寺院アーカイブ: Studio YAMAKO

2025年10月26日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑩ 韓国麗水(ヨス)「空中散歩と港町散歩」_1 麗水魚市場 2025年8月21日 韓国全羅南道 麗水半島

佐世保を出航して、約15時間、午前8時に船は韓国、麗水のエキスポ旅客ターミナルに入港した。

麗水は、多島海国立公園のある豊かな地域であり、歴史的には李舜臣将軍が日本軍を破った閉山島海戦の舞台として広く知られていると言われるが、私は麗水についてほとんど知らないでいた。
 2012年の麗水万博を契機に注目を集め、現在では韓国国内でも特に人気の高い観光地の一つになっている。日本ではまだそれほど知名度は高くないが、朝鮮半島のほぼ南端に位置することから、日本発のクルーズ旅行に於いて特に訪れる価値のある港の一つになっているそうだ。

 日本のクルーズ旅行で韓国に寄港するのは、カボタージュ規制という法律があるためだそうだ。カボタージュ規制とは、外国船が日本の港と日本の港の間を自由に運航できないようにする日本の法律で、この規制を回避するために、日本発着のクルーズは海外の港に寄港する必要がある。地理的には日本から韓国は近く、釜山やここ麗水は特に日本の九州から近い。燃料補給や物資調達の中継港としても機能しやすい位置にあるため、寄港地として自然な選択肢となっている。MITSUI OCEAN FUJI の船籍はバハマである。飛鳥Ⅱの国内クルーズはその船籍が日本なので、カボタージュ規制の対象にはならない。

 事前に申し込む寄港地ツアーでは、4コースほどある中から、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」とコースを申し込んでいた。

000_2508211331 X700 韓国麗水へ 5時20分 G7X.jpg
黎明 午前5時22分 麗水市南の海上 2025年8月21日 韓国麗水市

167_2508211093 X900 〇黎明 6時08分韓国へ Z50.jpg 167.日の出
8月21日の日の出は韓国麗水沖の洋上で迎えた。時刻は6時08分。この日の麗水の日の出は5時53分だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 67mm ISO200 )
168_2508211101 X900 韓国麗水 Z50.jpg 168.麗水の高層住宅群
麗水の港は麗水エキスポ旅客船ターミナルというところだ。麗水国際博覧会Expo 2012は2012年5月12日から8月12日まで大韓民国全羅南道麗水市で開催されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 46mm ISO200 )
169_2508211105 X900 韓国麗水 Z50.jpg 169.海上警察庁の基地
日本の海上保安庁にあたるKorea Coast Guardは大韓民国海洋水産部隷下の沿岸警備隊である。その艦船が見えた。船体に3011の文字が見える。3000トン~4000トン級の艦のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 )
170_2508211106 X900 韓国麗水 Z50.jpg 170.麗水エキスポ旅客船ターミナル
2012年に海をテーマにした海洋万博が開かれ知名度が上がった麗水。旧港と新港があり、旧港は沿岸漁業と旅客輸送を担当する一方、新港は国際海洋観光の拠点に浮上した。港にもエキスポの名前を使っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/640秒 58mm ISO200 )
171_2508211357 X900 韓国麗水へ G7X.jpg 171.麗水エキスポ駅
入港予定時刻は8時だった。下船の準備が出来たところで、タラップを降り、ターミナルで入国手続きを済ませ、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」ツアーの観光バスが待っているところへ歩いた。下船した麗水エキスポ旅客船ターミナルの傍に麗水エキスポエポ駅がある。韓国鉄道公社(KORAIL)全羅線の終着駅で、旧称は麗水駅だったが、2012年の麗水国際博覧会に合わせて改称されている。写真の場所は。引き込み線のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1250 )

000_2508211156 X700 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg
麗水魚市場入口 2025年8月21日 韓国 全羅南道 麗水市

172_2508211109 X900 韓国麗水 海鮮市場の裏道 Z50.jpg 172.路地
バスを降りたところから、広い道路の横断歩道を渡った。市場の入り口へ歩く途中、小さな路地があった。何気なく覗いてしまった。電線がやたら多く張りめぐらされ雑然としていたが、何か活気を感じた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 48mm ISO200 )
173_2508211110 X900 韓国麗水 海鮮市場の表通り Z50.jpg 173.麗水魚市場
バスで最初に着いたのは魚市場だった。ここは是非観たいと思っていた。バスが着いたところの前の道路を渡ったところが魚市場だが、その通りには日よけをかけて並ぶ海産物の店が並んでいた。観光客が持ち帰れるような干物、乾きものの類が並べられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
174_2508211112 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 174.するめ
大きなするめが吊るされいる。真空パックされたような蛸や小さな魚も並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
175_2508211114 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 175.魚「市場に入る
日本語の上手い韓国人のガイドさんの案内で、市場の中に入った。中は広い。まだ午前9時を過ぎたばかりなので人は少ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO1000 )
176_2508211120 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 176.牡蠣
立派な牡蠣が容器に入れられ、注水されている。新鮮で美味しそうに見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
177_2508211126 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 177.アナゴ
ネットで画像を検索してみると、この魚はアナゴのようだ。韓国の魚市場は魚や貝類が生け簀に入れられている。新鮮さが売りなのだろう。日本市場では生きて泳いでいるアナゴは見る機会がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
178_2508211127 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 178.タラ
スマホの「レンズ」で検索すると、イシガキダイとの答えが返ってきた。だが、魚体の縦幅(体高)が違うなと思い、再度、画像で検索するとタラとの回答だった。どうやらタラが正解と思える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/160秒 130mm ISO6400 )
179_2508211128 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 179.イイダコ
イイダコは東アジアの浅い海に生息する比較的小型のタコだという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/320秒 140mm ISO6400 )
180_2508211129 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 180.鮑(アワビ)
大きなアワビが水槽に張り付いていた。日本でも韓国産のアワビは売られているが、こんな大きいのはほとんど見ない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO3200 )
181_2508211133 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 181.鮑、サザエ、ホヤ
韓国でもホヤを食べるようだ。注水されている水槽にいる鮑、サザエ、ホヤの数が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO1800 )
182_2508211137 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 182.ひらいた魚
加工された魚も売られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1250 )
183_2508211142 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 183.ズワイガニ またはオオズワイガニ
韓国語で書かれた札が立てられている。英語なら多少は推察できるが、全く判読できない。私には、見た目ではズワイガニかオオズワイガニかはわからない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO2800 )
184_2508211145 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 184.魚市場の様子
まだ9時を過ぎたばかりで人の姿は見られない。我々、買いたくても買えない観光客はただ見て歩くだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO1100 )
185_2508211146 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 185.魚市場の通り
ガイドさんによると、この通りは市場で買った魚や貝を焼いて食べられるところという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO400 )
186_2508211149 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 186.靴屋のおじさん
ここは何やさんかと思ったら、長靴などが並べられている靴屋のようだった。店先に座っていたおじさんと顔を合わせたら、ニッコリ笑ってくれたので、仕方なく「アニハセヨ」と言ったら、また笑顔を返してくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 55mm ISO900 )
187_2508211155 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 187.麗水魚市場入口
魚市場の見学を終えた。娘たちは道路に面した店で小魚のいわゆる珍味を買っていた。通りを走る車を見ているとさすがに、Hyundai やKIAが多い。余談になるが、ガイドさんに聞くと日本の高級車に乗りたいと思う人は大勢いるが、高くて手が出ないと言っていた。KIAは Hyundai の傘下であり、Hyundaiグループとしては、日本のトヨタグループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次ぐ世界第3位だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
188_2508211159 X900 韓国麗水ロープウェイ 突山乗り場 へ亀甲船大橋 Z50.jpg 188.麗水魚市場から海上ケーブルカーの乗り場へ
バスは南へ走る。海上ケーブルカーの突山搭乗所へ向かう。左手(東側)に亀甲船大橋が見えた。右側から築山から柴山へ海の上を渡っていく海上ケーブルカーが見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
189_2508211163 X900 韓国麗水ロープウェイのりば コンビニ Z50.jpg 189.海上ケーブルカー突山搭乗所
バスは突山大橋を渡って突山搭乗所に着いた。写真の「GS25」は韓国の代表的なコンビニエンスストアチェーン。韓国国内で約1万8千店舗以上を展開し、売上高トップだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO450 )

2025年10月11日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑤ 牧野植物園→ひろめ市場→桂浜坂本龍馬記念博物館 2025年8月18日 高知県高知市

高知新港から乗車してきてそのまま、待ってもらっていたタクシーに乗り、牧野植物園から高知市の中心部にある「ひろめ広場」というとことに向かった。「ひろめ広場」とは、言って見ればフードコートの様なところで高知市帯屋町2丁目にある集合型の屋台村。高知城の大手門を正面に見る土佐北街道(愛媛県川之江から新宮、馬立を経て笹ヶ峰峠を越え、高知県大豊町立川、本山町などを経て高知城下に至る道で、松山街道、とも言われる松山と高知を結ぶ道で大和時代に久万官道として開かれた道)に面している。
 もう20年くらい前のことだが、年の瀬に松山から高知を旅したことがあった。このとき高知城の近くで一泊し、翌朝、たくさんの出店が並ぶ日曜市の大手筋を歩いたことを思い出した。その時も赤い、小さな「はりまや橋」を見て、桂浜へ行った。

 「ひろめ市場」では一番人気があるという店で、娘の主人が並んで注文してくれた鰹の刺身を肴にビールを飲んだが、その鰹の刺身は、鰹の独特の臭みがない、今まで食べたことのない旨さだった。新鮮なのだろう。

 「ひろめ市場」では、クルーズ船の寄港地バスツアーでここへ来られていた何人かの方々とも遭遇した。
 とても賑わっていて、我々もあまりゆっくりすることはできなかったが、満足して、再び待っていてもらったタクシーに乗って桂浜へ向かった。
 桂浜は、娘の主人が行きたかった「高知県立坂本龍馬記念博物館」が目的だった。娘たちは暑いなか、坂本龍馬の銅像がある所まで行ったが、私たち年寄りは、日陰で待っていることにした。

