2022年5月アーカイブ: Studio YAMAKO

2022年5月29日

GW期間中の舞岡公園 5月2日

4月29日から始まったGW、今年は5月2日と6日を休めば10連休となる。ここのところ、わたくしはこの期間は遠出をしないようにしていた。
 好天で気温も高かった4月23日に舞岡公園へ行って、クロアゲハ、ジャコウアゲハ、カラスアゲハがダイコンの花やヤマツツジの花に来ていた。そしてツマキチョウ、テングチョウなど春のチョウに出会うことが出来た。
 その時にはまだ蕾だったタニウツギの花が咲く頃に、舞岡公園へ行きたいと思っていた。連休明けでは遅すぎると思い、GW中の平日である5月2日に行ってきた。駐車場も空いていて、園内を散策する人は少ない。
 4月23日は満開だったヤマツツジはすっかり花を落としてしまっていた。
 お目当てのタニウツギは5分咲きというところだった。しかし、チョウはなかなか現れてくれなかった。
 宮田池へいくと鳥を撮っておられる方が三脚を立てておられた。話しかけてこられたので、ご挨拶して、「何ミリのレンズを付けていらっしゃるのですか?」と聞いてみたところ、600mmにX2.0のテレコンを付けているとのことだった。
 そこえ、10mくらいのところにある木の小枝にカワセミが来て、止まった。Z50 に付けた18-140mmの、もちろん140㎜で撮ったが、どうにもならない。この後、飛び立っていき、池の反対側の枝に止まって、池の魚を狙っていた。嘴の下側が赤いので雌だ。
 チョウは、モンキアゲハ、ナガサキアゲハに会えず、これといった成果はなかった。

000_220502011 X700 〇舞岡公園 カワセミ♀ Z50 18-140.jpg
宮田池で餌を探すカワセミ 2022年5月2日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220502002 X800 舞岡公園 花の落ちたヤマツツジ Z50 18-140.jpg 1.花が落ちたヤマツツジ
先月の23日に来たときは満開で、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハが次々に寄ってきたヤマツツジは、すっかり花を落としてしまっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1400 ) 露出補正 なし
002_220502018 X800 ◎舞岡公園 カワセミ♀ Z50 18-140.jpg 2.宮田池のカワセミ -1
冒頭に記したように、偶然にも待つことなしに、カワセミが比較的近くの小枝に止まった。近くと言っても5m以上は離れているので、Z50に付けた18-140mmのレンズでは、これが精いっぱいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
003_220502030 X800 △舞岡公園 カワセミ♀ Z50 18-140.jpg 3.宮田池のカワセミ -2
そのカワセミはやがて飛び立った。そして宮田池を渡って反対側の木に止まった。↑ 印の上に止まっているのだが見えるだろうか?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO160 ) 露出補正 なし
004_220502042 X800 〇舞岡公園 コチャバネ Z50 18-140.jpg 4.コチャバネセセリ
コチャバネセセリの第1化が出てくるのは今頃の季節である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
005_220502054 X800 舞岡公園 タニウツギ Z50 18-140.jpg 5.タニウツギ
楽しみにしていたタニウツギは5分咲きくらいだったが、期待したモンキアゲハ、ナガサキアゲハといった黒いアゲハたちの姿は見られなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
006_220502060 X800 舞岡公園 タニウツギ Z50 18-140.jpg 6.さくら休憩所のタニウツギ
やっと復活してきた南門手前のタニウツギだが、ここでもチョウの姿は見られなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_220502065 X800 ◎舞岡公園 ジャコウアゲハ Z50 18-140.jpg 7.ジャコウアゲハ雄 -1
バラの丸の丘の先を宮田池の東側へ下りる道がある。そこにツツジの咲くところがあるが、ジャコウアゲハ雄がしばらく飛んでいて、近くの葉に止まった。大分擦れてきている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
008_220502069 X800 舞岡公園 ジャコウアゲハ Z50 18-140.jpg 8.ジャコウアゲハ雄 -2
また、別のジャコウアゲハ雄が飛来した。この個体はまだきれいだった。この日はチョウの数が少なかった。これで引き上げることにする。次の舞岡公園は5月の後半だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし


2022年5月25日

八王子城跡 クモガタヒョウモンあらわる 4月28日

この日、アオバセセリ狙いで裏高尾へ行った、晴れそうで晴れない空模様は気温も低い。だがラッキーなことに、本命のアオバセセリに早々に会うことが出来た。1頭のみであったが、撮影を楽しんだ。
 しかし、それ以外のチョウには会うことが出来なかった。木下沢へも行ってみたが、花もなく、チョウも飛ばない。そこで、いつものように八王子城跡へ廻ることにした。
 昼頃に八王子城跡の駐車場に着いた。駐車している車は少ない。車の中でパンと牛乳で昼食にする。晴れ間が広がってきて、気温も上がってきた。ウスバシロチョウが飛んでいるのが見える。運が良ければ、ここでもアオバセセリを見られるチャンスがある。
 例年よりウスバシロチョウの数が多い。ヤマツツジがきれいに咲いている。これは良さそうだと思って、歩き始めた。
 ウスバシロチョウは後で撮るとして、まず、渓谷沿いに歩いてみることにする。昨年は、2019年秋の台風19号で崩壊したところの修復工事で通行止めになっていたところも、先に進むことが出来た。
 期待どおり、ミツバウツギの花が咲いていて、アオバセセリを見ることが出来た。適期だったのだ。さらに、ハルジオンの咲く原っぱへ戻ってくると、何やらヒョウモンチョウの姿が見える。クモガタヒョウモンだった。まだ4月である。通常の出現期は5月中旬のはずだが、ずいぶん早い出現だと驚いた。思わぬ成果に満足して帰路につく。

000_220428207 X700 ◎八王子城跡 クモガタヒョウモン RX10M4.jpg
早々のクモガタヒョウモン雄 2022年4月28日 八王子城跡 八王子市

