2024年8月アーカイブ: Studio YAMAKO

2024年8月30日

蝶 自薦年間ベスト10 (21) 2023年

2023年の春になるとコロナの感染者数は著しく減少し、5月8日から「5類感染症」に移行され、行動制限も緩和された。だが、お盆休みを挟んで再び増加傾向となり、感染者数は5類になって最高になった。その前後に6回目、7回目のワクチン接種を受け、幸い今日まで感染せずに過ごしてきた。
 そんな中で、4月には小石川植物園と武蔵嵐山へ出かけた。小石川植物園のツマキチョウの発生は今年は早かったようで、すでに♂の最盛期は終わってしまっていた。武蔵嵐山もタイミングを逸し、数頭の♀の写真を撮ったに過ぎない。
 日野原のオオムラサキセンターへも行った。7月18日に行った箱根湿生花園は、猛暑でミドリシジミの姿は全く見られなかった。
 7月の終わりには上高地へ日帰りで出かけたが、天候がすぐれず期待した成果は無し。8月に入り、永年行きたいと思っていて実現できていなかった黒部立山アルペンルートの観光ツアーに出かけた。黒部峡谷のトロッコ列車に乗ってみたかったのだ。立山の弥陀ヶ原はまずまずの天候だったが、チョウは何も現れなかった。翌日、ツアー・コースに含まれていたにこの年二度目の上高地は天候も良く、僅かな時間だったが、小梨平を歩き、久しぶりにキベリタテハが多く見られた。8月の終わりに行った入笠山ではクジャクチョウをはじめ高原のチョウの撮影を楽しむことが出来た。
 秋は、もっぱら近くの公園で撮影を楽しんだが、前年現れなかったクロマダラソテツシジミが二年ぶりに姿を見せてくれた。

001_230706296x X900 ◎北杜市オオムラサキセンタ ウラキン Z50 Z105mc.jpg 1.ミヤマカラスシジミ 2023年7月6日 山梨県日野春
オオムラサキセンターのビバリウムを出て、敷地内を歩いていると、裏面の色鮮やかなミヤマカラスシジミがヒメジョオンで吸蜜していた。一瞬、見たことのないウラキンシジミかと緊張した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f11 1/1000秒 105mm ISO400 )
002_230727187m X900 〇大正池 ヒヨドリソウ Z50 Z105mc.jpg 2.カラスシジミ 2023年7月27日 長野県上高地大正池付近
バスを大正池で下りて、河童橋へと散策路を歩く途中、路傍に咲いていたヒヨドリソウでカラスシジミが吸蜜していた。上高地ではカラスシジミが多く見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/800秒 105mm ISO400 )
003_230810581m X900 ◎上高地 小梨平 キベリ RX10M4.jpg 3.キベリタテハ 2023年8月10日 長野県上高地小梨平
上高地ビジターセンターの裏側に数頭のキベリタテハがいた。キベリタテハは、地面に止まることや、建物の塀などに止まることが多く、良い写真が撮り難い。樹液に来て開翅して吸汁しているところなどの撮影チャンスがあれば良いのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500 210mm IS0100 )
004_230822307x X900 入笠山 クジャク RX10M4.jpg 4.一輪のマツムシソウに2頭のクジャクチョウ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山
いつも思うのだが、沢山花が咲いているところでも、チョウたちは同じ一輪の花で吸蜜することが多い。この写真のように表と裏が見られることもある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 213mm IS0400 )
005_230822353tx X900 ◎入笠山 クジャク RX10M4.jpg 5.草原のクジャクチョウ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山
冬はスキーのゲレンデとなる草原の端から、富士見町を俯瞰するクジャクチョウ。向こう側は八ヶ岳連峰

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250 9mm IS0100 )
006_230822561mx X900 〇入笠山 スジボソヤマキ・ノアザミ RX10M4.jpg 6.ノアザミにアプローチするスジボソヤマキチョウ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山
スジボソヤマキチョウは止まるときは必ず翅を閉じる。翅の表側を撮るには飛んでいるときしかない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm IS0800 )
007_231003074m X900 ◎クマソ センニチコウ 峰岡公園 G7X.jpg 7.クロマダラソテツシジミ♀ 2023年10月3日 横浜市保土ヶ谷区
前年は全く姿を見せなかったクロマダラソテツシジミだったが、買い物帰りに立ち寄った、近くの小さな公園の花壇に植えられた花に止まっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 37mm ISO125 )
008_231017049st X900 ◎秦野 くずはの家 ムシャククロツバメシジミ RX10M4.jpg 8.ムシャククロツバメシジミ 2023年10月17日 神奈川県秦野市
神奈川県のタウンニュースに秦野市で外来種のムシャククロツバメシジミが発生しているとの記事があった。車で行ってみたところ、1頭だけだったが運よく撮影することが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm IS0250 )
009_231103025 X900 ◎保土ヶ谷公園 RX10M4.jpg 9.キタテハ秋型 2023年11月3日 横浜市保土ヶ谷公園
キタテハのちょっと翅がくびれた赤銅色の秋型が好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 155mm IS0400 )
010_231108116 X900 ◎保土ヶ谷公園 求愛 RX10M4.jpg 10.ベニシジミの求愛シーン 2023年11月8日 横浜市保土ヶ谷公園
良く晴れた秋の日の一日、満開のセイタカアワダチソウの群落に秋のチョウが集まっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
絞り優先プログラムオートで撮影 ( f11 1/500 201mm IS0500 )
補1_230404036 X900 ◎小石川植物園 ショカツサイ RX10M4.jpg 補1.ショカツサイの花で吸蜜するツマキチョウ♀ 2023年4月4日 小石川植物園
2023年の春のチョウの発生時期は例年より早まっていたと思う。例年より早めに行ったこの日だったが、♂の個体数は極めて少なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm IS0320 )
補2_230427109 X900 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 補2.クモガタヒョウモン 2023年4月27日 東京都八王子市郊外
アオバセセリ、ウスバシロチョウ狙いで八王子へ行ったが、クモガタヒョウモンが発生していた。飛んでいるのはもちろん発生初期の美しい個体である。このチョウは花にとまるときは翅を開くので、逆に裏面の撮影機械が少ない。よく見ると"雲形"はオオウラギンスジヒョウモンなどに似通っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 220mm IS0160 )
補3_230526109 X900 ◎舞岡公園 SZ50 Z105mc.jpg 補3.ルリシジミ♀ 2023年5月26日  横浜市戸塚区舞岡公園
たまたま陽の光が良い角度で翅にあたり、鮮やかなブルーの輝きが見られた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 105mm ISO400 )
補4_230822704xm2 X900 入笠山 キアゲハ コオニユリ RX10M4.jpg 補4.コオニユリに来たキアゲハ 2023年8月22日 長野県富士見町入笠山
高原にポツンとコオニユリの花が咲いていた。周囲にキアゲハが飛んでいる。これはきっとこの花に来るなと思って見守っていると、案の定止まって口吻を伸ばし始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250 203mm IS0250 )
補5_231003103 X900 ◎クマソ センニチコウ 峰岡公園 Z50 Z105mc.jpg 補5.クロマダラソテツシジミ♂ 2023年10月3日 横浜市保土ヶ谷区
自宅近くの小さな公園の花壇に咲くセンニチコウに、綺麗な個体のクロマダラソテツシジミが来ていた。マクロレンズでしっかり撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO100 )

