台北郊外 陽明山大屯の蝶 5月10日 その3(最終) - Studio YAMAKO

2011年6月 1日

台北郊外 陽明山大屯の蝶 5月10日 その3(最終)


 一旦、大屯山車道から二子坪のバス停まで戻ってきて、次に二子坪歩道を二子坪の園地まで歩くことにした。片道1.7kmと手頃の距離である。
 木々が生い茂る歩道だが、時々、陽があたる所へ出る。車椅子でも行けるようになっていて、登り、下りはあってもなだらかな道だった。しかし、蝶の数は多くない。それでも何種かは撮った。同定が難しい。
 帰国してから、以前に買ってあった「原色台湾蝶類図鑑」(九州大学名誉教授 白水 隆 著 保育社 昭和35年4月25日初版 昭和57年9月1日第9刷)で懸命に調べた。
 往復して二子坪のバス停に戻り、2時のバスで陽明山バスセンターまで戻った。

二子坪歩道;クリックすると大きな写真になります 19.二子坪歩道
二子坪歩道は歩いている人が多かった。年配者にとっては、台北からマイカーで来て、ちょっと歩くにはちょうど良いのではなかろうか。左側が車椅子の道になっている。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/125秒 60mm ISO2200 ) 露出補正 なし
ウラフチベニシジミ♂ 開翅;クリックすると大きな写真になります 20.ウラフチベニシジミ♂ 開翅
20分近く薄暗い道を歩いただろうか、ちょっと陽のあたる場所にでた。ちらちらと飛ぶ蝶がいて、目の前のササの葉に止まって開翅した。ウラフチベニシジミの♂だ。前翅のブルーの輝きと後翅の赤が美しかった。目的の一つが達成できた。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ウラフチベニシジミ♂;クリックすると大きな写真になります 21.ウラフチベニシジミ♂
前の写真と同じ個体である。ちらっと表翅を見せる。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
タイワンウラナミジャノメ;クリックすると大きな写真になります 22.タイワンウラナミジャノメ
日本にもウラナミジャノメ、ヒメウラナミオジャノメがいる。台湾にもこの種のほかに似たような種がいる。「原色台湾蝶類図鑑」に首っ引きで同定した。日本のウラナミジャノメに似るが、ウラナミジャノメは台湾には生息しないようだ。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/200秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
ホリシャルリシジミ;クリックすると大きな写真になります 23.ホリシャルリシジミ
これも同定が難しかったが、ホリシャルリシジミにたどりついた。これは♀である。

Nikon D5000 TAMRON 60mm F2.0G Macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 60mm ISO400 ) 露出補正 なし
二子坪園地;クリックすると大きな写真になります 24.二子坪園地
トイレ、休憩所がある広場に着いた。正しくは何と呼ぶのかわからないが、便宜上、勝手に二子坪園地と名付けた。ここから大屯山の主峰、西峰、南峰、また、面天山、向天山などへの途中休憩所となっているようだ。広場の周りを歩いてみたが、蝶の姿はほとんどなかった。再び同じ道を二子坪のバス停へ戻る。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/800秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし
コジャノメ  低温期型;クリックすると大きな写真になります 25.コジャノメ 低温期型
薄暗い所でピントが合わせにくい。なんとか撮ったが何という種かわからなかった。帰国して「原色台湾蝶類図鑑」で調べてみて、日本にいるコジャノメと同じ種だとわかった。斑紋はずいぶんと違う。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/100秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
タイワンウラナミジャノメ;クリックすると大きな写真になります 26.タイワンウラナミジャノメ
再びタイワンウラナミジャノメに会った。道に止まって開翅している。ライブビューで撮った。日本でよく見るヒメウラナミジャノメに比べ表翅が赤褐色を帯びている。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1000秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
ホリシャミスジ;クリックすると大きな写真になります 27.ホリシャミスジ
飛んでいるところは日本のコミスジに似るが、やや大きい。別種だということはわかる。帰国して、「原色台湾蝶類図鑑」で調べてみると、どうやらホリシャミスジのようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1250秒 200mm ISO400 ) 露出補正 なし
大屯自然公園;クリックすると大きな写真になります 28.大屯自然公園
二子坪バス停(この写真の表示板では101甲縣道)へ戻る途中、左に降りる道があり、0.25kmで大屯自然公園とある。かみさんと娘夫婦は先にバス停に行かせて、私はここを行ってみることにする。ちょっと道に迷ったが、この看板のあるところに出た。しかし、二子坪へ行く道がよくわからない。幸い小さな観光案内所があったので尋ね、10分ほどバス道を歩いて、二子坪バス停に戻った。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/250秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
二子坪遊客服務站;クリックすると大きな写真になります 29.二子坪遊客服務站
今回の基点となった二子坪バス停の案内所。売店で「蝶舞草山」という小冊子と、蝶の写真が印刷されたトランプを買い求めた。50台くらい駐車できるマイカーの駐車場も整備されている。今回の陽明山大屯の蝶を撮る楽しみはここで終了となった。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/1600秒 65mm ISO400 ) 露出補正 なし
おまけ -1;クリックすると大きな写真になります 30.おまけ -1
陽明山へ行った翌日、帰国の日であるが、午前中、中正記念堂を訪れた。その広場に花壇があり、モンシロチョウが飛んでいた。これは日本にもいる普通のモンシロチョウのようだ。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/400秒 150mm ISO400 ) 露出補正 なし
おまけ -2;クリックすると大きな写真になります 31.おまけ -2
同じく中正記念堂で。左に見えるのが国家戯劇院で、中央に自由広場門、右側に国家音楽庁の屋根が見える。

Nikon D5000 NIKKOR VR 18-200mm F3.5-5.6G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/800秒 18mm ISO400 ) 露出補正 なし


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