 クルーズ船が停泊している高知新港まではそう遠くはなく、午前中からお世話になったタクシーのドライバーさんに礼を言って別れた。

この日の夜は船長主催の歓迎パーティに続くショータイムを楽しんだ。

000_250818498 X900 ◎高知 高知城 追手筋 G7X.jpg
追手筋(土佐北街道)から望む高知城天守 2025年8月18日 高知県高知市

057_250818419 X900 ◎ツマグロヒョウモン 高知県立牧野植物園 D50.jpg 57.ツマグロヒョウモン -1
牧野植物園の北側にある「ふむふむ広場」に咲くヤナギハナガサ(柳花笠)で吸蜜するツマグロヒョウモン。ここではもっとも普遍的なチョウの種だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
058_250818420 X900 ◎ツマグロヒョウモン 高知県立牧野植物園 D50.jpg 58.ツマグロヒョウモン -2
ここでは4~5頭のツマグロヒョウモンが飛んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
059_250818421 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 59.「ふむふむ広場」からの眺め
これは西側を見た眺めと思う。高速道路が見えるが、これは高知東部自動車だろう。国道376号線が並走している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 58mm ISO200 )
060_250818430 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 60.ヘチマ(糸瓜)
これは「ふむふむ広場」に設けられたヘチマの棚に咲く、花とヘチマの実を撮った写真。夏の青空と白い雲、その下に広がる市街地の眺めを狙ったが、いまいちだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 46mm ISO200 )
061_250818442 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 61.「編鐘(へんしょう)」 牧野富太郎博物館 展示館
牧野富太郎博物館 展示館の中に入った。目を引いたのは、この「編鐘」の展示だった。展示の前に置かれた説明板には、「これは高知県の友好都市である中国安徽省から友好提携10周年を記念して贈られた「編鐘」という中国古代の楽器です。」と記されていた。高知県と安徽省との友好提携10周年を記念して2004年安徽省合肥市で行われた記念式典に於いて、中国安徽省にある合肥植物園と牧野植物園との友好園提携の調印が行われた。ChatGPTに「編鐘」について教えを乞うたところ、「編鐘とは、音高の異なる複数の鐘(鐘鐘)を枠に吊るした形態の打楽器だそうだ。古代中国で重用され、中国各地の出土遺物で確認されており、宗教儀礼・宮廷音楽などで使われてきたそうだ。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO6400 )
062_250818446 X900 正門 高知県立牧野植物園 D50.jpg 62.高知県立牧野富太郎植物園 正面入口
園の西側を歩いて、牧野富太郎記念館本館を見学して、土佐の植物生態園を通って、植物園の正面より退出した。牧野植物園には一度は来たいと思っていたが、図らずもクルージングの機会に叶ったので満足だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO220 )
063_250818446 X900 竹林寺 高知県立牧野植物園 D50.jpg 63.竹林寺
タクシーで五台山への道を登ってきて、植物園のすぐ傍に来たところで、運転手さんから「ここが竹林寺です」と教えられた。ここからはその大きな屋根しか見えないが、時間があれば寄ってきたかった。竹林寺は第三十一番札所。竹林寺は神亀元年(724年)、聖武天皇の勅願を奉じた僧・行基により唐の五台山(現在の中国山西省五台山)になぞらえ開創されたと伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 74mm ISO200 )
064_250818481 X900 高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 64. ひろめ市場 -1
牧野植物園で待ってもらっていた、船から乗ってきたタクシーで高知市の中心部にある「ひろめ市場」に行ってもらった。それほど遠くなかった。中へ入ると、活気に溢れたフードコートのようだった。時間は12時半、ちょうど昼飯時である。夏休みでもあり、地元の若い人も多いし、私たちのような観光客も多い。「ひろめ市場」の「ひろめ(弘人・ひろめ屋敷)」という名称は、江戸時代にこの場所にあった土佐藩の家老の深尾弘人蕃顕(ふかお ひろめ しげあき)の屋敷、俗に「弘人屋敷(ひろめやしき)」と呼ばれた土地に由来するのだそうだ。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.2 1/25秒 13mm ISO125 )
065_250818482 X900 〇高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 65.ひろめ市場 -2
ひろめ市場の中は、「お城下広場」「龍馬通り」「いごっそう横丁」など、7つほどのブロックに分かれた共用飲食スペースが設置されている。飲食店は50〜60店ほどあるようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.2 1/20秒 13mm ISO125 )
066_250818474 X900 高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 66.ひろめ市場 -3
この店が一番人気のある店だそうだ。まず、食べるためのテーブルを確保した。そして娘の主人がこの列に並んでくれて注文し会計をする。しばらくして頼んだ料理を係の人が席まで運んできてくれた。鰹の刺身が、とても新鮮で美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/60秒 9mm ISO125 )
067_250818494 X900 〇高知 高知城 追手筋 G7X.jpg 67.高知城天守
大手筋からは立派な高知城の天守が見えた。瓦や壁の色が鷹の羽の色に似ているとして、鷹城(たかじょう)とも呼ばれる。江戸時代に築かれた天守が残る現存天守十二城の一つであるほか、本丸御殿や追手門等が現存する。城跡は国の史跡に指定されていて、もちろん日本100名城に選定されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 37mm ISO125 )
068_250818501 X800 高知路面電車 タクシーから G7X.jpg 68.高知の路面電車 とさでん交通(タクシーの車内より撮影)-1
何故か高知の市電に人気がある。wikipediaなどによれば、明治37年(1904年)開業と非常に歴史が古く、日本最古級の路面電車。市電といっても市営ではなく「とさでん交通株式会社」が運営している。路線は総延長が日本の路面電車では広島電鉄に次ぐ25.3kmあり、高知市・南国市・吾川郡いの町にまたがっている。高知の路面電車は、単なる移動手段にとどまらず、「歴史性」「多様性」「観光との結びつき」「地元文化との調和」が人気の源になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 37mm ISO125 )
069_250818506 〇高知路面電車 タクシーから G7X.jpg 69.高知の路面電車 とさでん交通(タクシーの車内より撮影)-2
古い車両から最新の低床式車両まで走っており、鉄道ファンにとっては「走る博物館」のような存在であること。他都市から譲り受けた電車も多く、全国のレトロな車両を一度に楽しめるのも人気の源のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f5 1/1250秒 9mm ISO125 )
070_250818507 X900 県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 70.高知県立坂本龍馬記念館 -1
高知といえば坂本龍馬である。高知を訪れた人は必ずといっていいほど桂浜の坂本龍馬像を見に来る。この坂本龍馬記念館はwikipediaによれば1991年11月に開館。高知出身の幕末の志士・坂本龍馬をテーマにした博物館。 桂浜から近く、屋上や2階奥のフロアからは太平洋を一望することができる。 常設展示では龍馬が設立に関わった海援隊約規など龍馬の思想が現れたものや、龍馬が兄や姉・坂本乙女に宛てた手紙などが展示されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/100秒 9mm ISO125 )
071_250818511 X900 〇県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 71.高知県立坂本龍馬記念館 -2
竜馬はご承知の通り、土佐藩郷士の家に生まれ、脱藩した後は志士として活動し、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中(のちの海援隊)を結成した。1867年(慶応3年)から1868年(慶応4年)までの間、私設海軍・貿易など、薩摩藩などからの資金援助も受け、近代的な株式会社に類似した組織、物資の運搬や貿易の仲介など商社活動としても評価されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/30秒 9mm ISO125 )
072_250818519 X900 ジョン万次郎 県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 72.ジョン万次郎展示室
ジョン万次郎の関する展示もあった。漁に出た折、嵐にあい漂流したジョン万次郎は奇跡的にアメリカの捕鯨船に助けられ、アメリカに着いた万次郎は、英語や数学、航海術、造船技術などを学び、自由や平等、個人の尊厳といったアメリカの気風を肌で感じた。帰国した万次郎は、土佐藩の絵師である河田小龍から取り調べを受けた。日本は開国か攘夷かで揺れていた中、外国で暮らし、英語を話すことができるジョン万次郎の存在は貴重で、通訳や教育など様々な場で活躍した。ジョン万次郎と坂本龍馬は直接会ったことはないが、龍馬は土佐の絵師である河田小龍を介して、万次郎のアメリカでの体験や先進的な海外知識に大きな影響を受けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/25秒 9mm ISO125 )
074_250818452 X900 〇高知県立歴史博物館 桂浜 D50.jpg 73.咸臨丸(かんりんまる)模型
咸臨丸は、江戸幕府がオランダから購入した木造の蒸気コルベット(軍艦の艦種)で、1860年に日米修好通商条約の批准書交換のため使節団を護衛して、勝海舟が艦長を務め日本船として、初めて太平洋を横断した。勝海舟はその経験から「西洋に負けない国づくり」の必要性を坂本龍馬に説いたことが、坂本龍馬の考え方に大きな影響を与え、後の日本の改革に繋がった。咸臨丸は1871年に木古内町沖で座礁・沈没した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒67mm ISO3600 )
073_250818448 X900 桂浜 D50.jpg 74.桂浜
桂浜は一般的には龍頭岬(上龍頭岬)と龍王岬(下龍頭岬)の間に延びる本浜という砂浜をいうのだそうだ。また龍頭岬の東側には東浜、龍王岬の西側には西浜がある。写真は坂本龍馬記念館の屋上から眺めた桂浜だが、位置的に見て西浜のようだ。太平洋を望んで立つ坂本龍馬の銅像がある浜辺は、高知を代表する名所の一つとして知られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒67mm ISO200 )
075_250818539 X900 〇FUJI船長挨拶 G7X.jpg 75.船長主催 ウェルカム・パーティー
高知で午前中から一日中お世話になった同じタクシーで、午後4時前に高知新港停泊中のMITSUI OCEAN FUJI に戻った。夕食は4階のレストラン富士でとり、7時45分から6階のオーシャンステージで行われる船長主催のウェルカム・パーティーに参加した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/400秒 35mm ISO3200 )
076_250818556 X900 〇2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 76.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -1
船長主催 ウェルカム・パーティーに引き続き、同じ会場で、「BRAVO ブラボー」と題するショーが行われた。男性と女性のシンガーと男女6人ほどで構成されたショーだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO3200 )
077_250818558 X900 ◎2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 77.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -2
この二人が歌う。女性も男性もなかなか上手いと思った。本格的なショーで楽しませてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/400秒 37mm ISO3200 )
078_250818565 X900 〇2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 78.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -3
約45分間だっと思う。歌とダンスで楽しませてくれた。終了後入口に並んで客を送り出してくれる出演者らと写真を撮っている乗船客もいる。うちの奥さんと娘もスターたちと一緒に写真を撮らせてもらった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1600 )

2025年9月 9日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑧終 「うめきた」と安藤忠雄展2025年6月24日 大阪市梅田

今回の大阪ミナミ繁華街、高野山、そして大阪・関西万博を巡る旅の最終日は、たまたま「うめきた」へ行く機会があり、私の今までの大阪の、例えば道頓堀のグリコの看板といったイメージを塗り替えるような、その垢ぬけた斬新さを覚えた。
 娘の主人は建築士で、仕事も建築の設計、デザイナーとして活躍していた。彼が「うめきた」の VS.(ヴィーズ)というところで開催されている「安藤忠雄展」を是非観たいという。彼にとっては一人でゆっくり観たいところだったかもしれないが、私たちも同行させてもらった。

 地下鉄の梅田駅からは彼がスマホを見ながら、会場へ連れて行ってくれたのだが、その時にみた「うめきた」の景観にびっくりした。私のなかにあった、今までの大阪のイメージとは、異なる垢抜けした斬新さに目を見張ったのだ。
 グラングリーン大阪・うめきた公園内に位置する文化施設「VS.(ヴイエス)」で、異端といわれる建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展 | 青春」が開催されていた。安藤忠雄さんのことは、私は良く知らなかった。建築素人の私にも、そのひらめきや斬新さは印象に残った。

000_250624462 X700 〇うめきた  G7X.jpg
大阪駅北地区「うめきた」入口 2025年6月23日 (旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)