2024年8月24日

チョウは夏枯れ 箱根湿生花園 ② 2024年8月5日 箱根湿生花園

食虫植物展を見て再び園路を歩く。時刻は11時になった。まず、湿原植生復元区に行って見る。時間が経過してチョウの活動が見られるかと期待したが変わりはない。この日はチョウの撮影は諦めて、花の写真などを撮っていくことにする。
 明るいところにはコオニユリが咲き、散策路を歩くとコウホネの池にはハグロトンボの数が多かった。尻尾を池の水面に付け産卵しようとしている♀もいる。日陰になっているところではレンゲショウマの可愛い蕾も見た。
 1時間ほど園内を歩き、早々に退出した。車に戻って、汗びっしょりになったシャツを着変え、いつもの湿生茶屋に寄って、ノンアルコールビールと蕎麦を食べ、帰路に着いた。

000_240805127s X700 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg
コウホネの咲く池に舞うハグロトンボ 2024年8月5日 箱根湿生花園

020_240805067 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 20.コオニユリ(小鬼百合)-1
湿生復元区に沿った日陰ににコオニユリが咲いていた。オニユリと似ているが、オニユリより小さいからこの和名がある。オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかないのが、両者を見分けるところという。また、コオニユリは実生から6〜8年立たないと開花しない。オニユリはムカゴから3年くらいに開花するそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1000 12mm IS0100 )
021_240805076 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ RX10M4.jpg 21.クサレダマ(草連玉)
7月18日に来た時は蕾が多かったが、この日はよく咲いていた。茎の先端または葉腋(ようえき=葉の付け根)に円錐花序をつけ、多数の花をつける。線状の小さな苞(1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のこと)があり、萼(花の一番外側の、花びらを囲む部分)は深く5裂する。湿原の周辺や沼沢地に生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 155mm IS0100 )
022_240805163 X900 〇箱根湿性花園 シラヒゲソウ Z50 Z105mc.jpg 22.シラヒゲソウ(白髭草)
始めて見た花だった。wikipediaによれば、以前はユキノシタ科ウメバチソウ属に分類されていたが、APG植物分類体系では新設されたウメバチソウ科に分類されるようになったそうだ。和名は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたことに由来する。山地の湿地に生育する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO640 )
023_240805167 X900 〇箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 23.キンロバイ(金露梅) -1
高山帯の植物が植えられているところで咲いていた。wikipediaによれば、「日本では、北海道(夕張山地の崕山(きりぎしやま)・芦別岳・アポイ岳)、本州(早池峰山・焼石岳・船形山・谷川山系・至仏山・八ヶ岳・南アルプス)、四国に分布し、亜高山帯から高山帯の蛇紋岩地や石灰岩地の岩礫地に生育する。アポイ岳では日本ではここだけに分布する高山蝶であり国の天然記念物に指定されているヒメチャマダラセセリの食草になっている。」と記述されていた。また、ヒメチャマダラセセリについて、文化遺産オンラインでは「ヨーロッパ、シベリヤ、中国東北部に分布し、わが国では、アポイ岳のみに隔離分布しているところから遺存種と考えられる。」あった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
024_240805179 X900 ◎箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 24.レンゲショウマの蕾
日陰になっている散策路のわきに、サクランボのような形の何かの蕾を見つけた。始めて見る。ちょっと離れたところに枯れ始めたレンゲショウマの花が咲いていた。これはその蕾であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO220 )
025_240805180 X900 箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 25.レンゲショウマ(蓮華升麻)
日本特産のキンポウゲ科レンゲショウマ属の1属1種の花である。下を向いて咲いていて枯れ始めているが、手で上を向かせて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO160 )
026_240805184 X900 ◎箱根湿性花園 コムラサキ Z50 Z105mc.jpg 26.コムラサキ(小紫)
wikipediaによれば、和名の由来は、紫色の実が美しく、平安時代の作家・歌人で知られる紫式部にちなむ。紫色の美しい実を付けるシソ科ムラサキシキブ属の紫式部の近似種であり、ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキをムラサキシキブといって栽培していることが大半だそうだ。全体によく似ているが、コムラサキの方がこぢんまりとしている。個々の特徴では、コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できるという。この写真の種がコムラサキかムラサキシキブであるか、確信はないが、PictureThisではコムラサキと同定された。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
027_240805187 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 27.ヌマトラノオ(沼虎の尾) よく似た花に、オカトラノオとミズチドリがある。ヌマトラノオとオカトラノオは区別をつけやすいが、ミズチドリとヌマトラノオは遠目では分かり難い。ミズチドリは、ラン科ツレサギソウ属で、ヌマトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属である。ミズチドリは、よく見ると花の形が違うし、葉が細く小さい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
028_240805191 X900 箱根湿性花園 カワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 28.カワラナデシコ(河原撫子)
カワラナデシコはエゾカワラナデシコの変種であり、和名カワラナデシコは、河原に生えて、可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来する。秋の七草のひとつ。日本では本州以西の四国、九州に広く分布する。エゾカワラナデシコのほうは北海道及び本州の中部地方以北に分布する。両者の違いは、花弁の先端部の幅の広さで、エゾカワラナデシコは扇状で先端(爪部)が細裂、カワラナデシコはエゾカワラナデシコより先端(爪部)が細い。花弁の隙間では、エゾカワラナデシコに比べると、カワラナデシコは花弁の間に隙間がある。また、苞の違いでは、エゾカワラナデシコは苞(つとと読み、花あるいは花序の付け根に出る葉)が2対で十字に対生し、細長く先端が尖っているのに対し、カワラナデシコは苞が3~4対で丸みを帯びて先端が尖る(栗みたい)形状だそうだ。この写真では苞が見えない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
029_240805196 X900 ◎箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 29.キンロバイ -2
和名キンロバイは「金露梅」の意で、花が黄色で、梅の花のようであるからつけられた。先に23.でも記したように、高山帯に自生しているが、耐暑性もあるので、平地でも庭園樹として古くから利用され、高山の岩場のような雰囲気が出せる。園芸品種は、英国を中心に海外で100以上が育成されているそうだ。自生地が広く、地域による変異が多いので、園芸品種にもいろいろな系統や個体差が見られ、バラエティー豊かだという。そのうちの一部が日本でも流通している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
030_240805199 X900 ◎箱根湿性花園 キキョウ Z50 Z105mc.jpg 30.薄紫色のキキョウ
薄紫のキキョウが綺麗に咲いていたが、下を向いて咲いていた。そっと指先で持ち上げてお隣にちょっと支えてもらって撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 )
031_240805202 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z105mc.jpg 31.クサレダマ -2
21.ではSONY RX10 Ⅳ で撮ったが、綺麗だったのでマクロレンズでも撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 )
032_240805098t X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ サツマハギ RX10M4.jpg 32.キタキチョウ
キタキチョウだけは園内の至る所で飛んでいた。サツマハギで吸蜜しているところを撮った。ハギ属は、マメ科に含まれる植物の分類では多くの仲間が含まれる。サツマハギはミヤギノハギの亜種として分類されている。先に見たミソハギは、ミソハギ科に分類される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0100 )
033_240805204 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 33.スジグロシロチョウ
ヌマトラノオにスジグロシロチョウが飛来した。左側にはまだ花が開かない花序があるが、それは蕾がより密についていて、オカトラノオのように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
034_240805107 X900 ◎箱根湿性花園 ツチアケビ RX10M4.jpg 34.ツチアケビ(土木通)
何だろうと思った。ツチアケビという。これは実である。wikipediaによれば、「地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸び、高さは1mに達する。秋になると花茎の上部に果実がつき、熟すると長さが10cmにもなり、茎を含めて全体が真っ赤になる。まとまって発生することがよくある。」と記されていた。森林内に生育するラン科植物で、和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、アケビ(アケビ科)とは関係ないそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 16mm IS01600 )
035_240805113 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 35.コウホネの葉に止まるハグロトンボ
コウホネの葉は破れているのが多いが、綺麗な葉にハグロトンボが止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 214mm IS0250 )
036_240805124 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 36.翅を拡げたハグロトンボの♂
ハグロトンボの♂は体色が全体的に黒く、胴は緑色の金属光沢がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 210mm IS0640 )
037_240805132t X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 37.産卵するハグロトンボ
♀は暗褐色だった。トンボのことは素人だが、ネットなどで調べると、ハグロトンボの♀は水面近くの水中植物に産卵する。これは池に生えるコウホネの葉か茎に産卵しているところ。幼虫は1年で成長し、翌年成虫になると推測されている。6、7月に羽化する。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活する。成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まりナワバリをつくるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 136mm IS0320 )
038_240805139 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 38.コオニユリ -2
チョウは現れないのでそろそろ切り上げようと出口に向かって歩く。途中にコオニユリがまとまって咲いているところがあった。黒いアゲハでも何か飛んでこないかと期待したが、その姿は無い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 151mm IS0160 )
039_240805143 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 39.コオニユリ -3
オレンジ色がとても鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 48mm IS0100 )
040_240805211 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 40.コオニユリ -4
マクロレンズで1枚撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
041_240805219 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 41.エゾカワラナデシコ -2
エゾカワラナデシコが多く咲いているところがあった。28.で書いたカワラナデシコとの違いだが、この写真で見るエゾカワラナデシコの方が花の大きさはやや小さい。また、花びらの先端部が細かく分かれているし、先端が細い。また、花弁と花弁の間の隙間が狭い。苞の違いについては確認できなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
042_240805220 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 42.エゾカワラナデシコ -3
ハグロトンボや花の写真を撮り歩いていたら、12時半になってしまった。駐車場に戻って、汗びっしょりのシャツを着替えて、目の前の「湿生茶屋」で蕎麦を食べ、帰路に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )

2024年8月20日

チョウは夏枯れ 箱根湿生花園 ① 2024年8月5日 神奈川県箱根仙石原

二十日ほど前の7月18日に行った箱根湿生花園だったが、そのときは猛暑の中、思っていた以上にチョウの活動があり、ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ、おまけにここでは見たことがなかったクジャクチョウまで撮影、満足することが出来た。
 それに気をよくして、8月5日に再度訪れてみたが、チョウたちの様子は一変していた。見たチョウはキタキチョウ、スジグロシロチョウ、そして、1頭のクロアゲハのみだった。
 オオウラギンスジヒョウモンやクジャクチョウなどが集まっていた仙石原湿原植生復元区に咲いていたカセンソウは、そのほとんどが咲き終わってしまっていた。コオニユリが咲いていて、ミヤマカラスアゲハでも来ないかと期待したが、現れなかった。オカトラノオやヌマトラノオ、クガイソウやチダケサシなど、チョウの好む花も勢いがなかった。
 花の写真やハグロトンボの写真を撮りながら、何か思わぬチョウが現れはしないかと期待したがクロアゲハが1頭横切っただけだった。
 サギソウの花を見たことがなかったが、最盛期であった。例年開催されている食虫植物点が今年も開催されていた。

000_240805024t X700 ◎箱根湿生花園 サギソウ RX10M4.jpg
シラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来のサギソウ  2024年8月5日 神奈川県箱根仙石原

001_240805010 X900 ◎箱根湿生花園 サギソウ RX10M4.jpg 1.サギソウ(鷺草) -1
調べてみると、サギソウは日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランだそうだ。親株から走出枝(親株から出た茎が地表面を這うように長く伸びて、先端の節から芽や根が生じ、子株になったもの。)を伸ばして、その先端に翌年の球根をつくる。3~5枚の細長い葉を根元近くにつけ、中心からまっすぐに茎を伸ばして、先端に1~5輪の花を咲かせる。花は純白で唇弁(しんべん)は昆虫が着地しやすいように進化したものであるが、その先端が3つに割れ、その左右の裂片には多数の深い切れ込みがあって、その形は白鷺を思わせる。冬は球根だけになって冬越する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1000 31mm IS0125 )
002_240805011 X900 ◎箱根湿生花園 サギソウ RX10M4.jpg 2.サギソウ -2
3っに別れたシラサギが羽を拡げたような形の花弁(唇弁)の付け根に距(花の基部から伸びる袋状の部分)の開口部があり、その上についている「ずい柱」という器官の左右に花粉のかたまり(花粉塊)が収納されている「葯室」と呼ばれる部分と柱頭(雌しべ)が1組ずつ配置されている。ちょっと難しい。 

