2025年9月アーカイブ: Studio YAMAKO

2025年9月29日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ① 東京港出港 2025年8月16日 東京港晴海客船ターミナル

娘夫婦から、客船クルーズに誘われた。MITSUI OCEAN FUJI という船で、次のようなコースの船旅だ。

8月16日 東京 16:30 出航
8月17日 三重県 熊野沖 熊野大花火大会鑑賞
8月18日 高知 09:00 入港、 17:00 出港
8月19日 宮崎県 油津 08:00 入港、 17:00 出港
8月20日 長崎県 佐世保 09:30 入港、 17:00 出港
8月21日 韓国 麗水 08:00 入港、 17:00 出港
8月22日 航海日
8月23日 神戸 07:00 入港、13:00 出港
8月24日 横浜 12:30 入港 下船

 8月16日、新橋で軽く昼食を摂ってタクシーで東京港晴海客船ターミナルに向かった。午後2時ごろ乗船手続きをして、船に乗り、万一の時の避難場所などを確認して、7Fの私たちの客室へ案内される。

 私たちが乗船した MITSU OCEAN FUJI という船の概要はwikipediaによれば、「シーボーン・オデッセイ(Seabourn Odyssey)」として、2009年6月、イタリアのT.マリオッティ造船所で竣工した。2019年5月にイタリア ジェノバで改修が行われ、内装・什器等の更新が行われている。
 同型の2番船が2010年、3番船が2011年に建造された。
 2023年2月には商船三井がクルーズ事業拡大策の一環として購入、1年半程度シーボーン・クルーズでの運航を継続し、2024年末を目処に改装の上で商船三井客船(現・商船三井クルーズ)に移籍し日本近海を中心とした運航を行う計画とした。2023年10月に商船三井クルーズの新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」と合わせて新船名「MITSUI OCEAN FUJI」を発表。富士山や1989年に就航した日本の近代的なクルーズ客船の先駆けとなった「ふじ丸」を意識したものとした命名だった。
 日本向けの改修を施し、2024年12月1日より「MITSUI OCEAN FUJI」として就航。横浜港新港ふ頭を起点に別府・釜山・下関を経由し東京港までの7日間のデビュークルーズを行った。
 現在はパナマ船籍であるが、就航後1年半程を目処に日本船籍に移行する計画とされている。総トン数は32,477 トン、全長198.15 m 幅25.6 m、航海速力19.0ノット、旅客定員458名、乗組330名である。

 MITSUI OCEAN FUJIは16時30分に東京港晴海客船ターミナルを出港、ゆっくりと東京湾を進む、レインボーブリッジをくぐり、羽田沖から浦賀水道を抜けて太平洋へ出ていった。船内8Fのプールのあるデッキに行ってみた。プールサイドでは「セールアウェイパーティー」が行われいて、演奏と歌手クリスティのパンチのある歌声を聴きながら、スパークリングワインでのどを潤す。ディスコに興じる人がいて、見たところ90歳くらいのご高齢の男性も踊っていた。  夕食をビュッフェで摂り、食後に8F後方にあるオブザベーションバー36でウィスキー―を一杯飲んで、夜9時ごろ部屋に入った。部屋は浴室が西欧人向きの仕様で慣れるまで少々苦労し、この後もシャワーで済ませることが多かった。  少し船の揺れを感じたが、疲れと心地よい酔いでぐっすり寝ることが出来た。

000_250816030 X700 船内8F セイルアウェイパーティーG7X - コピー.jpg
東京湾を離れる「MITSUI OCEAN FUJI」 2025年8月16日 東京客船ターミナル出港

001_250816003 X900 〇乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 1.東京港晴海客船ターミナル
午後1時半ごろ、東京港晴海客船ターミナルに着いた。都庁総合ホームページに報道発表資料 として 2025年6月25日付で "晴海客船ターミナルのリニューアル後、初となるクルーズ客船が入港します! クルーズ客船「MITSUI OCEAN FUJI」" というページがあった。このターミナルへのクルーズ客船の入港は、令和2年以来、5年ぶりとのことだった。今後、東京港では、東京国際クルーズターミナル及び晴海客船ターミナルの2拠点で、クルーズ客船の受入を進める。その岩壁に「MITSUI OCEAN FUJI」が停泊していた。船尾を見ると、まだ、パナマの NASSAU の文字が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 18mm ISO125 )
002_250816005 X900 乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 2.MITSUI OCEAN FUJI
飛鳥Ⅱの総トン数は50,444トンで、この船は32,477 トン。小ぶりであるが、横から眺めると大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f56 1/1250秒 16mm ISO125 )
003_250816017 X900 〇乗船 晴海客船ターミナル G7X.jpg 3.乗船
東京国際クルーズターミナルの建物の中で、簡単な乗船手続きをして、停泊中の MITSUI OCEAN FUJI のタラップを上がる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
004_250816021 X900 乗船 船室725 G7X.jpg 4.出航
午後4時、時間通りに出港した。2023年に建造された199トンのふじ丸という東京港に常駐するタグボートが離れていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 23mm ISO125 )
005_250816026 X900 〇船内8F セイルアウェイパーティーG7X.jpg 5.セールアウェイパーティー -1
船の8F中央にあるデッキ(プールサイドレストラン&バー湖畔)では、セールアウェイパーティー が始まっていた。MITSUI OCEAN FUJI のハウスバンドとクリステイという女性ボーカルが歌っている。私たち4人もスパークリングワインで乾杯した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 22mm ISO125 )
006_250816041 X900 〇船内8F セイルアウェイパーティーG7X - コピー.jpg 6.10階から東京湾
階段で10階まで上がってみた。船尾の方向には東京の高層ビル群が見える。出港して来た東京港晴海客船ターミナルが小さくなっていく。この青空は暑さを忘れるほど気持ちが良い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
007_250816042 船内8F X900 セイルアウェイパーティーG7X.jpg 7.セールアウェイパーティー -2
プールの前では、乗客の方々がダンスを始めた。きっと船旅になれた方々なのだろう。年配の方が楽しんでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO125 )
008_250816044 X900 〇船内8F レインボーブリッジ G7X.jpg 8.レインボーブリッジ -1
レインボーブリッジは橋の上を走ることしか知らなかったが、橋の下を航行した。レインボーブリッジは海面から橋桁下面までの高さ(桁下高)が52m(20階建てビル相当)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/800秒 25mm ISO125 )
009_250816048 X900 〇船内8F レインボーブリッジ G7X.jpg 9.レインボーブリッジ -2
上層に首都高速道路、下層に一般道路、遊歩道、そしてゆりかもめが通る二重構造となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
010_250816056 船内8F X900 レインボーブリッジ G7X.jpg 10.レインボーブリッジを後に -1
レインボーブリッジがだんだん遠くなり、お台場の方へと船は進んでいく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 18mm ISO125 )
011_250816061 900 船内8F G7X.jpg 11.レインボーブリッジを後に -2
この辺りの下に首都高のトンネルがあるのではないだろうか。写真は船尾の方を撮っているのだが、右側に台場エリアが見えてくる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
012_250816063 X900 〇船内8F 台場フジテレビ 日航ホテル G7X.jpg 12.台場
先ごろテレビに登場することが多かったが、お台場を象徴するランドマークとなっているフジテレビの建物が見えた。wikipediaによれば、建築家・丹下健三氏が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物で、設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当した。球体展望室「はちたま」がある。その左には娘たちが結婚式を挙げた日航ホテルも見えた。また、私たちが乗船した東京港晴海客船ターミナルと紛らわしいが、東京国際クルーズターミナルがある。


Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
013_250816068 X900 ▲船内8F G7X.jpg 13.飛行機
夏空の上を羽田空港に降りる旅客機が飛んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/2000秒 37mm ISO125 )
014_250816077 X900 〇船内8F 東京湾 羽田 G7X.jpg 14.東京ゲートブリッジ
次に、ちょっと離れているが東京ゲートブリッジがが見えた。東京港第三航路(東京東航路)を跨ぎ中央防波堤外側埋立地と江東区若洲を結ぶ橋梁である。大田区城南島と江東区若洲間約8 kmを結ぶ東京港臨海道路の一部で、海上を跨ぐ区間の長さが1,618m(横浜ベイブリッジやレインボーブリッジの約2倍)だそうだ。私たちの航路は東京港臨海道路のトンネルの上を行く。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
015_250816078 船内8F 東京湾 羽田 G7X.jpg 15.羽田空港
今度は進行方向右側に羽田空港が見えてきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
016_250816086 X900 〇船首 G7X.jpg 16.船首側
時刻は午後5時半だ。船首側へ回ってみた。出港から1時間、まだ、東京湾の中だ。これから浦賀水道を抜けて,太平洋に出ていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 10mm ISO125 )

追記:
夕食は8Fの「テラスレストラン八葉」でビュッフェにした。並べられた料理を自分の好きなものを食べるのだが、着席して、飲み物のサービスをはじめ、レストランと同様のサービスがある。飲み物の注文を聞きに来てくれた女性はパプアニューギニアの出身だった。お父さんは亡くなったが、お母さんは日本人で今は日本に住んでいるとのこと。「パプアニューギニアは熱帯の美しいチョウが生息する私のあこがれの国で、若いころは一度行って見たいと思っていた」と話をした。  食後、10Fの「オブザベーションバー36」というところへ行ってみた。ウィスキーのオンザロックを一杯。ジオバニという歌手がギターを演奏して、私たちには懐かしいオールデイーズを歌ってくれた。(オブザベーション・バーとは、船の「展望デッキ」にあたる場所で、船上から海や景色を眺めたり、食事やお茶を楽しんだりする特別な空間を指す。)  船室に戻って、シャワーを浴びて、ぐっすり寝ることが出来た。

2025年9月26日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ③ 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

この日、ここへ来た甲斐がないのは残念だが、これ以上とどまっていても変化はなさそうだ。湿原植生復元区まで行って、引き返そうとしたその時に、オカトラノオで吸蜜しているオオウラギンヒョウモンを見つけた。きれいな♀だった。

 コインロッカーから荷物を出して、汗をかいたポロシャツを着替えた。午後1時に湿性花園を退出し、いつも寄る蕎麦屋さんで、冷えたビールで喉を潤し、とろろそばを食べる。14時発のバスに乗り、強羅駅へ向かう。バスは往きと同じでガラガラだった。

 強羅から箱根登山鉄道の14時38分発箱根湯本行きに乗車。最後尾に座り、40分間をスイッチ・バックの写真などを撮って、楽しんだ。

 今年の7月は、10日ほど前に行った入笠山といい、今回の箱根湿性花園といい、散々な結果だった。

000_250722054 X700 箱根登山鉄道 宮ノ下 G7X.jpg
箱根登山鉄道 3000形「アレグラ号」 スイッチ・バック 2025年7月22日 箱根登山鉄道 上大平台信号所

