2012年2月アーカイブ: Studio YAMAKO

2012年2月27日

日本橋と日本橋七福神巡り その1 2月17日


 東野圭吾の推理小説が原作の映画「麒麟の翼」を観て、あらためて日本橋という場所に興味が沸いてきた。会社勤めをしていた時は、オフィスが日本橋にあったので、昼食のための外出などで近辺を歩いたことはあるが、観光スポットとして探索したことはまだない。
  まず日本橋に翼のある麒麟の像があるなんて、まったく気付いていなかった。そしてその知らなかった像がこの小説のタイトルであり、象徴的なものとして取り上げられていた。
  また、この小説には日本橋七福神めぐりが事件の全容を解明する上でのキーとして登場する。七福神めぐりというのも、おもしろそうだなと思い、この日、新橋で昼の会合があるのを機会に、小説の舞台となった日本橋をぶらり歩いてみようとと考えた。

1.日本橋のたもと
ご承知のように日本橋という橋は、中央通り(所謂銀座通り)の高島屋がある地下鉄日本橋駅から三越へ向かう途中にある。三越に向かって左側の日本橋のたもとに、「道の起点としての日本橋」、「日本の道100選」といった銘板とともに、日本橋がはじめて掛けられたのは、徳川家康が幕府を開いた慶長8年(1603年)であるといったことが書かれた札が建っていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/200秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
日本橋のたもと;クリックすると大きな写真になります
2.日本橋の上は首都高
改築以前の日本橋は、明治5(1872)年に架け替えられたものであった。しかし、木造であったことや建設後年数を経過していること、さらには大都市として発展していた東京の「顔」にそぐわなくなっていることなどから、明治44(1911)年に現在の橋に架け替えられたという。平成11(1999)年には国の重要文化財にも指定されている。日本橋が架かる日本橋川の上は、首都高が走る。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/1600秒 7.5mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
日本橋の上は首都高;クリックすると大きな写真になります
3.橋の上
高島屋から三越へ向け、日本橋上の左舗道を歩く。橋の真ん中に麒麟像があり、橋を渡ると三越だ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/320秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
橋の上;クリックすると大きな写真になります
4.麒麟像
明治44年に架けられた橋は、耐久性などの問題から、石造りの橋とすることに決定された。そして、橋の装飾については、建築家の妻木頼黄氏に装飾顧問として、そのデザインを委嘱したとのこと。その結果、妻木氏は材料に青銅を用い、西洋的なデザインを主体としながらも、日本的なモチーフも取り入れた和洋折衷の様式を持ったデザインにしたという。映画「麒麟の翼」に登場する麒麟像の製作については、東京美術学校に委嘱され装飾柱に置かれる麒麟および2.の写真にある東京都のマークを抱えた獅子の原型製作には、彫刻家の渡辺長男氏が、その鋳造には彫刻家で渡辺の義父の岡崎雪聲氏が担当したそうだ。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
麒麟像;クリックすると大きな写真になります
5.日本橋川
中央通りを反対側へ渡る。これは人形町方面を眺めたところ日本橋川の上を首都高が走る。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
日本橋川;クリックすると大きな写真になります
6.日本橋魚市場発祥地の碑
日本橋の北詰東側に「日本橋魚市場発祥地の碑」が建っていた。江戸~大正までの期間、このあたりから北 (三越の東側一帯) にかけて 大きな魚市場が広がっていたという。 説明には、日本橋川の川沿いには近畿地方から鮮魚を満載した舟が数多く集まり、ここはその中心的な場所として賑わったそうだ。この魚河岸は大正12年の関東大震災で築地に移り、東京都中央卸売市場に発展したとあった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/1250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
日本橋魚市場発祥地の碑;クリックすると大きな写真になります
7.日本橋七福神 小網神社から巡る
「麒麟の翼」に、事件を解く鍵として日本橋七福神が登場する。これから日本橋七福神を廻ってみよう。日本橋をスタートして人形町の方へ向かう。順番としては小網神社を最初に訪れるのがよさそうだ。日本橋人形町商店街による「おすすめ散歩コースMAP」をアウトプットしてポケットに入れておいたが、この地図が意外と大まかで詰めができない。小網町まで来て、小網神社を自分で発見できず、ビル工事で交通整理をしていた方に「小網神社を御存じですか」と尋ねると「そこの日刊工業新聞の建物の裏です」と教えてくださった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/250秒 5.7mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
小網神社から巡る;クリックすると大きな写真になります
8.小網神社-福禄寿と弁財天
稲荷大神を主祭とし、540年前(文政元年1466年)に鎮座した古いお社。「福禄寿」と「弁財天」が祀られているという。総尾州檜造りの重厚な彫刻が施された社殿と神楽殿は、中央区指定文化財になっている。小網神社に立てかけられた看板を見て、「おや、七福神ではなくて八福神」と気がついた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/100秒 8mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
小網神社;クリックすると大きな写真になります
9.茶の木神社
次は茶の木神社だ。ここは水天宮を目当てに歩けばよさそうだ。小網神社から新大橋通りへ出て、水天宮交差点の手前を左へは入れば良いと思っていたが、新大橋通りを通り越してしまって、その先を左に入ってしまった。「日本橋公会堂」というのがあったので、中に入って「茶の木神社はどこですか」と尋ねた。「日本橋と五街道ー開催記念日本橋マップ」という精度の高い地図をいただいた。戻って新大橋通りを渡りビルの谷間にあるひっそりとした茶の木神社を発見。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/50秒 8.4mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
茶の木神社;クリックすると大きな写真になります
10.茶の木神社-布袋尊
神社の説明には、その昔、神社の周囲にめぐらされた茶の木の緑があまりに見事だったため、「お茶の木様」と人々に親しまれたと記されている。もとは下総の佐倉城主の大老である堀田家の屋敷で、ご祭神の倉稲魂命(うがのみたまのみこと)はその守護神とのこと。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/80秒 16mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
布袋尊;クリックすると大きな写真になります
11.水天宮交差点
茶の木神社のお参りを終え、人形町通りと新大橋通りの交わる水天宮交差点に出る。水天宮は安産、子授けの神様として知られている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/160秒 13.8mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
水天宮交差点;クリックすると大きな写真になります
12.水天宮-弁財天
安産信仰で有名な東京水天宮のご祭神は、もとは九州・久留米藩有馬家で祀られてきた屋敷神とのこと。文政元年(1818年)、参勤交代の際に三田赤羽の有馬家藩邸に分霊され、江戸庶民の信仰を集めると、明治4年(1871年)、現在の日本橋蛎殻町に移った。写真を撮っていると、お宮参りの御家族が来られた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/320秒 6.6mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
弁財天;クリックすると大きな写真になります
13.水天宮 子宝犬
犬の親子の像の周囲を取り巻く十二支のうち、自分の干支を撫でると子授けや厄除けなどのご利益があるという。これで、八福神のうち三つにお参りした。時刻は午後3時になろうとしている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/250秒 7.6mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
子宝犬;クリックすると大きな写真になります