016_220428097 X800 〇八王子城跡 RX10M4.jpg 16.ウスバシロチョウ -1
ウスバシロチョウが多い。こんなに多いと反って集中して撮れない。後でゆっくり撮ることにして、先に進む。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 193mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_220428110t X800 八王子城跡 ニホンカワトンボ♂ RX10M4.jpg 17.ニホンカワトンボ
窪地になったところに小さな川が流れているが、カワトンボが飛んでいた。ニホンカワトンボと思う。wikipediaによれば、「未成熟な個体はメタリックな青緑色で、成熟した個体は腹全体に白い粉を吹く。雄の翅は橙色翅、淡橙色翅、無色翅の3タイプがあり、雌の翅は淡橙色翅と無色翅の2タイプがある。生息する地域によって翅色のタイプが異なる。未成熟のものは淡橙色翅型に近い色合いで縁紋は白色。」とある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
018_220428111 X800 八王子城跡 リュウキュウツツジ RX10M4.jpg 18.リュウキュウツツジ(琉球躑躅) -1
スマホの「Picture This」で検索したら、リュウキュウツツジと結果が出た。白い大きな花だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 84mm ISO160 ) 露出補正 なし
019_220428117 X800 八王子城跡 リュウキュウツツジ RX10M4.jpg 19.リュウキュウツツジ -2
ググッてみると、大輪の白い花を咲かせるツツジの代表種であり、花付きがよいため江戸時代から栽培され、広く庭木として使われる。 その起源には諸説あり、かつては中国からの渡来品とされたが、現在ではキシツツジとモチツツツジの交雑種とする説が根強いとあった。花弁の内側に見られるピンクの柄が見事だった。これはリュウキュウツツジの「絞り」の一種だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 187㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
020_220428123 X800 〇八王子城跡 RX10M4.jpg 20.ヤマツツジ( 山躑躅)
金子曲輪の方へ向かう園路を歩いて行くと、ヤマツツジの群落があった。この時期には何回か来ているが、こんなに見事に咲くヤマツツジを見るのは初めてだった。今年は、舞岡公園に始まり、武蔵嵐山、そしてこことヤマツツジを多く見ることが出来た。余談だが、「ツツジ= 躑躅」は難しい漢字で書けない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 16㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
021_220428124 X800 ◎八王子城跡 クロアゲハ RX10M4.jpg 21.シャガ(射干、著莪)とクロアゲハ -1
沢沿いに歩いて行くと、シャガの花にクロアゲハ雌が来ていた。以前、この場所でやはり、シャガの花にきたモンキアゲハを撮っている。舞岡公園でもシャガの花は咲いているが、チョウが来ているのを見たことがない。wikipediaを見ると、シャガは人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生するとある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 193㎜ ISO200 ) 露出補正 なし
022_220428129 X800 八王子城跡 ルリタテハ RX10M4.jpg 22.ルリタテハ
雌だと思う。産卵をしようとしてるのか、茂みの中に入って行こうとする。上手くピントを合わせることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 129㎜ ISO3200 ) 露出補正 なし
023_220428136 X800 △八王子城跡 アオバセセリ RX10M4.jpg 23.アオバセセリ
日当たりの良いところにミツバウツギが咲いていた。そして、アオバセセリを見つけることが出来た。活き活きとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220㎜ ISO200 ) 露出補正 なし
024_220428141 X800 ◎八王子城跡 アオバセセリ RX10M4.jpg 24.アオバセセリ ミツバウツギで吸蜜 -1
陽光が右前から燦燦と降りそそぐ。アオバセセリは日が当たる裏側を撮ることになってしまうが、向こう側は沢になっていて回り込むことが出来ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 125㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
025_220428150 X800 ◎八王子城跡 ミツバウツギ RX10M4.jpg 25.アオバセセリ ミツバウツギで吸蜜 -2
金属光沢のある青緑色の地に細い黒のラインが良い。肛角部の赤橙斑が輝く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 190㎜ ISO320 ) 露出補正 なし
026_220428156 X800 ◎八王子城跡 ミツバウツギ RX10M4.jpg 26.アオバセセリ ミツバウツギで吸蜜 -3
露出が難しい。+0.7段にして撮ったら、花は白くとんでしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196㎜ ISO320 ) 露出補正 +0.7段
027_220428166 X800 ◎△八王子城跡 +補正 RX10M4.jpg 27.アオバセセリ ミツバウツギを離脱
吸蜜していたミツバウツギを連写していたら、こんな写真が撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 196㎜ ISO250 ) 露出補正 +0.7段
028_220428187 X800 八王子城跡 クロアゲハ RX10M4.jpg 28.シャガとクロアゲハ -2
そろそろウスバシロチョウが翔ぶ原っぱへ戻ろうと来た道を引き返すと、さっきのシャガの花咲くところに、またクロアゲハが来ていた。翅を開いて見せてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220㎜ ISO640 ) 露出補正 +0.7段
029_220428196 X800 ◎八王子城跡 クモガタヒョウモン RX10M4.jpg 29.クモガタヒョウモン雄 -1
金子曲輪から駐車場へと戻る園路にさしかかったとき、ハルジオンで吸蜜するヒョウモンチョウを見つけた。慎重に近づいたが翔んでしまい、斜面の高いところへ行ってしまった。だが、幸運なことに、もう1頭がすぐ近くのハルジオンで吸蜜中だった。近づいてみるとクモガタヒョウモンだった。ずいぶん早い発生だなと驚いた。食草はタチツボスミレなどスミレ科である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
030_220428201 X800 ◎八王子城跡 クモガタヒョウモン RX10M4.jpg 30.クモガタヒョウモン雄 -2
羽化したばかりのピッカピカの個体だった。翅表は縁取りのない独特なの紋様である。前翅にはっきりとした黒い性標がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
031_220428213 X800 ◎八王子城跡 クモガタヒョウモン RX10M4.jpg 31.クモガタヒョウモン雄 裏面
特徴ある雲形模様の裏面を撮ろうと思い、下から狙ったが、イマイチだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220㎜ ISO160 ) 露出補正 なし
032_220428217 X800 △八王子城跡 RX10M4.jpg 32.ウスバシロチョウ 飛翔
ウスバシロチョウはたくさん翔んでいた。午後になると、ハルジオンなどによく止まり、吸蜜するようになる。飛翔は緩やかだが、なかなか翔んでいるところの写真は撮れない。これは偶然に撮れたハルジオンから飛び立つところである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 220㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
033_220428220 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 33.ウスバシロチョウ -1
3日前に武蔵嵐山へ行ったときもたくさんのウスバシロチョウを見た。今が最盛期なのだと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
034_220428230 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 34.ウスバシロチョウ -2
ほとんどが傷の全くないきれいな個体だった。。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
035_220428235 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 35.ウスバシロチョウ -3
園路の傍に広がるハルジオン咲く原っぱに個体数が多かった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 9㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
036_220428241 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 36.ウスバシロチョウ -4
これは白色の強い個体である。ウスバシロチョウは襟元(前胸部)の黄色が目立つ。一度だけ撮影したことがある北海道特産のヒメウスバシロチョウは、その部分は黄色くない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187㎜ ISO100 ) 露出補正 なし
037_220428245 X800 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 37.ウスバシロチョウ -5
ウスバシロチョウはここのところ毎年、南足柄へ撮りに行っていたが、数が少なくなり、環境も変わってきていた。今年は、3日前の武蔵嵐山と、ここで充分、代替することが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 10㎜ ISO100 ) 露出補正 なし


2022年5月21日

裏高尾のアオバセセリ 4月28日

午後から晴れるという天気予報を頼りに、ここ数年、なかなか撮れないでいるアオバセセリを狙い、裏高尾へ行った。9時には現地に着いたが、すでに車を置くところは、ほとんど満杯になっている。林道を500mほど進んでやっと止められるところを見つけることが出来た。
 朝のうちは曇り空で気温も低い。しばらくは何も翔ぶまいと思い、ゆっくり林道を進む。進むうち、20m~30m先に白い小さな花を付けた木が見えた。何か居ないかと近づいてみると、なんとアオバセセリが花から花へ飛び回っている。この日の本命に、いとも簡単に会えてしまった。
 ほかに人はいない。思う存分撮れるのだが、なかなか近寄れない。とても敏捷に翔び回る。ところがそれが幸いして、連写で撮ると生き生きとしたアオバセセリの姿を捉えることが出来た。
 10分ほどすると、いなくなってしまった。オナガアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、そしてサカハチチョウは居ないかと小一時間歩いてみたが、なにも現れてはくれなかった。
 アオバセセリがいたところへ戻ってくると、ひとり愛好家のかたがおられた。アオバセセリがいたことを話し、しばらく4っの目で飛来して来ないかと探してみたが、なかなか現れない。その間、いろいろと言葉を交わしていると、その方はなかなかのベテランだった。宮古島のイワカワシジミのポイントや、扇沢のクモマツマキチョウのポイントなどよくご存じであり、30分ほど情報交換をさせていただいた。八王子城跡へ行って見ると告げ、11時半ごろに、私はその場を離れる。アオバセセリが現れて、その方にも撮影のチャンスが来ることを祈る。

000_220428076 X700 △◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg
ミツバウツギの花から花へと翔び回るアオバセセリ 2022年4月28日 東京都八王子市