039_250722234 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 39.オオウラギンスジヒョウモン♀ -1
今日はこれまでだなと思い、出口の方へ歩きはじめたところでオカトラノオに止まっていたオオウラギンスジヒョウモンを見つけた。何故かとても嬉しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
040_250722239 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 40.オオウラギンスジヒョウモン♀ -2
傷一つない美しい♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
041_250722241 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 41.オウラギンスジヒョウモン♀ -3
望遠端で撮ったが、満足できる解像だった。背景の草のボケも自然だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
042_250722256 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z50-250.jpg 42.エゾカワラナデシコ -2
数年前に上高地で、シナノナデシコという品種にミヤマカラスアゲハが来て吸蜜していた。日本に自生するカワラナデシコに限れば品種数は少ないが、広義のナデシコ属や園芸ナデシコまで含めると世界的には 数百種以上の品種があると言われている。AIに尋ねて見ると、カワラナデシコは、江戸時代には観賞用として盛んに改良され、花弁の切れ込みの深さ、色の濃淡、斑(ふ)が入るかどうか、咲き方などで選抜され、数十種に及ぶ「撫子品種」が栽培されていたそうだ。当時、カワラナデシコは「大和撫子」と呼ばれて、園芸の世界でもひとつのジャンルを築いていたという。その可憐で小ぶりながら楚々とした花姿、強健で、痩せ地や河原でもしなやかに咲く生命力、華やかすぎず、控えめな美しさは、古くから和歌・俳句・物語の題材になり、やがて「日本女性の美徳」を象徴する比喩に転じたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
043_250722260t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 43.ノリウツギとキタテハ -3
もしかして、と思ってノリウツギの咲くところへ戻ってみた。しかし、いたのはキタテハだけだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
044_250722040 X900 箱根湿生花園前 G7X.jpg 44.ガクアジサイ
湿生花園の駐車場の前にある蕎麦屋さんから出てきて、強羅行のバスを待つ間、店の前に咲いていた紫陽花を撮った。この紫陽花は、自宅近くの保土ヶ谷区役所で撮ったのと同じように、萼の色が微妙に変化している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
045_250722042 X900 強羅駅 G7X.jpg 45.強羅駅
14時38分発の電車は、来た時に乗ってきたのと同じ車両の編成だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
046_250722049 X900 箱根登山鉄道 強羅大文字 G7X.jpg 46.大文字焼きの山
強羅を発車してまもなく、進行方向左手の車窓から山肌に「大」の文字が見えた。箱根の大文字焼きは、毎年8月16日に明星ヶ岳で行われる夏の伝統行事。この祭りは、有縁無縁の霊を慰める「うら盆の送り火」として、山腹に「大」の字を大きく描き出すもので、点火と同時に花火も打ち上げられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
037_250722229m X900 ◎箱根湿性花園 ヒツジグサ Z50 Z50-250.jpg 47.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -1
箱根登山鉄道は3か所でスイッチ・バックをする。ここは強羅から箱根湯本に向かって最初のスイッチ・バックで、上大平台信号所。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1250 )
048_250722052 X900 箱根登山鉄道 G7X.jpg 48.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -2
強羅で乗車した時は最後尾に陣どったが、今度はこちらが先頭になる。車掌さんがいなくなり、後から運転手さんがやって来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 )
049_250722056 X900 箱根登山鉄道 宮ノ下発車 G7X.jpg 49.大平台駅へ
進行方向が逆になり、最後尾が最前部になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO800 )
050_250722064 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 50.大平台駅で入れ替わり
1989年に登場した2000形(サン・モリッツ号)が前方から上がってきた。強羅行の電車と入れ替わりに同じ線路に入っていく。ここで車掌さんと運転手さんは2度目の交代。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO640 )
051_250722068 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 51.大平台駅の行き止まり
ふたたび進行方向が前後入れ替わる。2度目のスイッチ・バックなのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO320 )
052_250722074 X900 箱根登山鉄道 塔の沢 G7X.jpg 52.出山信号場へ
3度目のスイッチ・バックがある出山信号所に入る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
053_250722078 X900 箱根登山鉄道 塔の沢発車 G7X.jpg 53.最後尾の席が最前部に
再び運転手さんが戻ってきて、マスコンを握り、塔ノ沢駅に向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
054_250722082 X900 箱根登山鉄道 塔の沢-箱根湯本 15時18分 G7X.jpg 54.早川鉄橋
早川橋梁 やがて前方に緑色の鉄橋が見えてきた。塔ノ沢駅 - 出山信号場間にあり、早川に架かる鉄道橋である。鉄橋を渡るとすぐ出山トンネルに入る。一般に出山鉄橋と呼ばれる箱根登山鉄道の名所の一つ。この鉄橋は箱根登山鉄道敷設工事の中で最大の難関だったという。秋の紅葉時には、鉄橋上で数秒間の停車などの観光サービスが行なわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO640 )
055_250722090 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 55.箱根湯本駅着
15時18分箱根湯本に到着した。最新型の3両編成の「アレグラ号」が停まっていた。ここから小田原まで別の電車に乗らなくてはならない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
056_250722093 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 56.ロマンスカー「はこね」
隣のホームに小田急ロマンスカーが到着した。これに乗って帰ろうかと一瞬考えたが、結局、小田原から東海道線で横浜に戻ることにした。後でわかったことだがこのロマンスカーは海老名に止まる。わかっていればそうしたに違いない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO640 )

2025年9月23日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ② 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

園内を一周して管理棟のあるところに戻ってきた。既に汗びっしょりである。自販機で冷たいお茶を購入して屋根のある休憩所のベンチに腰を掛けて一休みする。

 20分ほど休んで再び、同じコースを歩き始めた。現れたチョウは、キタキチョウとスジグロシロチョウのみ。

000_250722160 X700 ◎箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg
日陰に咲く大きな山百合 2025年7月22日 箱根湿性花園

021_250722163 X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 21.キタキチョウ -1
咲き始めたオカトラノオに来たキタキチョウ。このレンズ(Z DX 50-250mm)の最短撮影距離は50mmで0.5m、250mmで1.0mである。最大撮影倍率は0.23倍(焦点距離160-180mm)となっている。もう少しレンズが明るければと思うが、ISO感度を上げること、5.0段の手振れ補正効果でカバーはできる。MC 105mmのような解像力は無理としても、私のレベルでの蝶の撮影にはほぼ問題なく使えるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 200mm ISO320 )
022_250722166 X900 箱根湿性花園 フトイ Z50 Z50-250.jpg 22.フトイ(太藺)
池に見たことのない草が生えていた。PictureThisで検索すると、カヤツリグサ科フトイ属の水生多年草で、フトイと判った。wikipediaによれば、「フトイ」という名前は「太い」ではなく「太藺」、つまり「太い藺草(いぐさ)」の意味である。実際にはイグサ科ではなく、その姿も、さほどイグサに似ている訳ではない。と解説されていた。房のような地味な花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 195mm ISO280 )
023_250722170 X900 〇箱根湿性花園  オカトラノオ Z50 Z50-250.jpg 23.オカトラノオ(丘虎の尾)
さっきはキタテハが、咲き始めたオカトラノオの花で吸蜜していた。オカトラノオは白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 195mm ISO200 )
024_250722171 X900 箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z50-250.jpg 24.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子) 近縁種にカワラナデシコがある。エゾカワラナデシコは苞(芽やつぼみを包んで保護する特殊化した葉のこと)が2対であるのに対し、カワラナデシコは3~4対ある。また、エゾカワラナデシコは北海道・中部地方以北に分布し、カワラナデシコは本州・四国・九州に分布する。可憐な花だ。種子には薬効があり、カワラナデシコと同様に消炎、利尿、通経作用があると言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1600秒 197mm ISO200 )
025_250722174 X900 箱根湿性花園 ひよどり? Z50 Z50-250.jpg 25.ヒヨドリ -1
近くの木の枝に野鳥が止まった。眼が悪くなったこともあり、同定できない。望遠端の250mm(35mm版では375mmの画角相当)で撮る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO1600 )
026_250722175t X900 ▲箱根湿性花園 ひよどり? Z50 Z50-250.jpg 26.ヒヨドリ -2 トリミング
同じ位置で撮った別のショットをトリミングした画像。結構シャープである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO360 )
027_250722177 X900 箱根湿性花園 ノリウツギ Z50 Z50-250.jpg 27.ノリウツギ
昨年は、ここのノリウツギはほとんど咲いていなかった。今年はせっかく咲いていてくれたのに、ミドリシジミの姿が無い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 58mm ISO200 )
028_250722181 X900 〇箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 28.キタキチョウ 飛翔 -1
キタキチョウだけは園内各所に元気に飛んでいた。翔んでいるところを狙ってみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200
029_250722184 X900 〇箱根湿性花園 キタキチョウ産卵 Z50 Z50-250.jpg 29.キタキチョウ 飛翔 -2
キタキチョウは翅を開いて花などには止まらない。表翅を撮るには、翔んでいるところ以外にない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200
030_250722187 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z50-250.jpg 30.クサレダマ(草連玉)
和名はマメ科の黄色い花のレダマに似て、地表に出ている部分が木質ではなく草(草本)であることに由来する。別名をイオウソウ(硫黄草)という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200
031_250722188 X900 ◎箱根湿性花園 オニユリ Z50 Z50-250.jpg 31.オニユリ(鬼百合)
これはオニユリ。コオニユリに比べて、大柄な花だ。違いはオニユリにはコオニユリにないむかごあることだが、残念ながらムカゴは撮れていない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200
032_250722201 X900 ◎箱根湿性花園 食虫植物サラセニア Z50 Z50-250.jpg 32.食虫植物 サラセニア
この頃には管理棟近くで、夏休み期間中、毎年恒例の食虫植物展が行われている。世界で屋外に約100種、計約700点の生態を紹介している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 69mm ISO200
033_250722219 X900 箱根湿性花園 食虫植物 Z50 Z50-250.jpg 33.食虫植物 ハエトリグサ
ウツボカズラと共に食虫植物の代表格だ。葉には長い葉柄があり、先端に捕虫器になった葉を着ける。葉柄は扁平で幅広く、地表に這うか、少し立ち上がる。捕虫器は二枚貝のような形で、周辺にはトゲが並んでいる。ハエトリグサから分泌される消化液によって1週間〜10日ほどかけて溶かされ、栄養が吸収される。その後、殻だけが残った虫の死骸は消化吸収に使われ、葉は再び開いて次の虫を待ち構えるが、1つの葉が3〜4回捕食すると枯れてしまう。葉の内側にある感覚毛に虫が30秒以内に2回触れると、葉が0.5秒ほどで素早く閉じ、虫を捕らえる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO1000)
034_250722210 X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 34.2頭のキタキチョウ -1
食虫植物展に設けられた岩場に、キタキチョウが2頭止まって吸水していた。ともに♂のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO360
035_250722214s X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ Z50 Z50-250.jpg 35.2頭のキタキチョウ -2
2頭は仲よさそうに寄り添っていき、吸水を続けていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 240mm ISO720)
036_250722227tm X900 ◎箱根湿性花園 スジグロシロ Z50 Z50-250.jpg 36.スジグロシロチョウ
時刻は12時20分になった。まったく成果は上がらない。最後にもう一回りして終わりにしようと歩き始める。スジグロシロチョウがオカトラノオで吸蜜していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO20)
037_250722229m X900 ◎箱根湿性花園 ヒツジグサ Z50 Z50-250.jpg 37.ヒツジグサ 2
長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。萼片(花びらの外側に位置し、つぼみの時に内部を保護する役割を持つ葉状の部分)が4枚ある。ヒツジグサの名の由来は、未の刻 (午後2時) 頃に花が咲くためとされることが多いが、この頃に花が閉じ始めるためともされる。写真の花は半分開いているように見えるが、これから開くのか、閉じるのか分からないが、萼片の様子から見てこれから開花と思えるが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200)
038_250722232 X900 △箱根湿性花園 ヒメギス Z50 Z50-250.jpg 38.チダケサシに来たヒメギス
チダケサシの花にバッタ目キリギリス科のヒメギスが飛んできた。wikipediによれば、「キリギリスに姿形が似ていて小型なことからこの和名が付いた。普通種で、もっとも身近に見られるキリギリスの近似種でもある。草原性で、キリギリスよりやや湿り気を好み、草丈も低めの場所にいる。」と解説されていたが、まさにその通りという場所にいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO200)

箱根湿性花園,キタキチョウ,スジグロシロチョウ,スジグロシロチョウ,フトイ,オカトラノオ,エゾカワラナデシコ,ヒヨドリ,ノリウツギ,オニユリ,コオニユリ,ヒツジグサ,食虫植物,サラセニア,ハイトリグサ,ヒツジグサ,チダケサシ, NIKKOR Z DX 50-250mm,

2025年9月20日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ① 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

例年、ミドリシジミやミヤマカラスシジミの写真を撮りに7月の20日前後、箱根の湿性花園へ行く。昨年まではマイカーで行っていた。自宅から東名で御殿場まで行って、仙谷へ上がると2時間弱でいける。
 ところが、免許を返上し車を手放したので、どうやって行こうかと調べてみたところ、箱根登山鉄道の強羅駅から、30分に1本バスがある。

 朝6時半ごろの電車で横浜へ、小田原から小田急箱根登山電車で強羅へ。強羅発9時のバスに乗り9:30に湿性花園に着いた。乗り物はすべて空いていた。全部ICカードが使えた。運賃は片道3,000円弱だ。前回、入笠山でちょっと失敗をしたので、荷物は極力少なくし、箱根湿生花園にはコインロッカーもあるのでそこに預けることにした。
 だが、10時からすでに猛暑。汗ビッショリ。蝶影なし。翔んでいるのはキタキチョウ、スジグロシロチョウ、キタテハのみ。カセンソウもあまり咲いていない。チダケサシが多い。いつもいるオオウラギンスジヒョウモンも帰りがけに1頭撮っただけ。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミはもとより、ヒメアカタテハ、アカタテハもいない。今年の夏はおかしい。

 園内を3回ほど周回して12時半に切り上げ、トイレで着替えて、前にあるいつも寄る蕎麦屋で、とろろそばと、今までは車なので飲めなかった冷たいビールを飲む。30分に1本出ているバスで強羅へ戻った。バスの乗客は私独りだった。

 帰りは箱根登山鉄道の最後尾に乗り、運転席越しにスイッチバックの線路などを撮って楽しんだ。14時発のバスに乗り、17:30に帰宅した。往復に7時間かかった。秋にでも、どんな蝶がいるかもう一度行って見ようと思う。

