鉄道アーカイブ: Studio YAMAKO

2025年11月13日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑮ 神戸 2025年8月23日 瀬戸内海から神戸港へ

前々日の21日に韓国麗水を出航し、およそ38時間の8月23日午前7時に神戸港に入港する。
 23日の朝は、5時半ごろに眼が醒めた。船は何処まで来ているのだろうかとさっそく航路図を見ると、すでに淡路島の北側から、大阪湾に入っていた。

 この日の神戸の日の出は5時25分だった。カーテンを開け、バルコニーへ出て、朝日を眺めた。
 午前7時に神戸港に入港した。7Fのカフェでコーヒーを飲みケーキなどを食べて、8時前に下船した。午後1時に横浜に向け出航予定なので、昼前には船に戻ってきたい。神戸をゆっくり観光する時間は無さそうだ。
 「神戸は開港以来、海外との交流で発展し、異国情緒あふれる街並と水戸が育まれてきた。北野異人館街や旧居留地では、その歴史を今も感じることが出来る。また、神戸港は日本有数の国際貿易港として知られ、美しい夜景と共に「港町神戸」を象徴している。世界的に有名な神戸牛や洋菓子など、食の魅力も豊富である。洗練された都会の雰囲気と自然の美しさが調和する神戸で、ゆったりと散策を楽しんで欲しい。」と毎朝各部屋に配られる「PORT & STARBOARD」というリーフレットに記されていた。私たち夫婦は2017年2月に神戸を訪れ、元町、中華街、北野異人館街、ハーバーランドなどを歩いている。

 仕事で神戸には良く来るという娘の案内で、タクシーを呼んでメリケンパークへ行った。

000_2508231627 X700 神戸メリケンパーク G7X.jpg
神戸メリケンパーク にっぽん丸と再会 2025年8月23年 神戸市中央区 神戸港・中突堤

264_2508231602t X900 神戸へ 5時28分 G7X_0000.jpg 264.航路図 大阪湾
朝5時半、航路図を見るとOCEAN FUJI は大阪湾に入っていた。明石海峡大橋を通過した時はまだ眠っていた。明石海峡大橋は本州と淡路島の間に架かる全長3,911mの世界最長の吊橋だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO1000 )
265_2508231565 X900◎瀬戸内海 5時45分 Z50.jpg 265.夜明け -1
5時45分日が昇り始めた。各部屋に配られた「PORT & STARBOARD」というリーフレットによれば、この日の日の出の時刻は5時27分だった。上空は雲に覆われているようだが、日の出はきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO280 )
266_2508231570 X900 瀬戸内海 5時48分 Z50.jpg 266.夜明け -2
前の写真とほぼ同じ位置、同じ時刻に、カメラを変えてホワイトバランスを変えて撮るとこんな写真になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 )
267_2508231574 X900 神戸へ 5時53分 Z50.jpg 267.神戸港に近づく
6時少し前、船は左に回って海岸沿いにゆっくり進んでいるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO450 )
268_2508231614t X900 ◎神戸へ 午前6時 G7X_0000.jpg 268.航路図
航路図を見ると、時刻は5時59分。 速度は8.3ノット(時速15kmほど)とゆっくりだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO1000 )
269_2508231577 X900 摩耶埠頭 5時53分 Z50.jpg 269.摩耶埠頭
大きなクレーンが見える。摩耶埠頭のようだ。神戸港の「ポートアイランド」の南側を左回りに迂回して、総面積約595ヘクタールの人工島「六甲アイランド」の西側を通過したようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 29mm ISO200 )
270_2508231576 X900 神戸へ 5時53分 Z50.jpg 270.灘浜大橋
特徴のある橋が見えた。写真は摩耶大橋かと思ったが、この橋は灘浜と摩耶埠頭を結ぶ灘浜大橋のようだ。土木ウォッチングというサイトで調べて見ると、特徴のあるこの橋は、神戸市灘区にある非常に珍しい5径間連続V脚ラ-メン橋で「灘浜大橋」となっている。「ラーメン橋」とは、橋の桁と橋脚(または橋台)が門のように一体化し、剛結された構造の橋で、この構造により、橋桁の伸縮を吸収する「支承」や「伸縮装置」が不要になるため、建築・維持管理コストを削減できるほか、耐震性も高まり航路条件の確保と取付道路の縦断勾配を小さくすることなど経済性及び施行性を考慮しているのだそうだ。スマートな橋桁とV字脚の織りなすシルエットは、みなと神戸の景観とよく調和していると言われる

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 71mm ISO320 )
271_2508231588 X900 神戸へ Z50.jpg 271.神戸港
神戸港に入っていく。倉庫が多い。市街地とその背後には六甲山の山並みが見える。六甲山は大小の山を含む六甲山系全域を指し、海抜931mの最高峰は特に六甲(山)最高峰と称される。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 110mm ISO500 )
272_2508231599 X900 神戸へ Z50.jpg 272.神戸新交通ポートライナー
神戸新交通のポートアイランド線が見えた。wikipediaによれば、ポートアイランド線は三宮駅からポートアイランドを経由し神戸空港駅までを結ぶ、神戸新交通の自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT) 路線である。神戸港沖に建設された人工島「ポートアイランド」と神戸市の中心地の三宮を一方通行の環状運転で結ぶ軌道系交通機関として建設され、1981年2月5日に日本初の実用的な新交通システムかつ世界初の自動無人運転方式として開業した。その後、2006年2月16日の神戸空港の開港に先立って、神戸空港駅まで同年2月2日に延伸・複線化し、現在の路線の形となっている。路線距離(営業キロ)は10.8 kmだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6。3 1/500秒 140mm ISO220 )
273_2508231601 X900 神戸港着岸 Z50.jpg 273.神戸港着
午前7時にOCEAN FUJIは神戸港第4突堤の神戸ポートターミナルに着岸した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 28mm ISO220 )
274_2508231619 X900 神戸メリケンパーク 日本丸 G7X.jpg 274.メリケンパーク
入国審査を受け、神戸ポートターミナルでタクシーに乗り、すぐ近くのメリケンパークへ行った。これまでの工程ではほとんどすべての日が晴れていたが、今朝はどんよりとした曇り空だった。メリケンパークは神戸港事業の一つとして、1987年(昭和62年)にかつてのメリケン波止場と神戸ポートタワーが建つ中突堤の間を埋め立てて造成された。メリケンパークの西側中突堤の桟橋に、7日前に熊野大花火の時に熊野灘洋上で一緒になったにっぽん丸が停泊していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 20mm ISO125 )
275_2508231621 X900 神戸メリケンパーク G7X.jpg 275.オルタンシアの鐘と神戸ポートタワー
メリケンパークのシンボル的造形物である。ポートタワーは1963年11月20日、神戸港中突堤に竣工した。2014年12月に登録有形文化財に指定されている。鐘楼「オルタンシアの鐘」は1989年に実施された第1回神戸ファッションフェスティバルを記念して設置された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 20mm ISO125 )
276_2508231633 X900 神戸メリケンパーク PL09 くにさきG7X.jpg 276.PL09 くにさき
海上保安庁の船がいた。動き始めている。船体にPL09 くにさき とある。「くにさき」は1000トン型巡視船「くにがみ」型の大型巡視船だ。全長96m、総トン数は1500トン。2012年に就役した。所属は門司海上保安部である。10分程だって「くにさき」がどこへ行ったか探すと、大阪湾へ出ていこうとしていた。その先に建設中の大きな橋が見えた。神戸港で現在建設中、または計画が進められている大きな橋は、大阪湾岸道路西伸部の一部として建設される海上長大橋だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
277_.2508231645 X900 神戸メリケンビル G7X.jpg 277.神戸旧居留地海岸通り シップ神戸海岸ビル
メリケンパークをぶらぶらと見て歩いたあと、神戸旧居留地海岸通りにでた。阪神・淡路大震災で全壊した「シップ神戸海岸ビル」は、改修工事により内部は大きく変わったものの、外壁には建築当時のものが保存・使用され、国の登録有形文化財に指定されている。改修工事の際に、もともとあった石造りの建物の上にガラス張りの高層ビルが建てられたことで、趣の異なる2つのビルが合体したような、ちょっと不思議な建物になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 )
278_2508231649 X900 ◎商船三井ビル G7X.jpg 278.商船三井ビル
今年で築103年となる「神戸商船三井ビル」は、老朽化に伴う修繕費・維持費の大幅増加によって管理継続するのが難しい」という理由から、2027年6月末に閉館することが報じられている。存在感のある建物なので、閉館後も旧居留地を代表する建造物のひとつとして残されるであろう。写真手前の彫刻は淀井敏夫氏の作品「ローマの公園」1976年。淀井敏夫氏の作品は日比谷公園の「かもめの広場」の噴水に「鷗」がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO125 )
279_2508231650 X900 ◎商船三井ビル G7X.jpg 279.淀井敏夫氏の彫刻「ローマの公園」
前の写真(278)の左手前の彫刻は淀井敏夫氏の作品「ローマの公園」1976年。淀井敏夫氏の作品は日比谷公園の「かもめの広場」の噴水に「鷗」がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 11mm ISO125 )
280_2508231664 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 280.OCEAN FUJIの客室
最終帰船時刻は12時30分だったが、9時に船に戻ってきた。私たちが9日間過ごした船室だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 16mm ISO125 )
281_2508231666 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 281.船内の階段
私たちの部屋のある7階からプールのある8階に上がる階段がある。それほど大きな船ではないので、吹き抜けになっているわけではなく、おとなしい感じだが、プールサイドのカフェはよく利用したので7階に部屋がある私たちはよく利用した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
282_2508231669 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 282.廊下
お昼ごろ、客室が並ぶ廊下がいっとき静かになった。廊下の両側がそれぞれバルコニーのある部屋になっている。いよいよあと一晩寝ると横浜である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500秒 10mm ISO3200 )

2025年10月26日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑩ 韓国麗水(ヨス)「空中散歩と港町散歩」_1 麗水魚市場 2025年8月21日 韓国全羅南道 麗水半島

佐世保を出航して、約15時間、午前8時に船は韓国、麗水のエキスポ旅客ターミナルに入港した。

麗水は、多島海国立公園のある豊かな地域であり、歴史的には李舜臣将軍が日本軍を破った閉山島海戦の舞台として広く知られていると言われるが、私は麗水についてほとんど知らないでいた。
 2012年の麗水万博を契機に注目を集め、現在では韓国国内でも特に人気の高い観光地の一つになっている。日本ではまだそれほど知名度は高くないが、朝鮮半島のほぼ南端に位置することから、日本発のクルーズ旅行に於いて特に訪れる価値のある港の一つになっているそうだ。

 日本のクルーズ旅行で韓国に寄港するのは、カボタージュ規制という法律があるためだそうだ。カボタージュ規制とは、外国船が日本の港と日本の港の間を自由に運航できないようにする日本の法律で、この規制を回避するために、日本発着のクルーズは海外の港に寄港する必要がある。地理的には日本から韓国は近く、釜山やここ麗水は特に日本の九州から近い。燃料補給や物資調達の中継港としても機能しやすい位置にあるため、寄港地として自然な選択肢となっている。MITSUI OCEAN FUJI の船籍はバハマである。飛鳥Ⅱの国内クルーズはその船籍が日本なので、カボタージュ規制の対象にはならない。

 事前に申し込む寄港地ツアーでは、4コースほどある中から、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」とコースを申し込んでいた。

000_2508211331 X700 韓国麗水へ 5時20分 G7X.jpg
黎明 午前5時22分 麗水市南の海上 2025年8月21日 韓国麗水市

167_2508211093 X900 〇黎明 6時08分韓国へ Z50.jpg 167.日の出
8月21日の日の出は韓国麗水沖の洋上で迎えた。時刻は6時08分。この日の麗水の日の出は5時53分だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 67mm ISO200 )
168_2508211101 X900 韓国麗水 Z50.jpg 168.麗水の高層住宅群
麗水の港は麗水エキスポ旅客船ターミナルというところだ。麗水国際博覧会Expo 2012は2012年5月12日から8月12日まで大韓民国全羅南道麗水市で開催されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 46mm ISO200 )
169_2508211105 X900 韓国麗水 Z50.jpg 169.海上警察庁の基地
日本の海上保安庁にあたるKorea Coast Guardは大韓民国海洋水産部隷下の沿岸警備隊である。その艦船が見えた。船体に3011の文字が見える。3000トン~4000トン級の艦のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 )
170_2508211106 X900 韓国麗水 Z50.jpg 170.麗水エキスポ旅客船ターミナル
2012年に海をテーマにした海洋万博が開かれ知名度が上がった麗水。旧港と新港があり、旧港は沿岸漁業と旅客輸送を担当する一方、新港は国際海洋観光の拠点に浮上した。港にもエキスポの名前を使っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/640秒 58mm ISO200 )
171_2508211357 X900 韓国麗水へ G7X.jpg 171.麗水エキスポ駅
入港予定時刻は8時だった。下船の準備が出来たところで、タラップを降り、ターミナルで入国手続きを済ませ、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」ツアーの観光バスが待っているところへ歩いた。下船した麗水エキスポ旅客船ターミナルの傍に麗水エキスポエポ駅がある。韓国鉄道公社(KORAIL)全羅線の終着駅で、旧称は麗水駅だったが、2012年の麗水国際博覧会に合わせて改称されている。写真の場所は。引き込み線のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1250 )

000_2508211156 X700 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg
麗水魚市場入口 2025年8月21日 韓国 全羅南道 麗水市

