Canon PowerShot G7Xアーカイブ: Studio YAMAKO

2025年12月 4日

保土ヶ谷公園の秋 ② 2025年10月28日 横浜市保土ヶ谷区

朝のうちは雲が多かったが、10時過ぎには晴れ間が出てきた。運転免許返上で3年間無償利用できる横浜市営バスに乗って、保土ヶ谷公園へ行く。日が当たると暖かい。

 公園の雑草であるセイタカアワダチソウは、その大部分が刈り取られていたが、刈り取り難い場所でわずかに花を咲かせて残っていた。ウラナミシジミが活発に飛び回る、その花にとまって吸蜜する。Nikkor Z50-250mmで撮るが、望遠端250mmでの最短撮影距離が1mで、シジミチョウのような小さなチョウは、大きく撮れるほど近寄れない。

 上池から下池の方へ歩いていた時、何かが飛んできて梢にとまった。ヒヨドリかと思って見ると、腹が黄色い。帰宅して調べて見るとジョウビタキだった。ここでは、初めてみた。

 辻広場の辺りは、ミミジバフウや、イロハモミジが美しく紅葉するが、まだまだだった。

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保土ヶ谷公園 案内図 神奈川県立保土ヶ谷公園ホームページより

000_251028047 X700 ◎保土ヶ谷公園 ジョウビタキ Z50 Z50-250.jpg
ジョウビタキ♂ 2025年10月28日 保土ヶ谷区県立保土ヶ谷公園

001_251028008 X900 ◎保土ヶ谷公園 Z50 Z50-250.jpg 1.ウラナミシジミとセイタカアワダチソウ -1
刈り取られずに残ったセイタカアワダチソウが黄色い穂をなびかせ、飛び交うウラナミシジミを呼んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/800秒 175mm ISO200 )
002_251028011 X900 ◎保土ヶ谷公園 ヤマト Z50 Z50-250.jpg 2.ヤマトシジミ
ヤマトシジミ♀の寒冷期型の翅表が濃紺に輝く個体を撮りたいので、開翅を待ったが、開いてくれないまま飛び去ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/800秒 175mm ISO200 )
003_251028019 X900 ◎保土ヶ谷公園 ウラナミ Z50 Z50-250.jpg 3.ウラナミシジミとセイタカアワダチソウ -2
♀だった。ウラナミシジミも翅を開いてくれないと雌雄が判らない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 175mm ISO450 )
004_251028015 X900 ◎保土ヶ谷公園 ウラナミ・ヤマト Z50 Z50-250.jpg 4.ウラナミシジミとヤマトシジミ
両方に焦点が合うようにカメラの位置を動かしてトライした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 175mm ISO350 )
005_251028028 X900 ◎保土ヶ谷公園 Z50 Z50-250.jpg 5.モンキチョウ
今年はモンキチョウを見ることも少なかった。モンキチョウは10月中旬くらいまで年数回発生する。コセンダングサ(小栴檀草)に飛来した。コセンダングサは痩果の先端には棘があり、いわゆる「引っ付き虫」だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200 )
006_251028035s X900 ◎保土ヶ谷公園 ヤマト Z50 Z50-250.jpg 6.ヤマトシジミ
コセンダングサもチョウの好きな花なのだ。時折、キタテハも来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 250mm ISO200 )
007_251028041 X900 ◎保土ヶ谷公園  Z50 Z50-250.jpg 7.コノシメトンボ♂
コノシメトンボ(小熨斗目蜻蛉)は トンボ科アカネ属のトンボの一種。和名は「小型のノシメトンボ(アキアカネ)」の意である。日本のほぼ全国(北海道から九州、一部離島)に分布する。写真のように♂は胴が赤い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 250mm ISO200 )
008_251028042 X900 ◎保土ヶ谷公園 ヤマト Z50 Z50-250.jpg 8.ヤマトシジミ寒冷期型
暑いときに発生するヤマトシジミ♀の翅表は一面真っ黒である。それはそれで魅力があるが、寒くなってから発生する♀は写真のように濃紺の鱗粉がちりばめられ、いっそう魅力が増す。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 250mm ISO200 )
009_251028053 X900 ◎保土ヶ谷公園 ジョウビタキ Z50 Z50-250.jpg 9.ジョウビタキ
上池から下池へ歩いていると、近くの木の梢に野鳥が飛来した。ちょっと離れていて大きくは撮れなかったが、250mmで数カット撮った。帰宅して調べて見るとジョウビタキ(尉鶲、常鶲、尉火焚)だった。日本では冬によく見られる渡り鳥だそうだ。Wikipediaによれば、日本では主に冬鳥として全国に渡来するが近年、国内での繁殖が拡大しているという。韓国では留鳥。この個体は♂である。♂はは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴。トリミングして拡大して見た。比較的シャープに解像していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO280 )
010_251028066 X900 ○保土ヶ谷公園 アメリアマンサク Z50 Z50-250.jpg 10.アメリカマンサク
春先に紐状の黄色い花を咲かせるマンサクをよく見かける。今年はきれいに黄葉するのを見ることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 81mm ISO200 )
011_251028069 X900 ○保土ヶ谷公園 ユリノキ Z50 Z50-250.jpg 11.ユリノキの黄葉
辻広場と下池の間には大きなユリノキが立っている。黄葉が始まっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 90mm ISO200 )
012_251028075 X900 〇保土ヶ谷公園 バス通り Z50 Z50-250.jpg 12.バス通りのイチョウ
バス通りのイチョウはだいぶ黄色くなっていた。ここは特別日当たりが良い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 50mm ISO200 )
013_251028079 X900 保土ヶ谷公園 バス通り ユリノキ Z50 Z50-250.jpg 13.バス通りのユリノキ
バス通りから少し離れたところの散策路にもユリノキが立っていた。葉の形に特徴がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1250秒 250mm ISO200 )
014_251028083 X900 〇保土ヶ谷公園 バス通り 明神台 Z50 Z50-250.jpg 14.イロハモミジ
明神台のバス停に近いところに1本だけ赤く紅葉したイロハモミジがあった。あるいはその園芸品種であるノムラモミジかもしれない。ノムラモミジは新芽から秋まで常に赤や紫系の葉をつけるというが、この木には今まで気が付かなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 102mm ISO200 )
015_251028100 X900 〇保土ヶ谷公園 バス通り ミニチュアシュナウーザー Z50 Z50-250.jpg 15.バス通りの銀杏並木 -1
明神台のバス停から、左へ横浜新道の入口へ下るバス通りの立派な銀杏並木は、黄色くなっている木もあるが、まだこれからだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 104mm ISO200 )
016_251028130 X900 ◎保土ヶ谷公園  バス通り G7x.jpg 16.バス通りの銀杏並木 -2
11月の終わりには、神宮外苑のような黄色い並木が見られるだろう。それでも今年は例年より早いようだ。ご夫婦がミニチュアシュナウザーと散歩していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO160 )
017_251028134 X900 〇保土ヶ谷公園 バス通り G7x.jpg 17.タイワンシュウメイギク(台湾秋明菊)
公園の花もだんだん少なくなってくる。キブネギク(貴船菊)とも呼ばれる。キクに似ていて、名前にもキクが付いているが、キク科ではない。キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)だそうだ。明神台からバス通り沿いに下ったが、散策路沿いに咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )

2025年11月24日

舞岡公園の秋 2025年9月26日 横浜市戸塚区

猛暑が続いた今年の夏もようやく、秋らしくなってきた。この日の昼頃の気温は27度くらいだろうとの予報を聴き、舞岡公園へ出かけることにした。電車とバスを利用して行くのもルーティンになった。
 Z105mmのマクロレンズは重たいので、7月に安直なZ DX50-250mmを購入した。このレンズは望遠端が暗いのが難点だが、最近のカメラはISO感度の許容範囲が大きいので、屋外での撮影には1/500秒のシャッターを切れる。望遠端の最短撮影距離が1m程度なのでチョウを撮るには少々扱いにくい。

 しかし、この日もチョウは極めて少ない。秋にはおなじみのキタテハすら現れない。使い慣れようとDX50-250mmを付けてきたが、使う機会は少なかった。

 秋は確実に始まっていて、柿は実を染めはじめ、稲は黄金色になっていた。毎年、恒例で行われている案山子祭りは33回目を迎え、今年は9月13日~10月13日に行われていた。

000_250926083 X700 〇コスモス 舞岡公園 Z50 50-250.jpg
遠慮がちに咲き始めたにコスモス 2025年9月26日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_250926005 X900 〇案山子 G7X.jpg 1.第33回案山子祭り -1
今年も案山子祭りが始まった。第33回になるそうだ。黄金色に実った稲穂の手前の田には、黒米が実っている。昨年のタウンニュース紙によれば、宮田保護区では弥生時代の稲作方法に関する研究として田植えが行われた植えられたのは7世紀ごろに存在した可能性のある古代米2種。また農具も弥生時代のものを再現した木製の物と、古墳時代の農具を再現した物で行われている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 16mm ISO125 )
002_250926007 X900 〇案山子 G7X.jpg 2.第33回案山子祭り -2 
その後、今年の案山子コンクールの結果が発表されている。出展数 25 体、 総投票数 1004 票、でこの作品は159票を獲得し優勝した「イナホーク」という作品である。作品名からしてユニークだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 16mm ISO125 )
003_250926012 X900 〇案山子 G7X.jpg 3.第33回案山子祭り -3
スズメハチ、カナブン,クモ、カブトムシ、カマキリ、テントウムシ、クワガタ、カミキリムシといった舞岡公園に生息する昆虫たちやクモが作り込まれていた。この「やとひとちゃん」という名の作品は私はいいなと思ったのだが、ベスト10には入らなかったようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
004_250926027 X900 アカボシ G7X.jpg 4.アカボシゴマダラ -1
やっとチョウを見つけた。外来種のアカボシゴマダラ♀だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
005_250926036 X900 〇ヒガンバナ 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 5.ヒガンバナ
舞岡公園にも数は多くないがところどころにヒガンバナが咲いている。以前はこの花にキアゲハが来ているのを見たこともあったがこの日は見ることがなかった。、

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/1250秒 175mm ISO200 )
006_250926063 X900 ツリフネソウ 〇舞岡公園 Z50 50-250.jpg 6.ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)
古民家の母屋の裏庭にツリフネソウが咲いていた。茎の先端部から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4 cmほどの横長の花が釣り下がるように多数咲く。その花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや花器の釣舟に似ていることが名前の由来と考えられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO3200 )
007_250926060 X900 ▲ナガサキアゲハ 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 7.ナガサキアゲハ♂
そのツリフネソウにナガサキアゲハが吸蜜に来た。珍しいチャンスだった。何とか良い写真を撮ろうと思い粘ってみたが、手前の葉が邪魔になってしまい良い角度で撮れなかった。残念ながら、だいぶ傷んだ個体であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO1100 )
008_250926071 X900 〇フヨウ 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 8.フヨウ(芙蓉)
学名を Hibiscus mutabilis という。ハイビスカスの仲間なのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 50mm ISO900 )
009_250926072 X900 〇柿 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 9.柿
今年はカキの実が良く成っているように思う。まだ、青い実が多いが、赤くなっているのもある。何年か前になるが、水車小屋の近くのカキの実が熟し、アカボシゴマダラに混じってコムラサキが吸蜜していたのを見た。暖かいところではコムラサキは年3~4回発生する。でも最近は舞岡公園でコムラサキを見かけることがない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 110mm ISO200 )
010_250926081 X900 〇ツマグロ 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 10.ツマグロヒョウモン♀
ツマグロヒョプモンの♀が枯葉の上で日向ぼっこをしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO320 )
011_250926091 〇アカボシ X900 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 11.アカボシゴマダラ -2
始めて舞岡公園で外来種アカボシゴマダラを見てからもう20年以上経つ。すっかり定着してしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO1100 )
012_250926095 X900 〇古代米 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 12.黒米
黒米=古代米と思っていたが実は違うようだ。Wikipediaによれば、古代米(こだいまい)とは、現代において栽培されるイネの品種のうち、「古代から栽培していた品種」「古代の野生種の形質を残した品種」として標榜されるものを指す言葉である。農学上の概念ではないそうだ。黒米とは、イネの栽培品種のうち、玄米の種皮または果皮の少なくとも一方(主に果皮)にアントシアニン系の紫黒色素を含む品種のことである。黒米には、朝紫、天紫、おくのむらさき、接骨糯、黒粘といった品種がある。 と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 250mm ISO250 )
013_250926101 X900 案山子 舞岡公園 Z50 50-250.jpg 13.第33回案山子祭り -4
蝶の写真が思うように撮れないまま帰途に就く。案山子の作品を見ながら谷戸の畦道をミャクミャクの案山子を見ながら帰途に就いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 50mm ISO200 )

