200​ ) 露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
159.ジオラマ京都 -1
トロッコ嵯峨駅の中に入って見た。右側にトロッコ列車の改札口があり、正面に「ジオラマ京都」の入り口があった。「ジオラマ京都」の入場料は500円。かみさんは駅構内にある土産物屋を見て、待っているという。原鉄道模型のジオラマとはスケールが違うが、HOゲージのジオラマとしては比較的大規模なものだった。京都の街並みや寺院の建物がうまく作られていた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5 1/250秒 ​15mm ISO​3200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
160.ジオラマ京都 -2
これは梅小路の鉄道博物館を模した転車台のようだ。蒸気機関車が並んでいる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/250秒 ​37mm ISO​3200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
161.トロッコ列車 発車
トロッコ列車は1時間に1本運行されている。発車しようとしている列車は、9:01発の1番列車だ。乗客はそれほど多くはない。車両はトキ25000形無蓋貨車の改造車5両編成で、トロッコ嵯峨寄りにDE10形ディーゼル機関車を連結し、プッシュ、プルする。2013年(平成25年)9月16日の未明からの大雨と台風18号により、倒木や線路への土砂の流入が見つかり18日まで全区間で運休したという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/1000秒 ​32mm ISO​800​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
162.嵐電嵐山駅
嵐電嵐山駅を出発する京福電気鉄道嵐山本線の四条大宮行の電車。嵐電も立派な標準軌道(1,435mm)の複線だ。この電車で帷子ノ辻まで行って嵐電北野線に乗り換える。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.8 1/1000秒 ​25mm ISO​200​ )露出補正 ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
163.御室仁和寺
嵐電を帷子ノ辻で北野線に乗り換え、御室仁和寺駅で降りる。駅からはまっす直ぐな道が伸びて、その向こうに仁和寺の二王門が見えた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 50mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
164.仁和寺二王門​​​​
駅から二王門までに道の両側には立派な住宅が多かった。この辺は高級住宅地なのだろうか。仁和寺二王門の門前には、まだ観光客の姿はなかった。重要文化財に指定されている立派な門である。徳川三代将軍家光の寄進によって、1641年(寛永18年)~1645 年(正保2年)頃に建立されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 20mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
165.二王門 右の金剛力士像​​​​​​​​
二王門の左右には金剛力士像があるが、これは向かって右側の阿形像である。二王門の金剛力士像については作者などの詳細は不明だが、門の建立と同じ江戸初期と思われるという。迫力のある仁王の形相が凄い。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/250秒 32mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
166.二王門 左の金剛力士像
こちらは左側の吽形像だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f5 1/250秒 50mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
167.御殿(本坊) 表門から御殿へ
御殿とは、宇多天皇の御所があたあたりに建つ宸殿、白書院、黒書院、霊明殿などのことを言う。平安時代、第58光孝天皇が西山御願寺として着工し、仁和4年(888年)宇多天皇が先帝の意志を継ぎ、仁和寺を完成させた。宇多天皇は退位後仁和寺を住坊とし、真言密教の修業に励んだと伝えられている。まず、この御殿から拝観することになる。向こうに見えるのは​大玄関だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 28mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
168.大玄関​​​​
大玄関と称されるところから御殿に上がる。この大玄関は、御殿群南端に東面して建ち、桁行12メートル梁間7.0メートル、入母屋造桟瓦葺で、東正面に間口6.0メートル近い大きな唐破風造檜皮葺の車寄を構えている。仁和寺の御殿は、明治20年(1887)に焼失したが 、その後再建されて現在に至っているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
169.金屏風といけ花
玄関にはまばゆいばかりの金屏風があり、そこに御室流いけ花が生けられていた。仁和寺のパンフレットに、仁和寺の文化活動のひとつに、御室流華道があるという。仁和寺の門跡を家元に、華道を通して芸術と宗教による人格の形成を目指しているとあった。毎年5月には、流祖宇多天皇への献華式が宸殿で古式ゆかしく行われるという。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
170.皇族門と勅使門
白書院に続く廊下から、右側の塀に沿って皇族門、正面の大きな門が勅使門だ。御殿群の前庭と内庭を仕切る、大玄関から東にのびる塀の中間に構える門で、四脚平唐門、檜皮葺である木割の細い、繊細な姿の門が皇族門である。そして、向こう側に見える大きな門が、白書院正面に東面して建ち、四脚門、前後唐破風造側面入母屋、檜皮葺の勅使門だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
171.白書院の襖絵​​​​
大玄関の隣の建物が白書院だ。宸殿南庭の西側に建てられている。襖絵などは昭和12年に福永晴帆による松の絵が部屋全体に描かれている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
172.南庭
御殿には南庭と北庭がある。南庭はこの奥の宸殿から眺めると右側に見られるが、白書院の縁からは正面に広がる。右手に見えるのが勅使門だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 35mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
173.南庭の白砂
白砂の掃いたあとを、まっすぐに見て撮った。正面に簡素に置かれた石と、名残りのモミジを見る。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 46mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
174.宸殿
白書院から渡り廊下でつながった宸殿へと向かう。wikipediaによれば、宸殿は近世初期の皇居・常御殿を移築したものであったが、1887年(明治20年)に焼失。現在の建物は明治時代末-大正時代初期に亀岡末吉の設計により再建されたものである。宸殿の南北に配置された庭園とともにかつての宮殿の雰囲気を漂わせているとあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
175.宸殿廊下の杉戸に描かれた絵
渡り廊下に、木目がきれいに見える杉の1枚板戸に描かれた絵があった。明治時代末-大正時代初期の宸殿再建時に描かれたものであろうとのこと。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 28mm ISO320) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
176.宸殿から見た白書院と南庭