001_220428032 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 1.アオバセセリ -1
9時20分、林道に車を置いて歩き始めて間もなく、小さな白い花が咲く木が目に付いた。こんなところにミツバウツギがあったのかと思い、傍に寄って行ったところ、敏捷に翔ぶチョウがいた。アオバセセリとすぐわかる。アオバセセリを見るのは久し振りだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 114mm ISO1250 ) 露出補正 なし
002_220428042 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 2.アオバセセリ -2
アオバセセリを最後に撮ったのは、長池公園で、2017年5月2日だった。裏高尾や、八王子城跡では5年以上もアオバセセリに会っていない。この日はラッキーであった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
003_220428047 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 3.アオバセセリ -3
少し近くの花に止まってくれた。肛角部の赤橙色が目立つが、下唇髭の赤橙色もなかなかである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1600 ) 露出補正 なし
004_220428053 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 4.アオバセセリ -4
連写で撮っていると、いきいきとしたシーンが撮れることがある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220428001 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 5.アオバセセリ -5 翅表
アオバセセリの翅表はなかなか撮れない。雌雄の同定は私には難しいが、雄に比べ雌の方が後翅外縁の黒い帯が幅広いというので、この個体は雌かもしれない。動体ブレもあるが、ピントが甘かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
006_220428002 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 6.アオバセセリ -6 翅表
こういう位置で、ミツバウツギの花にアプローチしているところを連写で撮ると、表側が撮れるチャンスがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
007_220428009s X800 〇裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 7.アオバセセリ -7
全て同じ個体である。きれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
008_220428017 X800 △裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 8.アオバセセリ -8
花から花へと忙しく翔び回る。Z50 では望遠端140mmで撮っているが、ちょっと苦しい。トリミングしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
009_220428018 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 9.アオバセセリ -9
しっかりと花を摑んで吸蜜している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
010_220428079 X800 〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 10.アオバセセリ -10
再び RX10M4 に持ち替えて撮る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
011_220428081 X800 ◎裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 11.アオバセセリ -11
「フィールドガイド 日本のチョウ」に、「雄では後脚の脛節に褐色の長毛の束があり、雌では毛束とならずにまばらな長毛となることにより判別が可能」とある。どうやらこの個体は雌のようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO800 ) 露出補正 なし
012_220428082 X800 △〇裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 12.アオバセセリ -12
これはこの日撮った私の好きなショットだ。生き生きとしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
013_220428083 X800 裏高尾 アオバセセリ RX10M4.jpg 13.アオバセセリ -13
15分近く撮影を楽しませてくれたが、このショットのあと、どこかへ行ってしまった。しばらく待つが戻っては来なかった。この日、裏高尾ではこのアオバセセリしか撮れなかった。沢に沿って小仏城山のほうへと歩いて行って見た。かっては川沿いに咲いていたミツバウツギの花は全く見られない。2019年の秋の台風の被害もあった。アオバセセリは年2回の発生で7月~8月にまた、出てくるようだが私は夏のアオバセセリを見たことがない。だんだんと天気も良くなり、気温も上がってきた。午後からは八王子城跡へ行って見よう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO1000 ) 露出補正 なし
014_220428090 X800 裏高尾 整備された散策路 RX10M4.jpg 14.整備された林道
小仏城山への林道は、2019年秋の台風で被害があったが、写真のように再整備されている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 14mm ISO640 ) 露出補正 なし
015_220428027 X800 裏高尾 ラショウモンカズラ Z50 18-140.jpg 15.ラショウモンカズラ(羅生門葛)
路傍の花を撮っているご夫婦がいた。何という花か聞いてみるとラショウモンカズラと教えて下さった。山地の林内の湿った場所や渓流沿いに自生するという。名前の由来は、この花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO4500 ) 露出補正 なし


2022年5月17日

武蔵嵐山 ホソオチョウとウスバシロチョウ 4月25日

ホソオチョウにはちょっと遅いかな、ウスバシロチョウには少し早いかな、と思いつつ好天に誘われて、武蔵嵐山へ出かけた。自宅から、保土ヶ谷バイパスを走り、東名横浜から東名高速に入ったが渋滞はなく、快適なドライブとなった。昨年は、トイレだけしか開いていなかった狭山PAも、全面オープンされていて、入ってくる車の数も多い。
 関越を東松山で下りた。そこからまだ、30分弱かかる。10時に武蔵嵐山のオオムラサキの森活動センターの駐車場に着いたが、なんと、ここも月曜日は休館日で駐車場に入れなかった。しかし、この辺りはまだ空き地もあって、何とか車を停めることが出来た。
 都幾川の側からフィールドに入る。ツマキチョウが翔んでいた。ウスバシロチョウが翔ぶエリアには、すでに3人ほど先客がった。「おはようございます。お邪魔します」と声を掛けて、ウスバシロチョウを追う。午前中の早い時間は、なかかな花には止まらない。
 いま、NHKの大河ドラマで、鎌倉幕府の御家人として登場する畠山重忠が住んだという菅谷館跡の草原へ移動した。タイミングが合えば、あちらこちらでふわふわと翔んでいる姿が見られるが、この日は、たまにウスバシロチョウがが翔んでくるものの、ホソオチョウの姿は見られない。やっと、1頭探し出したが活動が不活発なので探しにくい。
 再びウスバシロチョウのエリアに戻る。12時近くなっていたが、ハルジオンの花で吸蜜する個体も多くなった。一昨日は舞岡公園でツマキチョウを撮ったが、この日はホソエガラシに産卵しようとする雌が多かった。そのあと、都幾川の河原を歩いてみたが、成果は得られなかった。

000_220425018 X700 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg
やっと見つけたホソオチョウ雌 2022年4月25日 埼玉県武蔵嵐山