2012年2月23日

CP+ 2012 2月10日


 今年もパシフィコ横浜で開催された。横浜での開催は今年で3回目になる。私にとっては大変好都合で、ありがたい。会場となっているみなとみらいのパシフィコ横浜は、世界最大級の国際会議場と展示ホールとホテルからなるコンベンションセンターである。CP+はその広大な展示ホールで行われた。

1.受付を待つ列
私が行ったのは会期2日目の2月10日(金)だった。会場に到着した午前10時、受付には長い列ができていた。しかし、パソコンで事前登録をしている人がほとんどで、アウトプットした登録票を差し出すだけで入場証を渡され、列の進みは早かった。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/20秒 10.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
受付を待つ列;クリックすると大きな写真になります
2.オリンパスのブース
解任されたウッドフォード元社長に損失隠しにつながる企業買収問題の不正を指摘された当時の経営者の失態はさることながら、オリンパスのブースは入口に最も近いところにあり、ミラーレスの Olympus-Pen 好調の勢いを借りて、新製品である OM-D が展示され、元気だった。医療分野を含め、世界的に優秀な技術を持つだけに頑張ってほしい。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/50秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
オリンパスのブース;クリックすると大きな写真になります
3.キャノンのブース
会場で最も広いブースを構えているのがキャノンだった。キャノンは 35mmフルサイズの1DXに力が入っている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/50秒 9.1mm ISOオート ) 露出補正 なし
キャノンのブース;クリックすると大きな写真になります
4.ニコンのブース
キャノンのブースの隣に、キャノンの次に広いスペースを持ったニコンブースがあった。ニコンは、35mmmフルサイズの撮像素子を持つ、一眼レフとして D4 と D800 を新製品として打ち出してきた。強力である。もう一方で、昨年発売された Nikon 1 というミラーレス機にも力が入っていて、ブースではこの日も写真家、阿部秀之さんの講演が行われていた。アダプターによってFマウントのレンズも付けられるとのこと。このNikon 1 に100mm macro レンズを付けると、35mm版換算で280mm相当の絵が得られる。少なくともワーキング・ディスタンスを生かせるのではないだろうか。試してみたい。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ニコンのブース;クリックすると大きな写真になります
5.キャノン・ブースでのモデル撮影
1DXを触らせて、ステージのモデルの撮影をさせていた。その後ろ、つまり外野で手を上げてIXYで撮った。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 9.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
キャノン・ブースでのモデル撮影;クリックすると大きな写真になります
6.PowerShot G1X
キャノンのハイエンド・コンパクト・デジカメである、私も昨年購入したPowerShot G12 の後継機が、G13 ではなく G1X として発表された。 G12 に比べて撮像素子が大きくなり、1.5型となった。広角側の15.1mmが35mm版換算で28mm画角に相当するので、1.85倍ということか。これは、Olympus-Pen や ルミックスのGシリーズのフォーサーズより大きな撮像素子である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.2 1/125秒 7.2mm ISOオート ) 露出補正 なし
PowerShot G1X;クリックすると大きな写真になります
7.ニコンのコンパクト・デジカメ新製品
COOLPIX のPシリーズの新製品が発表された。私の持っている、24倍ズームのP90から、今回発表された4代目になるP510は、42倍ズームである。24mm相当から1,000mm相当までカバーする。これはこれで興味津々である。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.2 1/30秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 なし
ニコンのコンパクト・デジカメ新製品;クリックすると大きな写真になります
8.「美少年論」 大串祥子さんの講演
