神楽坂界隈を歩く 11月14日 - Studio YAMAKO

2014年11月27日

神楽坂界隈を歩く 11月14日


  この日、中学時代のクラス会が市ヶ谷で行われる。毎年20人くらいが集まる。
  さて、私は神楽坂をゆっくり歩いたことがない。クラス会が始まる前の時間を利用して、散策してみることにした。神楽坂は市ヶ谷から近い。

  午後3時半過ぎ、JRを飯田橋駅で下り、少々長い通路を歩いて西口に出る。右へ行くと外堀通りを渡って、まっすぐに神楽坂通りだが、その前に少し、左へ行って、牛込見付跡を見てみたいと思っていた。しかし、外堀が完成した寛永13年(1636年)に建設されたされたという石垣が残っているだけだった。それでも、この見附は江戸城外堀跡の見附の中でも、最もよく当時の面影を残しているという。
  外堀通りに出て、神楽坂下の交差点を渡ると神楽坂通りの入り口だ。路地をのんびり歩いてみたい。

1.牛込橋
飯田橋駅西口を出ると目の前が牛込橋だ。案内板があった。江戸城から牛込への出口にあたる牛込見付(牛込御門)の一部をなす橋で、「牛込口」とも呼ばれる重要な交通路だった。最初の橋は寛永13年(1636年)に外堀が開かれた時に造られたが、その後の災害や老朽化により何回も架け替えられた。現在の橋は平成8年3月に完成した鋼橋であると記されている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/250秒 7mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
牛込橋;クリックすると大きな写真になります。
2.神楽坂下 神楽坂通り入り口
外堀通りの神楽坂下交差点を渡って、神楽坂通り商店街を上がり始める。早稲田通りともいう。神楽坂通りを説明する柱が立っていて、坂名の由来は、坂の途中にあった高田八幡(穴八幡)の御旅所で神楽を奏したから、津久戸明神が移ってきたときにこの坂で神楽を奏したから、若宮八幡の神楽が聞こえたから、この坂に赤城明神の神楽堂があったからなど、いずれも神楽にちなんだ諸説があるとされている。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 14mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
神楽坂下 神楽坂通り入り口 ;クリックすると大きな写真になります。
3.神楽小路
神楽坂通りを上がり始めて、すぐ右側に神楽小路という路地があった。この神楽小路は昔は紀ノ善横丁と呼ばれていたそうだが、通り名変更となった際に神楽坂を最初に入った右側にある横丁なので神楽小路という名前が付いたのだと言われている。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
神楽小路;クリックすると大きな写真になります。
4.かくれんぼ横丁
一旦、神楽坂通りに戻り、次の神楽坂仲通りに入る。その神楽坂仲通りの2本目の路地、かくれんぼ横丁に入ってみる。石畳の小道は趣があり、黒塀に囲まれた料亭などが軒を連ね、江戸の佇まいを今に伝える場所のようだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/125秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
かくれんぼ横丁;クリックすると大きな写真になります。
5.かくれんぼ横丁の突き当たり
かくれんぼ横丁を突き当たると、白壁と黒い格子塀の割烹があった。かくれんぼ横丁は、「お忍びで遊びに来た人を後ろからつけてきても、横に入られるとわからなくなる」ところから名付けられた横丁だそうだ。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
かくれんぼ横丁の突き当たり;クリックすると大きな写真になります。
6.本多横丁
かくれんぼ横丁の突き当りを右に折れて、左に行くと本多通りに出た。にぎやかに人が行き交う。神楽坂には横丁が沢山あるが、この本多横丁は神楽坂にある横丁では最も大きい横丁だそうだ。むかし、江戸時代の大名格の武家で石高一万五百石本多家の屋敷があったことから本多横丁と呼ばれるようになったとのこと。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/200秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
本多横丁;クリックすると大きな写真になります。
7.芸者新道
本多横丁を神楽坂通りのほうへ戻り、途中を左へ、芸者新道を下る。それにしても、いろいろな横丁があるものだ。芸者新道は、神楽坂に待合や置屋、料亭が集まっていた頃の花柳界の名残を名に残す路地で 神楽坂仲通りから本多横丁に抜ける路地だ。神楽坂仲通りからまっすぐで緩やかな坂になっている。神楽坂の花柳界は江戸後期の安政4年(1857)に誕生し、当時は「牛込花街」と言っていたそうである。現在は料亭8軒と芸妓さん30名前後ということだ。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 18mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
芸者新道;クリックすると大きな写真になります。
8.毘沙門天善國寺
いったん神楽坂通りに戻り、右のほうへ少し上がっていくと、道路の反対側に毘沙門天善國寺があった。この毘沙門天善國寺は桃山時代末の文禄4(1595)年に創設された。寺の位置は変遷しており、日本橋馬喰町馬場北の先にあったこともあったが、寛政4(1792)年の火事により、この神楽坂へ移転したそうだ。また、昭和20年の東京大空襲でも失われたが、昭和26年に再建されている。(東京 神楽坂ガイド)参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/400秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
毘沙門天善國寺;クリックすると大きな写真になります。
9.伏見火防稲荷
毘沙門天にお参りして、神楽坂通りを下るとすぐのところに見番横丁の入り口があり、入ってすぐのところに伏見火防稲荷があった。ふつう伏見稲荷というと商売繁盛・五穀豊穣の神社だろうが、ここは火防稲荷という。狭い路地にお店や家が建て混んだ花街ならではの祈りが感じられる 神社名だ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
伏見防火稲荷;クリックすると大きな写真になります。
10.見番
伏見火防稲荷の向こうに東京神楽坂組合稽古場という札が下がった玄関があった。傍に見番横丁の案内柱が立っていて、そこには「芸者衆の手配や稽古を行う見番が沿道にあることから名づけられた。稽古場からは時折、情緒ある三味線の音が聞こえてくる」と記されていた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 8mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
見番;クリックすると大きな写真になります。
11.居酒屋の名店
また神楽坂通りに戻り、毘沙門天善國寺の前の路地を入ってみる。突き当りの右側に、縄のれんが掛かった古い日本家屋の店があった。開店前の入り口には「伊勢藤」という名板が掛かっている。見たところ、何の店なのかよくわからない。後で調べてみると、ここはすごい居酒屋だった。昭和11(1936)年に創業。現在の建物は、昭和23(1948)年に、戦前の建物を復元する形で建てられたのだそうだ。酒は燗酒で灘の「白鷹」ひと銘柄のみ。ビールはない。肴は燗酒2本までは、一汁四菜が出され、3本めから、1本増えるごとに、1品ずつ、少量の酒の肴を出してくれるという。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/13秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
居酒屋の名店;クリックすると大きな写真になります。
12.兵庫横丁
伊勢藤の角を左へ曲がると、右手に石畳の兵庫横丁という小道があった。この兵庫横丁は、神楽坂界隈の最も古い道とのことで、鎌倉時代から当時の要衝だったという。兵庫横丁は武器商人の町であったことから、その名がついたと言われる横丁で、なぜ兵庫横丁と呼ばれるのかというと、兵庫とは「兵=つわもの、庫=ぐら」のことで、「兵器を納めておく倉、すなわち、兵器庫」なのだそうだ。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/60秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
兵庫横丁;クリックすると大きな写真になります。
13.かくれんぼ横丁へ戻る
兵庫横丁は軽子坂という通りに抜ける。それを右へ、軽子坂を下る。本多横丁を通り越して、神楽坂仲通りの手前を右に入ると、また、かくれんぼ横丁に出た。中華や、フレンチの店もある。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.8 1/50秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
かくれんぼ横丁へ戻る;クリックすると大きな写真になります。
14.軽子坂
再び軽子坂に戻り、外堀通りのほうへ下る。神楽坂仲通りの先に、比内地鶏の店があった。軽子とは軽籠持の略称であり、今の飯田濠にかつて神楽河岸があり、 船荷を軽籠に入れ江戸市中に運搬することを職業とした人がこの辺りに多く住んでいたことからその名がつけられたそうである。(東京 神楽坂ガイド)を参照

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/60秒 6mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
軽子坂;クリックすると大きな写真になります。
15.神楽小路
軽子坂の神楽坂仲通りの入り口を通り越して、その先の神楽小路を右に入り、神楽坂通りに戻った。いろいろな横丁を巡ってみて、多くの飲食店を見たが、格調高い落ち着きがあって、趣向を凝らした店構えは飽きなかった。次回は歩くだけでなく、店の中に入ってみなくてはいけない。いろいろな横丁を歩いたが、道筋については、あとで神楽坂商店街ホームページに掲載されている地図を参考にさせていただいた。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/50秒 12mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
神楽小路;クリックすると大きな写真になります。
16.富士見町教会
JRの飯田橋駅西口に戻ってきた。目の前にひときわ明るい建物が見えた。飯田橋駅西口の再開発計画により、昨年10月に竣工した富士見町教会の新しい教会堂である。富士見町教会は1886年に設立され,現在の場所に教会堂が出来てから87年が経過していたそうだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/80秒 14mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
富士見町教会;クリックすると大きな写真になります。
17.飯田橋サクラテラス
富士見町教会の右手には、「SAKURA TERRACE」と書かれた建物が完成していた。三井不動産が中心となり、JR飯田橋駅西口の東京警察病院跡の再開発事業のオフィス・商業棟「飯田橋グラン・ブルーム」(地上30階・地下2階)の商業ゾーンとして、今年10月10日にオープンしたばかりだ。夕暮れ時のイルミネーションがきれいだ。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.5 1/125秒 14mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
飯田橋サクラテラス;クリックすると大きな写真になります。
18.牛込橋のたもとの灯り
5時を回った。「秋の日は釣瓶落とし」というように、すっかり暗くなってきている。牛込橋のたもとに灯りがついた。少し早いが、JRの一駅先の市ヶ谷へ向かった。

Canon PowerShot G12 f2.8-4.5 6.1- 30.5 10.0 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4.5 1/8秒 30mm ISO200 ) 露出補正 -0.3段
牛込橋のたもとの灯り;クリックすると大きな写真になります。


コメント

神楽坂の飲食店はおもしろいです。私の知っている店も日本酒以外ないこだわりのところ。まだ行ってないので行きたいのですが、神楽坂という場所はなかなか寄る機会がないですね。
居酒屋を目的にしないと。(^_-)-☆

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