155_250624458 X900 〇御堂筋のホテル17Fから  G7X.jpg 155.御堂筋の朝
地下鉄本町駅近くのロイヤルパークホテルのホテルの窓から見下ろした朝の御堂筋。昨日の朝は雨が降っていたが、今日は何とか傘を差さずに行けるようだ。御堂筋は大阪市の都心部を南北に縦断する基軸幹線、メインストリートである。1920年代から30年代にかけて大阪市が堺筋に代わる新たな目抜き通りとして整備・拡張を行い、同時期に地下には日本初の公営地下鉄であるOsaka Metro御堂筋線の建設を行った。梅田とミナミの玄関口である難波を船場・島之内経由で直線的に結ぶ、全長4,027m、全6車線の幹線道路で、日本の道100選の一つに選ばれている。前にも記したが、1970年、大阪万博の開催を機に梅田新道交差点より南の全車線が南行きの一方通行となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 )
156_250624464 X900 〇うめきた  G7X.jpg 156.商業施設 「GRAND FRONT OSAKA」
地下鉄梅田駅を降りて、何処をどう歩いたか分からないが、「うめきた」に出てきた。それが冒頭の写真である。その前に建つのが「GRAND FRONT OSAKA」。この中を通り抜けて、「GRAND GREEN OSAKA」と呼ばれる地域の「VS.(ヴイエス)」へと向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
157_250624465 X900 〇うめきた  G7X.jpg 157.「GRAND GREEN OSAKA」を望む
残念ながら自分がどこに立っているか良く判らない。推測するにこの写真は「GRAND FRON OOSAKA」の北館と南館の間から「GRAND GREEN OSAKA」方面(西)を眺めたものと思う。2020年代には第二期工事が進められ、2024年に「GRAND GREEN OSAKA」が先行開業した。2031年頃に全面完成を目指している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
158_250624466 X900 〇うめきた  G7X.jpg 158.うめきた中央交差点付近
JRは何処を走っていて、どちらがJR大阪駅の方向かがわかればよいのだが、分からないままになってしまっている。「大阪駅うめきたエリア」(旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)は、2023年3月18日に開業した新しい地下駅。この新駅は、特急「はるか」や「くろしお」、などを2019年3月16日に全線開業した「おおさか東線」を大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れさせることで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスを向上させ、大阪駅の拠点性を高めている。うめきたエリアは、JR西日本が開発する未来志向の拠点であり、周辺開発と一体となった街づくりが進められている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
159_250624470 X900 〇うめきた  「VS 」安藤忠雄展へ G7X.jpg 159.「VS.(ヴイエス)」 安藤忠雄展会場
何処をどう歩いたのか分からないが、娘の主人のスマホ検索により、GRAND GREEN OSAKAうめきた公園ノースパーク 「安藤忠雄展 青春」の会場に着いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 )
160_250624477 X900 〇安藤忠雄展 シブヤプロジェクト G7X.jpg 160.渋谷プロジェクト 1985年
会場は入り組んでいた。まず、「挑戦の軌跡」というエリアへ導かれる。安藤忠雄氏は渋谷開発プロジェクトに挑戦していた。1985年頃に構想された東急電鉄による渋谷駅プロジェクトで、安藤忠雄氏は「地宙船」と呼ばれるユニークなデザインを提案した。これは地下深くから地上までを吹き抜けでつなぎ、実際の電車が走る様子を見せることで、利用者に深い印象を残すことを目指した空間デザインだそうだ。安藤氏は、駅を単なる機能的な空間ではなく、地域を支え記憶に残る場所とすることを目指した。ちなみに最近では、 「見たことのないような 公共トイレが渋谷区に」。渋谷区が運営して渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていく。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターが参画した。その一つ神宮通公園が安藤忠雄氏の設計だ。私も観た役所広司がトイレの清掃員を演じる「Perfect Days]という映画に出てくるトイレである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 )
161_250624513 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 161.南岳山光明寺 2000年
これは伊予西条の城下町の一角に室町時代に創建された浄土真宗本願寺派の寺院で、その伽藍を設計を安藤忠雄さんが手がけている。2000年に竣工した、淡路島の「本福寺水御堂」に次ぐ安藤忠雄の寺院建築。水面に浮かぶ格子の本堂が特徴的といわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 10mm ISO3200 )
162_250624517 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 162.小篠邸 2024年
この木製建築模型は何であったか思い出せずに、写真を添付してChatGPTに尋ねてみたところ、現在のKHギャラリー(旧コシノヒロコ邸)の沿革に、1981年竣工の自邸、1984年に円弧壁の棟増築があった旨、明記されているそうだ。したがって、写真の模型は 1984年に増築された「小篠邸」の模型(増築部分を含む) である可能性が非常に高いとChatGPTが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500 10mm ISO3200 )
163_250624519 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 163.水の教会 インスタレーション -1
「挑戦の軌跡」コーナーの建築模型などを観たあと、安藤忠雄さんの代表的な建築の一つである水の教会のインスタレーション空間に入る。劇場のようなスクリーンが正面にあり、その前に観覧席がある。画面は大きく素晴らしい効果である。プロジェクションマッピングは水の教会の春夏秋冬を映し出す。水の教会(北海道トマム)は、自然素材と幾何学的な壁に囲まれた人工池の中に十字架が立つ、自然と一体化する祈りの空間。L字型のコンクリートの壁を抜けて水面に向かうと、池の静けさと十字架の美しさ、そして風やせせらぎが感じられ、神聖で幻想的である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/180 10mm ISO3200 )
164_250624525 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 164.水の教会 インスタレーション -2 夏
十字架がある所がいわば祭壇で、我々が座っているところが礼拝のための席だ。映像の季節は夏に変わった。そして、樹々の葉は黄色くなり、やがて池を一面雪が覆う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 11mm ISO3200 )
165_250624552 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 165.37年目の直島
次に「安藤忠雄の現在」というコーナーに進む。まず、世界のANDOと共に歩んだ直島における37年間に及ぶ彼の活動が、模型と音楽、映像を一体化した空間インスタレーションで表現されている。この展覧会では、直島に点在する安藤氏の建築作品が、有名な島のアート活動の発展とともにどのように成長してきたかが紹介されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
166_250624553 X900 〇安藤忠雄展 ヴェニス G7X.jpg 166.「プルス・ドゥ・コメルス」 2021
ブルス・ドゥ・コメルスは、フランス・パリにある現代美術館で、歴史的建造物(旧商品取引所)の内部にコンクリートの円筒を設置し、過去と現在が融合する空間を創造した。2021年にオープン。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320 9mm ISO3200 )
167_250624582 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 167.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -1
次は「安藤忠雄の建築」という、再びインスタレーションの部屋であった。天井高15mの没入映像空間だった。安藤忠雄さんの代表作を巡る迫力の立体映像空間で、「プルス・ドゥ・コメルス」をはじめ、「水の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」、を類似体験などヴァーチャル空間体験の限界に挑むとあった。写真は「プルス・ドゥ・コメルス」の映像。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640 9mm ISO3200 )
168_250624583 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 168.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -2
インスタレーションのこの映像も「プルス・ドゥ・コメルス」 。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
169_250624593 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 169. 安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -1
真駒内滝野霊園のシンボルとして親しまれてきた石像大仏。大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄さんの設計により、大仏を中心とする礼拝空間として生まれたのが「頭大仏殿」。もっと厳かで、そして人々の心を惹きつける存在へ。安藤さんは大胆にも大仏をラベンダーの丘で覆うことでした。丘の風景とともに目に入ってくるのは、なんと大仏の「頭」だけ。その斬新で印象的な姿が、「頭大仏」。周りの四季とみごとに調和するダイナミックなランドスケープとともに真駒内滝野霊園の新たなシンボルが誕生した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 16mm ISO3200 )
170_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 170.安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -2
2016年竣工。アプローチから135mの道程を経て、初めて大仏を仰ぎ見ることができる。 円形に切り取られた天空からは、自由に光と自然が入り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 9mm ISO3200 )
171_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 171.プンタ・デラ・モガーナ 木製建築模型 イタリア ヴェニス 2006-2009 -2
インスタレーションの部屋を出て、もう一度「安藤忠雄の現在」のコーナーに戻り、プンタ・デラ・モガーナの木製建築模型の全容を眺めた。この木製建築模型はヴェニスの情景が伝わる。説明書きには、ヴェニスのサンマルコ広場の対岸にある歴史的建造物と説明されていた。「建物をすべて15世紀の建設当初のかたちに戻しつつ、その中心には例外的にコンクリートの壁で囲まれた空間を挿入。過去と現代とが頭上からの光の下に対峙する」と書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/8000 17mm ISO3200 )
172_250624604 X900 〇安藤忠雄展 ショップ G7X.jpg 172.ショップ
そして、この安藤忠雄展の記念グッズのショップがあった。この展覧会図録は、印刷かもしれないが、各部それぞれ異なる安藤忠雄さんの手書きのデッサンが描かれたカードが付いて、サインがされている。この展覧会図録と建築デザインの図柄が入ったT-シャツを購入した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800 17mm ISO3200 )
173_250624608 X900 〇うめきた G7X.jpg 173.うめきた
この写真は、安藤忠雄展が開催されていた「GRAND GREEN OSAKA」の「VS.(ヴイエス)」を出て、うめきた中央交差点あたりで南西方向を撮ったものと思う。2期開発区域としてこれから、まだまだ開発される所だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 )
174_250624611 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 174.「GRAND FRONT OSAKA」
午後1時になった。何か食べていこうと、「GRAND FRONT OSAKA」の中に入った。7階の「石月」という手打ちそばの店に入り、しばらく食べていなかった日本そばを食べる。旨かった。展望できるところがあり、西の方を眺めると眼下に、うめきた公園が見えた。左が大阪駅だ。娘の主人は飛行機で帰るというので、此処で別れることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 15mm ISO125 )
175_250624616 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 175.JR大阪駅
JR大阪駅の地下に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
176_250624618 X900 〇地下鉄御堂筋線 G7X.jpg 176.地下鉄御堂筋線 梅田駅
案内表示に従って、地下鉄御堂筋線の梅田駅から乗り、新大阪にでた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
177_250624621 X900 〇新幹線ラッピングカー G7X.jpg 177.新幹線ラッピング車両 -1
新幹線のホームに上がると、新幹線では始めて見るラッピング車両が隣のホームに停車していた。調べて見ると、東海道新幹線の「ワンダフルドリームズ新幹線」(東京ディズニーシーファンタジースプリングステーマ、2025年秋まで運行)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000 9mm ISO640 )
178_250624622 X900 新幹線ラッピングカー G7X.jpg 178.新幹線ラッピング車両 -2
東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマとしたラッピング車両は、車両外観にディズニーキャラクターがデザインされているほか、座席のヘッドカバーや車内メロディも特別仕様だそうだ。運行区間:主に東海道新幹線(東京~新大阪間)。私たちが乗る岡山発の「ひかり」が来る前に、ディズニーのラッピング新幹線は出ていった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000 16mm ISO1000 )

2025年8月28日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑤ 大阪関西万博_1 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲

万博へ行く日の朝、御堂筋の様子を見ようと窓に近づくと、覚悟はしていたが、窓ガラスには雨のしずくが付いていた。しかし、激しい降りではない。

 前回、大阪万博を見にいったのは、娘がまだ2歳になるかならないかの頃だったと記憶している。凄い混雑で、おんぶしたり抱っこしたりして、パビリオンなどほとんど見ることが出来ないまま、2~3時間ほど滞在したのを思い出す。

 前回の万博は、1970年(昭和45年)の「日本万国博覧会」、通称「大阪万博」だった。アジアで初めて開催された本格的な国際博覧会であり、77の国と4つの国際機関が参加した。その時のガイドブックを持っていたが、何回かの引越しでどこかに紛れ込んでしまった。その時の会場は大阪府吹田市の千里丘陵で、会期は1970年3月15日から9月13日までの183日間だったそうだ。入場者数は約6400万人で、2010年の上海万博まで万国博覧会史上最多の記録だったということだった。

 今回、当初参加を表明した158の国と地域、9つの国際機関が参加している。ただし、一部の国・地域で辞退があったほか、インド、ネパール、ベトナム、ブルネイの4か国は、内装工事が間に合わず、展示工事の遅れにより開幕後もパビリオンが開館できていなかった。

 入場するには、IDを登録したり、見たいパビリオンは予約が必要であったり、難しそうだった。誘ってくれた婿殿と娘に一任であったが、アメリカ、フランスなど人気のあるパビリオンはすべて、予約できなかった。
 大屋根には興味があった。上がってみたい。あとは、行ったときに入れたところに入ろうということに、せざるをえなかった。まあ、雰囲気を感じて来ようということにしたのだ。

 3回に分けて、約60枚の写真を載せる。

000_250623270 X700 万博 大屋根 G7X.jpg
大屋根リンク 「多様でありながら、ひとつ」 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

000_250623278 X700 万博 アメリカ館 G7X.jpg
アメリカ館の外観 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