ニコン・ブースで行われた写真家大串祥子さんの「美少年論」というタイトルの付いた小一時間の講演を聞いた。'シャッターを押させる被写体を求めて'というサブタイトルがついている。タイトルを見て、私は失礼ながら、最初、今はやりの韓流男性スターのことなのか、そして「女子カメラ」狙いのタイトルかと思ったが、全く違った。大串さんは近代5種競技の選手たちなどの写真を撮っておられ、スライドも紹介されたが、講演の内容は、写真を愛する人たちにとっての永遠のテーマであり、悩みの種である、「何を撮るか。被写体の見つけ方、撮り方について」を語ってくれた。とにかく、好きなものを撮る。撮りたいと思ったものを撮ればよい。被写体をさわらない、いじらない。被写体のことをよく理解する。といったことが印象に残った。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/80秒 14.7mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
「美少年論」 大串祥子さんの講演;クリックすると大きな写真になります
9.ニコン・ブースのステージ
ここでも前に陣取って、撮影しているみなさんの頭越しに撮らせていただいた。白飛びを抑えようと露出補正をしたが、白い服は飛んでしまっている。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/80秒 15.7mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
ニコン・ブースのステージ;クリックすると大きな写真になります
10.ルミックスのステージ
大きなスペースをとった明るいステージに何人ものモデルさんが、GX1 や GF3 を持って入れ替わり、立ち替わり登場する。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/100秒 15.7mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
ルミックスのステージ;クリックすると大きな写真になります
11.タムロンのステージ
シグマやトキナーとともに優秀なサード・パーティー・レンズを発売するタムロンでは、最近発売したソニーのミラーレス一眼専用18mm-200 のズームレンズに力が入っていた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/60秒 15.7mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
タムロンのステージ;クリックすると大きな写真になります
12.日本カメラ博物館
千代田区一番町にある日本カメラ博物館の ブースで、「よみがえる150年前 幕末・明治のカメラと日本の風景」を開催されていた。ブースの囲いには、写真の「日本の主要カメラメーカーの変遷」という表が張ってあり、1950年から60年代にかけて全盛だった昭和のカメラを代表する、ペトリ、ミランダ、ヤシカ、ニッカといった懐かしい名前を見ることができた。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2 1/250秒 4.9mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
日本カメラ博物館;クリックすると大きな写真になります
13.ソニーのブース
ソニーは、昨年はα55でトランスルーセント・テクノロジーとやらで、高速、高精度なAFと12コマ/秒の高速連写を訴えていた。今年は、そのアップ・グレード版であるα77とAPS-Cサイズのミラーレス機、NEX-7に尽きる。気の毒にタイの洪水で大きな痛手を被った。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/250秒 10.3mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
ソニーのブース;クリックすると大きな写真になります
14.横浜ベイブリッジ
午後1時少し前、CP+を見終えて、インター・コンチネンタル・ホテルの裏へ出ると、ベイブリッジが良く見えた。横浜ベイブリッジは、1989年(平成元年)9月27日に開通した長さ860mの斜張橋(吊り橋)である。しかし、2009年(平成21年)3月に客船クイーン・メリーⅡが横浜に寄港したが、その船体の高さゆえ、横浜ベイブリッジの下を通過することができず、大さん橋客船ターミナルに接岸できなかったので、大黒ふ頭に停泊したという話がある。飛鳥Ⅱは通っているのに。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 13.6mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
横浜ベイブリッジ;クリックすると大きな写真になります
15.横浜ぷかりさん橋
1991年、インター・コンチネンタル・ホテル/パシフィコ横浜の正面に日本初の浮体式ターミナルとしてオープンした。浮体式のため、桟橋だけでなくターミナルの建物も海上に浮いている。ぷかりさん橋の名称は全国公募し、桟橋が浮体式の構造であることから付けられたという。ぷかりさん橋は2本の桟橋と客船ターミナルからなる。Aバース、Bバースは、プレジャーボートや公官庁の船舶が係留され、Cバースからは時々乗る水上バスのシーバスが、Dバースからは昨年夏に乗ったマリーンルージュやマリーンシャトルが発着する。

