カメラアーカイブ: Studio YAMAKO

2024年12月19日

小國神社・岡崎城・香嵐渓 バスツアー ① 小國神社 2024年11月26日 静岡県森町

11月26日~27日、1泊2日で、かねてから一度行って見たいと思っていた、小國神社、岡崎城、香嵐渓へ行ってきた。横浜出発のバスツアーである。
 バスは横浜駅東口から出発し、保土ヶ谷バイパスから横浜町田インターで東名高速に入った。海老名南JCTから新東名に入って、最初の休憩は駿河湾沼津だった。20分ほど休憩し、また30分ほど走って、新東名高速道路を遠州森町スマートICから約7分のところにある小國神社に着いた。ここは紅葉の名所であるが、まだ少し早く3割程度だった。それでも境内の宮川沿いの赤橋の辺りは美しい紅葉が見られた。
 遠州と言えば、あの森の石松の出生地とされているが、定かではないという。また、森の石松が実在の人物なのか、それとも空想上の人物なのかも定かではないそうだ。
 小國神社は静岡県周智郡森町一宮にある神社で、本宮山(ほんぐうさん)の南側の山麓に鎮座する。Wikipediaによれば小國神社は創建時期は不明だが、社伝によれば、欽明天皇16年(555年?)2月18日、現在地より6kmほど離れた本宮山に神霊が示現したので、勅命によりそこに社殿が造営されたのに始まる。元亀3年(1572年)、甲斐の武田信玄が遠江に侵攻した際、徳川家康に味方した。天正3年(1575年)、徳川家康が社殿を再建し、江戸時代に入ってからも歴代の将軍が社殿の造営や営繕、社領の寄進を行っているとあった。
 一の鳥居をくぐって、参道を進み、正面の社殿でお参りする。社務所のわきから西参道を南へ八王子社のうしろを通って一の鳥居まで戻り東へ、宮川沿いの道(東参道)に出て、再び北へ歩く。川に沿ってさらに北へ歩くと、二の鳥居の東側の近くに赤橋が架かっていた。その周辺は紅葉したイロハミミジが見られた。
 「癒やしの斎庭」と呼ばれる広大な神域を南北に流れる宮川沿いには大小約1000本のカエデが林立していて、スギやヒノキの古木が立ち並ぶ静寂な雰囲気と神域を彩る鮮やかなカエデは圧巻であると言われているのだが、宮川沿いの紅葉には少し早かったようだ。

000_241126132 X700 小国神社 Z50 Z18-140.jpg
小國神社 宮川に架かる赤橋とカエデの紅葉 2024年11月26日 静岡県森町

001_241126012 X900 ドッググラン 駿河沼津SA G7X.jpg 1.駿河湾沼津SA ドッグラン
新東名高速道路の駿河湾沼津のサービス・エリアにはドッグランがあった。一緒になって走り回っていた飼い主の方に「遠くから来られているのですか」と尋ねてみると「近くからです」との答えだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/1000秒 29mm ISO125 )
002_241126025 X900 〇駿河沼津SA G7X.jpg 2.午前10時の駿河湾
反対側を眺めると、雲の間から差し込む陽の光に海は輝いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/1600秒 37mm ISO200 )
003_241126078 X900 小国神社 一の鳥居Z50 Z18-140.jpg 3.一の鳥居 -1
小國神社の駐車場に着いた。バスの駐車場から宮川沿いに少し歩いて祓橋を渡ると正面に一の鳥居が見えた。小國神社は1460年以上の歴史を持ち、徳川家康からの信仰も厚かった格式ある神社。祓橋からの眺めは、約35万坪の境内に杉やヒノキの古木が茂る「古代の森」である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO640 )
004_241126169 X900 小国神社 一の鳥居Z50 Z18-140.jpg 4.一の鳥居 -2
周智郡森町にある遠州最古の神社、小國神社の一の鳥居はまだ新しい。昭和44(1969)年4月18日に建立された。明神型とよばれる、両端が上向きに反った作りをしている。扁額は小國神社となっていた。正しくは「おくにじんじゃ」というようだ。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 120mm ISO1400 )
005_241126084 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 5.事待池(ことまちいけ)と八王子社
参道を進んでいくと、左側に池があり、赤い橋が架かっていた。池は事待池と言い、小國神社に願い事(いぼとり池ともいわれる)を祈願して(事のままにじっと待って)願いが叶ったら、お礼に池に鯉を放つことから「ことまちのいけ」とも言われているのだそうだ。池の中央には中島があり、境内末社の宗像社(別名「弁天社」ともいう)が祭られ、対岸には境内末社の八王子社がある。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO2200 )
006_241126088 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 6.事待池のほとり
時刻は11時45分、参道に沿った事待池のほとりで、先生に引率された小学生たちが座り込んで、何か画版のようなものを広げていた。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO2500 )
007_241126089 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 7.二の鳥居
二の鳥居のところまで来た。鳥居の向こうに社殿が見える。手前から拝殿・幣殿・本殿の造りになっていて、通常参拝では拝殿しか見ることができない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 75mm ISO1250 )
008_241126093 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 8.大杉
参道横にとてつもなく太い幹の杉の切株が祀られていた。大杉といい、その樹齢は1,000年余りといわれ、1972年(昭和47年)に台風で倒れてしまったそうだ。周囲約9mにもなる大杉の根株が安置されている。大杉のわきには、現在の御神木が境内を見守っていた。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO1600 )
009_241126101 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 9.拝殿で拝礼
拝殿で拝礼する親子の姿があった。男の子の七五三のお祝いと思うが、父親は外国人だった。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 52mm ISO800 )
010_241126102 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 10.社殿
社殿はそれほど大きくはない。本殿は1882年(明治15年)の火災により焼失したが、1886年(明治19年)に再建。屋根は総檜皮葺(ひわだぶき)の独立した社殿だそうだ。幣殿と拝殿は一体となっており、こちらも伝統的な格式高い入母屋造の檜皮葺になっていてる。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 22mm ISO320 )
011_241126106 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 11.拝殿
拝殿は祭典及び拝礼の間である。明治19年の再建で間口5間2尺5寸、奥行3件1尺5寸の入母屋造の建物で、屋根は檜皮葺である。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 74mm ISO800 )
012_241126109 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 12.立ち上がり石
二の鳥居横には、徳川家康公が休息のため座ったという石があった。家康が天下統一の為、その生涯において重要な祈願をした場所が小國神社と伝えられている。戦乱の世の1572年(元亀3年)「小國神社の神力に頼らなければ勝つことができない」と切実な思いを込め、戦勝・開運を祈願したといわれる。そして、1574年(天正 2 年)に再度参拝し、この石に腰掛け休息したといわれている。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 31mm ISO500 )
013_241126111 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 13.西参道
参拝を終え、「家康公立ち上がりの石」から、その奥に植えられている「縁結びの御神木・ひょうの木(樹種はイスノキという)」の裏側の西参道に入った。静かな、人が歩いていない道だった。西参道の杉木立の中を歩くと、4月~5月には石楠花が咲き、3月下旬から4月下旬が桜の見ごろとなるという。それもまた、見てみたい。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 V
R プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 31mm ISO5600 )
014_241126114 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 14.西参道のカエデ
西参道にもカエデの木はあった。まだ紅葉はしていなかったが、写真のように一部分だけ真っ赤になっていた木があった。虫がついたのか、病気なのか、また、遺伝的なものか、原因はいくつか考えられるというが、その小さな枝についている葉の葉緑素の分解が早まったということなのだそうだ。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 110mm ISO6000 )
015_241126117 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 15.よくできた案内図
西参道を歩き、八王子社の後ろを通って、鉾執社、飯王子社の傍を抜けて一の鳥居に戻ってきた。小國神社には、摂社末社は合わせて14社あるそうだ。薪を背負って歩きながら本を読む二宮金次郎の像の隣にこの案内板があった。とても分かりやすい。今度は宮川に沿う東参道を北へ歩いてみよう。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO250
016_241126120 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 16.宮川沿いの紅葉 -1
小國神社の宮川沿いの散策路は、紅葉の名所として知られている。しかし、残念ながら、紅葉はまだ2~3割程度だと知らされていた。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO900
017_241126128 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 17.宮川沿いの紅葉 -2
わずかながら、イロハモミジの紅葉が始まっている。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 45mm ISO2000
018_241126125 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 18.宮川沿いの紅葉 -3
紅葉が始まっている葉を選んでカメラを向けるが、この程度である。今回のツアーは香嵐渓と併せて、ここも紅葉狩りのポイントだったのだが。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 88mm ISO3200
019_241126131 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 19.宮川沿いの紅葉 -4
赤い橋が見えてきた。橋の上で、赤ちゃんを抱いて写真を撮っている着物姿のご婦人がいた。七五三のお祝いではなさそうだ。赤い橋は赤橋と言い、その付近が紅葉スポットとして知られている。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/400秒 120mm ISO6400
020_241126142 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 20.宮川沿いの紅葉 -5
逆に、赤くなりかけた葉が緑の葉が強調している。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 32mm ISO1400
021_241126143 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 21.宮川沿いの紅葉 -6
紅葉が進んだ眺めを想像する以外にない。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 34mm ISO2500
022_241126155 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 22.赤橋で七五三を祝う
赤橋のところに来た。今度は着物姿のお母さんが、お嬢ちゃんの3歳のお祝いだ。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1600
023_241126160 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 23.宮川沿いの紅葉 -7
赤橋の対岸のイロハモミジは紅葉していた。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1600
024_241126163 X900 小国神社 Z50 Z18-140.jpg 24.宮川沿いの紅葉 -8
赤橋は表参道から行くと、二の鳥居から右に入ったところにある。ここから先も散策路は続き、奥宮・奥磐戸神社(おくいわと)に至る。小國神社の北約6km、標高511mの本宮山山頂に、奥宮である奥磐戸神社が鎮座している。そろそろバスに戻る時間が来た。期待していた紅葉が2~3割ほどしか進んでおらず残念であった。


Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 50mm ISO2500

2024年12月15日

保土ヶ谷公園の銀杏と楓の様子 2024年11月25日 横浜市保土ヶ谷区

明日、あさって(11/26~27)と静岡の遠州小国神社と愛知県の香嵐渓へ紅葉を見に行く。逆光を透過するカエデの紅葉をクロスフィルタ-で撮りたいと思い購入した。クロスフィルターは強い点光源から光の線を伸ばしてきらめきを強調する効果があり、夜景やイルミネーション、花火、星、水面の反射、木漏れ日、ジュエリーなどの点光源に効果的である。レンズZ18-140を付けて行こうと思うので、62mm用のクロスフィルターを購入した。今日の午前中は良く晴れるというので、試し撮りを兼ねて、保土ヶ谷公園へ行った。クロスフィルターは、SONYの RX10M4では使用したことがあるが、Nicon Z50では初めて使用する。
 保土ヶ谷公園のイチョウやカエデの紅葉は、遅れている。  