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0200 )
003_240805013t X900 ◎箱根湿生花園 サギソウ RX10M4.jpg 3.サギソウ -3
2羽のシラサギが羽を拡げているようだ。咲きっぷりの良いシラサギを探すのも難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f5.0 1/1000 220mm IS0100 )
004_240805155 X900 ◎箱根湿生花園 サギソウ Z50 Z105mc.jpg 4.サギソウ -4
サギソウは虫媒花だそうだ。Wikipediaによれば、の長さに見合った長さの口吻を持つセスジスズメなどのスズメガ科昆虫が飛来して吸蜜する。この時に花粉塊が複眼に粘着し、他の花に運ばれると記されている。また、遠目にも目立つ開花期は、移植に最も不向きな時期であり、注意深く掘りあげなければ枯れてしまう。金銭価値も乏しいことから転売目的などで採集しているとは考えにくく、無計画な「お土産採集」「観光記念採集」が相当数あるものと推察される。 開発による自生地の減少に加えて、採集圧が加わるため、今では自生状態でみられる場所はきわめて限られると書かれていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 105mm ISO100 )
005_240805025 X900 ◎箱根湿生花園 エゾミソハギ RX10M4.jpg 5.エゾミソハギ(蝦夷禊萩) -1
湿地に生え、高さは50~100cmである。お盆の花として昔から使われる「みそはぎ」に似ているが、茎や葉に毛が生えているところや、葉が茎を抱き十字対生するところが異なるそうだ。7月18日に来たときはあまり目立たなかったが、7月~8月ごろ、枝先の穂状花序に赤紫色の花を咲かせる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 10mm IS0100 )
006_240805029 X900 〇箱根湿生花園 コフキトンボ RX10M4.jpg 6.コフキトンボ
デジタルトンボ図鑑で調べてみたところ、コフキトンボの若い♂のようだ。羽化したばかりの成虫を「テネラルな成虫」というが、コフキトンボの♂は成熟すると複眼が黒くなるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 175mm IS01250 )
007_240805031 X900 箱根湿生花園 エゾカワラナデシコ RX10M4.jpg 7.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
PictureThisで検索するとエゾカワラナデシコと同定した。カワラナデシコは苞が 3-4 対あり、がく片が 3-4cmと長いところが本種とは異なる。あまり多くは咲いていないがよく目立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000 9mm IS0100 )
008_240805033 X900 箱根湿生花園 エゾミソハギ RX10M4.jpg 8.エゾミソハギ -2
岡山理科大学のサイトによれば、「ミソハギに比べ、エゾミソハギは茎や葉に毛があり、葉の基部は茎を抱く。ミソハギは無毛である点で区別できるそうだ。だが、エゾミソハギとミソハギには中間型があって区別に困ることがある。毛に関しても少ないものから多いものがあるようだ。」とあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 155mm IS0500 )
009_240805040 X900 〇箱根湿生花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 9.ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)
コウホネの咲く池の上をハグロトンボが飛ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 140mm IS01250 )
010_240805052 X900 ◎箱根湿生花園 キキョウ RX10M4.jpg 10.キキョウ(桔梗) -1
秋の七草が植えられているところにキキョウも植えられていた。キキョウも秋の七草の一つであるが、実際の開花時期は6月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の9月頃までである。舞岡公園で見るキキョウの花は青紫色のみであるが、ここでは違う色をした花も咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 20mm IS0160 )
011_240805053 X900 ◎箱根湿生花園 キキョウ RX10M4.jpg 11.キキョウ -2
薄紫色の花を正面から撮ろうと反対側に回った。陽の光が明るくて、露出が難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 132mm IS0320 )
012_240805048 X900 箱根湿生花園 キキョウ RX10M4.jpg 12.キキョウ -3
ちょっと離れたところに一輪だけ真っ白なキキョウが咲いていた。これは園芸種のようだ。白色の「桔梗」の花言葉は、「清楚」や「従順」だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0640 )
013_240805087 X900 ◎箱根湿生花園 キキョウ RX10M4.jpg 13.キキョウ -4
これが青紫色の一般的なキキョウの花色である。万葉集で秋の七草として詠まれ、平安時代、青みがかった紫色は「桔梗色」として伝統色にされ、日本を代表する花と言える。また、桔梗紋は明智光秀など数々の武将に用いられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0200 )
014_240805062 X900 箱根湿生花園 食虫植物 RX10M4.jpg 14.食虫植物展
毎年、夏休みの期間に食虫植物展があるようだ。今年は7月13日~9月1日に催されている。公園事務所近くの企画展示室で行われていたので、休憩所に戻って、自販機で冷たい飲み物を買って渇きをいやした後、見学してきた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/1000 20mm IS0160 )
015_240805169 X900 箱根湿生花園 食虫植物 京都レッド Z50 Z105mc.jpg 15.食虫植物 ハエトリグサ 「京都レッド」
葉の内側に感覚毛という針があり、これに虫が2回触ると葉が閉じて捕まえる。約1週間後に消化しきれない硬い部分を残してまた開く。ハエトリグサはモウセンゴケ科である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO1250 )
016_240805058 X900 箱根湿生花園 食虫植物 RX10M4.jpg 16.食虫植物 ウツボカズラ(靫葛)
ウツボカズラ科ウツボカズラ属。袋の緑やフタの裏側にある甘い蜜で虫を誘い、虫は誤って落ちてしまう。落ちた虫は袋の中で消化吸収される。袋の内側の壁はスベスベしていて、虫は這い上がれない。袋のそこには消化液を含んだ駅がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 18mm IS01600 )
017_240805060 X900 箱根湿生花園 食虫植物 RX10M4.jpg 17.食虫植物 アシナガムシトリスミレ(足長虫取菫)
アシナガムシトリスミレはタヌキモ科ムシトリスミレ属の宿根草である。葉は根元から数枚出て長楕円形。葉の縁が内側に巻き込み、表面には粘液を分泌する腺毛が密にあり、虫を捕らえる。虫を捉えると消化液を分泌し、葉の表面から養分を吸収する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 121mm IS0400 )
018_240805061 X900 箱根湿生花園 食虫植物 RX10M4.jpg 18.食虫植物 ピンギキュラ「皇帝」 これもムシトリスミレノの仲間である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 45mm IS0800 )
019_240805065m X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 19.ノムラモミジ(野村紅葉)
この写真は夏なのか、秋なのかわからない。これはノムラモミジというカエデの一種である。ここまでは知っていたが、何故葉が夏でも赤いのかについてChatGPTに教えを乞うた。ノムラモミジの葉には、アントシアニンという赤色の色素が多く含まれている。アントシアニンは、植物がストレスを受けるときや強い日光から自分を守るために生成されることが多い。この色素が葉に含まれているため、夏でも赤い葉を維持している。。ノムラモミジは、特定の遺伝的特性を持つため、他のカエデと比べてアントシアニンの生成が促進されるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.5 1/1000 19mm IS0100 )

