Travelアーカイブ: Studio YAMAKO

2024年8月24日

チョウは夏枯れ 箱根湿生花園 ② 2024年8月5日 箱根湿生花園

食虫植物展を見て再び園路を歩く。時刻は11時になった。まず、湿原植生復元区に行って見る。時間が経過してチョウの活動が見られるかと期待したが変わりはない。この日はチョウの撮影は諦めて、花の写真などを撮っていくことにする。
 明るいところにはコオニユリが咲き、散策路を歩くとコウホネの池にはハグロトンボの数が多かった。尻尾を池の水面に付け産卵しようとしている♀もいる。日陰になっているところではレンゲショウマの可愛い蕾も見た。
 1時間ほど園内を歩き、早々に退出した。車に戻って、汗びっしょりになったシャツを着変え、いつもの湿生茶屋に寄って、ノンアルコールビールと蕎麦を食べ、帰路に着いた。

000_240805127s X700 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg
コウホネの咲く池に舞うハグロトンボ 2024年8月5日 箱根湿生花園

020_240805067 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 20.コオニユリ(小鬼百合)-1
湿生復元区に沿った日陰ににコオニユリが咲いていた。オニユリと似ているが、オニユリより小さいからこの和名がある。オニユリには葉の腋に珠芽(むかご)がつくが、コオニユリにはつかないのが、両者を見分けるところという。また、コオニユリは実生から6〜8年立たないと開花しない。オニユリはムカゴから3年くらいに開花するそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f2.4 1/1000 12mm IS0100 )
021_240805076 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ RX10M4.jpg 21.クサレダマ(草連玉)
7月18日に来た時は蕾が多かったが、この日はよく咲いていた。茎の先端または葉腋(ようえき=葉の付け根)に円錐花序をつけ、多数の花をつける。線状の小さな苞(1個の花または花の集まり(花序)の基部にある特殊化した葉のこと)があり、萼(花の一番外側の、花びらを囲む部分)は深く5裂する。湿原の周辺や沼沢地に生育する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 155mm IS0100 )
022_240805163 X900 〇箱根湿性花園 シラヒゲソウ Z50 Z105mc.jpg 22.シラヒゲソウ(白髭草)
始めて見た花だった。wikipediaによれば、以前はユキノシタ科ウメバチソウ属に分類されていたが、APG植物分類体系では新設されたウメバチソウ科に分類されるようになったそうだ。和名は、白色の花弁の縁が糸状に切れ込んでいる様子を髭に見立てたことに由来する。山地の湿地に生育する。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO640 )
023_240805167 X900 〇箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 23.キンロバイ(金露梅) -1
高山帯の植物が植えられているところで咲いていた。wikipediaによれば、「日本では、北海道(夕張山地の崕山(きりぎしやま)・芦別岳・アポイ岳)、本州(早池峰山・焼石岳・船形山・谷川山系・至仏山・八ヶ岳・南アルプス)、四国に分布し、亜高山帯から高山帯の蛇紋岩地や石灰岩地の岩礫地に生育する。アポイ岳では日本ではここだけに分布する高山蝶であり国の天然記念物に指定されているヒメチャマダラセセリの食草になっている。」と記述されていた。また、ヒメチャマダラセセリについて、文化遺産オンラインでは「ヨーロッパ、シベリヤ、中国東北部に分布し、わが国では、アポイ岳のみに隔離分布しているところから遺存種と考えられる。」あった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
024_240805179 X900 ◎箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 24.レンゲショウマの蕾
日陰になっている散策路のわきに、サクランボのような形の何かの蕾を見つけた。始めて見る。ちょっと離れたところに枯れ始めたレンゲショウマの花が咲いていた。これはその蕾であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO220 )
025_240805180 X900 箱根湿性花園 レンゲショウマ Z50 Z105mc.jpg 25.レンゲショウマ(蓮華升麻)
日本特産のキンポウゲ科レンゲショウマ属の1属1種の花である。下を向いて咲いていて枯れ始めているが、手で上を向かせて撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO160 )
026_240805184 X900 ◎箱根湿性花園 コムラサキ Z50 Z105mc.jpg 26.コムラサキ(小紫)
wikipediaによれば、和名の由来は、紫色の実が美しく、平安時代の作家・歌人で知られる紫式部にちなむ。紫色の美しい実を付けるシソ科ムラサキシキブ属の紫式部の近似種であり、ムラサキシキブとは別種であるが混同されやすく、コムラサキをムラサキシキブといって栽培していることが大半だそうだ。全体によく似ているが、コムラサキの方がこぢんまりとしている。個々の特徴では、コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できるという。この写真の種がコムラサキかムラサキシキブであるか、確信はないが、PictureThisではコムラサキと同定された。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
027_240805187 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 27.ヌマトラノオ(沼虎の尾) よく似た花に、オカトラノオとミズチドリがある。ヌマトラノオとオカトラノオは区別をつけやすいが、ミズチドリとヌマトラノオは遠目では分かり難い。ミズチドリは、ラン科ツレサギソウ属で、ヌマトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属である。ミズチドリは、よく見ると花の形が違うし、葉が細く小さい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
028_240805191 X900 箱根湿性花園 カワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 28.カワラナデシコ(河原撫子)
カワラナデシコはエゾカワラナデシコの変種であり、和名カワラナデシコは、河原に生えて、可憐な花を「撫子(なでしこ)」と言うことに由来する。秋の七草のひとつ。日本では本州以西の四国、九州に広く分布する。エゾカワラナデシコのほうは北海道及び本州の中部地方以北に分布する。両者の違いは、花弁の先端部の幅の広さで、エゾカワラナデシコは扇状で先端(爪部)が細裂、カワラナデシコはエゾカワラナデシコより先端(爪部)が細い。花弁の隙間では、エゾカワラナデシコに比べると、カワラナデシコは花弁の間に隙間がある。また、苞の違いでは、エゾカワラナデシコは苞(つとと読み、花あるいは花序の付け根に出る葉)が2対で十字に対生し、細長く先端が尖っているのに対し、カワラナデシコは苞が3~4対で丸みを帯びて先端が尖る(栗みたい)形状だそうだ。この写真では苞が見えない。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f4.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
029_240805196 X900 ◎箱根湿性花園 キンロバイ Z50 Z105mc.jpg 29.キンロバイ -2
和名キンロバイは「金露梅」の意で、花が黄色で、梅の花のようであるからつけられた。先に23.でも記したように、高山帯に自生しているが、耐暑性もあるので、平地でも庭園樹として古くから利用され、高山の岩場のような雰囲気が出せる。園芸品種は、英国を中心に海外で100以上が育成されているそうだ。自生地が広く、地域による変異が多いので、園芸品種にもいろいろな系統や個体差が見られ、バラエティー豊かだという。そのうちの一部が日本でも流通している。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
030_240805199 X900 ◎箱根湿性花園 キキョウ Z50 Z105mc.jpg 30.薄紫色のキキョウ
薄紫のキキョウが綺麗に咲いていたが、下を向いて咲いていた。そっと指先で持ち上げてお隣にちょっと支えてもらって撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO110 )
031_240805202 X900 ◎箱根湿性花園 クサレダマ Z50 Z105mc.jpg 31.クサレダマ -2
21.ではSONY RX10 Ⅳ で撮ったが、綺麗だったのでマクロレンズでも撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.2 1/1000秒 105mm ISO100 )
032_240805098t X900 ◎箱根湿性花園 キタキチョウ サツマハギ RX10M4.jpg 32.キタキチョウ
キタキチョウだけは園内の至る所で飛んでいた。サツマハギで吸蜜しているところを撮った。ハギ属は、マメ科に含まれる植物の分類では多くの仲間が含まれる。サツマハギはミヤギノハギの亜種として分類されている。先に見たミソハギは、ミソハギ科に分類される。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 220mm IS0100 )
033_240805204 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 33.スジグロシロチョウ
ヌマトラノオにスジグロシロチョウが飛来した。左側にはまだ花が開かない花序があるが、それは蕾がより密についていて、オカトラノオのように思う。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
034_240805107 X900 ◎箱根湿性花園 ツチアケビ RX10M4.jpg 34.ツチアケビ(土木通)
何だろうと思った。ツチアケビという。これは実である。wikipediaによれば、「地上部には葉などは無く、地面から鮮やかな黄色の花茎が伸び、高さは1mに達する。秋になると花茎の上部に果実がつき、熟すると長さが10cmにもなり、茎を含めて全体が真っ赤になる。まとまって発生することがよくある。」と記されていた。森林内に生育するラン科植物で、和名は地面から生えるアケビの意であると考えられるが、アケビ(アケビ科)とは関係ないそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f3.2 1/1000 16mm IS01600 )
035_240805113 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 35.コウホネの葉に止まるハグロトンボ
コウホネの葉は破れているのが多いが、綺麗な葉にハグロトンボが止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 214mm IS0250 )
036_240805124 X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 36.翅を拡げたハグロトンボの♂
ハグロトンボの♂は体色が全体的に黒く、胴は緑色の金属光沢がある。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 210mm IS0640 )
037_240805132t X900 ◎箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 37.産卵するハグロトンボ
♀は暗褐色だった。トンボのことは素人だが、ネットなどで調べると、ハグロトンボの♀は水面近くの水中植物に産卵する。これは池に生えるコウホネの葉か茎に産卵しているところ。幼虫は1年で成長し、翌年成虫になると推測されている。6、7月に羽化する。羽化後の若い個体は薄暗いところを好み、水域から離れて林の中で生活する。成熟すると再び水域に戻り、明るい水辺の石や植物などに止まりナワバリをつくるという。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 136mm IS0320 )
038_240805139 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 38.コオニユリ -2
チョウは現れないのでそろそろ切り上げようと出口に向かって歩く。途中にコオニユリがまとまって咲いているところがあった。黒いアゲハでも何か飛んでこないかと期待したが、その姿は無い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 151mm IS0160 )
039_240805143 X900 ◎箱根湿性花園 コオニユリ RX10M4.jpg 39.コオニユリ -3
オレンジ色がとても鮮やかだった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( f4.0 1/1000 48mm IS0100 )
040_240805211 X900 ◎箱根湿性花園 Z50 Z105mc.jpg 40.コオニユリ -4
マクロレンズで1枚撮った。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )
041_240805219 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 41.エゾカワラナデシコ -2
エゾカワラナデシコが多く咲いているところがあった。28.で書いたカワラナデシコとの違いだが、この写真で見るエゾカワラナデシコの方が花の大きさはやや小さい。また、花びらの先端部が細かく分かれているし、先端が細い。また、花弁と花弁の間の隙間が狭い。苞の違いについては確認できなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f5.0 1/1000秒 105mm ISO100 )
042_240805220 X900 ◎箱根湿性花園 エゾカワラナデシコ Z50 Z105mc.jpg 42.エゾカワラナデシコ -3
ハグロトンボや花の写真を撮り歩いていたら、12時半になってしまった。駐車場に戻って、汗びっしょりのシャツを着替えて、目の前の「湿生茶屋」で蕎麦を食べ、帰路に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優 先オートで撮影  ( f3.5 1/1000秒 105mm ISO100 )

2024年8月16日

蝶 自薦年間ベスト10 (20) 2022年

続けてきていた「蝶 自薦年間ベスト10」だったが2022年分、2023年分をまとめていなかった。  2022年はコロナもまだ終息していない。だが、幸いチョウの撮影は野外であり、所謂チョウの温室(ビバリウム・蝶園)を除けば解放されたフィールドなので、マイカーなどで撮影に出かけることは可能だった。
 4月には、篠原、小石川植物園、武蔵嵐山、裏高尾、八王子城跡へ、5月は再度、裏高尾と八王子城跡へ行った。6月は札幌の北大植物園、また札幌から日帰りで美瑛へも行ったが、エゾシロチョウを撮影した以外成果はなかった。
 7月は例年行っている箱根湿性花園と、その帰りに秩父宮記念公園に寄り道してみた。箱根湿性花園は、猛暑で活動しているチョウは少なく、帰路に寄った秩父宮記念公園も特記すべきことは何もなかった。7月下旬にはマイカーで往復400kmを運転して入笠山へ行き、高原のチョウを撮った。
 8月は観光目的のバスツアーで富士山五合目へ。ときに晴れ間が出ることもあったが、どんよりした天気だった。でも、1頭のキベリタテハが飛んでいた。
9月の初め、夏の終わりに多く出現するクジャクチョウ、キベリタテハ、エルタテハ、シータテハなどを撮りたいと思い、再度入笠山へ。だが、あいにく天候がすぐれず、気温も低くてチョウは現れない。スマホで現地の予報を見ると、午後には晴れるというので、花の写真を撮りながら粘ってみた。午後1時を過ぎて晴れてはきたが、ギンボシ、ミドリ、ウラギンといったヒョウモンたちと、僅かにクジャクチョウを撮ったくらいだった。
 秋は、舞岡公園、保土ヶ谷公園、そして近所を歩いて身近なチョウを撮った。昨年、2年連続で多く見られたクロマダラソテツシジミはこの年は見かけなかった。

