八ヶ岳山麓から安曇野を巡る 7月12日~14日 4/4 旧国鉄篠ノ井線廃線敷 - Studio YAMAKO

2012年8月13日

八ヶ岳山麓から安曇野を巡る 7月12日~14日 4/4 旧国鉄篠ノ井線廃線敷


 今回のコースで私が一番楽しみにしていたのが、この 旧国鉄篠ノ井線の廃線敷散策路だった。旧国鉄篠ノ井線は明治35年に開通、昭和63年に現JR篠ノ井線(新線)の開通とともに86年間の役目を終えた。その廃線となった旧線のトレッキングコースは第2白坂トンネル前から明科駅まで片道6kmある。
 私たちは第2白坂トンネル前の駐車場に車を停め、廃線敷を漆久保トンネルに向かって歩き出した。ところが、はじめの200mほどが線路に敷かれていた大きなゴロゴロとした砂利の道で、ご婦人がたから「歩き難い」とコンプレインがあり女性2人は車へ引き返すことになった。
 男性2人は漆久保トンネルをくぐり、けやきの森の手前まで行った。2人を待たせていることもあり、ここで行軍は中止した。友人の御主人は速足で車を置いたところまで戻って、2人を乗せて、漆久保トンネルの先まで私を迎えに来てくださった。その間、私に蝶を撮る時間を下さる配慮に感謝である。お陰で10種ほどの蝶の写真を撮ることができた。
  すべての予定を終了し、帰路に着く前に安曇野で野菜を買いたいと、道沿いの売店に寄った。田淵行男記念館の傍だったので、女性たちが野菜を物色している間、その記念館を見学をさせていただいた。たまたま、小檜山賢二氏のマイクロプレゼンス写真展が行われていたのは前述したとおりである。
  途中若干の渋滞があり、横浜に帰るのは少し遅くなったが、無事に戻ってきた。今回も友人ご夫妻に宿の選定、予約などを含めて、いろいろと計画を立てていただき、感謝に堪えない。お陰さまで充実した2泊3日のドライブを楽しんだ。