000_251125064 X700 〇辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg
木漏れ日 2024年11月25日 横浜市保土ヶ谷区 県立保土ヶ谷公園

001_251125004 X900 法性寺の大イチョウ Z50 Z18-140.jpg 1.法性寺の大イチョウ
バスに乗って明神台まで上がろうと思い、バス停へいくと、次のバスまで20分ほど待たなければならない。それなら、先に銀杏並木を撮りながら歩いて行くことにした。途中、バス通りから法性寺の大イチョウを眺めたが、黄色くなるにはまだ時間が掛かりそうだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 48mm ISO200 )
002_251125008 X900 バス通りイチョウ Z50 Z18-140.jpg 2.バス通りの銀杏並木 -1
ここのイチョウもまだまだである。木漏れ日を求めて、さっそく、6条のクロスフィルターを試してみた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
003_251125016 X900 バス通りイチョウ Z50 Z18-140.jpg 3.バス通りの銀杏並木 -2
光源が大きく入ってしまった。これでは大きすぎる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 29mm ISO125 )
004_251125018 X900 バス通りイチョウ Z50 Z18-140.jpg 4.バス通りの銀杏並木 -3 これも木漏れ日ではない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 22mm ISO100 )
005_251125022 X900 バス通り トチノキ Z50 Z18-140.jpg 5.トチノキ(栃の木)
バス通りを上がっていったところから、右(西)の方へ上がったところで、落ち葉を掃いてはがいらっしゃる方がいた。黄色くなった大きな葉だ。「何という木ですか」と尋ねたところ、トチノキの木という名札が掛かっていた。wikipediaによれば、標準和名の由来は、朝鮮語由来、アイヌ語由来、果実由来など諸説ある。アイヌ語説ではアイヌはこの木を「トチニ」と呼び、これがそのまま和名になったというのだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 37mm ISO160 )
006_251125024 X900 バス通り カナメモチ Z50 Z18-140.jpg 6.イチョウ(銀杏) -1
バス通りの上の方の、アスレチック広場の辺りのイチョウはだいぶ黄色くなっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 34mm ISO320 )
007_251125028 X900 〇バス通り イチョウ Z50 Z18-140.jpg 7.イチョウ -2 明神台のバス停の辺り。これでは木漏れ日にならない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO100 )
008_251125032 X900 〇バス通り イチョウ Z50 Z18-140.jpg 8.イチョウ -3 黄色くなったばかりのようなきれいな葉だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO200 )
009_251125039 X900 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 9.木漏れ日
漏れてくる光が強すぎると、露出が難しくなる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 30mm ISO220 )
010_251125041 X900 イロハモミジ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 10.イロハモミジ -1
辻広場に来た。ここにはイロハモミジと、トウカエデと、ミミジバフウが植えられている。イロハモミジは、まだ紅葉し始めだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 )
011_251125042 X900 モミジバフウ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 11.モミジバフウ(紅葉葉楓) -1
一回り大きな葉っぱである。wikipediaによれば、中国原産のフウのなかまで、葉がモミジのように5裂から7裂するのが特徴で、和名の由来にもなっている。公園樹や街路樹にされている。カエデはムクロジ目に属し翼果をつけるのに対し、フウ属は雌花の花序が球形で垂れ下がるので区別できるよいう。フウはカエデとちがうのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 )
012_251125045 X900 〇モミジバフウ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 12.モミジバフウ(紅葉葉楓) -2
少し紅葉し始めているが、まだまだだ。葉は互生して形はカエデに似ており、5 - 7裂した掌状で光沢がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 72mm ISO180 )
013_251125049 X900 〇モミジバフウ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 13.モミジバフウ(紅葉葉楓) -3
少し紅葉が進んでいるところがあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 )
014_251125051 X900 〇モミジバフウ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 14.モミジバフウ(紅葉葉楓) -4
なんとか、木漏れ日の光の筋を入れようとしたが、なかなかうまくいかない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 18mm ISO110 )
015_251125061 X900 イロハモミジ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 15.イロハモミジ -2
木漏れ日はまあまあ入れることが出来た。これでイロハモミジが真っ赤に紅葉していたらよいのだが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 20mm ISO110 )
016_251125068 X900 ミズキ 辻広場 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 16.ミズキの紅葉(水木)
wikipediaによれば、和名「ミズキ」は漢字で「水木」と書き、早春に地中から多くの水を吸い上げて、枝を切ると大量の水のような樹液が流れ出ることに由来し、「水の木」から転訛したとされる。ミズキの紅葉は、黄色から山吹色が基本で、しばしば部分的に赤色を帯び、赤紫色など、渋い色にも派手にも多様に変化し、このような紅葉する木は珍しいと評されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
017_251125074 X900 セイタカアワダチソウ復活 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 17.セイタカアワダチソウ 復活
秋口に、きれいに刈りこまれていた"雑草"のセイタカアワダチソウは、復活してきて、背は低いが黄色い花をつけていた。来年の秋は、またここで、身近な秋の蝶の撮影を楽しめるかもしれない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
018_251125077tm X900 ヤマト 保土ヶ谷公園 Z50 Z18-140.jpg 18.ヤマトシジミ♀
そのセイタカアワダチソウが咲いているところへ行って見ると、ヤマトシジミが飛び交っていた。寒冷期型の♀は、青い鱗粉が現れる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 )

2024年12月 7日

蓼科日帰りバスツアー ④ 長円寺 2024年10月30日

今回のツアーの最終観光スポットは、清流山長円寺というお寺である。長円寺のホームページを見ると、「当山は慶安二年(1649)、武田慶尊法印が高野山金剛頂院の法流を相続して開山、要穴山胎蔵院長圓寺と号した。境内地は諏訪藩二代藩主諏訪忠恒公より新田村として開かれた穴山の地である。」と記されていた。横谷観音展望台から茅野市街の方へ下りてきて、茅野市原村の近くにある。
 10月下旬から11月初旬には、参道の一行寺楓(オオモミジ系の園芸品種)が紅葉のピークを迎え、黄金色のイチョウの大木との対比も鮮やかだと紹介されていたが、売りである参道の一行寺楓はまだ緑だった。
 学生時代の友人夫婦が営んでいた原村のペンションからは車で10分くらいのところだそうで、今回のツアーのことをLINEで知らせたところ、最近は御射鹿池とともに紅葉で有名になり、「人」を見に行くようなところになってしまい、地元の人は敬遠していると返信があった。しかし、今回は紅葉がまだまだであったことから、マイカーで来ている観光客数組を除いては、我々ツアーのメンバーだけだった。
 インターネットに掲載されている長円寺の画像を見ると。参道をはじめ、境内の紅葉は見事であり、残念であった。だが、長円寺の紅葉が綺麗になるころには、御射鹿池の紅葉は終わっていたのだろう。
 長円寺には40分ほど滞在し、もう一か所「蓼科チーズケーキ工房」というところへ寄って、茅野駅へ着く。1時間以上の待ち時間があったが、17時52分発の「あずさ50号」に乗る。自由は利かないが、マイカーを運転していくよりははるかに楽だった。  

000_241030072x X700 〇長円寺 石仏 G7X.jpg
長円寺 石仏と一行寺楓 2024年11月30日 長野県茅野市玉川穴山

055_241030082 X900 長円寺 参道 G7X.jpg 55.まだ緑だった参道の一行寺楓
長円寺の石畳の参道は長くはないが、なかなか風情がある。参道にかかるオオモミジの栽培種と言われる一行寺楓の葉は、残念ながらまだ緑だった。長円寺の参道には樹齢300年とも言われる杉が立ち並び、紅葉のシーズンにはが見事な色合いと言われる。。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )
056_241030081 X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 56.本堂を囲む塀に並ぶ石仏
駐車場から参道に入ると、左側に本堂を囲む塀が立つ。その前に石仏が並んでいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO3200 )
057_241030059 X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 57.本堂を囲む塀に並ぶ石仏群と蓮池周囲の百体観音
本堂を囲む塀に並ぶ石仏群は、百体観音とは区別しなくてはいけないのかどうか、その場に説明がないのでよくわからない。いろいろとネットで検索していくうち、「市指定文化財 長円寺の石仏 昭和52年12月1日指定」という茅野市教育委員会の案内板を見つけた。 それによると、長円寺は真言宗で慶安2年(1649年)慶尊法院の開基と伝えられる。参道の左側には梵字碑2基と、23体の石仏、右側の蓮池の周りに百観音が並ぶ。百観音のはじめの石碑に「西国当村 秩父中道 坂東菊澤 当山15世法印祐慶造立」と彫られているから、この百観音は法印祐慶の在世の年代から推定して、江戸時代末期から明治初年頃造立されたものであろう。」像容は如意輪観音8、千手観音28、十一面観音26、馬頭観音3.准堤観音2,聖観音33である。石工は不明であるが、彫が極めて深いのが特徴である。百観音ははじめ参道に沿って左側一列に建立されたが、日露戦争の記念に京都の楓を植えるため、現在の場所に移されたという。左側石垣の上に安置された石仏は、大日如来梵字碑・弘法大師像・地蔵菩薩像等多種多様であるが、渾然として融和し、百観音とともに信仰形態を示す民俗文化財として、また石像文化財として貴重である。 昭和53年3月茅野市教育委員 と記されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 9mm ISO200 )
058_241030079 長円寺 山門 G7X.jpg 58.参道左側の石仏と鐘楼門
文化8年(1811年)に建立された鐘楼門。鐘楼門の2階に上がって、観光客も法要中でなければ誰でも鐘をつくことができる。現に2階の鐘撞堂に上がって、鐘をついている人がいた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 )
059_241030055 X900 長円寺本堂 G7X.jpg 59.長円寺本堂
小楼門を入って左側に本堂があった。長円寺の創建は慶安2年(360年ほど前)。諏訪の2代目藩主、諏訪忠恒公により作られた。本堂は火事が起こる度に何度も再建され、昭和56年に現在の本堂になった。本尊は「金剛界大日如来」が真ん中に安置され、脇仏として「不動明王」と「愛染明王」が祀られている。火事が起きたときも本尊は急いで運び出され、難を逃れている。建物は新しくなっているが、三尊仏は創建当時のままだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO400 )
060_241030052 長円寺薬師堂 G7X.jpg 60.薬師堂
薬師如来は像高91.5cm。檜の一木造りの立像だそうだ。鎌倉時代の春日の仏師の御作と伝えられている。日本三薬師如来と云われ旧諏訪大明神の本地仏で、明治の廃仏毀釈のおり諏訪大社上 社より長円寺に移された。「中部四十九薬師霊場第八番札所」という札が掛けられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 )
061_241030078 X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 61.蓮池
鐘楼門の前が、広くはないが蓮池になっている。蓮池の手前の植え込みには、ホオズキが植えられていた。この蓮池の左側から向こう側に百体観音が並んでいる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO400 )
062_241030062 X900 長円寺 石仏 G7X (2).jpg 62.百体観音 西国十三番石山寺 如意輪観音
この仏さまは蓮池の向こう側に並ぶ観音像のひとつで、その台に「西国十三番石山寺 如意輪観音」と彫られていた。8体ある如意輪観音像の一つである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO250 )
063_241030073m X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 63.石仏百体観音 -1
八ヶ岳を背景に蓮池の前に並ぶ石仏。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/1000秒 11mm ISO250 )
064_241030062 X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 64.石仏百体観音 -2
茅野市街地の方に向かって、百体観音が左右2列に並ぶ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO200 )
065_241030068 X900 〇長円寺 石仏 G7X.jpg 65.石仏百体観音 -3
幅1mほどの落葉が落ちる通路の両側に並ぶ百体観音。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO160 )
066_241030067 X900 〇長円寺 石仏 G7X.jpg 66.石仏百体観音 -4
鐘楼門の前の蓮池を、かぎ型に囲む百体観音の道は、ここで止まる。57.に記した茅野市教育委員会の「長円寺の石佛」の説明版にある通り、如意輪観音8体、千手観音28体、十一面観音26体、馬頭観音3体.准堤観音2体,聖観音33体 とちょうど100体ある。西国三十三・坂東三十三・秩父三十四観音霊場、全部で3つの場所をすべてお参りすることが出来るのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO160 )
067_241030070 X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 67.紅葉
ごく一部だったが、一行寺楓(オオモミジ系の園芸品種)が真っ赤に紅葉していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO400 )
068_241030076t X900 長円寺 石仏 G7X.jpg 68.石仏百体観音 -5
百体観音像を巡ったあと、再び鐘楼門の前に立つ。ここが百体観音の始まりである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 9mm ISO250 )
069_241030297 X900 長円寺 本堂 Z50 Z18-140.jpg 69.聖観世音菩薩
バスに戻ろうと駐車場に向かう。駐車場の奥に聖観世音菩薩の石像があった。手前の楓が赤くなるときれいだと思う。画像がボケていてわからないと思うが、カエデの種は秋になって熟すが、そのプロペラが赤くなっていた。自分が動けないカエデは、なんと、種子にプロペラのような翼(翼果)があるのだ。秋になってこの翼果が熟すと、風に乗って羽根のようにくるくると回転しながら、遠くまで飛んでいく。落下した地点が生育に適した地であればそこで発芽するのだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 9mm ISO250 )
070_241030083 X900 長円寺 参道を背に G7X.jpg 70.諏訪盆地
長円寺の参道を出ると、その前は県道で、右へ行くと原村、左へ行くと茅野市街に通じる。長円寺のある所は、長野県の中部やや東よりに位置する諏訪盆地の中央になる。私の友人が営んでいたペンションがある原村は、長円寺の東側にある。バスは2時半に長円寺を離れ、「蓼科チーズケーキ工房」に寄って、茅野駅に向かった。天候も「晴れたり曇ったり」で傘を取り出すこともなく、紅葉を楽しんできた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1000秒 37mm ISO250 )