2024年8月16日

蝶 自薦年間ベスト10 (20) 2022年

続けてきていた「蝶 自薦年間ベスト10」だったが2022年分、2023年分をまとめていなかった。  2022年はコロナもまだ終息していない。だが、幸いチョウの撮影は野外であり、所謂チョウの温室(ビバリウム・蝶園)を除けば解放されたフィールドなので、マイカーなどで撮影に出かけることは可能だった。
 4月には、篠原、小石川植物園、武蔵嵐山、裏高尾、八王子城跡へ、5月は再度、裏高尾と八王子城跡へ行った。6月は札幌の北大植物園、また札幌から日帰りで美瑛へも行ったが、エゾシロチョウを撮影した以外成果はなかった。
 7月は例年行っている箱根湿性花園と、その帰りに秩父宮記念公園に寄り道してみた。箱根湿性花園は、猛暑で活動しているチョウは少なく、帰路に寄った秩父宮記念公園も特記すべきことは何もなかった。7月下旬にはマイカーで往復400kmを運転して入笠山へ行き、高原のチョウを撮った。
 8月は観光目的のバスツアーで富士山五合目へ。ときに晴れ間が出ることもあったが、どんよりした天気だった。でも、1頭のキベリタテハが飛んでいた。
9月の初め、夏の終わりに多く出現するクジャクチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハなどを撮りたいと思い、再度入笠山へ。だが、あいにく天候がすぐれず、気温も低くてチョウは現れない。スマホで現地の予報を見ると、午後には晴れるというので、花の写真を撮りながら粘ってみた。午後1時を過ぎて晴れてはきたが、ギンボシ、ミドリ、ウラギンといったヒョウモンたちと、僅かにクジャクチョウを撮ったくらいだった。
 秋は、舞岡公園、保土ヶ谷公園、そして近所を歩いて身近なチョウを撮った。昨年、2年連続で多く見られたクロマダラソテツシジミはこの年は見かけなかった。

001_220428018 X900 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 1.アオバセセリ 2022年4月28日 裏高尾
日影沢を小仏城跡へと登っていく途中にミツバウツギの咲くところがある。そのミツバウツギにはこの季節、オナガアゲハやミヤマカラスアゲハに混じり、アオバセセリが吸蜜に来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
002_220511179 X900 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 2.クモガタヒョウモン 2022年5月11日 八王子城跡
この日も裏高尾へ行った帰路に八王子城跡に寄った。クモガタヒョウモンがハルジオンに吸蜜に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO125 )
003_220524117 X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 3.イチモンジチョウ 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の春は一番良い季節である。いつもの散策路で羽化したてのイチモンジチョウがいた。翅頂の小さなオレンジ色が新鮮であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 )
004_220524155t X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ Z50 18-140.jpg 4.イモカタバミにモンシロチョウが舞う 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
瓜久保の家の前の畑に農家の方が作られている小さな花壇がある。そこに咲くイモカタバミにモンシロチョウが多く集まってきていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.0 1/640秒 115mm ISO100 )
005_220530153 X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 5.クリの花で吸蜜するウラナミアカシジミ 2022年5月22日 横浜市舞岡公園
5月中頃から6月にかけて舞岡公園には6種の平地産ゼフィルスが現れる。年により多寡はあるが、安定しているように思う。この季節には遠方から撮影に来られる愛好家も多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
006_220609173 X900 ◎舞岡公園 オオミドリ Z50 18-140.jpg 6.オオミドリシジミ 2022年6月9日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の平地産ゼフィルス6種のうちでもオオミドリシジミを見つけるのは難しい。この年は栗の花の時期と旨くタイミングが合って、このクリの木では6種中5種を見ることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 )
007_220628284 X900 〇四季彩の丘 Z50 18-140.jpg 7.ラベンダー畑のエゾシロチョウ 2022年6月28日 北海道美瑛四季彩の丘
札幌へ旅行した時、日帰り観光バスで美瑛へ行った。6月はまだ、季節的に少し早く、チョウの数は多くはなかったが、エゾシロチョウは多く飛んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO640 )
008_220708186 X900 ◎岐阜公園 エノキ Z50 18-140.jpg 8.ゴマダラチョウ 2022年7月8日 岐阜県岐阜公園
豊田市で開催された後輩のインカレの試合の応援を兼ね、久しぶりに尾張一宮に住む旧友との再会をした。試合があった翌日、旧友に無理を言って、岐阜公園にある「名和昆虫博物館」へ車で連れて行ってもらった。このゴマダラチョウは岐阜公園で撮った。岐阜公園のあと、長良川沿いのヤナでアユ料理をごちそうになり、明治村へ案内してもらった後、名古屋駅まで送ってくれた旧友の車のラジオで、安倍晋三元首相が狙撃されたことを知った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 )
009_220718072tm X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 9.ヒマワリとモンキチョウ 2022年7月18日 横浜市舞岡公園
暑い日が続いていたが、舞岡公園の様子を見に行った。狐久保へ入る道の手前の体験畑に毎年ヒマワリが咲く。今年も大輪のヒマワリが咲いた。そこにモンキチョウが飛来した。モンキチョウは花に飛来しただけで止まりはしなかった。あまり見ることのない光景だった。この写真、暮れに開催された日本蝶類保全協会のWeb写真展に掲載していただいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 )
010_220728112x X900 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 10.入笠山のアサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
入笠山のゴンドラリフトの山頂駅を降りると、「入笠すずらん山野草公園」が広がっていた。多くのヒョウモンチョウたちとともにアサギマダラが緩やかに舞っていて、時折、ヒヨドリバナに止まって、開翅して吸蜜をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/640秒 45mm ISO140 )
補1_220720289 ◎秩父宮記念公園 Z50 18-140.jpg 補1.ツマグロヒョウモン♂ 2022年7月20日 静岡県県御殿場市
ミドリシジミの撮影が目的で箱根仙石原の湿性花園へ行った帰り、東名御殿場インター近くの「秩父宮記念公園」へ立ち寄った。園内中央にある秩父宮メモリアルガーデンには、季節の花が咲いていたが、期待したチョウは見られなかった。どこにでもいるツマグロヒョウモンがホソバヒャクニチソウの花に陣取っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 115mm ISO640 )
補2_220728386 X900 ◎入笠山 RX10M4.jpg 補2. アサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
「入笠すずらん山野草公園」の展望台から富士見町を見下ろす。ヒヨドリバナが咲き、そこはアサギマダラの楽園だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 26mm ISO100 )
補3_221003046 〇保土ヶ谷公園 Z50 105MC.jpg 補3. 公園の花壇に来たクロアゲハ  2022年10月3日 横浜市保土ヶ谷公園
9~10月にクロアゲハの第3化が発生する。こんな新鮮なクロアゲハの♂が見られるとは思っていなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO360 )
補4_221030067t X900 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 補4.ヤマトシジミ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区
晩秋のブルーに輝くヤマトシジミ♂がコヨメナの花に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6500 )

