江の島 1月5日 2/2 - Studio YAMAKO

2012年1月13日

江の島 1月5日 2/2


 写真の説明をするのに、現地の観光案内所でもらったイラストマップや、インターネットのWikipediaほかで情報を得ながら綴っていったら、何やら観光案内のようになってしまった。しかし、起源や歴史を調べながら訪問した土地を振り返るのも、なかなか興味深い。
 奥津宮にお参りした後、さらに海岸まで下って岩屋まで行った。降りる途中で、帰りにここで食べようと磯料理の店をチェックしておく。岩屋まで行き、戻ってその店で食事にしたのは、午後2時前だった。「江の島ビール」などを飲み、ゆっくり食事をし、3時前に弁天橋に向かって戻り始めた。弁天橋までたどり着いたのが3時40分、まだ陽は高い。しかし、日没を見届けてから帰りたかった。

20.岩屋付近
ここは稚児ヶ淵と言われるあたりだ。稚児ヶ淵の名は、鎌倉相承院の稚児白菊がこの淵に投身したことに由来するという。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F13 1/640秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
岩屋付近;クリックすると大きな写真になります
21.富士山絶景
相模湾の向こうに富士山の優美な姿を遮るものなく見ることができた。大きな波が岩に当って白い波が上がるのを待って、シャッターを切った。岩屋の前に広がるこの岩場は、関東大震災の時、隆起したもので、絶好の磯釣り ポイントにもなっている。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
富士山絶景;クリックすると大きな写真になります
22.岩屋の入口
江島神社は、552年、欽明天皇の勅命で、岩屋に宮を建てたのがはじまりとされると先に記した。岩屋は波の浸食によって出来た自然の洞窟で古くから信仰の対象として親しまれてきた。この岩屋に最初に入ったという記録として、寿永元年(1182年)4月5日、源頼朝を先頭に鎌倉武士47名が文覚上人を招いて岩屋にて戦勝祈願を行ったとある。江戸時代には弁財天信仰を集め訪れる人の絶えなかった岩屋だが、昭和46年3月に落石の危険ありとされ閉鎖された。しかし再開の要望強く平成5年4月に藤沢市によって完全に補修され、又入窟出来るようになった。かつての岩屋とは趣もずいぶん変わってしまったというが、潮の満干にも関係無く、少々荒れ模様でも入れるように、コンクリートの歩道橋が高い場所に造られた。私が岩屋の中に入ったのは、昭和46年に一旦閉鎖される前で、岩の上を歩いて入った記憶がある。今回は中には入らなかった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/160秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
岩屋の入口;クリックすると大きな写真になります
23.再び富士山を望む
江の島深訪はここが終点である。来るときにチェックしておいた店「魚見亭」で昼飯にすることにする。もと来た道を戻る前にもう一度、富士山を撮っておこうとカメラを向けた。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F14 1/800秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
再び富士山を望む;クリックすると大きな写真になります
24.磯料理「魚見亭」
御岩屋通りの階段を上ったところに「魚見亭」はある。後で調べてみたら、この地で創業140余年だそうだ。崖の上に建てられているが、その崖に突き出た席で、焼き蛤、サザエの壺焼、焼いかを肴に、地ビールの「江の島ビール」で喉を潤した。少々歩き疲れてもいたので、ビールも旨い。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F5.6 1/125秒 26mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
磯料理「魚見亭」;クリックすると大きな写真になります
25.相模湾ととんび
「魚見亭」では外を眺めながら心地よく、のんびりとした時間を過ごした。相模湾、富士山、そして上空にはとんびが舞う。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
相模湾ととんび;クリックすると大きな写真になります
26.「龍恋の鐘」
奥津宮の右側に「龍野ヶ岡自然の森」という脇道があった。眺めが良いのかと思い行ってみると「龍恋の鐘」というのがあった。この鐘は、江島縁起「天女と五頭龍伝説」の恋物語に因んで建てられ、その伝説にあやかろうと多くの人が鐘を鳴らしている。「天女と五頭龍伝説」とは、この地域を支配する五頭竜が江の島の弁天様に一目惚れし、求婚したが、人間に対する残虐非道の行いを理由に断られた。五頭竜は一度は引いたが翌日に心を改め、人間を守ることを弁天に誓い、五頭竜の恋は成就したという言い伝えである。周囲の柵には恋人たちの鍵が掛けられていた。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F13 1/640秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
龍恋の鐘」;クリックすると大きな写真になります
27.再び「中村屋羊羹店」
再び「中村屋羊羹店」の前を通る。通り過ぎて振りかえってシャッターを切った。階段のある道と歴史を感じさせる店構えが撮ってくれと訴える。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F5 1/125秒 38mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
再び「中村屋羊羹店」;クリックすると大きな写真になります
28.児玉神社