Canon IXY 30S F2.0-5.3 4.9mm-18.6mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5 1/1250秒 14mm ISOオート ) 露出補正 -0.7段
横浜ぷかりさん橋;クリックすると大きな写真になります

2012年2月18日

2012年 グアム・ゴルフ・ツアー その2 マンギラオ 2月7日~8日


 3日目の2月7日、今回2回目のゴルフを Mangilao Golf Club で行う。前日のタロフォフォに比べて、海越えのショート・ホールに代表される変化に富んだコースである。全員、昨日より成績が悪かった。しかし、そのコースは美しい。とくにイン・コースの海沿いの景観はすばらしい。
 蝶はマルバネルリマダラは多かったが、今年もあまり良い写真は撮れなかった。昨年いなかったクロマダラソテツシジミに出会えたのが良かった。
  毎回夕食を何処で何を食べようかとみなで相談するのだが、これも楽しみの一つである。着いた日はグアムの中心地であるタモンにある「トニー・ローマ」へタクシーで出掛けて、 スペア・リブとオニオン・リングを食べた。昨夜はホテル内にある「嵯峨野」でしゃぶしゃぶ食べ放題、そして3日目の夜は、タモンの先、恋人岬の手前にあるホテル日航の「桃李」で中華にした。
  翌、最終日の午前中は、ホテルから無料タクシーに乗って、DFSで買い物をし、再びホテルに戻り、午後1時にチェックアウト、ホテルの車で空港に向かった。成田空港に預けてあった友人の車で自宅まで送ってもらったが、お陰さまでとても楽をさせていただいた。

13.マンギラオ・ゴルフ・クラブ 12番海越えショート・ホール
マンギラオの名物ホールである。これはひとつ前の11番ホールのティー・グラウンド付近から眺めたグリーン。12番ホールのティー・グラウンドは、やや打ちおろしで右ドッグレッグの11番ミドル・ホールを終えた先にある。男性は164ヤード、女性は92ヤードだ。この日は男女合わせて9人のうち一人だけ、見事ワン・オンした。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マンギラオ・ゴルフ・クラブ 12番海越えショート・ホール;クリックすると大きな写真になります
14.ネッタイアカセセリの仲間
ティー・グラウンド近くの芝生の上を飛び回っていた。一瞬、小さな木の葉上に止まり、開翅してくれた。キマダラセセリなどのアカセセリ亜科の蝶と思うが、斑紋は石垣島などにいるネッタイアカセセリに近い。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ネッタイアカセセリの仲間;クリックすると大きな写真になります
15.マルバネルリマダラ 羽化不全の個体
センダングサで吸蜜しているマルバネルリマダラの様子が何か変なので近づいてみた。左側の前翅と後翅が重なるあたりが折れて白くなっている。羽化不全と言うよりも蛹の時に何か問題があったのかもしれない。斑紋異常ではなさそうだ。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マルバネルリマダラ 羽化不全の個体;クリックすると大きな写真になります
16.プルメリアの木
ところどころでコースは白い花を付けたプルメリアの木でセパレートされている。この花には蝶は来ない。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
プルメリアの木;クリックすると大きな写真になります
17.プルメリアの花
はっきりした5弁の白い花がとてもきれいなプルメリアはグアムの真っ青な空によく似合う。熱帯アメリカ地方原産の、夾竹桃(きょうちくとう)科の花で、レイ(首飾り)やコサージュに使われるとのこと。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 26mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
プルメリアの花;クリックすると大きな写真になります
18.マルバネルリマダラ
アウトコースのラウンドを終え、スルーでインコースの10番へ向かう。カート道は海に向かって下がっていくが、その途中にテイキンザクラが咲いているところがあり、その深紅の花に今年もマルバネルリマダラが集まっていた。18番ホールを終えると、同じ道をクラブハウスへ戻る。その時に、パートナーに少しの間、カートを停めて待っていてもらって撮った。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5 1/320秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マルバネルリマダラ;クリックすると大きな写真になります
19.マルバネルリマダラ 開翅
今年はこのマルバネルリマダラの開翅のきれいな写真が撮りたくて、ラウンド中にD5000を携行した。しかし、なかなかきれいな個体に出会えなかったし、光がいまいちで瑠璃色の輝きがうまく撮れなかった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5 1/400秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マルバネルリマダラ 開翅;クリックすると大きな写真になります
20.マルバネルリマダラ 裏面
ややきれいな個体だったので、翅を開いてくれないかと待ったが、だめだった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5 1/400秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
マルバネルリマダラ 裏面;クリックすると大きな写真になります
21.クロマダラソテツシジミ ♂
昼食を終え、ホテルへ帰るバスを待つ間、何か蝶はいないかとクラブハウスの裏側を探した。ちらちらと飛ぶブルーがいたので、ウラナミシジミかクロマダラソテツシジミかと思ったが、幸いにも後者だった。昨年は会うことができなかった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F8 1/1000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
クロマダラソテツシジミ ♂;クリックすると大きな写真になります
22.クロマダラソテツシジミ 半開翅
前の写真と同じ個体である。ちょっとだけ翅を開いてくれた。2009年頃より、秋に東京、千葉、神奈川の海岸沿いのソテツで本種が発生して話題になった。昨年は三浦半島や、湘南で多くみられたようだ。しかし、そこでは越冬はできず、世代を継ぐことはできないと思われる。今年の秋も、また何処からかやってきて、ソテツに卵を産み、成虫が育つのだろうか。今年の秋は、探しに行って見ようと思う。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
クロマダラソテツシジミ 半開翅;クリックすると大きな写真になります
23.ひょっこりひょうたん島
午後の日差しが降り注ぐアガニャ湾。真ん中に見える島はアルバット島といって、「ひょっこりひょうたん島」のモデルと言われる。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F25 1/2000秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -2.0段 トリミング
ひょっこりひょうたん島;クリックすると大きな写真になります
24.タモン湾の残照
2月7日の夕食は中華にしようということで、昨年も食べた日航ホテル16階にある「桃李」へ行った。窓から眺めるタモン湾の残照がきれいだった。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
タモン湾の残照;クリックすると大きな写真になります
25.朝のアガニャ湾
2月8日、最後の朝となった。現地時間で午前8時半、午前中の柔らかな光に海に色が冴える。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/400秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
朝のアガニャ湾;クリックすると大きな写真になります
26.朝のビーチ
9時半になった。まだ、人が出て来ていないビーチは静かだ。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 4.8mm ISOオート ) 露出補正 なし
朝のビーチ;クリックすると大きな写真になります
27.旧日本軍の砲 20cm Costal Defence Guns
太平洋戦争の初期、1941年にはグアムには日本軍の予想した兵力の半数の米軍もおらず、日本軍は上陸からたった1日でグアムを占領することができたという。しかし、1944年7月21日には米軍が上陸し、日本軍は撤退する。50年間放置され、腐食していた日本軍の20cm曲射砲が発見されて、オンワード・ビーチ・リゾートのプールの傍らに置かれていた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/125秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
旧日本軍の砲;クリックすると大きな写真になります