001_220428018 X900 ◎裏高尾 アオバセセリ Z50 18-140.jpg 1.アオバセセリ 2022年4月28日 裏高尾
日影沢を小仏城跡へと登っていく途中にミツバウツギの咲くところがある。そのミツバウツギにはこの季節、オナガアゲハやミヤマカラスアゲハに混じり、アオバセセリが吸蜜に来る。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
002_220511179 X900 ◎八王子城跡 RX10M4.jpg 2.クモガタヒョウモン 2022年5月11日 八王子城跡
この日も裏高尾へ行った帰路に八王子城跡に寄った。クモガタヒョウモンがハルジオンに吸蜜に来ていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/500秒 220mm ISO125 )
003_220524117 X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 3.イチモンジチョウ 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の春は一番良い季節である。いつもの散策路で羽化したてのイチモンジチョウがいた。翅頂の小さなオレンジ色が新鮮であった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO500 )
004_220524155t X900 ◎舞岡公園 イモカタバミ Z50 18-140.jpg 4.イモカタバミにモンシロチョウが舞う 2022年5月24日 横浜市舞岡公園
瓜久保の家の前の畑に農家の方が作られている小さな花壇がある。そこに咲くイモカタバミにモンシロチョウが多く集まってきていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f6.0 1/640秒 115mm ISO100 )
005_220530153 X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 5.クリの花で吸蜜するウラナミアカシジミ 2022年5月22日 横浜市舞岡公園
5月中頃から6月にかけて舞岡公園には6種の平地産ゼフィルスが現れる。年により多寡はあるが、安定しているように思う。この季節には遠方から撮影に来られる愛好家も多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO720 )
006_220609173 X900 ◎舞岡公園 オオミドリ Z50 18-140.jpg 6.オオミドリシジミ 2022年6月9日 横浜市舞岡公園
舞岡公園の平地産ゼフィルス6種のうちでもオオミドリシジミを見つけるのは難しい。この年は栗の花の時期と旨くタイミングが合って、このクリの木では6種中5種を見ることが出来た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO360 )
007_220628284 X900 〇四季彩の丘 Z50 18-140.jpg 7.ラベンダー畑のエゾシロチョウ 2022年6月28日 北海道美瑛四季彩の丘
札幌へ旅行した時、日帰り観光バスで美瑛へ行った。6月はまだ、季節的に少し早く、チョウの数は多くはなかったが、エゾシロチョウは多く飛んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO640 )
008_220708186 X900 ◎岐阜公園 エノキ Z50 18-140.jpg 8.ゴマダラチョウ 2022年7月8日 岐阜県岐阜公園
豊田市で開催された後輩のインカレの試合の応援を兼ね、久しぶりに尾張一宮に住む旧友との再会をした。試合があった翌日、旧友に無理を言って、岐阜公園にある「名和昆虫博物館」へ車で連れて行ってもらった。このゴマダラチョウは岐阜公園で撮った。岐阜公園のあと、長良川沿いのヤナでアユ料理をごちそうになり、明治村へ案内してもらった後、名古屋駅まで送ってくれた旧友の車のラジオで、安倍晋三元首相が狙撃されたことを知った。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO250 )
009_220718072tm X900 ◎舞岡公園 Z50 18-140.jpg 9.ヒマワリとモンキチョウ 2022年7月18日 横浜市舞岡公園
暑い日が続いていたが、舞岡公園の様子を見に行った。狐久保へ入る道の手前の体験畑に毎年ヒマワリが咲く。今年も大輪のヒマワリが咲いた。そこにモンキチョウが飛来した。モンキチョウは花に飛来しただけで止まりはしなかった。あまり見ることのない光景だった。この写真、暮れに開催された日本蝶類保全協会のWeb写真展に掲載していただいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 140mm ISO100 )
010_220728112x X900 ◎入笠山 Z50 18-140.jpg 10.入笠山のアサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
入笠山のゴンドラリフトの山頂駅を降りると、「入笠すずらん山野草公園」が広がっていた。多くのヒョウモンチョウたちとともにアサギマダラが緩やかに舞っていて、時折、ヒヨドリバナに止まって、開翅して吸蜜をしていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/640秒 45mm ISO140 )
補1_220720289 ◎秩父宮記念公園 Z50 18-140.jpg 補1.ツマグロヒョウモン♂ 2022年7月20日 静岡県県御殿場市
ミドリシジミの撮影が目的で箱根仙石原の湿性花園へ行った帰り、東名御殿場インター近くの「秩父宮記念公園」へ立ち寄った。園内中央にある秩父宮メモリアルガーデンには、季節の花が咲いていたが、期待したチョウは見られなかった。どこにでもいるツマグロヒョウモンがホソバヒャクニチソウの花に陣取っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.0 1/500秒 115mm ISO640 )
補2_220728386 X900 ◎入笠山 RX10M4.jpg 補2. アサギマダラ 2022年7月28日 長野県富士見町入笠山
「入笠すずらん山野草公園」の展望台から富士見町を見下ろす。ヒヨドリバナが咲き、そこはアサギマダラの楽園だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒 26mm ISO100 )
補3_221003046 〇保土ヶ谷公園 Z50 105MC.jpg 補3. 公園の花壇に来たクロアゲハ  2022年10月3日 横浜市保土ヶ谷公園
9~10月にクロアゲハの第3化が発生する。こんな新鮮なクロアゲハの♂が見られるとは思っていなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f7.1 1/500秒 105mm ISO360 )
補4_221030067t X900 〇帷子川公園 コヨメナ Z50 18-140.jpg 補4.ヤマトシジミ 2022年10月30日 横浜市保土ヶ谷区
晩秋のブルーに輝くヤマトシジミ♂がコヨメナの花に来ていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO6500 )

2024年8月12日

猛暑の箱根湿生花園 ④ オオウラギンスジヒョウモンの楽園 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

一旦去っていったクジャクチョウだったが、再び戻ってきてカセンソウで吸蜜を始める。しばらく粘ってみたが、翅を開いて美しい翅表を見せてくれることはなかった。
 時刻は11時40分。カセンソウやヌマトラノオが咲く湿生花園の草原を飛び交うオオウラギンヒョウモンを眺めながら、何かまだ見ていないチョウがいないかと観察路を歩き回る。暑い。何かがちらっと動いたのが見えた。ミドリシジミだった。カメラを向けると草陰に隠れるように歩いて行ってしまった。
 オオウラギンスジヒョウモンを撮りながら、公園の出口の方へ向かう。
 この猛暑ではたしてチョウは飛んでいてくれるのか疑心暗鬼でここへ来たのだが、主なターゲットに加えクジャクチョウというおまけがついてきた。満足できた結果だった。
 駐車場の前に「湿生茶屋」という蕎麦屋がある。湿生花園に来たときは、この蕎麦屋でとろろそばを食べて帰るのが常になっていた。ノンアルコール・ビールで喉を潤した。
 帰宅したのは午後3時だった。

000d_240718137s X700 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg
ヌマトラノオの花に来たオオウラギンスジヒョウモン♀ 2024年7月18日 箱根湿生花園

065_240718025 X900 ◎箱根湿生花園 Z50 Z105mc.jpg 65.クジャクチョウの裏面
クジャクチョウが戻ってきて、近くのカセンソウでまた吸蜜を始めた。裏面は真っ黒だが、地味な模様がある。翅を閉じて吸蜜しているところを何かに襲われるとパッと翅を開く。捕食者は驚いて離れるという。このあと少し粘って見たが翅を開いてくれることはなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f35 1/1000秒 105mm ISO100 )
066_240718363 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 66.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -15
オカトラノオにきたオオウラギンスジヒョウモンの♂。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
067_240718371t X900 ◎箱根湿生花園 キタテハ RX10M4.jpg 67.キタテハ夏型
今年羽化した夏型のキタテハ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
068_240718377 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ 2頭 RX10M4.jpg 68.オオウラギンスジヒョウモン♂ -16
2頭とも♂だった。きれいな個体である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm IS0250 )
069_240718383 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 69.オオウラギンスジヒョウモン♂ -17
一瞬、ウラギンスジヒョウモンかと思ったが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm IS0250 )
070_240718392 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 70.オオウラギンスジヒョウモン♂ -18
前の写真と同じ個体。羽化したてのような擦れていない姿だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
071_240718395 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 71.オオウラギンスジヒョウモン♂ -19
これだけ個体数が多いと、被写体を選んで撮影するようになる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
072_240718033 X900 箱根湿生花園 Z50 Z105mc.jpg 72.ミドリシジミ -6
何かが動いたので目をやるとミドリシジミだった。暑いのだろう。日陰、日陰へと入っていく。この日は陽の当たるチダケサシで吸蜜するミドイシジミを見なかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f30 1/1000秒 105mm ISO250 )
073_240718402 X900 ◎箱根湿生花園 モンキ RX10M4.jpg 73.モンキチョウ♂
モンキチョウの数は多くなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
074 240718404m 〇箱根湿生花園 エゾカワナデシコ RX10M4.jpg 74.可憐なエゾカワラナデシコ  エゾカワラナデシコは園内にあまり多くは咲いていない。ヌマトラノオ、オカトラノオの白と、カセンソウの一面の黄色の中でこのピンクは小さいながら目立つ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0250 )
075_240718404m X900 〇箱根湿生花園 エゾカワナデシコ RX10M4.jpg 75.ヒメアカタテハ -4
このヒメアカタテハも何処にも傷のない美しい個体だった。今回はアカタテハ、ルリタテハは現れなかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
076_240718413 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 76.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -6
これだけカセンソウが咲いて入れば、食餌には困らないだろう。カセンソウとヌマトラノオの蜜の味の違いは判るのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0320 )
077_240718414 XD900 箱根湿生花園 ツマグロ RX10M4.jpg 77.ツマグロヒョウモン
このチョウは翅を開いて止まることが多いが、翅を閉じて止まり、吸蜜していた。暑さに関係があるのだろうか?

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0500 )
078_240718426t X900 〇箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 78.オオウラギンスジヒョウモン♂ -20
沢山咲いているカセンソウの花のなかから瑞々しいのを選んで吸蜜しているように見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0500 )
079_240718430t X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 79.オオウラギンスジヒョウモン♂ -21
スジ 翅を閉じることで若干でも暑さをしのいでいるのだろうか。この日撮影したオオウラギンヒョウモンは飛んでいるとき以外はほとんどの個体が翅を閉じていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0250 )
080_240718433 X900 ◎箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 80.オオウラギンスジヒョウモン♂ -22
それほど珍しい種ではないが、オオウラギンスジヒョウモンのきれいな個体の写真をいろいろな角度から撮ることが出来た。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0400 )
081_240718436 X900 ▲箱根湿生花園 オオウラギンスジ RX10M4.jpg 81.オオウラギンスジヒョウモン♂ -23
12時半になった。最後に開翅してカセンソウを離れるオオウラギンスジヒョウモンが撮影できたので、熱中症にならないうちに私もそろそろ箱根湿生花園を退出することにする。8月にはいってから再度訪れてみたい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm IS0160 )

2024年8月 4日

猛暑の箱根湿生花園 ② ミドリシジミ 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

9時40分、湿原植生復元区で撮影を続ける。オオウラギンスジヒョウモンはますます元気に翔びかう。カセンソウには多くが集まるし、ヌマトラノオ、チダケサシでも吸蜜している。
 ヌマトラノオの花でミヤマカラスシジミが吸蜜しているのを見つけた。そして、下草で強い日差しを避けるようにしている小型のチョウを見つけた。ここにもいたかと思ってカメラを向けると、この日の本命、ミドリシジミだった。別の個体もヌマトラノオで吸蜜している。♂だった。まだ、♂がいるということは例年通りの発生状況のようだ。
 10時半に一旦入口にある休憩所に戻り、自販機で冷たい飲み物を買って一休みすることにした。冷房が効いているところではないので、汗が拭きでる。

000_240718007 X700 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg
陽の光を避けるようにヌマトラノオの茎に止まるミドリシジミ 2024年7月18日 箱根湿生花園

