Travelアーカイブ: Studio YAMAKO

2025年4月12日

2025年3月8日~10日 京都散策 ③ 霊山本廟、清水坂・三年坂・二年坂 八坂神社 2025年3月9日 京都市

二日目を迎えた。今日は午前中に霊山本廟(りょうぜんほんびょう)へお詣りに行く。
 興正寺には、もう一か所本山興正寺というのがある。今は、それぞれ、霊山本廟と本山興正寺と別の呼びかたをしている。本山興正寺(京都市下京区)のホームぺージを見ると、そのなかに霊山本廟というページがあり、霊山本廟は本山興正寺に含まれている。そして、「霊山本廟は宗祖親鸞聖人のご廟所で、全国の興正派門信徒のご遺骨をお納めするところでもあります。」と記述がある。霊山本廟は本山興正寺の廟所としての位置づけになっている。
 一方、霊山本廟をwikipediaで検索すると、「1876年(明治9年)、興正寺が浄土真宗本願寺派から独立し、真宗興正派を結成する。これに伴い、この地(京都市東山区)に宗祖のご遺骨を納め、本廟とし、歴代門主の墓所、門末の納骨所として境内を整備してきた。1985年(昭和60年)には個別納骨壇を備えた浄華堂を開設」と解説されている。」とあった。

 霊山本廟で娘婿の両親の位牌にお参りをし、少し下って、清水坂を右に、三年坂を下りる。凄い人だ。そのまま二年坂をパーク・ハイアット 京都(ホテル)のところまで来た。かみさんと娘は、ここで瀬戸物屋に入ってなかなか出て来ない。
 ここから西へ進み、八坂神社にお参りした。境内を抜け、四条通りでタクシーに乗って四条大橋を渡ったところの東華菜館で昼食にした。

000_250309140 X700 〇陶器 中谷 G7X.jpg
二年坂を楽しむ着物姿の外国人女性 2025年3月9日 京都市

039_250309106 X900 興正寺 親鸞像 G7X.jpg 39.霊山本廟(りょうぜんほんびょう) 親鸞聖人像
霊山本廟の本堂へ上がる手前に鐘楼があり、そこに親鸞聖人の像が立っている。また、霊山本廟には、墨染めの袈裟を着け、首に白い帽子を巻いて数珠を持ち、膝前に柄の下が二股の杖を置いている様子が描かれている親鸞聖人の肖像画が安置されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 12mm ISO200 )
040_250309103 X900 興正寺 本廟 G7X.jpg 40.親鸞聖人 御廟
ここに親鸞聖人の遺骨が納められている。「当山は真宗興正派(本山興正寺)の別院で、宗祖親鸞聖人のお骨が納まる本廟(御廟屋)であり、また全国門信徒の納骨場所である。この地は釈迦が初めて説法されたインドの霊鷲山に似ているところから霊山といわれ、法然上人が別時念仏を修せられたところでもある。境内には、京都の近代画家 菊池契月・養父の菊池芳文亮画伯の墓・勤皇の志士三國大学の顕彰碑などがある。 霊山興正寺別院」という札があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO125 )
041_250309107 X800 産寧坂 G7X.jpg 41.三年坂を振り返る
三年坂は清水寺の参道である清水坂から、北へ石段で降りる坂道である。霊山本廟を辞し、清水坂から三年坂の賑やかな道を下りて来た。振り返ると観光客でいっぱいである。大同3年(808年)に開けたことから「三年坂」の名がついたという伝説もあるそうだ。三年坂は産寧坂とも呼ばれる。清水寺にある子安観音へ「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願するために登る坂であることから「産寧坂」と呼ばれるようになったという説が有力とのこと。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 34mm ISO125 )
042_250309118 X900 〇産寧坂 G7X.jpg 42.二年坂
三年坂から、起伏のある緩い石畳の坂道の二年坂へ続く。両側には土産物屋などいろいろな店が並ぶが、スターバックスの看板もあった。産寧坂(三年坂)の手前にある坂という意味で、二寧坂ともいう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 18mm ISO125 )
043_250309124 X900 二寧坂 G7X.jpg 43.着物姿で記念撮影する外国人観光客
二年坂を高台寺の方へ歩いて行くと、右側に、人通りのない良い道があった。左側の塀はパーク・ハイアット京都(ホテル)だったと思う。そこで、日本人女性を含む(?)着物姿の外国人女性グループが記念写真を撮っていた。カメラマンは2名の男性だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 21mm ISO125 )
044_250309130 X900 二寧坂 G7X.jpg 44.日本人女性も着物で散策
上手に着付けが出来ていると思ったのだが、ただ、足元を見るとスニーカーだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 24mm ISO125 )
045_250309131 X900 二寧坂 G7X.jpg 45.せともの屋
ここは高台寺中谷という瀬戸物屋さんである。このお店は、かみさんと娘が好み、前回に来た時も何か買い求めている。今回も店の中に入ってしまい、なかなか出て来ない。瀬戸物が飾られているショウウィンドーに通りの様子が写る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
046_250309133 X900 ホテルパークハイアット京都 G7X.jpg 46.ホテル 「PARK HYATTO KYOTO」
瀬戸物やさんの前に、立派なホテルのエントランスがあった。門の前にいたホテルの女性に「写真を撮らせていただいて良いですか」とお声がけして撮らせてもらった。HPを見ると「パーク ハイアット 京都は、文化との共鳴に喜びを感じる世界中の旅慣れたお客様のための「ラグジュアリー ゲストハウス」です。京都市内最大の伝統的建造物群保存地区に溶け込むホテルからは京の街並みを一望し、京文化とパーク ハイアットのエレガンスが融合した体験を提供します。」と紹介されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
047_250309324 X900 三寧坂 Z50 Z18-140.jpg 47.二年坂を振り返る
ホテル 「PARK HYATTO KYOTO」のある所から二年坂を振り返る。ここで問題が・・・。この写真はNikon Z50で、この日初めて撮った写真である。画像が粗いのにお気づきと思う。ここまでショルダーバックに入れていて、初めてここで取り出した。ところが、移動中にショルダーバッグの中で、設定ダイヤル・ボタンが動いてしまい、知らないうちにf32・1/4000秒・ISO感度は(最高ISO 51200、さらにHi1=ISO 51200の2倍増感、Hi2=4倍増感)の設定になってしまっていた。その後もシャッタースピードは1/4000に固定され、絞りもf22より明るくならず、あとはISO感度のみで露出を合わせようとカメラが働いた。従って、ほとんどのショットでISO感度はHi1かHi2になってしまっていた。大失敗で恥ずかしい。前の日は、建仁寺でZ50を使ったが、シャッタースピード低速限界設定 1/500秒のプログラム設定で撮影できていた。撮影を始める前に設定がどうなっているかの確認を必ずしなくてはいけない。同じシャッターチャンスは二度とない。次の日も確認せずに撮っていったので、同様の失敗作の連続だ。かってながら、今日、明日のZ50で撮影したショットはデータを書き入れないことにする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
048_250309333 X900 二寧坂 Z50 Z18-140.jpg 48.園徳院三面大黒天
二寧坂~高台寺~ねねの道~下河原~円山公園~八坂神社へと、歩く道は観光客にとって良い観光コ-スになっている。ここは下河原と言われる辺り。三面大黒天という幟が目に付いた。ここは圓徳院というお寺だろうか?甘味処「乃あん」と、京ゆば料理「羽柴」という提灯が門に架けられていた。中には入らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
049_250309335 X900 鉄道先駆者 Z50 Z18-140.jpg 49.鉄道先覚者 谷暘卿(たにようけい)先生墓所 月眞院
ねねの道を八坂神社の方へ歩いていると、右手に「鉄道先覚者 谷暘卿(たにようけい)先生墓所」という小さな石碑が目にとまった。ちょっと鉄ちゃんウイルスに感染している私には少々気になった。ネット検索していくと、谷暘卿は文化14年(1817年)10月5日、丹波船井郡の郷士の子として生まれ 後に京都で産科・眼科を開業。明治維新後は、1870年に新橋から横浜間の鉄道建設建白書を提出したことで、鉄道先覚者と呼ばれた。明治18年に69才で亡くなられ 高台寺塔頭の月真院に埋葬された。石碑はその月眞院の前にあった。国鉄時代には、この月眞院で安全祈願祭が行われていたそうで、鉄道にゆかりの深いお寺とも言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
050_250309338 X900 ねねの道 Z50 Z18-140.jpg 50. 岡林院(こうりんいん)入り口
岡林院は豊臣秀吉と北政所(ねね)ゆかりの高台寺の塔頭寺院として、1608年久林元昌禅師によって創建された。ねねの道の東側、奥まったところに丸窓が見えた。趣のある風情である。この円窓の横に入口があるが、丸窓下には「三地蔵」が並んでいる。岡林院は通常は非公開であり、この静けさが保たれているのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
051_250309341 X900 八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 51.八坂神社 石鳥居と南楼門
岡林院の先を左に曲がって下河原通りにでると、右側に八坂神社の石鳥居と南楼門が見えた。ここから八坂神社に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
052_250309344 X900 八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 52.RISTORANTE ITALIANO CHIMERA
南楼門の手前右側から、着物姿の外国人観光客のグループが出てきた。そこはリストランテ キメラというイタリアン レストランだった。こんな店もあるのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
053_250309348 X900 八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 53.八坂神社 南楼門
南楼門から八坂神社の境内に入った。ここから入ると正面に舞殿があり、その後ろに本殿がある。八坂神社は、通称として祇園さんや八坂さんとも呼ばれ、祇園祭(祇園会)の胴元としても知られる。創建は、斉明天皇2年(656年)と伝えられているが貞観18年(876年)という説もあるそうだ。(明るかったので、このファイルは、f22 1/4000秒、ISO22800で撮れていた。)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
054_250309348 X900 八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 54.八坂神社 舞殿と本殿
右側にあるのが舞殿(ぶでん)で左側が本殿だ。舞殿は重要文化財。本殿は国宝で承応3年(1654年)に徳川家綱により再建されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
055_250309353 X900 八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 55.八坂神社の紅梅
梅の木の本数は多くは無いが、ちょうど見頃だった。白梅もあったと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
056_250309362 X900 〇八坂神社 Z50 Z18-140.jpg 56.犬の散歩
八坂神社の西楼門の石段を下りた東大路通に、カッコいい愛犬を連れた方がいた。「写真を撮らせてくださいと」とお願いして撮った。大型犬の一覧(43犬種)というサイトで調べたところ、バーニーズ・マウンテン・ドックだと思うが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
057_250309364 X900 南座 Z50 Z18-140.jpg 57.南座
八坂神社の前の信号を渡り、四条通でタクシーに乗り、四条大橋まで行き、昼食を予定している東華菜館へ行った。四条大橋の手前の交差点で信号待ちした時に撮った写真。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

2025年4月 9日

2025年3月8日~10日 京都散策 ② 建仁寺 本坊拝観 「プレバト展」 2025年3月8日 京都市

西来院を退室し、次に本坊、方丈を拝観した。雲龍図や本坊中庭など見どころがあり、方丈の襖絵も現代の作品ながら、立派だった。法堂の雲龍図も迫力があった。建仁寺がこんなに立派なお寺だったと改めて認識した。

 3時半に建仁寺を後にして、タクシーで四条河町まで出て、高島屋に寄った。そのわけは、かみさんがテレビで人気がある「プレバト展」をやっていることを知って、是非行って見たいと言っていたからだ。会場は予想以上に混んでいた。20分ほど並んで待って入場した。

 ホテルへはぶらぶらと歩いて帰った。この日は12,000歩ほど歩いている。夕食は、焼き肉やを予約してくれていた。

000_250308244 X700 〇建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg
建仁寺 本坊中庭 潮音庭 2025年3月9日 京都市