(追記:2012/7/26)
14.のセセリチョウの写真について
skipperfreakさん( ハワイ・ビショップ博物館リサーチアソシエート Ph.D )という先生から 「セセリはHylephila phylaeusです。これはハワイではなく、間違いなくグアムでしょうか。他の蝶はハワイにいないものばかりです。実はこれ新記録かもしれません。グアム大学の友人に確認中です。」
というコメントをいただいて、その後メールで間違いなくグァムのマンギラオというゴルフ場で撮影したことをお伝えしたところ、コメントにある通り、このセセリチョウ(コヒゲセセリ)はグァムでは初めての記録に違いないとのことだった。
 skipperfreakさんからお申し出をいただき、skipperfreakさんが「昆虫と自然」という専門誌の8月号でミクロネシアの昆虫の特集を担当されるので、その専門誌にskipperfreakさんと連名で報告していただくことになった。また、私がグァムで撮った蝶の写真を何点か提供したところ、その中から表紙と口絵のカラーページに数点の写真をご使用いただいた。
 Studio YAMAKOの写真が、専門に研究されている先生の目に止まり、専門誌にご報告いただけたということは、大変光栄なことである。

昆虫と自然 2012年 08月号 [雑誌]

ニュー・サイエンス社 (2012-07-23)


2012年2月14日

2012年 グアム・ゴルフ・ツアー その1 タロフォフォ 2月5日~6日


 2月5日~8日、今年も学生時代に卓球部で同じ釜の飯を食った仲間9人で、グアムへゴルフ旅行をした。メンバー9人の中には、1965年に行われた世界卓球選手権の女子シングルス優勝者や、男子団体戦で中国の強豪を破り、大活躍したかっての名選手もいる。さすが、ゴルフも旨い。
  このグアム・ゴルフ・ツアーは今回で8年連続の8回目になる。8回とも参加しているのは4人いて、私もその中の一人だ。グアムは6月~12月までが雨季と言われ、11月~5月ぐらいが乾季という。中でも2月は雨が少なくベスト・シーズンだそうだ。それでも、ラウンド中にスコールに見舞われた。2月はゴルフ場の料金も高い。中でもマンギラオが最も高く、セルフ・プレイで195ドルだった。昨年は1月だったが150ドルか160ドルだったと思う。
  今回はマルバネルリマダラの開翅の良い写真を撮りたくてNikon D5000にΣ17mm-70mmを付けて持参した。なかなかチャンスに恵まれなかったのが残念だった。昨年より蝶の数は少なかったように思う。