2024年8月12日

猛暑の箱根湿生花園 ④ オオウラギンスジヒョウモンの楽園 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

一旦去っていったクジャクチョウだったが、再び戻ってきてカセンソウで吸蜜を始める。しばらく粘ってみたが、翅を開いて美しい翅表を見せてくれることはなかった。
 時刻は11時40分。カセンソウやヌマトラノオが咲く湿生花園の草原を飛び交うオオウラギンヒョウモンを眺めながら、何かまだ見ていないチョウがいないかと観察路を歩き回る。暑い。何かがちらっと動いたのが見えた。ミドリシジミだった。カメラを向けると草陰に隠れるように歩いて行ってしまった。
 オオウラギンスジヒョウモンを撮りながら、公園の出口の方へ向かう。
 この猛暑ではたしてチョウは飛んでいてくれるのか疑心暗鬼でここへ来たのだが、主なターゲットに加えクジャクチョウというおまけがついてきた。満足できた結果だった。
 駐車場の前に「湿生茶屋」という蕎麦屋がある。湿生花園に来たときは、この蕎麦屋でとろろそばを食べて帰るのが常になっていた。ノンアルコール・ビールで喉を潤した。
 帰宅したのは午後3時だった。

000d_240718137s X700 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg
ヌマトラノオの花に来たオオウラギンスジヒョウモン♀ 2024年7月18日 箱根湿生花園

065_240718025 X900 ◎箱根湿生花園 Z50 Z105mc.jpg 65.クジャクチョウの裏面
クジャクチョウが戻ってきて、近くのカセンソウでまた吸蜜を始めた。裏面は真っ黒だが、地味な模様がある。翅を閉じて吸蜜しているところを何かに襲われるとパッと翅を開く。捕食者は驚いて離れるという。このあと少し粘って見たが翅を開いてくれることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f35 1/1000秒 105mm ISO100 )
066_240718363 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 66.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -15
オカトラノオにきたオオウラギンスジヒョウモンの♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
067_240718371t X900 ◎箱根湿生花園 キタテハ RX10M4.jpg 67.キタテハ夏型
今年羽化した夏型のキタテハ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
068_240718377 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ 2頭 RX10M4.jpg 68.オオウラギンスジヒョウモン♂ -16
2頭とも♂だった。きれいな個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm IS0250 )
069_240718383 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 69.オオウラギンスジヒョウモン♂ -17
一瞬、ウラギンスジヒョウモンかと思ったが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm IS0250 )
070_240718392 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 70.オオウラギンスジヒョウモン♂ -18
前の写真と同じ個体。羽化したてのような擦れていない姿だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
071_240718395 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 71.オオウラギンスジヒョウモン♂ -19
これだけ個体数が多いと、被写体を選んで撮影するようになる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
072_240718033 X900 箱根湿生花園 Z50 Z105mc.jpg 72.ミドリシジミ -6
何かが動いたので目をやるとミドリシジミだった。暑いのだろう。日陰、日陰へと入っていく。この日は陽の当たるチダケサシで吸蜜するミドイシジミを見なかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f30 1/1000秒 105mm ISO250 )
073_240718402 X900 ◎箱根湿生花園 モンキ RX10M4.jpg 73.モンキチョウ♂
モンキチョウの数は多くなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
074 240718404m 〇箱根湿生花園 エゾカワナデシコ RX10M4.jpg 74.可憐なエゾカワラナデシコ  エゾカワラナデシコは園内にあまり多くは咲いていない。ヌマトラノオ、オカトラノオの白と、カセンソウの一面の黄色の中でこのピンクは小さいながら目立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0250 )
075_240718404m X900 〇箱根湿生花園 エゾカワナデシコ RX10M4.jpg 75.ヒメアカタテハ -4
このヒメアカタテハも何処にも傷のない美しい個体だった。今回はアカタテハ、ルリタテハは現れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
076_240718413 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 76.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -6
これだけカセンソウが咲いて入れば、食餌には困らないだろう。カセンソウとヌマトラノオの蜜の味の違いは判るのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
077_240718414 XD900 箱根湿生花園 ツマグロ RX10M4.jpg 77.ツマグロヒョウモン
このチョウは翅を開いて止まることが多いが、翅を閉じて止まり、吸蜜していた。暑さに関係があるのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0500 )
078_240718426t X900 〇箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 78.オオウラギンスジヒョウモン♂ -20
沢山咲いているカセンソウの花のなかから瑞々しいのを選んで吸蜜しているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0500 )
079_240718430t X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 79.オオウラギンスジヒョウモン♂ -21
スジ 翅を閉じることで若干でも暑さをしのいでいるのだろうか。この日撮影したオオウラギンヒョウモンは飛んでいるとき以外はほとんどの個体が翅を閉じていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0250 )
080_240718433 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 80.オオウラギンスジヒョウモン♂ -22
それほど珍しい種ではないが、オオウラギンスジヒョウモンのきれいな個体の写真をいろいろな角度から撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
081_240718436 X900 ▲箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 81.オオウラギンスジヒョウモン♂ -23
12時半になった。最後に開翅してカセンソウを離れるオオウラギンスジヒョウモンが撮影できたので、熱中症にならないうちに私もそろそろ箱根湿生花園を退出することにする。8月にはいってから再度訪れてみたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0160 )