49.スジボソヤマキチョウ -1
駐車場にきれいなスジボソヤマキチョウがいた。地面の上を水分?を求めて飛ぶ。G12でローアングルで撮りたかったが、なかなか敏感で近づけない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
スジボソヤマキチョウ -1;クリックすると大きな写真になります
50.ヒメキマダラセセリ♀ -1
良く似たセセリチョウがいるので、撮ってみてから同定することになる。これはヒメキマダラセセリの♀だ。大分擦れてきている。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/400秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
ヒメキマダラセセリ♀ -1;クリックすると大きな写真になります
51.クジャクチョウ 100mmマクロで
廃線敷を第2白坂トンネルから漆久保トンネルのほうへ歩き始める。前述したように大きな砂利がごろごろと敷かれている道だ。そこにクジャクチョウが止まっていた。この蝶には'はっ'とする美しさがある。まず、D300の100mmで撮る。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/640秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段
クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります
52.クジャクチョウ コンデジ広角端で
次にG12でローアングルで狙った。廃線敷がまっすぐ伸びる背景にしたかったが、旨く回り込めなかったのと、蝶の位置が定まらなかった。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/400秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
クジャクチョウ;クリックすると大きな写真になります
53.オオミスジ
舞岡公園などにいるコミスジと良く似ているが、その名の通り大きい。やや山地性の蝶で、舞岡公園で見ることはない。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO1100 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
オオミスジ;クリックすると大きな写真になります
54.スジボソヤマキチョウ -2
スジボソヤマキチョウ♂が葉上で休む。きれいな個体である。この蝶は成虫のまま越冬して、翌春に再び姿を見せるが、その時はすっかり鱗粉が薄くなり、シミもついて、哀れに見える。今の美しい姿を見ておいてやりたい。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
スジボソヤマキチョウ -2;クリックすると大きな写真になります
55.キマダラセセリ
ヒメキマダラセセリとキマダラセセリは裏面で区別が付けられる。これはキマダラセセリの♀。クサフジの花に来ていた。意外と暗く、F5.6で最低シャッタースピードを1/250秒に設定していたが、ISO感度は1600になっていた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO1600 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
キマダラセセリ;クリックすると大きな写真になります
56.ヒメキマダラセセリ -2
こちらはヒメキマダラセセリ。裏面の翅脈の筋で区別できる。これは♀のようだ。少し、擦れてきている。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO1100 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
ヒメキマダラセセリ -2;クリックすると大きな写真になります
57.ミヤマカラスシジミ -1
これは意外な収穫だった。ミヤマカラスシジミは箱根湿生花園でミドリシジミに混じってノリウツギで吸蜜しているのを見たことがあるが、ここでは、この個体をはじめ多くの個体を見ることができた。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO640 ) 露出補正 -0.3段 
ミヤマカラスシジミ -1;クリックすると大きな写真になります
58.ミヤマカラスシジミ -2
これもきれいな個体だった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/500秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 
ミヤマカラスシジミ -2;クリックすると大きな写真になります
59.サカハチチョウ夏型
きれいな個体だった。翅表は春型より黒みがかっていて、私はより美しいと思う。夏型の後翅裏面の白帯は、春型のそれより幅が広い。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO800 ) 露出補正 -0.3段 
サカハチチョウ夏型;クリックすると大きな写真になります
60.線路跡
第2白坂トンネルから漆久保トンネルへ向かう線路跡である。陽は差さなかったが、気温が上がっていて、蝶も飛んでくれた。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F3.5 1/39秒 13.8mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
線路跡;クリックすると大きな写真になります
61.漆久保トンネル入り口
第2白坂トンネル側の入り口である。これを抜けるとけやきの森と言われているところに出る。トンネルの長さは53mと短いが、歩いて抜けるのにはちょうど良い。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F2.8 1/25秒 6.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
漆久保トンネル入り口
62.漆久保トンネルの中から
これはトンネルの中から、第二白坂トンネルの方向を見ている。曇っているので、かえってトンネルの中の明るさと調和がとれている。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/100秒 21.5mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
漆久保トンネルの中から;クリックすると大きな写真になります
63.ジャノメチョウ
漆久保トンネルを超えたところで撮った。ジャノメチョウは安曇野の大王わさび農場の近くでもたくさん飛んでいた。この個体はとてもきれいだった。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/320秒 100mm ISO400 ) 露出補正 -0.3段 トリミング
ジャノメチョウ;クリックすると大きな写真になります
64.ミヤマカラスシジミ -3
漆久保トンネルの向こうで、第2白坂トンネル駐車場で車の中にいる女性たちを迎えに行ってくれた友人の御主人が戻ってくる間にG12で撮った。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/500秒 10.8mm ISO200 ) 露出補正 -1.0段
ミヤマカラスシジミ;クリックすると大きな写真になります
65.ルリタテハ
こんなきれいなルリタテハを見たのは初めてだった。ルリタテハは、ギフチョウ(4月)の時期や、ウスバシロチョウ(5月)の時期に越冬後の成虫を見る機会が多いが、これは今年生まれたピカピカの個体だ。天候がすぐれぬなか、私が今回のドライブ旅行中に撮った蝶は、もちろん普通種も含めてであるが、24種に及んだ。コムラサキ、スジボソヤマキチョウ、クジャクチョウ、ミヤマカラスシジミなどは信州でこそ撮れた蝶だし、このルリタテハの美しさにも満足している。

Nikon D300 Tokina 100mm F2.8D macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/250秒 100mm ISO500 ) 露出補正 -0.3段
ルリタテハ;クリックすると大きな写真になります
66.田淵行男記念館
今回の八ヶ岳山麓・安曇野ドライブ旅行の最後に、山岳写真家であり、高山蝶研究家である 田淵行男さんの使用機材、フィルム、ガラス乾板や高山蝶の細密画などが展示されている田淵行男記念館を見学した。

Canon PowerShot G12 F.2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4 1/200秒 8.1mm ISO200 ) 露出補正 -0.7段
田淵行男記念館;クリックすると大きな写真になります

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