2025年11月20日

我が家の近く 秋の訪れ ① 2025年9月21日 横浜市保土ヶ谷区

今年は9月になっても、20日ごろまでは30℃以上の真夏日が10日以上もあった。20日を過ぎて、ようやく秋を感じる日が多くなっってきた。
 この気候のせいか、あるいは他に要因があるのか分からないが、今年は蝶の数が極めて少ない。昨年は、この季節にはクロマダラソテツシジミが現れ、楽しませてくれたのに今秋はまったく見ない。クロマダラソテツは関東では越冬できないと考えられている。今年は関東に大きな台風が来なかったので、台風に送られてこなかったからかもしれない。クロマダラソテツシジミが現れないかと、近くの小さな公園や、区役所の玄関前に咲く花を見て歩いたが全く姿を見ることが出来なかった。

 しかし、身近なところでも歩くと季節の変化が感じられた。

000_251002022 X700 ◎峰岡公園 G7X.jpg
小さな公園に咲くヒャクニチソウに来たアゲハ 2025年9月21日 横浜市保土ヶ谷区

001_250921012 X900 峰岡公園 G7x.jpg 1.キタテハ夏型 9/21
家の近くの小さな公園へ行って見ると、咲き始めたヒャクニチソウでキタテハが吸蜜していた。まだ夏の装いである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 )
002_250921007t X900 ◎「キタテハ斑紋異常 峰岡公園 G7x.jpg 2.キタテハ夏型 斑紋異常? 9/21
そのキタテハが開翅した。前翅の内縁下部に均等の白い部分が見えた。鱗粉がとれたのかと思ったが、そうでもなさそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
003_250930107t  X900 峰岡公園 Z50 50-250.jpg 3.ヒャクニチソウ(百日草)とアゲハ 9/21
トップの写真とは違う個体。こちらは残念ながら翅が破損していているが、ヒャクニチソウの 舌状花に囲まれた黄色い花(筒状花)が鮮やかだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 160mm ISO450)
004_250930114 X900 法性寺 G7X.jpg 4.白いヒガンバナ 9/30
法性寺にたち寄った。数株の白いヒガンバナが咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250 16mm ISO125 )
005_251002009 X900 〇保土ヶ谷区役所 G7X.jpg 5.ヤマトシジミ♂ 高温期型 10/2
前翅の黒縁が太く、シルビアシジミを思わせる。昨年は小さな公園に造られた小さな花壇に咲いていたセンニチコウ(千日紅)の花は暮れには刈り取られ、今年はその残りがほんの僅か咲くだけだった。これは小さな公園ではなく、区役所前の花壇に咲くセンニチコウである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250 37mm ISO125 )
006_251002011m X900 〇保土ヶ谷区役所 G7X.jpg 6.チャバネセセリ -1 10/2
区役所の花壇に咲くセンニチコウにはチャバネセセリがいた。比較的新鮮な個体だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250 37mm ISO125 )
007_251002021 X900 ◎峰岡公園 G7X.jpg 7.アゲハ 10/2
区役所から小さな公園に戻ってきた。肛角部の葉状片が千切れてなくなっているほかは比較的傷のないアゲハ♂がヒャクニチソウに来ていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250 37mm ISO125 )
008_251008034m X900 〇峰岡公園 G7X.jpg 8.キタテハ秋型 -1 10/8
小さな公園のグランドを挟んで反対側(西側)に、付近にお住まいの方が造られている花壇がある。そこに小さな花を咲かせるヒマワリが植えられていて、この時期、次々と開花ている。そこに、赤褐色に衣替えした秋型のキタテハが来ていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000 37mm ISO160 )
009_251008036 X900 峰岡公園 G7X.jpg 9.キタテハ秋型 -2 10/8
翅を閉じた。まだ完全に秋型になり切っていないようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000 37mm ISO250 )
010_251019005 X900 〇峰岡公園 チャバネ Z50 Z18-140.jpg 10.チャバネセセリ -2 10/19
いつもの秋はイチモンジセセリが多くなるのだが、この秋はなぜかチャバネセセリが多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720)
011_251019012 X900 ◎峰岡公園 ヤマト Z50 Z18-140.jpg 11.ヤマトシジミ 10/19
黄色い花びらのように見えるヒマワリの舌状花に止まっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO2000)
012_251019028 X900 ◎保土ヶ谷区役所 チャバネ・キンセンカ Z50 Z18-140.jpg 12.チャバネセセリ -2 10/19
保土ヶ谷区役所の花壇のキンセンカにいたのもチャバネセセリだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO900)
013_251019035 X900 ◎保土ヶ谷区役所 ヤマト・メランポジウム Z50 Z18-140.jpg 13.キンセンカ(金盞花)で吸蜜するヤマトシジミ♂ -1 10/19
低温期型の特徴が表れてきているヤマトシジミ♂はブルーが鮮やかだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO900)
014_251019038tm X900 ▲保土ヶ谷区役所 ヤマト・メランポジウム Z50 Z18-140.jpg 14.キンセンカで吸蜜するヤマトシジミ♂ -2 10/19
ヤマトシジミは日本でもっとも一般的に見られる普通種である。年に数回発生を繰り返すが、寒冷期に出てくる個体は、♂の翅表はブルーに輝き、♀は黒地に青紫色の鱗粉がちりばめられ美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO450)
015_251019047 X900 ◎下星川駅 コサギ Z50 Z18-140.jpg 15.コサギ -1 10/19
星川駅へ通じる帷子川に架かる下星川橋から川面を見ると、真っ白なコサギが餌を漁っていた。少し羽ばたいて移動して獲物を追う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO3200)
016_251019056t X900 ◎下星川駅 コサギ Z50 Z18-140.jpg 16.コサギ -2 10/19
  黒い華奢な脚に黄色い足の指が鮮やかだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000)
017_251019062mt X900 ◎下星川橋 アオサギ Z50 Z18-140.jpg 17.アオサギ 10/19
歩行者専用の下星川橋は幅が狭い。身体を反転させて川下側を見ると真下にアオサギがいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO900)
018_251028102 8900 ◎星川駅付近 ハナミズキ Z50 Z50-250.jpg 18.ハナミズキ(花水木)の紅葉 10/28
北アメリカ原産のミズキ科の落葉高木のハナミズキは街路樹などによく植えられているが、秋には紅葉するのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 50-250mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 50mm ISO200)
019_251028105 X900 〇保土ヶ谷区役所 G7x.jpg 19.ウラナミシジミ -1 10/28
保土ヶ谷区役所の玄関わきに造られた花壇のセンニチコウに敏捷に飛んできて、吸蜜を始めたのはウラナミシジミ♂だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250 10mm ISO125 )
020_251028107 X900 〇保土ヶ谷区役所 G7x.jpg 20.ウラナミシジミ -2 10/28
午前10時頃、日当たりの良い花壇に、ウラナミシジミが多く飛来した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250 10mm ISO125 )
021_251103100 X900 保土ヶ谷区役所 G7X.jpg 21.ウラナミシジミ -3 10/28
保土ヶ谷区役所は道路より一段高くなったところが1階で、階段かスロープで上がると広いエントランスになっている。玄関の両側には大きな樽のような木枠に土が盛られ花が植えられている。玄関を出入りする人の邪魔にならないようにチョウと花にカメラを向ける。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250 9mm ISO125 )

2025年11月16日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑯終 神戸から横浜大桟橋へ 2025年8月24日 紀伊水道⇒太平洋を航行

「熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ」の9日間もいよいよ最後の日となった。
 寄港地の観光はとても暑かったが、天候に恵まれ、雨に降られた日は一日もなく、ほとんどが快晴の日々だった。
 前日、8月23日の午後に神戸を出航し、太平洋上で朝を迎えた。下船の為のパッケージングをしなくてはならない。

 初めての船旅は快適だった。それほど大きな船ではないが、かえってそれが良いと思った。マリンアテンダントとも呼ばれるそうだが、乗船客のサービスにあたる客室乗務員や、レストランやカフェのサービスはとても良かった。一度として気に障ることはなかった。教育が行き届いているのだろう。私たちの部屋を一日2回、清掃してくれる housekeeping 担当の2人もとても良くしてくれた。特に自作のタオルアート作品には慰められた。

 11時ごろ、浦賀水道に入った。しばらくして横浜のランドマークタワーが見えてきた。横浜に帰ってきたのだ。11時半にはベイブリッジを通過し、横浜港に入る。熊野灘と神戸港で姿を見た、赤く塗られた煙突のにっぽん丸の姿が見えた。いつもはみなとみらいから眺める横浜港だが、しばし、船の上からみなとみらいの眺めを楽しんだ。

 正午に大さん橋に接岸し、12時30分予定通り、下船が始まった。横浜はこの日も猛暑だった。荷物の受け渡しもスムーズに行われ、解散となった。
 娘夫婦にも大変世話になった。親孝行に感謝し、タクシーに乗って帰宅した。

000_2508241798 X700 ◎横浜港 新港ふ頭とにっぽん丸 G7X.jpg
MITSUI OCEAN FUJIから横浜を眺める 2025年8月24日 横浜みなとみらい