001_220425104 X800 △武蔵嵐山 ホソエガラシ RX10M4.jpg 1.ツマキチョウ雌 -1
この日最初に撮ったチョウは、アブラナ科のホソエガラシに産卵しようとアプローチするツマキチョウだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220425116 X800 ◎武蔵嵐山 ピラカンサ RX10M4.jpg 2.ウスバシロチョウ雌 -1
ウスバシロチョウがピラカンサの小枝の葉に止まって、ストローを伸ばして吸蜜している。よく見ると交尾嚢を付けている。もう雌が発生しているのだ。本種の発生時期は年々早まっているように思える。ピラカンサは和名を常磐山査子(トキワサンザシ)という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 160mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_220425128 X800 ◎武蔵嵐山 ピラカンサ RX10M4.jpg 3.ウスバシロチョウ雌 -2
同じ個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 73mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_220425132 X800 ◎武蔵嵐山 交尾嚢 ピラカンサ RX10M4.jpg 4.ウスバシロチョウ雌 -3
この画像では交尾嚢がはっきりと見える。多くのウスバシロチョウは翔び回っていて、なかなか撮影チャンスがない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 201mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220425146 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 5.アゲハ雄 -1
ウスバシロチョウガ翔んでいるエリアから、菅谷館跡へと歩いて行く途中に咲くツツジにアゲハがやってきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 121mm ISO200 ) 露出補正 なし
006_220425144 X800 △武蔵嵐山 交尾嚢 ピラカンサ RX10M4.jpg 6.アゲハ雄 -2
連写していたら、翔び立っていった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 121mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_220425155 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 7.ホソオチョウ雌 -1
菅谷館跡の広い草原にきた。食草であるウマノスズクサなども生えていて、発生のタイミングが合うとあちらこちらで多くの個体がふわふわと翔んでいるのがみられる。それらほとんどが雄であるが、この日は雄の姿が見えなかった。雄の発生の第一陣は既に終わってしまったようだ。これはやっと見つけた雌である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 53mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220425157 X800 ◎武蔵嵐山 RX10M4.jpg 8.ホソオチョウ雌 -2
以下の写真を含め同じ個体である。本種は人為的に持ち込まれた外来種で原産地は韓国であろう。何年か前に韓国旅行をしたときに、目撃したことがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/640秒 175mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220425004 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 9.ホソオチョウ雌 -3
アカボシゴマダラと同じく外来種ではあるが、美しい姿をしているので、つい撮りたくなってしまうチョウだ。日本で成虫は4月から11月近くまで発生を繰り返すようである。季節による斑紋の違いはないように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220425035 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 10.ホソオチョウ雌 -4
周囲の環境が分かるように広角端で撮った。菅谷館跡は鎌倉時代の有力御家人である畠山重忠が文治2年(1187年)までには住み始めていたと言われる中世の大事な遺跡である。元久2年(1205年)、武蔵国二俣川合戦の際、重忠はこの館から出陣したことが鎌倉幕府の記録「吾妻鏡」に記されている。武勇の誉れ高く、その清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称されたという。畠山重忠像は菅谷館跡・二ノ郭の土塁上に、昭和4年(1929)に造られた竹筋コンクリート製の像建っている。平成23年度に嵐山町の文化財に指定された。昭和48年(1073年)5月、関東の有力豪族である畠山氏の館に起源をもつ城館跡として国の史跡に登録され、平成20年(2008年)3月には比企城館跡群菅谷館跡と名称が変更された。写真の左側に見える建物は埼玉県立嵐山史跡の博物館である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
011_220425041 X800 〇武蔵嵐山 ホソオチョウ♀ Z50 18-140.jpg 11.ホソオチョウ雌 -5
この日、ホソオチョウを見かけたのはこの1頭のみだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
012_220425173 X800 ◎アゲハ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 12.アゲハ雄 -3
菅谷館跡の原っぱに咲くカントウタンポポにアゲハが来て吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 201mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220425178 X800 ◎アゲハ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 13.アゲハ雄 -4
タンポポからタンポポへと飛び回る。次に止まったこの花には、何かの幼虫がいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 206mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220425053 X800 ◎武蔵嵐山 ウスバシロチョウ Z50 18-140.jpg 14.ウスバシロチョウ -1
ウスバシロチョウのいるエリアに戻ってきた。12時を少し回った頃だが、この時間になるとハルジオンの花によく止まって吸蜜をするようになった。雌のように見えるが定かではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
015_220425209 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 15.ツマキチョウ雌 -2
ツマキチョウの雌は、産卵する食草を探しているからだと思うが、雄に比べて飛び方が緩やかである。野生のホソエガラシ(細柄芥子)に絡んでいく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_220425219 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 16.ツマキチョウ雌 -3
同じ個体。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 なし
017_220425225 X800 ◎ツマキチョウ 武蔵嵐山 RX10M4.jpg 17.ツマキチョウ雌 -4
同じ個体。産卵している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 160mm ISO160 ) 露出補正 なし
018_220425079 X800 ◎武蔵嵐山 ウスバシロチョウ  ハルジオン Z50 18-140.jpg 18. ウスバシロチョウ -2
ウスバシロチョウは個体数が多く、次々と視界に現れる。陽光を浴びて活発に翔び、ハルジオンの花に摑まっては吸蜜をしている。雌雄は確認できないものの、すでに雌が多く発生している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
019_220425099 X800 〇武蔵嵐山 都幾川 Z50 18-140.jpg 19.都幾川(ときがわ)の河原
菜の花の咲く都幾川の河原から、下流方面を眺める。都幾川は、埼玉県西部を流れる荒川水系の一級河川である。地図を見てみると、この周辺にはまだまだチョウの撮影に適したところがありそうだ。早春が良いかもしれない。午後1時、車を停めたところに戻り、車中でパンと牛乳で昼食にして、帰路についた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3  1/640秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし


2022年5月13日

舞岡公園に春が来た(続き)4月23日

11時になると汗をかくほど暖かくなってきた。
 南門から歩いてきて、北門を過ぎてしばらくすると、休耕畑から狐久保へ抜ける左に行く小路があるが、その休耕畑に咲くダイコンの白い花にジャコウアゲハの雄が来ていた。ツマキチョウや、ベニシジミも飛ぶ。しばらくここで撮影を楽しんだ。
 そして帰りがけには、朝来たときに、けやき広場の辺りで、気温が上がれば、きっと黒いアゲハたちが来るだろうと期待していたヤマツツジの花にクロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハが次々にやってきて、楽しませてくれた。

000_220423205 X700 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg
休耕畑でダイコンの花に飛来したジャコウアゲハ 2022年4月23日 横浜市戸塚区 舞岡公園

017_220423086 X800 〇舞岡公園 カントウタンポポ Z50 18-140.jpg 17.狐久保
公園の北門への道を左に折れて、ツマキチョウや、ベニシジミを探しながら、休耕畑とミズキ休憩所の丘の間の小径を歩く。突き当りが狐久保というところだ。写真のような原っぱになっている。ここで見られるチョウは、スジグロシロチョウ以外ほとんどないが、まだ発生してきていないようだ。カントウタンポポが咲いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
018_220423095 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 18.ジャコウアゲハ雄 -1
狐久保まで行って、休耕畑の入り口まで戻ってきた。休耕畑にダイコンの花が咲いていたが、そこに黒いアゲハが来ていた。ジャコウアゲハの雄だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 ) 露出補正 なし
019_220423105 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 19.ジャコウアゲハ雄 -2
なかなか、落ち着いて撮らせてくれない。チョウまでの距離が3~4mある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
020_220423112 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 20.ジャコウアゲハ雄 -3
しばらくダイコンの花の周りを飛び回って草の葉に止まる。左側後翅が少しちぎれているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし
021_220423136 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 21.ベニシジミ -4
ベニシジミが多く飛ぶようになった。ここまで近寄って撮れたら、このレンズもまずまずである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 57mm ISO720 ) 露出補正 なし
022_220423145 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 22.ベニシジミ -5
広角端で撮った。もう少し絞ると背景がはっきりすると思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 18mm ISO110 ) 露出補正 なし
023_220423150 X800 △舞岡公園 Z50 18-140.jpg 23.ジャコウアゲハ雄 -4
ダイコンの白い花には2頭のジャコウアゲハが来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
024_220423167 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 24.ジャコウアゲハ雄 -5
吸蜜中の雄に別の雄がぶつかるように接近している。2頭ともきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
025_220423192 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 25.ツマキチョウ雄 -2
狐久保への小径のタンポポにツマキチョウが来た。ゆっくり吸蜜を始めるのを待つ。この日はたびたびツマキチョウの姿を見たが、なかなかシャッターチャンスがなかった。 

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
026_220423199 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 26.ツマキチョウ雄 -3
前の写真と同じ個体。落ち着いて吸蜜してくれている。少しずつ近づいてシャッターを切って行った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
027_220423220 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 27.ジャコウアゲハ雄 -6
12時が過ぎた。そろそろ引き上げようと思い、来るときに見てきたヤマツツジに黒いアゲハが来ていることを期待して駐車場へと向かう。そのヤマツツジに絡んでいたジャコウアゲハが、飛び疲れたのか近くの葉の上に止まった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO250 ) 露出補正 なし
028_220423224 X800 ◎舞岡公園 クロアゲハ Z50 18-140.jpg 28.クロアゲハ雄 -1
今度はクロアゲハが来た。小さい。後翅前縁の白い帯が鮮やかだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 ) 露出補正 なし
029_220423235 X800 ◎舞岡公園 クロアゲハ Z50 18-140.jpg 29.クロアゲハ雄 -2
前の写真と同じ個体である。損傷のないきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし
030_220423237 X800 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 30.ジャコウアゲハ雄 -7
別のジャコウアゲハが飛んできて、しばらく吸蜜もせず、ヤマツツジの周りを飛び回っていたが、また、同じように近くの葉の上に静止した。羽化したてのようなきれいな個体だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
031_220423251 X800 〇舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 31.カラスアゲハ雄 -1
今度はカラスアゲハが飛来し、ヤマツツジの花で吸蜜を始めた。偶然に私の立っている位置が良くて、開翅シーンをほぼ正面から撮ることが出来た。ミヤマカラスアゲハかと見紛うほど鮮やかだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 78mm ISO220 ) 露出補正 なし
032_220423252 X800 ◎舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 32. カラスアゲハ雄 -2
前の写真と同じ個体である。少しトリミングしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO220 ) 露出補正 なし
033_220423255 X800 ◎舞岡公園 カラスアゲハ Z50 18-140.jpg 33.カラスアゲハ雄 -3
今度は裏面を見せてくれた。残念だがミヤマカラスアゲハではないことを確認。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
034_220423260 X800 ◎舞岡公園 ジャコウアゲハ Z50 18-140.jpg 34.ジャコウアゲハ雄 -8
さっき葉っぱの上で静止していた個体と思われるジャコウアゲハがヤマツツジの花に絡んできた。このあと、モンキアゲハ、ナガサキアゲハが来ないかと思ってしばらくねばってみたが、現れなかった。やはり、時期がまだ少し早いのかなと思う。しかし、この日は舞岡公園では久しぶりに満足できる成果だった。最低気温17℃、最高気温26℃という気温の高さがチョウの活動を活発にさせたのだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 ) 露出補正 なし