022_240718124 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 22.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -9
相変わらずカセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンが止まり、口吻を伸ばしている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
023_240718119m X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 23.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -10 たくさんいるオオウラギンスジヒョウモンだが、いろいろな角度から、しっかりと撮っておこうと思う。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO500 )
024_240718131 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 24.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -11
♂の前翅の性標が見える。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 215mm ISO320 )
025_240718143 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 25.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -1
この個体、前翅の翅頂部に小さな三角の白斑がある。♀である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
026_240718145 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 26.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -2
雌は♂に比べて翅の色はやや暗くなる。飛んでいるときは♂より大きく見えた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO500 )
027_240718162 X900 ◎箱根湿生花園 ミヤマカラス RX10M4.jpg 27.ミヤマカラスシジミ -2
ヌマトラノオで吸蜜するミヤマカラスシジミを見つけた。さっき見たときから15分ほど経っている。別の個体であろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO1000 )
028_240718168 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 28.ミドリシジミ -1
ヌマトラノオの葉の陰に入り込んだ同じように見える別の個体がいた。見ると、ミヤマカラスシジミではなく、紛れもないミドリシジミだった。例年のミドリシジミはノリウツギや、チダケサシ(乳茸刺)の花で吸蜜していることが多かったし、いる場所も違っていた。今年はノリウツギの花はすでに終わっていたし、チダケサシの花は最盛期ではあるが、日当たりの良いところに咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 187mm ISO1250 )
029_240718178 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 29.ミドリシジミ -2
そのミドリシジミは少し飛んで、ヌマトラノオの花にとまって吸蜜を始めた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 187mm ISO800 )
030_240718002 箱根湿生花園 コバギボウシ Z50 Z105mc.jpg 30.コバギボウシ(小葉擬宝珠)
カセンソウの黄色が目立つ草原のところどころで紫色の可憐な花が咲いていた。何とこの種は、ここのところ、数十年に一度咲くというアオノリュウゼツランと同じ亜科に属する(リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)。どう見ても同じ亜科とは見えないのだが。ただ、ユリ科、キジカクシ科、リュウゼツラン科という記述も見られるが、新しいAPG植物分類体系では、リュウゼツラン科を従来のユリ科とともに再編成している。それによると、ギボウシ属をリュウゼツラン科に含めるとしている。アオノリュウゼツランは、リュウゼツラン亜科のリュウゼツラン属、コバノギボウシは、ギボウシ属である。ややこしい。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f5.6 1/1000秒 105mm ISO100 )
031_240718182 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ RX10M4.jpg 31.ミドリシジミ -3
ミドリシジミはもっぱらヌマトラノオで吸蜜する。この個体は肛角部がちぎれてしまっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 206mm ISO640 )
032_240718196 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 32.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -3
日当たりの良いチダケサシ(乳茸刺)の花で吸蜜する。♀が多く発生してきているようだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 206mm ISO640 )
033_240718197 X900 ▲箱根湿生花園 RX10M4.jpg 33.オオウラギンスジヒョウモンの雌雄
チダケサシの花穂で♂と♀が吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 140mm ISO320 )
034_240718012 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg 34.ミドリシジミ -4
日陰に入る。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO180 )
035_240718199 X900 箱根湿生花園 クサレダマ RX10M4.jpg 35.クサレダマ(草連玉)
和名はマメ科のレダマに似て、草本であることに由来する。別名、イオウソウ(硫黄草)という。漢字で記された和名を見ると、植物の素人にも連想しやすい。茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数の花をつける。オカトラノオ属の多年草だそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 193mm ISO320 )
036_240718017 X900 ◎箱根湿生花園 ミドリ Z50 Z105mc.jpg 36.ミドリシジミ -5
これはきれいな個体だった。草陰に隠れていることが多く、見つけにくいが個体数は多いようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
シャッタースピード優先オートで撮影  ( f3.0 1/1000秒 105mm ISO125 )
037_240718210 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 37.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -12
オオウラギンスジヒョウモンの♂は、破損している個体も多かったが、これはきれいだった。ヌマトラノオで吸蜜する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
038_240718216tm X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 38.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -13
前の写真と同じ個体。丁度良い光線が後翅に当たるように止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 213mm ISO400 )
039_240718222m X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 39.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -1
もっと近づいて背景を入れたオオウラギンヒョウモンを大きく撮りたいのだが。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/2000 27mm ISO400 )
040_240718228 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 40.カセンソウとオオウラギンヒョウモン -2
ちょっと暑いけど、カセンソウの咲く草原を思う存分飛びまわり、チョウも爽快な気分だろう。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 44mm ISO400 )
041_240718229 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 41.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -4
HPによれば、箱根湿生花園のある仙石原は標高が650mで、とても爽やかだそうだが、久しぶりに晴れた今日は特別に暑い。旧暦のお盆(旧盆は8月13日~16日)を過ぎると秋の花が咲き始めるという。そのころにもう一度来てみたい。コオニユリ、ミソハギなどにはチョウも飛来する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 151mm ISO400 )
042_240718233 X900 ◎箱根湿性花園 RX10M4.jpg 42.オオウラギンスジヒョウモン ♀ -5
♀は今からが発生のピークのようだ。きれいな個体が多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 151mm ISO500 )
043_240718236 X900 ◎箱根湿性花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 43.ヒメアカタテハ -2
カセンソウにはオオウラギンスジヒョウモンに混じってヒメアカタテハも吸蜜している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 164mm ISO500 )
044_240718239 X900 ◎箱根湿性花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 44.ヒメアカタテハ -3
前の写真と同じ個体。傷のないきれいな個体だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO320 )
045_240718242 X900 箱根湿性花園 コウホネ RX10M4.jpg 45.コウホネ(河骨)
スイレン科コウホネ属に属する水草の1種。コウホネ (河骨)」の名の由来は、底泥中を這う白い地下茎が骨のように見えるためとされることが多いが、異説もあるそうだ。花期は6-10月、長い花柄 (直径 3-6 mm) が地下茎から生じて水上へ伸び、その先端に直径 3-5 cm で上向きに咲く黄色いカップ状の花を1個つける。暗い背景で明るい黄色い花を撮るのは難しい。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 120mm ISO250 )
046_240718245 X900 箱根湿性花園  RX10M4.jpg 46.写真を撮る人
さて、そろそろ一息入れようと思う。喉も乾いた。熱中症にも注意しなくては。湿原区の散策路を休憩所のある入口へと歩く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/2000 9mm ISO100 )
047_240718248 X900 箱根湿性花園 サラシナショウマ RX10M4.jpg 47.サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)
wikipediaによれば、サラシナショウマは、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草の植物である。和名サラシナショウマは、若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したことに由来するそうだ。これから多く咲く。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO160 )
048_240718252 X900 〇箱根湿性花園 ハグロトンボ RX10M4.jpg 48.ハグロトンボ
園内の湿原区の水のある散策路で、ぱたぱたと飛ぶハグロトンボを見つけた。 ハグロトンボは、真っ黒な翅が特徴的なトンボで、♀は胴体まで真っ黒だが、オスの胴体は写真のように金緑色をしていている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 102mm ISO160 )

2024年7月31日

猛暑の箱根湿生花園 ① 2024年7月18日 神奈川県箱根仙石原

今年のこの異常な猛暑で、箱根仙石原のミドリシジミの発生はどれほど早いのか気をもんでいた。まず、7月8日に行こうと予定していたが、天気がイマイチ落ち着かないので、延ばす。その後も同じような状況が続き結局行くことが出来たのは、気象庁が "関東甲信と東海 梅雨明け"を発表した。7月18日だった。
 梅雨明けが宣言されたこの日は、それまでのぐずついた天気は一変し、久しぶりの晴れになった。
 2021年(令和3年)4月28日に「はこね金太郎ライン(はこねきんたろうライン)」という、南足柄の矢倉沢から箱根に行く新しい道が出来ていたのを知っていた。例年ウスバシロチョウを撮りに南足柄の夕日の滝へ行く折に通るのだが、東名高速の大井松田を出て、松田インターから県道78号線を行き、矢倉沢で左に入る道だ。だが、箱根のどこに出るのか知らなかったので、改めて調べてみたところ、なんと仙石原の交差点の少し手前で、これまで御殿場から上がってきていた道に突き当たる。そこを左に行くと仙石原交差点である。
 距離は、東名の御殿場から上がっていくよりはるかに短いし、高速料金も節約できる。今回はこの道を利用することにした。
 「はこね金太郎ライン」は、矢倉沢から、既存の林道を再整備する形の新しいルートが開通した。「南箱道路(なんぱこどうろ)」とも呼ばれる。道幅は5 mほどで各所に待避所が設置されており、乗車定員11名以上の乗用自動車や、最大積載量3トン以上の貨物自動車は通行できない。カーブも多く車列の一番前を走り、後続車に付かれると少々走り難い。
 途中に「金時見晴パーキング」があったが、トイレもないただの駐車場である。矢倉沢から仙石原まで11kmで、走行時間は20分程度だった。自宅からの走行時間は、2時間弱で、東名御殿場経由と、今回の金太郎ライン利用ではトータルの時間はほとんど変わらなかった。下りもこの道を利用したが、東名御殿場ICから方が走りやすい。

 9時開門の箱根湿生花園にはその5分ほど前に着いた。朝から暑い。この時間で30℃は超えているのではないだろうか。園内に入るとチョウの飛ぶ姿が見える。ミドリシジミなどが飛来するノリウツギの咲くところへ行って見るが、ノリウツギの花はすでに終わっていた。やはり、遅かったかと思いつつ、仙石原湿原植生復元区へ向かう。カセンソウが咲き、オオウラギンスジヒョウモンが飛ぶ姿も見えた。ミヤマカラスシジミも現れた。下草に隠れるようにしているミドリシジミもいた。
 撮った写真を時系列で載せていく。
 園内を一回りして、水分補給と30分ほどの休憩をしたあと、再び園内を歩いた。観察路を歩いているとベンチにお孫さんと2人で座っていたご婦人が「花ですか?昆虫ですか」と声をかけて来られた。「チョウチョです」と答えたところ、「クジャクチョウを撮りましたか?」と尋ねられた。私は頭からここにクジャクチョウは生息しいないと思っているので、とっさに「ここにはクジャクチョウはいません」と答えた。「それがいたのですよ。写真も撮りました」と言われる。信じられないので、「見せていただけますか」と言って、モニターに出してもらった。確かにクジャクチョウだった。私が疑っていたのを感じ取られたと思い、「失礼しました。ここには私もこの季節に何回も来いますけどクジャクチョウは見たことがなかったので」とお詫びした。
 そのご婦人は近くのお住まいの人らしく、ここへはよく来ているという。ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミのこともご存じだった。モニターに写っていた画像から「カセンソウのところですね」と聞くと、お孫さんが「そうです」と教えてくれた。「きっと、まだいますよ」と言われるので、カセンソウが咲く湿原植生復元区へ行って見た。翅を閉じて吸蜜する真っ黒なクジャクチョウがいた。
 この日は、あまり良い写真は撮れなかったが、ミドリシジミ、ミヤマカラスシジミ、に加えてクジャクチョウもゲットした。だが、気温が高すぎる。元気なのはオオウラギンスジヒョウモンだった。

000a_240718042 X700 箱根湿性花園 RX10M4.jpg
仙石原湿原植生復元区と台ヶ岳(1044.5m) 2024年7月18日 箱根町 箱根湿生花園

001_240718451 X900 金時見晴パーキング G7X.jpg 1.はこね金太郎ライン 金時見晴パーキング -1
東名の大井松田インターを下りて、県道78号線を走り矢倉沢から「「はこね金太郎ライン」に入った。15分ほど登っていくと「金時見晴パーキング」があった。午前8時40分。PAではなく、単に20数台が駐車できる駐車場である。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1000秒9mm ISO320 )
002_240718452 X900 金時見晴パーキング G7X.jpg 2.はこね金太郎ライン 金時見晴パーキング -2
売店はないし、トイレもない。「金時見晴パーキング付近の公衆トイレのご案内」という看板が建っていた。トイレは一番近いところで車で5分かかる。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1000秒9mm ISO320 )
003_240718453 X900 金時見晴パーキング G7X.jpg 3.はこね金太郎ライン 金時見晴パーキング -3
金時山、明神岳へのハイキングコースの案内があった。ここから、箱根湿生花園までは、10分もかからなかったと思う。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels
絞り優先オートで撮影 ( f11 1000秒24mm ISO1250 )
004_240718037 X900 箱根湿性花園 RX10M4.jpg 4.エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
北海道、本州中部以北に分布するナデシコ科ナデシコ属の一種。一方、カワラナデシコは本州、四国、九州に分布している。カワラナデシコより、本種の方が花は大きいそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000秒178mm ISO125 )
005_240718040 X900 箱根湿性花園 RX10M4.jpg 5.ヤマユリ(山百合)
瑞々しいヤマユリが咲いていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/640秒62mm ISO1600 )
006_240718041 X900 箱根湿生花園 クロイトトンボ RX10M4.jpg 6.クロイトトンボ
トンボは不得手である。画像から同定しようとしたが、確信はない。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO800 )
007_240718044 X900 〇箱根湿生花園 RX10M4.jpg 7.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -1
歩いているだけで汗をかくほど暑い。この暑さでチョウは飛んでくれるかと思いながら仙石原湿原植生復元区へと歩いていくとオオウラギンスジヒョウモンが飛んでいるのを目撃した。、オオウラギンスジヒョウモンはここでは定番である。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
008_240718046 X900 箱根湿生花園 sanaetonnboRX10M4.jpg 8.サナエトンボ
オニヤンマにも似ていて、サナエトンボの仲間とまでは解った。トンボ目サナエトンボ科は世界で78属88種いて、日本では14属27種が生息するという。春に羽化することが多いので、サナエという名が付いている。同定は出来なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO500 )
009_240718054 X900 ◎箱根湿生花園 ミヤマカラス RX10M4.jpg 9.ミヤマカラスシジミ -1
今日のターゲットの一種であるカラスシジミが現れた。ヌマトラノオ(沼虎の尾)の花にとまって吸蜜を始めた。時間は9時半少し前だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 143mm ISO500 )
010_240718060 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 10.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -2
カセンソウ(歌仙草)、ヌマトイラノオ、オカトラノオ(丘虎の尾)などが咲く仙石原湿原植生復元区へ出た。正面には台ヶ岳を望む。複数のオオウラギンスジヒョウモンが飛び、カセンソウで吸蜜していた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO800 )
011_240718060 X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 11.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -3
カセンソウから次のカセンソウへと飛ぶ。カセンソウはキク科オグルマ属の多年草である。牧野富太郎さんによれば、歌仙草という和名の由来は不明とのこと。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO500 )
012_240718068 X900 〇箱根湿生花園 RX10M4.jpg 12.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -4
暑いのに元気に活動している。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO500 )
013_240718073m X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 13.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -5
咲き始めたオカトラノオの花で吸蜜をしていた。この花にもチョウが好んで飛来する。オカトラノオとヌマトラノオはよく似ているが、ヌマトラノオ(沼虎の尾)の花序はまっすぐ伸び、花は花序一様に咲きはじめるが、オカトラノオは花は過剰の先端から咲き始め、花序は先が下がるように曲がるので、区別できる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO800 )
014_240718077 X900 〇箱根湿生花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 14.ヒメアカタテハ
今年は見ることが少なかったヒメアカタテハがカセンソウに来ていた。ここ仙石原湿原植生復元区は7月~9月にかけてカセンソウが群落になって咲き、昆虫たちの楽園になっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 220mm ISO640 )
015_240718085 X900 〇箱根湿生花園 2頭 RX10M4.jpg 15.仙石原湿原植生復元区に咲くカセンソウとオオウラギンスジヒョウモン
この画像に2頭のオオウラギンスジヒョウモンが見られる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000 19mm ISO400 )
016_240718094 X900 ◎箱根湿生花園 ヒメアカ RX10M4.jpg 16.仙石原湿原植生復元区に咲くカセンソウとヒメアカタテハ
同じ花で長い間、動かないで吸蜜を続ける。本種は世界各地に広く分布する。中国へ旅行した時も、ヨーロッパへ旅行した時もしばしば見ることがあった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/2000 19mm ISO400 )
017_240718101t X900 ◎箱根湿生花園 チャバネ RX10M4.jpg 17.チャバネセセリ
カセンソウにいたセセリチョウはチャバネセセリだった。ここはヒメキマダラセセリが多くいるが、この日は見なかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 208mm ISO500 )
018_240718104 X900 ◎箱根湿生花園 ツマグロ RX10M4.jpg 18.ツマグロヒョウモン♀
ツマグロヒョウモンは都会でも見られる普通種になった。温暖化で分布を北へと広げてきたが、もともとは暖地系のチョウである。最近は上高地など信州の山地でも見るようになった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 208mm ISO500 )
019_240718110t X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 19.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -6
花から花へ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 215mm ISO250 )
020_240718111t X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 20.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -7
気に入ったショットだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 215mm ISO400 )
021_240718112t X900 ◎箱根湿生花園 RX10M4.jpg 21.オオウラギンスジヒョウモン ♂ -8
吸蜜をやめてカセンソウから離れていった。19.からここまでは連写で撮れた画像である。まだ、時刻は9時40分だった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ 8.8-220mm f/2.4-4 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/2000 215mm ISO400 )