078_250623234 X900 ▲朝の御堂筋 ロイヤルパークホテル G7X.jpg 78.雨の御堂筋
ホテルの窓から見る御堂筋のビル群は雨模様だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 29mm ISO125 )
079_250623236 X900 〇朝の御堂筋 G7X.jpg 79.一方通行の御堂筋
雨は、ほとんど止んでいた。10時過ぎにホテルを出て、御堂筋を南へ下る。この写真の先に地下鉄の本町駅へ下りるエレベーターが設置されていた。車の動きを見ると、なんと一方通行だ。御堂筋は南行きの一方通行になっている。御堂筋は、1970年の大阪万博を機に、交通渋滞緩和と事故防止のために一方通行になったそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
080_250623239 X900 〇御堂筋 本願寺津村別院 G7X.jpg 80.本願寺津村別院
しばらく歩いて行くと右側に大きな寺院の建物があった。浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺の別院で通称は北御堂と呼ばれる。wikipediaによると、天満にあった天満本願寺が京都の堀川六条に寺基を移した後(西本願寺)、大坂の門徒たちにより天正20年(1592年)に楼の岸(ろうのきし、現・中央区天満橋京町の八軒家浜近辺)に集会所が設けられた。これが津村別院の始まりである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO320 )
081_250623241 X900 〇地下鉄中央線 本町駅 G7X.jpg 81.地下鉄 本町駅
本町駅は御堂筋線と四ツ橋線と中央線が走っている。万博が行われている夢洲(ゆめしま)は中央線の終点である。案内に示されたルート従って、その乗り場に出た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
082_250623250 X900 〇地下鉄中央線 夢洲駅 G7X.jpg 82.夢洲駅
それほど混雑はせずに、本町から20分ほど乗って、夢洲に着いた。Osaka Metro中央線の夢洲駅は2025年1月19日に開業したばかりだ。中央線がコスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸され、万博会場に直接乗り入れる唯一の鉄道アクセスルートとなった。エスカレータで地上へ上がる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
083_250623252 X900 〇地下鉄中央線 夢洲駅 G7X.jpg 83.夢洲駅地上出口
梅島駅地上出口から、上がってきた下を見る。夢洲駅の階段下に掲げられている大きな「夢洲」の文字の書家について、AIに聞いてみたが、「公開されている情報から特定できませんでした。」という回答だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
084_250623254 X900 〇大阪関西万博東ゲート G7X.jpg 84.夢洲駅の地上に出る
ここは東エントランス広場。ここから、行列は参加各国の国旗が立ち並んだ前を万博会場東ゲートへぞろぞろと進んでいく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 16mm ISO125 )
085_250623259 X900 〇大阪関西万博東ゲート G7X.jpg 85.東ゲートへ
傘をさしている人と、さしていない人がいる。その程度の雨だ。陽が照っていれば、日傘に変わるだけだ。ゲートの近くになると、列が複雑になる。写真など撮っていられなくなった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
086_250623263 X900 〇万博 パナソニック館 G7X.jpg 86.入場
婿殿が4人の分をまとめて処理してくれて、何事もなく入場することが出来た。住友館、三菱未来館やパナソニックグループのパビリオンが見える。住友館に入ってみようかと列に並んだが、整理している係の人に聞くと入るのに30分かかるという。止めた。この調子だと入れるところはあるのだろうかと心配になる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO125 )
087_250623265 X900 〇万博 大屋根 ミャクミャク G7X.jpg 87.ミャクミャク
案内書の前に、大阪・関西万博のシンボルとしての公式キャラクターであるミャクミャクの前で写真を撮っている人が大勢いる。 EXPO2025の公式ぺージには、ミャクミャクは「細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物。その正体は不明。赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。青い部分は「清い水」で、流れる様に形を変えることができる。なりたい自分を探して、いろんな形に姿を変えているようで、人間をまねた姿が、今の姿。但し、姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがある。外に出て、太陽の光をあびることが元気の源。雨の日も大好きで、雨を体に取り込むことが出来る。」という説明があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
088_250623268 X900  〇万博 大屋根 G7X.jpg 88.大屋根リンク -1
左手に日本館があって、住友館、電力館の向こうに、今回万博会場に来て、私が一番楽しみにしていた大屋根が見えた。この大屋根の上に上がって会場を見渡すことだった。大屋根リンクは、大阪・関西万博の会場デザインの理念「多様でありながら、ひとつ」を表すシンボルとして2023年6月に着工、2025年2月に竣工した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
089_250623271 X900 〇万博 大屋根 G7X.jpg 89.大屋根リンク -2
大屋根リンクの下に来た。今回の万博のシンボルとして建設され、wikipediaによれば、世界最大の木造建築物、建築面積 (61,035.55㎡)としてギネス世界記録に認定されたそうだ。デザインは藤本壮介氏が手掛け、基本設計は東畑建築事務所・梓設計JV(ジョイント・ベンチャー 複数の企業が、それぞれの資源やノウハウを出し合って、特定の事業やプロジェクトを共同で進める事業形態)が担当、工事は3組のJVが分担して施工した。建設費は約350億円だそうだ。大屋根リンクに上がる前に会場を歩き、パビリオンの外観を見て回ることにする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
090_250623274 X900 〇万博 大屋根 G7X.jpg 90.フランス館
大屋根リンクの下を抜けて、フランス館の前に出た。一週間ほど前に婿殿が予約を入れてみてくれたが、残念ながらダメだったらしい。フランスのパビリオンのテーマは「「愛の讃歌」だそうだ。フランス館は予約なしでも入れるようだが、待ち時間が計り知れない。外観のみだが、雰囲気を感じ取っていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO160 )
091_250623279 X900 〇万博 アメリカ館 G7X.jpg 91.アメリカ館
フランス館の右隣はアメリカ館だった。ここも来場日の1週間前に行われる「7日前抽選」を入れてみたようだったが、取れなかったらしい。入場は諦めた。入り口の正面両側のスクリーンには、この時は「アメリカ・イリノイ州・シカゴの美しい景色が広がっていた。パビリオンの内部は5つのエリアにわかれていて、アメリカ旅行や宇宙探査などを疑似体験できる没入型展示が見どころだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
092_250623275 X900 〇万博 大屋根動かず G7X.jpg 92.大屋根リンク -3
ここで、大屋根リンクを振り返って見ると、なんとエスカレーターは動いていない。リンクの上には人影がない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 14mm ISO125 )
093_250623281 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 93.モザンビーク展示館
アメリカ館の隣がフィリッピン館で、そこを左に入ると、左手にモザンビークの展示館が、右手にコモンズAが見えた。モザンビークの展示館は、複数の国が共同でパビリオンを設ける形式の展示施設のようだ。たくさんの国が同じ建物の中でブースで展示を行う共同館(コモンズ)も人気を集めている。コモンズ館はA~Dと、このモザンビーク展示館のある共同館とで、全部で5つある。このモザンビーク展示館の前にはコモンズAがある。モザンビークという国は何処にあるのか分からなかかった。アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家で首都はマプトという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
094_250623288 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 94.ペルー展示館
前に戻って、モザンビーク展示館が入っているコモンズにはチリ展示館もある。ここはこの後で入ったコモンズAとは違い、それぞれの国が独立した展示スペースを設けているようだ。南米はチョウも多くいるので、行って見たいと思っていた。結局行けなかったが「インカ帝国の失われた都市」マチュピチュの看板が目立つ。ペルーの首都クスコはアンデス山脈の標高3,400mにある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO3200 )
095_250623284 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 95.コモンズA キルギス共和国
モザンビーク展示館の前にコモンズAがあった。入場を並んで待つ人が少ないので、入った。ブースが沢山あって、それぞれにアジア、中近東、アフリカ、中南米などの30か国くらいの展示ブースがあった。キルギスは中央アジアに位置する共和制国家でかつての正式国名はキルギスタンだが、改称以降も現地語での通称として公式に認められている。首都であり最大の都市はビシュケクという。展示を見ると美しい国だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )
096_250623285 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 96.コモンズA マラウイ共和国
Wikipediaによれば、マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家。イギリス連邦加盟国のひとつ。旧称ニヤサランド。首都はリロングウェである。北・北西はタンザニア、東・南・南西はモザンビーク、西はザンビアと国境を接している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
097_250623286 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 97.コモンズA ガーナ共和国
同じくwikipediaによれば、ガーナは、西アフリカにある共和制国家。イギリス連邦加盟国。東はトーゴ、北はブルキナファソ、西はコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はアクラ。カカオは世界有数の産出量を誇る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
098_250623289 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 98.コモンズA館の外観
入場したコモンズA館の建物には、展示ブースを出して参加している国が、30か国くらいあるのだが、その国々の国旗が描かれていた。しかし、大変失礼だが、ほとんどどこの国の国旗か解らなかった。しかし、中に入ってみると興味ある展示が多かった。コモンズ館は人気を集めているという。 Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO3200 )

2025年8月16日

2025/6/21-24 関西旅行 ③ 高野山墓参 中の橋まで 2025年6月22日 和歌山県北部 伊都郡高野町

ホテルの隣にある「星乃珈琲店」の"モーニング"で朝食。今日は宿を変えなくてはならないので、チェックアウトをし、荷物はそのままホテルに預けて出発した。
 10時発の南海高野線の特急「こうや号」に乗るため、南海電車の難波駅に行く

 「こうや号」は比較的空いていた。だが、極楽橋駅について、そこから乗り継ぐケーブルカーはさすがに満員になった。外国人観光客も多いが、特にインドからの旅行者が多い。ケーブルカーで一緒になって、ちょっと話をしたインバウンドの若い2人ずれの旅行者と、ケーブルカー山頂駅である高野山駅から苅萱道前まで乗ったバスでも一緒になった。私たちは菩提寺の恵光院へ行くのだが、その二人も苅萱道前で下車した。なんと彼らも恵光院へ行くのだという。恵光院に泊るらしい。
 私たちは恵光院の本堂へ上がり、先祖代々の位牌に参拝した。
 お参りをした後、恵光院でタクシーを呼んでもらい、奥の院への石畳の参道の、中の橋の近くまで行った。自動車が通る道から杉並木の石畳の参道に入り、中の橋の近くにある私の父母と、兄夫婦が眠る先祖代々墓にお参りをした。

000_250622729 X700 〇高野山 Z50 Z18-140.jpg
高野山一の橋から奥の院へ続く石畳の参道と杉並木 2025年6月22日 和歌山県高野山参道

043_250622122 X900 南海難波駅 G7X.jpg 43.難波駅構内
10時発の南海電鉄高野線の「こうや号」に乗るため、改札を入る。まだ「こうや号」の電車は入線していない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.1 1/30秒 9mm ISO125 )
044_250622134 X900 南海難波駅 こうや7号 G7X.jpg 44.「こうや3号」
4両編成の「こうや3号」が入線して来た。終点の極楽橋には11時23分に到着する。この車両は、南海31000系だ。高野線の急勾配やカーブを走行できる専用の「ズームカー」設計になっている。1999年製で、すでに25年間が経つが、綺麗に使われている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 13mm ISO3200 )
045_250622137 X900 南海難波駅 関空特急 G7X.jpg 45.関空へ行く「特急ラピート」
空港線のホームには、ラッピングされた「特急ラピート」が停車していた。難波から30分ほどで関西空港に行ける。30分に1本程度発車しているので、関空利用者にとっては便利と思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO2500 )
046_250622144 X900 こうや3号 ラピート並走 G7X.jpg 46.並んで走る
今日は日曜日だ。休日ダイヤで「こうや号」も特急ラピート」も難波発10時だ。天下茶屋駅の先まで並走する。1994年の関西国際空港開港に合わせて登場した空港特急用の50000系の6両固定編成で、難波側の2両が座席にゆとりがある「スーパーシート」、関西空港側の4両が「レギュラーシート」となっているそうだ。特徴のある"顔"をしている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
047_250622148 X900 こうや7号 紀の川 G7X.jpg 47.紀の川を渡る
橋本駅を出て紀伊清水駅の間で紀の川を渡った、この鉄橋は、紀の川にかかる217mの橋梁である。車内からは見えないが、石積みの橋脚と赤いトラス橋がレトロな雰囲気で人気があるそうだ。高野山参詣関連遺産として経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
048_250622160 X900 極楽橋 G7X.jpg 48.「こうや号」終点 極楽橋に到着
11時23分に終点の極楽橋駅に到着した。難波からの距離は64.5 kmで、橋本駅から極楽橋駅の高低差は443mだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
049_250622164 X900 極楽橋 G7X.jpg 49.極楽橋
「こうや号」が到着したホームから、ケーブルカーの乗り場へ移動する途中、右側の谷にかかる朱塗りの極楽橋が見えた。極楽橋は、高野山への聖域と俗世を区切る結界とされている場所だそうだ。この駅は 「はじまりの聖地、極楽橋。」 をコンセプトにリニューアルされ、電車側コンコースを俗世、ケーブルカー側コンコースを聖域に見立てたデザインがされている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
050_250622166b X900 極楽橋 G7X.jpg 50.ケーブルカーのりば
極楽橋駅から高野山駅までの800m間のケーブルカーで、高低差は328m、最急勾配は29°21′ だそうだ。2019年3月1日から4代目のこの車両で運行されている。ICカードを利用できる。南海電鉄では難波からケーブルカーを含めた高野山駅までを南海高野線と称し、高野線橋本駅から「こうや花鉄道」の愛称が付いている。高野山駅の標高は、867mだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
051_250622189 X900 恵行院 G7X.jpg 51.恵光院 -1 -
高野山駅から同じバスに乗ってきたインバウンドの二人連と、苅萱道前でバスをおりた。聞いてみると恵光院に泊るという。一緒に、私のご先祖様を守っていただいている恵光院の門をくぐる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
052_250622187 X900 恵行院 G7X.jpg 52.恵光院 -2
驚いたことに、恵光院の門を入ったところにキッチンカーが停まっていた。高野山が世界遺産となって外国からの参詣者も多くなり、恵光院では積極的に外国からの宿泊者を受け入れているようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
053_250622182 X900 恵行院 G7X.jpg 53.恵光院 -3
寺務所で参詣の挨拶をし、本堂への廊下を歩き始めると、右手にお寺ではほとんど見たことがなかったこんな部屋があった。インバウンドのお客さん向けに使う椅子席なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 )
054_250622691 X900 高野山 Z50 Z18-140.jpg 54.石畳の参道
かっては、一の橋から奥の院への石畳の参道を歩いて、中の橋の近くにあるご先祖様が眠る墓前へ行ったが、かみさんが杖を突くようになった前回からは、恵光院でタクシーを呼んでもらって、中の橋の近くまで乗っていくようになった。そこから、参道へ入るのだが、今回のタクシーの運転手さんは、中の橋にごく近いところでおろしてくれた。写真は市川團十郎の墓。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO1000)
055_250622707 X900 高野山 壮兵衛建立 Z50 Z18-140.jpg 55.石畳の参道の杉並木
一の橋から奥の院への石畳の参道は約2kmあり、杉木立の中に約20万基以上の墓石や供養塔が立ち並ぶ、弘法大師空海の聖地である。この参道は一の橋から奥の院御廟橋まで続き、多くの大名の墓石や供養塔が並ぶ。中の橋はその中ほどにある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO560)
056_250622717 X900 高野山 Z50 Z18-140.jpg 56.中の橋と汗かき地蔵と姿見の井戸
この中の橋の手前に先祖が眠る墓がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO320)
057_250622719 X900 高野山 姿見の井戸 Z50 Z18-140.jpg 57.汗かき地蔵と姿見の井戸
ここは汗かき地蔵のお堂である。汗かき地蔵は、黒っぽい石材に地蔵尊が半肉彫りに浮き彫りされており、周囲の石や水滴によって、常に汗をかいているように見える。人々の苦しみを代わりに受けて汗をかいているように見えることから、その名がついたと言われる。一方、お堂の右側にある姿見の井戸は、その水を飲んで病気が治ったという伝承や、覗き込んで自分の姿が水に映らないと三年以内に命を落とすという怖い言い伝えがあるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900

