2007年5月10日

隠居のDIY:ベッドサイド・テーブル

 この4月から、下の娘が京都で一人住まいしている。1Kの小さな部屋なので家具を置くスペースが少ない。黒っぽいオイルステンを塗装したパインの集成材の四角いブロックとその上に集成材を載せただけの棚を自宅で使っていた。これを持って行ったので、デザイン的に同じようなベッドサイド・テーブルを作って欲しいとの要請があった。一応建築士(まだ2級だが)なので、作ってもらう割には注文が多い。
 クリックすると大きな写真になります。 孫のランドセル置き棚を作ったときに余分に買っていたパイン集成材(幅400mmX長さ1820mmX厚さ18mm)を1枚ちょっと使って木取りした。四角いブロックを作り、間に棚を一段設けるだけなのでいたって簡単である。今回は、木ねじ(コースレッド)を1本も使わずに、木工ボンドだけで組み合わせることに挑戦した。

 底板と中間の棚は大入れで接合した。板をはめ込む18mm幅の溝は、ボッシュのルーターのビットを8mmだけ出して掘った。底板用の溝は付属のガイドを使えるが、中間の板用の溝の位置は、板の端から遠くなるので最大110mm幅までのガイドでは掘れない。このような場合、参考書ではルータ用の治具を作って使うことが推奨されているが、今回は充電式電動丸鋸の刃の出方を8mmに調整して使った。丸ノコ用ガイド(こちらは300mmまでOK)を使って幅18mmの間に3本の切込みを入れて、ノミですくった。木工ボンドだけの組み合わせには、この大入れでの接合がボンドなしに組みあがるくらいの精度が必要と思うがなかなか難しい。ノミやヤスリで調整して組みあがりを見てから、溝に木工ボンドを流し、コーナークランプとベルト式クランプを併用して3時間ほど圧着した。かなり精度高く切り出しなどをしたつもりだが、少し隙間が出ている。この部分は木工用パテで埋めた。また、はみ出たボンドは、濡らしたウエスで拭き取った。よく拭き取っておかないと塗料が弾かれる。
天板は、ダボではめ込むことにした。まず、径8mm、深さ15mmの穴をドリルで掘り、そこにマーキングポンチを入れ天板の裏をあてがってマークをつける。そのマークに合わせて、同じように径8mm、深さ15mmの穴をドリルで掘ってダボで接合した。天板の周囲は、ひょうたんビットをつけたルータで縁を削った。
 キャスターを付けて欲しいという希望だったので、何か家具を買ったときに取り付けず置いてあったねじ込み式のキャスターを使うことにした。ネジの受け(メス)側は、ちょうどキャスターのネジにあうねじ込み式鬼目ナットが置いてあったので、これをを使うことにした。ねじ込み式鬼目ナットは孫のベッドなどを作るときに経験がある。径10mmのドリルで穴を開け、6角レンチで鬼目ナットをねじ込む。ナットの大きさに比して、厚さ5mmMDFを重ねたにもかかわらず板が薄すぎて、突き抜けてしまった。仕方なくウッドパテで塞いだ。ウッドパテは塗料が塗れることになっているが、オイルステンでは目立ってしまう。塗装を重ねることでなんとか目立たなくなるだろう。
 このあたりの作業については、ドゥーパ!特別編集「DIY木工上達テクニック」に詳しい。

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