2024年7月11日

高速道路翅横線から見えた懐かしい子安漁港を散策 2024年6月7日 横浜市神奈川区

前回、丁度ひと月前の5月7日に柴又・スカイツリー・豊洲「千客万来」 日帰りバスツアーに参加した時の記事をアップした。その時、東神奈川から首都高速の羽横線に入り、間もなく、左下に何とも懐かしさを感じる水路と船溜まりが見えた。この高速道路はよく利用する。自分で運転しているときは決して見ることが出来ないが、この時はたまたま左側最前列の席だった。横浜にこんなところがあるとは知らなかった。あっという間に通り過ぎてしまったが、是非一度歩いてみたいという気になった。
 横浜駅から京浜急行の各駅停車に乗り、子安駅で降りる。観光地ではないので、案内図などはない。海側に行くとすぐ国道1号線に出た。信号を渡って、細い路地に入り更にまっすぐ進むと、高速道路から見えた水路に沿った通りにぶつかった。これが子安浜通りということはすぐにわかった。どうやら水路に架かる常盤橋の近くだ。浜通りを右(東神奈川方面)に歩くと常盤橋があった。常盤橋の上に立つと、水路の対岸には首都高が走る。この水路は入江川という河川なのだ。
 水路に沿って、浜通りを常盤橋から、東神奈川・横浜方面へ歩く。100mほど行ったところに東京湾へ注ぐ水路が直角に分かれていた。そこからさらに100mほど行くと新浦島橋があった。片側2車線の道路になっているが、交通量は多くはない。橋の対岸、つまり東京湾寄りは埋め立て地である。GoogleMapでは、この常盤橋と新浦島橋の中間が子安漁港と示されている。
 新浦島橋を渡ってみた。テクノウェイブ100という大きなビルディングが建っていた。
 再び子安浜通りにに戻り、右へ、つまり鶴見方向に歩く。常盤橋への浜通りには50年前の昔の姿もあった。屋形船も係留されている。
 常盤橋を過ぎて、来るときに第一京浜国道から付き合ったところをさらに200mほど進むと富士見橋があった。福本稲荷神社が祀られていた。そこから最初に子安駅から浜通りに入ってきた路地へ戻り子安駅行った。
 改めて横浜の懐かしさを感じることが出来た僅か1kmにも満たない散策であった。

000_240607013 X700 常盤橋-富士見橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg
入江川の船溜まり 2024年6月7日

常盤橋から、富士見橋 首都高速羽横線 羽田方面を望む

001_240607007 X900 京急子安駅 浜通りへの道 SX620HS.jpg 1.浜通りへの路地 京浜急行を各駅停車しか止まらない子安駅で降り。海へと歩く。第一京浜国道を渡って、目の前の路地をまっすぐ進む。すると正面に浜通りが見えてきた。

Canon PowerShot SX620HS f3.2-6.6 4.5-112.5mm 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/80秒8mm ISO100 )
002_240607008 X900 常盤橋付近 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 2.生け簀
その近くに写真のようなところがあった。水道の水が勢い良く出ている。右側が海で漁を終えた船が止まるのだろう。どうやら「生け簀」のようだ。この辺りは子安浜と言って、古くから漁業が行われ、江戸時代には幕府に海産物を献上する御菜八ヶ浦の一つとして栄えたそうだ。明治期に入っても名産品の"小安浜のシャコ"をはじめ、江戸前魚介類の供給地として知られたが、急速に近代化していく横浜港の埋め立てなどにより、漁場が失われ、漁業は徐々に衰退した。昭和40年代には漁業権を放棄するに至ったようだ。現在は自由漁業が行われアナゴなどが水揚げされているという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
シャッタースピード優先で撮影  ( f3.5 1/1000秒 18mm ISO500 )
003_240607010 X900 常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 3.浜通りと入江川第二派川
子安駅からまっすぐ浜通りに出たあたりから、道の反対側の建物の間から、入江川第2派川を眺める。高速道路の上から見たとき運河のように見えたのは、れっきとした川だったのだ。右に見える橋が常盤橋で、川向こうの高速道路は首都高速神奈川1号線(通称羽横線)で右へ行くと横浜、左へ行くと羽田だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 18mm ISO100 )
004_240607017 X900 常盤橋-新浦島橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 4.常盤橋の上から
常盤橋の上に立ち、新浦島橋方面(横浜方面)の船溜まりを眺める。比較的、新しい船が多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 18mm ISO110 )
005_240607023 X900 常盤橋-新浦島橋 横浜東漁協 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 5.漁協の建物
浜通りを常盤橋から新浦島橋の方へ歩いていくと横浜東漁業協同組合という建物があった。なかに人影が見える。netで検索してみたが、詳しい情報は得られなかったが活動されているのだと思う。Netでジャーナリストの吉田光宏さんが、グローバルネット2021年2月号に書かれた「第47回 漁業権放棄後も続く自由漁業のアナゴ漁―東京湾・横浜子安浜」という記事を見つけた。その記事によると、横浜東漁業協同組合 常務理事の秋元靖教さんに聞かれた話ということで、子安浜にあった子安浜と西神子安浜の2漁協は、地先の大黒ふ頭、扇島東ふ頭埋め立てに伴って1971年(昭和46年)に漁業権を放棄した。その後合併して現在の横浜東漁協となった。200カイリ問題を契機に79年から漁船や漁具を持っていた人たちが再び自由漁業でアナゴ漁を始めた。オイルショックなどの経済不安もあって、アナゴ漁は漁業者の生計を支えた。漁業権放棄から半世紀が経過し、400人ほどいた組合員は脱退や死去などで数が減り続ける。現在漁に出るのは28人。アナゴ漁をしている漁船は11、12隻だということが記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO100 )
006_240607026 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 6.のどかな浜通り
子安浜通りは、東側は富士見橋の少し先から、西側(横浜より)は新浦島橋の先あたりまでのことを言う。ここは常盤橋から新浦島橋方面を眺めたところである。浜通り地区は、神奈川区浦島町と子安通1丁目にまたがり、旧海岸線の入江川第二派川に沿って東西に約700mほど細長く伸びる。海岸線はかつて遠浅の砂浜であったが、周辺の埋立てにともない、船溜まりの運河と護岸に沿って小屋が立ち並ぶ現在の姿となっている。のどかなという言葉が適切かどうかはわからないが、平日の午前中、歩く人の姿は無かった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.8 1/500秒 46mm ISO125 )
007_240607028 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 7.海への出入り口
浜通りの入江川(埋め立て前は海)側には、そこから入江川に留てある船に出入りできる構造の建物が長屋のように並んでいた。今はガレージとして利用されているところもある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
008_240607036 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 8.屋形船 -1
屋形船も係留されている。この船は営業しているのかどうかわからなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
> プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO125 )
009_240607037 X900 常盤橋-新浦島橋 浜通り 子安浜  Z50 Z18-140SX620HS.jpg 9.屋形船 -2
海鮮屋形船「うら嶋」「Yokohama PIER4」という文字がみえたので、ネットで検索してみた。「漁師町で仕込んだ料理を囲み、洋上で取る食事。陸上から離れ、日常とは違う空間で、自分を見つめる大切な時間。 仲間たちとの幸せな輪。」 を届けることにより、1990年(平成2年)11月に創業された。ピア・フォー(PIER4)の社名は、 それらの理念に由来し、そして、サウスピア(South Pier/大桟橋)、センターピア(Center Pier/赤レンガ倉庫)、ノースピア(North Pier/みずほ埠頭)の3つの埠頭から形成される横浜における第4番目の埠頭(Pier)となるべく、名付けられましたと解説されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO160 )
010_240607040 X900 新浦島橋から見る-常盤橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 10.新浦島橋から、鶴見方面を眺める
右側を首都高速羽横線が走っている。常盤橋と新浦島橋の間あたり、浜通り沿いだ。この辺りが子安漁港の中心なのだろうか。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/640秒 62mm ISO100 )
011_240607049 X900 新浦島橋上から 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 11.新浦島橋を渡る
新浦島橋を渡って、高速道路の袂から入江川を見ると、何か川面から突き出たものに、鵜(カワウと思う)がとまっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 44mm ISO110 )
012_240607058 X900 新浦島橋から横浜方面 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 12.新浦島橋から横浜方面を見る
新浦島橋から先は歩かなかったが、もう東神奈川に近い。荒木橋が見えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO180 )
013_240607062 X900新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 13.浜通りを常盤橋方面へ -1 新浦島橋のこと
新浦島橋の海側の入江川第二派川を挟んだ北東側対岸埋め立て地には1990年に竣工した地上18階地下1階の「テクノウェイブ100」が建っていた。郵便局やコンビニも入っている。入江川の海側の埋め立て地の新浦島町は明治40年(1907年)開始された埋め立て工事により造成され、新浦島橋は長い間日本カーボン株式会社などの専用橋として使用されていたが、昭和62年(1987年)に横浜市に移管された。その橋の橋脚、床版の劣化が激しくなり、地震対策の必要性から平成25年(2013年)に架け替え工事をはじめ平成30年(2018年)にこの新浦島橋が開通したという説明版があった。旧橋のレンガ造りの一部が展示されている。再び浜通りに戻り常盤橋の方へと戻った。子安浜通りは何か落ち着きを感じさせる静けさがある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.8 1/500秒 28mm ISO110 )
014_240607063 X900 新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 14.浜通りを常盤橋方面へ -2 Bar of the bay
表現は良くないかもしれないが、浜通りの一杯飲み屋という雰囲気が落ち着く。後ろのビルは新浦島橋の北東側対岸埋め立て地に1990年に竣工した地上18階地下1階の「テクノウェイブ100」だ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 18mm ISO110 )
015_240607065 X900 新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 15.屋形船の入口
この屋形船は、今は営業されてないようだ。ホームページを見ると、「当船はこの度臨時休業を2022年2月28日まで延長することを決定致しましたのでのでお知らせいたします。また営業再開につきましては今後の情勢を鑑み、改めてお知らせ致します。」と記されていた。定食屋さんも営んでおられたようだが、食べログによれば、現在、移転・閉店の事実確認が出来ないでいるようで掲載保留となっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒18mm SO100 )
016_240607068 X900 新浦島橋-富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 16.こののぼりは?
ごく普通のお住まいのようだが玄関先に「新鮮刺身」ののぼりが立てられていた。どういうことなのだろうか?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒33mm SO100 )
017_240607069 X900 新浦島橋-富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 17.アナゴ漁の船
常盤橋あたりまで戻ってきた。これから浜通りを富士見橋まで歩く。入江川を見ると、漁船で何か作業をされている人がいた。パイプがたくさん積まれている。これはアナゴ漁の船だと思う。初めて船の上で作業をしている人の姿を見た。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒38mm SO100 )
018_240607071 X900 常盤橋から新浦島橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 18.常盤橋から新浦島橋方面を見る
一般的なアナゴ漁の方法は、狭い穴の中を好むアナゴの習性を利用して漁獲する。筒の中にイワシなどの餌を入れて、海底に仕掛けておく。筒には「返し」と呼ばれる中が狭くなっているふたがついていて、餌の匂いにつられて筒に入ったアナゴはこの「返し」に邪魔されて外にでることができなくなるというのだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒32mm SO100 )
019_240607079 X900 常盤橋から富士見橋 子安 Z50 Z18-140.jpg 19.立派な屋形船
常盤橋から少し先に横浜正義丸(よこはままさよしまる)という立派な屋形船が係留されていた。この船は現在も営業されているに違いない。今年6月に更新されたホームページを見ると、「2022年末に逝去した先代の意志を承継し航海を続けて参ります。屋形船という文化を繋いでいく新たな正義丸を、これからもどうぞよろしく」とあいさつされていた。2024年の乗合船出航スケジュールも書かれていた。ランチプラン、ディナープラン、花火鑑賞プランなどが用意されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒27mm SO100 )
020_240607120 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 20.横浜正義丸の店
船の乗り場は、ここからではなく桜木町乗船場になっていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒38mm SO320 )
021_240607082 X900 常盤橋から富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 21.古い建物
常盤橋から富士見橋に向かって歩いていくと、山側の家並みが途絶えるところがあって、空き地となったところに写真のような古い、頑丈そうな蔵が建っていた。その奥には古い木造の大きな家屋もあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒24mm SO110 )
022_240607089 X900 常盤橋から富士見橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 22.浜通り 富士見橋付近から常盤橋方面を望む
時刻は11時半。子安浜通りの静けさは変わらない。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒68mm SO125 )
023_240607093 X900 富士見橋から常盤橋 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 23.富士見橋付近の船溜まり -1
手前には目印となるオレンジ色の旗を積んだアナゴ漁船らしき船も見えた。左手が高速羽横線で、先に見える橋げたが青く塗らてた常盤橋が見える。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒73mm SO100 )
024_240607096 X900 富士見橋から鶴見方面 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 24.富士見橋付近の船溜まり
富士見橋を渡って見た。橋の海側(高速道路側)から山側の船だまりを見る。杭の上に板が張られ、生活の場になっているようなところもある。また係留された船が作業場になっているようなところもあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒26mm SO110 )
025_240607103 X900 富士見橋 福本稲荷神社 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 25.浜通り 福本稲荷神社
富士見橋から第一京浜国道へ向かう道のすぐ右側に「福本稲荷神社」という扁額が架けられていた小さなお社があった。住宅地の一角にある小さなお社である。このあたりは、漁業や屋形船など海で商売をしている人が多く住む町であるが、その安全を祈る稲荷神社だろうか。建立に関する情報は得られなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒37mm SO250 )
026_240607106 X900 富士見橋 福本稲荷神社 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 26.向かって珠を咥える右側の狐
全国に8万社程ある神社のうち、3万社以上が稲荷神社というデータもあるそうだ。両脇に鎮座しているキツネが象徴する。キツネは稲荷神社のの神様ではなく、眷属(家来、従者)だそうだ。稲荷神社は、今では稲作・農業だけでなく、衣食住、家内安全、商売繁盛、厄除など生活全般のご利益があると信仰されている。この右側の狐は、諸願成就の象徴で宝珠を咥えていた。左の狐が巻物を咥えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.2 1/500秒37mm SO1600 )
027_240607108 X900 富士見橋 入江川 浜通り 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 27.富士見橋
富士見橋には入江川と彫られた標識が埋め込まれていた。ここは埋め立てられる前の海に注いでいた入江川の河口付近である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒72mm SO1000 )
028_240607111 X900 富士見橋の先 浜通りの終わり 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 28.入江川 かっての河口
子安浜通りは、富士見橋を過ぎて少し行ったところで行き止まりになっていた。JR横浜線と平行して南に流れてきた入江川は、大口商店街横を通ってここに至るのだ。ここで国道15号線(第一京浜)の入江橋から下流80mで鶴見川へと流れる第一派川と今日歩いた東神奈川方面へ流れ、横浜港に注ぐ第二派川と分派している。ここは埋め立て前は河口である。写真は船溜まりにある船の整備工場のようで、水面まで軌道が敷かれている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒18mm SO110 )
029_240607119 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 29.浜通りを常盤橋の方へ
そろそろ散策をやめることにして、常盤橋の手前の路地を右に曲がって、京浜急行子安駅へ戻った。まもなく正午になる。道路わきに1台のオートバイが止まっている浜通りは、様子は変わらなかった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒23mm SO110 )
030_240607124 X900 富士見橋→常盤橋 子安浜 Z50 Z18-140.jpg 30.京浜急行子安駅
第一京浜国道を渡って、子安駅へ。狭い改札口はここ1か所だけで、改札を通って地下道に下りる。地下道から横浜方面、あるいは品川方面のホームへ上がる。この駅は1905年(明治38年)開業。当初は特急停車駅であったので2面4線の駅構造となり、待避設備が使用開始されたが、1965年(昭和40年) 特急の停車駅が隣駅の神奈川新町駅に変更されたため、特急通過駅となる。現在、当駅 と神奈川新町間は上り線のみ線路が2本ある複単線区間である。これを活用し、ラッシュ時には普通列車と快特または特急が並走することもある。現在の1日乗降客数は7,000人弱で、2022年のデータでは京急線全72駅中62位とのことだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒18mm SO110 )