172_2508211109 X900 韓国麗水 海鮮市場の裏道 Z50.jpg 172.路地
バスを降りたところから、広い道路の横断歩道を渡った。市場の入り口へ歩く途中、小さな路地があった。何気なく覗いてしまった。電線がやたら多く張りめぐらされ雑然としていたが、何か活気を感じた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 48mm ISO200 )
173_2508211110 X900 韓国麗水 海鮮市場の表通り Z50.jpg 173.麗水魚市場
バスで最初に着いたのは魚市場だった。ここは是非観たいと思っていた。バスが着いたところの前の道路を渡ったところが魚市場だが、その通りには日よけをかけて並ぶ海産物の店が並んでいた。観光客が持ち帰れるような干物、乾きものの類が並べられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
174_2508211112 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 174.するめ
大きなするめが吊るされいる。真空パックされたような蛸や小さな魚も並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
175_2508211114 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 175.魚「市場に入る
日本語の上手い韓国人のガイドさんの案内で、市場の中に入った。中は広い。まだ午前9時を過ぎたばかりなので人は少ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO1000 )
176_2508211120 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 176.牡蠣
立派な牡蠣が容器に入れられ、注水されている。新鮮で美味しそうに見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
177_2508211126 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 177.アナゴ
ネットで画像を検索してみると、この魚はアナゴのようだ。韓国の魚市場は魚や貝類が生け簀に入れられている。新鮮さが売りなのだろう。日本市場では生きて泳いでいるアナゴは見る機会がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
178_2508211127 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 178.タラ
スマホの「レンズ」で検索すると、イシガキダイとの答えが返ってきた。だが、魚体の縦幅(体高)が違うなと思い、再度、画像で検索するとタラとの回答だった。どうやらタラが正解と思える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/160秒 130mm ISO6400 )
179_2508211128 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 179.イイダコ
イイダコは東アジアの浅い海に生息する比較的小型のタコだという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/320秒 140mm ISO6400 )
180_2508211129 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 180.鮑(アワビ)
大きなアワビが水槽に張り付いていた。日本でも韓国産のアワビは売られているが、こんな大きいのはほとんど見ない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO3200 )
181_2508211133 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 181.鮑、サザエ、ホヤ
韓国でもホヤを食べるようだ。注水されている水槽にいる鮑、サザエ、ホヤの数が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO1800 )
182_2508211137 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 182.ひらいた魚
加工された魚も売られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1250 )
183_2508211142 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 183.ズワイガニ またはオオズワイガニ
韓国語で書かれた札が立てられている。英語なら多少は推察できるが、全く判読できない。私には、見た目ではズワイガニかオオズワイガニかはわからない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO2800 )
184_2508211145 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 184.魚市場の様子
まだ9時を過ぎたばかりで人の姿は見られない。我々、買いたくても買えない観光客はただ見て歩くだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO1100 )
185_2508211146 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 185.魚市場の通り
ガイドさんによると、この通りは市場で買った魚や貝を焼いて食べられるところという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO400 )
186_2508211149 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 186.靴屋のおじさん
ここは何やさんかと思ったら、長靴などが並べられている靴屋のようだった。店先に座っていたおじさんと顔を合わせたら、ニッコリ笑ってくれたので、仕方なく「アニハセヨ」と言ったら、また笑顔を返してくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 55mm ISO900 )
187_2508211155 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 187.麗水魚市場入口
魚市場の見学を終えた。娘たちは道路に面した店で小魚のいわゆる珍味を買っていた。通りを走る車を見ているとさすがに、Hyundai やKIAが多い。余談になるが、ガイドさんに聞くと日本の高級車に乗りたいと思う人は大勢いるが、高くて手が出ないと言っていた。KIAは Hyundai の傘下であり、Hyundaiグループとしては、日本のトヨタグループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次ぐ世界第3位だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
188_2508211159 X900 韓国麗水ロープウェイ 突山乗り場 へ亀甲船大橋 Z50.jpg 188.麗水魚市場から海上ケーブルカーの乗り場へ
バスは南へ走る。海上ケーブルカーの突山搭乗所へ向かう。左手(東側)に亀甲船大橋が見えた。右側から築山から柴山へ海の上を渡っていく海上ケーブルカーが見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
189_2508211163 X900 韓国麗水ロープウェイのりば コンビニ Z50.jpg 189.海上ケーブルカー突山搭乗所
バスは突山大橋を渡って突山搭乗所に着いた。写真の「GS25」は韓国の代表的なコンビニエンスストアチェーン。韓国国内で約1万8千店舗以上を展開し、売上高トップだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO450 )

2025年10月17日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑦ 飫肥城下町と油津 2025年8月19日 宮崎県日南市油津

それこそ"ざっと"だったが、飫肥城城跡を見て歩いた。二度とは来れないと思うので、飫肥城歴史資料館や松尾の丸は見ておくべきだったかなと思うが、暑さと手すりのない長い石段が躊躇させた。

   城跡を見終えて飫肥城の城下町を見て歩く。最初に入った豫章館は、飫肥藩第14代藩主・伊東祐帰が藩知事に任命されたのち、城内より父・祐相とが移り住んだ屋敷だそうだ。  豫章館を見た後、まず、南にまっすぐ大手門通りを下る。左手に小村寿太郎記念館、伊東裕正の家があり、次の角を左に曲がる。そこに「蔵」と書かれた暖簾が掛けられた店があった。何か冷たいものを飲みたい一心で中に入る。メニューにアイスコーヒーがあった。ここは後でふれるが「飫肥天」の老舗だった。
 四つ角に赤いポストのある家があった。この辺りは、歴史と伝統の街・重要伝統的建造物保存地区である。
 さらに大手門通りを進むと、後町通りという道の両側にきれいな水が流れ、石垣が見事な通りに出た。そこを左へ行って見た。その溝の澄んだ水には錦鯉が泳いでいた。
 次を右に曲がって、本町商人通りへ出る。再び右へ曲がり歴史のある家々を眺めながら、大手門通りに戻り、飫肥城下町案内所から、娘がタクシーGOで読んでくれた、この車は「70万キロ走っているんですよ」と運転手が話すクラウンのタクシーに乗った。

 そのタクシーの運転手さんに「何処か見るところはありますか」と尋ねた結果、広島カープが毎年キャンプを行う天福球場とJR油津駅を周って、堀川運河にかかる堀川橋(乙女橋)を眺め、五平津神社にお参りして、船に戻った。

000_250819817 〇FUJI船尾 G7X.jpg
船尾に掲げられた旗  上はバハマ国旗 下のアルファ旗は港での安全や停泊中の規則として掲げる旗 
2025年8月19日 宮崎県日南市 油津港

104_250819707 X900 小村寿太郎記念館 D50.jpg 104.小村寿太郎記念館
大手門通りを、大手門を背に南へ歩くと、小泉寿太郎記念館があった。門を入ったところに咲くヒギリ(緋桐)の赤い花が綺麗だった。原産地はインドなど熱帯アジアでシソ科のクサギ属だそうだ。小村寿太郎は飫肥藩出身の明治時代の外交官・政治家で、 ポーツマス条約締結、日英同盟締結、そして幕末からの不平等条約改正による関税自主権の回復に尽力した。ハーバード大学で法律を学び、外務次官や駐米・駐露公使などを歴任した後、外務大臣として活躍し、日本の国際的地位の確立に大きく貢献した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 32mm ISO220 )
105_250819711 X900 〇おび天「蔵」 D50.jpg 105.「飫肥天」
「蔵」という暖簾のかかった歴史のありそうな店は、江戸時代に飫肥藩の藩役所の置かれたというところにあった。そこは郷土料理の店だ。立て看板に書かれた「おび天」を「えび天」と見誤ってしまい、蕎麦屋かと思った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 22mm ISO200 )
106_250819712 X900 〇おび天「蔵」 D50.jpg 106.「飫肥天」の実演販売
お店には叱られるかもしれないが、「飫肥天」とは言って見れば、さつま揚げである。Wikipediaを見ると、「飫肥藩領であった江戸時代に領民たちによって案出され、飫肥地方に伝わる料理である。もともと飫肥周辺では味噌を使う料理が多く、南西諸島からの移住者を中心に19世紀半ばにサトウキビの栽培が始まったことなどを背景に、味噌と黒砂糖を使う飫肥天が誕生したと考えられている」とあった。イワシ・アジ・シイラ・サバ・トビウオ・サワラなど日向灘の近海でとれる大衆魚を丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えて揚げて作る。見た目は薩摩揚げに似ているが、豆腐が入っているため薩摩揚げに比べて柔らかく、ふわりとした食感で、少し甘めで独特の味わいがある。いくつか買ってそこで食べてみたが、甘みがあり、うまかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 )
107_250819717 X900 建造物群保存地区 D50.jpg 107.歴史的建造物と紅いポスト
いまどき、赤い郵便ポストは目を引く。ここは何の建物かと近くへ行って見ると、カフェだった。この建物も飫肥城下町歴史的建造物だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 36mm ISO200 )
108_250819720 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 108.後町通り -1
写真は紅いポストのある十字路から大手門通りの右(西)側の「後町通り」を見たところである。美しい石垣が続く。城下の形成は、天正15年(1587年)に飫肥藩初代伊東祐兵が豊臣秀吉から飫肥を領地として与えられてから、本格的に建設が進んだと考えられている。飫肥城近くから上級家臣、中級家臣、町屋、下級家臣の屋敷地となっている。石垣のほとんどは、「肥石」と呼ばれている溶結凝灰岩が使用されている。後町通りは見どころの一つだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 25mm ISO220 )
109_250819723 X900 鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 109.後町通り -2
大手門通りと後町通りの十字路を左(東)曲がった。案内図によれば、後町通りから振り返って見る十字路の向こう側は右が後藤家、少し先の左手が合屋家だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 66mm ISO200 )
110_250819727 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 110.後町通り 鯉が泳ぐ -1
後町通りの両側には水路が作られていて、清らかの水に錦鯉が泳いでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 38mm ISO220 )
111_250819728 D900 ◎鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 111.後町通り 鯉が泳ぐ -2
この水路に泳ぐ鯉は色鮮やかで、数が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 34mm ISO220 )
112_250819736 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 112.後町通り 鯉が泳ぐ -3
振り返って鯉が泳ぐ水路を見る。石垣と白い壁の塀が美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO360 )
113_250819740 X900 〇高橋源次郎家 建造物群保存地区 D50.jpg 113.旧高橋源次郎家
鯉の泳ぐ道を右に折れて、本町(商人)通りへ出た。とにかく歩いていると暑い。そろそろ戻ろうと、その道を右(西)へ曲がると右側に旧高橋源次郎家があった。飫肥城下町の町家筋である本町通りのほぼ中央に南面して立地している。飫肥の実業家で貴族院議員高橋源次郎が建築した。主屋の屋根は寄せ棟で飫肥地区において、それまで茅葺きであった民家が瓦葺きへ転換していく初期の建築としても価値が高いと言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO200 )
114_250819746 X900 明治三十六年創業 建造物群保存地区 D50.jpg 114.地味噌・地醤油の安藤商店
路の向こう側には、創業明治三十六年・富士安と暖簾に書かれた商店が見えた。飫肥は昔から味噌がよく料理に使われ、「飫肥の天ぷら」(飫肥天のこと)にも味噌が使われている。この店には「麦味噌」、麦・米・玄米に餅米等を加えた「合わせ味噌」の他に、一風変わった「黒豆味噌」というものがある。また、厳選素材を昔ながらの製法、天然醸造でじっくり手間と時間をかけて造られた「手作り一番搾り丸大豆醤油」、刺身の持ち味を生かす「刺身甘口醤油」がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 47mm ISO380 )
115_250819747 x900 小村寿太郎生誕の地 建造物群保存地区 D50.jpg 115.小村寿太郎生誕地碑
大手門通りに戻ってきた。本町通を右に曲がったところに小村寿太郎生誕地碑があった。碑のおもてには元帥東郷平八郎の書で、裏面には小村の親友杉浦重剛の詩文が記されている。内容は、ポーツマス条約の仕上げとして清国との交渉に向かう小村に対して、小村の人柄を賞賛するとともに激励と日本人の期待を託したもの。生家は、大手門から東に続く、残念ながら今回は歩かなかった武家屋敷通りに移築されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 30mm ISO220 )
116_250819751 X900 旧山本猪平家 建造物群保存地区 D50.jpg 116.旧山本猪平家
大手門通りの本町商人通りと後町通りの間で見た明治の商人屋敷だ。飫肥の豪商(材木商)であった山本猪平が明治40年(1907年)頃に建築した商家の本宅で、ほぼ建築当初のまま残されているという。飫肥の商人屋敷を現代に伝える遺構として貴重なものといわれる。旧山本猪平家は、明治40年代に豪商山本猪平が、隣接する小村寿太郎生家が没落した際に、土地を買い取り新築したものだそうだ。昭和4年に増築した以外は、ほぼ建築当初のままであるという。平成9年に市が公有化している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO220 )
117_250819755 X900 油津駅 D50.jpg 117.JR油津駅
9時過ぎから飫肥城跡および飫肥城下町を歩いて、お昼少し前に観光案内所へ戻り、タクシーを呼んだ。このまま船に帰るのも早すぎるので、どこか油津で見るところがあったらと運転手さんに問いかけてみたところ、鵜戸神宮はどうですかと推された。鵜戸神宮は日南海岸の断崖に建つ朱塗りの本殿が印象的な神社のようだが、歩く道が厳しそうなので、敬遠する。では、広島カープがキャンプをする天福球場へ行って見ましょうということになった。写真はJRの駅舎で、カープ色になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 64mm ISO400 )
118_250819756 X900 天福球場 油津 D50.jpg 118.天福球場
天福球場の前には広島カープの監督・選手の大きなパネルが置かれていた。観光客も写真を撮る所だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO220 )
119_250819762 X900 天福球場 油津 D50.jpg 119.JR油津駅駅舎
JR油津駅は、地域住民の有志によってカープカラーの赤色に塗り替えられたことから「カープ油津駅」として知られている。駅舎の正面には球団のロゴが入れられ、球団マスコットのカープ坊やのタペストリーも飾られていろ。駅ではカープグッズが販売され、球団の応援ムードが感じられ、ファンだけでなく観光客にも人気のスポットだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 24mm ISO220 )
120_250819766 X900 堀川運河 堀川橋 油津 D50.jpg 120.堀川運河と堀川橋(乙女橋)
タクシーは日南市の観光案内所に寄ってくれた。少し歩いて堀川運河と乙女橋を見て来ようということになったが、私の奥さまは少々疲れたと言って、ここで待っているという。堀川運河は、宮崎県日南市の広渡川と油津港とを結ぶ全長984m、幅約30mの運河。江戸時代初期に木材を運搬するために開削された。堀川橋は、堀川運河に面して祭られている吾平津神社(乙姫神社)前に架かる石橋で乙姫橋とも呼ばれる。かつては、油津の港と南郷町や串間市を結んだ幹線道路の橋でもあったが、海岸寄りに私たちも渡ってきた国道220号の港大橋が竣工して静かな橋の姿を運河に映している。石橋の架設により取付道路が嵩上げされた結果、堀川運河沿いの家は二階を入口とする造りとなった。油津の景観にとって欠くことのできない存在で,町のシンボルにもなっているという。登録文化財。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 71mm ISO200 )
121_250819770 X900 五平津神社 油津 D50.jpg 121.吾平津神社(あひらつじんじゃ) -1
堀川橋を渡ると吾平津神社があった。ここは映画「男はつらいよ・寅次郎の青春」第45作のロケ地だそうだ。マドンナは後藤久美子と風吹ジュンだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 30mm ISO200 )
122_250819772 X900 五平津神社 油津 D50.jpg 122.吾平津神社(あひらつじんじゃ) -2
吾平津神社の創建は 709年。もともとは乙姫大明神とよばれていたそうだ。主祭神は吾平津毘売命(あひらつひめのみこと)で、神武天皇(かむやまといわれひこ)の妃であり、神武天皇が大和朝廷をおこすため東遷された時に、同行せずこの地に残り東遷の成功を祈り成就されたことから、諸祈願成就の神として信仰されているそうだ。本殿に上がる石段の手前にある鳥居の手前に五平津媛(あひらつひめ)の像があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 30mm ISO200 )
123_250819776 X900 クマソ 五平津神社 油津 D50.jpg 123.五平津神社のクロマダラソテツシジミ
五平津神社の石段を上がって、本殿にお参りした。そこにクロマダラソテツシジミが開翅していた。ちょっと擦れていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
124_250819778 X900 クマソ 五平津神社 油津 D50.jpg 124.野口雨情碑
野口雨情に関わる碑はいろいろなところにある。ここは日南市春日町の野口雨情が日南を訪れたとき、「水と筏を 堀川橋の 石の手すりは見て暮らす」と詠んだ野口雨情の歌碑だ。見ては来なかったが飫肥の本町通りにも野口雨情詩碑というのがあったようだ。東京の武蔵野市の井の頭公園にもあるし、茨城県の潮来市にも歌碑があるようだ。水戸には生誕百年記念碑がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 24mm ISO200 )
125_250819779 X900 油津港岸壁 油津 D50.jpg 125.油津港へ戻る
午後1時少し前に油津港に戻ってきた。日南の名産品を並べた出店が並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 24mm ISO220 )
126_250819835 X900 〇出港離岸 午後5時 G7X.jpg 126.油津港のチップ集積所