宸殿から見ると南庭はこのような眺めになる。白書院は正面が吹放しの縁で、内部は表と裏の双方に3部屋あり合計6部屋の構造になっている。宸殿が完成するまでは宸殿の代わりをして使用されていたと伝えられている。宸殿の右近の橘樹が見える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 26mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
177.御殿回廊
白書院から御殿回廊を渡って、東側へ回る。格子から北庭が見える。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f5.6 1/500秒 98mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
178.北庭と五重塔​​​​
宸殿の北側に北庭がある。南庭とは対照的な池泉式の雅な庭園だ。斜面を利用した滝組に池泉を配し、築山に飛濤亭、その奥には中門や五重塔を望む事が出来る。庭の制作年は不明だが、元禄3年(1690年)には加来道意ら、明治〜大正期には七代目小川治兵衛によって整備され現在にいたっているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 35mm ISO200)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
179.宸殿内部​​​​​​​​
仁和寺のホームページには、宸殿は「儀式や式典に使用される御殿の中心建物で、寛永年間に御所から下賜された常御殿がその役割を果たしていたが、明治20年(1887年)に焼失。現在は大正3年(1914年)に竣工されたもの。御所の紫宸殿と同様に檜皮葺、入母屋造。内部は三室からなり、襖絵や壁などの絵は全て原在泉(1849~1916)の手によるもので、四季の風物をはじめ、牡丹・雁などが見事に描かれている。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
180.黒書院​​​​​​​​
仁和寺HPによれば、黒書院は宸殿の西側に建立。京都・花園にあった旧安井門跡の寝殿を移して改造したもので、明治42年(1909年)竣工。設計は安田時秀。内部は竹の間・秋草の間など6室からなり、昭和12年(1937年)に堂本印象(1891〜1975)が描いた襖絵が室内全体を飾る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​​​​​​​
プログラムオートで撮影( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
181.中庭​​​​​​​​
廊下から見る中庭には、まだ葉を残しているモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/250秒 280mm ISO360) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
182.霊明殿​​​​​​​​​​​​
御庭拝観順路の一番奥(北側)に黎明殿があった。黎明殿は御殿内の唯一の仏殿で、仁和寺歴代門跡の位牌が祀られている。本尊は薬師如来坐像。秘仏のため実態が不明だったが、昭和63年の調査で貴重なものであることが判り、平成元年6月に重要文化財に、翌年6月には国宝に指定されたと説明されていた。もう少し前に来られたら、この北庭のモミジがきれいだったと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/250秒 240mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
183.中門
御殿の拝観を終え、次に境内に向かう。北へ伸びる参道の奥には金堂があり、その手前に中門があった。中門は二王門と金堂の中間に位置し、五重塔や観音堂といった伽藍中心部に向かう入口ともいえる門。切妻造・本瓦葺・柱間三間の八脚門で、側面の妻部には二重虹梁蟇股が飾られている。また、向かって左側に西方天、右側に東方天が安置されているのだが、事前学習不足で気が付かなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
184.御室桜
中門を入って西側一帯に「御室桜」と呼ばれる遅咲きで有名な桜の林がある。古くは江戸時代の頃から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われている。御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜だ。近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせないので背丈が低くなったと言われていたが、現在の調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解ったそうだ。ただ、粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているよという。いまは花も葉もないが、桜の咲くころにぜひ訪れてみたいと思う。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
185.金堂​​​​
石段を上がると金堂があった。仁和寺は、真言宗御室派総本山の寺院。山号を大内山と称する。開基(創立者)は宇多天皇。そして、金堂は仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置する御堂である。慶長18年(1613年)に建立された旧皇居の正殿・紫宸殿を寛永年間(1624年-1644年)に移築したという。宮殿建築を伝える貴重な建築物であり、国宝に指定されている。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
186.金堂と灯篭
金堂の前に立派な、形の良い灯篭があったが、いつ頃のものかなど、その由緒はよく分からなかった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 48mm ISO200)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
187.金堂とモミジ
石段を下りて金堂を振り返る。まだ、少し紅葉した葉を残しているモミジの木の下には、落葉に風情がある。掃除をしないで残してくれているのだろうか。落葉が多くて掃除が追い付かないのかもしれない。この左側に観音堂があるのだが、工事中だった。平成30年春工事終了だそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
188.五重塔​​​​
先ほど宸殿から北庭の向こうに見えた五重塔は境内の北東の位置にある。金堂から中門への途中を左に行ったところだ。まだ紅葉が残っていたモミジがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f6.3 1/640秒 86mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
189.五重塔 基部​​​​​​​​
仁和寺のHPによれば、五重塔は寛永21年(1644年)建立。塔身32.7m、総高36.18m。東寺の五重塔と同様に、上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿が特徴的とのこと。初重西側には、この​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​写真に写っている大日如来を示す梵字の額が懸けられている。塔内部には大日如来、その周りに無量寿如来など四方仏が安置されている。中央に心柱、心柱を囲むように四本の天柱が塔を支え、その柱や壁面には真言八祖や仏をはじめ、菊花文様などが細部にまで描かれているという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 22mm ISO450) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
190.五重塔とモミジ​​​​​​​​​​​​
名残りのモミジが陽の光を浴びて美しく輝く。右側に見える、すっかり葉を落とした木は桜だろうか。春はまた違う美しさが見られるのだろう。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​​​​​
プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​​​