000_250722141 X700 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg
貴重な被写体 チダケサシの花に来たキタテハ夏型 2025年7月22日 箱根湿性花園

001_250722003 X900 箱根登山 箱根湯本駅 G7X.jpg 1.箱根登山鉄道 旧型車両
箱根登山鉄道の旧称号は登山鉄道箱根株式会社であったが、2004年10月1日に持株会社移行により小田急箱根ホールディングス株式会社に改組された。2024年4月1日付で小田急箱根ホールディングス他2社が合併し、「箱根登山鉄道株式会社」より現在の「小田急箱根株式会社」になった。路線や愛称である「箱根登山電車」は引き続き利用されている。この車両は箱根湯本駅に停められていたモハ1形(1919年の箱根登山鉄道開業時からの車両であるチキ1形を、1950年の小田急車両の乗り入れ開始時に改造した車)。現在は104号-106号のみ運用。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO2000 )
002_250722008 X900 箱根登山 函嶺白百合学園中学校 G7X.jpg 2.通学の女学生
箱根登山鉄道始発駅の箱根湯本駅で何人かの女学生が乗ってきた。近くの駅に学校があるのだろうと思っていたら、強羅までこの調子で乗っていた。調べてみたら東京にもあるカトリック系のミッションスクールが強羅にあるのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 )
003_250722026 X900 箱根登山 強羅駅早雲山ケーブルカー G7X.jpg 3.箱根登山ケーブルカー
強羅駅の改札口へ歩いて行くと右手に箱根登山ケーブルカーの乗り場があった。早雲山まで登っていく。早雲山からさらにロープウェイで大涌谷、芦ノ湖の桃源台まで行ける。この車両は2020年に就役した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO200 )
004_250722029 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 4.強羅駅舎
食事が美味しいと評判が良かった、私が勤務していた会社の社員寮が強羅にあった。私も泊まったことがある。1977年(昭和52年)に改築された現在の山小屋風の駅舎は、その頃から変わっていない。1997年(平成9年)関東の駅百選に選定されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO125 )
005_250722030 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 5.箱根登山鉄道の車両
写真は私が箱根湯本から乗ってきた電車。1981年から運用されたベルニナ号1000形。wikipediaによると、45年ぶりとなる新型車両として設計され、姉妹鉄道提携を結んでいるスイスのレーティッシュ鉄道・ベルニナ線にちなんで「ベルニナ号」という愛称が設定され、1982年には鉄道友の会より「ブルーリボン賞」を授与されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
006_250722032 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 6.湿性花園行きバスの乗り場
さて、湿性花園に行くバスの乗り場を探さなくてはならない。登山鉄道の改札口で尋ねたら、すぐにわかった。バスは30分に1本運行されており、次は9時丁度発。発車まで15分ほどある。並んで待っている人は誰もいない。時間通りにバスがきた。乗客は私ともう一人だけだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 20mm ISO125 )
007_250722108 X900 〇箱根湿性花園 ヤマユリ Z50 Z50-250.jpg 7.箱根湿性花園到着
湿生花園には9時30分に着いた。家を6時頃出ているので、3時間半かかっている。コインロッカーに不要な荷物を置き、さっそく歩き始める。もうすでに猛暑。山百合が見事に咲いていた。7月13日に入笠山へ行ったときに、NikonZ50に付けたZ105mm macro を重たいと感じた。そこで、レンズキット用の安直なレンズだが、DX Z50mm-250mmというレンズを購入し、この日Z50にはこれを付けてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
008_250722112 X900 箱根湿性花園 ムラサキギボウシ Z50 Z50-250.jpg 8.ムラサキギボウシ(紫擬宝珠)
PictureThisで検索したら、ムラサキギボウシと同定された。中国原産種だそうで、中国では各州の標高500m~2400m級のの高地で、山地斜面の草地に自生するそうだ。咲き始めのようで瑞々しい色をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 110mm ISO360 )
009_250722113 X900 〇箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 9.スジグロシロチョウ♂
猛暑の為か蝶はほとんど飛んでいない。いつもなら見向きもしない本種も貴重な被写体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO450 )
010_250722098 X900 箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 10.水面に咲くコウホネ(河骨)
湿性花園には、その中央に池があり、そのほかに東の池、南の池、西の池、北の池がある。これはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。池にはこの季節コウホネの黄色い花が咲いている。Wikipediaによると、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。水中の沈水葉は細長い。その地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)とよばれ、生薬とされるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 208mm ISO400 )
011_250722126 X900 ◎箱根湿性花園 エゾミソハギ Z50 Z50-250.jpg 11.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
近縁種にミソハギがあるが、エゾミソハギは葉が茎を抱き、全体に毛が密生してざらつくのに対し、ミソハギは葉の基部が茎を抱かず、全体に毛がないのが特徴だそうだ。ここにもチョウの姿は無い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO280 )
012_250722100 X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 12.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -1
ここに咲くノリウツギの花には、ミドリシジミが複数吸蜜に来ていることがあった。ところがここ数年はそんな姿を見ていない。この日は思った通り、ミドリシジミの姿は無く、代わりにもならないがキタテハが1頭来ていた。ノリウツギがアジサイ科の植物であることを改めて知った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 132mm ISO250 )
013_250722102t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 13.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -2
ノリウツギの花には、ミドリシジミのほか、ミヤマカラスシジミ、アサマイチモンジ、オオウラギンスジヒョウモンなど、いろいろなチョウがやって来るのだが、キタテハだけとは。猛暑の為か?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 218mm ISO320 )
014_250722134 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ Z50 Z50-250.jpg 14.コオニユリ(小鬼百合)
これはコオニユリ。wikipediaによると、オニユリというのもあるが、オニユリに比べてコオニユリはその名の通り、やや小さい。また、コオニユリはむかごを作るがコオニユリはそれを作らず種子を作る。コオニユリは山地の草原や低地の湿原に生育する。コオニユリにもチョウが良く来る。湿性花園ではキアゲハが来ているのを見ることがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
015_250722105 X900 箱根湿性花園 カセンソウ RX10M4.jpg 15.カセンソウ(歌仙草)
南西側の湿生花園の一番奥の湿原植生復元区ではこの季節には黄色いカセンソウが咲くが、今年は咲いている花が少ない。今年の花の開花期はむしろ遅れているように想える。例年はオオウラギンスジヒョウモンが飛び回り、吸蜜する姿が見られるのだが、今年は一頭も飛んでいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 140mm ISO200 )
016_250722106 X900 〇箱根湿性花園 キキョウ RX10M4.jpg 16.キキョウ(桔梗)
キキョウは秋の季語であるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の9月頃までである。カセンソウがあまり咲いていない湿原植生復元区の草原の中にポツンと一輪のキキョウが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1200秒 9mm ISO100 )
017_250722138 X900 〇箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 17.チダケサシに来たキタテハ -1
チダケサシも湿性花園に多い。ミドリシジミも吸蜜に来ることがある。今回はキタテハだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 180mm ISO200 )
018_250722149t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 18.チダケサシに来たキタテハ -2
目に触れる蝶はキタテハしかいない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
019_250722154 X900 ◎ニオイヒツジグサ箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 19.ヒツジグサ(未草)
白い大きな花を咲かせている水草があった。睡蓮の仲間である。wikipediaによれば、水底に根を張った地下茎から長い葉柄を伸ばし、水面に円形の葉を浮かべる。花期は6月から9月、長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。花の大きさは直径3-7cm。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
020_250722157 X900 〇箱根湿性花園 ワスレグサ Z50 Z50-250.jpg 20.ワスレグサ(忘れ草)
wikipediaによれば、ワスレグサは広義で、ニッコウキスゲなどの仲間でワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことをさす。ゼンテイカ群(日光キスゲ、武蔵野キスゲ、蝦夷カンゾウ、姫カンゾウ、飛島カンゾウ)、トウカンゾウ以外でカンゾウと呼ばれているもの。種類は多く、代表的なものでは一重咲きのノカンゾウ、八重咲きのヤブカンゾウがある。外来種や園芸種もある。AIでは、園芸品種は3万品種を超えるとも言われており、非常に多くの品種が存在するという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200 )

2025年9月17日

日帰りツアーの入笠山ハイキング ② 2025年7月13日 長野県富士見町

30分ほどゴンドラ頂上駅のそばにあるCaféで水と冷たいコーヒーを飲んで一休みした。ツアコンさんが心配してくれて、「しばらくここで休んでいてください」と言ってくれたが、「ここは何回も来ていますので」と言って、すずらん山野草高原で1時間ほど写真を撮った。

 ここへ来るのは7月後半が多く、今回はいつもより少々早い。それなりにいつもと違ったチョウに会えるかと期待したが、逆だった。飛んでいるチョウの種類が少ないのだ。クジャクチョウやシータテハなどは全く姿を見せないし、スジボソヤマキチョウもいない。

 すずらん山野草公園の中ほどにある四阿の近くへ行くと、アサギマダラが飛ぶ姿があった。数はそれほど多くは無いが、楽しませてくれた。

000_250713034 X700 ◎すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg
八ヶ岳連峰を背景に咲き始めたヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ
 2025年7月13日 長野縣富士見町 入笠山すずらん山野草公園

021_250713177 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 21.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -1
右側にスキーのゲレンデでがあるすずらん山野草公園を歩いて行くと、ヒヨドリバナが白い花を咲かせ始めていて、そこにアサギマダラを見つけた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
022_250713178 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 22.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -2
これは前の写真と同じ個体だが、少し翅が切れている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
023_250713089 X900 ◎アサギマダラ 山野草公園 RX10M4.jpg 23.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -3
これは別の個体で、ほとんど破損は無く綺麗だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 168mm ASA1000 )
024_250713184 X900 〇山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 24.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -4
これは♀のようだ。アサギマダラはヒヨドリバナとそれによく似たフジバカマが大好きである。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
025_250713186 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 25.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -5
多い時には、もう写真を撮るのが飽きてしまうほど飛んでいるが、この日は数は多くなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
026_250713097m X900 ◎ウラジャノメ 山野草公園 RX10M4.jpg 26.ウラジャノメ
地味なチョウだが、本州では山地性の蝶で、標高1500m~2000mのところで見られる。蓼科の八島湿原では羽化したばかりのような本種が10頭近く、林縁部で止まっていたのを見たことがある。入笠山でも何度か見ているが、個体数は多くはないようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1600 秒 206mm ASA1600 )
027_250713100 X900 〇ミドリヒョウモン 山野草公園 RX10M4.jpg 27.ミドリヒョウモン -1
ミドリヒョウモンやウラギンヒョウモンもヒヨドリバナの花が好きだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 106mm ASA400 )
028_250713103m X900 ◎ミドリヒョウモン 山野草公園 RX10M4.jpg 28.ミドリヒョウモン -2
ミドリヒョウモンは♂しか見なかった。♀が出てくるのはこれからなのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 151mm ASA500 )
029_250713106 X900 〇甲斐犬mix 山野草公園 RX10M4.jpg 29.愛犬とともに
すずらん山野草公園の中ほどに四阿がある。ここで一休みしようと思ったら先客がいた。男性の飼い主さんと一緒にゴンドラで登ってきた大型犬だ。犬種を伺ってみると甲斐犬のMIXだそうだ。「写真を撮らせてください」とお許しをいただいてカメラを向けると、こっちを向いてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1600 秒 28mm ASA400 )
030_250713203 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 30.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -6
再びアサギマダラである。後翅の肛角部に黒い性標があり、これは♂である。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
031_250713020 X900 すずらん山野草公園 G7X.jpg 31.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -7
環境を写し込みたいと思い、ポケットからG7Xを取り出して撮る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
032_250713205 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 32.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -8
ヒヨドリバナに取り付いて口吻を延ばしているアサギマダラは、指でつまめるほどじっとしていている。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
033_250713215 X900 ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 33.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -9
なかなか気に入った写真が撮れないまま、そろそろアサギマダラにカメラを向けるのも飽きてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO220 )
034_250713029 X900 ◎すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg 34.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -10
八ヶ岳連峰を背景に撮りたかったが、パンフォーカスにできなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1000秒 9mm ISO125 )
035_250713031mt X900 ◎ すずらん山野草公園 八ヶ岳 G7X.jpg 35.飛び立ったアサギマダラ
タイミング良くシャッターを切ることが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
036_250713220 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 36.ウラギンヒョウモン -4
ヒヨドリバナに飽きたのだろうか。切株に静止した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
037_250713225m X900 ◎イカリモンガ 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 37.イカリモンガ
チョウ目イカリモンガ科に分類されるガの1種。まるでチョウのようだが、セセリでもないしシジミでもない「蛾」なのだ。蝶と同じようにヒヨドリバナで吸蜜をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO320 )
038_250713235t ◎山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 38.ヒヨドリバナで吸蜜するアサギマダラ -11
これほど近寄って撮っても飛び立たない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/500秒 105mm ISO280 )
039_8250713239 X900 ◎ヒメキマダラセセリ 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 39.ヒメキマダラセセリ♀ -3
本種の♀は♂に比べて、前後翅表の黒い縁が太く濃いので両者を区別できる。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/500秒 105mm ISO220 )
040_8250713241 X900 ◎ツマグロヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 40.ツマグロヒョウモン♂
ウラギンともミドりとも違うヒョウモンがヒヨドリバナで吸蜜していた。かっては暖地性の蝶が2000m近いところでも元気に生息している。本種は、自宅の傍や、日比谷公園にも多いし、一方、上高地や、浅間山系の池之平でも見ているので、もはやどこにでもいる蝶になってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO320 )
041_250713041 X900 富士見駅 八ヶ岳 G7X.jpg 41.中央本線富士見駅 -1
Wikipediaによると、富士見駅は1904年(明治37年)12月21日に中央本線 韮崎駅と当駅間が開通して延伸、同時に開業した。今から120年も前のことだ。標高は955mある。レトロな駅舎だが、何時建築されたかは不明とのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1000秒 9mm ISO125 )
" rel="lightbox[250713]">042_250713043 X900 富士見駅 G7X.jpg 42.中央本線富士見駅 -2
駅舎の中に入ると、富士見駅開業120年周年&富士見町制70周年記念「暮らしを見つめて~富士見駅の歩み↓」というパネルがあり、昔の写真が20点近く表示されていた。16時30分発の「あずさ44号」に乗車した。富士見に停車する「あずさ」は1日3本しかない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO200 )