2024年6月29日

柴又・スカイツリー・豊洲「千客万来」 2024年5月7日 日帰りバスツアー

連休明けの5月7日に某旅行社の日帰りバスツアーを予約していて、このブログに掲載予定で原稿を用意しておいた。ところが相前後して、アオバセセリ、ウスバシロチョウ、クモガタヒョウモンのトップシーズンに入り、5月4日、5月8日と2回八王子市郊外へ出かけた。それなりの成果があり、旬を外すまいとその記事を先にアップしていた。その時に高速道路から眼下に見えた子安の船溜まりが気に入ってしまい、その写真を撮りに子安漁港を6月7日に散策をした。  ところが、その子安漁港散策の原稿をまとめようとしたところ、この「柴又・スカイツリー・豊洲「千客万来」 2024年5月7日 日帰りバスツアー」の記事をアップしていなかったことに気が付いた。大した内容ではないが、改めてアップすることにした。

 さて、ツアーのタイトルは 『柴又の老舗でうな重の昼食 & 新名所豊洲「千客万来」 東京スカイツリー(R)展望デッキ(350m)入場』 という。
 朝9時に横浜駅東口、「Kアリーナ」を真向かいに見るみなとみらい大橋でバスに乗車した。早くから申し込んでいたためか、バスの席は最前列の左側だった。ゴルフに行くときなどよく利用する高速道路羽横線に東神奈川インターから上がるが、自分が運転しているときは見ることのできない眺めが広がる。
 東神奈川から少し走ると、子安のあたりで左下に水路(運河)があり、多くの船が係留されていた。この辺りは、浜通り、子安浜というというところで、昔ながらの漁港が、ひっそりと現役で残っている。係留されているは、屋形船、釣り船があり、船の整備工場らしきところも見えた。
 渋滞は全くなかったのだが、渋滞を予想してのことだったようで、バスは平和島パーキングエリアでトイレ休憩をとった。このパーキングエリアに入ったことは今まで一度もないし、あることも知らなかった。
 そんな初体験をしながら、「柴又の老舗でうな重の昼食」の会場に着いたのは10時半ごろだったと思う。昼食時間まで帝釈天に参拝し、柴又の門前町を散策する。言わずと知れた「寅さん」のエリアである。
 次は、東京スカイツリーへ、今日はあいにく小雨も降る天気だったが、350mの展望台からはなんとか下界を見ることが出来た。外国からの観光客の皆さんが多い。下りてきて、「ソラマチ」を見て歩く。買わなくても良いものを買ってしまいそうである。
 最後は、2024年(令和6年)2月1日に開業した豊洲「千客万来」へ行った。 広い観光バスの駐車場が設けられているが、この日は連休明けであり、停められているバスは多くなかった。豊洲市場に併設されている商業施設で、飲食・物販・温泉施設で構成されている。18,000円のチラシ寿司の店は、時間も中途半端な時間であったため、外国人のお客さんの姿は無かった。
 16時30分に豊洲「千客万来」を出発し、帰りは首都高の湾岸線を走って横浜駅東口に帰着した。奥さんがスカイツリーに上がったことがなかったので、このツアーに参加したが、あいにくの天候になってしまったのは残念だった。バスの会社は「横バス」といい、横浜のバス会社がと思ったら、横須賀のバス会社だった。バスのドライバーはベテランでブレーキの踏み方などとても上手かった。旅行社(クラブツーリズム)の添乗さんも良く、楽しく1日を過ごすことが出来た。

000_240507149 X700 東京スカイツリー  G7X.jpg
東京スカイツリーの展望台(350m)から、錦糸町方面を見下ろす 2024年5月7日 東京都 墨田区・江東区

ほぼ中央に高架になったJR錦糸町駅があり、その手前左側の緑地は「錦糸公園」、錦糸町駅の先、左側のやや大きな緑地は「猿江恩賜公園」

001_240507001 X900 首都高速翅横線 G7X.jpg 1.首都高 東神奈川インター
横浜から国道1号線を東神奈川まで走り、首都高速に上がる。席は左側の一番前。素晴らしい視界である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 37mm ISO125 )
002_240507003 X900 首都高より 子安付近 G7X.jpg 2.子安水路(運河) -1
しばらく走ると、左下に水路が見え、釣り船のような船が停泊しているのが見えた。こんなところにこんな風景があるとは思わなかった。建物は水路に面していて、その向こう側が浜通りと呼ばれる道路が通っている。始めて見る処なので、場所が良くわからない。帰宅してから撮ってきた写真とGoogleMapとを見比べてみると解ってきた。この写真のあたりが、子安漁港になる。古くから漁業が行われ、江戸時代には幕府に海産物を献上する御菜八ヶ浦(御菜八ヶ浦とは、芝金杉浦、本芝浦、品川浦、大井御林浦、羽田浦、生麦浦、新宿浦、神奈川浦を指した)の一つとして栄えた「子安浜」。明治期に入っても名産品の"子安浜のシャコ"をはじめ江戸前魚介類の供給地として知られたが、急速に近代化してゆく横浜港の埋立などにより漁場が失われ漁業は徐々に衰退。昭和40年代には漁業権を放棄するに至った。現在は自由漁業が行われアナゴなどが水揚げされている。右側に見える橋は常盤橋だ。ここをまっすぐ北へ行って第一京浜国道を渡ると京浜急行の子安駅がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/1250秒 11mm ISO200 ) 
003_240507005 X900 首都高より 子安付近 G7X.jpg 3.子安水路(運河) -2
バスは鶴見の方へと走る。ここは福本稲荷神社のある富士見橋を過ぎたところだ。この先150mくらいのところで留められている船が見えなくなった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1250秒 11mm ISO150 ) 
004_240507014 X900 首都高 モノレール G7X.jpg 4.東京モノレール
平和島のパーキングエリアでトイレ休憩をして、バスは大井へ向かう。東京モノレールと並走するところがあった。東京モノレールは1964年(昭和39年)10月10日の東京オリンピック開会式前の9月17日に開業した。今年60周年を迎えている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO250 )
005_240507018 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 5.柴又帝釈天題経寺
山門は二天門という。wikipediaによれば、柴又帝釈天または、帝釈天 題経寺は、日蓮宗の寺院である。正式には経栄山題経寺と号する。旧本山は大本山中山法華経寺。親師法縁。 「帝釈天」とは本来の意味では仏教の守護神である天部の一つを指すが、地元では、題経寺の略称として用られることも多い と解説されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO320 ) 
006_240507031 X900 〇柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 6.柴又帝釈天題経寺 彫刻
二天門の正面にある帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされているが、特に帝釈堂内陣の外側にある、 十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。庭園・彫刻ギャラリー共通の拝観料(400円)をお支払いして入った。この法華経説話彫刻は、当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、 大正末期より昭和9年に至る十数年の歳月を費して完成したものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1250 )
007_240507048 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 7.庭園 邃渓園(すいけいえん)
大客殿の廊下を歩いて、邃渓園を見て歩いた。参観している人はごく少なかった。小雨模様の天気であり、しっとりと落ち着きを感じた。江戸時代最後の名庭と言われている。ホームページによれば、邃渓園の名は庭園の滝の風情が幽邃でもの静かであることによる。昭和40年より関東の高名な造園師、永井楽山翁によって改修、昭和47年完成された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 27mm ISO320 )
008_240507059 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 8.境内から二天門と帝釈天参道
帝釈天参道は葛飾区の中では最も古いと言われる柴又帝釈天門前参道商店街である。参拝客や観光客向けのお土産店が並ぶ商店街として栄えてきた。第二次世界大戦の戦火を逃れたことで、古い景観が残っているのも特徴だそうだ。 "店を継ぐのが当たり前"という5代目、6代目の店主が多く、お団子屋・煎餅屋・川魚料理屋など、お店のラインナップは大きく変わっていないとのこと。言わずと知れた松竹映画「男はつらいよ」シリーズのロケ地としても有名である。寅さんや山田洋次監督、出演者、スタッフとの深い縁を大切にしてきた商店街であるという。(商店街HPを参照)