2024年9月15日

暑さ猛烈! 舞岡公園 2024年9月6日 横浜市戸塚区

8月23日にも舞岡公園へ行った記事を「残暑厳しき舞岡公園」として記したが、この日もむしろそれ以上に暑い日だった。
 午前10時、既に強い日差しが降り注ぎ、飛んでいるチョウは少ない。舞岡探鳥団のメンバーのかたとお会いし、挨拶を交わす。南門のクスノキの傍の下草にアオスジアゲハの幼虫がいたのを教えていただいた。
 この日も蝶は少なかったが、唯一、アカボシゴマダラが多く見られた。エノキの若木の日陰になる所に潜り込んでいる。産卵は確認できなかった。
 クサギの花は勢いがない。花には来なかったが、その周りをモンキアゲハ飛んでいて、近くの小枝の葉に止まった。それほど傷んではいないが鱗粉はだいぶ擦れていた。
 ウマノスズクサの傍に、ジャコウアゲハの幼虫と蛹がいたが、成虫は見かけなかった。
 そのほかは見かけたのは、アゲハ、キタテハ、ヒメウラナミジャノメくらいだった。

000_240906154 X700 ◎舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg
唯一多くの個体を見たアカボシゴマダラ 2024年9月6日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_240906020 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 1.アゲハ♀
産卵場所を探しているのだろうか。ゆっくりと旋回していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 78mm ISO1600 )
002_240906029t X900 〇舞岡公園 アオスジ幼虫 RX10M4.jpg 2.アオスジアゲハ幼虫
舞岡探鳥団の写真展などでお見掛けした方々がおられ、一人のかたが手を上げてくれた。傍へ行って見ると「これ何でしょう」と聞かれた。私はアゲハの幼虫かなと思ったが少し違う。そこにいた方が「アオスジアゲハの幼虫でしょう」と言われた。傍に食樹であるクスノキがある。まもなく蛹となって、蛹で冬を越す。アオスジアゲハの幼虫を始めて見た。大日本図書のサイトには「4回の脱皮を終えた5齢幼虫は、5日ほどで4cmを超える大きさにまで育ちます。その後、蛹になる場所を決めて糸かけをします。葉のうら側で蛹になることが多く、糸かけをしてから2日目に脱皮して蛹になります。」と記されていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 78mm ISO100 )
003_240906008 X900 ▲舞岡公園 ジャコウアゲハ蛹 WG7.jpg 3.ジャコウアゲハの蛹
ウマノスズクサが生えている所へ行って見た。8月23日に来た時と同じところに蛹が2つ付いていた。それから2週間たっている。8月23日に見た蛹は無事羽化したのだろうか。

RICOH WG-7 5-25mm f/3.5-f5.5 約20 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/60秒 8mm ISO500 )
004_240906010 X900 ◎舞岡公園 ジャコウアゲ幼虫 WG7.jpg 4.ジャコウアゲハ幼虫
大きな幼虫もいた。

RICOH WG-7 5-25mm f/3.5-f5.5 約20 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/60秒 8mm ISO250 )
005_240906034t X900 ◎舞岡公園 モンキ RX10M4.jpg 5.モンキアゲハ♂
クサギの周りを何回か旋回して、近くの小枝の葉に止まった。形は小さい。幼虫時代の食糧事情が悪かったのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/320秒 220mm ISO1600 )
006_240906041t X900 ◎舞岡公園 ヒメウラナミジャノメ RX10M4.jpg 6.ヒメウラナミジャノメ
しばらく見かけることのなかったヒメウラナミジャノメがいた。この種も年3回発生する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1600 )
007_240906049m X900 ◎舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 7.アカボシゴマダラ -1
この日に見かけたアカボシゴマダラは多かったが、そのほとんどがエノキの幼木に絡むようにして飛んでいた。♀が産卵場所を探しているのだろう。後翅外縁の赤い紋が鮮やかだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 117mm ISO1600 )
008_240906067t X900 ◎舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 8.アカボシゴマダラ -2
後翅外縁が破けていたのでトリミングしてやった。同じ仲間 hestina に同じエノキを食樹とするゴマダラチョウがいるが、舞岡公園でほとんど見られなくなってしまった。ここにいるアカボシゴマダラは中国原産の外来種であるのはご承知の通り。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 143mm ISO1600 )
009_240906071 X900 〇舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 9.アカボシゴマダラ -3
この個体は大きかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 143mm ISO1600 )
010_240906090 X900 〇▲舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 10.アカボシゴマダラ -4
エノキのある所で絡らようにゆっくりと翔ぶ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 121mm ISO1600 )
011_240906097 X900 ◎舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 11.アカボシゴマダラ -5
産卵しているように見える。今日はこのようなシーンばかりを見る。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 129mm ISO1600 )
012_240906119tm X900 ◎舞岡公園 アカボシ RX10M4.jpg 12.アカボシゴマダラ -6
この個体は赤い星が極めて鮮やかだった。後翅が少し破れていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1600 )
013_240906168 X900 〇舞岡公園 カラタチ RX10M4.jpg 13.カラタチの実が色づく
瓜久保の家の入り口で白い花を咲かせていたカラタチの実が黄色く色づいていた。カラタチの実は生では食べられないが、果実酒の材料として利用されるそうだ。また、カラタチの実を砂糖やはちみつでジャムにすることもできるという。カラタチの果実は枳実(きじつ)と呼ばれ、健胃作用などがあるとされている。また、成熟直前の果実を輪切りにしたものを枳殻(きこく)、未熟果を乾燥したものを枸橘(くきつ)と呼び、薬用として利用されるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO160 )
014_240906170 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 14.瓜久保の田んぼ
古代米などが実る瓜久保の田んぼには、今年も案山子が作られた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1250秒 9mm ISO500 )
015_240906017 X900 〇舞岡公園 フヨウ WG7.jpg 15.フヨウ(芙蓉)
フヨウ、ムクゲ(木槿)、オクラ(秋葵)は同じアオイ科で、同じような形の大きな花を咲かせる。ハイビスカスも同じ科だ。ハス(蓮)はハス科である。

RICOH WG-7 5-25mm f/3.5-f5.5 約20 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/125秒 5mm ISO125 )
016_240906171 X900 舞岡公園 RX10M4.jpg 16.コスモス(秋桜)
狐久保へ入る道の手前には、コスモスやヒマワリが植えられている。ところが今年は、ヒマワリも僅かしか咲いていなかったし、コスモスも茎ばかりが伸びて花の数は少なく、元気がない。暑さの為だろう。Chat GPTに尋ねてみたところ、コスモスは比較的涼しい気候を好む花で、通常は秋の涼しい時期に見ごろを迎える。しかし、暑さが長引くと、成長や開花にストレスがかかり、花が少なかったり元気がなかったりすることがあるとのこと。これから秋が深まっていくと元気を取り戻すのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒 9mm ISO320 )
017_240906172 X900 舞岡公園 ハス RX10M4.jpg 17.ハスの蕾
古民家と古谷戸池の間で、ハスの蕾が大きくなっていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 51mm ISO500 )
018_240906175 X900 ◎舞岡公園 RX10M4.jpg 18.キタテハ夏型♂ -1
羽化したてのようなきれいなキタテハが現れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1600 )
019_240906176 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 19.キタテハ夏型♂ -2
裏面も夏型の特徴そのもである。私は普通種であるこのキタテハの赤銅色の秋型が好きだ。AIに尋ねてみると、「暑さが続くと、食草や花も乾燥してしまい、チョウが食べる蜜や幼虫が育つ植物が減少することが、チョウの数に影響を与えている可能性もあります。さらに、チョウの幼虫が成長するためには適度な温度と湿度が必要です。高温が続くと幼虫が育ちにくくなり、成虫のチョウの数が減少する原因になることもあります。」という回答があった。11月にかけて、私の好きな赤銅色の精悍な秋型が昨秋同様に多く見られるかどうか気がかりである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 220mm ISO1600 )
020_240906177 X900 〇舞岡公園 RX10M4.jpg 20.谷戸の案山子
谷戸の田んぼに新しい案山子が立った。ミツバチをテーマにしたなかなか良く作られた案山子だと思う。今年も案山子祭りが行われるが、今週の土曜日9月8日までに作成して、9月14 日(土)~10 月 13 日(日)に人気投票が行われる。今年は暑さのため案山子の作成作業が滞っているのではなかろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 13mm ISO250 )

