2025年1月アーカイブ: Studio YAMAKO

2025年1月31日

沖縄旅行 ② 2025年1月2日 _1 ゆいレールで首里城へ 沖縄県那覇市

1月2日、朝、目が覚めてカーテンを開けてみるとまだ暗かった。沖縄の朝は遅い。日の出は東京と比べると1時間ほど遅くなり7時15分ごろになる。
 朝食は7時半にしようということになっていた。朝は早く目が覚めてしまったが、明るくなるのを待って、外を眺め、下を走るゆいレールを撮ったりしていた。部屋の窓からは、那覇埠頭が見下ろせ、手前は民間の船が利用し、対岸は軍港になっている。朝食を終え、部屋に戻り、その那覇港を見ていたら、港内に米海軍のフェリー運搬船が入ってきていた。不気味な船だった。

 8:30にホテルを出発し、ゆいレールで首里へむかう。運賃はひとり300円だった。
 ゆいレールを首里駅で下車し、徒歩で首里城へ向かう。首里城へは「上の毛公園ルート」と「守礼門ルート」があったが、龍潭という池から守礼門に上がる後者を行く。所要時間はかかるが、平坦な道を歩けた。 その途中にあった、ある家の前に植えられた茎のような穂のようなものが、3mほどに延びた植物を見た。その場では何という植物か解らなかった。
 龍潭という池の先を左に上がって守礼門へ出た。インフォメーションで首里城公園の案内図をもらって首里城へと進む。
 そこから、歓会門、瑞泉門を通って漏刻門から石垣の中に入り、城郭の入口である広福門へあがった。そこが首里城への入口(入場券売り場)だった。そこを入ると、下之御庭という広場になっていた。

 なお、首里城等の説明には、Wikipedia、国営沖縄記念公園首里城などを引用、参照させていただいた。また、案内図に関しては、首里 城公園管理センター制作の  「首里城全体地図」 「首里城周辺案内図」「ゆいレール首里駅から上の毛公園ルートと守礼門ルート案内」を参照した。

000_250102306 X700 首里城公園 守礼門 Z50 Z18-140.jpg
首里城守礼門 2025年1月2日 沖縄県那覇市首里真和志町

013_250102065 X900 旭橋 朝の那覇港 ISO12800 G7X.jpg 13.那覇埠頭
ホテルの窓から那覇港が見えた。那覇港は、那覇埠頭、泊埠頭、那覇クルーズターミナル(泊ふ頭8号岸壁)、新港ふ頭などがある。ここはその那覇埠頭であり、国場川河口部に位置する。対岸には海上保安庁の船が停泊していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 37mm ISO12800 )
014_250102074 X900 旭橋 朝のゆいレール ISO12800 G7X.jpg 14.朝のゆいレール 旭橋付近
朝は空港行、首里方面行、ともに10分に1本程度走っている。観光客の利用が多いためか日中の本数は多いようだ。企業のラッピング車両も走っている。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 9mm ISO12800 )
015_250102085 X900 旭橋 米軍フェリー運搬船 高速輸送船グァム ISO12800 G7X.jpg 15.米軍高速運搬船
画像を基に調べてみると、「US NAVAL SHIP GUAM」という船だった。米軍高速運搬船で「GUAM」という名の船のようだ。この船は、左に向かって進んできたが、ここで向きを変えた。バックで着岸するようだ。naval ship(海軍艦船)とは、海軍が使用する軍艦や船舶を指す。不気味な船だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 17mm ISO12800 )
016_250102090 X900 ゆいレールで首里へ ISO12800 G7X.jpg 16.ゆいレールの運転席
運転席のすぐ後ろに座れた。ワンマン運転で、駅では運転手さんが席から立ちあがって、ホーム側のドアを開けて安全を確認していた。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 9mm ISO12800 )
017_250102097 X900 ゆいレールで首里へ ISO12800 G7X.jpg 17.ゆいレール すれ違う対向車
何回か対向車とすれ違った。余計なことかもしれないが、ゆいレールが「首里駅」から「てだこ浦西駅」へと延伸開業されてから5年が経つそうだ。浦添市の西端「てだこ浦西駅」と那覇市の中心街に近い「県庁前駅」とを26分(日中)で結ぶ。6分から10分間隔で運行され利便性は大きな魅力で、区画整理事業が進み住宅の供給が増加すれば、周辺人口が大きく増えるはずだと言われる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/1600秒 37mm ISO12800 )
018_250102265 X900 ハツミドリ リュウゼツラン属 Z50 Z18-140.jpg 18.首里駅から守礼門へ
ゆいレールの首里駅からは、徒歩で首里城へ向かう。首里城へは「上の毛公園ルート」と「守礼門ルート」がある。「上の毛公園ルート」は所要徒歩6分、「守礼門ルート」は同じく15分と、前者の方が近いが、坂を上らなくてはならない。家内の脚のことを考えて、後者を行くことを選んでくれた。その途中、びっくりする植物を見てしまった。ある家の前に植えられた3mほどに延びた穂である。その場では何という植物か解らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO320 )
019_250102269 X900 ハツミドリ リュウゼツラン属 Z50 Z18-140.jpg 19.ハツミドリ(初緑)
お隣から出て来られた女性に「あれは何ですか」と尋ねてみたところ、その女性もびっくりして「何でしょう」と言っている。サボテンと思ったようだったが、私は夏にリュウゼツランの数十年ぶりの開花を見ているので、これはひょっとして、その類ではないかと思った。後日帰宅して検索したところ、やはりリュウゼツランの仲間で、ハツミドリという。沖縄でも珍しいようで、琉球新報の記事で、「"珍" ハツミドリ開花 宜野湾市野嵩で話題に メキシコ原産でリュウゼツランの一種、ハツミドリ(アガベ・アッテヌアタ)が宜野湾市野嵩の西門原ポケットパークで花を付け、道行く人たちに珍しがられている。」と報じられたことがあるらしい。穂の下の方から花が咲いていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 )
020_250102274 X900 首里城公園へ歩く コウキセッコク Z50 Z18-140.jpg 20.コウキセッコク(高貴石斛)
首里駅から西へ、県道29号線(龍潭通り)をまっすぐ歩く。道筋で見たことがないような花が咲いている。PictureThisで検索すると、コウキセッコウと同定した。コウキセッコクは日本で品種改良された、冬に香りのよい花を咲かせる、世界で最も高い評価を得ているランの一つだそうだ。知っていれば、香りを嗅いでみたのに。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 75mm ISO2800 )
021_250102275 X900 首里城公園へ歩く Z50 Z18-140.jpg 21.沖縄らしい建物
沖縄にはその気候や風土を色濃く反映した美しい建物がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO320 )
022_250102277 X900 首里城公園へ歩く Z50 Z18-140.jpg 22.沖縄県立芸術大学
当蔵交差点を過ぎたあたりの左側に、沖縄県立芸術大学が見えてきた。丘の上に立つ校舎の後ろ側は首里城だ。写真右側の、失礼ながら放置されたごみ箱のようなものは、実は、同大学の上條文穂氏の「土のおもし」という作品である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO360 )
023_250102285 X900 首里城公園へ 龍潭 Z50 Z18-140.jpg 23.龍潭
さらに進むと龍潭という池が見えてきた。龍潭(りゅうたん)は守礼門への上り口にある池である。魚が多く住み、魚小堀(イユグムイ)とも呼ばれる。龍潭は1427年、琉球王国の第一尚氏王統・第二代尚巴志王の命により、国相懐機(琉球国第一尚氏王統の国相)が作庭したといわれる人工の池である。作庭のきっかけは、1425年、来琉した冊封使が尚巴志王に首里城北に作庭するように勧めたこととされる。尚巴志王は懐機を明へ派遣して、中国各地の池を調査、帰国後作庭に着手したという。1604年に第一回の浚渫が行われ、その後も何度か浚渫が行われた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO4000 )
024_250102283 X900 首里城公園へ歩く カワセミ Z50 Z18-140.jpg 24.カワセミ
何か飛んできたと思ったらカワセミだった。カワセミがと止まっているところを明るくしてみたが、良い結果がでなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1800 )
025_250102286 X900 首里城公園へ 龍潭 Z50 Z18-140.jpg 25.龍潭から見る首里城
龍潭から見る南側の丘の上には首里城が見える。右から、瑞泉門、漏刻門、広福門、奉神門が見える。その左側の白い屋根の大きな建物が修復工事中の正殿を覆っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 60mm ISO640 )
026_250102288 X900 首里城公園へ 龍潭 魚を食う鳥 アオサギ Z50 Z18-140.jpg 26.魚をくわえるアオサギ
龍潭の縁に大きな鳥が動いていた。アオサギが大きなフナのような魚をくわえていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO800 )
027_250102294 X900 首里城公園へ ノバリケン 龍潭 Z50 Z18-140.jpg 27.バリケン(蕃鴨)
ノバリケンは野生のカモ目カモ科に分類される鳥である。一夫多妻型の群れで生活する。南米産のノバリケンを家禽化したものを、バリケンという。食用家禽として日本に持ち込まれたが、あまり普及していない。飛行能力が残っており、日本各地で逃げ出した個体が散見されるそうだ。それにしても怖い顔をしている。wikipediaによれば、沖縄県では観音アヒルと呼ばれ、食用として飼育されているほか、野生化した個体も多くみられる。ベトナムのハノイ周辺では家禽として飼育される。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 130mm ISO1250 )
028_250102307 X900 〇首里城公園 守礼門 Z50 Z18-140.jpg 28.守礼門
wikipediaにおよれば、守礼門は「首里城の第一の坊門である中山門(俗称、下の鳥居、下の綾門)に対して、守礼門は第二の坊門にあたる(俗称、上の鳥居、上の綾門)。創建時期は琉球王国第二尚氏王朝四代目の尚清王(在位1527年 - 1555年)の時代とされている。守礼門は「待賢門」や「首里門」とも称された。なお、中山門は1908年(明治41年)に撤去されており現存しない。」と説明されている。忘れかけている守礼門が描かれた二千円紙幣は2000年(平成12年)より発行が開始された一種類のみで、2024年(令和6年)現在も法定通貨として有効で市中で流通している。守礼門の扁額にある「守禮之邦」とは「琉球は礼節を重んずる国である」という意味だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 19mm ISO320 )
029_250102310 X900 〇首里城 園比屋武御嶽石門 Z50 Z18-140.jpg 29.園比屋武御嶽石門
守礼門を潜って歓会門を入る手前の左側に、この園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)があった。園比屋武御嶽石門は1519年に築かれた門で、王家の拝所として使用された。木の扉以外は琉球石灰岩で作られている。2000年(平成12年)11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO360 )
030_250102316 X900 〇首里城公園 Z50 Z18-140.jpg 30.外国からの観光客
韓国や中国、台湾からの観光客はもちろん多い。女性はポーズをとって被写体になっている。西欧からの観光客はそれほど多くはなかった。このグループは可愛らしいお嬢ちゃん2人を連れたご夫婦だった。疲れるだろうなと同情してしまう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 63mm ISO1250 )
031_250102319 〇首里城公園 歓會門 Z50 Z18-140.jpg 31.歓会門(かんかいもん)
扁額の文字は右から歓會門と書かれている。首里城の城郭内へ入る第一の正門で、「歓会」とは歓迎するという意味だそうだ。当時、首里城へは中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」が招かれたが、こうした人々を歓迎するという意味でこの名が付けられた。沖縄戦で焼失したが、1974年に復元された。ここから石積みで囲まれた城郭の中に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO180 )
032_250102320 X900 首里城公園 歓會門 Z50 Z18-140.jpg 32.歓会門のシーサー
沖縄県などでみられる伝説の獣像。魔除けの意味を持ち、門や屋根の上に設置されることが多い。歓会門の両側には「立派なシーサー」があった。神社の狛犬と同じように、シーサーも一般的には口を開けているのが♂、閉じているのが♀と言われるが、門の両端にいるこのシーサーは、左右両方とも口が開いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO1250 )
033_250102326 X900 首里城 漏刻門と瑞泉門 Z50 Z18-140.jpg 33.内郭の石垣
右側に見える瑞泉門(ずいせんもん)は、首里城内郭の門で、1470年頃の創建といわれている。途切れた石垣に桁を架した木造櫓門の構造をしていて、1933年に国宝に指定されましたが、沖縄戦で焼失。1992年に復元されたそうだ。歓会門から入り、この瑞泉門、次にある漏刻門から内郭へ入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 22mm ISO320 )
034_250102330 X900 首里城 漏刻門 Z50 Z18-140.jpg 34.漏刻門(ろうこくもん)
首里城郭内に入るための第三の門である。俗に「かご居せ御門」とも呼ばれ、駕籠の使用を許されていた高官もここで下乗する慣わしだったそうだ。門櫓内には水時計が設置され、時刻を計り、鐘で時を報せたことから、その名が付けられているという。沖縄戦で被災したが、1992年に復元された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 78mm ISO1300 )
035_250102332 X900 首里城 廣福門 Z50 Z18-140.jpg 35.広福門(こうふくもん)
歓会門から数えて4つ目に「広福門」があった。少しづつ階段を上がっていく。外壁上部にある扁額には「廣福」とあり、「福を行き渡らせる」ことを意味するそうだ。門前の広場からは、今上がってきた歓会門から続く石垣や、沖縄県立芸術大学などが一望できた。ここが観光客の入場門になっていて、入場料は大人一人400円だった。ここから首里城正殿のある御庭(うなー)へ入る前の広場である下之御庭(しちゃぬうなー)に入った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO320 )