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 28mm ISO250 )
009_240507063 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 9.老舗のうなぎ屋さん
この日の昼食は二天門からほど近いこのうなぎ屋さんである。だが、バスが10時半に着いたものの 食事は11時半からである。その1時間のうち今30分ほど帝釈天題経寺で過ごした。あと、30分ある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
010_240507067 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 10.とらや 「男はつらいよ」第4作まで寅さんの実家の舞台
明治20年「柴又屋」として創業。当時から、参拝者のお食事処、草だんごのお土産として、今も商いを続けている。昭和44年、第1作目の「男はつらいよ」の映画に使用され、第4作目まで「寅さん」の実家として撮影が行われた。その後、寅さんの実家は高木屋老舗に変わったが、理由は公表されていない。しかし、このとらや(柴又屋)が商売を地道に続けているというのが良い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 ) 
011_240507069 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 11.高木屋老舗
映画「男はつらいよ」の撮影の度に、休憩や衣装替えに部屋を提供したのがきっかけで「寅さん」とのお付き合いが始まったという。髙木屋老舗が著名になったのは国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎の実家「とらや」(のちに「くるまや」)のモデルになったことである。建物も明治・大正期に建てられたものをそのまま使用しており、「男はつらいよ」の雰囲気に触れることができる柴又を代表する名店である。高木屋老舗は道を挟んで両側にあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1250秒 9mm ISO250 )
012_240507091 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 12.高木屋老舗 寅次郎の予約席
店の外観が映画でもしばしば登場するほか、髙木屋の店内には主人公・車寅次郎を演じた渥美清や監督の山田洋次さんから贈られたお土産や記念写真が飾られている。また店内の一角には車寅次郎が座る事を想定した「予約席」がある。お店の方と話をすると、この席は山田洋次監督や、渥美清さんが座って打ち合わせなどをした席で、お客さんには着席をご遠慮願っているとのことだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/400秒 17mm ISO3200 )
013_240507081 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 13.柴又駅
映画にもしばしば出てくる京成電鉄の柴又駅。この駅は1912年11月3日に開業している。京成高砂駅と京成金町駅間を走る京成金町線は、その間に柴又駅しかない。京成高砂から1kim、京成金町まで1.5kmの全線2.5kmである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO250 )
014_240507084 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 14.寅さんを見送るさくらの像
1999年、柴又の駅前に振り返る寅さんの姿を彫った「フーテンの寅」像が設置された。それから、たびたび振り返る寅さんの視線の先に見送るさくらさんがいてほしいという声が多くの人から寄せられていたそうだ。そして、寅さんが柴又駅前に立って18年目となる2017年3月25日にそのファンたちの願いが実現したという。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1250秒 9mm ISO250 )
015_240507094 X900 柴又帝釈天 題経寺 G7X.jpg 15.帝釈天参道
柴又駅まで行って、そろそろ昼食の老舗のうなぎ屋さんへ戻る。前に来たときはこの参道の商店街はもっと距離があると思っていたが、それほどでもない。雨が降りそうな天気のためか、歩く人は少ない。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1250秒 29mm ISO250 )
016_240507135 X900 柴又 石照山眞勝寺 G7X.jpg 16.石照山真勝院
食事を終え、出発は12時半と告げられた。少し時間があったのでもう一度、帝釈天にお参りし、バスの駐車していたところに戻ってきた。その駐車場の道を挟んで反対側にあったのがこのお寺で石照山真勝院という。真言宗豊山派の真勝院は、石照山真光寺と号し、大同元年(806)の創建と伝えられ、江戸時代までは柴又八幡神社の別当寺であったという立派なお寺だった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 22mm ISO400 )
017_240507156 X900 〇東京スカイツリー  G7X.jpg 17.東京スカイツリー展望デッキからの眺め
東京スカイツリーには30分ほどで到着した。エレベーターも空いていてそれほど待つことなく乗り込み、350mの展望デッキに着いた。晴れていなかったのは残念だったが、それでも少し明るくなって、下界を眺められた。これは、浅草雷門方面の眺めで、直下に隅田川が流れ、本所吾妻橋や有名なアサヒビールの金色のモニュメントが見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 24mm ISO125 )
018_240507168 X900 〇東京スカイツリー  G7X.jpg 18.外国からの観光客が眺める鯉のぼり
展望デッキの眺めを楽しんだ後4階まで下りて来た。ソラマチへ行く途中、外を眺めると、小さな川に鯉のぼりが幾筋も渡されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO320 )
019_240507175 X900 〇東京スカイツリー 東京ソラマチ G7X.jpg 19.見上げる東京スカイツリー
地下駐車場へ戻る途中、ちょっと外に出て、スカイツリーを見上げて撮った。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.0 1/1000秒 9mm ISO125 )
020_240507186 X900 豊洲 千脚万来 G7X.jpg 20.豊洲 「千客万来」 目利き横丁 -1
いよいよ最後の訪問先になった豊洲「千客万来」には15時少し過ぎに到着した。今年2月に開業した「千客万来」は豊洲市場の北西区画である6街区(水産仲卸売場棟・加工パッケージ棟・通勤駐車場棟)の北東部分に、都道環状2号通りに面している。駐車場は1階にあり、私たちは2階の「目利き横丁」をぶらぶらと歩く。ここは屋内なので雨の心配はない。なお、この豊洲市場には「千客万来」以外にも飲食店エリアが形成されている。それらの飲食店は市場関係者の利用も想定しているので、6時〜14時(朝・昼)中心の営業になっていて、日曜・水曜休業だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 26mm ISO3200 )
021_240507190 X900 豊洲 千脚万来 G7X.jpg 21.豊洲 「千客万来」 目利き横丁 -2
目利き横丁には、魚市場内だけのことはあり、水産物関連の店が多い。写真の店は炉端焼きを食べさせる。豊洲 「千客万来」は、小田原に本社がある万葉倶楽部の経営で、小田原に「ミナカ小田原」という商業施設も運営している。そこへは一昨年に行ったことがあるが、「千客万来」はその「ミナカ小田原」のイメージとよく似ている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
022_240507194 X900 豊洲 千脚万来 G7X.jpg 22.豊洲 「千客万来」 豊洲目抜き大通り
2階の屋外にある 豊洲目抜き大通り は「ミナカ小田原」に本当によく似ている。写真の手前左に卵焼きの店があったので、焼き立ての卵焼きを買い食いした。この目抜き大通りの中央に時の広場があり、川越市の「時の鐘」を模した「時の鐘」がある。この写真の一番奥に万葉倶楽部の建物がありエレベーターで8階に上がると千客万来足湯庭園(無料展望足湯施設)がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 15mm ISO2000 )
023_240507209 X900 豊洲 千脚万来 G7X.jpg 23.豊洲千客万来東門
この前の通りが都道環状2号線である。16時30分我々の乗ったバスは駐車場から、この環状2号線に出て左へ。築地大橋で隅田川を渡る。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO1000 )
024_240507214 X900 豊洲 千脚万来 G7X.jpg 24.左にレインボーブリッジを眺めながら
環状2号線の築地大橋を渡ると左手にレインボーブリッジが眺められた。そして首都高速湾岸線に上がった。渋滞はなく順調に走り、横浜港に架かるベイブリッジを渡って、みなとみらいで高速を下りた。天候こそ小雨混じりであったが、傘をさすこともなく、楽しい1日を過ごすことが出来た。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO200 )

2024年4月30日

錦市場 2024年3月24日 京都旅行(3/22-3/24) ⑥終

3月24日、今回の京都旅行も最終日となった。残念ながら天気予報は見事に当たり、この日の朝も小雨模様である。この日は日曜日であり、混むことが予想されたので、帰りの新幹線は京都駅発17時09分発の「ひかり」を予約してある。
 朝はゆっくりと、帰り支度をしてスーツケースを宅配便で送ってしまった。娘夫婦は荷物をホテルに預けることにして、10時頃、近くの「高木珈琲店」で朝食をとる。地元の人、観光客で混んでいた。
 店に入る前、「高木珈琲店」の先の路上に人が集まっているのが見えた。学校のような建物だったので、卒業式があるのかなと思っていた。コーヒーとサンドウィチなどを食べ、店から出てきて見ると人の集まりは解けていない。その学校の前に桜が咲いていたのだ。京都のほとんどの桜がまだ咲いていないので、貴重な桜だったのだ。
 後で調べてみると、その学校は今は廃校になっている旧京都市立成徳中学校である。旧京都市立成徳中学校のこの桜は、卒業生に贈る早咲きの桜で、神奈川県南足柄市在住の古屋富雄さんが全国の小中学校にプレゼントしている桜のひとつでであり、ビジネス街に近く、お昼の買い出しを急ぐ会社員の皆さんも、思わず一瞬立ち止まる美しさであると説明されていた。この学校の開校はなんと1869年(明治2年)の9月だそうで、「下京九番組小学校」として誕生している。そして、1872年「成徳尋常小学校」と改名、さらに1948年には小学校から中学校に改変されたそうだ。現在の地に鉄筋コンクリート3階建の新校舎が建設されたのは1931年(昭和6年)だそうだ。成徳中学校沿革史によれば、京都市立成徳中学校は2001年(平成13年)に閉校されている。
 この桜は「春めき」という品種だそうだ。wikipediaによれば、2000年3月に品種登録された。神奈川県南足柄市発祥で発祥、別名「足柄桜」と呼ばれている。カンヒザクラとシナミザクラの交雑種とされ、花は一重咲きで、淡紫ピンクに紫ピンクのぼかしが入ったような色をしている。
 貴重な桜を見て、タクシーに乗り、錦市場へ行って見ることにした。京都市中京区のほぼ中央に位置する錦小路通のうち、「寺町通 - 高倉通」間に存在する食品販売中心の商店街が錦市場だ。私たちは高倉通の方(錦市場通りの西側)から錦市場の通りに入った。さっそく、賑やかである。外国人、特に西欧人の観光客が多い。魚、京野菜といった生鮮食材のほか、乾物や漬物、おばんざい(京言葉で日常の惣菜)などの加工食品を商う老舗・専門店が集まる市場は、私たちも、ちりめん山椒や、漬物などを買ったりして、結構たのしい。お店のことについては錦市場商店街のHPを参照した。
 赤緑黄の色鮮やかなアーケードに覆われた石畳の道の距離は、およそ東西390mあるそうだ。商店街振興組合に所属する店は約130店舗、道幅は3.2 ~ 5mだが、道に迫り出して商品や商品棚を並べる店舗が少なくなく、実際はもっと狭い。やがて、錦天満宮が見えてくる。ここを右へ行って寺町通の商店街を抜けると四条通だった。
 今日の昼食は、和食割烹「祇園花咲」錦店というところを見つけてくれていた。
 14時頃に食事を終え、四条通をぶらぶらと歩きながら、高島屋に寄ったりして時間を過ごし、ホテルに戻って娘夫婦の荷物を受け取って地下鉄で京都駅に向かった。駅も混雑していて座る所もなかった。

000_240324247 X700 京都 旧成徳中学校 春めき G7X.jpg
旧成徳中学校に咲く「春めき」桜 2024年3月24日 京都市下京区 市営地下鉄四条駅近く

120_240324239 X900 京都 高木珈琲店 G7X.jpg 120.「高木珈琲店」高辻本店
「高木珈琲店」は1976年に創業した老舗京都の喫茶店で、自家焙煎コーヒーをはじめ、昔ながらのモーニングやパンケーキが有名なようだ。ブレンドコーヒーで"モーニング"を注文した。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
121_240324245 X900 京都 旧成徳中学校 春めき G7X.jpg 121.旧京都市立成徳中学校の桜 -1
「高木珈琲店」に入る前に見たときは卒業式でもあるのかなと思っていたが、どうやらこの桜が人を集めているようだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 16mm ISO400 )
122_240324246 X900 京都 旧成徳中学校 春めき G7X.jpg 122.旧京都市立成徳中学校の桜 -2
鉄筋コンクリート3階建の建物は1931年(昭和6年)に建てられた京都市立成徳中学校である。この学校の開校はなんと1869年(明治2年)9月で、「下京九番組小学校」として誕生している。2001年(平成13年)に閉校されたそうだ。今この建物がどのように利用されているかわからなかったが、ChatGPTによれば、2022年時点では、京都市立成徳中学校の建物は旧校舎が解体され、跡地には商業施設が建設される計画が進行中だったそうだ。傘をさして桜を見上げ、写真を撮っている観光客が多かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
123_240324248 X900 京都 旧成徳中学校 春めき G7X.jpg 123.旧京都市立成徳中学校の桜 -3
今が見ごろである。見に来る人も多いのだろう。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
124_240324241 X900 京都 旧成徳中学校 春めき G7X.jpg 124.旧京都市立成徳中学校の桜「春めき」
南足柄生まれの早咲き桜。ぼんぼりのようにvolumyな花は、咲きかけは紅く、開花するほどに淡くなる色が特徴。また、湿度が高くなると、「春めき」独特の菜の花に爽やかな甘みを加えたような優しい芳香がすることから、目の不自由な方たちにも桜を楽しめると注目を浴びている。ソメイヨシノより色が濃く、河津桜より色が薄い。頬をほんのり染めたようなかわいい桜という説明板が掛けられていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO320 )
125_240324548 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 125.錦市場の店 -1
高倉通から錦市場(錦小路通のうち高倉通~寺町通の間)に入る。凄い人出ある。皆さん雨で行くところがないのだろうか。この店は「鱧秀 錦本店」。平成29年開店。店頭には色鮮やかにエビ・えび・海老串が並んでいた。店内の照明は明るく、外国人観光客も多い。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/500秒 18mm ISO1800 )
126_240324549 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 126.錦市場の店 -2
この店は箸の専門店「遊膳」という。オススメはなんと言っても京都長岡の竹の箸といい、若狭や越前の塗り箸などもある。器と箸置きは清水焼や美濃焼など、手描きのものからカジュアルなものまで豊富だ。特に西欧からの観光客に人気のようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f3.5 1/400秒 18mm ISO6400 )
127_240324552 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 127.錦市場の店 -3
ここは「山庄」という串焼き屋。店頭に並ぶ串焼きに思わず目が行く。小さなタコの串焼きが目を引く。こちらは昭和25年に先代が開業した鮮魚店。ブリ、鯛、鰆など季節ごとに変わる旬の鮮魚は、50年間市場に通ってきたご主人の目利きで選んだ新鮮なものばかり。イワシ、サバは生姜で炊き、白身魚は程よく味付けをし、それぞれの持ち味を生かしながら店の奥で調理するそうだ。写真手前に並ぶのは「タコのたまご」。頭の部分にウズラの卵が入っているそうだ。食べ歩き禁止の札が貼ってあった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/400秒 57mm ISO6400 )
128_240324555 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 128.錦市場の賑わい
錦市場の通りはご覧の通り多くの人が歩き、すれ違うときも気を遣う。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/125秒 140mm ISO6400 )
129_240324563 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 129.錦市場通の垂れ幕
赤・黄色・緑のアーケードは錦市場の象徴のようになっており、雨の日も散策が楽しめる。そして、東西約390mに及ぶ市場内にも江戸時代の絵師、伊藤若冲の絵をモチーフにした垂れ幕が随所にかかっている。江戸時代後半に京都画壇で活躍し、特に鶏の絵に異色の才能を発揮した絵師・伊藤若冲が1716年に生まれたその生家があり、50代半ばまで暮した錦市場も創業400年の歴史を数えている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/400秒 40mm ISO6400 )
130_240324573 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 130.錦市場の店 -4
柳馬場通を横切ってさらに進むと左側に「祝鯛魚力」という魚屋さんがあった。大正8年から続く焼魚の専門店だそうだ。店内には香ばしく焼き上がっていく魚の良い香りが漂う。この店ではとくに鯛と鱧(はも)にこだわっているという。祝い鯛は地方からの注文にも応じるそうだ。年中注文を受けているが、正月には8千尾も焼くとのこと。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.5 1/500秒 18mm ISO5600 )
131_240324575 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 131.錦市場の店 -5
「川勝屋」というウナギ串の店である。人気があるようだ。隣にある「串焼魚力」という店が見える。そこも「川勝屋」もさっきの「祝鯛魚力」と関係があるようだが?