023_250308235 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 23.西来院の前
西来院から出てきて、次は本坊や方丈、そして法堂の双龍図を拝観、見学しようとその受付へ行く途中、外国からの観光客数人が、何やら立ち話をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 26mm ISO320 )
024_250308242 X900 〇建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 24.建仁寺 本坊中庭 潮音庭 -1
本坊正面あから、拝観料一人800円をお納めして、靴を脱いで上がった。建仁寺の開山は栄西、開祖は源頼家。建仁2年(1202年)の創建で、寺名は年号からつけられている。京都で最も古い禅宗のお寺だそうだ。本坊・方丈・法堂が拝観可能だった。まず本坊中庭の潮音庭を見る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 26mm ISO900 )
025_250308246 X900 建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 25.建仁寺 本坊中庭 潮音庭 -2
潮音庭は近代庭園で高台寺の円徳院(圓徳院)の名勝庭園の修復に関わった作庭家である北山安夫氏によるものだそうだ。中央に三尊石その東には座禅石、廻りには紅葉を配した枯淡(俗っぽさや欲気がなく、あっさりとしている中に深い味わいを感じさせること)四方正面の禅庭であると説明されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 45mm ISO2000 )
026_250308248 X900 〇建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 26.建仁寺 小書院の襖絵 「舟出」
建仁寺は、俵屋宗達の傑作、国宝「風神雷神図屏風」を所蔵することで知られる。方丈の「雲龍図」や、法堂の天井画「双龍図」と、迫力満点の作品がある。「開山栄西禅師八百年大遠諱慶讃事業(2014年)の一環として、染色作家の鳥羽美花氏(京都市立芸術大学大学院修了)によって描かれた小書院の襖絵「舟出」。青が強烈なインパクトを放つ。もう一点、モノトーンの「凪」という作品とともに、それぞれ8面にわたり水辺の風景が描かれ、奥行きのある壮大な作品だった。なお、「風神雷神図屏風」「雲龍図」は京都国立博物館に寄託。建仁寺では、高精細複製画を展示している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5.6 1/100秒 91mm ISO6400 )
027_250308250 X900 建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 27.建仁寺 納骨堂「霊照堂」 -1
方丈から北の方に納骨堂が見えた。「霊照堂」という扁額が見える。この右奥に安国寺恵瓊(戦国時代の僧で、毛利家→豊臣秀吉につかえ、大名にとりたてられたが、最後には、石田三成・小西行長と共に首をはねられた。)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 27mm ISO1000 )
028_250308252 X900 〇建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 28.建仁寺 納骨堂「霊照堂」 -2
方丈は「慶長4年(1599年)に恵瓊が安芸の安国寺から移建したもので、銅板葺の屋根は開山栄西禅師800年大遠忌を機に建立時の"こけら葺き"に戻された。写真はその方丈の北西側の廊下から撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO640 )
029_250308258 X900 〇建仁寺 宗務本院 Z50 Z18-140.jpg 29.「雲龍図」 建仁寺方丈
方丈には、桃山時代の海北友松(かいほうゆうしょう)が描いたこの「雲龍図」のほか、「竹林七賢図」、「琴棋書画図」、「山水図」、「花鳥図」の襖絵は重要文化財、そして俵屋宗達筆の屏風風神雷神図(国宝)や有名であるが、本物は京都国立博物館に寄託されていいる。その複製画が置かれ拝観することができる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/40秒 18mm ISO6400 )
030_250308264 X900 〇建仁寺 法堂天井画 双龍図 Z50 Z18-140.jpg 30.「双龍図」 建仁寺法堂
「大遊苑」(だいおうえん)という方丈の南側の庭を見ながら「双龍図」 を見に法堂へ行った。、建仁寺法堂は古くより龍は描かれず素木とされてきたが、小泉淳作画伯ににより、建仁寺創建800年を記念して、2002年(平成14年)4月に奉納された、この双龍図が創建以来初めての天井画となった。小泉鎌倉画伯は建長寺法堂の天井画「雲龍図」も制作している。また、奈良・東大寺本坊の襖絵の制作でも知られているというう。「双龍図」は阿吽の口をした2匹の龍が、天井いっぱいに描かれ、畳108枚分に相当する大きさで、縦11.4m、横15.8mの広さがあるそうだ。迫力のある天井画だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/13秒 18mm ISO6400 )
031_250308273 X900 〇建仁寺 〇△□乃庭 Z50 Z18-140.jpg 31.「〇△□乃庭」
法堂の「双龍図」の拝観を終え、靴を脱いだ受付に戻ってきて、改めてこの庭に気が付いた。「〇△□乃庭」という。案内書には、庭「単純な三つの図形は宇宙の根源的形態を示し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)水(〇)火(△)で象徴したものとも言われる」書かれていた。この庭が〇△□に見えるというが、〇と□はともかくとして、△は判らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO1100 )
032_250308276 X900 プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 32.「プレバト展」
「プレバト!!」は、2012年10月11日から、TBS系列の毎日放送(MBS)され、毎週木曜日の夜7時から1時間、放送されているバラエティ番組でらう。なかなか人気のある番組で我が家でも見る機会が多い。京都へ来る前にかみさんが、京都の高島屋で「プレバト展」をやっているので見に行きたいと言っていた。 建仁寺の拝観を終え、たまたま、目の前で先客が下りたタクシーに乗り、四条河原町へ向かった。1階入り口には看板が立てられていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/320秒 18mm ISO6200 )
033_250308277 X900 〇プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 33.「プレバト展」 会場
「プレバト展」会場の7階へ上がると、列が出来ていた。凄い人気だ。会場も込み合い入場者を制限していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO5600 )
034_250308298 X900 〇プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 34.「プレバト展」 俳句 -1
俳句はプレバトの定番である。会場には短冊で春夏秋冬それぞれの作品と、新年の句の作品が展示されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/200秒 18mm ISO6400 )
035_250308295 X900 〇プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 35.「プレバト展」 俳句 -2 夏井先生との撮影スポット
教職を辞し、1988年に俳人・黒田杏子に師事しながら、自宅のある松山を拠点に、俳句を本格的に手掛け始めた夏井いつき先生は人気がある。「70点満点+α」で査定し、70点以上で「才能アリ」、69〜40点で「凡人」、39点以下で「才能ナシ」と判定する。会場にはこんなPHOTO SPOTが設けられていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/250秒 18mm ISO6400 )
036_250308300 X900 〇人気の色鉛筆絵 プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 36.「プレバト展」 人気の水彩画、鉛筆画
会場で人気があったのは水彩画と鉛筆画だった。人垣ができていて、会場混雑の因となっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f4.2 1/50秒 34mm ISO6400 )
037_250308304 X900 〇人気の色鉛筆絵 プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 37.「プレバト展」 人気の水彩画、鉛筆画
作品を見入っている入場者は、絵画教室に通っている人も多いのだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/200秒 24mm ISO6400 )
038_250308306 X900 〇人気の色鉛筆絵 プレバト展 高島屋 Z50 Z18-140.jpg 38.「プレバト展」 先生のお手本br 野村重存(のむら しげあり)画伯は、水彩画、鉛筆画、色鉛筆画などの作品を多く発表している。プレバトでは、水彩画査定コーナーに出演している。多摩美術大学大学院を修了して、多摩美術大学非常勤講師を務めている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f3.8 1/250秒 24mm ISO6400 )

2025年4月 5日

2025年3月8日~10日 京都散策 ① 鴨川から建仁寺へ 2025年3月8日~10日 京都市

娘婿の両親が眠る京都の興正寺へ墓参りをするため、今年も家族で京都へ行くことになった。墓参りは翌日の午前中に予定されていた。
 京都へはいつものように、私たち夫婦は「ひかり」に乗った。3割引きになるのは大きい。
 数日前に雪が降った。関が原を越えたあたりで新幹線の車窓から進行方向右側に見える伊吹山は、きっと雪を被っているに違いないと期待していたところ、どんよりしていた空に青空が見えてきた。

 京都駅着は11時37分である。娘たちは、11時39分着の「のぞみ」で来る。京都駅のホームで合流した。
 京都駅からタクシーで、四条烏丸のホテルへ入った。ロビーは外国人観光客で一杯で、娘の主人がチェックインをしてくれる間も座る椅子もない。
 チェックインをして、そのまま荷物を預け、娘が行きたいという、栗のモンブランを目の前で作ってくれる「沙織」という店に歩いて向かった。店は木屋町通りと鴨川の間にあった。どうやらこの日の昼飯は、ここの和栗菓子のようだ。
 松原橋で鴨川を渡ってぶらぶらと歩き、建仁寺を参拝した。建仁寺は祇園の花見小路通りから北門の前まで行ったことはあるが、参拝したことはない。この日は反対側の勅使門側から入った。
 建仁寺では、1月10日~3月18日の間、その塔頭である再来院の冬の非公開文化財特別公開が開催されていた。事前に婿殿が調べてくれていたのだ。江戸時代前期に造られた「蘭渓道隆坐像」を祀られている、方丈の天井には、迫力ある「白龍図」が描かれていた。次に建仁寺の法堂、本坊、方丈を拝観した。雲龍図や本坊中庭など見どころがあった。建仁寺がこんなに立派なお寺だったと改めて認識した。

 3時半に建仁寺を後にして、タクシーで四条河原町まで出て、高島屋に寄った。そのわけは、かみさんがテレビで人気がある「プレバト展」をやっていることを知って、是非行って見たいと言っていたからだ。会場は予想以上に混んでいた。20分ほど並んで入場した。

 ホテルへはぶらぶらと歩いて帰った。この日は12,000歩ほど歩いている。夕食は、焼き肉屋を予約してくれていた。

000_250308073 X700 建仁寺へ 松原橋から鴨川 G7X.jpg
松原橋から鴨川上流を眺める 2025年3月8日 京都市淀川松原橋

001_250308007 X900 〇伊吹山 車窓より G7X.jpg 1.新幹線車内から見る伊吹山 -1
伊吹山の辺りは3日ほど前にかなりの雪が降った。雪を被った伊吹山は見たことがないので、見てみたかった。出かけるころはどんよりと曇っていたが、関が原にかかる辺りから晴れ間が見え始めた。この写真は米原の辺りだろうか?雪を被った伊吹山を見ることが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
002_250308011tm X900 〇伊吹山 車窓より G7X.jpg 2.新幹線車内から見る伊吹山 -2
伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境を南北に走る伊吹山地の主峰(最高峰)で、標高1,377 m。新・花の百名山、一等三角点百名山、関西百名山、近畿百名山、ぎふ百山の1つなどに選定されているそうだ。1965年(昭和40年)に伊吹山ドライブウェイが開通すると、9合目まで容易に上がれるようになり山頂部は観光地化した。伊吹山頂草原植物群落が、国の天然記念物に指定されている。是非一度、行って見たいところである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 9mm ISO160 )
003_250308013 X900 ホテル日航プリンセス京都 G7X.jpg 3.ホテルのロビーは外国人観光観光客が占拠
四条烏丸のホテルに着いた。聞き及んでいるが、外国からの観光客が多い。皆さん大分お疲れの様子だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/640秒 9mm ISO3200 )
004_250308020 X900 〇仏光寺 G7X.jpg 4.仏光寺 阿弥陀堂
チェックインをして荷物を預け、街へ出かける。高辻通りを東へ歩いて行くと、仏光寺という大きなお寺があった。高辻通りに面した車両用の通用門から入ってみた。ここは、wikipediaによると、真宗佛光寺派の本山の寺院。山号は渋谷山(汁谷山)。本尊は阿弥陀如来。京都渋谷(しぶたに)に寺基があった頃(1300年代後半 - 1400年代前半)は、同じ浄土真宗の本願寺を遥かにしのぐ勢力があったそうだ。菩提寺の興正寺とも関連があるようだ。この阿弥陀堂には、本尊の阿弥陀如来や親鸞聖人が崇めた聖徳太子の像などが安置されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO125 )
005_250308022 X900 〇仏光寺 G7X.jpg 5.仏光寺 大師堂
境内も広い。これは大師堂で、内部須弥壇上に佛光寺を開いた親鸞聖人の坐像、両脇壇に京都を拠点として真宗の教えを西日本一帯に広めた了源上人の絵像とを安置されている。大きなお堂だ。両脇の灯籠も大きい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 9mm ISO125 )
006_250308036 X900 高辻通X富小路通 パン屋かなきょう G7X.jpg 6.高辻通りのパン屋
Bread Maker KANA-KIYO という名前のパン屋があった。ちょっと小腹が空いているのでどれも上手そうに見える。後でホテルで食べようと「マシュマロ食感のクリームパン」というのを買い求めた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
007_250308041 X900 〇高辻通 高瀬川 G7X.jpg 7.高瀬川
更に東へと歩く。鴨川の手前に風情のある高瀬川が流れていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )
008_250308044 X900 高辻通 高瀬川 高辻橋 梅とメジロ G7X.jpg 8.梅とメジロ
高瀬川に面して梅が植えられていた。日があたって暖かい。メジロが来ていた。(右上の枝に)

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 37mm ISO125 )
009_250308051 X900 〇淀川沿いのCafe 沙織 G7X.jpg 9.和栗専門の菓子店「沙織」
高瀬川を渡って、木屋町通りを少し行って、右側にこの店があった。娘がここのモンブランを食べてみたかったらしい。ホームページによると、ここのモンブランは、「オリジナル搾り機から紡ぎ出された和栗を折り重ねて作るこだわりの逸品で、風味豊かな味わいと、まろやかな口当たりが楽しめます。」と謳われている。搾る段になると「お写真をどうぞ」ということになった。美味しかった。この日の昼食はこれでよい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 37mm ISO3200 )
010_250308066 X900 淀川沿いのCafe G7X.jpg 10.鴨川を眺めながらコーヒーを
食後のコーヒーが飲みたくなった。木屋町通りから、いかにも京都らしい細い路地を15mほど入ると「 KAWA CAFÉ」という喫茶店があった。ここも予定に入っていたようだ。鴨川を眺めながら食後のコーヒーを飲む。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO1250 )
011_250308062 X900 淀川沿いのCafe G7X.jpg 11.KAWA CAFÉ
この店は食事も出すようだ。この時間はコーヒーを頼んでいる人が多かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 17mm ISO125 )
012_250308071 X900 建仁寺へ 松原橋 G7X.jpg 12.松原橋
木屋町通りから松原通に入る。鴨川に架かる松原橋のたもとには、丸写しであるが、次のような由来が描かれていた。「松原通は平安時代の五条大路であり、当初は嵯峨天皇の勅命により橋が架けられたともいわれる。清水寺の参詣道でもあったことから、人の往来が多く、大変賑わった都の目抜き通りであった。元来,この地に架かっていた橋が五条橋であり、通りの両側に見事な松並木があったことから五条松原橋とも呼ばれていた。安土桃山時代,豊臣秀吉が方広寺大仏殿の造営に当たり,この地に架かっていた橋を平安京の六条坊門小路(現在の五条通)に架け替え,五条橋と称した。そのため,この地の橋の名前からは「五条」が外れ,以後,松原橋と呼ばれるようになった。この通りは、歴史的・伝承的に話題が豊富である。伝説に謳われる牛若丸と弁慶の決闘,「京の五条の橋の上」は,当地のことを指す。また、この橋を東へ進むと清水寺に行き着くが、途中、冥界へ通じると言われる井戸で有名な六道珍皇寺がある。現在架かる橋は、昭和10年(1935年)鴨川の大洪水による倒壊流失後に架け替えられたものである。」