2025年1月27日

新年 4泊5日の沖縄旅行 ① 2025年1月1日 元旦に出発して那覇へ 沖縄県那覇市

例年、私は正月は旅行はせず、元旦は家族と過ごし、2日か3日には氏神様である橘樹神社と保土ヶ谷神明社に初詣するのが習わしになっていた。
 ところが、昨年の秋に娘たち夫婦から沖縄へ旅行しようと誘われた。二つ返事で「行こう」といことになった。
 彼らは、どこかのリゾートホテルに泊まって、仕事の疲れを癒したいのだろうが、私たちはせっかく沖縄へ行くのだから、あっちこっち見て回りたいというズレはある。しかし、今回は彼らにお任せである。
 沖縄は冬でも気温が20℃近くになるような暖かい日にはチョウが飛ぶ。それも楽しみである。
 今回は沖縄本島のみの4泊5日である。はじめの二晩は那覇に泊まる。3日、4日は残波岬のリゾートホテルだ。天気予報はあまり芳しくなく、晴れる日は1日だけのようだ。

 元旦、京浜急行で羽田へ行く。かみさんの脚が不自由なので、少々早めに家を出たが、横浜から着席できるほど電車は空いていた。羽田発11:25の那覇行の便は満席だった。14:25に那覇空港に着き、モノレールの「ゆいレール」に乗って、旭橋というところへ行く。国際通りの入り口のごく近いところにあるホテルが予約されていた。
 ホテルにチェックインして、近くを少し散策した後、4人で食事に出た。沖縄名物のアグー豚のしゃぶしゃぶの店を予約してくれていた。あっさりした味わいの豚で、いくつかのタレで楽しむことが出来た。海ブドウ、もずくも上手かった。今夜はゆっくり休むことにする。

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暖かさを感じる元旦 14:25 那覇空港に到着 2025年1月1日 沖縄県那覇市

001_250101002 X900 元旦 羽田空港駅の朝 黄色い電車 G7X.jpg 1.黄色い京浜急行
羽田空港へは横浜から京浜急行で行く。丁度直通の羽田空港行急行が来て、それに乗ることが出来た。車内は空いていてゆっくり座っていけた。京浜急行の車両の塗色は、赤と白を基調としているが、時たま、全面黄色や、スカイブルーの編成に出会うことがある。羽田空港第2旅客ターミナル開業を機会に2005年3月14日から運行している「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」で、この黄色い編成は2014年5月1日に運航開始された「幸せを運ぶ。KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」と呼ばれている。その黄色い編成に乗る機会が巡ってきた。何かいいことがあるかもしれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 )
002_250101004 X900 元旦 羽田空港駅出発ロビー G7X.jpg 2.元旦の羽田空港
「謹賀新年」の文字も見当たらない、普段と変わらない羽田空港出発ロビーだった。ここで同行する娘たち夫婦と合流した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 )
003_250101008 X900 元旦 東京ゲートブリッジ 羽田空港 G7X.jpg 3.離陸する飛行機の眺め
私たちはANAに搭乗するが、搭乗開始までの間、滑走路の風景を眺めていた。良い天気で気持ちが良い。離陸するJAL機の機首辺りに、2012年に開通した東京ゲートブリッジが見える。江東区若洲と大田区城南島間約8kmを結ぶ東京港臨海道路の一部で、全長2,618 m(陸上部アプローチ橋を含む)のトラス橋である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
004_250101027 X900 元旦 那覇空港 ゆいレール G7X.jpg 4.ゆいレール(モノレール)
那覇空港から二晩泊まるホテルがある旭橋というところまで、ゆいレールというモノレールに乗車した。wikipediaによれば、ゆいレールは、現時点で沖縄県内に存在する唯一の軌道路線」となっている。2003年に「首里」まで開通し、その後浦添市前田の「てだこ浦西駅」まで延長された。路線距離は17.0 kmだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 )
005_250101036 X900 旭橋 旭橋 リーガロイヤルグラン沖縄  ISO12800 G7X.jpg 5.黄色いハイビスカス
ホテルにチェックインをして、夕食までの時間、旭橋の足りを歩いてみた。黄色いハイビスカスが咲いていた。沖縄に咲いているハイビスカスはいろいろな品種がある。ところが、フヨウ属の学名の英名がHibiscusであることから、この名前は類似のフヨウ属植物を漠然と指すこともあって、複雑なアオイ科の園芸種群の総称ともなっている。wikipediaによれば、ハイビスカスは、アオイ目アオイ科の下位分類フヨウ属 Hibiscus のこと、またはそこに含まれる植物の総称と説明されている。ところが、ハイビスカスをPictureThisで検索すると、ブッソウゲ(仏桑花)と同定される。ブッソウゲは、アオイ科フヨウ属の一つの品種名である。(ブッソウゲはハイビスカスの下位)。ブッソウゲは極めて変異に富み、8000以上の園芸品種が知られている。ややこしい。何故かISOが12800に設定されてしまっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f10 1/1000秒 9mm ISO12800 )
006_250101042 X900 旭橋付近 那覇 ISO12800 G7X.jpg 6.旭橋界隈の飲食店 -1
旭橋の辺りは、国際通りにも近く、また、那覇バスセンターもあって飲食店も多くある。沖縄はステーキが有名で店も多い。ここは「キャプテンズ・イン」東町店という。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO12800 )
007_250101044 X900 旭橋付近 那覇 ISO12800 G7X.jpg 7.旭橋界隈の飲食店 -2
「海さんから市」という店。食べログを見ると、「地産地消こだわった沖縄料理・新鮮活魚の逸品が自慢」とうたっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1000秒 9mm ISO12800 )
008_250101047 X900 旭橋付近 那覇 ISO12800 G7X.jpg 8.店先の水槽
店先の水槽には夜光貝の貝殻が並べられていた。夜光貝はwikipediaによれば、インド太平洋のサンゴ礁域に生息する大型の巻貝である。重厚な殻の裏側に真珠層があり、古くから螺鈿細工の材料として利用されてきた。ここにはそれほど大きな貝殻はなかったが、大きなものは、成体の重さは2kgを超え、大きなものは直径20cm以上に達するそうだ。軟体部は刺身、寿司、海鮮丼などの具にされる。食感はコリコリしているが、柔らかい部分もあり、色も白い部分と黒い部分がある。硬いのだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO12800 )
009_250101049 X900 旭橋付近 那覇 ISO12800 G7X.jpg 9.旭橋界隈の飲食店 -3
この店は、炭火焼専門の居酒屋串角(くしかど)という。串角という店の名だが、串揚げのほかにも、しゃぶしゃぶとか、おでんなどいろいろなメニューがある居酒屋のようだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 9mm ISO12800 )
010_250101052 X900 旭橋 久米家 ISO12800 G7X.jpg 10.沖縄名物 アグー豚のしゃぶしゃぶの店
娘の主人が予約してくれていたのは沖縄名産のアグー豚のしゃぶしゃぶの店で奥まった落ち着いた場所にある「久米家」というところだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO12800 )
011_250101055 X900旭橋 久米家 アグー豚 ISO12800 G7X.jpg 11.沖縄名物 アグー豚のしゃぶしゃぶ
私はあまり食べ物の写真を撮らないので、どう撮ったら良いのか難しい。アグーは、沖縄県の琉球在来豚。またそれを原種とした沖縄県の琉球在来豚、またそれを原種としたと豚のこと。島豚、黒豚ともいうが、現在飼育されている黒豚はイギリス原産のバークシャー種と交配させたもので、全身真っ黒ではなく、足先、鼻、尾の6箇所が白い。出された肉には「島黒」の札があった。肩ロースとバラ肉を食べたのだと思うが、肉質は柔らく、あっさりした味だった。いくつかのタレで食べたが堪能した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 37mm ISO12800 )
012_250101061 X900 旭橋 ISO12800 G7X.jpg 12.賑やかな食事処
食事を終え、夜8時過ぎに、もと歩いて来た道をホテルに戻った。キャプテンズ・インも大勢の客が入り、賑やかな店内の活気が伝わってきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO12800 )

2025年1月23日

帷子川に冬鳥飛来 2024年12月31日 横浜市保土ヶ谷区帷子川

簡単にだが、大掃除は一応終えていたので、大晦日に帷子川の冬鳥を見にいってきた。2024年最後のコンテンツとして記録に残しておきたい。
 暖かい秋から、晩秋は急に寒くなり、12月に入っては、最高気温が13℃前後の雨の少ない乾燥した日が続いていた。
 帷子川河畔には常盤橋から入った。川にはオナガガモ、キンクロハジロ、ホシハジロがいて、海から川を上がってきたユリカモメも飛んでいた。
夏前から続いていた柳橋の親水公園からか常盤橋までの護岸工事は、どうやら完了したようだ。親子で釣り糸を垂れる姿があった。

000_241231026 X700 キンクロハジロ・ホシハジロ 帷子川 RX10M4.jpg
岸辺のコンクリートの上で日向ぼっこをするキンクロハジロとホシハジロ 横浜市保土ヶ谷区帷子川