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.3.5 1/500秒 18mm ISO3200 )
132_240324577 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 132.錦市場の店 -6
富小路通りを越える。ここは「津之喜酒舗」という酒屋さんだ。日本酒では地酒を中心にしている。また、専門性が高いからとシングルモルトウイスキーに力を注いでいるそうだ。天明年間(1787年)創業。230年以上の歴史を歩んできた錦市場から、新しい発信に取り組んでいるという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.3.5 1/500秒 18mm ISO6400 )
133_240324579 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 133.錦市場の店 -7
麴屋町通の手前右側に「野村佃煮」という店があった。ここでちりめん山椒を買いたかった。この店は約90年前に惣菜店として錦市場に開業し、惣菜で人気を博した後、佃煮店に姿を変え今日に至っているそうだ。「佃屋煮やさんのおにぎり」なんていうのがあった。ネーミングは上手そうな感じがする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.4.8 1/500秒 49mm ISO3600 )
134_240324579 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 134.外国からのお客さん
この男性の客さんは一応は和服姿である。ただし、素足に靴を履いて、手にはビニール傘といういで立ちだった。失礼承知でノーファインダーで撮ってしまった。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.3.5 1/160秒 18mm ISO6400 )
135_240324586 X900 京都 錦市場 Z50 Z18-140.jpg 135.錦天満宮
四条通と並行に400m弱を歩いて錦天満宮のところまで来た。鳥居は潜らず、手前で手を合わせた。寺町通を右へ、四条通へ歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.5.6 1/500秒 102mm ISO5000 )
136_240324592 X900 京都 寺町京極 Z50 Z18-140.jpg 136.寺町京極商店街
昨晩、四条通を歩いて、四条通側のアーケードの入り口を見たが、その通りを反対側から歩く。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.3.5 1/500秒 18mm ISO2000 )
137_240324597 X900 京都 四条通 Z50 Z18-140.jpg 137.四条通のカメラ屋さん
四条通に出て、河原町の方へ歩いていくとカメラ屋さんがあった。ショーケースの上の棚を見るとプレスカメラやスプリングカメラ、二眼レフなど年代物のカメラが並んでいた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.5.0 1/500秒 55mm ISO1800 )
138_240324605a X900 京都 四条通 Z50 Z18-140.jpg 138.洋食器屋さん
娘が洋食器屋さんの中に入っていった。何か興味のある物があるらしい。中に入って見ると、チョウが描かれたWedgwoodのプレートがあった。日本の陶磁器ではほとんど見たことがないが、ヨーロッパ、とくにイギリスではリアルなチョウが描かれた陶磁器がある。このチョウはアフリカ産のドルリーオオアゲハだ。はっきりと種名が判る描かれ方である。アフリカ大陸最大の蝶で、大きいものは前翅長110mmにも達するという。体内に強い毒を持っている。このあと、高島屋にちょっと寄ってサロンで一休みして、荷物を撮りに行く娘たちとホテルに戻り、市営地下鉄で京都駅に向かった。無事、予約しておいた新幹線に乗り、5分ほど遅れが出たが7時半に新横浜に着いた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f.5.0 1/500秒 65mm ISO720 )

2024年4月28日

小雨降る墓参と嵐山福田美術館 2024年3月23日 京都旅行(3/22-3/24) ⑤

2日目、天気予報は的中し、昨日の晴天は何処へやら、朝から小雨模様の天気になった。  午前中は、娘婿の両親の菩提寺へ行く。興正寺別院へ、お墓参りである。
 京都市内に12店舗がある大正2年(1913年)に創業したベーカリーショップ「新々堂」で朝食をとった。二人は何回も京都にきており、食べることに関してもよく知っていた。
 興正寺は「花まつり」が行われていて、お墓参りに来た人たちに抹茶が振舞われていた。ただ、咲いていたのはサクラではなく、ウメだった。私たちも、雨をしのぐテントの下に敷かれた緋毛氈の台で抹茶をいただいた。桜の香りがする八つ橋が美味しかった。
 昼食は一昨年も利用した四条大橋のたもとの東華菜館という中華料理店だった。外は雨が降っている。午後はどこかへ花見に行こうと計画していたが、桜は咲いていないし、雨も降っている。婿殿の提案で、嵐山の「福田美術館」へ行くことにした。「福田美術館」は知らなかった。外の観光客の賑わい、混雑から逃れ、ゆっくりと日本画を観賞できた。良いところを案内してくれた。

000_240323205 X700 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg
嵐山「福田美術館 進撃の巨匠 竹内栖鳳」と弟子たち
2024年4月23日 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町

079_240323027  X900 京都 興正寺 鐘楼と親鸞像 G7X.jpg 79.興正寺別院(霊山本廟)の鐘楼と親鸞聖人像
京都に興正寺は二つある。一つはここ、霊山本廟:興正寺別院(京都市東山区清閑寺霊山町)であり、宗祖親鸞聖人の廟所で、全国の興正派門信徒の遺骨を納めるところでもある。もう一つは本山興正寺(京都市下京区花園町)である。そのHPによれば、興正寺は、親鸞聖人(1173年~1262年)を開祖とする真宗興正派の本山である。興正寺の創建は鎌倉時代にさかのぼる。承元の法難(建永の法難)により越後国(新潟県)へと配流された親鸞聖人が、建暦元年(1211年)に勅免をうけた後、翌建暦2年(1212年)に京都へと一時帰洛して、山科の地に一宇を草創したことに始まる。興正寺という寺号は、順徳天皇(1197年~1242年)によって名づけられたと伝えられ、日本に仏教をひろめた聖徳太子の事績にちなみ「正しき法を興し、さかえさす」(正法を興隆する)との願いが込められているという。江戸時代を通じて興正寺は西本願寺の末寺であったが、本山として独立しようとする気運が根強く、第27世本寂(1808年~1877年)の時代であった明治9年(1876年)に一派本山として独立を果たした。明治35年(1902年)、興正寺は火災によって、いわゆる「ひとつ御堂」と称せられた本堂をはじめほとんどの堂舎を失う。残されたのは鐘楼(1774年建立)や経蔵(1848年建立)などわずかな建造物だけであった。翌年に再建の議が決し、明治45年(1912年)に御影堂が、大正4年(1915年)に阿弥陀堂が完成した。興正寺は明治9年、本願寺からの別派独立に伴い、この地(京都市東山区清閑寺霊山町)に宗祖のご遺骨を納め、本廟(興正寺別院)とし、歴代の門主の墓所、門末の納骨所として境内を整備されてきた。昭和60年には個別納骨壇を備えた浄華堂が開設された。今回は浄華堂へのお参りである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1000秒 13mm ISO1000 )
080_240323032  X900 京都 東華菜館 G7X.jpg 80.東華菜館のエレベーター -1
我が家の奥さまが一昨年の法事の際にここで昼食をとり、すっかり気に入ってしまった。エレベーターで4階に上がる。そのエレベーターは東華菜館のHPで日本最古のエレベーターと紹介され、「1924年米国で製造、輸入されたOTIS製。格子形の蛇腹式内扉や時計針式のフロアインジケーターなど非常に珍しい器具が備わっている、現存する日本最古のエレベーター。昇降は運転手による手動式であり、その操作盤・L字方向での二面開き扉等洗練された設計になっている。」と説明されている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
081_240323034  X900 京都 東華菜館 エレベータ G7X.jpg 81.東華菜館のエレベーター -2
OTISの文字があった。四条大橋の西詰に建つこの東華菜館は、1945年(昭和20)年から営業を続けている中国料理店である。この建物は、1926年(大正15年)、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によって竣工したという。前述した通り、このエレベーターは1924年アメリカOTIS社製のものだそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/250秒 9mm ISO3200 )
082_240323039m  X900 京都 東華菜館→南座と東山 G7X.jpg 82.南座とその背景の東山
4階の席からは鴨川の対岸に南座が見え、その向こうには東山が眺められた。外は雨模様だ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO200 )
083_240323044  X900 京都 東華菜館と鴨川 G7X.jpg 83.鴨川の流れ
雨に中、小走りに四条大橋まで行って眺めた鴨川の流れ。右側の建物が東華菜館だ。wikipediaによれば、現在の四条大橋は1935年(昭和10年)に発生した京都大水害による被害を受けて1942年(昭和17年)に完成した橋長65m、幅員25.0mの鋼桁橋(鋼連続桁橋)である。川の中に2つの橋脚を持つ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
084_240323053  X900 京都 阪急で嵐山へ 桂で乗り換え G7X.jpg 84.(阪急)桂で嵐山線に乗り換え
さて、まだ雨は降っている。花見は諦め、婿殿の提案で嵐山の「福田美術館」へ行くことになった。東華菜館から四条通を河原町まで歩き、そこから阪急電車で嵐山へ行く。嵐山へはJRや嵐山電車で行ったことはあるが、阪急で行くのは初めてだ。河原町から梅田方面への電車に乗り、桂で乗り換え嵐山線で20分ほどで、一人240円で行けた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 28mm ISO500 )
085_240323060  X900 京都 阪急で桂から嵐山へ G7X.jpg 85.阪急嵐山線のラッピング車両
阪急の車両は屋根の部分が白く塗装されている。屋根の色はグレーが一般的だが、一味違っている。上質な感じがする。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1250 )
086_240323064 X900 京都 阪急嵐山駅 G7X.jpg 86.阪急嵐山駅
阪急嵐山駅は阪急嵐山線で桂駅から駅3っ目の終点である。所要時間7分を行ったり来たりしている。時刻は午後2時。この日は土曜日の午後なのだが、雨が降っていたためか観光客はそれほど多くなかった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/1000秒 11mm ISO400 )
087_240323066 X900 京都 嵐山 風風の湯 G7X.jpg 87.嵐山温泉
桂川の方へ歩いていくと「風風の湯(ふうふうの湯)」という日帰り温泉があった。この時はお客さん出入りはなかった。JRの嵯峨嵐山駅や京福電車の嵐山駅は桂川の北側にあるが、阪急嵐山駅は、南側にある。歩いていくと桂川の河畔に出て、渡月橋をやや西の方に見ることになる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO250 )
088_240323075 X900 京都 嵐山 桂川右岸 G7X.jpg 88.桂川(大堰川)に架かる中の島橋を渡る
この川は渡月橋のあたりから桂川(大堰川)が別れ、再び合流していく分流である。この中の島橋を渡ると、中州に出てそこは嵐山公園(中之島公園)となっていた。桂川の南側から多くの観光客が行き来する渡月橋を見るのは初めてである。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1250秒 9mm ISO200 )
089_240323081 京都 嵐山 渡月橋 G7X.jpg 89.桂川右岸から見る渡月橋
嵐山公園(中之島公園)から北西の方向に見える。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO200 )
090_240323088 X900 京都 嵐山 渡月橋より G7X.jpg 90.渡月橋を渡る
渡月橋を渡って、桂川の左岸に出た。「福田美術館」のある上流へと歩く。桂川は、嵐山上流の亀岡流域の保津地区から保津峡の区間に限って嵐山までを保津川という呼び方をされる。また、嵐山に入ると渡月橋の下流までを大堰川と呼ぶようだ。ややこしい。保津川下りは、丹波亀岡から京都の名勝嵐山まで約 16 ㎞の渓流を約 22時間で下る舟下りでだ。京都の代表的な観光地である嵐山・嵯峨野に近いことから、1885年に観光客を対象とした遊覧船による川下りが行われるようになった。昨年3月には転覆事故があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 21mm ISO125 )
091_240323092 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 91.和服姿の外国人観光客
天気は悪いがそれでも桂川沿いの道は観光客が多い。着物を召された方たちは、マレーシアあたりから来られているのだろうか。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 29mm ISO200 )
092_240323093 X900 京都 嵐山 桂川左岸 ジンチョウゲ G7X.jpg 92.ジンチョウゲ
道筋には植えられたジンチョウゲの花が咲いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
093_240323098 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 93.「福田美術館」入口
  横道を少し右へ入ったところに「福田美術館」の入り口があった。こんなところに美術館があるのかと思うようなところだった。「福田美術館」は、2019年10月1日にオープンした私設美術館。福田吉孝の収集品を収蔵展示、運営は一般財団法人福田美術振興財団だそうだ。wikipediaによれば、開館にあたってのコンセプトは「100年続く美術館」であり、「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を覚えるような」作品を中心に集められた。コレクションは京都の実業家、アイフルの創業者、福田吉孝が美術館を設立する目的で約20年にわたって収集した、日本絵画を中心とした作品約2,000点であり、江戸時代の琳派や円山・四条派や近代の京都画壇の作品を多く所蔵している。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/1250秒 9mm ISO160 )
094_240323100 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 94.「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」
私たちが訪れたときは、「進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち」という企画展示が行われていた。欧米人の入場者が目立った。竹内栖鳳(たけうち せいほう 元治元年11月22日〈1864年12月20日〉- 昭和17年〈1942年8月23日〉)は、戦前の日本画家。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。一部の作品を除き展示された絵画を含め、館内の写真撮影が許されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO2000 )
095_240323109 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 95.<雨景・雪景図屏風> 竹内栖鳳
解説には竹内栖鳳の130年ほど前、円山応挙は<雨竹風竹図屏風>という作品を生み出していたが、この作品はその変奏で右奏を雨、左奏を雪の景として異なる風情を描きとっていると記されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/320秒 9mm ISO3200 )
096_240323115 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 96.<雪月花> 1932年
左から、河合玉堂、横山大観、竹内栖鳳の掛け軸である。東西三巨匠の豪華競演と書かれていた。その右の絵も竹内栖鳳の作品である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
097_240323123 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 97.熱心に鑑賞する西欧人
幕末の京都を代表する絵師の一人で、幕末の平安四名家の一人と言われた塩川文麟や、同じく江戸時代後期に活躍した絵師である松村景文といった巨匠の絵画を熱心に外国人観光客と思われる人が鑑賞していた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 10mm ISO3200 )
098_240323126m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 98.<雪中南天鴨図>(部分) 円山応挙
1893年の作品。水鳥の一瞬の動きを描きだせているのは、同時代の狩野派の絵師たちのように、単に手本を写して完成させるのを良しとせず、写生に打ち込んで独自の作風を完成させた応挙ならではの技であり、その祖師の考え方を受け継いで自分だけの表現を追い求めたのが竹内栖鳳でもあったと解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/60秒 37mm ISO3200 )
099_240323129 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 99.<金獅図> 1906年 竹内栖鳳
この展覧会のポスターにもなっているこの<金獅図>は、咆哮しながら勢いよく身を乗り出すライオン。右脚の鋭い爪や左脚の筋肉の描写などは百獣の王に相応しい姿で的確にとらえられている。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
(部分) rel="lightbox[]">100_240323131m X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 100.<金獅図>(部分)
昨年の秋には、京都市美術館開館90周年記念展として、竹内栖鳳「破壊と創生のエネルギー」という展覧会が開催された。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/100秒 21mm ISO3200 )
101_240323136 X101 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 101.会場風景 -1
比較的入場者は少なく、落ち着いて名画を観賞できる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/200秒 9mm ISO3200 )
102_240323141 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 102.<花見>(部分) 1909年 西山翠嶂(にしやま すいしょう)
誰しも心躍る桜の花。「伝統的な京都画壇はあまり積極的に同時代の人々の様子を描くことはありませんでしたが、師匠であり、妻の父でもある竹内栖鳳同様に常に進撃を続けた西山翠嶂はこの作品で果敢なチャレンジを見せています」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/250秒 14mm ISO3200 )
103_240323144 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 103.<砂丘> 1935年 西村五雲(にしむら ごうん)
漁師の居ぬ間に。「魚籠に一匹のとびが羽を休めています。砂浜の貝や道具箱からすると漁師が傍にいそうな気もしますが、とびは何も気に掛けることなく悠々と後方を振り向いています。動物の一瞬の挙動を写す筆力は師の栖鳳から受け継いだもので、五雲はそれをより発展させました。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.2 1/400秒 14mm ISO3200 )
104_240323145 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 104.<砂丘>(部分)
凄い描写力だと思う。写実的ではあるが、写真とは違う。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
105_240323162 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 105.<平牀> 1933年 土田麦僊(つちだ ばくせん)
麦僊の進撃も止まらない。「平牀(寝台)に立つ女性と座る女性は歌舞を生業とする朝鮮半島の妓生です。麦僊は二度朝鮮半島へ渡り、最初の渡航後に本作を描きました。麦僊の初期の作品は絢爛な画面が多いのですが、晩年には本作のような淡彩による精神性の高い作品を多く制作しました。自ら打ち立てた様式を破る驀進は師・栖鳳から受け継いだものでしょう。」と解説されていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/250秒 37mm ISO3200 )
106_240323164 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 106.<平牀> 部分
左側に立っている方の女性の部分である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/320秒 37mm ISO3200 )
107_240323180 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 107.会場風景 -2
中央に西山翠嶂の<花見>、その右側に見える大きな絵は、同じく西山翠嶂の<陽光桜花>である。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/400秒 9mm ISO3200 )
108_240323192 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 108.<虞美人草> 1911年 竹内栖鳳
虹が際立たせる静寂。「栖鳳が描いているのは令和の時代には初夏の路傍に群れ咲いているナガミヒナゲシ。ただし外来種であるこの花が日本に入ってきたのは栖鳳没後の1961年のこと。彼が地中海原産のこの花を目にしたのは1900年に訪れた欧州だったと考えられます。日本ではかって画題になったことがない花であっても、積極的に取り込み、洗練された先品に仕上げてしまう革新性も栖鳳の進撃を支えた底力でした。」と解説されていた。ナガミヒナゲシは私がよく写真を撮りに行く、横浜市の舞岡公園などでも多く見られる。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.0 1/250秒 10mm ISO3200 )
109_240323193 X900 京都 嵐山 福田美術館 G7X.jpg 109.最晩年の竹内栖鳳に、福田平八郎が送った礼状
wikipediaによれば福田平八郎は、「鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる。生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされ、「漣」は池面に映る水面の模様を描写した作品である。」とあった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 17mm ISO3200 )
110_240323198 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 110.福田美術館のカフェ
小1時間の絵画鑑賞を終え、2階のギャラリー2から1階に下り、ミュージアムショップを見て、庭に突き出ているカフェに寄った。ちょっと一休みしたかった。大きなガラス窓からは桂川の岸を歩く観光客の姿が見える。ここのカフェは空いていた。眺めも良かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO200 )
111_240323200 X900 京都 嵐山 福田美術館 カフェより G7X.jpg 111.福田美術館のカフェから渡月橋を眺める
小雨が降るのに、着物を着て写真を撮っている外国からの観光客の姿があった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO400 )
112_240323207 X900 京都 嵐山 桂川左岸 G7X.jpg 112.桂川河畔のカフェ
若い人たちでにぎわっている小さなカフェがあった。ここは「アラビカ京都」というインスタ映えするコーヒー専門店だそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO400 )
113_240323209 X900 京都 嵐山 桂川左岸より カルガモ G7X.jpg 113.桂川のカルガモ
桂川の流れに頭をだした石に何か水鳥が停まっていた。ファインダーで覗いて見るとカルガモだった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO1000 )
114_240323216 X900 京都 嵐山 桂右岸 桜にウメノキゴケ G7X.jpg 114.ウメノキゴケ
来た時の阪急電車に乗って、京都河原町へ戻ることにする。来た時に渡ってきた中の島橋のそばに、まだ咲かぬ桜の木があったが、その枝にウメノキゴケが付いていた。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/1000秒 37mm ISO2500 )
115_240323219 X900 京都 四条 高瀬川沿い 「喜人来人」  G7X.jpg 115.高瀬川沿いの居酒屋
一旦ホテルに戻って夕食に出かける。今夜は居酒屋で日本酒という趣向である。店は富山の"きときと"な肴と酒の店だった。白エビの刺身が旨かった。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )
116_240323222 X900 京都 四条河原町 高島屋  G7X.jpg 116.京都 高島屋
四条通りに面して、高島屋と大丸があるということは記したが、これは四条河原町にある高島屋だ。写真の中央に、ちょっと異質な建物があるが、その角地に建つビルの地権者が高島屋への売却に応じないらしい。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/500秒 9mm ISO3200 )
117_240323227 X900 京都 四条 G7X.jpg 117.新京極商店街入口
河原町から賑やかな四条通りを歩くと、新京極商店街アーケードの入口がある。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/500秒 31mm ISO2500 )
118_240323230 X900 京都 四条通 G7X.jpg 118.寺町京極商店街入口
そのちょっと烏丸寄りに寺町京極商店街アーケード入口があった。錦市場を歩いて錦天満宮に突き当たる手前を右に折れるとこの商店街に入る。その商店街を通っていくとこの写真のところに出てくる。明日は錦市場へ行くことになりそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 19mm ISO1000 )
119_240323234 X900 京都 四条通 大丸ファサード G7X.jpg 119.京都 大丸
河原町からホテルのある四条烏丸の方へ歩いていくと、右手に新京極商店街、寺町京極商店街の入り口があり、もう少し歩くと大丸京都店がある。八坂神社を背にして、祇園、河原町、烏丸と四条通はメインストリートだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f1.8 1/1000秒 9mm ISO3200 )