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 9mm ISO125 )
013_250308074 X900 〇建仁寺へ 松原橋から鴨川 G7X.jpg 13.松原橋の上から
鴨川沿いには、「本家たん熊」などの料亭が並ぶ。入口は高瀬川側になる。本家筋の「本家たん熊」は1928年(昭和3年)に創業者である栗栖熊三郎の長女が継承しているそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 15mm ISO125 )
014_250308085 X900 建仁寺 G7X.jpg 14.建仁寺の南側から
松原通をまっすぐ進み、建仁寺の南側に当たる勅使門の先から左へ境内に入った。梅を撮った写真の背景にぼやけて見えるのは山門である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 26mm ISO125 )
015_250308086 X900 建仁寺 明星殿G7X.jpg 15.明星殿
明星殿(楽神廟(らくじんびょう)、楽大明神とも言われる)は、江戸時代前期に建てられた(一間社流見世棚造り)桟瓦葺きの祠だそうだ。建仁寺を開山した栄西禅師の母親が岡山吉備津神社の末社である楽御崎神社にお参りし、夢に明星を見て禅師を身籠ったという逸話により、建仁寺境内に祀られている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 25mm ISO125 )
016_250308207 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 16.塔頭 再来院
三門を左に見ながら進み、鐘楼の右側にある、西来院(せいらいいん)の開山は宋から来た蘭渓道隆(らんけい どうりゅう、1218年 - 1278年)である。北条時頼の招聘で蘭渓道隆は鎌倉にある建長寺の開山となった名僧であり、大覚禅師といわれ日本で禅師号を与えられた最初の禅僧でもある。そして兀庵普寧(ごったん ふねい)の来日を機に、蘭渓道隆は弘長2年(1262年)建仁寺11世住持に迎えられ、塔頭西来院の開山となった。西来院の本堂は内陣中央正面に、大覚禅師の等身木造坐像を安置している。長らく非公開だったが、昨年3月より特別拝観を開始した。そして、今年1月10日から3月18日まで「京の冬の旅」として特別公開されていた。拝観料800円をお支払いして靴を脱いだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 30mm ISO280 )
017_250308212 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 17.「峨眉乗雲」(がびじょうううん)
本堂前庭枯山水庭園「峨眉乗雲」は、蘭渓道隆禅師が修行した、中国峨眉山の巨石を配し、中根庭園研究所の中根行宏氏、直紀氏により作庭された。中根庭園研究所のホームページを見ると、「50年以上の⻑きにわたって中根庭園研究所は、京都内外の数多くの古庭園の管理・維持・修繕を⾏ってきました。」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 18mm ISO720 )
018_250308215 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 18.天井画「白龍図」 -1
西来院のホームページには、「本堂天井全面に描かれております、「白龍図」は中国のビジュアルアーティスト陳漫(Chen Man,チェン マン)氏により制作され、奉納されました。」と記されている。チェン マン氏は1980年、モンゴル自治区生まれの北京で育ち、中央美術学院でグラフィック・デザインと写真を専攻した芸術家府だそうだ。白龍図」は見る位置によって姿が変わる。逆に、全体を把握することが難しい。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/250秒 18mm ISO6400 )
019_250308216 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 19.天井画「白龍図」 -2
どれくらいの広さか分からないが、本堂の天井前面に描かれた「白龍図」は見応えがある。奥に見える絵画も現代の作家による作品である。芸術としての価値は優れているのだろうと思う。しかし、西来院という、1200年~1300年ころの古刹と対比して、現代の作家による作品を見ることは、違和感を感ぜざるを得ない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/400秒 29mm ISO6400 )
020_250308219 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 20.「蘭渓道隆坐像(らんけいどうりゅう)
再来院は鎌倉時代に南宋から渡来した禅僧・蘭渓道隆が、建仁寺の住持となった際に創建された。蘭渓道隆は、日本に禅宗を広めるために来日。鎌倉幕府の執権・北条時頼から厚い信頼を得て、鎌倉・建長寺の開山となる。天井画「白龍図」が描かれている本堂に安置されている「蘭渓道隆坐像は、1676年(延宝4年)、仏師・康乗作という。 Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影 ( f5 1/50秒 30mm ISO6400 )
021_250308228 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 21.「九華青蓮」(きゅうかしょうれん)
この玄関前庭園も、全面改修し、名称を「九華青蓮」として生まれ変わったと記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/500秒 29mm ISO500 )
022_250308231 X900 建仁寺 西来院 特別公開 Z50 Z18-140.jpg 22.愛因斯担双獅子図?
立派な獅子の金屏風があった。立てられている札を見ると愛因斯担双獅子図のような綴りだが、最初の(愛)もどきの字と、最後の(図)らしき文字はパソコンに収録されていなかった。作者は「白龍図」の陳漫(チェン マン)氏のようだ。羊羹の「とらや」さんが寄贈されている。このあと、西来院を退出して、建仁寺の法堂、本坊、方丈を拝観する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影 ( f5 1/320秒 18mm ISO6400 )

2025年2月24日

沖縄旅行 終 2025年1月5日 座喜味城跡 万座毛

沖縄旅行も最後の一日となった。いままで石垣島や竹富島に来るときはチョウの撮影が目的で来るので、今回のようにチョウから離れ、のんびり観光をして過ごす沖縄は初めてのことだった。
 と言っても、さすが沖縄である。オオゴマダラやカバマダラという普段は昆虫園でしか見ることのできないチョウにも会えた。

 最終日はホテルから近い読谷村や恩納村の周辺を見て歩き、最初に泊まった旭橋でレンタカーを返して那覇空港へ行く。

 ホテルのチェックアウトの時間は11時なので、それまでホテルの庭園を見納めに歩いた。朝は天気が良かったのだが、出発するころになって雨が降り始めた。
 まず、座喜味城跡を見にいく。座喜味城跡は読谷村にある。読谷村は日本で一番人口の多い「村」だそうだ。その人口は41,863人で、人口密度も1,187人/㎢と比較的高い。座喜味城跡は、今回見て来た首里城や、勝連城跡と同じく、琉球王国のグスク及び関連遺産群として2000年に世界遺産に登録されている。ホテル出発する時に降っていた小雨は止んでくれた。

 次は万座毛だ。以前ここに来た時にはなかった「万座毛周辺活性化施設」という建物がが出来ていた。散策路も整備されて、一人100円の入場料が徴収されるようになった。この収益は、万座毛の環境保全活動に充てられている。これだけ国内外から観光客が来るようになり、景勝地を維持していくことも大変なのだと思う。この日も外国からの観光客が多かった。

 万座毛の東側の小さな入江を挟んで反対側に万座ビーチがあり、ANA インターコンチネンタルホテル が見えた。そこの ピザ・ハウスで昼食にした。

 少し早いが、那覇空港は混雑が予想されるので、午後3時に万座ビーチを離れた。旭橋まで50km近くあり、幹線道路も渋滞していて、2時間弱かかった。レンタターカーを返却し、旭橋から「ゆいレール」で空港に向かった。19:10発の羽田行は、満席だったが定刻に出発し、予定通り羽田に着いた。

 こうして5日間、初めての正月旅行を楽しんできた。娘の主人に大変世話になってしまった。感謝である。

000_250105223t X700 〇カバマダラ 星のや沖縄 G7X.jpg
カバマダラ 2025年1月5日 沖縄県中頭郡読谷村 ホテル内庭園

143_250104824 X900 星のや沖縄 アダン Z50 Z18-140.jpg 143.アダン(阿檀・亜壇)の実 ホテル庭園
今回の旅行では、宮城島の果報バンダでビヨウタコノキという、アダンにそっくりな、パイナップルに似た実を見て来た。11月に上野の東京都美術館で開催されていた「奄美の光 魂の絵画 田中一村展」を観たが、そこに描かれていたアダンの実が印象に残っていたので、興味深く眺めた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 44mm ISO1000 )
144_250105218 X900 〇浜辺 ポータルD 星のや沖縄 G7X.jpg 144.残波岬の海
宿泊したホテルは海岸沿いに広い敷地を有していた。朝食のあと、その敷地内をぶらぶらと、残波岬の灯台の見える海辺に歩いて行った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 19mm ISO125 )
145_250104831 X900 星のや沖縄 残波岬灯台が見える Z50 Z18-140.jpg 145.残波岬灯台遠望
昨日行ってきた残波岬灯台が見えた。良く晴れている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/800秒 100mm ISO100 )
146_250104844 X900 星のや沖縄 ブッソウゲ Z50 Z18-140.jpg 146.これもハイビスカス属ブッソウゲ ホテル庭園
見たことがない八重のハイビスカスだ。ハイビスカスの園芸種の品種は多様である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 58mm ISO250 )
147_250104840 X900 星のや沖縄 オオベニゴウガン Z50 Z18-140.jpg 147.オオベニゴウガン ホテル庭園
雄蕊は線状に長く赤い。雄蕊筒は白色。花弁は中心部にある。難しい花だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO450 )
148_250104845 X900 星のや沖縄 アオノリュウゼツラン Z50 Z18-140.jpg 148.アオノリュウゼツラン ホテル庭園
日比谷公園に7月~10月までの毎月、4か月間通って観察したアオノリュウゼツランをここで見つけた。既に花は終わっている。ここでも数十年に1回咲くという花が咲いていたのだ。首里城へ行く途中で見た同じリュウゼツランの仲間であるハツミドリといい、沖縄でも数十年に1回咲く花が咲いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 23mm ISO110 )
149_250104846 X900 星のや沖縄 ブッソウゲ Z50 Z18-140.jpg 149.ブッソウゲ ホテル庭園
これも変わった花びらを持つブッソウゲだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 115mm ISO110 )
150_250104847 X900 星のや沖縄 ブッソウゲ Z50 Z18-140.jpg 150.八重、オレンジの花びらのブッソウゲ ホテル庭園
これもブッソウゲである。今回の旅行では、多様なハイビスカスの花を観賞できた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO110 )
151_250104858tm X900 ◎星のや沖縄 カバマダラ Z50 Z18-140.jpg 151.カバマダラ -1 ホテル庭園
昨日見かけたのと同じようなところで、今朝もカバマダラが飛び出した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 )
152_250105228 X900 〇カバマダラ 星のや沖縄 G7X.jpg 152.カバマダラ -2 ホテル庭園
多分、昨日見たのと同じ個体だと思う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
153_250104864t X900 ◎星のや沖縄 カバマダラ Z50 Z18-140.jpg 153.カバマダラ -3 ホテル庭園
裏面後翅の黒斑が4っ見えるので♂だ(♀は黒斑が3っ)。もう少し良い構図が作れるようなところに止まってくれないかと、しばし待ったが叶わなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO320 )
154_250104868t X900 〇星のや沖縄 メジロ Z50 Z18-140.jpg 154.リュウキュウメジロ ホテル庭園
メジロは脇が褐色をしているのに対し、リュウキュウメジロは脇腹に褐色味がないことで区別できた。昨日見たとき、いつも見ているメジロと何か違うなと感じた。日本に分布するメジロは6亜種あるとされ、野外での識別は困難だという。このリュウキュウメジロは奄美群島や沖縄県に分布している。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
155_250105235 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 155.座喜味城跡へのアプローチ
駐車場から歩き始めるころは、小雨が降っていた。Z50を濡らしたくないので、カメラはG7Xだけ持ち歩くことにした。戦争で松林も焼けてしまったそうだが、残っていた種から自然に生えてきた松が茂っている。その松林を抜けると、目の前が開けて、座喜味城跡が現れた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 14mm ISO320 )
156_250105236 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 156.石造りの門
座喜味城の二の郭の門が見えた。県内最古の石造りアーチ門といわれるこの城門には三角形のくさび石がはめ込まれている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO250 )
157_250105238 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 157.石積み
座喜味城跡の石積みは主に布積み(ぬのづみ)( 方形に整形した比較的おおきな石を目が横に通るように積み上げる方法)で城壁が詰まれている。二の郭の門の石積みが布積みである。門を抜け、二の郭に入る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO250 )
158_250105240 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 158.二の郭
二の郭の門をくぐって二の郭に入ってすぐ左側を見る。右に見えるのは一の郭の城壁だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 26mm ISO250 )
159_250105242 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 159.一の郭の城壁と二の郭の城壁
嬉しいことに、青空が出てきた。二の郭の中から一の郭の城壁(左側の高くなったところ)と二の郭の城壁を見る。この左側に一の郭アーチ門がある。ここで芝に止まっていたルリタテハを見つけた。残念!逃げられてしまい写真は撮れなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.3 1/1250秒 19mm ISO250 )
160_250105245 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 160.一の郭から二の郭を眺める
右側に見える階段の上が一の郭のアーチ門である。そこから入って、一の郭城壁の石積みの上に上がる。二の郭を見下ろす。後になってしまったが、wikipediaや、「おきなわ物語」というサイトによれば、座喜味城は、戦乱の世だった「三山時代」に活躍し、琉球王国統一後の国の安定に尽力した、築城家として名高い読谷山按司、名将護佐丸によって15世紀初頭に築かれた城だそうだ。規模は小さいが、城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは沖縄の城の中で随一といわれ、当時の石造建築技術の高さを示す貴重な史跡となっている。日本軍が高射砲陣地を構築していたため、十・十空襲と沖縄戦で壊滅的な被害をうけ、瓦礫の丘陵地となり、また1974年まで米軍基地ボーローポイント内のナイキミサイル通信基地となっていた。沖縄返還を機に機運が高まり、1974年に米軍から返還された。調査と復旧が進められ、通信基地に駐屯していた退役軍人も驚嘆するほどの美しいグスクとしてよみがえった。2000年、世界遺産に登録された。うちの奥さまの感想は今回の旅行で、ここが一番良かったところだとのことだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 9mm ISO350 )
161_250105246 X900 座喜味城跡 G7X.jpg 161.座喜味城跡からの眺め
座喜味城跡は高台にあるので、城壁の上からの眺めが良い。これは、長浜ダム湖の方を眺めたところである。長浜ダムは沖縄本島内最大の農業用ダムであり、1994年に完成した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 20mm ISO320 )
162_250104874t X900 万座毛 イソヒヨドリ Z50 Z18-140.jpg 162.イソヒヨドリ♀ 万座毛(まんざもう)<br> 座喜味城跡を離れ、次は万座毛である。万座毛には2005年に来たことがあるが、その頃も沖縄を代表する観光名所であった。その後、外国人観光客も多く、綺麗に整備され、2020年10月2日に万座毛株式会社が運営する「万座毛周辺活性化施設」がオープン、それまで駐車場周辺にあった売店等が館内に移転し、その他フードコート、展望台などが設けられている。 また、これ以後、万座毛の園地への入場が有料化され、小学生以上1人100円が必要となっている。遊歩道も整備されていた。イソヒヨドリの♀がいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR<br> プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 )
163_250104876 X900 万座毛 Z50 Z18-140.jpg 163.万座毛から見る象の鼻
wikpediaによれば、万座毛は、沖縄県国頭郡恩納村にある名勝地。 恩納村のほぼ中央、東シナ海に面した標高約20mの琉球石灰岩からなる絶壁で、象の鼻に似た奇岩がある。 崖上は芝生台地となっていると説明されている。万座毛の名称の由来は、1726年に時の琉球国王尚敬王が国頭巡視の途中に恩納を訪れ、村人がクンシイ毛(万座毛のこと)で臼太鼓(ウシデーク)を披露し、盛大に歓迎した。感動した王がその絶景を「万人を座らせるに足りる」と称賛したことから、万座毛と呼ばれるようになったと言われているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/800秒 37mm ISO280 )
164_250104884 X900 万座毛 Z50 Z18-140.jpg 164.万座毛 琉球石灰岩からなる絶壁
象の鼻を眺める大地(万座毛)は崖の上の芝生台地だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 )
165_250104887 X900 〇万座毛 ANA INTERCONTINENTAL HOTEL Z50 Z18-140.jpg 165.ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
万座毛から小さな入江を挟んだ対岸は、万座ビーチで、岩礁の向こうに見える白い建物はANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾートだ。もとは万座ビーチホテルという名称で、那覇市庁舎の設計者 国場幸房氏が設計したという。2009年(平成21年)4月1日にリブランドしている。ホテルのホームぺージには白い砂浜とエメラルドグリーンの海が誘う、楽園のリゾートホテルとうたわれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 38mm ISO110 )
166_250104889 X900 万座毛 恩納村 Z50 Z18-140.jpg 166.トベラ岩(夫婦岩)と万座ビーチ
万座毛から東側を眺めると、小さな入江にはトベラ岩が見え、その向こうに万座ビーチが見えた。昭和の60年代に入ってから当時の万座ビーチホテルが、全長18m、最大直径1.2mの大注連縄を夫婦岩に張り、海上交通安全・無病息災の神事を行なうようになったそうだ。残念ながら現在は両岩を結ぶ注連縄はかけられてはいない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 68mm ISO110 )
167_250104895tm X900 ◎万座毛 ルリシジミ Z50 Z18-140.jpg 167.ヤマトシジミ♂
万座毛の駐車場へ戻る途中、シジミ蝶が飛んでいた。風が吹く中、やっと瓦礫の上に止まり開翅した。だが瞬時には同定できない。ブルーの色合いが明るすぎるかなと思ったが、消去法でヤマトシジミと同定した。(トリミング)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO220 )
168_250104899t X900 〇万座毛 ANA INTERCONTINENTAL HOTEL イソヒヨドリ Z50 Z18-140.jpg 168.イソヒヨドリ♂ 万座ビーチリゾート
午後2時になった。昼食にしようと万座ビーチの駐車場に車を停める。あとで調べてみるとイソヒヨドリの♂と判った。万座毛で見た♀と装いがことなる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO280 )
169_250104901 X900 万座毛 ANA INTERCONTINENTAL HOTEL Z50 Z18-140.jpg 169.万座ビーチリゾートのPIZZA ハウス
ホテルの手前にあるPIZZAハウスで少々遅い昼食となった。阿吽のシーサーが迎えてくれた。サラダ、PIZZAなどをシェアーして食べる。白ワインも旨かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO250 )
170_250104905 X900 〇万座毛 ANA HOTEL アカタコノキ Z50 Z18-140.jpg 170.アカタコノキ? 万座ビーチリゾート
食事を終え、駐車場へと戻る途中に、果報バンダで見たビヨウタコノキや、残波岬のホテルで見たアダンに似た実が成った木があった。木にはアカタコノキという名札が架けられていた。調べてみると、アカタコノキというのは、ビヨウタコノキの別名だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 20mm ISO100 )
171_250104907 X900 〇万座毛 ANA HOTEL アカタコノキの実 Z50 Z18-140.jpg 171.アカタコノキの実
まだ熟していない青々とした丸い実(集合実)が付いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO280 )
172_250104909 X900 万座毛 ANA HOTEL Z50 Z18-140.jpg 172.万座ビーチから見る万座毛
万座ビーチリゾートから、夫婦岩と入江の向こう側の万座毛の岩壁を眺めた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 64mm ISO100 )
173_250104911 X900 万座毛 ANA HOTEL ムラサキアリアケカズラ Z50 Z18-140.jpg 173.ムラサキアリアケカズラ(紫有明葛) 万座ビーチリゾート
見たことのない花が咲いていた。検索するとムラサキアリアケカズラという花だった。ブラジル原産で、沖縄県内では庭や、公園に植える樹として利用されるが、一般的な黄色い花の種と比べて赤い花の栽培はまだ少ないという。花期は5-11月というが、PictureThisによれば、アメリカ南部では観賞用植物として人気があり、さかんに栽培されていて、花は適切な条件下で育てると、一年中咲き続けるそうだ。さて、そろそろ出発だ。旭橋でレンタカーを返して、那覇空港へ行く。幹線道路(国道58号)は少々渋滞もあったが、予定通りの時間に空港に着いた。最後の2日間は何とか晴れてくれて、南国での正月を楽しむことが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 500mm ISO110 )