2018年1月11日

2泊3日の京都紅葉狩り(6) 実相院 12月5日

鞍馬駅で駅員さんに実相院へ行くにはどう行けばよいか尋ねてみた。歩かないで行きたいのなら、八幡前で降りて、実相院行のバスに乗ればよいと教えてくれた。バスの本数は多いらしい。
 実相院というのはどんなお寺なのだろうか?拝観料を支払った時にもらったパンフレットには、実相院はもと天台宗寺門派の門跡寺院であると書かれている。門跡寺院とは皇族・公家が住職を務める特定の寺院のことだそうだ。宗派は元天台宗寺門派であるが現在は単立である。創建者は、静基(じょうき)、本尊は不動明王(鎌倉時代作の木像)とのこと。岩倉実相院門跡とも呼ばれるそうだ。
 見学するのは、旧御所の客殿である。本堂は東山天皇の中宮、承秋門院の女院御所を移築したものであり、四脚門・車寄せも御所より移築されたものであるそうだ。
 残念ながら、室内および室内からの撮影は禁止だった。実相院の客殿は、黒光りする床に庭園の景色が映り 込む「床紅葉」で有名だが、その写真は撮れない。
 実相院の拝観を終え、目の前の停留所で発車を待つ四条河原町行のバスに乗った。バスは市内に入って混んできた。高島屋がある四条河原町で降り、ちょっと疲れたので、「永楽屋」という和菓子屋の喫茶室に入って、コーヒーとどら焼きを食べる。
 今夜の夕食は、時々京都に行っている娘の薦めで、富小路通にある「あや富」という小料理屋さんに決めていた。