2022年5月 9日

舞岡公園に春が来た 4月23日

4月11日にツマキチョウを撮ろうと思って小石川植物園で出かけたが、事前チェックを怠り、あいにくの休園日だった。その後、所用も重なり、天気も悪く気温も低い日が続いていた。せっかく晴れた19日は運転免許の高齢者講習で動けなかった。それからまた2日間ほど天気が悪く、良い天気となった22日は他に予定が入っていた。
 4月23日、土曜日だったが、手に入れたZ50に18mm-140mmのレンズを付けて、チョウの写真を撮ってみようと思い、舞岡公園へ出かけた。土曜日なので車が停められなくなると面倒だと思い、少し早めに出発した。10時前には晴れてきて、その後、気温は26℃まで上がる。
 今年になって初めて舞岡公園に来たのは、2月1日だった。その時は南門から古民家の手前まで散策路が工事中だった。その工事も終わり、散策路はでこぼこがなくなり、とてもきれいに整備されていた。
 9時ごろ駐車場に着いたのだが、まだ気温は低い。トラフシジミの春型でもいないかと、もみじ休憩所の方を歩いてみた。トラフシジミはいなかったが、可愛いリスにあった。小さかったのでニホンリスかもしれない。戻って、南門から整備された散策路を歩き始める。タニウツギが蕾を付けていた。この時間はまだチョウは飛ばないだろうと、のんびりと歩く。
 10時近くなって、谷戸の田んぼの畔にベニシジミが飛ぶようになった。古民家の鯉のぼりを眺め、休耕畑から狐久保へと歩く。休耕畑に植えられたダイコンの花に、ジャコウアゲハがきていた。ツマキチョウも見られる。ただ、柵があって近づくことが出来ない。このダイコンの花と、狐久保への小径に咲くハルジオン、タンポポで吸蜜するベニシジミ、ツマキチョウを撮った。
 帰りがけに、けやき広場の辺りに咲く1本のヤマツツジに、クロアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハが次々にやってきて、楽しませてくれた。ただなかなか落ち着いて花にとどまってはくれなかった。

000_220423047 X700 舞岡公園 Z50 18-140.jpg
古民家の庭に泳ぐ鯉のぼり 2022年4月23日 横浜市戸塚区 舞岡公園

001_220423001 X800 舞岡公園 ヤマツツジ Z50 18-140.jpg 1.ヤマツツジ
まだ、気温も低いのでチョウは飛ばないだろうなと思い、のんびりと南門へ歩いて行く。けやき広場が終わる辺りに1本のヤマツツジがあり、満開だった。舞岡公園には春にも何回か来ているのに、今までこのヤマツツジになぜ、気が付かなかったのだろうか。これは、昼頃になればきっと黒いアゲハたちが来るのではないかと思いながら歩く。 ヤマツツジは 日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは分布域がもっとも広いという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 ) 露出補正 なし
002_220423004 X800 舞岡公園 ドウダンツツジ Z50 18-140.jpg 2.ドウダンツツジ(灯台躑躅)の花
馬酔木に似たような白い花が咲いていた。最近、スマホで花の写真を撮ると、検索してその花の名前を示してくれる「Picture This」というアプリをインストールした。初めて見るこの小さな白い花をスマホで撮ってみた。答えはドウダンツツジだった。後でパソコンでドウダンツツジの花を調べてみると、確かにそのようだ。ご承知のよう、市街地に植えられている本種は、10月中旬から11月上旬頃、温暖な地では11月中旬から12月中旬頃にまっ赤に紅葉する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
003_220423010 X800 舞岡公園 リス Z50 18-140.jpg 3.タイワンリス
トラフシジミはいないだろうなと思いつつ、もみじ休憩所へ行くと、小さなリスがいた。舞岡公園はタイワンリスが多いが、今まで見てきた個体より体が小さい。ニホンリスかもしれないと思ったが、耳が丸くて小さいのでやはりタイワンリスだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO3200 ) 露出補正 なし
004_220423023 X800 舞岡公園 タニウツギ蕾 Z50 18-140.jpg 4.タニウツギの蕾
さくら休憩所にタニウツギの木がある。以前はもっと木に勢いがあり、5月の初めには多くの花が咲かせ、モンキアゲハや、ナガサキアゲハが吸蜜に来ていたが、10年ほど前に枯れてしまって花が咲かなくなっていた。手を入れられたとみえ、一昨年あたりからわずかだがまた花を咲かせるようになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO800 ) 露出補正 なし
005_220423027 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 5.ヤマフジ(山藤)
南門から園内に入り、古民家の方へと歩く。野鳥の鳴き声が聞こえる散策路の右側(南西)にはヤマフジが咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 ) 露出補正 なし
006_220423029 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 6.谷戸の田植え体験
毎年4月になると、舞岡公園小谷戸の里のイベントとして、谷戸の田んぼで 米作りを体験する「こども谷戸教室・親子自然教室 」がはじまる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO125 ) 露出補正 なし
007_220423026 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 7.整備された散策路
2月1日に来たとき、古民家の手前までの散策路が工事中で通行止めになっており、南門は閉められていて、工事中の立札には東門から入園して欲しいと書かれていた。この日は工事も終わり、緩やかに坂は整備され、でこぼこがなくなり、とても歩き易くなっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO110 ) 露出補正 なし
008_220423031 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 8.ベニシジミ -1
9時50分、谷戸の畦道を歩いていたら、ベニシジミが飛び立った。春型は前翅のオレンジ色が鮮やかできれいだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
009_220423036 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 9.ツバメシジミ雄
春先はヤマトシジミ、ルリシジミよりツバメシジミを多く見る。鮮やかなブルーだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 ) 露出補正 なし
010_220423039 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 10.ヒメウラナミジャノメ
ジャノメチョウの仲間では春一番に出てくる種だ。年3~4回発生する。よく見ると、特に裏面は、なかなか凝った模様をしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO450 ) 露出補正 なし
011_220423046 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 11.テングチョウ雄
その年生まれのテングチョウが出てくるのは5月に入ってからと思っていたが、もう飛んでいた。羽化直後は吸水行動を盛んに行うのが見られる。ローアングルで撮ろうと思ったが、逃げられてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 ) 露出補正 なし
012_220423055 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 12.古民家の五月人形
古民家(旧金子家)の母屋には5月に人形が飾られていた。どなたか寄贈される方がいるのだろうか、毎年、その人形の数が増えているように見える。この古民家は明治後期に建てられ、平成6年(1994年)に移築復元されたそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f4 1/250秒 34mm ISO6400 ) 露出補正 なし
013_220423058 X800 舞岡公園 シロヤマブキ Z50 18-140.jpg 13.シロヤマブキ(白山吹) 前述した「Picture This」で検索したら、シロヤマブキと出た。春にヤマブキの花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木で、花が同じ季節に咲くヤマブキの花に似ていることから名づけられたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f8 1/1000秒 125mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220423068 X800 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 14.ハルジオン(春紫菀)にきたベニシジミ
2月1日に来たときに比べ、ハルジオンの花が多く咲いていた。ハルジオンはチョウが好む花のひとつである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220423078 X800 ツマキチョウ 舞岡公園 Z50 18-140.jpg 15.ツマキチョウ雄 -1
田んぼと散策路の間に咲いていたムラサキケマン(紫華鬘)の花にツマキチョウが絡んでいた。ツマキチョウは4月11日に小石川植物園に撮りに行ったが、あいにく休園日だったため、これが今年初めて見る個体である。見つけにくいが画面左下にいる。RX10M4であればもっと引き寄せられるのだが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 ) 露出補正 なし
016_220423081 X800 〇舞岡公園 Z50 18-140.jpg 16.ベニシジミ -2
このレンズの望遠端は140mmだが全域レンズ先端から30cmくらいまでは寄れるので、ベニシジミの前翅長は1.5 cmほどと小さいがトリミングなしでこの程度までは撮れる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 ) 露出補正 なし


