2008年5月22日

隠居、双眼鏡でデジスコまがいを試す

 野鳥の写真を撮るのは、どうやらデジスコが主流らしい。

 デジスコをするには、まず三脚ということで、デジスコ以外にも必要と思い切ってVelbon PHD-51 雲台付きの Neo Carmagne 545 という軽量カーボン4段三脚をだいぶ前に手に入れていた。これだけで結構ものいりだったので、フィールドスコープなど肝心の機材は、まだ思い切りがつかないでいた。

 デジスコについてもっと知りたくて、ググッテみると双眼鏡にコンデジを押しつけて撮ったという写真に出会った。デジスコの機材を揃える前に、これをやってみようとトライすることにした。

 双眼鏡を手に持ったまま、コンデジ(私の場合、Coolpix 880 )を接眼レンズに押しつけるというのは曲芸に近い。双眼鏡( Nikon アクション EX 12X50 CF )を雲台に取り付ける方法はないかと考えてみた。

クリックすると大きな写真になります  以前に<三脚に取り付けるレコーダ置き>で紹介したのと同じ方法で、隅金にハンドタップ(ダイス)で雲台のネジにあうねじ穴を開け、それを端材に取り付けた。それに、車のチェーンをつけるときに使うつもりでおいてあった(一度もつかっていないが)、タイヤチューブを輪切りにしたものを加工してとりつけ、雲台に双眼鏡をとりつける左の写真のような治具を製作した。
 後で分かったことだが、双眼鏡を雲台に取り付ける治具は、Vixenという双眼鏡で有名なメーカーから「ビノホルダー」として安く売られている。取り付けできない双眼鏡もあるようだが、Nikon アクション EX をよく見ると飾りと思っていた Nikon マークがはずせるようになっており、そこにねじ穴がある。まだ手元に来ていないので、装着できるかどうかはわからないが、紹介されている写真と同じ位置なので多分いけると思う。もう少し、早く見つけていれば良かったのだが。

 家内がネットで見つけた"菖蒲の綺麗な公園(白鷺公園)"が近くにあり見に行きたいという。ネットでググッテ見ると野鳥もけっこういるらしい。双眼鏡でのデジスコまがいを試すチャンスなので、車を走らせた。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります あいにく、公園の草刈り作業のエンジンカッターの音がうるさい。菖蒲の花はまだ少し早かったが、スズメ・ハトに混じって、ムクドリ・ダイサギ・アオサギが池の周りでエサを探しているようだった。首から Nikon D70 に 18-200mm VR をつけたイチデジ(一眼レフのデジカメをこう呼ぶらしい)をぶら下げ、三脚につけた双眼鏡を持っていると行動が自由にならない。

クリックすると大きな写真になりますクリックすると大きな写真になります  公園の奥の池に 20m ほど離れたところに余り動かないアオサギを見つけたので、三脚をセットして"デジスコまがい"をやってみた。Coolpix を P:マルチプログラムオート、ズームをワイド側に設定して、双眼鏡の右レンズに押しつけて撮ってみた。 太陽の明るい公園では、コンデジの液晶画面はほとんど見えない。ほとんど勘で幾枚かシャッターを押してみた。自宅に帰って、PCで確かめてみるとほとんどはピントがあっていないが何枚かがかろうじて撮れていた。ピンぼけ写真は、どうやら双眼鏡の設定が悪いらしい。ゴムで固定しているので、ピント合わせ部分があまりスムースに動かないのも原因のようだ。ビノホルダーをつければすこしましかもしれない。
 ところで、イチデジで撮った ショットをみるとトリミングが必要だが、こちらの方がきれい。(右の写真)双眼鏡では、もっときれいに大きく見えているので、設定をやりかえて再度挑戦したいが、やはりフィールド・スコープでないと駄目なのかもしれない。

泉北近辺私的観光地図に掲載