2024年8月24日

チョウは夏枯れ 箱根湿生花園 ② 2024年8月5日 箱根湿生花園

食虫植物展を見て再び園路を歩く。時刻は11時になった。まず、湿原植生復元区に行って見る。時間が経過してチョウの活動が見られるかと期待したが変わりはない。この日はチョウの撮影は諦めて、花の写真などを撮っていくことにする。
 明るいところにはコオニユリが咲き、散策路を歩くとコウホネの池にはハグロトンボの数が多かった。尻尾を池の水面に付け産卵しようとしている♀もいる。日陰になっているところではレンゲショウマの可愛い蕾も見た。
 1時間ほど園内を歩き、早々に退出した。車に戻って、汗びっしょりになったシャツを着変え、いつもの湿生茶屋に寄って、ノンアルコールビールと蕎麦を食べ、帰路に着いた。

000_240805127s X700 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg
コウホネの咲く池に舞うハグロトンボ 2024年8月5日 箱根湿生花園

020_240805067 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 20.コオニユリ(小鬼百合)-1
湿生復元区に沿った日陰ににコオニユリが咲いていた。オニユリと似ているが、オニユリより小さいからこの和名がある。オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかないのが、両者を見分けるところという。また、コオニユリは実生から6〜8年立たないと開花しない。オニユリはムカゴから3年くらいに開花するそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1000 12mm IS0100 )
021_240805076 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ RX10M4.jpg 21.クサレダマ(草連玉)
7月18日に来た時は蕾が多かったが、この日はよく咲いていた。茎の先端または葉腋(ようえき=葉の付け根)に円錐花序をつけ、多数の花をつける。線状の小さな苞(1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のこと)があり、萼(花の一番外側の、花びらを囲む部分)は深く5裂する。湿原の周辺や沼沢地に生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 155mm IS0100 )
022_240805163 X900 〇箱根湿性花園 シラヒゲソウ Z50 Z105mc.jpg 22.シラヒゲソウ(白髭草)
始めて見た花だった。wikipediaによれば、以前はユキノシタ科ウメバチソウ属に分類されていたが、APG植物分類体系では新設されたウメバチソウ科に分類されるようになったそうだ。和名は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたことに由来する。山地の湿地に生育する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO640 )
023_240805167 X900 〇箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 23.キンロバイ(金露梅) -1
高山帯の植物が植えられているところで咲いていた。wikipediaによれば、「日本では、北海道(夕張山地の崕山(きりぎしやま)・芦別岳・アポイ岳)、本州(早池峰山・焼石岳・船形山・谷川山系・至仏山・八ヶ岳・南アルプス)、四国に分布し、亜高山帯から高山帯の蛇紋岩地や石灰岩地の岩礫地に生育する。アポイ岳では日本ではここだけに分布する高山蝶であり国の天然記念物に指定されているヒメチャマダラセセリの食草になっている。」と記述されていた。また、ヒメチャマダラセセリについて、文化遺産オンラインでは「ヨーロッパ、シベリヤ、中国東北部に分布し、わが国では、アポイ岳のみに隔離分布しているところから遺存種と考えられる。」あった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
024_240805179 X900 ◎箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 24.レンゲショウマの蕾
日陰になっている散策路のわきに、サクランボのような形の何かの蕾を見つけた。始めて見る。ちょっと離れたところに枯れ始めたレンゲショウマの花が咲いていた。これはその蕾であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO220 )
025_240805180 X900 箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 25.レンゲショウマ(蓮華升麻)
日本特産のキンポウゲ科レンゲショウマ属の1属1種の花である。下を向いて咲いていて枯れ始めているが、手で上を向かせて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO160 )
026_240805184 X900 ◎箱根湿性花園 コムラサキ Z50 Z105mc.jpg 26.コムラサキ(小紫)
wikipediaによれば、和名の由来は、紫色の実が美しく、平安時代の作家・歌人で知られる紫式部にちなむ。紫色の美しい実を付けるシソ科ムラサキシキブ属の紫式部の近似種であり、ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキをムラサキシキブといって栽培していることが大半だそうだ。全体によく似ているが、コムラサキの方がこぢんまりとしている。個々の特徴では、コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できるという。この写真の種がコムラサキかムラサキシキブであるか、確信はないが、PictureThisではコムラサキと同定された。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
027_240805187 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 27.ヌマトラノオ(沼虎の尾) よく似た花に、オカトラノオとミズチドリがある。ヌマトラノオとオカトラノオは区別をつけやすいが、ミズチドリとヌマトラノオは遠目では分かり難い。ミズチドリは、ラン科ツレサギソウ属で、ヌマトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属である。ミズチドリは、よく見ると花の形が違うし、葉が細く小さい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
028_240805191 X900 箱根湿性花園 カワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 28.カワラナデシコ(河原撫子)
カワラナデシコはエゾカワラナデシコの変種であり、和名カワラナデシコは、河原に生えて、可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来する。秋の七草のひとつ。日本では本州以西の四国、九州に広く分布する。エゾカワラナデシコのほうは北海道及び本州の中部地方以北に分布する。両者の違いは、花弁の先端部の幅の広さで、エゾカワラナデシコは扇状で先端(爪部)が細裂、カワラナデシコはエゾカワラナデシコより先端(爪部)が細い。花弁の隙間では、エゾカワラナデシコに比べると、カワラナデシコは花弁の間に隙間がある。また、苞の違いでは、エゾカワラナデシコは苞(つとと読み、花あるいは花序の付け根に出る葉)が2対で十字に対生し、細長く先端が尖っているのに対し、カワラナデシコは苞が3~4対で丸みを帯びて先端が尖る(栗みたい)形状だそうだ。この写真では苞が見えない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
029_240805196 X900 ◎箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 29.キンロバイ -2
和名キンロバイは「金露梅」の意で、花が黄色で、梅の花のようであるからつけられた。先に23.でも記したように、高山帯に自生しているが、耐暑性もあるので、平地でも庭園樹として古くから利用され、高山の岩場のような雰囲気が出せる。園芸品種は、英国を中心に海外で100以上が育成されているそうだ。自生地が広く、地域による変異が多いので、園芸品種にもいろいろな系統や個体差が見られ、バラエティー豊かだという。そのうちの一部が日本でも流通している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
030_240805199 X900 ◎箱根湿性花園 キキョウ Z50 Z105mc.jpg 30.薄紫色のキキョウ
薄紫のキキョウが綺麗に咲いていたが、下を向いて咲いていた。そっと指先で持ち上げてお隣にちょっと支えてもらって撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 )
031_240805202 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z105mc.jpg 31.クサレダマ -2
21.ではSONY RX10 Ⅳ で撮ったが、綺麗だったのでマクロレンズでも撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 )
032_240805098t X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ サツマハギ RX10M4.jpg 32.キタキチョウ
キタキチョウだけは園内の至る所で飛んでいた。サツマハギで吸蜜しているところを撮った。ハギ属は、マメ科に含まれる植物の分類では多くの仲間が含まれる。サツマハギはミヤギノハギの亜種として分類されている。先に見たミソハギは、ミソハギ科に分類される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0100 )
033_240805204 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 33.スジグロシロチョウ
ヌマトラノオにスジグロシロチョウが飛来した。左側にはまだ花が開かない花序があるが、それは蕾がより密についていて、オカトラノオのように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
034_240805107 X900 ◎箱根湿性花園 ツチアケビ RX10M4.jpg 34.ツチアケビ(土木通)
何だろうと思った。ツチアケビという。これは実である。wikipediaによれば、「地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸び、高さは1mに達する。秋になると花茎の上部に果実がつき、熟すると長さが10cmにもなり、茎を含めて全体が真っ赤になる。まとまって発生することがよくある。」と記されていた。森林内に生育するラン科植物で、和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、アケビ(アケビ科)とは関係ないそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 16mm IS01600 )
035_240805113 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 35.コウホネの葉に止まるハグロトンボ
コウホネの葉は破れているのが多いが、綺麗な葉にハグロトンボが止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 214mm IS0250 )
036_240805124 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 36.翅を拡げたハグロトンボの♂
ハグロトンボの♂は体色が全体的に黒く、胴は緑色の金属光沢がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 210mm IS0640 )
037_240805132t X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 37.産卵するハグロトンボ
♀は暗褐色だった。トンボのことは素人だが、ネットなどで調べると、ハグロトンボの♀は水面近くの水中植物に産卵する。これは池に生えるコウホネの葉か茎に産卵しているところ。幼虫は1年で成長し、翌年成虫になると推測されている。6、7月に羽化する。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活する。成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まりナワバリをつくるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 136mm IS0320 )
038_240805139 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 38.コオニユリ -2
チョウは現れないのでそろそろ切り上げようと出口に向かって歩く。途中にコオニユリがまとまって咲いているところがあった。黒いアゲハでも何か飛んでこないかと期待したが、その姿は無い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 151mm IS0160 )
039_240805143 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 39.コオニユリ -3
オレンジ色がとても鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 48mm IS0100 )
040_240805211 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 40.コオニユリ -4
マクロレンズで1枚撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
041_240805219 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 41.エゾカワラナデシコ -2
エゾカワラナデシコが多く咲いているところがあった。28.で書いたカワラナデシコとの違いだが、この写真で見るエゾカワラナデシコの方が花の大きさはやや小さい。また、花びらの先端部が細かく分かれているし、先端が細い。また、花弁と花弁の間の隙間が狭い。苞の違いについては確認できなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
042_240805220 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 42.エゾカワラナデシコ -3
ハグロトンボや花の写真を撮り歩いていたら、12時半になってしまった。駐車場に戻って、汗びっしょりのシャツを着替えて、目の前の「湿生茶屋」で蕎麦を食べ、帰路に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )

2024年8月 8日

猛暑の箱根湿生花園 ③ クジャクチョウ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

白土信子さんの書かれた小田原ライブラリーシリーズ2「蝶とあるく箱根」(2001年11月3日初版)を手にし、箱根湿生花園のハンノキでミドリシジミが発生していることを知って、初めて、訪れたのは2005年7月20日だった。その時、ミドリシジミは発生の最盛期だったようで、ハンノキ林では羽化したばかりの複数の個体や、チダケサシやノリウツギで吸蜜する多くの姿を観察することが出来、写真も撮ることが出来た。その後、20年近く経つが、毎年とはいかないまでも2~3年に1回程度はここへ来ている。80歳を超えた高齢者にも、横浜からなら東名高速の御殿場経由で比較的楽に来ることが出来る。はじめのころと比べると、個体数は少なくなっているように思うが、今年もミドリシジミに会うことが出来た。
 さて、一休みして、水分も補給し、11時20分ごろ、再び園内を歩き始めた。
 散策路を歩いていくと、20歳くらいのお嬢さんだったが、お孫さん?と2人でベンチに座っていたご婦人が「クジャクチョウを撮りましたか?」と声をかけて来られたことは本編の①でも記した。そのご婦人も一眼レフを首にかけていた。私は今までここでクジャクチョウを見たことがなかった。前述した白土さんの「蝶とあるく箱根」にも、箱根にいる蝶のリストにクジャクチョウの名は載っていなかった。①でも記したが、私は失礼にも、ぶっきらぼうに「ここにはクジャクチョウはいません」と答えてしまったところ「それがいたのですよ」と言われる。一眼レフのモニターを見せていただくと紛れもなくクジャクチョウが写っていた。「まだ、いると思いますよ」と教えてくださった。

000c_240718341 X700 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg
箱根湿生花園ではじめて見たクジャクチョウ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

049_240718259 X900 箱根湿生花園 RX10M4.jpg 49.園路に咲くヤマユリ(山百合
湿原植生復元区の方へ歩いていくと、ヤマユリの花が咲いていた。まだ、咲き始めのようだ。和名ヤマユリは、山中に生えることからつけられた。大きくて美しい花である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f11 1/1600 9mm ISO320 )
050_240718261 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 50.オオウラギンスジヒョウモン♀ -6
チダケサシの花に飛来した立派なオオウラギンスジヒョウモン♀。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000220mm ISO800 )
051_240718265 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 51.オオウラギンスジヒョウモン♀ -7
翅を開いた。きれいな個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1000 )
052_240718271 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 52.オオウラギンスジヒョウモン♀ -8
今度はこちらを向いてくれた。いろいろな姿を撮らせてくれる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
053_240718273 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 53.オオウラギンスジヒョウモン♀ -9
こんどは右を向いて裏面をお見せてくれた。1頭4態を楽しんだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1250 )
054_240718286s X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 54.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -3
この暑いのに日向に咲く花でよく吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000 37mm ISO320)
055_240718299 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 55.湿原植生復元区のクジャクチョウ -1
カセンソウに真っ黒なチョウが止まって吸蜜していた。クジャクチョウだ。少し時間をかけて撮ろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 160mm IS0400 )
056_240718300t X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 56.湿原植生復元区のクジャクチョウ -2
じっとして吸蜜を続ける。私は箱根湿生花園でクジャクチョウを見るのは初めてである。箱根のクジャクチョウについてネットで検索してみたところ、小田原市入生田にある神奈川県立「生命の星・地球博物館」の神奈川の自然というサイトに、クジャクチョウ=分布は津久井、丹沢、箱根。まれにその他の地域。草地や林の縁に多く、好んでマツムシソウやヒヨドリバナなどの花に訪れる。成虫越冬。幼虫は主にカラハナソウ、ホソバイラクサを食べる=という記述があった。また、いつも拝見している「舞岡公園の自然-2」というサイトの2019年4月5日の記事に、4月4日に撮影された写真とともにクジャクチョウを観察されたことが報じられていた。これはおそらく「迷蝶」であろうと思う。その後舞岡公園でのクジャクチョウのことは聞いていない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 160mm IS0500 )
057_240718308s X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 57.湿原植生復元区のクジャクチョウ -3
しばらくして花から花へと移動する。こういうチャンスを捉えて開翅したところを撮りたいと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
058_240718320 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 58.湿原植生復元区のクジャクチョウ -4
また、カセンソウに止まり、夢中になって吸蜜を始めた。ここまでは真っ黒なクジャクチョウである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0640 )
059_240718326 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 59.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -14
クジャクチョウはなかなか動いてくれない。傍にオオウラギンスジヒョウモンのきれいな♂が飛来した。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
060_240718342t2 X900 ◎箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 60.湿原植生復元区のクジャクチョウ -5 飛翔
信州の高原のクジャクチョウ「は、マツムシソウなどで吸蜜するときは、開翅していることも多い。ところが、ここではカセンソウで吸蜜するときは、いつも翅を閉じている。暑いからだろうか。翅の表側を撮るには、飛んでいるときしかチャンスがない。やっと、チャンスが来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
061_240718343t X900 〇箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 61.湿原植生復元区のクジャクチョウ -6 飛翔
飛び立って、どの花に行こうか不規則な動きをする。鮮やかな色と模様の翅表は残念ながら陰になってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0200 )
062_240718349t X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 62.湿原植生復元区のクジャクチョウ -7 飛翔
少し離れたところに移動したので後を追う。コオニユリに止まるかと思ったが、やはりカセンソウが好みのようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 164mm IS0250 )
063_240718352tm X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 63.湿原植生復元区のクジャクチョウ -8 飛翔 このクジャクチョウは傷のないきれいな個体だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 155mm IS0250 )
064_240718356 X900 ▲箱根湿生花園 クジャクチョウ RX10M4.jpg 64.湿原植生復元区のクジャクチョウ -9 飛翔
約10分間、この1頭のクジャクチョウをフォローしたが、やがて視界から去って行ってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 181mm IS0400 )

2024年7月23日

舞岡公園の状況 2024年6月17日 横浜市 舞岡公園

例年ならまだミドリシジミの♀なども見られる時期である。今シーズン、舞岡公園では平地産ゼフィルスの発生が極めて少なく、平地産ゼフィルス以外のチョウも見かけることが少ない。キマダラセセリやアカボシゴマダラ、キタテハの夏型なども姿を見せても良いが、この日も見られなかった。コムラサキはどうかといそうなところを歩いてみたがいない。キアゲハも見かけない。
 結局この日に撮影できたチョウは、ベニシジミとツバメシジミ、ヤマトシジミだけだった。野に咲く花たちは例年通りに咲いているのだがいったいどうなってしまったのだろうか。
 ベニシジミを相手に露出ブラケットによる撮影を勉強した。

000_240617047 X700 〇ベニ AE+ 舞岡公園 RX10M4.jpg
ヒメジョオンで吸蜜するベニシジミ 2024年6月17日 横浜市戸塚区舞岡公園

001_240617008 X900 舞岡公園 南の丘 付近 RX10M4.jpg 1.ヤマトシジミ
一旦はすっかり刈り取られていた南の丘の草も、また、生えてきている。その中でヤマトシジミが飛んでいた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒220mm ISO1250 )
002_240617010 X900 舞岡公園 カタバミ 南の丘 RX10M4.jpg 2.南の丘
春に刈り込まれた南の丘の草むらは活き活きとと茂ってきた。ヤマトシジミの食草であるカタバミが、黄色い小さな花を咲かせている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/2000秒9mm ISO640 )
003_240617020 X900 舞岡公園 ツバメシジミ産卵 RX10M4.jpg 3.ツバメシジミ産卵 -1
南の丘に咲くアカツメクサ(赤詰草)にツバメシジミが産卵していた。レンゲソウ(ゲンゲ)と似ているが、レンゲソウの花は4月~6月に咲き、アカツメクサはそれより遅れ花期は5~8月である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒43mm ISO640 )
004_240617021tm X900 舞岡公園 ツバメシジミ産卵 RX10M4.jpg 4.ツバメシジミ産卵 -2
前の写真と連写。トリミングした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒44mm ISO640 )
005_240617029 X900 舞岡公園 ツバメシジミ産卵 RX10M4.jpg 5.ツバメシジミ産卵 -3
谷戸の畔道では、まだ花が開かないアカツメクサに産卵していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒218mm ISO250 )
006_240617033 X900 〇舞岡公園 ツバメシジミ産卵 RX10M4.jpg 6.ツバメシジミ産卵 -4
アカツメクサの花期を迎え、ツバメシジミの産卵シーンが多くみられた。他にチョウが飛んでいないので、ツバメシジミばかりが目に付く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/2000秒9mm ISO200 )
007_240617036 X900 〇舞岡公園 ヒメジョオン RX10M4.jpg 7.ヒメジョオン(姫女菀
ハルジオンの花期が終わり、花期が6~10月のヒメジョンに移り変わったようで、ヒメジョオンが元気よく咲いている。原産地はハルジオンと同じく北アメリカで、国立環境研究所の「侵入生物データベースによると、観賞用としてヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)などの名で江戸時代末(1865年ごろ)に渡来,明治初年には雑草化した。虫媒花であり、チョウも好んで飛来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒15mm ISO500 )
008_240617037 X900 舞岡公園 宮田池 RX10M4.jpg 8.コシアキトンボ ♂
私はトンボのことは良く知らない。宮田池の水面から飛び出した草の葉先に、縄張りを監視するように止まっていた。Wikipediaなどを見ると、成熟した♂は腹部の付け根が白色、♀と未成熟のオスは黄色。黒色で、腹の上部だけが白いトンボ。白い部分が空いているように見えるのでこの名がついたそうだ。溜め池などで普通に見られ、池の水面近くを活発に飛び回る。複数個体でなわばり争いをしていることも多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒81mm ISO500 )
009_240617054a X900 ベニ AE  舞岡公園 RX10M4.jpg 9.ヒメジョンにいたベニシジミ 露出ブラケット 1
露出ブラケットで撮ったので、その5コマを見てみる。まず、カメラが判断した適正露出。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒12mm ISO250 )
010_240617054b X900 ベニ AE-  舞岡公園 RX10M4.jpg 10.ヒメジョンにいたベニシジミ 露出ブラケット 2
-0.7段の露出。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒12mm ISO100 )
011_240617054c X900 ベニ AE-  舞岡公園 RX10M4.jpg 11.ヒメジョンにいたベニシジミ 露出ブラケット 3
-1.4段の露出。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒12mm ISO100 )
012_240617055d X900 ベニ AE-+ 舞岡公園 RX10M4.jpg 12.ヒメジョンにいたベニシジミ 露出ブラケット 4
+0.7段の露出。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒12mm ISO400 )
013_240617056e X900 ベニ AE-+ 舞岡公園 RX10M4.jpg 13.ヒメジョンにいたベニシジミ 露出ブラケット 5
+1.4段の露出。このシーンの場合、12.の写真の+0.7段の露出が良いように思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒12mm ISO640 )
014_240617059 X900 〇ベニ 舞岡公園 RX10M4.jpg 14.ヒメジョンにいたベニシジミ -5
背景を入れて撮ろうとしたが、今一つ被写体に近寄れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒27mm ISO500 )
015_240617067 X900 ◎ベニ f3.2 ISO500 舞岡公園 RX10M4.jpg 15.ヒメジョンにいたベニシジミ -6
構図の練習のモデルになってもらった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/2000秒20mm ISO500 )
016_240617069 X900 ◎ベニ 舞岡公園 RX10M4.jpg 16.ヒメジョンにいたベニシジミ -7
露出ブラケットで撮った。このショットはカメラが判断した適正露出。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒198mm ISO500 )
017_240617070 X900 ◎ベニ 舞岡公園 RX10M4.jpg 17.ヒメジョンにいたベニシジミ -8
このショットは前の駒の+0.7段。 ISO感度を上げて調整されている。ベニシジミはこれがベストだったと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒198mm ISO800 )
018_240617071 X900 ◎ベニ 舞岡公園 RX10M4.jpg 18.ヒメジョンにいたベニシジミ -9
これはカメラが判断した適正露出。9.-17.までの写真は、+ー0.7段単位で露出を変えていたが、これを+-0.3段単位でけることもできる。このショットの場合は+0.3段くらいで良いのかと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒198mm ISO800 )
019_240617079 X900 舞岡公園 トモエソウ RX10M4.jpg 19.トモエソウ(巴草)
始めて見る黄色い花に出会った。PictureThisで検索したところ、トモエソウと同定された。Wikipediaでは、「茎は、高さ50-130cmくらいになり、直立し、分枝する」とあるが、咲いているとよく目立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒132mm ISO1250 )