2024年8月 8日

猛暑の箱根湿生花園 ③ クジャクチョウ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

白土信子さんの書かれた小田原ライブラリーシリーズ2「蝶とあるく箱根」(2001年11月3日初版)を手にし、箱根湿生花園のハンノキでミドリシジミが発生していることを知って、初めて、訪れたのは2005年7月20日だった。その時、ミドリシジミは発生の最盛期だったようで、ハンノキ林では羽化したばかりの複数の個体や、チダケサシやノリウツギで吸蜜する多くの姿を観察することが出来、写真も撮ることが出来た。その後、20年近く経つが、毎年とはいかないまでも2~3年に1回程度はここへ来ている。80歳を超えた高齢者にも、横浜からなら東名高速の御殿場経由で比較的楽に来ることが出来る。はじめのころと比べると、個体数は少なくなっているように思うが、今年もミドリシジミに会うことが出来た。
 さて、一休みして、水分も補給し、11時20分ごろ、再び園内を歩き始めた。
 散策路を歩いていくと、20歳くらいのお嬢さんだったが、お孫さん?と2人でベンチに座っていたご婦人が「クジャクチョウを撮りましたか?」と声をかけて来られたことは本編の①でも記した。そのご婦人も一眼レフを首にかけていた。私は今までここでクジャクチョウを見たことがなかった。前述した白土さんの「蝶とあるく箱根」にも、箱根にいる蝶のリストにクジャクチョウの名は載っていなかった。①でも記したが、私は失礼にも、ぶっきらぼうに「ここにはクジャクチョウはいません」と答えてしまったところ「それがいたのですよ」と言われる。一眼レフのモニターを見せていただくと紛れもなくクジャクチョウが写っていた。「まだ、いると思いますよ」と教えてくださった。

000c_240718341 X700 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg
箱根湿生花園ではじめて見たクジャクチョウ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

049_240718259 X900 箱根湿生花園 RX10M4.jpg 49.園路に咲くヤマユリ(山百合
湿原植生復元区の方へ歩いていくと、ヤマユリの花が咲いていた。まだ、咲き始めのようだ。和名ヤマユリは、山中に生えることからつけられた。大きくて美しい花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/1600 9mm ISO320 )
050_240718261 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 50.オオウラギンスジヒョウモン♀ -6
チダケサシの花に飛来した立派なオオウラギンスジヒョウモン♀。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000220mm ISO800 )
051_240718265 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 51.オオウラギンスジヒョウモン♀ -7
翅を開いた。きれいな個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1000 )
052_240718271 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 52.オオウラギンスジヒョウモン♀ -8
今度はこちらを向いてくれた。いろいろな姿を撮らせてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
053_240718273 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 53.オオウラギンスジヒョウモン♀ -9
こんどは右を向いて裏面をお見せてくれた。1頭4態を楽しんだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1250 )
054_240718286s X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 54.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -3
この暑いのに日向に咲く花でよく吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000 37mm ISO320)
055_240718299 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 55.湿原植生復元区のクジャクチョウ -1
カセンソウに真っ黒なチョウが止まって吸蜜していた。クジャクチョウだ。少し時間をかけて撮ろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 160mm IS0400 )
056_240718300t X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 56.湿原植生復元区のクジャクチョウ -2
じっとして吸蜜を続ける。私は箱根湿生花園でクジャクチョウを見るのは初めてである。箱根のクジャクチョウについてネットで検索してみたところ、小田原市入生田にある神奈川県立「生命の星・地球博物館」の神奈川の自然というサイトに、クジャクチョウ=分布は津久井、丹沢、箱根。まれにその他の地域。草地や林の縁に多く、好んでマツムシソウやヒヨドリバナなどの花に訪れる。成虫越冬。幼虫は主にカラハナソウ、ホソバイラクサを食べる=という記述があった。また、いつも拝見している「舞岡公園の自然-2」というサイトの2019年4月5日の記事に、4月4日に撮影された写真とともにクジャクチョウを観察されたことが報じられていた。これはおそらく「迷蝶」であろうと思う。その後舞岡公園でのクジャクチョウのことは聞いていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 160mm IS0500 )
057_240718308s X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 57.湿原植生復元区のクジャクチョウ -3
しばらくして花から花へと移動する。こういうチャンスを捉えて開翅したところを撮りたいと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
058_240718320 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 58.湿原植生復元区のクジャクチョウ -4
また、カセンソウに止まり、夢中になって吸蜜を始めた。ここまでは真っ黒なクジャクチョウである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0640 )
059_240718326 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 59.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -14
クジャクチョウはなかなか動いてくれない。傍にオオウラギンスジヒョウモンのきれいな♂が飛来した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
060_240718342t2 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 60.湿原植生復元区のクジャクチョウ -5 飛翔
信州の高原のクジャクチョウ「は、マツムシソウなどで吸蜜するときは、開翅していることも多い。ところが、ここではカセンソウで吸蜜するときは、いつも翅を閉じている。暑いからだろうか。翅の表側を撮るには、飛んでいるときしかチャンスがない。やっと、チャンスが来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
061_240718343t X900 〇箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 61.湿原植生復元区のクジャクチョウ -6 飛翔
飛び立って、どの花に行こうか不規則な動きをする。鮮やかな色と模様の翅表は残念ながら陰になってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0200 )
062_240718349t X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 62.湿原植生復元区のクジャクチョウ -7 飛翔
少し離れたところに移動したので後を追う。コオニユリに止まるかと思ったが、やはりカセンソウが好みのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 164mm IS0250 )
063_240718352tm X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 63.湿原植生復元区のクジャクチョウ -8 飛翔 このクジャクチョウは傷のないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 155mm IS0250 )
064_240718356 X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 64.湿原植生復元区のクジャクチョウ -9 飛翔
約10分間、この1頭のクジャクチョウをフォローしたが、やがて視界から去って行ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 181mm IS0400 )

2024年8月 4日

猛暑の箱根湿生花園 ② ミドリシジミ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

9時40分、湿原植生復元区で撮影を続ける。オオウラギンスジヒョウモンはますます元気に翔びかう。カセンソウには多くが集まるし、ヌマトラノオ、チダケサシでも吸蜜している。
 ヌマトラノオの花でミヤマカラスシジミが吸蜜しているのを見つけた。そして、下草で強い日差しを避けるようにしている小型のチョウを見つけた。ここにもいたかと思ってカメラを向けると、この日の本命、ミドリシジミだった。別の個体もヌマトラノオで吸蜜している。♂だった。まだ、♂がいるということは例年通りの発生状況のようだ。
 10時半に一旦入口にある休憩所に戻り、自販機で冷たい飲み物を買って一休みすることにした。冷房が効いているところではないので、汗が拭きでる。