143.実相院門跡
叡山電車を八幡前で降りて、バス停を探すのにちょっと手間取ったが、実相院行のバスが待たずに来た。終点のバス停のすぐ前にこの門があった。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影(f​4.5​ 1/250秒 ​18​mm ISO200)露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
144.石庭
実相院には2つの庭園がある。そのうちのひとつが玄関を入って客殿の縁から右手に見える、比叡の山並みを借景にしたこの石庭だ。少し前だったら左手のモミジがきれいだったと思う。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f​4​ 1/250秒 ​18​mm ISO200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
145.石庭に名残りのモミジ -1
折角、紅葉を見に来ているので、落葉で地面が埋め尽くされる名残りのモミジを撮っておいた。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​4​.8 1/250秒 ​48​mm ISO250) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
146.石庭に名残りのモミジ -2
客殿の廊下を進むと左へ折れる。そこから見た石庭のモミジだ。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f​5.6 1/250秒 ​102mm ISO1400) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
147.石庭に名残りのモミジ -3
客殿の裏側に廻り、名残りのモミジを撮る。石庭でのモミジの被写体はこれだけだ。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​4.8 1/250秒 ​52mm ISO250) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
148.客殿の奥 -1
客殿に沿って左へと折れる。葉は大部分が落ちてしまったが、このモミジは鮮やかな紅色だ。享保6年(1721)に承秋門院旧御殿より移築 された客殿(現本堂)は、数多くの障壁画とあいまって宝永度御所建築を知る上で貴重な存在だそうだ。写真に録ることは許されていない。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO640) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
149.客殿の奥 -2
前の写真と同じモミジだが、もう少し早ければ、もっときれいだったと思う。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO800) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
150.客殿の奥から石庭を眺める
ここは客殿の廊下の曲がり角だが、石庭を眺めるところが設けられているのだろうか。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影(f​8 1/250秒 ​18mm ISO200)露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
151.池泉回遊式の庭 -1
客殿とその先の書院の間には、実相院のもう一つの庭、池泉回遊式の庭がある。特に部屋の黒い床に木々が反射する、新緑、紅葉の頃の光景は「床緑」「床紅葉」と呼ばれ知られている。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.5 1/250秒 ​18mm ISO​75​0) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
152.池泉回遊式の庭 -2​
池にはモリアオガエルが生息している​という。​

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.5 1/250秒 ​18mm ISO​64​0) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
153.石庭の石仏
​客殿は写真は撮れなかったが、部屋は見ることが出来た。狩野派の画家たちが描いた襖絵などがたくさんあり、襖や戸、障壁画として使われているという。客殿を見学し終えて、資料室を見て、再び玄関へと戻った。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影  (f​3.8 1/250秒 ​24mm ISO​200) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
154.四条河原町「あや富」
実相院の門前から四条河原町行の路線バスが出ていた。これ幸いと乗り込む。町なかに入ってくると次第に混み始めた。終点だから降りる心配もいらない。夕方5時半に四条河原町に着いた。「永楽屋」でお茶にした後、四条通を四条烏丸のほうへぶらぶらと歩く。富小路通りを左に入る。探していた「あや富」があった。まだ、時間も早く、カウンターに席がとれた。さしみも旨かったし、目の前で揚げてくれる天ぷらも旨かった。その料理人は福井の出身だそうで、薦めてくれた福井の銘酒を楽しんだ。 ​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8​ 1/​8​​​​​00秒 9mm ISO​3200​ ) 露出補正 なし
クリックすると大きくなります。
155.寺町京極アーケード
再び、四条通を河原町方面へ歩く。左手に寺町京極というアーケードがあった。京都を北は紫明通から南は五条通まで、南北に貫く寺町通がある。三条通から四条通までは、寺町京極商店街である。そのアーケード商店街を少し歩いて見る。​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​ 1/​​​​​640秒 ​17​mm ISO​3200​ )露出補正​+​​0.7段​
クリックすると大きくなります。
156.錦天満宮
寺町京極商店街の50mくらい河原町寄りに、並行して新京極通というのがあった。ここは観光客向けの店が多いように感じる。寺町京極商店街と新京極通とを結ぶ路地の先に、錦天満宮というのがあった。菅原道真を祀る。京の台所として知られる錦市場の東の端にあり、学業に加え商売繁盛も御利益に謳われているという。 ​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​2.5​ 1/​​​​​320秒 ​15​mm ISO​3200​ )露出補正​+​​0.7段
クリックすると大きくなります。
157.京都タワー
​夜になり、京都タワーが鮮やかに浮かび上がっていた。このタワーは1964年にできた。​タワーの姿は、市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものである​という。​台座となっている9階建ての京都タワービルの高さが31mで、搭の高さが100m、計131mの高さは、京都一の高さだそうだ。建設当時、東寺の塔よりも高いものは建てないことが不文律となっていた京都市で歴史的景観との調和のありようが争点となった​ようだ。古都京都にふさわしいのかどうか、疑問に思う人は多いと思う。​​

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f​1.8 1/​​​​​250秒 ​9mm ISO​3200​ ) 露出補正 ​なし
クリックすると大きくなります。