今朝、港に着いた時に何が積まれていて、何故こんなにトラックが集まっているのかと思った。タクシーの運転手さんに聞いたのだが、油津には王子製紙グループの日南工場がある。王子製紙グループはここ日南市油津港にチップヤード(チップ置き場)を持つ「王子製紙(株)日南工場」を運営しており、港の近くでチップの作業を行っている。木材チップを積んだ船を受け入れているのだ。輸入先は針葉樹チップでは米国とオーストラリア、広葉樹チップではベトナムという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/25秒 9mm ISO125 )
127_250819847 X900 ショウ 太鼓小泉謙一と横笛朱鷺たたら G7X.jpg 127.今夜のショータイムは「日本太鼓と横笛の演奏」
今日の夕食は、娘たち夫婦が、三國シェフ監修のフレンチをご馳走してくれた。ジャケットを着てネクタイをして、レストラン北斎で夕食だった。夕食後はショーを観たが、この日の夜は、太鼓ソリスト・小泉謙一さんと、篠笛は朱鷺たたらさんだった。内容のある演奏だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/10秒 37mm ISO125 )

2025年10月11日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑤ 牧野植物園→ひろめ市場→桂浜坂本龍馬記念博物館 2025年8月18日 高知県高知市

高知新港から乗車してきてそのまま、待ってもらっていたタクシーに乗り、牧野植物園から高知市の中心部にある「ひろめ広場」というとことに向かった。「ひろめ広場」とは、言って見ればフードコートの様なところで高知市帯屋町2丁目にある集合型の屋台村。高知城の大手門を正面に見る土佐北街道(愛媛県川之江から新宮、馬立を経て笹ヶ峰峠を越え、高知県大豊町立川、本山町などを経て高知城下に至る道で、松山街道、とも言われる松山と高知を結ぶ道で大和時代に久万官道として開かれた道)に面している。
 もう20年くらい前のことだが、年の瀬に松山から高知を旅したことがあった。このとき高知城の近くで一泊し、翌朝、たくさんの出店が並ぶ日曜市の大手筋を歩いたことを思い出した。その時も赤い、小さな「はりまや橋」を見て、桂浜へ行った。

 「ひろめ市場」では一番人気があるという店で、娘の主人が並んで注文してくれた鰹の刺身を肴にビールを飲んだが、その鰹の刺身は、鰹の独特の臭みがない、今まで食べたことのない旨さだった。新鮮なのだろう。

 「ひろめ市場」では、クルーズ船の寄港地バスツアーでここへ来られていた何人かの方々とも遭遇した。
 とても賑わっていて、我々もあまりゆっくりすることはできなかったが、満足して、再び待っていてもらったタクシーに乗って桂浜へ向かった。
 桂浜は、娘の主人が行きたかった「高知県立坂本龍馬記念博物館」が目的だった。娘たちは暑いなか、坂本龍馬の銅像がある所まで行ったが、私たち年寄りは、日陰で待っていることにした。

 クルーズ船が停泊している高知新港まではそう遠くはなく、午前中からお世話になったタクシーのドライバーさんに礼を言って別れた。

この日の夜は船長主催の歓迎パーティに続くショータイムを楽しんだ。

000_250818498 X900 ◎高知 高知城 追手筋 G7X.jpg
追手筋(土佐北街道)から望む高知城天守 2025年8月18日 高知県高知市

057_250818419 X900 ◎ツマグロヒョウモン 高知県立牧野植物園 D50.jpg 57.ツマグロヒョウモン -1
牧野植物園の北側にある「ふむふむ広場」に咲くヤナギハナガサ(柳花笠)で吸蜜するツマグロヒョウモン。ここではもっとも普遍的なチョウの種だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
058_250818420 X900 ◎ツマグロヒョウモン 高知県立牧野植物園 D50.jpg 58.ツマグロヒョウモン -2
ここでは4~5頭のツマグロヒョウモンが飛んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
059_250818421 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 59.「ふむふむ広場」からの眺め
これは西側を見た眺めと思う。高速道路が見えるが、これは高知東部自動車だろう。国道376号線が並走している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 58mm ISO200 )
060_250818430 X900 〇高知県立牧野植物園 D50.jpg 60.ヘチマ(糸瓜)
これは「ふむふむ広場」に設けられたヘチマの棚に咲く、花とヘチマの実を撮った写真。夏の青空と白い雲、その下に広がる市街地の眺めを狙ったが、いまいちだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 46mm ISO200 )
061_250818442 X900 高知県立牧野植物園 D50.jpg 61.「編鐘(へんしょう)」 牧野富太郎博物館 展示館
牧野富太郎博物館 展示館の中に入った。目を引いたのは、この「編鐘」の展示だった。展示の前に置かれた説明板には、「これは高知県の友好都市である中国安徽省から友好提携10周年を記念して贈られた「編鐘」という中国古代の楽器です。」と記されていた。高知県と安徽省との友好提携10周年を記念して2004年安徽省合肥市で行われた記念式典に於いて、中国安徽省にある合肥植物園と牧野植物園との友好園提携の調印が行われた。ChatGPTに「編鐘」について教えを乞うたところ、「編鐘とは、音高の異なる複数の鐘(鐘鐘)を枠に吊るした形態の打楽器だそうだ。古代中国で重用され、中国各地の出土遺物で確認されており、宗教儀礼・宮廷音楽などで使われてきたそうだ。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO6400 )
062_250818446 X900 正門 高知県立牧野植物園 D50.jpg 62.高知県立牧野富太郎植物園 正面入口
園の西側を歩いて、牧野富太郎記念館本館を見学して、土佐の植物生態園を通って、植物園の正面より退出した。牧野植物園には一度は来たいと思っていたが、図らずもクルージングの機会に叶ったので満足だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO220 )
063_250818446 X900 竹林寺 高知県立牧野植物園 D50.jpg 63.竹林寺
タクシーで五台山への道を登ってきて、植物園のすぐ傍に来たところで、運転手さんから「ここが竹林寺です」と教えられた。ここからはその大きな屋根しか見えないが、時間があれば寄ってきたかった。竹林寺は第三十一番札所。竹林寺は神亀元年(724年)、聖武天皇の勅願を奉じた僧・行基により唐の五台山(現在の中国山西省五台山)になぞらえ開創されたと伝えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 74mm ISO200 )
064_250818481 X900 高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 64. ひろめ市場 -1
牧野植物園で待ってもらっていた、船から乗ってきたタクシーで高知市の中心部にある「ひろめ市場」に行ってもらった。それほど遠くなかった。中へ入ると、活気に溢れたフードコートのようだった。時間は12時半、ちょうど昼飯時である。夏休みでもあり、地元の若い人も多いし、私たちのような観光客も多い。「ひろめ市場」の「ひろめ(弘人・ひろめ屋敷)」という名称は、江戸時代にこの場所にあった土佐藩の家老の深尾弘人蕃顕(ふかお ひろめ しげあき)の屋敷、俗に「弘人屋敷(ひろめやしき)」と呼ばれた土地に由来するのだそうだ。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.2 1/25秒 13mm ISO125 )
065_250818482 X900 〇高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 65.ひろめ市場 -2
ひろめ市場の中は、「お城下広場」「龍馬通り」「いごっそう横丁」など、7つほどのブロックに分かれた共用飲食スペースが設置されている。飲食店は50〜60店ほどあるようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.2 1/20秒 13mm ISO125 )
066_250818474 X900 高知ひろめ市場 追手筋 G7X.jpg 66.ひろめ市場 -3
この店が一番人気のある店だそうだ。まず、食べるためのテーブルを確保した。そして娘の主人がこの列に並んでくれて注文し会計をする。しばらくして頼んだ料理を係の人が席まで運んできてくれた。鰹の刺身が、とても新鮮で美味かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/60秒 9mm ISO125 )
067_250818494 X900 〇高知 高知城 追手筋 G7X.jpg 67.高知城天守
大手筋からは立派な高知城の天守が見えた。瓦や壁の色が鷹の羽の色に似ているとして、鷹城(たかじょう)とも呼ばれる。江戸時代に築かれた天守が残る現存天守十二城の一つであるほか、本丸御殿や追手門等が現存する。城跡は国の史跡に指定されていて、もちろん日本100名城に選定されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 37mm ISO125 )
068_250818501 X800 高知路面電車 タクシーから G7X.jpg 68.高知の路面電車 とさでん交通(タクシーの車内より撮影)-1
何故か高知の市電に人気がある。wikipediaなどによれば、明治37年(1904年)開業と非常に歴史が古く、日本最古級の路面電車。市電といっても市営ではなく「とさでん交通株式会社」が運営している。路線は総延長が日本の路面電車では広島電鉄に次ぐ25.3kmあり、高知市・南国市・吾川郡いの町にまたがっている。高知の路面電車は、単なる移動手段にとどまらず、「歴史性」「多様性」「観光との結びつき」「地元文化との調和」が人気の源になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/800秒 37mm ISO125 )
069_250818506 〇高知路面電車 タクシーから G7X.jpg 69.高知の路面電車 とさでん交通(タクシーの車内より撮影)-2
古い車両から最新の低床式車両まで走っており、鉄道ファンにとっては「走る博物館」のような存在であること。他都市から譲り受けた電車も多く、全国のレトロな車両を一度に楽しめるのも人気の源のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f5 1/1250秒 9mm ISO125 )
070_250818507 X900 県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 70.高知県立坂本龍馬記念館 -1
高知といえば坂本龍馬である。高知を訪れた人は必ずといっていいほど桂浜の坂本龍馬像を見に来る。この坂本龍馬記念館はwikipediaによれば1991年11月に開館。高知出身の幕末の志士・坂本龍馬をテーマにした博物館。 桂浜から近く、屋上や2階奥のフロアからは太平洋を一望することができる。 常設展示では龍馬が設立に関わった海援隊約規など龍馬の思想が現れたものや、龍馬が兄や姉・坂本乙女に宛てた手紙などが展示されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f4 1/100秒 9mm ISO125 )
071_250818511 X900 〇県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 71.高知県立坂本龍馬記念館 -2
竜馬はご承知の通り、土佐藩郷士の家に生まれ、脱藩した後は志士として活動し、貿易会社と政治組織を兼ねた亀山社中(のちの海援隊)を結成した。1867年(慶応3年)から1868年(慶応4年)までの間、私設海軍・貿易など、薩摩藩などからの資金援助も受け、近代的な株式会社に類似した組織、物資の運搬や貿易の仲介など商社活動としても評価されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/30秒 9mm ISO125 )
072_250818519 X900 ジョン万次郎 県立坂本龍馬記念館 G7X.jpg 72.ジョン万次郎展示室
ジョン万次郎の関する展示もあった。漁に出た折、嵐にあい漂流したジョン万次郎は奇跡的にアメリカの捕鯨船に助けられ、アメリカに着いた万次郎は、英語や数学、航海術、造船技術などを学び、自由や平等、個人の尊厳といったアメリカの気風を肌で感じた。帰国した万次郎は、土佐藩の絵師である河田小龍から取り調べを受けた。日本は開国か攘夷かで揺れていた中、外国で暮らし、英語を話すことができるジョン万次郎の存在は貴重で、通訳や教育など様々な場で活躍した。ジョン万次郎と坂本龍馬は直接会ったことはないが、龍馬は土佐の絵師である河田小龍を介して、万次郎のアメリカでの体験や先進的な海外知識に大きな影響を受けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/25秒 9mm ISO125 )
074_250818452 X900 〇高知県立歴史博物館 桂浜 D50.jpg 73.咸臨丸(かんりんまる)模型
咸臨丸は、江戸幕府がオランダから購入した木造の蒸気コルベット(軍艦の艦種)で、1860年に日米修好通商条約の批准書交換のため使節団を護衛して、勝海舟が艦長を務め日本船として、初めて太平洋を横断した。勝海舟はその経験から「西洋に負けない国づくり」の必要性を坂本龍馬に説いたことが、坂本龍馬の考え方に大きな影響を与え、後の日本の改革に繋がった。咸臨丸は1871年に木古内町沖で座礁・沈没した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒67mm ISO3600 )
073_250818448 X900 桂浜 D50.jpg 74.桂浜
桂浜は一般的には龍頭岬(上龍頭岬)と龍王岬(下龍頭岬)の間に延びる本浜という砂浜をいうのだそうだ。また龍頭岬の東側には東浜、龍王岬の西側には西浜がある。写真は坂本龍馬記念館の屋上から眺めた桂浜だが、位置的に見て西浜のようだ。太平洋を望んで立つ坂本龍馬の銅像がある浜辺は、高知を代表する名所の一つとして知られる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒67mm ISO200 )
075_250818539 X900 〇FUJI船長挨拶 G7X.jpg 75.船長主催 ウェルカム・パーティー
高知で午前中から一日中お世話になった同じタクシーで、午後4時前に高知新港停泊中のMITSUI OCEAN FUJI に戻った。夕食は4階のレストラン富士でとり、7時45分から6階のオーシャンステージで行われる船長主催のウェルカム・パーティーに参加した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/400秒 35mm ISO3200 )
076_250818556 X900 〇2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 76.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -1
船長主催 ウェルカム・パーティーに引き続き、同じ会場で、「BRAVO ブラボー」と題するショーが行われた。男性と女性のシンガーと男女6人ほどで構成されたショーだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO3200 )
077_250818558 X900 ◎2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 77.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -2
この二人が歌う。女性も男性もなかなか上手いと思った。本格的なショーで楽しませてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/400秒 37mm ISO3200 )
078_250818565 X900 〇2015-プロダクションショウ 6F G7X.jpg 78.ショータイム プロダクションショー「BRAVO ブラボー」 -3
約45分間だっと思う。歌とダンスで楽しませてくれた。終了後入口に並んで客を送り出してくれる出演者らと写真を撮っている乗船客もいる。うちの奥さんと娘もスターたちと一緒に写真を撮らせてもらった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1600 )