1.グアム国際空港
我々が乗った9時25分発JL941便は、若干の空席はあったが、ほぼ満席だった。小さな子供さんを連れた家族連れが多く、機内は賑やかだった。グアムは日本と1時間時差があり、3時間40分のフライトで現地時間の14時05分にグアム国際空港に到着した。写真は"Goddess of Life"の像。この像は2002年に、グアムの中国商工会議所(the Chinese Chamber of Commerce of Guam)が建立したもののようだ。

Canon PowerShot A640 F2.8-4.1 7.3-29.2mm 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/1000秒 10.8mm ISOオート )
グアム国際空港;クリックすると大きな写真になります
2.大きなセセリチョウ
2月6日、ゴルフ第1日目のタロフォフォでスタート準備をしていると、友人が「チョウチョ、チョウチョ」と教えてくれた。見るとゴルフのカートに見たこともない大きなセセリチョウが止まっていた。一瞬開翅すると前翅に白い紋が見えた。帰国して種名を調べようとしたが、資料がなく正確には解からない。フィリッピンに棲むオオマエキセセリの近似種と思う。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F4.5 1/125秒 70mm ISO720 ) 露出補正 -0.3段
大きなセセリチョウ;クリックすると大きな写真になります
3.ブーゲンビリアとシロオビアゲハ
シロオビアゲハは新鮮な個体が多かった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F7.1 1/800秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ブーゲンビリアとシロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります
4.オーキッドツリーとシロオビアゲハ -1
何番ホールだったか定かではないが、ティー・グラウンドの脇にオーキッドツリーの花が咲いていた。オーキッドツリーは、蘭に似た花を咲かせる樹高:5~10mのマメ目マメ科ハマカズラ属の熱帯性落葉低高木だ。昨年もそうだったがこの花にシロオビアゲハが多く訪れる。連写してこんなシーンが撮れた。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
シロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります
5.オーキッドツリーとシロオビアゲハ -2
写真4.と同じ個体である。トリミングを施した。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
シロオビアゲハ;クリックすると大きな写真になります
6.タロフォフォ
タロフォフォは島の南の東側にある。ゴルフ場もいくつかあるが、私たちがプレイしたのはオンワード・タロフォフォ・ゴルフクラブ。周囲は写真のような原生林が広がる。太平洋戦争時代から約15年もの間、横井庄一さんが潜伏生活を送っていたのもこの辺りだ。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
タロフォフォ;クリックすると大きな写真になります
7.火焔木(カエンボク) -1
別名、アフリカンチューリップツリーという。樹高は12-25mほどの大きな木だ。赤みがかったオレンジ色の、つり鐘形の大きく派手な花を枝先に多数咲かせている。一年を通じて咲いているようだ。見た目がとても華やかな木である。ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界三大花木と称されている。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/320秒 34mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
火焔木(カエンボク);クリックすると大きな写真になります
8.火焔木(カエンボク) -2
アフリカンチューリップツリーとよばれるが、大きなオレンジの花はチューリップに似ているとは思えない。

  Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F7.1 1/800秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
火焔木(カエンボク);クリックすると大きな写真になります
9.オンワード・タロフォフォ・ゴルフクラブ
とてもきれいなゴルフコースで、手入れも良く、プレ-ヤーに優しい。アウトは南国の花々と池の水面に映るグリーンがリゾート気分を満喫させるフラットなコース。インコースは雄大なタロフォフォの原生林を背景に、自然の地形を生かし、戦略性に富んでいる。18番ホールのグリーンから噴水のある池を眺める。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
オンワード・タロフォフォ・ゴルフクラブ;クリックすると大きな写真になります
10.サンタンカ
別名はイソクラ、また、サンダンカ(三段花)と呼ばれるようだ。クラブハウスの傍に植えられていた。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
サンタンカ;クリックすると大きな写真になります
11.アガニャ湾の夕陽
ゴルフ場からホテルの戻ってきて、一休みし、ラウンジに集合して小一時間、ビールを飲みながら、第一日目の結果報告。私にとってはあまり聞きたくない報告だった。そろそろ夕食に出掛けようかという頃、アガニャ湾に太陽が沈む。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.8 1/200秒 17.3mm ISOオート ) 露出補正 なし
アガニャ湾の夕陽;クリックすると大きな写真になります
12.オンワード・ビーチ・リゾート
8年間、毎回、同じホテルに泊り、同じような写真を撮っている。砂浜に立つ二人連れが、アクセントを添えてくれた。

Canon IXY900IS F2.8-5.8 4.6mm-17.3mm 7.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/60秒 4.6mm ISOオート ) 露出補正 なし
オンワード・ビーチ・リゾート;クリックすると大きな写真になります