2018年1月 6日

2泊3日の京都紅葉狩り(5) 鞍馬 12月5日

貴船口駅より一駅乗って、12時11分に叡山電車の終点である鞍馬に着いた。観光客は多くない。ホームの周囲にはまだ紅葉が少し残っていた。
 そろそろ昼飯にしようと駅前にある、食事が出来そうな店を探した。駅舎を出て、すぐ右側にあった「かどや」という店に入った。土産物屋さんの奥が食堂になっている。私は無性にカレーうどんが食べたくなって注文した。かみさんはニシンそばだ。味も悪くなかったうえに、店の女性の京都らしい​丁寧な応対に救われた。
​  食べ終わって、鞍馬寺へ登る。鞍馬寺が運行している寺の敷地内のケーブルカーで、途中の多宝塔まで行く。32人乗りのケーブルカーはすいていた。多宝塔から参道を20分ほど登って、鞍馬寺の本殿金堂へ着く。さらに、そこから奥の院への道があり、その道が、貴船神社へと通じていたのだ。
 同じ道を、同じように戻って、鞍馬駅から叡山電車に乗った。この日はもう一か所、実相院へ行こうと思う。

119.叡山電車終点 鞍馬駅
​ 貴船口からは3分ほどで鞍馬に着いた。紅葉はまだ、少し残っていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 24mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
120.鞍馬駅構内
​ 鞍馬駅待合室では壁面を利用し、幕末から明治中頃にかけて活躍 した​​最後の天才浮世絵師 月岡芳年のミニギャラリー「月岡芳年と義経展」が開催中だった。壁一面に鞍馬山、天狗と少年時代の義経ゆかりの躍動感溢れた遠近法を駆使した絵画が展示され、観光客を源平の時代へと誘う趣向だ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​ プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 24mm ISO2200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
121.鞍馬駅 駅舎​​
​ 駅舎の外に出て、駅舎を眺める。なかなか渋い佇まいだ。この駅は1929年(昭和4年)12月20日に開業した。第1回近畿の駅百選に選定されているという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​ プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 31mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
122.開通当時の車両
​ 叡山電鉄の前身である京都電灯と鞍馬電鉄の両社が昭和3年鞍馬線の開通に備えて共通設計した車両で、昭和4年8月に就役した。以来、平成6年11月に引退するまで65年間、217万km余りを走行したと説明板にあった。デナ21形という。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 24mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
123.天狗のオブジェ​​
​ 駅前に天狗のオブジェがあった。wikipediaによれば、天狗は、日本の民間信仰において伝承される神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物。一般的に山伏の服装で赤ら顔で鼻が高く、翼があり空中を飛翔するとされる。俗に人を魔道に導く魔物とされているという。では、鞍馬の天狗とは、鞍馬山の奥の僧正が谷に住むと伝えられる大天狗だそうだ。 別名、鞍馬山僧正坊。 牛若丸に剣術を教えたという伝説で知られる。また、鞍馬天狗とは、大佛次郎の時代小説シリーズであり、作中で主人公が 名乗る剣士の名である。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​ プログラムオートで撮影 (f5.6 1/250秒 32mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
124.「かどや」​​​​
​ 食事をしようと思い、駅前の「かどや」という店に入った。私達はテーブル席で食べたが、写真のような、小上がりの座敷があり、しばらくして、6~7人の女性グループが入ってきて、占拠した。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​​ プログラムオートで撮影 (f4.5 1/125秒 32mm ISO3200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
125.鞍馬寺
​​​ 鞍馬寺の参道に向かう。正面に石段があり、仁王門が見えた。鞍馬寺は、1949年まで天台宗に属したが以降独立して鞍馬弘教総本山となっている。鞍馬は牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、能の「鞍馬天狗」でも知られる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​ プログラムオートで撮影 (f4.8 1/250秒 50mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
126.歓喜院・修養道場
​​​ 仁王門へ上がる石段の手前の左側に、大きな建物があった。旅館かと思ったが、それらしき看板はない。近づいてみると、玄関に鞍馬山修養道場と歓喜院の看板が掛けられていた。この建物は、廃絶した山内の十院九坊をひとつに結集するために昭和39年に建てられた。聖観音像を奉安し、慈愛の心の場として、写経・法話ならびに書道・華道・茶道・水墨画によって心を磨く修養道場ともなっているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​ プログラムオートで撮影 (f4.8 1/250秒 50mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
127.仁王門(山門)
​​​ 仁王門は1891年(明治24年)焼失し、1911年(明治44年)再建されたそうだ。左側の扉は寿永のころ(1182~4)のものという。両側に立つ仁王尊像は運慶の嫡男、湛運の柵と伝えられているそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
128.仁王門の扁額​​
​​​ 仁王門は三間一戸の楼門で朱塗りの軸部と白壁とが美しい。楼門正面に掲げられ、ちょっと独特な字体で「鞍馬寺」と書かれた扁額が目をひいた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​​ プログラムオートで撮影 (f4.8 1/250秒 56mm ISO1100) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
129.ケーブルカー