2024年7月19日

蝶が少ない 2024年6月10日 横浜市戸塚区舞岡公園

例年なら、この時期の舞岡舞岡公園は、最もいろいろなチョウたちに会えるシーズンである。5月後半から6月初めにかけて、年によって、また種によって出現数の過多はあるものの6種類いる平地産ゼフィルスも現れる。アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミドリシジミ、ウラゴマダラシジミは、毎年撮影してきた。オオミドリシジミの個体数はあまり多くはなく、最近、ミズイロオナガシジミになかなか会えない。という状況だが、今シーズンはアカシジミ、ウラゴマダラシジミ、ミドリシジミは何とか撮影できたものの、例年に比べると個体数は極めて少ない。ウラナミアカシジミにも不思議と思うほど会えないでいる。
 それ以外のチョウたち、例えば外来種とはいうものの、美しいアカボシゴマダラの春型やゴマダラチョウも姿を見せない。連休明け頃に現れるモンキアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、やクロアゲハ、カラスアゲハも姿を見ない。キアゲハも見ない。年を越してきたウラギンシジミ、ムラサキシジミの姿も見ていない。トラフシジミの夏型は幸運にも開翅しているところを見ることが出来たのが、唯一今シーズンのヒットである。
 コムラサキ、ヒメアカタテハ、アカタテハも見ていない。また、ここ数年はキキマダラセセリの数も極めて少なくなっているようだ。

000_240610012 X700 〇ミドリ 舞岡公園 RX10M4.jpg
やっと1頭見つけたミドリシジミ 2024年6月10日 横浜市舞岡公園

001_240610002 X900 舞岡公園 リョウブ RX10M4.jpg 1.リョウブの花
もみじ休憩所のリョウブが蕾をいっぱい付けている。チョウは現れなくても花は次々と開花していく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 84mm ISO1000 )
002_240610003 X900 ムラサキシキブ舞岡公園 RX10M4.jpg 2.ムラサキシキブ (紫式部)
wikipediaによれば、和名の由来は、紫色に熟す重なり合った実を京では紫重実(むらさきしきみ)とよび、平安時代の女性作家である紫式部に例えたものだというのが通説である。別名に玉紫というのがあり、その紫色をした小さな丸い実から命名したものである。10月ごろには、その紫色の美しい果実が成る。観賞用ににも栽培される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 94mm ISO500 )
003_240610005 X900 舞岡公園 オカトラノオ  RX10M4.jpg 3.オカトラノオ(丘虎の尾)
散策路にオカトラノオが群落になっているところがある。この花はチョウが好きな花で、アサギマダラも飛来することがある。白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していくがまだ花は、ほとんど開いていない。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がるのでこの名がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 50mm ISO800 )
004_240610027 X900 〇舞岡公園  RX10M4.jpg 4.キキョウ(桔梗)
コキョウの花が大きく開いていた。この花にもキアゲハが良く来る。キキョウの花のキアゲハの色の取り合わせがひときわ目立つ。残念ながら、今日はその姿がない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 23mm ISO1000 )
005_240610029 X900 舞岡公園  RX10M4.jpg 5.古民家の裏庭に咲くガクアジサイ
紫陽花の季節である。アジサイというのは、広義にはアジサイ属植物の一部の総称でもある。一般的にはガクアジサイはアジサイの中の一種と思われがちだが、実はガクのない手毬のように咲く狭義のアジサイはホンアジサイという。狭義のアジサイであるホンアジサイは、日本で原種ガクアジサイから改良した園芸品種である。アジサイはガクアジサイが本家なのだ。ガクアジサイの花びらに見える部分が、萼(ガク)の変化したものであるが、それでガクアジサイというのかと思ったら、花の周りの花びらにみえる装飾花の部分が額縁に見えることから額アジサイというのだそうだ。瓜久保に咲くガクアジサイの額は初めは純白であるが、赤紫色に変わっていく。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/2000秒 9mm ISO400 )
006_240610038 X900 キンシバイ 舞岡公園  RX10M4.jpg 6.キンシバイ(金糸梅)
古民家の裏庭ではキンシバイの花が咲いていた。wikipediaによれば、和名は中国名の「金糸梅」に由来し、これは5枚の花弁を梅に、長く突き出た雄蕊を金の糸に喩えたものである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 24mm ISO640 )
007_240610040 X900 舞岡公園  RX10M4.jpg 7.瓜久保の家のガクアジサイ(額紫陽花)?
いままで、このアジサイはガクアジサイと思っていた。このアジサイの花の咲き始めは、花びらに見える額の部分は純白であるが、日が経つにつれ、このような赤紫色に変わっていく。この写真をPictureThisで検索してみるとヤマアジサイと同定した。どうなのだろうか。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.5 1/2000秒 24mm ISO640 )
008_240610042 X900 ヤマハギ 舞岡公園  RX10M4.jpg 8.ヤマハギ(山萩)
マメ科ハギ属の顕花植物で、秋の七草のハギは本種を指す。単にハギともよばれ、ハギといえばヤマハギを表わすこともある。(ウィキペヂア)。キタキチョウやルリシジミの食草である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 58mm ISO1600 )
009_240610046 X900 舞岡公園  RX10M4.jpg 9.ホンアジサイ
これはガクアジサイから品種改良されたホンアジサイである。花びらのように見えるところはすべて装飾花である。白い花は露出が難しい。露出ブラケットで撮影し、白飛びのない画像を選んだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/2000秒 10mm ISO250 )
010_240610052m X900 〇ガビチョウ 舞岡公園  RX10M4.jpg 10.ガビチョウ(画眉鳥)
舞岡公園のどこにでもいるが、ペットとして輸入された個体が、かご脱けにより定着した。外来生物法で特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100にもなっている。中国正式名は画眉という。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1600秒 210mm ISO1600 )
011_240610056 カラタチ X900 舞岡公園  RX10M4.jpg 11.カラタチ(枳殻・枸橘)の実
和名カラタチの名は唐橘(からたちばな)が詰まったものであるそうだ。4月から5月に花が咲いた後、このような球形の実が成る。、秋には熟して黄色くなる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 37mm ISO1600 )
012_240610077 X900 ◎ベニシジミ 舞岡公園  RX10M4.jpg 12.谷戸のベニシジミ -1
とにかくチョウがいない。やっと谷戸のヒメジョオン(姫女菀)で吸蜜するベニシジミを見かけ、谷戸をバックに撮って見た。広角端にして、できるだけターゲットに近づく。空の部分が多く入ると露出はアンダーになりがちだ。露出ブラケットで撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1000秒 9mm ISO125 )
013_240610083t X900 ◎ベニシジミ 舞岡公園  RX10M4.jpg 13.ハルジオン(春紫菀)とヒメジョオン(姫女菀)
ハルジオンとヒメジョオンは判別が難しい。ただ、ハルジオンは4月~6月に咲き、そのあとでヒメジョオンが6月~10月に咲く。ヒメジョオンはハルジオンに比べ花びらが太く密集している。舞岡公園ではハルジオンが咲き終わり、今はヒメジョオンがが咲いている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 9mm ISO100 )
014_240610089 X900 ◎ベニシジミ 舞岡公園  RX10M4.jpg 14.谷戸のベニシジミ -2
谷戸のわきに設けられた水場に設けられた水道栓で、親子が泥を洗い落としていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO100 )
015_240610097 X900 ◎ツバメシジミ 舞岡公園  RX10M4.jpg 15.ツバメシジミ♂
この日は谷戸の道で数頭のツバメシジミを見かけた。♂も、♀もきれいな個体が多かった。この日撮影できたのは、1頭のミドリシジミと、ベニシジミ、ツバメシジミだけだった。チョウの種も個体数も驚くほど少ない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 9mm ISO100 )

2024年7月11日

高速道路翅横線から見えた懐かしい子安漁港を散策 2024年6月7日 横浜市神奈川区

前回、丁度ひと月前の5月7日に柴又・スカイツリー・豊洲「千客万来」 日帰りバスツアーに参加した時の記事をアップした。その時、東神奈川から首都高速の羽横線に入り、間もなく、左下に何とも懐かしさを感じる水路と船溜まりが見えた。この高速道路はよく利用する。自分で運転しているときは決して見ることが出来ないが、この時はたまたま左側最前列の席だった。横浜にこんなところがあるとは知らなかった。あっという間に通り過ぎてしまったが、是非一度歩いてみたいという気になった。
 横浜駅から京浜急行の各駅停車に乗り、子安駅で降りる。観光地ではないので、案内図などはない。海側に行くとすぐ国道1号線に出た。信号を渡って、細い路地に入り更にまっすぐ進むと、高速道路から見えた水路に沿った通りにぶつかった。これが子安浜通りということはすぐにわかった。どうやら水路に架かる常盤橋の近くだ。浜通りを右(東神奈川方面)に歩くと常盤橋があった。常盤橋の上に立つと、水路の対岸には首都高が走る。この水路は入江川という河川なのだ。
 水路に沿って、浜通りを常盤橋から、東神奈川・横浜方面へ歩く。100mほど行ったところに東京湾へ注ぐ水路が直角に分かれていた。そこからさらに100mほど行くと新浦島橋があった。片側2車線の道路になっているが、交通量は多くはない。橋の対岸、つまり東京湾寄りは埋め立て地である。GoogleMapでは、この常盤橋と新浦島橋の中間が子安漁港と示されている。
 新浦島橋を渡ってみた。テクノウェイブ100という大きなビルディングが建っていた。
 再び子安浜通りにに戻り、右へ、つまり鶴見方向に歩く。常盤橋への浜通りには50年前の昔の姿もあった。屋形船も係留されている。
 常盤橋を過ぎて、来るときに第一京浜国道から付き合ったところをさらに200mほど進むと富士見橋があった。福本稲荷神社が祀られていた。そこから最初に子安駅から浜通りに入ってきた路地へ戻り子安駅行った。
 改めて横浜の懐かしさを感じることが出来た僅か1kmにも満たない散策であった。