2025年2月21日

沖縄旅行 ⑧ 2025年1月4日 -2 やちむんの里 東シナ海サンセット

残波岬から、車で15分ほどのところにある真栄田岬へ向かった。そこは人気NO.1のシュノーケリング・体験ダイビングのスポットだそうだ。青の洞窟と呼ばれる洞があり、内部に差し込む太陽光線の反射によって海面が神秘的な青色に輝く。イタリアの青の洞窟のようにボートでは入れない。崖の上から、海を眺めるにとどめたが、風が強く長居は出来なかった。

 途中、「琉球村」というテーマパークのようなところに寄り、次の目的地は焼物(壺屋焼)の窯が集まる「やちむんの里」というところだ。そこは沖縄を代表する焼き物の里として、多くの窯が集まり、店もある。私は焼物にはあまり興味がないのだが、かみさんと娘は熱心に見て歩いた。猫が多く、人になついているのに驚いた。フォトジェニックな登り窯も見られた。

 「やちむんの里」には2時間ほどいた。この日の行程はそこまでで、読谷村のホテルに戻る。この日は天気が良い。サンセットが期待できる。「集いの館」へ行って、ソファに座り、スパークリング・ワインを飲みながら、落日を待った。5時過ぎに陽は落ちて来た。プールの先端の椅子に座って、しばしサンセットを眺めた。残念なことに、お日様の前に暑い雲があり、その隙間からしか、水平線に落ちる太陽は見られなかった。

 今日の夕食は、部屋食を頼んでくれていた。夕日を見ている間に娘たちの部屋に、コンロと食材が届けられていた。まずは、シャルドネを飲みながら、蛤とムール貝をボイルして味わい、そのスープを味わう。沖縄最後の夕食をエンジョイした。
食事を終え、自分たちの部屋に戻ると、海の上に月が輝いていた。

000_250104759 X700 〇ヤチムンの里 Z50 Z18-140.jpg
「やちむんの里」のシーサー 2025年1月4日 沖縄県中頭郡読谷村座喜味

129_250104751 X900 琉球村 Z50 Z18-140.jpg 129.「琉球村」のシーサー
「琉球村」は、沖縄県読谷村にあるテーマパークで、沖縄の伝統文化や歴史を体験できる観光スポットである。沖縄の古民家や街並みを再現した施設の中で、伝統工芸や音楽、踊りを楽しむことができるところだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 36mm ISO560 )
130_250104753 X900 琉球村 Z50 Z18-140.jpg 130.琉装(りゅうそう)
沖縄の伝統衣装である琉装を着て写真を撮ったり、琉装を着たまま琉球村を散歩することもできる。琉装体験料金は、2,000円。琉装体験には、着付けと散策が含まる。着付けはスタッフが行い、女性用、男性用、キッズ用などがあるそうだ。髪飾りや花笠などを身に着けることもでき、記念撮影をすることができる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO200 )
131_250104755 X900 琉球村 Z50 Z18-140.jpg 131.琉球王国時代の古民家のエリア
琉球王国時代の古民家が移築、再現されており、実際に歩きながら沖縄の昔ながらの風景を楽しめるところだ。ここからは入園料2,000円を払わなくてはならない。おおよそ10棟の移築された古民家が並ぶエリアがある。国登録有形文化財である琉球王国時代や、明治時代、昭和初期に建てられた古民家がある。入園は辞退した。1986年の8月に親子3人で与論島と沖縄を旅行をしたのを思い出した。娘は中学生で、今から40年ほど前の話だが、ここ琉球村で撮った写真があった。素朴なところだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO800 )
132_250104775 X900 〇ヤチムンの里 Z50 Z18-140.jpg 132.「やちむんの里」登り窯 -1
「琉球村」から「やちむんの里」は、山間を10分ほど走ってすぐ近くだった。「やちむん」とは沖縄の方言で焼き物のことだそうだ。「やちむんの里」は70以上の陶房が集結する沖縄の焼物の聖地。駐車場に車を止めて、両側に焼き門の店が並ぶ道をのんびり歩く。しばらく行って、小高くなった所にこの登り窯があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f7.1 1/500秒 35mm ISO110 )
133_250104780 X900 〇ヤチムンの里 Z50 Z18-140.jpg 133.「やちむんの里」登り窯 -2
この登り窯は、松田米司さん、松田共司さん、宮城正享さん、與那原正守さんという4名の窯元による共同窯だそうだ。読谷山焼の各工房で修行をしたこの4名の親方が独立し、平成4年(1992年)に開窯した。13連房の登り窯は沖縄県内最大級であり、威風堂々とした佇まいをしている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
134_250104763 X900 ヤチムンの里 Z50 Z18-140.jpg 134.「やちむんの里」の猫 -1
「やちむんの里」には、いたる所に野良猫がいる。自然に繁殖しているのだろう。しかし、中には「やちむん」(焼物)の工房やギャラリーの「看板猫」もいるらしい。この猫はその「看板猫」かもしれない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 80mm ISO160 )
135_250104794 X900 ヤチムンの里 モモタマナ Z50 Z18-140.jpg 135.「やちむんの里」の猫 -2
人懐こい猫たちだ。観光客が触れても嫌がらない。餌を待っているのかもしれない。この猫などは、人前で平気で腹を見せている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 80mm ISO100 )
136_250104797 X900 ヤチムンの里 Cafe GLAY 付近 Z50 Z18-140.jpg 136.リアルなシーサー
ちょっと疲れたので一休みしたくなった。何処かないかとスマホで探すと、登り窯の少し先を左に入ったところに「GLAY」というCafeがあった。混んでいて、少し待たなければならなかった。あたりに蝶でもいないかと歩いていると、これは個人の住宅だろうか、ちょっと風変わりなシーサーがあった。とてもリアルなシーサーだったが、獅子にしては、左右ともに鬣がない。猫かと思ったが、顔付きは猫のように優しくはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 53mm ISO140 )
137_250104199 X900 カフェ・グレイ やむちんの里 G7X.jpg 137.Café「GLAY」
CLAYとは土のこと。実はここは、今見て来た登り窯の4人の親方の一人である工房「北窯」の松田共司さんがプロデュースするギャラリー兼カフェだった。写真は「GLAY」店内のギャラリーである。早くは13世紀から起源を持つと言われる色鮮やかな「琉球びんがた」の織物と「やむちん」(壺屋焼)が展示されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/400秒21mm ISO3200 )
138_250104800 X900 ヤチムンの里 Cafe GLAY 付近の教会 Z50 Z18-140.jpg 138.ポインセチア
何の花かと思ったら、花ではなくポインセチアだった。学術上の標準和名はショウジョウボク(猩々木)というそうだ。wikipediaによれば、クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。そのため、(大雪から小寒の前日まで)の季語とされている。この建物の上には小さな十字架があった。実はポインセチアが植えられていたのは、「ヘブンズチャーチ」というキリスト教の教会だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO100 )
139_250104802 X900 ヤチムンの里 読谷壺屋焼城敏男窯 Z50 Z18-140.jpg 139.屋根の上のシーサー 屋根獅子
シーサーは、 屋根の上、門柱の上、玄関の前、玄関の中などに置かれる。屋根の上に置かれるシーサーは、魔除けや守り神として、災いをもたらす悪霊を追い払う意味があるという。また、風水的な信仰にも関連しており、吉兆をもたらすと考えられているそうだ。沖縄の伝統的な屋根瓦は、沖縄の土(クチャ)に含まれる鉄分が酸化して赤く変色する「琉球赤瓦」と呼ばれる。沖縄の気候に適しており、通気性や断熱性に優れているのが特徴という。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO100 )
140_250104200 X900 集いの館 プール G7X.jpg 140.夕日 -1
今日は良い天気だったので、東シナ海に沈む夕日を見るのが楽しみだった。しかし、あいにく雲が現れ、夕日はその雲の隙間からしか見ることが出来なかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f10 1/1250秒20mm ISO200 )
141_250104809 X900 星のや沖縄 集いの館 Z50 Z18-140.jpg 141.夕日 -2
意地悪な雲が、両手、両脚を広げて、お日様を隠しているように見えた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/1000秒 63mm ISO100 )
142_250104819sm5 X900 ◎星のや沖縄 集いの館 月光 Z50 Z18-140.jpg 142.月光
夜9時過ぎに海を眺めるとその上には月が出ていた。星の光も拾っているが、シャッタースピードは1.6秒。窓枠に固定して撮ったが、残念ながら少し手ぶれしてしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1.6秒 30mm ISO6400 )

2025年2月18日

沖縄旅行 ⑦ 2025年1月4日 -1 ホテル内庭園 残波岬灯台

横浜を出る前にチェックした天気予報では、1月4日は晴れるという予報だったが、その通りの朝を迎えた。  私たち二人は、朝食前にホテルの広々とした園内を散歩する。バリ島で体験したようなところだ。異なる品種のハイビスカス属の花が咲いている。

 9時にCaféでコーヒー、サンドウィチ、ホットドッグなどで、朝食にした。海を見ていると、波打ち際にウィンドサーフィンを始める人がいた。風が強いので、あという間に沖に出ていく。
 この日はゆっくりと、11時ごろホテルを出発しようということなので、もう一回りしていたところ、カバマダラが飛び出した。