8月17日~24日のあいだ、アップを休ませていただきます。

2025年7月27日

川越散策 ② 鰻に老舗「小川菊」、喜多院 2025年5月28日 埼玉県川越市

りそなコエドテラスから左側に法善寺を見て、「日本初電気ボンネットバス」が通り抜けた通りの反対側には、荻野銅鉄店という、明治26年の大火直後に建てられた町屋造りの歴史のある建物もあった。仲町の交差点に出る。蔵造りの町並みは仲町の交差点で終わる。

 仲町の交差点を左に入り、川越商工会議所にそって右へ行ったところが「大正浪漫夢通り」だ。そこに、人だかりがあった。「小川菊」だ。
 鰻とビールで1時間ほど過ごし、もう少しゆっくりと、ビールをもう1杯飲みたいところだったが、店の前には待っている人がいると思い席を立った。
 そこから友人の案内で、「大正浪漫夢通り」を歩き、松江町を東へ歩くと、毎月28日に「蚤の市」が開かれるという成田山川越別院があった。
 成田山川越別院の角を右に行くと喜多院の参道だ。

 喜多院と五百羅漢を参拝したあとは帰路に着くのだが、松江町のバス停に向かう途中にあったカフェで、庭に設けられた席に座った。ゆっくりアイスコーヒーなどを飲んでしばらく話をして過ごし、バスに乗って、川越駅へ戻った。
 丁度よい行程だったと思う。感謝である。

000_250528157 X700 喜多院へ G7X.jpg
喜多院への参道 2025年5月28日 埼玉県川越市

027_250528118 X900 蔵造りの町並み  G7X.jpg 27.アートカフェ エレバート
仲町交差点の手前に、大正4年に建てられtた川越最古の洋風建築で、市の指定文化財になっている旧田中家住宅があった。店舗はもと「桜井銃砲店」といい、その奥が住居として設計された。店舗部分はその後、故・田中利明氏が収集していた川越出身の芸術家の作品や地場織物「川越唐桟」などを展示する美術館として活用され、美術館が閉館になったのち、この場所を引き継いだのが写真の「アートカフェ エレバート」だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 11mm ISO125 )
028_250528119 X900 蔵造りの町並み  G7X.jpg 28.大正時代 県内初の百貨店
もう1軒、大正ロマンを思わせる建物があった。大正時代に県内初の百貨店として開業した旧山吉デパートの建物は、1936年(昭和11年)に、明治・大正・昭和と活躍した建築家・保岡勝也設計の設計により店蔵部分をが改築され、今は1階に歯医者さんが開業している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 29mm ISO125 )
029_250528121 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 29.鰻の老舗「小川菊」 -1
仲町交差点を左に曲がり、商工会議所を左に見て、右に大正浪漫夢通りに入る。人が集まっている店があった。そこが江戸後期文化4年(1807年)から続くうなぎの老舗「小川菊」だった。ホームぺージを見ると「おがきく」というようだ。私たちは予約していたので、落ち着いていたが、これから食べようという皆さんは、店の前で番号札をとるようになっているようだ。11時、暖簾が架けられ、呼ばれて店の中に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO250 )
030_250528122 X900 鰻 小川菊 G7X (2).jpg 30.鰻の老舗「小川菊」 -2
入口を入るとすぐ1階席のテーブルが並んでいた。私のかみさんは脚が悪いので、1階の席で椅子席をとお願いしておいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
031_250528125 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 31.鰻の老舗「小川菊」 -3
これは私たちが注文した、(香・きも吸い付)の上うな重 4,900円(税抜 4,455円)だ。この上に特重6,500円(税抜 5,909円)がある。小江戸ビールも美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
032_250528130 X900 鰻 小川菊 G7X.jpg 32.鰻の老舗「小川菊」 -4
ビールをもう一杯飲みたいところだったが、外で待っている人のことを思う。それでも小一時間居て、「小川菊」の鰻を堪能して席を立った。外に出ると、ご覧の通り、待っている人たちがいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels<br> プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
033_250528144 X900 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 33.成田山川越別院 蚤の市
大正浪漫夢通りをまっすぐ進んで、県道川越・日高線に出て、左(東)へ歩く。大正浪漫夢通りの商店街は、それほど印象に残らなかったが、川越で江戸時代より連綿と続く店舗や、3代を越える店舗が数多く存在するという。川越らしい軒を連ねる町屋造りや洋風看板建築、御影石の石畳や電線が地中化されたレトロな町並みになっている。しばらく進むと右手に成田山川越別院があった。何やらなかが賑やかなので、鐘楼堂のわきから境内に入った。毎月28日に開かれる蚤の市だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
034_250528151 X900 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 34.成田山川越別院 風鈴祭り
大師堂では、風鈴祭り(青葉まつり)が開催されていた。これは、弘法大師空海の誕生を祝う行事であり、大師堂に願い事を書いた風鈴が飾られている。風鈴の音色を聞きながら、お大師様のお誕生日をお祝いするというイベントだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO250 )
035_250528155 X900 喜多院へ 成田山川越別院 本堂 G7X.jpg 35.成田山川越別院 本堂
千葉県成田にある真言宗智山派の大本山・成田山新勝寺の別院である。wikipediaによれば、「嘉永6年(1853年)石川照温が廃寺になっていたここ久保町の本行院を復興し創建した。明治10年(1877年)成田山川越別院本行院を称する」とあった。川越市「成田山川越別院」解説によれば、「農家に生まれた石川照温は、三十歳の頃に目が見えなくなってしまった。光明を失くした照温は、ある日のこと自ら命を絶とうとしたが、その時不思議なことに光を失った眼前に不動明王が見えたので、にわかに仏道に目覚めそれまでの生活を改めるとともに、有名な成田山新勝寺のお不動様を熱心に信仰するようになった。」と。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
036_250528148 X900 yama 門 喜多院へ 成田山川越別院 G7X.jpg 36. 成田山川越別院 山門
本堂の石段を上がることはご容赦いただいて、下から手を合わせて一礼し、賑やかな境内を山門から退出した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO250 )
037_250528159 X900 喜多院へ G7X.jpg 37.喜多院参道
成田山川越別院の山門を出て左に行くと、右手に喜多院の参道があった。参道をまっすぐ歩くと左側に「あれ、こんなところにも時の鐘が」と思わせる塔のような建物があった。しかしその鐘は"絵"だ。暖簾にうなぎ・茶そばと書かれた「寿庵 喜多院」という店だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
038_250528161 X900 喜多院 多宝塔 G7X.jpg 38.喜多院 多宝塔
川越市のサイトによると、建築年代は、寛永15年9月26日に着工し、翌年寛永16年(1639年)2月に竣工していることがわかっており、番匠大将は平之内大隅守、大工棟梁は喜兵衛、長左衛門である。なお、現在の多宝塔は、もと白山神社と日枝神社の間にあったが、明治43年(1910年)に二重目を取り払って、初重にコンクリートの亀腹と方形屋根を加えるという大改造がなされ、慈恵堂と庫裏玄関を結ぶ廊下の中ほどに一度移築されている。そして昭和48年(1973年)には「匠明」、「塔記集」に基づいて復元修復され、現在地で完成している。「塔記集」とは、塔(多宝塔・五重塔など)に関する記録や資料のことと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO125 )
039_250528162 X900 喜多院 本堂 G7X.jpg 39.喜多院 慈恵堂(本堂)
川越喜多院は、埼玉県川越市にある天台宗の寺院である。山号を星野山といい、本尊は阿弥陀如来。写真の慈恵堂は、第十八世天台座主(比叡山延暦寺の貫主)の良源(慈恵大師、元三大師とも)と不動明王を祀る喜多院の本堂である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 16mm ISO125 )
040_250528168 X900 喜多院 客殿から庭を見る G7X.jpg 40.書院と客殿
寛永15年(1638年)の川越大火で山門を除き喜多院の堂宇はすべて焼失した。3代将軍徳川家光が江戸城紅葉山から客殿や書院などを移築したことで、江戸城の唯一の遺構として残され、重要文化財に指定されている。特に、客殿には「家光誕生の間」と伝えられる部屋があり、書院には「春日局化粧の間」があり、見学することが出来た。客殿、書院内は撮影が禁止されていた。客殿の廊下から、結婚記念の写真撮影をしているカップルが見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
041_250528169 X900 喜多院 客殿から庭を見る G7X.jpg 41.喜多院客殿
客殿の縁に座り庭を眺め、もの思いにふけるような女性の姿があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO125 )
042_250528173 X900 喜多院 本堂 G7X.jpg 42.慈眼堂
境内を何気なく歩いていると、石の階段の上にお堂が見えた。石段を上がるのは少々厳しそうなので下から眺めるだけになってしまったが、後で調べてみたところ、このお堂は慈眼堂(じげんどう)と言い、喜多院の第二十七世天海を祀るため、1645年(正保2年)に徳川家光の命によって建てられた御影堂(重要文化財)だそうだ。堂内には、厨子に入った天海僧正の木像が安置されている。お堂のある小高い丘は7世紀初頭に造られた前方後円墳という。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO250 )
043_250528187 X900 喜多院 五百羅漢 G7X.jpg 43.五百羅漢像 -1
川越に詳しい友人は、ここは絶対見るべきですと推す。書院・客殿の拝観料をお支払いしたが、その拝観料に五百羅漢像の拝観料がセットになっていた。入ってみて、その数の多さに驚いた。そして、どれ一つとして、同じ顔、同じ姿がない。調べて見ると、喜多院の五百羅漢像は実際には538体あるのだそうだ。五百羅漢とは、釈迦の滅後に経典をまとめるために集まった500人の仏弟子にことだそうだ。他でも五百羅漢像を見ることがあるが、喜多院の五百羅漢像はその一つ一つがユニークな表情や姿をしており、飽きなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO320 )
044_250528189 X900 喜多院 五百羅漢 うさぎ G7X.jpg 44.五百羅漢像 -2 うさぎ
五百羅漢像を見に来ている人は、私たち以外には2~3人しかいない。そんな時に喜多院で何かの仕事をされている方が、私たちに羅漢さんたちの説明をしてくださった。十二支を彫り込んだ羅漢像もあり、その羅漢像のところへ案内してくれた。これは菟(兎)。ちょっと見難いが真ん中の羅漢さんが膝の上に兎を両手で抱えている。兎年生まれの人はお賽銭を置いていくそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO800 )
045_250528196 X900 喜多院 五百羅漢 猿 G7X.jpg 45.五百羅漢像 -2 さる
これは解りやすい。だが羅漢さんたちは十二支の順番に並んでいるわけではない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
046_250528200 X900 〇喜多院 五百羅漢 己 G7X.jpg 46.五百羅漢像 -3 へび
そのかたから「あなたは何年生まれですか?」と聞かれ、「巳年です」と言ったところ、「へびはちょっと離れているんですよ」と言って、入口近くの離れたところへ連れていって下さった。たしかに蛇の姿が彫られていた。お賽銭は置かなかったが、手を合わせて、よろしくお願いしますと拝んできた。あと、私たち一行には辰年と午年の人がいるが、良い写真が撮れなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
047_250528204 X900 喜多院 G7X.jpg 47.喜多院山門
午後2時近くなった。喜多院の山門を出る。途中のカフェで心地良い疲れを癒し、松江町のバス停まで歩いて、帰路に着いた。案内をしてくれた川越通の友人に感謝申し上げる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO125 )