2025年9月14日

日帰りツアー 入笠山ハイキング ① 2025年7月13日 長野県富士見町

6月6日に運転免許証を返上した。車の運転は嫌いではないのだが、ゴルフを止め、乱視が進み、物が見難くなったからだ。ゴルフは兎も角として、今まで信州各地や箱根の湿性花園などへ蝶の撮影に行っていたのが制限されそうだ。公共交通機関を利用して行かねばならないが、いずれにしも歳が歳だから、そこは割り切ることにした。

 とはいうものの、やはりシーズンになるとチョウの写真を撮りに出かけたい気持ちは抑えられず、今回は某旅行社の入笠山日帰りツアーに参加を申し込んだ。中央本線の「あざさ」で富士見までを行きそこからバスで「入笠山すずらんゴンドラ」の乗り場までバスで行く。行先が山野草公園、入笠湿原、となっていたので、ゴンドラ頂上駅で解散して、3~4時間程度、自由散策かと思っていたら、前日、ツアコンさんからの電話で、現地のツアーガイドの案内で4時間程度ハイキングをし、そのあと山野草公園で1時間弱の自由時間があるでしょうということだった。ロープウェイの山頂駅で解散して、数時間の自由散策があり、集合時間に集まるのだと思っていたので、ちょっと、思惑と違っていた。

 まあ、久しぶりにツアーガイドについて、咲いている花々の説明を聴きながら、のんびり歩くのも良いかと思い、歩き始めた。一昨年も歩いたことはあるのだが、スズランは終わってしまったのか、ほとんど咲いていない。木道を上がり下がりしながら、進むが結構ペースが速い。
 ハイキングのコースは、始めて、リュックを背負い、右手にRX10M4を持ち、首にZ50に 105mcという装備だったが、木道が平らでないところもあり、バランスを崩しカメラをかばいながら転倒してしまった。弁当や水、雨具などを入れた慣れないリュックを背負っていたので、立ち上がるのが大変で時間が掛かる。参加者は60歳前後の人が多かったが、一行に遅れそうになってしまう。歩くコースは、シーズンには自生するスズランが咲く入笠湿原を歩き、山彦荘のある所で支給されていた昼食のおにぎりを食べる。そこから入笠山の登山道の中腹に広がる花畑まで歩く。以前には数回ここも登っているが、今の自分には少々つらかった。写真を撮りながら歩くのもままならない。途中、傾斜がきつく階段のように道を保護してあるのだが、その段差も大きいところがあって、息切れがして、またバランスを崩し、二度目の転倒、そして三度目の転倒、肘をすりむいてしまった。この間、山彦荘でコムラサキを見た以外、目ぼしいチョウも現れなかった。

 足が疲れてしまい、暑いのと、息が切れて大した登りでもないが、歩行が遅くなり、ツアコン(60代くらいの女性)さんが心配してくれ、付いてきてくれた。ゴンドラ駅まで戻るのは、道はわかるし、先に行ってくれと言っても離れない。

 ゴンドラ頂上駅に着いたら、此処でじっとして休んでいろと言い渡されてしまった。私としてはすずらん山野草公園で写真を撮るために来たのに、そうはいかないのだ。
 次の集合場所は3時50分までにロープウェーの下でと聞いたと思い込み、3時10分に下に下りて、3時40分までまで待ったが誰も来ない。ツアコンに電話してみる。集合場所はロープウェーの下ではなく、バスの乗り場だという。時間丁度に合う。ツアコンさんには少々ご迷惑をかけてしまったが、参加した方々には迷惑をかけずに済んだ。
 今回のツアー参加者は30数名の中に男性が3~4人いたが、他は60代前後の女性ばかりだ。みんな元気だ。擦り傷くらいで、骨折捻挫などなくてよかったが、脚の衰え、年齢を痛感せざるを得なかった。今後は安易にハイキングと銘打つツアーには参加できないなと自覚した。

000_250713055 X700 ◎ゴンドラ頂上 RX10M4.jpg
高原の蝶 ウラギンヒョウモン 2025年7月13日 長野県富士見町 入笠山

001_250713009 X900 富士見駅 ゴンドラのりば バス G7X.jpg 1.中央本線富士見駅からバスで入笠山へ
横浜から横浜線で八王子に出て、「あずさ3号」に乗り、9時43分に富士見駅に着いた。チャーターされたバスが待っていて、入笠山のロープウェイ「ゴンドラすずらん」の乗り場まで10分くらいで運んでくれた。バスの車窓から入笠山のゲレンデが眺められた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 23mm ISO125 )
002_250713017 X700 ゴンドラのりば G7X.jpg 2.ゴンドラに乗る柴犬
入笠山では山頂駅まで「ゴンドラすずらん」に愛犬を乗せて行き、犬とともに散策することが出来る。ゴンドラはリード着用でそのまま乗車可能。 ケージ不要で大型犬もOK。山頂エリアへ快適にアクセスでき、リード着用で「入笠すずらん山野草公園」や「入笠湿原」を歩ける。犬のゴンドラ乗車料金は、片道・往復ともに500円だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/640秒 37mm ISO3200 )
003_250713050 X900 すずらんゴンドラ RX10M4.jpg 3.ゴンドラからの眺め
SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 14mm ISO400 )
004_250713051 X900 すずらんゴンドラ RX10M4.jpg 4.パラグライダー
JMB富士見パノラマパラグライダースクールというがある。ゴンドラの乗り場近くの広々としたゲレンデを風に乗って下りていくのは爽快なことに違いない。1フライト17,000円で、簡単な説明の後、2人乗り用パラグライダーでインストラクターと一緒に、フライトするというのもある。「ゴンドラで高度差800mのテイクオフへ移動」が売りだ。空中での操作はインストラクターにお任せだが、テイクオフとランディングの際には一緒に走る。約1時間を楽しむのだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 168mm ISO125 )
005_250713057 X900 ◎ゴンドラ頂上 RX10M4.jpg 5.ウラギンヒョウモン -1
ロープウェイの頂上駅から入笠湿原に向かう道で、ツアー一行はいったん集合、山岳ガイドさんの説明を聞く。ウラギンヒョウモンがノアザミに来ていた。新鮮だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 121mm ISO640 )
006_250713062 X900 入笠湿原 RX10M4.jpg 6.入笠湿原
通行止めになっているが、車が通れるほどの道を左に入って、少し林道を歩く。何かのミドリシジミが卍飛行をしているが、遅れてしまうので留まって撮るわけにはいかない。すぐに入笠湿原が眼前に広がった。この入笠湿原は何度か歩いているが、キアゲハやウラギンヒョウモン以外、ほとんどチョウが見られないところだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000秒 18mm ISO200 )
007_250713063 X900 ハナショウブ 入笠湿原 RX10M4.jpg 7.ハナショウブ(花菖蒲)
ガイドさんが、アヤメと菖蒲の違い、見分け方について説明しながら歩いて行く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 62mm ISO500 )
008_250713065 X900 アヤメ 入笠湿原 RX10M4.jpg 8.アヤメ(文目、綾目)
こちらはアヤメ。花弁の付け根に黄色と白の模様がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1600秒 143mm ISO1600 )
009_250713068 X900 入笠湿原 RX10M4.jpg 9.山彦荘から見る入笠湿原
入笠湿原を抜けたところ、入笠湿原は、標高約1,730m~1,734mに位置し、面積は約1.85ha。浅間山系のベニヒカゲ多産する地の平湿原と比較すると小さい。リンドウとスズラン辞世する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 19mm ISO125 )
010_250713069 X900 山彦荘 RX10M4.jpg 10.山彦荘
山彦荘は開設から53年。入笠湿原を見下ろせる絶好のロケーションである。主人は草花やキノコの専門家。宿の主人が採った山菜やキノコ並ぶ食事が好評。入笠湿原保全のために立ち上げられた民間団体「入笠ボランティア協会」の事務局もここ山彦荘に置かれているそうだ。ここで、歩き始める前に配られた弁当を食べる時間がとられた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/2000 秒 9mm ASA400 )
011_250713075 X900 〇コムラサキ 山彦荘 RX10M4.jpg 11.コムラサキ -1
どこで弁当を食べようかと場所を探していると、コムラサキが現れて路上にとまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000 秒 9mm ASA250 )
012_250713142ts X900 ◎山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 12.コムラサキ -2
翅を開く。落ち着いているのでマクロを付けたZ50に持ち替えて撮った。青紫色が鮮やかに輝く。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/500秒 105mm ISO220 )
013_250713144 X900 ◎ヒメキマダラセセリ 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 13.アヤメに潜るヒメキマダラセセリ
ヒメキマダラセセリはアヤメの花が好きなようだ。よくこの光景を目にする。雌雄の同定は難しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3 1/500秒 105mm ISO220 )
014_250713146 X900 〇ラグワット 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 14.ラグワット?
Picture this で検索したところ、キク科の花でラグワットと同定された。和名が分からない。写真を送ってAIに尋ねてみたところ、キオンではないかとの回答だった。だが、逆にキオンでwikipediaで調べて見ると花びら(舌状花)は5個とある。ハンゴンソウあるいはサワギクかもしれない。難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f8 1/1000秒 105mm ISO200 )
015_250713148 900 〇クリンソウ 山彦荘 入笠山 Z50 105mc.jpg 15.クリンソウ(九輪草)
ガイドさんがクリンソウと教えてくれた。wikipediaによれば、山間地の比較的湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f7.1 1/800秒 105mm ISO200 )
016_250713155 X900 ◎ヒメキマダラセセリ♀ 入笠山 Z50 105mc.jpg 16.ヒメキマダラセセリ♀ -1
山彦荘での休憩を終えて、ツアー一行は入笠登山道に沿う花畑へ移動した。少々急な上りもあり、足場も悪い。前述したように一行についていくのがやっと。いや、ついて行けなかった。写真どころではなくなった。午後1時過ぎに「入笠すずらん山野草公園」に戻ってきた。この黄色い花は、アキノキリンソウだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO200 )
017_250713158t X900 〇ヒメキマダラセセリ♀ 入笠山 Z50 105mc.jpg 17.ヒメキマダラセセリ♀ -2
標高1,780mほどの「入笠すずらん山野草公園」で1時間ほど写真を撮る時間があった。アザミに似ているがこれはタムラソウと思う。ヒメキマダラセセリは各種の花で吸蜜する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4 1/500秒 105mm ISO200 )
018_250713163 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 18.ウラギンヒョウモン♂ -2
高原の蝶の代表でもあるウラギンヒョウモン、ミドリヒョウモンは多く飛んでいた。まだ、発生初期のようで新鮮な個体が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )
019_250713165 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 19.ウラギンヒョウモン♂ -3
飛んでいるヒョウモン類はすべて♂のようだ。ギンボシヒョウモンはいないかと注意してみたが、すべてウラギンヒョウモンのようだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f6.3 1/640秒 105mm ISO200 )
020_250713169 X900 ◎ウラギンヒョウモン 山野草公園 入笠山 Z50 105mc.jpg 20.ギンボシヒョウモン♂
どうやらこの個体はギンボシヒョウモンだと思える個体が現れた。ウラギンヒョウモンと表翅で区別するのは難しいが、前翅下方の翅脈上にある性標が不鮮明であることから、ギンボシヒョウモンだと推定した。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/500秒 105mm ISO200 )