​​​ 仁王門をくぐりぬけて右側にある普明殿がケーブルカーの乗り場(山門駅)になっていた。このケーブルカーは宗教法人鞍馬寺が運行している。全長191mで高低差89mで、単線で行き違い設備はない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​ プログラムオートで撮影 (f4.2 1/250秒 38mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
130.多宝塔
​​​​​ ケーブルカーは2分で多宝塔駅に到着した。標高364mにある多宝塔は、以前は本殿東側にあり江戸時代後期に焼失したが、ケーブル開通後の昭和35年に現在地に再建された。尊天三尊像(毘沙門天・千手菩薩・護法魔王)が祀られているそうだ。毘沙門天はケーブル工事中に発見されたという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​ プログラムオートで撮影 (f5 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
131.多宝塔のモミジ
​​​​​ 多宝塔から本殿へと参道を登り始める。多宝塔の裏側には1本だけだったけど、モミジの紅葉が残っていた。ケーブルを利用しないと、仁王門から、西側にある九十九折参道を上がることになるが、その場合、本殿まで30分はかかるようだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
132.多宝塔から本殿への参道
​​​​​​​ 献灯された朱塗りの灯篭がある参道を弥勒堂、翼の弁財天社へと歩く。少々の登りだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f4.2 1/250秒 38mm ISO1000)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
133.本殿金堂
​​​​​​​ 多宝塔から10分ほどで、本殿金堂に着いた。ここがこの日のゴールである。鞍馬寺のHPによれば、宇宙の大霊、尊天のお働きを象徴する千手観音菩薩・毘沙門天王・護法魔王尊(脇侍、役行者・遮那王尊)を奉安する中心道場。御本尊は秘仏で、60年に一度、丙寅の年に開扉されるそうだ。本殿の地下は、宝殿で信徒の清浄髪が厳かに祀られているという。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 22mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
134.金剛床
​​​​​​​ 本殿金堂前の金剛床は、宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模し、内奥に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場となっている。六亡星が中心にある。ここに立ち、願うと、さらに強力な願いとして、届くという。パワースポットとして人気があるとか。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 22mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
135.阿吽の虎 「吽」​​
​​​​​​​ 狛犬ならぬ「阿吽」の虎は、本尊毘沙門天のお使いである神獣という。毘沙門天の出現が、寅の月、寅の日、寅の刻とされていることによるそうだ。五十音が「あ」から始まり、「ん」で終わることから「阿吽」は、宇宙の全てを包含すると言われている。口を閉じている方が「吽」。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 24mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
136.阿吽の虎 「阿」
​​​​​​​ こちらは本殿に向かって右側の「阿」の虎。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 31mm ISO500) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
137.本坊
​​​​​​​ 本殿の西側に、鞍馬寺寺務所や鞍馬弘教宗務本庁が置かれている本坊がある。その本坊の障子の掃除されている方がいた。何か懐かしさがあった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f5.3 1/250秒 92mm ISO720) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
138.奥の院参道
​​​​​​​​​ 本坊と本殿の間から、牛若丸が天狗に剣術を 習ったという伝説の場所、僧正ガ谷を経て魔王殿に至る奥の院参道が始る。行かなかったが、本殿から西の貴船神社へ抜ける山道の途中、奇岩の上にある小堂が奥の院魔王殿で、650万年前に金星から地球に降り立ったという魔王尊を祀っている。現在の建物は1945年(昭和20年)の焼失後の再建。標高435mのところだそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 24mm ISO2500) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
139.比叡山展望所
​​​​​​​​​ 本殿の前には「翔雲臺」と呼ばれる展望所があり、比叡山を遠望することができる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f8 1/250秒 24mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
140.ケーブルカーの車両
​​​​​​​​​​​ 本殿へ上がってきた道を引き返し、多宝塔から下りのケーブルカーに乗った。ケーブルカーは昭和32年(1957)1月1日に営業開始されたが、この車両は2016年5月に造られた4代目の新しい車両だそうだ。宗教法人鞍馬寺が運営している。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO1250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
141.鞍馬駅の紅葉
​​​​​​​​​​​ 降りてきて、鞍馬駅までたどり着いたが、ここの紅葉が一番きれいだった。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 52mm ISO200)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
142.「きらら」​​
​​​​​​​​​​​ 出町柳行の電車に乗って発車を待っていると、「きらら」が入ってきた。1台遅らせて、「きらら」に乗るかと考えたが、眺めるだけにしておいた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​​​​​​​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
​​
​​