2025年7月24日

川越散策 ① 菓子屋横丁、蔵造りの街並み 2025年5月28日 埼玉県川越市

5月28日、友達と5人で川越へ行く。
 4月2日に幸手権現堂桜堤の桜と菜の花、古河公方公園のハナモモを見る日帰りバスツアーで、1時間ほど川越の蔵造りの町並みを歩いてきたのだが、今回の川越観光は昨年暮れに、来年は川越に行こうと友人たちと決めたことだった。
 川越で鰻を食べることもその目的であったが、鰻を食べる店を決めて、予約をするのが私の役目だった。何人かの"川越通"の方々に意見を聞いたが、推されたのは「小川菊」だった。予約は1週間前の10時から受付けられるが、その日に「小川菊」電話したところ、話し中でなかなかつながらない。何回かかけて、20分ほど経ってつながり、予約できた。正午に予約しようとしたが、昼の時間の予約は11時からの席のみだった。

 友人の一人が、川越に詳しかった。集合時間や場所、この日の散策のコースを計画してくれた。
 池袋8時30分発の東武東上線急行に乗って、川越に着くのが9時5分、改札を出たところで集合する。副都心線などを利用して、いろいろな行き方がある。私たち夫婦は、杖を突くかみさんと、方向音痴の私なので余裕をみて、池袋を8時15分に出る急行に乗った。
 無事、集合し、川越駅前からバスに乗り、札ノ辻で下車。そこから菓子屋横丁→蔵造りの街並みを歩いて、時の鐘・りそなコエドテラスを巡って→大正浪漫夢通りに。そこに鰻の老舗「小川菊」があった。

000_250528091 X700 蔵造りの町並み りそなコエドテラス 頭取室G7X.jpg
りそなコエドテラスの2階から眺めた蔵造りの街並み 2025年5月28日 川越市 蔵造りの街並

001_250528008 X900 川越菓子屋横丁入口 G7X.jpg 1.「菓子屋横丁」入口
バスを札ノ辻で降り、交差点を西へ歩く。しばらく行くと左手に「これより菓子屋横丁」という表示があったが、ここは左に入らずにまっすぐ進む。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
002_250528012 X900 川越菓子屋横丁 G7X.jpg 2.「菓子屋横丁」の案内図
案内図にある焼き団子の「池田屋本店」などの前を通ってこの案内図のところに出た。ここから左へ入る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
003_250528014 X900 川越菓子屋横丁 G7X.jpg 3.「菓子屋横丁」
カルメ焼きの「吉仁製菓」と、川越名物「小江戸蔵まんじゅう」の店の間の横丁をまっすぐ北へ進む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
004_250528015 X900 川越菓子屋横丁 G7X.jpg 4.「大黒棒 (麩菓子)」
横丁が突き当たる手前の左側の店先に「大黒棒」というのが並べられていた。ここは小江戸茶屋という駄菓子屋さんだ。ホームページには、「昔懐かしい駄菓子から、サツマイモを原料としたお菓子はもちろんのこと、遊び心溢れたとても長い麩菓子「大黒棒」を川越菓子屋横丁で初めて販売開始。今では数種類の長い麩菓子が川越のあちらこちらで見かけるようになり、川越菓子屋横丁の風物詩になりました。」と書かれていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
005_250528016 X900川越菓子屋横丁 G7X.jpg 5.風情のある建物
大黒棒の店の角を左に曲がる。蔵造りではないが古い木造の店が並ぶ。左側に「彩香」という漬物と菓子の店、その向こうに昔の技を今に伝えるという組みあめ「玉力製菓」、右側には麩菓子の「松陸」、ベーゴマも売っている芋菓子「よしおかYA」、手作りの飴玉各種「松本製菓」、川越わらび餅などの「菓匠右門」と、さすが菓子屋横丁というだけある店が並んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO160 )
006_250528021 X900 川越菓子屋横丁 G7X.jpg 6.新しい店
突き当りを左へ行くと、店内の照明も明るい新しそうな菓子店があった。2人の女性が店の前で客を招き入れていた。今年の2月にここに川越店としてオープンし、同じ名称の店が2023年11月に京都伏見にオープンしている。川越に8店舗を持つ、株式会社寺子屋という土産物を販売する会社の経営だそうだ。2.の写真の菓子屋横丁案内図にはない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
007_250528032 X900 まつり会館裏 G7X.jpg 7.「川越まつり会館」の裏手
菓子屋横丁を出る。これから行く川越蔵造りの街並みの通りに川越まつり会館がある。菓子屋横丁の蔵造りの街並み(一番通り)と並行する菓子屋横丁の側(寺町通り)からその後ろ側を見たところだ。毎年10月の第3土日に行われる川越まつりの山車の収納庫があるようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 )
008_250528035 X900 札ノ辻 G7X.jpg 8.「蔵造りの街並み」 北側の始まり
札ノ辻の交差点に戻り、右(南)へ。ここから一番街の蔵造りの町並みが始まる。小江戸川越ウェブというサイトには、「江戸時代、川越藩主松平信綱の町割りによって、通りに店が向かい合う形の家並みができあがったが、度重なる大火のため幕府がかわらぶきを奨励し、火事に強い建物として江戸の町で土蔵造りが流行した。これによって商業で江戸と結び付きが強かった川越でも、蔵造りの商家が建つようになった。 現在の蔵造りの多くは、川越大火後に建てられたもので、今も30数棟が残る。大正12年、関東大震災やその後の戦災によって東京の蔵造りが姿を消したこともあり、江戸の景観を受け継ぐ重要な歴史的遺産として、「時の鐘」をはじめとするこの一番街周辺は、平成11年12月1日に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 30mm ISO125 )
009_250528039 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 9.「大澤家住宅」
南に向かって歩き始めてすぐに、左側に「大澤家住宅」があった。今は「小松屋」という屋号だが、店内は江戸時代の呉服屋のおもむきを残している。 和小物を中心に山車のミニチュア、時の鐘ストラップ等 川越の民芸品の店である。まだ開店前の店の中を覗き込む観光客の姿があった。wikipediaによれば、この蔵造りの建物は、寛政4年(1792年)の建造で、の川越大火(1893年)の焼失を免れた川越最古の蔵造りで、現存する関東地方最古の蔵造りでもある。国の重要文化財の指定を受けている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 18mm ISO200 )
010_250528041 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み 路地 G7X.jpg 10.路地 建物の壁
路地があって、その建物の壁が印象に残った。これは出格子(でごうし)または千本格子と呼ばれる伝統的な建築様式の一種で、特に川越の蔵造りの町並みでよく見られるものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
011_250528047 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 11.「時の鐘」付近
川越のシンボルである「時の鐘」は蔵造りの街並の一番街の通りには面していない。大澤家住宅のちょっと先を左に入ったところの左側にある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
012_250528049 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 12.蔵の街にも
蔵の街にもこんな店があった。川越を観光する人たちは、若いお嬢さんがたも多い。写真で見ると、この店は、川越に8店舗ある株式会社寺子屋さんの「みっふぃーベーカリー」のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 11mm ISO125 )
013_250528050 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 13.「蔵のキッチン&ベーカリー」
お店には「みっふぃー蔵のキッチン&ベーカリー」と書かれた看板が掛けられていた。これも、これからの蔵の街での生き方だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 11mm ISO125 )
014_250528052 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 14.店じまい
「明治・大正・昭和・平成・令和と長きにわたり、あきないを続けてまいりましたが、高齢の為、令和六年十二月末日にて店を閉じることにいたしました。今までのご愛顧を心から感謝申しあげますと共に、ご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます。」という張り紙がされていた。「松岡種苗店」という種子屋さんの、歴史が沁み込んだ貫禄のある立派な板の看板である。中を覗いてみると、まだ、商品の種の袋などが並んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 )
015_250528059 X900 札ノ辻から 時の鐘 G7X.jpg 15.「時の鐘」
通りの右側に「川越まつり会館」がある辺りを左に入ると、「時の鐘」が現れた。wikipediaによると、「川越の蔵造りの街並みを代表する観光名所で市のシンボルとなっている。地元では鐘撞堂(かねつきどう)と呼ばれることが多い。3層構造の塔で、高さは16m。古くは鐘撞きが決まった時間に時を知らせていたが、現在では自動で1日4回(午前6時、正午、午後3時、午後6時)川越城下に時を知らせている。」と解説されていた。前の道が広くないので、全体を入れて撮る構図が難しい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 9mm ISO125 )
016_250528060 X900 札ノ辻から 時の鐘 G7X.jpg 16.「薬師神社」
「時の鐘」の塔をくぐって中に入ると、「薬師神社」の境内になっていた。神社は病気平癒、特に眼病に対してご利益があるとされる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 37mm ISO125 )
017_250528071 X900 札ノ辻から 時の鐘 G7X.jpg 17.「時の鐘」の鐘
「薬師神社」の境内から「時の鐘」の塔を眺めると、鐘と撞木(突き棒)が見えた。wikipediaによれば、江戸時代の寛永年間に川越藩主・酒井忠勝によって建設されたのが始まりであるが、火災によりたびたび焼失しており、1654年(承応3年)正月には川越藩主の松平信綱が椎名兵庫に命じて新たな鐘を鋳造させたといわれる。現在の鐘楼は4代目で、1893年(明治26年)に起きた川越大火の翌年に関根松五郎の設計で再建されたものである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 30mm ISO125 )
018_250528075 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み G7X.jpg 18.「陶舗やまわ」
「時の鐘」の路地を出て、蔵造りの街並みの通りに戻る。「陶舗やまわ」という暖簾の下がった大きな蔵造りの店があった。陶舗やまわの店蔵は、川越大火後の明治26年に建てられ、現存する入母屋形式の土蔵造りとしては日本で最大級の規模だそうだ。「陶舗やまわ」として営業している建物は、もともと「原家」の商家住宅だった。通りから見る店蔵には5っの重厚な観音開きの窓が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 )
019_250528080 X900 札ノ辻から蔵造りの町 G7X.jpg 19.「陶舗やまわ」 大きな屋根の上
「陶舗やまわ」を右に廻って南側から眺めると、軒蛇腹の上に大きな千鳥破風が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 10mm ISO125 )
020_250528081 X900 札ノ辻から蔵造りの町 G7X.jpg 20.「陶舗やまわ」 大きな鬼瓦
「陶舗やまわ」の屋根には、その角に大きな鬼瓦があった。鬼瓦は魔除けや火除けの意味を込めて設けられる。特に商家や寺社仏閣に見られ、家の繁栄と安全を願う縁起物でもあるそうだ。この「陶舗やまわ」 の大きな鬼瓦は非常に精巧で、圧倒される。瓦職人の高度な技術が使われており、川越の蔵造りの町並みにふさわしい格式と意匠美が表現されている。「陶舗やまわ」は、陶器商として栄えた原家が大正時代に建てた店舗であり、鬼瓦にも当時の商家の繁栄と威厳を示す意味が込められているという。関東大震災以降に防火を意識した蔵造りの建築が復興の象徴となり、川越の町並みに調和するよう設計されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO160 )
021_250528084 X900 札ノ辻から蔵造りの町並み 日蓮宗行傳寺 G7X.jpg 21.「日蓮宗 行傳寺」
路地の先には「行傳寺」というお寺が見えた。川越にはお寺が多い。川越は江戸時代に小江戸と呼ばれ、川越藩の城下町として栄え、城下町では幕府の当時を安定させる目的で、寺社の建立が奨励されていたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
022_250528086 X900 蔵造りの町並み りそなコエドテラス G7X.jpg 22.「りそなコエドテラス」
蔵造りの町並みを3分の2ほど歩くと、ひときわ目立つ3階建ての洋風の建物が現れた。ここは埼玉りそな銀行の前身銀行の一つである旧第八十五銀行本店として、1918年に現在の場所へ移転新築された。1996年に国の登録有形文化財として埼玉県で第1号の登録を受け、2023年で築105年の建物だそうだ。老朽化に伴い2020年6月に支店としての営業を終え、修繕工事を経て、コエドテラスがGRAND OPENした。ちなみにりそな銀行の前身は、大和銀行とあさひ銀行である。2003年3月に、大和銀行とあさひ銀行が合併し、りそな銀行となった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 21mm ISO125 )
023_250528090 X900 蔵造りの町並み りそなコエドテラス 頭取室G7X.jpg 23.旧頭取室
りそなコエドテラスの中に入ってみた。1階はレストランなどがあって、2階に上がると、蔵造りの街並に面した角に旧支店長室があった。この建物で最も良い位置だと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO800 )
024_250528105 X900 蔵造りの町並み りそなコエドテラス マサキ G7X.jpg 24.マサキ(柾、正木)
りそなコエドテラスのテラス席(展望台)から蔵造りの町並みを見下ろした後、建物の外に出た。建物の後ろ側に、見慣れぬ黄色い花が咲いていると思って近寄って見ると、花ではなく葉だった。後でPictureThisで検索してみると、それはマサキの葉だった。若葉は白っぽく、成長するにつれて明るい黄緑色になる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 12mm ISO125 )
025_250528110 X900 蔵造りの町並み 法善寺 G7X.jpg 25.「法善寺」
時刻は10時50分。そろそろ腹が空いてきた。りそなコエドテラスを出て「大正浪漫夢通り」へと歩く。そのすぐ左側の路地の先に法善寺というお寺があった。この寺は真宗大谷派寺院の法善寺といい、もとは真言宗寺院として丹波国氷上郡にあったが、寛正元年(1460年)に法印良應が当地へ移し、その後浄土真宗に改めたという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 27mm ISO125 )
026_250528115 X900 蔵造りの町並み 電気ボンネットバス G7X.jpg 26.日本初電気ボンネットバス
目の前を見慣れぬバスが通った。「小江戸巡回バス」だ。カメラが追い付かず、そのボンネットは撮れなかったが、後ろの窓に日本初電気ボンネットバスと書かれていた。調べて見ると、このバスは、イーグルバス株式会社が、中国製の電気バスをベースに日本で改造したオリジナルモデルだという。日本で走る電気ボンネットバスとしては「初」なのだろうが、「日本初」と謳うのはちょっとおこがましいような気がする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )

2025年6月 8日

鎌倉お花見 鶴岡八幡宮と円覚寺 ③ 円覚寺 仏殿 2025年4月5日 鎌倉鶴岡八幡宮

何回か円覚寺には参詣しているが、方丈を拝観したには初めてのことだった。唐門の扉の浮彫の彫刻を見て、左手の小さな通用門から退出する。仏殿に行く道の石段の手前には枝垂桜が咲いていた。

 円覚寺の伽藍は、鎌倉独特の谷戸と呼ばれる丘陵地が浸食されて出来た谷に沿って建てられている。総門から三門を入り、仏殿、方丈へと徐々に登っていく配置は、この土地の高低差を生かした壮大な空間をつくりだしている。
 仏殿にも上がって拝観した。円覚寺のホームページを見ると。仏殿(大光明宝殿)は、円覚寺の本尊が祀られている建物であり、大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊したが、昭和39年(1964年)に再建(鉄筋コンクリート)された。禅宗様式の七堂伽藍の中心に位置する建物である。扁額「大光明宝殿」は、後光厳天皇の勅筆と伝えられる(1378年 明和4年)。開山毎歳忌(かいさんまいさいき)、達磨忌(だるまき)、臨済忌(りんざいき)、祝聖(しゅくしん)などの行事や毎朝の暁天坐禅(ぎょうてんざぜん)が仏殿で行われている。

000_250405242 X700 ◎円覚寺 仏殿 Z50 Z18-140.jpg
仏殿天井画 「白龍の図」 2025年4月5日 北鎌倉円覚寺 仏殿

038_250405265 X900 ◎円覚寺 方丈出口から Z50 Z18-140.jpg 38.円覚寺 唐門
大方丈の拝観を終え、唐門のわきから退出した。大方丈の正門にあたる唐門には柵が置かれ、通ることはできない。延慶元年(1308年)に律令制下において官大寺・国分寺に次ぐ寺格の定額寺に列せられ、都より勅使を迎えたことから勅使門とも呼ばれている。他の多くの建物と同様に幾度となく再建を繰り返してきたと思われるが、現在の唐門は、天保6年(1835年)に建てられ、関東大震災で全壊した後、昭和10年に復旧した。唐門の両側にそれぞれ施された浮彫の彫刻は見応えがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO280 )
039_250405106 〇円覚寺 G7X.jpg 39.枝垂桜 -1
唐門を出たところに枝垂桜が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
040_250405107 X900 ◎円覚寺 G7X.jpg 40.枝垂桜 -2
仏殿の裏側にあたる所にも枝垂桜が咲いていた、仏殿を背景にして撮った。品種はエドヒガンと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 33mm ISO125 )
041_250405113 X900 ◎円覚寺 G7X.jpg 41.仏殿に咲くエドヒガン
仏殿の側から唐門を背景に枝垂桜を撮る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 31mm ISO125 )
042_250405230 X900 ◎円覚寺 Z50 Z18-140.jpg 42,仏殿とソメイヨシノ -1
仏殿の正面に廻る。山門から仏殿への参道は広くなっている、その両側にソメイヨシノが咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 26mm ISO220 )
043_250405233 3900 ◎円覚寺 Z50 Z18-140.jpg 43.仏殿とソメイヨシノ -2
これは、その左側のソメイヨシノで、後ろに見えるのは松籟院である。松籟院は、第百五十世叔悦禅懌(しゅくえつぜんえき)の塔所であり、もとは不閑軒という名称だったそうだ。松籟院の墓地には、俳優佐田啓二、女優田中絹代、オウム真理教の被害者坂本弁護士の墓がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
044_250405237 X900 ◎円覚寺 仏殿 Z50 Z18-140.jpg 44.仏殿
山門を背に仏殿を拝む。円覚寺の仏殿は、国指定の名勝に指定されている。先にも書いたが、仏殿は大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊し、昭和39年(1964年)に鉄筋コンクリートで再建された。鉄筋コンクリート造りには見えない。元亀4年(1573年)の仏殿指図(さしず 設計図)に基づいて建てられている禅宗様の建築様式だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO220 )
045_250405240 X900 ◎円覚寺 仏殿 Z50 Z18-140.jpg 45.仏殿の本尊
靴を脱いで仏殿に上がる。円覚寺仏殿の本尊は宝冠釈迦如来である。鎌倉観光公式ガイドによると、仏光国師が華厳の教えに基づいて開創したため、当初は華厳の仏様である毘盧遮那仏が本尊とされたが、やがて釈迦如来として、宝冠をかぶっていることから宝冠釈迦如来と呼ぶようになったとされている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/320秒 22mm ISO6400 )
046_250405075 X900 円覚寺 G7X.jpg 46.本尊のお顔
この円覚寺の仏殿に安置されている宝冠釈迦如来は、凛々しい表情で、禅定(ぜんじょう)の姿勢をとっている。禅定とは、心を集中させ、煩悩を断ち切って真理を深く思惟するための修行である。仏教では、戒・定・慧(かい・じょう・え)の三学の一つとして重視され、サンスクリット語のdhyāna(ディヤーナ)を音写した「禅」と、その意訳である「定」を合わせた言葉といわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/125秒 19mm ISO3200 )
047_250405243 X900 ◎円覚寺 仏殿 Z50 Z18-140.jpg 47.「白龍の図」
円覚寺仏殿の天井画は、1964年仏殿再建に際し制作された。前田青邨画伯監修、守屋多々志画伯揮毫の「白龍の図」という。(前田青邨画伯が監修し1962年に制作を始め、翌年2月に完成)前田、守屋両画伯はともに岐阜県出身の日本画家でwikipediaによれば、前田画伯の弟子には平山郁夫画伯もいると記されている。東慶寺墓地の一角には、監修を務めた前田青邨画伯の筆塚がある。前田青邨(1885~1977年)は優れた歴史画家で、代表作の「洞窟の頼朝」(2010年、国指定重要文化財に指定)は郵便切手の図柄にもなっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/160秒 24mm ISO6400 )
048_250405245 X900 ◎円覚寺 仏殿 Z50 Z18-140.jpg 48.松籟院の前の道
仏殿を退出し、松籟院の前の道から大方丈の屋根を見る。手前の塀の中は百観音石像が並んでいる。この妙香池に向かう道は趣があり好きだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 26mm ISO200 )
049_250405253 X900 ◎円覚寺 Z50 Z18-140.jpg 49.国宝舎利殿のある正続院(しょうぞくいん) 舎利殿
再び、大方丈の方へ戻るように、松籟院の前の道をまっすぐ進み、大方丈の先にある妙香池の先の左側に正続院の山門が見えた。正続院は円覚寺の塔頭である。神奈川県唯一の国宝建造物である舎利殿は、この正続院の中にある。1216年(建保4年)、三代将軍・源実朝は、宋の能仁寺から仏舎利を請来し、勝長寿院に安置した後、この仏舎利(釈迦の歯)を納めるために、鎌倉幕府九代執権・北条貞時が1285年(弘安8年)、に祥勝院を建立した。祥勝院は後に正続院と改称された。境内には舎利殿、開山堂、雲水の修行道場となっている禅堂などがある。釈迦如来の骨がまつられていると言う現在の舎利殿は、入母屋造、柿(こけら)葺きで、日本で最も古い唐様建築であり国宝。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 64mm ISO200 )
050_250405256 X900 円覚寺 Z50 Z18-140.jpg 50.大方丈 書院
松籟院の前の道を正続院山門から総門へと戻る。途中左側に大方丈の庭が見えるが、先ほど拝観した大方丈から庭を囲むようにコの字型に続くのが書院である。参拝者はそこに入ることはできない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 38mm ISO200 )
051_250405273 ◎円覚寺 Z50 Z18-140.jpg 51.仏殿前の桜 -1
山門まで戻ってきた。山門から仏殿への参道が広くなったところから、仏殿の右側に咲くソメイヨシノにレンズを向けると、向こうには、唐門が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 79mm ISO200 )
052_2504052781 X900 円覚寺 総門とさくら  Z50 Z18-140.jpg 52.総門前の桜 -1
山門を出る。山門から総門の方へ少し下がったところにも桜が咲く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 41mm ISO200 )
053_2504052784 X900 ◎円覚寺 山門と桜  Z50 Z18-140.jpg 53.総門前の桜 -2
総門を背にして撮る。ほぼ満開のソメイヨシノの向こうに山門の屋根が見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 38mm ISO200 )
054_2504052788 X900 円覚寺 白鷺池  Z50 Z18-140.jpg 54.白鷺池(びゃくろち)
総門の石段を転ばないように気を付けて下り、横須賀線の踏切を渡ったところに白鷺池がある。横須賀線の線路と北鎌倉駅前から鎌倉鶴岡八幡宮へ通じる県道山之内道の間にある白鷺池の周囲には、そう多くはないが桜が咲く。この桜はソメイヨシノではない。エドヒガンのようだが、花びらは八重のように見える。AIに尋ねて見ると「エドヒガン系(彼岸桜の一種)で八重咲きの品種は複数存在します。」という回答があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 48mm ISO220 )
055_2504052789 X900 円覚寺 北鎌倉駅  Z50 Z18-140.jpg 55.北鎌倉駅下りホーム
時間は12時を回ったところ。北鎌倉駅の下り線(鎌倉方面)の改札口は人が多くなっている。私は、反対側の横浜方面行の電車に乗る。午前中の鶴岡八幡宮段葛と北鎌倉円覚寺の半日お花見散策は、快晴に恵まれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 60mm ISO200 )

2025年6月 4日

鎌倉お花見 鶴岡八幡宮と円覚寺 ② 円覚寺 方丈 2025年4月5日 鎌倉鶴岡八幡宮

鎌倉の鶴岡八幡宮参詣を終え、鎌倉駅から一駅、横須賀線に乗って北鎌倉で下車した。鎌倉散策は北鎌倉から鎌倉へと歩くのが良いと良く言われる。円覚寺、東慶寺、明月院、建長寺、鶴岡八幡宮などがメインコースになる。ゆえに下りの電車では北鎌倉駅で降りる人が多い。
 円覚寺はその北鎌倉駅のすぐ前である。円覚寺の桜はあまり多くなく、お花見に来る人たちはあまり多くは無い。

 横須賀線の線路に沿って円覚寺総門への石段がある。その石段を上がると拝観受付があり、500円をお支払いして境内に入る。山門(三門)の周囲の桜はなかなか見応えがある。