000_240607013 X700 常盤橋-富士見橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg
入江川の船溜まり 2024年6月7日

常盤橋から、富士見橋 首都高速羽横線 羽田方面を望む

001_240607007 X900 京急子安駅 浜通りへの道 SX620HS.jpg 1.浜通りへの路地 京浜急行を各駅停車しか止まらない子安駅で降り。海へと歩く。第一京浜国道を渡って、目の前の路地をまっすぐ進む。すると正面に浜通りが見えてきた。

Canon PowerShot SX620HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/80秒8mm ISO100 )
002_240607008 X900 常盤橋付近 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 2.生け簀
その近くに写真のようなところがあった。水道の水が勢い良く出ている。右側が海で漁を終えた船が止まるのだろう。どうやら「生け簀」のようだ。この辺りは子安浜と言って、古くから漁業が行われ、江戸時代には幕府に海産物を献上する御菜八ヶ浦の一つとして栄えたそうだ。明治期に入っても名産品の"小安浜のシャコ"をはじめ、江戸前魚介類の供給地として知られたが、急速に近代化していく横浜港の埋め立てなどにより、漁場が失われ、漁業は徐々に衰退した。昭和40年代には漁業権を放棄するに至ったようだ。現在は自由漁業が行われアナゴなどが水揚げされているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO500 )
003_240607010 X900 常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 3.浜通りと入江川第二派川
子安駅からまっすぐ浜通りに出たあたりから、道の反対側の建物の間から、入江川第2派川を眺める。高速道路の上から見たとき運河のように見えたのは、れっきとした川だったのだ。右に見える橋が常盤橋で、川向こうの高速道路は首都高速神奈川1号線(通称羽横線)で右へ行くと横浜、左へ行くと羽田だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO100 )
004_240607017 X900 常盤橋-新浦島橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 4.常盤橋の上から
常盤橋の上に立ち、新浦島橋方面(横浜方面)の船溜まりを眺める。比較的、新しい船が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 18mm ISO110 )
005_240607023 X900 常盤橋-新浦島橋 横浜東漁協 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 5.漁協の建物
浜通りを常盤橋から新浦島橋の方へ歩いていくと横浜東漁業協同組合という建物があった。なかに人影が見える。netで検索してみたが、詳しい情報は得られなかったが活動されているのだと思う。Netでジャーナリストの吉田光宏さんが、グローバルネット2021年2月号に書かれた「第47回 漁業権放棄後も続く自由漁業のアナゴ漁―東京湾・横浜子安浜」という記事を見つけた。その記事によると、横浜東漁業協同組合 常務理事の秋元靖教さんに聞かれた話ということで、子安浜にあった子安浜と西神子安浜の2漁協は、地先の大黒ふ頭、扇島東ふ頭埋め立てに伴って1971年(昭和46年)に漁業権を放棄した。その後合併して現在の横浜東漁協となった。200カイリ問題を契機に79年から漁船や漁具を持っていた人たちが再び自由漁業でアナゴ漁を始めた。オイルショックなどの経済不安もあって、アナゴ漁は漁業者の生計を支えた。漁業権放棄から半世紀が経過し、400人ほどいた組合員は脱退や死去などで数が減り続ける。現在漁に出るのは28人。アナゴ漁をしている漁船は11、12隻だということが記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 )
006_240607026 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 6.のどかな浜通り
子安浜通りは、東側は富士見橋の少し先から、西側(横浜より)は新浦島橋の先あたりまでのことを言う。ここは常盤橋から新浦島橋方面を眺めたところである。浜通り地区は、神奈川区浦島町と子安通1丁目にまたがり、旧海岸線の入江川第二派川に沿って東西に約700mほど細長く伸びる。海岸線はかつて遠浅の砂浜であったが、周辺の埋立てにともない、船溜まりの運河と護岸に沿って小屋が立ち並ぶ現在の姿となっている。のどかなという言葉が適切かどうかはわからないが、平日の午前中、歩く人の姿は無かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 46mm ISO125 )
007_240607028 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 7.海への出入り口
浜通りの入江川(埋め立て前は海)側には、そこから入江川に留てある船に出入りできる構造の建物が長屋のように並んでいた。今はガレージとして利用されているところもある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
008_240607036 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 8.屋形船 -1
屋形船も係留されている。この船は営業しているのかどうかわからなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
> プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
009_240607037 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜  Z50 Z18-140SX620HS.jpg 9.屋形船 -2
海鮮屋形船「うら嶋」「Yokohama PIER4」という文字がみえたので、ネットで検索してみた。「漁師町で仕込んだ料理を囲み、洋上で取る食事。陸上から離れ、日常とは違う空間で、自分を見つめる大切な時間。 仲間たちとの幸せな輪。」 を届けることにより、1990年(平成2年)11月に創業された。ピア・フォー(PIER4)の社名は、 それらの理念に由来し、そして、サウスピア(South Pier/大桟橋)、センターピア(Center Pier/赤レンガ倉庫)、ノースピア(North Pier/みずほ埠頭)の3つの埠頭から形成される横浜における第4番目の埠頭(Pier)となるべく、名付けられましたと解説されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO160 )
010_240607040 X900 新浦島橋から見る-常盤橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 10.新浦島橋から、鶴見方面を眺める
右側を首都高速羽横線が走っている。常盤橋と新浦島橋の間あたり、浜通り沿いだ。この辺りが子安漁港の中心なのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 62mm ISO100 )
011_240607049 X900 新浦島橋上から 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 11.新浦島橋を渡る
新浦島橋を渡って、高速道路の袂から入江川を見ると、何か川面から突き出たものに、鵜(カワウと思う)がとまっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 44mm ISO110 )
012_240607058 X900 新浦島橋から横浜方面 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 12.新浦島橋から横浜方面を見る
新浦島橋から先は歩かなかったが、もう東神奈川に近い。荒木橋が見えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 )
013_240607062 X900新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 13.浜通りを常盤橋方面へ -1 新浦島橋のこと
新浦島橋の海側の入江川第二派川を挟んだ北東側対岸埋め立て地には1990年に竣工した地上18階地下1階の「テクノウェイブ100」が建っていた。郵便局やコンビニも入っている。入江川の海側の埋め立て地の新浦島町は明治40年(1907年)開始された埋め立て工事により造成され、新浦島橋は長い間日本カーボン株式会社などの専用橋として使用されていたが、昭和62年(1987年)に横浜市に移管された。その橋の橋脚、床版の劣化が激しくなり、地震対策の必要性から平成25年(2013年)に架け替え工事をはじめ平成30年(2018年)にこの新浦島橋が開通したという説明版があった。旧橋のレンガ造りの一部が展示されている。再び浜通りに戻り常盤橋の方へと戻った。子安浜通りは何か落ち着きを感じさせる静けさがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO110 )
014_240607063 X900 新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 14.浜通りを常盤橋方面へ -2 Bar of the bay
表現は良くないかもしれないが、浜通りの一杯飲み屋という雰囲気が落ち着く。後ろのビルは新浦島橋の北東側対岸埋め立て地に1990年に竣工した地上18階地下1階の「テクノウェイブ100」だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO110 )
015_240607065 X900 新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 15.屋形船の入口
この屋形船は、今は営業されてないようだ。ホームページを見ると、「当船はこの度臨時休業を2022年2月28日まで延長することを決定致しましたのでのでお知らせいたします。また営業再開につきましては今後の情勢を鑑み、改めてお知らせ致します。」と記されていた。定食屋さんも営んでおられたようだが、食べログによれば、現在、移転・閉店の事実確認が出来ないでいるようで掲載保留となっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒18mm SO100 )
016_240607068 X900 新浦島橋-富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 16.こののぼりは?
ごく普通のお住まいのようだが玄関先に「新鮮刺身」ののぼりが立てられていた。どういうことなのだろうか?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒33mm SO100 )
017_240607069 X900 新浦島橋-富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 17.アナゴ漁の船
常盤橋あたりまで戻ってきた。これから浜通りを富士見橋まで歩く。入江川を見ると、漁船で何か作業をされている人がいた。パイプがたくさん積まれている。これはアナゴ漁の船だと思う。初めて船の上で作業をしている人の姿を見た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒38mm SO100 )
018_240607071 X900 常盤橋から新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 18.常盤橋から新浦島橋方面を見る
一般的なアナゴ漁の方法は、狭い穴の中を好むアナゴの習性を利用して漁獲する。筒の中にイワシなどの餌を入れて、海底に仕掛けておく。筒には「返し」と呼ばれる中が狭くなっているふたがついていて、餌の匂いにつられて筒に入ったアナゴはこの「返し」に邪魔されて外にでることができなくなるというのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒32mm SO100 )
019_240607079 X900 常盤橋から富士見橋 子安 Z50 Z18-140.jpg 19.立派な屋形船
常盤橋から少し先に横浜正義丸(よこはままさよしまる)という立派な屋形船が係留されていた。この船は現在も営業されているに違いない。今年6月に更新されたホームページを見ると、「2022年末に逝去した先代の意志を承継し航海を続けて参ります。屋形船という文化を繋いでいく新たな正義丸を、これからもどうぞよろしく」とあいさつされていた。2024年の乗合船出航スケジュールも書かれていた。ランチプラン、ディナープラン、花火鑑賞プランなどが用意されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒27mm SO100 )
020_240607120 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 20.横浜正義丸の店
船の乗り場は、ここからではなく桜木町乗船場になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒38mm SO320 )
021_240607082 X900 常盤橋から富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 21.古い建物
常盤橋から富士見橋に向かって歩いていくと、山側の家並みが途絶えるところがあって、空き地となったところに写真のような古い、頑丈そうな蔵が建っていた。その奥には古い木造の大きな家屋もあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒24mm SO110 )
022_240607089 X900 常盤橋から富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 22.浜通り 富士見橋付近から常盤橋方面を望む
時刻は11時半。子安浜通りの静けさは変わらない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒68mm SO125 )
023_240607093 X900 富士見橋から常盤橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 23.富士見橋付近の船溜まり -1
手前には目印となるオレンジ色の旗を積んだアナゴ漁船らしき船も見えた。左手が高速羽横線で、先に見える橋げたが青く塗らてた常盤橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒73mm SO100 )
024_240607096 X900 富士見橋から鶴見方面 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 24.富士見橋付近の船溜まり
富士見橋を渡って見た。橋の海側(高速道路側)から山側の船だまりを見る。杭の上に板が張られ、生活の場になっているようなところもある。また係留された船が作業場になっているようなところもあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒26mm SO110 )
025_240607103 X900 富士見橋 福本稲荷神社 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 25.浜通り 福本稲荷神社
富士見橋から第一京浜国道へ向かう道のすぐ右側に「福本稲荷神社」という扁額が架けられていた小さなお社があった。住宅地の一角にある小さなお社である。このあたりは、漁業や屋形船など海で商売をしている人が多く住む町であるが、その安全を祈る稲荷神社だろうか。建立に関する情報は得られなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒37mm SO250 )
026_240607106 X900 富士見橋 福本稲荷神社 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 26.向かって珠を咥える右側の狐
全国に8万社程ある神社のうち、3万社以上が稲荷神社というデータもあるそうだ。両脇に鎮座しているキツネが象徴する。キツネは稲荷神社のの神様ではなく、眷属(家来、従者)だそうだ。稲荷神社は、今では稲作・農業だけでなく、衣食住、家内安全、商売繁盛、厄除など生活全般のご利益があると信仰されている。この右側の狐は、諸願成就の象徴で宝珠を咥えていた。左の狐が巻物を咥えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒37mm SO1600 )
027_240607108 X900 富士見橋 入江川 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 27.富士見橋
富士見橋には入江川と彫られた標識が埋め込まれていた。ここは埋め立てられる前の海に注いでいた入江川の河口付近である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒72mm SO1000 )
028_240607111 X900 富士見橋の先 浜通りの終わり 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 28.入江川 かっての河口
子安浜通りは、富士見橋を過ぎて少し行ったところで行き止まりになっていた。JR横浜線と平行して南に流れてきた入江川は、大口商店街横を通ってここに至るのだ。ここで国道15号線(第一京浜)の入江橋から下流80mで鶴見川へと流れる第一派川と今日歩いた東神奈川方面へ流れ、横浜港に注ぐ第二派川と分派している。ここは埋め立て前は河口である。写真は船溜まりにある船の整備工場のようで、水面まで軌道が敷かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒18mm SO110 )
029_240607119 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 29.浜通りを常盤橋の方へ
そろそろ散策をやめることにして、常盤橋の手前の路地を右に曲がって、京浜急行子安駅へ戻った。まもなく正午になる。道路わきに1台のオートバイが止まっている浜通りは、様子は変わらなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒23mm SO110 )
030_240607124 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 30.京浜急行子安駅
第一京浜国道を渡って、子安駅へ。狭い改札口はここ1か所だけで、改札を通って地下道に下りる。地下道から横浜方面、あるいは品川方面のホームへ上がる。この駅は1905年(明治38年)開業。当初は特急停車駅であったので2面4線の駅構造となり、待避設備が使用開始されたが、1965年(昭和40年) 特急の停車駅が隣駅の神奈川新町駅に変更されたため、特急通過駅となる。現在、当駅 と神奈川新町間は上り線のみ線路が2本ある複単線区間である。これを活用し、ラッシュ時には普通列車と快特または特急が並走することもある。現在の1日乗降客数は7,000人弱で、2022年のデータでは京急線全72駅中62位とのことだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒18mm SO110 )