2018年1月 3日

2泊3日の京都紅葉狩り(4) 貴船神社 12月5日

京都で2日目の朝を迎えた。京都で行っていない名所はたくさん残っているが、今回は是非、貴船・鞍馬へ行ってみたかった。貴船神社、鞍馬寺を訪れたかったし、叡山電車にも乗ってみたい。
  叡山電車は、出町柳から、叡山本線が八瀬比叡山口へ、宝ヶ池で分かれて、鞍馬線が貴船口、鞍馬へと伸びている。叡山電車鞍馬線に乗るために、ホテルからタクシーで出町柳駅へ向かった。出町柳からは1時間に10本ほどの電車が出ているが、そのうち鞍馬まで行くのは3本程度である。

95.叡山電車 出町柳駅
ホテルからタクシーに乗って叡山電車の出町柳駅に着いたのは、9時少し過ぎていた。駅は閑散としている。観光客はいない。やはり、紅葉が終わり、シーズンオフになったのだろうか。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.5 1/125秒 16mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
96.鞍馬行き電車
9時14分発の二軒茶屋行の電車出た後、鞍馬行きの電車が入ってきた。もう一組、観光客らしいご夫婦が乗ってこられたが、他に乗る人は少ない。展望列車「きらら」に乗りたかったが、この電車はそうではなく、座席は普通のロング・シートだった。貴船口までの運賃は420円、所用時間はおよそ30分だ。意外に近い。wikipediaによれば、叡山電車は1985年に京福電気鉄道の完全子会社として設立されたが、1991年11月に京阪電気鉄道が筆頭株主となったのち、2002年3月からは同社の完全子会社となっている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/125秒 9mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
97.市原駅付近
出町柳駅からおよそ20分、市原駅と二ノ瀬駅の間は「もみじのトンネル」と呼ばれ、約250mの区間がおよそ280本のイロハモミジ、オオモミジに囲まれ、車窓いっぱいに広がる美しい区間であるという。ところが既に遅く、モミジの葉はすっかり落ちてしまっていた。遠くの山に紅葉が残る。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影( f2.8 1/1250秒 18mm ISO125 )露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
98.杉
9時50分、鞍馬の一つ手前の貴船口で降りた。貴船口の駅前で貴船へ行くバスを待つ。すぐ来そうだ。見上げると杉林があり、北山杉を思い起こさせた。ここらあたりも京都の北にあたる。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 46mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
99.貴船川の流れ
貴船のバス停から、貴船川の渓流に沿って貴船神社へと歩き始める。水は澄んでいた。貴船川は貴船口で鞍馬川と合流する。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影 (f4.8 1/250秒 50mm ISO2200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
100.鞍馬への分岐​​
しばらく行くと鞍馬への分岐路があった。計画では、貴船神社をお参りした後、ここから鞍馬寺に行こうと思っているのだが、山道を1.5kmはちょっときつそうだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影 (f4.2 1/250秒 32mm ISO900) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
101.貴船神社への道​​​​
貴船神社への道は貴船川に沿ってその左側に付いている。そして、程よい間隔で、料理屋さんが並ぶ。ここは二の鳥居の手前、「ふじや」さんだ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 18mm ISO1800) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
102.貴船神社 二の鳥居​​​​
​​ この鳥居をくぐって、長い石畳の参道を上がって、貴船神社本宮を目指す。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 20mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
103.赤灯篭​​​​​​
​​ 二の鳥居の先は、石畳の登り階段になっている。参道の石段には献灯された朱塗りの灯篭が並ぶ。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 20mm ISO250) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
104.貴船神社 本宮参道​​​​​​​​
​​ 登り切ったところから、石畳の階段を見下ろす。モミジがあればよかったのだが、葉はすっかり落ちてしまっていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​
​​ プログラムオートで撮影 (f9 1/320秒 35mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
105.貴船神社 龍船閣​​​​​​​​​​
​​ 参道を登り切ったところは、開けたところになっていた。貴船川を見下ろすところに、舞台のような、展望台のような龍船閣がある。ここは休憩所だそうだ。せっかくだが紅葉は終わってしまっていた。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.5 1/250秒 20mm ISO640) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
106.貴船神社 本宮​​​​​​​​​​
​​​​ お社は失礼ながら質素な構えだった。二の鳥居のところに建てられた貴船神社の説明板には、水徳神高龗神(たかおかみのかみ)を祀る、旧官幣中社で、社名は古くは、木船、木布祢、とも書かれたが、明治4年(1871)以降、貴船と改められたと書かれていた。wikipediaによれば、全国に約450社ある貴船神社の総本社だそうだ。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」というとあった。かって社殿はさらに上の現在の奥宮の地にあったが、天喜3年(1055)現在地に移転された。本殿、拝殿、権現から成り、本殿は文久3年(1863)、および平成17年(2005)に改修された。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​​​​​​​​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f4 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
107.「藤清」
​​​​ 北参道から再び川沿いの道に下りる。左側には、「仲よし」「右源太」、その先に「藤清」など料理屋が続き、川床への降り口がある。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f7.1 1/250秒 38mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
108.赤い毛氈
​​​​ 川床に下りると赤い毛氈が敷かれた床几が置かれている。風情があるが今はお客さんがない。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 26mm ISO900) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
109.結社
​​​​ さらに進み、左側の石段を上がると、結社(ゆいのやしろ)というお宮があった。結社は、本宮と奥宮の中間、本宮から上流側300メートルの場所にある。その立地から中宮(なかみや)とも呼ばれているそうだ。結社は磐長姫命を祭神とし、縁結びの神として信仰される。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f6.3 1/250秒 18mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
110.奥宮への参道
​​​​ 貴船神社の奥宮は本宮から700m上流にある。参道が続く。