001_241231002 X900 オナガガモ 帷子川 RX10M4.jpg 1.オナガガモ♂
オナガガモが来ていた。毎年、オナガガモの定位置は親水公園の少し下流までである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 160mm ISO800 )
002_241231004 X700 オナガガモ 帷子川 RX10M4.jpg 2.オナガガモの♂と♀
オナガガモはこのように雌雄が一緒にいることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 160mm ISO800 )
003_241231007 X700 キンクロハジロ 帷子川 RX10M4.jpg 3.キンクロハジロ♂
キンクロハジロの繁殖期の♂は後頭の羽毛が伸長するがこの個体ではほとんど目立たない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 110mm ISO1250 )
004_241231008 X900 キンクロハジロ 帷子川 RX10M4.jpg 4.非繁殖期のキンクロハジロ♂
非繁殖期のオス(エクリプス)は黒みが強く、体側面に淡色の斑紋が入る。淡水カモ類のエクリプスとは、繁殖を終えた♂が8月から10月頃には♀のように全体が地味な羽衣になる。♂は♀に選ばれる必要がなくなり、外敵から見つかりにくくなる。この時期の羽衣の状態を「エクリプス」という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 97mm ISO1250 )
005_241231017 X900 キンクロハジロ・ホシハジロ 帷子川 RX10M4.jpg 5.キンクロハジロとホシハジロ
古町橋から愛染橋方面を眺めている。ホシハジロの繁殖期の♂は頭部から頸部の羽衣が赤褐色で、胸部の羽衣や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は黒い。♀(写真では左側の上にいる)♀は頭部から胸部にかけての羽衣が褐色である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 129mm ISO500 )
006_241231020 X900 帷子川 RX10M4.jpg 6.日向ぼっこ
川岸はコンクリートで護岸されているが、右岸は平らに造られていて、そこは日当たりが良く水鳥たちが日向ぼっこをしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 129mm ISO500 )
007_241231014 X900 キンクロハジロ・ホシハジロ 帷子川 RX10M4.jpg 7.古町橋から常盤橋を眺める
古町橋の橋の上から上流にある愛染橋方面を眺める。午前中はこの辺りの川面には日が当たり、水鳥たちの数が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 17mm ISO400 )
008_241231030 X900 ドウダンツツジ  帷子川 RX10M4.jpg 8.ドウダンツツジ(灯台躑躅)
10時半になった。日が当たるところは暖かい。上流の柳橋の方へ戻る。愛染橋の手前の左岸に植えられているドウダンツツジが真っ赤に色づいていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm IS320 )
009_241231039 X900 帷子川 RX10M4.jpg 9.ピンクの八重の椿
ツバキの品種の名前は難しい。五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)という品種が有名のようだが、同定は出来ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 129mm IS1000 )
010_241231043 X900 コサギ 帷子川 RX10M4.jpg 10.コサギ
黒い嘴と黄色い足指が特徴のコサギが対岸にいた。嘴で何か小魚を捉えたようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 217mm IS1600 )
011_241231046 X900 クロガネモチ 帷子川 RX10M4.jpg 11.クロガネモチ(黒金餅)
クロガネモチの実は、晩秋から冬にかけて常緑樹のクロガネモチに赤く熟す。深い緑色と真っ赤なもの色のコントラストが良い。樹皮からはトリモチという粘着性の物質が採取できるという。子供の頃、棒の先にトリモチを付けてトンボやセミを獲ろうとしたが上手く獲れなかったことをお思い出す。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 140mm IS1600 )
012_241231048 X900 帷子川 RX10M4.jpg 12.帷子川護岸整備工事 -1
昨年の8月末までということだったが、10月に来た時はまだ工事中だった。やっときれいになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 35mm IS500 )
013_241231055 X900 帷子川 RX10M4.jpg 13.帷子川護岸整備工事 -2
柳橋から常盤橋、愛染橋方面をみたところ。この親水公園は30年近く前に造られ、平成7年度の第6階町並み景観賞を受賞している。今回の護岸工事は「過去の⼤⾬で⽔害が発⽣した河川や都市化の進展が著しい地域を流れる18河川について重点的に整備を進める。」という神奈川県の平成22年策定都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)によるものと思われる。親水公園の見かけはほとんど変わっていないが、川を浚渫したのだろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 41mm IS250 )
014_241231056 X900 帷子川 RX10M4.jpg 14.ハクセキレイ
ハクセキレイはよく見る可愛い野鳥だが、群れになることはなく、2羽で飛び回っていることが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 220mm IS1600 )

2025年1月19日

12月の日比谷公園 2024芽年12月20日 東京都千代田区日比谷公園

先月(11月29日)も日比谷公園を散策した。昨年は7月に数十年に一度咲くというリュウゼツランが咲いてから、毎月その様子を見に行っていたが、リュウゼツランは、枯れて10月には伐採され、新しい株に引き継がれている。
 毎月、日比谷公園へ行っていると、季節の移り変わりが良くわかる。11月末にはもちろん紅葉は始まっていたが、この日、12月20日に訪れたときは、天気も良く、都会の紅葉を感じることが出来た。
 月一回、日比谷公園の西幸門の筋向いのビルで行っている、川柳の句会が始まる前に30分ほど公園を散策した。

000_X700 241220014 12月の日比谷公園 日比谷門 G7X.jpg
日比谷門の宝くじ移動販売車「「年末ジャンボ10億円」 2024年12月20日 日比谷公園日比谷門入る

000_X900 日比谷公園地図 2018年6月 東京都公園協会発行.jpg 0.日比谷公園の園内図
このガイドマップは園内にある日比谷公園サービスセンターでいただいた。(東京都公園協会2018年6月発行)A4判に収まらない大きさだったので、写真を撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 ) 露出補正 なし
001_241220004 X900 12月の日比谷公園 G7X.jpg 1.宝くじ移動販売車
今回は公園の日比谷門から入ったが、はいったところからこのジャンボ宝くじの移動販売車が見えた。今年はなんと10億円という幟が立っている。以前にもここに止まっている宝くじの販売車を見たことがあるが、暮れには毎年ここへきているのだろう。日比谷門から入ったところから見る紅葉はきれいだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
002_241220015x X900 12月の日比谷公園 日比谷門 G7X.jpg 2.日比谷門の紅葉
近代的な高層ビルを背景にした紅葉も見栄えがする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
003_241129040 X900 〇日比谷公園 G7X.jpg 3.大噴水
都営地下鉄三田線の内幸町で下車するので、いつもは日比谷公会堂の近くの幸門から入ることが多いが、この日は日比谷門から入ることにした。日比谷通りを少し歩いて日比谷門から入ると、大噴水はすぐ近くだ。大噴水から国会通りの方向を眺める。第二花園(芝庭広場)の西側のケヤキなどの紅葉は終わりかけていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 14mm ISO200 ) 露出補正 なし
004_241129028 X900 ◎首掛けイチョウ 日比谷公園 G7X.jpg 4.松本楼付近の紅葉
大噴水の西側には松本楼が見える。Wikipediaによると、1903年に東京市が現在の日比谷公園を開園するにあたり、銀座で食堂を経営していた小坂梅吉が落札し日比谷松本楼としてオープンした。当時としては珍しい洋風レストランに人気が集まった。1971年2度目の焼失があり、3代目松本楼がオープンした際、感謝の意を示す記念行事として、松本楼は「10円カレー」セールを始めた。通常は1250円(2023年現在)のハイカラビーフカレーが、1973年以来毎年9月25日に限り、先着1500名に限り10円で振る舞われ、現在も毎年この日には大勢の来客があり、度々ニュースでも取り上げられているという。「10円カレー」は秋の季語にもなっているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
005_241220031 X900 12月の日比谷公園 小音楽堂 G7X.jpg 5.小音楽堂前の花壇
パンジーが一面に植えられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 12mm ISO250 ) 露出補正 なし
006_241220033 X900 12月の日比谷公園 小音楽堂プラタナス G7X.jpg 6.小音楽堂前のプラタナス
プラタナスは多くの葉を落としていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 11mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_241220037 X900 12月の日比谷公園 G7X.jpg 7.川原売店
公園のサービスセンターの近くにレトロな売店がある。かっては日比谷公園に売店が6軒あったそうだが、今はサービスセンターの隣、テニスコートの近くにあるこの川原売店と日比谷公会堂前にある石井売店の2軒だけだそうだ。川原売店は1964年(昭和39年)に建て替えたものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 25mm ISO160 ) 露出補正 なし
008_241220042Xx X900 〇12月の日比谷公園 サービスセンター付近 G7X.jpg 8.車馬道の椿
晴海通りの桜門から、サービスセンターの前を通り、霞門、西幸門に通じる車馬道という、いわば公園内のメインストリートがある。そのサービスセンターの近くにタウバキの花が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 20mm ISO125 ) 露出補正 なし
009_241220045 X900 〇12月の日比谷公園 コチャ(カメリア) G7X.jpg 9.白い花の椿
サービスセンターの前の車馬道を渡ったところに白い花が見えた。ツバキの白い花の品種のようだ。珍しい。ネットの画像で調べてみると白鳳という品種に似ているが定かではない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO400 ) 露出補正 なし
010_241220050 X900 〇12月の日比谷公園  G7X.jpg 10.黄色く色づいたカエデの葉
太陽に透けて美しいが、赤くならずに黄色くなっている。葉もやや大きくイロハモミジではなさそうだ。オオモミジかもしれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 ) 露出補正 なし
011_241220057 X900 車馬道 草地広場から雲形池へ  G7X.jpg 11.車馬道
車馬道を、サービスセンターから西幸門方面を眺める。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 24mm ISO250 ) 露出補正 なし
012_241220067 X900 三笠山 自由の鐘 G7X.jpg 12.三笠山
標高約9mの三笠山。公園造成時に堀った残土などで作られた人口の山で、その当時は全体が三つに山を伏せたような形に似ていたのでこの名が付けられたと説明されていた。写真は「自由の鐘のモニュメント」で、アメリカから贈られた自由の鐘が設置されている。1776年のアメリカの独立宣言に際し、自由の喜びを天下に告げるために鳴らされたものだそうだ。ここにある自由の鐘はその複製で、「すべての国とその住民に自由を告げる自由の象徴として、終戦後、アメリカの民間の匿名有志によって送られたものである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO250 ) 露出補正 なし
013_241220073 X900 三笠山 自由の鐘 G7X.jpg 13.草地広場
車馬道の西側に広大な草地広場と呼ばれているところがある。柵があって、中に入ることが出来ない。この草地広場は、子ども向けの遊具が設置されたエリアで、家族連れに人気のスポットといわれる。また、イベント広場として使われるようだ。この広場はフェンスで囲まれており、利用時間が9:00から16:30に設定されている。 フェンスは安全確保や芝生の保護、利用時間の管理を目的として設置されていて、利用時間外は閉鎖されているため、立ち入ることができない。入る人が少ないためか、芝生の上に落ちた銀杏の葉が綺麗だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 24mm ISO160 ) 露出補正 なし
014_241220076 X900 雲形池 G7X.jpg 14.雲形池の四阿
車馬道を南へ進むと雲形池の四阿が見えてきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 18mm ISO250 ) 露出補正 なし
015_241220085 X900 雲形池 G7X.jpg 15.雲形池の鶴の噴水
Wikipediaを見ると鶴の噴水は、開園から3年後の1905年(明治38年)、東京美術学校の彫金家である岡崎雪声氏と津田信夫氏との共作とされている。公園のシンボルのひとつである。戦時中に池の水を抜かれた際に噴水も撤去されたが、戦後、戻された。しかし台座は銅製から石造りになったという。戦後、日比谷公園の一部はGHQによって接収され、雲形池はダンス場になったという話があるが、1951年(昭和26年)接収が解けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO250 ) 露出補正 なし
016_241220090 X900 雲形池 G7X.jpg 16.祝田通り
車馬道から西側を見ると、イチョウの向こうに官庁街のビルが見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 27mm ISO250 ) 露出補正 なし
017_241220094 X900 〇雲形池 G7X.jpg 17.西幸門へ向かう
車馬道から大音楽堂に沿って西幸門に向う。正面には霞が関方面のビルが聳え、上を見ると明るい青空に透けてイロハモミジ、イチョウの葉が輝いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 10mm ISO250 ) 露出補正 なし
018_241220095 X900 西幸門 G7X.jpg 18.鷗の広場
淀井敏夫氏の1986年の作品である「鴨」と題された彫刻がある噴水広場に出た。ここから西幸門を出て交差点を渡ると句会の会場のある建物がある。時刻は11時20分。句会は11時半から始まる。日比谷門を入って30分間だけだったけど都心の公園の紅葉を観賞することが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 10mm ISO250 ) 露出補正 なし

2025年1月15日

2024年クロマダラソテツシジミ顛末記 2024年10月2日~11月22日 横浜市保土ヶ谷区

私が横浜市保土ヶ谷区に住んで、初めてクロマダラソテツシジミを見たのは、2020年9月30日、県立保土ヶ谷公園の近くの明神台公園だった。地面の近くに咲く、ヒメツルソバに来ていた本種をツバメシジミとばかり思って撮影して、自宅に戻ってパソコンでそのファイルを開いてみると、なんとクロマダラソテツシジミであった。そうとは思っても見なかったのでワンカットしか撮影していない。

 パソコンで検索してみると、近年分布を北へ拡大していて、今年(2020年)は三浦半島あたりでも多く発生しているようだとの情報があった。翌々日、クロマダラソテツシジミを狙って再度明神台公園へ行って見たが、柳の下に泥鰌はいなかった。2020年10月13日に三浦半島をドライブし、荒崎海岸でソテツに絡むクロマダラソテツシジミを数頭撮影している。

 少し古いが、2001年4月に発行された「離島大好き 最終ガイド 沖縄・宮古編」(蝶研出版) という書には、1992年に那覇空港で発見、はじめて記録された。その後、1993年まで秋から早春にかけて発生が繰り返されたことが確認されたが、その後途絶えた。wikipediaによると、「幼虫はソテツなどソテツ属の若葉を食べる。インドから中国南部、インドシナ半島、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾に分布し、21世紀には日本の南西諸島から関東地方で見られるようになったが、おそらく南西諸島以外では越冬できず、夏から初冬に侵入して増殖することを繰り返している。」と記されている。私が所持している「原色日本蝶類図鑑」(川副昭人・若林守男 共著 白水隆 監修 保育社 1976年初版)にはこのチョウの名はない。

 但しこのチョウはアカボシゴマダラ(中国産亜種)やホソオチョウといった人為的に日本に持ち込まれたチョウではなく、自力で北へ分布を広げてきたのだ。

 余談になるが、学生時代の友人たちと、2005年から2015年まで毎年1月か2月にグァム島へゴルフをしに行っていた。その折に、本種を何回か撮影している。

 話を元に戻すと、保土ヶ谷区の私が住んでいるところの近くで、私が初めて本種を撮影した以降、機会あるごとに、小さな公園の小さな花壇や、住宅の玄関に置かれた鉢植えのソテツを注意して観察するようになった。

 2020年に県立保土ヶ谷公園の近くでクロマダラソテツシジミを見たのは、9月30日だったが、その後、11月2日、14日にはなんと、私が住む集合住宅の玄関の植栽に咲くローズマリーの花に来ていた。
 以降、15日~17日まで毎日、そして12月1日には近所の公園で羽化したばかりのような新鮮な個体を含めて複数の個体に会えたのがこの年の最後だった。

 さて、翌2021年も、9月10日に本種を確認したが、それは擦れた個体だった。近くの小さな公園で白いセンニチコウの花に止まり、吸蜜を始めた。クロマダラソテツシジミとの再会である。翅に破損があり、擦れている。どこから飛んできたのだろうか?近くで発生したのだろうか?と疑問を持たせる。少なくとも2頭いた。少し近所を歩いてみたところ、個人のお宅の玄関に鉢植えにされたソテツがあり、そこにも1頭来ていた。
 2021年の秋は、クロマダラソテツシジミが毎日のように、撮影を楽しませてくれた。玄関に鉢植えのソテツを置かれたお宅の奥さまにはお目にかかって撮影することの許可をいただいた。

 しかし、2022年は一度もクロマダラソテツシジミを見る機会はなかった。やはり、関東では世代を繋ぐ越冬は出来なかったのだろうと思った。

 2023年は2年ぶりに10月3日にクロマダラソテツシジミを近所の公園に咲くセンニチコウで見つけた。この年は数こそ少なかったが、近所の今まで観察したところだけでなく、2kmほど離れた保土ヶ谷公園に咲くセイタカアワダチソウや、その近くの住宅の中に植えられたソテツの木で確認できている。

 以下は2024年の自宅近くにおけるクロマダラソテツシジミの観察記録である。10月2日から11月22日までの間、撮影を楽しむことが出来た。
 私の住むところから半径1kmほどのところで、各種の花に来る本種を見ることが出来た。シチヘンゲ、ニラの白い花、黄色いメランポジウム、白いセンニチコウ、ストロベリー・フィールズと呼ばれる赤いセンニチコウ、紅いサルビア、アオイサルビア、ローズマリー、ハナスベリヒユといった園芸種として育てられている小さな花に、普通種のように来ていた。

 今年の秋も楽しませてくれることを待っている。

000_241116161 X700 ◎クマソ♀ 保土ヶ谷区所 Z50 Z105mc.jpg
ブルーサルビアで吸蜜する♀ 2024年11月16日 横浜市保土ヶ谷区

001_241002066 X900 ◎帷子川 クマソ♂ RX10M4.jpg 1.2024年10月2日 この年初めてのクロマダラソテツシジミ
帷子川にかかる常盤橋のたもとに植えられているシチヘンゲの花に、イチモンジセセリとチャバネセセリが集まっていた。ふと見ると、下の方で咲くシチヘンゲでクロマダラソテツシジミを見つけた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 220mm ISO200 )
002_241004044 X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 2.10月4日 自宅近くの小さな公園で
自宅近くの小さな公園は、2023年はその小さな花壇にセンニチコウが植えられ、その花にはしばしば本種が来ていた。ところが昨年(2024年)はセンニチコは刈り取られてヒャクニチソウが植えられていた。郵便局に行った帰り道、その小さな公園の広場の小さな花壇の反対側にある植え込みを見にいく。そこは近所のかたがいろいろ花を植えられている。そこで、この年2頭目の本種を見つけた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
003_241024011 X900 ◎峰岡 高橋邸 クマソ Z50 Z105mc.jpg 3.10月24日 個人のお宅の玄関先で -1
自宅へ戻る途中にソテツの鉢植えを玄関先に置かれているお宅がある。そこで3年ほど前には何回か本種を観察することが出来た。ソテツの鉢植えの近くの植えられていたツルニチニチソウの葉に本種が止まっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/1000秒 105mm ISO100 )
004_241027009tm X900 ◎クマソ 保土ヶ谷区役所 SX620.jpg 4.10月27日 区役所の花壇で
横浜へ行こうと駅へ歩く途中、区役所の花壇にシジミチョウが来ていた。その中にクロマダラソテツシジミがいた。たまたまポケットに入れていた Canon SX620 HS というコンデジで撮影した。

Canon PowerShot SX620HS 4.5-112.5mm f/3.2-6.5
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1000秒 9mm ISO80 )
005_241031001tm X900 クマソ 高橋邸 G7X.jpg 5.10月31日 個人のお宅の玄関先の鉢植えのソテツに
前述したお宅の玄関先に置かれた鉢植えのソテツに新鮮な美しい本種が止まっていた。本種は裏面で雌雄を同定するのは難しいが、多分♀と思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
006_241101028 X900 ◎クマソ 一品香前 ハナスベリヒユ Z50 Z18-140.jpg 6.11月1日 信号を待つ間に
区役所の花壇に本種が来ていないかと、105mmマクロレンズを付けた Z50 をぶら下げて家を出た。国道の交差点を渡ろうと信号待ちをしているとき、ふと後ろを見ると、飲食店のプランターに咲く花(ハナスベリヒユ)に本種が止まっていた。少し傷んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/500秒 105mm ISO100 )
007_241103015 X900 ◎クマソ♀ 峰岡公園 z50 z18-140.jpg 7.11月3日 小さな公園で -1
この日は Z18-140mm のレンズを付けた Nikon Z50 を携えて、クロマダラソテツシジミを探しに散策。自宅近くの小さな公園の植込みで、白いニラの花に来ていた本種を発見した。♀のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( 6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
008_241103037 X900 クマソ♀ 峰岡公園 z50 z18-140.jpg 8.11月3日 小さな公園で -2
前の写真と同じ個体。開翅してくれた。少し擦れて鱗粉が落ちていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( 6.3 1/500秒 140mm ISO160 )
009_241103129t X900 ◎クマソ 高橋邸 z50 z18-140.jpg 9.11月3日 個人のお宅の玄関先で -2
鉢植えのソテツにはいなかったが、ツルニチニチソウの葉にきれいな♂が止まっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( 6.3 1/500秒 140mm ISO125 )
010_241107040t X900 ◎クマソ 保土ヶ谷区役所 RX10M4.jpg 10.11月7日 区役所玄関の植込みで -1
10月27日に区役所の花壇に咲く黄色いメランポジウムの花に来ていた本種を思い出してそこへ行ってみた。そこにいたのはヤマトシジミだけで、本種はいなかった。ところがチラチラと飛んでいるそれらしき姿が目に入った。花壇とは別に、区役所の玄関の両脇に、木の樽のような囲いがあり、そこに花が植えられていてシジミチョウが飛び交う姿が見えた。行って見ると白いセンニチコウの花で本種が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 125mm ISO100 )
011_241107084 X900 クマソ 保土ヶ谷区役所 RX10M4.jpg 11.11月 7日 区役所玄関の植込みで -2
これは区役所の玄関である。多くの人が出入りする。この玄関の両脇に樽に植えられた花々が咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 10mm ISO100 )
012_241108044 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 12.11月 7日 区役所玄関の植込みで -3
そこには、青と赤のサルビア、白と赤のセンニチコウが咲いていた。玄関から出て来られた職員らしき方に、「ここでチョウの写真を撮らせていただいてます」とお断りした。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5 1/500秒 105mm ISO100 )
013_241107097tm X900 ◎クマソ 保土ヶ谷区役所 RX10M4.jpg 13.11月7日 区役所玄関の植込みで -4
開翅した♂。この樽に植えられた花々にはヤマトシジミ、ウラナミシジミ、イチモンジセセリに混じって複数のクロマダラソテツシジミが来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 155mm ISO250 )
014_241107151 X900 ◎クマソ・ヤマト 保土ヶ谷区役所 RX10M4.jpg 14.11月7日 区役所玄関の植込みで -5
赤いサルビアに来た♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 129mm ISO200 )
015_241108068 X900 ◎クマソ保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 15.11月8日 区役所玄関の植込みで -6
翌日も区役所へカメラを持って向かう。しゃがみ込んで撮っていても区役所に来る人は気に掛けないで通り過ぎる。これは白いセンニチコウの花に来た、裏面の美しい一歩寒冷期型に近づいた個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.4 1/640秒 105mm ISO100 )
016_241108101tx X900 ◎クマソ保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 16.11月8日 区役所玄関の植込みで -7
開翅した♂はきれいなブルーだった。2024年は近所の小さな公園の花壇に咲いていたセンニチコウが他の花に植え替えられていて、それまではそこで良く見られた本種が見られなかった。本種はセンイチコウの、特に白い花が好きなようである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5 1/500秒 105mm ISO110 )
017_241108162 X900 ◎ヤマト保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 17.11月8日 区役所玄関の植込みで -8
玄関の左右に樽の植込みがある。各種の花が咲き、彩もきれいだ。次つぎと本種が現れる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO110 )
018_241111138tクX900 △マソ保土ヶ谷区役所 D5300 TAMRON90.jpg 18.11月11日 区役所玄関の植込みで -9
その後、小さな公園や、帷子川の散策路を歩いても、本種は見られなかった。区役所玄関前に日参することになる。ここは北風が吹く少々寒い日でも区役所の建物の陰に隠れ、南からの日が差すので、暖かい。左側にボケてしまったが、飛び去る♀が見える。

Nikon D5300 TAMRON AF90mm f/2.8 Di macro
絞り優先オートで撮影 ( f5 1/500秒 90mm ISO200 )
019_241112023 X900 ◎クマソ♀ 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 19.11月12日 区役所玄関の植込みで -10
美しい♀が開翅してくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/500秒 105mm ISO220 )
020_241112159 X900 ◎クマソ 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 20.11月12日 区役所玄関の植込みで -11
寒冷期型の特徴がでたきれいな裏面だ。白いセンニチコウの花は枯れ始めているのもあるが、元気の良い花には、本種が飛来する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.3 1/500秒 105mm ISO200 )
021_241113004tm X900 クマソ ソフィア横浜玄関 ローズマリー G7X.jpg 21.11月13日 集合住宅玄関前の植込みで
午後、買い物から戻ってくると、私が住む集合住宅の玄関前の植込みに咲くローズマリーの花に、本種の姿を見つけた。幸いG7をポケットに入れていたのだが、上手く撮ることはできなかった。2~3年前もここで見かけている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
022_241116046 X900 ◎クマソ♀ 保土ヶ谷区所 Z50 Z105mc.jpg 22.11月16日 区役所玄関の植込みで -12
青いサルビアに来た完全無欠な個体。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/500秒 105mm ISO450 )
023_241116216m X900 ◎クマソ♀ 保土ヶ谷区所 Z50 Z105mc.jpg 23.11月16日 区役所玄関の植込みで -13
美しい♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO560 )
024_241117002 X900 ◎クマソ サルビア 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 24.11月17日 区役所玄関の植込みで -14
赤いサルビアに来た♂。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO220 )
025_241117146 X900 ◎クマソ 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 25.11月17日 区役所玄関の植込みで -15
赤いセンニチコウ(ストロベリーフィールズ)の花に来た♂。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO360 )
026_241117216t X900 ◎クマソ♀ 保土ヶ谷区役所 Z50 Z105mc.jpg 26.11月17日 区役所玄関の植込みで -16
翌日から強い寒気の影響で、全国的に気温が急降下し、関東では20日が寒さの底となった。日本の異常に高かった気温も、11月中旬としては40年ぶりの寒さという気候となる。その前日、日当たりの良い区役所の玄関前で、美しい♀が白いセンニチコウの苞の中にある1mmほどのごく小さなな黄色い花に口吻を延ばし吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/500秒 105mm ISO180 )
027_241122003 X900 クマソ 保土ヶ谷区役所 G7X.jpg 27.11月22日 区役所玄関の植込みで -17
この日は快晴で、歩くと汗ばむような暖かい日となった。近所のスーパーへ行くついでにちょっと区役所に寄ったところ、ぼろぼろのクロマダラソテツシジミの♂がセンニチコウで吸蜜していた。持っていたG7Xで撮って記録に残した。これが2024年最後のクロマダラソテツシジミとなった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )

2025年1月11日

小国神社・岡崎城・香嵐渓 バスツアー ⑤・終わり 香嵐渓広場・足助八幡宮 2024年11月27日 愛知県豊田市足助町

香積寺から香嵐渓広場に下りて来た。まだ少し時間にゆとりがある。広場の一番奥に「三州足助屋敷」という木戸があった。興味を持っていた足助屋敷の家並みの一部が見られるのかと思ったが、どうやら、そこはテーマパークのようだった。木戸銭は大人一人300円だった。入ってみた。
 この「三州足助屋敷」は、昭和55年に開館した施設で、生きた民俗資料館といわれているそうだ。かつての豪農屋敷を再現し、長屋門、母屋、竹屋などは茅葺の木造建築がある。ここの足助屋敷の中では、かつてこの地域で行われていた「炭焼き」、「木地」、「紙漉き」、「機織り」など、暮らしに必要なものは手づくりしていた10種の"手仕事"が行われている。手仕事の中には、体験できるものもあるというが、そんな時間もないし、その気もない。30分ほど見て歩いた。「三州足助屋敷についての記述は、http://asukeyashiki.jp/ を参照させていただいた。
 そろそろ、バスが迎えに来てくれる宮町の駐車場へ戻ることにする。巴川沿いの道は人が多いので敬遠し、その一つ上の道を歩いた。待月橋からは来た時の道を巴橋まで戻った。ここを左へ行くと橋を渡ってバスの駐車場である。右(東)へ行くと足助の町並みが見られたのだが、知らずにバスの駐車場へ向かってしまった。足助の町並みは、尾張、三河と信州を結ぶ伊奈街道の重要な中継地として栄えた商家町だそうだ。重伝建(重要伝統的建造物)の町並みを見て見たかった。
 バス駐車のすぐそばに足助八幡宮の鳥居が見えた。時計をみて10分だけと見にいった。戻ってくるとちょうどバスが迎えに来てくれた時だった。
 帰りは、新東名高速に出て、往路と同じように駿河湾沼津で休憩して、思ったより早く、無事、横浜に帰り着いた。
 紅葉には少し早かったが、まだ緑色の葉と、紅く色づいた葉が混じる、フレッシュな紅葉を楽しむことが出来た。

000_241127429 X700 〇飯盛山 Z50 Z18-140.jpg
京都嵐山を想起させる飯盛山254m 2024年11月27日 愛知県豊田市足助町飯森

081_241127360 X900 ◎三州足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 81.香嵐渓広場
香積寺の石段を踏み外さないように気を付けて下りてきて、再び香嵐渓広場に戻った。ここのイロハモミジの紅葉は誠に見事である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO200 )
082_241127365 X900 〇三州足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 82.「三州足助屋敷」入口
香嵐渓広場の東側に、昭和55年に開館した'施設'という「三州足助屋敷」の入り口があった。ハートの形に集められた銀杏の落ち葉に誘われる。これは、「三州足助屋敷」の係の人が作ったのか、それとも観光客が作ったのか? 入場料300円をお支払いして中に入った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 22mm ISO500 )
083_241127371 X900 〇三州足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 83.フレッシュな紅葉
園内のまだ緑色の葉と赤く色づき始めたイロハモミジの葉のコントラストが美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 22mm ISO500 )
084_241127377 X900 〇足助屋敷.jpg 84.母屋
入り口を入ったところの左側に見えた茅葺屋根の建物である。大きなわらじや農具らしきものも見えるので、商家ではなく農家のようだ。毎日囲炉裏を焚いて、わら細工、機織りの実演が行われるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO110 )
085_241127379 X900 〇足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 85.工人館
蔵が3つ繋がっているような工人館という建物があった。工人館というのは、よくわからないが、AIに尋ねてみると、一般的には、労働者(特に手工業や工場で働く人々)を対象とした集会所や支援施設を意味することが多いそうだ。このような施設は、労働者の教育や研修、交流や労働組合活動の拠点、福祉や文化活動の促進、住居や生活支援の提供や、伝統工芸や手仕事の拠点、伝統工芸や手仕事を支援・保存するといった目的で、「工人館」という名称が用いられているそうだ。ここで藍染め体験ができる。紺屋、桶屋の実演もある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 )
086_241127383 X900 〇足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 86.かご屋(かごや)
足助は竹の産地。上質の竹が豊富にとれる。苦竹(まだけ)、淡竹(はちく)、黒竹(くろちく)、雲紋竹(うんもんちく)など様々な種類を用途によって使い分けるという。プラスチックが登場するまでは、カゴやザルなど数多くの竹製品が生活に使われていた。他にも、物干し竿、竹皮など、竹は日本文化の一部。竹製品はしっくり馴染んでいる。移築したという茅葺の小屋で、かご作りの実演が行われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1250 )
087_241127384 X900 ◎足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 87.グレートデンかドーベルマンか
ここは味噌小屋というのだろうか。大型犬を連れた方がいた。逞しい大型犬というと、シェパード、ドーベルマン、グレートデンを思い浮かべる。この犬は、はじめドーベルマンかと思った。しかし、ドーベルマンの尾は短いが、この犬の尾は細いが長い。ドーベルマンを調べてみると、その尾が短いのはほとんどが断尾手術をしているからだという。尾の長いままのドーベルマンもいるのだ。ならば、これはドーベルマンかと思ったが、どうも、口から顎へかけての角ばっている形や、その茶色く見える色が違う。グレートデンはどうかと、パソコンでその画像を検索してみると、グレートデンは垂耳である。しかし、立ち耳(立ち耳の手術をした)のグレートデンもいるという。この犬の鼻から下あごにかけての形態は、グレートデンに近い。私の結論は、これは、立ち耳のグレートデンと思う。グレート・デーン(英: Great Dane)は、大型犬の一犬種。大きな体格と穏和な性格の家庭犬として知られる。断耳は、狩猟時にオオカミやイノシシに耳を噛まれたり、引っかけられたりするのを防ぐことがそもそもの目的だったが、現在では、ショードッグとして王侯貴族のような威厳に満ちた外観を表すために断耳(立ち耳の手術)されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO800 )
088_241127386 X900 〇足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 88.園内の紅葉
藁ぶき屋根の向こうに見える「三州足助屋敷」の紅葉は美しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 51mm ISO280 )
089_241127387 X900 ◎足助屋敷 木地屋 Z50 Z18-140.jpg 89.木地屋
ろくろを回して木地製品をつくっている職人さんがみえた。ろくろを使って、欅(けやき)や栃(とち)などから盆や椀などを作る木地師という。はるか昔は木地師集団をつくり、村から村へ移動して注文をとり、仕事をしたそうである。何本もある仕事道具のカンナは今でも自分でつくる。木目の美しさを生かし、えの油(荏の油)とは、エゴマ(荏胡麻)の種子から得られる乾性油)だけで仕上げる茶盆は、そのままでも美しいが、使い込むと味わい深い色と、手に馴染む感触が楽しめるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO2000 )
090_241127398 X900 ◎香嵐渓 Z50 Z18-140.jpg 90.巴川沿いの紅葉
あまり時間が取れなかったので、足早に見てしまったが、「三州足助屋敷」を退出した。巴川沿いの道の一段上にある散策路を戻った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO2000 )
091_241127401 X900 待月橋から 香嵐渓 Z50 Z18-140.jpg 91.巴川対岸の町並み
巴川の対岸の町並みを見ながら歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 46mm ISO220 )
092_241127405 X900 香嵐渓 Z50 Z18-140.jpg 92.もみじのトンネル
巴橋までの間は「もみじのトンネル」と呼ばれているようだ。イロハモミジが陽を浴びて輝いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 46mm ISO220 )
093_241127406 X900 香嵐渓 Z50 Z18-140.jpg 93.国道420号線
巴橋が架かる国道420号線にでた。香嵐渓の表示板が立っていた。国道420号線は愛知県豊橋市街から新城方面に通じている。この420号線の一本北側の旧道を右の方へ行くと、妻入りや平入りの変化に富んだ家並みが約2kmにわたって続く、重要伝統建造物・足助屋敷の町並みが見られたのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 67mm ISO100 )
094_241127414 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 94.足助八幡宮
巴橋を渡って、左に入り、その先を右へと来た時の道をたどったのだが、バスの駐車場から、創建は白鳳3年(673年)というの鳥居が見えたので、お詣りしていく。大鳥居は寛政12年(1800年)に改築されたもので、宮町交差点拡張工事に伴い平成14年(2002年)に正面から現在地に移動したとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 67mm ISO100 )
095_241127418 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 95.足助八幡宮のお社
足助八幡宮の本殿は、国の重要文化財に指定されている。檜皮葺の三間社流造社殿で、室町時代の文正元年(1466年)11月の建立。明治40年(1907年)5月27日、特別保護建造物(現行法の重要文化財に相当)に指定された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO125 )
096_241127422 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 96.足助八幡宮境内のイチョウ
大きな杉の木とともに、この銀杏も立派だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 )
097_241127424 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 97.足助八幡宮と足助神社
鳥居のところまで戻ってくると、写真のような案内板があった。境内も八幡宮と繋がっていた。Wikipediaによると、足助神社の祭神は、鎌倉時代最末期の元弘の乱(げんこうのらん)の忠臣・足助次郎重範だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO110 )
098_241127425 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 98.足助神社 社殿
創建は明治35年(1902年)。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO180 )
099_241127428 X900 足助八幡宮 Z50 Z18-140.jpg 99.足助八幡宮の鳥居
足助八幡宮の扁額が掛かった大きな鳥居は、国道420号線に面していて、よく目立っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 22mm ISO110 )
100_241127074tm X900 帰路の富士山 G7X.jpg 100.横浜に帰るバスの中から
12時15分だったかバスは横浜に向かって発車した。往路は見られなかった富士山だったが、駿河湾沼津SAで休憩する前の富士宮辺りだったろうか、雪を被った山頂が見えた。私の席は進行方向右側の列で、この写真は座席から左側上部の細い窓を通して撮ったショットをトリミングした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO160 )