2012年2月10日

都電荒川線 1月17日 3/3


 巣鴨地蔵通商店街を抜け、眞性寺のお地蔵さんをお参りし終えたのが、午後2時だった。食事にしようかと思ったが、もう一か所どこかを訪ねてから、帰宅の途につく前にゆっくりしようと思う。六義園に行こうか、それとも芥川龍之介や谷崎潤一郎の眠る染井霊園にでも行って見ようかと考えたが、六義園に行ってみることにした。
 40年くらい前になるだろうか、勤めていた会社の運動会で来て以来、六義園を訪ねていない。ところが巣鴨から六義園はやや遠かった。20分近く歩いてやっとその正門に出た。帰りは駒込駅へ歩いた。駅の近くの中華やさんでビールを一杯飲んで餃子、野菜炒め、ラーメンで食事にし、東京メトロの南北線駒込駅のホームに降りると、日吉行きの急行が来た。

22.巣鴨から六義園へ
白山通りを左に曲がってしばらく行くと六義園の塀が現れた。その塀に沿ってさらに歩く。20分近く歩いただろうか、やっと六義園正門と書かれた案内板があった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
巣鴨から六義園へ;クリックすると大きな写真になります
23.六義園正門
六義園(りくぎえん)正門に着いた。入園料が300円だが、65歳以上で150円になる。六義園は五代将軍・徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主の柳沢吉保が元禄15年(1702年)に築園した。江戸時代の大名庭園の中でも代表的なもので、明治時代に入って、三菱の岩崎彌太郎の別邸となった。そして、昭和13年に岩崎家より東京市に寄付され、昭和28年に国の特別名勝に指定されたという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 22mm ISO400 ) 露出補正 なし
六義園正門;クリックすると大きな写真になります
24.心泉亭(集会場)への入口
六義園の入口を入って左に進むと正面に内定大門があり、その先に池が見える。その手前の左手に小さな木の門があったので行って見た。その門をくぐると左手に大きな石灯篭があった。右手の道の先に心泉亭という集会場があり、25人、4800円で半日利用することができる。右手前に見えるのは宣春亭という茶室で、ここも借りることができる。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
心泉亭(集会場)への入口;クリックすると大きな写真になります
25.雪吊り
六義園では、冬の庭園を飾るものとして、毎年11月中旬から雪吊りが行われるとのこと。雪国で、雪の重みから枝を守るために生まれた雪吊りであるが、ここ六義園では雪もほとんど積もることはない。冬の風物詩として作製しているとのこと。冬の金沢兼六園で雪の日に見た、徽軫灯籠(ことじとうろう)と雪吊りの松を思い出した。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F11 1/500秒 21mm ISO400 ) 露出補正 なし
雪吊り;クリックすると大きな写真になります
26.吹上茶屋
玉藻磯というあたりから吹上茶屋を望む。雪吊りのある松と茶屋の赤とが美しい。この右側に池に突き出た中の島に妹山・背山(いもやま・せやま)と呼ばれる築山がある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F6.3 1/640秒 95mm ISO400 ) 露出補正 なし
吹上茶屋;クリックすると大きな写真になります
27.霜除け
これは何だろうと思った。家に戻ってネットで調べてみると霜除けということが分かった。霜除けはソテツ等の南方系の植物を寒さから守るためのものだが、ここにはソテツなどの南方系の植物もない。雪吊りと同じで冬の風物詩として作られているそうだ。この時期は、梅はなく、桜はなく、ツツジもなく、紅葉もない殺風景な六義園であるが、雪吊り、霜除けが目を楽しませてくれた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 32mm ISO400 ) 露出補正 なし
霜除け;クリックすると大きな写真になります
28.藤代峠
池の北側へ廻ると藤代峠という園内で一番高い築山があった。高いと言っても35mだが、上ると素晴らしい展望が開けていた。紀州にある同名の峠から名付けられたそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
藤代峠;クリックすると大きな写真になります
29.つつじ茶屋
藤代峠を上ってきたのと反対側に降りて、左に回り込むとつつじ茶屋があった。これは明治時代につつじの古い木材を用いて建てられたという。モミジの紅葉がきれいらしい。しかし、昨年3月11日の地震で危険な状態になっているそうで、茶屋には近づけなかった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
つつじ茶屋;クリックすると大きな写真になります
30.蔵
出口近くにこんな蔵があった。和歌の趣味を基調とする六義園にはそぐわない。何か印象派の絵画に登場しそうである。しかし、良いものを見たという気分にさせてくれた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 29mm ISO400 ) 露出補正 なし
蔵;クリックすると大きな写真になります
31.染井門
午後3時になった。正門から退出するのだが、その案内板に駒込駅まで7分とあったので、帰りは駒込駅へ歩くことにする。正門を出て左に行くとすぐ本郷通りだ。そこを左に行くと駒込駅である。六義園の石の塀が切れる駅前の交差点のところに、染井門という六義園のもうひとつの立派な門があった。通常は閉門されているが、桜の季節と、紅葉の季節には使用されるらしい。正門を入ってすぐのところにあるしだれ桜の樹は立派だった。是非、桜の季節に来てみたい。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F8 1/250秒 28mm ISO400 ) 露出補正 なし
染井門;クリックすると大きな写真になります


2012年2月 4日

都電荒川線 1月17日 2/3

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 都電荒川線を庚申塚で下車し、「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨地蔵通り商店街へ向かう。今日は平日のためかあまり人通りは多くない。庚申堂のある猿田彦大神にお参りしてから、巣鴨地蔵通り商店街を巣鴨に向けて歩く。とげぬき地蔵のある高岩寺のあたりまでくると、人通りが多くなった。巣鴨から来る人が多いのだろう。商店街を抜けたところに杖を持つお地蔵様の像がある眞性寺あった。

14.巣鴨地蔵通商店街 庚申塚側入り口
この写真は巣鴨地蔵通商店街の都電荒川線庚申塚駅側の入口である。ご覧の通り、人出は少なく、ひっそりとしていた。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 56mm ISO400 ) 露出補正 なし
巣鴨地蔵通商店街 庚申塚側入り口;クリックすると大きな写真になります
15.猿田彦大神
正式名称は巣鴨猿田彦庚申堂という。巣鴨地蔵通商店街(旧中山道)の一方の端、都電荒川線「庚申塚」駅前に鎮座する小さな社である。ここは「武州豊島郡巣鴨庚申塚」として江戸時代にはよしずで囲んだ「団子茶屋」という有名な茶店のある場所だったとのこと。狛犬の代わりに猿神が左右にあるが、これは明治の初期に近辺の有志が千葉県銚子市の猿田神社から猿田彦大神を分祀してからのことだそうで、祭神の猿田彦大神にちなんで「お猿さん」を祀っているといわれている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 24mm ISO400 ) 露出補正 なし
猿田彦大神;クリックすると大きな写真になります
16.赤パンツ
地蔵通商店街の中ほどの両側に創業昭和27年の「マルジ」という「おばあちゃんの原宿」を代表するような衣料品店があった。そのうちの1軒が赤パンツの元祖・巣鴨のマルジで、この写真の店だ。還暦、長寿祝いに使われるという。おばあちゃんにとってははくだけで元気が出るそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/200秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
赤パンツ;クリックすると大きな写真になります
17.巣鴨地蔵通商店街 とげぬき地蔵入り口
とげぬき地蔵本尊のある高岩寺の入口までくると、だいぶ人通りが多くなった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 36mm ISO400 ) 露出補正 なし
巣鴨地蔵通商店街 とげぬき地蔵入り口;クリックすると大きな写真になります
18.高岩寺
高岩寺は曹洞宗の寺院で山号は萬頂山。本尊は地蔵菩薩(延命地蔵)で一般にはとげぬき地蔵の通称で知られる。左側に「高岩寺前路上での托鉢等は御遠慮ください」という札が立てられているが、右側に托鉢の僧の姿がある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F9 1/320秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
高岩寺;クリックすると大きな写真になります
19.とげぬき地蔵
江戸時代、妻が病に苦しむ武士の田付又四郎が、夢枕に立った地蔵菩薩のお告げにしたがい、地蔵の姿を印じた紙1万枚を川に流すと、その効験あってか妻の病が回復したといい、これが寺で配布している「御影」の始まりであるとされている。その後、毛利家の女中が針を誤飲した際、地蔵菩薩の御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことができ、吐き出した御影に針が刺さっていたという言い伝えから、とげぬき地蔵の通称があるらしい。本尊の地蔵菩薩像(延命地蔵)は秘仏につき非公開である。この写真は境内に立つ石造の聖観音(しょうかんのん)像で「洗い観音」と通称される。自身の治癒したい部分に相応する観音像の部分を洗う、または濡れタオルで拭くと利益があるという。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/125秒 170mm ISO720 ) 露出補正 なし
とげぬき地蔵;クリックすると大きな写真になります
20.眞性寺
巣鴨地蔵通商店街を抜けた右側に眞性寺があった。真言宗豊山派の寺院で山号は医王山。院号は東光院という。本尊は薬師如来である。境内に大きな傘をかぶり、杖を持つ地蔵像がある。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
眞性寺;クリックすると大きな写真になります
21.眞性寺地蔵像
大きな傘をかぶり、杖を持つ地蔵は江戸の六街道のそれぞれの出入口に置かれ、旅の安全を見守ったという。ここ巣鴨は中山道の入口である。江戸六地蔵尊の一つとして知られ、その像の高さは2.6m。深川の地蔵坊正元が発願し、江戸市中から多くの賛同者を得て、江戸六地蔵大四番(巡拝の順番は三番)として正徳4年(1714年)ごろ建立されたものと記されている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
プログラムオートで撮影 ( F10 1/400秒 35mm ISO400 ) 露出補正 なし
眞性寺地蔵像;クリックすると大きな写真になります