2025年9月 9日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑧終 「うめきた」と安藤忠雄展2025年6月24日 大阪市梅田

今回の大阪ミナミ繁華街、高野山、そして大阪・関西万博を巡る旅の最終日は、たまたま「うめきた」へ行く機会があり、私の今までの大阪の、例えば道頓堀のグリコの看板といったイメージを塗り替えるような、その垢ぬけた斬新さを覚えた。
 娘の主人は建築士で、仕事も建築の設計、デザイナーとして活躍していた。彼が「うめきた」の VS.(ヴィーズ)というところで開催されている「安藤忠雄展」を是非観たいという。彼にとっては一人でゆっくり観たいところだったかもしれないが、私たちも同行させてもらった。

 地下鉄の梅田駅からは彼がスマホを見ながら、会場へ連れて行ってくれたのだが、その時にみた「うめきた」の景観にびっくりした。私のなかにあった、今までの大阪のイメージとは、異なる垢抜けした斬新さに目を見張ったのだ。
 グラングリーン大阪・うめきた公園内に位置する文化施設「VS.(ヴイエス)」で、異端といわれる建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展 | 青春」が開催されていた。安藤忠雄さんのことは、私は良く知らなかった。建築素人の私にも、そのひらめきや斬新さは印象に残った。

000_250624462 X700 〇うめきた  G7X.jpg
大阪駅北地区「うめきた」入口 2025年6月23日 (旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)

155_250624458 X900 〇御堂筋のホテル17Fから  G7X.jpg 155.御堂筋の朝
地下鉄本町駅近くのロイヤルパークホテルのホテルの窓から見下ろした朝の御堂筋。昨日の朝は雨が降っていたが、今日は何とか傘を差さずに行けるようだ。御堂筋は大阪市の都心部を南北に縦断する基軸幹線、メインストリートである。1920年代から30年代にかけて大阪市が堺筋に代わる新たな目抜き通りとして整備・拡張を行い、同時期に地下には日本初の公営地下鉄であるOsaka Metro御堂筋線の建設を行った。梅田とミナミの玄関口である難波を船場・島之内経由で直線的に結ぶ、全長4,027m、全6車線の幹線道路で、日本の道100選の一つに選ばれている。前にも記したが、1970年、大阪万博の開催を機に梅田新道交差点より南の全車線が南行きの一方通行となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 )
156_250624464 X900 〇うめきた  G7X.jpg 156.商業施設 「GRAND FRONT OSAKA」
地下鉄梅田駅を降りて、何処をどう歩いたか分からないが、「うめきた」に出てきた。それが冒頭の写真である。その前に建つのが「GRAND FRONT OSAKA」。この中を通り抜けて、「GRAND GREEN OSAKA」と呼ばれる地域の「VS.(ヴイエス)」へと向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
157_250624465 X900 〇うめきた  G7X.jpg 157.「GRAND GREEN OSAKA」を望む
残念ながら自分がどこに立っているか良く判らない。推測するにこの写真は「GRAND FRON OOSAKA」の北館と南館の間から「GRAND GREEN OSAKA」方面(西)を眺めたものと思う。2020年代には第二期工事が進められ、2024年に「GRAND GREEN OSAKA」が先行開業した。2031年頃に全面完成を目指している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
158_250624466 X900 〇うめきた  G7X.jpg 158.うめきた中央交差点付近
JRは何処を走っていて、どちらがJR大阪駅の方向かがわかればよいのだが、分からないままになってしまっている。「大阪駅うめきたエリア」(旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)は、2023年3月18日に開業した新しい地下駅。この新駅は、特急「はるか」や「くろしお」、などを2019年3月16日に全線開業した「おおさか東線」を大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れさせることで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスを向上させ、大阪駅の拠点性を高めている。うめきたエリアは、JR西日本が開発する未来志向の拠点であり、周辺開発と一体となった街づくりが進められている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
159_250624470 X900 〇うめきた  「VS 」安藤忠雄展へ G7X.jpg 159.「VS.(ヴイエス)」 安藤忠雄展会場
何処をどう歩いたのか分からないが、娘の主人のスマホ検索により、GRAND GREEN OSAKAうめきた公園ノースパーク 「安藤忠雄展 青春」の会場に着いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 )
160_250624477 X900 〇安藤忠雄展 シブヤプロジェクト G7X.jpg 160.渋谷プロジェクト 1985年
会場は入り組んでいた。まず、「挑戦の軌跡」というエリアへ導かれる。安藤忠雄氏は渋谷開発プロジェクトに挑戦していた。1985年頃に構想された東急電鉄による渋谷駅プロジェクトで、安藤忠雄氏は「地宙船」と呼ばれるユニークなデザインを提案した。これは地下深くから地上までを吹き抜けでつなぎ、実際の電車が走る様子を見せることで、利用者に深い印象を残すことを目指した空間デザインだそうだ。安藤氏は、駅を単なる機能的な空間ではなく、地域を支え記憶に残る場所とすることを目指した。ちなみに最近では、 「見たことのないような 公共トイレが渋谷区に」。渋谷区が運営して渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていく。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターが参画した。その一つ神宮通公園が安藤忠雄氏の設計だ。私も観た役所広司がトイレの清掃員を演じる「Perfect Days]という映画に出てくるトイレである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 )
161_250624513 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 161.南岳山光明寺 2000年
これは伊予西条の城下町の一角に室町時代に創建された浄土真宗本願寺派の寺院で、その伽藍を設計を安藤忠雄さんが手がけている。2000年に竣工した、淡路島の「本福寺水御堂」に次ぐ安藤忠雄の寺院建築。水面に浮かぶ格子の本堂が特徴的といわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 10mm ISO3200 )
162_250624517 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 162.小篠邸 2024年
この木製建築模型は何であったか思い出せずに、写真を添付してChatGPTに尋ねてみたところ、現在のKHギャラリー(旧コシノヒロコ邸)の沿革に、1981年竣工の自邸、1984年に円弧壁の棟増築があった旨、明記されているそうだ。したがって、写真の模型は 1984年に増築された「小篠邸」の模型(増築部分を含む) である可能性が非常に高いとChatGPTが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500 10mm ISO3200 )
163_250624519 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 163.水の教会 インスタレーション -1
「挑戦の軌跡」コーナーの建築模型などを観たあと、安藤忠雄さんの代表的な建築の一つである水の教会のインスタレーション空間に入る。劇場のようなスクリーンが正面にあり、その前に観覧席がある。画面は大きく素晴らしい効果である。プロジェクションマッピングは水の教会の春夏秋冬を映し出す。水の教会(北海道トマム)は、自然素材と幾何学的な壁に囲まれた人工池の中に十字架が立つ、自然と一体化する祈りの空間。L字型のコンクリートの壁を抜けて水面に向かうと、池の静けさと十字架の美しさ、そして風やせせらぎが感じられ、神聖で幻想的である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/180 10mm ISO3200 )
164_250624525 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 164.水の教会 インスタレーション -2 夏
十字架がある所がいわば祭壇で、我々が座っているところが礼拝のための席だ。映像の季節は夏に変わった。そして、樹々の葉は黄色くなり、やがて池を一面雪が覆う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 11mm ISO3200 )
165_250624552 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 165.37年目の直島
次に「安藤忠雄の現在」というコーナーに進む。まず、世界のANDOと共に歩んだ直島における37年間に及ぶ彼の活動が、模型と音楽、映像を一体化した空間インスタレーションで表現されている。この展覧会では、直島に点在する安藤氏の建築作品が、有名な島のアート活動の発展とともにどのように成長してきたかが紹介されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
166_250624553 X900 〇安藤忠雄展 ヴェニス G7X.jpg 166.「プルス・ドゥ・コメルス」 2021
ブルス・ドゥ・コメルスは、フランス・パリにある現代美術館で、歴史的建造物(旧商品取引所)の内部にコンクリートの円筒を設置し、過去と現在が融合する空間を創造した。2021年にオープン。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320 9mm ISO3200 )
167_250624582 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 167.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -1
次は「安藤忠雄の建築」という、再びインスタレーションの部屋であった。天井高15mの没入映像空間だった。安藤忠雄さんの代表作を巡る迫力の立体映像空間で、「プルス・ドゥ・コメルス」をはじめ、「水の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」、を類似体験などヴァーチャル空間体験の限界に挑むとあった。写真は「プルス・ドゥ・コメルス」の映像。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640 9mm ISO3200 )
168_250624583 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 168.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -2
インスタレーションのこの映像も「プルス・ドゥ・コメルス」 。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
169_250624593 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 169. 安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -1
真駒内滝野霊園のシンボルとして親しまれてきた石像大仏。大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄さんの設計により、大仏を中心とする礼拝空間として生まれたのが「頭大仏殿」。もっと厳かで、そして人々の心を惹きつける存在へ。安藤さんは大胆にも大仏をラベンダーの丘で覆うことでした。丘の風景とともに目に入ってくるのは、なんと大仏の「頭」だけ。その斬新で印象的な姿が、「頭大仏」。周りの四季とみごとに調和するダイナミックなランドスケープとともに真駒内滝野霊園の新たなシンボルが誕生した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 16mm ISO3200 )
170_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 170.安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -2
2016年竣工。アプローチから135mの道程を経て、初めて大仏を仰ぎ見ることができる。 円形に切り取られた天空からは、自由に光と自然が入り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 9mm ISO3200 )
171_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 171.プンタ・デラ・モガーナ 木製建築模型 イタリア ヴェニス 2006-2009 -2
インスタレーションの部屋を出て、もう一度「安藤忠雄の現在」のコーナーに戻り、プンタ・デラ・モガーナの木製建築模型の全容を眺めた。この木製建築模型はヴェニスの情景が伝わる。説明書きには、ヴェニスのサンマルコ広場の対岸にある歴史的建造物と説明されていた。「建物をすべて15世紀の建設当初のかたちに戻しつつ、その中心には例外的にコンクリートの壁で囲まれた空間を挿入。過去と現代とが頭上からの光の下に対峙する」と書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/8000 17mm ISO3200 )
172_250624604 X900 〇安藤忠雄展 ショップ G7X.jpg 172.ショップ
そして、この安藤忠雄展の記念グッズのショップがあった。この展覧会図録は、印刷かもしれないが、各部それぞれ異なる安藤忠雄さんの手書きのデッサンが描かれたカードが付いて、サインがされている。この展覧会図録と建築デザインの図柄が入ったT-シャツを購入した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800 17mm ISO3200 )
173_250624608 X900 〇うめきた G7X.jpg 173.うめきた
この写真は、安藤忠雄展が開催されていた「GRAND GREEN OSAKA」の「VS.(ヴイエス)」を出て、うめきた中央交差点あたりで南西方向を撮ったものと思う。2期開発区域としてこれから、まだまだ開発される所だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 )
174_250624611 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 174.「GRAND FRONT OSAKA」
午後1時になった。何か食べていこうと、「GRAND FRONT OSAKA」の中に入った。7階の「石月」という手打ちそばの店に入り、しばらく食べていなかった日本そばを食べる。旨かった。展望できるところがあり、西の方を眺めると眼下に、うめきた公園が見えた。左が大阪駅だ。娘の主人は飛行機で帰るというので、此処で別れることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 15mm ISO125 )
175_250624616 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 175.JR大阪駅
JR大阪駅の地下に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
176_250624618 X900 〇地下鉄御堂筋線 G7X.jpg 176.地下鉄御堂筋線 梅田駅
案内表示に従って、地下鉄御堂筋線の梅田駅から乗り、新大阪にでた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
177_250624621 X900 〇新幹線ラッピングカー G7X.jpg 177.新幹線ラッピング車両 -1
新幹線のホームに上がると、新幹線では始めて見るラッピング車両が隣のホームに停車していた。調べて見ると、東海道新幹線の「ワンダフルドリームズ新幹線」(東京ディズニーシーファンタジースプリングステーマ、2025年秋まで運行)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000 9mm ISO640 )
178_250624622 X900 新幹線ラッピングカー G7X.jpg 178.新幹線ラッピング車両 -2
東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマとしたラッピング車両は、車両外観にディズニーキャラクターがデザインされているほか、座席のヘッドカバーや車内メロディも特別仕様だそうだ。運行区間:主に東海道新幹線(東京~新大阪間)。私たちが乗る岡山発の「ひかり」が来る前に、ディズニーのラッピング新幹線は出ていった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000 16mm ISO1000 )

