青梅 梅の公園、レトロな映画看板、そして鉄道公園 3月29日 2/3 - Studio YAMAKO

2012年4月20日

青梅 梅の公園、レトロな映画看板、そして鉄道公園 3月29日 2/3


 今日は見たいところがたくさんあるので、早めに「梅の公園」を退出した。1時間半弱の散策だった。
 朝来た道を日向和田の駅へ戻ったが、神代橋の上で、老犬を散歩させているおばあさんに話しかけられた。神代橋から見える多摩川にある岩は亀岩ということ、多摩川の上流のほうを眺めると、女の人が左側を頭にして、赤ちゃんのいるお腹に手を置き、足を右の方にして、仰向きに寝ている姿をしている山なみがあると指差して教えてくれた。そして神代橋を渡って、青梅街道をちょっと左に行くと「へそまんじゅう」の店があり、「へそのを観音」があることも教えてくれた。そんなことがあり、日向和田の駅に着くと青梅行きの電車は出たばかりで、次の電車まで30分待つことになってしまった。

20.吉野街道から青梅街道へ
道路わきに梅の木が植えられた、「梅の公園」から日向和田駅へ戻る道は、大勢の人が行きかう。しかし、梅の時期以外はひっそりとした路になるのだろう。帰路、吉野街道を背に、多摩川に掛かる神代橋の方へ歩く。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F4.5 1/1000秒 30.5mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
吉野街道から青梅街道へ;クリックすると大きな写真になります
21.「へそまんじゅう」
神代橋の上で会った老犬を連れたおばあさんが教えてくれた「へそまんじゅう」の店は青梅街道沿いにあった。車を停めて買っている人がいる。暖かいまんじゅうを二つ買って食べた。1個100円なり。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F4.2 1/125秒 62mm ISO900 ) 露出補正 なし
「へそまんじゅう」;クリックすると大きな写真になります
22.青梅駅地下道
日向和田での待ち時間は30分ほどあったが、12時20分ごろ、青梅駅に着いた。改札を出るには線路の下の地下道をくぐるが、その地下道に懐かしい映画看板があった。仲代達矢も佐久間良子も良く似ている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
シャッタースピード優先オートで撮影 ( F2.8 1/20秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
青梅駅地下道;クリックすると大きな写真になります
23.駅前ロータリー
駅舎を出ると目の前に「風と共に去りぬ」の映画看板があった。映画看板には、板観というサインが入っている。板観とは、久保板観さん(本名、久保 昇)の号である。久保板観さんは昭和16年生まれ、私と同い年で、青梅市本庁の生まれ。昭和32年に中学卒業後すぐに、その頃青梅駅前にあった「青梅大映」で使ってもらうようになって、すぐに市内3つの映画館の看板を書くようになり、年間365枚以上書いていたという。昭和48年に映画産業は斜陽となり、青梅にあった3っの映画館がすべて消えるとともに、映画看板を描く仕事がなくなり、商業看板業に転向されたという。そして、平成3年から地元商店街が街おこしで始めたイベント「青梅宿」に参加し、平成6年から青梅商店街には「昭和30年代の映画看板」が飾られた。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F7.1 1/800秒 62mm ISO400 ) 露出補正 なし
駅前ロータリー;クリックすると大きな写真になります
24.旧青梅街道
旧青梅街道は「シネマチック・ロード」と名付けられ、映画看板をあちらこちらで見ることができる。これも昔、見た映画「グレンミラー物語」の看板。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F9 1/1250秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
旧青梅街道;クリックすると大きな写真になります
25.「昭和レトロ商品博物館」
旧青梅街道に「昭和レトロ商品博物館」というのがあった。ここを見るのも今日の目的の一つである。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F7.1 1/200秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
26.懐かしい昭和 「昭和レトロ商品博物館」
狭い入口で300円の入場料を支払い、なかに入る。ミシン、テレビ、電話・・・どれも懐かしいものが置かれている。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3.5 1/13秒 34mm ISO3200 ) 露出補正 なし
懐かしい昭和 「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
27.カメラ 「昭和レトロ商品博物館」
どれも懐かしいカメラが並んでいた。私が親に買ってもらったのは、リコーフレックスとオリンパス・ペン。アサヒペンタックスは初めてのボーナスで買った。ここにあったリコーフレックスは、ボディに張ってあったレザーもどきの布が剥がれてしまっていた。私は今でも親に買ってもらったリコーフレックスを持っているが、私のもレザー様の布が剥がれてしまっている。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3.2 1/125秒 24mm ISO2500 ) 露出補正 なし
カメラ 「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
28.売薬 「昭和レトロ商品博物館」
「メンソレータム」など懐かしい薬があった。明治38年、日本へのキリスト教伝道を目指し、ウィリアム・メレル・ウォーリズという人が来日した。布教活動の資金を得るため、日本での「メンソレータム」の販売権を取得し、「近江セールズ社」(のちの株式会社近江兄弟社)を設立し、大正9年(1920年)からメンソレータムを販売したという。現在はロート製薬がこれらのライセンスを取得し、資本・技術の全面提携を経て、1988年に米国メンソレータム社を買収して自社の海外拠点としている。当時は「メンタム」という類似品もあった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F2.8 1/125秒 17mm ISO500 ) 露出補正 なし