283_2508241687 X900 横浜へ 7時45分 G7X.jpg 283.太平洋を航行
7時45分、OCEAN FUJIは太平洋を航行する。横浜はもうすぐだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
284_2508241701 X900 横浜へ 7時45分 G7X.jpg 284.行き交う様々な船
航海中はいろいろな船と行き交った。この船は船体に「第十五住力丸」と書かれていた。調べて見ると、ガット船と呼ばれる砂利運搬船だった。船主は住力海運建設(兵庫県姫路市)で、砂、砂利、石材等の工事用資材を輸送する作業船である。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
285_2508241706 〇タオルアート 7時45分 G7X.jpg 285.タオルアート
毎日、私たちの部屋の掃除をしてくれていた housekeepingの女性が、何回か自作のタオルアート作品を部屋に置いて行ってくれていた。家内が持ち返ってもいいかとおねだりしたが、困った顔をしたので、それ以上は頼めなかった。しかし、最後の日に可愛らしい小さなタオルアートをプレゼントしてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 24mm ISO3200 )
286_2508241711m ◎横浜へ 10時22分G7X.jpg 286.釣り船
10時22分、今どの辺を航行しているのだろうか。伊豆半島の辺りだろうか? 船の上に人が見える。釣り船のようだ。三浦半島の近くまで来ているのかもしれない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 37mm ISO125 )
287_2508241717 X900 横浜へ 10時22分G7X.jpg 287.オーストラリアのタンカー
船体にカンガルーの絵が描かれている船と行き交った。船の形からタンカーのようだ。イマイチ画像の解像が悪く文字が読みとれない。小型船舶も多いので、もう東京湾の近くまで来ているに違いない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
288_2508241723m X900 〇横浜へ G7X.jpg 288.太平洋を背に
船は太平洋を背にして陸地に向かって進んでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1250秒 35mm ISO125 )
289_2508241725 X900 横浜へ 浦賀 10時39分 G7X.jpg 289.ブイ 浦賀水道航路第6号灯標
海に浮かぶブイが見えた。「6うらが」という文字が見える。検索してみると、このブイ(灯標)は、東京湾の入口にあたる浦賀水道に設置されている航路標識のひとつで、航行する船舶が安全に航路を通過できるようにするための重要な目印だそうだ。10時40分、東京湾に入っていく。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
290_2508241734 X900 〇横浜へ ベイブリッジ 11時 G7X.jpg 290.ベイブリッジ遠望
ベイブリッジがうっすらと見えてきた。横浜に帰ってきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
291_2508241744 X900 〇横浜ランドマークタワー 11時5分 G7X.jpg 291.本牧ふ頭とみなとみらい
本牧ふ頭にさしかかる。本牧ふ頭は、日本の海外貿易が増大した1960 年代からA、B、C、D 突堤が順次建設され、櫛形の埠頭として整備された。1968年(昭和43年)に日本における最初のフルコンテナ船(専用コンテナ船)が入港して以来、フルコンテナ船はもとより在来船、RO/RO 船など多様な荷役に対応し、横浜港の中心的な埠頭として役割を果たしている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
292_2508241757 X900 ◎横浜港 G7X.jpg 292.横浜ベイブリッジ -1
ベイブリッジへ向かって進む。ベイブリッジの塔の下に小さな白い灯台が見えた。横浜ベイブリッジの塔の根元にはこの白の小さな灯台と、赤い灯台がある。それぞれ正式には「旧横浜外防波堤南灯台」(白色)と「旧横浜外防波堤北灯台」(赤色)と呼ばれているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
293_2508241763 X900 〇横浜港 G7X.jpg 293.横浜ベイブリッジ -2
wikipediaによれば、横浜ベイブリッジは、1989年(平成元年)9月27日に開通した長さ860 m(中央支間長460 m)の斜張橋である。横浜港の本牧埠頭(横浜市中区)と対岸の大黒埠頭(横浜市鶴見区)を結んで架かっており、また横浜港と東京港方面を結ぶ港湾物流ルートの一端を担うことにより、都市部の渋滞を緩和する重要な輸送路である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
294_2508241764 X900 〇横浜港 コンテナ船 G7X.jpg 294.本牧ふ頭の満載のコンテナ船 ALS CLIVIA
ALS CLIVIAは、シンガポール船籍のコンテナ船。全長は255m、幅は43mである。全長198. 15mの MITSUI OCEAN FUJI により大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
295_2508241771 X900 ◎横浜港 G7X.jpg 295.横浜ベイブリッジ -3
塔の下にはっきり見える小さな白い灯台については、292で記したが、氷川丸が係留されている桟橋の傍にある白い灯台の名称は、「旧横浜東水堤灯台」という。横浜港の象徴的な紅白灯台は、主に横浜北水堤灯台(赤灯台)と旧横浜東水堤灯台(白灯台)の2つを指す。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 26mm ISO125 )
296_2508241775 X900 ◎横浜港 G7X.jpg 296.横浜ベイブリッジ -4
さらにwikipediaによれば、次のような記述がある。近年、横浜ベイブリッジの下を通過できない大型外国クルーズ客船が続々と登場している。ベイブリッジの海面からの高さ(クリアランス)は約55 mでパナマックスの最大高57.91 mを下回っており、くぐれなければ横浜港「大さん橋」を活用できず、クルーズ客船の誘致合戦で後れをとっており、外国船寄港数は九州地方の港を下回っているそうだ。かってクイーン・エリザベス号が大桟橋に来た時にカメラを持って見に出かけたが、その時は、あらかじめ汐待ちして(干潮時間帯を狙って)ギリギリのクリアランスでベイブリッジを通過している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 20mm ISO125 )
297_2508241777 X900 〇横浜港 にっぽん丸 G7X.jpg 297.横浜ベイブリッジ -5
横浜ベイブリッジを通過する。向こう側が本牧ふ頭側で、手前が大黒ふ頭側である。この下を通過できない大型客船の為に、2017年(平成29年)4月19日 に大さん橋の代替として、大黒ふ頭に客船ターミナルが完成している。また、wikipediaによれば、横浜ベイブリッジの下をくぐることができない超大型客船(海面上の高さ〈マスト高〉が55m以上の客船、22万総トン級のパナマックス)に対応した多目的岸壁の整備も本牧ふ頭のA突堤で計画されているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 20mm ISO125 )
298_2508241784 X900 ◎横浜みなとみらい にっぽん丸 ハンマーヘッド G7X.jpg 298.ベイブリッジを通過
目の前にみなとみらいが広がった。見慣れている海上保安庁の巡視艇、ランドマークタワー、コスモワールドの観覧車、赤レンガ倉庫、新港ふ頭客船ターミナル、ハンマーヘッド、そして神戸から一足先に横浜に戻ってきていたにっぽん丸の姿が見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
299_2508241786 X900 ◎横浜港 日本郵船LNG燃料自動車専用船 G7X.jpg 299.日本郵船の自動車運搬船
大黒ふ頭を振り返ると大きなNYK Line の自動車運搬船が停泊していた。「SIRIUS LEADER」という船名のようだ。日経の記事によれば、最大積載自動車数 約5,300台の日本郵船運航の「SIRIUS LEADER」が2000年7月に住友重工で浸水したとあった。この船は全長180m、幅32.26m、深さ34.00m、総トン数51,496トンと大きい。川崎汽船の資料によれば日本の大手3社で世界の自動車運搬船シェアの4割を占める。「旧横浜外防波堤北灯台」(赤色)も見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
300_2508241790 X900 〇横浜港 大さん橋 G7X.jpg 300.大さん橋 横浜港大さん橋国際客船ターミナル
横浜港大さん橋ふ頭および横浜港大さん橋国際客船ターミナルにより構成されている。1894年(明治27年)に完成した鉄桟橋を前身とし、「税関桟橋」「横浜桟橋」「山下町桟橋」等の様々な名称があったが、その後、「大桟橋」に落ち着いたそうだ。明治の末頃から1970年頃までは「メリケン波止場」とも呼ばれていたという。大さん橋をこういう位置から眺めるのは初めてだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 37mm ISO125 )
301_2508241792 X900 〇横浜港 山下公園 氷川丸 G7X.jpg 301.山下公園に係留されている氷川丸
日本郵船氷川丸のホームページを見ると、氷川丸は日本郵船が1930 年にシアトル航路用に建造した貨客船。 当時最新鋭の船として竣工した。戦争中は海軍特設病院船となり、終戦までに3回も触雷したが沈没を免れ、戦後は貨客船に戻り1953年にシアトル航路に復帰。船齢30年に達し第一線を退くまでに、太平洋横断254回、船客数は2万5千余名と、活躍した船である。写真の氷川丸の舳先の影ではあるが、移設保存されている白灯台「旧横浜東水堤灯台」(白色)が見えた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 37mm ISO125 )
302_2508241799 X900 ◎横浜港 大さん橋着岸 G7X.jpg 302.大さん橋に近づく
いよいよOCEAN FUJI は大さん橋に近づく。屋上には人の姿が見える。大さん橋屋上のフリースペースは、大型客船の入出港時等は多くの見物客で賑わい、今や横浜の一大観光スポットとなっているが、このスペースをより親しみやすい場所に育てるべく、2006年に横浜市港湾局が愛称を一般から公募した。その結果、大さん橋全体を大きなクジラに見立てイメージされた「くじらのせなか」が選定され、同年12月に公式な愛称となったそうだ。一昨年の12月にこの屋上にプロジェクションマッピングで鯨を泳がすという催しがあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
303_2508241800 X900 ◎横浜港 大さん橋着岸 G7X.jpg 303.船首からみなとみらいを眺める
ランドマークタワーやにっぽん丸が近くなってきた。時刻は11時40分。これからゆっくり接岸していくのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 17mm ISO125 )
304_2508241801 X900 ◎横浜港 新港ふ頭のにっぽん丸 G7X.jpg 304.新港ふ頭に停泊中のにっぽん丸
うしろに見える横浜グランドインターコンチネンタルホテル。その関連施設であるパシフィコ横浜の「会議センター」(波に反射する光をイメージ)、「国立大ホール」(貝殻のデザイン)、「展示ホール」(波がモチーフ)とともに、海との一体感を表現したシンボリックなデザインとなっている(wikipedia参照)。 手前には歴史的産業遺構「ハンマーヘッドクレーン」が見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
305_2508241807 X900 〇横浜港 大さん橋着岸 G7X.jpg 305.大さん橋に接岸 -1
後進して接岸するようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 31mm ISO125 )
306_2508241809 X900 〇横浜港 大さん橋着岸 船室から G7X.jpg 306.大さん橋に接岸 -2
この私たちの部屋から撮った写真が、最後の写真になった。12時30分、下船準備が整い船を離れた。これで9日間のクルーズは終わりだ。夏の終わりの猛暑の横浜での生活に戻る。楽しかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 18mm ISO125 )

2025年11月13日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑮ 神戸 2025年8月23日 瀬戸内海から神戸港へ

前々日の21日に韓国麗水を出航し、およそ38時間の8月23日午前7時に神戸港に入港する。
 23日の朝は、5時半ごろに眼が醒めた。船は何処まで来ているのだろうかとさっそく航路図を見ると、すでに淡路島の北側から、大阪湾に入っていた。

 この日の神戸の日の出は5時25分だった。カーテンを開け、バルコニーへ出て、朝日を眺めた。
 午前7時に神戸港に入港した。7Fのカフェでコーヒーを飲みケーキなどを食べて、8時前に下船した。午後1時に横浜に向け出航予定なので、昼前には船に戻ってきたい。神戸をゆっくり観光する時間は無さそうだ。
 「神戸は開港以来、海外との交流で発展し、異国情緒あふれる街並と水戸が育まれてきた。北野異人館街や旧居留地では、その歴史を今も感じることが出来る。また、神戸港は日本有数の国際貿易港として知られ、美しい夜景と共に「港町神戸」を象徴している。世界的に有名な神戸牛や洋菓子など、食の魅力も豊富である。洗練された都会の雰囲気と自然の美しさが調和する神戸で、ゆったりと散策を楽しんで欲しい。」と毎朝各部屋に配られる「PORT & STARBOARD」というリーフレットに記されていた。私たち夫婦は2017年2月に神戸を訪れ、元町、中華街、北野異人館街、ハーバーランドなどを歩いている。

 仕事で神戸には良く来るという娘の案内で、タクシーを呼んでメリケンパークへ行った。

000_2508231627 X700 神戸メリケンパーク G7X.jpg
神戸メリケンパーク にっぽん丸と再会 2025年8月23年 神戸市中央区 神戸港・中突堤

264_2508231602t X900 神戸へ 5時28分 G7X_0000.jpg 264.航路図 大阪湾
朝5時半、航路図を見るとOCEAN FUJI は大阪湾に入っていた。明石海峡大橋を通過した時はまだ眠っていた。明石海峡大橋は本州と淡路島の間に架かる全長3,911mの世界最長の吊橋だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 14mm ISO1000 )
265_2508231565 X900◎瀬戸内海 5時45分 Z50.jpg 265.夜明け -1
5時45分日が昇り始めた。各部屋に配られた「PORT & STARBOARD」というリーフレットによれば、この日の日の出の時刻は5時27分だった。上空は雲に覆われているようだが、日の出はきれいだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO280 )
266_2508231570 X900 瀬戸内海 5時48分 Z50.jpg 266.夜明け -2
前の写真とほぼ同じ位置、同じ時刻に、カメラを変えてホワイトバランスを変えて撮るとこんな写真になった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 )
267_2508231574 X900 神戸へ 5時53分 Z50.jpg 267.神戸港に近づく
6時少し前、船は左に回って海岸沿いにゆっくり進んでいるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 62mm ISO450 )
268_2508231614t X900 ◎神戸へ 午前6時 G7X_0000.jpg 268.航路図
航路図を見ると、時刻は5時59分。 速度は8.3ノット(時速15kmほど)とゆっくりだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO1000 )
269_2508231577 X900 摩耶埠頭 5時53分 Z50.jpg 269.摩耶埠頭
大きなクレーンが見える。摩耶埠頭のようだ。神戸港の「ポートアイランド」の南側を左回りに迂回して、総面積約595ヘクタールの人工島「六甲アイランド」の西側を通過したようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 29mm ISO200 )
270_2508231576 X900 神戸へ 5時53分 Z50.jpg 270.灘浜大橋
特徴のある橋が見えた。写真は摩耶大橋かと思ったが、この橋は灘浜と摩耶埠頭を結ぶ灘浜大橋のようだ。土木ウォッチングというサイトで調べて見ると、特徴のあるこの橋は、神戸市灘区にある非常に珍しい5径間連続V脚ラ-メン橋で「灘浜大橋」となっている。「ラーメン橋」とは、橋の桁と橋脚(または橋台)が門のように一体化し、剛結された構造の橋で、この構造により、橋桁の伸縮を吸収する「支承」や「伸縮装置」が不要になるため、建築・維持管理コストを削減できるほか、耐震性も高まり航路条件の確保と取付道路の縦断勾配を小さくすることなど経済性及び施行性を考慮しているのだそうだ。スマートな橋桁とV字脚の織りなすシルエットは、みなと神戸の景観とよく調和していると言われる