2022年5月 5日

成田市さくらの山 4月13日

学生時代、私は卓球部に籍を置いたが、そのOB有志で年3回、成田空港の近くのオークヒルズ・カントリークラブでゴルフコンペが続いている。その第49回が4月14日に開催されたのだが、大阪にお住いの最年長の先輩が久しぶりに参加されるということで、桐生、京都、広島、名古屋からも集まり、ほぼ90歳の先輩4名とその奥様を含め、成田のホテルに泊まり前夜祭が行われ、19名が参加した。翌日は総勢33名のコンペだ。第1回は31名が参加して、2005年8月10日開催され、以来、同じメンバーで幹事をしてくれている。感謝だ。
 前夜祭は夕方集合だったが、その前に成田市さくらの山というところへ行って見ることにした。コロナ禍で飛行機の離着陸の頻度はどうなのかと危惧したが、心配することはなかった。
 ところが、Nikon Z 50 で撮ったのだが、大失敗をしてしまった。私はシャッタースピード下限を1/500秒に設定してプログラムオートで撮るのだが、ケースから取り出した時、ダイアルが動いてしまいシャッタースピード優先になっていた。しかもそのシャッタースピードは1/100秒である。その日に泊るホテルに入ってから気が付くありさまで、お粗末である。その結果、ほとんどがf22以上になってしまっていた。デジタルカメラでは絞りすぎは禁物だ。その理由は回折現象による解像感の低下が起こるからだ。従って本来ならもっとクリアに撮れるシーンがボヤっとなってしまった。反省。
 wikipediaによれば、成田市さくらの山は、成田国際空港のA滑走路16R至近の高台に位置する。元々ただの空き地で、一部の人にだけ知られていた航空機観覧スポットであった。その後、成田市が新東京国際空港公団(後の成田国際空港株式会社)と土地の無償貸借契約を結んで公園として整備した。地元住民らで組織する「さくらの山管理企業組合」が指定管理者として運営を担当している。
 公園の展望デッキからは、A滑走路を離着陸する飛行機を間近で見学する事が出来る。そのため、家族連れや航空ファンが訪れ、スポッティングや撮影が行われる。「千葉眺望100景」のひとつにも選ばれているそうだ。周囲には散策路が設けられ、花が植えられ、散歩をするのにもよい。

000_220413071 X700 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg
成田国際空港のA滑走路に着陸する全日空スターアライアンス機 2022年4月13日 千葉県成田市

001_220413001 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 1.離陸するデルタ航空機
日本国内では最長の4,000mある A滑走路の北側の端に成田市さくらの山がある。この場所は北風の時は離陸する飛行機の真下になり、南風の時は着陸する飛行機の真下になる。この日飛行機は北から南へと離陸していった。駐機場から出てきた飛行機は、A滑走路の北の端、すなわち、さくらの山のすぐ近くから発進していき、2kmほど先で離陸していく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f20 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
002_220413005 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 2.デルタ航空機の離陸
A滑走路の北の端で一旦停止し、すぐエンジンをふかして離陸していった。地面を離れるところは遠い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
003_220413007 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 3.エアーチャイナ(中国国際航空)機
エアーチャイナのエアバスA330-300 が駐機場から出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
004_220413010 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 4.エアーチャイナ(中国国際航空)機 離陸開始
向きを整え、一旦停止する。離陸に必要な距離は、実際には搭載燃料や乗客の数、そして天候にも左右されるが、ボーイング737などの小型ジェット機は約1800m、ボーイング767などのワイドボディ機は約2000m、ボーイング747やA380などの大型機は3000m程度の距離が必要となる。A330-300はワイドボディの双発ジェット旅客機で、座席総数311の中型機の部類に入る。2015年7月現在、1,095機のA330が民間航空路線に就航しているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
005_220413018 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 5.ジェットスター航空機
ジェットスター航空(Jetstar Airways)は、オーストラリアのメルボルンに本社をおく国内線・国際線格安航空会社である。カンタス航空が、格安航空会社の現ヴァージン・オーストラリアに対抗するために設立した。カンタス航空グループ、日本航空(JAL)、三菱商事の3社が3分の1ずつ出資しての設立が予定され、2011年に設立されたジェットスター・ジャパン株式会社はA320を25機保有している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
006_220413026 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 6.ピーチ・アビエーション機 -1
wikipediaによれば、Peach Aviation株式会社は、関西国際空港を拠点とする日本の格安航空会社(LCC)である。ブランド名をPeach(ピーチ)としている。ANAホールディングス株式会社の連結子会社。2019年10月に同じANAグループ傘下のLCCであったバニラ・エアと経営統合したことにより、日本国内では最大規模を誇るLCCに成長した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
007_220413027 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 7.ピーチ・アビエーション機 -2
機体にJA828Pという番号が見える。A320-214だ。この機材は2019年7月に登録されたようだ。ビーチ・アビエーションの機体のデザインは、ニール・ディナーリによるものだそうだ。現在運用中の機材は36機(A320-214 A320-251N)である。2021年12月に日本初エアバスA321LRを受領、関西国際空港に到着した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220413033 X800 成田市さくらの山 ハナダイコン Z50 18-140.jpg 8.ハナダイコンの花畑
成田市さくらの山は公園になっている。周囲にはサクラが咲き、公園の中央にはハナダイコンの紫色の花がきれいに咲く花壇がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f11 1/100秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
009_220413044 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 9.フィリピン航空機
フィリピンのナショナル・フラッグ・キャリアである。イギリス・スカイトラックスによる航空会社の格付けで、「ザ・ワールド・フォー・スター・エアラインズ(The World's 4-Star Airlines)」(4つ星)の認定を得ているという。ここ機体はA321のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220413048 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 10.枝垂れ桜
サクラはほとんど終わってしまっていたが、枝垂れ桜がまだ花を残していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f16 1/100秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
011_220413053 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 11.京成電鉄
すぐそばを京成電鉄の電車が走っている。その音に、飛行機が着陸してくるのかと間違えてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f10 1/100秒 48mm ISO100 ) 露出補正 なし
012_220413058 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 12.キャセイ・パシフィック ・カーゴ
今度はほんとに飛行機が着陸態勢で下りてきた。CATHAY PACIFIC CARGO の文字が見える。CTHAY PACIFICは香港のフラッグ・キャリアであり、香港を拠点とする航空会社。ジャンボジェットというボーイング747の貨物輸送機である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 47mm ISO100 ) 露出補正 なし
013_220413064 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 13.ジャンボジェット機 着陸
旅客用のジャンボジェット(B747)は全くと言ってよいほど見られなくなった。1970年のデビュー以来、「ジャンボ」の愛称で親しまれてきたボーイング747旅客型の生産がひっそりと終わろうとしている。 燃費が良く騒音がより小さい新鋭機に押され、表舞台から立ち去る時が目前に迫っているようだ。現在、JALの747型機は全て引退しており、ANA(全日空)からも旅客型の747はすべて引退している。日本のエアラインや航空自衛隊が保有する現役の旅客型747は日本国政府専用機のみが残っていた。その政府専用機も、2019年(平成31年)4月よりB777-300ER型の政府専用機が運用されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 47mm ISO100 ) 露出補正 なし
014_220413066 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 14.アエロロジック機
今度は出発便である。初めて見る航空会社の名称だった。アエロロジック(AeroLogic)は、ドイツ、ライプツィヒ近郊のシュコイディッツを拠点とする貨物航空会社。DHLエクスプレスとルフトハンザ・カーゴの合弁事業として設立された.。ボーイング777のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f25 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220413074 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 15.着陸する全日空機 -1
今度は全日空のスターアライアンス機が着陸してきた。大きい。ボーイング787だ。次世代の長距離用中型ワイドボディ機。両翼にそれぞれ1基ずつ、計2基のターボファンエンジンを装備する双発機である。愛称は「ドリームライナー(Dreamliner)」という。全日空で就航して10周年になるそうだ。スターアライアンスは、1997年に5つの航空会社によって設立された世界初の航空連合という。現在、スターアライアンスには26の航空会社が加盟している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f22 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
016_220413076 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 16.着陸する全日空機 -2
ぐっと機首を下げて、着地した。海外旅行をして、何回か現地の航空会社の飛行機に乗る機会があったが、衝撃の少ない上手な着陸をすると、客席から一斉に拍手が起こった、日本では経験したことがないので、とても印象的だったのを思い出す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f29 1/100秒 140mm ISO100 ) 露出補正 なし
017_220413083 X800 成田市さくらの山 Z50 18-140.jpg 17.東京都交通局の車両
飛行機の撮影は終わりにして、成田市さくらの山を少し歩いてみた。推定樹齢200年というソテツの木があった。そのソテツは、第30代内閣総理大臣であった斎藤實元首相のお孫さんである斎藤進一氏から、成田市に寄贈されたという。私は、自宅近くで秋にクロマダラソテツシジミを見るようになってソテツの木に興味を持つようになった。京成電鉄の跨線橋まで行って見た。金網越しに撮った。この車両は東京都交通局の車両である。都営三田線が京成本線に乗り入れているのだ。そろそろこの夜宿泊をするホテルへ入ろうと思い、成田市さくらの山を引き上げることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3
プログラムオートで撮影  ( f14 1/100秒 110mm ISO100 ) 露出補正 なし