売薬 「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
29.昆虫セット 「昭和レトロ商品博物館」
子供たちの文房具と一緒に、昆虫セットがあった。私も小・中学生のころ、昆虫少年だった。しかし、昆虫セットなるものは使ったことがない。蝶は捕虫網でとらえて、その中で蝶の胸を押さえて動けなくし、三角紙に包み、三角ケースに入れる。標本にするには、三角紙に包んだ蝶を取り出し、展翅板に翅を開いて止め、数日放置して、乾燥、硬化させる。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3.8 1/125秒 38mm ISO1000 ) 露出補正 なし
昆虫セット 「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
30.雪女の部屋 「昭和レトロ商品博物館」
昭和レトロ商品博物館の2階に上がると雪女の部屋というのがあった。小泉八雲の「怪談」で雪女の舞台は雪深い地方ではなく青梅だったという。青梅には雪女、雪女郎、幸座頭などのほかに数々の妖怪伝説や民話が伝えられているが、それらは物語性のあるものはほとんどないという。しかし、その中の1つが八雲に伝えられ、文学的に昇華され、「怪談」の中に「雪おんな」として再生されているという。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3.2 1/125秒 24mm ISO3200 ) 露出補正 なし
雪女の部屋 「昭和レトロ商品博物館」;クリックすると大きな写真になります
31.「昭和幻燈館」
「昭和レトロ商品博物館」の隣に「赤塚不二夫会館」というのがあった。なぜ、赤塚不二夫が青梅なのか?赤塚が青春時代、胸躍らせながら観た「哀愁」「第三の男」「駅馬車」など、映画黄金時期を彩る映画の看板の傑作が立ち並ぶ楽しい青梅の街並み。テレビに映ったそれらの映画看板を観たのが、赤塚不二夫と青梅の町との出会いだったようだ。赤塚不二夫がその昔、新潟の看板屋さんで働いていた時期に映画看板を描いていたという。どうしようかと思ったが、この日はここには入らなかった。昭和レトロ商品博物館と赤塚不二夫会館が並ぶ「シネマチック・ロード」を少し進むと、道路の反対側に「昭和幻燈館」というのがった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F11 1/500秒 40mm ISO400 ) 露出補正 なし
「昭和幻燈館」;クリックすると大きな写真になります
32.映画看板 「昭和幻燈館」
「昭和幻燈館」に入った。入場料は200円。中は懐かしい映画看板がいっぱい。もちろん板観の作品である。映画看板を描く板に張る紙は白い紙ではだめで、少し厚手のワラ半紙が良いのだが、今はそれも苦労して探さねばならない。そして、そのザラ紙を自分で表装する。今はコンピュータを使ったり、手書きでもプロジェクター等を使って描く人はまだいるが、ぶっつけで直接描くのは久保板観さんしかいないという。絵具はニカワを溶かした泥絵具で描く。肌の色など暖かい感じは他の絵の具ではだせない。板観は泥絵具を使用する唯一の職人である。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F2.8 1/30秒 17mm ISO3200 ) 露出補正 なし
映画看板 「昭和幻燈館」;クリックすると大きな写真になります
33.幻想の昭和 「昭和幻燈館」
昭和の町並みと、そこに住まう人々をテーマにしたジオラマを作り続ける山本高樹さんという方の作品数点が、この「昭和幻燈館」に常設展示されている。郷愁をさそう。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F3 1/125秒 19mm ISO3200 ) 露出補正 なし
幻想の昭和 「昭和幻燈館」;クリックすると大きな写真になります
34.住吉神社
「昭和幻燈館」の手前に住吉神社の鳥居があり、本殿に上がる長い階段がある。この階段を登ろうかどうしようか迷ったが、思いきって登ってみることにした。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F10 1/400秒 17mm ISO400 ) 露出補正 なし
住吉神社;クリックすると大きな写真になります
35.住吉神社本殿
青梅市教育委員会によって建てられた案内板には「応安2年(1369年)延命寺を開山した季竜が、創建と同時に季竜の故郷である摂津の国住吉明神をこの地に祀ったのが始まりと伝えられる。旧青梅村の総鎮守であり、祭り神は上筒男命(ウワツツオノミコト)、中筒男命(ナカツツイオノミコト)、神功皇后である。本殿は変形春日造(背面入母屋造)で、正徳6年(1716年)に建立されている。江戸時代に建て替えられた本殿、幣殿、拝殿が一体として残り、大変貴重である。」と書かれていた。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F5.6 1/125秒 38mm ISO400 ) 露出補正 なし
住吉神社本殿;クリックすると大きな写真になります
36.本殿の屋根と梅 住吉神社
本殿は大きな建物で屋根も大きかった。境内に梅の木が植えられている。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F6.3 1/640秒 70mm ISO400 ) 露出補正 なし
本殿の屋根と梅 住吉神社;クリックすると大きな写真になります
37.住江町バス停
住吉神社の下に、昔は何処にでもあったような待合所があるバス停があった。さて、次は今日の最後の目的である青梅鉄道公園へ向かう。「シネマチック・ロード」を少し、青梅駅の方へ戻って、「キネマ通り」と名付けられた道を右へ、永山公園へ向かって歩く。青梅にはかって映画館が3館あり、その一つが「青梅キネマ」と言い、青梅街道からその 映画館へのこの通りは今でも「キネマ通り」と呼ばれている。レトロな 2軒の写真館もあった。

Nikon D5000 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5G
絞り優先オートで撮影 ( F13 1/640秒 34mm ISO400 ) 露出補正 なし
住江町バス停;クリックすると大きな写真になります

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