 残波岬、真栄田岬、琉球村、そして壺屋焼(つぼややき)の「やむちんの里」に回った。

000_250104709 X700 残波岬 灯台 Z50 Z18-140.jpg
快晴の残波岬灯台 2025年1月4日 沖縄県中頭郡読谷村

107_250104689 X900 〇星のや沖縄 A-LINE Z50 Z18-140.jpg 107.洋上の船
朝7時50分。今朝は良く晴れていた。部屋から海を見ると、きのう、夕食のときに見たのと同じA-LINEのフェリーが南から北へ航行していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1400 )
108_250104166 X900 星のや那覇 G7X.jpg 108.ホテル内庭園 -1
園内には客室から客室へ移動するための道が草地の上に設けられている。両側にマニラヤシの木が整然と植えられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2 1/1250秒9mm ISO250 )
109_250104168 X900 星のや那覇 フヨウ属ブッソウゲ G7X.jpg 109.ホテル内庭園 -2
ちょっと変わったハイビスカスが咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒9mm ISO250 )
110_250104174 X900 星のや那覇 フヨウ属ブッソウゲ G7X.jpg 110.ホテル内庭園 -3
この道の左側に2階建ての客室棟がある。私たちが泊まった棟は客室が、1階に2室、二階に2室あった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒16mm ISO250 )
111_250104176 X900 星のや那覇 フヨウ属ブッソウゲ G7X.jpg 111.ホテル内庭園 -4 「集いの館」
この建物は「集いの館」と言って、宿泊客の誰もが利用できるロビーのようなスペースで、ソファがあり、飲み物も飲める。建物の左側が海だが、その手前にプールがある。プールは冬は温水になっているようだ。正月で子供連れの家族も多く、水着になってプールに入っていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒16mm ISO250 )
112_250104178 X900 星のや那覇 フヨウ属ブッソウゲ G7X.jpg 112.ホテル内庭園 -5 このハイビスカスも見たことがない色と模様だった。ハイビスカスの品種は、世界で5,000種以上あると言われているが、ほんとにいろいろあるのだ。園芸種はハワイアンタイプ、コーラルタイプ、オールドタイプの3つのタイプに分かれるそうだが、どれがどれに当たるのか分からない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒9mm ISO250 )
113_250104180 X900 星のや那覇 マニラヤシ G7X.jpg 113.マニラヤシの実
左側の枝の実はまだ黄色い。右側の実は赤みが増してきている。チャットGPTにたずねてみると、開花期は主に 春~夏(4月~8月頃) で、白っぽい小さな花を咲かせる。花が受粉すると 夏~秋にかけて緑色の実 をつけ、徐々に熟して冬頃から赤くなる。一般的には食用には向かないとされている。鳥が好んで食べることがあるようだと教えてくれた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒24mm ISO160 )
114_250104184 X900 星のや那覇 G7X.jpg 114,東シナ海
9時、Caféで買ってきたサンドウィチやホットドッグを頬張りながら、海の見える席に座って、のんびりと眺める。久しぶりの青空に気持が爽やかになった。白く波立っているところには岩が出ているのだろう。、

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒37mm ISO125 )
115_250104185 X900 星のや那覇 G7X.jpg 115.サーファーか
突然岩陰からウェット・スーツのサーファーらしき人が現れた。今日は少々風が強い、大丈夫だろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒37mm ISO125 )
116_250104186 X900 星のや那覇 G7X.jpg 116.ウィンドサーファー
しばらく沖へ進んで帆が立った。ウィンドサーフィンの人だった。風に乗って見る見るうちに沖へ行ってしまった。このホテルに泊まっている人なのだろうか。腕前に自信のある人なのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒37mm ISO200 )
117_250104698 X900 〇星のや沖縄 オオベニゴウカン Z50 Z18-140.jpg 117.ホテル内庭園 -6 オオベニゴウカン(大紅合歓)
マメ科のネムノキの仲間である。木は大きく育っていた。昨年秋に神楽坂を歩いていた時に、この花を小さくしたような花を咲かせていた1mくらいの鉢植えの木があった。その時にPictureThisで検索すると「タバルディヨ」という花のようだった。同じく、マメ科の植物であり、葉を見ると同じマメ科のネムノキに似ていて、花もこのオオベニゴウカンを小さくしたような花だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
118_250104197 X900 ブッソウゲ 星のや那覇 G7X.jpg 118.ホテル内庭園 -7 黄色いハイビスカス
何回も書いているがハイビスカスは属名で、に日本語ではフヨウ属である。ブッソウゲはそのフヨウ属の一種である。我が家の近くの明神台公園で、秋に咲いているフヨウ(芙蓉)も、舞岡公園に咲くフヨウもハイビスカスの仲間なのだ。このハイビスカスの仲間が、栽培種を含めて非常に数が多いので複雑なのだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f5 1/1250秒9mm ISO200 )
119_250104701 X900 星のや沖縄 メジロ Z50 Z18-140.jpg 119.ホテル内庭園 -8 リュウキュウメジロ
メジロがいた。だが、普段、家の近くで見慣れているメジロと何か感じが違った。AIでは、「南西諸島のメジロは、本州のメジロの亜種であるリュウキュウメジロである。脇腹に褐色味がないのが特徴で、野外識別が可能」とあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1250 )
120_250104707t X900 星のや沖縄 カバマダラ Z50 Z18-140.jpg 120.ホテル内庭園 -9 カバマダラ
園内を歩いていると暖かくなってきた。そんな時、目の前を褐色の蝶が飛んだ。カバマダラだった。沖縄らしいチョウである。植生に踏み込まないようにすると、なかなか近づけないし、あまり良いところに止まってくれなかった。日本では南西諸島に生息するが、近年、分布が北へ拡がり、九州南部の宮崎県などでは定着しつつあるといわれる。2013年の10月末に、ネットに新横浜公園で本種が発生しているという情報があり、家から近いので3回チャレンジしたところ、やっと1頭に出会え、撮影したことがある。台風で飛来して、たまたま、食草のトウワタがあり、そこで発生したようだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO110 )
121_250104710 X900 残波岬 Z50 Z18-140.jpg 121.残波岬へ
11時ごろ、車で残波岬の灯台を目指し出発した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 )
122_250104716 X900 〇残波岬 Z50 Z18-140.jpg 122.残波岬の断崖
残波岬は高さ30mの断崖絶壁が約2kmにわたって続く。岩にぶつかり白い飛沫を激しくあげる波の様子は沖縄の海では珍しく勇壮で男性的な風景と言われている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/800秒 140mm ISO100 )
123_250104720 X900 残波岬 Z50 Z18-140.jpg 123.残波岬灯台
青空をバックに灯台はまぶしいほどに白い。wikipediaによれば、残波岬の突端に立つ白亜の大型灯台で、周辺には、沖縄海岸国定公園に指定され、高さ30m-40mにも及ぶ断崖絶壁が約2kmも続く雄大な景観が広がる。灯台周辺は公園として整備され沖縄本島有数の観光地となっている。灯台は平成24年(2012年)の台風第17号の被害のため、参観を休止されていたが、2014年12月1日から参観を再開された。地上30.61mの灯頭には観光客の姿が見える。光の到達距離は約33mだそうだ。工事中突然の米軍の演習により、度々工事が止まるなどし難航を極めるが、1974年3月30日にようやく完成した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO110 )
124_250104723 X900 残波岬 Z50 Z18-140.jpg 124.パーラーカー -1
ボディに「55th残波岬金城パーラー」と書かれた動かないバスが止まっていた。55thとは何かなと思ったら、「お陰様で55周年」が行先表示板にあった。また、フロントグラスには松重豊さんの写真と孤独のグルメのポスターが貼ってあった。私も時々見ているTVの「孤独のグルメ」が2023年沖縄に初上陸したのだそうだ。大晦日スペシャル 井之頭五郎、南へ逃避行「探さないでくださ」と題し、舞台を沖縄と台湾に移し、松重豊さん扮する井之頭五郎が奔走する様子が放送されたが、そこでこの金城パーラーが登場したのだそうだ。その番組を見たような気がする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 28mm ISO100 )
125_250104737 X900 残波岬 Z50 Z18-140.jpg 125.パーラーカー -2
風邪が強いためか、残念ながらお客さんの姿は無かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 18mm ISO100 )
126_250104725 X900 残波岬 秦期像(商売の神様) Z50 Z18-140.jpg 126.商売の神様 秦期(たいき、たいち)像
この像の前にあった石碑を見ると、「並外れた勇気と使命感、統率力、国際的ビジネス感覚で大交易時代を先導した秦期を「商売の神様」として象徴化商売繁盛を期して、ここに秦期像モニュメントの完成を記す。 2008年11月2日読谷村商工会」とあった。泰期は琉球で14世紀後半に活躍した実在の人物だった。秦期は琉球の交易家で、明との貿易に貢献した人物だったそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 32mm ISO100 )
127_250104732 X900 〇残波岬 アカタテハ ツワブキ Z50 Z18-140.jpg 127.アカタテハ
強い風に吹かれてアカタテハが飛んできた。風に逆らいながら、荒々しい地に咲くツワブキの花で吸蜜を始めた。沖縄で見た3種目の蝶だ。アカタテハは北海道から南西諸島まで日本各地に分布する。都市部でも普通にみらっる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f9 1/500秒 32mm ISO100 )

2025年2月15日

沖縄旅行 ⑥ 2025年1月3日 -2 海中道路 果報バンダ

ひめゆりの塔から北東の方向へ1時間少々走って勝連城跡に着いた。今回の旅行計画の段階で娘の主人から、「何処か行きたいところありますか」と希望を聞かれたので、首里城以外の沖縄のグスクを、見たことがなかったので、わざわざでなくとも良いから、近くに行くことがあったらちょっと寄りたい」と話をしていた。
 これから行こうとしている海中道路の手前に勝連城跡という世界遺産になっているところがあった。駐車協から道路沿いに少し行くと、その登城口があった。見上げるとなかなかの構えだった。しかし、風が強く、上まで行くにはだいぶ距離がある。登城は断念した。

 海中道路は、この勝連城跡のある勝連半島から東の方へ、平安座島を結ぶ5.2kmの道路である。まるで海の上を渡っているような道だが、橋ではなく浅瀬上に築かれた堤防の上に道路があり、船舶航行のための橋が一か所と潮流確保のための水路2か所が設けられているそうだ。
 海中道路は、沖縄県道10号線の一部分であり、平安座島から宮城島に入り、さらに、伊計大橋を渡って伊計島へと続く。宮城島まで行ったが、そには果報パンダといわれる景勝地があった。

 太平洋側に突き出た宮城島の果報パンダで絶景を楽しんだ後、再び海中道路を走って、沖縄本島を横切るように東シナ海側にある、今夜の宿泊地、読谷村(よみたんむら)の残波岬(ざんぱみさき)へと向かう。残波岬のリゾートホテルには午後3時過ぎに到着した。
 この日はホテルで東シナ海に沈む夕日を眺めながら、夕食を楽しもうとグリルを予約していてくれたが、混んでいて、予約できた時間が少々早く、夕方5時からの食事となった。だが、お日様は分厚い雲に覆われていて、サンセットを楽しむことはできなかった。

000_250103633sm X700 海中道路 Z50 Z18-140.jpg
海中道路を走る 2025年1月3日 沖縄県うるま市

089_250103617 X900 勝蓮城 Z50 Z18-140.jpg 89.勝連城跡(かつれんじょうせき)
海中道路に入る前に勝連城跡を下から眺めた。勝連城跡はうるま市にあったグスク(御城)の城趾である。阿麻和利(あまわり)の城として有名。城は勝連半島の南の付け根部にある標高60mから100mの丘陵に位置していた。城壁の石は道路工事の石材などとして持ち去られてきたが、現在は復元工事により往時の姿を取り戻しつつあるそうだ。2000年(平成12年)11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。(登録名称は勝連城跡)