 従来、方丈にある百観音霊場、ビャクシン、庭園などは外から眺めて済ませてしまっていたが、今回は500円拝観料をお支払いして大方丈に上がった。

000_250405229 X700 ◎円覚寺 Z50 Z18-140.jpg
山門の左側にある緩やかな道を妙香池へ 2025年4月4日 北鎌倉円覚寺

021_250405063 X900 北鎌倉駅 G7X.jpg 21.北鎌倉駅 上りホーム
一駅乗って北鎌倉駅で下りた。ホームの幅は狭く、ローカル色豊かな駅である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO400)
022_250405067 X900 円覚寺 G7X.jpg 22.円覚寺総門
線路を渡って下りホームの先から少し進むと円覚寺の総門へ上がる石段がある。円覚寺は正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)といい 山号を瑞鹿山という。総門の扁額には瑞鹿山と書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO125)
023_250405071 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 23.山門(三門)
山門と三門という字があるが、山門は、寺院の門全般を指し、特に寺院が山中に建てられている場合に使われる。一方、三門は、中央の大きな門と左右の小さな門の3つを連ねた1つの門を指すというが、円覚寺の場合は特にこだわりがないようだ。総門で拝観料をお支払いし、少し広くなったところには桜が咲いていた。その先にまた、石段があり、山門(三門)がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1250秒 24mm ISO125)
024_250405073 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 24.松籟院の石垣
山門をくぐらず、その左側の松籟院の塀に沿って、妙香池へと進む。その塀の終わる所に松籟院の門があり、大きなさくらの樹が花を咲かせていた。松嶺院は、円覚寺の塔頭(たっちゅう)で、円覚寺第150世・叔悦禅懌(しゅくえつぜんえき)の塔所である。もともとは不閑軒といわれていたが、松嶺院月窓妙円尼から寺領の寄進があったことから松嶺院と呼ばれるようになったそうだ。円覚寺には最盛期には42院の塔頭があったが、現在は19院だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125)
025_250405081 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 25.大方丈と庭園
右に見える仏殿は後で拝観することにして、まっすぐ妙香池の方に進むと右手に大方丈と庭園が見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125)
026_250405089 〇円覚寺 G7X.jpg 26.百観音霊場と百観音
大方丈の手前を総務本所の方へ入る。塀の内側に沿って多くの観音さまの石像が並ぶ。ちょっとややこしいのだが、百観音霊場とは鎌倉郡内(三浦郡を含む)にある20ヶ寺が霊場としてまとめられたもので円覚寺派の寺院で構成されている観音霊場である。ここ円覚寺のほか、円覚寺山内で黄梅院、続燈院、仏日庵、寿徳庵、龍隠庵の札所がある。また、山外には東慶寺、浄智寺などがある。その母体となるのが、円覚寺境内にあるこの百観音なのだ。この百観音像は江戸時代、拙叟尊者が境内にある岩窟を掘り、百体の観音像を祀ったことに由縁があると考えられている。その後荒廃したが、明治21年洪川(こうせん)禅師が発願して西国33体の観音像を新らたに刻み、補陀落迦観自在窟(ふだらかかんじざいくつ)と名づけて境内の一部に安置した。1983年(昭和58年)に方丈前に移された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125)
027_250405082 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 27.百観音 -1
それぞれ異なったお姿の観音像が整然と並ぶ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125)
028_250405083 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 28.百観音 -2
数えてはみなかったが、AIによると、実際に100体あるわけではなく、約100体の観音像が並んでいるため、「百体観音」と呼ばれているという。.

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125)
029_250405086 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 29.百観音 -3
それぞれの観音像はお顔、お姿が異なる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/1250秒 13mm ISO125)
030_250405091 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 30.柏槇(ビャクシン)
大方丈の前に柏槇(ビャクシン)の古木があった。市指定天然記念物だそうだ。円覚寺には他にもビャクシンの木があるそうだが、円覚寺開山、無学祖元により植えられたとの伝説があるという。カヤランという名の着生蘭の花だ咲くらしい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320)
031_250405094 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 31.大方丈拝観
円覚寺の大方丈は一般公開されている。春に秋に何回か円覚寺に来ているが、大方丈を拝観したことがなかったので、拝観する。幸い、円覚寺は参詣者も多くない。拝観料500円をお支払いして靴を脱いで上がる。本尊・釈迦牟尼坐像の仏壇がある。どこも方丈には必ず本尊が祀られ、修行僧や来訪者が礼拝を行う場所になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200)
032_250405096 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 32.仏涅槃図と五百羅漢図
方丈には、仏涅槃図と五百羅漢図が展示されていた。仏涅槃図は、釈迦の入滅の様子を描いたもので、五百羅漢図は、仏教徒の模範である五百人の羅漢を描いたものだそうだ。羅漢とは釈迦亡き後の世界で仏教を守る役割を持たされた聖者だそうだ。仏涅槃図と五百羅漢図は、円覚寺方丈の宝物であり、展示されていたのはともに複製である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500)
033_250405261 X900 ◎円覚寺 方丈 Z50 Z18-140.jpg 33.仏壇と仏涅槃図
本尊・釈迦牟尼坐像の仏壇から下がったところで撮った。仏壇の左側には、仏涅槃図の展示が見られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/200秒 18mm ISO6400 )
034_250405099 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 34.仏心
仏壇の右側に「仏心」と書かれた書が展示されていた。「仏心(ぶっしん)」の書は、鎌倉時代からの禅の精神を象徴するものだそうだ。円覚寺は鎌倉時代、1282年に北条時宗によって建立された臨済宗の大本山であるが、中国の宋代の禅文化を取り入れた道場として発展し、日本における禅の中心の一つとなった。その方丈に掲げられている「仏心」の書は、歴代の高僧や名僧によって書かれたこともあり、書として価値も高いものといわれる。禅では「仏心」を自己の内面にある真理を見つめること、迷いや煩悩を超えて、心の静けさに到ること、他者への思いやりを持ち、今この瞬間を大切に生きることだそうだ。この展示されていいる「仏心」を書かれた人は金澤翔子さんという方で、金澤翔子さんのお父様のお墓は円覚寺にあり、三年ほど前、お父様の十七回忌を記念して、お墓から見える円覚寺の仏殿で、「佛心」の二字を揮毫していただいたと臨済宗円覚寺派管長・横田南嶺さんが述べられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200)
035_250405101 X900 〇円覚寺 G7X.jpg 35.方丈から眺める庭園
方丈の縁からは庭園を眺めることが出来る。さっきは逆に外から庭園と方丈、書院を眺めて百観音霊場に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2 1250秒 9mm ISO125)
036_250405247t X900 ◎円覚寺 セグロセキレイ Z50 Z18-140.jpg 36.セグロセキレイ
方丈の庭園に来ていたのはハクセキレイかと思ったら、どこか違う。セグロセキレイだった。セグロセキレイを見るのは初めてのことだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 )
037_250405103 X900 ◎円覚寺 G7X.jpg 37.山笑う
方丈から北の方の山を見る。桜があり、樹々は常緑の中に新緑が混じる。まるで山が笑っているように見える春の様子を擬人化した俳句の季語である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1250秒 37mm ISO125)

2025年5月23日

川越・幸手権現堂桜堤・古河公方公園 日帰りバスツアー ③ 古河公方公園 2025年4月2日 埼玉県古河市

バスは午後3時に幸手権現堂桜堤を出発し、幸手から4号線を走り、利根川を渡って左へ354号線の古河へ向かっ   幸手からは北の方角にある。40分ほどで古河市にある古河総合公園に着いた。
 ここはハナモモの名所だという。公園とはどんな公園なのかと思っていたが、古河市より管理者として指定された「一般財団法人古河市地域振興公社」が管理運営を行っている公園だった。

 1455年頃、鎌倉公方 足利成氏が古賀に移り、御所沼の畔に鴻池御所を構えたのが始まりのようだ。
 1770年頃、桃の植え替えを行ったことがきっかけとなり、花見の名所となったが、戦後の1947年~1951年には食糧難のため御所沼を埋め立てて水田化したという。そして、1975年には公園として一部(5.0ha)が開園された。
 1992年~1996年に御所沼が復元され、2003年には、ユネスコとギリシャが主催する「第3回文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を、日本で初めて受賞した。メリナ・メルクーリ氏(1923年~1994年)は、ギリシャの文化大臣を務め、景観保護と持続的な開発の調和に取り組んだ。もともとは女優として活躍し、「日曜はダメよ」でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞している。
 古河総合公園は、2015年には愛称「古河公方公園」と呼ばれるようになった。

 園内の散策コースは、桃林コースと、御所沼コースとがあったが、私たちはハナモモの名所だということだったので桃林コースを歩きはじめた。時間の制約もあったのだが、前述したようなことを知っていれば、むしろ御所沼コースを巡ってみたかった。いつも後になって、事前学習不足を悔やむのだった。

000_250404245 X700 ◎古 河総合公園 Z50 Z18-140.jpg
ハナモモ 照手赤 2025年4月2日 埼玉県古河市 古河公方公園

041_250404228 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 41.古河公方公園正面入口 バスの駐車場から少し歩いて、せせらぎがある正面入り口から入った。添乗さんが管理事務所で地図入りのパンフレットをもらってきてくれた。愛犬を散歩に連れて来ている人も多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1800 )
042_250404232 X900 〇古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 42.池端の柳 -1
公園の管理棟から園内に入ると、左手に池があり、そこに咲く柳の大きな木の新緑が美しかった。この池はコの字型に御所池の一部になっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 43mm ISO640 )
043_250404234 X900 古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 43.桃林 -1
管理棟から桃林の方へ歩く。濃い桃色のハナモモが咲いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 75mm ISO900 )
044_250404244 X900 ◎古 河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 44.桃林 -2
時刻は午後4時になろうとしている。桃林コースという散策路は、北の方へと続き、大賀蓮池へと続く。しかし、時間がなさそうなので、大賀蓮池は遠くから眺めただけにした。ハナモモの品種は、約800以上あるとされているそうだ。具体的には、一重咲き、八重咲き、花の色(赤、白、ピンクなど)が多様で、観賞価値が高い品種がたくさんあるという。ここに植えられているのは、「照手赤」、「照手白」、「矢口」、という品種だった。写真は手前の濃いピンクの花が「照手赤」で背景に咲くのが「矢口」と思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO500 )
045_250404248 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 45.桃林 -3 「矢口」
「矢口」は「照手桃」より明るいピンクの花を咲かせていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO1000 )
046_250404252 X900 ◎古河総合公園 スノーフレーク 鈴蘭水仙 Z50 Z18-140.jpg 46.スノーフレーク -1
園の中央地近くの中山のせせらぎと呼ばれるところへ行くと、スズランのようなベル形の花を下向きに咲かせる小さな花があった。別名をスズランスイセン(鈴蘭水仙)というヒガンバナ科だそうだ。スズランスイセンも、スイセンやスズラン、ヒガンバナと同じく有毒である。スズランはキジカクシ目キジカクシ科のスズラン亜科スズラン属であるが、このスノーフレークは、ユリ目ヒガンバナ科スノーフレーク属だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO640 )
047_250402128 X900 〇古河公方公園 G7X.jpg 47.スノーフレーク -2
花弁の先端には緑の斑点がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO400)
048_250404261 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 48.この木何の樹
クジャクが羽を開いたような美しい形の大きな樹があった。剪定されてこの形になっているのだろうか。それとも自然のままなのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 1250mm ISO500 )
049_250404276 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 49.池端の柳 -2
古河公方5代目の義氏は天正10年(1582年)古河城で死去したが、葬儀は翌年正月久喜(埼玉県)甘棠院で行われ、同所に葬られたそうだ。ここは徳源院という寺院の跡だが、徳源院があった以前から足利氏ゆかりの寺院があったことから、遺骸の一部がここに葬られたものと考えられているそうだ。その古河公方足義の墓所を見て、御所沼の北側にある管理棟の方へ戻る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO500 )
050_250404279 X900 〇古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 50.池端の柳 -3
柳の新緑の枝が池に垂れるところにオオバンがいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 70mm ISO1250 )
051_250402130 X900 〇古河公方公園 G7X.jpg 51.シダレザクラ -1
午後4時20分、そろそろバスに戻る時間が来た。公園の入り口には、枝垂桜が咲いていた。エドヒガン(江戸彼岸)だろうか?

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO400)
052_250404284 X900 〇古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 52.シダレザクラ -2
まだまだ蕾がたくさんついている。八分咲きというところだろうか?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1400 )
053_250404286 X900 〇古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 53.シダレザクラ -3
ここにはハナモモを見に来たのだが、この桜はとても良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 82mm ISO1000 )
054_250404288 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 54.メレナ・メルクーリの小道
両側に駐車場が設けられた、公方通りの公園正門からまっすぐな道は、メレナ・メルクーリの小道と名付けられている。この道の下に御所沼からの水路がある。メレナ・メルクーリの国際賞受賞記念碑は見落としてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 30mm ISO360 )
055_250404291 X900 〇古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 55.白いハナモモ
見てきたのは紅いハナモモだけだった気がするが、ここで白いハナモモが咲いているのを見つけた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO560 )
056_250404295 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 56.ハナモモと桜 -1
古河公方公園の正門へ向かうメレナ・メルクーリの小道の両側は桜並木になっている。手前に「照手赤」を置いてとった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO800 )
057_250404298 X900 ◎古河総合公園 Z50 Z18-140.jpg 57.ハナモモと桜 -2
f11に絞り込んで桜が桜らしく見えるように撮ってみたがあまり効果はなかった。G7でも撮っておくべきだった。これを最後にしてバスに乗り込む。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 62mm ISO6400 )