2025年1月 7日

小国神社・岡崎城・香嵐渓 バスツアー ④ 香嵐渓の紅葉 香積寺 2024年11月27日 愛知県豊田市足助町

この正月は、4泊5日の家族旅行で沖縄へ行ってきました。そのコンテンツは後ほどにして、今年は昨年の香嵐渓の続きでスタートします。

 さて、香嵐渓広場には、土産物の店、食べ物屋さん、コーヒーショップなどがあり、広場では猿回しなどのイベントが行われている。人の多いところを少々歩き疲れたので、コーヒーの一杯でも飲みたいと思い、コーヒー・ショップを探していると、巴川沿いの紅葉が綺麗に見える良い店があり、幸いその良い席が空いていた。
 一休みして、私は長い石段を上がって香積寺にお参りをして、そこからの紅葉の写真を撮りたいと思った。奥さんにはその石段を上るのは無理である。下で待っていてもらった。足早に階段を上がるのは、息が切れた。香積寺は飯盛山に登る途中にあった。石段を登り切ったところにある山門から下を見ると、香嵐渓の撮影スポットであった。
 香積寺は曹洞宗の寺。山号は飯盛山(はんせいざん)という。本尊は聖観世音菩薩。境内には江戸時代後期に建てられた座禅堂が現存し、本堂の脇には開山当時から寺の鎮守として豊栄稲荷が奉られている。飯盛山中には歴代住職の墓や十六羅漢の石仏のほか、足助城主だった鈴木氏五代の墓も現存し、二条良基の死を伝え聞いた足助次郎重範の娘滝野が良基の残した装束を埋めたと伝わる「装束塚」があるほか、山頂近くには平安時代の末法思想に基づき、仏教の経典や仏具などを土中に埋めた「経塚」があるという。

000_241127323 X700 香積寺 Z50 Z18-140.jpg
香積寺山門の錦秋

065_241126294 X900 〇香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 65.香嵐渓広場
香嵐渓のもみじは、前にも紹介したが、今から約400年前、香積寺11世の三栄和尚が経を唱えながら植えたのが始まりであると長い間"香積寺のもみじ"と呼ばれていまた。今年は大正13年の飯盛山大植樹からちょうど100周年にあたるのだそうだ。今では「愛知の宝」といわれるまでになった香嵐渓の、これから100年先の未来を考えながら、「第69回香嵐渓モミジ祭り」が、豊田市足助観光協会の肝いりで開催されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO140 )
066_241126298 X900 ◎香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 66.苔の生えた屋根ともみじ
苔の生えた古い建物の屋根にもみじの葉が散り落ちている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO220 )
067_241126299 X900 ◎香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 67.イチョウとカエデ
香嵐渓広場にある、この苔の生えた茅葺屋根が気に入ってしまって、この屋根を背景に何ショットかシャッターを切った。紅葉と銀杏の黄色がよい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO140 )
068_241127303 X900 〇香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 68.子尾蘭渓広場のコーヒーショップ
ちょっと人が多いところを歩いて来たので、一休みしたくなった。巴川に張り出すように建てられたコーヒーショップがあり、幸い、川の空気を感じられるテーブルが空いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900 )
069_241127306 X900 〇香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 69.コーヒーショップから
椅子から立ち上がると、巴川を背景にカエデの紅葉が輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO360 )
070_241127309 X900 〇香嵐渓広場 Z50 Z18-140.jpg 70.燦燦と差し込む陽光
南から差し込む太陽の光がまぶしい。用意していったクロスフィルターの出番があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 )
071_241127316m X900 ◎香積寺 Z50 Z18-140.jpg 71.香積寺の石段を上がる
さて、少々つらそうな石段を登って、香積寺の山門を潜ろうと思う。だが、奥さまには少々無理だ。香嵐渓広場のベンチに座って待っていてもらうことにする。石段を上り、山門を背にしたの香嵐渓広場を撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 19mm ISO560 )
072_241127320 X900 香積寺 Z50 Z18-140.jpg 72.香積寺山門 -1
これから香積寺総門をくぐって、境内に入る。wikipediaによれば、この山門は、江戸時代初期の1間の薬医門で、切妻造り、桟瓦葺きである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO4500 )
073_241127326m X900 〇香積寺 Z50 Z18-140.jpg 73.香積寺山門 -2
山門をくぐって、境内の参道から振り返る。沢山な人が階段を上がったところで下を眺め、そのコウ世の美しさに浸っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO3600 )
074_241127327 X900 〇香積寺本堂 Z50 Z18-140.jpg 74.香積寺本堂 -1
wikipediaによれば、香積寺は曹洞宗の寺。山号は飯盛山という。開基は関白二条良基、足助重範の娘・滝野と、孫である成瀬三吉丸基久・基直(成瀬氏の先祖)などで、滅亡した足助氏の菩提を弔うために飯盛山(いいもりやま)の足助氏の居館(飯盛山城)跡に建立された。1427年(応永34年)、白峰祥瑞禅師により開山。寺号は維摩経香積仏国品から名付けられた。開基は関白二条良基、足助重範の娘・滝野と、孫である成瀬三吉丸基久・基直(成瀬氏の先祖)などで、滅亡した足助氏の菩提を弔うために飯盛山(いいもりやま)の足助氏の居館(飯盛山城)跡に建立された。1427年(応永34年)、白峰祥瑞禅師により開山。寺号は維摩経香積仏国品から名付けられた。現在の御住職は40世松岡亮佑さん。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 )
075_241127329 X900 香積寺本堂 Z50 Z18-140.jpg 75.香積寺本堂 -2
この本堂は、1722年(享保7年)(棟札)。棟札(むなふだ)とは、建物の新築や修理の際に棟木や梁などの小屋裏に取り付けられる札で、その建物の歴史や文化に関する重要な史料。香積寺本堂の棟札には、桁行実長は8.5間、梁間実長は7.5間、寄棟造り、鉄板葺き(元は茅葺き)と記されていることのようだ。扁額には、山号の飯盛山と書かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO220 )
076_241127336 X900 〇香積寺僧堂 Z50 Z18-140.jpg 76.松本たかし 句碑
境内に「茂山に在り隠然と古道場」という句碑があった。高浜虚子の高弟、松本たかし(1906-56)が、昭和30年初夏にここ香積寺を訪れたときの句だそうだ。句碑は昭和37年7月に建てられた。松本たかしは、俳誌「笛」を創刊・主宰している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO1300 )
077_241127342 X900 ◎香積寺 Z50 Z18-140.jpg 77.香積寺山門 -3
本堂を背に再び山門を眺める。山門の上のカエデの木々が紅葉すると、さぞ綺麗だろうなと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO3200 )
078_241127350 X900 ◎香積寺 Z50 Z18-140.jpg 78.香積寺山門 -4
境内から山門を出て、石段のところで立ち止まる。上がってこれなかった奥さんに見せてやりたかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO3200 )
079_241127353 X900 ◎香積寺 巴川を望む Z50 Z18-140.jpg 79.香積寺の石段の途中で
下りの石段も手すりがないと安心できない。前が詰まったので石段の途中で撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO560 )
080_241127357 X900 三州足助屋敷 Z50 Z18-140.jpg 80.香嵐渓広場に戻る
石段を下りて来た。広場に待たせていた奥さまと合流した。ここからさらに、東へと散策路は伸びる。その先には、香蘭橋というつり橋があり、一の谷へと続いている。そのあたりも紅葉が綺麗なようだ。だが、無理はせず、最初の予定通り、ここからバスの駐車場へ戻ることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO1100 )

2025年1月 1日

2025年 新年のごあいさつ

令和7年 みなさま明けましておめでとうございます


昨年の元旦は娘夫婦の住まいに行き、お屠蘇で新年を祝っていました。良い気分になって、TVを見ながらうとうとしていた午後4時10分、大きな揺れに目を覚ましました。震度7を超える能登半島地震という悲惨な災害で新年が始まりました。
 翌2日には、午後5時47分、JAL516便が、着陸しようとした際に、能登地震の被災者に救援物資を届けようとして、離陸のため誤って滑走路に進入してきていた海上保安庁の航空機に衝突して、その両機が炎上するという航空事故がありました。この事故で、海保機の搭乗者の機長は重傷を覆い、他の5人の方は亡くなられました。JAL機には乗客367人と乗員12人の合わせて379人が搭乗していて、機体は衝突後に激しい火災を起こしましたが、奇跡的にも乗客、乗員全員生還されたのは幸いだったと思います。
このような辛いことで、始まった新年でした。

昨年の11月19日で、ロシアのウクライナ侵攻で始まった戦争は、1,000日を過ぎました。
 一昨年の10月7日に、パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルに大規模な襲撃を仕掛け、これに対してイスラエルがハマスの壊滅と人質の奪還を掲げて、ガザ地区への大規模な攻撃を始めてから1年以上が過ぎました。イスラエルとパレスチナは凄惨な対立の歴史を繰り返しています。さらにイスラエルはハマスを支持する勢力を排除しようと隣国レバノンへの侵攻にも踏み切り、また長年対立してきたイランとの攻撃の応酬も繰り返しています。イスラム教スンニ派の過激派組織は、一時、シリアやイラクにまたがる地域を支配し、2014年6月、イスラム法に基づいたイスラム国の樹立を一方的に宣言しています。中東全体が戦火に包まれることが懸念されます。

アメリカでは、トランプ前大統領が次期大統領に返り咲くことになり、日本では石破氏が新しい自民党総裁なりましたが、その後に行われた衆議院選挙では自民党が過半数割れしてしまいました。

スポーツ界では、パリ五輪での日本のメダルラッシュ、MLBでの大谷翔平選手の大活躍など、嬉しいこともたくさんありました。

このようないろいろなことがあった2024年ですが、世界の紛争や政治の情勢、経済などはここで敢えて書かなくともみなさまの方がよくご存じのことと存じます。


そこで、私がもっとも気にかけていた出来事は、地震、大雨、洪水、高温、乾燥、山火事といった異常な自然現象と自然災害でした。

2024年1月は、はじめに記したように、能登半島の震度7.6の地震で、241人の尊い命が失われました。地理的な問題もあって、インフラ復旧もいまだに完全ではないようです。復旧の遅れにつながった要因として、上下水道の損傷が大きく広がったことが挙げられています。7月になって、能登半島地震による液状化現象は2000か所以上あり、東日本大震災に次ぐ規模と報告されています。
 この12月に入って、やっと石川県の能登半島海沿いを走る国道249号が全線通行可能になりました。
 前の年の2023年、世界の平均気温は "過去最高"とEUの気象情報機関が発表し、NASA も"世界の平均気温は最も高かった" として温室効果ガスが一因と伝えてます。
 2023年にアイスランドで噴火したリトリ・フルトゥール山は、一時は沈静化していましたが、2024年1月14日の朝から再び噴火が始まりました。その後も8月に、6回目の噴火があり、付近の住民が避難しています。

 アマゾンでは"観測史上最悪"の干ばつ"がありました。要因は気温上昇ということです。
 チリでは、大規模な山火事が相次ぎ、少なくとも112人死亡と伝えられました。被害は拡大し沿岸部などを中心に大規模な山火事が発生して350人が安否不明となりました。
 これらは「気温上昇」が齎もたらしたものなのでしょうか? 1月の世界の平均温度は過去175年の記録の中で 1月としては観測史上最高とNOAA(アメリカ海洋大気局)が発表しています。

2月になると、日本でも、全国的に季節外れの暖かい気温となり、札幌は2月中旬として、55年ぶりに10℃を超えたと報じられました。
 多くの地点で4月上旬から下旬並みの暖かさとなり、新潟、山形のスキー場は雪がなく、関東では前の年より14日早く、「春一番」がありました。東京の気温は23.7℃、北関東の前橋、伊勢崎では25℃を越えたそうです。
 世界も異常気象で、ヨーロッパではスイス、イタリア国境付近で雪が降らず、スキー場も閉鎖されたそうです。一方、クロアチオアでは海水浴が出来たという報道もありました。また、米テキサス州では大規模な山火事が相次ぎ東京都と同じ面積が焼失しました。観光地のマチュピチュでは大雨で列車不通になるなどの異常気象です。