2022年5月 1日

小石川後楽園 4月11日

ここのところ良い天気が続いている。この日も悪くない。気温も上がりそうだ。
 東京大学大学院理学系研究科附属植物園である小石川植物園へツマキチョウの写真を撮りに行こうと、横浜から京浜急行、都営浅草線、都営三田線と乗り継いで白山で下車、10分ほど歩いて、門までたどり着く。ところが門は閉まっている。月曜日は休園日だったのだ。事前にチェックしておらず、失敗だ。それなら、目黒の都立自然教育園へ行こうと思い、念のためスマホで調べてみたところ、そこも月曜日は休園日である。
 しかたなくいったん白山駅まで戻り、どうしようかと考えた結果、この近くにある都立文化財庭園である、特別史跡・特別名勝の小石川後楽園へ行って見ることにした。都営三田線を一駅乗って春日で下りた。駅から白山通りに上がって、左を見たところ、蒟蒻閻魔(常光山源覚寺)が目に入った。お参りしていく。
 源覚寺の前の通りを南へ、東京ドームに向かって歩く。三叉路になっている後楽園駅前交差点を右(西)へ歩いて行くと、小石川後楽園の築地塀が見えてきた。塀に沿って、左に曲がると小石川後楽園の入り口があった。丁度12時になっていた。
 小石川植物園から小石川後楽園に変更したが、間違えてくる人もいるらしい。それこそ、月曜日だったためか園内は人は少なく静かだった。
 約1時間半歩いて、ひと汗かいた。ここはチョウの撮影は不向きである。キアゲハなども飛んでいたが、撮影できる状況ではない。庭園散策の一日になった。

000_220411098 X700 〇小石川後楽園 内庭 アオサギ Z50 18-140.jpg
小石川後楽園 内庭(うちにわ) 2022年4月11日 東京都文京区