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO140 )
090_250103621 X900 勝蓮城 Z50 Z18-140.jpg 90.勝連城跡を眺める
勝連城跡は丘の上にある。首里城のような城の建物があったら、壮観だろうと思う。上まで上がって見たいが、風が強い。奥さまの脚を考えここから眺めることにした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 51mm ISO140 )
091_250103632sm X900 海中道路 Z50 Z18-140.jpg 91.海中道路 -1
勝連城跡の駐車場を出てすぐ右に曲がり、県道10号線をまっすぐ行くとほどなく海中道路に差し掛かった。まるで海面を走るような道路である。風は強いがウインドサーフィンを楽しむ人がいる。さすが、沖縄だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 85mm ISO125 )
092_250103628 X900 海中道路 Z50 Z18-140.jpg 92.海中道路 -2
多くのウィンドサーファーの姿が見える。wikipediaによれば、中級者以上になると容易に50km/h以上のスピードで滑走する高速感を体験できるのがこのスポーツの最大の魅力となっている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO125 )
093_250103634sm X900 海中道路 Z50 Z18-140.jpg 93.海中道路 -3
右手に見えるのは浜比嘉島である。そして、サーファーの向こうには、平安座島からその浜比嘉島に架かる浜比嘉大橋が見える。この橋はTVで紹介されていたりして、なかなか人気があるようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 )
094_250103642 X900 海中道路 Z50 Z18-140.jpg 94.浜比嘉大橋
海中道路を入口から10分ほど走っただろうか。ここはもう平安座島。ここをまっすぐ進んで道が二つに分かれ、そこを右へ行くと浜比嘉大橋に入り、浜比嘉島に行く。まっすぐ行くと、平安座島から宮城島に入る。右に見えるのは浜比嘉大橋と浜比嘉島である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 94mm ISO1250 )
095_250103644 X900 宮城嶋 果報バンダ コダカラベンケソウう Z50 Z18-140.jpg 95.宮城島 果報(かふう)バンダ入口
沖縄随一の絶景パワースポットとして人気がある果報バンダの駐車場に着いた。果報とは「幸せを運ぶ」という意味で、バンダは絶壁、崖のことを言う。コダカラベンケイソウ(子宝弁慶草)が咲いてぃた。この花はマダガスカル島南東部が原産の多肉植物で、ベンケイソウ科に属している。葉の縁に無数の子株が生え、その子株が地面に落ちて増えるのが特徴とのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO560 )
096_250103646 X900 宮城嶋 果報バンダ 琉球石灰岩 Z50 Z18-140.jpg 96.琉球石灰岩
この花御咲くところを上っていくと、絶景が見られるポイントに出る。その途中に、「はなり嶽」というところがあった。「はなり嶽」は果報バンタがある小高い一帯のことで、宮城島で一番大きな琉球石灰岩とのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO500 )
097_250103656 X900 〇宮城嶋 果報バンダ Z50 Z18-140.jpg 97.果報バンタ 絶景スポット
これが果報バンタから眺める絶景である。太平洋の東海岸に面する果報バンタが一番きれいに見渡せるのは、11〜13時の時間帯だそうだが、あいにく太陽は雲におおわれたままだ。左下に見える「ぬちの浜」は、陸からは行けないプライベートビーチでウミガメが産卵に訪れることがあり、命をはぐくむ砂浜として知られているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 27mm ISO220 )
098_250103661 X900 宮城嶋 果報バンダ ビヨウタコノキ Z50 Z18-140.jpg 98.アダンのような実
駐車場の前に「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」という塩工場があり、見学もでき、ショップもある建物があった。その傍にアダンのような実を付けた木があった。だが、この木はアダンではなく、ビヨウタコノキという。フラワーパーク鹿児島のホームページ内の花図鑑を見ると、名前の由来は葉が美しいことから「美葉」または姿が美しいことから「美容」、幹の下の部分がタコの足のように見えることから「タコの木」と合わせてビヨウタコノキと説明されていた。日本には南西諸島によく似たアダンがある。アダンとタコノキは近縁種で、タコノキの祖先がアダンであろうとのことだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 )
099_250103675 X900 宮城嶋 果報バンダ Z50 Z18-140.jpg 99.龍神風道
「ぬちまーす」の敷地内で、もっともエネルギーの通りが良いパワースポットと称され、竜宮神のエネルギーが龍神風道の入口を経て敷地内に広がると言われているそうだが、何か神がかっている。しかし、どんなところかと思い近くへ行って見たが、確かに風の通り道だろうなと思う以外、特記すべきことはない。竜神さまに窘められるかもしれないが。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1600 )
100_250103673 X900 宮城嶋 果報バンダ ビヨウタコノキ Z50 Z18-140.jpg 100.ビヨウタコノキ(美容蛸の木)の実
ビヨウタコノキの実は、実が多数集まった長さ15~20cmのパイナップルに似た形になる集合果で、完熟すると黄赤色になるそうだ。重さは3~5kgになるという。この実はまだ完熟していないようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO1000 )
101_250103678 X900 海中道路 Z50 Z18-140.jpg 101.海中道路 -4 干潮のとき
果報パンダからの帰りも海中道路を通るが、海のあちこちに岩が突き出ているのがわかる。潮が引いてきたのだろう。やはりこの海は浅瀬なのだ。この写真を撮った時刻が午後2時5分。気象庁の沖縄の潮位表を見ると1月3日の沖縄の干潮は14時57分となっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
102_250103682sm X900 星のや沖縄 Z50 Z18-140.jpg 102.残波岬の宿に到着
沖縄本島の太平洋側の海中道路から、東シナ海側の残波岬に着いた。約35km、1時間ほどの走行だった。今宵の宿は沖縄の原風景が残る1kmに及ぶ海岸に位置するリゾートホテルである。周囲にはサトウキビ畑が広がっていた。午後3時過ぎにチェックインした。敷地面積は約12万5,404㎡という海岸線に沿うように広大な敷地を活かし、全100室の客室がオーシャンフロントになったリゾートホテルだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO360 )
103_250103685 X900 星のや沖縄 ブッソウゲ Z50 Z18-140.jpg 103.ホテルの庭 -1 黄色のブッソウゲ
夕食までの間、ホテルの庭を少し歩いてみた。沖縄らしく、様々な色のハイビスカス(ブッソウゲ)の花が咲いている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO720 )
104_250103149 X900 星のや那覇 マニラヤシ G7X.jpg 104.ホテルの庭 -2 マニラヤシ
幹の中ほどから小さな枝を出し、赤い小さな果実をつけているヤシの木があった。ホテルのかたにその名前を聞いてみたところ、マニラヤシとのこと。海洋博公園 Official Siteの「植物図鑑」に解りやすい説明があったので引用させていただく。マニラヤシは「樹高4~6mの小木状となり、ヤシ類では比較的低い。この仲間は主にフィリピンで多く自生し、18種類あるとされる。特に観賞用として5種が知られているが、その中でも本種は熱帯各地で緑化用として利用されてる。沖縄には室内観葉植物として導入されたが、露地での生育が良いことから緑化用として利用されている。果実は赤熟する。」

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO500 )
105_250103148 X900 星のや那覇 マニラヤシ G7X.jpg 105.ホテルの庭 -3 マニラヤシの赤い実
マニラヤシの実は小さく、3cmほどだ。他の木を見るとまだ、黄色い実もある。完熟すると真っ赤になるそうだ。これからグリルで夕食だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒33mm ISO1000 )
106_250103160 X900 星のや那覇 オールーグリル G7X.jpg 106.東シナ海を行く船
海を見ながら食事ができる良い席だったが、残念ながらサンセットは見られなかった。遠く洋上に明かりをつけた船が行く。暗くて、遠くて、はっきり見えないが、船体にA-LINEの文字が見えた。鹿児島=沖縄を中心に運行されているマルエーフェリーの船舶だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/125秒37mm ISO1000 )

2025年2月12日

沖縄旅行 ⑤ 2025年1月3日 -1 平和記念公園とひめゆりの塔

1月3日 この日も雨こそ降ってはいないが、天候は芳しくない。  ホテルの14階にあるレストランで朝食をしていると、大型船が出入りする那覇港クルーズターミナルに、見たことがある客船が入港して来た。日本丸だった。

娘の主人がホテルの近くでレンタカーを予約してくれていた。娘が、沖縄に来たのだから平和祈念公園と、ひめゆりの塔を見ておきたいという。まず、南へ行って、沖縄本島の南端にある糸満市摩文仁の平和祈念公園へ行く。何回も沖縄へ来ていいるが、私も平和祈念公園や、ひめゆりの塔へ行くのは初めてだった。一路南へと走り、豊見城を通って糸満市に入る。10時少し過ぎに平和祈念公園に着いた。駐車場はガラガラだった。

 沖縄県平和祈念堂に入る。高さ12m、幅約8mある大きな平和祈念像に迎えられた。広い堂内には、「平和の礎」刻銘者名簿が納められ、道内壁面には、西村計雄画伯制作の20点の連作絵画「戦争と平和」 (各300号という)が展示されていた。

   平和祈念公園から車で10分足らずのところに、あの、ひめゆりの塔があった。ひめゆりの塔は、いわゆる塔ではなく慰霊碑だった。その時のことをいろいろと思い浮かべ、花を手向け、合掌した。

 ひめゆりの塔から、今度は北に向かって走る。多分、高速道路だったと思うが4車線の道路を小1時間ほど走って、世界遺産に登録されている勝連城跡に、午後1時前に着いた。
 今夜の宿泊地は、本島の中央部の西側に位置する中頭郡読谷村残波岬にあるリゾートホテルだ。  

000_250103129 X900 〇那覇クルーズターミナル 日本丸 G7X.jpg
那覇港クルーズターミナルに入港する日本丸 2025年1月3日 沖縄県那覇市

070_250103119m X900 旭橋 ゆいレール ISO12800 G7X.jpg 70.ゆいレール ラッピング車両
目が覚めてから、外が明るくなるまでなかなか間があり、ようやく明るくなっても所在ない。外を眺めると、昨日と同じようにゆいレールが走ってきた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/1250秒 9mm ISO12800 )
071_250103123 X900 那覇クルーズターミナル 日本丸 G7X.jpg 71.那覇港クルーズターミナルに入港する日本丸
8時20分ごろだったか、宿泊したホテルの14階にあるレストランで朝食をしていると、窓の外に大きな船が入港してくるのが見えた。商船三井の「日本丸」(1958年竣工 総トン数:10,770トン 全長:145m)という客船だ。調べてみると、1月3日 那覇 9: 00 着の「迎春クルーズ 〜蘇澳・基隆〜」と名付けられたクリーズで、暮の26日に横浜を出て、台湾、石垣島を周って、那覇に寄港し、同日17時に横浜に向け出港する。ここでやっと、ISO感度が12800に設定されたままになっていたのに気が付いた。お恥ずかしいエラーをしていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO500 )
072_250103133m X900 那覇クルーズターミナル 日本丸 G7X.jpg 72.那覇港クルーズターミナルに着岸する日本丸
タグボートに押されるように入ってきた日本丸は、30分ほど経って見たときは、船首の向きを変えて着岸していた。時刻は8時50分。運行予定通りだ。今の時代、けして大きな客船とは言い難いが、なかなか優美な形をしていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO160 )
073_250103137 X900 〇旭橋 ゆいレール  G7X.jpg 73.ラッシュ時間のゆいレール
9階の部屋に戻って、今日は残波岬に宿泊するので、パッケージングをする。窓の外を見ると、いつもは2両編成だったゆいレールの3両編成が通過していった。通勤時間になったのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO160 )
074_250103132 X900 〇那覇港 海保 りゅうきゅう うるま  G7X.jpg 74.見納めの那覇埠頭
ホテルの窓から何回も見た那覇埠頭には2隻の海洋保安庁の巡視船が停泊したままだった。東シナ海は何事もなかったのだろう。ディナークルーズ船のモビーディック号も昨夜の仕事を終え、手前の民間利用のふ頭に停泊していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO125 )
075_250103140 X900 〇米軍高速輸送船グァム G7X.jpg 75.フェリー高速運搬船
昨日、幅の狭い港で転回して、バックで那覇埠頭に入ってきた米海軍の高速運搬船は、フェリー開口部を岸に向けて停泊していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 )
076_250103540 X900 平和記念公園 Z50 Z18-140.jpg 76.平和祈念公園
娘の主人が借りてきてくれたレンタカーでホテルを出発し、沖縄本島の南に向かって走り、沖縄戦終焉の地である糸満市摩文仁の丘、沖縄県営平和祈念公園に着いた。駐車場から進むと左に平和祈念堂があり、右にはこの広大な、式典広場が広がる。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 105mm ISO320 )
077_250103553m X900 平和記念公園 沖縄平和祈念堂 Z50 Z18-140.jpg 77.平和祈念堂
石段を上がって、平和祈念堂の中に入る。沖縄平和祈念堂は昭和53年10月1日開堂した。正面には、高さ12m、幅約8mある大きな平和記念像が安置されている。道内壁面には、西村計雄画伯制作の20点の連作の絵画「戦争と平和」 (各300号という)が飾られていた。また、ここは昭和56年に、沖縄県内初の美術館(開館当時)として開館した。沖縄平和祈念堂の理念に賛同した日本洋画壇の第一線で活躍する画家から寄贈された大作が展示されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
078_250103584 X900 〇平和記念公園 Z50 Z18-140.jpg 78.平和記念像
公益財団法人沖縄協会のホームページによれば、平和祈念像は、仏像と趣を異にしている。仏像は来世を象徴し、台座には蓮の花を配するのが通例とされるが、平和祈念像の場合は、山田真山画伯の壮大な宇宙観を反映し、台座に想像上の花や蛟竜を配している。この台座の火炎は地球のマグマを表し、その上に配置されている6つの花弁は人類が日常生活を営んでいる6つの大陸を意味している。このように平和祈念像には宇宙の中にあって人類の調和と地上の平和を静かに祈念する純一無雑な人類の理想像が表現されている。山田真山画伯の説明によると「平和の心象を人間像を媒体にして具現すると、日本人の感覚としては必然的にこのような形になった」とのことだそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
079_250103581m X900 平和記念公園 Z50 Z18-140.jpg 79.平和記念像の原型
平和祈念像の「原型」は、宜野湾市普天間に在住していた偉大な芸術家(故)山田真山画伯(1885~1977)によって自身の戦争経験から世界平和の祈りを込め、18年の歳月をかけ、宜野湾で制作された。宗教や思想、政治や人種、あるいは国を超えてすべての人が戦没者の慰霊と 平和の一点に力を合わせていこうということを10本の指を合わせた合掌の形に表現されているのだそうだ。この平和祈念像の原型は、漆を使って立体的な文様を施すための加飾技法である琉球漆喰という技法を立体に応用した「立体堆錦」で制作された。山田真山画伯はここ摩文仁の平和祈念堂に平和祈念像を安置する前年(昭和52年)に亡くなられたが、山田真山画伯に師事した糸数政次博士(のちに沖縄県立芸術大学美術工芸学部教授)により、宜野湾で石膏でかたどりして、昭和53年に平和祈念堂で制作、安置された。 原形のほうは、誰の目にも触れられないまま宜野湾市普天間のアトリエ(工房)に保管されていた。そして、いま、完成してから約50年が経過し、ひび割れや剥落があり、劣化が進んでいるその原型を修復しようというプロジェクトが宜野湾市で立ち上げられているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO6400 )
080_250103586 X900 〇平和記念公園 Z50 Z18-140.jpg 80.「回想する守護神」
  平和祈念堂の玄関を入って、平和祈念像が安置されている広い会堂に入る手前にある部屋の壁面にも何点かの絵画が展示されていたが、中でもこの絵は私を惹きつけた。作者は大正元年那覇市生まれ。沖縄師範学校卒で、二科展にも入選され、平成6年に亡くなられた大嶽政敏さんという方だった、この絵は1979年に製作された代表作だという。制作意図は「沖縄戦で亡くなられた多くの人たちのご冥福を祈りながら描き続けました。」と。平和祈念堂での絵葉書の売れ行きはナンバー・ワンだそうだ。「大嶺政敏作品集」(1996年、(有)ぷろじぇくとT&R発行)の解説には、画面には沖縄のシーサーを中央に配置し、これを拝む老婆の向こうから、戦場を逃げまわる人々の姿が描き出され、背後の空は戦場の燃えさかる炎と人々の怨情や嘆き、悲しみなどを包含して赤黒く塗り込められていると記されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/160秒 27mm ISO6400 )
081_250103588 X900 平和記念公園 Z50 Z18-140.jpg 81.「少年」像
平和祈念堂の入り口へ上がる石段の左側に、彫刻家 佐藤忠良氏制作の「少年」のブロンズ像が立っていた。公益財団法人沖縄協会のホームページに、昭和54年、沖縄平和祈念堂北側の整備を進めていた時、森の中にあるガジュマルの根元から、学徒兵と思われる遺骨と朽ち果てた小さな軍靴、さびた手榴弾3発が発見された。この発見と沖縄の本土復帰10周年を機に、沖縄戦で散った前途ある少年たちの死を悼み慰め、平和の礎とするため、像の建設が進められ、昭和58年、ここに高さ1.6mのブロンズ立像、「少年」の像が設置されたとの解説があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f8 1/500秒 18mm ISO100 )
082_250103592 X900 沖縄県平和祈念資料館 Z50 Z18-140.jpg 82.沖縄平和祈念資料館
ひめゆりの塔へも行って見たいので、立ち寄るのを割愛したが、沖縄県平和祈念資料館は戦争の犠牲になった多くの霊を弔い、沖縄戦の歴史的教訓を正しく次代に伝え、全世界の人びとに沖縄のこころを訴え、もって恒久平和の樹立に寄与するため設立された立派な建物があった。常設展示室には、「住民の視点で捉えた沖縄戦」を展示理念とし<沖縄戦への道><鉄の暴風><地獄の戦場><沖縄戦の証言><太平洋の要石>の5つのテーマからなる資料が展示されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 69mm ISO100 )
083_250103597 X900 ひめゆりの塔 Z50 Z18-140.jpg 83.ひめゆりの塔
10分ほど車で移動して、ひめゆりの塔に着いた。ひめゆりの塔は沖縄戦末期に沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立つ慰霊碑である。1946年4月7日除幕された。いわゆる塔を思い浮かべていたが、この慰霊碑のことだった。花を捧げた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO160 )
084_250103599 X900 ひめゆりの塔 Z50 Z18-140.jpg 84.沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡
wikipediaによれば、職員を含むひめゆり学徒隊240名中、死亡者は生徒123名、職員13名であるが、このうち解散命令以後に死亡したのは117名で全体の86%にものぼり、さらに判明しているだけでも全体の35%にあたる47名が第三外科壕に攻撃があった6月19日に亡くなっている。ひめゆり学徒隊とは、1945年3月末、看護要員として沖縄陸軍病院に動員された沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒222名と引率教師18名のこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 32mm ISO1100 )
085_250103604 X900 ひめゆりの塔 ベンガルヤハズカズラ Z50 Z18-140.jpg 85.ひめゆり平和祈念資料館
ひめゆりの塔から奥に進んだところに、ひめゆり平和祈念資料館があった。ひめゆり学徒の遺品、写真、生存者の証言映像、南風原の陸軍病院壕の一部や伊原第三外科壕内部を再現したジオラマなどを見ることができるそうだが、中には入らなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 23mm ISO140 )
086_250103602 X900 ひめゆりの塔 ベンガルヤハズカズラ Z50 Z18-140.jpg 86.ベンガルヤハズカズラ
ひめゆり平和祈念資料館の入口近くに、見たことのない美しい花が咲いていた。インドのベンガル地方〜東南アジア原産で、日本では南西諸島などで稀に野生化しているという、キツネノマゴ科ヤハズカズラ属の常緑つる性の植物であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5 1/500秒 63mm ISO360 )
087_250103609t X900 ひめゆりの塔 リュウキュウヒガンザクラ Z50 Z18-140.jpg 87.リュウキュウヒガンザクラ(琉球彼岸桜)
カンヒザクラが、枯れた木に一輪咲いていた。リュウキュウヒガンザクラという札が掛かっていた。リュウキュウヒガンザクラは、沖縄で栽培されているカンヒザクラの一品種で、リュウキュウカンヒザクラとも呼ばれるそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO900 )
088_250103610 X900 ひめゆりの塔 ガジュマル Z50 Z18-140.jpg 88.ガジュマル
資料館の左側に大きなガジュマルの木があった。戦後に植えられたそうだが、高さは10mくらいになっていると思えた。wikipediaによれば、台湾、中国南部沿岸、東南アジア、インド、オーストラリアの熱帯から亜熱帯地域に分布するが、日本では屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布する。沖縄県ではガジュマルはあちこちで見られる。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて多く垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。11時20分、ひめゆりの塔をあとに海中道路に向かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )

2025年2月 8日

沖縄旅行 ④ 2025年1月2日 -3 国際通り

タクシーを国際通りの東側の入り口に近い、ゆいレールの牧志駅の近くで下車した。
 国際通りは、安里三叉路から、これから行く那覇市の県庁北口交差点からまでの約1.6 kmの通り。沖縄県で最も賑やかな通りであり那覇最大の繁華街である。1933年(昭和8年)に旧那覇市中心部と首里市を最短距離で結ぶ県道の一部として整備され、「新県道」あるいは「牧志街道」と呼ばれていたそうだ。ほぼ直線の道である。国際通りの由縁は、wikipediaによれば、1948年(昭和23年)に、米軍の物資集積所があった新県道沿いの土地に琉球列島米軍政府と琉球政府の協力で「アーニーパイル国際劇場」という映画館が開館し、連日大変な賑わいを見せた。映画館にちなんで「国際通り」の名が定着したそうだ。  昭和60年頃だったか、私は仕事で九州・沖縄地区を担当、沖縄県の事務所があった那覇にも年数回行く機会があった。そのころから賑やかな繁華街であった。

 国際通りを見ながら、ぶらぶらと県庁に向かって歩く。もちろん土産物屋が多いが、泡盛の店、海ブドウやもずくを売る店、塩の店、そして、沖縄料理やステーキの店などが並んでいた。一休みしようとCafeと書かれた店に入ったが、夜はカラオケスナックになるような店だった。

 やがて県庁の建物が見え、そのとなりに那覇市庁舎の建物が見えた。那覇市庁舎はとても立派な建物だった。
 5時過ぎにホテルに着き、一休みして夕食に出た。行く店は特に決めてなく、居酒屋にでも行こうかということになった。むかし、石垣島で食べたセミエビの刺身の味が恋しくて、注文したのだが、なかなか良い値段であった割には美味しくなく、3人から顰蹙を買ってしまった。

000_250102534 X700 牧志-旭橋 国際通り 那覇市庁舎 Z50 Z18-140.jpg
那覇市庁舎と正面のシーサー 2025年1月2日 沖縄県那覇市泉崎

058_250102498 X900 牧志-旭橋 国際通り Z50 Z18-140.jpg 58.国際通り-1 泡盛専門店
Wikipediaによれば、泡盛は米を原料として、黒麹菌(アワモリコウジカビ)を用いた米麹である黒麹によってデンプンを糖化し、酵母でアルコール発酵させたもろみを単式蒸留器で蒸留して製造するという。「泡盛」という名称は、江戸時代前期の1671年に琉球王国中山王から徳川将軍家への献上品目録に「泡盛酒」と見えるのが最初だそうだ。泡盛を寝かせると、アルコールの刺激が和らぎ、こくや独特の香気が出てうまくなるので、古酒(クース)と称して珍重される。この店にも10万円以上もする古酒が置かれていた。仕事で沖縄県へ来ていた時に、酒席でオトーリ(御通り)という儀式があった。沖縄県の宮古列島で行われる飲酒の風習で車座になって泡盛を飲む酒宴の席があったのを思い出した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1000 )
059_250102512 X900 牧志-旭橋 国際通り 市場通り Z50 Z18-140.jpg 59.市場本通り
国際通りを県庁前に向かって左側をしばらく歩く。しばらく行って左側に、市場本通りというアーケードの道があった。市場本通りは、那覇国際通りから第一牧志公設市場手前までの商店街で、賑わっていた。公設市場というのを見て見たかったが、割愛した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 77mm ISO16400 )
060_250102515 X900 牧志-旭橋 国際通り Z50 Z18-140.jpg 60.国際通り -2
国際通りを反対側に渡って、県庁前に向かって歩く。何か通りの左側と右側では雰囲気が違うような気がした。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 34mm ISO400 )
061_250102522 X900 牧志-旭橋 国際通り SPLASH Tシャツ Z50 Z18-140.jpg 61.国際通り -3
「SPLASH」という店があった。衣料品の店である。T-シャツを1枚買いたいと思っていたので、中に入る。Lサイズなのだが、大きい。気に入ったのがあったのでお買い上げ。なかなかセンスの良い店だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO450 )
062_250102525 X900 牧志-旭橋 国際通り Z50 Z18-140.jpg 62.国際通り -3 あんがま
通りの反対側に、店の屋根に大きなお面が飾られている店があった。沖縄料理店である。「あんがま」とは、店のHPによると、石垣島独特のお盆行事のことで、旧盆の三日間、先祖を代表して「おじぃ(ウシュマイ)」と「おばぁ(ンミー)」のお面をつけた二人組が大勢の子孫たちを引き連れて家々を訪問するのだそうだ。まずは仏壇の前で念仏を唱え、にぎやかに歌と踊りをご奉納し、それから見物人と、ウシュマイとンミーの珍問答が始まるのだそうだ。「あの世」について気になるアレコレを質問すれば年の功と茶目っ気で、オモシロおかしく教えてくれる。陽気なご先祖様たちは、集落に笑いと知恵を振りまいて東の海の理想郷「ニライカナイ」に帰っていく。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 52mm ISO5600 )
063_250102527 X900 牧志-旭橋 国際通り Z50 Z18-140.jpg 63.国際通り -4 居酒屋
国際通りに面して店を出している居酒屋は、さすが、入りたくなるような店だった。水槽には生きた夜光貝が張り付いていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1400 )
064_250102528 X900 牧志-旭橋 国際通り 沖縄県庁 Z50 Z18-140.jpg 64.沖縄県庁
逆から歩いてきたが、いうならば、ここが国際通りの入り口だ。沖縄県庁は立派な建物である。Wikipediaによれば沖縄県庁は、1881年の沖縄県設置に伴い県庁として正式に発足し、1920年には新庁舎が落成し現在地に移転した。沖縄戦時は1944年10月10日の十・十空襲で焼失し、宜野湾村に一時移転した。その後、沖縄島南部を点々とするが、1945年6月9日に摩文仁村内の壕にて島田叡知事の解散指示によりその機能を停止した。1972年の本土復帰に伴い、琉球政府庁舎が県庁となった。その後、1981年には新庁舎建設が計画され、1986年に着工されたが、琉球王朝時代の窯業釜「湧田釜」が発掘され、移転論なども再噴出した。釜は掘り出され、那覇市おもろまち(那覇新都心と言われる沖縄県那覇市の北部に位置する再開発地区)に移設され、工事が再開され、1990年1月にこの写真に見る新庁舎が落成した。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO360 )
065_250102530 X900 牧志-旭橋 国際通り 那覇市庁舎 Z50 Z18-140.jpg 65.那覇市庁
那覇市は米軍の管理下に置かれ、住民の立ち入りは禁止されていた。その後、1945年11月に那覇市壷屋地区の窯業関係者たちが立ち入りを許可され、約100人の職人が入市。この際に、壷屋のある民家に事務所が設置された。これが戦後の初めての那覇市役所庁舎だそうだ。現市役所は県庁の隣に、2009年に着工し、2012年12月に地上12階・地下2階・塔屋1階、高さ54.4mのこの新庁舎が完成した。高さは県庁舎のほうが地上14階で、71.7mと高い。特徴あるこの美しい建物の設計者は、那覇市出身の建築家、国場幸房(こくば ゆきふさ)氏だそうだ。同氏は沖縄美ら海水族館やムーンビーチホテルなどの設計も手掛けている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 26mm ISO450 )
066_250102531 X900 牧志-旭橋 国際通り 那覇市庁舎 Z50 Z18-140.jpg 66.愛のシーサー公園
那覇市役所の斜め前の道路沿いに愛のシーサー公園というところがあった。中心にあるのがシーサーの親子の像のオブジェだ。高さは2mほどで、噴水がある。トップの写真のシーサーといい、このシーサーといい、写真では見にくいが、独創的な形をしている。公園入り口には赤いシーサーがあった。愛のシーサーは父、母、子を表す3体のシーサーのことで、那覇地方検察庁の元検事正だった小林永和(ひさと)さんが提唱したそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 46mm ISO1000 )
067_250102535 X900 旭橋 米軍高速運搬船グァム Z50 Z18-140.jpg 67.米軍高速運搬船
5時過ぎにホテルに戻ってきた。今朝、那覇埠頭に入港して来た米海軍の高速運搬船は、埠頭の一番奥まったところに着岸していた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f11 1/500秒 96mm ISO3200 )
068_250102537 X900 旭橋 Dynasty cruising Mos Dick 出航 Z50 Z18-140.jpg 68.海洋保安庁の艦船
左側が「りゅうきゅう」、右側が 「うるま」という、両船とも3100トンの那覇保安部部の巡視船が停泊していた。手前は夕方5時に那覇埠頭を出航するディナークルーズ船のモビーディック号で1時間45分ほど、那覇港湾の4つの港を周る。5時5分、丁度、出航の時間だった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( 6.3 1/500秒 140mm ISO2200 )
069_250102109m X900 旭橋めんそーれ せみえび ISO12800 G7X.jpg 69.セミエビ
一休みした後、今夜もホテルから徒歩で、食事に出かけた。今夜は気楽に居酒屋にでも入ろうということになり、それぞれ好きな酒を飲み、好きな肴を注文した。私は、むかし石垣島で食べたセミエビを食べたいと思い注文したが、小さくて身が少なく、値段はそこそこ高かったが、いまいち美味しくなかったのは残念だった。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 