2024年6月21日

クモガタヒョウモンに再チャレンジ ④ 2024年5月10日 八王子市郊外

さて、何とかクモガタヒョウモンを撮りたいと思い、駐車場の近くに戻ってきた。2時間近く前に思いがけず、クモガタヒョウモンが現れたノアザミが咲くところに行って見た。ノアザミには相変わらず黒いアゲハが吸蜜に来ている。半径50m~60mの範囲を歩き回って、その出現を待つ。
 ノアザミを見ていると背後にオレンジ色を感じた。土手に咲いているハルジオンに2頭飛来していた。吸蜜を始める。あまり、良い背景ではないが、何とか良い写真にしようとシャッターを切った。
 また、ウスバシロチョウの良い写真がなかったので、最後に少し粘ってみたが、芳しくなかった。
 午後2時になった。なんとか、今回の目的も達したので、そろそろ引き上げることにする。目標のクモガタヒョウモンも撮れたし、オナガアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハと言った黒いアゲハたちも撮れた。ミツバウツギの花が終わってしまっていて、諦めていたアオバセセリも現れてくれた。それぞれ個体数も少なくなく、撮影を楽しむことが出来た。

000_240510251 X700 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg
2頭並んでハルジオンで吸蜜するクモガタヒョウモン 2024年5月10日 東京都 八王子市郊外

053_240510241 X900 ◎八王子城跡 カラス RX10M4.jpg 53.ノアザミに口吻を伸ばすカラスアゲハ♂
カメラは駐車場の車の反射光に露出を合せようとして、アンダーになってしまった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 220mm ISO250 )
054_240510254t X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 54.クモガタヒョウモン2頭 -1
駐車場の方を向いてノアザミで吸蜜するカラスアゲハを撮っていると、背後にオレンジ色を感じた。振り返って見るとクモガタヒョウモンがどこからともなく飛んできて、ハルジオンに止まっている。しかも2頭。ノアザミから離れて、クモガタヒョウモンに集中する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 203mm ISO1000 )
055_240510257 X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 55.クモガタヒョウモン2頭 -2
今度は手前の個体にピントを合わせる。2頭とも♂のようだ。♀は遅れて発生してくる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 206mm ISO640 )
056_240510261 X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 56.クモガタヒョウモン2頭 -3
傷一つないきれいな個体である。ヒョウモンチョウの仲間は夏に向かい、まもなく姿を消す。気温が上がってくると、涼しい山地に避暑にいく習性があるからだ。また幼虫は、スミレ(タチスボスミレなどスミレ科の植物)の葉を食べて育つ。だから♀は林の中を飛び回ってスミレの生えているところを探す。目的のスミレを見つけても、その葉に卵を産みつけることは決してしない。というのも、スミレの葉が間もなく枯れてしまうことを知っているからだ。だから♀は、スミレがある近くの木の幹や石に卵を産む。春になると、卵からかえった幼虫は、スミレの新芽まで歩いて行って、その葉を食べて育つ。と「森と水の郷 あきた」http://www.forest-akita.jp/data/konchu/16-hyomon/hyomon.html というサイトに記されていた。秋になると再び姿を見るようになる。秋の舞岡公園でミドリヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンが見られるのも、この習性ゆえである。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 206mm ISO1000 )
057_240510264st X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 57.クモガタヒョウモン2頭 -4
両方の個体にピントを合わせようと位置を変えてみたが、そのポジションを得るのは無理だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 205mm ISO800 )
058_240510282m X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 58.クモガタヒョウモン♂ -1
ハルジオンの花は虫たちが好きな花なのだ。カメムシも来ている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 203mm ISO1000 )
059_240510288t X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 59.クモガタヒョウモン -2
これは別の個体である。一瞬近くのハルジオンの花に来た。裏面から撮れた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 206mm ISO3200 )
060_240510295 X900 ◎八王子城跡 クモガタ RX10M4.jpg 60.クモガタヒョウモン♂ -3
この時3頭のクモガタヒョウモンがここにいた。アオスジアゲハの姿も左下に見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/2000秒 206mm ISO250 )
061_240510396 X900 ◎八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 61.クモガタヒョウモン♂ -4
カメラを105mmマクロレンズを付けたNikon Z50 に持ち替えて撮る。良い位置で吸蜜を始めてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO500 )
062_240510401 X900 ◎八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 62.クモガタヒョウモン♂ -5
一旦クモガタヒョウモンは姿を消してしまったが、再び5分ほどして、今度は撮影しやすいハルジオンに止まってくれた。チャンスと思い、マクロレンズで撮っていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO200 )
063_240510406 X900 ◎八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 63.クモガタヒョウモン♂ -6
裏面後翅の灰色を帯びた黄緑色の雲のようにぼやけた模様が和名「雲形」の由縁である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO220 )
064_240510416 X900 ◎八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 64.クモガタヒョウモン♂ -7
背景もきれいにぼけてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO250 )
065_240510418 X900 ◎八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 65.クモガタヒョウモン♂ -8
ハルジオン(春紫菀)の花が輝く。ちょっと露出を引っ張られてしまった。wikiprdiaによれば、ハルジオンは、キク科ムカシヨモギ属に分類される多年草の1種で、北アメリカ原産で、日本では帰化植物となっている。ヒメジョオンと共に、道端や空地でよく見かける雑草である。標準和名はハルジオンであるが、植物学者の牧野富太郎が、同類のヒメジョオンとの類似からハルジョオンの名が普及している、としているとしているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO180 )
066_240510422tm X900 ▲八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 66.クモガタヒョウモン♂ -9
一旦離れて、また違うハルジオンの花に止まる。そして、また、飛び立つ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 )
067_240510425t X900 〇八王子城 クモガタ Z50 Z105mc.jpg 67.クモガタヒョウモン♂ -10
今回は最後になって、目的であったクモガタヒョウモンを十分撮ることが出来た。午後2時近くになっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f4.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
068_240510433 X900 ◎八王子城 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 68.ウスバシロチョウ -1
最後にウスバシロチョウをもう少し撮っておきたいと思って探すが、ほとんど飛んでいない。発生初期には午前中は♂が♀を求めて飛びまわり、なかなか止まらない。昼過ぎになると、ハルジオンなどの花に止まって吸蜜する時間帯になる。ところがこの時期になると、♀ばかりと言ってよいほど♀が多くなり、午後になると、下草に止まるようになる。見つけにくい。産卵行動は草の茂みに潜り込むように這い回り、枝や枯葉に産み付けるそうだ。気に入らないと少し翔んで、また草の下に潜り込むという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f4.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
069_240510436s X900 ◎八王子城 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 69.ウスバシロチョウ -2
この個体は比較的きれいな♀だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
070_240510443ts X900 ◎八王子城 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 70.ウスバシロチョウ -3
前の写真と同じ個体である。さらに近づいて撮った。これから産卵行動が始まるのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
071_240510439 X900 ◎八王子城 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 71.ウスバシロチョウ -4
産卵行動は確認出来ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
072_240510444t X900 ◎八王子城 ウスバシロ Z50 Z105mc.jpg 72.ウスバシロチョウ -5
横に回って見ても産卵行動は確認できなかったが、何時も見るのと違うウスバシロチョウの姿を見ることが出来た。これで、この日の撮影を終え、駐車場に止めている車に戻る。満足すべき1日だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )