多摩川河川敷を歩く 4月26日 - Studio YAMAKO

2014年5月10日

多摩川河川敷を歩く 4月26日


 東京都と神奈川県を分けて流れる多摩川は、永年、神奈川県に住みついている私にとっては、通勤や何かの用事で都心に出るのに、東海道線、横須賀線、東横線などで、ほとんど毎日のように渡っていく川だった。
  ゴールデン・ウィークの初日、快晴で気温も上がりそうだ。電車に乗って多摩川の上流へ行ってみようと思う。目的は2種のセセリチョウ科の蝶。ともに今まで撮ったことがない。
  JR南武線で分倍河原へでて、京王線に乗り換えた。目的の2種のセセリチョウがいそうなところは、ネット上でいろいろと検索して調べておいた。それほど特定的な場所ではなく、条件さえ整えば、広範囲に生息しているようだ。取りあえず、乗り換えた京王線が多摩川に架かる鉄橋を渡ったので、その次の駅で降りてみることにする。多摩川が流れる方向に見当を付けて歩き始めた。500mほど歩くと大きな橋が見えてきた。河川敷を歩くには対岸の方がよさそうなので、その大きな橋を渡り、橋のたもとで河川敷に下りた。
 下流の方へ歩いていく。さっそく、目的のセセリチョウのひとつが飛び出した。個体数も多い。しかし、なかなか止まってくれない。ほとんどが私の膝から下の位置を飛び回る。止まってくれても、良い写真を撮るのが難しい。
 さらに下流に進む。目的としたもう一方のセセリチョウも現れた。2種のセセリチョウを交互に撮りながら、河川敷を歩く。キタテハ、キタキチョウ、モンキチョウ、ツマキチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、そして羽化したてのとてもきれいなツマグロヒョウモンにもであった。途中、ノビルを採っている方に出会った。ノビルは焼いて味噌を付けて食べると酒の肴に美味いとのこと。籠の中はいっぱいになっていた。
 河原でバーベキューなどをして楽しむ家族連れの脇を通って、4~5kmほど歩いたであろうか。この日は、同好の方に会うこともなかった。蝶も少なくなってきたので、そこから一番近い南武線の駅を目指す。少し疲れたけれど、目的を果たすことが出来、満足して帰路に着いた。

府中四谷橋;クリックすると大きな写真になります。 1.府中四谷橋
京王線を聖蹟桜ヶ丘で降り、地図で見当を付けて、府中四谷橋に出る。歩いていると汗ばむようになってきた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/850秒 7.3mm ISO100 ) 露出補正 なし
府中四谷橋から多摩川下流を望む;クリックすると大きな写真になります。 2.府中四谷橋から多摩川下流を望む
大きな川は眺めていると気持ちがいい。福岡に勤務していた頃、時々訪れた久留米の近くを流れる筑後川を懐かしく思い出す。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F6.4 1/900秒 7.5mm ISO100 ) 露出補正 なし
河川敷のススキ;クリックすると大きな写真になります。 3.河川敷のススキ
河川敷にはススキの群落がある。ススキは今日の狙いであるギンイチモンジセセリとミヤマチャバネセセリの食草である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/950秒 16.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♀ -1;クリックすると大きな写真になります。 4.ギンイチモンジセセリ♀ -1
多摩川にかかる府中四谷橋を対岸(左岸)に渡って、上流に向かって歩く。下りやすいところから河川敷に下りた。さっそく初めて見るギンイチモンジセセリが飛ぶ。これはお腹が太く、♀のようだ。飛翔中に見る翅表はコーヒーを煮詰めたような黒だ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♀ -2;クリックすると大きな写真になります。 5.ギンイチモンジセセリ♀ -2
写真4.と同じ個体。落ち着いて止まっていてくれたのでHS50に持ち替えてバリアングルで撮った。こんな環境に生息する。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.0 1/900秒 4.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♀ -3;クリックすると大きな写真になります。 6.ギンイチモンジセセリ♀ -3
羽化したばかりのようなきれいな♀だった。蝶の中ではちょっと変わった格好をしている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♀ -4;クリックすると大きな写真になります。 7.ギンイチモンジセセリ♀ -4
写真6.と同じ個体。HS50でローアングルで撮った。ススキの原で、私の膝より下を飛ぶ。撮影はし難い。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/800秒 5.6mm ISO100 ) 露出補正 なし
樹液に来たキタテハ;クリックすると大きな写真になります。 8.樹液に来たキタテハ
ひらひらと赤褐色の蝶が飛んできた。いつものように直線的に敏捷に飛ぶ姿と違うので、ちょっと戸惑った。細い木だけど樹液が出ていて、その匂い?に寄ってきたのだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ヒメオドリコソウで吸蜜するモンキチョウ♀;クリックすると大きな写真になります。 9.ヒメオドリコソウで吸蜜するモンキチョウ♀
ストローをヒメオドリコソウの小さな花に伸ばして吸蜜している。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -1;クリックすると大きな写真になります。 10.ミヤマチャバネセセリ -1
今日のもう一つのターゲットであるミヤマチャバネセセリは、最初にギンイチモンジセセリを撮ったところでも見つけていたが、そこでは撮りそこなった。今度は、逃げられないように、まず、慎重にHS50でやや遠目から撮った。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/340秒 106.8mm ISO100 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -2 開翅;クリックすると大きな写真になります。 11.ミヤマチャバネセセリ -2 開翅
飛翔は敏捷だが、ギンイチモンジセセリに比べると、あまり長く飛ばないで止まってくれるの、撮りやすい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -3;クリックすると大きな写真になります。 12.ミヤマチャバネセセリ -3
後翅裏面中央にある明瞭な白斑が、イチモンジセセリなど他の類似のセセリチョウとこの種を見分けやすい。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1600秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -3;クリックすると大きな写真になります。 13.ミヤマチャバネセセリ -3
ミヤマチャバネセセリはギンイチモンジセセリとともに、このような河川敷の原にいる。しかし、こういう場所も開発され、だんだん少なくなってきているようだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F5.6 1/900秒 6.4mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -4;クリックすると大きな写真になります。 14.ミヤマチャバネセセリ -4
カラスエンドウの小さな花で吸蜜するミヤマチャバネセセリ。小さな蝶なので、大きく写すには、アゲハを撮るときなどに比べ、うんと近寄らなくてはならない。ファインダーを覗いて撮るのは、顔を近づけなくてはならないので、モニターを見て撮るより苦労する。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ミヤマチャバネセセリ -5;クリックすると大きな写真になります。 15.ミヤマチャバネセセリ -5
正午少し前になった。蝶たちも吸蜜することが多くなったようだ。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/800秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ツバメシジミ♀;クリックすると大きな写真になります。 16.ツバメシジミ♀ 今年初めて撮るツバメシジミだったが、♀もだいぶ擦れている。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♂ -1;クリックすると大きな写真になります。 17.ギンイチモンジセセリ♂ -1
今日は最初に撮ったあと、ギンイチモンジセセリは飛び回るばかりで、なかなか撮らせてもらっていなかった。やっとハルジオンの花で吸蜜する個体を撮ることが出来た。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/2500秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♂ -2;クリックすると大きな写真になります。 18.ギンイチモンジセセリ♂ -2
小さな白い花で吸蜜するギンイチモンジセセリ♂の顔。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1000秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
ギンイチモンジセセリ♂ -3;クリックすると大きな写真になります。 19.ギンイチモンジセセリ♂ -3 ツメクサの花で吸蜜する♂。もう、午後1時に近いが、午前中はなかなか止まってくれなかったギンイチモンジセセリが、花で吸蜜することが多くなった。

Nikon D5000 TAMRON 90mm F2.8 macro
絞り優先オートで撮影  ( F5.6 1/1250秒 90mm ISO200 ) 露出補正 なし
緑豊かな多摩川の河川敷;クリックすると大きな写真になります。 20.緑豊かな多摩川の河川敷
ほぼ目的を達成したので、そろそろ引き上げようと、堤をのんびりと歩く。都会の川だが、このあたりの河川敷は緑が豊かだ。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/600秒 19.0mm ISO200 ) 露出補正 なし
家族連れの憩い;クリックすると大きな写真になります。 21.家族連れの憩い
今日は連休の初日となる土曜日。この近くは公園になっていて駐車場もある。家族連れでバーベキューなどを楽しめる絶好の場所だ。蝶の撮影は終了である。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( F4.5 1/800秒 9.4mm ISO100 ) 露出補正 なし
是政橋;クリックすると大きな写真になります。 22.是政橋
南武線の鉄橋の下を通って、是政橋に出た。4~5kmは歩いたであろうか。喉も乾いて、腹も減ってきた。長い是政橋を対岸に渡って、南武線の南多摩駅に出る。南多摩駅は新しい高架駅になっていた。駅前はまだ開発は進んでなく、冷たいビールも飲みたかったが、適当な飲食店もない。仕方なく、近くにあったコンビニで、牛乳とカレーパンを買って、駅ののホームのベンチで食べた。

FUJIFILM FINEPIX HS50EXR F2.8-5.6 4.4mm-185mm 16.0 Mega Pixels プログラムオートで撮影 ( F7.1 1/800秒 8.8mm ISO100 ) 露出補正 なし


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