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 71mm ISO320 )
271_2508231588 X900 神戸へ Z50.jpg 271.神戸港
神戸港に入っていく。倉庫が多い。市街地とその背後には六甲山の山並みが見える。六甲山は大小の山を含む六甲山系全域を指し、海抜931mの最高峰は特に六甲(山)最高峰と称される。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 110mm ISO500 )
272_2508231599 X900 神戸へ Z50.jpg 272.神戸新交通ポートライナー
神戸新交通のポートアイランド線が見えた。wikipediaによれば、ポートアイランド線は三宮駅からポートアイランドを経由し神戸空港駅までを結ぶ、神戸新交通の自動案内軌条式旅客輸送システム (AGT) 路線である。神戸港沖に建設された人工島「ポートアイランド」と神戸市の中心地の三宮を一方通行の環状運転で結ぶ軌道系交通機関として建設され、1981年2月5日に日本初の実用的な新交通システムかつ世界初の自動無人運転方式として開業した。その後、2006年2月16日の神戸空港の開港に先立って、神戸空港駅まで同年2月2日に延伸・複線化し、現在の路線の形となっている。路線距離(営業キロ)は10.8 kmだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6。3 1/500秒 140mm ISO220 )
273_2508231601 X900 神戸港着岸 Z50.jpg 273.神戸港着
午前7時にOCEAN FUJIは神戸港第4突堤の神戸ポートターミナルに着岸した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 28mm ISO220 )
274_2508231619 X900 神戸メリケンパーク 日本丸 G7X.jpg 274.メリケンパーク
入国審査を受け、神戸ポートターミナルでタクシーに乗り、すぐ近くのメリケンパークへ行った。これまでの工程ではほとんどすべての日が晴れていたが、今朝はどんよりとした曇り空だった。メリケンパークは神戸港事業の一つとして、1987年(昭和62年)にかつてのメリケン波止場と神戸ポートタワーが建つ中突堤の間を埋め立てて造成された。メリケンパークの西側中突堤の桟橋に、7日前に熊野大花火の時に熊野灘洋上で一緒になったにっぽん丸が停泊していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 20mm ISO125 )
275_2508231621 X900 神戸メリケンパーク G7X.jpg 275.オルタンシアの鐘と神戸ポートタワー
メリケンパークのシンボル的造形物である。ポートタワーは1963年11月20日、神戸港中突堤に竣工した。2014年12月に登録有形文化財に指定されている。鐘楼「オルタンシアの鐘」は1989年に実施された第1回神戸ファッションフェスティバルを記念して設置された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 20mm ISO125 )
276_2508231633 X900 神戸メリケンパーク PL09 くにさきG7X.jpg 276.PL09 くにさき
海上保安庁の船がいた。動き始めている。船体にPL09 くにさき とある。「くにさき」は1000トン型巡視船「くにがみ」型の大型巡視船だ。全長96m、総トン数は1500トン。2012年に就役した。所属は門司海上保安部である。10分程だって「くにさき」がどこへ行ったか探すと、大阪湾へ出ていこうとしていた。その先に建設中の大きな橋が見えた。神戸港で現在建設中、または計画が進められている大きな橋は、大阪湾岸道路西伸部の一部として建設される海上長大橋だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
277_.2508231645 X900 神戸メリケンビル G7X.jpg 277.神戸旧居留地海岸通り シップ神戸海岸ビル
メリケンパークをぶらぶらと見て歩いたあと、神戸旧居留地海岸通りにでた。阪神・淡路大震災で全壊した「シップ神戸海岸ビル」は、改修工事により内部は大きく変わったものの、外壁には建築当時のものが保存・使用され、国の登録有形文化財に指定されている。改修工事の際に、もともとあった石造りの建物の上にガラス張りの高層ビルが建てられたことで、趣の異なる2つのビルが合体したような、ちょっと不思議な建物になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 15mm ISO125 )
278_2508231649 X900 ◎商船三井ビル G7X.jpg 278.商船三井ビル
今年で築103年となる「神戸商船三井ビル」は、老朽化に伴う修繕費・維持費の大幅増加によって管理継続するのが難しい」という理由から、2027年6月末に閉館することが報じられている。存在感のある建物なので、閉館後も旧居留地を代表する建造物のひとつとして残されるであろう。写真手前の彫刻は淀井敏夫氏の作品「ローマの公園」1976年。淀井敏夫氏の作品は日比谷公園の「かもめの広場」の噴水に「鷗」がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 15mm ISO125 )
279_2508231650 X900 ◎商船三井ビル G7X.jpg 279.淀井敏夫氏の彫刻「ローマの公園」
前の写真(278)の左手前の彫刻は淀井敏夫氏の作品「ローマの公園」1976年。淀井敏夫氏の作品は日比谷公園の「かもめの広場」の噴水に「鷗」がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 11mm ISO125 )
280_2508231664 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 280.OCEAN FUJIの客室
最終帰船時刻は12時30分だったが、9時に船に戻ってきた。私たちが9日間過ごした船室だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 16mm ISO125 )
281_2508231666 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 281.船内の階段
私たちの部屋のある7階からプールのある8階に上がる階段がある。それほど大きな船ではないので、吹き抜けになっているわけではなく、おとなしい感じだが、プールサイドのカフェはよく利用したので7階に部屋がある私たちはよく利用した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
282_2508231669 X900 神戸ポートターミナル Mitsui Ocean FUJI G7X.jpg 282.廊下
お昼ごろ、客室が並ぶ廊下がいっとき静かになった。廊下の両側がそれぞれバルコニーのある部屋になっている。いよいよあと一晩寝ると横浜である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/500秒 10mm ISO3200 )

2025年11月10日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑭ 終日航海日 韓国麗水から神戸へ_2 2025年8月22日 関門海峡⇒瀬戸内海 来島海峡

OCEAN FUJIは周防灘から瀬戸内海に入った。今日も良い天気だ。今回のクルーズでお日様を見ない日は無かった。午前中は瀬戸内海の景色を眺めながらのんびりと過ごした。
 船内見学をしてきていた婿殿に案内してもらって、誰もいない6F船首デッキへも行ってみた。小さなWhirlkpoolがあった。Whirlは渦巻のことか?

 船内のレストランや清掃業務などで働いている人たちはフィリッピンの人が多いようだ。みんな感じの良い人たちだった。乗船客サービスの従業員教育が行き届いているのだと思う。
 私たちの部屋を毎日のベッドメーキングや、掃除をしてくれている2人もとても感じの良い人たちだった。その一人の女性がタオルアート(バスタオルやハンドタオルを折りたたんで動物を作る)作品を掃除が終わった後、ベッドの上に置いておいてくれる。聞いてみたら自分で作ったのだという。

 OCEAN FUJIは瀬戸内海に入ると、11.8ノット(1ノット=1,852m毎時)の速度でゆっくりと航行する。夕方、5時半ごろ、どこを航海しているのか分からなかったが、見えてきた橋をヒントにいろいろ検索してみると、来島海峡に入ってきたのだと思う。しまなみ海道の来島海峡大橋が見えてきた。斜張橋の塔の形で間違いないと思った。来島海峡大橋は3つの橋からなる。

 夕食は4階のレストラン富士で、娘たちが和食を予約しておいてくれた。夕食後は8Fのプールサイドで行われた盆踊り会場へ行き、ワインを一杯飲んだ。お囃子は三日前にショウで聴いた小泉謙一さんと、篠笛は朱鷺たたらさんの太鼓と笛だった。

000_2508221550 X700 〇船首 瀬戸内海 G7X.jpg
Whirlpoolのある6Fの船首デッキ 2025年8月22日 MITSUI OCEAN FUJI

249_2508221486 X900 ◎関門海峡 Z50.jpg 249.関門橋を後に
関門橋を通り抜けた。船尾の方を見ると次々と大小さまざまな船が続いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 18mm ISO220 )
250_2508221541 X900 22日朝 関門海峡 G7X.jpg 250.北九州市から離れる
周防灘(すおうなだ)に出る。周防灘は西は関門海峡から、北は山口県南岸、東は室津半島南端から屋代島(周防大島)に至る線で区切られる。南は大分県のアサギマダラの飛来で有名な姫島と山口県の祝島を結ぶ線を境界として伊予灘に接する。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1250秒 37mm ISO125 )
251_2508221545 X900 ◎22日朝 関門海峡 G7X.jpg 251.関門橋全容
9:00 東側から見る関門橋の全容が見られた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
252_2508221557 X300 〇瀬戸内海 10時50分 G7X.jpg 252.JOGMEC
変わった形をした船を見た。船体にJOGMECの文字が見えた。検索してみると、JOGMECとは石油天然ガス・金属鉱物資源機構のことだった。写真の船は資源調査船「白嶺(6,283トン)」で日本周辺海域に存在する海洋資源の探査・開発を加速するために、2012年1月、三菱重工グループの下関造船所で建造された。調査目的や海底の状態、地質の特徴に応じて選択して使用することが可能な日本初のドリルパイプやドリルカラーを継ぎ足しながら地層を掘削する大型掘削リグを2種類搭載されているそうだ。最近、小笠原諸島南鳥島沖の海底にレアアースを豊富に含む泥や岩石が分布していると話題になっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
253_2508221559 X900 〇瀬戸内海 G7X.jpg 253.タオルアート
朝食のあと、11時ごろだったか、自室に戻ると部屋の掃除は澄んでいて、ベッドの上にタオルアートのウサギが置かれていて、その手はボールペンを握っていた。アンケートの記入依頼だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/800秒 11mm ISO3200 )
254_2508221561 X900 瀬戸内海 13時40分 G7X_0000.jpg 254.航路図
13:40 北は山口県柳井市、西は大分県国東市、東は愛媛県西部の大洲市に囲まれた海域を航行中である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO800 )
255_2508221564 X900 ◎瀬戸内海 3時40分 G7X.jpg 255.瀬戸内海の島々 -1
15時45分ごろ 船は柳井から今治に向かって航行中である。どこを航行しているのか良く判らないが時間的に見て、北は江田島、南は松山の西、八幡浜あたりの海と思う。遠くに見る煙突や町並みは何処だろうか?