2025年9月 6日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑦ 大阪関西万博_3 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲

トルコ館を出ると、その少し先に大屋根リンクへ上がるエスカレーターがあった。
万博の大屋根リングに登るエスカレーターは、リング内側の5か所に設置されていて、来場者を高さ約12mのスカイウォークへと運んでくれる。

 大屋根リングは、一周約2km、高さ最大20mの世界最大級の木造建築物で、大阪・関西万博のシンボルになっている。私もこの大屋根リングの上に上がって万博会場を見下ろすのを一番の目的としていた。大屋根リングに上がるにはエスカレーターの他に、エレベーターや階段も利用できるようだったが、何処にあるのか分からなかった。

 その「空の広場」にあるエスカレーターを上がった。待望の大屋根リングであったが、あいにく小雨模様だ。大屋根リングへ上がって、左(西)へ進み始めた。最初はタイ館が見えた。期待通り、パビリオン全体が見渡せる。

 1周は無理だと思っていたが、オーストラリア、インドネシア、ベルギー、イタリア、ルーマニア、オランダなどのパビリオンを見て、「進歩の広場」のエスカレーターで下に降りた。大屋根リングの上を歩いたのは全体の3分の1ほどだった。東側のアメリカ館やフランス館も大屋根の上から見たかったが、雨が降っていたのと、杖を突くかみさんも少々疲れて来た。それと腹も減ってきていた。

000_250623434 X700 万博 shinngapo-ru 大屋根から G7X.jpg
大屋根リングから見たシンガポールの赤い大きなパビリオン 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲 大阪・関西万博会場

126_250623406 X900 〇万博 タイ 大屋根から G7X.jpg 126.大屋根リングからみたタイ館
大きなパビリオンだ。テーマは微笑の国から届ける未来の「SMILE」といい、メディカルハーブ(特定の健康効果や美容効果を持つハーブを、薬草として利用する分野)や革新への知恵などを表す「SMILE」をテーマに据えた「天使の家」と名付けられたパビリオンだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
127_250623413 万博 サウジアラビア 大屋根から G7X.jpg 127.サウジアラビア館
正式にはサウジアラビア王国という。産業の多様化にはまだ乏しいものの、世界2位の原油埋蔵量を持つ国であり、世界最大級の石油輸出国でもある。イスラム教最大の聖地メッカと第2のメディナがある。世界銀行の定義では高所得国に分類され、アラブ諸国で唯一G20加盟国である。パビリオンは入り組んだ路地、迫ってくるような石造り風の建物。まるで巨大な迷宮のようにも思える。入り口付近の「前庭」は、レモンなどの柑橘農園や壮大な山々、段々畑など同国の多様な自然景観を再現しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
128_250623427 X900 万博 インド 大屋根から G7X.jpg 128.インド館
さっき、その前を通ってきたインド館だ。インド館のオープン遅延は、主に建設資材の遅延、工事の進め方や段取りの遅れ、そしてインド側の対応の遅さが原因とされている。特に、日本が代行した「タイプX」パビリオン(日本側が建物を建設して参加国に引き渡す、「建物渡し方式」と呼ばれる方式で整備されるパビリオン)であるため、外装や内装の工事が完了しないまま開幕日を迎え、その後の工事が連日夜遅くまで続けられる状況だったようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
129_250623422 X900 万博 オーストラリア 大屋根から- G7X.jpg 129.オーストラリア館
スペイン館、サウジアラビア館があって、その次がオーストラリア館だった。サウジアラビア館は白い箱が並べられたようなパビリオンである。そして、ここオーストラリア館は、エネルギーの源となる明るい人々や才能、雄大なる自然環境などを表現する「太陽の大地へ」をテーマにしている。オーストラリアへは出張でシドニーへ行っただけだった。北の方のキュランダ(オーストラリア・ケアンズ近郊にある世界自然遺産に登録された熱帯雨林の村)へ行って見たかったのだが実現できなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
130_250623429 X900 万博 ベルギー 大屋根から- G7X.jpg 130.ベルギー館
ベルギーには、コロナ前の2017年に行っている。ブリュッセルの世界で最も美しいと言われるグランプラス広場は印象に残っている。日経新聞によれば、「緑あふれる吹き抜け ワッフルやチョコも人気」とある。ビールも有名だ。ブリュッセルではムール貝をあてにビールを飲んだが美味かった。写真はうまく撮れていないが、3階建てのパビリオンはベルギーの3つの地方ブリュッセル、フランダース、ワロンを象徴すると同時に、建築デザインのテーマである「水」の3つの状態「固体」「液体」「気体」を表現しているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
131_250623430 X900 万博 サルデーニア 大屋根から- G7X.jpg 131.サルディニア
イタリア館に「SARDINIA」、そして「サルディニア夢よ永遠なれ」という幕が掛かっていた。調べてみると2025年6月22日(日)~28日(土)イタリア館にて、「サルデーニャ州ウィーク」が開催されるらしい。サルデーニャは、イタリア半島の西、コルシカ島の南の地中海に位置するイタリア領の島である。サルデーニャ州の独自性と伝統を促進するとともに、社会、環境、テクノロジーの未来についてのグローバルな議論に対する同州の貢献を披露することを狙いとしているとのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
132_250623432 X900 万博 イタリア 大屋根から- G7X.jpg 132.イタリア館
AIによるとイタリア館の人気は、日本初公開の古代ローマ彫刻「ファルネーゼのアトラス」や、カラヴァッジョの「キリストの埋葬」、ミケランジェロの「キリストの復活」、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆デッサンといった国宝級の至宝が一堂に会しているからで、SNSでの口コミが人気を押し上げている。また、屋上レストランで提供される各地の郷土料理や、イタリア式庭園も魅力の一つだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
133_250623435 X900 万博 ルーマニア 大屋根から- G7X.jpg 133.ルーマニア館
「進歩の広場」の近くに来るとルーマニア館が見えた。私にとってルーマニアという国はなじみが薄い。「ルーマニア、明日の国」というコンセプトの下、五感を活性化させる没入型・多感覚の旅を提供すると訴える。最近はウクライナの冷たい隣人とも評されされるが、旧ソ連に領土を奪われた歴史的な経緯があるためだ。旧ソ連の一部だったウクライナに複雑な思いを抱えるのだという。私たちにとっては遠い国に想えていた。日本との外交関係は1944年に断絶したが、1959年に回復し、それ以来、良好な関係を維持している。1989年の革命後、ルーマニアは民主主義と市場経済への移行を開始し、共和制国家へと転身。以後は現在に至っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO160 )
134_250623442 X900 万博 オランダ館大屋根から- G7X.jpg 134.オランダ館
オランダへは行ったことはないが、ベネルックス三国の一つであるベルギーへ行ったときに、ベルギーではフランス語、ドイツ語、オランダ語が公用語になっていることを知った。私が知っているオランダは「海より低い」ということだった。調べてみると、オランダの多くの都市が海抜以下の低地に位置している。国土の約1/4から1/3が海抜0m以下であり、人口の多くがこの海抜以下の土地に住んでいる。アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグのような主要都市も、ほぼ海水面以下に位置しているそうだ。パビリオンは、外壁の波打つスラットや鏡面のような屋根など、「水」を象徴的に使ったデザインが見ものという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO320 )
135_250623791 X900 万博 Z50 Z18-140.jpg 135.大阪フードコート EAST SIDE
大屋根リングの全周は約2kmだそうだが、まだ、3分に1くらいしか歩いていない。会場に10時に入って歩き始めて、この時午後3時になろうとしていた。休み休みに歩いたが、かみさんも杖をついて良く歩いてくれた。アゼルバイジャン館のカフェで飲み物とケーキを食べたが、それ以降何も食べていないので、腹も減ってきた。「進歩の広場」前のエスカレーターで降りた。東口の方へ歩いて、フードコートを見つけて入った。時間が外れていたためか、待つことなく座れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO1600 )
136_250623810 X900 〇万博 Z50 Z18-140.jpg 136.中国館
フードコートでは、ビールを飲み、たこ焼きなどを食べ、小一時間、ゆっくりすることが出来た。娘は明日東京で仕事があるので、新幹線に乗るためそろそろ会場を離れなくてはならない。ここで別れる。残った3人は、再び会場をうろうろし始めた。ここは中国館だ。中国パビリオンは古代の書物「竹簡」をモチーフにした外観で、様々な漢文が書かれている。日経の記事によれば、中国パビリオンはまるで博物館。中国の無人月面探査機、嫦娥(じょうが)5号、6号がそれぞれ持ち帰った月の土壌サンプルもある。5号が「表側」、6号が「裏側」。「裏側」の土は2024年6月に世界で初めて採取に成功したものだ。月は地球から見ると、いつも同じ面が表を向いており、裏側の場合は通信がしにくく、着陸が一層難しいとされる。表と裏の土を見比べることができ、月の起源や最近存在を示唆される水資源などについてもあれこれ想像することができそうだ。凄い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO220 )
137_250623813 X900 万博 クウェート Z50 Z18-140.jpg 137.クウェート館
中国パビリオンの東隣はクウェート館だった。それらしい女性が立っておられたが、人影がない。人気がないのだろうか?AIに尋ねてみたところ、「クウェート館は、中東の伝統と最先端技術が融合した建築や、五感で文化を体験できる没入感のある展示、そして本格的な中東料理が魅力で、SNSでも高評価が続出しています。特に、巨大な砂漠ドームでの音・光・香りを組み合わせた演出、近未来の砂漠都市を描いた映像エリアは多くの来場者が高く評価しており、海外旅行気分を味わえる点も人気の理由です。」と評価されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO200 )
138_250623816 X900 万博 コロンビア Z50 Z18-140.jpg 138.コロンビア館
また、雨が降ってきた。コロンビア共和国のパビリオンは、日経の記事によれば、「南米北部の国コロンビアといえば、自然豊かな熱帯雨林やコーヒー豆、そしてノーベル賞作家ガルシア・マルケス氏が思い浮かぶ。大阪・関西万博の同国のパビリオンはマルケス氏の代表作「百年の孤独」をイメージさせるものがちりばめられており、見応えがある。」と評されている。また、外観は「百年の孤独」に出てくる「氷の家」がモチーフ。館内では多くの「黄色いチョウ」が舞い、来場者をいざなう。「氷」も「黄色いチョウ」も作中に何度も出てくるイメージだ。」記されている。蝶ならちょっと入ってみてくればよかったと残念に思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO200 )
139_250623814 X900 〇万博 オーストリア Z50 Z18-140.jpg 139.オーストリア館 なんだかチョコレート菓子を想起させるようなパビリオンだった。失礼しました。モーツァルトやハイドンを輩出してきた音楽の国、オーストリア。外観は五線譜がモチーフで、螺旋状のオブジェが壮大に立ち上がるデザインが特徴という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO220 )
140_250623819 X900 〇万博 トルクメニスタン Z50 Z18-140.jpg 140.トルクメニスタン館<br> オーストリア館の近くに、ちょっと目立つパビリオンがあった。シルクロードの交易で栄えた歴史を持ち、遊牧民の文化が残る中央アジアのトルクメニスタンのパビリオンだ。白い馬のシルエットが描かれた外観がひときわ目を引く。外壁の大型モニターの上にはシルクロードを旅するキャラバンの姿も描かれている。白い馬は夜間には黒い馬のシルエットへと変わり、全く異なる印象を受けるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 22mm ISO220 )
141_250623823 X900 〇万博 スカンギナビア Z50 Z18-140.jpg 141.ノルディックサークル
ノルディックサークルとは、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧5カ国が共同で出展するパビリオンである。このパビリオンでは、「信頼」「持続可能性」「イノベーション」といった北欧モデルをテーマに、各国の取り組みを紹介し、北欧の文化やライフスタイルを五感で体験できるレストランやショップも併設されている。建物はイタリアの建築家ミケーレ・デ・ルッキが設計した、持続可能な思考を想起させる1200㎡、高さ17mの木造建築である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO360 )
142_250623825 X900 〇万博 スイス Z50 Z18-140.jpg 142.スイス館
オーストリア館の隣にスイス館があった。半透明のドーム型の球体が連なるデザインのスイスパビリオン。離れて見ると傘をさす人々の上から大きな傘を差しかけているように見える。スイスパビリオンでは、「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」をキャッチフレーズとするスイスの価値観や最先端技術を紹介する展示が多数披露されているそうだ。スイスへ行くことは私のあこがれだった。1998年と2004年にパッケージ・ツアーで夏のスイスを訪れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO280 )
143_250623829 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 143.トルクメニスタンパビリオンにの列に並ぶ
時刻は夕方5時。もう一つどこかのパビリオンに入りたい。目の前のトルクメニスタン館の列がそれほど長くない。知らない国だけども入ってみようということになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO280 )
144_250623838 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 144.トルクメニスタン館へ入館 -1
順番が来て中に入った。入口で現職のセルダル・ベルディムハメドフ大統領館の肖像写真が迎えてくれる。中に入ってトルクメニスタンを紹介する映像を大型スクリーンで鑑賞する。トルクメニスタンには、古くから馬と深く関わってきた騎馬民族の歴史があり、特に「アハルテケ」という品種の馬は「黄金の馬」として知られ、トルクメニスタン文化の重要な一部となっている。wikipediaによれば、トルクメニスタンは6つの独立したテュルク系国家の1つに数え上げられる。世俗国家であり、大統領制の共和国となっている。ちょっと長くなるが、wikipediaによれば、1991年にソ連から独立して以降、トルクメニスタンは抑圧的な全体主義を敷く政権によって統治されてきた。2006年に没するまで終身大統領を務めたサパルムラト・ニヤゾフ(テュルクメンバシュ)、非民主的な選挙で当確して2007年から大統領に就任したグルバングル・ベルディムハメドフ、そして国際選挙監視団によって「自由でも公正でもない」と酷評された2022年の大統領選挙で勝利し、大統領職を世襲しつつ父のグルバングルと権力を共有している子息のセルダル・ベルディムハメドフにより、現在も全体主義体制が敷かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 )
145_250623842 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 145.トルクメニスタン館へ入館 -2
大型スクリーンには、次々に画像が投影される。この画像では、トルクメンの豊かな大地は、まさに真の宝。果樹園は実りをもたらし、庭園は収穫で溢れ・・・ 石油と天然ガスという「黒い黄金」」の尽きることなき富が拡がり、今を生きる人々、そして未来の・・・ と文字が出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO1100 )
146_250623845 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 146.トルクメニスタン館へ入場 -3 鉄道車両の模型
おそらく最新のディーゼル機関車と客車だと思う。wikipediaによれば、少々古い情報だが、トルクメニスタンの鉄道の全長は、2012年現在、3550.9キロメートルであり、全線非電化である。テュルクメナバート(チャルジョウ)- アシガバート - トルクメンバシ(クラスノボツク)の路線の一部が複線化されているそうだ。ちなみに日本の鉄道の総延長は30,625 kmで、そのうち 電化距離は21,600 km、高速鉄道は2,997 km (新幹線;2020年)だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 28mm ISO1100 )
147_250623850 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 147.トルクメニスタン館へ入場 -4 トルクメニスタンの国犬
トルクメニスタンの犬として有名なのはアラバイ(セントラル・アジア・シェパード・ドッグ、またはトルクメン・ウルフハウンドとも呼ばれる)という。この犬種は中央アジア原産の古代種で、厳しい砂漠の環境で家畜を守る護羊犬として活躍してきた。トルクメニスタンの国犬であり、首都には巨大な黄金像があるほか、アラバイの祝日も制定されており、国民に深く愛され、国家的なシンボルとなっているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO1400 )
148_250623859 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 148.ポルトガル館
トルクメニスタンのパビリオンから出てくると目の前にポルトガル館があった。ポルトガルへ行ったのは、2000年だっだ。ユーラシア大陸最西端のロカ岬、城壁に囲まれた中世の箱庭と言われるオビドス、美しい海岸で黒衣を身にまとった女性がイワシを干す女性、ワインが旨かったポルト、そし大学の街コインブラ、首都リスボンと観て歩いた。カメラもまだフィルムの一眼レフだった。良い思い出である。日経によれば、ポルトガルのパビリオンは、「海」を展示のテーマに掲げ、パビリオンは建築家の隈研吾氏がデザインした。外壁につり下げられたたくさんのロープは船をイメージし、大屋根リングの上から見下ろすと屋上のカーブが波打つ海面を思わせる。と解説されていた。ポルトガル館の前は「調和の広場」があり、そこからも大屋根に上がれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO320 )
149_250623444 x900 万博 カナダ- G7X.jpg 149.カナダ館
カナダへは1999年の8月、トロント、ナイアガラ、ナイアガラの蝶園、そして、カナディアンロッキーのレイク・ルイーズ、アサバスカ氷河、バンフを周り、バンクーバーでは旨い寿司も食べた。カナダのパビリオンは、自然現象「水路氷結」をイメージした大きな氷のような外観が特徴だ。また、パビリオン前の地面に流氷を描いた広場は子どもたちの遊び場になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
150_250623445 X900 万博 アラブ首長国連邦- G7X.jpg 150.アラブ首長国連邦館
午後6時になった。薄暗くなってきた。そろそろ引き上げなくてはいけない。見たいところはあるが、パビリオンの外観を見て歩くのが精いっぱいだった。足は東ゲートに向かっていた。アラブ首長国連邦のガラス張りの建物内は、農業廃棄物の巨木を使った柱が埋め尽くす。大地に根を張って天へと伸びるナツメヤシは、アラブ首長国連邦の国民性の象徴だそうだ。掲げられたメッセージは「大地から天空へ」。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 )
151_250623447 X900 カタール- G7X.jpg 151.カタール館
カタール館も隈研吾氏のデザインだそうだ。真っ白な建物だ。中東湾岸諸国の産油国であるカタールは砂漠の国と思うがペルシャ湾に長い海岸線を持つ。中東のアラビア半島北東部に位置するカタール半島を領土とし、南はサウジアラビアと国境を接し、残りの領土はペルシャ湾に囲まれている。カタールの首都、ドーハで行われたサッカーワールドカップの最終予選で、日本が初めてのワールドカップ出場に大手をかけていたが、最終戦のロスタイムでコーナーキックで同点ゴールを入れられ、代表の座を韓国にさらわれたという痛恨の思いは今でも「ドーハの悲劇」として思い出される。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 )
152_250623448 X900 フランス-  G7X.jpg 152.東口へ
入ってみたかったフランス館を横目で眺め、「光の広場」から大屋根リングの外に出て、東ゲートへ向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 )
153_250623450 X900 万博 東ゲートから退出  G7X.jpg 153.東ゲート
夕刻6時20分に東ゲートから退出した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 35mm ISO500 )
154_250623451 X900 地下鉄 G7X.jpg 154.地下鉄
大阪地下鉄(大阪市高速電気軌道)の中央線 夢洲駅のホームに下りた。派手なラッピングをした電車が入ってきた。ラッピングには奈良の文字が見える。どこから乗りいれてきているのか興味が湧いて調べてみたが、現在乗り入れている他社路線は無いようだ。だが、近鉄グループがこの地下鉄に観光特急を乗り入れさせることで、夢洲から奈良や伊勢志摩といった観光地への直通ルートを確立しようとしているのだそうだ。夢洲では、カジノを含めた統合型リゾート施設(IR)の開業が2030年秋をメドに予定されている。電車はそれほど混んではいなかった。本町駅でおり、朝に御堂筋から下りて来たエレベーターに乗って地上に上がると出口に人が滞っていた。雨が降っていたのだ。少々濡れたが、傘持参であったのでホテルまで歩いて帰れた。今晩は夕食は無しにして、シャワーを浴びて汗を流し、コンビニで買って来たビールとつまみ、おにぎりで過ごした。疲れていたので良く寝られた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 )

