秋のヤマトシジミ 帷子川公園 10月31日 - Studio YAMAKO

2019年11月 9日

秋のヤマトシジミ 帷子川公園 10月31日

先日、帷子川沿いの道を歩いていた時、ムラサキシジミと思しきシジミチョウがアラカシの植え込みの間を敏速に飛んでいた。越冬態勢に入る兆しかと思い、行方を追ったが、その時はどこかへ行ってしまった。今日は天気が良く、気温も上がっている。チョウも飛ぶだろうと、そのアラカシの植え込みある所へ行ってみた。しかし、ムラサキシジミの姿はなく、ウラギンシジミが2頭飛び交っていただけだった。
 もう少し帷子川の下流に行ったところの愛染橋がかかる辺りに、帷子川公園という遊歩道がある。そこにはカタバミが自生していて、ヤマトシジミが多い。今日はヤマトシジミの写真を撮ることにした。

191031_001.jpg 1.ウラギンシジミ♀
先日、ムラサキシジミが飛んでいたところには、ウラギンシジミが2頭いた。1頭は落ち着かずに飛び回っていたが、1頭は止まってくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
191031_002.jpg 2.ヤマトシジミ交尾 -1
常盤橋を渡って、愛染橋が架かる辺りに来ると、ヤマトシジミが飛び始めた。カントウヨメナの白い花に交尾中のヤマトシジミがいた。左側のやや黒っぽい♀のほうは吸蜜しているが、♂は花びらに止まっている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/1000秒 155mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_003.jpg 3.ヤマトシジミ♀
カントウヨメナの花で吸蜜するヤマトシジミが多い。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 183mm ISO160 ) 露出補正 なし
191031_004.jpg 4.ヤマトシジミ♀ 低温期型 -1
ヤマトシジミの斑紋は季節的変化が顕著である。春や晩秋などの涼しい季節に発生する個体は翅表の青い部分が高温期に比べて発達する。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 187mm ISO250 ) 露出補正 なし
191031_005.jpg 5.ヤマトシジミ♂ -1
これは♂のようだ。高温期に発生する♂は前翅の外縁黒帯の巾が広い。近寄って広角側で撮った。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_006.jpg 6.ヤマトシジミ♀ 高温期型 
この個体は典型的な高温期型の♀だ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f3.2 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_007.jpg 7.ヤマトシジミ♂ -2
左側が帷子川公園の遊歩道で、その向こうに帷子川が流れる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 9mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_008.jpg 8.ヤマトシジミ♂ -3
これは低温期型の♂である。ブルーの翅脈が明るく輝く。

  SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
191031_009.jpg 9.ヤマトシジミ♂ -4
前の写真と同じ個体。向きを変えてくれた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO160 ) 露出補正 なし
191031_010.jpg 10.ヤマトシジミ♀低温期型 -2
ヤマトシジミは地味な普通種であり、あまり目にとめることはないが、この開翅した低温期型の♀は日を浴びて美しかった。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f2.5 1/500秒 10mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_011.jpg 11.ヤマトシジミ♀低温期型 -3
望遠端で引き寄せて撮る。この SONYのCyber-shot DSC-RX10M4 というカメラは、便利なカメラだ。Nikon D750 などに比べて立ち上げるのに少々時間がかかるが、それさえ慣れれば、チョウの姿を見たら、すぐ電源をONにするなど対応もできる。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
191031_012.jpg 12. ヤマトシジミ♀低温期型 -4
ヤマトシジミは都市部で最もよく見られるシジミチョウで数も多い。かっては秋田県男鹿半島と岩手県中部沿岸が北限とされていたというが、分布を北へ広げ、2000年以降、青森県南西部で発生を続け、2010年代には青森県太平洋沿岸や、陸奥湾沿岸でも定着が確認されたそうだ。(工藤誠也著「美しい日本の蝶図鑑」)

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO320 ) 露出補正 なし
191031_013.jpg 13.紅葉がはじまったサクラ
帷子川に枝を伸ばし、川辺に植えられたサクラの中で、毎年最初に花を咲かせるこのサクラの木は、早くも紅葉し始めていた。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 70mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_014.jpg 14.ヤマトシジミ交尾 -2
最初の写真から25分経っている。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_015.jpg 15.ヤマトシジミ交尾 -3
カントウヨメナの白い花に、ヒャクニチソウらしきピンクの花が咲いているが、その下に地面を覆うように、ヤマトシジミの食草であるカタバミが自生している。ハート型をした3枚が集まって柄に付く葉が確認できる。黄色い小さな花が5月~10月に咲くが、もう花は咲いていなかった。カタバミの葉はよく家紋に用いられる。武家の間では強い繁殖力のあるカタバミのように、家がいつまでも絶えず続いていくという願いを込めて家紋によく使われ、日本の五大家紋の一つとなっているそうだ。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 60mm ISO100 ) 露出補正 なし
191031_016.jpg 16.ヤマトシジミ♀低温期型 -5
最後にもう一枚ブルーの発達した顕著な低温期型の♀を撮って終わりにした。

SONY Cyber-shot RX10 Ⅳ f2.4-4 8.8-220mm 20.1 Mega Pixels
プログラムオートで撮影 ( f4 1/500秒 220mm ISO200 ) 露出補正 なし


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