3月、日本のサクラ開花予想は、はじめは、東京都心は3月21日開花、28日満開と日本気象協会が発信し、開花、満開とも平年より3日早いとされていましたが、日が進むにつれ、気温が下がることが見込まれるため、発表された予想よりは、開花が2日、満開が3日遅くなり、結局、東京でサクラ開花は平年より5日遅くなってしまいました。これも何故だろうと思うことでした。
 中国のパンダ生息地である四川省のカンゼ・チベット族自治州雅江の森林で15日に大規模な山火事が発生し 3000人が避難したそうです。
 アイスランドでは12月以来、4回目の噴火があり、溶岩が流れ出して住民が避難しています。
 ところが、私が毎年のように写真を撮りに行っていた、神奈川県の石砂山のギフチョウの発生は昨年より10日ほど遅かったようです。このへんは複雑なところです。幼虫や蛹で過ごすときの条件にもよるようです。

4月3日の、午前9時ごろ台湾東部でマグニチュード7を超える大地震が発生し、震源地に近い花蓮県ではこの地震で13名の死者、1,146名の負傷者が報告されています。ところが、世界最大規模の国際NGOであるADRAのレポートでは、地震発生2週間後には、倒壊しているビルはなく、ホテルやビルの明かりがあちこちから見え、車やバイクを運転する人、お店を開いて商いをする人、屋台を開いて食事を提供する人など、何事もなかったかのように生活している人々の姿があったということでした。災害の事後処理、救援、復旧の迅速さに驚かされました。
 4月に入り、日本は桜のシーズンを迎えました。近所の横浜市保土ヶ谷区の峰岡公園のソメイヨシノの古木も、いっぱい花をつけていました。仙台市のサクラも満開になり、平年より4日早く 2023年と比べると9日遅いという状況です。
 4月11日には、文京区にある小石川植物園へツマキチョウの写真を撮りに行ったのですが、飛んでいるのは♂ばかりで、やはり今年の発生は遅いようでした。気温は高いが、春の蝶の羽化は遅く、何故だろうと考えさせられます。
 4月の中頃になると、新潟、秋田、山形で30℃を超え、 沖縄を除きことし初の真夏日になりました。暑い夏になるという予感がしました。気象庁は統計開始以降の120年余の中で"最も暑い4月"としています。
 世界では、パキスタン、アフガニスタン各地では洪水で併せて100人以上死亡し、4月23日には、中国南部の広東省では、大雨による洪水や土砂崩れで4人が亡くなり、10人が不明と報じられ、さらに記録的大雨が続き、被害が相次ぎ、約11万人もの人が避難したとも伝えられました。 地球温暖化の影響といわれています。
 4月下旬には、ケニア西部のマイマヒウの洪水で48人が死亡しました。ケニアダムが決壊し、少なくとも45人が死亡するなど、各地で豪雨や洪水が相次ぎました。ナイロビでも、豪雨による洪水が発生してます。東アフリカでは3月から各地で豪雨や洪水が相次いでいて、ロイター通信はケニア国内であわせて140人以上が死亡したほか、隣国タンザニアでも少なくとも155人が死亡したと伝えています。

 5月の日本は、ゴールデンウィークで始まりますが、5月1日になっても、正月の能登半島地震のため、石川、七尾、和倉温泉では、ほとんどの宿泊施設が再開の見通しが立っていないとのことでした。
 5月4日に山形県南陽市で発生した山林火災は、発生から4日目の7日の午後6時前やっと、ほぼ消し止められました。
 2024年は太陽の周期により、北海道でオーロラが見られやすい年だそうですが、5月11日に活発な地磁気の乱れが発生し、北海道および日本各地でオーロラが観測されたと報じられました。また、8月、10月にも北海道の低緯度地域で観測されています。
 ブラジル南部では、5月末から大雨が続き47人が死亡、60人以上が行方不明、また、5月13日にブラジルは死者145人の大雨があり、パリ五輪出場を断念し支援活動する選手もいたそうです。4月の末からの大雨で大規模な洪水が発生したブラジルの南部では、広い地域で水が引かず、日系人が多く暮らす地域でも浸水の被害が続くなど影響が長期化し、衛生状態悪化 感染症で死亡する人もありました。
 5月6日にアメリカのテキサスでも水害が発生しています。
 インドネシアも大雨で鉄砲水や洪水が発生し、37人が死亡、 18人が不明となり救助が急がれました。
 アフガニスタン中部では前日から降り続く大雨で洪水が発生し、5月18日には、少なくとも50人が亡くなり数千棟が倒壊してます。さらに20日には、新たに洪水が発生し、66人死亡し被災者支援など課題を抱えました。
 5月24日には、パプアニューギニア北部で大規模な地滑りが発生し、26日には670人超が犠牲になったと報じられています。
 アイスランドでは、また、2014年12月から5回目の噴火があり、当局が避難呼びかけました。

6月になりました。WMO(世界気象機関)は、世界の1年間の平均気温が今後5年以内に産業革命前と比べ1.5℃以上高くなる確率は80%になると述べています。
 6月10日、気象庁はエルニーニョ現象が終息とみられ、夏は高温が予想されると報じました。エルニーニョ現象が終息すると、太平洋高気圧の張り出しが強まり、その縁を回って暖かく湿った空気が流れ込みやすくなるとされています。
 さっそく6月12日には、福島県伊達市で最高気温が35.2℃に達し、昨年の全国で初めて猛暑日となりました。他の地域でも厳しい暑さとなり、東京の都心でも30.1℃と、2024年初めて真夏日になりました。
 サウジアラビアの聖地メッカを一斉に訪れる大巡礼の「ハッジ」で、猛暑で少なくとも500人以上が死亡かと報じられました。メッカで気温が50℃を超える猛暑の中での巡礼でした。その後、メッカ巡礼者1300人超が死亡したと報じられました。昨年、6月14日から19日まで、年一度の巡礼者たちは昼夜を問わず数日かけてメッカとその周辺を歩き、世界各地から集まった180万人が参加したとされています。
 中国北部では干ばつ、反対に広東省や福建省、それに広西チワン族自治区など中国南部は大雨で50人以上が死亡し、土砂災害や浸水など被害相次ぎました。
また、世界最大級の湿原、南米のパンタナールでは6月に入って2000件以上と、6月としてはこれまでで最も多い火災が発生していて、パンタナールの大部分を占めるブラジルの当局は非常事態を宣言してます。
 イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナのガザ地区では、連日厳しい暑さで、衛生環境悪化し病気の流行など懸念されました。
 日本では6月21日、近畿・東海・関東甲信が梅雨入りしました。 関東甲信は過去3番目の遅さで、近畿と東海では一昨年より23日、平年より15日、関東甲信の梅雨入りは一昨年より13日、平年より14日、いずれも遅い梅雨入りでした。6月23日、東北地方が梅雨入りし、沖縄奄美はすでに梅雨明けです。

7月、日本は猛暑の7月になりました。
西~東日本は7月5日朝にかけ各地で熱帯夜となり、 日中も猛烈な暑さが続きました。太平洋高気圧が北へ張り出し列島を覆います。猛烈な暑さは、関東内陸で40℃に迫ると予想され、熱中症対策の徹底が叫ばれました。

000_240719004 X700 〇日比谷公園 アオノリュウゼツラン RX10M4.jpg
日比谷公園に咲いた数十年に一度咲くというアオノリュウゼツラン 2024年7月19日


7月10日ごろ、"100年に一度咲く"とも言われる幻の花が咲いた!" と横浜の環状2号線中央分離帯のリュウゼツランが開花したと報じられました。上永谷に住む学生時代の友人より、いち早くLINEで画像が送られてきました。
 ネットで検索してみると、東京・日比谷公園でも、数十年に一度しか開花しないと言われるリュウゼツラン(アオノリュウゼツラン)が開花したとのことです。7月19日に見にいってきました。茎は高さ7mに伸び、枝を出して黄色い花を咲かせていました。これも気温が高いからなのでしょうか。
 さらに、世界各国から暑さや災害に関するニュースの報道がありました。
 7月9日、ラスベガスはヒートドームで48.3℃となり、開閉橋の金属部分が膨張し回らなくなったそうです。
 7月10日には、韓国の広範囲で記録的大雨となり、浸水、土砂崩れが相次ぎ、 4人死亡し、1人不明と報じられました。
 7月17日、アフガニスタン東部の大雨で45人が死亡し、約1500人の子どもが家を失ったそうです。
 インド南部で大規模な土砂崩れがあり、少なくとも70人が亡くなっています。モンスーンと呼ばれる雨季、インド南部ケララ州の山あいの地域では、降り続いた大雨の影響で、30日の明け方にかけて複数の場所での大規模な土砂崩れの発生でした。
 7月26日には、カナダの国立公園で火災が発生し、約2万5000人が避難したとのことです。北米では他でも森林火災が相次いでいます。高温、乾燥の為でしょうか。
 日本では、7月後半になって、秋田、山形で河川が氾濫し、大規模な災害が発生しました。100年に1度より頻度が低い非常にまれな大雨でした。記録的な大雨となった7月25日の夜遅く、最上川の中流よりやや下流の新庄市本合海の橋の近くで、救助に向かう途中のパトカーが流され、乗っていた男性警察官2人が行方不明という不幸もありました。国土交通省は、記録的な大雨となった「7月25日からの大雨による被災状況」として、「多くの雨量観測所で観測史上1位や、7月の平年値を上回る雨量を記録した。秋田県や山形県では記録的短時間大雨情報が計5回発表されるとともに、山形県では線状降水帯が計2回発生し、大雨特別警報が計2回発表された。」と報じています。
 7月末には、東京、埼玉の各地でも、記録的短時間大雨情報や浸水被害の情報が相次ぎました。
 わたくし事になりますが、7月18日に、箱根仙石原の箱根湿性花園へ写真を撮りに行ってきました。箱根も暑かったです。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ、に加えてクジャクチョウの写真も撮りましたが、気温が高すぎます。ミドリシジミなどは日中は葉陰に隠れてしまい、姿を現しません。元気なのはオオウラギンスジヒョウモンだけでした。
 気象庁は関東甲信と東海の梅雨明けは7月18日ごろで、ほぼ平年並みと発表しました。この先1週間程度は最高気温が35℃以上の猛暑日となるところがある見込みとアナウンスしてます。


8月に入り発表された世界の6月平均気温は、過去133年で最も暑く、「ニューノーマル」であり、「地球温暖化などで高温が当たり前となるフェーズに入ったかもしれない」と 専門家は述べています。
 8月8日には宮崎の日南市で震度6弱の地震が発生し、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域では大規模地震が発生する可能性が普段と比べて高まっているとして臨時情報を出し、巨大地震への注意を呼びかけています。
 ギリシャでは、また、大規模な山火事の発生です。
 アイスランドでは、2023年12月以降で6回目 の火山噴火がありました。
 8月の終わりにやってきた台風10号は九州、四国、兵庫、愛知、静岡、そして関東でも線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨警報出されました。8人の方が亡くなり、129人がけがをされました。横浜市の保土ヶ谷区の自宅に隣接する地域にも一部に警戒レベル4が出されました。
関東甲信から九州にかけて危険な暑さになり、熱中症への対策徹底が叫ばれる中、カメラを持って、身近なところの公園などを歩きますが、蝶の数は極めて少ない状況です。