2025年9月26日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ③ 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

この日、ここへ来た甲斐がないのは残念だが、これ以上とどまっていても変化はなさそうだ。湿原植生復元区まで行って、引き返そうとしたその時に、オカトラノオで吸蜜しているオオウラギンヒョウモンを見つけた。きれいな♀だった。

 コインロッカーから荷物を出して、汗をかいたポロシャツを着替えた。午後1時に湿性花園を退出し、いつも寄る蕎麦屋さんで、冷えたビールで喉を潤し、とろろそばを食べる。14時発のバスに乗り、強羅駅へ向かう。バスは往きと同じでガラガラだった。

 強羅から箱根登山鉄道の14時38分発箱根湯本行きに乗車。最後尾に座り、40分間をスイッチ・バックの写真などを撮って、楽しんだ。

 今年の7月は、10日ほど前に行った入笠山といい、今回の箱根湿性花園といい、散々な結果だった。

000_250722054 X700 箱根登山鉄道 宮ノ下 G7X.jpg
箱根登山鉄道 3000形「アレグラ号」 スイッチ・バック 2025年7月22日 箱根登山鉄道 上大平台信号所

039_250722234 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 39.オオウラギンスジヒョウモン♀ -1
今日はこれまでだなと思い、出口の方へ歩きはじめたところでオカトラノオに止まっていたオオウラギンスジヒョウモンを見つけた。何故かとても嬉しかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
040_250722239 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 40.オオウラギンスジヒョウモン♀ -2
傷一つない美しい♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
041_250722241 X900 ◎箱根湿性花園 オオウラギンスジ Z50 Z50-250.jpg 41.オウラギンスジヒョウモン♀ -3
望遠端で撮ったが、満足できる解像だった。背景の草のボケも自然だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
042_250722256 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z50-250.jpg 42.エゾカワラナデシコ -2
数年前に上高地で、シナノナデシコという品種にミヤマカラスアゲハが来て吸蜜していた。日本に自生するカワラナデシコに限れば品種数は少ないが、広義のナデシコ属や園芸ナデシコまで含めると世界的には 数百種以上の品種があると言われている。AIに尋ねて見ると、カワラナデシコは、江戸時代には観賞用として盛んに改良され、花弁の切れ込みの深さ、色の濃淡、斑(ふ)が入るかどうか、咲き方などで選抜され、数十種に及ぶ「撫子品種」が栽培されていたそうだ。当時、カワラナデシコは「大和撫子」と呼ばれて、園芸の世界でもひとつのジャンルを築いていたという。その可憐で小ぶりながら楚々とした花姿、強健で、痩せ地や河原でもしなやかに咲く生命力、華やかすぎず、控えめな美しさは、古くから和歌・俳句・物語の題材になり、やがて「日本女性の美徳」を象徴する比喩に転じたという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
043_250722260t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 43.ノリウツギとキタテハ -3
もしかして、と思ってノリウツギの咲くところへ戻ってみた。しかし、いたのはキタテハだけだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
044_250722040 X900 箱根湿生花園前 G7X.jpg 44.ガクアジサイ
湿生花園の駐車場の前にある蕎麦屋さんから出てきて、強羅行のバスを待つ間、店の前に咲いていた紫陽花を撮った。この紫陽花は、自宅近くの保土ヶ谷区役所で撮ったのと同じように、萼の色が微妙に変化している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
045_250722042 X900 強羅駅 G7X.jpg 45.強羅駅
14時38分発の電車は、来た時に乗ってきたのと同じ車両の編成だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
046_250722049 X900 箱根登山鉄道 強羅大文字 G7X.jpg 46.大文字焼きの山
強羅を発車してまもなく、進行方向左手の車窓から山肌に「大」の文字が見えた。箱根の大文字焼きは、毎年8月16日に明星ヶ岳で行われる夏の伝統行事。この祭りは、有縁無縁の霊を慰める「うら盆の送り火」として、山腹に「大」の字を大きく描き出すもので、点火と同時に花火も打ち上げられる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
037_250722229m X900 ◎箱根湿性花園 ヒツジグサ Z50 Z50-250.jpg 47.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -1
箱根登山鉄道は3か所でスイッチ・バックをする。ここは強羅から箱根湯本に向かって最初のスイッチ・バックで、上大平台信号所。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO1250 )
048_250722052 X900 箱根登山鉄道 G7X.jpg 48.箱根登山鉄道 上大平台信号場 -2
強羅で乗車した時は最後尾に陣どったが、今度はこちらが先頭になる。車掌さんがいなくなり、後から運転手さんがやって来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO640 )
049_250722056 X900 箱根登山鉄道 宮ノ下発車 G7X.jpg 49.大平台駅へ
進行方向が逆になり、最後尾が最前部になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO800 )
050_250722064 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 50.大平台駅で入れ替わり
1989年に登場した2000形(サン・モリッツ号)が前方から上がってきた。強羅行の電車と入れ替わりに同じ線路に入っていく。ここで車掌さんと運転手さんは2度目の交代。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 34mm ISO640 )
051_250722068 X900 箱根登山鉄道 大平台 G7X.jpg 51.大平台駅の行き止まり
ふたたび進行方向が前後入れ替わる。2度目のスイッチ・バックなのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 32mm ISO320 )
052_250722074 X900 箱根登山鉄道 塔の沢 G7X.jpg 52.出山信号場へ
3度目のスイッチ・バックがある出山信号所に入る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO640 )
053_250722078 X900 箱根登山鉄道 塔の沢発車 G7X.jpg 53.最後尾の席が最前部に
再び運転手さんが戻ってきて、マスコンを握り、塔ノ沢駅に向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
054_250722082 X900 箱根登山鉄道 塔の沢-箱根湯本 15時18分 G7X.jpg 54.早川鉄橋
早川橋梁 やがて前方に緑色の鉄橋が見えてきた。塔ノ沢駅 - 出山信号場間にあり、早川に架かる鉄道橋である。鉄橋を渡るとすぐ出山トンネルに入る。一般に出山鉄橋と呼ばれる箱根登山鉄道の名所の一つ。この鉄橋は箱根登山鉄道敷設工事の中で最大の難関だったという。秋の紅葉時には、鉄橋上で数秒間の停車などの観光サービスが行なわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 19mm ISO640 )
055_250722090 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 55.箱根湯本駅着
15時18分箱根湯本に到着した。最新型の3両編成の「アレグラ号」が停まっていた。ここから小田原まで別の電車に乗らなくてはならない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
056_250722093 X900 箱根湯本駅 G7X.jpg 56.ロマンスカー「はこね」
隣のホームに小田急ロマンスカーが到着した。これに乗って帰ろうかと一瞬考えたが、結局、小田原から東海道線で横浜に戻ることにした。後でわかったことだがこのロマンスカーは海老名に止まる。わかっていればそうしたに違いない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO640 )

2025年9月20日

箱根登山鉄道で湿性花園へ ① 2025年7月22日 神奈川県箱根町仙石原

例年、ミドリシジミやミヤマカラスシジミの写真を撮りに7月の20日前後、箱根の湿性花園へ行く。昨年まではマイカーで行っていた。自宅から東名で御殿場まで行って、仙谷へ上がると2時間弱でいける。
 ところが、免許を返上し車を手放したので、どうやって行こうかと調べてみたところ、箱根登山鉄道の強羅駅から、30分に1本バスがある。

 朝6時半ごろの電車で横浜へ、小田原から小田急箱根登山電車で強羅へ。強羅発9時のバスに乗り9:30に湿性花園に着いた。乗り物はすべて空いていた。全部ICカードが使えた。運賃は片道3,000円弱だ。前回、入笠山でちょっと失敗をしたので、荷物は極力少なくし、箱根湿生花園にはコインロッカーもあるのでそこに預けることにした。
 だが、10時からすでに猛暑。汗ビッショリ。蝶影なし。翔んでいるのはキタキチョウ、スジグロシロチョウ、キタテハのみ。カセンソウもあまり咲いていない。チダケサシが多い。いつもいるオオウラギンスジヒョウモンも帰りがけに1頭撮っただけ。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミはもとより、ヒメアカタテハ、アカタテハもいない。今年の夏はおかしい。

 園内を3回ほど周回して12時半に切り上げ、トイレで着替えて、前にあるいつも寄る蕎麦屋で、とろろそばと、今までは車なので飲めなかった冷たいビールを飲む。30分に1本出ているバスで強羅へ戻った。バスの乗客は私独りだった。

 帰りは箱根登山鉄道の最後尾に乗り、運転席越しにスイッチバックの線路などを撮って楽しんだ。14時発のバスに乗り、17:30に帰宅した。往復に7時間かかった。秋にでも、どんな蝶がいるかもう一度行って見ようと思う。

000_250722141 X700 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg
貴重な被写体 チダケサシの花に来たキタテハ夏型 2025年7月22日 箱根湿性花園

001_250722003 X900 箱根登山 箱根湯本駅 G7X.jpg 1.箱根登山鉄道 旧型車両
箱根登山鉄道の旧称号は登山鉄道箱根株式会社であったが、2004年10月1日に持株会社移行により小田急箱根ホールディングス株式会社に改組された。2024年4月1日付で小田急箱根ホールディングス他2社が合併し、「箱根登山鉄道株式会社」より現在の「小田急箱根株式会社」になった。路線や愛称である「箱根登山電車」は引き続き利用されている。この車両は箱根湯本駅に停められていたモハ1形(1919年の箱根登山鉄道開業時からの車両であるチキ1形を、1950年の小田急車両の乗り入れ開始時に改造した車)。現在は104号-106号のみ運用。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO2000 )
002_250722008 X900 箱根登山 函嶺白百合学園中学校 G7X.jpg 2.通学の女学生
箱根登山鉄道始発駅の箱根湯本駅で何人かの女学生が乗ってきた。近くの駅に学校があるのだろうと思っていたら、強羅までこの調子で乗っていた。調べてみたら東京にもあるカトリック系のミッションスクールが強羅にあるのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1600 )
003_250722026 X900 箱根登山 強羅駅早雲山ケーブルカー G7X.jpg 3.箱根登山ケーブルカー
強羅駅の改札口へ歩いて行くと右手に箱根登山ケーブルカーの乗り場があった。早雲山まで登っていく。早雲山からさらにロープウェイで大涌谷、芦ノ湖の桃源台まで行ける。この車両は2020年に就役した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO200 )
004_250722029 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 4.強羅駅舎
食事が美味しいと評判が良かった、私が勤務していた会社の社員寮が強羅にあった。私も泊まったことがある。1977年(昭和52年)に改築された現在の山小屋風の駅舎は、その頃から変わっていない。1997年(平成9年)関東の駅百選に選定されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 21mm ISO125 )
005_250722030 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 5.箱根登山鉄道の車両
写真は私が箱根湯本から乗ってきた電車。1981年から運用されたベルニナ号1000形。wikipediaによると、45年ぶりとなる新型車両として設計され、姉妹鉄道提携を結んでいるスイスのレーティッシュ鉄道・ベルニナ線にちなんで「ベルニナ号」という愛称が設定され、1982年には鉄道友の会より「ブルーリボン賞」を授与されたそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
006_250722032 X900 箱根登山 強羅駅 G7X.jpg 6.湿性花園行きバスの乗り場
さて、湿性花園に行くバスの乗り場を探さなくてはならない。登山鉄道の改札口で尋ねたら、すぐにわかった。バスは30分に1本運行されており、次は9時丁度発。発車まで15分ほどある。並んで待っている人は誰もいない。時間通りにバスがきた。乗客は私ともう一人だけだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 20mm ISO125 )
007_250722108 X900 〇箱根湿性花園 ヤマユリ Z50 Z50-250.jpg 7.箱根湿性花園到着
湿生花園には9時30分に着いた。家を6時頃出ているので、3時間半かかっている。コインロッカーに不要な荷物を置き、さっそく歩き始める。もうすでに猛暑。山百合が見事に咲いていた。7月13日に入笠山へ行ったときに、NikonZ50に付けたZ105mm macro を重たいと感じた。そこで、レンズキット用の安直なレンズだが、DX Z50mm-250mmというレンズを購入し、この日Z50にはこれを付けてきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
008_250722112 X900 箱根湿性花園 ムラサキギボウシ Z50 Z50-250.jpg 8.ムラサキギボウシ(紫擬宝珠)
PictureThisで検索したら、ムラサキギボウシと同定された。中国原産種だそうで、中国では各州の標高500m~2400m級のの高地で、山地斜面の草地に自生するそうだ。咲き始めのようで瑞々しい色をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 110mm ISO360 )
009_250722113 X900 〇箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 9.スジグロシロチョウ♂
猛暑の為か蝶はほとんど飛んでいない。いつもなら見向きもしない本種も貴重な被写体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO450 )
010_250722098 X900 箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 10.水面に咲くコウホネ(河骨)
湿性花園には、その中央に池があり、そのほかに東の池、南の池、西の池、北の池がある。これはスイレン科コウホネ属に属する水草の1種である。池にはこの季節コウホネの黄色い花が咲いている。Wikipediaによると、ふつう水面より上に葉を立ち上げるが、水面に浮かべる浮水葉をつけることもある。水中の沈水葉は細長い。その地下茎を乾燥させたものは川骨(せんこつ)とよばれ、生薬とされるそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 208mm ISO400 )
011_250722126 X900 ◎箱根湿性花園 エゾミソハギ Z50 Z50-250.jpg 11.エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
近縁種にミソハギがあるが、エゾミソハギは葉が茎を抱き、全体に毛が密生してざらつくのに対し、ミソハギは葉の基部が茎を抱かず、全体に毛がないのが特徴だそうだ。ここにもチョウの姿は無い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO280 )
012_250722100 X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 12.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -1
ここに咲くノリウツギの花には、ミドリシジミが複数吸蜜に来ていることがあった。ところがここ数年はそんな姿を見ていない。この日は思った通り、ミドリシジミの姿は無く、代わりにもならないがキタテハが1頭来ていた。ノリウツギがアジサイ科の植物であることを改めて知った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 132mm ISO250 )
013_250722102t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ ノリウツギ RX10M4.jpg 13.ノリウツギ(糊空木・糊樹)とキタテハ -2
ノリウツギの花には、ミドリシジミのほか、ミヤマカラスシジミ、アサマイチモンジ、オオウラギンスジヒョウモンなど、いろいろなチョウがやって来るのだが、キタテハだけとは。猛暑の為か?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 218mm ISO320 )
014_250722134 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ Z50 Z50-250.jpg 14.コオニユリ(小鬼百合)
これはコオニユリ。wikipediaによると、オニユリというのもあるが、オニユリに比べてコオニユリはその名の通り、やや小さい。また、コオニユリはむかごを作るがコオニユリはそれを作らず種子を作る。コオニユリは山地の草原や低地の湿原に生育する。コオニユリにもチョウが良く来る。湿性花園ではキアゲハが来ているのを見ることがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
015_250722105 X900 箱根湿性花園 カセンソウ RX10M4.jpg 15.カセンソウ(歌仙草)
南西側の湿生花園の一番奥の湿原植生復元区ではこの季節には黄色いカセンソウが咲くが、今年は咲いている花が少ない。今年の花の開花期はむしろ遅れているように想える。例年はオオウラギンスジヒョウモンが飛び回り、吸蜜する姿が見られるのだが、今年は一頭も飛んでいない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/2000秒 140mm ISO200 )
016_250722106 X900 〇箱根湿性花園 キキョウ RX10M4.jpg 16.キキョウ(桔梗)
キキョウは秋の季語であるが、実際の開花時期は六月中旬の梅雨頃から始まり、夏を通じて初秋の9月頃までである。カセンソウがあまり咲いていない湿原植生復元区の草原の中にポツンと一輪のキキョウが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1200秒 9mm ISO100 )
017_250722138 X900 〇箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 17.チダケサシに来たキタテハ -1
チダケサシも湿性花園に多い。ミドリシジミも吸蜜に来ることがある。今回はキタテハだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 180mm ISO200 )
018_250722149t X900 ◎箱根湿性花園 キタテハ Z50 Z50-250.jpg 18.チダケサシに来たキタテハ -2
目に触れる蝶はキタテハしかいない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 180mm ISO250 )
019_250722154 X900 ◎ニオイヒツジグサ箱根湿性花園 Z50 Z50-250.jpg 19.ヒツジグサ(未草)
白い大きな花を咲かせている水草があった。睡蓮の仲間である。wikipediaによれば、水底に根を張った地下茎から長い葉柄を伸ばし、水面に円形の葉を浮かべる。花期は6月から9月、長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。花の大きさは直径3-7cm。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
020_250722157 X900 〇箱根湿性花園 ワスレグサ Z50 Z50-250.jpg 20.ワスレグサ(忘れ草)
wikipediaによれば、ワスレグサは広義で、ニッコウキスゲなどの仲間でワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことをさす。ゼンテイカ群(日光キスゲ、武蔵野キスゲ、蝦夷カンゾウ、姫カンゾウ、飛島カンゾウ)、トウカンゾウ以外でカンゾウと呼ばれているもの。種類は多く、代表的なものでは一重咲きのノカンゾウ、八重咲きのヤブカンゾウがある。外来種や園芸種もある。AIでは、園芸品種は3万品種を超えるとも言われており、非常に多くの品種が存在するという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 250mm ISO200 )

2025年9月 9日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑧終 「うめきた」と安藤忠雄展2025年6月24日 大阪市梅田

今回の大阪ミナミ繁華街、高野山、そして大阪・関西万博を巡る旅の最終日は、たまたま「うめきた」へ行く機会があり、私の今までの大阪の、例えば道頓堀のグリコの看板といったイメージを塗り替えるような、その垢ぬけた斬新さを覚えた。
 娘の主人は建築士で、仕事も建築の設計、デザイナーとして活躍していた。彼が「うめきた」の VS.(ヴィーズ)というところで開催されている「安藤忠雄展」を是非観たいという。彼にとっては一人でゆっくり観たいところだったかもしれないが、私たちも同行させてもらった。

 地下鉄の梅田駅からは彼がスマホを見ながら、会場へ連れて行ってくれたのだが、その時にみた「うめきた」の景観にびっくりした。私のなかにあった、今までの大阪のイメージとは、異なる垢抜けした斬新さに目を見張ったのだ。
 グラングリーン大阪・うめきた公園内に位置する文化施設「VS.(ヴイエス)」で、異端といわれる建築家・安藤忠雄の個展「安藤忠雄展 | 青春」が開催されていた。安藤忠雄さんのことは、私は良く知らなかった。建築素人の私にも、そのひらめきや斬新さは印象に残った。

000_250624462 X700 〇うめきた  G7X.jpg
大阪駅北地区「うめきた」入口 2025年6月23日 (旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)

155_250624458 X900 〇御堂筋のホテル17Fから  G7X.jpg 155.御堂筋の朝
地下鉄本町駅近くのロイヤルパークホテルのホテルの窓から見下ろした朝の御堂筋。昨日の朝は雨が降っていたが、今日は何とか傘を差さずに行けるようだ。御堂筋は大阪市の都心部を南北に縦断する基軸幹線、メインストリートである。1920年代から30年代にかけて大阪市が堺筋に代わる新たな目抜き通りとして整備・拡張を行い、同時期に地下には日本初の公営地下鉄であるOsaka Metro御堂筋線の建設を行った。梅田とミナミの玄関口である難波を船場・島之内経由で直線的に結ぶ、全長4,027m、全6車線の幹線道路で、日本の道100選の一つに選ばれている。前にも記したが、1970年、大阪万博の開催を機に梅田新道交差点より南の全車線が南行きの一方通行となっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO200 )
156_250624464 X900 〇うめきた  G7X.jpg 156.商業施設 「GRAND FRONT OSAKA」
地下鉄梅田駅を降りて、何処をどう歩いたか分からないが、「うめきた」に出てきた。それが冒頭の写真である。その前に建つのが「GRAND FRONT OSAKA」。この中を通り抜けて、「GRAND GREEN OSAKA」と呼ばれる地域の「VS.(ヴイエス)」へと向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
157_250624465 X900 〇うめきた  G7X.jpg 157.「GRAND GREEN OSAKA」を望む
残念ながら自分がどこに立っているか良く判らない。推測するにこの写真は「GRAND FRON OOSAKA」の北館と南館の間から「GRAND GREEN OSAKA」方面(西)を眺めたものと思う。2020年代には第二期工事が進められ、2024年に「GRAND GREEN OSAKA」が先行開業した。2031年頃に全面完成を目指している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
158_250624466 X900 〇うめきた  G7X.jpg 158.うめきた中央交差点付近
JRは何処を走っていて、どちらがJR大阪駅の方向かがわかればよいのだが、分からないままになってしまっている。「大阪駅うめきたエリア」(旧JR大阪駅北側梅田貨物駅跡地)は、2023年3月18日に開業した新しい地下駅。この新駅は、特急「はるか」や「くろしお」、などを2019年3月16日に全線開業した「おおさか東線」を大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れさせることで、関西国際空港や和歌山方面へのアクセスを向上させ、大阪駅の拠点性を高めている。うめきたエリアは、JR西日本が開発する未来志向の拠点であり、周辺開発と一体となった街づくりが進められている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
159_250624470 X900 〇うめきた  「VS 」安藤忠雄展へ G7X.jpg 159.「VS.(ヴイエス)」 安藤忠雄展会場
何処をどう歩いたのか分からないが、娘の主人のスマホ検索により、GRAND GREEN OSAKAうめきた公園ノースパーク 「安藤忠雄展 青春」の会場に着いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 12mm ISO125 )
160_250624477 X900 〇安藤忠雄展 シブヤプロジェクト G7X.jpg 160.渋谷プロジェクト 1985年
会場は入り組んでいた。まず、「挑戦の軌跡」というエリアへ導かれる。安藤忠雄氏は渋谷開発プロジェクトに挑戦していた。1985年頃に構想された東急電鉄による渋谷駅プロジェクトで、安藤忠雄氏は「地宙船」と呼ばれるユニークなデザインを提案した。これは地下深くから地上までを吹き抜けでつなぎ、実際の電車が走る様子を見せることで、利用者に深い印象を残すことを目指した空間デザインだそうだ。安藤氏は、駅を単なる機能的な空間ではなく、地域を支え記憶に残る場所とすることを目指した。ちなみに最近では、 「見たことのないような 公共トイレが渋谷区に」。渋谷区が運営して渋谷区の17カ所で、順次公共トイレが生まれ変わっていく。 それぞれのトイレには、 世界で活躍する16人のクリエイターが参画した。その一つ神宮通公園が安藤忠雄氏の設計だ。私も観た役所広司がトイレの清掃員を演じる「Perfect Days]という映画に出てくるトイレである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 )
161_250624513 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 161.南岳山光明寺 2000年
これは伊予西条の城下町の一角に室町時代に創建された浄土真宗本願寺派の寺院で、その伽藍を設計を安藤忠雄さんが手がけている。2000年に竣工した、淡路島の「本福寺水御堂」に次ぐ安藤忠雄の寺院建築。水面に浮かぶ格子の本堂が特徴的といわれる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 10mm ISO3200 )
162_250624517 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 162.小篠邸 2024年
この木製建築模型は何であったか思い出せずに、写真を添付してChatGPTに尋ねてみたところ、現在のKHギャラリー(旧コシノヒロコ邸)の沿革に、1981年竣工の自邸、1984年に円弧壁の棟増築があった旨、明記されているそうだ。したがって、写真の模型は 1984年に増築された「小篠邸」の模型(増築部分を含む) である可能性が非常に高いとChatGPTが教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500 10mm ISO3200 )
163_250624519 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 163.水の教会 インスタレーション -1
「挑戦の軌跡」コーナーの建築模型などを観たあと、安藤忠雄さんの代表的な建築の一つである水の教会のインスタレーション空間に入る。劇場のようなスクリーンが正面にあり、その前に観覧席がある。画面は大きく素晴らしい効果である。プロジェクションマッピングは水の教会の春夏秋冬を映し出す。水の教会(北海道トマム)は、自然素材と幾何学的な壁に囲まれた人工池の中に十字架が立つ、自然と一体化する祈りの空間。L字型のコンクリートの壁を抜けて水面に向かうと、池の静けさと十字架の美しさ、そして風やせせらぎが感じられ、神聖で幻想的である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/180 10mm ISO3200 )
164_250624525 X900 〇安藤忠雄展 水の教会 プロジェクションマッピング G7X.jpg 164.水の教会 インスタレーション -2 夏
十字架がある所がいわば祭壇で、我々が座っているところが礼拝のための席だ。映像の季節は夏に変わった。そして、樹々の葉は黄色くなり、やがて池を一面雪が覆う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/125 11mm ISO3200 )
165_250624552 X900 〇安藤忠雄展 G7X.jpg 165.37年目の直島
次に「安藤忠雄の現在」というコーナーに進む。まず、世界のANDOと共に歩んだ直島における37年間に及ぶ彼の活動が、模型と音楽、映像を一体化した空間インスタレーションで表現されている。この展覧会では、直島に点在する安藤氏の建築作品が、有名な島のアート活動の発展とともにどのように成長してきたかが紹介されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
166_250624553 X900 〇安藤忠雄展 ヴェニス G7X.jpg 166.「プルス・ドゥ・コメルス」 2021
ブルス・ドゥ・コメルスは、フランス・パリにある現代美術館で、歴史的建造物(旧商品取引所)の内部にコンクリートの円筒を設置し、過去と現在が融合する空間を創造した。2021年にオープン。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320 9mm ISO3200 )
167_250624582 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 167.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -1
次は「安藤忠雄の建築」という、再びインスタレーションの部屋であった。天井高15mの没入映像空間だった。安藤忠雄さんの代表作を巡る迫力の立体映像空間で、「プルス・ドゥ・コメルス」をはじめ、「水の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」、を類似体験などヴァーチャル空間体験の限界に挑むとあった。写真は「プルス・ドゥ・コメルス」の映像。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640 9mm ISO3200 )
168_250624583 X900 安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 168.安藤忠雄の建築 インスタレーション 「プルス・ドゥ・コメルス」 -2
インスタレーションのこの映像も「プルス・ドゥ・コメルス」 。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400 9mm ISO3200 )
169_250624593 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 169. 安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -1
真駒内滝野霊園のシンボルとして親しまれてきた石像大仏。大仏殿は真駒内滝野霊園開園30周年記念事業として、安藤忠雄さんの設計により、大仏を中心とする礼拝空間として生まれたのが「頭大仏殿」。もっと厳かで、そして人々の心を惹きつける存在へ。安藤さんは大胆にも大仏をラベンダーの丘で覆うことでした。丘の風景とともに目に入ってくるのは、なんと大仏の「頭」だけ。その斬新で印象的な姿が、「頭大仏」。周りの四季とみごとに調和するダイナミックなランドスケープとともに真駒内滝野霊園の新たなシンボルが誕生した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 16mm ISO3200 )
170_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 170.安藤忠雄の建築インスタレーション 真駒内滝野霊園大仏 -2
2016年竣工。アプローチから135mの道程を経て、初めて大仏を仰ぎ見ることができる。 円形に切り取られた天空からは、自由に光と自然が入り込む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/320 9mm ISO3200 )
171_250624597 X900 〇安藤忠雄展 プロジェクションマッピング G7X.jpg 171.プンタ・デラ・モガーナ 木製建築模型 イタリア ヴェニス 2006-2009 -2
インスタレーションの部屋を出て、もう一度「安藤忠雄の現在」のコーナーに戻り、プンタ・デラ・モガーナの木製建築模型の全容を眺めた。この木製建築模型はヴェニスの情景が伝わる。説明書きには、ヴェニスのサンマルコ広場の対岸にある歴史的建造物と説明されていた。「建物をすべて15世紀の建設当初のかたちに戻しつつ、その中心には例外的にコンクリートの壁で囲まれた空間を挿入。過去と現代とが頭上からの光の下に対峙する」と書かれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/8000 17mm ISO3200 )
172_250624604 X900 〇安藤忠雄展 ショップ G7X.jpg 172.ショップ
そして、この安藤忠雄展の記念グッズのショップがあった。この展覧会図録は、印刷かもしれないが、各部それぞれ異なる安藤忠雄さんの手書きのデッサンが描かれたカードが付いて、サインがされている。この展覧会図録と建築デザインの図柄が入ったT-シャツを購入した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/800 17mm ISO3200 )
173_250624608 X900 〇うめきた G7X.jpg 173.うめきた
この写真は、安藤忠雄展が開催されていた「GRAND GREEN OSAKA」の「VS.(ヴイエス)」を出て、うめきた中央交差点あたりで南西方向を撮ったものと思う。2期開発区域としてこれから、まだまだ開発される所だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 14mm ISO125 )
174_250624611 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 174.「GRAND FRONT OSAKA」
午後1時になった。何か食べていこうと、「GRAND FRONT OSAKA」の中に入った。7階の「石月」という手打ちそばの店に入り、しばらく食べていなかった日本そばを食べる。旨かった。展望できるところがあり、西の方を眺めると眼下に、うめきた公園が見えた。左が大阪駅だ。娘の主人は飛行機で帰るというので、此処で別れることにした。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 15mm ISO125 )
175_250624616 X900 〇うめきた 石月 G7X.jpg 175.JR大阪駅
JR大阪駅の地下に入った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
176_250624618 X900 〇地下鉄御堂筋線 G7X.jpg 176.地下鉄御堂筋線 梅田駅
案内表示に従って、地下鉄御堂筋線の梅田駅から乗り、新大阪にでた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250 9mm ISO125 )
177_250624621 X900 〇新幹線ラッピングカー G7X.jpg 177.新幹線ラッピング車両 -1
新幹線のホームに上がると、新幹線では始めて見るラッピング車両が隣のホームに停車していた。調べて見ると、東海道新幹線の「ワンダフルドリームズ新幹線」(東京ディズニーシーファンタジースプリングステーマ、2025年秋まで運行)だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000 9mm ISO640 )
178_250624622 X900 新幹線ラッピングカー G7X.jpg 178.新幹線ラッピング車両 -2
東京ディズニーシー新エリア「ファンタジースプリングス」をテーマとしたラッピング車両は、車両外観にディズニーキャラクターがデザインされているほか、座席のヘッドカバーや車内メロディも特別仕様だそうだ。運行区間:主に東海道新幹線(東京~新大阪間)。私たちが乗る岡山発の「ひかり」が来る前に、ディズニーのラッピング新幹線は出ていった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000 16mm ISO1000 )

2025年9月 6日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑦ 大阪関西万博_3 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲

トルコ館を出ると、その少し先に大屋根リンクへ上がるエスカレーターがあった。
万博の大屋根リングに登るエスカレーターは、リング内側の5か所に設置されていて、来場者を高さ約12mのスカイウォークへと運んでくれる。

 大屋根リングは、一周約2km、高さ最大20mの世界最大級の木造建築物で、大阪・関西万博のシンボルになっている。私もこの大屋根リングの上に上がって万博会場を見下ろすのを一番の目的としていた。大屋根リングに上がるにはエスカレーターの他に、エレベーターや階段も利用できるようだったが、何処にあるのか分からなかった。

 その「空の広場」にあるエスカレーターを上がった。待望の大屋根リングであったが、あいにく小雨模様だ。大屋根リングへ上がって、左(西)へ進み始めた。最初はタイ館が見えた。期待通り、パビリオン全体が見渡せる。

 1周は無理だと思っていたが、オーストラリア、インドネシア、ベルギー、イタリア、ルーマニア、オランダなどのパビリオンを見て、「進歩の広場」のエスカレーターで下に降りた。大屋根リングの上を歩いたのは全体の3分の1ほどだった。東側のアメリカ館やフランス館も大屋根の上から見たかったが、雨が降っていたのと、杖を突くかみさんも少々疲れて来た。それと腹も減ってきていた。

000_250623434 X700 万博 shinngapo-ru 大屋根から G7X.jpg
大屋根リングから見たシンガポールの赤い大きなパビリオン 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲 大阪・関西万博会場

126_250623406 X900 〇万博 タイ 大屋根から G7X.jpg 126.大屋根リングからみたタイ館
大きなパビリオンだ。テーマは微笑の国から届ける未来の「SMILE」といい、メディカルハーブ(特定の健康効果や美容効果を持つハーブを、薬草として利用する分野)や革新への知恵などを表す「SMILE」をテーマに据えた「天使の家」と名付けられたパビリオンだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
127_250623413 万博 サウジアラビア 大屋根から G7X.jpg 127.サウジアラビア館
正式にはサウジアラビア王国という。産業の多様化にはまだ乏しいものの、世界2位の原油埋蔵量を持つ国であり、世界最大級の石油輸出国でもある。イスラム教最大の聖地メッカと第2のメディナがある。世界銀行の定義では高所得国に分類され、アラブ諸国で唯一G20加盟国である。パビリオンは入り組んだ路地、迫ってくるような石造り風の建物。まるで巨大な迷宮のようにも思える。入り口付近の「前庭」は、レモンなどの柑橘農園や壮大な山々、段々畑など同国の多様な自然景観を再現しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
128_250623427 X900 万博 インド 大屋根から G7X.jpg 128.インド館
さっき、その前を通ってきたインド館だ。インド館のオープン遅延は、主に建設資材の遅延、工事の進め方や段取りの遅れ、そしてインド側の対応の遅さが原因とされている。特に、日本が代行した「タイプX」パビリオン(日本側が建物を建設して参加国に引き渡す、「建物渡し方式」と呼ばれる方式で整備されるパビリオン)であるため、外装や内装の工事が完了しないまま開幕日を迎え、その後の工事が連日夜遅くまで続けられる状況だったようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
129_250623422 X900 万博 オーストラリア 大屋根から- G7X.jpg 129.オーストラリア館
スペイン館、サウジアラビア館があって、その次がオーストラリア館だった。サウジアラビア館は白い箱が並べられたようなパビリオンである。そして、ここオーストラリア館は、エネルギーの源となる明るい人々や才能、雄大なる自然環境などを表現する「太陽の大地へ」をテーマにしている。オーストラリアへは出張でシドニーへ行っただけだった。北の方のキュランダ(オーストラリア・ケアンズ近郊にある世界自然遺産に登録された熱帯雨林の村)へ行って見たかったのだが実現できなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
130_250623429 X900 万博 ベルギー 大屋根から- G7X.jpg 130.ベルギー館
ベルギーには、コロナ前の2017年に行っている。ブリュッセルの世界で最も美しいと言われるグランプラス広場は印象に残っている。日経新聞によれば、「緑あふれる吹き抜け ワッフルやチョコも人気」とある。ビールも有名だ。ブリュッセルではムール貝をあてにビールを飲んだが美味かった。写真はうまく撮れていないが、3階建てのパビリオンはベルギーの3つの地方ブリュッセル、フランダース、ワロンを象徴すると同時に、建築デザインのテーマである「水」の3つの状態「固体」「液体」「気体」を表現しているという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
131_250623430 X900 万博 サルデーニア 大屋根から- G7X.jpg 131.サルディニア
イタリア館に「SARDINIA」、そして「サルディニア夢よ永遠なれ」という幕が掛かっていた。調べてみると2025年6月22日(日)~28日(土)イタリア館にて、「サルデーニャ州ウィーク」が開催されるらしい。サルデーニャは、イタリア半島の西、コルシカ島の南の地中海に位置するイタリア領の島である。サルデーニャ州の独自性と伝統を促進するとともに、社会、環境、テクノロジーの未来についてのグローバルな議論に対する同州の貢献を披露することを狙いとしているとのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
132_250623432 X900 万博 イタリア 大屋根から- G7X.jpg 132.イタリア館
AIによるとイタリア館の人気は、日本初公開の古代ローマ彫刻「ファルネーゼのアトラス」や、カラヴァッジョの「キリストの埋葬」、ミケランジェロの「キリストの復活」、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆デッサンといった国宝級の至宝が一堂に会しているからで、SNSでの口コミが人気を押し上げている。また、屋上レストランで提供される各地の郷土料理や、イタリア式庭園も魅力の一つだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
133_250623435 X900 万博 ルーマニア 大屋根から- G7X.jpg 133.ルーマニア館
「進歩の広場」の近くに来るとルーマニア館が見えた。私にとってルーマニアという国はなじみが薄い。「ルーマニア、明日の国」というコンセプトの下、五感を活性化させる没入型・多感覚の旅を提供すると訴える。最近はウクライナの冷たい隣人とも評されされるが、旧ソ連に領土を奪われた歴史的な経緯があるためだ。旧ソ連の一部だったウクライナに複雑な思いを抱えるのだという。私たちにとっては遠い国に想えていた。日本との外交関係は1944年に断絶したが、1959年に回復し、それ以来、良好な関係を維持している。1989年の革命後、ルーマニアは民主主義と市場経済への移行を開始し、共和制国家へと転身。以後は現在に至っている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO160 )
134_250623442 X900 万博 オランダ館大屋根から- G7X.jpg 134.オランダ館
オランダへは行ったことはないが、ベネルックス三国の一つであるベルギーへ行ったときに、ベルギーではフランス語、ドイツ語、オランダ語が公用語になっていることを知った。私が知っているオランダは「海より低い」ということだった。調べてみると、オランダの多くの都市が海抜以下の低地に位置している。国土の約1/4から1/3が海抜0m以下であり、人口の多くがこの海抜以下の土地に住んでいる。アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグのような主要都市も、ほぼ海水面以下に位置しているそうだ。パビリオンは、外壁の波打つスラットや鏡面のような屋根など、「水」を象徴的に使ったデザインが見ものという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO320 )
135_250623791 X900 万博 Z50 Z18-140.jpg 135.大阪フードコート EAST SIDE
大屋根リングの全周は約2kmだそうだが、まだ、3分に1くらいしか歩いていない。会場に10時に入って歩き始めて、この時午後3時になろうとしていた。休み休みに歩いたが、かみさんも杖をついて良く歩いてくれた。アゼルバイジャン館のカフェで飲み物とケーキを食べたが、それ以降何も食べていないので、腹も減ってきた。「進歩の広場」前のエスカレーターで降りた。東口の方へ歩いて、フードコートを見つけて入った。時間が外れていたためか、待つことなく座れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO1600 )
136_250623810 X900 〇万博 Z50 Z18-140.jpg 136.中国館
フードコートでは、ビールを飲み、たこ焼きなどを食べ、小一時間、ゆっくりすることが出来た。娘は明日東京で仕事があるので、新幹線に乗るためそろそろ会場を離れなくてはならない。ここで別れる。残った3人は、再び会場をうろうろし始めた。ここは中国館だ。中国パビリオンは古代の書物「竹簡」をモチーフにした外観で、様々な漢文が書かれている。日経の記事によれば、中国パビリオンはまるで博物館。中国の無人月面探査機、嫦娥(じょうが)5号、6号がそれぞれ持ち帰った月の土壌サンプルもある。5号が「表側」、6号が「裏側」。「裏側」の土は2024年6月に世界で初めて採取に成功したものだ。月は地球から見ると、いつも同じ面が表を向いており、裏側の場合は通信がしにくく、着陸が一層難しいとされる。表と裏の土を見比べることができ、月の起源や最近存在を示唆される水資源などについてもあれこれ想像することができそうだ。凄い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 28mm ISO220 )
137_250623813 X900 万博 クウェート Z50 Z18-140.jpg 137.クウェート館
中国パビリオンの東隣はクウェート館だった。それらしい女性が立っておられたが、人影がない。人気がないのだろうか?AIに尋ねてみたところ、「クウェート館は、中東の伝統と最先端技術が融合した建築や、五感で文化を体験できる没入感のある展示、そして本格的な中東料理が魅力で、SNSでも高評価が続出しています。特に、巨大な砂漠ドームでの音・光・香りを組み合わせた演出、近未来の砂漠都市を描いた映像エリアは多くの来場者が高く評価しており、海外旅行気分を味わえる点も人気の理由です。」と評価されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO200 )
138_250623816 X900 万博 コロンビア Z50 Z18-140.jpg 138.コロンビア館
また、雨が降ってきた。コロンビア共和国のパビリオンは、日経の記事によれば、「南米北部の国コロンビアといえば、自然豊かな熱帯雨林やコーヒー豆、そしてノーベル賞作家ガルシア・マルケス氏が思い浮かぶ。大阪・関西万博の同国のパビリオンはマルケス氏の代表作「百年の孤独」をイメージさせるものがちりばめられており、見応えがある。」と評されている。また、外観は「百年の孤独」に出てくる「氷の家」がモチーフ。館内では多くの「黄色いチョウ」が舞い、来場者をいざなう。「氷」も「黄色いチョウ」も作中に何度も出てくるイメージだ。」記されている。蝶ならちょっと入ってみてくればよかったと残念に思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO200 )
139_250623814 X900 〇万博 オーストリア Z50 Z18-140.jpg 139.オーストリア館 なんだかチョコレート菓子を想起させるようなパビリオンだった。失礼しました。モーツァルトやハイドンを輩出してきた音楽の国、オーストリア。外観は五線譜がモチーフで、螺旋状のオブジェが壮大に立ち上がるデザインが特徴という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO220 )
140_250623819 X900 〇万博 トルクメニスタン Z50 Z18-140.jpg 140.トルクメニスタン館<br> オーストリア館の近くに、ちょっと目立つパビリオンがあった。シルクロードの交易で栄えた歴史を持ち、遊牧民の文化が残る中央アジアのトルクメニスタンのパビリオンだ。白い馬のシルエットが描かれた外観がひときわ目を引く。外壁の大型モニターの上にはシルクロードを旅するキャラバンの姿も描かれている。白い馬は夜間には黒い馬のシルエットへと変わり、全く異なる印象を受けるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 22mm ISO220 )
141_250623823 X900 〇万博 スカンギナビア Z50 Z18-140.jpg 141.ノルディックサークル
ノルディックサークルとは、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧5カ国が共同で出展するパビリオンである。このパビリオンでは、「信頼」「持続可能性」「イノベーション」といった北欧モデルをテーマに、各国の取り組みを紹介し、北欧の文化やライフスタイルを五感で体験できるレストランやショップも併設されている。建物はイタリアの建築家ミケーレ・デ・ルッキが設計した、持続可能な思考を想起させる1200㎡、高さ17mの木造建築である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 29mm ISO360 )
142_250623825 X900 〇万博 スイス Z50 Z18-140.jpg 142.スイス館
オーストリア館の隣にスイス館があった。半透明のドーム型の球体が連なるデザインのスイスパビリオン。離れて見ると傘をさす人々の上から大きな傘を差しかけているように見える。スイスパビリオンでは、「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」をキャッチフレーズとするスイスの価値観や最先端技術を紹介する展示が多数披露されているそうだ。スイスへ行くことは私のあこがれだった。1998年と2004年にパッケージ・ツアーで夏のスイスを訪れた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO280 )
143_250623829 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 143.トルクメニスタンパビリオンにの列に並ぶ
時刻は夕方5時。もう一つどこかのパビリオンに入りたい。目の前のトルクメニスタン館の列がそれほど長くない。知らない国だけども入ってみようということになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO280 )
144_250623838 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 144.トルクメニスタン館へ入館 -1
順番が来て中に入った。入口で現職のセルダル・ベルディムハメドフ大統領館の肖像写真が迎えてくれる。中に入ってトルクメニスタンを紹介する映像を大型スクリーンで鑑賞する。トルクメニスタンには、古くから馬と深く関わってきた騎馬民族の歴史があり、特に「アハルテケ」という品種の馬は「黄金の馬」として知られ、トルクメニスタン文化の重要な一部となっている。wikipediaによれば、トルクメニスタンは6つの独立したテュルク系国家の1つに数え上げられる。世俗国家であり、大統領制の共和国となっている。ちょっと長くなるが、wikipediaによれば、1991年にソ連から独立して以降、トルクメニスタンは抑圧的な全体主義を敷く政権によって統治されてきた。2006年に没するまで終身大統領を務めたサパルムラト・ニヤゾフ(テュルクメンバシュ)、非民主的な選挙で当確して2007年から大統領に就任したグルバングル・ベルディムハメドフ、そして国際選挙監視団によって「自由でも公正でもない」と酷評された2022年の大統領選挙で勝利し、大統領職を世襲しつつ父のグルバングルと権力を共有している子息のセルダル・ベルディムハメドフにより、現在も全体主義体制が敷かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1100 )
145_250623842 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 145.トルクメニスタン館へ入館 -2
大型スクリーンには、次々に画像が投影される。この画像では、トルクメンの豊かな大地は、まさに真の宝。果樹園は実りをもたらし、庭園は収穫で溢れ・・・ 石油と天然ガスという「黒い黄金」」の尽きることなき富が拡がり、今を生きる人々、そして未来の・・・ と文字が出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO1100 )
146_250623845 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 146.トルクメニスタン館へ入場 -3 鉄道車両の模型
おそらく最新のディーゼル機関車と客車だと思う。wikipediaによれば、少々古い情報だが、トルクメニスタンの鉄道の全長は、2012年現在、3550.9キロメートルであり、全線非電化である。テュルクメナバート(チャルジョウ)- アシガバート - トルクメンバシ(クラスノボツク)の路線の一部が複線化されているそうだ。ちなみに日本の鉄道の総延長は30,625 kmで、そのうち 電化距離は21,600 km、高速鉄道は2,997 km (新幹線;2020年)だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 28mm ISO1100 )
147_250623850 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 147.トルクメニスタン館へ入場 -4 トルクメニスタンの国犬
トルクメニスタンの犬として有名なのはアラバイ(セントラル・アジア・シェパード・ドッグ、またはトルクメン・ウルフハウンドとも呼ばれる)という。この犬種は中央アジア原産の古代種で、厳しい砂漠の環境で家畜を守る護羊犬として活躍してきた。トルクメニスタンの国犬であり、首都には巨大な黄金像があるほか、アラバイの祝日も制定されており、国民に深く愛され、国家的なシンボルとなっているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO1400 )
148_250623859 X900 〇万博 トルクメニスタン入場 Z50 Z18-140.jpg 148.ポルトガル館
トルクメニスタンのパビリオンから出てくると目の前にポルトガル館があった。ポルトガルへ行ったのは、2000年だっだ。ユーラシア大陸最西端のロカ岬、城壁に囲まれた中世の箱庭と言われるオビドス、美しい海岸で黒衣を身にまとった女性がイワシを干す女性、ワインが旨かったポルト、そし大学の街コインブラ、首都リスボンと観て歩いた。カメラもまだフィルムの一眼レフだった。良い思い出である。日経によれば、ポルトガルのパビリオンは、「海」を展示のテーマに掲げ、パビリオンは建築家の隈研吾氏がデザインした。外壁につり下げられたたくさんのロープは船をイメージし、大屋根リングの上から見下ろすと屋上のカーブが波打つ海面を思わせる。と解説されていた。ポルトガル館の前は「調和の広場」があり、そこからも大屋根に上がれる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 40mm ISO320 )
149_250623444 x900 万博 カナダ- G7X.jpg 149.カナダ館
カナダへは1999年の8月、トロント、ナイアガラ、ナイアガラの蝶園、そして、カナディアンロッキーのレイク・ルイーズ、アサバスカ氷河、バンフを周り、バンクーバーでは旨い寿司も食べた。カナダのパビリオンは、自然現象「水路氷結」をイメージした大きな氷のような外観が特徴だ。また、パビリオン前の地面に流氷を描いた広場は子どもたちの遊び場になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
150_250623445 X900 万博 アラブ首長国連邦- G7X.jpg 150.アラブ首長国連邦館
午後6時になった。薄暗くなってきた。そろそろ引き上げなくてはいけない。見たいところはあるが、パビリオンの外観を見て歩くのが精いっぱいだった。足は東ゲートに向かっていた。アラブ首長国連邦のガラス張りの建物内は、農業廃棄物の巨木を使った柱が埋め尽くす。大地に根を張って天へと伸びるナツメヤシは、アラブ首長国連邦の国民性の象徴だそうだ。掲げられたメッセージは「大地から天空へ」。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 )
151_250623447 X900 カタール- G7X.jpg 151.カタール館
カタール館も隈研吾氏のデザインだそうだ。真っ白な建物だ。中東湾岸諸国の産油国であるカタールは砂漠の国と思うがペルシャ湾に長い海岸線を持つ。中東のアラビア半島北東部に位置するカタール半島を領土とし、南はサウジアラビアと国境を接し、残りの領土はペルシャ湾に囲まれている。カタールの首都、ドーハで行われたサッカーワールドカップの最終予選で、日本が初めてのワールドカップ出場に大手をかけていたが、最終戦のロスタイムでコーナーキックで同点ゴールを入れられ、代表の座を韓国にさらわれたという痛恨の思いは今でも「ドーハの悲劇」として思い出される。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO160 )
152_250623448 X900 フランス-  G7X.jpg 152.東口へ
入ってみたかったフランス館を横目で眺め、「光の広場」から大屋根リングの外に出て、東ゲートへ向かう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO1000 )
153_250623450 X900 万博 東ゲートから退出  G7X.jpg 153.東ゲート
夕刻6時20分に東ゲートから退出した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 35mm ISO500 )
154_250623451 X900 地下鉄 G7X.jpg 154.地下鉄
大阪地下鉄(大阪市高速電気軌道)の中央線 夢洲駅のホームに下りた。派手なラッピングをした電車が入ってきた。ラッピングには奈良の文字が見える。どこから乗りいれてきているのか興味が湧いて調べてみたが、現在乗り入れている他社路線は無いようだ。だが、近鉄グループがこの地下鉄に観光特急を乗り入れさせることで、夢洲から奈良や伊勢志摩といった観光地への直通ルートを確立しようとしているのだそうだ。夢洲では、カジノを含めた統合型リゾート施設(IR)の開業が2030年秋をメドに予定されている。電車はそれほど混んではいなかった。本町駅でおり、朝に御堂筋から下りて来たエレベーターに乗って地上に上がると出口に人が滞っていた。雨が降っていたのだ。少々濡れたが、傘持参であったのでホテルまで歩いて帰れた。今晩は夕食は無しにして、シャワーを浴びて汗を流し、コンビニで買って来たビールとつまみ、おにぎりで過ごした。疲れていたので良く寝られた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 )

追記:
はじめから解かっていたことだが、158もの国と地域、9つの国際機関が参加するという大阪・関西万博は、1日ではパビリオンの外観を見て歩く程度のことしかできない。それもすべての国のパビリオンを見られない。だが、それでも、大屋根リングにもあがり、その景観や雰囲気を楽しむことはできた。  ブログに見てきて事をかけたのはごく僅かである。名前は聞いたことはあるが、何処にある国なのか、人口はどれほどなのか、首都は何処なのか、どんな産業があるのか、何語を話すのか、などなど知らない事だらけなのを改めて知った。横浜に帰って来てから、このブログを綴りながら、インターネットの情報を頼りにして勉強する機会が出来た。  出張や旅行などで訪れた国もある。それらはもう何年も前のことだが、改めてその時のことを思い出しては、雑然と文章を綴った。

 私たちが行ってきてから50日ほど経った8月13日夜、午後9時28分に、地下鉄・大阪メトロ中央線コスモスクエア駅と大阪港駅の間で停電が発生した。私たちも利用した大阪・関西万博の会場につながる唯一のが公共交通機関が一時運転を見合わせた影響で、万博会場の最寄りの「夢洲駅」の入り口が閉鎖され、会場の多くの人が帰宅困難になったという出来事があった。駅周辺での雑踏事故を防ぐため、午後9時45分に万博会場内のアナウンスで東ゲートからの退場を制限していることを伝え、午後10時5分から会場内へ客を戻す対応を行ったという。その時間に会場におられた皆さんは疲れ果てたことと思う。

2025年8月28日

2025/6/21-24 関西旅行 ⑤ 大阪関西万博_1 2025年6月23日 大阪市此花区夢洲

万博へ行く日の朝、御堂筋の様子を見ようと窓に近づくと、覚悟はしていたが、窓ガラスには雨のしずくが付いていた。しかし、激しい降りではない。

 前回、大阪万博を見にいったのは、娘がまだ2歳になるかならないかの頃だったと記憶している。凄い混雑で、おんぶしたり抱っこしたりして、パビリオンなどほとんど見ることが出来ないまま、2~3時間ほど滞在したのを思い出す。

 前回の万博は、1970年(昭和45年)の「日本万国博覧会」、通称「大阪万博」だった。アジアで初めて開催された本格的な国際博覧会であり、77の国と4つの国際機関が参加した。その時のガイドブックを持っていたが、何回かの引越しでどこかに紛れ込んでしまった。その時の会場は大阪府吹田市の千里丘陵で、会期は1970年3月15日から9月13日までの183日間だったそうだ。入場者数は約6400万人で、2010年の上海万博まで万国博覧会史上最多の記録だったということだった。

 今回、当初参加を表明した158の国と地域、9つの国際機関が参加している。ただし、一部の国・地域で辞退があったほか、インド、ネパール、ベトナム、ブルネイの4か国は、内装工事が間に合わず、展示工事の遅れにより開幕後もパビリオンが開館できていなかった。

 入場するには、IDを登録したり、見たいパビリオンは予約が必要であったり、難しそうだった。誘ってくれた婿殿と娘に一任であったが、アメリカ、フランスなど人気のあるパビリオンはすべて、予約できなかった。
 大屋根には興味があった。上がってみたい。あとは、行ったときに入れたところに入ろうということに、せざるをえなかった。まあ、雰囲気を感じて来ようということにしたのだ。

 3回に分けて、約60枚の写真を載せる。

000_250623270 X700 万博 大屋根 G7X.jpg
大屋根リンク 「多様でありながら、ひとつ」 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

000_250623278 X700 万博 アメリカ館 G7X.jpg
アメリカ館の外観 2025年6月23日 大阪関西万博 大阪市此花区夢洲

078_250623234 X900 ▲朝の御堂筋 ロイヤルパークホテル G7X.jpg 78.雨の御堂筋
ホテルの窓から見る御堂筋のビル群は雨模様だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 29mm ISO125 )
079_250623236 X900 〇朝の御堂筋 G7X.jpg 79.一方通行の御堂筋
雨は、ほとんど止んでいた。10時過ぎにホテルを出て、御堂筋を南へ下る。この写真の先に地下鉄の本町駅へ下りるエレベーターが設置されていた。車の動きを見ると、なんと一方通行だ。御堂筋は南行きの一方通行になっている。御堂筋は、1970年の大阪万博を機に、交通渋滞緩和と事故防止のために一方通行になったそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO250 )
080_250623239 X900 〇御堂筋 本願寺津村別院 G7X.jpg 80.本願寺津村別院
しばらく歩いて行くと右側に大きな寺院の建物があった。浄土真宗本願寺派の本山、西本願寺の別院で通称は北御堂と呼ばれる。wikipediaによると、天満にあった天満本願寺が京都の堀川六条に寺基を移した後(西本願寺)、大坂の門徒たちにより天正20年(1592年)に楼の岸(ろうのきし、現・中央区天満橋京町の八軒家浜近辺)に集会所が設けられた。これが津村別院の始まりである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO320 )
081_250623241 X900 〇地下鉄中央線 本町駅 G7X.jpg 81.地下鉄 本町駅
本町駅は御堂筋線と四ツ橋線と中央線が走っている。万博が行われている夢洲(ゆめしま)は中央線の終点である。案内に示されたルート従って、その乗り場に出た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
082_250623250 X900 〇地下鉄中央線 夢洲駅 G7X.jpg 82.夢洲駅
それほど混雑はせずに、本町から20分ほど乗って、夢洲に着いた。Osaka Metro中央線の夢洲駅は2025年1月19日に開業したばかりだ。中央線がコスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸され、万博会場に直接乗り入れる唯一の鉄道アクセスルートとなった。エスカレータで地上へ上がる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
083_250623252 X900 〇地下鉄中央線 夢洲駅 G7X.jpg 83.夢洲駅地上出口
梅島駅地上出口から、上がってきた下を見る。夢洲駅の階段下に掲げられている大きな「夢洲」の文字の書家について、AIに聞いてみたが、「公開されている情報から特定できませんでした。」という回答だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
084_250623254 X900 〇大阪関西万博東ゲート G7X.jpg 84.夢洲駅の地上に出る
ここは東エントランス広場。ここから、行列は参加各国の国旗が立ち並んだ前を万博会場東ゲートへぞろぞろと進んでいく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 16mm ISO125 )
085_250623259 X900 〇大阪関西万博東ゲート G7X.jpg 85.東ゲートへ
傘をさしている人と、さしていない人がいる。その程度の雨だ。陽が照っていれば、日傘に変わるだけだ。ゲートの近くになると、列が複雑になる。写真など撮っていられなくなった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 16mm ISO125 )
086_250623263 X900 〇万博 パナソニック館 G7X.jpg 86.入場
婿殿が4人の分をまとめて処理してくれて、何事もなく入場することが出来た。住友館、三菱未来館やパナソニックグループのパビリオンが見える。住友館に入ってみようかと列に並んだが、整理している係の人に聞くと入るのに30分かかるという。止めた。この調子だと入れるところはあるのだろうかと心配になる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO125 )
087_250623265 X900 〇万博 大屋根 ミャクミャク G7X.jpg 87.ミャクミャク
案内書の前に、大阪・関西万博のシンボルとしての公式キャラクターであるミャクミャクの前で写真を撮っている人が大勢いる。 EXPO2025の公式ぺージには、ミャクミャクは「細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物。その正体は不明。赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。青い部分は「清い水」で、流れる様に形を変えることができる。なりたい自分を探して、いろんな形に姿を変えているようで、人間をまねた姿が、今の姿。但し、姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがある。外に出て、太陽の光をあびることが元気の源。雨の日も大好きで、雨を体に取り込むことが出来る。」という説明があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
088_250623268 X900  〇万博 大屋根 G7X.jpg 88.大屋根リンク -1
左手に日本館があって、住友館、電力館の向こうに、今回万博会場に来て、私が一番楽しみにしていた大屋根が見えた。この大屋根の上に上がって会場を見渡すことだった。大屋根リンクは、大阪・関西万博の会場デザインの理念「多様でありながら、ひとつ」を表すシンボルとして2023年6月に着工、2025年2月に竣工した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒 9mm ISO125 )
089_250623271 X900 〇万博 大屋根 G7X.jpg 89.大屋根リンク -2
大屋根リンクの下に来た。今回の万博のシンボルとして建設され、wikipediaによれば、世界最大の木造建築物、建築面積 (61,035.55㎡)としてギネス世界記録に認定されたそうだ。デザインは藤本壮介氏が手掛け、基本設計は東畑建築事務所・梓設計JV(ジョイント・ベンチャー 複数の企業が、それぞれの資源やノウハウを出し合って、特定の事業やプロジェクトを共同で進める事業形態)が担当、工事は3組のJVが分担して施工した。建設費は約350億円だそうだ。大屋根リンクに上がる前に会場を歩き、パビリオンの外観を見て回ることにする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
090_250623274 X900 〇万博 大屋根 G7X.jpg 90.フランス館
大屋根リンクの下を抜けて、フランス館の前に出た。一週間ほど前に婿殿が予約を入れてみてくれたが、残念ながらダメだったらしい。フランスのパビリオンのテーマは「「愛の讃歌」だそうだ。フランス館は予約なしでも入れるようだが、待ち時間が計り知れない。外観のみだが、雰囲気を感じ取っていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO160 )
091_250623279 X900 〇万博 アメリカ館 G7X.jpg 91.アメリカ館
フランス館の右隣はアメリカ館だった。ここも来場日の1週間前に行われる「7日前抽選」を入れてみたようだったが、取れなかったらしい。入場は諦めた。入り口の正面両側のスクリーンには、この時は「アメリカ・イリノイ州・シカゴの美しい景色が広がっていた。パビリオンの内部は5つのエリアにわかれていて、アメリカ旅行や宇宙探査などを疑似体験できる没入型展示が見どころだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
092_250623275 X900 〇万博 大屋根動かず G7X.jpg 92.大屋根リンク -3
ここで、大屋根リンクを振り返って見ると、なんとエスカレーターは動いていない。リンクの上には人影がない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 14mm ISO125 )
093_250623281 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 93.モザンビーク展示館
アメリカ館の隣がフィリッピン館で、そこを左に入ると、左手にモザンビークの展示館が、右手にコモンズAが見えた。モザンビークの展示館は、複数の国が共同でパビリオンを設ける形式の展示施設のようだ。たくさんの国が同じ建物の中でブースで展示を行う共同館(コモンズ)も人気を集めている。コモンズ館はA~Dと、このモザンビーク展示館のある共同館とで、全部で5つある。このモザンビーク展示館の前にはコモンズAがある。モザンビークという国は何処にあるのか分からなかかった。アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家で首都はマプトという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
094_250623288 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 94.ペルー展示館
前に戻って、モザンビーク展示館が入っているコモンズにはチリ展示館もある。ここはこの後で入ったコモンズAとは違い、それぞれの国が独立した展示スペースを設けているようだ。南米はチョウも多くいるので、行って見たいと思っていた。結局行けなかったが「インカ帝国の失われた都市」マチュピチュの看板が目立つ。ペルーの首都クスコはアンデス山脈の標高3,400mにある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 20mm ISO3200 )
095_250623284 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 95.コモンズA キルギス共和国
モザンビーク展示館の前にコモンズAがあった。入場を並んで待つ人が少ないので、入った。ブースが沢山あって、それぞれにアジア、中近東、アフリカ、中南米などの30か国くらいの展示ブースがあった。キルギスは中央アジアに位置する共和制国家でかつての正式国名はキルギスタンだが、改称以降も現地語での通称として公式に認められている。首都であり最大の都市はビシュケクという。展示を見ると美しい国だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2500 )
096_250623285 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 96.コモンズA マラウイ共和国
Wikipediaによれば、マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家。イギリス連邦加盟国のひとつ。旧称ニヤサランド。首都はリロングウェである。北・北西はタンザニア、東・南・南西はモザンビーク、西はザンビアと国境を接している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
097_250623286 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 97.コモンズA ガーナ共和国
同じくwikipediaによれば、ガーナは、西アフリカにある共和制国家。イギリス連邦加盟国。東はトーゴ、北はブルキナファソ、西はコートジボワールと国境を接し、南は大西洋に面する。首都はアクラ。カカオは世界有数の産出量を誇る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
098_250623289 X900 〇万博 コモン館G7X.jpg 98.コモンズA館の外観
入場したコモンズA館の建物には、展示ブースを出して参加している国が、30か国くらいあるのだが、その国々の国旗が描かれていた。しかし、大変失礼だが、ほとんどどこの国の国旗か解らなかった。しかし、中に入ってみると興味ある展示が多かった。コモンズ館は人気を集めているという。 Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO3200 )

2025年8月16日

2025/6/21-24 関西旅行 ③ 高野山墓参 中の橋まで 2025年6月22日 和歌山県北部 伊都郡高野町

ホテルの隣にある「星乃珈琲店」の"モーニング"で朝食。今日は宿を変えなくてはならないので、チェックアウトをし、荷物はそのままホテルに預けて出発した。
 10時発の南海高野線の特急「こうや号」に乗るため、南海電車の難波駅に行く

 「こうや号」は比較的空いていた。だが、極楽橋駅について、そこから乗り継ぐケーブルカーはさすがに満員になった。外国人観光客も多いが、特にインドからの旅行者が多い。ケーブルカーで一緒になって、ちょっと話をしたインバウンドの若い2人ずれの旅行者と、ケーブルカー山頂駅である高野山駅から苅萱道前まで乗ったバスでも一緒になった。私たちは菩提寺の恵光院へ行くのだが、その二人も苅萱道前で下車した。なんと彼らも恵光院へ行くのだという。恵光院に泊るらしい。
 私たちは恵光院の本堂へ上がり、先祖代々の位牌に参拝した。
 お参りをした後、恵光院でタクシーを呼んでもらい、奥の院への石畳の参道の、中の橋の近くまで行った。自動車が通る道から杉並木の石畳の参道に入り、中の橋の近くにある私の父母と、兄夫婦が眠る先祖代々墓にお参りをした。

000_250622729 X700 〇高野山 Z50 Z18-140.jpg
高野山一の橋から奥の院へ続く石畳の参道と杉並木 2025年6月22日 和歌山県高野山参道

043_250622122 X900 南海難波駅 G7X.jpg 43.難波駅構内
10時発の南海電鉄高野線の「こうや号」に乗るため、改札を入る。まだ「こうや号」の電車は入線していない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.1 1/30秒 9mm ISO125 )
044_250622134 X900 南海難波駅 こうや7号 G7X.jpg 44.「こうや3号」
4両編成の「こうや3号」が入線して来た。終点の極楽橋には11時23分に到着する。この車両は、南海31000系だ。高野線の急勾配やカーブを走行できる専用の「ズームカー」設計になっている。1999年製で、すでに25年間が経つが、綺麗に使われている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/640秒 13mm ISO3200 )
045_250622137 X900 南海難波駅 関空特急 G7X.jpg 45.関空へ行く「特急ラピート」
空港線のホームには、ラッピングされた「特急ラピート」が停車していた。難波から30分ほどで関西空港に行ける。30分に1本程度発車しているので、関空利用者にとっては便利と思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1000秒 10mm ISO2500 )
046_250622144 X900 こうや3号 ラピート並走 G7X.jpg 46.並んで走る
今日は日曜日だ。休日ダイヤで「こうや号」も特急ラピート」も難波発10時だ。天下茶屋駅の先まで並走する。1994年の関西国際空港開港に合わせて登場した空港特急用の50000系の6両固定編成で、難波側の2両が座席にゆとりがある「スーパーシート」、関西空港側の4両が「レギュラーシート」となっているそうだ。特徴のある"顔"をしている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
047_250622148 X900 こうや7号 紀の川 G7X.jpg 47.紀の川を渡る
橋本駅を出て紀伊清水駅の間で紀の川を渡った、この鉄橋は、紀の川にかかる217mの橋梁である。車内からは見えないが、石積みの橋脚と赤いトラス橋がレトロな雰囲気で人気があるそうだ。高野山参詣関連遺産として経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
048_250622160 X900 極楽橋 G7X.jpg 48.「こうや号」終点 極楽橋に到着
11時23分に終点の極楽橋駅に到着した。難波からの距離は64.5 kmで、橋本駅から極楽橋駅の高低差は443mだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
049_250622164 X900 極楽橋 G7X.jpg 49.極楽橋
「こうや号」が到着したホームから、ケーブルカーの乗り場へ移動する途中、右側の谷にかかる朱塗りの極楽橋が見えた。極楽橋は、高野山への聖域と俗世を区切る結界とされている場所だそうだ。この駅は 「はじまりの聖地、極楽橋。」 をコンセプトにリニューアルされ、電車側コンコースを俗世、ケーブルカー側コンコースを聖域に見立てたデザインがされている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
050_250622166b X900 極楽橋 G7X.jpg 50.ケーブルカーのりば
極楽橋駅から高野山駅までの800m間のケーブルカーで、高低差は328m、最急勾配は29°21′ だそうだ。2019年3月1日から4代目のこの車両で運行されている。ICカードを利用できる。南海電鉄では難波からケーブルカーを含めた高野山駅までを南海高野線と称し、高野線橋本駅から「こうや花鉄道」の愛称が付いている。高野山駅の標高は、867mだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
051_250622189 X900 恵行院 G7X.jpg 51.恵光院 -1 -
高野山駅から同じバスに乗ってきたインバウンドの二人連と、苅萱道前でバスをおりた。聞いてみると恵光院に泊るという。一緒に、私のご先祖様を守っていただいている恵光院の門をくぐる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 9mm ISO125 )
052_250622187 X900 恵行院 G7X.jpg 52.恵光院 -2
驚いたことに、恵光院の門を入ったところにキッチンカーが停まっていた。高野山が世界遺産となって外国からの参詣者も多くなり、恵光院では積極的に外国からの宿泊者を受け入れているようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
053_250622182 X900 恵行院 G7X.jpg 53.恵光院 -3
寺務所で参詣の挨拶をし、本堂への廊下を歩き始めると、右手にお寺ではほとんど見たことがなかったこんな部屋があった。インバウンドのお客さん向けに使う椅子席なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/800秒 9mm ISO3200 )
054_250622691 X900 高野山 Z50 Z18-140.jpg 54.石畳の参道
かっては、一の橋から奥の院への石畳の参道を歩いて、中の橋の近くにあるご先祖様が眠る墓前へ行ったが、かみさんが杖を突くようになった前回からは、恵光院でタクシーを呼んでもらって、中の橋の近くまで乗っていくようになった。そこから、参道へ入るのだが、今回のタクシーの運転手さんは、中の橋にごく近いところでおろしてくれた。写真は市川團十郎の墓。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO1000)
055_250622707 X900 高野山 壮兵衛建立 Z50 Z18-140.jpg 55.石畳の参道の杉並木
一の橋から奥の院への石畳の参道は約2kmあり、杉木立の中に約20万基以上の墓石や供養塔が立ち並ぶ、弘法大師空海の聖地である。この参道は一の橋から奥の院御廟橋まで続き、多くの大名の墓石や供養塔が並ぶ。中の橋はその中ほどにある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO560)
056_250622717 X900 高野山 Z50 Z18-140.jpg 56.中の橋と汗かき地蔵と姿見の井戸
この中の橋の手前に先祖が眠る墓がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO320)
057_250622719 X900 高野山 姿見の井戸 Z50 Z18-140.jpg 57.汗かき地蔵と姿見の井戸
ここは汗かき地蔵のお堂である。汗かき地蔵は、黒っぽい石材に地蔵尊が半肉彫りに浮き彫りされており、周囲の石や水滴によって、常に汗をかいているように見える。人々の苦しみを代わりに受けて汗をかいているように見えることから、その名がついたと言われる。一方、お堂の右側にある姿見の井戸は、その水を飲んで病気が治ったという伝承や、覗き込んで自分の姿が水に映らないと三年以内に命を落とすという怖い言い伝えがあるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900

8月17日~24日のあいだ、アップを休ませていただきます。