四万温泉一泊ドライブ旅行 11月8日~9日 1/5 旧信越本線碓氷峠アプトの道「めがね橋」 - Studio YAMAKO

2012年11月15日

四万温泉一泊ドライブ旅行 11月8日~9日 1/5 旧信越本線碓氷峠アプトの道「めがね橋」


 まだ9月だったろうか、今年の7月、安曇野へ一緒にドライブ旅行をした友人夫婦から、四万温泉に泊ろうとお誘いをいただいた。もちろん紅葉の季節に合わせたいのだが、今年の気候でその時期がどうなるのか分からない。例年の上信越の紅葉のピークは10月中旬から11月初旬である。ところが今年は少し遅れているとの情報もあり、11月8日~9日に決め、8日は四万温泉「やまぐち館」を予約していただいた。
 朝6時に迎えに来ていただき、第三京浜→環八→関越 を走って8時15分、高坂SAで朝食にした。30分ほど休んで、関越→上信越道を行き、松井田妙義ICで降り、旧国道18号を紅葉を眺めながら、旧信越本線のアプト式線路区間があった廃線沿いに「めがね橋」へ向かった。

1.「めがね橋」
今はバイパスができているので通行量は極めて少ない旧国道18号線を碓氷峠へと登っていくと右側に「めがね橋」が現れた。「めがね橋」というのは旧信越本線のアプト式線路の碓氷第三橋梁である。信越本線は近世の中山道・善光寺街道・北陸道に沿って高崎駅から長野駅・直江津駅を経て新潟駅に至る路線であったが、1997年10月1日の長野新幹線(北陸新幹線)開業に伴い、長野新幹線の並行在来線区間のうち、横川駅-軽井沢駅間が廃止された。この第三橋梁「めがね橋」は明治25年に竣工している。設計者はイギリス人のパゥネル技師と日本人の古川晴一技師。長さは87.7mだそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/2000秒 18mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」;クリックすると大きな写真になります
2.「めがね橋」に上る
橋から400m離れた先に駐車場があり、そこから「めがね橋」まで戻ってくる。橋の上に上がることができる少々急な道があった。その途中で橋脚を眺める。「めがね橋」は200万個のレンガが積まれたという大きな構造物で国指定の重要文化財に指定されているそうだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/320秒 20mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」に上る;クリックすると大きな写真になります
3.「めがね橋」の脇から
旧国道18号線から「めがね橋」の上への道は少々急で息切れがした。橋の上は廃線跡になっている。その脇から橋脚と下を走る旧国道18号線を眺める。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 29mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」の脇から;クリックすると大きな写真になります
4.旧信越本線の新線
旧信越本線はその後、碓氷峠を最大66.7‰ の急勾配はそのままにしてアプト式を廃止し、一般的な車輪による粘着運転で登坂することになり、1961年に着工し、1963年7月15日に旧線のやや北側をほぼ並行するルートで新線が単線で開通した。同年9月30日にアプト式は廃止され、さらに1966年7月2日には、旧アプト式線の一部を改修工事する形でもう1線が開通し複線となった。紅葉の向こう側に見えるのがその新線である。今は列車は走らない。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
旧信越本線の新線;クリックすると大きな写真になります
5.横川側のトンネル
「めがね橋」は熊の平と横川の間にあるが、あとで熊の平へ歩くとして、まず、横川側のトンネル「第5号トンネル」を通って見ることにした。横川のほうから廃線跡をハイキングをされる方々が大勢歩いてこられる。歩く人が途絶えたところで撮った。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/30秒 42mm ISO3200 ) 露出補正 -0.3段
横川側のトンネル;クリックすると大きな写真になります
6.紅葉、青空、月
再び「めがね橋」へ戻ってきて、ふと空を見ると月が見えた。もう少し露出をアンダーにしたショットも撮っておけばよかったかなと後悔したが後の祭りだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 95mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
紅葉、青空、月;クリックすると大きな写真になります
7.「めがね橋」の賑わい
横川側のトンネルの入り口まで戻り、「めがね橋」の橋の上の賑わいを撮った。向こうに見えるのは熊の平側の「第6号トンネル」だ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 34mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」の賑わい;クリックすると大きな写真になります
8.「めがね橋」から沢を眺める
「めがね橋」は沢の上にかかっている。橋の上からその沢(北側)を眺めると、橋の影ができていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/400秒 34mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」から沢を眺める;クリックすると大きな写真になります
9.トンネルの明かりとり
「めがね橋」から先の「第6号トンネル」は長い(243m)。トンネルの中にはこのような窓があった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 18mm ISO450 ) 露出補正 -0.3段
トンネルの明かりとり;クリックすると大きな写真になります
10.熊の平 駅
当初、碓氷峠アプトの道は、横川~めがね橋の間であった。いま、私たちが歩いてきた「第6号トンネル」から先が碓氷峠アプトの道として一般開放されたのは最近で2012年4月とのこと。熊の平駅跡に着いて、横川側のトンネルを見る。左側が新線のトンネルで右側がアプト式線路のトンネルだ。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/500秒 32mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
熊の平 駅;クリックすると大きな写真になります
11.熊の平駅跡と熊の平変電所
1893年(明治26年)4月1日に横川駅 - 軽井沢駅間が延伸開業し碓氷峠のアプト式区間が全通した。当時は、蒸気機関車が牽引したため熊ノ平には給水給炭所が開設されていた。1906年に駅に昇格し、1912年(明治45年)には日本初の幹線電化区間となり、1937年にはこの変電所が設備された。1966年(昭和41年)には新線開通とともに信号所に降格された。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 18mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
熊の平駅跡と熊の平変電所;クリックすると大きな写真になります
12.軽井沢方面
廃線の線路は軽井沢方面へと続いている。ここから軽井沢まで5.1kmだった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 82mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
軽井沢方面;クリックすると大きな写真になります
13.旧国道18号線
碓氷峠アプトの道は熊の平で終わる。旧駅の先から左に行き、国道に下りる。18号線は今はバイパスができていて、廃線の傍を通るこの道は旧道となって通行量は少ない。女性二人には熊の平駐車場で待っていていただくことにして、男性二人は国道を歩いて「めがね橋」へ戻る。途中、紅葉がきれいだった。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 80mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
旧国道18号線;クリックすると大きな写真になります
14.碓井第六橋梁
アーチ径間11.0m、高さ17.4m、頂部長さ51.9mで長さやレンガの使用量では第三橋梁「めがね橋」に次ぐ規模のものであると傍に設けられていた説明板に書かれていた。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 80mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
碓井第六橋梁;クリックすると大きな写真になります
15.「めがね橋」見納め
「めがね橋」の駐車場へ戻ってきた。「めがね橋」を見納めようと駐車場の先まで行って撮った。車に乗って熊の平駐車場へ戻り、ご婦人二人をピックアップして、軽井沢へ向かう。

Nikon D5000 NIKKOR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 38mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
「めがね橋」見納め;クリックすると大きな写真になります

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