2024年4月24日

近衛の枝垂れ桜 京都御苑 2024年3月22日 京都旅行(3/22-3/24) ④

京都御所の参観を終え、入ったところと同じ清所門から退出した。
 その北側の奥が近衛邸跡である。ここの「近衛の枝垂れ桜」を見ておきたかった。しかし残念ながらまだ咲き始めのようだ。
 近衛家というのは五摂家の一つで公家では最高の家柄であった。wkipediaによれば、近衛家は、藤原北家嫡流であり、公家の五摂家筆頭で、華族の公爵家のひとつ。人臣で最も天皇に近い地位にある家とされる。家紋は近衛牡丹。近衛家で最も著名な人物は、昭和前期に3度にわたって内閣総理大臣を務めた近衛文麿である。別称を陽明家という。
 その五摂家の一つ、摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡には、枝垂れ桜の大木が約60本植えられている。御苑で一番早く咲き始めると言われる桜で、例年は3月中旬にはほころび始めるという。白、紅などの品種によって花の時期が違うので、全体としては1ヶ月くらい楽しむことができるそうだ。
 京都御苑は、明治2年の東京遷都で御所周辺の公家の邸宅が荒廃したので、明治16年(1883年)に公園として生まれ変わった。現在は国民公園として一般公開されているが、樹木が多く残されており、京都市内にあって貴重な緑の空間となっている。  最後に出水の枝垂れ桜をもう一度見て、ホテルに戻った。一休みして、ホテルのロビーで娘たち夫婦と合流、夕食に出かけた。

000_240322498 X700 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg
近衛の枝垂れ桜 2024年3月22日 京都市上京区京都御苑

065_240322469 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 65.近衛の枝垂れ桜 -1
この枝垂れ桜は「糸桜」と呼ばれており、近衛邸が現在の同志社大学の場所にあった頃から有名な桜だったという。三分から五分咲きというところだろうか。写真は近衛邸跡入口付近の糸桜である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.0 1/500秒 20mm ISO110 )
066_240322471 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 66.近衛の枝垂れ桜 -2
これは白っぽい、一重の花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
067_240322477 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 67.近衛の枝垂れ桜 -3
もう1枚。小ぶりの清楚な花である。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.3 1/500秒 140mm ISO140 )
068_240322480 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 68.近衛池
庭園のみ残された姿が現在の近衛池だそうだ。2019年~2021年時点では池の周囲~背後の樹木が鬱蒼としていたし、水のない池底も長年の落葉で土が堆積してる様子が見て取れたけど、2022年の修復工事でだいぶ綺麗な感じに整ったという。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 87mm ISO200 )
069_240322487 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 69.近衛邸跡の桜 -1
この桜はピンク色である。同じイトザクラという品種なのだろうか。イトザクラはエドヒガン系のシダレザクラだそうだ。イトザクラはシダレザクラの別名として用いられる場合がある。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.3 1/500秒 69mm ISO125 )
070_240322489 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 70.近衛邸跡の桜 -2
まだまだ三分咲きのようだ。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 36mm ISO160 )
071_240322509 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 71.近衛邸跡の桜 -3
桜の下で写真を撮る外国人観光客。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 23mm ISO110 )
072_240322513 X900 京都御苑 近衛邸跡しだれ桜 朔平門 Z50 Z18-140.jpg 72.朔平門と糸桜
そんなこととは知らず撮ったが、このアングルはSNSなどで人気があるのだそうだ。ここは日当たりが良いのだろうか、他所の桜より、咲き進んでいるように見える。後ろに見えるのは、朔平門は御所の築地塀の北側にある門。wikipediaによれば、朔平門はかつての平安宮内裏外郭の北正面にあり、内郭の玄輝門と相対する。その西に式乾門があり、門外の東西に仗舎が設けられていた。この門のすぐ北に縫殿寮の建物があるため「縫殿陣」ともいい、「北面僻仗中門」ともいった。と記されていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f6.5 1/500秒 105mm ISO560 )
073_240322516 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 73.桃林 -1
御苑の北の端から、入ってきた南の端にある間之町口の出口へ、南北1300mを歩き始める。奥さまにも随分歩かせてしまった。スマホの万歩計は1万2千歩を超えている。時刻は午後3時半。人の影が長くなってきた。今日は1日良く晴れてくれた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO220 )
074_240322518 X900 京都御苑 Z50 Z18-140.jpg 74.桃林 -2
桃ノ木はまだ蕾を持っていた。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.5 1/500秒 42mm ISO160 )
075_240322522 X900 京都御苑 白雲神社 Z50 Z18-140.jpg 75.白雲神社
西園寺邸跡の傍に白雲神社があった。往きには横目で眺めただけで参拝をしていない。wikipediaによれば、「白雲神社は旧西園寺家の鎮守社であり、1224年(元仁元年)に西園寺公経が北山殿造営に際し建立した妙音堂に由来するとされる。後に、赤八幡京極寺にも鎮座され、1769年(明和6年)西園寺邸とともに御苑内に移った。明治以降、西園寺家が東京に移り「白雲神社」と称されるようになった。」とあった。「妙音弁財天と称する市杵島姫命で、西園寺家が琵琶の宗家であることから音楽の神として祀られてきた。」また、「1869年(明治2年)、西園寺公望はこの地に私塾「立命館」を開いたことでも知られる。」とも記されている。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f4.0 1/500秒 33mm ISO560 )
076_240322526 X900 京都御苑 出水しだれ桜 Z50 Z18-140.jpg 76.出水の枝垂れ桜
最後にもう一度出水の枝垂れ桜を眺めて、京都御苑を後にした。タクシーに乗りたかったが、奥さんにも我慢してもらって地下鉄に乗った。今日はもう一か所平安神宮の神苑へ行こうかと考えていたが、また、次の機会にする。

Nikon Z50 NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
プログラムオートで撮影  ( f5.6 1/500秒 94mm ISO140 )
077_4240322009 X900 四条通 G7X.jpg 77.宵の四条通り
ホテルから宵の四条通りを歩いて食事に出かける。四条通りは東京でいえば銀座通りのようなメインストリートである。八坂神社、祇園から四条大橋で鴨川を渡り、河原町、烏丸を通り、四条大宮方面に至る。高島屋、大丸という百貨店も並び、歩道には屋根が設けられて、雨の日も歩きやすそうだ。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/1250秒 11mm ISO125 )
078_240322011 X900 焼肉小路 G7X.jpg 78.今宵は焼肉
朝食は別にして、これから24日の昼食まで、4回の食事を娘の主人がそれぞれの好みを考えながら、予約をしてくれていた。有難い。

Canon PowerShot G7X 8.8-36.8mm f/1.8-2.8 20.2 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/1000秒 19mm ISO2500 )