足立区生物園と西新井大師(3) 2月10日 足立区生物園大温室の蝶
話は戻るが、2月10日、ちょうど正午ごろ、足立区生物園の大温室に入った。かけていた遠近両用のメガネが曇る。D5300に付けたレンズも曇ってしまっていた。レンズ拭きで拭いたが、またすぐ曇る。機材が大温室の気温に温まるまで、しばらく待たねばならなかった。
大温室は2層になっていた。上の、高いほうを眺めるとオオゴマダラが多く飛んでいるほか、リュウキュウアサギマダラ、イシガキチョウ、カバタテハ、ナガサキアゲハ、シロオビアゲハなど、南方系の蝶に交じって、アゲハ、アオスジアゲハ、キタキチョウ、クロアゲハなど、普段よく見る蝶たちも飛んでいる。ジャコウアゲハもいる。蝶の個体数は多い。残念ながら、ヤエヤマカラスアゲハ、ベニモンアゲハ、コノハチョウ、ツマベニチョウなど、南西諸島に生息する美麗種は見られない。
40分ほど撮影して、退出した。外の冷たい空気が気持ちよかった。
1.曇ったレンズ ナガサキアゲハ 大温室に入ると、外の寒冷な空気から一変して、亜熱帯の気候になった。早々にナガサキアゲハ♂が止まっているのを見つけ、ファインダーを覗く。ぼやっとした像だったがピントは合ったようで、シャッター・ボタンを押してしまった。撮れたのはこんな写真。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
2.ナガサキアゲハ♀
今の時期、飼育室ではナガサキアゲハが多く羽化しているようだった。これは♀。前翅の付け根・中室にある赤い△が目をひく。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 122mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
3.ナガサキアゲハ♂ 前翅中室の鱗粉が落ちて、透き通って見える。後翅も傷んでいる。きれいな個体を撮ることができなかった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 122mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
4.アゲハ♂ -1 ランタナの花に春型のアゲハが吸蜜に来ていた。小さくてクリーミーな地色がきれいだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
5.アゲハ♂ -2 前の写真とは違う個体と思うが、これもきれいだ。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
6.アオスジアゲハ アオスジアゲハが飛んでいた。もちろん今の時期、外界では見ることができない。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
7.イシガキチョウ -1 この蝶は、ずいぶん前に石垣島で集団吸水しているところを見た。高知の市内でも見かけたし、台湾の陽明山でも会った。しかし、蝶園では見たことがなかった。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
8.イシガキチョウ -2 同じくイシガキチョウ。別の個体。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/500秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
9.オオゴマダラ -1 日本の蝶園では必ず飛んでいるオオゴマダラ。飼育しやすいのだろうか。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO900 ) 露出補正 なし | |
10.オオゴマダラ -2 オオゴマダラは2~3頭群れて飛んでいることもある。雌雄の区別は難しい。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO5600 ) 露出補正 なし | |
11.カバタテハ この蝶は、2005年に竹富島で撮ったことがある。以前は迷蝶だったようだが、1967年に石垣島と西表島で記録され、その後継続的にみられるようになったとのこと。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/800秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
12.カバタテハ 開翅 きれいな個体だった。雌雄の差を見分けるのは難しいが、これは♂のように見える。俊敏に飛び回り、葉上で休む。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし | |
13.リュウキュウアサギマダラ -1 リュウキュウアサギマダラが多く飛んでいた。いま、石垣島でもリュウキュウアサギマダラが多く見られると「昆虫愛ランド in 石垣島」のオーナーから情報をいただいた。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
14.リュウキュウアサギマダラ -2 開翅 アサギマダラに比べて小さく、地味な感じの蝶だ。八重山諸島では最も普通種のマダラチョウである。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/640秒 100mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
15.リュウキュウアサギマダラ♂ -3 お見合い中 上が♂で下が♀だろうか。♂は首を曲げて♀を見ている。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし | |
16.リュウキュウアサギマダラ -4 開翅 前翅の先が丸みを帯びていて♀のように感じるが良くわからない。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/250秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし | |
17.ツマムラサキマダラ ちょっと離れたところに止まっていて、翅の模様も判別できなかったが、あとでモニターで拡大してみたところ、ツマムラサキマダラの♂だった。前翅表は青紫色に輝く。八重山諸島では継続的に発生しているという。
Nikon D5300 AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 絞り優先オートで撮影 ( f5.6 1/320秒 140mm ISO200 ) 露出補正 なし |