追記:
はじめから解かっていたことだが、158もの国と地域、9つの国際機関が参加するという大阪・関西万博は、1日ではパビリオンの外観を見て歩く程度のことしかできない。それもすべての国のパビリオンを見られない。だが、それでも、大屋根リングにもあがり、その景観や雰囲気を楽しむことはできた。  ブログに見てきて事をかけたのはごく僅かである。名前は聞いたことはあるが、何処にある国なのか、人口はどれほどなのか、首都は何処なのか、どんな産業があるのか、何語を話すのか、などなど知らない事だらけなのを改めて知った。横浜に帰って来てから、このブログを綴りながら、インターネットの情報を頼りにして勉強する機会が出来た。  出張や旅行などで訪れた国もある。それらはもう何年も前のことだが、改めてその時のことを思い出しては、雑然と文章を綴った。

 私たちが行ってきてから50日ほど経った8月13日夜、午後9時28分に、地下鉄・大阪メトロ中央線コスモスクエア駅と大阪港駅の間で停電が発生した。私たちも利用した大阪・関西万博の会場につながる唯一のが公共交通機関が一時運転を見合わせた影響で、万博会場の最寄りの「夢洲駅」の入り口が閉鎖され、会場の多くの人が帰宅困難になったという出来事があった。駅周辺での雑踏事故を防ぐため、午後9時45分に万博会場内のアナウンスで東ゲートからの退場を制限していることを伝え、午後10時5分から会場内へ客を戻す対応を行ったという。その時間に会場におられた皆さんは疲れ果てたことと思う。

2025年9月 2日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑥ 大阪関西万博_2 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲

そろそろ正午になる。大屋根リンクに上がれるようになったかなと、そのエスカーレターのところへ行ってみようと、歩き始めたら、「悪天候のため大屋根リンクは閉鎖中です。」と表示された電光掲示板が見えた。
 今日はダメかなと思いつつ、また、"地上"の会場をうろうろする。
 会場の中央近くにある「静けさの森」(と言っても決して静かではなかったが、)を通り抜けて、会場の北側のコネクティングゾーンというところに行くと、アゼルバイジャンのパビリオンがあった。その上の階にカフェがある。エレベーターで上がって、空いていた席に座り、冷たいコーヒーとケーキで、20分ほど休憩をした。

 アゼルバイジャンのパビリオンから出てくると、目の前に大漁旗が並べて架けられた展示館があった。「夜の地球 Earth at Night」館という。中に入ってみると輪島塗の地球儀などが展示されていた。
,
 次は西へ歩き、コモンズB、コモンズCに入った。コモンズ館の参加国についてはwikipediaを参照した。
 コモンズBには、エチオピア、カーボベルデ、ガイアナ、ガンビア、コートジボワール、ザンビア、シエラレオネ、ジプチ、ジャマイカ、ジンバブエなど、24の国と地域が参加している。
 コモンズ-Cには、イスラエル、ガボン、サンマリノ、パナマ、ウルグアイ、グアテマラ、スロバキア、モンテネグロ、クロアチア、スロベニア、ウクライナの11カ国の展示ブースがある。とても全部は見切れない。
 西ゲートの近くに行くと高さ17mのガンダム像が見られた。

   そこから大屋根リンクに沿うようにまた東へ歩く。1時半過ぎ、北側の大屋根リンクの下では、これからどこへ行くのか中学生?の一団が待機していた。

000_X700 250623347 万博 コモン館サンマリノ G7X.jpg
コモンズC サンマリノの展示ブースなど 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

000_250623352 X700 万博 ガンダム G7X.jpg
ガンダム像 バンダイナムコホールディングスのパビリオン 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

099_250623292 X900 〇万博 大屋根動かず G7X.jpg 99.悪天候のため大屋根リンクは閉鎖中
正午になった。皆さん傘をさしていない。だが、電光掲示板には、「悪天候のため大屋根リンクは閉鎖中です。」の文字が表示されている。ベンチに座っている入場者は弁当を食べている。どうやら12時になると決まってお腹は空くらしい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
100_250623293 X900 〇万博 静けさの森 G7X.jpg 100.静けさの森
万博のホームページによると、「中央にある直径20mほどの池を囲むように、万博記念公園をはじめ大阪府内の公園等から、将来間伐予定の樹木など約1,500本を移植しています。枯れゆく予定であったいのちを再生し、生態系との共創を象徴する空間です。森は、自然に育った不揃いの樹木を組み合わせることで多様性を表現するとともに、会場の真ん中に位置し、多様なパビリオンをつなぐ役目を果たします。」と記されている。広さ:約 2.3ha、樹木本 数:約 1,500 本、水景施設:池 1か所、水盤 3か所、樹種:アラカシ、イロハモミジ、エゴノキ、クヌギ、コナラ、ヤブツバキなど、移植元:万博記念公園、服部緑地、久宝寺緑地、大泉緑 となっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 18mm ISO250 ) >
101_250623295 X900 〇万博 アゼルバイジャン館 G7X.jpg 101.アゼルバイジャン館
静けさの森を北側に抜けたところにアゼルバイジャン館があった。アゼルバイジャン共和国は、ユーラシア大陸のコーカサス地方、カスピ海西岸にある国家である。首都であり最大の都市はバクーという。この建物の写真の右側にCafeの看板を見つけた。2階だったか3階だったか、エレベーターで上がると、Cafeがあった。幸いテーブルが1ヶ所空いていて、4人は座ることが出来た。それぞれ飲み物とケーキなどを頼んで、しばし休憩が出来た。肝心のパビリオンへは入らなかったが。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 19mm ISO125 )
102_250623302 X900 〇万博 夜の地球 G7X.jpg 102.「夜の地球 Earth at Night」 館 -1
Caféから出てくると、目の前に大漁旗が並んで掛けられている建物があった。ここは、大阪・関西万博に参加を止めたイランが使用予定だった施設で、そこが、「夜の地球 Earth at Night」となって輪島塗の大型地球儀などが展示されている。万博のため石川県輪島漆芸美術館から搬出された。展示施設の名称も地球儀の名称をそのままつけられている。館内の外光が入らない薄暗い部屋の中央に置かれており、強烈な存在感を放っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 19mm ISO3200 )
103_250623305 X900 万博 〇夜の地球 G7X.jpg 103.「夜の地球 Earth at Night」 館 -2
地球儀は直径1mにも及び、2024年1月の能登半島地震でも無傷だった「復興のシンボル」だそうだ。地球儀の周囲には輪島塗で制作された世界の大都市の図が展示されているほか、日本各地の伝統工芸を紹介する展示がった。写真は九谷焼の展示。


Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )
104_250623314 X900 〇万博 G7X.jpg 104.スシロー未来型万博店
西に歩いてみる。静けさの森の北西側に、テレビで予約が大変だと報じられているスシローがあった。その右隣りに、姫路名物の「えきそば」をグレードアップしたという「究極のえきそば」のまねき食品があった。万博会場の特別な体験として、通常のえきそばの約10倍の価格である3850円で提供されているそうだ。ここも賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
105_250623318 X900 〇万博 コモン館 G7X.jpg 105.コモンズB コートジボアアール展示ブース カカオ
さらに西へ進むとコモンズBがあった。入ってみる。コートジボアールの展示ブースが目を引いた。この国は、西アフリカの共和制国家である。東はガーナ、北はブルキナファソ、マリ、西はギニア、リベリアと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はヤムスクロだが、ほとんどの首都機能は旧首都のアビジャンに所在しているそうだ。かつて日本では意訳による漢字表記で「象牙海岸共和国」と呼ばれていたという。聞いたことがある。カカオは世界一の輸出国。フランス植民地であったが、フランス共同体自治国となり、1960年8月7日に正式独立している。2000年に入って内紛もあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )
106_250623320 X900 〇万博 コモン館 G7X.jpg 106.コモンズB ガイアナ展示ブース ガイアナの製品
ガイアナのブランドとして、パイナップル製品、ホット・ペッパー製品、ハチミツ、バーベキュー・ソースが並んでいた。ガイアナ協同共和国は南アメリカ大陸北東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国の一つ。東にスリナム、西にベネズエラ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面する。ギアナ高地に属している。首都はジョージタウンである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO640 )
107_250623322 XD900 〇万博 コモン館 ジンバブエ G7X.jpg 107.コモンズB ジンバブエ展示ブース
ジンバブエ共和国は、アフリカ大陸の南部に位置する共和制国家。首都はハラレ。内陸国であり、モザンビーク、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国に隣接する。2003年に脱退するまでイギリス連邦の加盟国だったそうだ。非白人国家である中華人民共和国や南アフリカ共和国と友好関係を深めており、両国の影響力が極めて強いという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO2500 )
108_250623324 X900 〇万博 コモンC館 G7X.jpg 108.コモンズC
コモンズCに入る。パナマやウルグアイの展示ブースがあった。パナマ運河のあるパナマは、16世紀初頭にスペインによって植民地化された北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家である。また、スペインの植民地であったウルグアイは、南アメリカ南東部に位置する共和制国家である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO1600 )
109_250623330 X900 〇万博 コモン館 G7X.jpg 109.コモンズC イスラエル展示ブース
この国のことは、何の説明も不要。毎日のようにニュースに出てくる。イスラエルは、西アジアに位置する共和制国家。北はレバノン、北東はシリア、東はヨルダン、パレスチナ国のヨルダン川西岸地区、西はパレスチナ国のガザ地区、南西はエジプトと国境を接している。イスラエルにおけるカナン族の存在は青銅器時代中期から考古学的に証明されており、イスラエル王国とユダ王国は鉄器時代に誕生した。ユダヤ人は1948年5月14日イスラエル独立宣言を行い、1949年5月11日に国際連合の加盟を承認された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO2000 )
110_250623334 X900 〇万博 コモン館 スロバキア G7X.jpg 110. スロベニア展示ブース -1
スロベニアはコモンズCの中で大きなスペースを持っていた。そのスロベニアの展示会場に入る。三方に大きなスクリーンがあり、スロベニアの産業などが次々と映し出されていた。スロベニアには、2008年に某旅行社のツアーで行ったが、ブレッド湖やボストイナ鍾乳洞など、今でも記憶に残っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 12mm ISO640 )
111_250623337 X900 〇万博 コモン館 スロバキア G7X.jpg 111.コモンズC スロベニア展示ブース -2 ワイン
スロベニアのワイン産業は、イタリア、オーストリア、ハンガリーなどに隣接した多様な地形と気候を背景に、紀元前からの長い歴史を持つ。独立後の1991年以降、市場経済への移行と品質向上への取り組みが加速し、国際的な評価を高めている。単一品種の白ワインが主流で、国際品種と独自性を持つ土着品種が栽培され、近年では高品質なスパークリングワインやナチュラルワインの生産で国際的に注目されているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
112_250623345 X900 〇万博 コモン館 スロバキア G7X.jpg 112.コモンズC 軍用リュックサックとチスタ・ペレモハ(清き勝利)
ロシアによるウクライナ軍事侵攻の現状を知ることが出来る展示があった。リュックサックの上には軍事侵攻開始頃に配備されたウェットティッシュであるチスタ・ペレモハが置かれていた。チスタ・ペレモハ(清き勝利)は、全身を吹けるほどの大判サイズの、しっかりと汚れを落とせるよう、凹凸と厚みのある不織布を使用し、傷の回復を促す抗菌効果を持たせた。パッケージは反射を抑えたカーキ色で、軍用リュックや、ポケットにも収まるコンパクトなサイズである。チスト・ペレモハのウェットタオルは単なる戦術的衛生用品ではない。それは大切な人や仲間、そして現在ウクライナを守るすべての人々の「清潔さ・快適さ・健康」を気遣う心の表れなのだ。といった説明書きが置いてあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
113_250623353 X900 〇万博 ガンダム G7X.jpg 113.GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION
コモンズCを出て西へ進むとガンダムがいた。昨年、横浜の港が見える丘公園から山下ふ頭 で行われていた「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で、高さ18 mの実物大の"動くガンダムを見たことを思い出した。今回の大阪・関西万博のバンダイナムコ出展「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」では、横浜で使われていた動くガンダムの資材を再利用して、全高約17 m(指先まで)、片膝立ちで片手を天に向けるポーズの実物大ガンダム像が設置されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 24mm ISO125 )
114_250623354 X900 〇万博 G7X.jpg 114.よしもと waraii miraii 館
大屋根リングの外側に、このパビリオンがあった。樹が前にあってちょっと分かり難いがハート形の口で笑顔になっている。笑いの大阪を象徴する企業である吉本興業ホールディングスのパビリオンだ。プロジェクションマッピングアーティスト、建築家らが総力を結集し、人々を笑顔にする空間を体現させるという。賑わっていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 33mm ISO125 )
115_250623359 X900 〇セルビア 万博 G7X.jpg 115. セルビア
大屋根リンクの内側を北に向かって歩く。立派なセルビアのパビリオンがあった。セルビア共和国は、東南ヨーロッパ、バルカン半島中西部の内陸に位置する共和制国家で首都はベオグラードだ。セルビアはかつて存在したユーゴスラビアに属していた地域の中央に位置している。セルビアパビリオンは、ドナウ川とサヴァ川の合流点に位置する、緑豊かな島の自然と、都市ベオグラードの対比から着想を得て「Floating Forest(浮遊する森)」というコンセプトを掲げている。2027年には、ベオグラードで万博が開催されるそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO125 )
116_250623363 X900 〇万博 G7X.jpg 116.自動走行型のサービスロボット
こんな機器が自動走行していた。この写真を添付してChatGPTに尋ねて見ると、「自律走行ごみ箱ロボット」として知られる三菱電機が展示しているロボットの可能性が高いという回答があった。もう一枚、横から撮ったそのロボットにSECOMの文字があった写真があったので、それを再度送ってみたところ、「ごみ箱ロボット」ではなく、セコムが開発した万博向け「警備・案内ロボット」だと教えてくれた。不審物や転倒者などを検知、必要に応じてスタッフや警備センターに通報、また、マイクとスピーカーで来場者とやり取り可能だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 25mm ISO125 )
117_250623366 X900 〇万博 ウズベキスタン館 インドナマステハンド G7X.jpg 117. ウズベキスタン館とインド館のオブジェ
セルビア館から大屋根リンクに沿うように北から東へとまわる。写真の建物はウズベキスタン館の屋上テラス部分である。手前の手を合わせたような大きなオブジェは、万博開幕から2週間遅れて開館されたインド館の入口付近に置かれていているオブジェだ。インドの伝統的な挨拶「ナマステ」を表現したもので、来場者を温かく迎え入れる。ウズベキスタンは中央アジアに位置する共和制国家で内陸国である。。1991年に独立した。特に綿花は重要な輸出品であり、金や天然ガスなどの資源も豊富。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
118_250623370 X900 〇万博 インド館 G7X.jpg 118.インド館入口
インド館の外観はヒマラヤ山脈をモチーフにしており、その壁面には、ヒマラヤの薬草で人々を救った猿の神様「ハヌマーン」や、古代の仏教壁画が描かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO400 )
119_250623374 X900 〇万博 オーストラリア G7X.jpg 119.オーストラリア館
インドネシア館の隣はオーストラリア館。テーマは「太陽の大地で」で、森の中では動物の声に耳を傾けて、夜空や海の中の光景に魅了される冒険を楽しんで欲しいと。パビリオンの外観は、オーストラリアのシンボルであるユーカリの花から着想を得たデザインで、国の活気と多様性を象徴しているとある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 9mm ISO125 )
120_250623376 X900 〇万博 オーストラリア G7X.jpg 120.中学生の団体
大屋根リンクの下で、大勢の中学生が休憩をしていた。トイレ休憩だろうか?引率する先生もご苦労が多いと察する。大阪府及び大阪市では万博協会と連携して実施する(中学生・高校生向け)の「いくぞ!万博 大屋根リング見学ツアー」というのがあるようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 19mm ISO125 )
121_250623377 X900 〇万博 スペイン G7X.jpg 121.スペイン館
凸凹して建つ白いサウジアラビア館の隣は、スペイン館だ。雨も上がったようである。パビリオンは、海と太陽がシンボルとしてデザインされたような雄大な形をしていた。日の丸の日本と、黒潮のスペインと言ったところだろうか。ここも人気があるようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 19mm ISO125 )
122_250623380 X900 〇万博 タイ G7X.jpg 122.タイ館
「SMILE」がテーマという。パビリオンは「天使の家」と名付けられてる。私は、1981年に出張でイタリアへ行ったときに、当時の南回りでバンコクにトランジットで降りただけで、行ったことがない。2~3年前に、娘たちと行こうかという話も出たが、コロナと、内紛で躊躇した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO125 )
123_250623382 X900 万博 〇トルコ G7X.jpg 123.トルコ館
トルコへはグループ・ツアーで行ったことがある。イスタンブールや、カッパドキヤ、パムッカレそして古代ローマ時代の遺跡などとても魅力のある国だった。日本とは親交もある。比較的空いているようなので入ってみることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO500 )
124_250623387 X900 〇万博 トルコ G7X.jpg 124.トルコ館 カッパドキアの気球
入口の傍に気球の形をした飾りが吊るされていた。イルミネーションなのだろうか?夜に見ると輝いて見えるのだろうか?。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
125_250623395 X900 〇万博 トルコ G7X.jpg 125.トルコのランプ
トルコは古代から東西交易の要所で、ガラス細工や金属工芸が発達した。特にオスマン帝国時代(14〜20世紀)には、宮殿やモスクの装飾として、美しいガラスランプが作られたという。幾何学模様や花柄など、イスラム美術の影響を強く受けたデザインである。イスタンブールのグランドバザールへ行った時、天井一面にランプが吊るされ、色とりどりの光景が観光客に人気があった。近年では、インテリアとして世界中で愛されているそうだ。このパビリオンでは\15,000の札が置かれていた。絨毯なども売っていて、日本語の上手な店員の「これは大丸では売ってない!」という声が聞こえた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒33mm ISO3200 )