001_220411010 X800 蒟蒻閻魔 常光山源覚寺 Z50 18-140.jpg 1.常光山源覚寺
都営三田線春日駅のすぐそばにあった常光山源覚寺。このお寺は再来年に開山400年になるそうだ。寛永元年(1624年) に定誉随波上人(後に増上寺第18世)によって創建された。本尊は阿弥陀三尊(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)。特に徳川秀忠、徳川家光から信仰を得ていたという。参拝者も多く見受けられた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 25mm ISO180 ) 露出補正 なし
002_220411002 X800 蒟蒻閻魔 常光山源覚寺 Z50 18-140.jpg 2.常光山源覚寺の焔魔堂
江戸時代には四たび大火に見舞われ、特に天保15年(1848年)の大火では本堂などがほとんど焼失したといわれている。しかし、蒟蒻閻魔像や本尊は難を逃れたそうだ。その後も、関東大震災や第二次世界大戦からの災害からも免れている。焔魔堂の手前左手にある現在の本堂は1979年に再建されたものである。閻魔堂に安置されている「えんま王木造坐像」(文京区指定有形文化財)は、文京区の調査によると運慶派の流れをくむ鎌倉時代の作と考えられ、銘文には寛文(1672年)に仏師により修復されたことが記されているそうだ(像高約1m・ヒノキ材の寄木造り)。かがみこむようにして閻魔像を拝むように手を合わせた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO720 ) 露出補正 なし
003_220411011 X800 小石川後楽園 Z50 18-140.jpg 3.小石川後楽園 北側の門
小石川後楽園の塀に沿って歩いて行くと、落ち着きのある門が見えた。後で園内図を見たが、この門の名前はなく、場所的には団体休憩所の辺りと思う。普段は使用されていないようである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 23mm ISO320 ) 露出補正 なし
004_220411019 X800 小石川後楽園 西側築地塀の石垣 Z50 18-140.jpg 4.小石川後楽園の西側築地塀
角を曲がって、後楽園の西門入り口に向かって歩く。左側に石垣が積まれた築地塀が続く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 23mm ISO320 ) 露出補正 なし
005_220411153 X800 小石川後楽園 石積 Z50 18-140.jpg 5.築地塀の覆いの瓦
築地塀の上部は瓦で覆われているが、そこにある家紋は徳川家の家紋である見慣れた三つ葉葵ではない。水戸徳川家であれば、当然、家紋は三つ葉葵だが、瓦の紋はそれとは異なる。これは六葉葵と呼ばれるもので、徳川家の裏家紋であるのだそうだ。なぜ裏家紋を使用したのか。一説に、2代光圀の時代といえば将軍は4代家綱、5代綱吉であり、政治の実権は幕府老中が握っていた。その老中たちが御三家の影響力を牽制するため、「御三家といえども、将軍家と同じ紋所を多用するは恐れ多い」と遠慮させたというが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1100 ) 露出補正 なし
006_220411017 X800 小石川後楽園 西側築地塀の石垣 Z50 18-140.jpg 6.築地塀の石垣
築地塀を支えている石垣を見ると、石に山という字を〇で囲った刻印があるのを見つけた。入り口である西門の前に来るとその説明板があった。それによると、小石川後楽園西側築地塀の石垣の一部は江戸城鍛冶橋北側外堀跡から出土した石垣の石材を使い、この後楽園が造られた江戸時代初期の「打ち込み接ぎ」と呼ばれる石積みの技法にて再現されている。石材には備中(岡山県)成羽藩主の(山) をはじめ、石垣を築いた大名を表す「刻印」や石割の際の「矢穴」が残っていると説明されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1100 ) 露出補正 なし
007_220411022 X800 小石川後楽園 西門 Z50 18-140.jpg 7.小石川後楽園西門 入り口
1629年(寛永6年)、水戸徳川家水戸藩初代藩主・徳川頼房が作庭家・徳大寺左兵衛に命じて築いた庭園を、嫡子(2代藩主)の光圀が改修、明の遺臣朱舜水(朱之瑜)の選名によって「後楽園」と命名して完成させた。名前の由来は中国の笵仲淹「岳陽楼記」の「(仁人は)天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名づけられた。1869年(明治2年)の版籍奉還により水戸藩邸は新政府によって接収され、敷地の東側に軍需工場である東京砲兵工廠が建設された。西側の庭園部分は保存されることになり、戦後、1952年(昭和27年)に文化財保護法に基づく国の特別史跡および特別名勝に指定された。(wikipediaを参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
008_220411031 X800 小石川後楽園 西門 Z50 18-140.jpg 8.小石川後楽園西門 入園受付
右手の受付で、入園料をお支払いする。65歳以上は150円だった。正午になっていた。左手に簡単な食事のできる店があった。空いてはいたが、入らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 ) 露出補正 なし
009_220411133 X800 小石川後楽園 一つ松 Z50 18-140.jpg 9.一つ松
西門出入口を入って進むと、正面に大泉水という大きな池が広がっていた。そのほとりに立派な松が植わっている。この松は一つ松と呼ばれ、琵琶湖を模した大泉水に対し、近江大津の「唐崎の一つ松」を模したと伝わる。何度か植え替えられているが、二代藩主の光圀が大切にした松と言われるとの説明板があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 ) 露出補正 なし
010_220411036 X800 小石川後楽園 Z50 18-140.jpg 10.大泉水の徳大寺岩
大泉水は後楽園の中心ともいうべき池で、蓬莱島と竹生島を配し、琵琶湖を見立てて造られたとのこと。蓬莱島の右側(南)、池のほぼ中央に大徳寺岩があり、その岩にアオサギがいた。カワウらしき黒い鳥もいる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO400 ) 露出補正 なし
011_220411038 X800 小石川後楽園 Z50 18-140.jpg 11.大泉水のサクラ
一つ松の南側、大泉水のほとりに枝垂れ桜が咲いていた。南側は外堀通りだが、大きなビルディングが建ち並ぶ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 104mm ISO200 ) 露出補正 なし
012_220411045 X800 小石川後楽園 シャクナゲ Z50 18-140.jpg 12.白いシャクナゲ
北側の白糸の滝、愛宕坂の方へ歩いて行くと白いシャクナゲが咲いていた。白糸の滝は六代治保の時に造られたそうだ。その様子が千条の白糸が垂れているように見えることから、この名がつけられたと説明されている。さらに北に歩くと、京都愛宕山の坂にならって造られた四十七段の石段があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO160 ) 露出補正 なし
013_220411048 X800 小石川後楽園 円月橋 Z50 18-140.jpg 13.円月橋
少し西側を流れる水に円月橋という石橋が見えた。水面に映る形が満月のように見えることから、円月橋という名称が付けられた。明の儒学者 朱舜水による設計と言われており、後で見た得仁堂とともに当時の姿をとどめる貴重な建造物であるとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO280 ) 露出補正 なし
014_220411059 X800 〇小石川後楽園 九八屋 カイドウ Z50 18-140.jpg 14.九八屋とハナカイドウ(花海棠)
この季節には見るべきものがない花菖蒲田や稲田を眺めながら、東の方へ歩く。九八屋という江戸時代の酒亭を復元した建物があった。もともとの建物は、江戸時代のもののようだったが、戦災により焼失し、昭和34年に復元され、現在に至っているそうだ。九八屋の解説文には、江戸時代の風流な酒亭の様子を備えていた。この名の由来は、「酒を飲むには、昼は九分、夜は八分にすべし。」と酒飲みならず、万事控えるを良しとする。との教訓による。と書かれていた。昼は九分、夜は八分の教訓から、九八屋とされているそうである。九八屋の脇に、ハナカイドウの花が咲いていた。ハナカイドウはカイドウとも呼ばれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 24mm ISO100 ) 露出補正 なし
015_220411101 X800 小石川後楽園 内庭 アオサギ Z50 18-140.jpg 15.内庭(うちにわ)
後楽園の東の端に、水戸藩の書院があったところに内庭がある。内庭は、回遊式の本格的な庭園に対して、あくまで御殿の部屋から眺めるための庭園であり、現代ではほぼ消滅している様式である。北側に見える東京ドームの横でひっそり佇む庭園は、実は江戸を今に残す奇跡の庭と言われる。アオサギが見えるが、先ほど大泉水からこちらに飛んできていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO125 ) 露出補正 なし
016_220411095 X800 小石川後楽園 内庭 唐門 Z50 18-140.jpg 16.唐門
唐門は、屋敷の書院から内庭を通り、後楽園に入る正式な入口であり、両脇には袖塀と脇塀が設けられていた。昭和20年(1945年)の空襲により焼失し、唐門基壇と石段、石積みが残されていたが、東京都では2019年3月から復元を進め、2020年12月19日、古写真や絵図をもとに井波彫刻協同組合(南砺市)が復元した欄間や妻壁6枚を組み込んだ唐門が完成している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO180 ) 露出補正 なし
017_220411126 X800 小石川後楽園 得仁堂 Z50 18-140.jpg 17.得仁堂
大泉水の南側を廻って、得仁堂という建物のあるところへ出た。この建物は、光圀18歳の時、史記「伯夷列伝」を読み感銘を受け、伯夷、叔斉の木像を安置した堂だそうだ。得仁堂の名前は孔子が伯夷・叔斉を評して「求仁得仁」と語ったことによるという。関東大震災や戦災にも残った唯一の建物で、現在、伯夷・叔斉の木像は東京都が保管している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/400秒 18mm ISO6400 ) 露出補正 なし
018_220411140 X800 小石川後楽園 西湖の堤 Z50 18-140.jpg 18.西湖の堤
得仁堂から西門出入口に向かって歩くと、小さな池があり、中国の杭州の西湖にかかる堰堤を模した石造りの直線的な堤があった。後楽園以降に造られた大名庭園の「西湖の堤」の先駆けとなったと説明されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO400 ) 露出補正 なし
019_220411135 X800 小石川後楽園 通天橋 Z50 18-140.jpg 19.大堰川(おおいがわ)と通天橋
「大堰川の名は京都嵐山を想起して名付けられた。三代将軍家光の好みで造られたとされる。かっては神田上水の水を引き入れていた。両岸には蛇篭を伏せ、深山激流の趣を作っている。」と説明板にあった。その奥に朱色に塗られた通天橋が見えた。11月下旬の紅葉は朱塗りの橋を引き立てるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO200 ) 露出補正 なし
020_220411144 X800 小石川後楽園 Z50 18-140.jpg 20.小蘆山
午後1時半になった。そろそろ引き上げよう。写真のような穏やかな丘があった。説明板には「中国の景勝地廬山に因み、京都東山の清水寺一帯は小廬山と呼ばれている。当園ではこの一帯を京都東山に見立てていることから小廬山と名付けられている。」と記されていた。何か気持ちが落ち着く眺めだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 20mm ISO110 ) 露出補正 なし
021_220411156 X800 小石川後楽園 Z50 18-140.jpg 21.東京ドームシティ サンダー・ドルフィン
地下鉄の後楽園駅の方に向かって歩いて行くと、ジェットコースターが見えた。来ないかなと思って見ていると、てっぺんから下りて来るのが見えた。連写で撮る。ホームページでは「最大傾斜角度80度、130km/hで観覧車の中心をくぐり抜けるスリル」と訴えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 120mm ISO100 ) 露出補正 なし