水戸偕楽園と弘道館(3・終) 弘道館 3月14日 - Studio YAMAKO

2017年4月12日

水戸偕楽園と弘道館(3・終) 弘道館 3月14日

12時40分に偕楽園を出たバスは、一旦、水戸でいちばんの繁華街である大工町を回って、国道50号線から弘道館に着いた。
 ここも入場料は免除だった。入場券の裏面に「弘道館は水戸藩第九代藩主徳川斉昭が天保12年(1841年)に藩士とその子弟の教育のために設立した藩校です。藩校としては全国一の規模を誇った敷地内には、正庁・至善堂の他に文館・武館・天文台・八卦堂・鹿島神社・孔子廟などが建設され、また馬場・調練場なども整備され、まさに文武両道、総合的な教育施設でした。幾度の戦火を免れて現存する正門・正庁・至善堂は、国の重要文化財に指定され、また復元された八卦堂、孔子廟などを含む弘道館公園は旧弘道館として特別史跡に指定されています。」と説明されていた。
 正門の脇の番所というところから入場し、靴を脱いで正庁に上がった。
  正庁および至善堂を見学し、また建物の中から庭を眺め、外に出た。北西側にある梅林を見て歩き、退出したが、時間が乏しく、孔子廟や、八卦堂を見られなかったのは残念だった。いつも帰って来てから「ああ!そういうところもあったのだ」と思うことが多いのだが、また、観に行くといっても簡単ではないので、事前に調べておくことが大事である。記述は茨城県水戸土木事務所 偕楽園公園課 弘道館事務所作成の弘道館というサイトを参考にさせていただいた。
  おおよそ40分間の見学を終え、バスは最後に那珂湊漁港へ向かう。30分くらいで着いたが、到着と同時にまるで夕立のような強い雨が降ってきた。駐車場の近くにある鮮魚販売店に入り、バスツアーお定まりの買い物タイムを過ごした。

41.正門
天保12年、弘道館創立時に建てられた正門で、国指定重要文化財になっている。藩主の来館や、正式な行事の際に開門するという。門柱や扉などには、明治元年(1868年)に起きた弘道館の戦いという藩内抗争の銃撃戦で出来た弾痕が残っている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f8​​​ 1/​250​秒 50mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
42.弘道館事務所
観覧券売場があったが、大人200円を免除された。ツアコンさんがあらかじめ免除対象となるシニアの人数を把握していたのだろう、ツアコンから渡された入場券には免除のスタンプが押してあった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6​​​ 1/​250​秒 38mm ISO200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
43.正庁玄関の扁額
私には何が書かれているのか全く解らないが、斉昭の書で表面に「弘道館」、裏面に「天保十二年仲冬日書」と刻まれているそうだ。天保12年(1841年)8月1日の仮開館式を終えた後の仲冬(11月)に書かれ、正庁玄関に掲げられた。大きさは縦85㎝、横50.5㎝で玄関にふさわしい風格のある扁額である。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.2​​​ 1/​250​秒 38mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
44.諸役会所 (しょやくかいしょ)
来館者控えの間だそうだ。広い。床の間の「尊攘」の掛け軸は、水戸藩の藩医で能書家で知られた松延年の筆だそうだ。安政3年(1856年)に徳川斉昭の命で書かれた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5​​​ 1/​20​秒 18mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
45.梅
正庁の廊下を歩きながら眺める庭の梅は静かに咲いていた。ここは西側にある梅林散策路の出口のところだ。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f7.1​​​ 1/​250​秒 31mm ISO3200​​​​ ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
46.「烈公梅」​​
偕楽園では確認できなかったが、これが「烈公梅」だった。まだまだ花をいっぱい付けているではないか。天気が良ければもっと薄紅色が鮮やかなのだろう。品種名「烈公梅」は偕楽園を造った、徳川第15代将軍徳川慶喜の実父である、水戸藩 9代藩主・徳川斉昭の諡号(死後、生前の行いを尊んで贈る名)「烈公」に因む。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8​​​ 1/​250​秒 48mm ISO220 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
47.山茱萸(サンシュユ)
正庁の縁からは、黄色い花が咲いている山茱萸の木が眺められた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4.8​​​ 1/​250​秒 48mm ISO280 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
48.至善堂
正庁の廊下から至善堂を眺めながら進む。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​ 1/​250​秒 31mm ISO320 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
49.至善堂 御座の間​​
至善堂は正庁の奥にあり、この御座の間をはじめ4室からなる。至善堂の名称は、斉昭が四書のひとつ「大学」の一節からとって命名したもので、「人間は最高善に達し、かつその状態を維持することを理想とすべきである」という意味がこめられている。この部屋は藩主の休息所であり、また諸公子の勉学所でもあった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f3.5​​​ 1/​80​秒 18mm ISO3200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
50.至善堂の部屋から
​​ メモしておかなかったので、至善堂のどの部屋からどこを撮ったのか分からなくなってしまった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5​​​ 1/​250​秒 46mm ISO1400 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
51.梅林散策
​​ 入ったところから、正庁・至善堂の外へ出た。正庁・至善堂の裏側(北西側)にある梅林を歩いた。散策路には霜で泥んこ道にならないようにと思われるが、藁が敷かれていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6​​​ 1/​250​秒 18mm ISO1400 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
52.梅の古木​​
​​ 弘道館の梅林には古木が多いように思う。この紅色の八重の花は「八重寒紅」という品種だろうか?