000_240718007 X700 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg
陽の光を避けるようにヌマトラノオの茎に止まるミドリシジミ 2024年7月18日 箱根湿生花園

022_240718124 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 22.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -9
相変わらずカセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンが止まり、口吻を伸ばしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
023_240718119m X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 23.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -10 たくさんいるオオウラギンスジヒョウモンだが、いろいろな角度から、しっかりと撮っておこうと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO500 )
024_240718131 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 24.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -11
♂の前翅の性標が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 215mm ISO320 )
025_240718143 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 25.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -1
この個体、前翅の翅頂部に小さな三角の白斑がある。♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
026_240718145 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 26.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -2
雌は♂に比べて翅の色はやや暗くなる。飛んでいるときは♂より大きく見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO500 )
027_240718162 X900 ◎箱根湿生花園 ミヤマカラス RX10M4.jpg 27.ミヤマカラスシジミ -2
ヌマトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを見つけた。さっき見たときから15分ほど経っている。別の個体であろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1000 )
028_240718168 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 28.ミドリシジミ -1
ヌマトラノオの葉の陰に入り込んだ同じように見える別の個体がいた。見ると、ミヤマカラスシジミではなく、紛れもないミドリシジミだった。例年のミドリシジミはノリウツギや、チダケサシ(乳茸刺)の花で吸蜜していることが多かったし、いる場所も違っていた。今年はノリウツギの花はすでに終わっていたし、チダケサシの花は最盛期ではあるが、日当たりの良いところに咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 187mm ISO1250 )
029_240718178 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 29.ミドリシジミ -2
そのミドリシジミは少し飛んで、ヌマトラノオの花にとまって吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 187mm ISO800 )
030_240718002 箱根湿生花園 コバギボウシ Z50 Z105mc.jpg 30.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
カセンソウの黄色が目立つ草原のところどころで紫色の可憐な花が咲いていた。何とこの種は、ここのところ、数十年に一度咲くというアオノリュウゼツランと同じ亜科に属する(リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)。どう見ても同じ亜科とは見えないのだが。ただ、ユリ科、キジカクシ科、リュウゼツラン科という記述も見られるが、新しいAPG植物分類体系では、リュウゼツラン科を従来のユリ科とともに再編成している。それによると、ギボウシ属をリュウゼツラン科に含めるとしている。アオノリュウゼツランは、リュウゼツラン亜科のリュウゼツラン属、コバノギボウシは、ギボウシ属である。ややこしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
031_240718182 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 31.ミドリシジミ -3
ミドリシジミはもっぱらヌマトラノオで吸蜜する。この個体は肛角部がちぎれてしまっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 206mm ISO640 )
032_240718196 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 32.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -3
日当たりの良いチダケサシ(乳茸刺)の花で吸蜜する。♀が多く発生してきているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 206mm ISO640 )
033_240718197 X900 ▲箱根湿生花園 RX10M4.jpg 33.オオウラギンスジヒョウモンの雌雄
チダケサシの花穂で♂と♀が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 140mm ISO320 )
034_240718012 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg 34.ミドリシジミ -4
日陰に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO180 )
035_240718199 X900 箱根湿生花園 クサレダマ RX10M4.jpg 35.クサレダマ(草連玉)
和名はマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。別名、イオウソウ(硫黄草)という。漢字で記された和名を見ると、植物の素人にも連想しやすい。茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数の花をつける。オカトラノオ属の多年草だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm ISO320 )
036_240718017 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg 36.ミドリシジミ -5
これはきれいな個体だった。草陰に隠れていることが多く、見つけにくいが個体数は多いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO125 )
037_240718210 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 37.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -12
オオウラギンスジヒョウモンの♂は、破損している個体も多かったが、これはきれいだった。ヌマトラノオで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
038_240718216tm X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 38.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -13
前の写真と同じ個体。丁度良い光線が後翅に当たるように止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
039_240718222m X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 39.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -1
もっと近づいて背景を入れたオオウラギンヒョウモンを大きく撮りたいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000 27mm ISO400 )
040_240718228 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 40.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -2
ちょっと暑いけど、カセンソウの咲く草原を思う存分飛びまわり、チョウも爽快な気分だろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 44mm ISO400 )
041_240718229 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 41.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -4
HPによれば、箱根湿生花園のある仙石原は標高が650mで、とても爽やかだそうだが、久しぶりに晴れた今日は特別に暑い。旧暦のお盆(旧盆は8月13日~16日)を過ぎると秋の花が咲き始めるという。そのころにもう一度来てみたい。コオニユリ、ミソハギなどにはチョウも飛来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 151mm ISO400 )
042_240718233 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 42.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -5
♀は今からが発生のピークのようだ。きれいな個体が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 151mm ISO500 )
043_240718236 X900 ◎箱根湿性花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 43.ヒメアカタテハ -2
カセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンに混じってヒメアカタテハも吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 164mm ISO500 )
044_240718239 X900 ◎箱根湿性花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 44.ヒメアカタテハ -3
前の写真と同じ個体。傷のないきれいな個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO320 )
045_240718242 X900 箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 45.コウホネ(河骨)
スイレン科コウホネ属に属する水草の1種。コウホネ (河骨)」の名の由来は、底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるためとされることが多いが、異説もあるそうだ。花期は6-10月、長い花柄 (直径 3-6 mm) が地下茎から生じて水上へ伸び、その先端に直径 3-5 cm で上向きに咲く黄色いカップ状の花を1個つける。暗い背景で明るい黄色い花を撮るのは難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 120mm ISO250 )
046_240718245 X900 箱根湿性花園  RX10M4.jpg 46.写真を撮る人
さて、そろそろ一息入れようと思う。喉も乾いた。熱中症にも注意しなくては。湿原区の散策路を休憩所のある入口へと歩く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/2000 9mm ISO100 )
047_240718248 X900 箱根湿性花園 サラシナショウマ RX10M4.jpg 47.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
wikipediaによれば、サラシナショウマは、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草の植物である。和名サラシナショウマは、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するそうだ。これから多く咲く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO160 )
048_240718252 X900 〇箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 48.ハグロトンボ
園内の湿原区の水のある散策路で、ぱたぱたと飛ぶハグロトンボを見つけた。 ハグロトンボは、真っ黒な翅が特徴的なトンボで、♀は胴体まで真っ黒だが、オスの胴体は写真のように金緑色をしていている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO160 )