9月になっても暑さは終わりになりませんでした。
 2024年の暑い夏は、平年より1.76度も高くなりました。 8月は西日本を中心に高気圧に覆われて日ざしが強く照りつけ、連日猛烈な暑さとなりました。気象の専門家は、高温の背景として7月と8月はともに偏西風が北へ蛇行し、背の高い暖かな高気圧に覆われやすく日ざしが強まったうえ、特に7月は太平洋高気圧が西日本に向かって強く張りだしたことが影響したと伝えています。
 9月4日は、朝7時の気温は26℃で久しぶりに涼しい朝でした。その翌日も、朝7時の気温は24℃と8月以降最も涼しい朝となりました。ところが、9月18日、東京都心では過去最も遅い猛暑日になってます。19日は九州で38℃を超える危険な暑さとなり、静岡市で39.2℃を記録しました。全国39地点で2024年9月の最高気温となりました。
 世界の8月の平均気温は2023年に並んで1940年以降で最高になったとEUの気象情報機関は分析しています。
 9月はじめに来襲した台風11号は、中国からベトナムに抜け猛威を振るいスーパー台風となりました。この台風とそれに伴う土砂崩れや洪水により、ベトナム直撃から1週間で死者280人超で、日系企業被害も出ています。ベトナム政府は「過去60年で最も深刻な被害だ」としています。台風11号で280人以上の死亡が確認されているベトナムに日本の緊急援助物資が届けられました。
 米カリフォルニア州では、乾燥のため森林火災が発生し、一部地域に非常事態宣言が出されました。
 9月15日には、ミャンマー は大雨で洪水や土砂崩れの被害が出て、国営メディアは220人以上死亡と報じています。
 ヨーロッパ東部や中部のポーランドやチェコ、オーストリアでも大雨の被害がありました。21人が死亡し 停電、断水の被害が出ています。
 9月28日にはネパールでも、大雨災害で60人以上が死亡しています。
 日本時間の27日に、アメリカ・フロリダ州に上陸したハリケーン Helene (ヘレン) は広範囲に大きな被害をもたらし、山間部では600mm以上の大雨となり、洪水被害が拡大しました。
 日本では、1月の地震で大被害を受けた輪島市中部付近で記録的な大雨が降り、石川県では珠洲市、輪島市、能登町で氾濫が相次ぎ、輪島市の八ヶ川と鳳至川、珠洲市の鵜飼川と輪島市の河原田川、能登町の上町川で氾濫がありました。能登の少なくとも16以上の河川が氾濫し、100か所以上の集落が孤立し、115か所が断水となりました。この大雨で11人の方が亡くなっています。

10月はじめに、アメリカ南部やエクアドルでは山火事が発生し、南米エクアドルの首都キトでは、郊外で発生した山火事は強風にあおられて急速に拡大し、町のすぐ近くまで火の手が迫り、消火に支障がでているとの報道がありました。エクアドルでは今、干ばつで水不足が深刻化していて、水力発電にも支障が出ていて、計画停電をするほどの状況と報じられています。
 アマゾン川 は干ばつで支流の水位が観測史上最低になり物流などに影響が出ていると報じられています。ブラジル北部のマナウスでは、支流のネグロ川の水位が4日、12.66mと、1902年の観測開始以降、最も低くなったそうです。
 アマゾンでは干ばつですが、サハラ砂漠は大雨です。
 一方、アメリカ南部に上陸したハリケーンの影響による被害が拡大し、亡くなった人の数は160人を超え、ノースカロライナ州では600名が不明になっていると伝えられています。
 スイスの氷河は、今年の夏の暑さで2.5%減少し、スイスとイタリアの国境を変更するということになりました。スイスとイタリアの国境は、氷河や雪原が大半を占めていて、スイス政府は9月27日の声明で、氷河が溶けて自然環境が変化し、国境が引き直されると述べたそうです。両国は昨年、国境変更で合意していました。
 一方で、チロルでは季節外れの雪が降っています。
 話はことなりますが、日本ではこんな話もありました。花畑が有名で一度行って見たいと思っている滋賀県の伊吹山のふもとの米原市の伊吹地区で立て続けに土砂災害が3度発生したそうです。専門家の話では、原因はシカが草を食べてしまい植物が無くなり、土壌浸食が起こっているからだそうです。土砂災害の原因は、もとをただせばシカの食害による影響ということだそうです。
 また、環境省などの調査では、里山の鳥が急減しスズメなど16種が絶滅危惧種に相当する減少であると報告されました。
 気候変動などで野生動物の個体数は50年間で70%余りが減少したとスイスに本部のある環境NGOのWWF(世界自然保護基金)が発表しています。
 10月の終わりには、スペイン東部で広範囲の洪水があり、150人以上が死亡、スペイン東部のバレンシア州などでは、10月29日から30日にかけて記録的な大雨が降って洪水が発生し、車や橋が流されるなどの被害が出ていると報じられ、1年分の雨量がわずか8時間で降った場所もあるそうです。スペイン国内の水害としては過去50年で最悪の規模だと伝えられており、幹線道路や鉄道も寸断されたと伝えられました。この洪水での死者は最終的に211人になったとスペインの首相が明らかにしました。このスペイン洪水被害は、川幅の狭い日本の河川と避難が困難というスプロール現象という共通課題があると報じられていました。

11月になり、11月7日には富士山初冠雪と気象台から発表されましたが、130年前の観測開始から最も遅くなりました。北アルプスの立山も冠雪しましたが2番目の遅さと発表されてます。 札幌、酸ヶ湯など東北各地で積雪がありました。
 昨年の世界の平均気温が1940年からの観測史上最高になることがほぼ確実になったとEUの気象情報機関が発表しました。
インドネシアではローレス島東部に位置する標高およそ1,700mのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生し、噴煙が1万5000mまで上がったそうです。
11月18日~19日は強い寒気の影響で、全国的に気温が急降下し、関東では20日が寒さの底となりました。日本の異常に高かった気温も、11月中旬としては40年ぶりの寒さという気候だそうです。

12月の世界の事象はというと、12月9日にはフィリピン ネグロス島で火山が噴火し 8万人に避難が呼びかけられました。
 15日には、カルフォルニアでまた山火事が発生しました。
 16日には、「仏領マヨット島にサイクロンが直撃、数百人から数千人死亡か」というBBCのニュースがありました。観光地であるフランス領マヨット島を襲った、過去90年で最悪というサイクロンといわれ、人口32万人のうち、約1万人の人が避難しています。
 12月の気象庁の発表で、2024年の秋の全国の平均気温は、9月から11月までの全国の平均気温では平年と比べて1.97℃高く、統計を取り始めた過去126年で最も高くなったことが報じられました。  ところが12月中旬になると、寒い日が多くなりました。  日本気象協会の予報でも、「ラニーニャ現象の影響で、12月後半から2025年1月は冬型の気圧配置となりやすく、暖冬となった前年と比較して寒い日が多いでしょう。」となっていました。12月の始まりは気温が高く、比較的暖かかったのですが、12月4日頃から寒さが続くようになり、7日からはこの時期としては強い寒気が流れ込み、気温も下がりました。北風も吹くこともあり、体感としてはより寒く感じられました。
 今年12月の平均気温は「平年並み」に近い水準で着地するところが多くなりそうですが、「平年並み」と言っても、近年ではあまり経験していない寒さということになるようです。
 関東はカラカラに乾燥、北海道、東北の日本海側は大雪といった状況です。
 12月後半は、年末寒波の影響で、日本海側では、積雪が急増しています。28日(土)正午までの最深積雪は、青森県の酸ケ湯で328cmと、全国で現在観測を実施している地点の中では、12月の最深積雪歴代1位です。また、新潟県の津南では、2日間で積雪が88cmも増えたと伝えられました。
 一方、関東地方では12月に入ってから、日照時間が平年より長くなっています。例えば、東京都心では12月1日から21日までの降水量が0.5mmと、平年のわずか1%であり、晴天が続いています。
 私が住む横浜市では12月は1日からこれを書いている28日まで、12月13日を除くすべての日に晴マークがついています。気温も低いです。
 昨年と比較すると、今年の12月は日照時間が長く、乾燥した日が多い傾向です。

日本の三陸沖の海水温が異常に上昇。魚も今までに見られないような南海に住む熱帯魚が泳ぎ、伊勢海老がまだ小さいが獲れるようになったそうです。一方で鮭がとれない。ということが起きているようです。

地球の自然は、地球温暖化による気温の上昇で、いろいろな変化があるようです。昨年一年間の世界の自然現象を見ても、猛暑、大雨、洪水、干ばつ、噴火、乾燥、山火事、といったことが顕著になったように思います。

「新年のご挨拶」などとしながら、地球で起こっている自然現象を羅列してみました。例年は、世界の紛争、政治、経済、スポーツなどを振り返って見るのですが、自然による災害を改めて確認してみました。


最後は地球温暖化に関わる私の趣味の話です。
 私が約20年間横浜市保土ヶ谷区に住んで、初めてクロマダラソテツシジミを見たのは、2020年9月30日、県立保土ヶ谷公園の近くでした。地面の近くに咲く、ヒメツルソバに来ていた本種をツバメシジミとばかり思って撮影して、自宅へ戻ってパソコンでそのファイルを開いてみて、クロマダラソテツシジミであったので驚きました。それからは、秋にシジミチョウを見ると本種ではないかと注視するようになったのです。
 本種は南に住むチョウです。
 2001年4月に発行された「離島大好き 最終ガイド 沖縄・宮古編」(蝶研出版 という書には、「1992年に那覇空港で発見、はじめて記録された。その後、19993年まで秋から早春にかけて発生が繰り返された確認されたが、その後途絶えた。」 wikipediaによると、「幼虫はソテツなどソテツ属の若葉を食べる。インドから中国南部、インドシナ半島、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾に分布し、21世紀には日本の南西諸島から関東地方で見られるようになったが、おそらく南西諸島以外では越冬できず、夏から初冬に侵入して増殖することを繰り返している。」と記されています。
 私のバイブルである「原色日本蝶類図鑑」(川副昭人・若林守男 共著 白水隆 監修 保育社 1976年初版)には本種は記載されていません。
 このチョウは、関東で見られるアカボシゴマダラ(中国の亜種)やホソオチョウのように人為的に日本に連れて来られたのではなく、自力で飛来し、関東でも見られるようになったのです。

  翌年はさらに多くのクロマダラソテツシジミを見る機会がありました。しかし、2022年は一度もクロマダラソテツシジミを見る機会はなかったので、やはり関東では定着は出来なかったのだろうと思っていました。 ところが、2023年は2年ぶりに近所の公園に咲くセンニチコウで本種を見つけました。この年は数が少なかったのですが、近所でも保土ヶ谷公園に咲くセイタカアワダチソウや、住宅の中に植えられたソテツの木で確認することが出来ました。

そして昨年2024年は、自宅周辺のいろいろなところで、植えられた花などに来る本種が見られ、写真を撮ることが出来ました。

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1段目左から ①10月2日 今シーズン初めて 帷子川河畔のシチヘンゲで発見 ♂ ②10月27日 保土ヶ谷区役  所
③10月31日 ご近所のお宅の鉢植えのソテツ ④11月1日 16号線横断歩道わきのプランターのハナスベリヒユの花に
2段目左から  ⑤11月3日 近所の小さな公園のニラの花で ⑥11月3日 ご近所のお宅の玄関先
⑦11月8日 保土ヶ谷区役所の玄関わきに植えられたセンニチコウで ⑧11月8日 同じく保土ヶ谷区役所 きれいな♂ 
3段目左から ⑨11月12日 保土ヶ谷区役所 ♀ ⑩11月13日 集合住宅の植込みに咲くローズマリーに
⑪11月16日 保土ヶ谷区役所のブルーサルビアに来た寒冷期型に近い♂ ⑫11月16日 同じく保土ヶ谷区役所の寒冷期型の美しい♀
4段目左から ⑬11月17日 保土ヶ谷区役所 赤いセンニチコウに来た美しい♂
⑭11月17日 同じく赤いサルビアに来た♂ ⑬と同じ個体 ⑮11月17日 保土ヶ谷区役所 寒冷期 ⑯11カ月17日  2024年に撮影したクロマダラソテツシジミの中でブルーが最も美しいと思った寒冷期型の♀

地球の温暖化を歓迎するわけではありませんが、今年の秋も南からやって来る本種を待ちたいです。