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4​​​ 1/​250​秒 26mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
53.「臥龍梅」
​​ この古木は「臥龍梅」と直ぐわかった。老成した梅の木が四方に広げた枝を地上に落とし、地面に接したところから根を発生させ新しい株となり、その姿が竜が地に這っている姿に見えることから「臥竜梅」と呼ばれている。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.6​​​ 1/​250​秒 22mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
54.至善堂と山茱萸
​​ さっきは建物の中から山茱萸を眺めたが、こんどは至善堂を背景に撮る。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f4.5​​​ 1/​250​秒 46mm ISO280 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
55.「柳川枝垂」
​​ 水戸の六名木のひとつ「柳川枝垂」は弘道館でも咲いていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3​​​ 1/​250​秒 300mm ISO280 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
56.遅咲きの薄紅色の梅​​
​​ 弘道館にも60種約800本の梅があるという。この梅は、いま、一番見事に咲いている梅だった。傍に弘道館に梅花を賞すという漢詩が書かれた「弘道館賞梅花 徳川景山(斉昭)」という札が立っていたが、この梅の品種は判らなかった。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f6.3​​​ 1/​400​秒 300mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
57.徳川斉昭の像
​​ 弘道館の前の道路の反対側に水戸城跡への矢印があり、大手橋が見えた。大手橋の架かるかっての、二の丸と三の丸を分かつ堀は県道232号線になっている。そのたもとに梅の花を背にして徳川斉昭の像が立っていた。

Nikon D5000 S​​​​​IGMA​ 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO​​
​​ プログラムオートで撮影  (​ ​f5.3​​​ 1/​400​秒 82mm ISO200 ​) 露出補正​ ​なし
;クリックすると大きな写真になります。
58.那珂湊漁港水産店​​
​​ 午後1時半ごろ弘道館を出発し、国道51号線を大洗の方に走り、2時ごろ那珂湊漁港に着いた。那珂湊漁港には11店舗が軒を連ねる「那珂湊おさかな市場」がある。その中の1軒の駐車場にバスは入った。強い雨が降ってきて、水産店に入って何かないかと物色する以外に過ごし方がなかった。平がに(ヒラガニ)というカニが売られていた。ヒラツメガニともいう。食べられる身肉は少ないが、ダシが良く出るので濃厚なカニの味が楽しめるという。ただ、値段は高いのか安いのかわからない。近所のスーパーでは見ることのないカニなので、味を知っている好きな人にとっては「買い」なのだろう。

Canon PowerShot G7X f1.8-2.8 8.8-36.8mm 20.2 Mega Pixels​​
​​ プログラムオートで撮影 ( f4 1/100秒 15mm ISO125 ) 露出補正 なし
;クリックすると大きな写真になります。

​​
Flower,Plants​,T​ravel,​​​Domestic

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)