Nikon D5300 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​​​ プログラムオートで撮影 (f5 1/250秒 66mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
111.奥宮 本殿
​​​​ 以前はここが本宮であった。説明版によれば、ここは貴船神社が当初創建されたところで、祭神も本宮と同じ高龗神である。社伝によれば神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が「黄船」に乗って、浪速から淀川、鴨川、貴船川を遡って当地に上陸し、そこに祠を営んで水神を祀ったのが当宮の起こりであると説明されていた。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影 (f3.8 1/250秒 26mm ISO450) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
112.ドウダンツツジ
​​​​ 鞍馬へ歩いていくのはやめにした。バスに乗って貴船口まで戻り、叡山電車に一駅乗ることにした。ところがバス停に着いたら、バスは行ったばかりだった。20分待つなら、貴船口まで、緩い下り坂をぶらぶらと歩くことにした。ドウダンツツジの紅葉ももう終わりだ。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影 (f6.3 1/640秒 78mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
113.ジョウビタキ
​​​​ 腹が黄色い野鳥がいた。300mmに伸ばして撮ったが、あとでトリミングせざるを得なかった。鳥の名が解らない。近くに雑貨のギャラリーがあり、そこには野鳥の写真などがあった。ここで聞いてみようと思い、女性の店員さんに尋ねてみたがわからない。そうしたら、もう一人いた店員さんが、PCを開いて検索して、「ジョウビタキの♂です。」と同定してくれた。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影 (f6.3 1/320秒 300mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
114.外車?
​​​​ 貴船口駅が近くなったころ、道路わきの空き地に、何台かの外車らしき車が止まっていた。オープンタイプのスポーツカーだ。一時的に駐車しているのではなく、放置されているようにも見えた。エンブレムを見たが、メーカーが解らない。街で見た記憶のない車だった。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
​​​​ プログラムオートで撮影 (f10 1/400秒 31mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
115.MR-S
同じような車がもう1台あった。後ろを見てみると「MR-S」とある。自宅に戻ってから、「MR-S」を頼りに検索してみると、wikipediaでトヨタ・MR-Sと判った。しかし、セントラル自動車製とある。セントラル自動車は、1950年(昭和25年)、トヨタ自動車が蒲田工場を閉鎖した際、元従業員の有志を中心に設立された自動車メーカーだ。トヨタ自動車向けの完成車の製造と、特殊架装を手がけていた。トヨタ・MR-Sは国内向けと国外向けがあり、1999年10月~2007年9月まで販売された。総生産台数は77,840台でスペシャルティカー市場が縮小していき、2006年に年間生産台数は1,000台程度となり、2007年7月末に生産終了した。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f13 1/640秒 35mm ISO200) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
116.叡山電車 貴船口駅
1929年(昭和4年)12月20日に、当時の鞍馬電気鉄道の駅として開業した。駅舎はその頃のままではなかろうが古い。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f4.2 1/250秒 32mm ISO450)露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
117.展望列車「きらら」
ホームに上がって、鞍馬行きの電車を待つ。単線の駅に先に来たのは、上りの出町柳行の電車だった。1997年に運転が開始された900系展望列車「きらら」だ。乗客はほとんどない。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f5 1/250秒 66mm ISO360) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。
118.鞍馬行き電車
鞍馬行きの電車が到着した。時刻は12時ちょっと過ぎ。貴船、鞍馬へ行く観光客が乗ってきている。800系車両だ。「きらら」に乗って見たかったが、乗れなかった。

Nikon D5300 SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO
プログラムオートで撮影 (f4.8 1/250秒 56mm ISO400) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。