2025年2月 4日

沖縄旅行 ③ 2025年1月2日 -2 新春の宴 首里城復元工事 石畳みの道

広福門を通って下之御庭(しちゃぬうなー)に入った。下之御庭は首里城正殿のある「御庭(うなー)」の手前にある広場で、下之御庭とは読んで字のごとく下の庭という意味だそうだ。御庭で行われる儀式の際の控えの場となっていた。
 下之御庭に入ると右の方から、沖縄らしい音楽が聞こえてきた。正月のアトラクションとして行われている沖縄音楽の演奏である。しばらくその小屋の前に並べられた客席に座って聴いていたが、座った時が最後の曲目だったらしい。シャッターの音を消音に設定して写真を撮った。

 ほどなく、正殿の前に建つ奉神門の前で琉球王国時代の正月儀式の再現ショウガ始まった。大勢の観光客が囲んで見ていた。
 そのアトラクションは15分ほどで終了し、次は先ほど沖縄音楽を聴いたところで、首里城再建の支援活動も行っていて2016年にポニーキャニオンより竜馬四重奏としてメジャーデビューしたバイオリニスト「竜馬」の演奏が始まった。ポピュラーな「島唄」「涙そうそう」、そして、最後に自身が作曲した、沖縄県内さまざまな番組のテーマソングとなり、沖縄県公式の首里城再建ソングになったSYURINOUTA(首里の歌)が演奏され、30分間の野外コンサートは大きな拍手とともに終わった。迫力ある素晴らしい演奏で、CDを買いたくなった。

 そして、復元工事中の正殿を見学した。再建中の正殿は素屋根といわれる大きな建物で被われていて、その中を1階から3階まで見ることが出来た。令和元年(2019年)10月31日未明の火災で焼失した正殿の屋根を飾っていた大きな龍なども展示されていた。
 復元工事中の正殿見学を終えて、東のアザナ(展望台)などを見て、正午過ぎに右掖門から石垣の外にでて守礼門まで下り、そこから日本の道百選に選ばれている石畳の道、首里金城町石畳道を下って、目的の「首里殿内」を見つける。

 石畳道を下りたところにあったその「首里殿内」という沖縄そばの人気店に、30分近く待って入る。 待っている間に、娘がその「首里殿内」の入り口に植えられていた木にぶら下がるように止まっていたオオゴマダラを見つけて知らせてくれた。羽化したあとの蛹の抜け殻が残っていた。その木はホウライカガミというオオゴマダラの食樹だった。オオゴマダラはよく蝶園などで飼育されているが、これは「天然もの」である。親孝行な娘である。

 食後は、「首里殿内」の少し下を通っている那覇市道(金城ダム通り)で、GOタクシーを呼んでゆいレールの牧志駅へ、そこから那覇の繁華街である国際通りを歩いてホテルへも戻った。途中でT-シャツを買ってしまった。
 夜はホテル近くの居酒屋で、セミ海老の刺身を食べたが、値段が高いだけで、旨くなかったのが残念だった。

000_250102438 X700 首里城 漏刻門とソテツ Z50 Z18-140.jpg
漏刻門の石垣と生い茂るソテツ 2025年1月2日 沖縄県那覇市首里城

036_250102334 X900 〇首里城 沖縄音楽 Z50 Z18-140.jpg 36.沖縄音楽を聴く -1
正殿の建築工事の際には資材置場等として使用され、現在は城内でのイベント等の際に利用されているた「系図座・用物座」という建物で、沖縄音楽が演奏されていた。沖縄の音楽は、王宮で始まった琉球古典音楽と、一般の人々が楽しんだ沖縄民謡がある。 琉球古典音楽は、琉楽(りゅうがく)とも呼ばれ、三線(または歌三線)、琴、笛、太鼓(鳴り物)、胡弓によって演奏される。 一方、民謡や島唄は古くから歌い継がれている音楽である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 31mm ISO720 )
037_250102335 X900 〇首里城 沖縄音楽 Z50 Z18-140.jpg 37.沖縄音楽を聴く -2
曲の内容はよく分からないのだが、格調高い演奏者が揃っていたのだと思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 120mm ISO4000 )
038_250102340 X900 首里城 朝拝御規式 下之御庭 Z50 Z18-140.jpg 38.朝拝御規式 (ちょうはいおきしき)-1
奉神門の右側の門から国王のお付きの人が出てきた。中央の大きな門は国王が出入りする。これから行われるのは琉球王国時代の正月儀式の再現である。朝拝御規式は、琉球王国時代に行われていた元日の正月儀式で、国王が役人や庶民の代表らとともに、平和と豊穣を祈願する儀式だったそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO280 )
039_250102343 X900 首里城 朝拝御規 下之御庭 Z50 Z18-140.jpg 39.朝拝御規式 -2
首里城公園では、毎年1月1日~3日に行われる「新春の宴」の際に朝拝御規式の一部が再現されているという。真ん中の門が開けられ、国王役と王妃役が出てきた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 78mm ISO1600 )
040_250102350 X900 〇首里城 朝拝御規下之御庭 Z50 Z18-140.jpg 40.朝拝御規式 -3
設けられた祭壇に向かって国王と王妃が並んで拝礼する。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.3 1/500秒 34mm ISO320 )
041_250102355 X900 〇首里城 朝拝御規 下之御庭 Z50 Z18-140.jpg 41.朝拝御規式 -4
国王役が祭壇に上がり、焼香をして平和を祈願する。本来は正殿の前の御庭(うなー)で厳かに行われるのだが、正殿が復活するまでは、略式で再現されているようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 52mm ISO400 )
042_250102363 X900 〇首里城 朝拝御規 下之御庭 Z50 Z18-140.jpg 42.朝拝御規式 -5
朝拝御規式再現の10分間あまりのデモンストレーションが終わり、国王と王妃は奉神門の中央の門から中へ入っていった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 24mm ISO280 )
043_250102374 X900 〇首里城 ヴァイオリン演奏 竜馬 Z50 Z18-140.jpg 43.「竜馬」のバイオリン演奏
朝拝御規式の再現アトラクションが終わると、さっき、沖縄音楽の行われていたところで、「竜馬」の演奏が行われる。バイオリンとシンセサイザーのデュオである。なかなか迫力のある演奏だった。野外なのに音響装置も良かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6400 )
044_250102400 X900 首里城 正殿復元工事 Z50 Z18-140.jpg 44.復元工事の見学 -1
「竜馬」の演奏を30分間聴いたあと、2019年10月31日未明に火災が発生し焼失した、正殿や北殿、南殿などの復元工事の現場を見学した。復元工事はそこを覆う大きな臨時の建物(素屋根)の中で行われている。また、火災により焼けた、正殿の屋根に飾られていた龍の飾り「龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)」などが展示されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6400 )
045_250102403 X900 首里城 正殿復元工事 Z50 Z18-140.jpg 45.復元工事の見学 -2 龍頭棟飾の口髭
正殿内部から発生した火災で、約11時間にわたり燃え続けたという。首里城正殿の屋根には多くの焼き物を組み合わせて作った龍の装飾があった。龍頭棟飾は、鉄製のフレームの上にガラス繊維を含めたモルタルで形どり、その表面に焼物を張り付けていたという。これはその一部で口髭の部分である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO400 )
046_250102405 X900 〇首里城 正殿復元工事 Z50 Z18-140.jpg 46.復元工事の見学 -3
これは正殿の屋根の部分である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 30mm ISO2800 )
047_250102406 X900 〇首里城 正殿復元工事 Z50 Z18-140.jpg 47 復元工事の見学 -4
壮観である。首里城正殿の大屋根は、2024年6月以降、瓦の取り付けや塗装が本格的に進んでいる。首里城の復元工事は、2022年に着工し、2025年は外部彩色、内部彩色、素屋根・木材倉庫解体、両廊下の整備が開始される。2026年には復元工事が完了する予定だそうだ。復元工事の詳しい内容は、沖縄国営記念公園首里殿復興への歩みというサイトで知ることが出来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 )
048_250102429 X900 首里城 正殿復元工事 Z50 Z18-140.jpg 48.湯屋の跡
ここは浴室の跡だそうだ。説明板によると、『御内原の北寄りの一角に、女官たちの浴場の機能を持つと考えられる湯屋がありました。「沖縄県首里旧城図」や「首里旧城之図」の表現によると、小さな建物と大きな浴槽で構成され、その周りが瓦石積みで囲まれた造りであったことがわかります。発掘調査では、建物の隣の場所から、目地が漆喰で塞がれた石積みや薪を燃やしたような多量の炭が確認されています。この場所で水を貯めたり、湯を沸かしていたりしていた可能性があります。 ※国王の入浴に関する伝承としてー国王は別の場所で入浴しており、その場所は明らかではありませんが、次のような言い伝えがあります。国王は夕方二人の御側仕(世話係)に案内されて入浴しました。風呂場の場所は不明ですが、六畳ほどの広さで板張りされ、厚板で造られた四角い浴槽があり、お湯は別の場所で沸かして運ばれていたようです。王は白木綿の浴衣を着けて入浴し、御側仕が襟元や懐、袖口などから手を入れて、手洗粉入りの袋で王の身を洗ってあげたそうです。(眞榮平房敬著「首里城物語」による)』 と説明されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 21mm ISO140 )
049_250102439 X900 首里城 Z50 Z18-140.jpg 49.石垣とソテツ
復元工事現場を見学した後、復元工事中の正殿を覆っている素屋根と呼ばれる建物を出て、城郭の東側に築かれた物見台である東のアガサに上がり、首里城公園一帯や、那覇の町を眺めた。城郭の石掖門を出て、漏刻門へと緩やかは石畳の道を下りていく左側に琉球石灰岩で築かれた石垣と、その前に、立派なソテツの群落があった。このソテツはどれくらいの樹齢なのか興味を持ち、ネットで調べたり、AIに聞いたりしたが、わからなかった。そこで、首里城公園管理センターへ電話で問い合わせて見たのだが、回答は資料がないということで、AIの回答と同様であった。ただ、2019年の火災の前からあったことは確認できた。幹に火に焼かれた跡が残っていた。ソテツは成長が遅く、寿命は500年以上にも及ぶ植物といわれる。また、ネットで調べているときに、首里城では、夏はクロマダラソテツシジミの幼虫の駆除がソテツの養生に欠かせないということも分かった。右側に見える門は歓会門である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 43mm ISO320 )
050_250102456 X900 〇日本の道百選 石畳 Z50 Z18-140.jpg 50.石畳の道 -1
午後1時近くなった。どこで昼飯にしようか、2人が考えてくれた結果、沖縄そばにしようということになり、「首里殿内」という店に行くことになった。娘がスマホで行き方を探してくれた結果、この石畳の道を下りることになった。この道は「金城町石畳の道」という。wikipediaによれば、真珠道(まだまみち)の一部で、琉球王国尚真王の治世である1522年頃にその建造が始まった。第二次世界大戦の沖縄戦で真珠道の大半は破壊され、コンクリートで舗装されていたが、1983年(昭和58年)に歴史的地区環境整備事業によって再び石畳に整備された。金城町に現存する238mの区間が首里金城町石畳道としてその姿を現在に伝えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒 38mm ISO220 )
051_250102462 X900 〇日本の道百選 石畳 Z50 Z18-140.jpg 51.石畳の道 -2
守礼門から、史跡首里城跡の石碑を見て、南の方へ下る。金城大通りを渡る。道には年月を経て光沢を帯びた琉球石灰岩の平石が敷きつめられたままで、沿道には近世以前の石垣も多く現存する。乱敷きに配された大きさ20~30cmほどの平石の表面は小叩きに仕上げられており、こう配が急なところでは階段を設けたり、すべり止めの溝が彫られるなど、歩きやすいように工夫がなされていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 38mm ISO280 )
052_250102466 X900 〇日本の道百選 石畳 Z50 Z18-140.jpg 52.石畳の道 -3 石敢當
道路沿いの屋敷囲いは、「あいかた積み」(石を多角形に加工し、互いに噛み合うように積む技法)」とよばれる手法を用いて積まれた石垣と赤瓦屋根の木造住宅が見られる。日本の道100選の碑もあり、石敢當という沖縄県で古くから信じられている魔除けの石碑もあった。石畳の道が終わりになる辺りの右側に「首里殿内」という沖縄そばの店があった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4 1/500秒 31mm ISO280 )
053_250102477 X900 〇日本の道百選 石畳 首里殿内 Z50 Z18-140.jpg 53.「首里殿内」(すいどぅんち) -1
沖縄そばの店とばかり思っていたが、沖縄料理の店で、しかも、なかなかのお店のようだ。丁度昼食時でもあり、席が空くのを待つことになった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO100 )
054_250102478 X900 〇オオゴマダラ 首里殿内 Z50 Z18-140.jpg 54.オオゴマダラ -1
この店には、民族資料館、泡盛資料館、裏庭があり、待つ間ぶらぶらしていたが、入口の方へ戻ってくると、娘が「いたよ」と指で差していたのはオオゴマダラだった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.6 1/500秒 88mm ISO1800 )
055_250102479 X900 〇オオゴマダラ 首里殿内 Z50 Z18-140.jpg 55.オオゴマダラ -2
気温は15℃あるかないかだったろうと思う。じっとして動かない。よく見ると独特な金色をした蛹の殻にぶら下がっている。ここで羽化したのだろう。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6 1/500秒 20mm ISO2800 )
056_250102485 X900 〇オオゴマダラ 首里殿内 Z50 Z18-140.jpg 56.オオゴマダラ -3 ホウライカガミ
蛹が付いていたこの植物は何だろうか。PictureThisで検索し、このインゲン豆のような実で同定できた。オオゴマダラの唯一の食樹であるホウライカガミである。沖縄ではオオゴマダラの食草としてホウライカガミが栽培されているそうだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 96mm ISO1250 )
057_250102491 X900 首里殿内 内庭 Z50 Z18-140.jpg 57.「首里殿内」 -2 内庭
30分ほど待って奥まった良い部屋に通された。内庭には小さいながら池も築かれていて、鯉が泳いでいた。オリオンビールを頼み、沖縄そばを食べたが、良い昼食であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO720 )