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1250秒 37mm ISO125 )
256_2508221507 X900 瀬戸内海 15時45分 G7X.jpg 256.瀬戸内海の島々 -2
前の写真とほぼ同じ時刻に撮った。遠くに見る煙突や町並みは何処だろうか?航路図を丹念に見て、この船の航路を見ておけば、もっと詳しく判ったのに後の祭りである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒 37mm ISO125 )
257_2508221514 X900 ◎瀬戸内海 G7X.jpg 257.16:46 瀬戸内海の島々
前の写真から1時間ほど経っている。呉市の沖あたりを航行中なのか? 瀬戸内海の島々は美しい眺めだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f8 1/1250秒 29mm ISO125 )
258_2508221516 X900 オーシャン倶楽部のバー G7X.jpg 258.8F プールサイドバー
8Fのオープンデッキへ行って見た。バーで一杯飲もうかと思ったが、もうすぐ食事の時間だ。棚に並べられているウィスキーボトルを眺めるにとどめた。残念ながら山崎などは並んでいない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 17mm ISO200 )
259_2508221517 X900 瀬戸内海 中国中日国際輪渡フェリー 新鑑真 G7X.jpg 259.中国 中日国際輪渡フェリー 新鑑真
白い船体にCHINJIFと書かれた船が航行していた。どうやら中国の客船らしい。調べて見ると、この船は日中友好の架け橋となるべく、日中間に戦後初めての海の定期便として大阪・神戸から上海間をウイークリーで定時運航しているフェリーの新鑑真(しんがんじん)号らしい。wikipediaによると1994年に尾道造船で建造された。総トン数は14,543トン、156.67 mだそうだ。山下公園に係留されている氷川丸と同じくらいだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
260_2508221497 X900 ◎瀬戸内海 17時27分 Z50.jpg 260.来島海峡大橋 -1
瀬戸内海に架かる大きな橋には、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋と明石海峡大橋があるが、船はまだそこまでは進んでいない。この時の時間で見当をつけて調べていくと、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋でつないだ全長約60kmの道の、いちばん今治寄りの来島海峡大橋であると推察できた。斜張橋の塔の形からも間違いなさそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 )
261_2508221505 X900 〇瀬戸内海 Z50.jpg 261.来島海峡大橋 -2
来島海峡大橋は第一、第二、第三の三つの橋から構成される世界初の三連吊橋だそうだ。前の写真の橋が来島海峡第一大橋でこの写真の橋が第二大橋と思う。だが、どの橋の下を通過して来たのか記憶がない。見ていなかったのか、気が付かなかったのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1000秒 140mm ISO200 )
262_2508221506 X900 〇瀬戸内海 17時30分 Z50.jpg 262.来島海峡大橋 -3
OCEAN FUJIは来島海峡大橋から遠ざかっていく。兵庫県側の来島海峡第一大橋が960m、第二大橋が1510m、愛媛県今治寄りの第三大橋が1570mである。来島海峡は関門海峡と共に瀬戸内海航路での難所だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 46mm ISO200 )
263_2508221534 X900 〇5Fオーシャンバー 盆踊り 20時24分 G7X.jpg 263.8Fデッキで盆踊り大会
食事を終えた後、8Fのプールサイドへ行って見ると、三日前にショウで聴いた、小泉謙一さんと、篠笛は朱鷺たたらさんの太鼓と笛で、納涼盆踊り大会が行われていた。そこでは午後6時から「洋上の夏祭り」が行われていたようで、ソース焼きそばなどや台風の食事も用意されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/160秒 9mm ISO3200 )

2025年10月26日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑩ 韓国麗水(ヨス)「空中散歩と港町散歩」_1 麗水魚市場 2025年8月21日 韓国全羅南道 麗水半島

佐世保を出航して、約15時間、午前8時に船は韓国、麗水のエキスポ旅客ターミナルに入港した。

麗水は、多島海国立公園のある豊かな地域であり、歴史的には李舜臣将軍が日本軍を破った閉山島海戦の舞台として広く知られていると言われるが、私は麗水についてほとんど知らないでいた。
 2012年の麗水万博を契機に注目を集め、現在では韓国国内でも特に人気の高い観光地の一つになっている。日本ではまだそれほど知名度は高くないが、朝鮮半島のほぼ南端に位置することから、日本発のクルーズ旅行に於いて特に訪れる価値のある港の一つになっているそうだ。

 日本のクルーズ旅行で韓国に寄港するのは、カボタージュ規制という法律があるためだそうだ。カボタージュ規制とは、外国船が日本の港と日本の港の間を自由に運航できないようにする日本の法律で、この規制を回避するために、日本発着のクルーズは海外の港に寄港する必要がある。地理的には日本から韓国は近く、釜山やここ麗水は特に日本の九州から近い。燃料補給や物資調達の中継港としても機能しやすい位置にあるため、寄港地として自然な選択肢となっている。MITSUI OCEAN FUJI の船籍はバハマである。飛鳥Ⅱの国内クルーズはその船籍が日本なので、カボタージュ規制の対象にはならない。

 事前に申し込む寄港地ツアーでは、4コースほどある中から、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」とコースを申し込んでいた。

000_2508211331 X700 韓国麗水へ 5時20分 G7X.jpg
黎明 午前5時22分 麗水市南の海上 2025年8月21日 韓国麗水市

167_2508211093 X900 〇黎明 6時08分韓国へ Z50.jpg 167.日の出
8月21日の日の出は韓国麗水沖の洋上で迎えた。時刻は6時08分。この日の麗水の日の出は5時53分だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 67mm ISO200 )
168_2508211101 X900 韓国麗水 Z50.jpg 168.麗水の高層住宅群
麗水の港は麗水エキスポ旅客船ターミナルというところだ。麗水国際博覧会Expo 2012は2012年5月12日から8月12日まで大韓民国全羅南道麗水市で開催されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 46mm ISO200 )
169_2508211105 X900 韓国麗水 Z50.jpg 169.海上警察庁の基地
日本の海上保安庁にあたるKorea Coast Guardは大韓民国海洋水産部隷下の沿岸警備隊である。その艦船が見えた。船体に3011の文字が見える。3000トン~4000トン級の艦のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 )
170_2508211106 X900 韓国麗水 Z50.jpg 170.麗水エキスポ旅客船ターミナル
2012年に海をテーマにした海洋万博が開かれ知名度が上がった麗水。旧港と新港があり、旧港は沿岸漁業と旅客輸送を担当する一方、新港は国際海洋観光の拠点に浮上した。港にもエキスポの名前を使っている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/640秒 58mm ISO200 )
171_2508211357 X900 韓国麗水へ G7X.jpg 171.麗水エキスポ駅
入港予定時刻は8時だった。下船の準備が出来たところで、タラップを降り、ターミナルで入国手続きを済ませ、「ようこそ麗水~空中散歩と港町散歩~」ツアーの観光バスが待っているところへ歩いた。下船した麗水エキスポ旅客船ターミナルの傍に麗水エキスポエポ駅がある。韓国鉄道公社(KORAIL)全羅線の終着駅で、旧称は麗水駅だったが、2012年の麗水国際博覧会に合わせて改称されている。写真の場所は。引き込み線のようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/1000秒 23mm ISO1250 )

000_2508211156 X700 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg
麗水魚市場入口 2025年8月21日 韓国 全羅南道 麗水市

172_2508211109 X900 韓国麗水 海鮮市場の裏道 Z50.jpg 172.路地
バスを降りたところから、広い道路の横断歩道を渡った。市場の入り口へ歩く途中、小さな路地があった。何気なく覗いてしまった。電線がやたら多く張りめぐらされ雑然としていたが、何か活気を感じた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 48mm ISO200 )
173_2508211110 X900 韓国麗水 海鮮市場の表通り Z50.jpg 173.麗水魚市場
バスで最初に着いたのは魚市場だった。ここは是非観たいと思っていた。バスが着いたところの前の道路を渡ったところが魚市場だが、その通りには日よけをかけて並ぶ海産物の店が並んでいた。観光客が持ち帰れるような干物、乾きものの類が並べられている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
174_2508211112 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 174.するめ
大きなするめが吊るされいる。真空パックされたような蛸や小さな魚も並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO200 )
175_2508211114 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 175.魚「市場に入る
日本語の上手い韓国人のガイドさんの案内で、市場の中に入った。中は広い。まだ午前9時を過ぎたばかりなので人は少ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO1000 )
176_2508211120 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 176.牡蠣
立派な牡蠣が容器に入れられ、注水されている。新鮮で美味しそうに見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
177_2508211126 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 177.アナゴ
ネットで画像を検索してみると、この魚はアナゴのようだ。韓国の魚市場は魚や貝類が生け簀に入れられている。新鮮さが売りなのだろう。日本市場では生きて泳いでいるアナゴは見る機会がない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO3600 )
178_2508211127 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 178.タラ
スマホの「レンズ」で検索すると、イシガキダイとの答えが返ってきた。だが、魚体の縦幅(体高)が違うなと思い、再度、画像で検索するとタラとの回答だった。どうやらタラが正解と思える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/160秒 130mm ISO6400 )
179_2508211128 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 179.イイダコ
イイダコは東アジアの浅い海に生息する比較的小型のタコだという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/320秒 140mm ISO6400 )
180_2508211129 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 180.鮑(アワビ)
大きなアワビが水槽に張り付いていた。日本でも韓国産のアワビは売られているが、こんな大きいのはほとんど見ない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 79mm ISO3200 )
181_2508211133 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 181.鮑、サザエ、ホヤ
韓国でもホヤを食べるようだ。注水されている水槽にいる鮑、サザエ、ホヤの数が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO1800 )
182_2508211137 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 182.ひらいた魚
加工された魚も売られていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 41mm ISO1250 )
183_2508211142 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 183.ズワイガニ またはオオズワイガニ
韓国語で書かれた札が立てられている。英語なら多少は推察できるが、全く判読できない。私には、見た目ではズワイガニかオオズワイガニかはわからない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 59mm ISO2800 )
184_2508211145 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 184.魚市場の様子
まだ9時を過ぎたばかりで人の姿は見られない。我々、買いたくても買えない観光客はただ見て歩くだけだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO1100 )
185_2508211146 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 185.魚市場の通り
ガイドさんによると、この通りは市場で買った魚や貝を焼いて食べられるところという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 39mm ISO400 )
186_2508211149 X900 韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 186.靴屋のおじさん
ここは何やさんかと思ったら、長靴などが並べられている靴屋のようだった。店先に座っていたおじさんと顔を合わせたら、ニッコリ笑ってくれたので、仕方なく「アニハセヨ」と言ったら、また笑顔を返してくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 55mm ISO900 )
187_2508211155 X900 〇韓国麗水 海鮮市場 Z50.jpg 187.麗水魚市場入口
魚市場の見学を終えた。娘たちは道路に面した店で小魚のいわゆる珍味を買っていた。通りを走る車を見ているとさすがに、Hyundai やKIAが多い。余談になるが、ガイドさんに聞くと日本の高級車に乗りたいと思う人は大勢いるが、高くて手が出ないと言っていた。KIAは Hyundai の傘下であり、Hyundaiグループとしては、日本のトヨタグループ、ドイツのフォルクスワーゲングループに次ぐ世界第3位だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
188_2508211159 X900 韓国麗水ロープウェイ 突山乗り場 へ亀甲船大橋 Z50.jpg 188.麗水魚市場から海上ケーブルカーの乗り場へ
バスは南へ走る。海上ケーブルカーの突山搭乗所へ向かう。左手(東側)に亀甲船大橋が見えた。右側から築山から柴山へ海の上を渡っていく海上ケーブルカーが見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 28mm ISO220 )
189_2508211163 X900 韓国麗水ロープウェイのりば コンビニ Z50.jpg 189.海上ケーブルカー突山搭乗所
バスは突山大橋を渡って突山搭乗所に着いた。写真の「GS25」は韓国の代表的なコンビニエンスストアチェーン。韓国国内で約1万8千店舗以上を展開し、売上高トップだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO450 )

2025年10月23日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑨ 佐世保 九十九島遊覧船 2025年8月20日 長崎県佐世保市

九十九島は、佐世保湾の外側から平戸までの約25kmの海域に点在する海域のことで、複雑に入り組んだリアス海岸と島々が織りなす美しい自然景観が広がっている。ほぼ全域が「西海国立公園」に指定されており、島の密度は日本一といわれているそうだ。江戸時代の中期にはこの呼び名があったという九十九島には、いったいいくつの島があるのだろうか。2001年の市民ボランティアによる調査では、208ノ島があると確認されている。

 島の写真はたくさん撮った。ここで紹介しようと思うのだが、それぞれの島の名前が良く判らない。インターネットの情報などで検索してみて島の名前を推測しても、正しいかどうか自信がない。お許しをいただきたい。
 例えば、トップの写真は私は鞍掛島と推定したが、AIでは「比較的港から近い位置にある**亀子島(かめこじま)または牧ノ島(まきのしま)**周辺に似ています。」という回答だった。逆に亀子島、牧ノ島をネット検索してみたところ、ちょっと違うようだ。「九州旅倶楽部 九十九島クルージング」というサイトに鞍掛島という写真があった。トップに載せた私の写真と背景も酷似する。「馬の鞍に形が似ていることからこの名前がつけられました。干潮時には陸まで歩いて渡れます。」というコメントもあった。

000_250820911 X700 ◎九十九島遊覧船 鞍掛島 D50X.jpg
九十九島 鞍掛島と思われる 2025年8月20日 長崎県佐世保市

147_250820888 X900 〇九十九島遊覧船 佐世保へ D50X.jpg 147.牧ノ島と弓張山
出港してから6~7分ほど経った頃の毛眺め。船は右に横島、左(東)に牧ノ島の間を進む。島々は船が進むにつれて見える形や背景が変わ。まず、乗っている船がどの位置にあるのかが分からないとだめだ。これも"多分"の域を出ないが牧ノ島と後ろの尖った山は弓張山(標高364m)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 52mm ISO220 )
148_250820900 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 148.牧ノ島と桂島のあいだ
出港後17分ほど経った。南に向かって進んでいる。航跡が力強い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 18mm ISO220 )
149_250820909 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 149.松浦島へ向かう
写真は深白島の辺りだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 44mm ISO220 )

000_X500 九十九島 route map.jpg

九十九島パールリゾートのホームページにあった遊覧船の航路図を転載させていただいた。島々がどの位置にあるか見ていただきたいと思う。この航路図と、時間、インターネットを検索して得られた画像情報を調べてみたが、船がどの位置にいた時に撮った写真なのか、どちらにカメラを向けて撮った写真なのかを思い出すすべがない。

150_250820908 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 150.12時21分
インターネットにある画像を検索していくと"オジカ瀬"に似ているが、背景と、時間的に考えれるッパールクイーン号の位置でミスマッチである。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 18mm ISO220 )
151_250820912 X900 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 151.真珠の養殖場 -1
九十九島でが真珠の養殖が行われている。田崎真珠はじめ、九十九島域の各所で行われているようで、場所の特定はできなかった。田崎真珠は1979年に九十九島の養殖場を開設したそうだ。多種多様な生物が生息し、美しい真珠を育むのにふさわしい環境を誇る九十九島では、大規模な養殖を行っています。ここでは約100万貝を養殖しながら、毎年、500万弱の稚貝を育てているという。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 18mm ISO220 )
152_250820913 X900 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 152.真珠の養殖場 -2
この島の向こう側も真珠の養殖場になっているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 44mm ISO200 )
153_250820918a X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 153.松浦島付近 -1
船はコースの半分近くに差し掛かった。いくつもの深い入り江を持った島の形が特徴的である。松浦島付近と思う。九十九島南部のシンボルだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 28mm ISO220 )
154_250820928 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 154.松浦島付近 -2
パールクイーン号は入江の奥へと進む。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 26mm ISO220 )
155_250820928 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 155.松浦島付近 -3
松浦島の入江の奥深くまで入ってきたが、この辺で転回していくようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 35mm ISO220 )
156_250820934 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 156.松浦島付近 -4
出発した波止場に戻り始める。コースでは、斧落とし、丈ケ島、テンモク島、を周って、牧の島へもどる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 35mm ISO220 )
157_250820938 X900 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 157.トップに載せた写真との関係
時刻は12時半である。トップに載せた鞍掛島は、コースからするとこの辺が最も近いあたりと思うが、鞍掛島とした写真の撮影時刻は12時22分である。松浦島付近を見て来た時間は、12時30分頃だった。ちょっと分からなくなってしまった。頭が痛い。トップの写真は鞍掛島だったのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f10 1/500秒 18mm ISO220 )
158_250820940 X900 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 158.カキの養殖場?
ここはカキの養殖場のように見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO200 )
159_250820946 X900 ◎九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 159.岩場
岩場が多くなってきた。侵食されているのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 54mm ISO220 )
160_250820954 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 160.奇岩 -1
色々な奇岩が現れる。ゴジラ岩、カバ岩、カエル岩などいろいろと名前が付けられている。パールクイーン号の船室の壁にも「九十九島奇岩MAP」というのが張ってあって、モンスターのあくび、キングコング??、笑うライオン、ゴジラと名付けられた岩の写真が貼ってあったので、その写真を撮って横浜に帰ってから見てみたが、不鮮明で判別できなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 48mm ISO200 )
161_250820966 X900 九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 161.奇岩 -2
当然のことながら見る市野の角度によって形は違う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
162_250820975 X900 〇九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 162.奇岩 -3
牧の島の近くまで戻ってきた。左の方に砂浜が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/1000秒 110mm ISO220 )
163_250820976 X900 九十九島遊覧船 夏雲 D50X.jpg 163.停泊中の「海王」
パールクイーン号は出港したところに戻ってきた。時刻は12時52分になっていた。何とか島の名前を特定しようと試みたが無理だった。そんなことよりも、済んだ夏空の下、九十九島の美しい景観を堪能することが出来たので満足と思う。。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 43mm ISO200 )
164_250820981 X900 佐世保港 D50X.jpg 164.佐世保港国際ターミナル 停泊中の大型客船
九十九島パールシーリゾートから、タクシーで浦頭の佐世保港クルーズセンターへの海上バスに似るため、JR博多駅に近い国際ターミナルに戻ってきた。埠頭には「夢想 DEREAM」という大型客船が停泊していた。調べて見ると、中国客船「夢想(ドリーム)号」は、中国のクルーズ船社「天津東方国際郵輪」に所属するクルーズ船だった。77,499総トンで、乗客定員は2014人という大きな船だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 41mm ISO200 )
165_2508201084 X900 ◎18時58分 佐世保 G7X.jpg 165.夕焼け
帰りの環状バスからも米海軍第7艦隊の基地に停泊している軍艦を観ながら、浦頭埠頭へ戻った。次の寄港地が韓国の麗水(ヨス)なので、佐世保クルーズセンターで出国手続きをMITSUI-OCEAN-FUJIに戻った。この日の日の入りは、19:01である。18:58、船室から眺めた空は夕焼けだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3,2 1/1250秒 17mm ISO125 )
166_2508201089t X900 ◎モニーク・デッヘイニー G7X.jpg 166.ライブ音楽のバラエテイショウ
夕食後は、オーシャンステージで日本在住の、EXILE・ATSUSHや中村美嘉のバックコーラスとしてTVにも出演しているジャマイカカ出身の女性歌手モニーク・デヘイニーの歌を聴いた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f2.8 1/400秒 37mm ISO3200)

2025年10月17日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑦ 飫肥城下町と油津 2025年8月19日 宮崎県日南市油津

それこそ"ざっと"だったが、飫肥城城跡を見て歩いた。二度とは来れないと思うので、飫肥城歴史資料館や松尾の丸は見ておくべきだったかなと思うが、暑さと手すりのない長い石段が躊躇させた。

   城跡を見終えて飫肥城の城下町を見て歩く。最初に入った豫章館は、飫肥藩第14代藩主・伊東祐帰が藩知事に任命されたのち、城内より父・祐相とが移り住んだ屋敷だそうだ。  豫章館を見た後、まず、南にまっすぐ大手門通りを下る。左手に小村寿太郎記念館、伊東裕正の家があり、次の角を左に曲がる。そこに「蔵」と書かれた暖簾が掛けられた店があった。何か冷たいものを飲みたい一心で中に入る。メニューにアイスコーヒーがあった。ここは後でふれるが「飫肥天」の老舗だった。
 四つ角に赤いポストのある家があった。この辺りは、歴史と伝統の街・重要伝統的建造物保存地区である。
 さらに大手門通りを進むと、後町通りという道の両側にきれいな水が流れ、石垣が見事な通りに出た。そこを左へ行って見た。その溝の澄んだ水には錦鯉が泳いでいた。
 次を右に曲がって、本町商人通りへ出る。再び右へ曲がり歴史のある家々を眺めながら、大手門通りに戻り、飫肥城下町案内所から、娘がタクシーGOで読んでくれた、この車は「70万キロ走っているんですよ」と運転手が話すクラウンのタクシーに乗った。

 そのタクシーの運転手さんに「何処か見るところはありますか」と尋ねた結果、広島カープが毎年キャンプを行う天福球場とJR油津駅を周って、堀川運河にかかる堀川橋(乙女橋)を眺め、五平津神社にお参りして、船に戻った。

000_250819817 〇FUJI船尾 G7X.jpg
船尾に掲げられた旗  上はバハマ国旗 下のアルファ旗は港での安全や停泊中の規則として掲げる旗 
2025年8月19日 宮崎県日南市 油津港

104_250819707 X900 小村寿太郎記念館 D50.jpg 104.小村寿太郎記念館
大手門通りを、大手門を背に南へ歩くと、小泉寿太郎記念館があった。門を入ったところに咲くヒギリ(緋桐)の赤い花が綺麗だった。原産地はインドなど熱帯アジアでシソ科のクサギ属だそうだ。小村寿太郎は飫肥藩出身の明治時代の外交官・政治家で、 ポーツマス条約締結、日英同盟締結、そして幕末からの不平等条約改正による関税自主権の回復に尽力した。ハーバード大学で法律を学び、外務次官や駐米・駐露公使などを歴任した後、外務大臣として活躍し、日本の国際的地位の確立に大きく貢献した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 32mm ISO220 )
105_250819711 X900 〇おび天「蔵」 D50.jpg 105.「飫肥天」
「蔵」という暖簾のかかった歴史のありそうな店は、江戸時代に飫肥藩の藩役所の置かれたというところにあった。そこは郷土料理の店だ。立て看板に書かれた「おび天」を「えび天」と見誤ってしまい、蕎麦屋かと思った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 22mm ISO200 )
106_250819712 X900 〇おび天「蔵」 D50.jpg 106.「飫肥天」の実演販売
お店には叱られるかもしれないが、「飫肥天」とは言って見れば、さつま揚げである。Wikipediaを見ると、「飫肥藩領であった江戸時代に領民たちによって案出され、飫肥地方に伝わる料理である。もともと飫肥周辺では味噌を使う料理が多く、南西諸島からの移住者を中心に19世紀半ばにサトウキビの栽培が始まったことなどを背景に、味噌と黒砂糖を使う飫肥天が誕生したと考えられている」とあった。イワシ・アジ・シイラ・サバ・トビウオ・サワラなど日向灘の近海でとれる大衆魚を丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えて揚げて作る。見た目は薩摩揚げに似ているが、豆腐が入っているため薩摩揚げに比べて柔らかく、ふわりとした食感で、少し甘めで独特の味わいがある。いくつか買ってそこで食べてみたが、甘みがあり、うまかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 )
107_250819717 X900 建造物群保存地区 D50.jpg 107.歴史的建造物と紅いポスト
いまどき、赤い郵便ポストは目を引く。ここは何の建物かと近くへ行って見ると、カフェだった。この建物も飫肥城下町歴史的建造物だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 36mm ISO200 )
108_250819720 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 108.後町通り -1
写真は紅いポストのある十字路から大手門通りの右(西)側の「後町通り」を見たところである。美しい石垣が続く。城下の形成は、天正15年(1587年)に飫肥藩初代伊東祐兵が豊臣秀吉から飫肥を領地として与えられてから、本格的に建設が進んだと考えられている。飫肥城近くから上級家臣、中級家臣、町屋、下級家臣の屋敷地となっている。石垣のほとんどは、「肥石」と呼ばれている溶結凝灰岩が使用されている。後町通りは見どころの一つだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 25mm ISO220 )
109_250819723 X900 鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 109.後町通り -2
大手門通りと後町通りの十字路を左(東)曲がった。案内図によれば、後町通りから振り返って見る十字路の向こう側は右が後藤家、少し先の左手が合屋家だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 66mm ISO200 )
110_250819727 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 110.後町通り 鯉が泳ぐ -1
後町通りの両側には水路が作られていて、清らかの水に錦鯉が泳いでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 38mm ISO220 )
111_250819728 D900 ◎鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 111.後町通り 鯉が泳ぐ -2
この水路に泳ぐ鯉は色鮮やかで、数が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 34mm ISO220 )
112_250819736 X900 〇鯉泳ぐ建造物群保存地区 D50.jpg 112.後町通り 鯉が泳ぐ -3
振り返って鯉が泳ぐ水路を見る。石垣と白い壁の塀が美しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 54mm ISO360 )
113_250819740 X900 〇高橋源次郎家 建造物群保存地区 D50.jpg 113.旧高橋源次郎家
鯉の泳ぐ道を右に折れて、本町(商人)通りへ出た。とにかく歩いていると暑い。そろそろ戻ろうと、その道を右(西)へ曲がると右側に旧高橋源次郎家があった。飫肥城下町の町家筋である本町通りのほぼ中央に南面して立地している。飫肥の実業家で貴族院議員高橋源次郎が建築した。主屋の屋根は寄せ棟で飫肥地区において、それまで茅葺きであった民家が瓦葺きへ転換していく初期の建築としても価値が高いと言われる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO200 )
114_250819746 X900 明治三十六年創業 建造物群保存地区 D50.jpg 114.地味噌・地醤油の安藤商店
路の向こう側には、創業明治三十六年・富士安と暖簾に書かれた商店が見えた。飫肥は昔から味噌がよく料理に使われ、「飫肥の天ぷら」(飫肥天のこと)にも味噌が使われている。この店には「麦味噌」、麦・米・玄米に餅米等を加えた「合わせ味噌」の他に、一風変わった「黒豆味噌」というものがある。また、厳選素材を昔ながらの製法、天然醸造でじっくり手間と時間をかけて造られた「手作り一番搾り丸大豆醤油」、刺身の持ち味を生かす「刺身甘口醤油」がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 47mm ISO380 )
115_250819747 x900 小村寿太郎生誕の地 建造物群保存地区 D50.jpg 115.小村寿太郎生誕地碑
大手門通りに戻ってきた。本町通を右に曲がったところに小村寿太郎生誕地碑があった。碑のおもてには元帥東郷平八郎の書で、裏面には小村の親友杉浦重剛の詩文が記されている。内容は、ポーツマス条約の仕上げとして清国との交渉に向かう小村に対して、小村の人柄を賞賛するとともに激励と日本人の期待を託したもの。生家は、大手門から東に続く、残念ながら今回は歩かなかった武家屋敷通りに移築されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 30mm ISO220 )
116_250819751 X900 旧山本猪平家 建造物群保存地区 D50.jpg 116.旧山本猪平家
大手門通りの本町商人通りと後町通りの間で見た明治の商人屋敷だ。飫肥の豪商(材木商)であった山本猪平が明治40年(1907年)頃に建築した商家の本宅で、ほぼ建築当初のまま残されているという。飫肥の商人屋敷を現代に伝える遺構として貴重なものといわれる。旧山本猪平家は、明治40年代に豪商山本猪平が、隣接する小村寿太郎生家が没落した際に、土地を買い取り新築したものだそうだ。昭和4年に増築した以外は、ほぼ建築当初のままであるという。平成9年に市が公有化している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO220 )
117_250819755 X900 油津駅 D50.jpg 117.JR油津駅
9時過ぎから飫肥城跡および飫肥城下町を歩いて、お昼少し前に観光案内所へ戻り、タクシーを呼んだ。このまま船に帰るのも早すぎるので、どこか油津で見るところがあったらと運転手さんに問いかけてみたところ、鵜戸神宮はどうですかと推された。鵜戸神宮は日南海岸の断崖に建つ朱塗りの本殿が印象的な神社のようだが、歩く道が厳しそうなので、敬遠する。では、広島カープがキャンプをする天福球場へ行って見ましょうということになった。写真はJRの駅舎で、カープ色になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 64mm ISO400 )
118_250819756 X900 天福球場 油津 D50.jpg 118.天福球場
天福球場の前には広島カープの監督・選手の大きなパネルが置かれていた。観光客も写真を撮る所だそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO220 )
119_250819762 X900 天福球場 油津 D50.jpg 119.JR油津駅駅舎
JR油津駅は、地域住民の有志によってカープカラーの赤色に塗り替えられたことから「カープ油津駅」として知られている。駅舎の正面には球団のロゴが入れられ、球団マスコットのカープ坊やのタペストリーも飾られていろ。駅ではカープグッズが販売され、球団の応援ムードが感じられ、ファンだけでなく観光客にも人気のスポットだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 24mm ISO220 )
120_250819766 X900 堀川運河 堀川橋 油津 D50.jpg 120.堀川運河と堀川橋(乙女橋)
タクシーは日南市の観光案内所に寄ってくれた。少し歩いて堀川運河と乙女橋を見て来ようということになったが、私の奥さまは少々疲れたと言って、ここで待っているという。堀川運河は、宮崎県日南市の広渡川と油津港とを結ぶ全長984m、幅約30mの運河。江戸時代初期に木材を運搬するために開削された。堀川橋は、堀川運河に面して祭られている吾平津神社(乙姫神社)前に架かる石橋で乙姫橋とも呼ばれる。かつては、油津の港と南郷町や串間市を結んだ幹線道路の橋でもあったが、海岸寄りに私たちも渡ってきた国道220号の港大橋が竣工して静かな橋の姿を運河に映している。石橋の架設により取付道路が嵩上げされた結果、堀川運河沿いの家は二階を入口とする造りとなった。油津の景観にとって欠くことのできない存在で,町のシンボルにもなっているという。登録文化財。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 71mm ISO200 )
121_250819770 X900 五平津神社 油津 D50.jpg 121.吾平津神社(あひらつじんじゃ) -1
堀川橋を渡ると吾平津神社があった。ここは映画「男はつらいよ・寅次郎の青春」第45作のロケ地だそうだ。マドンナは後藤久美子と風吹ジュンだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 30mm ISO200 )
122_250819772 X900 五平津神社 油津 D50.jpg 122.吾平津神社(あひらつじんじゃ) -2
吾平津神社の創建は 709年。もともとは乙姫大明神とよばれていたそうだ。主祭神は吾平津毘売命(あひらつひめのみこと)で、神武天皇(かむやまといわれひこ)の妃であり、神武天皇が大和朝廷をおこすため東遷された時に、同行せずこの地に残り東遷の成功を祈り成就されたことから、諸祈願成就の神として信仰されているそうだ。本殿に上がる石段の手前にある鳥居の手前に五平津媛(あひらつひめ)の像があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 30mm ISO200 )
123_250819776 X900 クマソ 五平津神社 油津 D50.jpg 123.五平津神社のクロマダラソテツシジミ
五平津神社の石段を上がって、本殿にお参りした。そこにクロマダラソテツシジミが開翅していた。ちょっと擦れていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
124_250819778 X900 クマソ 五平津神社 油津 D50.jpg 124.野口雨情碑
野口雨情に関わる碑はいろいろなところにある。ここは日南市春日町の野口雨情が日南を訪れたとき、「水と筏を 堀川橋の 石の手すりは見て暮らす」と詠んだ野口雨情の歌碑だ。見ては来なかったが飫肥の本町通りにも野口雨情詩碑というのがあったようだ。東京の武蔵野市の井の頭公園にもあるし、茨城県の潮来市にも歌碑があるようだ。水戸には生誕百年記念碑がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 24mm ISO200 )
125_250819779 X900 油津港岸壁 油津 D50.jpg 125.油津港へ戻る
午後1時少し前に油津港に戻ってきた。日南の名産品を並べた出店が並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 24mm ISO220 )
126_250819835 X900 〇出港離岸 午後5時 G7X.jpg 126.油津港のチップ集積所

今朝、港に着いた時に何が積まれていて、何故こんなにトラックが集まっているのかと思った。タクシーの運転手さんに聞いたのだが、油津には王子製紙グループの日南工場がある。王子製紙グループはここ日南市油津港にチップヤード(チップ置き場)を持つ「王子製紙(株)日南工場」を運営しており、港の近くでチップの作業を行っている。木材チップを積んだ船を受け入れているのだ。輸入先は針葉樹チップでは米国とオーストラリア、広葉樹チップではベトナムという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f3.2 1/25秒 9mm ISO125 )
127_250819847 X900 ショウ 太鼓小泉謙一と横笛朱鷺たたら G7X.jpg 127.今夜のショータイムは「日本太鼓と横笛の演奏」
今日の夕食は、娘たち夫婦が、三國シェフ監修のフレンチをご馳走してくれた。ジャケットを着てネクタイをして、レストラン北斎で夕食だった。夕食後はショーを観たが、この日の夜は、太鼓ソリスト・小泉謙一さんと、篠笛は朱鷺たたらさんだった。内容のある演奏だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/10秒 37mm ISO125 )

2025年10月14日

2025/8/16-24 熊野大花火大会と夏の高知・佐世保クルーズ ⑥ 飫肥(おび)城跡ほか 2025年8月19日 宮崎県日南市油津

東京を出て4日目の朝8時、船は宮崎県日南市の油津(あぶらつ)に入港した。
8時半ごろに下船してタクシーを待つ。ここも殺風景な貨物の集積場のような港で、多くのトラックが停まっていた。

 油津でも寄港地観光ツアーが用意されていて、鵜戸神宮、飫肥城下町、青島、都井岬などへ行く3コースが設けられていたが、私たちはここでも自分たちで、タクシーを利用して、まず、飫肥(おび)城下町へ行くことにした。

 油津港から飫肥城跡までは10kmほど。タクシーで20分ほどだった。
 油津は天然の良港として、古くから栄え、江戸時代には飫肥藩の重要な物資輸送港として、昭和初期には「日本のマグロ相場は油津で決まる」といわれるほど、全国有数のマグロ水揚げ港として知られていたそうだ。私は3年間ほど九州で仕事をしたが、ここは行ったこともなく、知らなかった。

 油津は昭和初期には阪神、関門、朝鮮方面への木材搬出が活発になるとともに、昭和13 年には背後で製紙工場が操業するに至り、昭和27 年に重要港湾に指定された。現在では、コンテナ船・RORO船(貨物を積んだトラックや荷台ごと輸送する船舶)の定期航路やチップ船等の貨物船の利用があり、県南地域の物流拠点としての役割を担っている。
 堀川運河や飫肥城等の歴史的景観が魅力の観光資源が存在することから、日本や中国をはじめとした東アジア諸国のクルーズ人口増加に伴う数日~ 1 週間程度の日程で気軽に参加できるショートクルーズ需要の増加が起こり、日本の寄港地の中ではアジアに近くショートクルーズに取り組みやすい等の理由から、クルーズ船の寄港が急激に増加しているようだ 平成27 年6 月に16 万トン級大型クルーズ船の受け入れが開始されている。平成27 年8 月に16 万トン級クルーズ船(Quantum of the seas 167,800トン) の初寄港が実現した。

 飫肥城は戦国時代初期に築城されたと推定され、100年に渡り伊東氏と島津氏とで領有が争われた。 初代藩主は伊東祐兵、豊臣秀吉より九州征伐の功績により、日向国が与えられた。 関ヶ原の戦いでは東軍に付き所領安堵、その後は明治まで14代 280年間 伊東氏が日向国を治めた。

000_250819799 X700 油津着岸 G7X.jpg
大型クルーズ船が利用できるよう桟橋が整備された油津港 2025年8月29日 宮崎県日南市

078_250819601tm X900 〇夜明け 七ツ八江 宮崎県日南市油津へ D50.jpg 78.七つ八重の眺め
MITSUI OCEAN FUJIが着岸した大きな桟橋の西側の小さな湾は油津漁港になっていて、漁港の入口(南側)には、写真の七ツ八重と言う7つの島々が並び絶景だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO200 )
079_250819589 X900 〇夜明け 宮崎県日南市油津へ D50.jpg 79.朝焼けの海
船は北から南へ向かっている。時刻は朝の5時50分。この日の日の出は5時47分だった。船室から後方を撮影した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 140mm ISO200 )
080_250819610 X900 夜明けサンライズ 宮崎県日南市油津へ D50.jpg 80.洋上の「さんふらわあ号」
沖合を商船三井フェリーの船が航行していた。ChatGPTに写真を拡大して送信し、サンフラワーの何という船か尋ねてみたところ次のような答えがあった。「いただいた写真には、船体に大きな太陽マーク(サンフラワーのシンボル)が描かれており、煙突は赤色に近いカラーリングです。この特徴から、この船はフェリー「さんふらわあ」の中でも「志布志航路(大阪南港~志布志港)」に就航している 「さんふらわあ さつま」または「さんふらわあ きりしま」 である可能性が高いです。」、また、「宮崎県(日南市沖から見えるエリアを含む)に比較的近い航路は 志布志航路 です。」というフォローがあった。ということで、商船三井「さんふらわあ」 関西⇔九州」のページを参照すると、大阪17:55発、志布志着 翌08:55着の「さんふらわあ さつま」 2018年5月15日就航 13,659 トン 全長192.00 m と推定した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/1600秒 140mm ISO200 )
081_250819611 X900 PILOT 宮崎県日南市油津へ D50.jpg 81.水先案内
複雑な海域で船舶を安全に航行させるために乗船する水先人(パイロット)が、水先案内をする大型船に乗り移る際、あるいは下船する際に送迎を行うための特殊な船舶である。これに乗ってきたパイロトの水先案内で油津港に近づく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO200 )
082_250819617 X900 〇宮崎県日南市油津へ D50.jpg 82.七つ八重
油津港の南側から入港していく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f13 1/640秒 46mm ISO200 )
083_250819628 X900 大手門通り 飫肥  城下町 obi D50.jpg 83.飫肥城下町
油津港からタクシーに乗って着いたのは、飫肥城観光駐車場だった。この観光案内所でチケットを購入した。飫肥城有料施設6ヵ所すべてに入館できるチケットは一人800円だった。飫肥城下町保存会が運営している。この案内図は、上辺が東になっていて少々混乱する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO220 )
084_250819626 X900 〇大手門 大手門通り 飫肥  城下町 obi D50.jpg 84.飫肥城大手門
この写真の正面が飫肥城の大手門である。そしてこの通りは大手門通りという。案内図(83.の写真)では、この通りは右から左に描かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 67mm ISO220 )
085_250819625 X900 〇飫肥  城下町 obi D50.jpg 85.大手門通り
この写真は、逆に大手門(北)を背に、南方向を見たところだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 105mm ISO250 )
086_250819629 X900 〇大手門通り 飫肥  城下町 obi D50.jpg 86.大手門に向かう
まずは飫肥城跡を見に行こうと大手門へ向かう。日南市文化財保存調査委員の吉田常政氏が編纂された「城下町 飫肥ガイド ―九州の小京都―」という冊子を読んでみると、飫肥は伊豆の国、伊東地方に起こった工藤祐経を祖とする伊東家五万一千八十余石の城下である。古くから小京都と言われる飫肥は、西谷川の清流注ぐ飫肥盆地に区割りされ、豊かな水と、緑と石の恵み育まれた清楚で気品のある町であると記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 47mm ISO220 )
087_250819634 XD900 大手門通り 豫章館  城下町 obi D50.jpg 87.豫章館前 -1
ここは藩主伊東家の屋敷と庭園がある。飫肥城跡を見て戻ってきた時に見ることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 24mm ISO220 )
088_250819802 X900 〇飫肥城跡 G7X.jpg 88.大手門を入る
飫肥城の大手門は明治6年(1873年)取り壊された。この大手門は昭和53年8月(1978年)に樹齢100年の飫肥杉を使用して再建された。NHK朝のテレビ小説"わかば"のロケ地で人気スポットとなっている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影  ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
089_250819640 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 89.大手門を額縁にして
大手門をくぐって後ろを振り返った。大手門が額縁となって大手門通りの石垣と、その背後の山のみどりが絵になる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 28mm ISO220 )
090_250819647 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 90.大手門から
大手門を入ると枡形があり、美しい石垣が現れた。飫肥城本丸があった場所には現在、日南市立飫肥小学校が建てられている。この小学校のルーツは、かつての飫肥城にあった藩校「振徳堂」に遡るそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO220 )
091_250819651 X900 飫肥城跡 D50.jpg 91.しあわせ杉
石垣に沿って右に曲がっていくと、緩やかな石段があり、突き当たる。この写真の右側は、今は飫肥城歴史資料館がある。突き当りのコーナーには4本の杉が立ち、その対角線の中心に立つと幸せのパワーを貰えるのだそうだ。この左手に「松尾の丸(しょうのおまる)」へ上がる。飫肥城は、11の曲輪(くるわ)を配した平山城で、「松尾の丸」はその内の一つだったが、「松尾の丸」にあった当時の建物については、記録がない。現在の「松尾の丸」の屋敷は、昭和54年に樹齢100年以上の杉を使い、新たに江戸時代初期の身分の高い武家屋敷を想定して時代考証を行い建築されたそうだ。この「松尾の丸」は、この奥左手にあった飫肥城の旧本丸跡のすぐ下にあった。そののちの本丸(新本丸)は現在、日南市立飫肥小学校が建てられている。この小学校のルーツは、かつての飫肥城にあった藩校「振徳堂」に遡る。「松尾の丸」に上がる階段は手すりもなくきついため見学を断念した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO220 )
092_250819651 X900 飫肥城跡 D50.jpg 92.電話ボックス
こんな電話ボックスがあった。NTTの文字があり中を覗くと、使えるのかどうか試さなかったが、良く見かける角型の公衆電話があった。また、右側には「新ひむかづくり運動促進事業・飫肥杉が使われています」と書かれていた。新ひむかづくり運動とは宮崎県が提唱する地域振興の取り組みだそうだ。地元の素材を活かした商品開発や地域の加工グループ活動のモデルとして影響をあたえているとのこと。地域の魅力を伝えることの促進が目的らしい。「ひむか」は、宮崎県の旧国名「日向国」(ひむか の くに)に由来する言葉で、「日の当たる、陽向(ひなた)の土地」を意味する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 26mm ISO200 )
093_250819669 X900 飫肥城跡 D50.jpg 93.隅鬼瓦
ここは「松尾の丸」という建物があった塀と思うが、その塀の角にこんな鬼瓦があった。AIに尋ねたところ、鬼瓦の中でも角に配置される 「隅鬼瓦(すみおにがわら)」 にあたり、鬼瓦は本来、屋根の端や角に据えられ、建物を守る魔除けや装飾の役割を果たしてきたが城郭や武家屋敷の塀にも多く用いられていると教えられた。つまりこれは、飫肥城にあった塀の角に置かれた「隅鬼瓦」で、飫肥藩の武家文化と防御・装飾美を今に伝える建築要素といえる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 61mm ISO2800 )
094_250819673 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 94.飫肥杉林
飫肥杉林を調べていると、樹齢140年の杉木立と深い緑の苔の絨毯を敷き詰めたような「癒しの森」は、天に向かって真っ直ぐに伸びた杉木立を仰ぎ見ると、木立の間から青い空が見え、この場所にいるだけで心が開放され癒されるという文言があったが、その「癒しの森」とは、旧本丸跡にあるとされていた。私は旧本丸跡へは行っていないのでこの写真は、その飫肥杉林ではなく、もっと大手門に近いところの土塁の手前だったような気がする。曖昧なことこの上ないが、私の独りごとして流して欲しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 67mm ISO220 )
095_250819677 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 95.飫肥城鐘楼
飫肥城には「舞鶴の鐘」と呼ばれる城の重要文化財に指定されている鐘が存在する。この鐘は、飫肥城主が城の守りを固めるために建立し、夜になると城の周りを守るために「城門の開閉」を知らせる役割を担っていた。毎朝6時を知らせてくれる鐘の音。かつての藩主が、城下の人々に時刻を知らせようと造った鐘は、戦争によって一時は断絶。しかし1965年、地元住民によって復元された。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 82mm ISO900 )
096_250819681 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 96.豫章館前 -2
飫肥城跡では1時間も滞在しなかった。大手門から退出して、大手門通りに出てくると、数人の観光客と車屋さんがいた。暑いが天気は良い。これからここを訪れる観光客も増えるのだろうと思う。人力車が停めてある通りの反対側が豫章館の入り口である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO360 )
097_250819686 X900 飫肥城跡 ソテツ D50.jpg 97.大きなソテツ
門を入って屋敷の玄関の右側に大きなソテツの木があった。ソテツはクロマダラソテツシジミの食草であり、その幼虫に食い荒らされるので世話が大変だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<>br> プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO450 )
098_250819689 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 98.豫章館 武家屋敷
豫章館(よしょうかん)は、明治2年に造られた藩主伊東家の住まいで、三代藩主伊東祐相と、伊東祐帰父子が飫肥城を出て移り住んだ。広い屋敷地に主屋や御数寄屋・雑舎・蔵を配し、入口には薬医門を構えている。飫肥城下では最も格式のある武家屋敷。日南市飫肥伝統的建造物群保存地区内の伝統的建造物であり、日南市指定文化財に指定されている。南面一帯は武学流の作庭といわれる庭園で、広い空間に庭石や石灯籠・庭木などが巧みに配置され、閑静な佇まいの枯山水式庭園である。日南豫章館の名は、邸内にあった樹齢数百年の大楠にちなんで伊東祐相により名付けられた。飫肥地区に現存する武家屋敷の中で、江戸時代の面影を残している建造物である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 27mm ISO200 )
099_250819690 X900 〇飫肥城跡 D50.jpg 99.豫章館の玄関
薬医門と屋根付きの堀に囲まれた屋数は飫肥藩で最も格式が高い武家屋敷である。門をくぐってまっすぐ進んだその正面は千鳥破風の屋根を構えた玄関で、主玄関と脇玄関があり、主玄関の入り口には「庵木瓜紋」と呼ばれる伊東家の家紋がある。(wikipedia参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 32mm ISO220 )
100_250819694 X900 〇サルスベリ 豫章館 飫肥城跡 D50.jpg 100.屋敷とサルスベリ
屋敷は母屋と雑舎、蔵二棟、御数寄屋が作られている。母屋はL字型に6部屋を配置している 屋敷の屋根は、茅葺きとなっており、下屋根は飫肥瓦で、台風時の強風や豪雨に備えて漆喰で止めた瓦葺きとなっている。建物は良質な飫肥杉で作られており、特に前庭に面する廊下の柾目板には樹齢数百年のものが使われている。飫肥は高温多雨な環境のため床下が高くとられている。 (wikipedia参照)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 27mm ISO200 )
101_250819696 X900 ◎クマソ 豫章館 飫肥城跡 D50.jpg 101.クロマダラソテツシジミ -1
庭にソテツの木があるのを見たとき、これはクロマダラソテツシジミがいるなと期待した。ただ、発生状況がどうかなあと思っていたのだが、先に見た大きなソテツの木から離れたソテツの周りをちらちらと飛ぶのを見つけた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO900 )
102_250819703s X900◎クマソ 豫章館 飫肥城跡 D50.jpg 102.クロマダラソテツシジミ -2
複数の個体が飛んでいる。擦れのないきれいな個体だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1250 )
103_250819706 ◎X900 クマソ 豫章館 飫肥城跡 D50.jpg 103.クロマダラソテツシジミ -3
ソテツの葉に止まる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 )