端心門まで下りてきた。その手前の右側に児玉神社の入口がある。お参りする人は少ない。この児玉神社は台湾総督をへて日露戦争で日本を勝利に導いた児玉源太郎陸軍大将を祀った神社で、大正10年(1921年)の創建以来、勝運の神として仰がれてきた。境内には爾霊山(203高地・いれいさん)の石などがあった。年末のNHK-TV「坂の上の雲」の記憶が新しい。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F3.2 1/125秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
児玉神社;クリックすると大きな写真になります
29.しらす問屋「とびっちょ」
TVで有名なしらす問屋「とびっちょ」。店の前のサンプル棚には24cmもある巨大などんぶりに新鮮なお魚がのっている。こだわり抜いた塩分控えめ、ふんわり釜揚げシラスもある。生しらすは朝獲れたしらすのみ使用するというが、1月~3月はしらすが禁漁だそうで生しらすは食べられない。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F3.5 1/125秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
しらす問屋「とびっちょ」;クリックすると大きな写真になります
30.弁天橋から眺める午後の富士山
時刻は午後3時35分。陽はだいぶ傾いてきた。露出は難しいのだろうが、-0.3段補正のままでマルチパターン測光のカメラ任せ。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F18 1/1250秒 19mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
弁天橋から眺める午後の富士山;;クリックすると大きな写真になります
31.境川河口
相模湾に流れ込む境川の河口に掛かる片瀬橋を江の島水族館の方へ渡る。河口の岸で釣りをしている人がいた。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F9 1/320秒 40mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
境川河口;クリックすると大きな写真になります
32.西浜から
この日の最後の目的である夕陽を西浜の江の島水族館の辺りで撮ろうと思う。時刻は3時50分。陽が落ちてくるまで小一時間掛かりそうだ。海にはサーファーが多いが波は穏やかであった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
西浜から;クリックすると大きな写真になります
33.Ristorante 「il Chianti」
少し時間をつぶさなくてはならないが、そこにイタ飯屋さんがあったので、ピザでも食べようと入って見ることにした。もうだいぶ陽は傾いて、私たちの影が長い。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F13 1/640秒 17mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
Ristorante 「il Chianti」;クリックすると大きな写真になります
34.Ristorante 「il Chianti」の中
ピザを1枚とグラスワインを注文した。客席と厨房との境の棚に、パルミジャーノ・レジャーノが4つも置いてある。これは立派なもんだと思ったが、待てよと思い、ウェイトレスのお嬢さんに「あれは本物?」と尋ねてみた。やはりダミーだった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F4.5 1/320秒 62mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
Ristorante 「il Chianti」の中;クリックすると大きな写真になります
35.落陽
16時35分、いよいよ太陽が相模湾の向こうに隠れようとしている。波がしらが夕陽に染まってきれいだった。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 26mm ISO400 ) 露出補正 なし
落陽;クリックすると大きな写真になります
36.紅く染まる空とシルエットになる富士山
前の写真とほとんど同じ時刻に撮った。富士山の周りに全く雲がないので、夕焼けにメリハリがない。サーファー達もそろそろ引き上げてくる。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 55mm ISO400 ) 露出補正 なし
紅く染まる空とシルエットになる富士山;クリックすると大きな写真になります
37.日没頃の富士山
16時42分。いよいよ太陽が姿を消そうとしている。その太陽の光を受けて、富士山の山肌が紅く見える。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F7.1 1/800秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -1.3段
日没頃の富士山;クリックすると大きな写真になります
38.日没頃の相模湾
西の空は赤く染まった。上空は青さが残る。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F10 1/400秒 24mm ISO400 ) 露出補正 -0.7段
日没頃の相模湾;クリックすると大きな写真になります
39.16時48分
太陽は完全に沈んだ。富士山はシルエットになり、波が砂浜に縞模様を描く。このショットを最後に帰路に着いた。小田急線の片瀬江ノ島駅は近い。帰りは小田急線で大和にでて、相鉄線に乗り換え、1時間ほどで帰ってくることができた。今日は満足の一日だった。以前に来た時に比べ江の島は良く整備され、公衆トイレや案内板も多く、その案内板も英語、中国語、韓国語が併記されているものが増えていた。

Nikon D300 SIGMA 17mm-70mm F2.8-4.5G
プログラムオートで撮影  ( F6.3 1/640秒 70mm ISO400 ) 露出補正 -1.3段
16時48分

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